JP2020022732A - 睡眠状態判定装置、睡眠状態判定システム及び睡眠状態判定プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】睡眠の状態を手軽に判定する。【解決手段】睡眠状態判定装置は、被験者の脈波を示す脈波情報と、被験者の体の一部の加速度を示す加速度情報とを取得する取得部と、脈波情報を睡眠深さ学習部に対して与えることにより、被験者の睡眠の深さの瞬時値を算出する瞬時値算出部と、脈波情報と加速度情報とを睡眠段階学習部に対して与えることにより、被験者の睡眠段階を判定する睡眠段階判定部と、被験者の睡眠の深さの瞬時値と被験者の睡眠段階とに基づいて、被験者の入眠後所定期間の瞬時値の積分値を睡眠深さとして算出する睡眠深さ算出部と、睡眠深さ算出部が算出する被験者の睡眠深さに基づいて、被験者の睡眠の質の種類を判定する睡眠質判定部とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、睡眠状態判定装置、睡眠状態判定システム及び睡眠状態判定プログラムに関する。
従来、睡眠の状態を判定して推奨行動を提案する技術が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1に示すような技術によると、就寝時刻、起床時刻、睡眠時間などの情報に基づいて睡眠の状態を判定する。しかしながら、特許文献1に示すような技術によると、睡眠の状態を判定するための情報の取得手段が一般的には煩雑になり、手軽に測定することができないという課題があった。
本発明の一実施形態は、被験者の脈波を示す脈波情報と、前記被験者の体の一部の加速度を示す加速度情報とを取得する取得部と、脈波の波形に基づいて睡眠の深さの瞬時値を出力する睡眠深さ学習部に対して、前記取得部が取得する前記脈波情報を与えることにより、前記被験者の睡眠の深さの瞬時値を算出する瞬時値算出部と、脈波の波形と体の一部の加速度の値とに基づいてレム睡眠段階とノンレム睡眠段階とを含む睡眠段階を出力する睡眠段階学習部に対して、前記取得部が取得する前記脈波情報と前記加速度情報とを与えることにより、前記被験者の前記睡眠段階を判定する睡眠段階判定部と、前記瞬時値算出部が算出する前記被験者の睡眠の深さの瞬時値と、前記睡眠段階判定部が判定する前記被験者の前記睡眠段階とに基づいて、前記被験者の入眠後所定期間の前記瞬時値の積分値を睡眠深さとして算出する睡眠深さ算出部と、前記睡眠深さ算出部が算出する前記被験者の前記睡眠深さに基づいて、前記被験者の睡眠の質の種類を判定する睡眠質判定部と、前記睡眠質判定部によって判定された結果に基づく情報を出力する出力部と、を備える睡眠状態判定装置である。
本発明の一実施形態は、上述の睡眠状態判定装置において前記瞬時値算出部が算出する前記被験者の睡眠の深さの瞬時値と、前記睡眠段階判定部が判定する前記睡眠段階とに基づいて、前記被験者の睡眠の状態を判定する睡眠状態判定部をさらに備え、前記睡眠質判定部は、前記睡眠状態判定部が睡眠の状態を判定した結果にさらに基づいて、前記被験者の睡眠の質の種類を判定する。
本発明の一実施形態は、上述の睡眠状態判定装置において前記睡眠状態判定部は、前記瞬時値算出部が算出する前記被験者の睡眠の深さの瞬時値と、前記睡眠段階判定部が判定する前記睡眠段階とに基づいて算出される前記被験者の寝つきの良さの程度を、前記睡眠の状態として判定する。
本発明の一実施形態は、上述の睡眠状態判定装置において前記睡眠状態判定部は、前記瞬時値算出部が算出する前記被験者の睡眠の深さの瞬時値と、前記睡眠段階判定部が判定する前記睡眠段階とに基づいて算出される入眠後の前記被験者の覚醒の程度を、前記睡眠の状態として判定する。
本発明の一実施形態は、上述の睡眠状態判定装置において前記睡眠状態判定部は、前記瞬時値算出部が算出する前記被験者の睡眠の深さの瞬時値と、前記睡眠段階判定部が判定する前記睡眠段階とに基づいて算出される前記被験者の睡眠時間を、前記睡眠の状態として判定する。
本発明の一実施形態は、上述の睡眠状態判定装置において前記睡眠深さ学習部とは、被験者の脳波と当該被験者の脈波との関係が学習された学習済みモデルであり、前記睡眠段階学習部とは、被験者の脳波と当該被験者の脈波及び体の一部の加速度との関係が学習された学習済みモデルである。
本発明の一実施形態は、上述の睡眠状態判定装置において、前記出力部は、前記睡眠質判定部が判定する前記被験者の睡眠の質の種類に基づいて、睡眠の質の種類に応じた提案情報を前記被験者に提示する提示装置に対して出力する。
本発明の一実施形態は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の睡眠状態判定装置と、被験者の脈波を測定して前記脈波情報を生成する脈波測定部と、当該被験者の体の一部の加速度を測定して前記加速度情報を生成する加速度測定部と、前記脈波測定部が生成する前記脈波情報と、前記加速度測定部が生成する前記加速度情報とを前記睡眠状態判定装置に送信する端末装置と、前記睡眠状態判定装置が判定した結果を提示する提示装置とを備える睡眠状態判定システムである。
本発明の一実施形態は、上述の睡眠状態判定システムにおいて前記脈波測定部と、前記加速度測定部とが、リストバンド型である測定装置に備えられる。
本発明の一実施形態は、睡眠状態判定装置が備えるコンピュータに、被験者の脈波を示す脈波情報と、前記被験者の体の一部の加速度を示す加速度情報とを取得する取得ステップと、脈波の波形に基づいて睡眠の深さの瞬時値を出力する睡眠深さ学習部に対して、前記取得ステップにおいて取得される前記脈波情報を与えることにより、前記被験者の睡眠の深さの瞬時値を算出する瞬時値算出ステップと、脈波の波形と体の一部の加速度の値とに基づいてレム睡眠段階とノンレム睡眠段階とを含む睡眠段階を出力する睡眠段階学習部に対して、前記取得ステップにおいて取得される前記脈波情報と前記加速度情報とを与えることにより、前記被験者の前記睡眠段階を判定する睡眠段階判定ステップと、前記瞬時値算出ステップにおいて算出される前記被験者の睡眠の深さの瞬時値と、前記睡眠段階判定ステップにおいて判定される前記被験者の前記睡眠段階とに基づいて、前記被験者の入眠後所定期間の前記瞬時値の積分値を睡眠深さとして算出する睡眠深さ算出ステップと、前記睡眠深さ算出ステップにおいて算出される前記被験者の前記睡眠深さに基づいて、前記被験者の睡眠の質の種類を判定する睡眠質判定ステップと、前記睡眠質判定ステップにおいて判定された結果に基づく情報を出力する出力ステップと、を実行させるための睡眠状態判定プログラムである。
本発明の一実施形態は、被験者の脈波を示す脈波情報と、前記被験者の体の一部の加速度を示す加速度情報と、前記被験者の皮膚温度を示す皮膚温度情報と、前記被験者の就寝前の血圧を示す血圧測定情報とを取得する取得部と、皮膚温度と血圧とのうち少なくとも一方及び脈波の波形に基づいて睡眠の深さの瞬時値を出力する睡眠深さ学習部に対して、前記取得部が取得する前記皮膚温度情報と前記血圧測定情報とのうち少なくとも一方及び前記脈波情報を与えることにより、前記被験者の睡眠の深さの瞬時値を算出する瞬時値算出部と、皮膚温度と血圧とのうち少なくとも一方と脈波の波形と体の一部の加速度の値とに基づいてレム睡眠段階とノンレム睡眠段階とを含む睡眠段階を出力する睡眠段階学習部に対して、前記取得部が取得する前記皮膚温度情報と前記血圧測定情報とのうち少なくとも一方と前記脈波情報と前記加速度情報とを与えることにより、前記被験者の前記睡眠段階を判定する睡眠段階判定部と、前記瞬時値算出部が算出する前記被験者の睡眠の深さの瞬時値と、前記睡眠段階判定部が判定する前記被験者の前記睡眠段階とに基づいて、前記被験者の入眠後所定期間の前記瞬時値の積分値を睡眠深さとして算出する睡眠深さ算出部と、前記睡眠深さ算出部が算出する前記被験者の前記睡眠深さに基づいて、前記被験者の睡眠の質の種類を判定する睡眠質判定部と、前記睡眠質判定部によって判定された結果に基づく情報を出力する出力部と、を備える睡眠状態判定装置である。
本発明の一実施形態は、被験者の脈波を示す脈波情報と、前記被験者の体の一部の加速度を示す加速度情報とを取得する取得部と、脈波の波形及び前日の睡眠の質の種類に基づいて睡眠の深さの瞬時値を出力する睡眠深さ学習部に対して、前記取得部が取得する前記脈波情報及び前記被験者の前日の睡眠の質の種類を与えることにより、前記被験者の睡眠の深さの瞬時値を算出する瞬時値算出部と、脈波の波形と体の一部の加速度の値と前日の睡眠の質の種類とに基づいてレム睡眠段階とノンレム睡眠段階とを含む睡眠段階を出力する睡眠段階学習部に対して、前記取得部が取得する前記脈波情報と前記加速度情報と前記被験者の前日の睡眠の質の種類とを与えることにより、前記被験者の前記睡眠段階を判定する睡眠段階判定部と、前記瞬時値算出部が算出する前記被験者の睡眠の深さの瞬時値と、前記睡眠段階判定部が判定する前記被験者の前記睡眠段階とに基づいて、前記被験者の入眠後所定期間の前記瞬時値の積分値を睡眠深さとして算出する睡眠深さ算出部と、前記睡眠深さ算出部が算出する前記被験者の前記睡眠深さに基づいて、前記被験者の睡眠の質の種類を判定する睡眠質判定部と、前記睡眠質判定部によって判定された結果に基づく情報を出力する出力部と、を備える睡眠状態判定装置である。
本発明の一実施形態は、上述の睡眠状態判定装置において前記取得部が取得した前記被験者の睡眠時の脈波の波形と、前記睡眠質判定部が判定した結果の前記被験者の睡眠の質の種類とに基づいて、前記被験者の健康状態を推定する健康状態算出部をさらに備える。
本発明の一実施形態は、上述の睡眠状態判定装置において前記出力部は、前記睡眠質判定部によって判定された結果の睡眠の質状態を前記被験者と同じ年代、性別又は職種の人の平均値と比較して、前記被験者の目標値を提案する情報を出力する。
本発明の一実施形態は、上述の睡眠状態判定装置において前記被験者が主観的な睡眠の状態を示す主観的睡眠状態データを入力する入力部と、前記主観的睡眠状態データと、前記睡眠質判定部が判定した結果の被験者の睡眠の質の種類との日々の変動及び乖離を解析して学習する解析学習部と、をさらに備え、前記出力部は、当該解析及び学習の結果に基づいて、主観よりも客観的な睡眠状態がよい時及び悪い時を提示する情報を出力する。
本発明の一実施形態は、上述の睡眠状態判定装置において前記出力部は、前記睡眠質判定部によって判定された結果に基づく「眠りの深さ」「寝つきの良さ」「眠りの維持」「睡眠時間」の中から2つ以上を組合わせてレーダーチャート形式で表示する表示情報を出力する。
本発明の一実施形態は、上述の睡眠状態判定装置において前記出力部は、前記「眠りの深さ」「寝つきの良さ」「眠りの維持」「睡眠時間」のうち前記レーダーチャート形式で表示される値の合計値を前記表示情報に含める。
本発明によれば、睡眠の状態を手軽に判定することができる睡眠状態判定装置、睡眠状態判定システム及び睡眠状態判定プログラムを提供することができる。
[実施形態]
以下、図面を参照して本実施形態の睡眠状態判定システム1について説明する。
図1は、本実施形態の睡眠状態判定システム1の機能構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照して本実施形態の睡眠状態判定システム1について説明する。
図1は、本実施形態の睡眠状態判定システム1の機能構成の一例を示す図である。
[睡眠状態判定システム1の機能構成]
睡眠状態判定システム1は、測定装置10と、端末装置20と、睡眠状態判定装置30とを備える。この睡眠状態判定システム1は、測定装置10によって測定された脈波情報PW及び加速度情報ACに基づいて、睡眠状態判定装置30が被験者の睡眠の状態を判定し、判定結果に応じた提案を行う。この一例では、測定装置10が測定した脈波情報PW及び加速度情報ACは、端末装置20を介して睡眠状態判定装置30に供給される。
以下、これら各装置の機能構成の具体例について説明する。
睡眠状態判定システム1は、測定装置10と、端末装置20と、睡眠状態判定装置30とを備える。この睡眠状態判定システム1は、測定装置10によって測定された脈波情報PW及び加速度情報ACに基づいて、睡眠状態判定装置30が被験者の睡眠の状態を判定し、判定結果に応じた提案を行う。この一例では、測定装置10が測定した脈波情報PW及び加速度情報ACは、端末装置20を介して睡眠状態判定装置30に供給される。
以下、これら各装置の機能構成の具体例について説明する。
[測定装置10の機能構成]
測定装置10は、脈波測定部110と、加速度測定部120とを備える。測定装置10は、例えばリストバンド型(腕時計型)のウエアラブル装置であって、被験者の腕の一部に装着される。すなわち、この一例では、脈波測定部110と、加速度測定部120とが、被験者の腕の一部に装着される測定装置10に備えられる。これら脈波測定部110と、加速度測定部120とは、一体型の装置として構成されることが好ましい。
測定装置10は、脈波測定部110と、加速度測定部120とを備える。測定装置10は、例えばリストバンド型(腕時計型)のウエアラブル装置であって、被験者の腕の一部に装着される。すなわち、この一例では、脈波測定部110と、加速度測定部120とが、被験者の腕の一部に装着される測定装置10に備えられる。これら脈波測定部110と、加速度測定部120とは、一体型の装置として構成されることが好ましい。
なお、この一例では、測定装置10は、リストバンド型のウエアラブル装置であるとして説明するが、これに限られない。測定装置10は、マットレス型や反射波を取得する据置型の装置として構成されてもよい。
脈波測定部110は、例えば、加速度、圧力、光、心電位、反射波などを捉えるセンサ(例えば、光学式赤外線センサ)を備えており、被験者の手首の脈の振れの波形(すなわち、脈波)を測定する。脈波測定部110は、測定した被験者の脈波を示す脈波情報PWを生成する。なお、脈波測定部110は、例示した測定対象のうち、特に光又は心電位を捉えるセンサを備えることがより好ましい。
加速度測定部120は、加速度、反射波などを捉えるセンサ(例えば、加速度センサ)を備えており、被験者の体動(例えば、手首の加速度)を測定する。加速度測定部120は、測定した被験者の手首の加速度を示す加速度情報ACを生成する。
これら被験者の脈波及び体動は、例えば、10Hz以上のサンプリング周波数によって測定される。
測定装置10は、脈波測定部110が生成する脈波情報PWと、加速度測定部120が生成する加速度情報ACとを対応付けて、端末装置20に供給する。
なお、脈波情報PWは、脈波パワースペクトル(例えば、VLF、HF/(VLF+LF+HF)、HF/(LF+HF)、MF/LF、MF、HF、IBI HR、LF、LF/HF)、IBI(例えば、測定値、測定値の平均値、CV NN、RMS SD、SDNN、RMS SD/SDNN、PNN 50)などによって被験者の脈波を示す。なお、VLFとは超低周波帯域、LFとは低周波帯域、MFとは中周波数帯域、HFとは高周波数帯域である。また、IBIとは、脈拍間隔である。CV NNとは単位時間内の心拍間隔の変動係数、RMS SDとは平自乗根の標準偏差、SDNNとは心拍間隔の標準偏差、PNN 50とは単位時間内の心拍間隔が50ms以上の割合(又は回数)である。
また、加速度情報ACは、Zero Cross(ゼロ・クロス)値、Max(最大値)、Min(最小値)、Median(中央値)、Mean(平均値)、SD(標準偏差)などによって被験者の体動を表す。
加速度測定部120は、加速度、反射波などを捉えるセンサ(例えば、加速度センサ)を備えており、被験者の体動(例えば、手首の加速度)を測定する。加速度測定部120は、測定した被験者の手首の加速度を示す加速度情報ACを生成する。
これら被験者の脈波及び体動は、例えば、10Hz以上のサンプリング周波数によって測定される。
測定装置10は、脈波測定部110が生成する脈波情報PWと、加速度測定部120が生成する加速度情報ACとを対応付けて、端末装置20に供給する。
なお、脈波情報PWは、脈波パワースペクトル(例えば、VLF、HF/(VLF+LF+HF)、HF/(LF+HF)、MF/LF、MF、HF、IBI HR、LF、LF/HF)、IBI(例えば、測定値、測定値の平均値、CV NN、RMS SD、SDNN、RMS SD/SDNN、PNN 50)などによって被験者の脈波を示す。なお、VLFとは超低周波帯域、LFとは低周波帯域、MFとは中周波数帯域、HFとは高周波数帯域である。また、IBIとは、脈拍間隔である。CV NNとは単位時間内の心拍間隔の変動係数、RMS SDとは平自乗根の標準偏差、SDNNとは心拍間隔の標準偏差、PNN 50とは単位時間内の心拍間隔が50ms以上の割合(又は回数)である。
また、加速度情報ACは、Zero Cross(ゼロ・クロス)値、Max(最大値)、Min(最小値)、Median(中央値)、Mean(平均値)、SD(標準偏差)などによって被験者の体動を表す。
[端末装置20の機能構成]
端末装置20は、例えば、スマートフォンやタブレット、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置であって、通信部210と、操作部220と、提示部230とを備える。
通信部210は、無線や有線などの通信手段により、測定装置10及び睡眠状態判定装置30との情報通信を行う。
操作部220は、例えば、タッチパネルなどの操作検出デバイスを備えており、端末装置20を操作する者(例えば、被験者)による操作を検出する。
提示部230は、例えば、液晶ディスプレイなどの表示デバイスや、スピーカーなどの音響デバイスを備えており、端末装置20を操作する者(例えば、被験者)に対して情報を提示する。なお、上述したように端末装置20が提示部230を備える場合には、端末装置20は提示装置としても機能する。
端末装置20は、例えば、スマートフォンやタブレット、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置であって、通信部210と、操作部220と、提示部230とを備える。
通信部210は、無線や有線などの通信手段により、測定装置10及び睡眠状態判定装置30との情報通信を行う。
操作部220は、例えば、タッチパネルなどの操作検出デバイスを備えており、端末装置20を操作する者(例えば、被験者)による操作を検出する。
提示部230は、例えば、液晶ディスプレイなどの表示デバイスや、スピーカーなどの音響デバイスを備えており、端末装置20を操作する者(例えば、被験者)に対して情報を提示する。なお、上述したように端末装置20が提示部230を備える場合には、端末装置20は提示装置としても機能する。
[睡眠状態判定装置30の機能構成]
睡眠状態判定装置30は、例えば、クラウドサーバとして構成される。睡眠状態判定装置30は、取得部310と、瞬時値算出部320と、睡眠段階判定部330と、睡眠深さ算出部340と、睡眠状態判定部350と、睡眠質判定部360と、提案情報出力部370と、睡眠深さ学習部410と、睡眠段階学習部420とを備える。
睡眠状態判定装置30は、例えば、クラウドサーバとして構成される。睡眠状態判定装置30は、取得部310と、瞬時値算出部320と、睡眠段階判定部330と、睡眠深さ算出部340と、睡眠状態判定部350と、睡眠質判定部360と、提案情報出力部370と、睡眠深さ学習部410と、睡眠段階学習部420とを備える。
睡眠深さ学習部410は、脈波の波形、すなわち脈波情報PWに基づいて睡眠の深さの瞬時値DIを出力する。ここで、睡眠の深さの瞬時値DIとは、所定時間ごとに算出される被験者の睡眠の深さである。ここで、被験者の睡眠の深さが算出される所定時間は、30秒から60秒ごとであることが好ましい。以下では、所定時間が30秒である場合を一例として説明する。この睡眠深さ学習部410とは、例えば、いわゆる機械学習済みモデルであって、被験者の脳波と当該被験者の脈波との関係が学習された学習済みモデルである。この睡眠深さ学習部410の学習過程について、図2を参照して説明する。
[睡眠深さ学習部410の学習過程]
図2は、本実施形態の睡眠深さ学習部410の学習過程の一例を示す図である。
一般に、被験者の脳波の状態と、当該被験者の睡眠の深さとには所定の関係があることが知られている。例えば、被験者の睡眠の深さが比較的深い場合には、被験者の脳波には特徴的な波形パターンが現れ、被験者の睡眠の深さが比較的浅い場合には、深い場合の波形パターンとは異なる波形パターンが現れることが知られている。
睡眠深さ学習部410は、その学習過程において、与えられた脳波情報BWと、脈波情報PWとの関係を学習する。具体的には、睡眠深さ学習部410は、被験者の脳波の波形を示す脳波情報BWと、この脳波と同時に計測された当該被験者の脈波の波形を示す脈波情報PWとが与えられ、睡眠の深さの瞬時値DIを出力する。ここで、脳波情報BWとこの脳波情報BWによって計算される睡眠の深さの瞬時値DIBとの関係は既知である。脳波情報BWによって計算される睡眠の深さの瞬時値DIBを正解データとして、脈波情報PWと睡眠の深さの瞬時値DIBとの関係を学習する。この結果、睡眠深さ学習部410は、脈波情報PWが供給されると、この脈波情報PWに対応する睡眠の深さの瞬時値DIを出力するように学習される。
図2は、本実施形態の睡眠深さ学習部410の学習過程の一例を示す図である。
一般に、被験者の脳波の状態と、当該被験者の睡眠の深さとには所定の関係があることが知られている。例えば、被験者の睡眠の深さが比較的深い場合には、被験者の脳波には特徴的な波形パターンが現れ、被験者の睡眠の深さが比較的浅い場合には、深い場合の波形パターンとは異なる波形パターンが現れることが知られている。
睡眠深さ学習部410は、その学習過程において、与えられた脳波情報BWと、脈波情報PWとの関係を学習する。具体的には、睡眠深さ学習部410は、被験者の脳波の波形を示す脳波情報BWと、この脳波と同時に計測された当該被験者の脈波の波形を示す脈波情報PWとが与えられ、睡眠の深さの瞬時値DIを出力する。ここで、脳波情報BWとこの脳波情報BWによって計算される睡眠の深さの瞬時値DIBとの関係は既知である。脳波情報BWによって計算される睡眠の深さの瞬時値DIBを正解データとして、脈波情報PWと睡眠の深さの瞬時値DIBとの関係を学習する。この結果、睡眠深さ学習部410は、脈波情報PWが供給されると、この脈波情報PWに対応する睡眠の深さの瞬時値DIを出力するように学習される。
なお、睡眠深さ学習部410の学習過程においては、被験者の脳波の状態を表す指標としてデルタ波パワー値が用いられる。
図1に戻り、睡眠段階学習部420は、脈波の波形(脈波情報PW)と、加速度の波形(加速度情報AC)とに基づいて睡眠段階SGを出力する。睡眠段階学習部420とは、例えば、いわゆる機械学習済みモデルであって、被験者の脳波と当該被験者の脈波及び体の一部の加速度との関係が学習された学習済みモデルである。
[睡眠の段階]
睡眠段階SGには、睡眠の深さが浅いほうから深いほうへ順に、「覚醒AW」「レム睡眠RM」「ノンレム睡眠NR」がある。またこの「ノンレム睡眠NR」には、浅いノンレム睡眠NRである「ノンレム睡眠(浅)NRL」と、深いノンレム睡眠NRである「ノンレム睡眠(深)NRD」とがある。すなわち、睡眠段階SGには、「覚醒AW」「レム睡眠RM」「ノンレム睡眠(浅)NRL」「ノンレム睡眠(深)NRD」の4段階がある。 すなわち、睡眠段階学習部420は、脈波の波形(脈波情報PW)と、被験者の体の一部の加速度の値(加速度情報AC)とに基づいて、レム睡眠RMの段階とノンレム睡眠NRの段階とを含む睡眠段階SGを出力する。この睡眠段階学習部420の学習過程について、図3を参照して説明する。
睡眠段階SGには、睡眠の深さが浅いほうから深いほうへ順に、「覚醒AW」「レム睡眠RM」「ノンレム睡眠NR」がある。またこの「ノンレム睡眠NR」には、浅いノンレム睡眠NRである「ノンレム睡眠(浅)NRL」と、深いノンレム睡眠NRである「ノンレム睡眠(深)NRD」とがある。すなわち、睡眠段階SGには、「覚醒AW」「レム睡眠RM」「ノンレム睡眠(浅)NRL」「ノンレム睡眠(深)NRD」の4段階がある。 すなわち、睡眠段階学習部420は、脈波の波形(脈波情報PW)と、被験者の体の一部の加速度の値(加速度情報AC)とに基づいて、レム睡眠RMの段階とノンレム睡眠NRの段階とを含む睡眠段階SGを出力する。この睡眠段階学習部420の学習過程について、図3を参照して説明する。
[睡眠段階学習部420の学習過程]
図3は、本実施形態の睡眠段階学習部420の学習過程の一例を示す図である。一般に、被験者の脳波の状態と、当該被験者の睡眠段階SGとには所定の関係があることが知られている。例えば、被験者の睡眠がレム睡眠RMの段階である場合には、被験者の脳波には特徴的な波形パターンが現れ、被験者の睡眠がノンレム睡眠NRの段階である場合には、レム睡眠RMの場合の波形パターンとは異なる波形パターンが現れることが知られている。また、一般に、被験者が覚醒している場合には、体動(例えば、腕を動かすなど)の程度が大きく、被験者が睡眠している場合には、体動の程度が小さいことが知られている。
睡眠段階学習部420は、その学習過程において、与えられた脳波情報BWと、脈波情報PWおよび加速度情報ACとの関係を学習する。具体的には、睡眠段階学習部420は、被験者の脳波の波形を示す脳波情報BWと、この脳波と同時に計測された当該被験者の脈波の波形を示す脈波情報PW及び加速度情報ACが与えられ、睡眠段階SGを出力する。ここで、脳波情報BWとこの脳波情報BWによって計算される睡眠段階SGBとの関係は既知である。脳波情報BWによって算出される睡眠段階SGBを正解データとして、脈波情報PWおよび加速度情報ACと睡眠段階SGBとの関係を学習する。この結果、睡眠段階学習部420は、脈波情報PW及び加速度情報ACが供給されると、この脈波情報PWおよび加速度情報ACに対応する睡眠段階SGを出力するように学習される。なお、睡眠段階学習部420は、睡眠周期ごとに学習することができる。一例として、起床前は脈拍間変動が大きくなることが知られている。睡眠段階学習部420は、睡眠周期ごとに個別に学習することにより、ある睡眠周期における判定精度(例えば、起床前、早朝の睡眠段階の判定精度)を向上させることができる。
図3は、本実施形態の睡眠段階学習部420の学習過程の一例を示す図である。一般に、被験者の脳波の状態と、当該被験者の睡眠段階SGとには所定の関係があることが知られている。例えば、被験者の睡眠がレム睡眠RMの段階である場合には、被験者の脳波には特徴的な波形パターンが現れ、被験者の睡眠がノンレム睡眠NRの段階である場合には、レム睡眠RMの場合の波形パターンとは異なる波形パターンが現れることが知られている。また、一般に、被験者が覚醒している場合には、体動(例えば、腕を動かすなど)の程度が大きく、被験者が睡眠している場合には、体動の程度が小さいことが知られている。
睡眠段階学習部420は、その学習過程において、与えられた脳波情報BWと、脈波情報PWおよび加速度情報ACとの関係を学習する。具体的には、睡眠段階学習部420は、被験者の脳波の波形を示す脳波情報BWと、この脳波と同時に計測された当該被験者の脈波の波形を示す脈波情報PW及び加速度情報ACが与えられ、睡眠段階SGを出力する。ここで、脳波情報BWとこの脳波情報BWによって計算される睡眠段階SGBとの関係は既知である。脳波情報BWによって算出される睡眠段階SGBを正解データとして、脈波情報PWおよび加速度情報ACと睡眠段階SGBとの関係を学習する。この結果、睡眠段階学習部420は、脈波情報PW及び加速度情報ACが供給されると、この脈波情報PWおよび加速度情報ACに対応する睡眠段階SGを出力するように学習される。なお、睡眠段階学習部420は、睡眠周期ごとに学習することができる。一例として、起床前は脈拍間変動が大きくなることが知られている。睡眠段階学習部420は、睡眠周期ごとに個別に学習することにより、ある睡眠周期における判定精度(例えば、起床前、早朝の睡眠段階の判定精度)を向上させることができる。
図1に戻り、睡眠状態判定装置30の機能構成の説明を続ける。
取得部310は、被験者の脈波を示す脈波情報PWと、被験者の体の一部の加速度を示す加速度情報ACとを取得する。
瞬時値算出部320は、睡眠深さ学習部410に対して、取得部310が取得する脈波情報PWを与えることにより、被験者の睡眠の深さの瞬時値DIを算出する。
睡眠段階判定部330は、睡眠段階学習部420に対して、取得部310が取得する脈波情報PWと加速度情報ACとを与えることにより、ノンレム睡眠NR、レム睡眠RM及び覚醒AWである確率を算出し、最も確率が高いものを被験者の睡眠段階SGとして判定する。
取得部310は、被験者の脈波を示す脈波情報PWと、被験者の体の一部の加速度を示す加速度情報ACとを取得する。
瞬時値算出部320は、睡眠深さ学習部410に対して、取得部310が取得する脈波情報PWを与えることにより、被験者の睡眠の深さの瞬時値DIを算出する。
睡眠段階判定部330は、睡眠段階学習部420に対して、取得部310が取得する脈波情報PWと加速度情報ACとを与えることにより、ノンレム睡眠NR、レム睡眠RM及び覚醒AWである確率を算出し、最も確率が高いものを被験者の睡眠段階SGとして判定する。
ここで、睡眠段階判定部330は、睡眠段階SGの継続確率又は睡眠段階SGの遷移確率のいずれか一方又は両方によって、被験者の睡眠段階SGを判定する。具体的には、睡眠段階判定部330は、30秒ごとに1回、睡眠段階SGを判定する。この判定結果は、睡眠段階SGの継続確率と、睡眠段階SGの遷移確率とに依存する。
睡眠段階SGの継続確率について説明する。睡眠段階SGの判定結果は、過去の睡眠段階SGの継続時間に依存している。例えば、ノンレム睡眠NRであると判定された回数の継続数(つまり、何回連続してノンレム睡眠NRであると判定されたのか)によって、次回の判定(すなわち30秒後の判定)においてノンレム睡眠NRであると判定される確率が、入眠してからの経過時間(すなわち睡眠経過時間)ごとに予め求められている。つまり、ノンレム睡眠NRの継続確率が、睡眠経過時間ごとに予め求められている。
なお、上述と同様にして、レム睡眠RMの継続確率及び覚醒AWの継続確率についても、睡眠経過時間ごとに予め求められている。
睡眠段階SGの遷移確率について説明する。睡眠段階SGの判定結果は、過去のある睡眠段階SGから他の(又は同一の)睡眠段階SGへの遷移する確率に依存している。例えば、前回の判定結果がノンレム睡眠NRであった場合に、今回の睡眠段階SGがノンレム睡眠NR、レム睡眠RM及び覚醒AWに遷移するそれぞれの確率が、入眠してからの経過時間(すなわち睡眠経過時間)ごとに予め求められている。
なお、上述と同様にして、レム睡眠RMからノンレム睡眠NR、レム睡眠RM及び覚醒AWに遷移するそれぞれの確率、覚醒AWからノンレム睡眠NR、レム睡眠RM及び覚醒AWに遷移するそれぞれの確率についても、睡眠経過時間ごとに予め求められている。 睡眠段階判定部330は、上述理論に基づいて、睡眠経過時間に応じた睡眠段階SGの継続確率と、睡眠経過時間に応じた睡眠段階SGの遷移確率とを組み合わせて参照することにより、睡眠段階SGを判定する。
つまり、睡眠段階判定部330は、過去の睡眠段階SGを参照して現在の睡眠段階SGを判定する。また、睡眠段階判定部330は、過去の睡眠段階SGから他の(又は同一の)睡眠段階SGへの遷移確率に基づいて、睡眠段階SGを判定する。また、睡眠段階判定部330は、同一の睡眠段階SGの継続時間に基づいて、睡眠段階SGを判定する。また、睡眠段階判定部330は、睡眠段階SGの継続確率と遷移確率とを組み合わせて、睡眠段階SGを判定する。また、睡眠段階判定部330は、睡眠経過時間に応じて継続確率及び遷移確率を補正することにより、睡眠段階SGを判定する。
このように構成されることにより、睡眠段階判定部330は、ノンレム睡眠NRの判定だけでなく、レム睡眠RM及び覚醒AWの各睡眠段階SGについても高精度に判定することができる。
睡眠段階SGの継続確率について説明する。睡眠段階SGの判定結果は、過去の睡眠段階SGの継続時間に依存している。例えば、ノンレム睡眠NRであると判定された回数の継続数(つまり、何回連続してノンレム睡眠NRであると判定されたのか)によって、次回の判定(すなわち30秒後の判定)においてノンレム睡眠NRであると判定される確率が、入眠してからの経過時間(すなわち睡眠経過時間)ごとに予め求められている。つまり、ノンレム睡眠NRの継続確率が、睡眠経過時間ごとに予め求められている。
なお、上述と同様にして、レム睡眠RMの継続確率及び覚醒AWの継続確率についても、睡眠経過時間ごとに予め求められている。
睡眠段階SGの遷移確率について説明する。睡眠段階SGの判定結果は、過去のある睡眠段階SGから他の(又は同一の)睡眠段階SGへの遷移する確率に依存している。例えば、前回の判定結果がノンレム睡眠NRであった場合に、今回の睡眠段階SGがノンレム睡眠NR、レム睡眠RM及び覚醒AWに遷移するそれぞれの確率が、入眠してからの経過時間(すなわち睡眠経過時間)ごとに予め求められている。
なお、上述と同様にして、レム睡眠RMからノンレム睡眠NR、レム睡眠RM及び覚醒AWに遷移するそれぞれの確率、覚醒AWからノンレム睡眠NR、レム睡眠RM及び覚醒AWに遷移するそれぞれの確率についても、睡眠経過時間ごとに予め求められている。 睡眠段階判定部330は、上述理論に基づいて、睡眠経過時間に応じた睡眠段階SGの継続確率と、睡眠経過時間に応じた睡眠段階SGの遷移確率とを組み合わせて参照することにより、睡眠段階SGを判定する。
つまり、睡眠段階判定部330は、過去の睡眠段階SGを参照して現在の睡眠段階SGを判定する。また、睡眠段階判定部330は、過去の睡眠段階SGから他の(又は同一の)睡眠段階SGへの遷移確率に基づいて、睡眠段階SGを判定する。また、睡眠段階判定部330は、同一の睡眠段階SGの継続時間に基づいて、睡眠段階SGを判定する。また、睡眠段階判定部330は、睡眠段階SGの継続確率と遷移確率とを組み合わせて、睡眠段階SGを判定する。また、睡眠段階判定部330は、睡眠経過時間に応じて継続確率及び遷移確率を補正することにより、睡眠段階SGを判定する。
このように構成されることにより、睡眠段階判定部330は、ノンレム睡眠NRの判定だけでなく、レム睡眠RM及び覚醒AWの各睡眠段階SGについても高精度に判定することができる。
睡眠段階判定部330は、睡眠段階学習部420に対して、取得部310が取得する脈波情報PWと加速度情報ACとを与えることにより、ノンレム睡眠NRである確率、レム睡眠RMである確率及び覚醒AWである確率をそれぞれ算出し、最も確率が高いものを被験者の睡眠段階SGとして判定する。ここで、睡眠段階判定部330は、入眠後から所定の時間が経過するまでの期間(以下、入眠後所定期間とも記載する。)について、被験者の睡眠段階SGがレム睡眠RMであるとは判定できない場合がある。例えば、入眠後所定期間のうちの、ある時間帯においてはレム睡眠RMである確率が高まっているものの、レム睡眠RMである確率がノンレム睡眠NRである確率を下回っている場合がある。この場合には、入眠後所定期間において確率が最も高いものはノンレム睡眠NRであるため、睡眠段階判定部330は、入眠後所定期間の睡眠段階SGがノンレム睡眠NRであると判定する。
上述の場合、睡眠段階判定部330は、入眠後所定期間において被験者の睡眠段階SGがレム睡眠RMであるとは判定できない場合には、最大で入眠時点まで時間を遡り、算出されたレム睡眠RMである確率が最も高い時間帯について、その睡眠段階SGをレム睡眠RMであると判定する。例えば、入眠後所定の時間(例えば200分)内にレム睡眠RMが生じることが知られているが、睡眠段階判定部330は、入眠から所定の時間(例えば200分)経過後、レム睡眠RMの判定がされていなかった場合には、所定の時間(例えば200分)を遡り、入眠後所定期間のうち、レム睡眠RMである確率が最も高かった時間帯の睡眠段階SGをレム睡眠RMであると判定する。
つまり、睡眠段階判定部330は、入眠後所定期間における被験者の睡眠段階SGの判定結果に基づいて、入眠後所定期間のうちの一部又は全部の時間帯の睡眠段階SGを再判定する。
また、睡眠段階判定部330は、入眠後所定期間における被験者の睡眠段階SGを、レム睡眠RMである確率とノンレム睡眠NRである確率とを含む複数の確率の比較によって判定する第1の判定手順と、レム睡眠RMである確率のみによって判定する第2の判定手順とによって判定する。
このように構成された睡眠段階判定部330によれば、睡眠段階SGの判定精度をより高めることができる。
上述の場合、睡眠段階判定部330は、入眠後所定期間において被験者の睡眠段階SGがレム睡眠RMであるとは判定できない場合には、最大で入眠時点まで時間を遡り、算出されたレム睡眠RMである確率が最も高い時間帯について、その睡眠段階SGをレム睡眠RMであると判定する。例えば、入眠後所定の時間(例えば200分)内にレム睡眠RMが生じることが知られているが、睡眠段階判定部330は、入眠から所定の時間(例えば200分)経過後、レム睡眠RMの判定がされていなかった場合には、所定の時間(例えば200分)を遡り、入眠後所定期間のうち、レム睡眠RMである確率が最も高かった時間帯の睡眠段階SGをレム睡眠RMであると判定する。
つまり、睡眠段階判定部330は、入眠後所定期間における被験者の睡眠段階SGの判定結果に基づいて、入眠後所定期間のうちの一部又は全部の時間帯の睡眠段階SGを再判定する。
また、睡眠段階判定部330は、入眠後所定期間における被験者の睡眠段階SGを、レム睡眠RMである確率とノンレム睡眠NRである確率とを含む複数の確率の比較によって判定する第1の判定手順と、レム睡眠RMである確率のみによって判定する第2の判定手順とによって判定する。
このように構成された睡眠段階判定部330によれば、睡眠段階SGの判定精度をより高めることができる。
睡眠深さ算出部340は、瞬時値算出部320が算出する被験者の睡眠の深さの瞬時値DIと、睡眠段階判定部330が判定する被験者の睡眠段階SGとに基づいて、被験者の入眠後所定期間の瞬時値DIの積分値を睡眠深さSDとして算出する。
なお、被験者の体動が比較的大きい場合には、脈波情報PWには体動によるノイズが重畳される。加速度情報ACは、被験者の体動の大きさを示している。加速度情報ACが示す体動の大きさが所定値を超える場合には、加速度情報ACと同じタイミングにおいて取得される脈波情報PWにはノイズが重畳している場合がある。したがって、加速度情報ACは、睡眠段階SGの判定に用いられるだけでなく、ノイズが含まれる脈波情報PWの除去に用いられることもできる。すなわち、睡眠段階判定部330は、睡眠段階SGの判定に加速度情報ACを用いることに加え、ノイズが含まれる脈波情報PWの除去のために加速度情報ACを用いてもよい。睡眠段階判定部330は、加速度情報ACを、睡眠段階SGの判定に用いることに加え、ノイズが含まれる脈波情報PWの除去のために用いることにより、睡眠段階SGの判定精度を向上させることができる。
なお、被験者の体動が比較的大きい場合には、脈波情報PWには体動によるノイズが重畳される。加速度情報ACは、被験者の体動の大きさを示している。加速度情報ACが示す体動の大きさが所定値を超える場合には、加速度情報ACと同じタイミングにおいて取得される脈波情報PWにはノイズが重畳している場合がある。したがって、加速度情報ACは、睡眠段階SGの判定に用いられるだけでなく、ノイズが含まれる脈波情報PWの除去に用いられることもできる。すなわち、睡眠段階判定部330は、睡眠段階SGの判定に加速度情報ACを用いることに加え、ノイズが含まれる脈波情報PWの除去のために加速度情報ACを用いてもよい。睡眠段階判定部330は、加速度情報ACを、睡眠段階SGの判定に用いることに加え、ノイズが含まれる脈波情報PWの除去のために用いることにより、睡眠段階SGの判定精度を向上させることができる。
睡眠状態判定部350は、瞬時値算出部320が算出する被験者の睡眠の深さの瞬時値DIと、睡眠段階判定部330が判定する睡眠段階SGとに基づいて、被験者の睡眠の状態STを判定する。
睡眠質判定部360は、睡眠深さ算出部340が算出する被験者の睡眠深さSDに基づいて、被験者の睡眠の質SQの種類を判定する。また、睡眠質判定部360は、睡眠状態判定部350が睡眠の状態STを判定した結果にさらに基づいて、被験者の睡眠の質SQの種類を判定する。
睡眠質判定部360は、睡眠深さ算出部340が算出する被験者の睡眠深さSDに基づいて、被験者の睡眠の質SQの種類を判定する。また、睡眠質判定部360は、睡眠状態判定部350が睡眠の状態STを判定した結果にさらに基づいて、被験者の睡眠の質SQの種類を判定する。
提案情報出力部370は、睡眠質判定部360が判定する被験者の睡眠の質SQの種類に基づいて、睡眠の質SQの種類に応じた提案情報PPを被験者に提示する端末装置20(提示装置)に対して出力する。
次に、これら各装置の具体的な動作について、図4を参照して説明する。
次に、これら各装置の具体的な動作について、図4を参照して説明する。
[睡眠状態判定システム1の動作]
図4は、本実施形態の睡眠状態判定システム1の動作の一例を示す図である。
(ステップS10)睡眠状態判定装置30の取得部310は、測定装置10が出力する脈波情報PW及び加速度情報ACを取得する。
(ステップS20)瞬時値算出部320は、睡眠の深さの瞬時値DIを算出する。具体的には、瞬時値算出部320は、ステップS10において取得された脈波情報PWを睡眠深さ学習部410に供給する。睡眠深さ学習部410は、脈波情報PWが供給されると、この脈波情報PWに対応する睡眠の深さの瞬時値DIを出力する。瞬時値算出部320は、睡眠深さ学習部410が出力する睡眠の深さの瞬時値DIを取得する。ここで、睡眠の深さの瞬時値DIとは、所定時間(例えば、30秒)ごとの睡眠の深さを示す値である。 (ステップS30)睡眠段階判定部330は、睡眠段階SGを判定する。具体的には、睡眠段階判定部330は、ステップS10において取得された脈波情報PW及び加速度情報ACを、睡眠段階学習部420に供給する。睡眠段階学習部420は、脈波情報PW及び加速度情報ACが供給されると、この脈波情報PW及び加速度情報ACに対応する睡眠段階SGを出力する。
ここで、瞬時値算出部320が算出するDI及び睡眠段階判定部330が判定する睡眠段階SGの具体例について、図5を参照して説明する。
図4は、本実施形態の睡眠状態判定システム1の動作の一例を示す図である。
(ステップS10)睡眠状態判定装置30の取得部310は、測定装置10が出力する脈波情報PW及び加速度情報ACを取得する。
(ステップS20)瞬時値算出部320は、睡眠の深さの瞬時値DIを算出する。具体的には、瞬時値算出部320は、ステップS10において取得された脈波情報PWを睡眠深さ学習部410に供給する。睡眠深さ学習部410は、脈波情報PWが供給されると、この脈波情報PWに対応する睡眠の深さの瞬時値DIを出力する。瞬時値算出部320は、睡眠深さ学習部410が出力する睡眠の深さの瞬時値DIを取得する。ここで、睡眠の深さの瞬時値DIとは、所定時間(例えば、30秒)ごとの睡眠の深さを示す値である。 (ステップS30)睡眠段階判定部330は、睡眠段階SGを判定する。具体的には、睡眠段階判定部330は、ステップS10において取得された脈波情報PW及び加速度情報ACを、睡眠段階学習部420に供給する。睡眠段階学習部420は、脈波情報PW及び加速度情報ACが供給されると、この脈波情報PW及び加速度情報ACに対応する睡眠段階SGを出力する。
ここで、瞬時値算出部320が算出するDI及び睡眠段階判定部330が判定する睡眠段階SGの具体例について、図5を参照して説明する。
[睡眠の深さの瞬時値DI及び睡眠段階SGの具体例]
図5は、本実施形態の睡眠の深さの瞬時値DI及び睡眠段階SGの具体例を示す図である。同図に示す具体例において、被験者の睡眠段階SGは、時刻t0から時刻t1において覚醒AWからノンレム睡眠(深)NRDに変化する。つまりこの場合、被験者は時刻t0において入眠している。また、被験者は時刻t1において、この一例で最も深い睡眠状態になっている。
また、被験者の睡眠段階SGは、時刻t2においてレム睡眠RMとなり、時刻t3においてノンレム睡眠(浅)NRLとなり、時刻t4においてノンレム睡眠(深)NRDとなる。この一例において、被験者の睡眠段階SGは、時刻t3以降、レム睡眠RMとノンレム睡眠NRとを周期的に繰り返して、時刻t11において覚醒AW状態となり起床する。 なお、この一例では、時刻t7の前後において覚醒AW、すなわち中途覚醒の状態になっている。
図5は、本実施形態の睡眠の深さの瞬時値DI及び睡眠段階SGの具体例を示す図である。同図に示す具体例において、被験者の睡眠段階SGは、時刻t0から時刻t1において覚醒AWからノンレム睡眠(深)NRDに変化する。つまりこの場合、被験者は時刻t0において入眠している。また、被験者は時刻t1において、この一例で最も深い睡眠状態になっている。
また、被験者の睡眠段階SGは、時刻t2においてレム睡眠RMとなり、時刻t3においてノンレム睡眠(浅)NRLとなり、時刻t4においてノンレム睡眠(深)NRDとなる。この一例において、被験者の睡眠段階SGは、時刻t3以降、レム睡眠RMとノンレム睡眠NRとを周期的に繰り返して、時刻t11において覚醒AW状態となり起床する。 なお、この一例では、時刻t7の前後において覚醒AW、すなわち中途覚醒の状態になっている。
(ステップS40)図4に戻り、睡眠深さ算出部340は、入眠1周期目の睡眠深さを算出する。ここで、入眠1周期目とは、入眠後、最初のノンレム睡眠NRを経てレム睡眠RMに変化し、レム睡眠RMから再びノンレム睡眠NRに移行するまでの睡眠段階SGの周期である。例えば、図5に示す一例では、入眠1周期目とは、時刻t0から時刻t3までの期間である。
具体的には、睡眠深さ算出部340は、時刻t0から時刻t2までの睡眠の深さの瞬時値DIを時間軸で積分することにより、入眠1周期目の睡眠深さの積分値を算出する。なお、以下の説明において、入眠1周期目の睡眠深さの瞬時値DIの時間積分値を、睡眠の深さの瞬時値DIと区別して「睡眠深さSD」と記載する。
睡眠深さ算出部340は、算出した睡眠深さSDをスコア化して、睡眠質判定部360に出力する。
具体的には、睡眠深さ算出部340は、時刻t0から時刻t2までの睡眠の深さの瞬時値DIを時間軸で積分することにより、入眠1周期目の睡眠深さの積分値を算出する。なお、以下の説明において、入眠1周期目の睡眠深さの瞬時値DIの時間積分値を、睡眠の深さの瞬時値DIと区別して「睡眠深さSD」と記載する。
睡眠深さ算出部340は、算出した睡眠深さSDをスコア化して、睡眠質判定部360に出力する。
(ステップS50)睡眠状態判定部350は、被験者の寝つきの良さの程度を判定する。具体的には、睡眠状態判定部350は、加速度情報ACが示す被験者の加速度が所定のしきい値未満になった後、被験者の睡眠段階SGが覚醒AWからノンレム睡眠NRに変化し始めるまでの時間を、寝つきの時間として算出する。つまり、睡眠状態判定部350は、被験者が安静状態になってから入眠するまでの時間を、寝つきの時間として算出する。例えば、図5に示す一例では、寝つきの時間とは、時刻taから時刻t0までの時間である。睡眠状態判定部350は、寝つきの時間の長短をスコア化することにより、被験者の寝つきの良さの程度を判定する。
この一例の場合、睡眠状態判定部350は、瞬時値算出部320が算出する睡眠の深さの瞬時値DIと、睡眠段階判定部330が判定する睡眠段階SGとに基づいて、寝つきの時間を算出する。睡眠状態判定部350は、算出した寝つきの時間に基づくスコアを、睡眠の状態STとして出力する。すなわち、瞬時値算出部320が算出する被験者の睡眠の深さの瞬時値DIと、睡眠段階判定部330が判定する睡眠段階SGとに基づいて算出される被験者の寝つきの良さの程度を、睡眠の状態STとして判定する。
(ステップS60)睡眠状態判定部350は、被験者の中途覚醒の程度を算出する。具体的には、睡眠状態判定部350は、被験者が入眠後、睡眠段階SGが覚醒AWになった場合に、中途覚醒したと判定する。睡眠状態判定部350は、ひと晩のうちに、被験者が入眠してから、覚醒AWと睡眠(ノンレム睡眠NR又はレム睡眠RM)とを繰り返した回数を、中途覚醒の回数として算出する。睡眠状態判定部350は、算出した中途覚醒の回数をスコア化することにより、被験者の中途覚醒の程度を判定する。なお、睡眠状態判定部350は、中途覚醒の回数に代えて(又は加えて)、中途覚醒の継続時間をスコア化してもよい。また、睡眠状態判定部350は、被験者が入眠後、加速度情報ACが示す被験者の加速度が所定のしきい値以上になった場合に、被験者が中途覚醒したと判定してもよい。
この一例の場合、睡眠状態判定部350は、瞬時値算出部320が算出する睡眠の深さの瞬時値DIと、睡眠段階判定部330が判定する睡眠段階SGとに基づいて、中途覚醒の回数(又は中途覚醒の継続時間)を算出する。睡眠状態判定部350は、算出した中途覚醒の回数(又は中途覚醒の継続時間)をスコア化し、睡眠の状態STとして出力する。すなわち、睡眠状態判定部350は、瞬時値算出部320が算出する被験者の睡眠の深さの瞬時値DIと、睡眠段階判定部330が判定する睡眠段階SGとに基づいて算出される入眠後の被験者の覚醒の程度を、睡眠の状態STとして判定する。
(ステップS70)睡眠状態判定部350は、被験者の睡眠時間を算出する。具体的には、睡眠状態判定部350は、被験者の睡眠段階SGが覚醒AWから睡眠状態(ノンレム睡眠NR又はレム睡眠RM)に変化した後、起床するまでの時間を、睡眠時間として算出する。なお、被験者が入眠してから起床するまでの間に覚醒AW(中途覚醒)している時間帯がある場合には、睡眠状態判定部350は、被験者の睡眠段階SGが覚醒AWから睡眠状態(ノンレム睡眠NR又はレム睡眠RM)に変化した後、起床するまでの時間から、中途覚醒している時間を差し引いた時間を、睡眠時間として算出する。
例えば、図5に示す一例では、睡眠時間とは、時刻t0から時刻t11までの時間から、時刻t7付近の覚醒AW(中途覚醒)の継続時間を差し引いた時間である。
なお、睡眠状態判定部350は、中途覚醒と起床とを区別するために、覚醒AWの時間帯や、覚醒AWの継続時間を参照してもよい。例えば、睡眠状態判定部350は、所定時刻(例えば、午前5時)以前に覚醒AWになった場合には中途覚醒と判定し、所定時刻(例えば、午前5時)以降に覚醒AWになった場合には起床と判定してもよい。また、睡眠状態判定部350は、覚醒AWの継続時間が所定時間(例えば、1時間)を超えない場合には中途覚醒と判定し、覚醒AWの継続時間が所定時間(例えば、1時間)を超える場合には起床と判定してもよい。
睡眠状態判定部350は、睡眠時間の長短をスコア化することにより、被験者の睡眠時間の良さの程度を判定する。
例えば、図5に示す一例では、睡眠時間とは、時刻t0から時刻t11までの時間から、時刻t7付近の覚醒AW(中途覚醒)の継続時間を差し引いた時間である。
なお、睡眠状態判定部350は、中途覚醒と起床とを区別するために、覚醒AWの時間帯や、覚醒AWの継続時間を参照してもよい。例えば、睡眠状態判定部350は、所定時刻(例えば、午前5時)以前に覚醒AWになった場合には中途覚醒と判定し、所定時刻(例えば、午前5時)以降に覚醒AWになった場合には起床と判定してもよい。また、睡眠状態判定部350は、覚醒AWの継続時間が所定時間(例えば、1時間)を超えない場合には中途覚醒と判定し、覚醒AWの継続時間が所定時間(例えば、1時間)を超える場合には起床と判定してもよい。
睡眠状態判定部350は、睡眠時間の長短をスコア化することにより、被験者の睡眠時間の良さの程度を判定する。
この一例の場合、睡眠状態判定部350は、瞬時値算出部320が算出する睡眠の深さの瞬時値DIと、睡眠段階判定部330が判定する睡眠段階SGとに基づいて、睡眠時間を算出する。睡眠状態判定部350は、算出した睡眠時間をスコア化し、睡眠の状態STとして出力する。すなわち、睡眠状態判定部350は、瞬時値算出部320が算出する被験者の睡眠の深さの瞬時値DIと、睡眠段階判定部330が判定する睡眠段階SGとに基づいて算出される被験者の睡眠時間を、睡眠の状態STとして判定する。
(ステップS80)睡眠質判定部360は、睡眠深さ算出部340が出力する睡眠深さSDと、睡眠状態判定部350が出力する睡眠の状態STとに基づいて、睡眠の質SQの種類を判定する。睡眠の質SQの種類には、例えば、寝つきの良さの程度として「寝つきの悪いタイプ」、眠りの深さの程度として「熟睡できていないタイプ」、中途覚醒の程度として「朝までしっかり眠れていないタイプ」、睡眠時間の程度として「睡眠不足タイプ」がある。ここで、睡眠質判定部360が行う睡眠の質SQの種類の判定動作の詳細について、図6を参照して説明する。
[睡眠の質SQの種類の判定動作]
図6は、本実施形態の睡眠質判定部360が行う睡眠の質SQの種類の判定動作の一例を示す図である。
(ステップS810)睡眠質判定部360は、上述したステップS70までに算出された睡眠の状態STのスコア及び睡眠深さSDのスコアを取得する。なお、この一例では、各スコアは、互いに対比可能なように正規化されている。
(ステップS820)睡眠質判定部360は、ステップS810において取得した各スコアのうちの最低スコアが「寝つき時間」のスコアであるか否かを判定する。睡眠質判定部360は、寝つき時間のスコアが、各スコアのうちの最低スコアであると判定した場合(ステップS820;YES)には、被験者の睡眠の質SQの種類が「寝つきの悪いタイプ」であると判定する(ステップS830)。睡眠質判定部360は、寝つき時間のスコアが、各スコアのうちの最低スコアでないと判定した場合(ステップS820;NO)には、処理をステップS840に進める。
図6は、本実施形態の睡眠質判定部360が行う睡眠の質SQの種類の判定動作の一例を示す図である。
(ステップS810)睡眠質判定部360は、上述したステップS70までに算出された睡眠の状態STのスコア及び睡眠深さSDのスコアを取得する。なお、この一例では、各スコアは、互いに対比可能なように正規化されている。
(ステップS820)睡眠質判定部360は、ステップS810において取得した各スコアのうちの最低スコアが「寝つき時間」のスコアであるか否かを判定する。睡眠質判定部360は、寝つき時間のスコアが、各スコアのうちの最低スコアであると判定した場合(ステップS820;YES)には、被験者の睡眠の質SQの種類が「寝つきの悪いタイプ」であると判定する(ステップS830)。睡眠質判定部360は、寝つき時間のスコアが、各スコアのうちの最低スコアでないと判定した場合(ステップS820;NO)には、処理をステップS840に進める。
(ステップS840)睡眠質判定部360は、ステップS810において取得した各スコアのうちの最低スコアが「睡眠深さ」のスコアであるか否かを判定する。睡眠質判定部360は、睡眠深さのスコアが、各スコアのうちの最低スコアであると判定した場合(ステップS840;YES)には、被験者の睡眠の質SQの種類が「熟睡できていないタイプ」であると判定する(ステップS850)。睡眠質判定部360は、睡眠深さのスコアが、各スコアのうちの最低スコアでないと判定した場合(ステップS840;NO)には、処理をステップS860に進める。
(ステップS860)睡眠質判定部360は、ステップS810において取得した各スコアのうちの最低スコアが「中途覚醒」のスコアであるか否かを判定する。睡眠質判定部360は、中途覚醒のスコアが、各スコアのうちの最低スコアであると判定した場合(ステップS860;YES)には、被験者の睡眠の質SQの種類が「朝までしっかり眠れていないタイプ」であると判定する(ステップS870)。睡眠質判定部360は、中途覚醒のスコアが、各スコアのうちの最低スコアでないと判定した場合(ステップS860;NO)には、被験者の睡眠の質SQの種類が「睡眠不足タイプ」であると判定する(ステップS880)。
図4に戻り、睡眠状態判定装置30の動作の説明を続ける。
図4に戻り、睡眠状態判定装置30の動作の説明を続ける。
(ステップS90)提案情報出力部370は、ステップS80において判定された睡眠の質SQの種類に基づいて、睡眠の質SQの種類に応じた提案情報PPを生成する。提案情報出力部370は、生成した提案情報PPを端末装置20の提示部230に出力する。この結果、提示部230には、提案情報PPの内容を示す画像や音が提示される。
ここで、図7を参照して、提示部230に提示される提案情報PPの一例について説明する。
ここで、図7を参照して、提示部230に提示される提案情報PPの一例について説明する。
[提案情報PPの一例]
図7は、本実施形態の提案情報PPの一例を示す図である。端末装置20の提示部230には、提案情報PPが提示(表示)される。この一例では、提案情報PPには、コメントPPCと、グラフPPGとが含まれる。例えば、睡眠質判定部360が、ある被験者について「寝つきの悪いタイプ」であると判定した場合には、提示部230には、「寝るまでに時間がかかったようです」の文字情報がコメントPPCとして表示される。また、この場合、提示部230には、「眠りの深さ」「寝つきのよさ」「眠りの維持(中途覚醒の少なさ)」「睡眠時間」の各スコアを示すレーダーチャートがグラフPPGとして表示される。
図7は、本実施形態の提案情報PPの一例を示す図である。端末装置20の提示部230には、提案情報PPが提示(表示)される。この一例では、提案情報PPには、コメントPPCと、グラフPPGとが含まれる。例えば、睡眠質判定部360が、ある被験者について「寝つきの悪いタイプ」であると判定した場合には、提示部230には、「寝るまでに時間がかかったようです」の文字情報がコメントPPCとして表示される。また、この場合、提示部230には、「眠りの深さ」「寝つきのよさ」「眠りの維持(中途覚醒の少なさ)」「睡眠時間」の各スコアを示すレーダーチャートがグラフPPGとして表示される。
また、提案情報出力部370は、睡眠の質SQの種類に応じて、睡眠の質SQを改善する商品の提案や、生活習慣を改善する行動の提案を、提示部230に対して提示してもよい。この場合において、提案情報出力部370が参照する情報の一例を、図8を参照して説明する。
図8は、本実施形態の提案情報出力部370が参照する提案候補情報PDの一例を示す図である。この提案候補情報PDは、睡眠状態判定装置30の記憶部(不図示)に記憶されている。提案候補情報PDには、「TY1;寝つきの悪いタイプ」「TY2;熟睡できていないタイプ」「TY3;朝までしっかり眠れていないタイプ」「TY4;睡眠不足タイプ」が不具合タイプとして記憶されている。また、提案候補情報PDには、各不具合タイプに対応するタイプ別ソリューションの情報と、生活習慣改善提案の情報とが記憶されている。提案情報出力部370は、睡眠質判定部360が判定した睡眠の質SQの種類に対応する情報を、提案候補情報PDから取得する。提案情報出力部370は、取得した情報を提案情報PPとして端末装置20に出力する。この結果、端末装置20の提示部230には、睡眠の質SQを改善する商品の提案や、生活習慣を改善する行動の提案が提示される。
なお、提案情報出力部370は、睡眠質判定部360が判定した睡眠の質SQの種類に加えて、被験者に対して予め行われたアンケートの結果に基づいて、提案情報PPを被験者に提示してもよい。このアンケートには、被験者の年齢、性別、就寝時刻(平日及び休日)、起床時刻(平日及び休日)、睡眠時間(平日及び休日)、主観的な睡眠不満、日中の不具合等の項目が含まれる。睡眠状態判定システム1には、被験者のクラスター別、年代別、性別による関心の程度や奏効率を示す情報が蓄積されている。提案情報出力部370は、被験者に対して予め行われたアンケート結果に基づいて被験者のクラスター分類を行い、被験者の属するクラスターについて、複数の提案候補情報PDのそれぞれについて提案確率(関心の程度や奏効率)を算出する。
また、提案情報出力部370は、アンケートによるクラスター分類だけでなく、睡眠に特異的な主観と客観の乖離も踏まえたクラスター分析を行ってもよい。提案情報出力部370は、アンケートと併せて睡眠質判定部360の判定結果を用いたクラスター分類の結果を得る。アンケートと本クラスター分類結果を機械学習させ、アンケート結果のみからクラスターを予測できるようにする。これにより予測したクラスター内で関心の程度や奏効率が高いソリューションの提案確率が高くなる。一般に、主観的な主訴と客観的な睡眠の質が一致するとは限らないので、提案情報出力部370を上述のように構成することは有用である。
提案情報出力部370は、算出された提案確率に基づいて、複数の提案候補情報PDから提案情報PPを選択することにより、提案情報PPを被験者に提示する。睡眠状態判定システム1によれば、不具合タイプ別に提案すべきソリューション群が選択され、さらにソリューション群内のソリューションごとに算出された提案確率に基づいて提案情報PPが選択される。このように構成された睡眠状態判定システム1によれば、被験者個人に適した(例えば、最適化された)ソリューションを提示することができる。
なお、提案情報出力部370は、睡眠質判定部360が判定した睡眠の質SQの種類に加えて、被験者に対して予め行われたアンケートの結果に基づいて、提案情報PPを被験者に提示してもよい。このアンケートには、被験者の年齢、性別、就寝時刻(平日及び休日)、起床時刻(平日及び休日)、睡眠時間(平日及び休日)、主観的な睡眠不満、日中の不具合等の項目が含まれる。睡眠状態判定システム1には、被験者のクラスター別、年代別、性別による関心の程度や奏効率を示す情報が蓄積されている。提案情報出力部370は、被験者に対して予め行われたアンケート結果に基づいて被験者のクラスター分類を行い、被験者の属するクラスターについて、複数の提案候補情報PDのそれぞれについて提案確率(関心の程度や奏効率)を算出する。
また、提案情報出力部370は、アンケートによるクラスター分類だけでなく、睡眠に特異的な主観と客観の乖離も踏まえたクラスター分析を行ってもよい。提案情報出力部370は、アンケートと併せて睡眠質判定部360の判定結果を用いたクラスター分類の結果を得る。アンケートと本クラスター分類結果を機械学習させ、アンケート結果のみからクラスターを予測できるようにする。これにより予測したクラスター内で関心の程度や奏効率が高いソリューションの提案確率が高くなる。一般に、主観的な主訴と客観的な睡眠の質が一致するとは限らないので、提案情報出力部370を上述のように構成することは有用である。
提案情報出力部370は、算出された提案確率に基づいて、複数の提案候補情報PDから提案情報PPを選択することにより、提案情報PPを被験者に提示する。睡眠状態判定システム1によれば、不具合タイプ別に提案すべきソリューション群が選択され、さらにソリューション群内のソリューションごとに算出された提案確率に基づいて提案情報PPが選択される。このように構成された睡眠状態判定システム1によれば、被験者個人に適した(例えば、最適化された)ソリューションを提示することができる。
[実施形態のまとめ]
以上説明したように、本実施形態の睡眠状態判定システム1は、脈波情報PWと加速度情報ACとに基づいて、被験者の睡眠の状態を判定する。ここで仮に、被験者の脳波を参照して睡眠の状態を判定しようとすれば、被験者に脳波計用のヘッドギアを取り付ける必要が生じるため、手軽に測定することが困難になる。
本実施形態の睡眠状態判定システム1が参照する脈波情報PW及び加速度情報ACは、例えばリストバンド型のウエアラブル装置や、マットレス型や反射波を取得する据置型の装置によって測定可能である。したがって、睡眠状態判定システム1によれば、脳波を参照する場合に比べて、いずれも被験者にかかる負担が低減されるため、手軽に測定することができる。
以上説明したように、本実施形態の睡眠状態判定システム1は、脈波情報PWと加速度情報ACとに基づいて、被験者の睡眠の状態を判定する。ここで仮に、被験者の脳波を参照して睡眠の状態を判定しようとすれば、被験者に脳波計用のヘッドギアを取り付ける必要が生じるため、手軽に測定することが困難になる。
本実施形態の睡眠状態判定システム1が参照する脈波情報PW及び加速度情報ACは、例えばリストバンド型のウエアラブル装置や、マットレス型や反射波を取得する据置型の装置によって測定可能である。したがって、睡眠状態判定システム1によれば、脳波を参照する場合に比べて、いずれも被験者にかかる負担が低減されるため、手軽に測定することができる。
また、本実施形態の睡眠状態判定システム1は、睡眠の深さ、寝つきの良さ、入眠後の被験者の覚醒(中途覚醒)の程度、睡眠時間に基づいて、睡眠の状態を判定する。したがって、睡眠状態判定システム1によれば、例えば、単に睡眠時間のみに基づく従来技術では判定することが困難な、睡眠の質SQの種類を判定することができる。
また、本実施形態の睡眠状態判定システム1は、睡眠の深さ、寝つきの良さ、入眠後の被験者の覚醒(中途覚醒)の程度、睡眠時間をそれぞれ比較可能に正規化したスコアとして算出する。したがって、睡眠状態判定システム1によれば、被験者の睡眠の質SQの種類をスコアに基づいて客観的に判定することができる。
また、本実施形態の睡眠状態判定システム1は、判定した睡眠の質SQの種類に応じた内容の提案情報PPを端末装置20に提示する。したがって、被験者は自身の睡眠の質SQの種類に応じた内容の提案情報PPを入手することができる。
また、本実施形態の睡眠状態判定システム1は、提案情報PPとして、睡眠の質SQの種類に応じたコメントPPCやグラフPPGを提示する。これにより、睡眠状態判定システム1は、単に文字だけによって提示する場合に比べ、被験者の睡眠の状態をよりわかりやすい形態にして提示することができる。
また、本実施形態の睡眠状態判定システム1は、睡眠の深さ、寝つきの良さ、入眠後の被験者の覚醒(中途覚醒)の程度、睡眠時間をそれぞれ比較可能に正規化したスコアとして算出する。したがって、睡眠状態判定システム1によれば、被験者の睡眠の質SQの種類をスコアに基づいて客観的に判定することができる。
また、本実施形態の睡眠状態判定システム1は、判定した睡眠の質SQの種類に応じた内容の提案情報PPを端末装置20に提示する。したがって、被験者は自身の睡眠の質SQの種類に応じた内容の提案情報PPを入手することができる。
また、本実施形態の睡眠状態判定システム1は、提案情報PPとして、睡眠の質SQの種類に応じたコメントPPCやグラフPPGを提示する。これにより、睡眠状態判定システム1は、単に文字だけによって提示する場合に比べ、被験者の睡眠の状態をよりわかりやすい形態にして提示することができる。
以上、本発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
[睡眠状態判定システムの変形例]
以下、本実施形態の睡眠状態判定システムの変形例を説明する。
図9は、本実施形態の睡眠状態判定システムの機能構成の一変形例を示す図である。図9において、図1の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
図9に示される測定装置10aは、脈波測定部110と加速度測定部120とに加えて、さらに皮膚温度測定部130を備える。皮膚温度測定部130は、被験者の皮膚温度を測定する。皮膚温度測定部130は、測定した皮膚温度を示す皮膚温度情報TSを生成する。測定装置10aは、脈波測定部110が生成する脈波情報PWと、加速度測定部120が生成する加速度情報ACと、皮膚温度測定部130が生成する皮膚温度情報TSとを対応付けて、端末装置20に供給する。測定装置10aが測定した脈波情報PW、加速度情報AC及び皮膚温度情報TSは、端末装置20を介して、睡眠状態判定装置30aに経時的に供給される。
図9に示される睡眠状態判定装置30aは、図1に示される睡眠状態判定装置30の機能構成に加えてさらに健康状態算出部500を備える。また、取得部310aは、被験者の就寝前の血圧を示す血圧測定情報600を取得する。また、取得部310aは、測定装置10aが測定した脈波情報PW、加速度情報AC及び皮膚温度情報TSを、端末装置20を介して取得する。
以下、本実施形態の睡眠状態判定システムの変形例を説明する。
図9は、本実施形態の睡眠状態判定システムの機能構成の一変形例を示す図である。図9において、図1の各部に対応する部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。
図9に示される測定装置10aは、脈波測定部110と加速度測定部120とに加えて、さらに皮膚温度測定部130を備える。皮膚温度測定部130は、被験者の皮膚温度を測定する。皮膚温度測定部130は、測定した皮膚温度を示す皮膚温度情報TSを生成する。測定装置10aは、脈波測定部110が生成する脈波情報PWと、加速度測定部120が生成する加速度情報ACと、皮膚温度測定部130が生成する皮膚温度情報TSとを対応付けて、端末装置20に供給する。測定装置10aが測定した脈波情報PW、加速度情報AC及び皮膚温度情報TSは、端末装置20を介して、睡眠状態判定装置30aに経時的に供給される。
図9に示される睡眠状態判定装置30aは、図1に示される睡眠状態判定装置30の機能構成に加えてさらに健康状態算出部500を備える。また、取得部310aは、被験者の就寝前の血圧を示す血圧測定情報600を取得する。また、取得部310aは、測定装置10aが測定した脈波情報PW、加速度情報AC及び皮膚温度情報TSを、端末装置20を介して取得する。
(瞬時値算出部及び睡眠段階判定部の変形例1)
取得部310aは、皮膚温度情報TSを瞬時値算出部320a及び睡眠段階判定部330aへ与える。
瞬時値算出部320aは、睡眠深さ学習部410aに対して、取得部310aが取得する脈波情報PWに加えてさらに皮膚温度情報TSを与えることにより、被験者の睡眠の深さの瞬時値DIを算出する。
睡眠深さ学習部410aは、脈波情報PWに加えてさらに皮膚温度情報TSに基づいて睡眠の深さの瞬時値DIを出力する。睡眠深さ学習部410aは、被験者の脳波と当該被験者の脈波との関係に加えてさらに被験者の脳波と当該被験者の皮膚温度との関係が例えば機械学習により学習された学習済みモデルである。
睡眠段階判定部330aは、睡眠段階学習部420aに対して、取得部310aが取得する脈波情報PWと加速度情報ACとに加えてさらに皮膚温度情報TSを与えることにより、ノンレム睡眠NR、レム睡眠RM及び覚醒AWである確率を算出し、最も確率が高いものを被験者の睡眠段階SGとして判定する。
睡眠段階学習部420aは、脈波の波形(脈波情報PW)と、加速度の波形(加速度情報AC)とに加えてさらに皮膚温度情報TSに基づいて睡眠段階SGを出力する。睡眠段階学習部420aは、被験者の脳波と当該被験者の脈波及び体の一部の加速度との関係に加えてさらに被験者の脳波と当該被験者の皮膚温度との関係が例えば機械学習により学習された学習済みモデルである。
本変形例1によれば、瞬時値算出部320a及び睡眠段階判定部330aの各推定の精度を向上させることができる。
取得部310aは、皮膚温度情報TSを瞬時値算出部320a及び睡眠段階判定部330aへ与える。
瞬時値算出部320aは、睡眠深さ学習部410aに対して、取得部310aが取得する脈波情報PWに加えてさらに皮膚温度情報TSを与えることにより、被験者の睡眠の深さの瞬時値DIを算出する。
睡眠深さ学習部410aは、脈波情報PWに加えてさらに皮膚温度情報TSに基づいて睡眠の深さの瞬時値DIを出力する。睡眠深さ学習部410aは、被験者の脳波と当該被験者の脈波との関係に加えてさらに被験者の脳波と当該被験者の皮膚温度との関係が例えば機械学習により学習された学習済みモデルである。
睡眠段階判定部330aは、睡眠段階学習部420aに対して、取得部310aが取得する脈波情報PWと加速度情報ACとに加えてさらに皮膚温度情報TSを与えることにより、ノンレム睡眠NR、レム睡眠RM及び覚醒AWである確率を算出し、最も確率が高いものを被験者の睡眠段階SGとして判定する。
睡眠段階学習部420aは、脈波の波形(脈波情報PW)と、加速度の波形(加速度情報AC)とに加えてさらに皮膚温度情報TSに基づいて睡眠段階SGを出力する。睡眠段階学習部420aは、被験者の脳波と当該被験者の脈波及び体の一部の加速度との関係に加えてさらに被験者の脳波と当該被験者の皮膚温度との関係が例えば機械学習により学習された学習済みモデルである。
本変形例1によれば、瞬時値算出部320a及び睡眠段階判定部330aの各推定の精度を向上させることができる。
(瞬時値算出部及び睡眠段階判定部の変形例2)
取得部310aは、血圧測定情報600を瞬時値算出部320a及び睡眠段階判定部330aへ与える。
血圧測定情報600は、被験者の就寝前の血圧であって収縮期血圧及び拡張期血圧を示す。
瞬時値算出部320aは、睡眠深さ学習部410aに対して、取得部310aが取得する脈波情報PWに加えてさらに血圧測定情報600が示す収縮期血圧及び拡張期血圧を与えることにより、被験者の睡眠の深さの瞬時値DIを算出する。
睡眠深さ学習部410aは、脈波情報PWに加えてさらに血圧測定情報600が示す収縮期血圧及び拡張期血圧に基づいて睡眠の深さの瞬時値DIを出力する。睡眠深さ学習部410aは、被験者の脳波と当該被験者の脈波との関係に加えてさらに被験者の脳波と当該被験者の収縮期血圧及び拡張期血圧との関係が例えば機械学習により学習された学習済みモデルである。
睡眠段階判定部330aは、睡眠段階学習部420aに対して、取得部310aが取得する脈波情報PWと加速度情報ACとに加えてさらに血圧測定情報600が示す収縮期血圧及び拡張期血圧を与えることにより、ノンレム睡眠NR、レム睡眠RM及び覚醒AWである確率を算出し、最も確率が高いものを被験者の睡眠段階SGとして判定する。
睡眠段階学習部420aは、脈波の波形(脈波情報PW)と、加速度の波形(加速度情報AC)とに加えてさらに血圧測定情報600が示す収縮期血圧及び拡張期血圧に基づいて睡眠段階SGを出力する。睡眠段階学習部420aは、被験者の脳波と当該被験者の脈波及び体の一部の加速度との関係に加えてさらに被験者の脳波と当該被験者の収縮期血圧及び拡張期血圧との関係が例えば機械学習により学習された学習済みモデルである。
本変形例2によれば、瞬時値算出部320a及び睡眠段階判定部330aの各推定の精度を向上させることができる。これは、高血圧者は脈拍変動のパターンが健常者とは異なるので、当該各推定の精度向上につながるものである。よって、精度を向上させることにより、高血圧者は血圧を効率的に改善する効果を得やすい。
なお、瞬時値算出部及び睡眠段階判定部の変形例2において、さらに皮膚温度情報TSを使用するようにしてもよい。この変形例において、瞬時値算出部320aは、睡眠深さ学習部410aに対して、取得部310aが取得する脈波情報PWに加えてさらに皮膚温度情報TS及び血圧測定情報600が示す収縮期血圧及び拡張期血圧を与えることにより、被験者の睡眠の深さの瞬時値DIを算出する。睡眠深さ学習部410aは、脈波情報PWに加えてさらに皮膚温度情報TS及び血圧測定情報600が示す収縮期血圧及び拡張期血圧に基づいて睡眠の深さの瞬時値DIを出力する。睡眠深さ学習部410aは、被験者の脳波と当該被験者の脈波との関係に加えてさらに被験者の脳波と当該被験者の皮膚温度との関係及び被験者の脳波と当該被験者の収縮期血圧及び拡張期血圧との関係が例えば機械学習により学習された学習済みモデルである。睡眠段階判定部330aは、睡眠段階学習部420aに対して、取得部310aが取得する脈波情報PWと加速度情報ACとに加えてさらに皮膚温度情報TS及び血圧測定情報600が示す収縮期血圧及び拡張期血圧を与えることにより、ノンレム睡眠NR、レム睡眠RM及び覚醒AWである確率を算出し、最も確率が高いものを被験者の睡眠段階SGとして判定する。睡眠段階学習部420aは、脈波の波形(脈波情報PW)と、加速度の波形(加速度情報AC)とに加えてさらに皮膚温度情報TS及び血圧測定情報600が示す収縮期血圧及び拡張期血圧に基づいて睡眠段階SGを出力する。睡眠段階学習部420aは、被験者の脳波と当該被験者の脈波及び体の一部の加速度との関係に加えてさらに被験者の脳波と当該被験者の皮膚温度情との関係及び被験者の脳波と当該被験者の収縮期血圧及び拡張期血圧との関係が例えば機械学習により学習された学習済みモデルである。
取得部310aは、血圧測定情報600を瞬時値算出部320a及び睡眠段階判定部330aへ与える。
血圧測定情報600は、被験者の就寝前の血圧であって収縮期血圧及び拡張期血圧を示す。
瞬時値算出部320aは、睡眠深さ学習部410aに対して、取得部310aが取得する脈波情報PWに加えてさらに血圧測定情報600が示す収縮期血圧及び拡張期血圧を与えることにより、被験者の睡眠の深さの瞬時値DIを算出する。
睡眠深さ学習部410aは、脈波情報PWに加えてさらに血圧測定情報600が示す収縮期血圧及び拡張期血圧に基づいて睡眠の深さの瞬時値DIを出力する。睡眠深さ学習部410aは、被験者の脳波と当該被験者の脈波との関係に加えてさらに被験者の脳波と当該被験者の収縮期血圧及び拡張期血圧との関係が例えば機械学習により学習された学習済みモデルである。
睡眠段階判定部330aは、睡眠段階学習部420aに対して、取得部310aが取得する脈波情報PWと加速度情報ACとに加えてさらに血圧測定情報600が示す収縮期血圧及び拡張期血圧を与えることにより、ノンレム睡眠NR、レム睡眠RM及び覚醒AWである確率を算出し、最も確率が高いものを被験者の睡眠段階SGとして判定する。
睡眠段階学習部420aは、脈波の波形(脈波情報PW)と、加速度の波形(加速度情報AC)とに加えてさらに血圧測定情報600が示す収縮期血圧及び拡張期血圧に基づいて睡眠段階SGを出力する。睡眠段階学習部420aは、被験者の脳波と当該被験者の脈波及び体の一部の加速度との関係に加えてさらに被験者の脳波と当該被験者の収縮期血圧及び拡張期血圧との関係が例えば機械学習により学習された学習済みモデルである。
本変形例2によれば、瞬時値算出部320a及び睡眠段階判定部330aの各推定の精度を向上させることができる。これは、高血圧者は脈拍変動のパターンが健常者とは異なるので、当該各推定の精度向上につながるものである。よって、精度を向上させることにより、高血圧者は血圧を効率的に改善する効果を得やすい。
なお、瞬時値算出部及び睡眠段階判定部の変形例2において、さらに皮膚温度情報TSを使用するようにしてもよい。この変形例において、瞬時値算出部320aは、睡眠深さ学習部410aに対して、取得部310aが取得する脈波情報PWに加えてさらに皮膚温度情報TS及び血圧測定情報600が示す収縮期血圧及び拡張期血圧を与えることにより、被験者の睡眠の深さの瞬時値DIを算出する。睡眠深さ学習部410aは、脈波情報PWに加えてさらに皮膚温度情報TS及び血圧測定情報600が示す収縮期血圧及び拡張期血圧に基づいて睡眠の深さの瞬時値DIを出力する。睡眠深さ学習部410aは、被験者の脳波と当該被験者の脈波との関係に加えてさらに被験者の脳波と当該被験者の皮膚温度との関係及び被験者の脳波と当該被験者の収縮期血圧及び拡張期血圧との関係が例えば機械学習により学習された学習済みモデルである。睡眠段階判定部330aは、睡眠段階学習部420aに対して、取得部310aが取得する脈波情報PWと加速度情報ACとに加えてさらに皮膚温度情報TS及び血圧測定情報600が示す収縮期血圧及び拡張期血圧を与えることにより、ノンレム睡眠NR、レム睡眠RM及び覚醒AWである確率を算出し、最も確率が高いものを被験者の睡眠段階SGとして判定する。睡眠段階学習部420aは、脈波の波形(脈波情報PW)と、加速度の波形(加速度情報AC)とに加えてさらに皮膚温度情報TS及び血圧測定情報600が示す収縮期血圧及び拡張期血圧に基づいて睡眠段階SGを出力する。睡眠段階学習部420aは、被験者の脳波と当該被験者の脈波及び体の一部の加速度との関係に加えてさらに被験者の脳波と当該被験者の皮膚温度情との関係及び被験者の脳波と当該被験者の収縮期血圧及び拡張期血圧との関係が例えば機械学習により学習された学習済みモデルである。
(瞬時値算出部及び睡眠段階判定部の変形例3)
前日の睡眠時間や睡眠の深さによって、当日の睡眠の深さが変化する。このことから、睡眠質判定部360が前日に判定した結果の被験者の睡眠の質SQの種類を、瞬時値算出部320a及び睡眠段階判定部330aに与える。
瞬時値算出部320aは、睡眠質判定部360が前日に判定した結果の被験者の睡眠の質SQの種類をさらに使用して、被験者の睡眠の深さの瞬時値DIを算出する。
睡眠段階判定部330aは、睡眠質判定部360が前日に判定した結果の被験者の睡眠の質SQの種類をさらに使用して、ノンレム睡眠NR、レム睡眠RM及び覚醒AWである確率を算出し、最も確率が高いものを被験者の睡眠段階SGとして判定する。
本変形例3によれば、瞬時値算出部320a及び睡眠段階判定部330aの各推定の精度を向上させることができる。
前日の睡眠時間や睡眠の深さによって、当日の睡眠の深さが変化する。このことから、睡眠質判定部360が前日に判定した結果の被験者の睡眠の質SQの種類を、瞬時値算出部320a及び睡眠段階判定部330aに与える。
瞬時値算出部320aは、睡眠質判定部360が前日に判定した結果の被験者の睡眠の質SQの種類をさらに使用して、被験者の睡眠の深さの瞬時値DIを算出する。
睡眠段階判定部330aは、睡眠質判定部360が前日に判定した結果の被験者の睡眠の質SQの種類をさらに使用して、ノンレム睡眠NR、レム睡眠RM及び覚醒AWである確率を算出し、最も確率が高いものを被験者の睡眠段階SGとして判定する。
本変形例3によれば、瞬時値算出部320a及び睡眠段階判定部330aの各推定の精度を向上させることができる。
(健康状態算出部)
健康状態算出部500は、取得部310aが取得した被験者の睡眠時の脈波の波形と、睡眠質判定部360が判定した結果の被験者の睡眠の質SQの種類とに基づいて、当該被験者の健康状態と、当該健康状態が将来悪化するリスク(健康状態悪化リスク)とを推定する。健康状態は、例えば、血圧、ストレス、うつ症状などを含む精神状態、無呼吸症候群、血糖値、肥満、認知機能などの人の健康に関わる状態である。それらの人の健康に関わる状態うち少なくとも一つの状態と当該状態に関する健康状態悪化リスクとが健康状態算出部500によって推定される。提案情報出力部370は、健康状態算出部500が推定した結果の健康状態及び健康状態悪化リスクを含む推定結果情報510を端末装置20(提示装置)に対して出力する。端末装置20(提示装置)の提示部230には、健康状態算出部500が推定した結果の健康状態及び健康状態悪化リスクが提示される。これにより、健康状態算出部によって推定された結果の健康状態や健康状態悪化リスク(他の健康指標)に基づいた、被験者の睡眠が十分かどうかを示すことができる。
なお、瞬時値算出部及び睡眠段階判定部の一変形例として、健康状態算出部500が推定した結果の健康状態(推定健康状態)を使用するようにしてもよい。この変形例において、瞬時値算出部320aは、睡眠深さ学習部410aに対して、取得部310aが取得する脈波情報PWに加えてさらに推定健康状態を与えることにより、被験者の睡眠の深さの瞬時値DIを算出する。睡眠深さ学習部410aは、脈波情報PWに加えてさらに推定健康状態に基づいて睡眠の深さの瞬時値DIを出力する。睡眠深さ学習部410aは、被験者の脳波と当該被験者の脈波との関係に加えてさらに被験者の脳波と当該被験者の健康状態との関係が例えば機械学習により学習された学習済みモデルである。睡眠段階判定部330aは、睡眠段階学習部420aに対して、取得部310aが取得する脈波情報PWと加速度情報ACとに加えてさらに推定健康状態を与えることにより、ノンレム睡眠NR、レム睡眠RM及び覚醒AWである確率を算出し、最も確率が高いものを被験者の睡眠段階SGとして判定する。睡眠段階学習部420aは、脈波の波形(脈波情報PW)と、加速度の波形(加速度情報AC)とに加えてさらに推定健康状態に基づいて睡眠段階SGを出力する。睡眠段階学習部420aは、被験者の脳波と当該被験者の脈波及び体の一部の加速度との関係に加えてさらに被験者の脳波と当該被験者の健康状態との関係が例えば機械学習により学習された学習済みモデルである。
健康状態算出部500は、取得部310aが取得した被験者の睡眠時の脈波の波形と、睡眠質判定部360が判定した結果の被験者の睡眠の質SQの種類とに基づいて、当該被験者の健康状態と、当該健康状態が将来悪化するリスク(健康状態悪化リスク)とを推定する。健康状態は、例えば、血圧、ストレス、うつ症状などを含む精神状態、無呼吸症候群、血糖値、肥満、認知機能などの人の健康に関わる状態である。それらの人の健康に関わる状態うち少なくとも一つの状態と当該状態に関する健康状態悪化リスクとが健康状態算出部500によって推定される。提案情報出力部370は、健康状態算出部500が推定した結果の健康状態及び健康状態悪化リスクを含む推定結果情報510を端末装置20(提示装置)に対して出力する。端末装置20(提示装置)の提示部230には、健康状態算出部500が推定した結果の健康状態及び健康状態悪化リスクが提示される。これにより、健康状態算出部によって推定された結果の健康状態や健康状態悪化リスク(他の健康指標)に基づいた、被験者の睡眠が十分かどうかを示すことができる。
なお、瞬時値算出部及び睡眠段階判定部の一変形例として、健康状態算出部500が推定した結果の健康状態(推定健康状態)を使用するようにしてもよい。この変形例において、瞬時値算出部320aは、睡眠深さ学習部410aに対して、取得部310aが取得する脈波情報PWに加えてさらに推定健康状態を与えることにより、被験者の睡眠の深さの瞬時値DIを算出する。睡眠深さ学習部410aは、脈波情報PWに加えてさらに推定健康状態に基づいて睡眠の深さの瞬時値DIを出力する。睡眠深さ学習部410aは、被験者の脳波と当該被験者の脈波との関係に加えてさらに被験者の脳波と当該被験者の健康状態との関係が例えば機械学習により学習された学習済みモデルである。睡眠段階判定部330aは、睡眠段階学習部420aに対して、取得部310aが取得する脈波情報PWと加速度情報ACとに加えてさらに推定健康状態を与えることにより、ノンレム睡眠NR、レム睡眠RM及び覚醒AWである確率を算出し、最も確率が高いものを被験者の睡眠段階SGとして判定する。睡眠段階学習部420aは、脈波の波形(脈波情報PW)と、加速度の波形(加速度情報AC)とに加えてさらに推定健康状態に基づいて睡眠段階SGを出力する。睡眠段階学習部420aは、被験者の脳波と当該被験者の脈波及び体の一部の加速度との関係に加えてさらに被験者の脳波と当該被験者の健康状態との関係が例えば機械学習により学習された学習済みモデルである。
(提案情報の変形例1:無呼吸状態のリスク)
通常、ノンレム睡眠NR時には脈拍間隔が大きくなる。例えば、ノンレム睡眠NR時には、脈波パワースペクトルのLF(低周波帯域)の値が下がる、又は、SDNN(心拍間隔の標準偏差)が低くなる。このため、被験者がノンレム睡眠NR時であるにもかかわらず、脈波パワースペクトルのLFやSDNNの上昇が検出された場合、当該被験者が無呼吸状態になっている可能性がある。そこで、睡眠状態判定装置30aは、被験者がノンレム睡眠NR時における脈波パワースペクトルのLFやSDNNのスパイク信号の検出回数をカウントし、当該カウント値が当該被験者と同年代又は同世代の一般の平均値と比較する。提案情報出力部370は、当該比較結果に基づいて、当該被験者が無呼吸状態になっている可能性を示す情報を出力する。なお、使用する特徴量は2つ以上の特徴量(例えば、脈波パワースペクトルのLFとSDNN)を組合わせてもよい。無呼吸状態になっている可能性(リスク)は例えば5段階で示してもよい。
通常、ノンレム睡眠NR時には脈拍間隔が大きくなる。例えば、ノンレム睡眠NR時には、脈波パワースペクトルのLF(低周波帯域)の値が下がる、又は、SDNN(心拍間隔の標準偏差)が低くなる。このため、被験者がノンレム睡眠NR時であるにもかかわらず、脈波パワースペクトルのLFやSDNNの上昇が検出された場合、当該被験者が無呼吸状態になっている可能性がある。そこで、睡眠状態判定装置30aは、被験者がノンレム睡眠NR時における脈波パワースペクトルのLFやSDNNのスパイク信号の検出回数をカウントし、当該カウント値が当該被験者と同年代又は同世代の一般の平均値と比較する。提案情報出力部370は、当該比較結果に基づいて、当該被験者が無呼吸状態になっている可能性を示す情報を出力する。なお、使用する特徴量は2つ以上の特徴量(例えば、脈波パワースペクトルのLFとSDNN)を組合わせてもよい。無呼吸状態になっている可能性(リスク)は例えば5段階で示してもよい。
(提案情報の変形例2:高血圧のリスク)
通常、睡眠段階SGに従って、脈波パワースペクトルのLFやIBI(脈拍間隔)が上下するが、高血圧者はこの変動が健常者よりも小さい。また、寝付いた際に健常者は脈波パワースペクトルのLFやIBIの著しい低下がみられるが、高血圧者ではこれがみられない。このため、例えば、睡眠状態判定装置30aは、被験者が寝付き時の脈波パワースペクトルのLFと、入眠1周期目のノンレム睡眠NR時の脈波パワースペクトルのLFと、レム睡眠RM時の脈波パワースペクトルのLFとの各変化量を算出する。提案情報出力部370は、当該算出結果の変化量に基づいて、当該被験者の高血圧のリスクを示す情報を出力する。なお、使用する特徴量は1つ以上の特徴量の変化量(例えば、脈波パワースペクトルのLFの変化量とIBIの変化量)を用いてもよい。高血圧のリスクは例えば5段階で示してもよい。
通常、睡眠段階SGに従って、脈波パワースペクトルのLFやIBI(脈拍間隔)が上下するが、高血圧者はこの変動が健常者よりも小さい。また、寝付いた際に健常者は脈波パワースペクトルのLFやIBIの著しい低下がみられるが、高血圧者ではこれがみられない。このため、例えば、睡眠状態判定装置30aは、被験者が寝付き時の脈波パワースペクトルのLFと、入眠1周期目のノンレム睡眠NR時の脈波パワースペクトルのLFと、レム睡眠RM時の脈波パワースペクトルのLFとの各変化量を算出する。提案情報出力部370は、当該算出結果の変化量に基づいて、当該被験者の高血圧のリスクを示す情報を出力する。なお、使用する特徴量は1つ以上の特徴量の変化量(例えば、脈波パワースペクトルのLFの変化量とIBIの変化量)を用いてもよい。高血圧のリスクは例えば5段階で示してもよい。
(提案情報の変形例3:認知機能や肥満のリスク)
被験者の年齢、性別、睡眠の質状態(寝つき、睡眠の維持、睡眠の深さ、睡眠時間)と認知機能テストの結果及び肥満度を学習した認知機能・肥満度学習部を睡眠状態判定装置30aに設ける。睡眠状態判定装置30aは、被験者の年齢及び性別と、睡眠質判定部360が判定した結果の被験者の睡眠の質SQの種類とを認知機能・肥満度学習部に与えることにより、認知機能の低下リスクや肥満リスクを示す情報を取得する。提案情報出力部370は、当該取得結果の認知機能の低下リスクや肥満リスクを示す情報を出力する。認知機能の低下リスクや肥満リスクは、例えば5段階で示してもよい。
被験者の年齢、性別、睡眠の質状態(寝つき、睡眠の維持、睡眠の深さ、睡眠時間)と認知機能テストの結果及び肥満度を学習した認知機能・肥満度学習部を睡眠状態判定装置30aに設ける。睡眠状態判定装置30aは、被験者の年齢及び性別と、睡眠質判定部360が判定した結果の被験者の睡眠の質SQの種類とを認知機能・肥満度学習部に与えることにより、認知機能の低下リスクや肥満リスクを示す情報を取得する。提案情報出力部370は、当該取得結果の認知機能の低下リスクや肥満リスクを示す情報を出力する。認知機能の低下リスクや肥満リスクは、例えば5段階で示してもよい。
(提案情報の変形例4)
あらかじめ被験者の年齢や性別や職種などの情報を入力することにより、被験者と同じ特徴の人の睡眠の質状態と比較して、提案情報出力部370により睡眠の充足度や目標値を提示する。これにより、被験者は、自分に適した睡眠改善目標値を知ることができる。
睡眠状態判定装置30aは、睡眠のリファレンスデータを予め備える。睡眠のリファレンスデータは、被験者の年齢、性別、職種などの分類条件で分類された睡眠の質状態(寝つき、睡眠の維持、睡眠の深さ、睡眠時間)の各平均値と各標準偏差SDがデータベース化されたものである。なお、分類条件は、例えば、性別だけで分類するものであってもよく、又は、性別と年代を組み合わせて分類するものであってもよい。
提案情報出力部370は、睡眠の充足度を評価する。睡眠の充足度評価方法の例として、ある日又はある期間の睡眠の質状態(寝つき、睡眠の維持、睡眠の深さ、睡眠時間)の各評価結果の平均値を睡眠のリファレンスデータの各平均値(データベース平均値)と比較する。次いで、この比較の結果の「データベース平均値との差」を、図10に例示される睡眠充足度評価表に基づいて点数化する。次いで、睡眠の質状態(寝つき、睡眠の維持、睡眠の深さ、睡眠時間)の各点数の合計点を睡眠の充足度に決定する。
提案情報出力部370は、睡眠の質状態(寝つき、睡眠の維持、睡眠の深さ、睡眠時間)の各々について、データベース平均値との比較の結果に基づいた図10の睡眠の質よりも一段階上の睡眠の質を目標値に決定する。
あらかじめ被験者の年齢や性別や職種などの情報を入力することにより、被験者と同じ特徴の人の睡眠の質状態と比較して、提案情報出力部370により睡眠の充足度や目標値を提示する。これにより、被験者は、自分に適した睡眠改善目標値を知ることができる。
睡眠状態判定装置30aは、睡眠のリファレンスデータを予め備える。睡眠のリファレンスデータは、被験者の年齢、性別、職種などの分類条件で分類された睡眠の質状態(寝つき、睡眠の維持、睡眠の深さ、睡眠時間)の各平均値と各標準偏差SDがデータベース化されたものである。なお、分類条件は、例えば、性別だけで分類するものであってもよく、又は、性別と年代を組み合わせて分類するものであってもよい。
提案情報出力部370は、睡眠の充足度を評価する。睡眠の充足度評価方法の例として、ある日又はある期間の睡眠の質状態(寝つき、睡眠の維持、睡眠の深さ、睡眠時間)の各評価結果の平均値を睡眠のリファレンスデータの各平均値(データベース平均値)と比較する。次いで、この比較の結果の「データベース平均値との差」を、図10に例示される睡眠充足度評価表に基づいて点数化する。次いで、睡眠の質状態(寝つき、睡眠の維持、睡眠の深さ、睡眠時間)の各点数の合計点を睡眠の充足度に決定する。
提案情報出力部370は、睡眠の質状態(寝つき、睡眠の維持、睡眠の深さ、睡眠時間)の各々について、データベース平均値との比較の結果に基づいた図10の睡眠の質よりも一段階上の睡眠の質を目標値に決定する。
(提案情報の変形例5:客観的睡眠状態)
人は、自分では(主観的には)眠れていると思っていても、客観的には十分な睡眠がとれていない場合がある。このため、主観的な睡眠の状態と客観的な睡眠の状態との各データを解析し、両データの乖離を算出する。被験者が主観的な睡眠の状態を示す主観的睡眠状態データを入力する入力部を睡眠状態判定装置30aに設ける。睡眠状態判定装置30aは、主観的睡眠状態データと、睡眠質判定部360が判定した結果の被験者の睡眠の質SQの種類との日々の変動及び乖離を解析して学習する。提案情報出力部370は、当該解析及び学習の結果に基づいて、主観よりも客観的な睡眠状態がよい時及び悪い時を提示する情報を出力する。これにより、被験者における睡眠がとれなかったという不安の解消や、被験者が睡眠不足を認識することによるリスクの低減などの効果が得られる。
人は、自分では(主観的には)眠れていると思っていても、客観的には十分な睡眠がとれていない場合がある。このため、主観的な睡眠の状態と客観的な睡眠の状態との各データを解析し、両データの乖離を算出する。被験者が主観的な睡眠の状態を示す主観的睡眠状態データを入力する入力部を睡眠状態判定装置30aに設ける。睡眠状態判定装置30aは、主観的睡眠状態データと、睡眠質判定部360が判定した結果の被験者の睡眠の質SQの種類との日々の変動及び乖離を解析して学習する。提案情報出力部370は、当該解析及び学習の結果に基づいて、主観よりも客観的な睡眠状態がよい時及び悪い時を提示する情報を出力する。これにより、被験者における睡眠がとれなかったという不安の解消や、被験者が睡眠不足を認識することによるリスクの低減などの効果が得られる。
(提案情報の変形例6:表示方法)
図11は、本実施形態の提案情報PPの一例を示す図である。図11の例では、図7に例示されるレーダーチャートと同様に、提示部230には、「眠りの深さ」「寝つきのよさ」「眠りの維持(中途覚醒の少なさ)」「睡眠時間」の各スコアを示すレーダーチャートがグラフPPGaとして表示される。さらに、図11の例では、本日の睡眠における各値を示すグラフ710と、任意期間の睡眠における各平均値を示すグラフ720とが表示される。任意期間は、例えば、昨日、1週間、1か月などである。これにより、睡眠の変化が分かりやすくなる。
なお、グラフ710とグラフ720とは、選択的に表示されてもよく、又は、同時に表示されてもよい。
また、「眠りの深さ」「寝つきの良さ」「眠りの維持」「睡眠時間」の各値は、測定値であってもよく、又は、測定値がスコア化された値であってもよい。
また、睡眠の質に重要な「眠りの深さ」「寝つきの良さ」「眠りの維持」「睡眠時間」の中から2つ以上が組合わせて表示されるものであってもよい。
また、レーダーチャート上に示される「眠りの深さ」「寝つきの良さ」「眠りの維持」「睡眠時間」の各値として、被験者の年齢や性別等ごとに計算された各平均値と各標準偏差を用いてスコア化された値を表示してもよい。これにより、睡眠の質が十分かどうかが判別しやすくなる。
また、「眠りの深さ」「寝つきの良さ」「眠りの維持」「睡眠時間」のスコア化した各点数を合計した合計点を、図11に例示されるように睡眠の質指標として示してもよい。これにより、睡眠の質が十分かどうかがより判別しやすくなる。
また、被験者の過去の睡眠状態を同年代や同性別の一般の人と比較し、この比較結果に基づいて、被験者の過去の睡眠状態が良好であれば例えばパラメーター名称(「眠りの深さ」「寝つきの良さ」「眠りの維持」「睡眠時間」)の表示色を変えるようにしてもよい。これにより、睡眠の質の過不足が分かりやすくなる。
図11は、本実施形態の提案情報PPの一例を示す図である。図11の例では、図7に例示されるレーダーチャートと同様に、提示部230には、「眠りの深さ」「寝つきのよさ」「眠りの維持(中途覚醒の少なさ)」「睡眠時間」の各スコアを示すレーダーチャートがグラフPPGaとして表示される。さらに、図11の例では、本日の睡眠における各値を示すグラフ710と、任意期間の睡眠における各平均値を示すグラフ720とが表示される。任意期間は、例えば、昨日、1週間、1か月などである。これにより、睡眠の変化が分かりやすくなる。
なお、グラフ710とグラフ720とは、選択的に表示されてもよく、又は、同時に表示されてもよい。
また、「眠りの深さ」「寝つきの良さ」「眠りの維持」「睡眠時間」の各値は、測定値であってもよく、又は、測定値がスコア化された値であってもよい。
また、睡眠の質に重要な「眠りの深さ」「寝つきの良さ」「眠りの維持」「睡眠時間」の中から2つ以上が組合わせて表示されるものであってもよい。
また、レーダーチャート上に示される「眠りの深さ」「寝つきの良さ」「眠りの維持」「睡眠時間」の各値として、被験者の年齢や性別等ごとに計算された各平均値と各標準偏差を用いてスコア化された値を表示してもよい。これにより、睡眠の質が十分かどうかが判別しやすくなる。
また、「眠りの深さ」「寝つきの良さ」「眠りの維持」「睡眠時間」のスコア化した各点数を合計した合計点を、図11に例示されるように睡眠の質指標として示してもよい。これにより、睡眠の質が十分かどうかがより判別しやすくなる。
また、被験者の過去の睡眠状態を同年代や同性別の一般の人と比較し、この比較結果に基づいて、被験者の過去の睡眠状態が良好であれば例えばパラメーター名称(「眠りの深さ」「寝つきの良さ」「眠りの維持」「睡眠時間」)の表示色を変えるようにしてもよい。これにより、睡眠の質の過不足が分かりやすくなる。
また、「眠りの深さ」「寝つきの良さ」「眠りの維持」「睡眠時間」ごとに、任意の期間の測定値又はスコア化した点数を、棒グラフや線グラフやイラストを用いて示してもよい。これにより、被験者が睡眠の変化を理解しやすくなる。
例えば、昨夜の「眠りの深さ」を「睡眠深度」としてダイバーの潜水深度に似せるようにダイバーのイラスト画像を使用して表示してもよい。また、日毎の「眠りの深さ」を「睡眠深度」としてダイバーの潜水深度に似せるようにダイバーのイラスト画像を使用して表示してもよい。提案情報出力部370は、提案情報PPにおいて、各日付の「眠りの深さ」に対応する「睡眠深度」に応じた表示位置に、各日付のダイバーのイラスト画像を配置する。
例えば、昨夜の「眠りの深さ」を「睡眠深度」としてダイバーの潜水深度に似せるようにダイバーのイラスト画像を使用して表示してもよい。また、日毎の「眠りの深さ」を「睡眠深度」としてダイバーの潜水深度に似せるようにダイバーのイラスト画像を使用して表示してもよい。提案情報出力部370は、提案情報PPにおいて、各日付の「眠りの深さ」に対応する「睡眠深度」に応じた表示位置に、各日付のダイバーのイラスト画像を配置する。
以上が本実施形態の睡眠状態判定システムの変形例の説明である。
なお、上述の各装置は内部にコンピュータを有している。そして、上述した各装置の各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
1…睡眠状態判定システム、10…測定装置、110…脈波測定部、120…加速度測定部、130…皮膚温度測定部、20…端末装置、210…通信部、220…操作部、230…提示部、30,30a…睡眠状態判定装置、310,310a…取得部、320,320a…瞬時値算出部、330,330a…睡眠段階判定部、340…睡眠深さ算出部、350…睡眠状態判定部、360…睡眠質判定部、370…提案情報出力部、410,410a…睡眠深さ学習部、420,420a…睡眠段階学習部、500…健康状態算出部
Claims (17)
- 被験者の脈波を示す脈波情報と、前記被験者の体の一部の加速度を示す加速度情報とを取得する取得部と、
脈波の波形に基づいて睡眠の深さの瞬時値を出力する睡眠深さ学習部に対して、前記取得部が取得する前記脈波情報を与えることにより、前記被験者の睡眠の深さの瞬時値を算出する瞬時値算出部と、
脈波の波形と体の一部の加速度の値とに基づいてレム睡眠段階とノンレム睡眠段階とを含む睡眠段階を出力する睡眠段階学習部に対して、前記取得部が取得する前記脈波情報と前記加速度情報とを与えることにより、前記被験者の前記睡眠段階を判定する睡眠段階判定部と、
前記瞬時値算出部が算出する前記被験者の睡眠の深さの瞬時値と、前記睡眠段階判定部が判定する前記被験者の前記睡眠段階とに基づいて、前記被験者の入眠後所定期間の前記瞬時値の積分値を睡眠深さとして算出する睡眠深さ算出部と、
前記睡眠深さ算出部が算出する前記被験者の前記睡眠深さに基づいて、前記被験者の睡眠の質の種類を判定する睡眠質判定部と、
前記睡眠質判定部によって判定された結果に基づく情報を出力する出力部と、
を備える睡眠状態判定装置。 - 前記瞬時値算出部が算出する前記被験者の睡眠の深さの瞬時値と、前記睡眠段階判定部が判定する前記睡眠段階とに基づいて、前記被験者の睡眠の状態を判定する睡眠状態判定部
をさらに備え、
前記睡眠質判定部は、
前記睡眠状態判定部が睡眠の状態を判定した結果にさらに基づいて、前記被験者の睡眠の質の種類を判定する
請求項1に記載の睡眠状態判定装置。 - 前記睡眠状態判定部は、
前記瞬時値算出部が算出する前記被験者の睡眠の深さの瞬時値と、前記睡眠段階判定部が判定する前記睡眠段階とに基づいて算出される前記被験者の寝つきの良さの程度を、前記睡眠の状態として判定する
請求項2に記載の睡眠状態判定装置。 - 前記睡眠状態判定部は、
前記瞬時値算出部が算出する前記被験者の睡眠の深さの瞬時値と、前記睡眠段階判定部が判定する前記睡眠段階とに基づいて算出される入眠後の前記被験者の覚醒の程度を、前記睡眠の状態として判定する
請求項2又は請求項3に記載の睡眠状態判定装置。 - 前記睡眠状態判定部は、
前記瞬時値算出部が算出する前記被験者の睡眠の深さの瞬時値と、前記睡眠段階判定部が判定する前記睡眠段階とに基づいて算出される前記被験者の睡眠時間を、前記睡眠の状態として判定する
請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の睡眠状態判定装置。 - 前記睡眠深さ学習部とは、被験者の脳波と当該被験者の脈波との関係が学習された学習済みモデルであり、
前記睡眠段階学習部とは、被験者の脳波と当該被験者の脈波及び体の一部の加速度との関係が学習された学習済みモデルである
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の睡眠状態判定装置。 - 前記出力部は、
前記睡眠質判定部が判定する前記被験者の睡眠の質の種類に基づいて、睡眠の質の種類に応じた提案情報を前記被験者に提示する提示装置に対して出力する
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の睡眠状態判定装置。 - 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の睡眠状態判定装置と、
被験者の脈波を測定して前記脈波情報を生成する脈波測定部と、
当該被験者の体の一部の加速度を測定して前記加速度情報を生成する加速度測定部と、 前記脈波測定部が生成する前記脈波情報と、前記加速度測定部が生成する前記加速度情報とを前記睡眠状態判定装置に送信する端末装置と、
前記睡眠状態判定装置が判定した結果を提示する提示装置と
を備える睡眠状態判定システム。 - 前記脈波測定部と、前記加速度測定部とが、リストバンド型である測定装置に備えられる
請求項8に記載の睡眠状態判定システム。 - 睡眠状態判定装置が備えるコンピュータに、
被験者の脈波を示す脈波情報と、前記被験者の体の一部の加速度を示す加速度情報とを取得する取得ステップと、
脈波の波形に基づいて睡眠の深さの瞬時値を出力する睡眠深さ算出部に対して、前記取得ステップにおいて取得される前記脈波情報を与えることにより、前記被験者の睡眠の深さの瞬時値を算出する瞬時値算出ステップと、
脈波の波形と体の一部の加速度の値とに基づいてレム睡眠段階とノンレム睡眠段階とを含む睡眠段階を出力する睡眠段階学習部に対して、前記取得ステップにおいて取得される前記脈波情報と前記加速度情報とを与えることにより、前記被験者の前記睡眠段階を判定する睡眠段階判定ステップと、
前記瞬時値算出ステップにおいて算出される前記被験者の睡眠の深さの瞬時値と、前記睡眠段階判定ステップにおいて判定される前記被験者の前記睡眠段階とに基づいて、前記被験者の入眠後所定期間の前記瞬時値の積分値を睡眠深さとして算出する睡眠深さ算出ステップと、
前記睡眠深さ算出ステップにおいて算出される前記被験者の前記睡眠深さに基づいて、前記被験者の睡眠の質の種類を判定する睡眠質判定ステップと、
前記睡眠質判定ステップにおいて判定された結果に基づく情報を出力する出力ステップと、
を実行させるための睡眠状態判定プログラム。 - 被験者の脈波を示す脈波情報と、前記被験者の体の一部の加速度を示す加速度情報と、前記被験者の皮膚温度を示す皮膚温度情報と、前記被験者の就寝前の血圧を示す血圧測定情報とを取得する取得部と、
皮膚温度と血圧とのうち少なくとも一方及び脈波の波形に基づいて睡眠の深さの瞬時値を出力する睡眠深さ学習部に対して、前記取得部が取得する前記皮膚温度情報と前記血圧測定情報とのうち少なくとも一方及び前記脈波情報を与えることにより、前記被験者の睡眠の深さの瞬時値を算出する瞬時値算出部と、
皮膚温度と血圧とのうち少なくとも一方と脈波の波形と体の一部の加速度の値とに基づいてレム睡眠段階とノンレム睡眠段階とを含む睡眠段階を出力する睡眠段階学習部に対して、前記取得部が取得する前記皮膚温度情報と前記血圧測定情報とのうち少なくとも一方と前記脈波情報と前記加速度情報とを与えることにより、前記被験者の前記睡眠段階を判定する睡眠段階判定部と、
前記瞬時値算出部が算出する前記被験者の睡眠の深さの瞬時値と、前記睡眠段階判定部が判定する前記被験者の前記睡眠段階とに基づいて、前記被験者の入眠後所定期間の前記瞬時値の積分値を睡眠深さとして算出する睡眠深さ算出部と、
前記睡眠深さ算出部が算出する前記被験者の前記睡眠深さに基づいて、前記被験者の睡眠の質の種類を判定する睡眠質判定部と、
前記睡眠質判定部によって判定された結果に基づく情報を出力する出力部と、
を備える睡眠状態判定装置。 - 被験者の脈波を示す脈波情報と、前記被験者の体の一部の加速度を示す加速度情報とを取得する取得部と、
脈波の波形及び前日の睡眠の質の種類に基づいて睡眠の深さの瞬時値を出力する睡眠深さ学習部に対して、前記取得部が取得する前記脈波情報及び前記被験者の前日の睡眠の質の種類を与えることにより、前記被験者の睡眠の深さの瞬時値を算出する瞬時値算出部と、
脈波の波形と体の一部の加速度の値と前日の睡眠の質の種類とに基づいてレム睡眠段階とノンレム睡眠段階とを含む睡眠段階を出力する睡眠段階学習部に対して、前記取得部が取得する前記脈波情報と前記加速度情報と前記被験者の前日の睡眠の質の種類とを与えることにより、前記被験者の前記睡眠段階を判定する睡眠段階判定部と、
前記瞬時値算出部が算出する前記被験者の睡眠の深さの瞬時値と、前記睡眠段階判定部が判定する前記被験者の前記睡眠段階とに基づいて、前記被験者の入眠後所定期間の前記瞬時値の積分値を睡眠深さとして算出する睡眠深さ算出部と、
前記睡眠深さ算出部が算出する前記被験者の前記睡眠深さに基づいて、前記被験者の睡眠の質の種類を判定する睡眠質判定部と、
前記睡眠質判定部によって判定された結果に基づく情報を出力する出力部と、
を備える睡眠状態判定装置。 - 前記取得部が取得した前記被験者の睡眠時の脈波の波形と、前記睡眠質判定部が判定した結果の前記被験者の睡眠の質の種類とに基づいて、前記被験者の健康状態を推定する健康状態算出部をさらに備える、
請求項1、11又は12に記載の睡眠状態判定装置。 - 前記出力部は、前記睡眠質判定部によって判定された結果の睡眠の質状態を前記被験者と同じ年代、性別又は職種の人の平均値と比較して、前記被験者の目標値を提案する情報を出力する、
請求項1、11又は12に記載の睡眠状態判定装置。 - 前記被験者が主観的な睡眠の状態を示す主観的睡眠状態データを入力する入力部と、
前記主観的睡眠状態データと、前記睡眠質判定部が判定した結果の被験者の睡眠の質の種類との日々の変動及び乖離を解析して学習する解析学習部と、をさらに備え、
前記出力部は、当該解析及び学習の結果に基づいて、主観よりも客観的な睡眠状態がよい時及び悪い時を提示する情報を出力する、
請求項1、11又は12に記載の睡眠状態判定装置。 - 前記出力部は、前記睡眠質判定部によって判定された結果に基づく「眠りの深さ」「寝つきの良さ」「眠りの維持」「睡眠時間」の中から2つ以上を組合わせてレーダーチャート形式で表示する表示情報を出力する、
請求項1、11又は12に記載の睡眠状態判定装置。 - 前記出力部は、前記「眠りの深さ」「寝つきの良さ」「眠りの維持」「睡眠時間」のうち前記レーダーチャート形式で表示される値の合計値を前記表示情報に含める、
請求項16に記載の睡眠状態判定装置。
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