以下、3GPP(3rd Generation Partnership Project)LTE(long term evolution)または3GPP LTE−A(LTE−Advanced)に基づいて本発明が適用されることを記述する。これは例示に過ぎず、本発明は、多様な無線通信システムに適用されることができる。以下、LTEとは、LTE及び/またはLTE−Aを含む。
本明細書で使われる技術的用語は、単に特定の実施例を説明するために使われたものであり、本発明を限定するものではないことを留意しなければならない。また、本明細書で使われる技術的用語は、本明細書で特別に他の意味で定義されない限り、本発明が属する技術分野において、通常の知識を有する者により一般的に理解される意味で解釈されなければならず、過度に包括的な意味または過度に縮小された意味で解釈されてはならない。また、本明細書で使われる技術的な用語が本発明の思想を正確に表現することができない技術的用語である場合、当業者が正確に理解することができる技術的用語に変えて理解しなければならない。また、本発明で使われる一般的な用語は、辞書の定義によって、または前後の文脈によって解釈されなければならず、過度に縮小された意味で解釈されてはならない。
また、本明細書で使われる単数の表現は、文脈上、明白に異なる意味ではない限り、複数の表現を含む。本出願において、「構成される」または「含む」などの用語は、明細書上に記載された複数の構成要素、または複数のステップを必ず全部含むと解釈されてはならず、そのうち一部構成要素または一部ステップは含まないこともあり、または追加的な構成要素またはステップをさらに含むこともあると解釈されなければならない。
また、本明細書で使われる第1及び第2などのように序数を含む用語は、多様な構成要素の説明に使われることができるが、前記構成要素は、前記用語により限定されてはならない。前記用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的としてのみ使われる。例えば、本発明の権利範囲を外れない限り、第1の構成要素は第2の構成要素と命名することができ、同様に、第2の構成要素も第1の構成要素と命名することができる。
一構成要素が他の構成要素に「連結されている」または「接続されている」と言及された場合、該当他の構成要素に直接的に連結されており、または接続されていることもあるが、中間に他の構成要素が存在することもある。それに対し、一構成要素が他の構成要素に「直接連結されている」または「直接接続されている」と言及された場合、中間に他の構成要素が存在しないと理解しなければならない。
以下、添付図面を参照して本発明による好ましい実施例を詳細に説明し、図面符号に関係なしに同じまたは類似の構成要素は同じ参照番号を付与し、これに対する重なる説明は省略する。また、本発明を説明するにあたって、関連した公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を不明にすると判断される場合、その詳細な説明を省略する。また、添付図面は、本発明の思想を容易に理解することができるようにするためのものであり、添付図面により本発明の思想が制限されると解釈されてはならないことを留意しなければならない。本発明の思想は、添付図面外に全ての変更、均等物乃至代替物にまで拡張されると解釈されなければならない。
以下で使われる用語である基地局は、一般的に無線機器と通信する固定局(fixed station)を意味し、eNodeB(evolved−NodeB)、eNB(evolved−NodeB)、BTS(Base Transceiver System)、アクセスポイント(Access Point)等、他の用語で呼ばれることもある。
また、以下で使われる用語であるUE(User Equipment)は、固定されてもよいし、移動性を有してもよく、機器(Device)、無線機器(Wireless Device)、端末(Terminal)、MS(mobile station)、UT(user terminal)、SS(subscriber station)、MT(mobile terminal)等、他の用語で呼ばれることもある。
図1を参照して分かるように、無線通信システムは、少なくとも一つの基地局(base station、BS)20を含む。各基地局20は、特定の地理的領域(一般的にセルという)20a、20b、20cに対して通信サービスを提供する。
UEは、通常的に、一つのセルに属し、UEが属するセルをサービングセル(serving cell)という。サービングセルに対して通信サービスを提供する基地局をサービング基地局(serving BS)という。無線通信システムは、セルラーシステム(cellular system)であるため、サービングセルに隣接する他のセルが存在する。サービングセルに隣接する他のセルを隣接セル(neighbor cell)という。隣接セルに対して通信サービスを提供する基地局を隣接基地局(neighbor BS)という。サービングセル及び隣接セルは、UEを基準にして相対的に決定される。
以下、ダウンリンクは、基地局20からUE10への通信を意味し、アップリンクは、UE10から基地局20への通信を意味する。ダウンリンクにおいて、送信機は基地局20の一部分であり、受信機はUE10の一部分である。アップリンクにおいて、送信機はUE10の一部分であり、受信機は基地局20の一部分である。
以下、LTEシステムに対して、より詳細に説明する。
図2は、3GPP LTEにおいて、FDDによる無線フレーム(radio frame)の構造を示す。
図2に示す無線フレームは、3GPP TS 36.211 V10.4.0(2011−12)「Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E−UTRA);Physical Channels and Modulation(Release 10)」の5節を参照することができる。
図2を参照すると、無線フレームは、10個のサブフレーム(subframe)を含み、一つのサブフレームは、2個のスロット(slot)を含む。無線フレーム内のスロットは、0から19までのスロット番号が付けられる。一つのサブフレームの送信にかかる時間を送信時間区間(Transmission Time interval:TTI)という。TTIは、データ送信のためのスケジューリング単位である。例えば、一つの無線フレームの長さは10msであり、一つのサブフレームの長さは1msであり、一つのスロットの長さは0.5msである。
無線フレームの構造は、例示に過ぎず、無線フレームに含まれるサブフレームの数またはサブフレームに含まれるスロットの数等は、多様に変更されることができる。
一方、一つのスロットは、複数のOFDM(orthogonal frequency division multiplexing)シンボルを含むことができる。一つのスロットに含まれるOFDMシンボルの数は、循環前置(cyclic prefix:CP)によって変わることができる。
図3は、3GPP LTEにおいて、一つのアップリンクまたはダウンリンクスロットに対するリソースグリッド(resource grid)を示す例示図である。
図3を参照すると、アップリンクスロットは、時間領域(time domain)で複数のOFDM(orthogonal frequency division multiplexing)シンボルを含み、周波数領域(frequency domain)でNRB個のリソースブロック(RB)を含む。例えば、LTEシステムにおいて、リソースブロック(Resource Block RB)の個数、即ち、NRBは、6乃至110のうちいずれか一つである。RBは、PRB(Physical Resource Block)で呼ばれることもある。
リソースブロック(resource block:RB)は、リソース割当単位であり、一つのスロットで複数の副搬送波を含む。例えば、一つのスロットが時間領域で7個のOFDMシンボルを含み、リソースブロックが周波数領域で12個の副搬送波を含む場合、一つのリソースブロックは、7×12個のリソース要素(resource element:RE)を含むことができる。
一方、一つのOFDMシンボルにおける副搬送波の数は、128、256、512、1024、1536及び2048の中から一つを選定して使用することができる。
図4の3GPP LTEにおいて、一つのアップリンクスロットに対するリソースグリッドは、ダウンリンクスロットに対するリソースグリッドにも適用されることができる。
図4は、ダウンリンクサブフレームの構造を示す。
図4では、正規CPを仮定し、例示的に一つのスロット内に7OFDMシンボルが含むことを図示した。
DL(downlink)サブフレームは、時間領域で制御領域(control region)とデータ領域(data region)とに分けられる。制御領域は、サブフレーム内の第1のスロットの前方部の最大3個のOFDMシンボルを含むが、制御領域に含まれるOFDMシンボルの個数は変わることができる。制御領域にはPDCCH(Physical Downlink Control Channel)及び他の制御チャネルが割り当てられ、データ領域にはPDSCHが割り当てられる。
3GPP LTEにおいて、物理チャネルは、データチャネルであるPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)、及び制御チャネルであるPDCCH(Physical Downlink Control Channel)、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)、PHICH(Physical Hybrid−ARQ Indicator Channel)、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)に分けられる。
サブフレームの1番目のOFDMシンボルで送信されるPCFICHは、サブフレーム内で制御チャネルの送信に使われるOFDMシンボルの数(即ち、制御領域の大きさ)に対するCFI(control format indicator)を伝送する。無線機器は、まず、PCFICH上にCFIを受信した後、PDCCHをモニタリングする。
PDCCHと違って、PCFICHは、ブラインドデコーディングを使用せずに、サブフレームの固定されたPCFICHリソースを介して送信される。PHICHは、UL HARQ(hybrid automatic repeat request)のためのACK(positive−acknowledgement)/NACK(negative−acknowledgement)信号を伝送する。無線機器により送信されるPUSCH上のUL(uplink)データに対するACK/NACK信号は、PHICH上に送信される。
PBCH(Physical Broadcast Channel)は、無線フレームの1番目のサブフレームの第2のスロットの前方部の4個のOFDMシンボルで送信される。PBCHは、無線機器が基地局と通信するときに必須なシステム情報を伝送し、PBCHを介して送信されるシステム情報をMIB(master information block)という。これと比較して、PDCCHにより指示されるPDSCH上に送信されるシステム情報をSIB(system information block)という。
PDCCHは、DL−SCH(downlink−shared channel)のリソース割当及び送信フォーマット、UL−SCH(uplink shared channel)のリソース割当情報、PCH上のページング情報、DL−SCH上のシステム情報、PDSCH上に送信されるランダムアクセス応答のような上位階層制御メッセージのリソース割当、任意のUEグループ内の個別UEに対する送信パワー制御命令のセット及びVoIP(voice over internet protocol)の活性化などを伝送することができる。複数のPDCCHが制御領域内で送信されることができ、UEは、複数のPDCCHをモニタリングすることができる。PDCCHは、一つまたは複数の連続的なCCE(control channel elements)のアグリゲーション(aggregation)上に送信される。CCEは、無線チャネルの状態による符号化率をPDCCHに提供するために使われる論理的な割当単位である。CCEは、複数のリソース要素グループ(resource element group)に対応される。CCEの数とCCEにより提供される符号化率の関係によって、PDCCHのフォーマット及び可能なPDCCHのビット数が決定される。
PDCCHを介して送信される制御情報をダウンリンク制御情報(downlink control information:DCI)という。DCIは、PDSCHのリソース割当(これをDLグラント(downlink grant)ともいう)、PUSCHのリソース割当(これをULグラント(uplink grant)ともいう)、任意のUEグループ内の個別UEに対する送信パワー制御命令のセット及び/またはVoIP(Voice over Internet Protocol)の活性化を含むことができる。
基地局は、UEに送るDCIによって、PDCCHフォーマットを決定し、制御情報にCRC(cyclic redundancy check)を付ける。CRCにはPDCCHのオーナ(owner)や用途によって、固有な識別子(radio network temporary identifier:RNTI)がマスキングされる。特定UEのためのPDCCHの場合、UEの固有識別子、例えば、C−RNTI(cell−RNTI)がCRCにマスキングされることができる。または、ページングメッセージのためのPDCCHの場合、ページング指示識別子、例えば、P−RNTI(paging−RNTI)がCRCにマスキングされることができる。システム情報ブロック(system information block:SIB)のためのPDCCHの場合、システム情報識別子、SI−RNTI(system information−RNTI)がCRCにマスキングされることができる。UEのランダムアクセスプリアンブルの送信に対する応答であるランダムアクセス応答を指示するためにRA−RNTI(random access−RNTI)がCRCにマスキングされることができる。
3GPP LTEでは、PDCCHの検出のためにブラインド復号を使用する。ブラインド復号は、受信されるPDCCH(これを候補(candidate)PDCCHという)のCRC(Cyclic Redundancy Check)に所望する識別子をデマスキングし、CRCエラーをチェックすることで、該当PDCCHが自分の制御チャネルかどうかを確認する方式である。基地局は、無線機器に送るDCIによって、PDCCHフォーマットを決定した後、DCIにCRCを付けて、PDCCHのオーナ(owner)や用途によって、固有な識別子(RNTI)をCRCにマスキングする。
アップリンクチャネルは、PUSCH、PUCCH、SRS(Sounding Reference Signal)、PRACH(Physical Random Access Channel)を含む。
図5は、3GPP LTEにおいて、アップリンクサブフレームの構造を示す。
図5を参照すると、アップリンクサブフレームは、周波数領域で制御領域とデータ領域とに分けられる。制御領域には、アップリンク制御情報が送信されるためのPUCCH(Physical Uplink Control Channel)が割り当てられる。データ領域には、データ(場合によって、制御情報も共に送信されることができる)が送信されるためのPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)が割り当てられる。
一つのUEに対するPUCCHは、サブフレームでリソースブロック対(RB pair)で割り当てられる。リソースブロック対に属するリソースブロックは、第1のスロットと第2のスロットの各々で互いに異なる副搬送波を占める。PUCCHに割り当てられるリソースブロック対に属するリソースブロックが占める周波数は、スロット境界(slot boundary)を基準にして変更される。これをPUCCHに割り当てられるRB対がスロット境界で周波数がホッピングされた(frequency−hopped)という。
UEがアップリンク制御情報を時間によって互いに異なる副搬送波を介して送信することによって、周波数ダイバーシティ利得を得ることができる。mは、サブフレーム内でPUCCHに割り当てられたリソースブロック対の論理的な周波数領域位置を示す位置インデックスである。
PUCCH上に送信されるアップリンク制御情報には、HARQ(hybrid automatic repeat request)ACK(acknowledgement)/NACK(non−acknowledgement)、ダウンリンクチャネル状態を示すCQI(channel quality indicator)、アップリンク無線リソース割当要求であるSR(scheduling request)などがある。
PUSCHは、トランスポートチャネル(transport channel)であるUL−SCHにマッピングされる。PUSCH上に送信されるアップリンクデータは、TTI中に送信されるUL−SCHのためのデータブロックであるトランスポートブロック(transport block)である。トランスポートブロックは、ユーザ情報である。または、アップリンクデータは、多重化された(multiplexed)データである。多重化されたデータは、UL−SCHのためのトランスポートブロックと制御情報が多重化されたものである。例えば、データに多重化される制御情報には、CQI、PMI(precoding matrix indicator)、HARQ、RI(rank indicator)などがある。または、アップリンクデータは、制御情報のみで構成されることもできる。
<キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation:CA)>
以下、キャリアアグリゲーションシステムに対して説明する。
キャリアアグリゲーションシステムは、多数のコンポーネントキャリア(component carrier:CC)をアグリゲーションすることを意味する。このようなキャリアアグリゲーションにより、既存のセルの意味が変更された。キャリアアグリゲーションによると、セルとは、ダウンリンクコンポーネントキャリアとアップリンクコンポーネントキャリアの組合せ、または単独のダウンリンクコンポーネントキャリアを意味する。
また、キャリアアグリゲーションにおいて、セルは、プライマリセル(primary cell)、セカンダリセル(secondary cell)、サービングセル(serving cell)に区分されることができる。プライマリセルは、プライマリ周波数で動作するセルを意味し、UEが基地局との最初接続確立過程(initial connection establishment procedure)または接続再確立過程を実行するセル、またはハンドオーバ過程でプライマリセルとして指示されたセルを意味する。セカンダリセルは、セカンダリ周波数で動作するセルを意味し、RRC接続が確立されると設定され、追加的な無線リソースの提供に使われる。
キャリアアグリゲーションシステムは、アグリゲーションされる搬送波が連続する連続(contiguous)キャリアアグリゲーションシステムと、アグリゲーションされる搬送波が互いに離れている不連続(non−contiguous)キャリアアグリゲーションシステムとに区分されることができる。以下、単純にキャリアアグリゲーションシステムとする時、これはコンポーネントキャリアが連続する場合と不連続する場合の両方とも含むと理解しなければならない。ダウンリンクとアップリンクとの間にアグリゲーションされるコンポーネントキャリアの数は、異なるように設定されることができる。ダウンリンクCC数とアップリンクCC数が同じ場合を対称的(symmetric)アグリゲーションといい、その数が異なる場合を非対称的(asymmetric)アグリゲーションという。
1個以上のコンポーネントキャリアをアグリゲーションする時、対象となるコンポーネントキャリアは、既存システムとの下位互換性(backward compatibility)のために、既存システムで使用する帯域幅をそのまま使用することができる。例えば、3GPP LTEシステムでは、1.4MHz、3MHz、5MHz、10MHz、15MHz及び20MHzの帯域幅をサポートし、3GPP LTE−Aシステムでは、3GPP LTEシステムの帯域幅のみを利用して20MHz以上の広帯域を構成することができる。または、既存システムの帯域幅をそのまま使用せずに、新しい帯域幅を定義して広帯域を構成することもできる。
一方、キャリアアグリゲーションにおいて、特定セカンダリセルを介してパケット(packet)データの送受信が行われるためには、UEは、まず、特定セカンダリセルに対して設定(configuration)を完了しなければならない。ここで、設定(configuration)とは、該当セルに対するデータ送受信に必要なシステム情報受信を完了した状態を意味する。例えば、設定(configuration)は、データ送受信に必要な共通物理階層パラメータ、またはMAC(media access control)階層パラメータ、またはRRC階層で特定動作に必要なパラメータを受信する全般の過程を含むことができる。設定完了したセルは、パケットデータが送信されることができるという情報のみを受信すると、直ちにパケットの送受信が可能になる状態である。
設定完了状態のセルは、活性化(Activation)または非活性化(Deactivation)状態に存在できる。ここで、活性化は、データの送信または受信が行なわれ、またはレディー状態(ready state)にあることを意味する。UEは、自分に割り当てられたリソース(周波数、時間など)を確認するために、活性化されたセルの制御チャネル(PDCCH)及びデータチャネル(PDSCH)をモニタリングまたは受信することができる。
非活性化は、トラフィックデータの送信または受信が不可能であり、測定や最小情報の送信/受信が可能であることを意味する。UEは、非活性化セルからパケット受信のために必要なシステム情報(SI)を受信することができる。それに対して、UEは、自分に割り当てられたリソース(周波数、時間など)を確認するために、非活性化されたセルの制御チャネル(PDCCH)及びデータチャネル(PDSCH)をモニタリングまたは受信しない。
<アップリンク制御情報(UCI)の送信>
PUCCH上にはアップリンク制御情報(uplink control information:UCI)が送信されることができる。このとき、PUCCHは、フォーマット(format)によって多様な種類の制御情報を伝送する。UCIは、HARQ ACK/NACK、SR(Scheduling Request)、そしてダウンリンクチャネル状態を示すチャネル状態情報(Channel State Information:CSI)を含む。
以下、CSIの周期的な送信と非周期的な送信に対して説明する。
CSIは、DLチャネルの状態を示す指標であり、CQI(Channel Quality Indicator)及びPMI(Precoding Matrix Indicator)のうち少なくともいずれか一つを含むことができる。また、PTI(precoding type indicator)、RI(rank indication)などが含まれることもできる。
CQIは、与えられた時間に対して端末がサポートできるリンク適応的なパラメータに対する情報を提供する。CQIは、多様な方法により生成できる。例えば、チャネル状態をそのまま量子化してフィードバックする方法、SINR(signal to interference plus noise ratio)を計算してフィードバックする方法、MCS(Modulation Coding Scheme)のようにチャネルに実際適用される状態を知らせる方法などがある。CQIがMCSに基づいて生成される場合、MCSは、変調方式と符号化方式及びこれによる符号化率(coding rate)等を含むようになる。この場合、基地局は、CQIを利用してダウンリンクチャネルに適用される変調、例えば、m−PSK(m−Phase Shift Keying)またはm−QAM(m−Quadrature Amplitude Modulation)及びコーディング率を決定することができる。以下の表は、CQIインデックスによる変調方式、コードレート(coderate)、そして効率を示す。以下の表に示すCQIインデックスは、4ビットで表現されることができる。
PMIは、コードブックベースのプリコーディングでプリコーディング行列に対する情報を提供する。PMIは、MIMO(multiple input multiple output)と関連している。MIMOでPMIがフィードバックされることを閉ループMIMO(closed loop MIMO)という。
RIは、端末が推薦するレイヤの数に対する情報である。即ち、RIは、空間多重化に使われる独立的なストリームの数を示す。RIは、端末が空間多重化を使用するMIMOモードで動作する場合にのみフィードバックされる。RIは、常に一つ以上のCQIフィードバックと関連している。即ち、フィードバックされるCQIは、特定のRI値を仮定して計算される。チャネルのランク(rank)は、一般的にCQIより遅く変化するため、RIは、CQIより少ない回数でフィードバックされる。RIの送信周期は、CQI/PMI送信周期の倍数である。RIは、全体システム帯域に対して与えられ、周波数選択的なRIフィードバックはサポートされない。
図6aは、3GPP LTEにおいて、周期的なCSI報告の一例を示す。
図6aを参照して分かるように、CSIは、上位階層で定めた周期によって周期的にPUCCH621を介して送信されることができる。即ち、周期的な(periodic)チャネル状態情報(CSI)は、PUCCHを介して送信されることができる。
端末は、PUCCHを介して周期的に差分(differential)CSI(CQI、PMI、RI)をフィードバックするように、上位階層信号により半静的に設定されることができる。このとき、端末は、以下の表のように定義されたモードによって該当CSIを送信する。
前述した各送信モード別に以下のようなPUCCHでの周期的なCSIリポーティングモードがサポートされる。
一方、CSIリポートの衝突とは、第1のCSIを送信するように設定されたサブフレームと第2のCSIを送信するように設定されたサブフレームが同じ場合を意味する。CSIリポートの衝突が発生する場合、第1のCSIと第2のCSIを同時に送信し、または第1のCSIと第2のCSIの優先順位(priority)によって、優先順位が低いCSIの送信を欠落(または、ドロップ)(drop)し、優先順位が高いCSIを送信することができる。
PUCCHを介したCSIリポートは、CQI/PMI/RIの送信組合せによって、下記のように多様なリポートタイプが存在でき、各リポートタイプ(以下、タイプと略称)によって区分される周期及びオフセット値がサポートされる。
タイプ1:端末が選択したサブバンドに対するCQIフィードバックをサポートする。
タイプ1a:サブバンドCQI及び第2のPMIフィードバックをサポートする。
タイプ2、2b、2c:広帯域CQIとPMIフィードバックをサポートする。
タイプ2a:広帯域PMIフィードバックをサポートする。
タイプ3:RIフィードバックをサポートする。
タイプ4:広帯域CQIを送信する。
タイプ5:RIと広帯域PMIフィードバックをサポートする。
タイプ6:RIとPTIフィードバックをサポートする。
以下、CSIの非周期的な送信に対して説明する。
図6bは、3GPP LTEにおいて、非周期的なCSI報告の一例を示す。
PDCCH612に送信されるPUSCHに対するスケジューリング制御信号、即ち、ULグラントにはCSIを送信するように要求する制御信号、即ち、非周期的なCSI要求信号が含まれることができる。この場合、端末は、PUSCH632を介して非周期的にCSIをリポーティングする。このように、PUSCH上のCSI送信は、基地局の要求によりトリガ(trigger)される点で非周期的(aperiodic)なCSI報告という。CSI報告は、ULグラントまたはランダムアクセス応答グラントによりトリガリングされることができる。
より具体的に、無線機器は、サブフレームnでPDCCH612にPUSCH632に対するスケジューリング情報を含むULグラントを受信する。ULグラントは、CQI要求フィールドが含まれることができる。以下の表は、2ビットのCQI要求フィールドの一例を示す。CQI要求フィールドの値やビット数は、例示に過ぎない。
CSI報告がトリガされる第1及び第2のセットに対する情報は、基地局が無線機器にあらかじめ知らせることができる。
CSI報告がトリガされると、サブフレームn+kで、無線機器は、CSIをPUSCH620上に送信する。ここで、k=4であるが、これは例示に過ぎない。
CSIの報告モード(報告mode)は、基地局が無線機器にあらかじめ指定できる。
以下の表は、3GPP LTEにおいて、CSI報告モードの一例を示す。
(1)モード1−2(Mode1−2)
各サブバンド(サブバンド)に対してDLデータが該当サブバンドのみを介して送信されるという仮定下にプリコーディング行列を選択する。無線機器は、システム帯域または上位階層信号により指定された帯域(これを帯域セットSという)全体に対して選択したプリコーディング行列を仮定し、CQI(これを広帯域(wideband)CQIという)を生成する。
無線機器は、広帯域CQIと各サブバンドのPMIを含むCSIを送信する。このとき、各サブバンドの大きさは、システム帯域の大きさによって変わることができる。
(2)モード2−0
無線機器は、システム帯域または上位階層信号により指定された帯域(帯域セットS)に対して選好するM個のサブバンドを選択する。無線機器は、選択されたM個のサブバンドでデータが送信されたという仮定下に、サブバンドCQIを生成する。無線機器は、追加にシステム帯域または帯域セットSに対して一つの広帯域CQIを生成する。
無線機器は、選択されたM個のサブバンドに対する情報、サブバンドCQI、広帯域CQIを含むCSIを送信する。
(3)モード2−2
無線機器は、M個の選好するサブバンドを介してDLデータを送信するという仮定下に、M個の選好サブバンドとM個の選好サブバンドに対する単一プリコーディング行列を選択する。
M個の選好サブバンドに対するサブバンドCQIは、コードワード毎に定義される。追加にシステム帯域または帯域セットSに対して広帯域CQIを生成する。
無線機器は、M個の選好するサブバンド、一つのサブバンドCQI、M個の選好するサブバンドに対するPMI、広帯域PMI及び広帯域CQIを含むCSIを送信する。
(4)モード3−0
無線機器は、広帯域CQIと設定されたサブバンドに対するサブバンドCQIを含むCSIを送信する。
(5)モード3−1
無線機器は、システム帯域または帯域セットSに対して単一プリコーディング行列を生成する。無線機器は、生成した単一プリコーディング行列を仮定し、コードワード別にサブバンドCQIを生成する。無線機器は、単一プリコーディング行列を仮定し、広帯域CQIを生成することができる。
以下、PUCCHとPUSCHの同時送信に対して説明する。
3GPPリリース(Release)8またはリリース9システムでは、UEがアップリンク送信にSC−FDMA方式を使用する時、単一搬送波特性を維持するために、一つの搬送波上でPUCCHとPUSCHを同時に送信できないようにした。
しかし、3GPPリリース(Release)10システムでは、PUCCHとPUSCHの同時送信サポート可否が上位階層で指示されることができる。即ち、上位階層の指示によって、端末は、PUCCHとPUSCHを同時に送信することもでき、PUCCHとPUSCHのうちいずれか一つのみを送信することもできる。
図6cは、PUCCHとPUSCHの同時送信の一例を示す。
図6cを参照して分かるように、UEは、サブフレームnでPDCCH613を受信する。
そして、UEは、例えば、サブフレームn+4でPUCCH623とPUSCH633を同時送信することができる。
前記のようなPUCCHとPUSCHの同時送信に対して、3GPPリリース(Release)10システムでは下記のように定義する。
UEが単独サービングセルのためにのみ設定され、PUSCHとPUCCHの同時送信はしないように設定された場合を仮定する。このとき、UEがPUSCHを送信しない場合、UCIは、PUCCHフォーマット1/1a/1b/3を介して送信されることができる。もし、UEがPUSCHを送信し、PUSCHがランダムアクセス応答グラント(Random Access Response Grant)に該当するものではない場合、UCIは、PUSCHを介して送信されることができる。
前記と違って、UEが単独サービングセルのためにのみ設定され、PUSCHとPUCCHを同時送信するように設定された場合を仮定する。このとき、UCIがHARQ−ACKとSRのみからなる場合、UCIは、PUCCHフォーマット1/1a/1b/3を介してPUCCHを介して送信されることができる。しかし、UCIが周期的なCSIのみからなる場合、UCIは、PUCCHフォーマット2を介してPUCCH上で送信されることができる。または、UCIが周期的なCSIとHARQ−ACKで構成され、UEがPUSCHを送信しない場合、UCIは、PUCCHフォーマット2/2a/2bを介してPUCCH上に送信されることができる。または、UCIがHARQ−ACK/NACKのみからなり、またはUCIがHARQ−ACK/NACKとSRからなり、またはUCIが肯定SRと周期的/非周期的なCSIからなり、またはUCIが非周期的なCSIのみからなる場合、HARQ−ACK/NACK、SR、肯定SRは、PUCCHに送信され、周期的/非周期的なCSIは、PUSCHを介して送信されることができる。
また、前記と違って、UEが一つ以上のサービングセルのために設定され、PUSCHとPUCCHの同時送信はしないように設定された場合を仮定する。このとき、UEがPUSCHを送信しない場合、UCIは、PUCCHフォーマット1/1a/1b/3によってPUCCH上に送信されることができる。しかし、UCIが非周期的なCSIからなり、または非周期的なUCIとHARQ−ACKからなる場合、UCIは、サービングセルのPUSCHを介して送信されることもできる。または、UCIが周期的なCSIとHARQ−ACK/NACKからなり、UEが1次セルのサブフレームnでPUSCHを送信しない場合、UCIは、PUSCH上で送信されることができる。
また、前記と違って、UEが一つ以上のサービングセルのために設定され、PUSCHとPUCCHを同時送信するように設定された場合を仮定する。このとき、UCIがHARQ−ACKとSRのうち一つ以上からなる場合、UCIは、PUCCHフォーマット1/1a/1b/3を介してPUCCH上で送信されることができる。しかし、UCIが周期的なCSIのみからなる場合、UCIは、PUCCHフォーマット2を利用してPUCCH上に送信されることができる。または、UCIが周期的なCSIとHARQ−ACK/NACKからなり、UEがPUSCHを送信しない場合、一部条件によっては、CSIは送信されずに欠落(drop)(または、ドロップ)されることができる。または、UCIがHARQ−ACK/NACKと周期的なCSIに送信され、UEがPUSCHを1次セルのサブフレーム上で送信する場合、HARQ−ACK/NACKは、PUCCHフォーマット1a/1b/3を利用してPUCCH上で送信されることができ、周期的なCSIは、PUSCH上で送信されることができる。
図7は、アップリンクサブフレーム上へのPUCCHとPUSCHを示す。
図7を参照してPUCCHフォーマット(PUCCH format)に対して説明する。
PUCCHフォーマット1は、スケジューリング要求(SR;Scheduling Request)を伝送する。このとき、OOK(On−Off Keying)方式が適用されることができる。PUCCHフォーマット1aは、一つのコードワード(codeword)に対してBPSK(Binary Phase Shift Keying)方式に変調されたACK/NACK(Acknowledgement/Non−Acknowledgement)を伝送する。PUCCHフォーマット1bは、2個のコードワードに対してQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)方式に変調されたACK/NACKを伝送する。PUCCHフォーマット2は、QPSK方式に変調されたCQI(Channel Quality Indicator)を伝送する。PUCCHフォーマット2aと2bは、CQIとACK/NACKを伝送する。
各PUCCHフォーマットは、PUCCH領域にマッピングされて送信される。例えば、PUCCHフォーマット2/2a/2bは、端末に割り当てられた帯域エッジのリソースブロック(図6において、m=0、1)にマッピングされて送信される。混合PUCCHリソースブロック(mixed PUCCH RB)は、PUCCHフォーマット2/2a/2bが割り当てられるリソースブロックに帯域の中心方向に隣接したリソースブロック(例えば、m=2)にマッピングされて送信されることができる。SR、ACK/NACKが送信されるPUCCHフォーマット1/1a/1bは、m=4またはm=5であるリソースブロックに配置されることができる。CQIが送信されるPUCCHフォーマット2/2a/2bに使われることができるリソースブロックの数(N(2)RB)は、ブロードキャスティングされる信号を介して端末に指示されることができる。
一方、PUSCHは、トランスポートチャネル(transport channel)であるUL−SCH(Uplink Shared Channel)にマッピングされる。PUSCH上に送信されるアップリンクデータは、TTI中に送信されるUL−SCHのためのデータブロックであるトランスポートブロック(transport block)である。トランスポートブロックは、ユーザデータを含むことができる。または、アップリンクデータは、多重化された(multiplexed)データである。多重化されたデータは、UL−SCH(uplink shared channel)のためのトランスポートブロックとチャネル状態情報が多重化されたものである。例えば、データに多重化されるチャネル状態情報(CSI)には、CQI、PMI、RIなどがある。または、アップリンクデータは、チャネル状態情報のみで構成されることもできる。周期的または非周期的なチャネル状態情報は、PUSCHを介して送信されることができる。
PUSCHは、PDCCH上のULグラントにより割り当てられる。図面には示されていないが、ノーマルCPの各スロットの4番目のOFDMシンボルは、PUSCHのためのDMRS(Demodualtion Reference Signal)の送信に使われる。
<小規模セル(small cell)の導入>
一方、次世代移動通信システムでは、セルカバレッジ半径が小さい小規模セル(small cell)が既存セルのカバレッジ内に追加されることが予想され、小規模セルは、より多いトラフィックを処理することが予想される。既存セルは、小規模セルに比べてカバレッジが大きいため、マクロセル(Macro cell)とも呼ばれる。以下、図10を参照して説明する。
図8は、次世代無線通信システムになる可能性があるマクロセルと小規模セルの混合された異種ネットワークの環境を示す。
図8を参照すると、既存基地局200によるマクロセルは、一つ以上の小規模基地局300a、300b、300c、300dによる小規模セルと重なった異種ネットワーク環境が示されている。既存基地局は、小規模基地局に比べて大きいカバレッジを提供するため、マクロ基地局(Macro eNodeB、MeNB)とも呼ばれる。本明細書では、マクロセルとマクロ基地局という用語を混用して使用する。マクロセル200に接続されたUEは、マクロUE(Macro UE)と呼ばれる。マクロUEは、マクロ基地局からダウンリンク信号を受信し、マクロ基地局にアップリンク信号を送信する。
このような異種ネットワークでは、マクロセルをプライマリセル(Pcell)に設定し、小規模セルをセカンダリセル(Scell)に設定することによって、マクロセルのカバレッジ隙間を補うことができる。また、小規模セルをプライマリセル(Pcell)に設定し、マクロセルをセカンダリセル(Scell)に設定することによって、全体的な性能を向上(boosting)させることができる。
一方、小規模セルは、現在LTE/LTE−Aに配分された周波数帯域を使用したり、またはより高い周波数帯域(例えば、3.5GHz以上の帯域)を使用したりすることもできる。
他方、今後LTE−Aシステムでは、小規模セルは、独立的に使われることができずに、マクロセルのアシスト下に使われることができるマクロセル−アシスト小規模セル(macro−assisted small cell)としてのみ使用することも考慮している。
このような小規模セル300a、300b、300c、300dは、互いに類似するチャネル環境を有することができ、互いに近接した距離に位置するため、小規模セル間の干渉が大きい問題になることができる。
このような干渉影響を減らすために、小規模セル300b、300cは、自分のカバレッジを拡張したり縮小したりすることができる。このように、カバレッジの拡張及び縮小をセルブリージング(cell breathing)という。例えば、図示されたように、小規模セル300b、300cは、状況によって、オン(on)またはオフ(off)されることができる。
他方、小規模セルは、現在LTE/LTE−Aに配分された周波数帯域を使用したり、またはより高い周波数帯域(例えば、3.5GHz以上の帯域)を使用したりすることもできる。
一方、UEは、マクロセルと小規模セルに二重接続(dual connectivity)することもできる。二重接続(dual connectivity)が可能なシナリオを図9a乃至図9dに示す。
図9a及び図9bは、マクロセルと小規模セルに対して可能な二重接続のシナリオを示す。
図9aに示すように、UEは、マクロセルを制御平面(Control−plane:以下、「C−plane」という)で設定を受け、小規模セルをユーザ平面(User−plane:以下、「U−plane」という)で設定を受けることができる。
または、図9bに示すように、UEは、小規模セルをC−planeで設定を受け、マクロセルをU−planeで設定を受けることができる。本明細書では、便宜のために、C−Planeのセルを「C−Cell」といい、U−Planeのセルを「U−Cell」という。
ここで、言及したC−Planeとは、RRC接続設定及び再設定、RRCアイドルモード、ハンドオーバを含む移動性、セル選択、再選択、HARQプロセス、キャリアアグリゲーション(CA)の設定及び再設定、RRC設定のための必要な手順、ランダムアクセス手順などをサポートすることを意味する。そして、言及したU−Planeとは、アプリケーションのデータ処理、CSI報告、アプリケーションデータに対するHARQプロセス、マルチキャスティング/ブロードキャスティングサービスなどをサポートすることを意味する。
UEの観点で、C−plane及びU−plneの設定は、次の通りである。C−Cellは、プライマリセルに設定され、U−Cellは、セカンダリセルに設定されることができる。または、逆に、U−Cellは、プライマリセルに設定され、C−Cellは、セカンダリセルに設定されることができる。または、C−Cellは、別途に特別に処理し、U−Cellは、プライマリセルに設定されることもできる。または、C−Plane及びU−Cellの両方とも、プライマリセルに設定されることができる。ただし、本明細書において、説明の便宜上、C−Cellは、プライマリセルに設定され、U−Cellは、セカンダリセルに設定されると仮定して以下説明する。
一方、UE100が短い距離を頻繁に移動する状況では、ハンドオーバが過度に頻繁に発生できるため、これを防止するために、UEは、マクロセルをC−cellまたはプライマリセルとして設定を受け、小規模セルをU−cellまたはセカンダリセルとして設定を受けることが有利である。
このような理由で、マクロセルは、UEのプライマリセルであって、UEと常に連結している。
一方、図9a及び図9bでは、UEがマクロセルのeNodeBと小規模セルのeNodeBと二重接続されていることを示すが、これに限定されるものではない。例えば、UEは、第1の小規模セル(または、第1の小規模セルのグループ)のための第1のeNodeBと第2の小規模セル(または、第2の小規模セルのグループ)のための第2のeNodeBに二重接続されていることもある。
前記のような全ての例を考慮する時、プライマリセル(Pcell)のためのeNodeBをマスタ(Master)eNodeB(以下、MeNBという)ということができる。そして、セカンダリセル(Scell)のみのためのeNodeBをセカンダリ(Secondary)eNodeB(以下、SeNBという)ということができる。
MeNBによるプライマリセル(Pcell)を含むセルグループをマスタセルグループ(Master Cell Group:MCG)ということができ、SeNBによるセカンダリセル(Scell)を含むセルグループをセカンダリセルグループ(Secondary Cell Group:SCG)ということができる。
一方、以上で説明したように、次期システムでは、UEが地理的位置が互いに異なる複数のセルまたはセルグループと制御信号/データを送受信する状況を考慮することができる。例えば、UEは、RRC接続と音声を処理するプライマリセルを含むMCGとデータ処理の増大のための小規模セルを含むSCGに同時に連結された形態を考慮することができる。このとき、地理的位置が互いに異なる複数のセルまたはセルグループ間にはスケジューリング情報が動的(dynamic)に共有されずに、スケジューリングが独立的に実行されることができる。このとき、UEは、各該当セルにUCIを独立的に送信することを考慮することができる。即ち、UEは、MCGのためのUCIをMeNBに送信し、SCGのためのUCIをSeNBに送信することを考慮することができる。
しかし、MeNBに対するUCIを含むPUCCH/PUSCHが送信されるサブフレームとSeNBに対するUCIを含むPUCCH/PUSCHが送信されるサブフレームが一部重なる場合、問題が発生できる。
そのような問題状況に対して、既存システムでは、UEの最大送信電力Pcmaxによって、全体または一部のアップリンクチャネルの最終送信電力に対してスケーリングダウン(scaling down)した。減少の対象となるチャネルを定める基準は、チャネルの種類、セルインデックスなどが考慮された優先順位規則(priority rule)に従うようになった。一例として、任意セルにPUCCHとPUSCHがいずれか一つのサブフレーム上で同時送信される状況では、既存システムによると、Pcmaxによって、PUCCH、UCIを含むPUSCH、残りのPUSCHの順序に電力割当及びスケーリングダウンされた。また、既存システムによると、UEの同時送信性能によってまたは上位階層(high layer)からの同時送信関連パラメータ設定によっても、一部アップリンクチャネルがドロップ(drop)される場合もあり、このとき、優先順位規則によって該当チャネルを選択するようになった。一例として、HARQ−ACKとCSIが同時送信されるように設定された場合、HARQ−ACKとCSIが同じサブフレームで衝突する時、CSIはドロップ(drop)された。
しかし、前述したように、次期システムでは、UCIをセルグループ毎に別途に送信できるようになり、一部セルグループのみがRRC接続設定を担当するようになって、優先順位規則が変更される必要がある。以下、本明細書の開示に対して説明する。
<本明細書の第1の開示>
本明細書の第1の開示は、複数の優先順位規則(または、モード)を設定して適用する方案を提示する。
二重接続(Dual−connectivity)状況で、プライマリセル(PCell)(例えば、マクロセル)は、セカンダリセル(SCell)(例えば、小規模セル)と差別点として、RRC接続設定及び再設定を担当し、音声通話を担当することができる。前記において、RRC接続設定及び再設定を担当するという意味は、RRC接続を設定または変更する過程で送信されることができる(E)PDCCH、PDSCH、PUSCHなどが該当プライマリセル(PCell)(例えば、マクロセル)を介してのみ送信されるという意味で解釈できる。また、音声通信を担当するということは、VoLTE(Voice over LTE)をサポートするための目的としてDL SPS PDSCHとUL SPS PUSCHなどの組合せがプライマリセル(PCell)(例えば、マクロセル)を介してのみ送信されるという意味で解釈できる。このような場合、HARQ−ACK、CSI、SRなどを含むUCIは、プライマリセル(PCell)(例えば、マクロセル)に対応される場合がセカンダリセル(SCell)(例えば、小規模セル)に対応される場合より重要に考慮することができ、二重接続(dual−connectivity)に対する優先順位規則設定時にも考慮することができる。しかし、セカンダリセル(SCell)(例えば、小規模セル)がデータ処理の増大(data boosting)を目的として運用される場合であるとしても、UCI(HARQ−ACK、CSI等)の制限(例えば、ドロップまたは電力スケーリングダウン)は、性能を低下したり効率を落ちたりすることができる。それによって、サブフレームまたはサブフレームの区間別に優先順位規則を独立的に(互いに異なるように)設定して適用することを考慮することができる。より具体的な方式に、セルは、第の1優先順位規則(または、第1のモード)と第2の優先順位規則(または、第2のモード)を設定し、各優先順位規則(または、モード)が適用されるサブフレームまたはサブフレーム区間を上位階層シグナルを介してUEに設定できる。UEは、サブフレームまたはサブフレーム区間に適用される優先順位規則(または、モード)の設定を受けない場合、基本的(default)に一つの優先順位規則(または、モード)を適用することができる。これに対して図面を参照してより詳細に説明すると、下記の通りである。
図10は、本明細書の第1の開示による一方案を示す例示図である。
図10を参照して分かるように、UE100は、第1のセル及び第2のセルと二重接続(dual connectivity)を有している。このような状況でUE100は、第1のセルから上位階層シグナルを受信する。上位階層シグナルは、第1の設定及び第2の設定のうちいずれか一つを含む。ここで、第1の設定は、第1の優先順位規則(または、第1のモード)を意味し、第2の設定は、第2の優先順位規則(または、第2のモード)を意味する。
その後、UE100は、第1の設定または第2の設定に基づいて電力スケーリングを実行し、電力に基づいてアップリンク送信を実行する。
活用に対する一例として、プライマリセル(PCell)(例えば、マクロセル)の優先順位を高く設定する第2の優先順位規則(または、第2のモード)を適用する区間では、RRC設定や音声通話を実行することによって該当作業に対する性能を最大化し、セカンダリセル(SCell)(例えば、小規模セル)の優先順位を高く設定する第1の優先順位規則(または、第1のモード)を適用する区間では、FTPなどのようなデータ通信を実行することによってデータ処理増大を最大化する等の作業を実行することができる。前記において、UEの基本動作は、RRC設定初期設定に焦点を合わせることができるように、プライマリセル(PCell)(例えば、マクロセル)の優先順位を高く設定する第2の優先順位規則(または、第2のモード)を従うことができる。
以下、具体的な方案に対して説明する。
1.第1の優先順位規則(または、第1のモード)設定方法及び適用方法
基本的に、無条件的にプライマリセル(PCell)(例えば、マクロセル)またはプライマリセルを含むセルグループ(例えば、MCG)に対する優先順位を高く設定するものではなく、その他の要因(例えば、UCIタイプ、パワーレベル、チャネルの種類、UCIサイズ、フレーム構造タイプ、CP長さ等)を基準にして優先順位を設定することができる。このような優先順位が同じ状況では、追加的に、セルに対する情報、例えば、セルインデックス、該当セルのeNodeBのタイプ(例えば、マクロセルのeNodeBまたは小規模セルのeNodeB)、PUCCH送信が可能なセルに該当するかどうかなどによって、優先順位を設定することを考慮することができる。
一例として、トランスポートチャネル(PUCCHまたはPUSCH)に関係なしにUCIタイプによって、優先順位が設定されることができる。より具体的な方式に、HARQ−ACK、SR、非周期的なCSI、非周期的なSRS、周期的なCSI、周期的なSRSの順序に高い優先順位を有するように設定されることができる。このとき、UCIが複数の組合せで構成された場合には、優先順位が最も高いものを基準にして電力スケーリング(power scaling)及びドロップ可否が決定されるようにする。一例として、HARQ−ACKと周期的なCSIが同時送信される状況では、最も優先順位が高いHARQ−ACKを基準にして電力スケーリング及びドロップ可否が決定されることができる。より特徴的に、HARQ−ACKがCSS(common search space)に対応される場合には、その他のHARQ−ACKまたはPRACHより高い優先順位を有するように設定することもできる。CSSに対応されるHARQ−ACKは、プライマリセル(PCell)に対するものと限定できる。
列挙した優先順位規則で特徴的にSPS PUSCHの優先順位を高く設定することもでき、これに対する具体的な例は、下記の通りである。
第1の例示として、CSIを含むPUCCH/PUSCH<SPS PUSCH<=HARQ−ACK及び/またはSRを含むPUCCH/PUSCHの順に優先順位が設定されることもできる。
第2の例示として、SPS PUSCH=CSIを含むPUCCH/PUSCH。
第3の例示として、SPS PUSCH=非周期的なCSIを含むPUSCH。
SPS PUSCHは、SPS PUSCHが音声通信の用途として使われることができる場合(一部実際使用しない場合も含む)であり、または特定セルに限定してSPSが設定される場合である。
以後に同じ優先順位によってはセルに対する情報を基準にして細部優先順位を設定することができ、次は、セルに対する情報による優先順位規則の具体的な例である。下記の例示において、スーパーセカンダリセル(Super SCell)は、セカンダリセルグループ(SCG)内のセカンダリセルのうちUCI送信またはPUCCHを受信するセカンダリセル(SCell)を指示することができる。スーパーセカンダリセル(Super SCell)は、PSCellともいう。これは、小規模eNodeBに対応されることができる。そして、セカンダリセルグループ(SCG)は、スーパーセカンダリセル(例えば、小規模eNodeB)でキャリアアグリゲーション(CA)されるセルのセットを意味し、プライマリセルグループ(PCell group)は、プライマリセルと、プライマリセルを提供するeNodeBでキャリアアグリゲーションされるセルのセットを意味する。プライマリセルグループ(PCell group)は、マスタセルグループ(MCG)とも呼ばれる。同じeNodeBによりキャリアアグリゲーションされるセル間には理想的なバックホール(ideal−backhaul)を仮定することができ、互いに異なるeNodeBに対応されるセル間には理想的なバックホールを期待することができない。
第1の例示的な優先順位として、プライマリセル(PCell)>スーパーセカンダリセル(または、PSCell)>セカンダリセルグループ(SCG)に対応するセカンダリセル(例えば、小規模eNodeBのセカンダリセル)>=プライマリセルグループ(または、MCG)に対応するセカンダリセル(例えば、Macro eNodeBのセカンダリセル)。
第2の例示的な優先順位として、プライマリセル(PCell)>スーパーセカンダリセル(または、PSCell)>プライマリセルグループ(または、MCG)に対応するセカンダリセル(例えば、Macro eNodeBのセカンダリセル)>=SCGに対応するセカンダリセル(例えば、小規模eNodeBのセカンダリセル)。
第3の例示的な優先順位として、プライマリセル(PCell)>プライマリセルグループ(または、MCG)に対応するセカンダリセル>スーパーセカンダリセル(または、PSCell)>SCGに対応するセカンダリセル(例えば、小規模eNodeBのセカンダリセル)
第1の優先順位規則(または、第1のモード)設定において、MCG(または、MeNB、またはPCell)の一部物理チャネルに対する優先順位を高く設定するために特定の状況または条件に対する例外事項を追加に考慮することができる。第1の優先順位規則(または、第1のモード)を参照する時、次の状況でMCGの全体または一部のチャネルの優先順位をSCGより高く設定できる。一例として、SCGを介してHARQ−ACKを含むPUCCHが送信中であり、MCGを介してはUCIを含まないPUSCHが送信中であるとしても、下記に列挙された例示的な状況ではMCGに対するPUSCHがSCGに対するHARQ−ACK PUCCHより高い優先順位に設定されることができる。
第1の例示的な状況として、MCGに対応されるチャネル(例えば、PUSCH)に対するULグラントを含むPDCCHがCSSで送信される状況を挙げることができる。ここで、CSSでPDCCHが送信されるとは、共通(common)C−RNTIでスクランブリングされたPDCCHが送信されることを意味し、またはPDCCHの物理リソースマッピング位置がCSSであることを意味する。MCGに対応されるチャネルがPUCCHである場合(特に、HARQ−ACK)には該当PUCCHのUCIに対応されるPDCCHがCSSに対応される場合も含むことができる。
第2の例示的な状況として、MCGに対応されるチャネル(例えば、PUSCH)対する電力スケーリング(power scaling)を実行する時にあらかじめまたは上位階層で設定した最小電力の値以下に設定される状況を挙げることができる。このとき、SCGに対するPUCCHは、ドロップ(drop)され、または電力スケーリングされ、MCGに対するPUSCHは、SCGに対するPUCCHより高い優先順位に設定されることができる。
第3の例示的な状況として、MCGに対応されるチャネル(例えば、PUSCH)に対するアップリンクグラントの送信形態によって、優先順位を再設定する状況を挙げることができる。ここで、アップリンクグラントの送信形態とは、スクランブリングシーケンスまたはCRCマスキングまたは新しいフィールドに対する特定値または既存フィールドの一部値の特定組合せによって区分されることができる。
第4の例示的な状況として、SCGに対応されるチャネル(例えば、PUCCH)に対する最小パワーがあらかじめ決められ、または上位階層シグナルによって決められる場合、該当SCGに対するチャネルの電力が最小電力値以下または未満の時にMCGに対するチャネルの優先順位を高く設定する。
2.第2の優先順位規則(または、第2のモード)設定方法及び適用方法
基本的に、プライマリセル(PCell)またはプライマリセルグループ(即ち、MCG)に対する優先順位を最も高く設定する。ただし、プライマリセル(PCell)またはプライマリセルグループ(即ち、MCG)に対するSRSは除外することができる。この場合、UEで複数のセルに対するアップリンクチャネルの送信がPcmax以上の電力を要求すると、プライマリセル(PCell)またはプライマリセルグループ(即ち、MCG)に対するチャネルに対しては電力スケーリング(例えば、スケーリングダウン)をしない。この時のチャネルは、次のチャネルは該当しない:SRS、UCIを含まないでランダムアクセス応答(RAR)内のグラントまたはランダムアクセス手順に対する再送信に対応されないPUSCH。その理由は、RRC設定及び再設定または音声通信のような重要な通信を保護するためである。または、プライマリセル(PCell)またはプライマリセルグループ(即ち、MCG)に対する優先順位を最も高く設定する場合、電力スケーリングされないチャネルは、PRACH/PUCCH/SPS PUSCHである。即ち、プライマリセル(Pcell)またはプライマリセルグループ(即ち、MCG)にPRACH、PUCCH、またはSPS PUSCHを送信する場合にのみ該当チャネルに優先順位をおき、残りは、第1の優先順位規則(または、第1のモード)を適用することができる。この場合、優先順位をおくとする場合、電力スケーリング(power scaling)をしない場合を仮定することもできる。以後には残りのセルに対して第1の優先順位規則(または、第1のモード)によって動作する場合を考慮することができる。前述したように、優先順位が最も高く設定されるセルがプライマリセルグループ(即ち、MCG)内のプライマリセルに限定される場合、プライマリセルグループ(即ち、MCG)の残りのセルに対しては第1の優先順位規則(または、第1のモード)が適用されることもできる。追加的に、類似の方式に、プライマリセル(Pcell)またはプライマリセルグループ(即ち、MCG)の代りにスーパーセカンダリセル(Super SCell)またはPSCellに対する優先順位を(常にまたは特定UCIまたはchannelに対して)最も高く設定する第3の優先順位を考慮することもできる。
より具体的に、セルグループ間の電力スケーリングまたはチャネルの送信ドロップ(drop)可否を決定する時、下記の優先順位セットに基づいて実行することができる。このとき、各セット別に電力スケーリング(power scaling)可否とMeNBに対する優先順位を高く設定するかどうかを決定することができる。
セット0:PRACH
セット1:SR、HARQ−ACK
セット2:非周期的なCSI、周期的なCSI
セット3:SPS PUSCH
セット4:PUSCH without UCI(UL−SCH)
セット5:SRS
セット6:D2Dチャネルら
セットのインデックスによって低いインデックスであるほど優先順位が高いと仮定することができる。または、セット0とセット1を同じ優先順位として考慮したり、セット2とセット3を同じ優先順位として考慮したり、セット1とセット2を同じ優先順位として考慮したり、セット1とセット2とセット3を同じ優先順位として考慮することもできる。セット1の場合、より細分化することで、SRがHARQ−ACKより高い優先順位を有することを考慮することもできる。SRは、肯定(positive)SRである場合に限定できる。一例として、UEは、MCGに対してPUCCHフォーマット3を利用してHARQ−ACKのみを送信し、SCGに対してPUCCHフォーマットを介してHARQ−ACKとSRを送信する時、肯定(positive)SRである場合には、SCGに優先順位を高く設定し、否定(negative)SRである場合には、MCGに優先順位を高く設定することを考慮することができる。SRがPUCCHフォーマット1/1a/1bを介して送信される時、否定SRである場合、PUCCHが送信されない、またはHARQ−ACKリソースを介して送信されるため、SRが送信されないと解釈することもできる。前記において、{セット0、セット1}または{セット0、セット1、セット2}または{セット0、セット1、セット2、セット3}の組合せに対しては電力スケーリング(power scaling)をしない。このとき、割り当てる電力が足りない場合、UEが該当チャネルの送信をドロップ(drop)することを考慮することができる。このように該当チャネルの送信をドロップすることによって、電力が余るようになると、残った電力を次の優先順位を有するチャネルに割り当てることを考慮することもでき、使用しないことを考慮することもできる。基本的に、互いに異なるセルグループ(MCG、SCG)が同じセットに該当する場合または同じ優先順位セットに該当する場合には、MCGまたはプライマリセル(PCell)に対する優先順位を高く設定できる。前記において、{セット2、セット3、セット4、セット5}または{セット2、セット3、セット4}または{セット4、セット5}または{セット4}の組合せに対しては、簡単な動作のために電力スケーリング(power scaling)時に区分無しで各セット別に同等(equal)にまたは加重値(weight)を与えて適用することを考慮することもできる。ここで、加重値は、セットまたは優先順位セットのグループによってあらかじめ指定され、または上位階層で設定することと限定することができる。セット5に該当するチャネルがセット5を除外した残りのチャネルと衝突時に、セット5に該当するチャネルの送信は、ドロップ(drop)されることを考慮することができる。以後の過程は、Rel−11原則によって電力スケーリング(power scaling)が実行されたり、該当チャネルの送信がドロップされたりすることができる。
例えば、セット1とセット2が同じ優先順位と仮定すると、下記のような優先順位規則を考慮することができる。
MeNBに送信されるPRACHが最も高い優先順位を有する。
宛先eNBと関係無しで他のチャネルに比べてPRACHが最も高い優先順位を有する。
MeNBに送信されるPUCCHまたはUCIを含むPUSCHがMeNBに送信されるPUCCHまたはUCIを含むPUSCHより高い優先順位を有する。
PUCCHまたはUCIを含むPUSCHがUCIまたはSRSを含まないPUSCHに比べて高い優先順位を有する。
PUCCHまたはUCIを含むPUSCHに対しては、電力スケーリングが実行されない。他のチャネルに対しては、同じ電力スケーリング(または、加重値が適用された電力スケーリング)が実行されることができる。
次は、異種のeNB間の衝突時、優先順位設定を整理した表である。
以上の表に示す細部オプション(Option)のうち、MeNBに対する優先順位を高く設定するオプション、即ち、オプション1を基本的に考慮することができる。ただし、MeNBのセット4は、SeNBのセット0、セット1、セット2、セット3より低い優先順位を有することができる。または、MeNBに送信するチャネルとSeNBに送信するチャネルが同じセットに該当する場合には、MeNBに送信するチャネルがより高い優先順位を有することができる。または、MeNBに送信されるチャネルが複数のセットに該当する場合には、MeNBに送信されるチャネルがより優先順位を有することができる。次は、基準と共に考慮することができる事項を羅列したものである。
−セット1の場合、SeNBに送信されるSRのみが上位階層シグナルによって一層高い優先順位に設定されることができる。MeNBに送信されるチャネルがセット1に該当し、同様にSeNBに送信されるチャネルもセット1に該当する場合、MeNBに送信されるチャネルのうちSRは送信されない。このとき、送信されないSRは、否定(negative)SRである。上位階層シグナルは、SRに対するSeNBの優先順位を示すものであり、またはMAC階層でベアラ分割(Bearer split)と関連したパラメータである。一例として、ベアラをSeNBにのみ割り当てる場合にはSeNBに対するSRがMeNBのHARQ−ACKより高く設定されることもできる。このときのSRは、肯定(positive)SRである。
−MeNBに送信されるチャネルがセット5に該当し、同様に、SeNBに送信されるチャネルもセット5に該当する場合、同じ優先順位が使われることができる。
次は、各eNB別に複数のチャネルを送信する場合、eNB間に優先順位設定を整理した表である。
次は、第2の優先順位規則(または、第2のモード)を適用する時、PCellまたはプライマリセルグループ(即ち、MCG)に送信されるチャネル間の優先順位設定方法に対する具体的な例である。下記優先順位規則は、PCellに送信されるチャネルの電力を設定時に考慮したり、PCellに送信されるチャネルをドロップするための規則を適用する時に考慮することができる。
2.1 PUSCHとPUCCH
音声通信をサポートするための目的として、UL SPS PUSCHの使用を考慮することができ、この場合に該当PUSCHの優先順位を高く設定することを考慮することができる。次は、PUCCHとUL SPS PUSCHに対する優先順位設定に対する一例である。
第1のオプションとして、PUCCHに含まれているUCIによって、優先順位を決定する。より具体的な例として、次の順序に設定する:
第1のオプションの第1の例示として、周期的なCSIを含むPUCCH<UL SPS PUSCH<=HARQ−ACK/SRを含むPUCCH
第1のオプションの第2の例示として、周期的なCSIを含むPUCCH<HARQ−ACK/SRを含むPUCCH<UL SPS PUSCH
第1のオプションの第3の例示として、UL SPS PUSCH<周期的なCSIを含むPUCCH<HARQ−ACK/SRを含むPUCCH
前記例示において、肯定(Positive)SRを含むPUCCHのみがSRを含まなく、HARQ−ACKを含むPUCCHより高い優先順位を有することができる。
第2のオプションとして、プライマリセルグループ(即ち、MCG)内でPCellに対するチャネルの優先順位を最も高く設定する。第2のオプションは、プライマリセルグループ(即ち、MCG)に対する優先順位が高く設定され、プライマリセルグループ(即ち、MCG)内のcell個数が複数である場合のためのものである。
ここで、PUCCHがHARQ−ACK/SRを含むとする時にはPUCCHが周期的なCSIも含むことを排除するものではないが、PUCCHが周期的なCSIを含むとする時にはPUCCHが周期的なCSIのみ含むことを意味する。該当cellのUL SPS PUSCH以外のPUSCHに対しては、既存3GPP Rel−12の優先順位規則に従うことを考慮することができる。
2.2 PUSCHとPUSCH
以下で説明する内容は、プライマリセルグループ(即ち、MCG)の優先順位が高く設定された場合に対するものである。Macro eNodeBは、複数のセルをアグリゲーションすることができ、この場合、既存3GPP Rel−12による優先順位規則がそのまま適用されることもでき、音声通信を保護するための目的としてSPS PUSCHに対する優先順位を再設定することもできる。次は、UL SPS PUSCHとプライマリセルグループ(即ち、MCG)の他のセルのPUSCHに対する優先順位設定に対する一例である。
第1の方案として、PUSCHに含まれているUCI有無または種類によって、優先順位を決定する。より具体的な例として、次の順序に設定する:
第1の方案の第1のオプションとして、周期的なCSIを含むPUSCH<UL SPS PUSCH<非周期的なCSIを含むPUSCH
第1の方案の第2のオプションとして、周期的な/非周期的なCSIを含むPUSCH<UL SPS PUSCH<=HARQ−ACKを含むPUSCH
第1の方案の第3のオプションとして、HARQ−ACKを含むPUSCH<UL SPS PUSCH
第2の方案として、PUSCHに含まれているUL−SCHと割り当てられたRB個数に基づいて優先順位を決定する。より具体的な例として、PUSCHのコーディングレート(coding rate)がUL SPS PUSCHのコーディングレート(coding rate)よりあらかじめ設定された閾値以上低い場合、UL SPS PUSCHの優先順位を高く設定する。
第3の方案として、プライマリセルグループ(即ち、MCG)内でPCellに対するチャネルの優先順位を最も高く設定する。本オプションは、プライマリセルグループ(即ち、MCG)に対する優先順位が高く設定され、プライマリセルグループ(即ち、MCG)内のセル個数が複数である場合に限定できる。
<本明細書の第2の開示>
本明細書の第2の開示は、各eNodeB別に、またはセルグループ別に、またはセル別に最小電力を保障する方案を提示する。
次期システムでは、UEが二重接続時に各eNodeB(または、各セルグループまたは各セルグループ内の特定セル)への送信を保障するために、UEが最小に保障できる電力を設定することを導入することができる。一例として、UEが第2のeNodeBへの送信電力をPcmin2で設定を受けた場合、第1のeNodeBの優先順位が高く設定されているとしても、第2のeNodeBへの送信電力を少なくともPcmin2以上に設定することを考慮することができる。各eNodeB/セルグループ/セルは、UEが最小に保障できる電力またはチャネル別電力値を決定して知らせることができる。
この場合に設定されたUE最小電力によって、第1のeNodeBと第2のeNodeBに送信されるULチャネルに対する電力制御(例えば、電力スケーリング、または送信ドロップ)時に考慮対象に含まれる。
1.第1のeNodeB(例えば、MeNB)に対する最小送信電力(最小UE送信電力)が設定された場合
二重接続(Dual connectivity)で、MeNBは、RRC接続設定、移動性管理(mobility handling)などを担当するようになり、したがって、一般的にMeNBに対するアップリンクチャネルの優先順位がSeNBに対するアップリンクチャネルの優先順位より高く設定されることもできる。また、アップリンクチャネルは、例えば、PRACH、PUCCH、SPS PUSCH、UCIを含むPUSCHの組合せに該当することもできる。これはMeNBへのアップリンクチャネルの全体または一部に対する送信性能を保障するために、最小限のUE送信電力をMeNBに対して予約するためのことである。ここで、MeNBが実際スケジューリングした電力の値が最小限のUE送信電力より小さい場合、最小UE送信電力の値の代りにスケジューリングした電力値が使われることができる。
MCGまたはSCGのうち少なくとも片方の最終送信電力(各チャネル別電力の総和)がeNodeB(P_xeNB)別に初期に設定された最小UE送信電力より小さい場合、残りの電力(例えば、P_CMAX P_MeNBまたはP_CMAX P_SeNB)を他のセルグループに割り当てることを考慮することができる。このとき、他のセルグループは、残りの電力(P_CMAX−total allocated power to the other eNodeB)を上限にして最終送信電力を割り当てることができる。このとき、UEは、割当を受けた電力を自分が使用することができる最大パワーに設定した後、既存Rel−11による規則を適用して各チャネルに電力を割り当てることができる。このとき、タイミングが同期されない状況、例えば、2個のサブフレームが重なる状況では、2個のサブフレームにわたり使われない電力の値が最小値にならなければならない。即ち、min{P_CMAX(I、k) P_alloc_xeNB(k)、P_CMAX(I、k+1) P_alloc_xeNB(k+1)}を使用することができる。UEが電力制限状況(全体UE電力がPcmaxを超える場合)で電力スケーリング方法は、下記の方式で動作できる。実施例では、便宜上、第1のeNodeBをMeNBとして説明し、eNodeB2をSeNBとして説明する。
第1の例示として、PUSCHの送信のためのUE送信電力を最小電力に設定する。このとき、PUSCHの送信は、再送信に該当できる。また、ここでのPUSCHは、SPS PUSCHに対応され、またはランダムアクセス手順に対応されるものは含まない。一例として、ランダムアクセス手順に対応されるPUSCHは、電力制限である状況にも最小電力以上に設定できる。
第2の例示として、SeNBに送信されるアップリンクチャネル(タイミングが同期されない状況では重複部分を考慮してサブフレームの全体または一部上のアップリンクチャネル)が{セット0、セット1、セット2、セット3}または{セット0、セット1、セット2}または{セット0、セット1}に該当する場合、MeNBに送信されるPUSCHに対するUE送信電力を最小電力に設定する。MeNBに対するPUSCHは、再送信されるものである。
2.第2のeNodeB(例えば、SeNB)に対する最小UE送信電力が設定された場合
二重接続で、MeNBに送信される全体または一部のアップリンクチャネルに対する優先順位を高く設定する場合には、SeNBに対するアップリンクチャネル(例えば、pSCellへのPUCCH含む)が過度に低い電力で送信されるように電力スケーリングされることによって、スペクトラム効率(spectral efficiency)が落ちる問題が発生できる。これに対する対策として、SeNBに対する全体または一部のアップリンクチャネルに対して最小UE送信電力を設定し、これを保障することを考慮することができる。例えば、第2のeNodeBが実際スケジューリングした全体電力の値が第2のeNodeBに対して設定された最小限のUE送信電力より小さい場合には、該当値が最小UE送信電力の値に代替されることができる。MCGまたはSCGのうち少なくとも片方の最終送信電力(各チャネル別送信電力の総和)がeNodeB別に初期に設定された最小UE送信電力(P_xeNB)より小さい場合には、残りの電力(例えば、P_CMAX P_MeNBまたはP_CMAX P_SeNB)を他のセルグループに割り当てることを考慮することができる。このとき、該当他のセルグループは、残りの電力(P_CMAX−total allocated power to the other eNodeB)を上限にして最終送信電力を割り当てることができる。このとき、タイミングが同期されない状況、例えば、2個のサブフレームが重なる状況では、2個のサブフレームにわたり使われない電力の値が最小値にならなければならない。即ち、min{P_CMAX(I、k) P_alloc_xeNB(k)、P_CMAX(I、k+1) P_alloc_xeNB(k+1)}である。次は、UEが電力制限状況で電力スケーリング方法に対する具体的な一例である。実施例では、便宜上、第1のeNodeBをMeNBとして説明し、eNodeB2をSeNBとして説明する。
第1の例示として、SeNBに送信されるアップリンクチャネルの全部または一部に対して最小電力以上に設定する。ここでのアップリンクチャネルは、{セット0、セット1、セット2、セット3}または{セット0、セット1、セット2}または{セット0、セット1}に該当できる。この場合、優先順位が高いアップリンクチャネルの場合にも最小電力を保障するために電力スケーリングが実行されることができる。一例として、MeNBに送信されるUCIを含むPUSCHがSeNBに送信されるHARQ−ACKを含むPUCCHより優先順位が高く設定された場合にも、UEが電力制限状況でSeNBの最小電力を保障するためにMeNBのアップリンクチャネルに対して電力スケーリングを実行することができる。
第2の例示として、SeNBに送信されるアップリンクチャネルの全体または一部に対して最小電力以上に設定する。ここでのアップリンクチャネルは、{セット0、セット1、セット2、セット3}または{セット0、セット1、セット2}または{セット0、セット1}に該当できる。例えば、MeNBに送信されるアップリンクチャネルがPRACH、PUCCH、UCIを含むPUSCH、SPS PUSCHである場合、SeNBに対する最小送信電力を保障しない。ただし、ここで、SPS PUSCHは除外されることができる。一例として、電力制限UEがSeNBにPUCCHを送信しようとし、MeNBにはUCIを含むPUSCHを送信しようとすると、SeNBに対するアップリンクチャネルは送信されない、またはその送信電力が最小送信電力より低く設定されることができる。
第3の例示として、SeNBへ向かうアップリンクチャネルの送信電力を常に最小電力以上に予約することができる。ここでの最小電力は、特定チャネル毎に設定されることができる。特定チャネルは、{セット0、セット1、セット2、セット3}または{セット0、セット1、セット2}または{セット0、セット1}に該当できる。この場合、SeNBに対するアップリンクチャネルの送信が実際にはない場合にもMeNBが最大に使用することができる電力は、Pcmaxで最小電力を引いた値を超えない。
以後の動作は、優先順位規則によって、UEが電力scaling/droppingを実行することができる。
3.第1のeNodeBとeNodeB2に対する最小UE送信電力が同時に設定された場合]
二重接続状況で、MeNBのカバレッジを保護するための目的とSeNBによるスペクトラム効率性(spectral efficiency)を極大化するための方法として、二つのeNodeBに対して最小UE送信電力を設定することを考慮することができる。各eNodeBで実際スケジューリングした全体電力の値が最小限のUE送信電力より小さい場合、該当値が該当最小UE送信電力の値に代替されることができる。ここで、MCGまたはSCGのうち少なくとも片方の最終送信電力(各チャネル別電力の総和)がeNodeB別に初期設定された最小UE送信電力(P_xeNB)より小さい場合には、残りの電力(例えば、P_CMAX P_MeNBまたはP_CMAX P_SeNB)を他のセルグループに割り当てることができ、このとき、該当他のセルグループは、残りの電力(P_CMAX−total allocated power to the other eNodeB)を上限にして最終送信電力を割り当てることができる。割当を受けた電力をUEが使用することができる最大パワーに設定した後、Rel−11による規則を適用して電力を各チャネルに割り当てることができる。このとき、タイミングが同期されない状況、例えば、2個のサブフレームが重なる状況では、2個のサブフレームにわたり使われない電力の値が最小値にならなければならない。即ち、min{P_CMAX(I、k) P_alloc_xeNB(k)、P_CMAX(I、k+1) P_alloc_xeNB(k+1)}である。次は、UEが電力制限状況での電力スケーリング方法に対する具体的な一例である。この場合、セルグループ別要求電力がP_xeNBより大きいと仮定することができる。実施例では、便宜上、第1のeNodeBをMeNBとして説明し、eNodeB2をSeNBとして説明する。
第1の例示として、設定された最小UE送信電力ほど各eNodeBに対するアップリンクチャネルの電力を設定する。その以後に残る電力(即ち、Pcmaxから各最小電力の和を引いた値)で公平にMeNBとSeNBに割り当てる。割当は、アップリンク送信がない場合に該当電力を予約することも含むことができる。
第2の例示として、設定された最小UE送信電力ほど各eNodeBに対するアップリンクチャネルの電力を設定する。その以後に残る電力(即ち、Pcmaxから各最小電力の和を引いた値を、MeNBとSeNBに設定された最小電力の比率によって非均等に割り当てる。割当は、アップリンク送信がない場合に該当電力を予約することも含むことができる。一例として、MeNBに対する最小電力がSeNBに対する最小電力に比べて2倍設定された場合、残る電力を割当時にもMeNBに追加に2倍割り当てられることを考慮することができる。
第3の例示として、設定された最小UE送信電力ほどeNodeBに対するアップリンクチャネルの電力を設定する。その以後に残る電力(即ち、Pcmaxから各最小電力の和を引いた値)に対しては、優先順位規則によって高い側に該当するeNodeBまたはセルに電力を追加に割り当てる。
ここで、一部チャネル(例えば、HARQ−ACKが含まれているPUCCH及び/またはPUSCH)の最終設定された電力がP_xeNB(セルグループ毎に設定された最小UE送信電力)または初期にTPC等によりスケジューリングされた電力とP_CMAX、cの最小値より小さくなる場合には、該当チャネルの送信をドロップ(drop)することを追加に考慮することができる。以後の動作は、各セルグループ別にチャネルに割り当てられた電力の総和を各セルグループで使用することができる最大電力に固定した後、既存Rel−11による優先順位規則または電力スケーリング規則を適用することができる。ここで、最小電力の和がPcmaxを超える場合は発生しないと仮定することができ、該当場合にはUEが二重接続モードで動作しないと解釈できる。または、超える場合、P_MeNB=P_MeNB;P_SeNB=P_CMAX−P_MeNBにUEが変更することもできる。
最小UE送信電力は、eNodeBで設定した値をそのままUEが利用する形態であり、またはサブフレーム別に上位階層で設定した値とTPCを利用してUEが更新する形態である。次は、各チャネル(PUSCH、PUCCH)別に最小UE送信電力を設定する方法に対する一例である。
ここで、P0_PUCCH、cは、既存Rel−11ではPCellによってのみ上位階層シグナルを介して設定される値であるが、二重接続状況ではpSCellのようにSeNBによるセルによっても設定されることができる。他の方法では、追加的な既存フォーマットを各チャネル別にUEに設定する方案も考慮できる。一例として、PUCCHに対する基準フォーマットではPUCCHフォーマット3で該当eNodeBにより設定されたセルの個数によるHARQ−ACKビット数に設定することもできる。ここで、設定されたセルは、MeNBまたはSeNBによるセルである。
本開示において、
は該当パラメータPのlinear値を示す。
第1のeNodeB及び/または第2のeNodeBに対する最小保障UE送信電力を指定する時、まず、各eNodeBに対して各々設定された電力値以下にUE送信電力を優先的に割り当てた以後に、残りの電力を割り当てる時に各eNodeBに複数のアップリンクチャネルを送信することを考慮することもできる。同じセルグループ内で複数のアップリンクチャネルに対しては、既存Rel−11による優先順位規則によって電力割当順番を定めることができる。そして、セルグループ間では第1の開示によって選択される優先順位規則によって残りの電力を割り当てることができる。最小保障UE送信電力を各セルグループに対してP_MeNB、P_SeNBで表記するとする時、各セルグループに送信されるチャネルの電力がP_MeNBまたはP_SeNBを超えるチャネルに限って、残った電力を割り当てることができる。一例として、MCGにPUCCHとPUSCHが送信され、SCGにもPUCCHとPUSCHが送信されると仮定する。このとき、MCGへのPUCCHに対しては割当電力がP_MeNBより小さく設定され、SCGへのPUCCHに対してはP_SeNBより大きく設定される場合、残った電力(実施例では線形的スケーリング観点でP_CMAX P_MeNB P_SeNB)を優先順位規則によってMCG PUSCH、SCG PUCCH、SCG PUSCHに割り当てることができる。
以下で説明する実施例では、説明の便宜上、残った電力が割り当てられるアップリンクチャネルがCH1>CH2>CH3>CH4>CH5=CH6の順序に優先順位を有すると仮定する。即ち、チャネルを優先順位規則によって整列した後、順序通りに残った電力を割り当てると仮定する。また、CH1、CH3、CH5はMCGに送信され、CH2、CH4、CH6はSCGに送信されると仮定する。
まず、CH1の電力を設定する。CH1の電力は、経路損失(pathloss)、上位階層シグナルに与えられた値、TPC命令などの組合せを考慮して決定される送信電力でP_MeNB内に割り当てられた値(
で表現され、各セルグループにP_xeNBを割当時に該当チャネルに割り当てられた電力値)を引いた値と残った電力との間の最小値に割り当てることができる。ここで、
は、初期にP_MeNBまたはP_SeNBほど各セルグループに電力を割り当てる状況で、一部チャネルに割り当てられた量を表現し、したがって、P_MeNBまたはP_SeNBに含まれない場合には該当値を0に指定し、該当チャネルが単独でP_MeNBまたはP_SeNB値を超える場合には該当値をP_MeNBまたはP_SeNBに指定する。
まず、各CH別に電力を割り当てる前に各eNodeB別に
を割り当てる。ここで、Palloc_by_TPCは、TPCに割当を受けたPRACH、SRSを除外した全てのアップリンクチャネルに対する電力の総和である。即ち、全てのスケジューリングされたアップリンクチャネルの電力の総和を意味する。したがって、もし、スケジューリングされたアップリンクチャネルがない、または電力割当がP_xeNBより低い場合、より少ない電力がセッティングされることができる。このようなセッティングは、UEが他のeNodeBの以後タイミングにくるサブフレームに対する情報を知っている時に適用されることができる。
CH1を一例としてPUCCHとする時、電力設定数式は、以下の通りである。
ここで、PPUCCH、PCell(i)は、サブフレームiでMCGに送信されるPUCCHのために割り当てられた電力で既存Rel−11によって設定した値とみることができ、P_CMAX、cを上限として有する。以下の数式で表現される。
次に、CH2の電力を設定する。CH2の電力は、残った電力からCH1の電力を除外した値を上限として設定できる。そして、CHEの電力は、経路損失(pathloss)、上位階層シグナルに与えられた値、TPC命令などの組合せを考慮して決定されるP_CMAX、cを上限として有する電力からP_SeNB内に割り当てられた値(
で表現され、各セルグループにP_xeNBを割当時に該当チャネルに割り当てられた電力値)を引いた値と上限値との間の最小値に割り当てられる。CH2を一例としてPUCCHとする時、該当電力設定数式は、以下の通りである。
ここで、PPUCCH、PSCell(i)は、サブフレームiでSCGに送信されるPUCCHに対して割り当てられた電力で既存Rel−11によって設定した値とみることができ、P_CMAX、cを上限として有する。
次に、CH3の電力を設定する。同じ方式に、CH3の電力は、残った電力から優先順位が高いチャネルの電力を除外した値を上限として決定されることができる。P_CMAX、cを上限として有する電力でP_MeNB内に割り当てられた値(
で表現され、各セルグループにP_xeNBを割当時に該当チャネルに割り当てられた電力値)は適用されない。例えば、CH3がUCIを含むPUSCHとする時、該当電力設定数式は、以下の通りである。
ここで、PPUSCH、MCG_i(i)は、サブフレームiでMCGに送信されるPUSCHに対する電力で既存Rel−11によって割り当てられた値であり、該当セルにPUCCHとPUSCHが同時送信されるかどうかによってP_CMAX、cまたは
を上限として有する。PUCCHとPUSCHの同時送信でない場合には数式6で表現され、PUCCHとPUSCHの同時送信である場合には数式7で表現される。
または、二重接続を実行するUEに限って数式6に設定されるようにすることもできる。
次に、CH4の電力を設定する。同じ方式に、CH4の電力は、残った電力から優先順位が高いチャネルの電力を除外した値を上限として決定されることができる。P_CMAX、cを上限として有する電力でP_SeNB内に割り当てられた値(
で表現され、各セルグループにP_xeNBを割当時に該当チャネルに割り当てられた電力値)は適用されない。例えば、CH4をUCIを含むPUSCHとする時、該当電力設定数式は、以下の通りである。
ここで、PPUSCH、SCG_iは、サブフレームiでMCGに送信されるPUSCHに対して割り当てられた電力で既存Rel−11によって割り当てられた値とみることができ、該当セルへのPUCCHとPUSCHの同時送信可否によって、P_CMAX、cまたは
を上限として有する。PUCCHとPUSCHの同時送信でない場合には数式6で表現され、PUCCHとPUSCHの同時送信である場合には数式7で表現される。または、二重接続したUEに限って数式6に設定されるようにすることもできる。
次に、CH5とCH6は、同じ優先順位を有すると仮定し、両方とも同じセルグループに属するものである。一例として、CH5とCH6がUCIを含まないPUSCHとする時、該当電力設定数式は、以下の通りである。
ここでPPUSCH、c(i)は、サブフレームiでMCGに送信されるPUSCHに対して割り当てられた電力で既存Rel−11によって設定した値とみることができ、該当セルへのPUCCHとPUSCHの同時送信可否によって、P_CMAX、cまたは
を上限として有する。PUCCHとPUSCHの同時送信でない場合には数式6で表現され、PUCCHとPUSCHの同時送信である場合には数式7で表現される。または、二重接続したUEに限って数式6に設定されるようにすることもできる。
数式9において、UCIを含まないPUSCHに対してMCGに対する優先順位をSCGに対する優先順位より高く設定する場合には、CH2、CH3、CH4などのような方式に電力を設定することもできる。
また、言及した実施例で一部チャネルが送信されない場合には数式で該当CHに対する値を考慮しないと仮定することができる。また、優先順位規則設定によって各CHが示すチャネルは変わることができ、この場合にも本発明の思想を拡張して適用できる。
例示において、CH1とCH2のように一部電力がP_MeNBまたはP_SeNB割当に含まれる場合に、CH1とCH2がUCIを含まないPUSCHに該当すると、電力スケーリング方法は、下記の具体的な例として説明されることができる。
第1の例示として、P_MeNBまたはP_SeNB割当以後に残った電力を割り当てる時、電力スケーリングを実行する。
第2の例示として、P_MeNBまたはP_SeNBに割り当てられる部分を考慮して全体割当電力に対して電力スケーリングを実行する。
ここで、P_MeNBとP_SeNBの和は、P_CMAXより大きく設定されることもでき、この場合には実際電力割当時に最小保障電力を再調整する必要がある。次は、P_MeNBとP_SeNBの和がP_CMAXより大きく設定される場合に電力割当方法に対するより具体的な例である。
第1の例示として、P_MeNBとP_SeNBの値を不公平にまたは公平に電力スケーリングすることによって、和がP_CMAX以下に設定されるようにする。以後に、UEは、該当電力割当手順を実行することができる。
第2の例示として、P_MeNBの値はそのまま維持し、P_SeNBの値をP_CMAX−P_MeNB以下に再調整する。以後に、UEは、該当電力割当手順を実行することができる。
第3の例示として、P_SeNBの値はそのまま維持し、P_MeNBの値をP_CMAX−P_SeNB以下に再調整する。以後に、UEは、該当電力割当手順を実行することができる。
第4の例示として、P_MeNBとP_SeNBのうちそのまま維持する値を上位階層シグナルを介してUEに設定する。
P_MeNBとP_SeNBは、初期にMeNBで設定した値を示すものであり、または電力割当過程で
計算以後の値を示すものである。
一般的に、以下のように示すことができる。
次の実施例ではPUCCH/PUSCHに対する電力割当に対して説明する。
まず、第1の優先順位を有するCH1に対して説明する。
は、第1の優先順位チャネルCH1に対してTPCにより要求された電力及びP_CMAX、cにより上限が制限された電力を意味する。
まず、MeNBの場合、
SeNBの場合、
MeNBに送信される場合
SeNBに送信される場合
第2の優先順位に送信されるCH2
MeNBの場合、
SeNBの場合、
送信がMeNBに対するものの場合、
送信がSeNBに対するものの場合、
m番目の優先順位に送信されるCHm
MeNBの場合、
SeNBの場合、
送信がMeNBに対するものの場合、
送信がSeNBに対するものの場合、
チャネルに全ての電力が割り当てられた後、各セルグループに対する電力の総和は、各セルグループに送信されるチャネルの全ての電力を合算することによって算出されることができる。例えば、MCGにCH1、CH3、CH5が送信される場合、
の総和は、MCGに割り当てられる電力のために使われる。
優先順位を管理する立場で、各セルグループに一つ以上のPUSCHが存在する場合、一つのPUSCHに対する電力は、各セルグループ内の全てのPUSCH送信の和によって設定される。ここでのPUSCHは、UCIを含まない。その代案として、各セルグループ内に一つ以上のPUSCHが存在する場合、各PUSCHに対して設定されたパワーを使用するように処理されることができる。この場合、高い優先順位を有する一部のPUSCHに対する電力は、調整されないが、それに対して、低い優先順位を有する一部のPUSCHは、送信ドロップされたり電力スケーリングされたりすることができる。MCGへ向かうPUSCHは、SCGへ向かうPUSCHに比べて高い優先順位を有するということができる。他の方法として、PUSCH(UCIを含まない)に対する電力設定のための優先順位は、(i)セルインデックス、(ii)各セルグループに対するPUSCHの個数、(iii)全体ペイロードサイズに基づいて決定されることができる。MCGに対するPUSCH1>SCGに対するPUSCH1>MCGに対するPUSCH2>SCGに対するPUSCH2>、..などの優先順位が決定されることができる。電力が割り当てられると、既存Rel−11による電力スケーリングが各セルグループ内のセルに対して実行されることができる。したがって、電力割当が完了すると、各セルグループ内での電力スケーリングが実行されることができる。
他の例としては、PUCCH、HARQ−ACKを含むPUSCHの電力が決められると、残りの電力を加重値によって全てのPUSCHに対して等しく分配することを考慮することができる。しかし、セルグループ別に最小電力が設定されている場合、最小電力を保障するために、残った残余電力にのみ適用することもできる。
一方、例えば、優先順位がPUCCH=MCGに対するHARQ−ACKを含むPUSCH>PUCCH=SCGに対するHARQ−ACKを含むPUSCH>MCGに対するPUSCH>SCGに対するPUSCHとする時、電力は、下記のように決定される。
HARQ−ACKを含むPUCCHまたはMCGに対するHARQ−ACKを含むPUSCHに対する電力は、以下のように決定されることができる。
ここで、PreservedはCH1に対して計算され、
は前記のように計算される。
もし、ARQ−ACKを含むPUCCHまたはHARQ−ACKを含むPUSCHがMCGに送信される場合、SCGに対するHARQ−ACKを含むPUCCHまたはHARQ−ACKを含むPUSCHに対する電力は、CH2に対して同じである。そうでない場合、MCGに対するHARQ−ACKを含むPUCCH(または、HARQ−ACKを含むPUSCH)の電力は0である。
MCGに対するPUSCHは、以下の通りである。
SCGに対する、PUSCHは、以下の通りである。
Preservedは、各チャネル別に電力を割り当てる時に更新される。これは割り当てられたパワーで割り当てられたパワーを引くことを基本動作とする。したがって、追加に割り当てることができる程度を意味するということができる。
再び整理すると、前記のオプションは、下記の二つの形態に整理されることができる。
ケース1:
セルグループ別に全体要求された電力がP_xeNBを超過しない場合、電力を割り当てる。
セルグループ別に全体要求された電力がP_xeNBを超過する場合、
残った電力、即ち、P_CMAX P_SeNB−P_MeNBに対して、UCIタイプに基づいた優先順位規則をセルグループに適用し、それによって、残った電力を割り当てる。
各セルグループに対しては、既存Rel−11による優先順位規則を適用し、各セルグループ別UE全体電力がP_xeNBにより割り当てられた電力の総和が超えないようにする。
ケース2:
PCellへのPRACHは、要求された電力で送信される。
電力が制限された状況でPCellへのPRACHと衝突する場合、ScellへのPRACHは送信がドロップされる。
そうでない場合、ScellへのPRACHは、要求された電力が送信される。
セルグループxに対するPUCCHの送信電力=min{PPUCCH、P_CMAX−P_alloc_xeNB}
ここで、P_alloc_xeNBは、優先順位規則によってxeNBに割り当てられた電力と、min{P_xeNB、total requested電力on xCG by TPC}の総和である。
セルグループxに対するUCIを含むPUSCHの送信電力=min{PPUSCH、P_CMAX−P_alloc_xeNB−PPUCCH}
セルグループxに対するUCIを含まないPUSCHの送信電力=P_CMAX P_alloc_xeNB−PPUCCH−PPUSCH w/UCI}=sum{w(i)*PPUSCH}
UE送信電力と関連したパラメータは、線形スケールである。
一方、SRSの場合にはSRSが送信されるセルグループに割り当てられたまたは予約電力がある場合にはP_CMAXを代えて該当割り当てられたまたは予約電力を利用し、既存Rel−11による規則を適用することができる。ここでの割り当てられた電力または予約電力は、(i)該当セルグループに対して設定された最小電力(例えば、P_MeNBまたはP_SeNB)、または(ii)該当セルグループに対して設定された最小電力と残余電力(P_MeNBとP_SeNBを除いて該当SRSより高い優先順位の他のチャネルが使用した電力の総和)の和、または(iii)P_CMAXで該当SRSより高い優先順位の他のチャネルが使用した電力の総和の差で設定されることができる。より具体的に、セルグループ内に(i)SRSのみ存在する場合や(ii)一つのSRSのみ存在する場合や(iii)周期的なSRSのみ存在する場合や(iv)非周期的なSRSのみ存在する場合など、特定状況にのみSRSを送信することを考慮することができる。この場合、SRSは、電力スケーリングされることができる。
<本明細書の第3の開示>
本明細書の第3の開示は、MCGとSCGとの間に時間同期が合わない状況での電力制御に対する解決方案を提示する。
二重接続状況で、二つのeNodeB間のサブフレームの境界が互いにタイミングが合わない状況を仮定することができる。
図11a乃至図11eは、eNodeB間にサブフレーム同期が合わない状況で電力制御に対する一例を示す。
図示された例示を参照すると、第1のeNodeBのサブフレームiが第2のeNodeBのサブフレームkとサブフレームk+1に重なっている形態を考慮することができる。この場合、重複領域を複数の部分に分けて電力制御及び電力スケーリングを実行することを考慮することができる。一例として、Pcmax、Pcmax、cを重複部分別に(以下、サブフレーム(i、k)とサブフレーム(i、k+1)に対して設定)設定することもでき、電力スケーリング時にも各重複部分別に前述した方式のように計算した後、各サブフレーム当たり最終電力は、該当サブフレームに対応される重複部分に対する電力の最小値に設定できる。一例として、第1のeNodeBのサブフレームiに対する電力を計算時に第1のeNodeBサブフレームiと重なる第2のeNodeBのサブフレームkに対して電力スケーリングによる電力(i、k)を設定し、第2のeNodeBのサブフレームk+1に対して電力スケーリングによる電力(i、k+1)を計算した以後、第1のeNodeBのサブフレームiに対する電力は、電力(i、k)と電力(i、k+1)の最小値に設定できる。前記した本明細書の第2の開示を一例として、CH1がMCGに対応され、CH2がSCGに対応されるとする時、以下の数式にCH2の電力を設定することを考慮することができる。
前記の説明において、各eNodeBで該当アップリンクチャネルに対する電力を設定時に他のeNodeBに対するTPC命令などを取得するために(E)PDCCHなどを検出する必要がある。場合によっては、処理時間不足により他のeNodeBに対する電力情報が完璧でなく、この場合には言及した重複部分を全て考慮した優先順位規則適用が非効率的である。これを解決するためには、ネットワークが上位階層を介してlook−aheadをするかどうかを決定することができる。
処理時間不足などの理由で、PUCCH/PUSCHに対して他のeNodeBの電力設定情報を活用することができない場合でも(即ち、look−aheadが非活性化される)、例外的にPRACH及び/またはSRSに対しては他のeNodeBに対する電力設定情報を活用するように設定できる。一例として、PRACHの場合にはUE端であらかじめ送信可否を設定する環境を考慮することもでき、PDCCH命令によるPRACH送信の場合にはPDCCH命令が受信された時点から6個のサブフレームを含んで以後から送信されることができるため、処理時間が十分である。また、SRSが先行送信され、これより優先順位が高いチャネルが他のeNodeBで送信される場合にも、SRSは、サブフレームで最後のOFDMシンボルでのみ送信されるため、処理時間が十分であると解釈できる。
または、SRS送信に対して互いに異なるセルグループ間に電力制御を実行する時に先行送信(earlier transmission)に対応されるセルグループに対して高い優先順位をおくとする時、SRSは、最後のOFDMシンボルでのみ送信されるため、PUCCH/PUSCHの場合と異なるように設定することを考慮することができる。下記は、より具体的な例である。
第1の例示として、SRSが送信されるサブフレームを基準にして先行送信されたチャネルに高い優先順位を設定する。一例として、SRSが含まれているサブフレームが他のセルグループで送信されたチャネルが含まれているサブフレームより先行される場合に、SRSに対する優先順位を高く設定し、電力を優先的に割り当てることができる。チャネルは、SRSを除外することができ、この場合にSRS間にはセルグループが異なる場合にも優先順位が同じであると仮定することができる。また、PRACHの場合にも除いてPRACHに常にSRSより高い優先順位をおくことを考慮することもできる。PRACHは、PDCCH命令により送信されると限定することもできる。その理由は、電力制御を実行するにあたって、SRS電力設定をPUCCH/PUSCHのような他のチャネルと同じ時点で実行する場合に効果的であるとみることもできる。
第2の例示として、SRSが実際送信される時点(OFDMシンボル単位等)を基準にして先行送信されたチャネルに高い優先順位を設定する。一例として、SRSが含まれているサブフレームがPUCCH/PUSCH/PRACHなどが含まれている他のセルグループのサブフレームより先行する場合でも、実際SRSが送信される最後のOFDMシンボルが始まる位置が他のセルグループのPUCCH/PUSCH/PRACHが送信される時点より遅い場合には、他のセルグループで送信されるPUCCH/PUSCH/PRACHなどが先行送信されるチャネルと認知して高い優先順位を設定する。同様に、実際送信時点でもSRSが先行送信される場合には、他のセルグループのチャネルより高い優先順位に設定されることを考慮することができる。チャネルは、SRSを除外することができ、この場合にSRS間には、セルグループが異なる場合にも優先順位が同じであると仮定することができる。また、PRACHの場合にも除いてPRACHに常にSRSより高い優先順位をおくことを考慮することもできる。PRACHは、PDCCH命令により送信されると限定することもできる。本方式は、SRSに対する電力設定をPUCCH/PUSCHと独立的な時点で実行される場合に効果的であるとみることもできる。
他方、MCGとSCGで送信されたPRACHが一部重なる場合、一例として、SCGに送信される3個のサブフレーム長さのPRACHの時間的に後行位置にMCGに送信されるPRACHが衝突する場合やSRS送信時に具現によって処理時間が足りない場合が発生でき、この場合にも依然としてMCGまたはPCellに送信されるPRACHに電力を優先的に割り当て可能でなければならなく、SRSの場合には後の時間に重なる優先順位が高い他のセルグループのチャネルの電力を保障することができるように設定されなければならない。
一例として、PRACHの場合には、全体または一部のPRACHリソース(PRACHが送信されることができるサブフレーム)に対して、他のeNodeBのUL送信電力を制限する。該当電力は、該当セルグループの最小UE送信電力に設定されることもでき、P_CMAX−最小UE送信電力に設定されることもできる。一例として、SRSの場合には、SRSの電力を全体または一部のSRSリソース(SRSが送信されることができるSF)に対して該当セルグループの最小UE送信電力に設定することを考慮することができる。前記において、一部サブフレームリソースを使用する場合、該当情報は、あらかじめ指定された値であり、またはネットワークが上位階層信号を介して設定した値である。
<本明細書の第4の開示>
本明細書の第4の開示は、二重接続状況で、UEがUCIをPUSCH上にピギーバック(piggyback)する方案に対して説明する。
二重接続状況では、各々異なるセルグループに属するPUCCHとUICを含むPUSCHとの間に衝突が発生でき、状況によっては電力スケーリングが要求されることができる。一例として、PUSCHに対して電力スケーリングすることを考慮した時、PUSCHに含まれているUCIに対する送信信頼度は低くなることができる。その結果、該当UCIを受けたeNodeBでの適したスケジューリングを実行することができなくて、ユーザが経験するパケット性能が劣化されることができる。既存3GPP LTE Rel−12基準に、UCIは、PCellへのPUSCH送信がある場合には、PCellへのPUSCH上にピギーバックされ、PCellへのPUSCHがない場合には、PUSCHが送信されることができるSCellのうち最も低いセルインデックスを有するセルのPUSCH上にピギーバックされる。次は、電力−制限UEである場合または上位階層シグナルを介してUCIピギーバック動作が設定された場合、UCIをピギーバックするPUSCHを選択する方法に対する具体的な例であり、各UCI種類別に異なるように設定されることもできる。
第1の例示として、セルインデックスを基準にして、UEは、最も低いセルインデックスを有するセルのPUSCHを選択する。この時も、PCell(または、PSCell)のPUSCHが存在する場合、UEは、PCell(または、PSCell)のPUSCHを選択する。
第2の例示として、UEは、該当UCIに対するコーディングされたビット(Coded bits)の個数が最も大きいセルに対応されるPUSCHを選択する。または、該当PUSCHの初期送信時に割り当てられた副搬送波個数、OFDMシンボル個数、UL−SCHに対するトランスポートブロック大きさ、PUSCHで使用する変調次数などを基準にしてUCIをピギーバックするPUSCHが選択されることもできる。
第3の例示として、UEは、PUSCHに対する電力が最も多く割り当てられたPUSCHを選択する。
第4の例示として、UEは、UCIに対する単位ビット当たり電力が最も多く割り当てられたPUSCHを選択する。この場合、PUSCHに対する電力と該当UCIに対するコーディングされた変調シンボルの個数、変調次数などに基づいてPUSCHを選択することもできる。
以上、説明した本発明の実施例は、多様な手段を介して具現されることができる。例えば、本発明の実施例は、ハードウェア、ファームウエア(firmware)、ソフトウェアまたはそれらの結合などにより具現されることができる。具体的には図面を参照して説明する。
図12は、本明細書の開示が具現される無線通信システムを示すブロック図である。
基地局200は、プロセッサ(processor)201、メモリ(memory)202及びRF部(RF(radio周波数)unit)203を含む。メモリ202は、プロセッサ201と連結され、プロセッサ201を駆動するための多様な情報を格納する。RF部203は、プロセッサ201と連結され、無線信号を送信及び/または受信する。プロセッサ201は、提案された機能、過程及び/または方法を具現する。前述した実施例において、基地局の動作は、プロセッサ201により具現されることができる。
UE100は、プロセッサ101、メモリ102及びRF部103を含む。メモリ102は、プロセッサ101と連結され、プロセッサ101を駆動するための多様な情報を格納する。RF部103は、プロセッサ101と連結され、無線信号を送信及び/または受信する。プロセッサ101は、提案された機能、過程及び/または方法を具現する。
プロセッサは、ASIC(application−specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路及び/またはデータ処理装置を含むことができる。メモリは、ROM(read−only memory)、RAM(random access memory)、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体及び/または他の格納装置を含むことができる。RF部は、無線信号を処理するためのベースバンド回路を含むことができる。実施例がソフトウェアで具現される時、前述した技法は、前述した機能を遂行するモジュール(過程、機能など)で具現されることができる。モジュールは、メモリに格納され、プロセッサにより実行されることができる。メモリは、プロセッサの内部または外部にあり、よく知られた多様な手段でプロセッサと連結されることができる。
前述した例示的なシステムにおいて、方法は、一連のステップまたはブロックで流れ図に基づいて説明されているが、本発明は、ステップの順序に限定されるものではなく、あるステップは、前述と異なるステップと、異なる順序にまたは同時に発生できる。また、当業者であれば、流れ図に示すステップが排他的でなく、他のステップが含まれ、または流れ図の一つまたはそれ以上のステップが本発明の範囲に影響を及ぼさずに削除可能であることを理解することができる。