JP2020021647A - 回転陽極x線管 - Google Patents
回転陽極x線管 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020021647A JP2020021647A JP2018145208A JP2018145208A JP2020021647A JP 2020021647 A JP2020021647 A JP 2020021647A JP 2018145208 A JP2018145208 A JP 2018145208A JP 2018145208 A JP2018145208 A JP 2018145208A JP 2020021647 A JP2020021647 A JP 2020021647A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- anode
- support member
- anode target
- rotating
- shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
Abstract
Description
例えば、特許文献1及び2には、固定軸と回転軸との間にすべり軸受を設けてあり、回転軸には陽極ターゲットを支持する支持部材を連結した構成が開示されている。
このような撓みや歪みが大きくなると、回転陽極X線管の信頼性が低下するおそれがあった。
すべり軸受13には潤滑剤として液体金属LMが充填されている。
固定軸9は、Fe(鉄)合金やMo(モリブデン)合金等の金属で形成されている。
回転軸11は、Fe合金やMo合金等の金属で形成されている。側部11bの内周面にすべり軸受13を構成する外周側ラジアル受面21が形成されている。
即ち、回転軸11の内周面に形成された外周側ラジアル受面21と、固定軸9の側面に形成された内周側ラジアル軸受面19と、これらの間に充填された液体金属LMとですべり軸受13を構成している。液体金属LMは、GaIn(ガリウム・インジウム)合金又はGaInSn(ガリウム・インジウム・錫)合金等の材料を利用することができる。
陽極ターゲット支持部材17は、一端部17aと他端部17bとの間の長さについて十分な長さを持ち、一端部17aに接続された陽極ターゲット15からの熱を他端部17bとの間で十分断熱し、かつ、強固に陽極ターゲット15を支持する。
連結支持部材23は、たとえばニッケル合金のような熱伝導が低い部材で構成されている。
第1支持部23aと第2支持部23bとの間には腕部23cが設けてあり、腕部23cにより第1支持部23aと第2支持部23bとの間に距離を設けてある。
端面支持部25は陽極ターゲット支持部材17の端面にろう付け等により固定されており、外周面支持部27は陽極ターゲット支持部材17の外周面にろう付け等により固定されている。
第2支持部23bは連結支持部材23の内周面であり、陽極ターゲット支持部材17の他端部17bの外周面を支持している。第2支持部23bは回転軸11の外周面にろう付け等により固定されている。
駆動ローター29は、ステータコイル7に対向した位置に設けてある。この駆動ローター29は筒状であり、連結支持部材23を介して回転軸11に固定されている。
駆動ローター29は、例えばCu(銅)とFe(鉄)で形成されている。
これにより、陰極6及び陽極ターゲット15間に電位差が生じる。このため、陰極6のフィラメント31は、電子を放出すると、この電子は、加速され、ターゲット層15aに衝突する。ターゲット層15aは、電子と衝突するときにX線を放出し、放出されたX線は真空外囲器3のX線透過窓3aを透過して外部に放出される。
特に、直径の大きな陽極ターゲット15を使用した場合には、固定軸9を除く回転陽極構体5、即ち、回転軸11、陽極ターゲット支持部材17、連結支持部材23及び駆動ローター29からなる回転体の慣性モーメントが非常に大きくなる。このような回転体を高速で回転(矢印R)する場合、ジャイロ力(ジャイロモーメント)が発生し、回転体が回転軸線(管軸線Y)に沿うように変形しようとする。
一方、回転軸11と陽極ターゲット支持部材17とを連結支持部材23で接続した部分は、管軸線Y方向において、すべり軸受け13からずれた位置にあるから、管軸線Y方向における回転軸11及び陽極ターゲット支持部材17の距離を大きくとることができるので、これらの傾き補正がし易く、陽極ターゲット15の傾きが補正できる。特に、陽極ターゲット15を連結している陽極ターゲット支持部材17の一端部17aと、回転軸11とを連結している陽極ターゲット支持部材17の他端部17bとの間の距離は、すべり軸受け13の管軸線Yに沿う寸法に対して大きくとることができるので、陽極ターゲット15の傾きが補正できる。
即ち、陽極ターゲット15を連結している陽極ターゲット支持部材17の一端部17aと、回転軸11と連結している陽極ターゲット支持部材17の他端部17bとの間の距離を大きくとることで、回転軸11と陽極ターゲット支持部材17とを連結支持部材23で接続した部分に作用する変形力を小さく抑えることができる。これにより、信頼性の高い回転陽極X線管を得ることができる。
また、連結支持部材23では、第1支持部23aと第2支持部23bとの間に所定の寸法を有する腕部23cを設けているので、この腕部23cでも第1支持部23aと第2支持部23bとにかかる変形力を吸収して、各支持部に作用する変形力を低減できるから、陽極ターゲット15及び回転軸11の回転を安定にできる。
更に、本実施の形態では、陽極ターゲット支持部材17は、陽極ターゲット15と接続している一端部17aと、回転軸11と接続している他端部17bとの間の寸法が管軸線Y方向におけるすべり軸受け13の長さの半分以上としてあるから、陽極ターゲット支持部材17の長さが十分に長いので、連結支持部材23で接続した部分に作用する変形力を確実に抑えることができ、信頼性の高い回転陽極X線管を得ることができる。
回転軸11において、その側部11bは連結支持部材23に接続する部分の厚みを他の部分よりも厚くしても良いし、側部11bの外周面の直径をその外周面全体において同じにすることに限らないし、形状も限定されない。
Claims (4)
- 真空外囲器と、
前記真空外囲器内に収納された陰極及び回転陽極構体と、を備え、
前記回転陽極構体は、固定軸と、前記固定軸の外周側に設けた回転軸と、前記固定軸と前記回転軸との間に液体金属を充填したすべり軸受と、前記陰極から放出された電子が衝突してX線を放出する陽極ターゲットと、前記陽極ターゲットを前記回転軸に接続する陽極ターゲット支持部材とを有し、
前記すべり軸受は、管軸線方向に沿って設けてあり、
前記陽極ターゲット支持部材と前記回転軸とは、前記管軸線方向において前記すべり軸受からずれた位置で接続されている回転陽極X線管。 - 前記陽極ターゲット支持部材と前記回転軸とは連結支持部材を介して接続してあり、前記連結支持部材は、前記前記陽極ターゲット支持部材に連結した第1支持部と、前記回転軸に連結した第2支持部とを有する請求項1に記載の回転陽極X線管。
- 前記第1支持部は、前記陽極ターゲット支持部材の端面を支持する端面支持部と外周面を支持する外周面支持部とを有する請求項1又は2に記載の回転陽極X線管。
- 前記陽極ターゲット支持部材は、前記陽極ターゲットとの接続部と前記回転軸との接続との間の寸法が管軸線方向におけるすべり軸受けの長さの半分以上である請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転陽極X線管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018145208A JP7098469B2 (ja) | 2018-08-01 | 2018-08-01 | 回転陽極x線管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018145208A JP7098469B2 (ja) | 2018-08-01 | 2018-08-01 | 回転陽極x線管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020021647A true JP2020021647A (ja) | 2020-02-06 |
JP7098469B2 JP7098469B2 (ja) | 2022-07-11 |
Family
ID=69589952
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018145208A Active JP7098469B2 (ja) | 2018-08-01 | 2018-08-01 | 回転陽極x線管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7098469B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021161739A1 (ja) | 2020-02-12 | 2021-08-19 | 株式会社日立製作所 | リスク評価システム及びリスク評価方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001357806A (ja) * | 2000-06-12 | 2001-12-26 | Toshiba Corp | 回転陽極型x線管 |
US20020150212A1 (en) * | 2001-04-12 | 2002-10-17 | Ratzmann Paul M. | Multiple row spiral groove bearing for x-ray tube |
JP2004171868A (ja) * | 2002-11-19 | 2004-06-17 | Toshiba Corp | 回転陽極型x線管 |
JP2005078918A (ja) * | 2003-08-29 | 2005-03-24 | Toshiba Corp | 回転陽極型x線管 |
-
2018
- 2018-08-01 JP JP2018145208A patent/JP7098469B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001357806A (ja) * | 2000-06-12 | 2001-12-26 | Toshiba Corp | 回転陽極型x線管 |
US20020150212A1 (en) * | 2001-04-12 | 2002-10-17 | Ratzmann Paul M. | Multiple row spiral groove bearing for x-ray tube |
JP2002324508A (ja) * | 2001-04-12 | 2002-11-08 | Ge Medical Systems Global Technology Co Llc | X線管用の多列螺旋溝付き軸受 |
JP2004171868A (ja) * | 2002-11-19 | 2004-06-17 | Toshiba Corp | 回転陽極型x線管 |
JP2005078918A (ja) * | 2003-08-29 | 2005-03-24 | Toshiba Corp | 回転陽極型x線管 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021161739A1 (ja) | 2020-02-12 | 2021-08-19 | 株式会社日立製作所 | リスク評価システム及びリスク評価方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7098469B2 (ja) | 2022-07-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3090359B2 (ja) | 回転陽極型x線管 | |
JP4298826B2 (ja) | ストラドルベアリングアセンブリー | |
US10626921B2 (en) | Method and apparatus for reducing wear of hydrodynamic bearing | |
US4679220A (en) | X-ray tube device with a rotatable anode | |
US20170084420A1 (en) | Rotary-anode type x-ray tube | |
JP7214336B2 (ja) | X線管内の相対的なベアリングシャフトの撓みを減少させるためのシステムおよび方法 | |
JP7098469B2 (ja) | 回転陽極x線管 | |
JP6054764B2 (ja) | X線管装置 | |
US2141924A (en) | Electrical discharge device | |
WO2017073109A1 (ja) | 回転陽極型x線管 | |
US10636611B2 (en) | Rotating anode x-ray tube | |
US9275822B2 (en) | Liquid metal containment in an X-ray tube | |
US20090268874A1 (en) | Ball bearing design temperature compensating x-ray tube bearing | |
JP6620348B2 (ja) | 回転陽極型x線管 | |
WO2023228430A1 (ja) | 回転陽極型x線管 | |
JP2011233364A (ja) | 回転陽極型x線管及び回転陽極型x線管装置 | |
JP7066568B2 (ja) | 回転陽極x線管及び回転陽極x線管装置 | |
JP2009021182A (ja) | X線管装置 | |
JP2004353867A (ja) | 導電性セラミック軸受 | |
JP2018060623A (ja) | 回転陽極構体及び回転陽極x線管 | |
JP2019036498A (ja) | 回転陽極型のx線管 | |
JP2017117726A (ja) | 回転陽極型x線管 | |
JP2016139499A (ja) | 回転陽極型x線管 | |
JP2013168319A (ja) | 回転陽極型x線管 | |
JP2007115545A (ja) | 回転陽極型x線管 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210106 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20211227 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220118 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220225 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220531 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220629 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7098469 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |