JP2020021600A - 内燃機関用のスパークプラグ及びこれを備えた点火装置 - Google Patents

内燃機関用のスパークプラグ及びこれを備えた点火装置 Download PDF

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Daisuke Tanaka
大介 田中
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【課題】着火性を向上することができる内燃機関用のスパークプラグ及びこれを備えた点火装置を提供する。【解決手段】内燃機関用のスパークプラグ1は、ハウジング2と絶縁碍子3と中心電極4と接地電極5とプラグカバー6と加熱部7とを有する。ハウジング2は筒状を呈している。絶縁碍子3は、ハウジング2の内側に保持されており、筒状を呈している。中心電極4は、絶縁碍子3の内側に保持されている。接地電極5は、中心電極4との間に放電ギャップGを形成する。プラグカバー6は、内側に放電ギャップGが配される副燃焼室11を形成する。プラグカバー6は、内外に貫通する噴孔60を備える。加熱部7は、プラグカバー6を加熱する。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関用のスパークプラグ及びこれを備えた点火装置に関する。
スパークプラグは、車両用エンジン、コージェネレーション等の内燃機関における着火手段として用いられる。特許文献1には、放電ギャップをプラグカバーで覆うことで、プラグカバー内に副燃焼室を形成したスパークプラグが開示されている。前記プラグカバーは、貫通形成された噴孔を有する。噴孔は、プラグカバー内の副燃焼室を、燃焼室内の副燃焼室以外の空間である主燃焼室と連通させる。
かかるスパークプラグにおいては、内燃機関の燃焼室内の混合気をスパークプラグの副燃焼室に導入すると共に、放電ギャップにおいて火花放電を行うことにより混合気に着火し、副燃焼室において火炎を発生させる。そして、噴孔から副燃焼室外の主燃焼室に火炎ジェットを噴出させ、燃焼室全体に火炎を広げる。これにより、燃焼速度の大きい内燃機関を得ることができる。
特開2018−6304号公報
しかしながら、特許文献1に記載のスパークプラグにおいては、副燃焼室内において生じた火炎の熱がプラグカバーによって冷却されることによる消炎作用が大きくなり、着火性向上の観点から改善の余地がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、着火性を向上することができる内燃機関用のスパークプラグ及びこれを備えた点火装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、筒状のハウジング(2)と、
前記ハウジングの内側に保持された筒状の絶縁碍子(3)と、
前記絶縁碍子の内側に保持された中心電極(4)と、
前記中心電極との間に放電ギャップ(G)を形成する接地電極(5)と、
内側に前記放電ギャップが配される副燃焼室(11)を形成するとともに、内外に貫通する噴孔(60)を備えたプラグカバー(6)と、
前記プラグカバーを加熱する加熱部(7)と、を有する、内燃機関用のスパークプラグ(1)にある。
本態様のスパークプラグは、プラグカバーを加熱する加熱部を有する。それゆえ、プラグカバーの温度を高くすることができ、副燃焼室内において生じた火炎の熱がプラグカバーによって冷却されることによる消炎作用を抑制することができる。これにより、スパークプラグの着火性を向上させやすい。
以上のごとく、前記態様によれば、着火性を向上することができる内燃機関用のスパークプラグ及びこれを備えた点火装置を提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、スパークプラグの部分断面正面図。 実施形態1における、スパークプラグ先端部の部分断面正面図。 実施形態1における、スパークプラグ先端部の正面図。 図2の、IV−IV線矢視断面図。 図2の、V−V線矢視断面図。 実施形態1における、制御部による加熱部の動作の制御を説明するチャートフロー。 実施形態2における、スパークプラグ先端部の部分断面正面図。 実施形態2における、スパークプラグ先端部の正面図。 実施形態3における、スパークプラグ先端部の部分断面正面図。 実施形態4における、スパークプラグ先端部の部分断面正面図。 実施形態5における、スパークプラグ先端部の部分断面正面図。 実施形態6における、スパークプラグ先端部の部分断面正面図。 実施形態7における、スパークプラグ先端部の部分断面正面図。 変形形態における、制御部による加熱部の動作の制御を説明するチャートフロー。
(実施形態1)
内燃機関用のスパークプラグ及びこれを備えた点火装置の実施形態につき、図1〜図6を用いて説明する。まず、図1〜図5を用いて内燃機関用のスパークプラグの実施形態につき説明する。
本実施形態の内燃機関用のスパークプラグ1は、図1に示すごとく、ハウジング2と絶縁碍子3と中心電極4と接地電極5とプラグカバー6と加熱部7とを有する。ハウジング2は筒状を呈している。絶縁碍子3は、ハウジング2の内側に保持されており、筒状を呈している。中心電極4は、絶縁碍子3の内側に保持されている。接地電極5は、中心電極4との間に放電ギャップGを形成する。プラグカバー6は、内側に放電ギャップGが配される副燃焼室11を形成する。また、プラグカバー6は、内外に貫通する噴孔60を備える。また、加熱部7は、プラグカバー6を加熱する。以後、本実施形態につき詳説する。
スパークプラグ1は、例えば、自動車、コージェネレーション等の内燃機関における着火手段として用いることができる。スパークプラグ1の軸方向Zにおいて、スパークプラグ1の一端は、図示しない点火コイルと接続され、他端は、内燃機関の燃焼室内に配される。以後、燃焼室内における副燃焼室11を除く領域を、主燃焼室ということもある。
本明細書において、スパークプラグ1の中心軸Cが延びる方向を、軸方向Zという。また、軸方向Zにおける点火コイルと接続される側を基端側といい、主燃焼室内に配される側を先端側という。また、スパークプラグ1の径方向を、単に径方向という。
ハウジング2には、スパークプラグ1をシリンダヘッドに設けられた雌ネジ穴に取り付けるための取付ネジ部21が形成されている。スパークプラグ1がシリンダヘッドに取り付けられた状態においては、スパークプラグ1における取付ネジ部21よりも先端側の部位が主燃焼室に曝される。
取付ネジ部21の基端部の外周には、シリンダヘッドとスパークプラグ1との間をシールするガスケット22が配されている。そして、ハウジング2におけるガスケット22の基端側には、シリンダヘッドに対してガスケット22を介して圧接する座部23が形成されている。座部23は、取付ネジ部21よりも外周側に突出するよう形成されている。
図2に示すごとく、取付ネジ部21における軸方向Zの略中央部には、内周側に突出する支承部24が形成されている。支承部24は、絶縁碍子3を軸方向Zに支承する。
図2に示すごとく、絶縁碍子3は、先端部をハウジング2の取付ネジ部21の先端側に突出させ、基端部をハウジング2の基端側に突出させつつ、ハウジング2に保持されている。絶縁碍子3の外周面には、支承部24によって支承される被支承部31が形成されている。被支承部31は、先端側が基端側よりも小径となる段状に形成されている。被支承部31は、先端側に向かうほど径方向の外周側に向かうよう傾斜している。
図2に示すごとく、絶縁碍子3における被支承部31から先端側には、副燃焼室11に連通する空間に配される脚部32が形成されている。脚部32は、先端側に向かうほど縮径するような先細り形状を有する。
図1、図2に示すごとく、絶縁碍子3の内側における先端部に、中心電極4が挿通保持されている。中心電極4は、先端部を絶縁碍子3から先端側に露出している。
図1〜図3に示すごとく、取付ネジ部21の先端側に、プラグカバー6が形成されている。図2、図3に示すごとく、プラグカバー6は、筒状部61と半球状部62とを有する。筒状部61は、取付ネジ部21から先端側に延設されている。また、筒状部61は、軸方向Zにまっすぐ形成された円筒状を呈している。半球状部62は、先端側に膨らむよう形成された半球状を呈している。
ハウジング2とプラグカバー6とは、別体ではなく一体で構成されている。なお、図示は省略するが、プラグカバー6は、ハウジング2と別体に構成されていてもよい。この場合、プラグカバー6は、その開放端を基端側に向けた状態で、ハウジング2の先端部に固定される。また、プラグカバー6の開放端は、全周にわたってハウジング2の先端部に、溶接等によって接合される。ただし、ハウジング2とプラグカバー6との固定方法は、特に限定されるものではない。
図2、図3に示すごとく、プラグカバー6は、噴孔60を複数個形成してなる。各噴孔60は、プラグカバー6を貫通するよう形成されている。各噴孔60は、径方向の内周側から外周側へ向かうほど、先端側に向かうよう傾斜している。複数の噴孔60は、放電ギャップGよりもやや先端側の位置に形成されている。複数の噴孔60は、周方向に等間隔に形成されている。各噴孔60は、それらの中心軸の延長線上に放電ギャップGが配されるよう形成されている。
図2に示すごとく、プラグカバー6の内面から中心電極4に向かって立設するよう接地電極5が形成されている。接地電極5は、軸方向Zから見たときのプラグカバー6の中心部から立設している。接地電極5は、その中心軸をスパークプラグ1の中心軸Cと一致させるよう配されている。接地電極5は、中心電極4と軸方向Zに対向している。そして、軸方向Zにおける中心電極4と接地電極5との間が放電ギャップGを構成している。接地電極5は、例えばプラグカバー6に対して、溶接等によって接合されている。
図2に示すごとく、プラグカバー6の表面には、加熱部7を配置する配置凹部8が形成されている。本実施形態において、配置凹部8は、ハウジング2及びプラグカバー6を跨ぐよう形成されている。配置凹部8は、ハウジング2の内側面及びプラグカバー6の内側面の双方に形成されている。
加熱部7は、配置凹部8を埋めるよう形成されている。これにより、加熱部7も、ハウジング2とプラグカバー6との双方に跨るように形成されている。加熱部7は、軸方向Zにおけるハウジング2の支承部24の先端部からプラグカバー6の筒状部61における噴孔60の手前(基端側)までの領域に配されている。図2、図3に示すごとく、加熱部7は、ハウジング2及びプラグカバー6の全周にわたり形成されている。
図2、図3に示すごとく、加熱部7の少なくとも一部は、プラグカバー6における噴孔60の周囲に配されている。すなわち、加熱部7の少なくとも一部は、プラグカバー6における噴孔60に対して、加熱部7の熱を伝えやすい位置に形成されている。本実施形態において、少なくとも加熱部7の先端部は、プラグカバー6における噴孔60の周囲に形成されている。
加熱部7の先端部における噴孔60の基端側には、噴孔60の外郭に沿うよう基端側に凹んだ加熱凹部70が形成されている。加熱凹部70は、噴孔60と近接対向している。加熱部7と噴孔60の外郭との間の距離は、例えば、当該噴孔60の直径以下とすることができる。
加熱部7の少なくとも一部は、軸方向Zにおける噴孔60が形成された領域に形成されている。つまり、加熱部7の少なくとも一部と噴孔60とは、軸方向Zの同位置に形成されている。また、加熱部7の少なくとも一部は、プラグカバー6における、隣接する一対の噴孔60の間の領域に配されている。本実施形態においては、加熱部7の加熱凹部70が、プラグカバー6における、隣接する一対の噴孔60の間の領域に入り込むよう形成されている。
本実施形態において、加熱部7はセラミックヒータである。図4に示すごとく、加熱部7は、外周端部及び内周端部に形成された一対のセラミック部71と、一対のセラミック部71の間に配された発熱体72とを有する。セラミック部71は、セラミック材料からなり、電気的絶縁性を有する。発熱体72は、通電によって発熱する発熱体72である。例えば、加熱部7は、配置凹部8に外周側のセラミック部71を構成するセラミック粉末と、粉体の発熱体72と、内周側のセラミック部71を構成するセラミック粉末とを配置した後、これらを焼結することにより構成することができる。本実施形態においては、加熱部7は、内側のセラミック部71の一部が、副燃焼室11に曝されており、発熱体72は副燃焼室11に曝されていない。また、加熱部7は、外周側のセラミック部71において配置凹部8に配されている。そして、加熱部7の発熱体72は、直接的にハウジング2及びプラグカバー6に接触していない。
加熱部7には、発熱体72に通電するための一対のリード12が接続されている。リード12は、ハウジング2に形成された貫通孔13の内側に埋設されている。図5に示すごとく、リード12は、単数の芯線、又は複数の芯線の撚線からなる導線部121と、導線部121を被覆する絶縁被覆部122とを備える。発熱体72は、導線部121よりも抵抗値が高い材料から構成されている。図1に示すごとく、貫通孔13は、ハウジング2における配置凹部8から座部23の基端面まで貫通している。
次に、本実施形態のスパークプラグ1を備えた点火装置につき説明する。
点火装置は、スパークプラグ1と、スパークプラグ1の点火動作を制御する制御部とを備える。制御部は、プラグカバー6の温度を取得する温度取得部を有する。なお、温度取得部がプラグカバー6の温度を取得するとは、温度取得部がプラグカバー6の温度を直接的に測定する場合と、温度取得部が予め記憶したマップ等からプラグカバー6の温度を推測する場合との双方を含む。
制御部は、内燃機関の運転状態を制御している。制御部は、エンジンコントロールユニット(以後、ECUという。)を備えている。ECUは、点火装置に設けられた各種センサから取得されるエンジンパラメータ情報に基づき、内燃機関における点火制御を実行している。
温度取得部も、ECUによって構成されている。温度取得部は、例えばプラグカバー6の内側等に配した温度センサから、プラグカバー6の温度を取得する。また、内燃機関のシリンダブロック内を流れる冷却水の温度を測定するための水温センサをシリンダブロックに設け、温度取得部が水温センサから取得した冷却水の温度からプラグカバー6の温度を推測する構成とすることもできる。また、加熱部7の電気抵抗値から、プラグカバー6の温度を推定することも可能である。
次に、図6を用いて本実施形態の制御部による加熱部7の動作の制御につき説明する。
まず、ステップS1において、制御部は、温度取得部によりプラグカバー6の温度を取得する。次いで、ステップS2において、制御部は、プラグカバー6の温度が所定温度(以後、第一温度という。)以下の低温領域にあるか否かを判定する。第一温度は、例えば、消炎作用が生じやすい程度に低いプラグカバー6の温度とすることができる。なお、特に言及しない限り、消炎作用とは、副燃焼室11内に生じた火炎の熱がプラグカバー6によって奪われることによる消炎作用を意味する。本実施形態において、第一温度は室温(25℃)である。ただし、第一温度はこれに限られない。
ステップS2において、プラグカバー6の温度が第一温度を超えると判断された場合、加熱部7は動作させない。一方、ステップS2において、プラグカバー6の温度が第一温度以下の低温領域にあると判断されたとき、ステップS3に進み、加熱部7を動作させてプラグカバー6を加熱し、ステップS4において加熱部7の加熱動作を継続する。
次いで、ステップS5において、制御部は、加熱部7の継続動作時間が、所定時間以内か否かを判定する。加熱部7の継続動作時間が所定時間以内であれば、ステップS4に戻る。一方、加熱部7の継続作動時間が、所定時間以内でなければ、制御部は、加熱部7の動作を停止する。
所定時間は、例えば、その時間加熱部7に通電すると、プラグカバー6の温度が第一温度以上となると推定される最低時間とすることができる。
次に、本実施形態の作用効果につき説明する。
本形態のスパークプラグ1は、プラグカバー6を加熱する加熱部7を有する。それゆえ、プラグカバー6の温度を高くすることができ、副燃焼室11内において生じた火炎の熱がプラグカバー6によって冷却されることによる消炎作用を抑制することができる。これにより、スパークプラグ1の着火性を向上させやすい。
また、加熱部7の少なくとも一部は、プラグカバー6における噴孔60の周囲に配されている。それゆえ、副燃焼室11内において生じた火炎が噴孔60から主燃焼室に噴射されるまでの間に、火炎の熱がプラグカバー6に奪われることを効果的に抑制することができる。すなわち、副燃焼室11内に生じた火炎は、噴孔60を通過して主燃焼室に噴射されるため、その熱はプラグカバー6の噴孔60から奪われやすい。そこで、前述のように、加熱部7の少なくとも一部を、プラグカバー6における噴孔60の周囲に配することにより、火炎の熱がプラグカバー6に奪われることを効果的に抑制することができる。
また、加熱部7の少なくとも一部は、軸方向Zにおける噴孔60が形成された領域に形成されている。それゆえ、加熱部7と噴孔60との間の距離を縮めやすい。それゆえ、プラグカバー6における噴孔60周辺を効率的に昇温しやすい。
また、加熱部7の少なくとも一部は、プラグカバー6における、隣接する一対の噴孔60の間の領域に設けられている。これによっても、加熱部7と噴孔60との間の距離を縮めやすく、プラグカバー6における噴孔60周辺を効率的に昇温しやすい。
また、加熱部7は、セラミックヒータである。それゆえ、加熱部7とハウジング2との間の電気的絶縁性を確保することができるとともに、加熱部7の耐熱性を確保することができる。それゆえ、加熱部7をハウジング2に配設しやすい。
また、加熱部7は、プラグカバー6の表面に形成された配置凹部8に配されている。それゆえ、プラグカバー6に対する加熱部7の配置が容易である。
また、本実施形態の点火装置において、制御部は、温度取得部が取得するプラグカバー6の温度が所定の第一温度以下の低温領域にあるとき、加熱部7を動作させてプラグカバー6を加熱するよう構成されている。それゆえ、プラグカバー6の温度が、低温領域にあり、消炎作用が生じやすいときに加熱部7を作動させることができる。これにより、消費電力を抑えつつ、消炎作用を効率的に低減することができる。
また、制御部は、加熱部7の継続動作時間が所定時間以上である場合に、加熱部7を停止させるよう構成されている。すなわち、加熱部7の継続動作時間からプラグカバー6の温度が高温であるか否かを判定し、プラグカバー6が高温であると判断されるときに加熱部7の動作を停止する。これによっても、効率的に消費電力を抑えることができる。また、万一、温度取得部によって取得されたプラグカバー6の温度が実際のプラグカバー6の温度よりも低い温度と判断される場合も考えられる。このような場合においても、温度取得部だけではなく、プラグカバー6の継続動作時間に基づいてプラグカバー6の温度を推定することにより、プラグカバー6が高温になった場合には確実に加熱部7の動作を停止させることができる。
以上のごとく、本形態によれば、着火性を向上することができる内燃機関用のスパークプラグ及びこれを備えた点火装置を提供することができる。
(実施形態2)
本実施形態は、図7、図8に示すごとく、実施形態1に対し、加熱部7の形成範囲を変更した実施形態である。
本実施形態において、加熱部7は、プラグカバー6に形成されており、ハウジング2には形成されていない。図7に示すごとく、加熱部7は、プラグカバー6の内側面に形成された配置凹部8に配されている。図7、図8に示すごとく、軸方向Zにおいて、加熱部7は、噴孔60の基端側付近から、噴孔60の先端側付近までにわたって形成されている。すなわち、軸方向Zにおいて、加熱部7は、噴孔60の周囲にのみ形成されている。本実施形態においては、図7に示すごとく、加熱部7の一部は、噴孔60を構成している。すなわち、加熱部7の一部は、噴孔60に隣接するよう形成されている。
図7に示すごとく、加熱部7に接続されるリード12は、ハウジング2及びプラグカバー6に形成された貫通孔13に配されている。貫通孔13は、プラグカバー6の配置凹部8からハウジング2の座部(図1の符号23参照)の基端側まで貫通している。
その他は、実施形態1と同様である。
なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
本実施形態においては、加熱部7が噴孔60を構成している。それゆえ、噴孔60を効率的に昇温することができる。
また、本実施形態において、軸方向Zにおける噴孔60の周囲にのみ、加熱部7が配されている。このように、消炎作用が懸念されやすい噴孔60の周囲にのみ加熱部7を配することにより、効果的に消炎作用を抑制しながら、加熱部7の材料費を抑えることができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態3)
本実施形態は、図9に示すごとく、実施形態1に対して、加熱部7の形成範囲を変更した実施形態である。
本実施形態において、加熱部7は、プラグカバー6に形成されており、ハウジング2には形成されていない。本実施形態において、加熱部7は、プラグカバー6を構成する壁部の内側に埋設されている。そして、加熱部7は、プラグカバー6内部及び外部の空間に曝されていない。軸方向Zにおいて、加熱部7は、プラグカバー6の筒状部61の基端部から、噴孔60のやや先端側まで形成されている。また、加熱部7と噴孔60との間には、プラグカバー6の一部が配されている。すなわち、加熱部7は、直接噴孔60の内側の空間に曝されていない。
また、加熱部7に接続されるリード12は、ハウジング2及びプラグカバー6に形成された貫通孔13に配されている。貫通孔13は、加熱部7の基端部からハウジング2の座部(図1の符号23参照)の基端側まで貫通している。
その他は、実施形態1と同様である。
本実施形態においては、加熱部7は、プラグカバー6内部及び外部の空間に曝されていない。それゆえ、加熱部7は、副燃焼室11及び主燃焼室の空間に曝されない。それゆえ、加熱部7に要求される耐熱性を低くすることができ、加熱部7の材料選択の自由度が高まる。また、プラグカバー6の表面は、加熱部7で構成されないため、加熱部7が副燃焼室11内に生じた火炎の熱を奪うことを抑制することができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態4)
本実施形態は、図10に示すごとく、実施形態1に対して、加熱部7の形成範囲を変更した実施形態である。
本実施形態において、加熱部7は、プラグカバー6に形成されており、ハウジング2には形成されていない。本実施形態において、加熱部7は、プラグカバー6の外側面(すなわち、プラグカバー6における主燃焼室に曝される側の面)に形成された配置凹部8に配されている。そして、加熱部7の外側面は、主燃焼室に曝されている。また、加熱部7は、副燃焼室11には曝されていない。軸方向Zにおいて、加熱部7は、プラグカバー6の筒状部61の基端部から噴孔60の先端側までの領域に形成されている。本実施形態においても、加熱部7は、プラグカバー6における噴孔60の周囲に配されている。本実施形態においては、加熱部7の一部は、噴孔60を構成している。すなわち、加熱部7の一部は、噴孔60に隣接するよう形成されている。
また、加熱部7に接続されるリード12は、ハウジング2及びプラグカバー6に形成された貫通孔13に配されている。貫通孔13は、プラグカバー6の配置凹部8からハウジング2の座部(図1の符号23参照)の基端側まで貫通している。
その他は、実施形態1と同様である。
本実施形態においては、スパークプラグ1にプラグカバー6を形成した状態において、プラグカバー6の外側から加熱部7をプラグカバー6の配置凹部8に配置することができる。すなわち、加熱部7のセラミック部(図4の符号71参照)や発熱体(図4の符号72参照)をスパークプラグ1の加熱部7以外の部位と別個に製作し、その後、製作した加熱部7をプラグカバー6の外側からスパークプラグ1に組み付けることができる。それゆえ、スパークプラグ1の生産性の向上を図りやすい。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態5)
本実施形態においては、図11に示すごとく、実施形態1に対して、軸方向Zに直交する方向におけるプラグカバー6の半分側を加熱部7で構成した実施形態である。すなわち、本実施形態において、プラグカバー6の半分は加熱部7で構成されており、残りの半分は金属で構成されている。噴孔60は、プラグカバー6を構成する加熱部7にも形成されている。ハウジング2及びプラグカバー6の金属部63と、加熱部7とは、溶接等により接合されている。プラグカバー6に形成された接地電極5は、少なくともプラグカバー6の金属部63に導通している。
また、加熱部7に接続されるリード12は、ハウジング2に形成された貫通孔13に配されている。貫通孔13は、ハウジング2におけるプラグカバー6と対向する面からハウジング2の座部23の基端側まで貫通している。
本実施形態においても、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態6)
本実施形態は、図12に示すごとく、接地電極5の形成位置、及び加熱部7の形成範囲を変更した実施形態である。
本実施形態において、接地電極5は、プラグカバー6の内面における側部から、径方向の内周側に向かって立設するよう形成されている。接地電極5は、径方向の内周側端部が、中心電極4の先端面の先端側に位置している。そして、接地電極5における径方向の内周端部と、中心電極4の先端面との間に、放電ギャップGが形成されている。接地電極5は、その母材を構成する接地母材51と、接地母材51に接続された接地チップ52とを有する。接地母材51は、例えばNi基合金からなり、接地チップ52は例えばPtからなる。そして、接地電極5は、接地チップ52が、放電ギャップGを形成している。
加熱部7の少なくとも一部は、接地電極5に接触するよう配されている。本実施形態において、加熱部7は、一部がハウジング2及びプラグカバー6内に形成されており、他の一部がプラグカバー6からプラグカバー6の外部へ露出した露出部73となっている。露出部73が、接地電極5に接触するよう形成されている。具体的には、露出部73は、接地電極5における接地母材51の側面における先端側の部位に接触するよう配されている。なお、露出部73は、接地チップ52には接触していない。また、露出部73は、接地電極5の基端側には配されていない。
その他は、実施形態1と同様である。
本実施形態においては、加熱部7によって接地電極5の温度を上昇させることができ、これにより、放電ギャップG及び接地電極5の表面の温度を上昇させ、放電ギャップGの空気の電離を促進させることができる。その結果、放電のために要求される放電電圧を小さくすることができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態7)
本実施形態は、図13に示すごとく、副燃焼室11内に燃料を供給する燃料供給部14をさらに備える実施形態である。
燃料供給部14は、副燃焼室11内に燃料を噴射可能なインジェクタである。燃料供給部14は、ハウジング2に形成されたインジェクタホール25内に配されている。燃料供給部14は、副燃焼室11略中央に向かって燃料を噴射するよう形成されている。燃料供給部14は、例えばエンジンの燃焼サイクルにおける圧縮工程又は吸気工程のタイミングで、燃料を副燃焼室11内に噴射するよう構成されている。燃料供給部14は、副燃焼室11内の混合気の空燃比を燃焼に適した比率にするよう、副燃焼室11に燃料を噴射する。これにより、副燃焼室11内における火炎の成長を促進している。なお、図13において、便宜上、ハウジング2、中心電極4、接地電極5、絶縁碍子3はこれらの外形を表しており、同一のハッチングを施している。加熱部7は、ハウジング2の内側に埋設されている。
その他は、実施形態1と同様である。
本実施形態においては、加熱部7により、燃料供給部14から供給されて副燃焼室11の内壁に付着した燃料液滴を気化させることができる。これにより、副燃焼室11内における火炎の成長を促進しやすい結果、着火性の向上を図ることができる。
その他、実施形態1と同様である。
本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。例えば、プラグカバーを加熱することができれば、加熱部をセラミックヒータ以外で構成することも可能である。例えば、発熱するコイルによって加熱部を構成することも可能である。
また、図14に示すごとく、実施形態1における制御部による加熱部の制御を、次の変形形態のようにすることも可能である。まず、本変形形態においては、ステップS4までの制御は、実施形態1と同様である。次に、本変形形態において、ステップS4の次に、ステップS6を行う。ステップS6においては、温度取得部でプラグカバーの温度を取得し、その温度が、実施形態1で示した第二温度以上か否かを判定する。ステップS6において、プラグカバーの温度が第二温度以上の高温領域にあると判断されたとき、加熱部の動作を停止する。一方、ステップS6において、プラグカバーの温度が第二温度未満であると判断されたとき、ステップS4に戻る。以上のような制御を行う。すなわち、制御部は、温度取得部が取得するプラグカバーの温度が第二温度以上の高温領域にあるとき、加熱部の動作を停止させるよう構成されていてもよい。
1 内燃機関用のスパークプラグ
11 副燃焼室
2 ハウジング
3 絶縁碍子
4 中心電極
5 接地電極
6 プラグカバー
60 噴孔
7 加熱部
G 放電ギャップ

Claims (10)

  1. 筒状のハウジング(2)と、
    前記ハウジングの内側に保持された筒状の絶縁碍子(3)と、
    前記絶縁碍子の内側に保持された中心電極(4)と、
    前記中心電極との間に放電ギャップ(G)を形成する接地電極(5)と、
    内側に前記放電ギャップが配される副燃焼室(11)を形成するとともに、内外に貫通する噴孔(60)を備えたプラグカバー(6)と、
    前記プラグカバーを加熱する加熱部(7)と、を有する、内燃機関用のスパークプラグ(1)。
  2. 前記加熱部の少なくとも一部は、前記プラグカバーにおける前記噴孔の周囲に配されている、請求項1に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  3. 前記加熱部の少なくとも一部は、軸方向(Z)における前記噴孔が形成された領域に形成されている、請求項1又は2に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  4. 前記プラグカバーには、前記噴孔が複数形成されており、前記加熱部の少なくとも一部は、前記プラグカバーにおける、隣接する一対の前記噴孔の間の領域に設けられている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  5. 前記加熱部は、セラミックヒータである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  6. 前記加熱部は、前記プラグカバーの表面に形成された配置凹部(8)に配されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  7. 前記副燃焼室内に燃料を供給する燃料供給部(14)をさらに備える、請求項1〜6のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  8. 前記加熱部の少なくとも一部は、前記接地電極に接触するよう配されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグと、前記スパークプラグの点火動作を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記プラグカバーの温度を取得する温度取得部を有し、
    前記制御部は、前記温度取得部が取得する前記プラグカバーの温度が所定温度以下の低温領域にあるとき、前記加熱部を動作させて前記プラグカバーを加熱するよう構成されている、内燃機関用の点火装置。
  10. 前記制御部は、前記加熱部の継続動作時間が所定時間以上である場合に、前記加熱部を停止させるよう構成されている、請求項9に記載の内燃機関用の点火装置。
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