JP2020020702A - 分光測定器、電子機器及び分光測定方法 - Google Patents

分光測定器、電子機器及び分光測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】反射率を精度良く測定することができる分光測定器を提供する。【解決手段】分光測定器1は波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光28を含む光を測定対象に同時に射出する発光部7と、測定対象31により反射された反射光28aを所定の波長に分光する波長可変フィルター16と、波長可変フィルター16が分光した光28を受光して受光した光の光量を示す第2受光量を出力する受光素子22と、各波長の第2受光量を入力して測定対象31に光28を照射したときの反射スペクトルを演算するスペクトル演算部63と、を備え、スペクトル演算部63は複数の波長における第2受光量を用いて所定の波長における反射率を演算することを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、分光測定器、電子機器及び分光測定方法に関するものである。
測定対象に光を照射し反射光を分析して分光スペクトルを測定する分光測定器が活用されている。分光測定器は分光計測器ともいわれる。そして、分光測定器が特許文献1に開示されている。この分光測定器は蛍光体を含む測定対象の反射スペクトルを測定できる。反射スペクトルは測定対象等で反射した光のスペクトルである。それによると、分光測定器は白色LED(Light Emitting Diode)、紫LED及び紫外線LEDを備えている。
そして、白色LED、紫LED、紫外線LEDをそれぞれ個別に点灯して測定対象に光を照射し、反射光のスペクトルを測定した。さらに、分光測定器は白色LED及び紫LEDを点灯して測定対象に光を照射し、反射光のスペクトルを測定した。さらに、分光測定器は白色LED、紫LED、紫外線LEDを点灯して測定対象に光を照射し、反射光のスペクトルを測定した。次に、5つの反射光のスペクトルのデータを用いて反射光成分と蛍光成分とを分析し、反射スペクトルを演算していた。光源に電球を用いる代わりにLEDを用いることにより分光測定器を小型にすることが可能になっている。
特許文献1の分光測定器は測定回数が多いので、測定回数を減らす方法が特許文献2に開示されている。この方法では、1回の測定で反射スペクトルを演算している。それによると、光源を点灯して測定対象に光を照射し、反射光のスペクトルを測定した。次に、反射光のスペクトルを示すデータ配列をベクトル形式にして変換行列としての推定行列を乗算して反射スペクトルを演算していた。この変換行列は分光測定器で測定したスペクトルのデータを用いて分光測色計で測定したスペクトルのデータを推定するための行列形式のデータである。分光測色計は分光測定器より複雑な構成で高精度の分光測定ができる。分光測色計は分光測定器より各波長の光強度を精度良く測定できる装置である。この変換行列は反射光のスペクトルを測定する前に基準となる反射板を複数測定して演算したデータである。
分光測定器は光を分光する分光素子や光を受光して電気信号に変換する受光素子を備えている。そして、分光素子は分光特性があり、受光素子は受光特性がある。一方、所定の波長における光強度は、分光測色計で測定した値の方が、分光測定器で測定した値より正確である。そこで、測定結果のデータ配列に変換行列を乗算して、分光測色計で測定した測定結果に近づけていた。
特開2009−236486号公報 特開2014−038042号公報
特許文献2の分光計測器では測定範囲内の測定データが全て存在することが必要になっている。図27は従来例における光源のスペクトルの例を示す図である。この光源には白色LEDと紫外線LEDが用いられている。この光源では波長が400nm〜430nmの間で光の強度が小さくなっている。図28は従来例における反射率のスペクトルの例を示す図である。この反射率のスペクトルは図27に示すスペクトルの発光特性を有する光源が用いられている。図28に示すように、光源が射出する光の強度が小さくなっている波長域である400nm〜430nmの間では反射率が異常に大きくなっている。照射する光が弱い波長域では受光部が受光量を測定できない。このため、測定データが存在しないので、反射率の演算結果が異常になる。
また、変換行列を乗算するとき、測定データが存在しない波長域の部分の影響が他の波長域に及ぼす。そこで、測定した波長の範囲に受光量が検出されない範囲をなくし、反射率を精度良く測定することができる分光測定器が望まれていた。
本願の分光測定器は、波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光を測定対象に同時に射出する発光部と、前記測定対象により反射された反射光を所定の波長に分光する分光部と、前記分光部が分光した光を受光して光の光量を示す第2受光量を出力する受光部と、各波長の前記第2受光量を入力して前記測定対象に光を照射したときの反射スペクトルを演算する演算部と、を備え、前記演算部は複数の波長における前記第2受光量を用いて所定の波長における反射率を演算することを特徴とする。
上記の分光測定器は、前記発光部が標準基板に光を射出して反射した反射光を前記分光部が分光し前記受光部が受光した光の光量を第1受光量とし、前記分光測定器で測定した測定反射率スペクトルから基準分光測定器で測定した基準反射率スペクトルを推定するための行列を変換行列とするとき、前記演算部は前記受光部から前記第1受光量を入力して、各波長における前記第2受光量を前記第1受光量で除算して前記反射率を演算し、複数の波長における前記反射率から前記測定反射率スペクトルを演算し、前記変換行列を用いて前記基準反射率スペクトルを推定する演算を行うことが好ましい。
上記の分光測定器は、前記発光部は複数のLEDで構成され、波長の範囲が400nm以上430nm以下の全ての波長の光を含む光を射出する第1光源と、波長の範囲が430nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光を射出する第2光源と、を備えることが好ましい。
上記の分光測定器は、前記第1光源は、紫色LEDであり、前記第2光源は、白色LEDであることが好ましい。
上記の分光測定器は、前記発光部は、波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光を射出する第3光源を備えることが好ましい。
上記の分光測定器は、前記第3光源は、紫白色LEDであることが好ましい。
上記の分光測定器は、前記発光部は、波長の範囲が360nm以上400nm以下の全ての波長の光を含む光を射出する第4光源を備えることが好ましい。
上記の分光測定器は、前記第4光源は、紫外線LEDであることが好ましい。
上記の分光測定器は、前記発光部が備える前記LEDはチップ型LEDであることが好ましい。
本願の電子機器は、上記に記載の分光測定器を備えたことを特徴とする。
本願の分光測定方法は、基準分光測定器で測定した基準反射率スペクトルと分光測定器で測定した測定反射率スペクトルとを用いて変換行列を設定し、前記分光測定器を用いて波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光を標準基板に同時に射出し、前記標準基板により反射された反射光から波長の範囲が400nm以上700nm以下の波長の光を分光し、分光した光を受光して受光した光の光量を示す受光量である第1受光量を出力し、波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光を測定対象に同時に射出し、前記測定対象により反射された反射光から波長の範囲が400nm以上700nm以下の波長の光を分光し、分光した光を受光して受光した光の光量を示す受光量である第2受光量を出力し、各波長における前記第2受光量を前記第1受光量で除算して反射率を演算し、前記変換行列を用いて前記基準反射率スペクトルを推定する演算を行うことを特徴とする。
第1の実施形態に係わる分光測定器の構造を示す概略斜視図。 基板の構成を示す概略斜視図。 分光測定器の構造を示す模式側断面図。 光源ユニットの構成を示す模式平面図。 発光素子の相対位置を説明するための模式側断面図。 発光素子の相対位置を説明するための模式側断面図。 波長可変フィルターの構造を示す模式側断面図。 分光測定器の電気制御ブロック図。 分光測定方法のフローチャート。 分光測定方法を説明するための図。 分光測定方法を説明するための図。 分光測定方法を説明するための図。 分光測定方法を説明するための図。 分光測定方法を説明するための図。 分光測定方法を説明するための図。 分光測定方法を説明するための図。 分光測定方法を説明するための図。 分光測定方法を説明するための図。 分光測定方法を説明するための図。 分光測定方法を説明するための図。 分光測定方法を説明するための図。 分光測定方法を説明するための図。 第2の実施形態に係わる光源ユニットの構成を示す模式平面図。 光源ユニットが照射する光のスペクトルを示す図。 第3の実施形態に係わる分光部及び受光部の構成を示す模式側断面図。 第4の実施形態に係わる食物分析装置の構成を示すブロック図。 従来例における光源のスペクトルの例を示す図。 反射率のスペクトルの例を示す図。
以下、実施形態について図面に従って説明する。尚、各図面における各部材は、各図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各部材毎に縮尺を異ならせて図示している。
(第1の実施形態)
本実施形態では、分光測定器の特徴的な例について、図に従って説明する。第1の実施形態に係わる分光測定器について図1〜図8に従って説明する。図1は、分光測定器の構造を示す概略斜視図である。図1に示すように、分光測定器1は筒状の筐体2を備えている。筐体2には第1開口部2aが設置され、第1開口部2aにおいて第2光源としての第2発光素子3、第1光源としての第1発光素子4及び第4光源としての第4発光素子5が露出する。第2発光素子3、第1発光素子4及び第4発光素子5はそれぞれ外形形状の異なる発光素子6である。発光素子6は図示しない測定対象に向けて光を照射する。第2発光素子3、第1発光素子4及び第4発光素子5により発光部7が構成されている。換言すれば、発光部7は第2発光素子3、第1発光素子4及び第4発光素子5を備えている。
複数種類の発光素子6は発光する波長分布の異なる3種類の発光素子6で構成されている。測色を行うためには可視光全域の波長の光を測定対象に照射するのが好ましい。1種類の発光素子6が射出する光の波長分布は波長の範囲が限定されていることが多い。このときにも、波長分布の異なる3種類以上の発光素子6から光を照射することにより自然光に近い波長分布の光を測定対象に照射できる。従って、3種類以上の波長分布の発光素子6を設置するのが好ましい。
各発光素子6の構成は特に限定されないが、本実施形態では、例えば、第1発光素子4は紫色LED(Light Emitting Diode)である。第1発光素子4は波長の範囲が400nm以上430nm以下の全ての波長の光を含む光を射出する。第2発光素子3は白色LEDである。第2発光素子3は波長の範囲が430nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光を射出する。第4発光素子5は紫外線LEDである。第4発光素子5は波長の範囲が360nm以上400nm以下の全ての波長の光を含む光を射出する。発光部7は複数のLEDで構成されている。
第1発光素子4及び第2発光素子3が点灯するとき発光部7は波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光を測定対象に同時に射出する。
発光部7は第1発光素子4及び第2発光素子3を備えている。第1発光素子4及び第2発光素子3を同時に点灯させるとき、波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光を測定対象に同時に射出することができる。第4発光素子5を点灯させるとき、波長の範囲が360nm以上400nm以下の全ての波長の光を含む光を測定対象に同時に射出することができる。そして、発光部7が第1発光素子4、第2発光素子3及び第4発光素子5を同時に点灯するとき、測定対象に波長の範囲が360nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光を測定対象に照射することができる。第2発光素子3、第1発光素子4及び第4発光素子5を同時に照射させるとき発光部7は自然光に近い光を射出できる。
筒状の筐体2の軸付近には第2開口部2bが設置されている。分光測定器1は測定対象で反射した光のうち第2開口部2bを通過した光を検出する。
筒状の筐体2の側面から第1基板8、第2基板9及び第3基板10が突出している。そして、第1基板8、第2基板9及び第3基板10は第1制御部11と配線12により電気的に接続されている。
図2は基板の構成を示す概略斜視図であり、分光測定器1から筐体2を除いた図である。図2に示すように、第1基板8には第2発光素子3、第1発光素子4及び第4発光素子5が設置されている。第1基板8には孔8aが設置され、第2発光素子3、第1発光素子4及び第4発光素子5は孔8aを囲んで配置されている。
第1基板8にはスイッチ回路13及び第1コネクター14が設置されている。第2発光素子3、第1発光素子4及び第4発光素子5は図示しない配線によりスイッチ回路13と電気的に接続されている。さらに、スイッチ回路13は第1コネクター14と電気的に接続されている。そして、第1コネクター14は配線12により第1制御部11と電気的に接続されている。
発光部7の第2発光素子3、第1発光素子4及び第4発光素子5にはチップ型LEDが用いられている。チップ型LEDは面実装型LEDともいう。チップ型LEDは薄いので第1基板8に表面実装することができる。また、チップ型LEDはチップ抵抗やチップトランジスターと同じ工程で実装できるので、生産性良く第1基板8に実装することができる。また、チップ型LEDはフィラメントランプや砲弾型のLEDに比べて小型である。従って、チップ型LEDを用いることにより分光測定器1を小型にすることができる。
第1制御部11はスイッチ回路13に電力及び制御信号を出力する。制御信号は発光素子6の点灯と消灯を指示する信号である。スイッチ回路13が発光素子6の点灯を指示する制御信号を入力するとき、スイッチ回路13は発光素子6に電力を供給する。スイッチ回路13は発光素子6の消灯を指示する制御信号を入力するとき、発光素子6への電力の供給を停止する。従って、発光素子6は第1制御部11が出力する制御信号に従って点灯と消灯とを行う。第1基板8、発光素子6、スイッチ回路13等により光源ユニット15が構成されている。
第2基板9には波長可変フィルター16、フィルター駆動回路17及び第2コネクター18が設置されている。波長可変フィルター16はフィルター駆動回路17と図示しない配線で電気的に接続されている。フィルター駆動回路17は第2コネクター18と図示しない配線で電気的に接続されている。波長可変フィルター16は波長可変ファブリ・ペロー・エタロンである。波長可変ファブリ・ペロー・エタロンは小型な波長可変フィルター16である。従って、分光測定器1を小型にすることができる。フィルター駆動回路17は波長可変フィルター16を駆動する回路である。フィルター駆動回路17は波長可変フィルター16を通過する光の波長を制御する。
フィルター駆動回路17は第2コネクター18と電気的に接続されている。そして、第2コネクター18は配線12により第1制御部11と電気的に接続されている。第1制御部11はフィルター駆動回路17に制御信号を出力する。制御信号は波長可変フィルター16を通過させる光の波長を指示する信号である。フィルター駆動回路17は制御信号に従って、波長可変フィルター16を通過させる波長を制御する。波長可変フィルター16、フィルター駆動回路17及び第2基板9等により分光部としてのフィルターユニット21が構成されている。波長可変フィルター16は測定対象により反射された反射光を所定の波長に分光する。
第3基板10には受光素子22、受光素子駆動回路23及び第3コネクター24が設置されている。受光素子22は受光素子駆動回路23と電気的に接続されている。受光素子駆動回路23は第3コネクター24と電気的に接続されている。そして、第3コネクター24は配線12により第1制御部11と電気的に接続されている。受光素子22は入射する光の強度を検出する。そして、光の強度に対応する電圧信号を出力する。受光素子22にはシリコンフォトダイオードやフォトIC(Integrated Circuit)を用いることができる。受光素子22は受光部が1つのポイントセンサーでも良く、受光部が多数配列したラインセンサーやエリアセンサーでも良い。本実施形態では、例えば、受光素子22は受光部が1つのポイントセンサーとする。
受光素子駆動回路23は受光素子22を駆動する回路である。受光素子駆動回路23は受光素子22に電力を供給し、受光素子22が出力する電圧信号を入力してデジタル信号に変換する。そして、受光素子駆動回路23は光の強度を示すデジタル信号を第1制御部11に出力する。波長可変フィルター16が通過させる光の波長の調整を終了したタイミングに合わせて、第1制御部11は受光素子駆動回路23が出力するデジタル信号を入力する。従って、第1制御部11は特定の波長の光の強度を品質良く検出できる。
受光素子22、受光素子駆動回路23及び第3基板10等により受光部としての受光ユニット25が構成されている。フィルターユニット21が分光した光を受光ユニット25が受光して光の光量を示す受光量のデータを第1制御部11に出力する。そして、フィルターユニット21及び受光ユニット25により受光器26が構成されている。フィルターユニット21が波長可変ファブリ・ペロー・エタロンを備えているので、受光器26は波長可変ファブリ・ペロー・エタロンを備えている。受光器26と光源ユニット15によりセンサーユニット27が構成されている。
受光素子22には受光感度分布における感度の高い方向を示す光軸22aがある。孔8a及び波長可変フィルター16は光軸22aが通る場所に設置されている。
図3は分光測定器の構造を示す模式側断面図である。図3に示すように、第1基板8、第2基板9及び第3基板10が光軸22a方向にそれぞれ間隔をあけて配置されている。第1基板8と第2基板9との間には筐体2の一部が設置され、第2基板9と第3基板10との間にも筐体2の一部が設置されている。筐体2は複数の部分が組み立てられた構造になっている。
分光測定器1は発光素子6が光28を射出する側に光透過性のある保護部29が設置されている。発光素子6は光28を測定対象31に向けて射出する。そして、保護部29は発光素子6と測定対象31との間に位置する。測定対象31の付近には塵や水分粒子が浮遊する場合がある。このとき、保護部29は発光素子6や受光器26に塵や水分粒子が付着することを抑制する。
保護部29は通過させる光28の波長を限定するフィルターである。例えば、分光測定器1が可視光の波長領域における分光反射測定をするときには、保護部29には可視光の波長領域に限定した光28を通過させるフィルターを用いる。保護部29が透過する光28の波長特性は特に限定されないが、本実施形態では、例えば、保護部29は波長が350nm〜700nmの間の光28を透過する。そして、保護部29は波長が350nm未満の光28及び波長が700nmを超える光28を非透過にする。これにより、保護部29は受光器26が受光したい波長以外の光28が受光器26に進行することを抑制することができる。近赤外光など測定する対象でない波長の光28はノイズ成分になるので、保護部29が近赤外光を通過させないことにより精度の高い測定を行うことができる。
保護部29は支持部30に接着固定されている。支持部30は筒状の外周部30aと円板状の天板部30bとが接合された形状になっている。天板部30bには開口部30cが設置され、この開口部30cに保護部29が設置されている。外周部30aは筐体2に挿入されており、筐体2から外すことが可能になっている。そして、保護部29は支持部30により筐体2と着脱可能に設置されている。従って、保護部29に塵や水分粒子が付着するときにも、保護部29を分光測定器1から外して塵や水分粒子を拭き取ることができる。そして、清浄化された保護部29を分光測定器1に再設置することができる。従って、保護部29を保守し易くすることができる。
受光素子22の光軸22a上の場所に測定対象31を設置した状態で分光測定器1が使用される。そして、保護部29からの距離が所定の距離の場所に測定対象31が配置される。発光素子6から射出された光28は測定対象31を照射する。測定対象31の表面では光28が乱反射する。光軸22a上の測定対象31の表面を観測点31aとする。分光測定器1は観測点31aで反射した光28を分析する。
測定対象31の表面で反射した光28の一部は保護部29を通過する。保護部29は赤外光を除去する。保護部29を通過した光28の一部は波長可変フィルター16に到達する。波長可変フィルター16は特定の波長の光28を通過させる。通過させる光28の波長は第1制御部11により制御される。
保護部29と波長可変フィルター16との間には第2開口部2b及び第3開口部2cが設置されている。第2開口部2b及び第3開口部2cは筐体2の一部である。第2開口部2b及び第3開口部2cは測定対象31で反射した光28のみを受光素子22に進行させるための絞りとして機能する。
波長可変フィルター16を通過した光28は受光素子22を照射する。そして、受光素子22は照射された光28の強度を検出して受光素子駆動回路23に出力する。このように、受光器26は光28を受光する。発光部7が測定対象31に光28を照射し、測定対象31で反射した反射光28aを受光器26が受光するとき、受光した光28の受光量を第2受光量とする。また、発光部7が第1標準板に光28を照射し、第1標準板に光28で反射した反射光28aを受光器26が受光するとき、受光した光28の受光量を第1受光量とする。第1標準板はタイルや琺瑯等であり、白色の釉を焼き固めた面を有している。第1標準板は400nmから700nmの波長を含む光28を反射する。
図4は光源ユニットの構成を示す模式平面図である。図5及び図6は発光素子の相対位置を説明するための模式側断面図である。図4に示すように、第1基板8には第2発光素子3、第1発光素子4及び第4発光素子5の3種類の発光素子6が設置されている。つまり、複数種類の発光素子6が第1基板8に設置されている。第2発光素子3、第1発光素子4及び第4発光素子5が光28を発光する部分をそれぞれ、第2発光部3a、第1発光部4a及び第4発光部5aとする。第2発光部3a、第1発光部4a及び第4発光部5aは発光部7に相当する。
第1基板8上には3つの第2発光素子3が設置されている。第2発光素子3では光軸22aと第2発光部3aとの間の距離が第2距離32となっている。第1発光素子4では光軸22aと第1発光部4aとの間の距離が第1距離33となっている。第4発光素子5では光軸22aと第4発光部5aとの間の距離が第4距離34となっている。
第1基板8上では第2発光素子3、第1発光素子4、第4発光素子5がこの順で光軸22aを中心にして反時計回りで順番に繰り返して配置されている。そして、隣り合う発光素子6と光軸22aとが成す角度は40度になっている。従って、発光素子6は等角度で配列されている。
測定対象31の表面に凹凸があるとき光28を照射する方向により反射する光28の強度やスペクトルが異なる。分光測定器1では第2発光素子3、第1発光素子4及び第4発光素子5がそれぞれ3方向から光28を照射している為、測定対象31の表面に凹凸があるときにも分光測定器1が検出するスペクトルの測定精度を向上させることができる。
図5及び図6に示すように、第1基板8から第2発光部3aまでの高さを第2発光部高さ3bとする。第1基板8から第1発光部4aまでの高さを第1発光部高さ4bとする。第1発光部高さ4bは第2発光部高さ3bより高い。このように、第2発光部高さ3bと異なる第1発光部高さ4bの発光素子6が第1基板8に設置されている。第1発光部高さ4bが高い第1発光素子4は第2発光部高さ3bが低い第2発光素子3より光軸22aとの距離が近い場所に設置されている。
第1基板8から第4発光部5aまでの高さを発光部高さとしての第4発光部高さ5bとする。第4発光部高さ5bは第1発光部高さ4bより高い。このように、第2発光部高さ3b及び第1発光部高さ4bと異なる第4発光部高さ5bの発光素子6が第1基板8に設置されている。
第4発光部高さ5bが高い第4発光素子5は第1発光部高さ4bが低い第1発光素子4より光軸22aとの距離が近い場所に設置されている。第2発光部高さ3b、第1発光部高さ4b及び第4発光部高さ5bを発光部高さとする。このとき、発光部高さが異なる複数種類の発光素子6が第1基板8に設置されている。そして、発光部高さが高い発光素子6は発光部高さが低い発光素子6より受光器26が受光する光28の光軸22aとの距離が近い場所に設置されている。
第2発光素子3の第2発光部3aから光軸22a上の測定対象31である観測点31aに進む光28と光軸22aとがなす角度を第2角度35とする。第1発光素子4の第1発光部4aから光軸22a上の測定対象31である観測点31aに進む光28と光軸22aとがなす角度を第1角度36とする。第4発光素子5の第4発光部5aから光軸22a上の測定対象31である観測点31aに進む光28と光軸22aとがなす角度を第4角度37とする。
第2角度35、第1角度36及び第4角度37は同じ角度になっている。つまり、複数種類の発光素子6から受光器26が受光する光28の光軸22a上の測定対象31に進む光28と光軸22aとがなす角度が同じになっている。このとき、受光器26が測定対象31に照射された光28を受光するとき、複数種類の発光素子6から照射された光を同じ反射状態で受光することができる。
第2角度35、第1角度36及び第4角度37は45度になっている。つまり、複数種類の発光素子6から光軸22a上の測定対象31に進む光28と光軸22aとがなす角度が45度になっている。このとき、受光器26は測定対象31で反射した光の内で正反射成分を除いた光28を受光することができる。
図7は波長可変フィルターの構造を示す模式側断面図である。図7に示すように、波長可変フィルター16は固定基板38及び可動基板41を備えている。固定基板38は四角形の板状になっている。固定基板38の中央には円柱状に突出する反射膜設置部38aが設置されている。この反射膜設置部38aを囲んで円環状に凹んだ電極設置溝38bが設置されている。電極設置溝38bの周囲には可動基板41側に突出する第1接合部38cが設置されている。第1接合部38cは可動基板41と接合する部位である。
固定基板38の材質は光28を透過する材質であり、強度があれば良く特に限定されない。固定基板38の材質にはケイ酸ガラスが用いられている。
反射膜設置部38aには第1反射膜42が設置されている。電極設置溝38bには第1電極43が設置されている。第1電極43は円環状になっている。
可動基板41には中央を囲む円環状の溝41aが設置されている。溝41aに囲まれた円柱状の部分を可動部41bとする。可動部41bは固定基板38の反射膜設置部38aと対向して配置されている。溝41aの部分では可動基板41の厚みが薄くなっているので、可動部41bは容易に図中上下方向に移動することが可能になっている。可動基板41の材質は光28を透過する材質であり、強度があれば良く特に限定されない。可動基板41の材質にはケイ酸ガラスが用いられている。
可動部41bの固定基板38側の面には第2反射膜44が設置されている。第1反射膜42と第2反射膜44とは対向配置されている。可動基板41の固定基板38側の面には第2電極45が設置されている。第1電極43と第2電極45とは対向配置されている。
第1電極43及び第2電極45は配線12により第1制御部11と電気的に接続されている。第1制御部11は第1電極43と第2電極45との間に印加する電圧を制御する。第1電極43と第2電極45との間の電圧を変えることにより、第1電極43と第2電極45との間に加わる静電力が変わる。そして、第1制御部11は第1電極43と第2電極45との間に印加する電圧を制御することにより第1反射膜42と第2反射膜44との間の距離を制御する。
第1反射膜42と第2反射膜44との間の距離を制御することにより、第1反射膜42及び第2反射膜44を透過する光28の波長の半値幅を制御することができる。波長可変フィルター16の厚みは2mm以下であり、波長可変フィルター16を用いることにより分光測定器1を小型にすることができる。
図8は分光測定器の電気制御ブロック図である。図8において、分光測定器1は分光測定器1の動作を制御する第1制御部11を備えている。そして、第1制御部11はプロセッサーとして各種の演算処理を行うCPU46(中央演算処理装置)と、各種情報を記憶するメモリー47を備えている。受光ユニット25、フィルターユニット21、光源ユニット15、入力装置48及び表示装置49は入出力インターフェイス50及びデータバス51を介してCPU46に接続されている。
センサーユニット27には受光器26及び光源ユニット15が含まれる。受光器26には受光ユニット25及びフィルターユニット21が含まれる。光源ユニット15はCPU46の指示信号を入力する。指示信号は光源ユニット15が光28を射出するか否かの情報を含んでいる。そして、光源ユニット15は指示信号に基づいて光28の射出と射出停止との切り替えを行う。
フィルターユニット21もCPU46の指示信号を入力する。指示信号はフィルターユニット21が通過させる光28の波長の情報を含んでいる。そして、フィルターユニット21は指示信号に基づいて通過させる光28の波長を限定する。
受光ユニット25もCPU46の指示信号を入力する。指示信号は受光ユニット25が受光した光28の受光量を示すデータを出力するか否かの情報を含んでいる。そして、受光ユニット25は指示信号に基づいて受光した光28の受光量をデジタルデータに変換してCPU46へ出力する。
入力装置48はキーボードやマウス等の装置である。入力装置48は操作者が分光測定器1に測定開始と測定終了、測定条件等の各種の指示をするための装置である。表示装置49は測定結果や測定に係わる情報を表示する装置である。表示装置49には液晶表示装置、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ、プラズマディスプレイ、表面電界ディスプレイを用いることができる。
メモリー47は、RAM、ROM等といった半導体メモリーや、ハードディスクといった外部記憶装置を含む概念である。メモリー47は分光測定器1の動作の制御手順や距離測定の演算手順が記述されたプログラム52を記憶する。他にも、メモリー47は第2発光素子3、第1発光素子4及び第4発光素子5が発光する光28の強度等の測定条件データ53を記憶する。測定条件データ53にはフィルターユニット21に出力する電圧とフィルターユニット21が透過させる光28の波長との関係を示すデータが含まれている。
他にも、メモリー47はフィルターユニット21が通過させる光28の波長に係わるデータであるフィルター関連データ54を記憶する。他にも、メモリー47は受光ユニット25が受光した光28の受光量のデータである受光量データ55を記憶する。他にも、メモリー47はフィルターユニット21を通過した光28の波長と受光量との関係を示すスペクトルデータ56を記憶する。スペクトルデータ56には測定対象31に光28を照射して検出した受光量を用いて演算したスペクトルのデータを有する。さらに、スペクトルデータ56には標準板に光28を照射して検出した受光量を用いて演算したスペクトルのデータを有する。他にも、メモリー47はスペクトルデータ56を変換するときに用いる変換データ57を記憶する。他にも、CPU46が動作するためのワークエリアやテンポラリーファイル等として機能する記憶領域やその他各種の記憶領域を備える。
CPU46は、メモリー47内に記憶されたプログラム52に従って、センサーユニット27を駆動させる。そして、CPU46は測定対象31で反射した光28のスペクトルを演算して表示装置49に表示させる。第1制御部11は入力装置48、表示装置49及びCPU46を搭載したコンピューターとして機能する。プログラム52が動作するCPU46は具体的な機能実現部として光源制御部58を有する。光源制御部58は測定条件データ53を用いて第2発光素子3、第1発光素子4及び第4発光素子5が発光する光28の強度を制御する。
他にも、CPU46はフィルター制御部61を有する。フィルター制御部61はフィルターユニット21を通過する光28の波長を制御する。フィルター制御部61は測定する波長の範囲内でフィルターユニット21を通過する光28の波長を順次変更する。
他にも、CPU46は受光制御部62を有する。受光制御部62は受光ユニット25が光28の受光量を検出するタイミングを制御する。受光制御部62はフィルターユニット21が通過させる光28の波長の変更が終了した後で受光ユニット25に光28の強度を検出させる指示信号を出力する。フィルターユニット21の動作が完了した後で受光ユニット25が光28の受光量を検出するので、受光ユニット25は品質良く光28の強度を検出することができる。
他にも、CPU46は演算部としてのスペクトル演算部63を有する。スペクトル演算部63はフィルターユニット21が通過させた光28の波長のデータと受光ユニット25が検出した光28の受光量のデータとを組み合わせる。そして、スペクトル演算部63は光28の波長に対する強度の関係を示すスペクトルデータ56を演算する。
このように、スペクトル演算部63は各波長の受光量を入力して測定対象31に光を照射したときの反射スペクトルを演算する。反射スペクトルは物体に光28を照射して反射した反射光28aのスペクトルをいう。発光部7が発光した光が測定対象31で反射した反射光28aを測定した反射スペクトルを測定対象スペクトルとする。そして、メモリー47には標準板に光28を照射して検出した第1受光量を用いて演算したスペクトルのデータが記憶されている。標準板に光28を照射して検出した第1受光量を用いて演算したスペクトルを標準スペクトルとする。このとき、測定対象31の各波長における反射率は測定対象スペクトル及び標準スペクトルを用いて求められる。そして、スペクトル演算部63は複数の波長における第1受光量及び第2受光量を用いて所定の波長における反射率を演算する。
他にも、CPU46は表示制御部64を有する。表示制御部64はフィルターユニット21が通過させる光28の波長と受光ユニット25が受光した光28の受光量とを表形式で表示装置49に表示する制御を行う。他にも、表示制御部64はスペクトル演算部63が演算したスペクトルデータ56を表示する制御を行う。
次に、分光測定器1が反射スペクトルを演算する動作を説明する。分光測定器1は波長の範囲が400nmから700nmのスペクトルを測定することとする。まず、光源制御部58が光源ユニット15を駆動させて第2発光素子3、第1発光素子4及び第4発光素子5から測定対象31に光28を射出する。予め、測定対象31に照射される光28のスペクトルが自然光に近くなるように、第2発光素子3、第1発光素子4及び第4発光素子5が射出する光28の強度のデータを測定条件データ53の一部として設定しておく。光源制御部58は測定条件データ53を用いて光源ユニット15を駆動させる。これにより、光源ユニット15から測定対象31に自然光に近づけた光28を照射することができる。
次に、フィルター制御部61がフィルターユニット21に400nmの光28を通過させる指示信号を出力する。フィルターユニット21は指示信号を入力して、通過させる光28の波長を400nmに調整する。続いて、受光制御部62は受光ユニット25に光28の受光量を検出する指示信号を出力する。受光ユニット25は指示信号を入力して、受光ユニット25が受光する光28の受光量を検出する。そして、光28の受光量を示す受光量データ55のデータをCPU46に送付する。受光制御部62は光強度を示す受光量データ55と光28の波長が400nmであることを示すデータをメモリー47に記憶する。
次に、フィルター制御部61がフィルターユニット21に405nmの光28を通過させる指示信号を出力する。フィルターユニット21は指示信号を入力して、通過させる光28の波長を405nmに調整する。続いて、受光ユニット25が受光する光28の受光量を検出して受光量データ55のデータをCPU46に送付する。受光制御部62は光強度を示す受光量データ55と光28の波長が405nmであることを示すデータをメモリー47に記憶する。
次に、フィルター制御部61がフィルターユニット21に光28を通過させる波長をさらに5nm長くする指示信号を出力する。そして、受光ユニット25が光28の強度を検出して、光強度を示す受光量データ55を受光制御部62はメモリー47に記憶する。
以上のように、光28を通過させる波長が700nmになるまで波長を5nmずつ増加するステップと、受光ユニット25が光28の強度を検出するステップと、受光量データ55と光28の波長データをメモリー47に記憶するステップを繰り返す。
次に、スペクトル演算部63が反射スペクトルを演算する。受光ユニット25が光28の強度を検出するときの波長を横軸にして縦軸には受光ユニット25が検出した光28の強度をスペクトル演算部63がプロットする。スペクトル演算部63は光28の波長が400nm〜700nmに対する光28の強度をプロットして反射スペクトルの演算を終了する。
次に上述した分光測定器1を用いて反射率を測定する分光測定方法について図9〜図22にて説明する。反射率の測定は波長が400nm〜700nmに対する光28に対して行われる。従って、本方法では反射率のスペクトルが得られる。反射率のスペクトルを反射率スペクトルとする。
図9は、分光測定方法のフローチャートである。図10〜図22は、分光測定方法を説明するための図である。図9のフローチャートにおいて、ステップS1は変換行列設定工程である。変換行列は分光測定器1で測定した測定反射率スペクトルから基準分光測定器65で測定した基準反射率スペクトルを推定するための行列形式のデータ配列である。この工程は分光測定器1を用いて測定した反射率のスペクトルをマルチチャンネル分光測色計で測定した反射率のスペクトルに変換する変換行列をスペクトル演算部63が演算する工程である。スペクトル演算部63は変換行列をメモリー47に変換データ57の1つとして記憶する。尚、以降マルチチャンネル分光測色計をマルチ分光測色計とする。
次にステップS2に移行する。ステップS2は計測工程である。この工程は、分光測定器1を用いて反射率のスペクトルを測定する工程である。次にステップS3に移行する。ステップS3はスペクトル変換工程である。この工程は、測定した反射率のスペクトルのデータと変換行列とを用いて推定スペクトルを演算する工程である。推定スペクトルはマルチ分光測色計で測定したときの反射率を推定したスペクトルである。以上の工程で分光測定工程を終了する。
次に、図10〜図22を用いて、図9に示したステップと対応させて、分光測定方法を詳細に説明する。
図10〜図15はステップS1の変換行列設定工程に対応する図である。図10に示すように、ステップS1において、基準分光測定器65を用意する。基準分光測定器65は分光測定の基準となる測定器である。精度良く反射スペクトルが測定できる装置を選定して基準分光測定器65とする。本実施形態では基準分光測定器65にマルチ分光測色計を用いた。
マルチ分光測色計はスペクトルを直接測定することができる特殊な光学系を搭載した測定器である。マルチ分光測色計は分光測定器1とは異なり、非常に狭い波長範囲の光のみを取り出すことができる。詳しくは、マルチ分光測色計は波長幅で数nm程度の光を取り出せる。マルチ分光測色計で計測したスペクトルは、精度の良いスペクトルを測定することができる。
分光測定器1ではある波長での受光量を測定しても、実際に得られる値は、その波長を含んだある波長幅の中での光強度に重みを付けて積分した値となってしまう。これは波長可変フィルター16の特性に起因するものである。“重みを付けて積分した値“の重みは正規分布に類似した関数になっている。尚、分光測定器1で得られるこのようなスペクトルを「測定スペクトル」とし、基準分光測定器65を用いて計測したスペクトルを「基準スペクトル」とする。
測定スペクトルから得られる反射率のスペクトルを「測定反射率スペクトル」とする。そして、基準スペクトルから得られる反射率のスペクトルを「基準反射率スペクトル」とする。測定反射率スペクトル及び基準反射率スペクトルから変換行列が演算される。測定反射率スペクトルと変換行列とを用いて基準反射率スペクトルを推定することができる。基準反射率スペクトルを推定したスペクトルを「推定スペクトル」とする。測定反射率スペクトルから推定スペクトルを推定する演算に変換行列が用いられる。
基準分光測定器65は光源66及び第2制御部67を備えている。光源66には白熱電球が用いられている。白熱電球は広範囲の波長の光28を射出する。白熱電球が射出する光28を標準光とする。光源66が光28を照射する場所に標準基板としての第1標準板68を配置する。
そして、光源66から第1標準板68に光28を照射させて、反射した光28を基準分光測定器65が受光して分光する。基準分光測定器65は波長が400nm〜700nmの範囲における各波長の受光量を第2制御部67に出力する。波長が400nmから700nmまでの5nm毎の波長間隔で各波長における受光量を基準分光測定器65が出力する。そして、第2制御部67は各波長の受光量から基準スペクトルを演算する。第1標準板68を基準分光測定器65が測定したスペクトルを第1基準スペクトルとする。第2制御部67は第1制御部11と電気的に接続されている。そして、第2制御部67は第1制御部11に第1基準スペクトルのデータを転送する。第1制御部11は第1基準スペクトルのデータをスペクトルデータ56の1つとしてメモリー47に記憶する。
図11に示すように、次に、光源66が光28を照射する場所に第2標準板69を配置する。第2標準板69は第1標準板68と同様にタイルや琺瑯等であり、白色の釉を焼き固めた面を有している。第2標準板69も第1標準板68と同じく400nmから700nmの波長の光28を反射する。第2標準板69は第1標準板68と異なる色調を有している。
そして、光源66から第2標準板69に光28を照射させて、反射した光28を基準分光測定器65が受光して分光する。波長が400nmから700nmまでの5nm毎の波長間隔で各波長における受光量を基準分光測定器65が第2制御部67に出力する。そして、第2制御部67は各波長の受光量から基準スペクトルを演算する。第2標準板69を基準分光測定器65が測定したスペクトルを第2基準スペクトルとする。第1基準スペクトルと第2基準スペクトルとは異なる分布になる。そして、第2制御部67は第1制御部11に第2基準スペクトルのデータを転送する。第1制御部11は第2基準スペクトルのデータをスペクトルデータ56の1つとしてメモリー47に記憶する。
次に、第1制御部11は反射率を演算する。反射率は式(1)により求められる。λは波長を示し、400nmから700nmまでの5nmの間隔の値になっている。RR(λ)は波長がλのときの反射率を示す。LVP1(λ)は波長がλのときの第1標準板の受光量を示し、第1基準スペクトルから得られる。LVP2(λ)は波長がλのときの第2標準板の受光量を示し、第2基準スペクトルから得られる。CORP1は第1標準板の校正値を示す定数である。
Figure 2020020702
式(1)に示すように、波長λの反射率は第2標準板の受光量(λ)を第1標準板の受光量(λ)にて除算し、第1標準板の校正値を乗算して算出される。図12に示すように、各波長λにおける反射率の分布を示すスペクトルが得られる。尚、図中に示すスペクトルは1つの例を示している。このようにして基準反射率スペクトルが演算される。反射スペクトルは反射光28aのスペクトルであり、反射率スペクトルは2種類の面で反射した反射光28aの比率のスペクトルを示す。
図13に示すように、次に、分光測定器1における発光部7が光28を照射する場所に第1標準板68を配置する。そして、発光部7から第1標準板68に光28を照射させて、反射した光28をフィルターユニット21が分光して受光ユニット25が受光する。分光測定器1は波長が400nm〜700nmの範囲における各波長の受光量を測定してメモリー47に記憶する。波長が400nmから700nmまでの5nm毎の波長間隔で各波長における受光量を分光測定器1が測定して記憶する。そして、第1制御部11は各波長の受光量から反射スペクトルを演算する。第1標準板68を分光測定器1が測定したスペクトルを第1測定スペクトルとする。
図14に示すように、次に、分光測定器1における発光部7が光28を照射する場所に第2標準板69を配置する。そして、発光部7から第2標準板69に光28を照射させて、反射した光28をフィルターユニット21が分光して受光ユニット25が受光する。分光測定器1は波長が400nm〜700nmの範囲における各波長の受光量を測定してメモリー47に記憶する。波長が400nmから700nmまでの5nm毎の波長間隔で各波長における受光量を分光測定器1が測定して記憶する。そして、第1制御部11は各波長の受光量から反射スペクトルを演算する。第2標準板69を分光測定器1が測定したスペクトルを第2測定スペクトルとする。第1測定スペクトルと第2測定スペクトルとは異なる分布になる。
次に、第1制御部11は反射率を演算する。反射率は式(1)により求められる。第1標準板の受光量(λ)は第1測定スペクトルから得られる。第2標準板の受光量(λ)は第2測定スペクトルから得られる。図15に示すように、各波長λにおける反射率の分布を示すスペクトルが得られる。尚、図中に示すスペクトルは1つの例を示している。このようにして測定反射率スペクトルが演算される。
基準反射率スペクトル、測定反射率スペクトル及び変換行列の関係は特許文献2に詳しく記載されている。本実施形態では概略を記載する。測定反射率スペクトルにおける波長が400nmから700nmまでの5nm毎の波長間隔の反射率を並べた数列を測定反射率スペクトルDとする。測定反射率スペクトルDの要素数は61個である。測定反射率スペクトルDは数列をベクトル形式に表示した形態である。同様に、基準反射率スペクトルにおける波長が400nmから700nmまでの5nm毎の波長間隔の反射率を並べた数列を基準反射率スペクトルSとする。基準反射率スペクトルSは数列をベクトル形式に表示した形態である。基準反射率スペクトルSの要素数は61個である。変換行列Mは行列の形式で表示した形態である。
このとき、測定反射率スペクトルD、基準反射率スペクトルS及び変換行列Mの関係は式(2)で示される。基準反射率スペクトルSはs1〜s61の数列である。測定反射率スペクトルDはd1〜d61の数列である。変換行列Mはm1・1〜m61・61の61行61列の行列である。測定反射率スペクトルD及び基準反射率スペクトルSは横ベクトルの形式で表す。
Figure 2020020702
測定反射率スペクトルD及び基準反射率スペクトルSは行ベクトルの形式で示される。そして、式2は式(3)の形式でも表示される。
t=M・Dt (3)
尚、St、Dtの「t」は転置を示す。
M・DtがStに近くなるようなMを演算する。この演算方法を説明するために式(4)に示す評価関数Fを設定する。
F(M)=|St―M・Dt2 (4)
評価関数F(M)が最少になるときのMが式(3)におけるMになる。評価関数F(M)が最少になるための必要十分条件は式(5)に示すように評価関数F(M)をMで偏微分した値が0になることである。
Figure 2020020702
尚、評価関数F(M)をMで偏微分するのは評価関数F(M)を変換行列Mの各要素(m1・1、m1・2、m1・3、・・・)で偏微分することである。
式(5)を変形してMを演算することにより式(6)が得られる。
Figure 2020020702
測定反射率スペクトルD及び基準反射率スペクトルSの各要素数が61個のとき変換行列Mは一意的に決定できない。そこで、光源ユニット15及び光源66にカラーフィルターを設置して複数種類の光における反射スペクトルを測定する。第1標準板68及び第2標準板69に照射する光28をサンプル光とする。
そして、基準反射率スペクトルSを複数のサンプル光を照射して基準分光測定器65で測定した基準反射率スペクトルSを式(7)に示す。基準反射率スペクトルSは行列の形式で表現される。サンプル光には複数色の光で測定が行われる。基準反射率スペクトルSの列毎に各サンプル光で測定された反射率の値が設置される。C1、C2、C3、C4はそれぞれ第1色、第2色、第3色、第4色を示す。nは色数を示し、kはスペクトル点数を示す。
Figure 2020020702
測定反射率スペクトルDを複数のサンプル光を照射して分光測定器1で測定した測定反射率スペクトルDを式(8)に示す。測定反射率スペクトルDは行列の形式で表現される。サンプル光には複数色の光で測定が行われる。測定反射率スペクトルDの列毎に各サンプル光で測定された反射率の値が設置される。C1、C2、C3、C4はそれぞれ第1色、第2色、第3色、第4色を示す。nは色数を示し、mはスペクトル点数を示す。
Figure 2020020702
続いて、式(6)に式(7)及び式(8)を代入してスペクトル演算部63が変換行列Mを演算する。このように、光源66から標準光を第1標準板68及び第2標準板69に照射して基準分光測定器65で測定した反射率スペクトルと発光部7が射出する光28を第1標準板68及び第2標準板69に照射して分光測定器1で測定した反射率スペクトルとを用いて変換行列を設定する。
図16〜図21はステップS2の計測工程に対応する図である。図16に示すように、ステップS2において、分光測定器1における発光部7が光28を照射する場所に測定対象31を配置する。そして、発光部7から測定対象31に光28を照射させて、反射した光28をフィルターユニット21が分光して受光ユニット25が受光する。分光測定器1は波長が400nm〜700nmの範囲における各波長の受光量を測定してメモリー47に記憶する。波長が400nmから700nmまでの5nm毎の波長間隔で各波長における受光量を分光測定器1が測定して記憶する。そして、第1制御部11は各波長の受光量から反射スペクトルを演算する。測定対象31を分光測定器1が測定したスペクトルを対象物測定スペクトルとする。
図17は光源ユニット15が照射する光28のスペクトルを示す。図17において、縦軸は光源ユニット15が照射する光28の強度を示す。図中のグラフでは最も強い光の強度が1になるようにデータが規格化されている。横軸は波長を示す。第1波長域70は第1発光素子4が発光する波長域である。第1波長域70の波長は380nm以上440nm以下である。従って、第1発光素子4は波長の範囲が400nm以上430nm以下の全ての波長の光を含む光28を射出する。第2波長域71は第2発光素子3が発光する波長域である。第2波長域71の波長は420nm以上700nm以上である。従って、第2発光素子3は波長の範囲が430nm以上700nm以下の全ての波長の光28を含む光を射出する。第4波長域72は第4発光素子5が発光する波長域である。第4波長域72の波長は350nm以上400nm以下である。従って、第4発光素子5は波長の範囲が360nm以上400nm以下の全ての波長の光28を含む光を射出する。
測定対象31が蛍光体を含まないとき、分光測定器1が測定するときには第1発光素子4及び第2発光素子3をともに点灯する。そして、発光部7は波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光を測定対象31に同時に射出する。発光部7が射出する光28は測定対象31を照射する。測定対象31は照射された光28の一部を反射する。測定対象31で反射した光28の一部はフィルターユニット21に向かって進行する。フィルターユニット21は測定対象31により反射された反射光28aから波長の範囲が400nm以上700nm以下の所定の波長の光を分光する。
測定対象31が蛍光体を含むとき、分光測定器1が測定するときには第1発光素子4、第2発光素子3及び第4発光素子5をともに点灯する。そして、発光部7が照射する光28の波長の範囲を360nm以上700nm以下にする。そして、フィルターユニット21が分光する光28の波長の範囲は400nm以上700nm以下である。測定対象31が蛍光体を含むとき、測定対象31を照射する波長が360nm以上400nm以下の光28を測定対象31が受けて400nm以上の波長の光28を射出する。このため、発光部7は測定する波長の範囲より短い波長の光28を測定対象31に照射して測定する。
フィルターユニット21により分光された光28は受光ユニット25を照射する。受光ユニット25は分光した光28を受光して受光した光28の光量を示す受光量である第2受光量を出力する。
フィルター制御部61はフィルターユニット21が分光する波長を400nmから700nmまでの5nm毎に変更する。そして、フィルターユニット21が分光する光28の波長を切り換えるとき、受光制御部62は受光ユニット25が受光した第2受光量を受光量データ55の1つとしてメモリー47に記憶する。従って、メモリー47には400nmから700nmまでの5nm毎の波長における第2受光量が記憶される。そして、スペクトル演算部63は各波長における第2受光量を用いて対象物測定スペクトルを演算する。
その結果、図18に示すように、対象物測定スペクトルが得られる。図18の縦軸は受光ユニット25が出力する受光部出力の電流値を示している。横軸はフィルターユニット21が分光する光28の波長を示している。測定スペクトルには波長が400nmから700nmまでの第2受光量が示されている。
図19に示すように、ステップS2において、分光測定器1における発光部7が光28を照射する場所に第1標準板68を配置する。そして、発光部7から第1標準板68に光28を照射させて、反射した光28をフィルターユニット21が分光して受光ユニット25が受光する。分光測定器1は波長が400nm〜700nmの範囲における各波長の第1受光量を測定してメモリー47に記憶する。波長が400nmから700nmまでの5nm毎の波長間隔で各波長における第1受光量を分光測定器1が測定して記憶する。そして、第1制御部11のスペクトル演算部63は各波長の第1受光量から反射スペクトルを演算する。この反射スペクトルは第1標準板68を分光測定器1が測定したスペクトルなので第1測定スペクトルである。
分光測定器1が測定するときには第1発光素子4、第2発光素子3及び第4発光素子5をともに点灯する。そして、発光部7は波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光を第1標準板68に同時に射出する。発光部7が射出する光28は第1標準板68を照射する。第1標準板68は照射された光28の一部を反射する。第1標準板68で反射した光28の一部はフィルターユニット21に向かって進行する。フィルターユニット21は第1標準板68により反射された反射光28aから波長の範囲が400nm以上700nm以下の所定の波長の光を分光する。
フィルターユニット21により分光された光28は受光ユニット25を照射する。受光ユニット25は分光した光28を受光して受光した光28の光量を示す受光量である第1受光量を出力する。第1受光量は第1標準板68で反射した反射光28aをフィルターユニット21が分光し受光ユニット25が受光した光28の光量である。
フィルター制御部61はフィルターユニット21が分光する波長を400nmから700nmまでの5nm毎に変更する。そして、フィルターユニット21が分光する光28の波長を切り換えるとき、受光制御部62は受光ユニット25が受光した第1受光量を受光量データ55の1つとしてメモリー47に記憶する。従って、メモリー47には400nmから700nmまでの5nm毎の波長における第1受光量が記憶される。そして、スペクトル演算部63は各波長における第1受光量を用いて測定スペクトルを演算する。
その結果、図20に示すように、第1受光量の測定スペクトルが得られる。図20の縦軸は受光ユニット25が出力する受光部出力の電流値を示している。受光部出力の電流値は第1受光量に相当するデータである。横軸はフィルターユニット21が分光する光28の波長を示している。測定スペクトルには波長が400nmから700nmまでの第1受光量が示されている。
次に、スペクトル演算部63が反射率を演算する。スペクトル演算部63は受光ユニット25から各波長の第1受光量及び第2受光量を入力して測定対象31に光28を照射したときの反射率スペクトルを演算する。反射率の演算には式(9)が用いられる。RR(λ)は波長がλのときの反射率を示す。LV1(λ)は波長がλのときの第1受光量を示す。LV2(λ)は波長がλのときの第2受光量を示す。CORP1は第1標準板の校正値を示す定数である。式(9)が示すように、スペクトル演算部63は所定の波長における第2受光量を第1受光量で除算して第1標準板の校正値を乗算して反射率を演算する。そして、スペクトル演算部63は複数の波長における反射率から測定反射率スペクトルを演算する。
Figure 2020020702
その結果、図21に示すように、測定反射率スペクトルが得られる。図中縦軸に反射率が示され、横軸には波長が示されている。測定した波長の範囲に受光量を検出されない範囲があると所定の波長における反射率を精度良く演算できない。本方法では波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光が第1標準板68に同時に射出される。そして、波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光28を含む光が測定対象31に同時に射出される。従って、測定した波長の範囲に受光量を検出されない範囲がないので所定の波長における反射率を精度良く演算することができる。
図22はステップS3のスペクトル変換工程に対応する図である。ステップS3では測定反射率スペクトルDと変換行列Mから推定反射率スペクトルEを演算する。測定反射率スペクトルD、変換行列M及び推定反射率スペクトルEの関係式は式(10)に示される。
t=M・Dt (10)
つまり、変換行列Mに転置した測定反射率スペクトルDを乗算することにより推定反射率スペクトルEが算出される。その結果、図22に示すように、推定反射率スペクトルEが得られる。図中縦軸に反射率が示され、横軸には波長が示されている。推定反射率スペクトルEは基準分光測定器65を用いて測定対象31の反射率のスペクトルを測定したときのスペクトルを推定したものである。このように、スペクトル演算部63は変換行列を用いて基準分光測定器65で測定したときの基準反射率スペクトルを推定する演算を行う。以上の工程により分光測定工程を終了する。
上述したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)本実施形態によれば、発光部7が測定対象31に光28を射出する。このとき、発光部7は複数のLEDで構成され波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光28を含む光28を同時に測定対象31に向けて射出する。そして、測定対象31により光28が反射される。フィルターユニット21が反射光28aから所定の波長の光28を分光する。フィルターユニット21が分光した光を受光ユニット25が受光する。受光ユニット25は受光した光28の光量を示す第2受光量を出力する。出力された第2受光量をスペクトル演算部63が入力して測定対象31の反射スペクトルである測定対象反射スペクトルを演算している。
スペクトル演算部63は複数の波長における第2受光量を用いて所定の波長における反射率を演算する。従って、測定した波長の範囲に第2受光量を検出されない範囲があると所定の波長における反射率を精度良く演算できない。分光測定器1の発光部7は波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光28を測定対象31に同時に射出する。従って、測定した波長の範囲に受光量を検出されない範囲がないので、測定した波長の範囲の各波長における反射率を精度良く演算することができる。
(2)本実施形態によれば、発光部7が第1標準板68に光28を射出した反射光28aをフィルターユニット21が分光し、受光ユニット25が受光する。センサーユニット27は第1受光量をスペクトル演算部63に出力する。そして、出力された第1受光量をスペクトル演算部63が入力する。スペクトル演算部63は各波長における第2受光量を第1受光量で除算して反射率を演算する。反射率は各波長において演算されるので、反射率スペクトルが演算される。スペクトル演算部63は、複数の波長における反射率から測定反射率スペクトルを演算する。そして、スペクトル演算部63は変換行列を用いて測定対象31の推定スペクトルを演算する。この変換行列は分光測定器1で測定した反射率スペクトルのデータをもちいて基準分光測定器65で測定した反射率スペクトルのデータを推定するための行列データである。従って、基準分光測定器65で測定したときの反射率スペクトルを推定することができる。
(3)本実施形態によれば、第1発光素子4は波長の範囲が400nm以上430nm以下の全ての波長の光を含む光28を射出する。そして、第2発光素子3は波長の範囲が430nm以上700nm以下の全ての波長の光28を含む光28を射出する。従って、第1発光素子4及び第2発光素子3を同時に点灯させるとき、波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光28を含む光28を測定対象31に同時に射出することができる。
(4)本実施形態によれば、発光部7は紫色LED(Light Emitting Diode)及び白色LEDを備えている。紫色LED及び白色LEDを同時に点灯させるとき、波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光28を含む光28を測定対象31に同時に射出することができる。
(5)本実施形態によれば、第4発光素子5は波長の範囲が360nm以上400nm以下の全ての波長の光28を含む光28を射出する。従って、第4発光素子5を含むLEDを同時に点灯させるとき、波長の範囲が360nm以上700nm以下の全ての波長の光28を含む光28を測定対象31に同時に射出することができる。そして、波長の範囲が360nm以上700nm以下の全ての波長の光28を含む光28を測定対象31に射出することができる。
(6)本実施形態によれば、発光部7は紫外線LEDを備えている。紫外線LEDを含むLEDを同時に点灯させるとき、波長の範囲が360nm以上400nm以下の全ての波長の光28を含む光28を測定対象31に同時に射出することができる。そして、波長の範囲が360nm以上700nm以下の全ての波長の光28を含む光28を測定対象31に射出することができる。
(7)本実施形態によれば、発光部7が備えるLEDはチップ型LEDである。チップ型LEDは薄いので回路基板に表面実装することができる。従って、生産性良くLEDを実装することができる。
(8)本実施形態によれば、波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光28を含む光28を第1標準板68に同時に射出している。そして、第1標準板68により反射された反射光28aから波長の範囲が400nm以上700nm以下の所定の波長の光28を分光している。そして、分光した光28を受光して受光した光28の光量を示す第1受光量を出力している。波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光28を含む光28を測定対象31に同時に射出している。そして、測定対象31により反射された反射光28aから所定の波長の光28を分光している。そして、分光した光28を受光して受光した光28の光量を示す第2受光量を出力している。そして、所定の波長における第2受光量を第1受光量で除算して反射率を演算している。
測定対象31の測定をする前に標準光を照射して測定した反射率スペクトルと発光部7が射出する光28を照射して測定した反射率スペクトルとを用いて変換行列を設定している。そして、測定対象31の測定をするときには複数の波長における受光量から各波長における反射率を演算している。次に、各波長における反射率と変換行列とを用いて反射率スペクトルを演算している。
測定した波長の範囲に受光量を検出されない範囲があると所定の波長における反射率を精度良く演算できない。本実施形態では波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光28を含む光28が第1標準板68に同時に射出される。そして、波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光28を含む光28が測定対象31に同時に射出される。従って、測定した波長の範囲に受光量を検出されない範囲がないので所定の波長における反射率を精度良く演算することができる。さらに、変換行列を乗算するとき、測定データが存在しない波長域の部分がないので、測定データが存在しない波長域の部分の影響が他の波長域にでることを抑制できる。その結果、分光測定方法は反射率スペクトルを精度良く測定することができる。
(第2の実施形態)
次に、分光測定器の一実施形態について図23及び図24を用いて説明する。図23は光源ユニットの構成を示す模式平面図である。図24は光源ユニットが照射する光のスペクトルを示す図である。本実施形態が第1の実施形態と異なるところは、発光部7を構成するLEDが異なる点にある。尚、第1の実施形態と同じ点については説明を省略する。
すなわち、本実施形態では、図23に示すように分光測定器75は第1基板76を備えている。第1基板76には第3光源としての第3発光素子77及び第4発光素子5の2種類の発光素子6が設置されている。つまり、複数種類の発光素子6が第1基板76に設置されている。第3発光素子77が光28を発光する部位をそれぞれ、第3発光部77aとする。第3発光部77a及び第4発光部5aは発光部78に相当する。
このように、発光部78は第3発光素子77を備えている。そして、波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光28を含む光28を第3発光素子77が射出する。第3発光素子77は、紫白色LEDである。
第3光源である第3発光素子77は波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光を射出する。従って、第3発光素子77を点灯させるとき、波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光を測定対象31に同時に射出することができる。
図24において縦軸は光源ユニット15が照射する光28の強度を示す。最も強い強度が1になるようにデータが規格化されている。横軸は波長を示す。第3波長域79は第3発光素子77が発光する波長域である。第3波長域79の波長は380nm以上700nm以下である。従って、第3発光素子77は波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光28を含む光28を射出する。第4発光素子5が発光する波長域である第4波長域72の波長は350nm以上400nm以下である。波長が400nm付近では光28の強度が低いがセンサーユニット27が反射光28aの受光量を測定可能な光28の強度になっている。
分光測定器75が測定するときには第3発光素子77及び第4発光素子5をともに点灯する。そして、発光部78は波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光を測定対象31に同時に射出する。発光部78が射出する光28は測定対象31を照射する。測定対象31は照射された光28の一部を反射する。測定対象31で反射した光28の一部はフィルターユニット21に向かって進行する。フィルターユニット21は測定対象31により反射された反射光28aから波長の範囲が400nm以上700nm以下の所定の波長の光を分光する。
本実施形態の発光部78は波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光を測定対象31に同時に射出する。従って、測定した波長の範囲に受光量を検出されない範囲がないので、測定した波長の範囲の各波長における反射率を精度良く演算することができる。
(第3の実施形態)
次に、分光測定器の一実施形態について図25を用いて説明する。図25は分光部及び受光部の構成を示す模式側断面図である。本実施形態が第1の実施形態と異なるところは、分光部及び受光部の構成が異なる点にある。尚、第1の実施形態と同じ点については説明を省略する。
図25に示すように、分光測定器81は第1の実施形態におけるフィルターユニット21に代えて分光部としてのLVF82(Linear Variable Filter)を備えている。さらに、分光測定器81は第1の実施形態における受光素子22に代えてラインセンサー83を備えている。
LVF82は基板84を備えている。基板84は光透過性のあるガラス基板である。基板84上には第1半透過膜85、透過膜86、第2半透過膜87が積層されている。透過膜86は光28が進行する方向の厚みが場所により異なっている。図中左側が右側より薄くなっている。そして、透過膜86の厚みは図中左端からの距離に比例して厚くなっている。このため、LVF82は図中左側は波長の短い光28が通過し、図中右側は波長の長い光28が通過する。従って、図中左側から右側に行くに従ってLVF82を通過する光28の波長が長くなる。
ラインセンサー83はフォトトランジスターが図中左右に多数配列した装置である。ラインセンサー83において図中左側のフォトトランジスターは波長の短い光28の受光量を測定する。そして、ラインセンサー83において図中右側のフォトトランジスターは波長の長い光28の受光量を測定する。ラインセンサー83は波長が400nm以上700nm以下の波長の光28を測定可能になっている。
分光測定器81の発光部78は波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光を測定対象31に同時に射出する。そして、ラインセンサー83が波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光28を含む光を検出することができる。LVF82は通過する波長を制御するフィルター制御部61が不要であり、第1制御部11を簡易にすることができる。
(第4の実施形態)
次に、上記の分光測定器1を備えた食物分析装置の一実施形態について図26を用いて説明する。食物分析装置は分光による糖類の非侵襲的測定装置や食物、生体、鉱物等の情報の非侵襲的測定装置等の物質成分分析装置に用いることができる。食物分析装置は物質成分分析装置の1種である。尚、上記の実施形態と同じ点については説明を省略する。
図26は、食物分析装置の構成を示すブロック図である。図26に示すように、電子機器としての食物分析装置91は検出器92、制御部93及び表示部94を備えている。検出器92は光28を射出する光源95、測定対象物96からの反射光28aが導入される受光レンズ97、受光レンズ97から導入された反射光28aを分光する光モジュール98を備えている。さらに、検出器92は分光された光を検出する光センサー99を備えている。そして、検出器92に分光測定器1、分光測定器75または分光測定器81が用いられていている。光源95は第1の実施形態の発光部7に加え近赤外光を発光するLEDを備えている。光モジュール98は第1の実施形態の波長可変フィルター16に相当する。光センサー99は第1の実施形態の受光素子22に相当する。尚、光センサー99は2次元のエリアセンサーになっている。
制御部93は光源95の点灯・消灯制御、点灯時の明るさ制御を実施する光源制御部100及び光モジュール98を制御する制御部としての波長制御部101を備えている。波長制御部101は光モジュール98を制御する。さらに、制御部93は光センサー99を制御して光センサー99で受光された分光画像を取得する検出制御部102、信号処理部103及び記憶部104を備えている。
光源制御部100は分光測定器1の光源制御部58に相当し、波長制御部101は分光測定器1のフィルター制御部61に相当する。検出制御部102は分光測定器1の受光制御部62に相当し、信号処理部103は分光測定器1のスペクトル演算部63の機能を含む。
食物分析装置91を駆動させると光源制御部100により光源95が制御されて光源95から測定対象物96に光28が照射される。そして、測定対象物96で反射された光28は受光レンズ97を通って光モジュール98に入射する。光モジュール98は波長制御部101の制御により駆動される。これにより、検出器92は光モジュール98から目的とする波長の光28を取り出すことができる。そして、取り出された光28は、光センサー99に受光される。また、受光された光28は分光画像として記憶部104に蓄積される。また、信号処理部103は波長制御部101を制御して光モジュール98に印加する電圧値を変化させ、各波長に対する分光画像を取得する。
そして、信号処理部103は記憶部104に蓄積された各画像における各画素のデータを演算処理し、各画素におけるスペクトルを求める。また、記憶部104にはスペクトルに対する食物の成分に関する情報が記憶されている。記憶部104に記憶された食物に関する情報を基に信号処理部103は求めたスペクトルのデータを分析する。そして、信号処理部103は測定対象物96に含まれる食物成分と各食物成分含有量を求める。また、得られた食物成分及び含有量から信号処理部103は食物カロリーや鮮度等をも算出することができる。更に、画像内のスペクトル分布を分析することで、信号処理部103は検査対象の食物の中で鮮度が低下している部分の抽出等をも実施することができる。更には、信号処理部103は食物内に含まれる異物等の検出をも実施することができる。そして、信号処理部103は上述のようにして得られた検査対象の食物の成分や含有量、カロリーや鮮度等の情報を表示部94に表示させる処理をする。
食物分析装置91の検出器92には上記の分光測定器1、分光測定器75または分光測定器81が用いられていている。上記の分光測定器1、分光測定器75及び分光測定器81は反射率スペクトルを精度良く測定することができる。従って、食物分析装置91は反射率スペクトルを精度良く測定することができる分光測定器を備えた食物分析装置91とすることができる。
また、食物分析装置91の他にも略同様の構成により、上述したようなその他の情報の非侵襲的測定装置としても利用することができる。例えば、血液等の体液成分の測定、分析等、生体成分を分析する生体分析装置として用いることができる。このような生体分析装置としては、例えば、血液等の体液成分を測定する装置に食物分析装置91を用いることができる。他にも、エチルアルコールを検知する装置とすれば、運転者の飲酒状態を検出する酒気帯び運転防止装置に食物分析装置91を用いることができる。また、このような生体分析装置を備えた電子内視鏡システムとしても用いることができる。更には、鉱物の成分分析を実施する鉱物分析装置としても用いることができる。
更に、上記の分光測定器1、分光測定器75及び分光測定器81を用いた電子機器としては、以下のような装置に適用することができる。例えば、インクジェット式のプリンターに用いることができる。インクジェットヘッドを移動させるキャリッジに上記の分光測定器1、分光測定器75または分光測定器81を設置する。そして、インクジェットヘッドが吐出するインキ滴により描画された画像の反射率スペクトルを分光測定器1、分光測定器75または分光測定器81が測定する。分光測定器1、分光測定器75または分光測定器81は反射率スペクトルを精度良く測定することができる。従って、インクジェット式のプリンターは反射率スペクトルを精度良く測定することができる分光測定器を備えた電子機器とすることができる。
尚、本実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により種々の変更や改良を加えることも可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)
前記第1の実施形態では、波長可変フィルター16が光28を分光した。前記第3の実施形態では、LVF82が光28を分光した。他にも、光28を分光する方法には回折格子を用いても良い。回折格子を用いることにより光28を分光することができる。
(変形例2)
前記第1の実施形態では、ステップS1の変換行列設定工程で第1標準板68の反射光28aを測定した後で第2標準板69の反射光28aを測定した。標準板の測定順番は逆でもよい。第2標準板69の反射光28aを測定した後で第1標準板68の反射光28aを測定してもよい。また、基準分光測定器65を用いて第1標準板68及び第2標準板69の反射光28aを測定した後で分光測定器1を用いて第1標準板68及び第2標準板69の反射光28aを測定した。測定する測定器の順番は逆でもよい。分光測定器1を用いて第1標準板68及び第2標準板69の反射光28aを測定した後で、基準分光測定器65を用いて第1標準板68及び第2標準板69の反射光28aを測定しても良い。
ステップS2の計測工程では測定対象31の反射光28aを測定した後で第1標準板68の反射光28aを測定した。測定順番は逆でもよい。第1標準板68の反射光28aを測定した後で測定対象31の反射光28aを測定してもよい。
(変形例3)
前記第1の実施形態では、発光部7の第2発光素子3、第1発光素子4及び第4発光素子5にはチップ型LEDを用いた。他にも第2発光素子3、第1発光素子4及び第4発光素子5には砲弾型LEDや多セグメント型LEDを用いても良い。
(変形例4)
前記第1の実施形態では、発光素子6の構成に紫色LED、白色LED及び紫外線LEDを用いた。前記第2の実施形態では、紫白色LED及び紫外線LEDを用いた。LEDの色の組み合わせはこの2種類に限らない。赤色LED、緑色LED、黄色LED等を含んだ組み合わせにしても良い。LEDの組み合わせを調整して白熱電球に近い発光スペクトルにしても良い。
以下に、実施形態から導き出される内容を記載する。
分光測定器は、波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光を測定対象に同時に射出する発光部と、前記測定対象により反射された反射光を所定の波長に分光する分光部と、前記分光部が分光した光を受光して受光した光の光量を示す第2受光量を出力する受光部と、各波長の前記第2受光量を入力して前記測定対象に光を照射したときの反射スペクトルを演算する演算部と、を備え、前記演算部は複数の波長における第2受光量を用いて所定の波長における反射率を演算することを特徴とする。
この構成によれば、発光部が測定対象に光を射出する。このとき、発光部は波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光を同時に射出する。そして、測定対象により光が反射される。この反射した光を反射光とする。分光部が反射光から所定の波長の光を分光する。分光部が分光した光を受光部が受光する。受光部は受光した光の光量を示す第2受光量を出力する。出力された第2受光量を演算部が入力して測定対象の反射スペクトルを演算する。反射スペクトルは反射光のスペクトルである。
演算部は複数の波長における第2受光量を用いて所定の波長における反射率を演算する。従って、測定した波長の範囲に第2受光量を検出されない範囲があると所定の波長における反射率を精度良く演算できない。本構成の発光部は波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光を測定対象に同時に射出する。従って、測定した波長の範囲に第2受光量を検出されない範囲がないので所定の波長における反射率を精度良く演算することができる。
上記の分光測定器は、前記発光部が標準基板に光を射出して反射した反射光を前記分光部が分光し前記受光部が受光した光の光量を第1受光量とし、前記分光測定器で測定した測定反射率スペクトルから基準分光測定器で測定した基準反射率スペクトルを推定するための行列を変換行列とするとき、前記演算部は前記受光部から前記第1受光量を入力して、各波長における前記第2受光量を前記第1受光量で除算して反射率を演算し、前記変換行列を用いて前記基準反射率スペクトルを推定する演算を行うことが好ましい。
この構成によれば、発光部が標準基板に光を射出した反射光を分光部が分光し、受光部が受光した光の光量を第1受光量とする。受光部は第1受光量を演算部に出力する。そして、出力された第1受光量を演算部が入力する。演算部は各波長における第2受光量を第1受光量で除算して反射率を演算する。反射率は各波長において演算されるので、反射率スペクトルが演算される。そして、演算部は変換行列を用いて測定対象の反射率スペクトルを演算する。この変換行列は分光測定器で測定した反射率スペクトルのデータを用いて基準分光測定器で測定した反射率スペクトルのデータを推定するための行列データである。従って、基準分光測定器で測定したときの反射率スペクトルを推定することができる。
上記の分光測定器は、前記発光部は複数のLEDで構成され、波長の範囲が400nm以上430nm以下の全ての波長の光を含む光を射出する第1光源と、波長の範囲が430nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光を射出する第2光源と、を備えることが好ましい。
この構成によれば、第1光源は波長の範囲が400nm以上430nm以下の全ての波長の光を含む光を射出する。そして、第2光源は波長の範囲が430nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光を射出する。従って、第1光源及び第2光源を同時に点灯させるとき、波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光を測定対象に同時に射出することができる。
上記の分光測定器は、前記第1光源は、紫色LEDであり、前記第2光源は、白色LEDであることが好ましい。
この構成によれば、発光部は紫色LED(Light Emitting Diode)及び白色LEDを備えている。紫色LED及び白色LEDを同時に点灯させるとき、波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光を測定対象に同時に射出することができる。
上記の分光測定器は、前記発光部は、波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光を射出する第3光源を備えることが好ましい。
この構成によれば、第3光源は波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光を射出する。従って、第3光源を点灯させるとき、波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光を測定対象に同時に射出することができる。
上記の分光測定器は、前記第3光源は、紫白色LEDであることが好ましい。
この構成によれば、発光部は紫白色LEDを備えている。紫白色LEDを点灯させるとき、波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光を測定対象に同時に射出することができる。
上記の分光測定器は、前記発光部は、波長の範囲が360nm以上400nm以下の全ての波長の光を含む光を射出する第4光源を備えることが好ましい。
この構成によれば、第4光源は波長の範囲が360nm以上400nm以下の全ての波長の光を含む光を射出する。従って、第4光源を含むLEDを同時に点灯させるとき、波長の範囲が360nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光を測定対象に同時に射出することができる。
上記の分光測定器は、前記第4光源は、紫外線LEDであることが好ましい。
この構成によれば、発光部は紫外線LEDを備えている。紫外線LEDを含むLEDを同時に点灯させるとき、波長の範囲が360nm以上400nm以下の全ての波長の光を含む光を測定対象に同時に射出することができる。そして、波長の範囲が360nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光を測定対象に射出することができる。
上記の分光測定器は、前記発光部が備える前記LEDはチップ型LEDであることが好ましい。
この構成によれば、発光部が備えるLEDはチップ型LEDである。チップ型LEDは薄いので回路基板に表面実装することができる。従って、生産性良くLEDを実装することができる。
電子機器は、上記に記載の分光測定器を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、電子機器は上記に記載の分光測定器を備えている。上記に記載の分光測定器は反射率を精度良く測定することができる。従って、電子機器は反射率を精度良く出力できる分光測定器を備えた電子機器とすることができる。
分光測定方法は、基準分光測定器で測定した基準反射率スペクトルと分光測定器で測定した測定反射率スペクトルとを用いて変換行列を設定し、前記分光測定器を用いて波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光を標準基板に同時に射出し、前記標準基板により反射された反射光から波長の範囲が400nm以上700nm以下の波長の光を分光し、分光した光を受光して受光した光の光量を示す受光量である第1受光量を出力し、波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光を測定対象に同時に射出し、前記測定対象により反射された反射光から波長の範囲が400nm以上700nm以下の波長の光を分光し、分光した光を受光して受光した光の光量を示す受光量である第2受光量を出力し、各波長における前記第2受光量を前記第1受光量で除算して反射率を演算し、前記変換行列を用いて前記基準反射率スペクトルを推定する演算を行うことを特徴とする。
この方法によれば、波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光を標準基板に同時に射出している。そして、標準基板により反射された反射光から波長の範囲が400nm以上700nm以下の所定の波長の光を分光している。そして、分光した光を受光して受光した光の光量を示す第1受光量を出力している。次に、波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光を測定対象に同時に射出している。そして、測定対象により反射された反射光から所定の波長の光を分光している。そして、分光した光を受光して受光した光の光量を示す第2受光量を出力している。そして、各波長における第2受光量を第1受光量で除算して反射率を演算している。
測定対象の測定をする前に標準光を照射して基準分光測定器で測定した基準反射率スペクトルと発光部が射出する光を照射して分光測定器で測定した測定反射率スペクトルとを用いて変換行列を設定している。そして、測定対象の測定をするときには複数の波長における受光量から各波長における反射率を演算している。次に、各波長における反射率と変換行列とを用いて反射率スペクトルを演算している。
測定した波長の範囲に受光量を検出されない範囲があると所定の波長における反射率を精度良く演算できない。本方法では波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光が標準基板に同時に射出される。そして、波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光が測定対象に同時に射出される。従って、測定した波長の範囲に受光量を検出されない範囲がないので所定の波長における反射率を精度良く演算することができる。さらに、変換行列を乗算するとき、測定データが存在しない波長域の部分がないので、測定データが存在しない波長域の部分の影響が他の波長域にでることを抑制できる。その結果、分光測定方法は反射率スペクトルを精度良く測定することができる。
1,75,81…分光測定器、3…第2光源としての第2発光素子、4…第1光源としての第1発光素子、5…第4光源としての第4発光素子、7,78…発光部、21…分光部としてのフィルターユニット、25…受光部としての受光ユニット、28…光、28a…反射光、31…測定対象、63…演算部としてのスペクトル演算部、65…基準分光測定器、68…標準基板としての第1標準板、77…第3光源としての第3発光素子、91…電子機器としての食物分析装置。

Claims (11)

  1. 波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光を測定対象に同時に射出する発光部と、
    前記測定対象により反射された反射光を所定の波長に分光する分光部と、
    前記分光部が分光した光を受光して受光した光の光量を示す第2受光量を出力する受光部と、
    各波長の前記第2受光量を入力して前記測定対象に光を照射したときの反射スペクトルを演算する演算部と、を備え、
    前記演算部は複数の波長における前記第2受光量を用いて所定の波長における反射率を演算することを特徴とする分光測定器。
  2. 請求項1に記載の分光測定器であって、
    前記発光部が標準基板に光を射出して反射した反射光を前記分光部が分光し前記受光部が受光した光の光量を第1受光量とし、
    前記分光測定器で測定した測定反射率スペクトルから基準分光測定器で測定した基準反射率スペクトルを推定するための行列を変換行列とするとき、
    前記演算部は前記受光部から前記第1受光量を入力して、各波長における前記第2受光量を前記第1受光量で除算して前記反射率を演算し、複数の波長における前記反射率から前記測定反射率スペクトルを演算し、前記変換行列を用いて前記基準反射率スペクトルを推定する演算を行うことを特徴とする分光測定器。
  3. 請求項1または2に記載の分光測定器であって、
    前記発光部は複数のLEDで構成され、
    波長の範囲が400nm以上430nm以下の全ての波長の光を含む光を射出する第1光源と、
    波長の範囲が430nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光を射出する第2光源と、を備えることを特徴とする分光測定器。
  4. 請求項3に記載の分光測定器であって、
    前記第1光源は、紫色LEDであり、
    前記第2光源は、白色LEDであることを特徴とする分光測定器。
  5. 請求項1または2に記載の分光測定器であって、
    前記発光部は、波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光を射出する第3光源を備えることを特徴とする分光測定器。
  6. 請求項5に記載の分光測定器であって、
    前記第3光源は、紫白色LEDであることを特徴とする分光測定器。
  7. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の分光測定器であって、
    前記発光部は、波長の範囲が360nm以上400nm以下の全ての波長の光を含む光を射出する第4光源を備えることを特徴とする分光測定器。
  8. 請求項7に記載の分光測定器であって、
    前記第4光源は、紫外線LEDであることを特徴とする分光測定器。
  9. 請求項3〜7のいずれか一項に記載の分光測定器であって、
    前記発光部が備える前記LEDはチップ型LEDであることを特徴とする分光測定器。
  10. 請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の分光測定器を備えたことを特徴とする電子機器。
  11. 基準分光測定器で測定した基準反射率スペクトルと分光測定器で測定した測定反射率スペクトルとを用いて変換行列を設定し、
    前記分光測定器を用いて波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光を標準基板に同時に射出し、
    前記標準基板により反射された反射光から波長の範囲が400nm以上700nm以下の波長の光を分光し、
    分光した光を受光して受光した光の光量を示す受光量である第1受光量を出力し、
    波長の範囲が400nm以上700nm以下の全ての波長の光を含む光を測定対象に同時に射出し、
    前記測定対象により反射された反射光から波長の範囲が400nm以上700nm以下の波長の光を分光し、
    分光した光を受光して受光した光の光量を示す受光量である第2受光量を出力し、
    各波長における前記第2受光量を前記第1受光量で除算して反射率を演算し、前記変換行列を用いて前記基準反射率スペクトルを推定する演算を行うことを特徴とする分光測定方法。
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