JP2020014663A - 吸収性物品 - Google Patents

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幸生 示崎
Yukio Shimezaki
幸生 示崎
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Abstract

【課題】体液などの吸収対象の液体が吸収性物品の前後方向に設けられた溝に沿って高速に流動することを抑制することにより、吸収体の全体で効率よく吸収可能な高品質の吸収性物品を提供すること。【解決手段】体液を吸収する吸収体11と、吸収体の表面(肌当接)側に位置して体液を透過可能なトップシート13と、吸収体のトップシートの背面(肌非当接)側に位置して体液を不透過なバックシート14と、を備える使い捨ておむつ10であって、着用時の吸収体の肌当接側で長手方向に延在する曲げ溝D1の形成位置に圧搾成形による成形溝D2が形成されるとともに、当該成形溝の底面D2b側から浮き上がって膨らむことで当該成形溝を横断すると凸形状の横断部CRがトップシートによって形成される。【選択図】図4

Description

本発明は、例えば、紙おむつ等に用いられる吸収性物品に関する。
排出された体液を吸収体に誘導して吸収させる使い捨ておむつ(所謂、紙おむつ)等の吸収性物品では、その吸収体が直接肌に触れないようにするために、トップシートを介在させる構造が採用されている。この吸収性物品の吸収体は、主にパルプと高吸水性樹脂(Super Absorbent Polymer、以下「SAP」とも言う)とから構成されて、ティシュや不織布等の被覆部材によって包まれている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2017−29597号公報
しかしながら、この紙おむつのような吸収性物品にあっては、吸収容量を確保しつつ、体にフィットするために、ある程度の幅を有する形態に作製されて、股間等の限られたスペース内に位置する状態で着用される。すると、着用時に、本来の幅よりも狭くされる際に、折れ曲がって窪むことにより長手方向に連続する溝が形成される。この着用時に、吸収すべき体液が高速に低位(溝)に向かって流してしまい、溝が体液の流路として機能することにより、体液を吸収体の決まった範囲に集中的に吸収させてしまう。また、この体液が吸収性物品の長手方向の両端部から漏れてしまうことがある。
この吸収性物品は、本来、吸収体の全面に渡って均等に体液を吸収させることにより、十分な体液の吸収と快適な感触を高品質に維持することが理想である。しかし、吸収体での体液の吸収範囲が集中してしまうと、吸収量が不十分になったり、該当箇所に体液が溜まっている感触が早期に発生してしまい、不快に感じさせてしまう。
そこで、本発明は、体液などの吸収対象の液体が吸収性物品の前後方向に設けられた溝に沿って高速に流動することを抑制することにより、吸収体の全体で効率よく吸収可能な高品質の吸収性物品を提供することを目的としている。
上記課題を解決する吸収性物品の発明の一態様は、液体を吸収する吸収体と、前記吸収体の肌当接側に位置して前記液体を透過可能なトップシートと、前記吸収体の肌非当接側に位置して前記液体を不透過なバックシートと、を備える吸収性物品であって、前記吸収体の肌当接側または肌非当接側の少なくとも一方に、一方向に延在する凹部が形成されており、前記凹部には底面側から膨らんで当該凹部を横断する横断部が形成されることを特徴とするものである。
このように本発明の一態様によれば、凹部の底面から膨らんで横断する横断部が形成されるので、その凹部内を伝って流れる液体が障害なくスムーズに流れて高速に流動することを制限することができ、その液体を横断部の周囲で吸収させつつ、その横断部に沿って流すことができる。
したがって、吸収体の特定箇所で集中して吸収させてしまうことを回避することができ、吸収する範囲を広げて吸収体の全体で効率よく吸収する高品質な吸収性物品を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る吸収性物品の一例である使い捨ておむつを示す図であり、その外観を示す斜視図である。 図2は、使い捨ておむつの構成物品を説明する分解斜視図である。 図3は、使い捨ておむつの展開構造を示す一部切り欠き平面図である。 図4は、使い捨ておむつの構造を示す、未着用時での吸収体の長手方向の横断面であり、(a)は図3のIVa−IVa横断面図、(b)は図3のIVb−IVb横断面図である。 図5は、使い捨ておむつの着用状態を示す、その吸収体の長手方向の図3のIVa−IVaにおける一部横断面図である。 図6は、使い捨ておむつの構造を示す、着用時での吸収体の長手方向の図3のVI−VI縦断面図である。 図7は、成形溝を横断する横断部の高さを説明する一部拡大横断面図である。 図8は、第1の他の態様を示す図であり、成形溝を横断する横断部の傾斜(斜交)を説明する一部拡大平面図である。 図9は、第2の他の態様を示す図であり、成形溝内に進入するトップシートの構成を説明する一部拡大横断面図である。 図10は、第3の他の態様を示す図であり、成形溝の側壁の傾斜面の他の形態を示す模式図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。図1〜図7は本発明の一実施形態に係る吸収性物品を説明する図である。
図1に示すように、使い捨ておむつ10は、平板状の吸収体11をカバーシート18内に内包する状態で着用する吸収性物品として作製されている。使い捨ておむつ10は、所謂、展開型構造に作製されており、股間を通して腹側の前身頃10Fのフロントパッチシート21に背側の後身頃10Rの側辺側左右一対のファスニングテープ22を繰り返し剥離自在に接着することで着用する構造に作製されている。この使い捨ておむつ10は、前身頃10Fおよび後身頃10Rの端辺10Fe、10Re側で胴回り部を囲んで、その前身頃10Fおよび後身頃10Rを繋ぐ中間部10Mの左右両側辺10Ms側に左右脚部を囲む状態で着用される。この状態では、胴回り部は前身頃10Fおよび後身頃10Rの端辺10Fe、10Reに囲まれる開口10W内に位置して、左右脚部は前身頃10Fおよび後身頃10Rを繋ぐの中間部10Mの左右両側辺10Msに囲まれる開口10Lr、10Ll内に位置する。
図2〜図4に示すように、使い捨ておむつ10は、吸収体11を1枚のトップシート(表面シート)13と1枚のバックシート(裏面シート)14との間に挟み込んでカバーシート18内に位置させる積層構造に作製されており、トップシート13には、左右一対のサイドシート15が設けられている。
吸収体11は、主にパルプとSAP(Super Absorbent Polymer)とからなる吸収性本体11hを、ティシュや不織布等のコアラップ(被覆部材)12により包んでマット状に作製されている。
トップシート13は、吸収体11の表面の肌当接側に位置して液透過性を有するシート部材により作製されており、サイドシート15の間で肌に触れる状態で着用されて、吸収体11で吸収する体液を抵抗少なく透過させる。このトップシート13は、バックシート14と共にカバーシート18に接合されており、そのバックシート14との間に保持するように吸収体11が設置されている。これらトップシート13、バックシート14、カバーシート18は、特に周縁が相対移動不能に接合されて使い捨ておむつ10の形状を維持しつつ吸収体11を図1に破線で図示する最適領域に位置するように保持している。
バックシート14は、吸収体11の裏面(トップシート13に対する背面)の肌非当接側に位置して液不透過性を有するシート部材により作製されており、吸収体11とカバーシート18との間に位置してトップシート13を透過する体液のカバーシート18側への液漏れを防止する。このバックシート14は、後身頃10R側の端辺10Re側近傍に平行な弾性シート25が配置されて、開口10W内に位置する胴回り部に密接する方向に縮小することによって、肌との間の隙間をなくしつつ適度な着用感を感じさせるようになっている。
カバーシート18は、バックシート14よりも外側に位置して薄い不織布からなるシート部材により作製されており、良好な手触りを実現しつつ、目に触れるために必要に応じて装飾が付与されている。このカバーシート18は、長手方向Deの両側辺18sに、前身頃10Fおよび後身頃10Rを繋ぐ中間部10Mの左右両側辺10Msに形成される開口10Lr、10Ll内に位置する左右脚部に沿うように切り欠き形状18nが形成されている。このカバーシート18は、その左右両側辺18sに形成される切り欠き形状18nと平行な糸ゴム27がそれぞれ伸張状態で埋設されることにより、開口10Lr、10Ll内の左右両脚部に適度な着用感を感じさせるように作製されている。
また、トップシート13に設けられている左右一対のサイドシート15は、疎水性のシート部材により作製されており、カバーシート18と同様に、開口10Lr、10Ll内の左右脚部に沿うように切り欠き形状15nがそれぞれに形成されて、吸収体11の側辺11sと平行姿勢になるようにトップシート13に設置されている。また、サイドシート15は、その切り欠き形状15nの対辺側の基端辺15b側に平行な糸ゴム28がそれぞれ伸張状態で埋設されてギャザー形状に形成されることにより、開口10Lr、10Ll内の左右両脚部に横漏れを防止しつつ適度な着用感を感じさせるように作製されている。
ここで、この使い捨ておむつ10は、左右脚部の間の股間に通され吸収体11を変形させて着用されることになり、図5に示すように、その着用時の吸収体11には、折れ曲がることにより、トップシート13側が折れ曲がって窪み形状が長手方向(一方向)Deに連続するように延長されている曲げ溝D1が凹部として形成される。なお、使い捨ておむつ10は、着用時に抵抗なく曲げ溝D1が形成される吸収体11を採用することにより、着用感を損なうことを回避するようにしている。すると、体液は、トップシート13を透過して吸収体11に吸収される前に、その曲げ溝D1内に流れ込んで低位置に向かって流れるという現象も発生していることが推測される。
その一方で、使い捨ておむつ10は、表面(肌当接)側に位置するトップシート13に液透過性を持たせて、着用時の肌触りと共に吸収体11による液吸収品質を確保する必要がある。にも拘わらずに、吸収体11に曲げ溝D1が形成されてしまうと、その曲げ溝D1内に流れ込む体液は広がって吸収体11に吸収されるよりも低位置に流れてしまい、吸収体11の広い領域に吸収させることが難しく、偏った位置(溝)に集まって溝に沿って吸収されてしまうことになる。
この課題を解消すべく、本実施形態の使い捨ておむつ10は、図2〜図4、特に未着用時の状態を図4に示すように、例えば、吸収体11が左右脚部(開口10Lr、10Ll)間の幅方向の2箇所に曲げ溝D1が形成される傾向にあることから、その該当箇所に一致して長手方向Deに延在する成形溝D2が形成されている。
図4(a)は図3のIVa−IVa断面を示している。その図4(a)に示すように、この吸収体11は、その折れ曲がり箇所(曲げ溝D1)に対応する長手方向Deの該当箇所をコアラップ12と共に圧搾成形されることにより成形溝D2が形成されており、その吸収体11のコアラップ12のさらに表面側に位置するトップシート13が成形溝D2内に進入されて後述の接合範囲JS毎に断続的に接着されることにより接合されている。
これに対して、図4(b)に図示するように、図3のIVb−IVb断面では、後述の非接合範囲JUとして説明するように、成形溝D2の形成されている吸収体11のコアラップ12にトップシート13が接合されずに浮いた状態になり得る。
具体的には、使い捨ておむつ10の着用時の状態を図5および図6に図示している。図5は図3のIVa−IVaにおける一部横断面図であり、図6は図3のV−V縦断面図である。これら図5および図6に示すように、トップシート13は、吸収体11の長手方向(一方向)Deに断続する接合範囲JSで成形溝D2内に接着されており、その接合範囲JSの間の少なくとも2箇所以上の非接合範囲JUでは、成形溝D2の底面D2bに接着することなく、底面D2b側から離隔方向に膨らんで、その成形溝D2を横断する形態で残って横断部CRとして機能する。この吸収体11のコアラップ12とトップシート13との接合範囲JSは、成形溝D2の両側方向(幅方向)の所定領域程度まで接着すればよく、本実施形態では、非接合範囲JUの横断部CRはその成形溝D2に対して直交する形態で形成される。なお、吸収体11のコアラップ12とトップシート13との接合範囲JSは接着剤で接着することによって肌触りが劣化することのないように、その接着剤を複数個所に点状に分散塗布して接着すればよい。
このことから、使い捨ておむつ10の着用時には、吸収体11と共にトップシート13の接合範囲JSが成形溝D2内に位置して曲げ溝D1として窪んでおり、トップシート13の非接合範囲JUでは、その成形溝D2(曲げ溝D1)の底面D2bから浮いた(膨らんだ)状態で形成される。非接合範囲JUでは、体液の流れを堰き止めるためにトップシート13は少なくとも0.5mm以上の高さの凸形状の横断部CRが形成されることが好ましい。この凸形状の横断部CRは、吸収体11の体液吸収後の肌触りの悪化を抑えるように、成形溝D2(曲げ溝D1)の縁(成形溝D2外のトップシート13の表面)からの突出高さを3mm以内に抑えるのが好ましい。
また、横断部CRは、成形溝D2の底面D2bに対し45度以上で上昇する形状になるのが好ましい。横断部CRは、その底面D2bから60度以上で上昇する斜面となる形状になるのがより好ましい。この横断部CRは、成形溝D2(曲げ溝D1)の少なくとも2箇所以上に(言い換えると、2つ以上を)、特に、体液の流れる範囲に形成して、後述するように、その流れる体液を効果的に堰き止めて流れる方向を変えるように機能させることが好ましく、その形成数は適宜に設定すればよい。
このとき、着用時の使い捨ておむつ10の中間部10Mでは、肌非当接のバックシート14側の吸収体11の裏面側よりも肌当接側の吸収体11の表面側が小さく湾曲することになって、非接合範囲JUのトップシート13がより確実に余って撓んだ(膨らんだ)状態の凸形状になり、成形溝D2の延在方向に対して直交する方向に横断する横断部CRが形成される。なお、トップシート13は、長手方向Deに伸張状態で吸収体11(コアラップ12)に接着させることにより、非接合範囲JUが積極的に縮小して成形溝D2の底面D2bから離隔して横断部CRを形成するようにしてもよい。
ここで、横断部CRの形状は、上述するように、着用時に変形し、また、トップシート13の非接合範囲JUで均一形状に変形する訳ではなく、トップシート13の成形溝D2の外側表面でも変形する。このことから、例えば、横断部CRの上述の斜面角度は、必ずしも成形溝D2の底面D2bのみからの上昇に限るものではなく、トップシート13の表面(凹部)を流れる体液を堰き止めるように、その成形溝D2の外側にも波及して上昇するトップシート13の表面(凹部の底面)の斜面角度も含むものである。また、本願発明は、上述の通りトップシート13の表面(凹部)を流れる体液を堰き止めるように横断部CRが設けらればよく、溝の内側についても接着領域が必ずしも吸収体と接合していなくてもよい。この場合の横断部CRの上昇角度は、横断面CRの底面部側に対する角度となる。
これにより、使い捨ておむつ10の着用時には、吸収体11の長手方向Deに延在する曲げ溝D1(成形溝D2)の複数個所に横断部CRが形成されて、その曲げ溝D1が断続する状態にある。このため、使い捨ておむつ10の着用時に曲げ溝D1内を低位に向かって流れようとする体液は、その横断部CRに突き当たって流動速度が抑制されて、その成形溝D2(曲げ溝D1)の側壁D2s側に浸透されるようにして吸収体11の幅方向に広がり、吸収体11の全体に吸収されるように分散される。
なお、図7に示すように、この横断部CRの成形溝D2の底面D2bからの高さHは、上述のように、吸収体11(コアラップ12)の表面11aにまで達していない高さHaでも(図7(a))、また、その表面11aと同程度の高さHbでも(図7(b))、あるいは、表面11aよりも浮き上がる高さHcでも(図7(c))、曲げ溝D1内を低位に向かって流れる体液の流動速度を効果的に抑制することができる。また、この横断部CRは、成形溝D2の溝の中間から形成されているが、成形溝D2の底部D2bや上端部分から形成されてもよい。さらに、横断部CRの頭頂部については山形や平坦に形成されているが、後述する図10に示すような傾斜状でもよく、また、断面波型に形成されてもよい。
ここで、上述の横断部CRの高さは組み合わせてもよく、例えば、使い捨てオムツ10の片側端部の背側の後身頃10Rまたは腹側の前身頃10Fの少なくとも一方の横断部CRは、股下部分の中間部10Mの横断部CRの高さより高くすることができる。これにより、体液をより吸収体の幅方向に流しやすくすることができ、長手方向端部に流れるのを防止し後ろ漏れや前漏れを防止することができる。
また、横断部CRの幅は、前身頃10Fから後身頃10Rまで一定である必要はなく、例えば、その一方または双方において、中間部10Mの形成幅よりも広めに形成しても良い。この場合には、着用感を損なうことなく、体液の流れをより効果的に制限して横方向に流すことができる。
このように、本実施形態の使い捨ておむつ10においては、着用感を損なうことなく、曲げ溝D1内に流れ込む体液が低位に向かって高速に流れようとするのや、曲げ溝D1に沿って体液が流れようとするのを、横断部CR毎に抑制して吸収体11に分散吸収させることができる。
したがって、吸収体11の偏った位置で体液を吸収させてしまうことなく、吸収体11の広範囲で体液を広げて効率よく吸収させることのできる、快適に着用可能な高品質の使い捨ておむつ10を提供することができる。
ここで、上述実施形態の第1の他の態様としては、図8に示すように、吸収体11のコアラップ12とトップシート13との接合範囲JS2は、成形溝D2の低位に向かう延在方向Deに対して、使い捨ておむつ10の中間部10Mの左右両側辺10Ms(開口10Lr、10Ll)の間に向かって降下する非接合範囲JU2を形成するように設定されている。このため、この非接合範囲JU2に形成される横断部CR2は、成形溝D2に対して斜交する形態で形成されており、その成形溝2内を流動する体液を使い捨ておむつ10の側辺10Ms側よりも大面積の幅方向中央方向Dmに向かわせることができ、上述実施形態よりも信頼性高く吸収体11の広範囲で体液を広げて吸収させることができる。
また、上述実施形態の第2の他の態様としては、図9に示すように、吸収体11(コアラップ12)の成形溝D2内に進入されて接着されるトップシート13は、幅方向に対して、例えば、使い捨ておむつ10の中間部10Mの左右両側辺10Ms(開口10Lr、10Ll)側の側壁D2si側の浸透率が高くなるように、側辺10Ms側の側壁D2soよりも構成繊維の密度が小さくなるように作製されている。これにより、成形溝D2を流れる体液を側壁D2si側より側壁D2si側に多く流すことができる。
他の実施形態として、成形溝D2を吸収体の中央に設ける場合は、側壁D2sの底部に位置するトップシート13の構成密度を側壁D2soおよびD2siより密にすることで、溝の延在方向に比べ溝の幅方向に対して体液を流しやすくすることができる。また、成形溝D2を中央以外に設けた場合は、体液の横漏れを防止するために、吸収体の幅方向の内側に体液が流れやすくするようにトップシート13の構成繊維の密度を調整することができる。さらに、成形溝D2を複数本設けてもよく、流したい方向にトップシート13の構成繊維の密度を調整することができる。
このように、成形溝D2内を流動する体液は、使い捨ておむつ10の側辺10Ms側よりも幅方向中央方向Dmに効果的に浸透させることができ、上述実施形態よりも信頼性高く吸収体11の広範囲で体液を広げて吸収させることができる。
さらに、上述実施形態の第3の他の態様としては、図10に示すように、吸収体11の成形溝D2内に位置するトップシート13には、その成形溝D2の長手方向Deと平行の複数本の折り目を付き易くする加工、例えば、ミシン目Pfr1〜4が形成されており、その中央のミシン目Pfr2、3間が傾斜面となるようにミシン目Pfr1との間よりもミシン目Pfr4との間の間隔が広めになるように作製されている。この場合には、図中矢印で示すように、そのミシン目Pfr2、3間の傾斜面により体液を流動させて流れ込ませることができ、その流れ込む体液を横断部CRで規制してコントロールすることができる。
さらに、上述実施形態では、吸収体11に底面D2bを有する成形溝D2を形成する場合を一例として説明するが、これに限るものではない。例えば、図示することは省略するが、肌当接と肌非当接との表裏間を貫通する形状を凹部として作製して、コアラップ12とトップシート13により表裏間を貫通状態にならないように覆うようにも良い。この場合にも、その貫通凹部を横断する横断部で体液の流動速度を抑制しつつ、その体液を側壁側から吸収させることを実現することができる。
また、上述実施形態では、トップシート13が1枚で構成されるものを一例として説明するが、これに限るものではなく、2枚以上で構成させる場合にも適用することができる。例えば、トップシート13が2枚以上で構成される場合は、2枚で横断部CRを形成してもよいし、1枚を吸収体に沿うように形成しもう1枚で横断部CRを形成してもよい。
また、上述実施形態では、吸収体11の長手方向Deに2本の曲げ溝D1が形成される場合を一例にして説明するが、これに限るものではなく、1本や3本以上形成される場合にも、また、長手方向Deに交差する短尺方向に溝が形成される形態にも適用することができる。
なお、上述実施形態では、左右一対のファスニングテープ22で剥離自在に止める、所謂、テープタイプに適用する場合を一例にして説明するが、これに限るものではなく、例えば、テープを使用しないパンツタイプのオムツや、下着との間に差し込むパッドにも適用することができることは言うまでもない。
本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらすすべての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、各請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、すべての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
10……使い捨ておむつ
10F……前身頃
10M……中間部
10R……後身頃
11……吸収体
11h……吸収性本体
12……コアラップ
13……トップシート
18……カバーシート
CR、CR2……横断部
D1……曲げ溝
D2……成形溝
D2b……底面
D2s、D2si、D2so……側壁
JS、JS2……接合範囲
JU、JU2……非接合範囲

Claims (12)

  1. 液体を吸収する吸収体と、前記吸収体の肌当接側に位置して前記液体を透過可能なトップシートと、前記吸収体の肌非当接側に位置して前記液体を不透過なバックシートと、を備える吸収性物品であって、
    前記吸収体の肌当接側に、一方向に延在する凹部が形成されており、
    前記凹部には底面側から膨らんで当該凹部を横断する横断部が形成されることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記トップシートは1枚で構成されて、前記横断部は当該トップシートにより形成されることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記横断部は、前記凹部の底面側から0.5mm以上の高さの凸形状に形成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 前記横断部は、前記凹部の縁から突出する高さが3.0mm以下に抑えられている凸形状に形成されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  5. 前記横断部は、前記凹部の2箇所以上に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  6. 前記横断部は、前記凹部の底面側から45度以上で上昇する斜面を有するように形成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  7. 前記トップシートは、少なくとも前記凹部の延在する前記一方向に断続する接合範囲で前記吸収体の肌当接側に接合されて、
    前記横断部は、前記トップシートの前記接合範囲間の非接合範囲が前記吸収体側から離隔する方向に膨らんで形成されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  8. 前記横断部は、前記凹部の延在する前記一方向に対して直交または斜交して当該凹部を横断することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  9. 前記横断部は、前記液体を流動させて向かわせる方向に、前記凹部の延在する前記一方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項8に記載の吸収性物品。
  10. 前記凹部は、前記吸収体の肌当接側から肌非当接側への窪み形状あるいは貫通形状により形成されて、底面および両側面が前記トップシートにより覆われており、
    前記横断部は、前記トップシートの一部が前記凹部の底面側から肌当接側に膨らんで横断する凸形状に形成されることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  11. 前記横断部は、前記一方向の少なくとも一方の片側端部側の高さが、当該一方向の両端部間の中間部分の高さより高くなることを特徴とする、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  12. 前記横断部は、前記一方向の少なくとも一方の片側端部側の幅が、当該一方向の両端部間の中間部分の幅より広くなることを特徴とする、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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Citations (5)

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