JP2020014345A - 回転電機 - Google Patents
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Abstract
【課題】ステータの冷却効率を向上することが可能な回転電機を提供する。【解決手段】ケース5と、前記ケースに回転自在に支持されたシャフト1及び前記シャフトに取り付けられた円筒状のロータコア4を有するロータ11と、前記ロータコアの外周に同軸的に配置された円筒状のステータコア81及び前記ステータコアに巻き回されたコイル82を有するステータ8と、を有する回転電機本体部200と、前記シャフトと一体に回転可能なファン10と、前記回転電機本体部の外側に軸方向に延出し、前記ステータコアとの間に空気の流路300を有するダクト62と、を備え、前記ダクトは、前記回転電機本体部と前記流路を介して対向する側壁と、前記側壁に位置する吸気口16と、前記吸気口の前記ファン側に位置し前記ダクト内の前記流路を仕切る仕切り板14と、前記ダクトの前記ファン側とは反対側の端部に位置する排気口9と、を有する。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、回転電機に関する。
回転電機の一例として、機内をフレームで覆い外気が入らない構成を有する全閉外扇型回転電気が知られている。全閉外扇型回転電機は、コイルやステータで発生した熱を通風冷却を用いて外部に放熱する。すなわち、ファンがシャフトに取り付けられ、シャフトと一体に回転することで風を発生させ、回転電機外表面に設けられたダクトに通風させることで放熱する方式が採用されている。ステータにおいて発生した熱は、ステータの外側に位置するダクト内を流れる空気に奪われ外部に放出される。
ダクト内に流れ込む空気は、ファンなどの熱を奪い温度が上昇しているため、ステータを十分に冷却することが困難な場合がある。
本発明は、これらの問題点に着目してなされたもので、ステータの冷却効率を向上することが可能な回転電機を提供することを目的とする。
本発明は、これらの問題点に着目してなされたもので、ステータの冷却効率を向上することが可能な回転電機を提供することを目的とする。
一実施形態に係る回転電機は、ケースと、前記ケースに回転自在に支持されたシャフト及び前記シャフトに取り付けられた円筒状のロータコアを有するロータと、前記ロータコアの外周に同軸的に配置された円筒状のステータコア及び前記ステータコアに巻き回されたコイルを有するステータと、を有する回転電機本体部と、前記シャフトに取り付けられ、前記シャフトと一体に回転可能なファンと、前記回転電機本体部の外側に軸方向に延出し、前記ステータコアとの間に空気の流路を有するダクトと、を備え、前記ダクトは、前記回転電機本体部と前記流路を介して対向する側壁と、前記側壁に位置する吸気口と、前記吸気口の前記ファン側に位置し前記ダクト内の前記流路を仕切る仕切り板と、前記ダクトの前記ファン側とは反対側の端部に位置する排気口と、を有し、前記仕切り板は、前記側壁に固定された基端部と前記回転電機本体部と隙間を介して対向する先端部と、を有する。
以下、本実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、開示はあくまで一例に過ぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を適宜省略することがある。
以下、本実施形態に係る回転電機の構成について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特に限定されないが、鉄道の駆動用に好適な回転電機を示している。
図1は、モータ100の縦断面図である。図1は、モータ100のシャフト1より上側の構成を示している。なお、本明細書においては、シャフト1の回転軸AXと平行な方向を軸方向とし、回転軸AXに垂直であり回転軸AXから放射状に広がる方向を径方向とする。
モータ100は、モータ本体部200と、モータ本体部200の外側に配置されたファン10と、ファン10を覆うフレーム6と、を備えている。モータ本体部200は、ケース5と、ロータ11と、ベアリング2と、ステータ8などを備えている。
ケース5は、図示した例では、第1ブラケット51及び第2ブラケット52によって構成されている。第1ブラケット51及び第2ブラケット52は、軸方向に対向している。ケース5は、第1ブラケット51と第2ブラケット52との間に、ステータコア81の外周面83を露出させる開口部OPを有している。開口部OPは、例えば、環状に形成されている。なお、図示した例では、ケース5は、2つの部材から構成されているが、第1ブラケット51及び第2ブラケット52は、一体的に構成されていても良い。また、後述するが、第1ブラケット51は、開口部OPに向かって厚さが小さくなる第1傾斜部53を有し、第2ブラケット52は、開口部OPに向かって厚さが小さくなる第2傾斜部54を有している。
ロータ11は、シャフト1とロータコア4を備えている。シャフト1は、ベアリング2により、ケース5に対して回転自在に支持されている。シャフト1は、第1ブラケット51の外側に突出した第1端部E1と、第2ブラケット52の外側に突出した第2端部E2と、を有している。ベアリング2は、第1ブラケット51とシャフト1との間、及び、第2ブラケット52とシャフト1との間に位置している。
ロータコア4は、円筒状であり、ケース5内においてシャフト1に同軸的に取り付けられている。ロータコア4は、一対のロータコア押さえ26により、軸方向の両側面から挟まれて支持されている。ロータコア4およびロータコア押さえ26には、両者を軸方向に貫通するロータダクト12が複数個形成されている。
ステータ8は、ケース5内に固定された円筒状のステータコア81と、ステータコア81に巻き回されたコイル82と、を備えている。ステータコア81は、シャフト1と同軸的に位置し、ロータコア4の外周に同軸的に間隙をおいて対向配置されている。ステータコア81は、軸方向に積層された多数枚の鋼板によって構成されている。ステータコア81は、一対のステータコア押さえ3によって軸方向両側面から挟まれて支持されている。ステータコア押さえ3は、第1ブラケット51及び第2ブラケット52からそれぞれケース5内側に向かって突出している。ステータコア81は、ケース5の開口部OPから露出した外周面83を有し、外周面83を直接外気に触れさせることで放熱性能を高めている。ステータコア81の内周部には、それぞれ軸方向に延びた複数のスロットが形成され、これらのスロットにコイル82が埋め込まれている。コイル82は、ロータ11を回転駆動する磁界を発生させる。コイル82のうちステータコア81から軸方向の両側に突出している部分がそれぞれコイルエンドを形成している。
ファン10は、ケース5の外側でシャフト1の第1端部E1に取り付けられている。ファン10は、円盤状の第1ベース101と、羽根102と、円環状の第2ベース103と、を有している。第1ベース101は、シャフト1に同軸的に固定され、シャフト1と一体に回転可能である。複数の板状の羽根102は、第1ベース101に設けられ、それぞれシャフト1を中心として半径方向に延びているとともに円周方向に等間隔をおいて位置している。第2ベース103は、複数の羽根102に連続して接続されている。このファン10は、一般にラジアルファンと呼ばれ、シャフト1の両回転方向に対応できるように形成されている。なお、ファン10の形状はこれに限定されない。
フレーム6は、ファン10を覆うフレーム本体部61と、フレーム本体部61からステータコア81の外周面83と対向する位置まで延出したダクト62と、を有している。フレーム本体部61はケース5よりも大きい外径に形成され、ケース5に対して軸方向に隙間をおいて対向している。フレーム本体部61は、ファン10と同軸的に配置され、ファン10と軸方向に対向している。また、フレーム本体部61は軸方向に貫通した第1吸気口13を有している。
ダクト62は、モータ本体部200の外側に軸方向に延出し、ステータコア81との間に空気の流路300を有している。ダクト62は、モータ本体部200と流路300を介して対向する第1側壁SW1と、第1側壁SW1に位置する第2吸気口16と、第2吸気口16のファン10側に位置する仕切り板14と、ダクト62のファン10側とは反対側の端部63に位置する排気口9と、を有している。
仕切り板14は、ダクト62内の流路300を仕切っている。仕切り板14は、第1側壁SW1に固定された基端部142と、基端部142の反対側に先端部141と、を有している。先端部141は、モータ本体部200と隙間GPを介して対向している。図示した例では、仕切り板14の先端部141は、ステータコア81の径方向に位置している。仕切り板14の先端部141とステータコア81との間の隙間GPは、例えば、約2mmである。なお、ダクト62の径方向の高さは、例えば、約20mmである。仕切り板14は、ダクト62と一体で形成されていても良いし、別部材で形成されダクト62にボルト接続や溶接で固定されていても良い。仕切り板14は、軸方向において基端部142が先端部141よりもファン10側に位置するように傾斜している。換言すると、第1側壁SW1のうち仕切り板14よりファン10側に位置する部分と仕切り板14とが成す角度θは90度より大きい。また、第2吸気口16は、仕切り板14の傾斜に合わせて傾斜している。
フレーム本体部61と、ダクト62とによって、モータ本体部200の周囲に空気ARの流路が形成されている。シャフト1が回転すると、ファン10が一体に回転される。空気ARが第1吸気口13からフレーム本体部61内に吸い込まれ、ファン10によって径方向に吹き出される。さらに、空気ARは、ダクト62内の流路300を通過し、ダクト62内でステータコア81から熱を奪って、排気口9から排出される。
モータ本体部200内で発生した熱は、モータ本体部200内の空気を介してケース5に伝わり、フレーム6内に放熱される。そのため、第1吸気口13からダクト62に流れ込む空気ARは、ファン10やケース5などの熱を受け取り、外気よりも温度が上昇している場合がある。これにより、ステータ8の冷却効率が低下する恐れがある。
本実施形態によれば、ダクト62は、仕切り板14と、仕切り板14より風下側に第2吸気口16と、を有している。そのため、空気ARが、仕切り板14によって形成されたダクト62内の隙間GPを通ることにより、空気ARの流速が速まり、仕切り板14より第2吸気口16側に負圧を発生させることができる。そして、第2吸気口16から外気をダクト62内に取り込むことができる。第2吸気口16からダクト62内に外気が取り込まれることによって、ダクト62を通過する空気ARの温度を下げることができる。また、ダクト62内の風量を増加させることができる。よって、ステータ8の冷却効率を向上することができる。
また、空気ARがダクト62内の隙間GPを通ることで、ステータコア81の外周面83での空気ARの流速を上げることができる。よって、ステータコア81の外周面83での熱伝達率を向上することができる。また、本実施形態においては、仕切り板14が傾斜しているため、ダクト62の径方向の高さが隙間GPに向かって徐々に小さくなり、空気ARが仕切り板14の傾斜に沿って流れる。よって、空気ARが仕切り板14に当たることによる圧損を減らすことができる。
さらに、本実施形態によれば、ケース5は、ファン10側から開口部OPに向かって厚さが小さくなる第1傾斜部53と、開口部OPから排気口9側に向かって厚さが大きくなる第2傾斜部54と、を有している。第1傾斜部53及び第2傾斜部54は、ダクト62内に位置している。そのため、ダクト62内の通風路が風上から風下に向かって緩やかに拡大され、緩やかに縮小される。空気ARは、第1傾斜部53及び第2傾斜部54に沿って流れるため、通風路の急な高さの変化に伴った空気ARの循環乱れや淀みの発生を抑制することができる。よって、ステータコア81の外周面83での空気ARの流速の低下を抑制することができる。なお、第1傾斜部53及び第2傾斜部54の傾斜角度は互いに異なっていても良い。
上記より、別動力を要さずに簡易な構造で、ステータ8の冷却効率の向上が可能な回転電機を提供することができる。また、ステータ8の冷却効率が向上されたことにより、ファン10の外形を小さくすることができ、ファン10の騒音を低減することができる。
なお、仕切り板14及び第2吸気口16は、ステータコア81の軸方向の真ん中の位置よりもファン10側に位置することが望ましい。また、後述するが、仕切り板14及び第2吸気口16は、ステータコア81と径方向に対向していなくても良い。
図2は、図1に示した線I−I’の間のダクト62の斜視図である。
ダクト62は、第1側壁SW1と、第1側壁SW1の一端からステータコア81に延びた第2側壁SW2と、第1側壁SW1の他端からステータコア81に延びた第3側壁SW3と、を有している。第2側壁SW2及び第3側壁SW3は、ステータコア81に接している。仕切り板14は、第1側壁SW1、第2側壁SW2、第3側壁SW3と繋がっている。また、仕切り板14は、ダクト62の延出方向と交差する方向に幅W1を有している。ダクト62は、ダクト62の延出方向と交差する方向に内腔の幅W2を有している。幅W1は、幅W2と等しい。
ダクト62は、第1側壁SW1と、第1側壁SW1の一端からステータコア81に延びた第2側壁SW2と、第1側壁SW1の他端からステータコア81に延びた第3側壁SW3と、を有している。第2側壁SW2及び第3側壁SW3は、ステータコア81に接している。仕切り板14は、第1側壁SW1、第2側壁SW2、第3側壁SW3と繋がっている。また、仕切り板14は、ダクト62の延出方向と交差する方向に幅W1を有している。ダクト62は、ダクト62の延出方向と交差する方向に内腔の幅W2を有している。幅W1は、幅W2と等しい。
第2吸気口16は、ダクト62の延出方向と交差する方向に幅W3を有している。図示した例では、幅W3は、ダクト62の幅W2より小さいが、同等であっても良い。また、第2吸気口16の形状は、図示したような矩形状であっても良いし、円形であっても良い。
図3は、第1実施形態の第1変形例を示す断面図である。図3に示す構成は、図1に示した構成と比較して、仕切り板14が傾斜していない点で相違している。
仕切り板14は、径方向に平行に設けられ、先端部141と基端部142とが径方向に並んでいる。換言すると、第1側壁SW1のうち仕切り板14よりファン10側に位置する部分と仕切り板14とが成す角度θは約90度である。また、このとき、第2吸気口16の角度も仕切り板14の角度に平行である。
仕切り板14は、径方向に平行に設けられ、先端部141と基端部142とが径方向に並んでいる。換言すると、第1側壁SW1のうち仕切り板14よりファン10側に位置する部分と仕切り板14とが成す角度θは約90度である。また、このとき、第2吸気口16の角度も仕切り板14の角度に平行である。
図4は、第1実施形態の第2変形例を示す断面図である。図4に示す構成は、図1に示した構成と比較して、ステータコア81の外周面83がケース5によって覆われている点で相違している。
仕切り板14の先端部141は、ケース5を介してステータコア81と径方向に対向している。このような例においても、ケース5を介して、ステータコア81を空冷することができる。また、ケース5が開口部OPを有していないため、通風路の急な高さの変化に伴った空気の循環乱れや淀みの発生を抑制することができる。
仕切り板14の先端部141は、ケース5を介してステータコア81と径方向に対向している。このような例においても、ケース5を介して、ステータコア81を空冷することができる。また、ケース5が開口部OPを有していないため、通風路の急な高さの変化に伴った空気の循環乱れや淀みの発生を抑制することができる。
図5は、第2実施形態を示す断面図である。図5に示す構成は、図1に示した構成と比較して、仕切り板14及び第2吸気口16が軸方向においてステータコア81よりファン10側に位置している点で相違している。
仕切り板14の先端部141は、ステータコア81よりファン10側で、第1ブラケット51の径方向に位置している。すなわち、仕切り板14の先端部141及び第2吸気口16がステータコア81よりも風上側に位置しているため、第2吸気口16から取り込まれた外気をステータコア81の外周面83により多く当てることができる。よって、ステータコア81の冷却効率をより向上することができる。なお、図示した例に限らず、仕切り板14の基端部142がステータコア81より軸方向でファン10側に位置している場合にも、仕切り板14の先端部141は、ステータコア81の径方向に位置していても良い。
仕切り板14の先端部141は、ステータコア81よりファン10側で、第1ブラケット51の径方向に位置している。すなわち、仕切り板14の先端部141及び第2吸気口16がステータコア81よりも風上側に位置しているため、第2吸気口16から取り込まれた外気をステータコア81の外周面83により多く当てることができる。よって、ステータコア81の冷却効率をより向上することができる。なお、図示した例に限らず、仕切り板14の基端部142がステータコア81より軸方向でファン10側に位置している場合にも、仕切り板14の先端部141は、ステータコア81の径方向に位置していても良い。
図6は、第2実施形態の第1変形例を示す断面図である。図6に示す構成は、図5に示した構成と比較して、仕切り板14が傾斜していない点で相違している。
仕切り板14は、径方向に対して平行に設けられている。また、このとき、第2吸気口16の角度も仕切り板14の角度に平行である。図示した例では、仕切り板14の先端部141は、曲面状に形成されている。そのため、先端部141に当たって隙間GPに流入する空気の圧損を減らすことができる。また、第1傾斜部53及び第2傾斜部54は、曲面状に形成されている。そのため、空気の流れの分岐を生じにくくすることができ、渦の発生を抑制することができる。なお、第1傾斜部53及び第2傾斜部54のどちらか一方が図1に示したような平面状の傾斜部であり、もう一方が曲面状の傾斜部であっても良い。また、モータ100は、図1及び図6に示した第1傾斜部53及び第2傾斜部54の形状のパターンと、図1乃至図8に示す何れのダクト62のパターンを組み合わせた構成としても良い。
仕切り板14は、径方向に対して平行に設けられている。また、このとき、第2吸気口16の角度も仕切り板14の角度に平行である。図示した例では、仕切り板14の先端部141は、曲面状に形成されている。そのため、先端部141に当たって隙間GPに流入する空気の圧損を減らすことができる。また、第1傾斜部53及び第2傾斜部54は、曲面状に形成されている。そのため、空気の流れの分岐を生じにくくすることができ、渦の発生を抑制することができる。なお、第1傾斜部53及び第2傾斜部54のどちらか一方が図1に示したような平面状の傾斜部であり、もう一方が曲面状の傾斜部であっても良い。また、モータ100は、図1及び図6に示した第1傾斜部53及び第2傾斜部54の形状のパターンと、図1乃至図8に示す何れのダクト62のパターンを組み合わせた構成としても良い。
図7は、第2実施形態の第2変形例を示す断面図である。図7に示す構成は、図5に示した構成と比較して主に、ダクト62内に仕切り板14を支持する支持部材17が設けられている点で相違している。
支持部材17は、仕切り板14のファン10側に位置している。支持部材17は、仕切り板14及びダクト62の第1側壁SW1に接している。支持部材17は、ファン10側から仕切り板14に向かって厚さが大きくなっている。つまり、支持部材17は、通風路の高さが仕切り板14に向かって小さくなるような第3傾斜部171を有している。これにより、図示したように、仕切り板14が径方向に平行であっても、空気が仕切り板14で急激に流れの向きを変えるのを抑制し圧損を低減することができる。また、支持部材17によって仕切り板14の強度を補強することができる。なお、支持部材17は、ダクト62及び仕切り板14と一体で形成されていても良い。
支持部材17は、仕切り板14のファン10側に位置している。支持部材17は、仕切り板14及びダクト62の第1側壁SW1に接している。支持部材17は、ファン10側から仕切り板14に向かって厚さが大きくなっている。つまり、支持部材17は、通風路の高さが仕切り板14に向かって小さくなるような第3傾斜部171を有している。これにより、図示したように、仕切り板14が径方向に平行であっても、空気が仕切り板14で急激に流れの向きを変えるのを抑制し圧損を低減することができる。また、支持部材17によって仕切り板14の強度を補強することができる。なお、支持部材17は、ダクト62及び仕切り板14と一体で形成されていても良い。
図8は、第2実施形態の第3変形例を示す断面図である。図8に示す構成は、図5に示した構成と比較して主に、ダクト62の第1側壁SW1の形状が異なっている。
第1側壁SW1は、開口部OPから露出したステータコア81側に近接した第1面SF1と、第1面SF1よりファン10側に位置する第2面SF2と、第1面SF1より排気口9側に位置する第3面SF3と、を有している。また、第1側壁SW1は、第1傾斜部53と対向する位置で、第1面SF1から第2面SF2まで傾斜した第1傾斜面65と、第2傾斜部54と対向する位置で第1面SF1から第3面SF3まで傾斜した第2傾斜面66と、を有している。そのため、ステータコア81と第1面SF1との間の第1高さH1と、第1ブラケット51と第2面SF2との間の第2高さH2と、第2ブラケット52と第3面SF3との間の第3高さH3と、は略等しい。ダクト62内を流れる空気は、仕切り板14を通過した後、ステータコア81の外周面83では高速で流れるが、ダクト62の第1側壁SW1側では流速が低くなりやすい。そのため、第1側壁SW1側においても空気に渦や淀みが発生する可能性がある。図8に示した構成により、通風路を狭めることができ、ダクト62の第1側壁SW1側での流速と、ステータコア81の外周面83での流速を上げることができる。なお、図示した例では、第1側壁SF1の外形が開口部OPと対向する位置でステータコア81に近接しているが、図1に示したダクト62内にステータコア81に近接した第1面SF1を形成するような別部材を添付しても良いし、一体で形成しても良い。
第1側壁SW1は、開口部OPから露出したステータコア81側に近接した第1面SF1と、第1面SF1よりファン10側に位置する第2面SF2と、第1面SF1より排気口9側に位置する第3面SF3と、を有している。また、第1側壁SW1は、第1傾斜部53と対向する位置で、第1面SF1から第2面SF2まで傾斜した第1傾斜面65と、第2傾斜部54と対向する位置で第1面SF1から第3面SF3まで傾斜した第2傾斜面66と、を有している。そのため、ステータコア81と第1面SF1との間の第1高さH1と、第1ブラケット51と第2面SF2との間の第2高さH2と、第2ブラケット52と第3面SF3との間の第3高さH3と、は略等しい。ダクト62内を流れる空気は、仕切り板14を通過した後、ステータコア81の外周面83では高速で流れるが、ダクト62の第1側壁SW1側では流速が低くなりやすい。そのため、第1側壁SW1側においても空気に渦や淀みが発生する可能性がある。図8に示した構成により、通風路を狭めることができ、ダクト62の第1側壁SW1側での流速と、ステータコア81の外周面83での流速を上げることができる。なお、図示した例では、第1側壁SF1の外形が開口部OPと対向する位置でステータコア81に近接しているが、図1に示したダクト62内にステータコア81に近接した第1面SF1を形成するような別部材を添付しても良いし、一体で形成しても良い。
以上説明したように、本実施形態によれば、ステータの冷却効率を向上することが可能な回転電機を得ることができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100…モータ、5…ケース、1…シャフト、4…ロータコア、11…ロータ、
8…ステータ、81…ステータコア、82…コイル、200…モータ本体部、
10…ファン、62…ダクト、300…流路、13…第1吸気口、
63…端部、9…排気口、
16…第2吸気口、14…仕切り板、141…先端部、142…基端部、
83…外周面、GP…隙間、
OP…開口部、53…第1傾斜部、54…第2傾斜部、
65…第1傾斜面、66…第2傾斜面、
17…支持部材、171…第3傾斜部、
SW1…第1側壁、SW2…第2側壁、SW3…第3側壁、
SF1…第1面、SF2…第2面、SF3…第3面
H1…第1高さ、H2…第2高さ、H3…第3高さ。
8…ステータ、81…ステータコア、82…コイル、200…モータ本体部、
10…ファン、62…ダクト、300…流路、13…第1吸気口、
63…端部、9…排気口、
16…第2吸気口、14…仕切り板、141…先端部、142…基端部、
83…外周面、GP…隙間、
OP…開口部、53…第1傾斜部、54…第2傾斜部、
65…第1傾斜面、66…第2傾斜面、
17…支持部材、171…第3傾斜部、
SW1…第1側壁、SW2…第2側壁、SW3…第3側壁、
SF1…第1面、SF2…第2面、SF3…第3面
H1…第1高さ、H2…第2高さ、H3…第3高さ。
Claims (6)
- ケースと、前記ケースに回転自在に支持されたシャフト及び前記シャフトに取り付けられた円筒状のロータコアを有するロータと、前記ロータコアの外周に同軸的に配置された円筒状のステータコア及び前記ステータコアに巻き回されたコイルを有するステータと、を有する回転電機本体部と、
前記シャフトに取り付けられ、前記シャフトと一体に回転可能なファンと、
前記回転電機本体部の外側に軸方向に延出し、前記ステータコアとの間に空気の流路を有するダクトと、を備え、
前記ダクトは、前記回転電機本体部と前記流路を介して対向する側壁と、前記側壁に位置する吸気口と、前記吸気口の前記ファン側に位置し前記ダクト内の前記流路を仕切る仕切り板と、前記ダクトの前記ファン側とは反対側の端部に位置する排気口と、を有し、
前記仕切り板は、前記側壁に固定された基端部と前記回転電機本体部と隙間を介して対向する先端部と、を有する、回転電機。 - 前記側壁のうち前記仕切り板より前記ファン側に位置する部分と前記仕切り板とが成す角度は90°より大きく、
前記先端部は、前記ステータコアの径方向に位置する、請求項1に記載の回転電機。 - 前記仕切り板の前記先端部は、前記ステータコアより前記ファン側で、前記ケースの径方向に位置する、請求項1に記載の回転電機。
- 前記ケースは、前記ステータコアの外周面を露出させる開口部を有し、
前記ケースは、前記ファン側から前記開口部に向かって厚さが小さくなる第1傾斜部と、前記開口部から前記排気口側に向かって厚さが大きくなる第2傾斜部と、を有する、請求項1乃至3の何れか1項に記載の回転電機。 - 前記ダクトの前記側壁は、前記開口部から露出した前記ステータコア側に近接した第1面と、前記第1面より前記ファン側に位置する第2面と、前記第1面より前記排気口側に位置する第3面と、前記第1傾斜部と対向する位置で前記第1面から前記第2面まで傾斜した第1傾斜面と、前記第2傾斜部と対向する位置で前記第1面から前記第3面まで傾斜した第2傾斜面と、を有し、
前記ステータコアと前記第1面との間の第1高さと、前記ケースと前記第2面との間の第2高さと、前記ケースと前記第3面との間の第3高さは略等しい、請求項4に記載の回転電機。 - 前記仕切り板の前記ファン側に位置し前記仕切り板を支持する支持部材を備え、
前記支持部材は、前記仕切り板と、前記ダクトの前記側壁に接し、前記ファン側から前記仕切り板に向かって厚さが大きくなる、請求項1乃至5の何れか1項に記載の回転電機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018136005A JP2020014345A (ja) | 2018-07-19 | 2018-07-19 | 回転電機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018136005A JP2020014345A (ja) | 2018-07-19 | 2018-07-19 | 回転電機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2020014345A true JP2020014345A (ja) | 2020-01-23 |
Family
ID=69170133
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018136005A Pending JP2020014345A (ja) | 2018-07-19 | 2018-07-19 | 回転電機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2020014345A (ja) |
-
2018
- 2018-07-19 JP JP2018136005A patent/JP2020014345A/ja active Pending
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