JP2020013956A - 熱電変換装置 - Google Patents

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柴田 誠
Makoto Shibata
誠 柴田
和也 前川
Kazuya Maekawa
和也 前川
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Abstract

【課題】出力の向上を可能とした熱電変換装置を提供する。【解決手段】第1の方向において隣り合う一方の熱電変換素子3と他方の熱電変換素子3との各間に配置されて、熱電変換素子列3A〜3Fを構成する複数の熱電変換素子3が互いに直列に接続されるように、一方の熱電変換素子3の第1の電極5と第2の電極6との何れか一方の電極と、他方の熱電変換素子3の第1の電極5と第2の電極6との何れか他方の電極との間を電気的に接続する第1の配線7と、第2の方向において隣り合う一方の熱電変換素子列を構成する複数の熱電変換素子3と、他方の熱電変換素子列を構成する複数の熱電変換素子3とが互いに直列に接続されるように、一方の熱電変換素子列及び他方の熱電変換素子列の第1の方向において最も一端側又は他端側に位置する熱電変換素子3の第1の電極5同士の間又は第2の電極6同士の間を電気的に接続する第2の配線8a,8bとを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、熱電変換装置に関する。
例えば、内燃機関や燃焼装置などからの排熱は、利用されないまま消失している。このため、省エネルギー化の観点から、この排熱の利用が近年着目されている。特に、熱から電気への変換を可能とする熱電変換装置の研究が盛んに行われている(例えば、特許文献1を参照。)。
具体的に、下記特許文献1には、絶縁性基板と、p型及びn型の何れか一方の熱電変換材料からなり、絶縁性基板の第1の面上に相互に間隔をおいて複数配置された熱電変換材料膜と、各熱電変換材料膜上にそれぞれ相互に離隔して形成された第1の電極及び第2の電極と、絶縁性基板の第1の面側に配置され、第1の電極に接触する凸部が設けられた第1の伝熱部材と、絶縁性基板の第2の面側に配置され、絶縁性基板の第2の面上であって第2の電極に対応する領域に接触する凸部が設けられた第2の伝熱部材とを有する熱電変換モジュール(熱電変換装置)が開示されている。
また、この熱電変換モジュールでは、第1の電極が熱電変換材料膜の一方の辺に沿って形成され、第2の電極が熱電変換材料膜の一方の辺に対向する他方の辺に沿って形成され、第1の電極が一方の側に隣接する熱電変換材料膜上の第2の電極に接続され、第2の電極が他方の側に隣接する熱電変換材料膜上の第1の電極に接続された構成となっている。
国際公開第2011/065185号
ところで、上述した特許文献1に記載の熱電変換モジュールでは、隣接する熱電変換材料膜の第1の電極と第2の電極との間を熱電変換材料膜の外周において引き回された配線により接続する構成となっている。しかしながら、このような構成の場合、配線を引き回す全体の長さが長くなり、配線の抵抗が増加するため、十分な出力が得られなくなるといった問題があった。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、出力の向上を可能とした熱電変換装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
(1) 厚み方向において互いに対向する第1の面と第2の面とを有する基材と、
前記基材の前記第1の面側の面内において互いに交差する第1の方向と第2の方向とのうち、前記第1の方向に並ぶ複数の熱電変換素子を各々有して、前記第2の方向に並んで配置された複数の熱電変換素子列と、
前記熱電変換素子列を構成する各熱電変換素子の前記第2の方向における一端側に設けられた第1の電極及び前記各熱電変換素子の前記第2の方向における他端側に設けられた第2の電極と、
前記第1の方向において隣り合う一方の熱電変換素子と他方の熱電変換素子との各間に配置されて、前記熱電変換素子列を構成する複数の熱電変換素子が互いに直列に接続されるように、前記一方の熱電変換素子の前記第1の電極と前記第2の電極との何れか一方の電極と、前記他方の熱電変換素子の前記第1の電極と前記第2の電極との何れか他方の電極との間を電気的に接続する第1の配線と、
前記第2の方向において隣り合う一方の熱電変換素子列を構成する複数の熱電変換素子と、他方の熱電変換素子列を構成する複数の熱電変換素子とが互いに直列に接続されるように、前記一方の熱電変換素子列及び前記他方の熱電変換素子列の前記第1の方向において最も一端側又は他端側に位置する熱電変換素子の前記第1の電極同士の間又は前記第2の電極同士の間を電気的に接続する第2の配線とを備える熱電変換装置。
(2) 前記熱電変換素子列を構成する熱電変換素子のうち、前記第1の電極と前記第2の電極との間で流れる電流の方向が同じ向きとなる熱電変換素子が、前記第1の方向に並んで配置されていることを特徴とする前記(1)に記載の熱電変換装置。
(3) 前記熱電変換素子列を構成する熱電変換素子のうち、前記第1の電極と前記第2の電極との間で流れる電流の方向が逆向きとなる熱電変換素子が、前記第2の方向に交互に並んで配置されていることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載の熱電変換装置。
(4) 前記一方の電極と前記他方の電極とが、前記一方の電極と前記他方の電極との間に配置された直線形状の前記第1の配線を介して電気的に接続されていることを特徴とする前記(1)〜(3)の何れか一項に記載の熱電変換装置。
(5) 前記一方の電極と前記他方の電極とが、前記一方の電極と前記他方の電極との間に配置された屈曲した形状の前記第1の配線を介して電気的に接続されていることを特徴とする前記(1)〜(3)の何れか一項に記載の熱電変換装置。
(6) 前記第1の方向と前記第2の方向とが、互いに非直交した関係であることを特徴とする前記(1)〜(3)の何れか一項に記載の熱電変換装置。
(7) 前記一方の電極と前記他方の電極とが、前記一方の電極及び前記他方の電極と同一直線上に並ぶ前記第1の配線を介して電気的に接続されていることを特徴とする前記(6)に記載の熱電変換装置。
(8) 前記熱電変換素子列を構成する各熱電変換素子の前記第1の電極と前記第2の電極とが前記第1の方向にずれて配置されていることを特徴とする前記(1)〜(6)の何れか一項に記載の熱電変換装置。
(9) 前記基材の前記第1の面側に配置された第1の伝熱部材を備え、
前記第1の伝熱部材は、温接点側と冷接点側との何れか一方となる前記第1の電極及び前記第2の電極と伝熱部を介して熱的に接合されていることを特徴とする前記(1)〜(8)の何れか一項に記載の熱電変換装置。
(10) 前記基材の前記第2の面側に配置されて、前記基材と熱的に接合される第2の伝熱部材を備えることを特徴とする前記(9)に記載の熱電変換装置。
以上のように、本発明を適用した熱電変換装置では、各熱電変換素子の間で引き回される配線の全体の長さを短縮し、配線の全体の抵抗を下げることによって、各熱電変換素子で発生した電流が配線を流れる際の損失を抑えることができる。その結果、熱電変換装置において出力の向上を図ることが可能である。
本発明の第1の実施形態に係る熱電変換装置の概略構成を示す平面図である。 図1中に示す線分A−Aによる熱電変換装置の断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る熱電変換装置の概略構成を示す平面図である。 本発明の第3の実施形態に係る熱電変換装置の概略構成を示す平面図である。 本発明の第4の実施形態に係る熱電変換装置の概略構成を示す平面図である。 本発明の第5の実施形態に係る熱電変換装置の概略構成を示す平面図である。 本発明の第6の実施形態に係る熱電変換装置の概略構成を示す断面図である。 本発明の第7の実施形態に係る熱電変換装置の概略構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らないものとする。また、以下の説明において例示される材料等は一例であって、本発明はそれらに必ずしも限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
(第1の実施形態)
先ず、本発明の第1の実施形態として、例えば図1及び図2に示す熱電変換装置1Aについて説明する。なお、図1は、熱電変換装置1Aの概略構成を示す平面図である。図2は、図1中に示す線分A−Aによる熱電変換装置1Aの断面図である。
また、以下に示す図面では、XYZ直交座標系を設定し、X軸方向を熱電変換装置1Aの基板2の面内における第1の方向、Y軸方向を熱電変換装置1Aの基板2の面内における第2の方向、Z軸方向を熱電変換装置1Aの基板2の面内に対して直交する第3の方向(厚み/高さ方向)として、それぞれ示すものとする。
本実施形態の熱電変換装置1Aは、図1及び図2に示すように、基板2の面上に並んで配置された複数の熱電変換素子3を一対の端子4a,4bの間で直列に接続した構造を有している。
基板2は、厚み方向において互いに対向する第1の面(本実施形態では上面)2aと第2の面(本実施形態では下面)2bとを有する絶縁性の基材からなる。基板2としては、例えば基板抵抗が10Ω以上となる高抵抗シリコン(Si)基板を用いることが好ましい。基板抵抗が10Ω以上となることで、複数の熱電変換素子3の間で電気的な短絡が生じるのを防止することが可能である。
また、基板2としては、上述した高抵抗Si基板の他にも、例えば、基板内に酸化絶縁層を有するSOI(Silicon On Insulator)基板や、セラミック基板、その他の高抵抗単結晶基板などを用いることができる。さらに、基板2としては、基板抵抗が10Ω以下となる低抵抗基板であっても、この低抵抗基板と熱電変換素子3との間に高抵抗材料を配置したものを用いることができる。
複数の熱電変換素子3は、基板2の第1の面2a上にマトリックス状に並んで配置されている。複数の熱電変換素子3は、n型半導体又はp型半導体の何れか一方(本実施形態ではn型半導体)である熱電変換膜からなる。熱電変換素子3をn型の熱電変換膜とした場合は、例えば高濃度(1018〜1019cm−3)のアンチモン(Sb)がそれぞれドープされたn型シリコン(Si)膜とn型シリコン・ゲルマニウム(SiGe)合金膜との多層膜を用いることができる。また、複数の熱電変換素子3は、互いに同じ構成を有するn型半導体であってもよく、互いに異なる構成を有するn型半導体であってもよい。熱電変換素子3をn型半導体とした場合、熱電変換素子3には、冷接点側から温接点側に向けて電流が流れる。
一方、熱電変換素子3をp型の熱電変換膜とした場合は、例えば高濃度(1018〜1019cm−3)のボロン(B)がそれぞれドープされたp型シリコン(Si)膜とp型シリコン・ゲルマニウム(SiGe)合金膜との多層膜を用いることができる。また、複数の熱電変換素子3は、互いに同じ構成を有するp型半導体であってもよく、互いに異なる構成を有するp型半導体であってもよい。熱電変換素子3をp型半導体とした場合、熱電変換素子3には、温接点側から冷接点側に向けて電流が流れる。
さらに、熱電変換素子3は、上述したn型又はp型半導体の多層膜に必ずしも限定されるものではなく、n型又はp型半導体の単層膜であってもよい。また、半導体として酸化物の半導体を用いることもできる。また、例えば、有機高分子膜や金属膜などからなる熱電変換膜を用いることができる。また、熱電変換素子3は、上述した熱電変換膜に限らず、バルクからなるものを用いてもよい。
本実施形態の熱電変換装置1Aは、基板2の第1の面2a側の面内において互いに交差(本実施形態では直交)する第1の方向(X軸方向)と第2の方向(Y軸方向)とのうち、第1の方向に並ぶ複数(本実施形態では4つ)の熱電変換素子3を各々有して、第2の方向に並んで配置された複数(本実施形態では6列)の熱電変換素子列3A〜3Fを備えている。
熱電変換素子列3A〜3Fを構成する各熱電変換素子3は、互いに同じ大きさで平面視で矩形状(本実施形態では長方形状)に形成されている。また、各熱電変換素子3は、第1の方向を長手方向とし、第2の方向を短手方向として、第1の方向に一定の間隔で並んで配置されている。さらに、第2の方向において隣り合う一方の熱電変換素子列と他方の熱電変換素子列とは、その間に一定の間隔を設けて互いに平行に並んで配置されている。
熱電変換素子列3A〜3Fを構成する各熱電変換素子3は、各熱電変換素子3の第2の方向における一端側(−Y側)に設けられた第1の電極5と、各熱電変換素子3の第2の方向における他端側(+Y側)に設けられた第2の電極6とを有している。第1の電極5及び第2の電極6は、各熱電変換素子3と電気的に接続されている。
第1の電極5及び第2の電極6の材料としては、金属を用いることが好ましく、その中でも特に、導電性及び熱伝導性が高く、且つ、形状加工がし易い、例えば銅(Cu)や金(Au)などを好適に用いることができる。
第1の電極5と第2の電極6とは、熱電変換素子3の第2の方向において対向する一端側の側面と他端側の側面とに沿った上面に配置されている。また、第1の電極5と第2の電極6とは、基板2の第1の面2a上に配置されて、熱電変換素子3の第2の方向において対向する一端側の側面と他端側の側面とに接触した構成としてもよい。
第1の電極5及び第2の電極6は、熱電変換素子3の長手方向(第1の方向)の全域に亘って、互いに同じ大きさで平面視で矩形状(本実施形態では長方形状)に形成されている。また、第2の方向において隣り合う一方の熱電変換素子3と他方の熱電変換素子3との各間において、一方の熱電変換素子3の第1の電極5(又は第2の電極6)と、他方の熱電変換素子3の第2の電極6(又は第1の電極5)とが互いに離間した状態で配置されている。
熱電変換装置1Aは、複数の熱電変換素子3のうち、第1の電極5側から第2の電極6側に向けて電流が流れる熱電変換素子3(以下、必要に応じて「第1の熱電変換素子3a」として区別する。)と、第2の電極6側から第1の電極5側に向けて電流が流れる熱電変換素子3(以下、必要に応じて「第2の熱電変換素子3b」として区別する。)とを有している。
なお、図1では、第1の熱電変換素子3aに流れる電流の方向と、第2の熱電変換素子3bに流れる電流の方向と、一方の端子4aに流れる電流の方向と、他方の端子4bに流れる電流の方向とを、それぞれ矢印の向きで表している。
複数の熱電変換素子列3A〜3Fは、第1の電極5と第2の電極6との間で流れる電流の方向が同じ向きとなる熱電変換素子3が、第1の方向に並んで配置された構成を有している。すなわち、熱電変換素子列3A〜3Fでは、第1の熱電変換素子3aと第2の熱電変換素子3bとの何れか一方が第1の方向に並んで配置されている。
また、熱電変換装置1Aは、第1の電極5と第2の電極6との間で流れる電流の方向が逆向きとなる熱電変換素子3が、第2の方向に交互に並んで配置された構成を有している。すなわち、熱電変換装置1Aでは、第1の熱電変換素子3aと第2の熱電変換素子3bとが第2の方向に交互に並んで配置されている。
本実施形態の熱電変換装置1Aでは、熱電変換素子列3A,3C,3Eが複数の第1の熱電変換素子3aにより構成され、熱電変換素子列3B,3D,3Fが複数の第2の熱電変換素子3bにより構成されている。
一対の端子4a,4bは、基板2の第1の面2a上に配置されている。なお、一対の端子4a,4bの材料としては、上述した第1の電極5及び第2の電極6で例示した材料と同じものを用いることができる。
一対の端子4a,4bのうち、一方の端子4aは、第2の方向において最も一端側(−Y側)に位置する熱電変換素子列3Aを構成する熱電変換素子3のうち、第1の方向において最も一端側(−X側)に位置する熱電変換素子3(第1の熱電変換素子3a)の第1の電極5と電気的に接続されている。すなわち、一方の端子4aは、この第1の電極5の長手方向(第1の方向)に連続しながら、第1の電極5よりも外側(−X側)に突出した位置に平面視で矩形状(本実施形態では長方形状)に形成されている。
これに対して、他方の端子4bは、第2の方向において最も他端側(+Y側)に位置する熱電変換素子列3Fを構成する熱電変換素子3のうち、第1の方向において最も一端(−X側)に位置する熱電変換素子3(第2の熱電変換素子3b)の第1の電極5と電気的に接続されている。すなわち、他方の端子4bは、この第1の電極5の長手方向(第1の方向)に連続しながら、第1の電極5よりも外側(−X側)に突出した位置に平面視で矩形状(本実施形態では長方形状)に形成されている。
本実施形態の熱電変換装置1Aは、各熱電変換素子列3A〜3Fを構成する複数の熱電変換素子3の各間を互いに直列に接続する複数の第1の配線7と、複数の熱電変換素子列3A〜3Fのうち、第2の方向において隣り合う一方の熱電変換素子列を構成する複数の熱電変換素子3と、他方の熱電変換素子列を構成する複数の熱電変換素子3との各間が互いに直列に接続されるように、複数の熱電変換素子列3A〜3Fの各間を互いに直列に接続する複数の第2の配線8a,8bとを備えている。
複数の第1の配線7及び複数の第2の配線8a,8bは、基板2の第1の面2a上に配置されて、電気的に接続される第1の電極5又は第2の電極6と連続して形成されている。したがって、第1の配線7及び第2の配線8a,8bの材料としては、上述した第1の電極5及び第2の電極6で例示した材料と同じものを用いることができる。
第1の配線7は、各熱電変換素子列3A〜3Fを構成する複数の熱電変換素子3のうち、第1の方向において隣り合う一方の熱電変換素子3と他方の熱電変換素子3との各間に配置されている。そして、第1の配線7は、一方の熱電変換素子3の第1の電極5と第2の電極6との何れか一方の電極と、他方の熱電変換素子3の第1の電極5と第2の電極6との何れか他方の電極との間を電気的に接続している。
具体的に、各熱電変換素子列3A〜3Fを構成する熱電変換素子3のうち、第1の方向の一端側(−X側)からn(nは自然数を表す。)番目に位置する熱電変換素子3の一方の電極(本実施形態では第2の電極6)と、第1の方向の一端側(−X側)からn+1番目に位置する熱電変換素子3の他方の電極(本実施形態では第1の電極5)とが、直線形状の第1の配線7を介して電気的に接続されている。(但し、本実施形態では、n=1〜3である。)
第1の配線7は、第2の電極(一方の電極)6の長手方向(第1の方向)の他端と、第1の電極(他方の電極)5の長手方向(第1の方向)の一端とに連続しながら、第1の方向に対して斜め直線状に形成されることによって、これら第2の電極(一方の電極)6と第1の電極(他方の電極)5との間で引き回されている。
第2の配線8a,8bは、複数の熱電変換素子列3A〜3Fのうち、第2の方向において隣り合う一方の熱電変換素子列と他方の熱電変換素子列との第1の方向において最も一端側又は他端側に位置する熱電変換素子3よりも外側(−X側又は+X側)に配置されている。そして、第2の配線8a,8bは、一方の熱電変換素子列及び他方の熱電変換素子列の第1の方向において最も一端側又は他端側に位置する熱電変換素子3の第1の電極5同士の間又は第2の電極6同士の間を電気的に接続している。
具体的に、複数の熱電変換素子列3A〜3Fのうち、第2の方向の一端側(−Y側)から2m−1(mは自然数を表す。)番目に位置する熱電変換素子列3A,3C,3Eの第1の方向において最も他端側(+X側)に位置する熱電変換素子3の第2の電極6と、第2の方向の一端側(−Y側)から2m番目に位置する熱電変換素子列3B,3D,3Fの第1の方向において最も他端側(+X側)に位置する熱電変換素子3の第2の電極6とが、屈曲した形状の第2の配線8aを介して電気的に接続されている。(但し、本実施形態では、m=1〜3である。)
第2の配線8aは、これら第2の電極6の長手方向(第1の方向)の他端と連続しながら、各第2の電極6よりも外側(+X側)に突出した位置にて屈曲し、その間で第1の方向とは直交する方向(第2の方向)に直線状に形成されることによって、これら第2の電極6の間で引き回されている。
また、複数の熱電変換素子列3A〜3Fのうち、第2の方向の一端側(−Y側)から2m(mは自然数を表す。)番目に位置する熱電変換素子列3B,3Dの第1の方向において最も一端側(−X側)に位置する熱電変換素子3の第1の電極5と、第2の方向の一端側(−Y側)から2m+1番目に位置する熱電変換素子列3C,3Eの第1の方向において最も一端側(−X側)に位置する熱電変換素子3の第1の電極5とが、屈曲した形状の第2の配線8bを介して電気的に接続されている。(但し、本実施形態では、m=1〜2である。)
第2の配線8bは、これら第1の電極5の長手方向(第1の方向)の一端と連続しながら、各第1の電極5よりも外側(−X側)に突出した位置にて屈曲し、その間で第1の方向とは直交する方向(第2の方向)に直線状に形成されることによって、これら第1の電極5の間で引き回されている。
これにより、本実施形態の熱電変換装置1Aでは、各熱電変換素子列3A〜3Fを構成する複数の熱電変換素子3の各間が複数の第1の配線7を介して互いに直列に接続されている。また、複数の熱電変換素子列3A〜3Fのうち、第2の方向において隣り合う一方の熱電変換素子列を構成する複数の熱電変換素子3と、他方の熱電変換素子列を構成する複数の熱電変換素子3との各間が互いに直列に接続されるように、複数の熱電変換素子列3A〜3Fの各間が複数の第2の配線8a,8bを介して互いに直列に接続されている。
熱電変換素子列3A〜3Fを構成する各熱電変換素子3は、温接点側となる第1の電極5又は第2の電極6(以下、まとめて「温接点側電極9」という。)と、冷接点側となる第2の電極6又は第1の電極5(以下、まとめて「冷接点側電極10」という。)とを有している。
温接点側電極9は、第1の熱電変換素子3aの第2の電極6及び第2の熱電変換素子3bの第1の電極5により構成されている。一方、冷接点側電極10は、第1の熱電変換素子3aの第1の電極5及び第2の熱電変換素子3bの第2の電極6により構成されている。したがって、温接点側電極9と冷接点側電極10とは、第1の方向に各々並んで配置されると共に、第2の方向に交互に並んで配置されている。
温接点側電極9は、第2の方向において隣り合う第1の電極5及び第2の電極6により構成されている。また、冷接点側電極10は、第2の方向において隣り合う第1の電極5及び第2の電極6により構成されている。
但し、第2の方向において最も一端側(−Y側)に位置する第1の熱電変換素子3aの第1の電極5と、第2の方向において最も他端側(+Y側)に位置する第2の熱電変換素子3bの第2の電極6とは、それぞれ単独で冷接点側電極10を構成している。
本実施形態の熱電変換装置1Aは、高温(加熱)側の第1の伝熱部材として、基板2の第1の面2a側に配置された第1の伝熱板11を備えている。第1の伝熱板11は、空気よりも熱伝導率の高い材料、好ましくは基板2よりも熱伝導率の高い材料からなる。そのような第1の伝熱板11の材料としては、金属を用いることが好ましく、その中でも特に、熱伝導率が高く、且つ、形状加工がし易い、例えばアルミニウム(Al)や銅(Cu)などを好適に用いることができる。また、第1の伝熱板11は、複数の伝熱部材により構成されていてもよい。
第1の伝熱板11は、温接点側電極9と伝熱部12を介して熱的に接合されている。伝熱部12は、第1の伝熱板11と温接点側電極9との互いに対向する面のうち、何れか一方の面側から突出された凸部12aを有している。
本実施形態では、第1の伝熱板11側から突出された凸部12aにより伝熱部12が構成されている。凸部12aは、第1の伝熱板11と一体に形成されているため、この凸部12a(伝熱部12)の材料としては、上述した第1の伝熱板11で例示した材料と同じものを用いることができる。
本実施形態の伝熱部12は、第1の伝熱板11の各温接点側電極9と対向する位置から基板2側(−Z側)に向けて突出された複数の凸部12aを有している。各凸部12aは、平面視で矩形状(本実施形態では断面長方形状)を有して、各温接点側電極9を構成する第1の電極5及び第2の電極6と重なる範囲T1で突出して設けられている。
また、各凸部12aの先端は、例えば絶縁性の接合材(図示せず。)を介して各温接点側電極9と電気的に絶縁された状態で熱的に接合されている。接合材は、空気よりも熱伝導率の高い絶縁材料からなる。そのような接合材の材料としては、例えばUV硬化型樹脂やシリコーン系樹脂、熱伝導グリース(例えばシリコーン系のグリースや、金属酸化物を含む非シリコーン系のグリース等)などを用いることができる。
なお、伝熱部12は、上述した凸部12aの先端に設けられた絶縁層等により温接点側電極9と電気的に絶縁されている場合、又は、凸部12aの先端と温接点側電極9との間で電気的な絶縁性が問題とならない場合、上述した絶縁性の接合材を介さずに温接点側電極9と直接接合されていてもよい。
また、伝熱部12は、上述した第1の伝熱板11側から突出された凸部12aにより構成された場合に限らず、温接点側電極9側から突出された凸部12aにより構成することも可能である。この場合、凸部12aは、温接点側電極9(第1の電極5及び第2の電極6)と一体に形成されているため、この凸部12a(伝熱部12)の材料としては、上述した第1の電極5及び第2の電極6で例示した材料と同じものを用いることができる。
さらに、伝熱部12として、第1の伝熱板11と温接点側電極9との間を熱的に接合する別の伝熱部材(上記接合材を含む。)を設けることも可能である。例えば、温接点側電極9の厚みを冷接点側電極10の厚みよりも大きくすることによって、第1の伝熱板11と温接点側電極9とが、上述した凸部12aを介さずに、伝熱部12としての上記接合材を介して熱的に接合された構成とすることも可能である。
また、第1の伝熱板11と温接点側電極9とは、上述した伝熱部12を介して熱的に接合された構成に限らず、第1の伝熱板11の表面に設けられた絶縁層等により、第1の伝熱板11と温接点側電極9とが電気的に絶縁されている場合、又は、第1の伝熱板11と温接点側電極9との間で電気的な絶縁性が問題とならない場合には、上述した絶縁性の接合材を介さずに、第1の伝熱板11と温接点側電極9とを直接接合した構成とすることも可能である。
また、本実施形態の熱電変換装置1Aでは、上述した第1の伝熱板11と温接点側電極9との間を伝熱部12(凸部12a)を介して接合することによって、基板2の第1の面2a側と第1の伝熱板11との間に空間K1が設けられている。
なお、本実施形態の熱電変換装置1Aでは、上述した空間K1に伝熱部12よりも熱伝導性が低い材料からなる断熱材を充填することも可能である。すなわち、伝熱部12は、第1の伝熱板11と温接点側電極9との間において、その周囲(空間K1や断熱材)よりも相対的に熱伝導率が高い部分を形成している。
本実施形態の熱電変換装置1Aでは、基板2において、少なくとも冷接点側電極10と対向する部分の厚みが、少なくとも温接点側電極9と対向する部分の厚みよりも厚くなる構成を有している。
具体的に、基板2の第1の面2aが平面であるのに対して、基板2の第2の面2bには、複数(本実施形態では4つ)の凸部13aと、複数(本実施形態では3つ)の凹部13bとが第2の方向に交互に並んで設けられている。
複数の凸部13aは、各冷接点側電極10と平面視で重なる範囲T2を含んで一定の高さで突出して設けられている。複数の凹部13bは、複数の凸部13aの各間に亘って一定の深さで凹んで設けられている。これにより、基板2の凸部13aが設けられた部分の厚みが、凹部13bが設けられた部分の厚みよりも厚くなっている。なお、第2の方向の両端に位置する凸部13aは、第2の面2bの第2の方向の両端まで一定の高さで延長して設けられている。
以上のような構成を有する熱電変換装置1Aでは、第1の伝熱板11を高温(加熱)側に配置し、基板2の第2の面2bを低温(放熱/冷却)側に配置する。これにより、第1の伝熱板11から凸部12a(伝熱部12)を介して温接点側電極9に伝わる熱によって、各熱電変換素子3の温接点側電極9側が相対的に高温となる。一方、各熱電変換素子3に伝わる熱は、冷接点側電極10から基板2の凸部13aを介して外部に放熱されるため、各熱電変換素子3の冷接点側電極10側が相対的に低温となる。したがって、各熱電変換素子3の温接点側電極9と冷接点側電極10との間に温度差が発生する。
これにより、各熱電変換素子3の第1の電極5と第2の電極6との間に電荷(キャリア)の移動が起こる。すなわち、各熱電変換素子3の第1の電極5と第2の電極6との間には、ゼーベック効果による起電力(電圧)が発生し、各熱電変換素子3には、冷接点側電極10から温接点側電極9に向けて電流が流れる。
1つの熱電変換素子3で発生する起電力(電圧)は小さいものの、一方の端子4aと他方の端子4bとの間には、複数の熱電変換素子3が直列に接続されている。したがって、これら一方の端子4aと他方の端子4bとの間からは、その総和の起電力として、比較的高い電圧を取り出すことが可能である。また、一方の端子4a側から他方の端子4b側に向けて電流を流すことが可能である。
本実施形態の熱電変換装置1Aでは、上述した各熱電変換素子列3A〜3Fを構成する複数の熱電変換素子3の各間を互いに直列に接続する複数の第1の配線7と、複数の熱電変換素子列3A〜3Fのうち、第2の方向において隣り合う一方の熱電変換素子列を構成する複数の熱電変換素子3と、他方の熱電変換素子列を構成する複数の熱電変換素子3との各間が互いに直列に接続されるように、複数の熱電変換素子列3A〜3Fの各間を互いに直列に接続する複数の第2の配線8a,8bとが、一対の端子4a,4bの間で引き回されている。
これにより、本実施形態の熱電変換装置1Aでは、一対の端子4a,4bの間で、複数の熱電変換素子3を直列に接続するために引き回される配線7,8a,8bの全体の長さを従来よりも短縮し、これらの配線7,8a,8bの全体の抵抗を下げることができる。
したがって、本実施形態の熱電変換装置1Aでは、各熱電変換素子3で発生した電流が配線7,8a,8bを流れる際の損失を抑えることができ、その結果、出力(電力)の向上を図ることが可能である。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態として、例えば図3に示す熱電変換装置1Bについて説明する。なお、図3は、熱電変換装置1Bの概略構成を示す平面図である。また、以下の説明では、上記熱電変換装置1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
本実施形態の熱電変換装置1Bは、図3に示すように、上述した一対の端子4a,4bの間で引き回される第1の配線7及び第2の配線8a,8bの配置が上記熱電変換装置1Aと異なる以外は、上記熱電変換装置1Aと基本的に同じ構成を有している。
なお、図3では、第1の熱電変換素子3aに流れる電流の方向と、第2の熱電変換素子3bに流れる電流の方向と、一方の端子4aに流れる電流の方向と、他方の端子4bに流れる電流の方向とを、それぞれ矢印の向きで表している。
具体的に、各熱電変換素子列3A〜3Fを構成する熱電変換素子3のうち、第1の方向の一端側(−X側)からn(nは自然数を表す。)番目に位置する熱電変換素子3の一方の電極(本実施形態では第1の電極5)と、第1の方向の一端側(−X側)からn+1番目に位置する熱電変換素子3の他方の電極(本実施形態では第2の電極6)とが、直線形状の第1の配線7を介して電気的に接続されている。(但し、本実施形態では、n=1〜3である。)
第1の配線7は、第1の電極(一方の電極)5の長手方向(第1の方向)の他端と、第2の電極(他方の電極)6の長手方向(第1の方向)の一端とに連続しながら、第1の方向に対して斜め直線状に形成されることによって、これら第1の電極(一方の電極)5と第2の電極(他方の電極)6との間で引き回されている。
また、複数の熱電変換素子列3A〜3Fのうち、第2の方向の一端側(−Y側)から2m−1(mは自然数を表す。)番目に位置する熱電変換素子列3A,3C,3Eの第1の方向において最も他端側(+X側)に位置する熱電変換素子3の第1の電極5と、第2の方向の一端側(−Y側)から2m番目に位置する熱電変換素子列3B,3D,3Fの第1の方向において最も他端側(+X側)に位置する熱電変換素子3の第1の電極5とが、屈曲した形状の第2の配線8a,8bを介して電気的に接続されている。(但し、本実施形態では、m=1〜3である。)
第2の配線8a,8bは、これら第1の電極5の長手方向(第1の方向)の他端と連続しながら、各第1の電極5よりも外側(+X側)に突出した位置にて屈曲し、その間で第1の方向とは直交する方向(第2の方向)に直線状に形成されることによって、これら第1の電極5の間で引き回されている。
また、複数の熱電変換素子列3A〜3Fのうち、第2の方向の一端側(−Y側)から2m(mは自然数を表す。)番目に位置する熱電変換素子列3B,3Dの第1の方向において最も一端側(−X側)に位置する熱電変換素子3の第2の電極6と、第2の方向の一端側(−Y側)から2m+1番目に位置する熱電変換素子列3C,3Eの第1の方向において最も一端側(−X側)に位置する熱電変換素子3の第2の電極6とが、屈曲した形状の第2の配線8a,8bを介して電気的に接続されている。(但し、本実施形態では、m=1〜2である。)
第2の配線8a,8bは、これら第2の電極6の長手方向(第1の方向)の一端と連続しながら、各第2の電極6よりも外側(−X側)に突出した位置にて屈曲し、その間で第1の方向とは直交する方向(第2の方向)に直線状に形成されることによって、これら第2の電極6の間で引き回されている。
これにより、本実施形態の熱電変換装置1Bでは、各熱電変換素子列3A〜3Fを構成する複数の熱電変換素子3の各間が複数の第1の配線7を介して互いに直列に接続されている。また、複数の熱電変換素子列3A〜3Fのうち、第2の方向において隣り合う一方の熱電変換素子列を構成する複数の熱電変換素子3と、他方の熱電変換素子列を構成する複数の熱電変換素子3との各間が互いに直列に接続されるように、複数の熱電変換素子列3A〜3Fの各間が複数の第2の配線8a,8bを介して互いに直列に接続されている。
また、一対の端子4a,4bのうち、一方の端子4aは、第2の方向において最も一端側(−Y側)に位置する熱電変換素子列3Aを構成する熱電変換素子3のうち、第1の方向において最も一端側(−X側)に位置する熱電変換素子3(第1の熱電変換素子3a)の第2の電極6と電気的に接続されている。すなわち、一方の端子4aは、この第2の電極6の長手方向(第1の方向)に連続しながら、第2の電極6よりも外側(−X側)に突出した位置に平面視で矩形状(本実施形態では長方形状)に形成されている。
これに対して、他方の端子4bは、第2の方向において最も他端側(+Y側)に位置する熱電変換素子列3Fを構成する熱電変換素子3のうち、第1の方向において最も一端(−X側)に位置する熱電変換素子3(第2の熱電変換素子3b)の第2の電極6と電気的に接続されている。すなわち、他方の端子4bは、この第2の電極6の長手方向(第1の方向)に連続しながら、第2の電極6よりも外側(−X側)に突出した位置に平面視で矩形状(本実施形態では長方形状)に形成されている。
これにより、本実施形態の熱電変換装置1Bでは、上記熱電変換装置1Aとは逆に、他方の端子4b側から一方の端子4a側に向けて電流を流すことが可能である。
本実施形態の熱電変換装置1Bでは、上述した各熱電変換素子列3A〜3Fを構成する複数の熱電変換素子3の各間を互いに直列に接続する複数の第1の配線7と、複数の熱電変換素子列3A〜3Fのうち、第2の方向において隣り合う一方の熱電変換素子列を構成する複数の熱電変換素子3と、他方の熱電変換素子列を構成する複数の熱電変換素子3との各間が互いに直列に接続されるように、複数の熱電変換素子列3A〜3Fの各間を互いに直列に接続する複数の第2の配線8a,8bとが、一対の端子4a,4bの間で引き回されている。
これにより、本実施形態の熱電変換装置1Bでは、一対の端子4a,4bの間で、複数の熱電変換素子3を直列に接続するために引き回される配線7,8a,8bの全体の長さを従来よりも短縮し、これらの配線7,8a,8bの全体の抵抗を下げることができる。
したがって、本実施形態の熱電変換装置1Bでは、上記熱電変換装置1Aと同様に、各熱電変換素子3で発生した電流が配線7,8a,8bを流れる際の損失を抑えることができ、その結果、出力(電力)の向上を図ることが可能である。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態として、例えば図4に示す熱電変換装置1Cについて説明する。なお、図4は、熱電変換装置1Cの概略構成を示す平面図である。また、以下の説明では、上記熱電変換装置1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
本実施形態の熱電変換装置1Cは、図4に示すように、上述した第1の配線7の形状が上記熱電変換装置1Aと異なる以外は、上記熱電変換装置1Aと基本的に同じ構成を有している。
なお、図4では、第1の熱電変換素子3aに流れる電流の方向と、第2の熱電変換素子3bに流れる電流の方向と、一方の端子4aに流れる電流の方向と、他方の端子4bに流れる電流の方向とを、それぞれ矢印の向きで表している。
具体的に、各熱電変換素子列3A〜3Fを構成する熱電変換素子3のうち、第1の方向の一端側(−X側)からn(nは自然数を表す。)番目に位置する熱電変換素子3の一方の電極(本実施形態では第2の電極6)と、第1の方向の一端側(−X側)からn+1番目に位置する熱電変換素子3の他方の電極(本実施形態では第1の電極5)とが、屈曲した形状の第1の配線7を介して電気的に接続されている。(但し、本実施形態では、n=1〜3である。)
第1の配線7は、第2の電極(一方の電極)6の長手方向(第1の方向)の他端と、第1の電極(他方の電極)5の長手方向(第1の方向)の一端とに連続しながら、各電極よりも突出した位置にて屈曲し、その間で第1の方向とは直交する方向(第2の方向)に直線状に形成されることによって、これら第2の電極(一方の電極)6と第1の電極(他方の電極)5との間で引き回されている。
これにより、本実施形態の熱電変換装置1Cでは、各熱電変換素子列3A〜3Fを構成する複数の熱電変換素子3の各間が複数の第1の配線7を介して互いに直列に接続された構成となっている。
本実施形態の熱電変換装置1Cでは、上述した各熱電変換素子列3A〜3Fを構成する複数の熱電変換素子3の各間を互いに直列に接続する複数の第1の配線7と、複数の熱電変換素子列3A〜3Fのうち、第2の方向において隣り合う一方の熱電変換素子列を構成する複数の熱電変換素子3と、他方の熱電変換素子列を構成する複数の熱電変換素子3との各間が互いに直列に接続されるように、複数の熱電変換素子列3A〜3Fの各間を互いに直列に接続する複数の第2の配線8a,8bとが、一対の端子4a,4bの間で引き回されている。
これにより、本実施形態の熱電変換装置1Cでは、一対の端子4a,4bの間で、複数の熱電変換素子3を直列に接続するために引き回される配線7,8a,8bの全体の長さを従来よりも短縮し、これらの配線7,8a,8bの全体の抵抗を下げることができる。
したがって、本実施形態の熱電変換装置1Cでは、上記熱電変換装置1Aと同様に、各熱電変換素子3で発生した電流が配線7,8a,8bを流れる際の損失を抑えることができ、その結果、出力(電力)の向上を図ることが可能である。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態として、例えば図5に示す熱電変換装置1Dについて説明する。なお、図5は、熱電変換装置1Dの概略構成を示す平面図である。また、以下の説明では、上記熱電変換装置1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
本実施形態の熱電変換装置1Dは、図5に示すように、上述した熱電変換素子3、第1の配線7及び第2の配線8a,8bの形状が上記熱電変換装置1Aと異なる以外は、上記熱電変換装置1Aと基本的に同じ構成を有している。
なお、図5では、第1の熱電変換素子3aに流れる電流の方向と、第2の熱電変換素子3bに流れる電流の方向と、一方の端子4aに流れる電流の方向と、他方の端子4bに流れる電流の方向とを、それぞれ矢印の向きで表している。
具体的に、各熱電変換素子列3A〜3Fを構成する各熱電変換素子3は、平面視で平行四辺形状を有している。また、第1の電極5と第2の電極6とは、この熱電変換素子3の形状に合わせて、第1の方向にずれて配置されている。本実施形態では、第2の電極6が第1の電極5よりも第1の方向の他端側(+X側)にずれて配置されている。
また、各熱電変換素子列3A〜3Fを構成する熱電変換素子3のうち、第1の方向の一端側(−X側)からn(nは自然数を表す。)番目に位置する熱電変換素子3の一方の電極(本実施形態では第2の電極6)と、第1の方向の一端側(−X側)からn+1番目に位置する熱電変換素子3の他方の電極(本実施形態では第1の電極5)とが、直線形状の第1の配線7を介して電気的に接続されている。(但し、本実施形態では、n=1〜3である。)
第1の配線7は、第2の電極(一方の電極)6の長手方向(第1の方向)の他端と、第1の電極(他方の電極)5の長手方向(第1の方向)の一端とに連続しながら、第1の方向とは直交する方向(第2の方向)に直線状に形成されることによって、これら第2の電極(一方の電極)6と第1の電極(他方の電極)5との間で引き回されている。
また、複数の熱電変換素子列3A〜3Fのうち、第2の方向の一端側(−Y側)から2m−1(mは自然数を表す。)番目に位置する熱電変換素子列3A,3C,3Eの第1の方向において最も他端側(+X側)に位置する熱電変換素子3の第2の電極6と、第2の方向の一端側(−Y側)から2m番目に位置する熱電変換素子列3B,3D,3Fの第1の方向において最も他端側(+X側)に位置する熱電変換素子3の第2の電極6とが、直線形状の第2の配線8aを介して電気的に接続されている。(但し、本実施形態では、m=1〜3である。)
第2の配線8aは、これら第2の電極6の長手方向(第1の方向)の他端と連続しながら、第1の方向とは直交する方向(第2の方向)に直線状に形成されることによって、これら第2の電極6の間で引き回されている。
また、複数の熱電変換素子列3A〜3Fのうち、第2の方向の一端側(−Y側)から2m(mは自然数を表す。)番目に位置する熱電変換素子列3B,3Dの第1の方向において最も一端側(−X側)に位置する熱電変換素子3の第1の電極5と、第2の方向の一端側(−Y側)から2m+1番目に位置する熱電変換素子列3C,3Eの第1の方向において最も一端側(−X側)に位置する熱電変換素子3の第1の電極5とが、直線形状の第2の配線8bを介して電気的に接続されている。(但し、本実施形態では、m=1〜2である。)
第2の配線8bは、これら第1の電極5の長手方向(第1の方向)の一端と連続しながら、第1の方向とは直交する方向(第2の方向)に直線状に形成されることによって、これら第1の電極5の間で引き回されている。
これにより、本実施形態の熱電変換装置1Dでは、各熱電変換素子列3A〜3Fを構成する複数の熱電変換素子3の各間が複数の第1の配線7を介して互いに直列に接続されている。また、複数の熱電変換素子列3A〜3Fのうち、第2の方向において隣り合う一方の熱電変換素子列を構成する複数の熱電変換素子3と、他方の熱電変換素子列を構成する複数の熱電変換素子3との各間が互いに直列に接続されるように、複数の熱電変換素子列3A〜3Fの各間が複数の第2の配線8a,8bを介して互いに直列に接続されている。
本実施形態の熱電変換装置1Dでは、上述した各熱電変換素子列3A〜3Fを構成する複数の熱電変換素子3の各間を互いに直列に接続する複数の第1の配線7と、複数の熱電変換素子列3A〜3Fのうち、第2の方向において隣り合う一方の熱電変換素子列を構成する複数の熱電変換素子3と、他方の熱電変換素子列を構成する複数の熱電変換素子3との各間が互いに直列に接続されるように、複数の熱電変換素子列3A〜3Fの各間を互いに直列に接続する複数の第2の配線8a,8bとが、一対の端子4a,4bの間で引き回されている。
これにより、本実施形態の熱電変換装置1Dでは、一対の端子4a,4bの間で、複数の熱電変換素子3を直列に接続するために引き回される配線7,8a,8bの全体の長さを従来よりも短縮し、これらの配線7,8a,8bの全体の抵抗を下げることができる。
したがって、本実施形態の熱電変換装置1Dでは、上記熱電変換装置1Aと同様に、各熱電変換素子3で発生した電流が配線7,8a,8bを流れる際の損失を抑えることができ、その結果、出力(電力)の向上を図ることが可能である。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態として、例えば図6に示す熱電変換装置1Eについて説明する。なお、図6は、熱電変換装置1Eの概略構成を示す平面図である。また、以下の説明では、上記熱電変換装置1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
本実施形態の熱電変換装置1Eは、図6に示すように、上述した熱電変換素子3の配列、並びに第1の配線7の形状が上記熱電変換装置1Aと異なる以外は、上記熱電変換装置1Aと基本的に同じ構成を有している。
なお、図6では、第1の熱電変換素子3aに流れる電流の方向と、第2の熱電変換素子3bに流れる電流の方向と、一方の端子4aに流れる電流の方向と、他方の端子4bに流れる電流の方向とを、それぞれ矢印の向きで表している。
また、図6では、上記図1と同じXYZ直交座標系を設定するものの、基板2の第1の面2a側の面内において互いに交差する第1の方向と第2の方向とが非直交した関係となっている。すなわち、本実施形態では、第2の方向がY軸方向に対して平行な方向であるのに対し、第1の方向が第2の方向に対して非直交した方向(X軸方向に対して斜め方向)となっている。
具体的に、基板2の第1の面2a側の面内において互いに交差(本実施形態では非直交)する第1の方向と第2の方向とのうち、第1の方向に並ぶ複数(本実施形態では4つ)の熱電変換素子3を各々有して、第2の方向に並んで配置された複数(本実施形態では6列)の熱電変換素子列3A〜3Fを備えている。したがって、各熱電変換素子列3A〜3Fを構成する複数の熱電変換素子3は、X軸方向に対して斜めに並んで配置されている。
また、各熱電変換素子列3A〜3Fを構成する熱電変換素子3のうち、第1の方向の一端側からn(nは自然数を表す。)番目に位置する熱電変換素子3の一方の電極(本実施形態では第2の電極6)と、第1の方向の一端側からn+1番目に位置する熱電変換素子3の他方の電極(本実施形態では第1の電極5)とが、一方の電極及び他方の電極と同一直線上に並ぶ直線形状の第1の配線7を介して電気的に接続されている。(但し、本実施形態では、n=1〜3である。)
第1の配線7は、第2の電極(一方の電極)6の長手方向(第1の方向)の他端と、第1の電極(他方の電極)5の長手方向(第1の方向)の一端とに連続しながら、第2の電極(一方の電極)6及び第1の電極(他方の電極)5と同一直線上に並んで直線状に形成されることによって、これら第2の電極(一方の電極)6と第1の電極(他方の電極)5との間で引き回されている。すなわち、第2の電極(一方の電極)6、第1の電極(他方の電極)5及び第1の配線7は、一直線上に並んで形成されている。
これにより、本実施形態の熱電変換装置1Eでは、各熱電変換素子列3A〜3Fを構成する複数の熱電変換素子3の各間が複数の第1の配線7を介して互いに直列に接続されている。また、複数の熱電変換素子列3A〜3Fのうち、第2の方向において隣り合う一方の熱電変換素子列を構成する複数の熱電変換素子3と、他方の熱電変換素子列を構成する複数の熱電変換素子3との各間が互いに直列に接続されるように、複数の熱電変換素子列3A〜3Fの各間が複数の第2の配線8a,8bを介して互いに直列に接続されている。
本実施形態の熱電変換装置1Eでは、上述した各熱電変換素子列3A〜3Fを構成する複数の熱電変換素子3の各間を互いに直列に接続する複数の第1の配線7と、複数の熱電変換素子列3A〜3Fのうち、第2の方向において隣り合う一方の熱電変換素子列を構成する複数の熱電変換素子3と、他方の熱電変換素子列を構成する複数の熱電変換素子3との各間が互いに直列に接続されるように、複数の熱電変換素子列3A〜3Fの各間を互いに直列に接続する複数の第2の配線8a,8bとが、一対の端子4a,4bの間で引き回されている。
これにより、本実施形態の熱電変換装置1Eでは、一対の端子4a,4bの間で、複数の熱電変換素子3を直列に接続するために引き回される配線7,8a,8bの全体の長さを従来よりも短縮し、これらの配線7,8a,8bの全体の抵抗を下げることができる。
したがって、本実施形態の熱電変換装置1Eでは、上記熱電変換装置1Aと同様に、各熱電変換素子3で発生した電流が配線7,8a,8bを流れる際の損失を抑えることができ、その結果、出力(電力)の向上を図ることが可能である。
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態として、例えば図7に示す熱電変換装置1Fについて説明する。なお、図7は、熱電変換装置1Fの概略構成を示す断面図である。また、図7は、上記図1中に示す線分A−Aに対応した熱電変換装置1Fの断面図である。また、以下の説明では、上記熱電変換装置1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
本実施形態の熱電変換装置1Fは、図7に示すように、上述した基板2の第2の面2b側に配置されて、基板2と熱的に接合される第2の伝熱板14を備える以外は、上記熱電変換装置1Aと基本的に同じ構成を有している。
具体的に、本実施形態の熱電変換装置1Fは、高温(加熱)側となる第1の伝熱板11と、低温(放熱/冷却)側となる第2の伝熱板14との間で、複数の熱電変換素子3が配置された基板2を挟み込んだ構造を有している。
第2の伝熱板14は、低温(放熱/冷却)側の第2の伝熱部材として、基板2の第2の面2b側に配置されている。第2の伝熱板14は、空気よりも熱伝導率の高い材料、好ましくは基板2よりも熱伝導率の高い材料からなる。そのような第2の伝熱板14の材料としては、上述した第1の伝熱板11で例示した材料と同じものを用いることができる。また、第2の伝熱板14は、複数の伝熱部材により構成されていてもよい。
第2の伝熱板14は、平行平板状に形成されて、伝熱部となる複数の凸部13aと当接されることによって、基板2と熱的に接合されている。これにより、第2の伝熱板14は、冷接点側電極10と厚み方向において重なる範囲T3で、凸部13aを介して基板2と熱的に接合されている。また、基板2の第2の面2bと第2の伝熱板14との間には、空間K2が設けられている。
本実施形態の熱電変換装置1Fでは、第1の伝熱板11を高温(加熱)側に配置し、第2の伝熱板14を低温(放熱/冷却)側に配置する。これにより、第1の伝熱板11から伝熱部12(凸部12a)を介して温接点側電極9に伝わる熱によって、各熱電変換素子3の温接点側電極9側が相対的に高温となる。一方、各熱電変換素子3に伝わる熱は、冷接点側電極10から基板2及び第2の伝熱板14を介して外部に放熱されるため、各熱電変換素子3の冷接点側電極10側が相対的に低温となる。したがって、各熱電変換素子3の温接点側電極9と冷接点側電極10との間に温度差を発生させることが可能である。
なお、本実施形態の熱電変換装置1Fでは、上記熱電変換装置1Aに示す構成に加えて、図7に示す第2の伝熱板14を追加した構成を例示しているが、上記熱電変換装置1B〜1Eに示す構成についても同様に、図7に示す第2の伝熱板14を追加した構成とすることが可能である。
(第7の実施形態)
次に、本発明の第7の実施形態として、例えば図8に示す熱電変換装置1Gについて説明する。なお、図8は、熱電変換装置1Gの概略構成を示す断面図である。また、図8は、上記図1中に示す線分A−Aに対応した熱電変換装置1Gの断面図である。また、以下の説明では、上記熱電変換装置1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
本実施形態の熱電変換装置1Gは、図8に示すように、上述した基板2の第2の面2bが平面であり、この第2の面2b側に配置された第2の伝熱板14が伝熱部15を介して基板2と熱的に接合された構成となっている以外は、上記熱電変換装置1Aと基本的に同じ構成を有している。
具体的に、伝熱部15は、第2の伝熱板14の各冷接点側電極10と対向する位置から基板2側(+Z側)に向けて突出された複数の凸部15aを有している。凸部15aは、第2の伝熱板14と一体に形成されているため、この凸部15a(伝熱部15)の材料としては、上述した第2の伝熱板14(第1の伝熱板11)で例示した材料と同じものを用いることができる。
各凸部15aは、平面視で矩形状(本実施形態では断面長方形状)を有して、各冷接点側電極10を構成する第1の電極5及び第2の電極6と重なる範囲T4で突出して設けられている。これにより、第2の伝熱板14は、冷接点側電極10と厚み方向において重なる範囲T4で、凸部15a(伝熱部15)を介して基板2と熱的に接合されている。また、基板2の第2の面2bと第2の伝熱板14との間には、空間K2が設けられている。
なお、本実施形態では、上述した空間K2に伝熱部15よりも熱伝導性が低い材料からなる断熱材を充填することも可能である。すなわち、伝熱部15は、基板2の第2の面2bと第2の伝熱板14との間において、その周囲(空間K2や断熱材)よりも相対的に熱伝導率が高い部分を形成している。
また、第2の伝熱板14については、上述した構成以外にも、放熱又は冷却に適した形状とすることも可能である。例えば、第2の伝熱板14を空冷するため、放熱フィン(ヒートシンク)を第2の伝熱板14の基板2とは反対側の面に設けた構成としてもよい。また、第2の伝熱板14を水冷するため、第2の伝熱板14の内部に冷却液を流通させる流路を設けた構成としてもよい。また、伝熱部15については、上述した構成以外にも、基板2と第2の伝熱板14との間を熱的に接合する別の伝熱部材を設けることも可能である。
なお、本実施形態の熱電変換装置1Gでは、上記熱電変換装置1Aに示す構成に変更を加えて、図8に示す第2の伝熱板14及び伝熱部15を追加した構成を例示しているが、上記熱電変換装置1B〜1Eに示す構成についても同様の変更を加えて、図8に示す第2の伝熱板14及び伝熱部15を追加した構成とすることが可能である。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、上述したn型半導体からなる熱電変換素子3を用いた場合を例示しているが、それとは逆にp型半導体からなる熱電変換素子3を用いた場合は、一対の端子4a,4bの間で複数の熱電変換素子3に流れる電流の方向(矢印の向き)が逆向きとなる。
また、上記実施形態では、上述した高温(加熱)側に配置された第1の伝熱板11が伝熱部12(凸部12a)を介して温接点側電極9と熱的に接合された構成となっているが、それとは逆に低温(放熱/冷却)側に配置された第1の伝熱板11が伝熱部12(凸部12a)を介して冷接点側電極10と熱的に接合された構成としてもよい。この場合、基板2の第2の面2bを高温(加熱)側に配置すればよい。
また、上記実施形態では、上述した第1の伝熱板11と第2の伝熱板14との間に、複数の熱電変換素子3が配置された1つの基板2を挟み込んだ構成を例示しているが、第1の伝熱板11と第2の伝熱板14との間に、複数の熱電変換素子3が配置された複数の基板2を挟み込んだ構成としてもよい。
1A〜1G…熱電変換装置 2…基板(基材) 2a…第1の面 2b…第2の面 3…熱電変換素子 3A〜3F…熱電変換素子列 3a…第1の熱電変換素子 3b…第2の熱電変換素子 4a…一方の端子 4b…他方の端子 5…第1の電極 6…第2の電極 7…第1の配線 8a,8b…第2の配線 9…温接点側電極 10…冷接点側電極 11…第1の伝熱板(第1の伝熱部材) 12…伝熱部 12a…凸部 13a…凸部 13b…凹部 14…第2の伝熱板(第2の伝熱部材) 15…伝熱部 15a…凸部

Claims (10)

  1. 厚み方向において互いに対向する第1の面と第2の面とを有する基材と、
    前記基材の前記第1の面側の面内において互いに交差する第1の方向と第2の方向とのうち、前記第1の方向に並ぶ複数の熱電変換素子を各々有して、前記第2の方向に並んで配置された複数の熱電変換素子列と、
    前記熱電変換素子列を構成する各熱電変換素子の前記第2の方向における一端側に設けられた第1の電極及び前記各熱電変換素子の前記第2の方向における他端側に設けられた第2の電極と、
    前記第1の方向において隣り合う一方の熱電変換素子と他方の熱電変換素子との各間に配置されて、前記熱電変換素子列を構成する複数の熱電変換素子が互いに直列に接続されるように、前記一方の熱電変換素子の前記第1の電極と前記第2の電極との何れか一方の電極と、前記他方の熱電変換素子の前記第1の電極と前記第2の電極との何れか他方の電極との間を電気的に接続する前記第1の配線と、
    前記第2の方向において隣り合う一方の熱電変換素子列を構成する複数の熱電変換素子と、他方の熱電変換素子列を構成する複数の熱電変換素子とが互いに直列に接続されるように、前記一方の熱電変換素子列及び前記他方の熱電変換素子列の前記第1の方向において最も一端側又は他端側に位置する熱電変換素子の前記第1の電極同士の間又は前記第2の電極同士の間を電気的に接続する第2の配線とを備える熱電変換装置。
  2. 前記熱電変換素子列を構成する熱電変換素子のうち、前記第1の電極と前記第2の電極との間で流れる電流の方向が同じ向きとなる熱電変換素子が、前記第1の方向に並んで配置されていることを特徴とする請求項1に記載の熱電変換装置。
  3. 前記熱電変換素子列を構成する熱電変換素子のうち、前記第1の電極と前記第2の電極との間で流れる電流の方向が逆向きとなる熱電変換素子が、前記第2の方向に交互に並んで配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱電変換装置。
  4. 前記一方の電極と前記他方の電極とが、前記一方の電極と前記他方の電極との間に配置された直線形状の前記第1の配線を介して電気的に接続されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の熱電変換装置。
  5. 前記一方の電極と前記他方の電極とが、前記一方の電極と前記他方の電極との間に配置された屈曲した形状の前記第1の配線を介して電気的に接続されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の熱電変換装置。
  6. 前記第1の方向と前記第2の方向とが、互いに非直交した関係であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の熱電変換装置。
  7. 前記一方の電極と前記他方の電極とが、前記一方の電極及び前記他方の電極と同一直線上に並ぶ前記第1の配線を介して電気的に接続されていることを特徴とする請求項6に記載の熱電変換装置。
  8. 前記熱電変換素子列を構成する各熱電変換素子の前記第1の電極と前記第2の電極とが前記第1の方向にずれて配置されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の熱電変換装置。
  9. 前記基材の前記第1の面側に配置された第1の伝熱部材を備え、
    前記第1の伝熱部材は、温接点側と冷接点側との何れか一方となる前記第1の電極及び前記第2の電極と伝熱部を介して熱的に接合されていることを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の熱電変換装置。
  10. 前記基材の前記第2の面側に配置されて、前記基材と熱的に接合される第2の伝熱部材を備えることを特徴とする請求項9に記載の熱電変換装置。
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