JP2021057382A - 熱電変換装置 - Google Patents

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Makoto Shibata
誠 柴田
和也 前川
Kazuya Maekawa
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Abstract

【課題】発電量の向上を可能とした熱電変換装置を提供する。【解決手段】特定の面内に設けられた熱電変換素子3と、熱電変換素子3の特定の面内の一方向Xにおける一端側に設けられた温接点側電極及び熱電変換素子3の一方向Xにおける他端側に設けられた冷接点側電極と、温接点側電極と冷接点側電極との何れか一方の電極10と接合された伝熱部13とを備え、一方の電極10は、伝熱部13の熱電変換素子3と対向する面と接合される第1の接合面10aと、熱電変換素子3の伝熱部13と対向する面と接合される第2の接合面10bとを有し、且つ、第1の接合面10aの一方向Xにおける幅W1よりも、第2の接合面10bの一方向Xにおける幅W2が小さい(W1>W2)。【選択図】図5

Description

本発明は、熱電変換装置に関する。
例えば、内燃機関や燃焼装置などからの排熱は、利用されないまま消失している。このため、省エネルギー化の観点から、この排熱の利用が近年着目されている。特に、熱から電気への変換を可能とする熱電変換装置の研究が盛んに行われている(例えば、下記特許文献1を参照。)。
具体的に、下記特許文献1には、絶縁性基板と、p型及びn型の何れか一方の熱電変換材料からなり、絶縁性基板の第1の面上に相互に間隔をおいて複数配置された熱電変換材料膜と、各熱電変換材料膜上にそれぞれ相互に離隔して形成された第1の電極及び第2の電極と、絶縁性基板の第1の面側に配置され、第1の電極に接触する凸部が設けられた第1の伝熱部材と、絶縁性基板の第2の面側に配置され、絶縁性基板の第2の面上であって第2の電極に対応する領域に接触する凸部が設けられた第2の伝熱部材とを有する熱電変換モジュール(熱電変換装置)が開示されている。
また、この熱電変換モジュールでは、第1の電極が熱電変換材料膜の一方の辺に沿って形成され、第2の電極が熱電変換材料膜の一方の辺に対向する他方の辺に沿って形成され、第1の電極が一方の側に隣接する熱電変換材料膜上の第2の電極に接続され、第2の電極が他方の側に隣接する熱電変換材料膜上の第1の電極に接続された構成となっている。
国際公開第2011/065185号
ところで、上述した熱電変換装置における発電量の向上を図るためには、熱電変換素子の温接点側と冷接点側との間の温度差及び温度勾配を大きくすることが重要である。そのためには、熱電変換素子の温接点側に対して熱源から伝わる熱を集中させる必要がある。
したがって、熱電変換装置では、熱電変換素子と熱的に接合される電極の幅(温接点と冷接点との間の方向における幅)を小さくすることが好ましい。
しかしながら、電極の幅を小さくすると、伝熱部と熱的に接合される電極の面積が小さくなるため、熱抵抗が増加し、伝熱部と電極との間の熱伝導が不十分となり、十分な発電量が得られなくなるといった課題が生じてしまう。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、発電量の向上を可能とした熱電変換装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
(1) 特定の面内に設けられた熱電変換素子と、
前記熱電変換素子の前記特定の面内の一方向における一端側に設けられた温接点側電極及び前記熱電変換素子の前記一方向における他端側に設けられた冷接点側電極と、
前記温接点側電極と前記冷接点側電極との何れか一方の電極と接合された伝熱部とを備え、
前記一方の電極は、前記伝熱部の前記熱電変換素子と対向する面と接合される第1の接合面と、前記熱電変換素子の前記伝熱部と対向する面と接合される第2の接合面とを有し、
且つ、前記第1の接合面の前記第一方向における幅よりも、前記第2の接合面の前記第一方向における幅が小さいことを特徴とする熱電変換装置。
(2) 前記特定の面内に対して直交する方向から平面視したときに、前記一方向における前記第2の接合面の端部のうち、前記一方向における前記熱電変換素子の内側に向かう方向側に位置する前記第2の接合面の端部が、前記一方向における前記第1の接合面の端部のうち、前記一方向における前記熱電変換素子の内側に向かう方向側に位置する前記第1の接合面の端部よりも、前記一方向における前記熱電変換素子の外側に向かう方向側に位置することを特徴とする前記(1)に記載の熱電変換装置。
(3) 前記特定の面内に対して直交する方向から平面視したときに、前記第2の接合面の重心が、前記第1の接合面の重心よりも、前記一方向における前記熱電変換素子の外側に向かう方向側に位置することを特徴とする前記(1)又は(2)に記載の熱電変換装置。
(4) 前記一方の電極は、前記特定の面内に対して直交する方向且つ前記一方向に沿った断面において、前記第1の接合面側から前記第2の接合面側に向かって漸次幅が狭くなる形状を有することを特徴とする前記(1)〜(3)の何れか一項に記載の熱電変換装置。
(5) 前記一方の電極は、前記特定の面内に対して直交する方向且つ前記一方向に沿った断面において、前記第1の接合面を形成する第1の導電部と、前記第2の接合面を形成する第2の導電部との間に段差部が設けられた形状を有することを特徴とする前記(1)〜(3)の何れか一項に記載の熱電変換装置。
(6) 前記熱電変換素子の前記伝熱部と対向する面上に、前記熱電変換素子及び前記一方の電極よりも熱伝導率が小さい断熱層が設けられ、
前記一方の電極は、前記断熱層が設けられていない部分において、前記第2の接合面が前記熱電変換素子と接合されていることを特徴とする前記(1)〜(5)の何れか一項に記載の熱電変換装置。
(7) 前記断熱層が設けられていない部分の前記一方向における幅よりも、前記第2の接合面の前記一方向における幅が小さいことを特徴とする前記(6)に記載の熱電変換装置。
(8) 前記熱電変換素子の前記伝熱部と対向する面上に、前記熱電変換素子及び前記一方の電極よりも熱伝導率が小さい断熱層が設けられ、
前記一方の電極は、前記断熱層が設けられていない部分において、前記第2の接合面が前記熱電変換素子と接合されており、
前記断熱層が設けられていない部分に、空隙層が設けられ、
前記空隙層は、前記特定の面内に対して直交する方向から平面視したときに、前記第2の導電部よりも、前記一方向における前記熱電変換素子の内側に向かう方向側に位置することを特徴とする前記(7)に記載の熱電変換装置。
(9) 前記一方の電極は、前記一方向における前記熱電変換素子の側面と接合される第3の接合面を有することを特徴とする前記(1)〜(8)の何れか一項に記載の熱電変換装置。
(10) 特定の面内に設けられた熱電変換素子と、
前記熱電変換素子の前記特定の面内の一方向における一端側に設けられた温接点側電極及び前記熱電変換素子の前記一方向における他端側に設けられた冷接点側電極と、
前記温接点側電極と前記冷接点側電極との何れか一方の電極と接合された伝熱部と、
前記熱電変換素子の前記伝熱部と対向する面と前記一方の電極との間に、前記熱電変換素子及び前記一方の電極よりも熱伝導率が小さい断熱層と空隙層との少なくとも一方を備え、
前記一方の電極は、前記伝熱部の前記熱電変換素子と対向する面と接合される第1の接合面と、前記第1の方向における前記熱電変換素子の側面と接合される第3の接合面とを有することを特徴とする熱電変換装置。
(11) 前記特定の面内に対して直交する方向において前記熱電変換素子の少なくとも一部との間に間隔を設けて配置され、前記伝熱部を含む伝熱部材を備え、
前記一方の電極は、前記伝熱部材の前記一方の電極と対向する位置から突出した凸部と接合されていることを特徴とする前記(1)〜(10)の何れか一項に記載の熱電変換装置。
(12) 前記特定の面内に対して直交する方向において前記熱電変換素子の少なくとも一部との間に間隔を設けて配置され、前記伝熱部を含む平板状の伝熱部材を備え、
前記一方の電極は、前記伝熱部材の前記一方の電極と対向する面と接合されていることを特徴とする前記(1)〜(10)の何れか一項に記載の熱電変換装置。
以上のように、本発明によれば、発電量の向上を可能とした熱電変換装置を提供することが可能である。
本発明の第1の実施形態に係る熱電変換装置の構成を示す透視平面図である。 図1中に示す線分A−Aによる熱電変換装置の断面図である。 図1中に示す線分B−Bによる熱電変換装置の断面図である。 図1中に示す線分C−Cによる熱電変換装置の断面図である。 図1に示す熱電変換装置の要部を拡大した図であり、(A)はその要部平面図、(B)は(A)中に示す線分D−Dによる要部断面図である。 図5に示す温接点側電極の別の形状を例示した図であり、(A)はその要部平面図、(B)は(A)中に示す線分D−Dによる要部断面図である。 図5に示す温接点側電極の別の形状を例示した断面図である。 図5に示す温接点側電極の別の形状を例示した断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る熱電変換装置の構成を示す断面図である。 図9に示す熱電変換装置の要部を拡大した図であり、(A)はその要部平面図、(B)は(A)中に示す線分D−Dによる要部断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る熱電変換装置の要部を拡大した図であり、(A)はその要部平面図、(B)は(A)中に示す線分E−Eによる要部断面図である。 図11に示す空隙層の別の構成を例示した線分E−Eによる要部断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る熱電変換装置の構成を示す要部断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る熱電変換装置の構成を示す要部断面図である。 本発明の第6の実施形態に係る熱電変換装置の構成を示す透視平面図である。 図15中に示す線分F−Fによる熱電変換装置の断面図である。 図15に示す熱電変換装置の要部を拡大した図であり、(A)はその要部平面図、(B)は(A)中に示す線分G−Gによる要部断面図である。 本発明の第7の実施形態に係る熱電変換装置の構成を示す要部断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らないものとする。また、以下の説明において例示される材料等は一例であって、本発明はそれらに必ずしも限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
また、以下に示す図面では、XYZ直交座標系を設定し、X軸方向を熱電変換装置の特定の面内における第1の方向Xとし、Y軸方向を熱電変換装置の特定の面内における第2の方向Yとし、Z軸方向を熱電変換装置の特定の面内に対して直交する厚み方向Zとして、それぞれ示すものとする。
(第1の実施形態)
先ず、本発明の第1の実施形態として、例えば図1〜図5に示す熱電変換装置1Aについて説明する。なお、図1は、熱電変換装置1Aの構成を示す透視平面図である。図2は、図1中に示す線分A−Aによる熱電変換装置1Aの断面図である。図3は、図1中に示す線分B−Bによる熱電変換装置1Aの断面図である。図4は、図1中に示す線分C−Cによる熱電変換装置1Aの断面図である。図5は、熱電変換装置1Aの要部を拡大した図であり、(A)はその要部平面図、(B)は(A)中に示す線分D−Dによる要部断面図である。
熱電変換装置1Aは、図1に示すように、基板2の面上に並んで配置された複数の熱電変換素子3を一対の端子4a,4bの間で直列に接続した構造を有している。
基板2は、図2〜図4に示すように、厚み方向Zにおいて互いに対向する第1の面(本実施形態では上面)2aと第2の面(本実施形態では下面)2bとを有する絶縁性の基材からなる。基板2としては、例えばシート抵抗が10Ω以上となる高抵抗シリコン(Si)基板を用いることが好ましい。基板2のシート抵抗が10Ω以上となることで、複数の熱電変換素子3の間で電気的な短絡が生じるのを防止することが可能である。
また、基板2としては、上述した高抵抗Si基板の他にも、例えば、基板内に酸化絶縁層を有するSOI(Silicon On Insulator)基板や、セラミック基板、その他の高抵抗単結晶基板などを用いることができる。さらに、基板2としては、シート抵抗が10Ω以下となる低抵抗基板であっても、この低抵抗基板と熱電変換素子3との間に高抵抗材料を配置したものを用いることができる。
複数の熱電変換素子3は、図1に示すように、基板2の第1の面2a上にマトリックス状に並んで配置されている。複数の熱電変換素子3は、n型半導体又はp型半導体の何れか一方(本実施形態ではn型半導体)である熱電変換膜からなる。熱電変換素子3をn型の熱電変換膜とした場合は、例えば高濃度(1018〜1019cm−3)のアンチモン(Sb)がそれぞれドープされたn型シリコン(Si)膜とn型シリコン・ゲルマニウム(SiGe)合金膜との多層膜を用いることができる。また、複数の熱電変換素子3は、互いに同じ構成を有するn型半導体であってもよく、互いに異なる構成を有するn型半導体であってもよい。熱電変換素子3をn型半導体とした場合、熱電変換素子3には、冷接点側から温接点側に向けて電流が流れる。
一方、熱電変換素子3をp型の熱電変換膜とした場合は、例えば高濃度(1018〜1019cm−3)のボロン(B)がそれぞれドープされたp型シリコン(Si)膜とp型シリコン・ゲルマニウム(SiGe)合金膜との多層膜を用いることができる。また、複数の熱電変換素子3は、互いに同じ構成を有するp型半導体であってもよく、互いに異なる構成を有するp型半導体であってもよい。熱電変換素子3をp型半導体とした場合、熱電変換素子3には、温接点側から冷接点側に向けて電流が流れる。
さらに、熱電変換素子3は、上述したn型又はp型半導体の多層膜に必ずしも限定されるものではなく、n型又はp型半導体の単層膜であってもよい。また、半導体として酸化物の半導体を用いることもできる。また、例えば、有機高分子膜や金属膜などからなる熱電変換膜を用いることができる。また、熱電変換素子3は、上述した熱電変換膜に限らず、バルクからなるものを用いてもよい。
熱電変換装置1Aは、基板2の第1の面2a側の面内(以下、「特定の面内」という。)において互いに交差(本実施形態では直交)する第1の方向Xと第2の方向Yとのうち、第1の方向Xに並ぶ複数(本実施形態では6つ)の熱電変換素子3を各々有して、第2の方向Yに並んで配置された複数(本実施形態では6列)の熱電変換素子列3A〜3Fを備えている。
熱電変換素子列3A〜3Fを構成する各熱電変換素子3は、互いに同じ大きさで平面視で矩形状(本実施形態では長方形状)に形成されている。また、各熱電変換素子3は、第1の方向Xを長手方向とし、第2の方向Yを短手方向として、第1の方向Xに一定の間隔で並んで配置されている。さらに、第2の方向Yにおいて隣り合う一方の熱電変換素子列と他方の熱電変換素子列とは、その間に一定の間隔を設けて互いに平行に並んで配置されている。
熱電変換素子列3A〜3Fを構成する各熱電変換素子3は、図1〜図4に示すように、各熱電変換素子3の第1の方向Xにおける一端側(−X側)に設けられた第1の電極5と、各熱電変換素子3の第1の方向Xにおける他端側(+X側)に設けられた第2の電極6とを有している。第1の電極5及び第2の電極6は、各熱電変換素子3と電気的に接続されている。すなわち、本実施形態では、熱電変換素子3の特定の面内の一方向が第1の方向Xとなる場合を例示している。
第1の電極5及び第2の電極6の材料としては、金属を用いることが好ましく、その中でも特に、導電性及び熱伝導性が高く、且つ、形状加工がし易い、例えば銅(Cu)や金(Au)などを好適に用いることができる。
第1の電極5と第2の電極6とは、熱電変換素子3の第1の方向Xにおいて対向する一端側の側面と他端側の側面とに沿った上面に配置されている。第1の電極5及び第2の電極6は、熱電変換素子3の短手方向(第2の方向Y)の全域に亘って、互いに同じ大きさで平面視で矩形状(本実施形態では長方形状)に形成されている。また、第1の方向Xにおいて隣り合う一方の熱電変換素子3と他方の熱電変換素子3との各間において、一方の熱電変換素子3の第1の電極5(又は第2の電極6)と、他方の熱電変換素子3の第2の電極6(又は第1の電極5)とが互いに離間した状態で配置されている。
熱電変換装置1Aは、複数の熱電変換素子3のうち、第1の電極5側から第2の電極6側に向けて電流が流れる熱電変換素子3(以下、必要に応じて「第1の熱電変換素子31」として区別する。)と、第2の電極6側から第1の電極5側に向けて電流が流れる熱電変換素子3(以下、必要に応じて「第2の熱電変換素子32」として区別する。)とを有している。
なお、図1では、一方の端子4aから他方の端子4bに向かって流れる電流の方向と、第1の熱電変換素子31に流れる電流の方向と、第2の熱電変換素子32に流れる電流の方向とを、それぞれ矢印の向きで表している。
複数の熱電変換素子列3A〜3Fは、第1の電極5と第2の電極6との間で流れる電流の方向が逆向きとなる熱電変換素子3が、第1の方向Xに交互に並んで配置された構成を有している。すなわち、熱電変換素子列3A〜3Fでは、第1の熱電変換素子31と第2の熱電変換素子32とが第1の方向Xに交互に並んで配置されている。
また、熱電変換装置1Aは、第1の電極5と第2の電極6との間で流れる電流の方向が同じ向きとなる熱電変換素子3が、第2の方向Yに並んで配置された構成を有している。すなわち、第1の熱電変換素子31と第2の熱電変換素子32とは、第2の方向Yに平行に並んで配置されている。
熱電変換装置1Aは、各熱電変換素子列3A〜3Fを構成する複数の熱電変換素子3の各間を互いに直列に接続する複数の第1の配線7a,7bと、複数の熱電変換素子列3A〜3Fのうち、第2の方向Yにおいて隣り合う一方の熱電変換素子列を構成する複数の熱電変換素子3と、他方の熱電変換素子列を構成する複数の熱電変換素子3との各間が互いに直列に接続されるように、複数の熱電変換素子列3A〜3Fの各間を互いに直列に接続する複数の第2の配線8a,8bと、互いに直列に接続された複数の熱電変換素子列3A〜3Fと一対の端子4a,4bとの間を電気的に接続する一対の第3の配線9a,9bとを備えている。
複数の第1の配線7a,7b及び複数の第2の配線8a,8bは、基板2の第1の面2a上に配置されて、電気的に接続される第1の電極5又は第2の電極6と連続して形成されている。したがって、第1の配線7a,7b及び第2の配線8a,8bの材料としては、上述した第1の電極5及び第2の電極6で例示した材料と同じものを用いることができる。
第1の配線7a,7bは、各熱電変換素子列3A〜3Fを構成する複数の熱電変換素子3のうち、第1の方向Xにおいて隣り合う一方の熱電変換素子3と他方の熱電変換素子3との第1の電極5同士の間又は前記第2の電極6同士の間を電気的に接続している。
第2の配線8a,8bは、複数の熱電変換素子列3A〜3Fのうち、第2の方向Yにおいて隣り合う一方の熱電変換素子列と他方の熱電変換素子列との第1の方向Xにおいて最も一端側又は他端側に位置する熱電変換素子3の各間に配置されている。そして、第2の配線8a,8bは、一方の熱電変換素子列及び他方の熱電変換素子列の第1の方向Xにおいて最も一端側又は他端側に位置する熱電変換素子3の第1の電極5と第2の電極6との間を電気的に接続している。
熱電変換装置1Aでは、各熱電変換素子列3A〜3Fを構成する複数の熱電変換素子3の各間が複数の第1の配線7a,7bを介して互いに直列に接続されている。また、複数の熱電変換素子列3A〜3Fのうち、第2の方向Yにおいて隣り合う一方の熱電変換素子列を構成する複数の熱電変換素子3と、他方の熱電変換素子列を構成する複数の熱電変換素子3との各間が互いに直列に接続されるように、複数の熱電変換素子列3A〜3Fの各間が複数の第2の配線8a,8bを介して互いに直列に接続されている。
一対の端子4a,4bは、基板2の第1の面2a上に配置されている。なお、一対の端子4a,4bの材料としては、上述した第1の電極5及び第2の電極6で例示した材料と同じものを用いることができる。
一対の端子4a,4bのうち、一方の端子4aは、第2の方向Yにおいて最も一端側(−Y側)に位置する熱電変換素子列3Aを構成する熱電変換素子3のうち、第1の方向Xにおいて最も一端側(−X側)に位置する熱電変換素子3(第1の熱電変換素子31)の第1の電極5と第3の配線9aを介して電気的に接続されている。
これに対して、他方の端子4bは、第2の方向Yにおいて最も他端側(+Y側)に位置する熱電変換素子列3Fを構成する熱電変換素子3のうち、第1の方向Xにおいて最も一端(−X側)に位置する熱電変換素子3(第1の熱電変換素子31)の第2の電極6と第3の配線9bを介して電気的に接続されている。
熱電変換装置1Aは、図1〜図4に示すように、熱電変換素子列3A〜3Fを構成する各熱電変換素子3に、温接点側となる第1の電極5又は第2の電極6(以下、まとめて「温接点側電極10」という。)と、冷接点側となる第2の電極6又は第1の電極5(以下、まとめて「冷接点側電極11」という。)とを有している。
温接点側電極10は、第1の熱電変換素子31の第2の電極6及び第2の熱電変換素子32の第1の電極5により構成されている。一方、冷接点側電極11は、第1の熱電変換素子31の第1の電極5及び第2の熱電変換素子32の第2の電極6により構成されている。したがって、温接点側電極10と冷接点側電極11とは、第1の方向Xに交互に並んで配置されると共に、第2の方向Yに平行に並んで配置されている。
温接点側電極10は、第1の方向Xにおいて隣り合う第2の電極5及び第2の電極6により構成されている。また、冷接点側電極11は、第1の方向Xにおいて隣り合う第1の電極5及び第2の電極6により構成されている。
但し、第1の方向Xにおいて最も一端側(−X側)に位置する第1の熱電変換素子31の第1の電極5と、第1の方向Xにおいて最も他端側(+X側)に位置する第1の熱電変換素子31の第2の電極6とは、それぞれ単独で冷接点側電極11を構成している。
熱電変換装置1Aは、高温(加熱)側の伝熱部材として、基板2の第1の面2a側に配置された伝熱板12を備えている。伝熱板12は、熱電変換素子3の少なくとも一部との間に間隔を設けて配置されている。伝熱板12は、空気よりも熱伝導率の高い材料、好ましくは基板2よりも熱伝導率の高い材料からなる。そのような伝熱板12の材料としては、金属を用いることが好ましく、その中でも特に、熱伝導率が高く、且つ、形状加工がし易い、例えばアルミニウム(Al)や銅(Cu)などを好適に用いることができる。また、伝熱板12は、複数の伝熱部材により構成されていてもよい。
伝熱板12は、伝熱部13を含み、温接点側電極10と伝熱部13において熱的に接合されている。伝熱部13は、伝熱板12の温接点側電極10と対向する位置から突出した凸部13aにより構成されている。すなわち、伝熱部13の一部は、伝熱板12の一部(凸部13a)により構成されている。凸部13aは、伝熱板12と一体に形成されているため、この凸部13aの材料としては、上述した伝熱板12で例示した材料と同じものを用いることができる。
本実施形態の伝熱部13は、伝熱板12の各温接点側電極10と対向する位置から基板2側(−Z側)に向けて突出した複数の凸部13aを有している。各凸部13aは、平面視で矩形状(本実施形態では長方形状)を有して、各温接点側電極10を構成する第1の電極5及び第2の電極6と厚み方向Zにおいて重なる範囲D1で突出して設けられている。
また、各凸部13aの先端は、例えば絶縁性の接合材(図示せず。)を介して各温接点側電極10と電気的に絶縁された状態で熱的に接合されている。この接合材は、伝熱部13の一部を構成している。接合材は、空気よりも熱伝導率の高い絶縁材料からなる。そのような接合材の材料としては、例えばUV硬化型樹脂やシリコーン系樹脂、熱伝導グリース(例えばシリコーン系のグリースや、金属酸化物を含む非シリコーン系のグリース等)などを用いることができる。
なお、伝熱部13は、上述した凸部13aの先端に設けられた絶縁層等により温接点側電極10と電気的に絶縁されている場合、又は、凸部13aの先端と温接点側電極10との間で電気的な絶縁性が問題とならない場合、上述した絶縁性の接合材を介さずに温接点側電極10と直接接合されていてもよい。
さらに、伝熱部13として、伝熱板12と温接点側電極10との間を熱的に接合する別の伝熱部材(上記接合材を含む。)を設けることも可能である。例えば、温接点側電極10の厚みを冷接点側電極11の厚みよりも大きくすることによって、伝熱板12と温接点側電極10とが、上述した凸部13aを介さずに、伝熱部13としての上記接合材を介して熱的に接合された構成とすることも可能である。
熱電変換装置1Aでは、上述した伝熱板12が温接点側電極10と伝熱部13において接合されることによって、基板2の第1の面2a側と伝熱板12との間に空気層となる空間Kが設けられている。
なお、熱電変換装置1Aでは、上述した空間Kに伝熱部13よりも熱伝導性が低い材料からなる断熱材を充填することも可能である。すなわち、伝熱部13は、伝熱板12と温接点側電極10との間において、その周囲(空間Kや断熱材)よりも相対的に熱伝導率が高い部分を形成している。
熱電変換装置1Aは、図2〜図4に示すように、複数の熱電変換素子3の周囲よりも外側において、基板2と伝熱板12との間が封止材14を介して封止されている。封止材14は、例えば、シリコーン系接着剤などの高温対応の接着剤からなり、基板2と伝熱板12との間の周囲を囲むように封止している。
また、封止材14により封止された基板2と伝熱板12との間には、減圧された空間Kが設けられていてもよい。なお、減圧された空間Kは、減圧雰囲気下において、基板2と伝熱板12との間を封止材14により封止する方法や、封止材14に一部に孔部を設けて、この孔部を通して空間Kを減圧した後に孔部を封止する方法などを用いて形成することが可能である。
熱電変換装置1Aでは、図1〜図4に示すように、基板2において、少なくとも冷接点側電極11と対向する部分の厚みが、少なくとも温接点側電極10と対向する部分の厚みよりも厚くなる構成を有している。
具体的に、基板2の第1の面2aが平面であるのに対して、基板2の第2の面2bには、複数の凹部15が第1の方向X及び第2の方向Yに並んで設けられている。複数の凹部15は、平面視で矩形形状(本実施形態では長方形状)を有して、各温接点側電極10を構成する第1の電極5及び第2の電極6と厚み方向Zにおいて重なる範囲D1を含んで一定の深さで凹んで設けられている。
一方、凹部15以外の部分は、各冷接点側電極11を構成する第1の電極5及び第2の電極6と厚み方向Zにおいて重なる範囲D2を含んで凹部15の底面よりも一定の高さで突出して設けられている。
これにより、基板2は、凹部15が設けられた部分に薄肉部16と、互いに隣り合う薄肉部16の間に、この薄肉部15の厚みよりも厚くなる厚肉部17とを有している。
薄肉部16は、各熱電変換素子3の温接点側の端部(本実施形態では温接点側電極10)と熱的に接続される温接点部に対応して設けられている。具体的に、この温接点部は、各温接点側電極10を構成する第1の電極5及び第2の電極6により構成されている。
薄肉部16は、この温接点部の周囲を平面視で囲むように設けられている。すなわち、この薄肉部16は、平面視で矩形状(本実施形態では長方形状)を有して、その中央部に温接点部が位置するように設けられている。
なお、基板2には、上述した薄肉部16(凹部15)を設ける代わりに、この基板2を厚み方向Zに貫通する孔部を設けた構成としてもよい。孔部は、基板2を厚み方向Zに貫通する以外は、上述した薄肉部16と基本的に同じ構成とすることが可能である。
厚肉部17は、各熱電変換素子3の冷接点側の端部(本実施形態では冷接点側電極11)と熱的に接続される冷接点部を構成している。
したがって、温接点部と冷接点部とは、第1の方向Xに交互に並んで配置されると共に、第2の方向Yに平行に並んで配置されている。
以上のような構成を有する熱電変換装置1Aでは、伝熱板12を高温(加熱)側に配置し、基板2の第2の面2bを低温(放熱/冷却)側に配置する。これにより、伝熱板12の伝熱部13から温接点側電極10に伝わる熱によって、各熱電変換素子3の温接点側電極10側が相対的に高温となる。一方、各熱電変換素子3に伝わる熱は、冷接点側電極11から基板2の厚肉部17を介して外部に放熱されるため、各熱電変換素子3の冷接点側電極11側が相対的に低温となる。したがって、各熱電変換素子3の温接点側電極10と冷接点側電極11との間に温度差が発生する。
これにより、各熱電変換素子3の第1の電極5と第2の電極6との間に電荷(キャリア)の移動が起こる。すなわち、各熱電変換素子3の第1の電極5と第2の電極6との間には、ゼーベック効果による起電力(電圧)が発生し、各熱電変換素子3には、冷接点側電極10から温接点側電極9に向けて電流が流れる。
1つの熱電変換素子3で発生する起電力(電圧)は小さいものの、一方の端子4aと他方の端子4bとの間には、複数の熱電変換素子3が直列に接続されている。したがって、これら一方の端子4aと他方の端子4bとの間からは、その総和の起電力として、比較的高い電圧を取り出すことが可能である。また、一方の端子4a側から他方の端子4b側に向けて電流を流すことが可能である。
ところで、本実施形態の熱電変換装置1Aでは、上述した温接点側電極10と冷接点側電極11とのうち、温接点側電極10が伝熱部13と接合された一方の電極を構成しており、それとは反対側の冷接点側電極11が他方の電極を構成している。
このうち、温接点側電極10は、図4及び図5(B)に示すように、特定の面内に対して直交する方向且つ第1の方向Xに沿った断面において、いわゆる逆テーパー形状(逆台形形状)を有している。
具体的に、この温接点側電極10を構成する第1の電極5及び第2の電極6は、それぞれ伝熱部13の熱電変換素子3と対向する面と接合される第1の接合面10aと、熱電変換素子3の伝熱部13と対向する面と接合される第2の接合面10bとを有している。
なお且つ、この温接点側電極10では、第1の接合面10aの第1の方向Xにおける幅W1よりも、第2の接合面10bの第1の方向Xにおける幅W2が小さくなっている(W1>W2)。本実施形態の熱電変換装置1Aでは、第2の接合面10bの面積は、第1の接合面10aの面積よりも小さくなっている。
また、温接点側電極10は、第1の接合面10a側から第2の接合面10b側に向かって漸次幅が狭くなる逆テーパー形状(逆台形形状)を有している。すなわち、この温接点側電極10の第1の方向Xにおける両側面は、互いに逆向きに傾斜した傾斜面10cを構成している。
また、温接点側電極10では、図5(A)に示すように、特定の面内に対して直交する方向から平面視したときに、第1の方向Xにおける熱電変換素子3の内側に向かう方向側に位置する第1の接合面10aの端部P1よりも、第1の方向Xにおける熱電変換素子3の内側に向かう方向側に位置する第2の接合面10bの端部P2が、第1の方向Xにおける熱電変換素子3の外側に向かう方向側(端部側)に位置している。(端部P1は、端部P2よりも第1の方向Xにおける熱電変換素子3の内側に向かう方向側に位置している。)
これにより、各熱電変換素子3の端部側に温接点側電極10を接合させることができ、各熱電変換素子3の全体を効率よく利用することが可能である。また、各熱電変換素子3の全体を効率よく利用することによって、熱電変換装置1Aの単位面積当たりの発電量を大きくすることが可能である。
本実施形態の熱電変換装置1Aでは、上述した温接点側電極10の第1の接合面10aの第1の方向Xにおける幅W1よりも第2の接合面10bの第1の方向Xにおける幅W2を小さくする(幅W2よりも幅W1を大きくする)ことで、温接点側電極10の伝熱部13と接合される第1の接合面10aの面積を大きく確保することができる。これにより、温接点側電極10と伝熱部13との間の熱抵抗を小さくして熱伝導性を高めることが可能である。
一方、本実施形態の熱電変換装置1Aでは、上述した温接点側電極10の第1の接合面10aの第1の方向Xにおける幅W1よりも第2の接合面10bの第1の方向Xにおける幅W2を小さくすることで、伝熱部13から温接点側電極10を介して熱電変換素子3に伝わる熱を熱電変換素子3の第1の方向Xにおける一部分に集中させることができる。
以上のようにして、本実施形態の熱電変換装置1Aでは、発電量の向上を図ることが可能である。
なお、上記温接点側電極10については、上述した逆テーパー形状(逆台形形状)を有するものに必ずしも限定されるものではなく、第1の接合面10aの第1の方向Xにおける幅W1よりも第2の接合面10bの第1の方向Xにおける幅W2が小さくなる形状であれば、その形状について適宜変更することが可能である。
例えば、上記温接点側電極10については、図6〜図8に示すような別の形状を例示することができる。
具体的に、図6(A),(B)に示す温接点側電極10は、特定の面内に対して直交する方向且つ第1の方向Xに沿った断面において、非対称な逆台形形状を有している。すなわち、図6(A),(B)に示す温接点側電極10の第1の方向Xにおける両側面のうち、第1の方向Xにおける熱電変換素子3の内側に向かう方向側に位置する側面が傾斜面10cを構成しており、第1の方向Xにおける熱電変換素子3の外側に向かう方向側に位置する側面が垂直面10dを構成している。
図6(A),(B)に示す温接点側電極10では、特定の面内に対して直交する方向から平面視したときに、第2の接合面10bの重心C2が、第1の接合面10aの重心C1よりも、第1の方向Xにおける熱電変換素子3の外側に向かう方向側に位置(オフセット)している。(第1の接合面10aの重心C1が、第2の接合面10bの重心C2よりも、第1の方向Xにおける熱電変換素子3の内側に向かう方向側に位置(オフセット)している。)
これにより、各熱電変換素子3のより端部側に温接点側電極10を接合させることが可能であるため、各熱電変換素子3の全体をより効率よく利用することが可能である。図6に示す温接点側電極10の端部P1と端部P2との位置関係は、図5に示す温接点側電極10と同様である。
一方、図7に示す温接点側電極10は、特定の面内に対して直交する方向且つ第1の方向Xに沿った断面において、いわゆる下側凸形状を有している。すなわち、図7に示す温接点側電極10の第1の方向Xにおける両側面は、それぞれ第1の導電部21aと第2の導電部21bとの間で段差部21cを構成している。
図7に示す温接点側電極10は、第1の接合面10aを形成する第1の導電部21aと、第2の接合面10bを形成する第2の導電部21bとを有している。第1の導電部21aは、第1の接合面10aにおいて、第1の方向Xにおける幅が幅W1である矩形状に形成され、第2の導電部21bは、第2の接合面10bにおいて、第1の方向Xにおける幅が幅W2である矩形状に形成されている。図7に示す温接点側電極10の端部P1と端部P2との位置関係は、図5に示す温接点側電極10と同様である。
一方、図8に示す温接点側電極10は、特定の面内に対して直交する方向且つ第1の方向Xに沿った断面において、非対称な下凸形状を有している。すなわち、図8に示す温接点側電極10の第1の方向Xにおける両側面のうち、第1の方向Xにおける熱電変換素子3の内側に向かう方向側に位置する側面が第1の導電部21aと第2の導電部21bとの間で段差部21cを構成しており、第1の方向Xにおける熱電変換素子3の外側に向かう方向側に位置する側面が垂直面10dを構成している。図8に示す温接点側電極10の端部P1と端部P2との位置関係は、図5に示す温接点側電極10と同様である。また、図8に示す温接点側電極10において、第1の接合面10aの重心C1と第2の接合面10bの重心C2との位置関係は、図6に示す温接点側電極10と同様である。
なお、上記冷接点側電極11の形状については、特定の面内に対して直交する方向且つ第1の方向Xに沿った断面において、矩形状を有するものの、温接点側電極10及び冷接点側電極11を構成する第1の電極5及び第2の電極6は、互いに同一のプロセスで形成されることから、冷接点側電極11を温接点側電極10と同じ形状とすることも可能である。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態として、例えば図9及び図10に示す熱電変換装置1Bについて説明する。なお、図9は、熱電変換装置1Bの構成を示す断面図である。また、図9は、上記図1中に示す線分C−Cに対応した熱電変換装置1Bの断面図である。図10は、図9に示す熱電変換装置1Bの要部を拡大した図であり、(A)はその要部平面図、(B)は(A)中に示す線分D−Dによる要部断面図である。また、以下の説明では、上記熱電変換装置1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
本実施形態の熱電変換装置1Bは、図9及び図10(A)(B)に示すように、上記熱電変換装置1Aの構成に加えて、熱電変換素子3の伝熱部13と対向する面上に、熱電変換素子3及び温接点側電極10よりも熱伝導率が低い断熱層22が設けられた構成を有している。
断熱層22は、基板2の複数の熱電変換素子3が設けられた第1の面2a上を覆うように設けられている。断熱層22には、熱電変換素子3及び温接点側電極10(第1の電極5及び第2の電極6)よりも熱伝導率が低い材料として、例えば、酸化ケイ素(SiO)や、窒化ケイ素(Si)、酸化アルミニウム(Al)などを用いることができる。これにより、断熱層22による熱の伝導を抑制することができる。
また、断熱層22の厚みは、熱電変換素子3の厚みよりも小さいことが好ましい。具体的に、断熱層22の厚みは、熱電変換素子3の厚みに対して、1/200倍以上であることが好ましく、1/100倍以上であることがより好ましい。これにより、断熱層22を介した熱の伝導を抑制することができる。また、断熱層22の厚みは、熱電変換素子3の厚みに対して、1/5倍以下であることが好ましく、1/10倍以下であることがより好ましい。
断熱層22には、この断熱層22を厚み方向に貫通する複数の開口部23が設けられている。複数の開口部23は、第1の電極5及び第2の電極6の各々と対向する位置に設けられて、断熱層22が設けられていない部分を形成している。第1の電極5及び第2の電極6は、それぞれの開口部23を通して熱電変換素子3と接合されている。
ここで、温接点側電極10を構成する第1の電極5及び第2の電極6は、図8に示すように、その一部が開口部23に埋め込まれた状態となることによって、上述した非対称な下側凸形状を有している。
具体的に、この温接点側電極10を構成する第1の電極5及び第2の電極6は、それぞれ第1の導電部24aと、開口部23の内側に位置する第2の導電部24bとを有している。
このうち、第1の導電部24aは、伝熱部13の熱電変換素子3と対向する面と接合される第1の接合面10aを形成している。一方、第2の導電部24bは、熱電変換素子3の伝熱部13と対向する面と接合される第2の接合面10bを形成している。また、第1の導電部24aは、第1の接合面10aにおいて、第1の方向Xにおける幅が幅W1である矩形状に形成され、第2の導電部24bは、第2の接合面10bにおいて、第1の方向Xにおける幅が幅W2である矩形状に形成されている。
また、温接点側電極10では、第1の接合面10aの第1の方向Xにおける幅W1よりも、第2の接合面10bの第1の方向Xにおける幅W2が小さくなっている(W1>W2)。
また、温接点側電極10では、特定の面内に対して直交する方向から平面視したときに、第1の方向Xにおける熱電変換素子3の内側に向かう方向側に位置する第1の接合面10aの端部P1よりも、第1の方向Xにおける熱電変換素子3の内側に向かう方向側に位置する第2の接合面10bの端部P2が、第1の方向Xにおける熱電変換素子3の外側に向かう方向側(端部側)に位置している。(端部P1は、端部P2よりも第1の方向Xにおける熱電変換素子3の内側に向かう方向側に位置している。)
また、温接点側電極10では、図10(A)に示すように、特定の面内に対して直交する方向から平面視したときに、第2の接合面10bの重心C2が、第1の接合面10aの重心C1よりも、第1の方向Xにおける熱電変換素子3の外側に向かう方向側に位置(オフセット)している。(第1の接合面10aの重心C1が、第2の接合面10bの重心C2よりも、第1の方向Xにおける熱電変換素子3の内側に向かう方向側に位置(オフセット)している。)
なお、上記冷接点側電極11を構成する第1の電極5及び第2の電極6の形状についても、その一部が開口部23に埋め込まれた状態となることによって、上記温接点側電極10を構成する第1の電極5及び第2の電極6と同様に、上述した非対称な下側凸形状を有している。
本実施形態の熱電変換装置1Bでは、上述した温接点側電極10の第1の接合面10aの第1の方向Xにおける幅W1よりも第2の接合面10bの第1の方向Xにおける幅W2を小さくする(幅W2よりも幅W1を大きくする)ことで、温接点側電極10の伝熱部13と接合される第1の接合面10aの面積を大きく確保することができる。これにより、温接点側電極10と伝熱部13との間の熱抵抗を小さくして熱伝導性を高めることが可能である。
一方、本実施形態の熱電変換装置1Bでは、上述した温接点側電極10の第1の接合面10aの第1の方向Xにおける幅W1よりも第2の接合面10bの第1の方向Xにおける幅W2を小さくすることで、伝熱部13から温接点側電極10を介して熱電変換素子3に伝わる熱を熱電変換素子3の第1の方向Xにおける一部分に集中させることができる。
以上のようにして、本実施形態の熱電変換装置1Bでは、発電量の向上を図ることが可能である。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態として、例えば図11(A),(B)に示す熱電変換装置1Cについて説明する。なお、図11は、熱電変換装置1Cの要部を拡大した図であり、(A)はその要部平面図、(B)は(A)中に示す線分E−Eによる要部断面図である。また、以下の説明では、上記熱電変換装置1Bと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
本実施形態の熱電変換装置1Cは、図11(A),(B)に示すように、上記熱電変換装置1Bの構成のうち、開口部23の第1の方向Xにおける幅W3よりも、第2の接合面10b(第2の伝熱部21b)の第1の方向Xにおける幅W2を小さくした構成である(W3>W2)。
また、開口部23の内側には、空隙層Gpが設けられている。空隙層Gpは、特定の面内に対して直交する方向から平面視したときに、第2の導電部24bよりも、第1の方向Xにおける熱電変換素子3の内側に向かう方向側に位置している。空隙層Gpは、断熱層22よりも熱伝導率が低い空気からなるため、この部分での熱の伝導を更に抑制することが可能である。
以上のようにして、本実施形態の熱電変換装置1Cでは、発電量の向上を図ることが可能である。
なお、上記熱電変換装置1Cでは、上述した第1の導電部24aの第1の方向Xの両端部のうち、一方の端部と熱電変換素子3との間には断熱層22が設けられ、他方の端部と熱電変換素子3との間には断熱層22は設けられていない構成となっているが、このような構成に必ずしも限定されるものではない。
例えば、図12に示すように、第1の導電部24aの第1の方向Xの両端部と熱電変換素子3との間に断熱層22が設けられた構成であってもよい。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態として、例えば図13に示す熱電変換装置1Dについて説明する。なお、図13は、熱電変換装置1Dの構成を示す要部断面図である。また、図13は、上記図11(A)中に示す線分E−Eに対応した熱電変換装置1Dの要部断面図である。また、以下の説明では、上記熱電変換装置1Bと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
本実施形態の熱電変換装置1Dは、図13に示すように、上記熱電変換装置1Bの構成のうち、温接点側電極10を第1の方向Xにおける熱電変換素子3の側面と接合した構成である。
すなわち、この温接点側電極10は、第1の方向Xにおける熱電変換素子3の側面と接合される第3の接合面10eを有している。また、断熱層22は、第1の方向Xにおける熱電変換素子3の側面及び熱電変換素子3の伝熱部13と対向する面の第1の方向Xにおける端部を露出させた状態で、熱電変換素子3の伝熱部13と対向する面の一部を覆うように設けられている。
これにより、伝熱部13から温接点側電極10を介して熱電変換素子3に伝わる熱を熱電変換素子3の第1の方向Xにおける端部に集中させることができ、各熱電変換素子3の全体を効率よく利用することが可能である。
以上のようにして、本実施形態の熱電変換装置1Dでは、発電量の向上を図ることが可能である。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態として、例えば図14に示す熱電変換装置1Eについて説明する。なお、図14は、熱電変換装置1Eの構成を示す要部断面図である。また、図14は、上記図9中に示す囲み部分Eに対応した熱電変換装置1Eの要部断面図である。また、以下の説明では、上記熱電変換装置1Cと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
本実施形態の熱電変換装置1Eは、図14に示すように、上記熱電変換装置1Cの構成のうち、熱電変換素子3の伝熱部13と対向する面と温接点側電極10との間に断熱層22と空隙層Gpとの少なくとも一方(本実施形態では空隙層Gp)を設けた構成である。
すなわち、この温接点側電極10は、伝熱部13の熱電変換素子3と対向する面と接合される第1の接合面10aと、第1の方向Xにおける熱電変換素子3の側面と接合される第3の接合面10eとを有している。一方、温接点側電極10は、熱電変換素子3の伝熱部13と対向する面とは接合されておらず、第2の接合面10bが存在しない構成となっている。したがって、この部分からの熱の伝導を空隙層Gpにより抑制することが可能である。また、断熱層22については省略されている。
これにより、伝熱部13から温接点側電極10を介して熱電変換素子3に伝わる熱を熱電変換素子3の第1の方向Xにおける端部に集中させることができ、各熱電変換素子3の全体を効率よく利用することが可能である。
以上のようにして、本実施形態の熱電変換装置1Eでは、発電量の向上を図ることが可能である。
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態として、例えば図15〜図17に示す熱電変換装置1Fについて説明する。なお、図15は、熱電変換装置1Fの構成を示す透視平面図である。図16は、図15中に示す線分F−Fによる熱電変換装置1Fの断面図である。図17は、熱電変換装置1Fの要部を拡大した図であり、(A)はその要部平面図、(B)は(A)中に示す線分G−Gによる要部断面図である。また、以下の説明では、上記熱電変換装置1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
本実施形態の熱電変換装置1Fは、図15及び図16に示すように、基板2の面上に並んで配置された複数(本実施形態では8個)の熱電変換素子3を一対の端子4a,4bの間で直列に接続した構造を有している。
本実施形態では、基板2として、SOI(Silicon On Insulator)基板20を用いている。SOI基板20は、支持基板となるシリコン(Si)基板201の面上に、埋め込み絶縁層(BOX(Buried Oxide)層)となる酸化ケイ素(SiO)層202を介してSOI層(デバイス層)となる薄膜シリコン(Si)層203が形成された構造を有している。
また、基板2としては、上述したSOI基板20の他にも、例えばシート抵抗が10Ω以上となる高抵抗シリコン(Si)基板を用いることが好ましい。基板2のシート抵抗が10Ω以上となることで、複数の熱電変換素子3の間で電気的な短絡が生じるのを防止することが可能である。
なお、基板2としては、上述したSOI基板20や高抵抗Si基板の他にも、例えば、セラミック基板や、ガラス基板、その他の高抵抗単結晶基板などを用いることができる。さらに、基板2としては、シート抵抗が10Ω以下となる低抵抗基板であっても、この低抵抗基板と熱電変換素子3との間に高抵抗材料を配置したものを用いることができる。
複数の各熱電変換素子3は、基板2の第1の面2a側の面内(特定の面内)において互いに交差(本実施形態では直交)する第1の方向Xと第2の方向Yとのうち、第1の方向Xを短手方向とし、第2の方向Yを長手方向として、第1の方向Xに一定の間隔で並んで配置されている。また、各熱電変換素子3は、平面視で互いに同じ大きさで矩形状(本実施形態では長方形状)に形成されている。
複数の熱電変換素子3は、p型半導体とn型半導体との何れか一方(本実施形態ではn型半導体)からなる第1の熱電変換素子(一方の熱電変換素子)30aと、p型半導体とn型半導体との何れか他方(本実施形態ではp型半導体)からなる第2の熱電変換素子(他方の熱電変換素子)30bとが交互に並んで配置された構成を有している。
第1の熱電変換素子30aには、例えば高濃度(1018〜1019cm−3)のアンチモン(Sb)がそれぞれドープされたn型シリコン(Si)膜とn型シリコン・ゲルマニウム(SiGe)合金膜との多層膜を用いることができる。n型半導体からなる第1の熱電変換素子30aでは、冷接点側から温接点側に向けて電流が流れる。
第2の熱電変換素子30bには、例えば高濃度(1018〜1019cm−3)のボロン(B)がそれぞれドープされたp型シリコン(Si)膜とp型シリコン・ゲルマニウム(SiGe)合金膜との多層膜を用いることができる。p型半導体からなる第2の熱電変換素子30bでは、温接点側から冷接点側に向けて電流が流れる。
なお、熱電変換素子3は、上述したp型又はn型半導体の多層膜からなるものに必ずしも限定されるものではなく、p型又はn型半導体の単層膜からなるものであってもよい。また、半導体として酸化物系の半導体を用いることもできる。また、有機高分子膜や金属膜などからなる熱電変換膜を用いることができる。さらに、熱電変換素子3は、上述した熱電変換膜に限らず、バルクからなるものを用いてもよい。
本実施形態の熱電変換装置1Fは、複数の熱電変換素子3の並び方向(第1の方向X)における各熱電変換素子3の一端側及び他端側に各々設けられた複数(本実施形態では9個)の電極50を備えている。
複数の電極50は、基板2の第1の面2a上に配置されると共に、熱電変換素子3の第1の方向Xにおいて対向する一端側の側面及び他端側の側面と、熱電変換素子3の一端側の側面及び他端側の側面に沿った上面とに、それぞれ接触した状態で配置されている。
なお、複数の電極50は、熱電変換素子3の第1の方向Xにおいて対向する一端側の側面と他端側の側面とに沿った上面に配置された構成であってもよい。また、複数の電極50は、基板2の第1の面2a上に、熱電変換素子3の第1の方向Xにおいて対向する一端側の側面と他端側の側面とに接触した状態で配置された構成としてもよい。
複数の電極50は、熱電変換素子3の長手方向(第2の方向Y)の全域に亘って、平面視で互いに同じ大きさで矩形状(本実施形態では長方形状)に形成されている。電極50には、導電性及び熱伝導性が高く、且つ、形状加工がし易い、例えば銅(Cu)や金(Au)などを好適に用いることができる。
複数の電極50は、5つの冷接点側電極50aと、4つの温接点側電極50bとが交互に並んで配置された構成を有している。複数の熱電変換素子3は、これら複数の電極50の並び方向において交互に隣り合う冷接点側電極50aと温接点側電極50bとの各間に配置されて、冷接点側電極50aと温接点側電極50bとに電気的に接続されている。
冷接点側電極50aは、各第1の熱電変換素子30aの一端側(本実施形態では+X側)及び各第2の熱電変換素子30bの他端側(本実施形態では−X側)に配置されている。一方、温接点側電極50bは、各第1の熱電変換素子30aの他端側(本実施形態では−X側)及び各第2の熱電変換素子30bの一端側(本実施形態では+X側)に配置されている。
n型半導体からなる第1の熱電変換素子30aでは、冷接点側電極50a側から温接点側電極50b側に向けて電流が流れる。一方、p型半導体からなる第2の熱電変換素子30bでは、温接点側電極50b側から冷接点側電極50a側に向けて電流が流れる。
したがって、本実施形態の熱電変換装置1Fでは、第1の熱電変換素子30aに流れる電流の向きと、第2の熱電変換素子30bに流れる電流の向きとが互いに同一方向となっている。
一対の端子4a,4bは、基板2の第1の面2a上に配置されている。このうち、一方の端子4aは、熱電変換素子3の並び方向(第1の方向X)において最も他端側(−X側)に位置する熱電変換素子3(本実施形態では第2の熱電変換素子30b)の−X側に配置された冷接点側電極50aと第1の配線60aを介して電気的に接続されている。本実施形態において、一方の端子4aは、平面視で矩形状(本実施形態では長方形状)に形成されると共に、冷接点側電極50aの長手方向(第2の方向Y)の中央部から、この冷接点側電極50aよりも外側(−X側)に延長された第1の配線60aと一体に形成されている。
これに対して、他方の端子4bは、熱電変換素子3の並び方向(第1の方向X)において最も一端側(+X側)に位置する熱電変換素子3(本実施形態では第1の熱電変換素子30a)の+X側に配置された冷接点側電極50aと第2の配線60bを介して電気的に接続されている。本実施形態において、他方の端子4bは、平面視で矩形状(本実施形態では長方形状)に形成されると共に、冷接点側電極50aの長手方向(第2の方向Y)の中央部から、この冷接点側電極50aよりも外側(+X側)に延長された第2の配線60bと一体に形成されている。
なお、一対の端子4a,4b、第1の配線60a及び第2の配線60bについては、冷接点側電極50aと一体に形成されていることから、上述した電極50で例示した材料と同じものを用いることができる。
本実施形態の熱電変換装置1Fは、伝熱部13において熱電変換素子3と熱的に接合された伝熱板12を備えている。熱電変換装置1Fでは、伝熱板12が高温(熱源)側となり、基板2が低温(放熱/冷却)側となるように配置される。
伝熱板12は、基板2の熱電変換素子3が設けられた面(本実施形態では第1の面2a)側に対向して、各熱電変換素子3及び冷接点側電極50aとの間に間隔を設けて配置されている。なお、この間隔については、熱電変換素子3と冷接点側電極50aとの厚みの違いによって部分的に異なることがある。
この構成の場合、後述する熱源から伝熱板12に伝わる熱が伝熱部13を介して温接点側電極50bへと集中的に伝わることになる。一方、熱源から伝熱板12に伝わる熱が冷接点側電極50aへと伝わり難くなる。これにより、各熱電変換素子3の温接点と冷接点との間で大きな温度差を得ることによって、高い出力を得ることが可能である。
伝熱部13の一部は、伝熱板12の各温接点側電極50bと対向する位置から、熱電変換素子3側である下方(−Z方向)に向けて突出した凸部13aにより構成されている。各凸部13aは、平面視で矩形状(本実施形態では長方形状)を有して、各温接点側電極50bと平面視で重なる範囲を含んで突出して設けられている。また、各凸部13aは、それぞれの先端が各温接点側電極50bと突き合わされた状態となっている。
これにより、伝熱板12は、伝熱部13において熱電変換素子3の温接点側(第1の熱電変換素子30aの−X側、及び第2の熱電変換素子30bの+X側)と熱的に接合されている。
基板2と伝熱板12との間には、空気層となる空間Kが設けられている。また、空間Kは、互いに隣り合う伝熱部13の各間において区画されている。すなわち、空間Kは、各熱電変換素子3及び冷接点側電極50aと伝熱板12との間に設けられている。この空間Kは、熱の伝導を遮断する(断熱する)機能を有している。これにより、熱源から伝熱板12に伝わる熱が冷接点側電極50aへと更に伝わり難くなるため、後述する各熱電変換素子3の温接点と冷接点との間で温度差を拡大しながら、高い出力を得ることが可能である。
なお、本実施形態の熱電変換装置1Fでは、上述した空間Kに伝熱部13よりも熱伝導率が低い低熱伝導材料が充填された構成とすることも可能である。
本実施形態の熱電変換装置1Fでは、基板2において、少なくとも冷接点側電極50aと対向する部分の厚みが、少なくとも温接点側電極50bと対向する部分の厚みよりも厚くなる構成を有している。
具体的に、基板2の第1の面2aが平面であるのに対して、基板2の第2の面2bには、複数(本実施形態では5個)の凸部70aと、複数(本実施形態では4個)の凹部70bとが第2の方向Yに交互に並んで設けられている。
複数の凸部70aは、各冷接点側電極50aと平面視で重なる範囲を含んで一定の高さで突出して設けられている。複数の凹部70bは、複数の凸部70aの各間に亘って一定の深さで凹んで設けられている。すなわち、複数の凹部70bは、複数の冷接点側電極50aの各間の領域と平面視で重なる範囲で凹んで設けられている。
これにより、基板2の凸部70aが設けられた部分の厚みが、凹部70bが設けられた部分の厚みよりも厚くなっている。なお、第2の方向Yの両端に位置する凸部70aは、第2の面2bの第2の方向Yの両端まで一定の高さで延長して設けられている。
本実施形態では、図17(A),(B)に示すように、薄膜Si層203に至る深さの凹部70bが設けられている。すなわち、凹部70bの底面に薄膜Si層203が位置している。SOI基板20を用いた基板2では、第2の面2b側から、SiO層202をエッチングストッパとして、エッチングすることにより、凹部70bに対応した領域のSi基板201を除去する。その後、凹部70bに対応した領域のSiO層202を除去することによって、薄膜Si層203に至る深さの凹部70bを形成している。
以上のような構成を有する本実施形態の熱電変換装置1Fでは、熱源(図示せず。)から伝熱板12に伝わる熱が、伝熱部13を介して温接点側電極50bに伝わることによって、各熱電変換素子3の温接点側電極50b側が冷接点側電極50a側よりも相対的に高温となり、各熱電変換素子3の冷接点側電極50aと温接点側電極50bとの間に温度差が発生する。
これにより、各熱電変換素子3の冷接点側電極50aと温接点側電極50bとの間に電荷(キャリア)の移動が起こる。すなわち、各熱電変換素子3の冷接点側電極50aと温接点側電極50bとの間には、ゼーベック効果による起電力(電圧)が発生する。
ここで、1つの熱電変換素子3で発生する起電力(電圧)は小さいものの、一対の端子4a,4bの間には、第1の熱電変換素子30aと第2の熱電変換素子30bとが交互に直列に接続されている。したがって、これら一対の端子4a,4bの間からは、その総和の起電力として、比較的高い電圧を取り出すことが可能である。
ところで、本実施形態の熱電変換装置1Fでは、上述した冷接点側電極50aと温接点側電極50bとのうち、温接点側電極50bが伝熱部13(凸部13a)と接合された一方の電極を構成しており、それとは反対側の冷接点側電極50aが他方の電極を構成している。
このうち、温接点側電極50bは、特定の面内に対して直交する方向且つ熱電変換素子3の第1の方向Xに沿った断面において、いわゆる下側凸形状を有している。すなわち、この温接点側電極50bは、隣り合う熱電変換素子3(第1の熱電変換素子30a及び第2の熱電変換素子30b)の上面と伝熱部13との間に位置する第3の導電部80aと、隣り合う熱電変換素子3(第1の熱電変換素子30a及び第2の熱電変換素子30b)の側面の間に位置する第4の導電部80bとを有している。これにより、温接点側電極50bの両側面は、それぞれ第3の導電部80aと第4の導電部80bとの間で段差部80cを構成している。
第3の導電部80aは、伝熱部13の熱電変換素子3と対向する面と接合される第1の接合面81aと、熱電変換素子3の伝熱部13と対向する面と接合される第2の接合面81bとを有している。
なお且つ、第1の接合面81aの第1の方向Xにおける幅W1よりも、第2の接合面81bの第1の方向Xにおける幅W2が小さくなっている(W1>W2)。
第3の導電部80aは、第1の接合面81a側から第2の接合面81b側に向かって漸次幅が狭くなる逆テーパー形状(逆台形形状)を有している。すなわち、この第3の導電部80aの第1の方向Xにおける両側面は、互いに逆向きに傾斜した傾斜面81cを構成している。
また、第3の導電部80aでは、特定の面内に対して直交する方向から平面視したときに、第1の方向Xにおける熱電変換素子3の内側に向かう方向側に位置する第1の接合面81aの端部P3よりも、第1の方向Xにおける熱電変換素子3の内側に向かう方向側に位置する第2の接合面81bの端部P4が、第1の方向Xにおける熱電変換素子3の外側に向かう方向側(熱電変換素子3の端部側)に位置している。
これにより、各熱電変換素子3の端部側に第3の導電部80a(温接点側電極50b)を接合させることができ、各熱電変換素子3の全体を効率よく利用することが可能である。また、各熱電変換素子3の全体を効率よく利用することによって、熱電変換装置1Fの単位面積当たりの発電量を大きくすることが可能である。
一方、第4の導電部80bは、第1の方向Xにおける熱電変換素子3の側面と接合される第3の接合面81dを有している。これにより、伝熱部13から温接点側電極50bを介して熱電変換素子3に伝わる熱を熱電変換素子3の第1の方向Xにおける端部に集中させることができ、各熱電変換素子3の全体を効率よく利用することが可能である。
本実施形態の熱電変換装置1Fでは、上述した第3の導電部80aの第1の接合面81aの第1の方向Xにおける幅W1よりも第2の接合面81bの第1の方向Xにおける幅W2を小さくする(幅W2よりも幅W1を大きくする)ことで、温接点側電極50bの伝熱部13と接合される第1の接合面81aの面積を大きく確保することができる。これにより、温接点側電極50bと伝熱部13との間の熱抵抗を小さくして熱伝導性を高めることが可能である。
一方、本実施形態の熱電変換装置1Fでは、上述した第3の導電部80aの第1の接合面81aの第1の方向Xにおける幅W1よりも第2の接合面81bの第1の方向Xにおける幅W2を小さくすることで、伝熱部13から温接点側電極50bを介して熱電変換素子3に伝わる熱を熱電変換素子3の第1の方向Xにおける一部分に集中させることができる。
また、本実施形態の熱電変換装置1Fでは、上述した第4の導電部80bの第3の接合面81dを熱電変換素子3の側面と接合させることで、伝熱部13から温接点側電極50bを介して熱電変換素子3に伝わる熱を熱電変換素子3の第1の方向Xにおける端部に集中させることができ、各熱電変換素子3の全体を効率よく利用することが可能である。
以上のようにして、本実施形態の熱電変換装置1Fでは、発電量の向上を図ることが可能である。
(第7の実施形態)
次に、本発明の第7の実施形態として、例えば図18に示す熱電変換装置1Gについて説明する。なお、図18は、熱電変換装置1Gの構成を示す要部断面図である。また、図18は、上記図17(A)中に示す線分G−Gに対応した熱電変換装置1Gの要部断面図である。また、以下の説明では、上記熱電変換装置1Fと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
本実施形態の熱電変換装置1Gは、図18に示すように、上記熱電変換装置1Fの構成に加えて、熱電変換素子3の伝熱部13と対向する面と温接点側電極50bとの間に断熱層22と空隙層Gpとの少なくとも一方(本実施形態では断熱層22)を設けた構成である。
断熱層22は、熱電変換素子3の上面を覆うように設けられている。これにより、第3の導電部80aの熱電変換素子3と対向する面(上記第2の接合面81bに対応する面)は、断熱層22の面上に位置している。すなわち、この第3の導電部80a(温接点側電極50b)bは、熱電変換素子3の伝熱部13と対向する面とは接合されておらず、第2の接合面81bが存在しない構成となっている。したがって、この部分からの熱の伝導を断熱層22により抑制することが可能である。
以上のようにして、本実施形態の熱電変換装置1Gでは、発電量の向上を図ることが可能である。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記熱電変換装置1A〜1Gでは、上述した伝熱部13が伝熱板12から突出した凸部13aにより構成された場合を例示しているが、温接点側電極10の厚みを冷接点側電極11の厚みよりも大きくして凸部13aを省略し、温接点側電極10(50b)が平板状の伝熱板12の温接点側電極10(50b)と対向する面と第1の接合面10a(81a)において接合された構成であってもよい。
また、上記熱電変換装置1F,1Gでは、上述した凸部70a及び凹部70bが設けられた基板2に限らず、凸部70a及び凹部70bが設けられていない平坦な基板2を用いた構成であってもよい。
なお、上記熱電変換装置1A〜1Gでは、伝熱板11を高温(熱源)側とし、基板2を低温(放熱/冷却)側に配置した場合を例示しているが、基板2を高温(熱源)側に配置し、伝熱板12を低温(放熱/冷却)側に配置することによって、熱源からの熱が基板2側から伝わるようにしてもよい。この場合、上述した温接点側電極10(50b)と冷接点側電極11(50a)とが逆転した構成となる。すなわち、温接点側電極10(50b)が冷接点側電極(一方の電極)として機能し、冷接点側電極11(50a)が温接点側電極(他方の電極)として機能することになる。
この場合、冷接点側電極10(50b)からの放熱による低温部を各熱電変換素子3の第1の方向Xにおける一部分に集中させることが可能である。したがって、発電量の向上を図ることが可能である。
また、上記熱電変換装置1A〜1Gでは、上述したn型半導体からなる熱電変換素子3を用いた場合を例示しているが、それとは逆にp型半導体からなる熱電変換素子3を用いてもよい。この場合、一対の端子4a,4bの間で複数の熱電変換素子3に流れる電流の方向(矢印の向き)が、n型半導体からなる熱電変換素子3を用いた場合とは逆向きとなる。
1A〜1G…熱電変換装置 2…基板(基材) 2a…第1の面 2b…第2の面 3…熱電変換素子 3A〜3F…熱電変換素子列 31…第1の熱電変換素子 32…第2の熱電変換素子 4a…一方の端子 4b…他方の端子 5…第1の電極 6…第2の電極 7a,7b…第1の配線 8a,8b…第2の配線 9a,9b…第3の配線 10…温接点側電極(一方の電極) 10a…第1の接合面 10b…第2の接合面 10c…傾斜面 10d…垂直面 10e…第3の接合面 11…冷接点側電極(他方の電極) 12…伝熱板 13…伝熱部 13a…凸部 14…封止材 15…凹部 16…薄肉部 17…厚肉部 20…SOI基板 21a…第1の導電部 21b…第2の導電部 21c…段差部 22…断熱層 23…開口部 24a…第1の導電部 24b…第2の導電部 30a…第1の熱電変換素子(一方の熱電変換素子) 30b…第2の熱電変換素子(他方の熱電変換素子) 50…電極 50a…冷接点側電極(他方の電極) 50b…温接点側電極(一方の電極) 60a…第1の配線 60b…第2の配線 70a…凸部 70b…凹部 80a…第3の導電部 80b…第4の導電部 80c…段差部 81a…第1の接合面 81b…第2の接合面 81c…傾斜面 81d…第3の接合面 K…空間 Gp…空隙層 X…第1の方向(一方向)

Claims (12)

  1. 特定の面内に設けられた熱電変換素子と、
    前記熱電変換素子の前記特定の面内の一方向における一端側に設けられた温接点側電極及び前記熱電変換素子の前記一方向における他端側に設けられた冷接点側電極と、
    前記温接点側電極と前記冷接点側電極との何れか一方の電極と接合された伝熱部とを備え、
    前記一方の電極は、前記伝熱部の前記熱電変換素子と対向する面と接合される第1の接合面と、前記熱電変換素子の前記伝熱部と対向する面と接合される第2の接合面とを有し、
    且つ、前記第1の接合面の前記一方向における幅よりも、前記第2の接合面の前記一方向における幅が小さいことを特徴とする熱電変換装置。
  2. 前記特定の面内に対して直交する方向から平面視したときに、前記一方向における前記第2の接合面の端部のうち、前記一方向における前記熱電変換素子の内側に向かう方向側に位置する前記第2の接合面の端部が、前記一方向における前記第1の接合面の端部のうち、前記第一方向における前記熱電変換素子の内側に向かう方向側に位置する前記第1の接合面の端部よりも、前記一方向における前記熱電変換素子の外側に向かう方向側に位置することを特徴とする請求項1に記載の熱電変換装置。
  3. 前記特定の面内に対して直交する方向から平面視したときに、前記第2の接合面の重心が、前記第1の接合面の重心よりも、前記一方向における前記熱電変換素子の外側に向かう方向側に位置することを特徴とする請求項1又は2に記載の熱電変換装置。
  4. 前記一方の電極は、前記特定の面内に対して直交する方向且つ前記一方向に沿った断面において、前記第1の接合面側から前記第2の接合面側に向かって漸次幅が狭くなる形状を有することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の熱電変換装置。
  5. 前記一方の電極は、前記特定の面内に対して直交する方向且つ前記一方向に沿った断面において、前記第1の接合面を形成する第1の導電部と、前記第2の接合面を形成する第2の導電部との間に段差部が設けられた形状を有することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の熱電変換装置。
  6. 前記熱電変換素子の前記伝熱部と対向する面上に、前記熱電変換素子及び前記一方の電極よりも熱伝導率が小さい断熱層が設けられ、
    前記一方の電極は、前記断熱層が設けられていない部分において、前記第2の接合面が前記熱電変換素子と接合されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の熱電変換装置。
  7. 前記断熱層が設けられていない部分の前記一方向における幅よりも、前記第2の接合面の前記一方向における幅が小さいことを特徴とする請求項6に記載の熱電変換装置。
  8. 前記熱電変換素子の前記伝熱部と対向する面上に、前記熱電変換素子及び前記一方の電極よりも熱伝導率が小さい断熱層が設けられ、
    前記一方の電極は、前記断熱層が設けられていない部分において、前記第2の接合面が前記熱電変換素子と接合されており、
    前記断熱層が設けられていない部分に、空隙層が設けられ、
    前記空隙層は、前記特定の面内に対して直交する方向から平面視したときに、前記第2の導電部よりも、前記一方向における前記熱電変換素子の内側に向かう方向側に位置することを特徴とする請求項5に記載の熱電変換装置。
  9. 前記一方の電極は、前記一方向における前記熱電変換素子の側面と接合される第3の接合面を有することを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の熱電変換装置。
  10. 特定の面内に設けられた熱電変換素子と、
    前記熱電変換素子の前記特定の面内の一方向における一端側に設けられた温接点側電極及び前記熱電変換素子の前記一方向における他端側に設けられた冷接点側電極と、
    前記温接点側電極と前記冷接点側電極との何れか一方の電極と接合された伝熱部と、
    前記熱電変換素子の前記伝熱部と対向する面と前記一方の電極との間に、前記熱電変換素子及び前記一方の電極よりも熱伝導率が小さい断熱層と空隙層との少なくとも一方を備え、
    前記一方の電極は、前記伝熱部の前記熱電変換素子と対向する面と接合される第1の接合面と、前記一方向における前記熱電変換素子の側面と接合される第3の接合面とを有することを特徴とする熱電変換装置。
  11. 前記特定の面内に対して直交する方向において前記熱電変換素子の少なくとも一部との間に間隔を設けて配置され、前記伝熱部を含む伝熱部材を備え、
    前記一方の電極は、前記伝熱部材の前記一方の電極と対向する位置から突出した凸部と接合されていることを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載の熱電変換装置。
  12. 前記特定の面内に対して直交する方向において前記熱電変換素子の少なくとも一部との間に間隔を設けて配置され、前記伝熱部を含む平板状の伝熱部材を備え、
    前記一方の電極は、前記伝熱部材の前記一方の電極と対向する面と接合されていることを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載の熱電変換装置。
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