JP2020013071A - 画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の画像形成装置を使用して画像形成を行う場合に、生産性を向上させること。【解決手段】第1の画像形成手段(U3)を制御する第1の制御部(Cb)と、第2の画像形成手段(U5)を制御する第2の制御部(Cc)と、印刷対象の画像情報の処理を行う第3の制御部(Ca)とを備え、第1の画像形成手段(U3)、第2の画像形成手段(U5)および前記第3の制御部(Ca)が、予め定められた待機状態である場合に、第1の画像形成手段(U3)および第2の画像形成手段(U5)の少なくともいずれかにおいて調整動作が実行されている場合は、調整動作を中止させることを特徴とする画像形成システム(PS)。【選択図】図7

Description

本発明は、画像形成システムに関する。
画像形成装置において、画像の位置や濃度のような画質の調整や、クリーニングブレードの捲れや異音等の対策のために、印刷対象の画像とは異なる画像を形成する技術に関して、以下の特許文献1−3に記載の技術が従来公知である。
特許文献1としての特開2005−202078号公報には、露光手段の出力値を調整する電位制御が終了する前に、ユーザがプリントを指示した場合に、電位制御を中断して、電位制御開始前の設定値であるバックアップ値で、画像形成を開始する技術が記載されている。
特許文献2としての特開2007−199428号公報には、電源投入時や前回の画質調整モード実行時から所定時間が経過した場合等に画像調整モードを実行し、画像調整モードの実行中に、ユーザが中断または終了の指示を行うと、画像調整モードを中断または終了させる技術が記載されている。
特許文献3としての特開2012−18278号公報には、濃度調整や色ずれ補正などの画像安定化処理を実行中に、画像形成ジョブを受け付けた場合に、受け付けた画像形成ジョブで使用される色の画像安定化処理が終了すると、画像形成ジョブで使用されない色の画像安定化処理を中断させて、画像形成ジョブを実行する技術が記載されている。
特開2005−202078号公報(「0025」−「0034」) 特開2007−199428号公報(「0025」−「0039」) 特開2012−18278号公報(請求の範囲、要約書)
本発明は、複数の画像形成装置を使用して画像形成を行う場合に、生産性を向上させることを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の画像形成システムは、
媒体に画像を形成する第1の画像形成手段と、
前記第1の画像形成手段を制御する第1の制御部であって、予め定められた時期に前記第1の画像形成手段の調整動作を実行する前記第1の制御部と、
前記第1の画像形成手段に対して媒体の搬送方向下流側に接続され、媒体に画像を形成する第2の画像形成手段と、
前記第2の画像形成手段を制御する第2の制御部であって、予め定められた時期に前記第2の画像形成手段の調整動作を実行する前記第2の制御部と、
前記第1の制御部と前記第2の制御部との間で情報の送受信が可能であるとともに、印刷対象の画像情報の処理を行う第3の制御部と、
を備え、
前記第1の画像形成手段、前記第2の画像形成手段および前記第3の制御部が、予め定められた待機状態である場合に、前記第1の画像形成手段および第2の画像形成手段のいずれかにおいて前記調整動作が実行されている場合は、前記調整動作を中止させる
ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成システムにおいて、
黄色、マゼンタ、シアン、黒の画像を形成可能な前記第1の画像形成手段と、
黒と予め設定された特殊色の画像を形成可能な前記第2の画像形成手段と、
を備え、
画像形成を実行する場合に、前記第2の画像形成手段から先行して画像形成動作の準備を開始させる
ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成システムにおいて、
前記第2の画像形成手段において画質の調整動作が実行中に前記画質の調整動作を中止された場合に、中止された画質の調整動作の結果を破棄する前記第2の制御部、
を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成システムにおいて、
前記第2の画像形成手段において画質の調整動作が実行中に、前記画質の調整動作を中止された場合に、中止されるまでに実行された画質の調整動作の結果に基づいて画質の調整を行う前記第2の制御部、
を備えたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成システムにおいて、
画質を調整する画像を形成する前記調整動作を実行する前記第1の制御部および第2の制御部、
を備えたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成システムにおいて、
清掃手段に対して潤滑用の現像剤を供給する画像を形成する前記調整動作を実行する前記第1の制御部および第2の制御部、
を備えたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の画像形成システムにおいて、
前記潤滑用の現像剤を供給する画像を形成した後に、画像形成手段を清掃する清掃期間を有する前記調整動作を実行するとともに、調整動作が中止される場合に、潤滑用の現像剤を供給する画像の形成を速やかに中止し且つ清掃期間の清掃を行うことで調整動作を中止する前記第1の制御部および第2の制御部、
を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、複数の画像形成装置を使用して画像形成を行う場合に、生産性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、使用頻度の高い第1の画像形成手段を先行して準備開始させる場合に比べて、待機状態を短くすることができ、負荷が増大することを抑制できる。
請求項3に記載の発明によれば、一部の画質調整を行う場合に比べて、全体の色のバランスが崩れることを低減できる。
請求項4に記載の発明によれば、画質調整動作を破棄する場合に比べて、画質調整動作が無駄になることを抑制できる。
請求項5に記載の発明によれば、画質の調整を行うことができるとともに、画質の調整動作を中止させない場合に比べて、生産性を向上させることができる。
請求項6に記載の発明によれば、清掃手段の潤滑ができるとともに、清掃手段を潤滑する調整動作を中止させない場合に比べて、生産性を向上させることができる。
請求項7に記載の発明によれば、画像形成手段を清掃しない場合に比べて、画像形成手段の汚れを低減でき、汚れによる画質の低下を抑制できる。
図1は実施例1の画像形成システムの全体説明図である。 図2は実施例1の画像形成装置の要部の拡大説明図である。 図3は実施例1の画像形成システムの制御部が備えている各機能をブロック図で示した図である。 図4は実施例1の調整動作の一例の説明図であり、図4Aは画質調整動作が最後まで完了した場合の説明図、図4Bは画質調整動作が途中で中止された場合の説明図である。 図5は実施例1のサーバ制御部における処理のフローチャートの説明図である。 図6は実施例1の第1の制御部における処理のフローチャートの説明図である。 図7は実施例1の作用説明図であり、第2作像部において調整動作が途中で中止された場合のシーケンス図である。 図8は実施例1の作用説明図であり、第1作像部において調整動作が途中で中止された場合のシーケンス図である。 図9は実施例2の調整動作の説明図であり、図9Aはトナーバンドの形成動作が最後まで完了した場合の説明図、図9Bはトナーバンドの形成動作が途中で中止された場合の説明図である。 図10は実施例3の画像形成システムの説明図であり、実施例1の図1に対応する図である。 図11は実施例4の画像形成システムの説明図であり、実施例1の図1に対応する図である。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例としての実施例を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は実施例1の画像形成システムの全体説明図である。
図2は実施例1の画像形成装置の要部の拡大説明図である。
図1において、本発明の実施例1の画像形成システムPSは、画像形成装置Uと、画像形成装置Uとの間で情報の送受信が可能な情報処理装置の一例としてのプリントサーバPS1と、プリントサーバPS1との間で情報の送受信が可能な端末の一例としてのパーソナルコンピュータPS2とを有する。
画像形成装置Uは、入力手段の一例としての操作部UI、画像読取手段の一例としてのスキャナ部U1、媒体供給手段の一例としてのフィーダ部U2、第1の画像形成手段の一例としての第1作像部U3、媒体搬送手段の一例としての中継搬送部U4、第2の画像形成手段の一例としての第2作像部U5、後処理手段の一例としてのフィニッシャU6を有している。
(操作部UIの説明)
操作部UIは、複写開始や複写枚数の設定などに用いられる入力ボタンUIaを有する。また、前記操作部UIは、前記入力ボタンUIaにより入力された内容や、画像形成装置Uの状態が表示される表示部UIbを有する。
(フィーダ部U2の説明)
図1において、フィーダ部U2は、媒体収容手段の一例としての複数の給紙トレイTR1,TR2,TR3,TR4を有している。また、フィーダ部U2は、各給紙トレイTR1〜TR4に収容された画像記録用の媒体の一例としての記録用紙Sを取り出して、第1作像部U3に搬送する媒体供給路SH1等を有している。
(第1作像部U3の説明)
図1において、第1作像部U3は、前記フィーダ部U2から搬送された記録用紙Sに、スキャナ部U1により読み取った原稿画像やパーソナルコンピュータPS2から送信された画像情報に基づいて画像記録を行う画像記録部U3aを有する。
図1、図2において、第1作像部U3の潜像形成装置の駆動回路Dは、スキャナ部U1から入力された画像情報に基づいて、それに応じた駆動信号を予め設定された時期に、Y:黄色、M:マゼンタ、C:シアン、K:黒色の潜像形成装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSkに出力する。各潜像形成装置ROSy〜ROSkの下方には、像保持手段の一例としての感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pkが配置されている。
回転する感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pk表面は、それぞれ、帯電手段の一例としての帯電ロールCRy,CRm,CRc,CRkにより一様に帯電される。表面が帯電された感光体ドラムPy〜Pkの表面には、潜像形成手段の一例としての潜像形成装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSkの出力する潜像書込光の一例としてのレーザビームLy,Lm,Lc,Lkにより静電潜像が形成される。感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pkの表面の静電潜像は、現像手段の一例としての現像装置Gy,Gm,Gc,Gkにより黄色Y、マゼンタM、シアンC、黒Kの可視像の一例としてのトナー像に現像される。
なお、現像装置Gy〜Gkにおいて、現像により消費された現像剤は、現像剤の収容容器の一例としてのトナーカートリッジKy,Km,Kc,Kkから補給される。トナーカートリッジKy,Km,Kc,Kkは、現像剤補給装置U3bに着脱可能に装着される。
感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pk表面上のトナー像は、一次転写手段の一例としての1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kにより、中間転写手段の一例としての中間転写ベルトB上に1次転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kで順次重ねて転写され、中間転写ベルトB上に多色可視像の一例としてのカラートナー像が形成される。像保持手段の一例としての中間転写ベルトB上に形成されたカラートナー像は、2次転写領域Q4に搬送される。
なお、K色の画像情報のみの場合はK色の感光体ドラムPkおよび現像装置Gkのみが使用され、K色のトナー像のみが形成される。
1次転写後の感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pkは、清掃手段の一例としてのドラムクリーナCLy,CLm,CLc,CLkにより、表面に付着した残留現像剤や紙粉等の残留物が除去される。
清掃後の感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pkは、除電器Jy,Jm,Jc,Jkにより、表面が除電される。
実施例1では、感光体ドラムPk、帯電ロールCRk、ドラムクリーナCLkが、像保持体ユニットの一例としてのK色の感光体ユニットUKとして一体化されている。そして、他の色Y,M,Cについても同様に、感光体ドラムPy,Pm,Pc、帯電ロールCRy,CRm,CRc、ドラムクリーナCLy,CLm,CLc、除電器Jy,Jm,Jcにより、感光体ユニットUY,UM,UCが構成されている。
また、K色の感光体ユニットUKと、現像剤保持手段の一例としての現像ロールR0kを有する現像装置Gkとにより、K色の可視像形成装置UK+Gkが構成される。同様に、Y,M,C色の感光体ユニットUY,UM,UCと、現像剤保持手段の一例としての現像ロールR0y,R0m,R0cを有する現像装置Gy,Gm,Gcとにより、それぞれ、Y,M,C色の可視像形成装置UY+Gy,UM+Gm,UC+Gcが構成される。
感光体ドラムPy〜Pkの下方には、中間転写装置の一例としてのベルトモジュールBMが配置されている。ベルトモジュールBMは、前記中間転写ベルトBと、中間転写体の駆動部材の一例としての駆動ロールRd、張力付与部材の一例としてのテンションロールRt、蛇行防止部材の一例としてのウォーキングロールRw、従動部材の一例としての複数のアイドラロールRfおよび対向部材の一例としてのバックアップロールT2aと、前記1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kとを有する。中間転写ベルトBは矢印Ya方向に回転移動可能に支持されている。
前記バックアップロールT2aの下方には、2次転写ユニットUtが配置されている。前記2次転写ユニットUtは、2次転写部材の一例としての2次転写ロールT2bを有する。前記2次転写ロールT2bが中間転写ベルトBと接触する領域により2次転写領域Q4が形成されている。また、2次転写ロールT2bには、中間転写ベルトBを挟んで、対向部材の一例としてのバックアップロールが対向している。バックアップロールT2aには、給電部材の一例としてのコンタクトロールT2cが接触している。コンタクトロールT2cには、トナーの帯電極性と同極性の2次転写電圧が印加される。
前記バックアップロールT2a、2次転写ロールT2b及びコンタクトロールT2cにより、2次転写手段の一例としての2次転写器T2が構成されている。
前記ベルトモジュールBMの下方には、媒体の搬送路SH2が配置されている。前記フィーダ部U2の媒体供給路SH1から給紙された記録用紙Sは、媒体の搬送部材の一例としての搬送ロールRaにより、搬送時期の調節部材の一例としてのレジロールRrに搬送される。レジロールRrは、中間転写ベルトB上に形成されたトナー像が2次転写領域Q4に搬送される時期に合わせて、記録用紙Sを下流側に搬送する。レジロールRrにより送り出された記録用紙Sは、転写前の用紙ガイドSG1で案内されて、2次転写領域Q4に搬送される。
中間転写ベルトB上のトナー像は、2次転写領域Q4を通過する際に、2次転写器T2により記録用紙Sに転写される。なお、カラートナー像の場合は中間転写ベルトB表面に重ねて1次転写されたトナー像が一括して記録用紙Sに2次転写される。
前記1次転写ロールT1y〜T1k、前記2次転写器T2、中間転写ベルトBにより、実施例1の転写手段の一例としての転写装置T1y〜T1k+T2+Bが構成されている。
2次転写後の中間転写ベルトBは、2次転写領域Q4の下流側に配置された中間転写体清掃器の一例としてのベルトクリーナCLBにより清掃される。ベルトクリーナCLBは、2次転写領域Q4において、転写されずに残った現像剤や紙粉などの残留物を、中間転写ベルトBから除去する。
トナー像が転写された記録用紙Sは、転写後の用紙ガイドSG2で案内されて、媒体搬送手段の一例としての媒体搬送ベルトBHに送られる。媒体搬送ベルトBHは、定着手段の一例としての定着装置Fに記録用紙Sを搬送する。
定着装置Fは、加熱部材の一例としての加熱ロールFhと加圧部材の一例としての加圧ロールFpとを有する。記録用紙Sは、加熱ロールFhと加圧ロールFpとが接触する領域である定着領域Q5に搬送される。記録用紙Sのトナー像は、定着領域Q5を通過する際に、定着装置Fにより加熱および加圧されて、定着される。
前記可視像形成装置UY+Gy〜UK+Gk、転写装置T1y〜T1k+T2+B、定着装置Fにより、実施例1の画像記録部U3aが構成されている。
(中継搬送部U4の説明)
図1において、第1作像部U3から排出された記録用紙Sは、中継搬送部U4に搬入される。
中継搬送部U4には、記録用紙Sを第2作像部U5に向けて搬送する中継路SH3が設けられている。
中継搬送部U4の上部には、媒体収容手段の一例としての手差しトレイTR0が配置されている。手差しトレイTR0を通じて、記録用紙Sを中継路SH3に搬入可能に構成されている。手差しトレイTR0から供給された記録用紙Sは、手差し搬送路SH0を搬送されて、中継路SH3に合流する。
手差し搬送路SH0と中継路SH3との合流部SH3aの下流側には、下方に向けて反転路SH4が延びている。反転路SH4には、正逆回転可能な反転ローラRbが複数設置されている。中継路SH3と反転路SH4との分岐部SH3bには、切替手段の一例としての切替ゲートGT1が設置されている。
反転路SH4の上部から分岐部SH3bの下流側に向けて、合流路SH5が延びている。反転路SH4と合流路SH5との分岐部SH4aには、切替手段の一例としてのマイラゲートGT2が設置されている。
したがって、中継搬送部U4に搬入された記録用紙Sをそのまま第2作像部U5に搬送する場合は、中継路SH3を記録用紙Sが搬送される。
記録用紙Sの表裏を反転する場合には、記録用紙Sが反転路SH4に一度引き込んだ後に、反転ローラRbを逆回転させて、合流路SH5を通じて中継路SH3に搬送することで、記録用紙Sが表裏反転された状態で第2作像部U5に送られる。
(第2作像部U5の説明)
中継搬送部U4から排出された記録用紙Sは、第2作像部U5に搬入される。第2作像部U5で画像形成が行われた記録用紙Sは、フィニッシャU6に向けて搬出される。
なお、第2作像部U5は、第1作像部U3とは、使用される現像剤の色が異なるのみで、同様の構成をしているので、詳細な説明は省略する。
実施例1の第2作像部U5では、Y,M,C,Kの現像剤が使用される第1作像部U3とは異なり、K:黒色、S:銀色、G:金色、T:透明の現像剤が使用される。なお、K:黒色は、第1作像部U3と第2作像部U5とで位置ずれ、色ずれを補正するために使用されるものであり、位置ずれ等の補正が必要ない場合は、K:黒色は、別の色の現像剤とすることも可能である。
なお、本願明細書および特許請求の範囲において、「特殊色」や「特色」は、Y,M,C,K以外の色の現像剤を指すものとする。特殊色(特色)としては、例えば、金、銀、透明の他に、白やオレンジ色、赤、緑、紫がある。他にも、赤外線(IR)や紫外線(UV)のような非可視領域の光に反応する現像剤もある。さらに他にも、会社のロゴ等で使用される特殊な色、いわゆるコーポレートカラーの現像剤もある。コーポレートカラーの現像剤は、Y,M,C,Kの現像剤を特定の比率で混合(ブレンド)したブレンド現像剤で実現することも可能であり、このようなブレンド現像剤も、本願明細書および特許請求の範囲における特殊色に含まれる。
(フィニッシャU6の説明)
フィニッシャU6には、第2作像部U5からの記録用紙Sが搬入される。
フィニッシャU6には、記録用紙Sにパンチ穴をあける穴あけ手段の一例としてのパンチ装置PUが設置されている。パンチ装置PUの下流側には、積載手段の一例としてのトップトレイTH0と、記録用紙Sの縁(端)を綴じる端綴じ装置HTSと、記録用紙Sの内部を綴じる中綴じ装置NTSとが設置されている。なお、パンチ装置PUや端綴じ装置HTS、中綴じ装置HTSは、従来公知の構成を使用可能であり、例えば、特開2017−72766号公報等に記載されているため、詳細な説明は省略する。
したがって、フィニッシャU6では、ユーザの設定に応じて、パンチ穴を形成したり、綴じずにトップトレイTH0に排出したり、端綴じまたは整合をしてスタッカトレイTH1に排出したり、中綴じをして中綴じトレイTH2に排出したり等の後処理が可能である。
(プリントサーバPS1およびパーソナルコンピュータPS2の説明)
実施例1のプリントサーバPS1やパーソナルコンピュータPS2は、図示しない表示手段の一例としてのディスプレイや入力手段の一例としてのキーボードやマウス等を有する従来公知のコンピュータ装置により構成されている。
(実施例1の制御部の説明)
図3は実施例1の画像形成システムの制御部が備えている各機能をブロック図で示した図である。
(プリントサーバPS1の制御部の説明)
図3において、第3の制御部の一例としてのプリントサーバPS1のサーバ制御部Caは、外部との信号の入出力等を行う入出力インターフェースI/Oを有する。また、サーバ制御部Caは、必要な処理を行うためのプログラムおよび情報等が記憶されたROM:リードオンリーメモリを有する。また、サーバ制御部Caは、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM:ランダムアクセスメモリを有する。また、サーバ制御部Caは、ROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU:中央演算処理装置を有する。したがって、実施例1のサーバ制御部Caは、情報処理装置、いわゆるコンピュータにより構成されている。よって、サーバ制御部Caは、ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
実施例1のサーバ制御部Caは、パーソナルコンピュータPS2や、プリントサーバPS1のキーボードやマウス等の信号出力要素からの出力信号、すなわち、画像情報や制御信号等が入力されている。
また、サーバ制御部Caは、プリントサーバPS1のディスプレイや、画像形成装置Uの各作像部U3,U5等へ、画像情報や制御信号を出力している。
(サーバ制御部Caの機能)
Ca1:画像情報の受信手段
画像情報の受信手段Ca1は、パーソナルコンピュータPS2から送信された画像情報を受信する。
Ca2:立ち上げ開始信号の送信手段
立ち上げ開始信号の送信手段Ca2は、遅延時間の計測手段Ca2aと、第1の送信手段Ca2bと、第2の送信手段Ca2cとを有する。立ち上げ開始信号の送信手段Ca2は、各作像部U3,U5の制御部Cb,Ccに向けて、各作像部U3,U5が所定の待機状態となるように立ち上げる立ち上げ動作を開始するように指示する立ち上げ開始信号を送信する。実施例1では、所定の待機状態(立ち上がった状態)として、定着装置Fの定着温度が予め定められた温度まで上昇し、電源回路Eが帯電電圧や現像電圧、転写電圧が印加可能な状態となり、感光体ドラムPy〜Pk,Ps,Pg,Ptや中間転写ベルトB等の回転部材の回転数が所定の回転数となった状態を指す。
Ca2a:遅延時間の計測手段
遅延時間の計測手段Ca2aは、一方の作像部U5に立ち上げ開始信号を送信してから、他方の作像部U3に立ち上げ開始信号を送信するまでの時間のずれ(遅延時間t1)を計測する。実施例1では、第2作像部U5の立ち上げを先行して、第1作像部U3の立ち上げを遅延させる。なお、遅延時間t1は、第2作像部U5の立ち上げに最も時間がかかり、第1作像部U3の立ち上げに最も時間がかからない場合でも、第2作像部U5の方が先に立ち上げが完了する時間が設定されている。具体的には、直前で、第1作像部U3で印刷が行われて定着温度が十分に高く、且つ、第2作像部U5で印刷が行われていなくて定着温度が低い状態でも、第2作像部U5の立ち上げが先に完了するように、遅延時間t1が設定されている。
Ca2b:第1の送信手段
第1の送信手段Ca2bは、第1作像部U3に向けて立ち上げ開始信号を送信する。実施例1の第1の送信手段Ca2bは、第2作像部U5に立ち上げ開始信号が送信されてから遅延時間t1が経過した後に、第1作像部U3に立ち上げ開始信号を送信する。
Ca2c:第2の送信手段
第2の送信手段Ca2cは、第2作像部U5に向けて立ち上げ開始信号を送信する。実施例1の第2の送信手段Ca2cは、パーソナルコンピュータPS2から画像情報を受信すると、第2作像部U5に立ち上げ開始信号を送信する。
Ca3:画像処理手段
画像処理手段Ca3は、画像情報の受信手段Ca1が受信した画像情報に基づいて、作像部U3,U5で印刷を実行するための印刷情報に変換する処理を行う。実施例1の画像処理手段Ca3は、画像情報に基づいて、Y,M,C,K,G,S,Tの各色に応じた印刷情報をそれぞれ作成する。また、両面印刷や後処理、使用する記録用紙Sの大きさ、種類等の各種設定について、受信した画像情報に含まれた設定情報に基づいて、フィーダ部U2や中継搬送部U4、フィニッシャU6への制御信号を生成する処理も行う。
Ca4:立ち上げ完了信号の送信手段
立ち上げ完了信号の送信手段Ca4は、サーバ制御部Caにおける立ち上げ処理が完了した場合に、各作像部U3,U5に立ち上げ完了信号を送信する。実施例1の立ち上げ完了信号の送信手段Ca4は、受信した画像情報に基づいて、Y,M,C,K,G,S,Tの各色に応じた印刷情報や制御信号の生成が完了した場合に、プリントサーバPS1での立ち上げが完了したとして、立ち上げ完了信号を送信する。
Ca5:立ち上げ完了信号の受信手段
立ち上げ完了信号の受信手段Ca5は、各作像部U3,U5から送信された立ち上げ完了信号を受信する。
FL0:サーバ立ち上げフラグ
サーバ立ち上げフラグFL0は、初期値は「0」であり、プリントサーバPS1の立ち上げが完了すると「1」となる。
FL1:第1立ち上げフラグ
第1立ち上げフラグFL1は、初期値は「0」であり、第1作像部U3の立ち上げが完了すると(第1作像部U3から立ち上げ完了信号を受信すると)「1」となる。
FL2:第2立ち上げフラグ
第2立ち上げフラグFL2は、初期値は「0」であり、第2作像部U5の立ち上げが完了すると(第2作像部U5から立ち上げ完了信号を受信すると)「1」となる。
Ca6:印刷開始の判別手段
印刷開始の判別手段Ca6は、印刷の開始時期の判別を行う。すべての制御部Ca,Cb,Ccの立ち上げが完了した場合に、印刷を開始可能と判別する。
Ca7:印刷情報の送信手段
印刷情報の送信手段Ca7は、各作像部U3,U5に印刷情報を送信する。実施例1の印刷情報の送信手段Ca7は、印刷を開始可能と判別された場合に、印刷情報を送信する。なお、第1作像部U3の制御部Cbに対しては、Y,M,C,Kの印刷情報を送信し、第2作像部U5の制御部Ccに対しては、S,G,Tの印刷情報を送信する。
(第1作像部U3の制御部Cbの説明)
図3において、第1の制御部の一例としての第1作像部U3の第1の制御部Cbは、外部との信号の入出力等を行う入出力インターフェースI/Oを有する。また、第1の制御部Cbは、必要な処理を行うためのプログラムおよび情報等が記憶されたROM:リードオンリーメモリを有する。また、第1の制御部Cbは、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM:ランダムアクセスメモリを有する。また、第1の制御部Cbは、ROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU:中央演算処理装置を有する。したがって、実施例1の第1の制御部Cbは、小型の情報処理装置、いわゆるマイクロコンピュータにより構成されている。よって、第1の制御部Cbは、ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
なお、第2作像部U5の第2の制御部Ccは、第1の制御部Cbと同様であるため、詳細な説明および図示は省略する。
(第1の制御部Cbに接続された信号出力要素)
第1の制御部Cbは、プリントサーバPS1や操作部UI等の信号出力要素からの出力信号が入力される。
(第1の制御部Cbに接続された被制御要素)
第1の制御部Cbは、主駆動源の駆動回路D1や、電源回路E、その他の図示しない制御要素に接続されている。制御部Cは、各回路D1,E等へ、それらの制御信号を出力している。
D1:主駆動源の駆動回路
主駆動源の駆動回路D1は、主駆動源の一例としてのメインモータM1を介して、感光体ドラムPy〜Pkや中間転写ベルトB等を回転駆動する。
E:電源回路
電源回路Eは、現像用の電源回路Ea、帯電用の電源回路Eb、転写用の電源回路Ec、定着用の電源回路Ed等を有している。
Ea:現像用の電源回路
現像用の電源回路Eaは、現像装置Gy〜Gkの現像ロールに現像電圧を印加する。
Eb:帯電用の電源回路
帯電用の電源回路Ebは、帯電ロールCRy〜CRkそれぞれに感光体ドラムPy〜Pk表面を帯電させるための帯電電圧を印加する。
Ec:転写用の電源回路
転写用の電源回路Ecは、1次転写ロールT1y〜T1kやバックアップロールT2aに転写電圧を印加する。
Ed:定着用の電源回路
定着用の電源回路Edは、定着装置Fの加熱ロールFhのヒータに電力を供給する。
(第1の制御部Cbの機能)
第1の制御部Cbは、前記信号出力要素からの入力信号に応じた処理を実行して、前記各制御要素に制御信号を出力する機能を有している。すなわち、第1の制御部Cbは次の機能を有している。
Cb1:画像形成の制御手段
画像形成の制御手段Cb1は、プリントサーバPS1やスキャナ部U1からの画像情報の入力に応じて、第1作像部U3の各部材の駆動や各電圧の印加時期等を制御して、画像形成動作であるジョブを実行する。
Cb2:駆動源の制御手段
駆動源の制御手段Cb2は、主駆動源の駆動回路D1を介して、メインモータM1の駆動を制御し、感光体ドラムPy〜Pk等の駆動を制御する。
Cb3:電源回路の制御手段
電源回路の制御手段Cb3は、各電源回路Ea〜Edを制御して、各部材へ印加される電圧や、各部材へ供給される電力を制御する。
Cb4:立ち上げ開始信号の受信手段
立ち上げ開始信号の受信手段Cb4は、プリントサーバPS1から送信された立ち上げ開始信号を受信する。
Cb5:立ち上げ動作の制御手段
立ち上げ動作の制御手段Cb5は、第1作像部U3を待機状態となるまで立ち上げる立ち上げ動作を実行する。実施例1では、立ち上げ動作が開始されると、定着装置Fの加熱を開始したり、電源回路Eの作動を開始したり、感光体ドラムPy〜Pk等の回転(空回転)を開始する。
Cb6:立ち上げ完了信号の送信手段
立ち上げ完了信号の送信手段Cb6は、第1作像部U3の立ち上げが完了すると、第2作像部U5とプリントサーバPS1に向けて立ち上げ完了信号を送信する。実施例1では、定着装置Fが予め定められた定着温度まで上昇し、電源回路Eの電圧や感光体ドラムPy〜Pk等の回転が安定すると、立ち上げが完了したとして、立ち上げ完了信号が送信される。
Cb7:立ち上げ完了信号の受信手段
立ち上げ完了信号の受信手段Cb7は、プリントサーバPS1や第2作像部U5から送信された立ち上げ完了信号を受信する。
FL0:サーバ立ち上げフラグ
サーバ立ち上げフラグFL0は、初期値は「0」であり、プリントサーバPS1の立ち上げが完了すると(プリントサーバPS1から立ち上げ完了信号を受信すると)「1」となる。
FL1:第1立ち上げフラグ
第1立ち上げフラグFL1は、初期値は「0」であり、第1作像部U3の立ち上げが完了すると「1」となる。
FL2:第2立ち上げフラグ
第2立ち上げフラグFL2は、初期値は「0」であり、第2作像部U5の立ち上げが完了すると(第2作像部U5から立ち上げ完了信号を受信すると)「1」となる。
Cb8:空回し時間計測手段
空回し時間計測手段Cb8は、第1作像部U3の立ち上げが完了してから印刷が開始されるまでの間の経過時間、すなわち、感光体ドラムPy〜Pk等の空回しが行われている時間である空回し時間t2を計測する。
Cb9:調整動作の開始判別手段
調整動作の開始判別手段Cb9は、第1作像部U3の調整動作を行う時期になったか否かを判別する。実施例1の調整動作の開始判別手段Cb9は、空回し時間t2が、予め設定された閾値の一例としてのセットアップ判別時間tbに達すると、調整動作を行う時期になったと判別する。
図4は実施例1の調整動作の一例の説明図であり、図4Aは画質調整動作が最後まで完了した場合の説明図、図4Bは画質調整動作が途中で中止された場合の説明図である。
Cb10:調整動作の制御手段
調整動作の制御手段Cb10は、第1作像部U3の調整動作を行う。実施例1の調整動作の制御手段Cb10は、調整動作の一例として画質調整(濃度調整)の動作を行う。図4において、濃度の調整動作では、中間転写ベルトBの表面の画像の濃度を検出する濃度センサに対して、各種画像を形成して、濃度の調整動作を行う。なお、実施例1では、濃度センサは、一例として、反射光量に基づいて濃度を検出する従来公知の濃度センサを使用する。
まず、濃度センサの光量を調整する期間(濃度センサの基準の検出値(K色背景部の検知出力値)が一定である必要があるため、その光量調整が行われる期間)が経過後、K色で潜像を書き込まずに画像を形成した部分(K色背景部の検知の期間)の検知を行う。すなわち、濃度センサの基準の検出値として、トナーがない状態の検出を行う。
次に、潜像が書き込まれた部分の電位を調整するために、予め定められた濃度の一例としての100%濃度の画像1y,1m,1c,1k(電位制御用の期間)の検知を行う。実施例1では、電位制御用の期間の検出値に基づいて、潜像形成装置ROSy〜ROSkの書き込み光量の調整を行って、潜像が書き込まれた部分の電位を調整する。なお、実施例1では、電位制御用の期間では、中間転写ベルトB上に、K,C,M,Yの順に調整画像1k,1c,1m,1y、いわゆる、パッチ画像1k,1c,1m,1yが形成されるように設定されている。
次に、階調の補正を行うために、予め定められた濃度の調整画像2y〜2k,3y〜3kが形成された部分(階調制御用の期間)の検知を行う。実施例1では、調整画像の一例として、60%濃度(中濃度)のパッチ画像2y〜2kと、20%濃度(低濃度)のパッチ画像3y〜3kを、K,C,M,Yの順に形成する。
Cb11:調整動作の中止手段
調整動作の中断手段Cb11は、すべての制御部Ca,Cb,Ccにおいて立ち上げが完了したとされた場合に、調整動作が実行されている場合には、調整動作を中止させる。一例として、図4Bにおいて、20%濃度のK色のパッチ画像3kを生成したときに、立ち上げが完了すると、それ以降のパッチ画像3y〜3cは生成されず、調整動作が中止される。
Cb12:画像形成条件の調整手段
画像形成条件の調整手段Cb12は、濃度センサの検知結果に基づいて作像部U3,U5での画質の調整を行う。すなわち、潜像形成装置ROSy〜ROSkの光量の調整や、設定された濃度(100%、60%、20%)と、実際に印刷されたパッチ画像1y〜1k,2y〜2k,3y〜3kの濃度との差から階調の補正を行ったりする。実施例1では、図4Aに示すように、調整動作が中止されなかった場合には、パッチ画像1y〜1k,2y〜2k,3y〜3kの検知結果に基づいて画質調整を行う。また、調整動作が中止された場合は、中止されるまでに実行された画質調整動作の結果に基づいて画質の調整を行う。具体的には、K色の100%濃度のパッチ画像1kの生成および読み取りが終わっていれば、K色の潜像形成装置ROSkの光量の調整を行う。また、4色の100%濃度のパッチ画像1y〜1kの生成および読み取りが終わっていれば、4色の潜像形成装置ROSy〜ROSkの光量の調整を行う。K色の20%濃度のパッチ画像3kまでの生成および読み取りが終わっていれば、4色の潜像形成装置ROSy〜ROSkの光量調整に加えて、K色の階調補正を行う。なお、Y,M,Cの途中で調整動作が中止された場合に、中止される直前の色まで光量調整や階調補正を行うことも可能であるが、Y,M,Cのバランスが崩れる恐れがあるため、好ましくない。
Cb13:印刷情報の受信手段
印刷情報の受信手段Cb13は、プリントサーバPS1から送信された印刷情報を受信する。印刷情報を受信すると、画像形成の制御手段Cb1の処理で印刷(画像形成動作)が実行される。
(実施例1の流れ図の説明)
次に、実施例1の画像形成システムPSにおける制御の流れを流れ図、いわゆるフローチャートを使用して説明する。
(サーバ制御部Caにおける処理のフローチャートの説明)
図5は実施例1のサーバ制御部における処理のフローチャートの説明図である。
図5のフローチャートの各ステップSTの処理は、プリントサーバPS1のサーバ制御部Caに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理はプリントサーバPS1の他の各種処理と並行して実行される。
図5に示すフローチャートはプリントサーバPS1の電源投入により開始される。
図5のST1において、パーソナルコンピュータPS2から画像情報を受信したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST2に進み、ノー(N)の場合はST1を繰り返す。
ST2において、次の処理(1)−(4)を実行して、ST3に進む。
(1)画像処理を開始する。
(2)第2作像部U5に立ち上げ開始信号を送信する。
(3)遅延時間t1の計測を開始する。
(4)全フラグを初期化する。すなわち、FL0=FL1=FL2=0とする。
ST3において、遅延時間t1が経過したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST4に進み、ノー(N)の場合はST3を繰り返す。
ST4において、第1作像部U3に立ち上げ開始信号を送信する。そして、ST5に進む。
ST5において、画像処理が完了したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST6に進み、ノー(N)の場合はST7にすすむ。
ST6において、次の処理(1)、(2)を実行して、ST9に進む。
(1)各作像部U3,U5に立ち上げ完了信号を送信する。
(2)サーバ立ち上げフラグFL0=「1」とする。
ST7において、立ち上げ完了信号を受信したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST8に進み、ノー(N)の場合はST5に戻る。
ST8において、受信した立ち上げ完了信号に応じて、立ち上げフラグFL1,FL2を「1」にする。そして、ST9に進む。
ST9において、FL0=FL1=FL2=「1」であるか否かを判別する。すなわち、すべての制御部Ca〜Ccで立ち上げ完了と判別されているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST10に進み、ノー(N)の場合はST5に戻る。
ST10において、印刷処理を実行する。すなわち、各作像部U3,U5の制御部Cb,Ccに印刷情報を送信する。そして、ST11に進む。
ST11において、各作像部U3,U5での印刷動作が終了したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST1に戻り、ノー(N)の場合はST11を繰り返す。
(第1の制御部Cbにおける処理のフローチャートの説明)
図6は実施例1の第1の制御部における処理のフローチャートの説明図である。
図6のフローチャートの各ステップSTの処理は、第1作像部U3の第1の制御部Cbに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は第1作像部U3の他の各種処理と並行して実行される。なお、第2作像部U5の第2の制御部Ccの処理は、第1の制御部Cbと同様であるため、詳細な説明および図示は省略する。
図6に示すフローチャートは画像形成装置Uの電源投入により開始される。
図6のST21において、立ち上げ開始信号を受信したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST22に進み、ノー(N)の場合はST21を繰り返す。
ST22において、次の処理(1)、(2)を実行して、ST23に進む。
(1)立ち上げ動作を開始する。
(2)全フラグを初期化する。すなわち、FL0=FL1=FL2=0とする。
ST23において、立ち上げが完了したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST24に進み、ノー(N)の場合はST23を繰り返す。
ST24において、次の処理(1)−(4)を実行して、ST25に進む。
(1)待機状態(空回転や温度制御)を維持する。
(2)立ち上げ完了信号を、プリントサーバPS1や第2作像部U5の制御部Ccに送信する。
(3)空回し時間t2の計測を開始する。
(4)第1立ち上げフラグFL1=「1」にする。
ST25において、空回し時間t2がセットアップ判別時間tbに達したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST26に進み、ノー(N)の場合はST27に進む。
ST26において、画質調整動作を開始する。そして、ST25に戻る。
ST27において、立ち上がり完了信号を受信したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST28に進み、ノー(N)の場合はST34に進む。
ST28において、受信した立ち上げ完了信号に応じて、立ち上げフラグFL0,FL2を「1」にする。そして、ST29に進む。
ST29において、FL0=FL1=FL2=「1」であるか否かを判別する。すなわち、すべての制御部Ca〜Ccで立ち上げ完了と判別されているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST30に進み、ノー(N)の場合はST25に戻る。
ST30において、画質調整動作が実行中であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST31に進み、ノー(N)の場合はST32に進む。
ST31において、次の処理(1)、(2)を実行して、ST32に進む。
(1)画質調整動作を中止する。
(2)中止時点までの検知結果に基づいて、画質調整を実行する。
ST32において、印刷動作を実行する。すなわち、プリントサーバPS1から受信した印刷情報に基づいて、Y,M,C,Kの画像を形成する。そして、ST33に進む。
ST33において、印刷動作が終了したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST21に戻り、ノー(N)の場合はST33を繰り返す。
ST34において、画質調整動作が完了したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST35に進み、ノー(N)の場合はST25に戻る。
ST35において、完了した画質調整動作に基づいて画質調整を行う。そして、ST25に戻る。
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1の画像形成システムPSでは、Y,M,C,Kの画像に金や銀の画像を追加したり、表面の光沢(グロス)を付与する場合に、第1作像部U3で印刷されたYMCKの画像に、第2作像部U5で特色の画像を重ねることで、実現が可能である。したがって、Y,M,C,Kの4色の従来の画像形成装置では実現ができなかった画像を印刷することが可能である。
特に、近年の画像形成において、Y:黄色,M;マゼンタ,C:シアン(およびK:黒)を使用した画像、いわゆるフルカラー画像の印刷だけでなく、特殊な色の現像剤を使用した印刷の需要が高まっている。例えば、透明のフィルムに印刷する際に、下地として白色の下地画像を形成したり、フルカラー画像の表面に透明の画像を重ねて光沢を付与したり、金色や銀色の画像、赤外線(IR)や紫外線(UV)等の非可視領域の光に反応する画像、コーポレートカラー(会社のロゴ等で使用される特定の色)の画像等の印刷が行われることがある。このとき、画像形成装置において、YMCKの4色分の感光体や現像装置等に加えて、白や透明等の特殊色(特色)の画像を形成する感光体等を設けると、5色や6色分の感光体等を1台の画像形成装置に備えることとなる。したがって、使用する色数に応じた画像形成装置を設計する必要があり、5色用や6色用の専用の部品(長い中間転写ベルトや6色分の厚い現像剤の層に対応する転写器や定着装置)等が必要となって、費用が増大する問題がある。
よって、YMCKと特色の印刷を行うために、広く普及しているYMCKの4色の感光体等を有する画像形成装置(作像部U3,U5)を、実施例1の画像形成装置Uのように複数台連結する形で、1台目(第1作像部U3)ではYMCKの現像剤を使用し、2台目(第2作像部U5)では特色の現像剤を使用することで、費用の増大を抑えつつ、フルカラー画像(YMCKの画像)も特色画像も得られる画像形成システムPSが実現可能である。
実施例1の画像形成システムPSでは、画像情報を受信すると、印刷動作が可能な待機状態になるように、各制御部Ca〜Ccの立ち上げが行われる。各作像部U3,U5では、立ち上げが完了してから印刷が開始されるまでの間は、待機状態(空回し状態)が維持される。空回しの状態が継続すると、使用されない状態で、現像装置Gy〜Gkが作動し続けて内部の現像剤が劣化して画像形成条件が変化する恐れがある。したがって、空回し状態でセットアップ判別時間tbが経過すると、画質調整の動作が実行される。
図7は実施例1の作用説明図であり、第2作像部において調整動作が途中で中止された場合のシーケンス図である。
図8は実施例1の作用説明図であり、第1作像部において調整動作が途中で中止された場合のシーケンス図である。
図7において、第2作像部U5において、立ち上げが完了後、調整動作が開始された状態で、他の制御部Ca,Cbで立ち上げが完了すると、調整動作が中止され、印刷が実行される。図8において、第1作像部U3でも調整動作が実行された状態で立ち上げが完了すると、第1作像部U3の調整動作も中止される。なお、図示は省略するが、第1作像部U3の調整動作開始後、第2作像部U5の調整動作完了前に、プリントサーバPS1の立ち上げが完了した場合は、両方の作像部U3,U5の調整動作が中止される。また、自明ではあるが、第2作像部U5の調整動作開始前に、プリントサーバPS1および第1作像部U3の立ち上げが完了すると、第2作像部U5の調整動作が実行されることなく印刷が開始される。
したがって、調整動作が中止されない場合に比べて、全制御部Ca〜Ccでの立ち上げが完了すると速やかに印刷が開始される。よって、調整動作が中止されない場合に比べて、全体として、単位時間当たりの印刷枚数、いわゆる生産性を向上させることが可能である。
特許文献1−3に記載の技術のように、1台の画像形成装置において、ユーザの入力やジョブの受付に応じて画質調整動作を中断させたり短縮したりする技術では、複数の作像部が連結された画像形成装置に適用しても、複数の作像部で同時に画質調整動作を開始し、中止も同時に行う形態となる。この場合、第1作像部と第2作像部で立ち上がり完了までに時間的なずれ(タイムラグ)があると、先に立ち上がった作像部での空回しの負荷が大きくなりすぎる恐れがある。
これに対して、実施例1では、各作像部U3,U5において、調整動作の開始や中止が判別されており、空回しの負荷が課題にならずに済むと共に、生産性の低下を抑制可能である。
また、実施例1の画像形成システムPSでは、使用頻度が比較的高いYMCKの第1作像部U3の方が後から立ち上げられる。第1作像部U3の方が先に立ち上げられた場合や同時に立ち上げられた場合、第1作像部U3の立ち上げ完了後、他の制御部Ca,Ccが立ち上がって印刷が開始されるまでに空回しの状態が長くなりやすい。これに対して、第1作像部U3が後から立ち上げられる実施例1では、第1作像部U3の立ち上げが完了した後に、空回しの期間が短い状況で印刷が開始されやすい。よって、特色に比べて使用頻度が高いYMCKの第1作像部U3において、現像剤の劣化等の空回しの負荷が抑制されやすい。
なお、作像部U3,U5の使用頻度が同程度であったり、空回しの負荷が許容できる場合は、第1作像部U3と第2作像部U5の立ち上げ開始を同時にしたり、第1作像部U3の方を先に立ち上げるように変更することも可能である。
さらに、実施例1の画像形成システムPSでは、画質調整動作が中止された場合、中止されるまでに実行された画質調整動作の結果に応じて画質の調整が行われる。したがって、中止された画質調整動作が完全に無駄にならず、最新の作像部U3,U5の状況に応じて画質調整を行うことが可能である。なお、画質調整動作が中止された場合に、中止されるまでに実行された画質調整動作の結果を破棄する構成とすることも可能である。一部の色だけを画質調整すると、全体の色のバランスが崩れる恐れがあるため、バランスを重視する場合には、画質調整動作が中止された場合は、すべての色で画質調整を行わない構成とすることも可能である。また、画質調整が中止された場合に、中止されるまでに実行された画質調整の結果に基づいて画質の調整を行うか、画質調整の結果を破棄して画質調整を行わないか、をユーザが操作部UIで入力、設定可能にすることも可能である。
また、実施例1において、K色の100%濃度のパッチ画像1kの生成および読み取りが終わっていれば、K色の潜像形成装置ROSkの光量の調整を行う構成を例示したが、これに限定されない。4色の100%濃度のパッチ画像1y〜1kの生成および読み取りが終わっていなければ、K色の潜像形成装置ROSkの光量の調整を行わないようにして、4色の潜像形成装置ROSy〜ROSkでの光量調整のバランスが崩れないようにすることも可能である。
さらに、図4に示したパッチ画像1y〜1k,2y〜2k,3y〜3kの生成順や数、濃度等は実施例に例示したものに限定されず、順番や数、濃度等は設計や仕様に応じて変更可能である。例えば、最初にK色のパッチ画像1k,2k,3kを形成し、次に、C色のパッチ画像1c,2c,3cを形成して、…といったように変更し、K色の20%濃度のパッチ画像3kまで読み取りが終わっていれば、K色の潜像形成装置ROSkの光量調整とK色の階調補正を行うことも可能である。
図9は実施例2の調整動作の説明図であり、図9Aはトナーバンドの形成動作が最後まで完了した場合の説明図、図9Bはトナーバンドの形成動作が途中で中止された場合の説明図である。
次に本発明の実施例2の説明をするが、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この実施例2は下記の点で、前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成される。
図9において、実施例2の画像形成システムPSでは、実施例1の画質調整動作に替えて、調整動作の一例として、ドラムクリーナCLy〜CLkに潤滑用の現像剤を供給する画像の一例としてのトナーバンド11y,11m,11c,11kを形成するトナーバンドの形成動作を実行する。実施例2では、トナーバンド11y〜11kは、ドラムクリーナCLy〜CLkのクリーニングブレードの幅に対応して、幅方向に長い画像により構成されている。
また、実施例2の調整動作では、トナーバンド11y〜11kを形成した後に、2次転写ロールT2bに印刷時とは逆極性の電圧(逆バイアス)を印加して、画像形成手段に含まれる2次転写ロールT2bに付着した現像剤を中間転写ベルトBに移動させて、ベルトクリーナCLBで清掃する清掃期間も有する。
図9Bにおいて、実施例2では、調整動作が中止されると、トナーバンド11y〜11kの作成は速やかに中断されるが、2次転写ロールT2bに逆バイアスが印加される清掃期間は確保された後に、印刷動作が実行されるように構成されている。なお、調整動作が中止された場合に、清掃期間を確保せずに(2次転写ロールT2bに逆バイアスを印加せずに)、印刷を開始する構成とすることも可能である。また、2次転写ロールT2bに清掃手段が設けられている場合には、中止されない場合でも2次転写ロールT2bに逆バイアスを印加する処理を行う必要がなくなる。
(実施例2の作用)
前記構成を備えた実施例2の画像形成システムPSでは、調整動作においてトナーバンド11y〜11kが形成される。空回しが長時間継続すると、ドラムクリーナCLy〜CLkのクリーニングブレードが捲れたり破損したりする恐れがあるが、実施例2では、トナーバンド11y〜11kで現像剤を送り込んで現像剤に含まれる外添剤で潤滑可能である。したがって、トナーバンドを形成しない場合に比べて、空回しの負荷で清掃不良が発生することが抑制される。
なお、画質調整を行う実施例1と、ドラムクリーナCLy〜CLkの潤滑を行う実施例2とを組み合わせることも可能である。例えば、パッチ画像1y〜1k,2y〜2k,3y〜3kに続けてトナーバンド11y〜11kを形成することも可能であるし、セットアップ判別時間tbを画質調整用と潤滑用とで異なる値としておいて、それぞれの値に空回し時間t2が達した場合にそれぞれの動作を実行するように構成することも可能である。また、これらをユーザが操作部UIで設定、変更可能にすることも可能としたり、プリントサーバPS1やパーソナルコンピュータPS2からの制御信号で設定、変更可能としたりすることも可能である。
図10は実施例3の画像形成システムの説明図であり、実施例1の図1に対応する図である。
次に本発明の実施例3の説明をするが、この実施例3の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この実施例3は下記の点で、前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成される。
図10において、実施例3の画像形成システムPSでは、実施例1のフィーダ部U2と第1作像部U3との間に、第3作像部U7および第2の中継搬送部U8が連結されている。
なお、第3作像部U7は、第1作像部U3や第2作像部U5と同様に構成されているが、使用される現像剤が、K:黒、S:銀、B:ブレンド(混合)、W:白に設定されている点が異なる。
第2の中継搬送部U8は中継搬送部U4と同様に構成されている。
なお、第3作像部U7でも、第1作像部U3や第2作像部U5と同様に、調整動作が行われるとともに、第3作像部U7の第3の制御部Cdも含むすべての制御部Ca〜Cdで立ち上げが完了したときに調整動作が実行されていると、調整動作が中止される。
また、実施例3では、第3作像部U7には、一例として、第2作像部U5と同一の時期に立ち上げ開始信号が入力されるが、これに限定されない。第3作像部U7の立ち上げ時期を第2作像部U5よりも早くまたは遅くしたり、第1作像部U3と同時または遅くすることも可能である。
(実施例3の作用)
前記構成を備えた実施例3の画像形成システムPSでは、第3作像部U7を有する構成でも、すべての立ち上げが完了すると調整動作が途中で中止されており、生産性の低下が抑制される。また、第3作像部U7で、YMCKの画像の下地の画像を形成可能であり、例えば、銀の画像を下地とすることで金属光沢(メタリック)を有する画像を形成することが可能である。他にも、記録用紙Sとして色紙や透明のフィルムを使用する場合に、白の画像を下地として、Y,M,C,Kの発色性を向上させることも可能である。さらに、コーポレートカラー等をブレンド現像剤の画像で形成することも可能である。したがって、コーポレートカラーのような特定の色の画像を安定して印刷することも可能である。
図11は実施例4の画像形成システムの説明図であり、実施例1の図1に対応する図である。
次に本発明の実施例4の説明をするが、この実施例4の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この実施例4は下記の点で、前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成される。
図11において、実施例4の画像形成システムPSでは、1つの筐体U9の中に第1作像部U3′と、第2作像部U7′と定着装置Fとが収容されている。
(実施例4の作用)
前記構成を備えた実施例4の画像形成システムPSでは、現在広く流通している4色の作像部U3′,U7′を転用して8色構成の画像形成装置Uを提供可能である。したがって、8色分の感光体ドラムに対応する長尺な中間転写ベルトBを作成する場合に比べて、製造費用を削減可能である。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H04)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置の一例としての複写機を例示したが、これに限定されず、例えば、プリンタ、FAX、あるいはこれらの複数または全ての機能を有する複合機等により構成することも可能である。
(H02)前記実施例において、現像剤の色として、Y,M,C,K,S,G,T,W,Bを例示したが、これに限定されない。例えば、緑色や赤色、紫色、赤外線(IR)や紫外線(UV)等の非可視領域の光に反応する可視領域では無色の現像剤等を使用可能である。
(H03)前記実施例において、作像部を2つまたは3つ連結する構成を例示したが、4つ以上連結する構成とすることも可能である。
(H04)前記実施例において、調整動作として、パッチ画像1y〜1k,2y〜2k,3y〜3kやトナーバンド11y〜11kを形成する場合を例示したがこれに限定されない。例えば、画像の位置を検出するためのパッチ画像に基づいて位置ずれ(色ずれ)を調整する調整動作を実行することも可能である。
Ca…第3の制御部、
Cb…第1の制御部、
Cc…第2の制御部、
CLy,CLm,CLc,CLk…清掃手段、
PS…画像形成システム、
S…媒体、
U3,U3′…第1の画像形成手段、
U5,U5′…第2の画像形成手段。

Claims (7)

  1. 媒体に画像を形成する第1の画像形成手段と、
    前記第1の画像形成手段を制御する第1の制御部であって、予め定められた時期に前記第1の画像形成手段の調整動作を実行する前記第1の制御部と、
    前記第1の画像形成手段に対して媒体の搬送方向下流側に接続され、媒体に画像を形成する第2の画像形成手段と、
    前記第2の画像形成手段を制御する第2の制御部であって、予め定められた時期に前記第2の画像形成手段の調整動作を実行する前記第2の制御部と、
    前記第1の制御部と前記第2の制御部との間で情報の送受信が可能であるとともに、印刷対象の画像情報の処理を行う第3の制御部と、
    を備え、
    前記第1の画像形成手段、前記第2の画像形成手段および前記第3の制御部が、予め定められた待機状態である場合に、前記第1の画像形成手段および第2の画像形成手段のいずれかにおいて前記調整動作が実行されている場合は、前記調整動作を中止させる
    ことを特徴とする画像形成システム。
  2. 黄色、マゼンタ、シアン、黒の画像を形成可能な前記第1の画像形成手段と、
    黒と予め設定された特殊色の画像を形成可能な前記第2の画像形成手段と、
    を備え、
    画像形成を実行する場合に、前記第2の画像形成手段から先行して画像形成動作の準備を開始させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記第2の画像形成手段において画質の調整動作が実行中に前記画質の調整動作を中止された場合に、中止された画質の調整動作の結果を破棄する前記第2の制御部、
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
  4. 前記第2の画像形成手段において画質の調整動作が実行中に、前記画質の調整動作を中止された場合に、中止されるまでに実行された画質の調整動作の結果に基づいて画質の調整を行う前記第2の制御部、
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
  5. 画質を調整する画像を形成する前記調整動作を実行する前記第1の制御部および第2の制御部、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成システム。
  6. 清掃手段に対して潤滑用の現像剤を供給する画像を形成する前記調整動作を実行する前記第1の制御部および第2の制御部、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成システム。
  7. 前記潤滑用の現像剤を供給する画像を形成した後に、画像形成手段を清掃する清掃期間を有する前記調整動作を実行するとともに、調整動作が中止される場合に、潤滑用の現像剤を供給する画像の形成を速やかに中止し且つ清掃期間の清掃を行うことで調整動作を中止する前記第1の制御部および第2の制御部、
    を備えたことを特徴とする請求項6に記載の画像形成システム。
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