JP2020011985A - メントール、リナロール及び/又はイシリンを用いる脳外傷及び卒中からの非炎症性ニューロン傷害の処置又は予防 - Google Patents

メントール、リナロール及び/又はイシリンを用いる脳外傷及び卒中からの非炎症性ニューロン傷害の処置又は予防 Download PDF

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Abstract

【課題】脳外傷及び卒中からの非炎症性ニューロン傷害の予防又は処置のための組成物を提供する。【解決手段】メントール、リナロール、イシリン及びその組合せからなる群より選択される化合物の治療的有効量を含む組成物。および、該組成物の投与方法を含む、脳外傷及び卒中からの非炎症性ニューロン傷害の処置又は予防のための方法。【選択図】なし

Description

[0001]本開示は、一般的には脳外傷及び卒中からの非炎症性ニューロン傷害の予防又は処置のための方法及び組成物に関する。より詳細には、本開示は、メントール、リナロール又はイシリンの少なくとも1つを含む組成物に関し、更にそのような組成物を投与することを含む方法に関する。
[0002]脳損傷の間、グルタミン酸蓄積が、細胞内Ca2+過負荷及び神経細胞死とともにシナプス後グルタミン酸受容体の過剰刺激をもたらす。例えば、短時間の虚血性発作が、進行性の様式でアポトーシス性及び壊死性の両方の神経細胞死をもたらす複雑な細胞事象のきっかけとなる。そのため、グルタミン酸拮抗剤は一般の神経保護処置薬である。これらの拮抗剤は、グルタミン酸のNMDA受容体への結合を阻害し、Ca2+の蓄積及びそれによる興奮毒性を避けることができる。
しかし、グルタミン酸拮抗剤の使用は、標準条件下で、処置がグルタミン酸塩の正常な働きを干渉するために、大きな障害を供する。いくつかのグルタミン酸拮抗剤が、中枢神経系(CNS)疾患におけるオプションとして調査されたが、多くは有効性に欠ける、又は耐え難い副作用を有することが見出されている。
[0003]神経保護を達成すること、並びに、脳外傷及び卒中からの非炎症性ニューロン傷害を予防し、処置することが、明確かつ持続的に求められている。
[0004]本発明者らは、驚くべきことに、そして、意外なことに、香辛料からの数種の活性化合物が新皮質及び杏仁孔で神経活動を押し下げることができることを発見した。これらの化合物は、メントール及びリナロールであり、一過性受容器電位M8(TRPM8)チャネル作動薬である。本発明者らは、TRPM8イオンチャネルの合成スーパーアゴニストであるイシリンが、その構造はメントールと関連がないにも関わらず、同じ効果であることを発見した。
図1は本開示による化合物の実施形態で使用することができる化合物の化学構造を示す。 図2はTRPM8リガンド、リナロール、イシリン又はメントールの不在下(対照)及び存在下で(マウス脳スライスでの)外側扁桃体グルタミン酸作動性ニューロンにおける全細胞、電流クランプ記録のチャートを示す。 図3は5分ごと(ウォッシュアウト10分)の記録中、細胞外にガバジン(GABA−A遮断薬)を増加させた濃度で適用するときの(マウス脳スライスでの)外側扁桃体グルタミン酸作動性ニューロンにおける全細胞、電流クランプ記録のチャートを示す。 図4はバーストの拡大した詳細を示す(マウス脳スライスでの)外側扁桃体グルタミン酸作動性ニューロンにおける全細胞、電流クランプ記録のチャートを示す。 図5は、5分ごと(ウォッシュアウト10分)の記録中、細胞外にガバジン(GABA−A遮断薬)を増加させた濃度で適用し、異なる濃度のガバジンの曝露10分前及び暴露の間、250μMメントールも細胞外に適用するときの(マウス脳スライスでの)外側扁桃体グルタミン酸作動性ニューロンにおける全細胞、電流クランプ記録のチャートを示す。
[0005]したがって、一般的な実施形態において、本開示は、脳外傷、卒中及びその組合せからなる群より選択される状態からの非炎症性ニューロン傷害を処置するための方法を提供する。その方法は、そのような損傷を有する個体に、メントール、リナロール、イシリン及びその組合せからなる群より選択される化合物の治療的有効量を含む組成物を投与することを含む。
[0006]関連する実施形態において、組成物は、医薬、食品及び食品への栄養補助剤からなる群より選択される。
[0007]別の実施形態において、脳外傷、卒中及びその組合せからなる群より選択される状態からの非炎症性ニューロン傷害を予防するための方法が提供される。その方法は、その状態を有する個体に、メントール、リナロール、イシリン及びその組合せからなる群より選択される化合物の治療的有効量を含む組成物を投与することを含む。
[0008]関連する実施形態において、組成物は医薬、食品及び食品への栄養補助剤からなる群より選択される。
[0009]別の実施形態において、脳外傷、卒中及びその組合せからなる群より選択される状態からの非炎症性ニューロンアポトーシスを予防する方法が提供される。その方法は、個体に、メントール、リナロール、イシリン及びその組合せからなる群より選択される化合物の治療的有効量を含む組成物を投与することを含む。
[0010]関連する実施形態において、組成物は医薬、食品及び食品への栄養補助剤からなる群より選択される。
[0011]別の実施形態において、非炎症性ニューロン壊死を予防する方法が提供される。その方法は、その状態を有する個体に、メントール、リナロール、イシリン及びその組合せからなる群より選択される化合物の治療的有効量を含む組成物を投与することを含む。
[0012]関連する実施形態において、組成物は、医薬、食品及び食品への栄養補助剤からなる群より選択される。
[0013]別の実施形態において、脳外傷、卒中及びその組合せからなる群より選択される状態からの非炎症性ニューロン傷害に対する神経保護のための組成物が提供される。この組成物は、メントール、リナロール、イシリン及びその組合せからなる群より選択される化合物を治療的有効量で含む。
[0014]関連する実施形態において、組成物は医薬である。
[0015]関連する実施形態において、組成物は食品である。食品はタンパク質、炭水化物、脂肪及びその組合せからなる群より選択される成分を含むことができる。
[0016]関連する実施形態において、組成物は食品への栄養補助剤である。
[0017]関連する実施形態において、組成物は食品への栄養補助剤である。
[0018]本開示の利点は、脳外傷及び卒中からの非炎症性ニューロン傷害に対する神経保護を、グルタミン酸拮抗剤よりもより効果的及び/又はより安全に提供することである。
[0019]本開示の別の利点は、標準条件下でグルタミン酸の正常な活動を干渉することなく脳外傷及び卒中からの非炎症性ニューロン傷害を予防するか又は処置することである。
[0020]更に、本開示の別の利点は、容易に安全に食品に使用することができる化合物で脳外傷及び卒中からの非炎症性ニューロン傷害を予防するか又は処置することである。
[0021]また、本開示の別の利点は、ニューロン発火のシナプス前フェーズを標的化することにより脳外傷及び卒中からの非炎症性ニューロン傷害を予防するか又は処置することである。
[0022]本開示の追加的な利点は、興奮毒性の可能性を減少させる間、ニューロン発火のシナプス前フェーズを標的化することにより脳外傷及び卒中からの非炎症性ニューロン傷害を予防するか又は処置することである。
[0023]本開示のもう一つ別の利点は、香辛料で見つけることができる自然発生の化合物で脳外傷及び卒中からの非炎症性ニューロン傷害を予防するか又は処置することである。
[0024]更に、本開示の別の利点は、許容可能な副作用で、又は、副作用なしで、脳外傷及び卒中からの非炎症性ニューロン傷害を予防するか又は処置することである。
[0025]また、本開示の別の利点は、標準条件下でグルタミン酸の正常な活動を干渉することなく、脳外傷及び卒中からの非炎症性ニューロン傷害を予防又は処置することである。
[0026]追加的な特徴及び利点は、本明細書に記載され、以下の発明の詳細な説明及び図面から明らかである。
[0032]本明細書で表されるすべての百分率は、他に示されない限り、組成物の全重量に対する重量によるものである。対照物があるpHで作られるとき、値は標準的設備を用いて25℃で測定されたpHに対応する。本開示及び添付の請求項で使用されるように、単数形の「a」、「an」及び「the」は、文脈上そうでないとする明確な指示がない限り、複数の指示対象を含む。本明細書で使用されるように、「約」は数値範囲の数値を指すと理解される。更に、本明細書でのすべての数値範囲はその範囲内のすべての整数、整数又は分数を含むと理解されたい。本明細書で開示される食品組成物は本明細書で特に開示されていないいずれかの成分が欠けていることがある。したがって、「含む」は「から本質的になる」及び「からなる」を含む。
[0033]ここで使用されるように、「神経保護」は、ニューロン生存の促進、ニューロン修復の促進、ニューロンの酸化ストレスの制限、及び/又は、細胞損傷の制限を意味する。「細胞損傷」は細胞死を含むニューロンにおけるいずれかの機能の傷害である。「細胞死」は非限定例としてアポトーシス及び壊死を含む。「非炎症性」は神経原性炎症とは関連しないか又は神経原性炎症により引き起こされないことを意味する。
[0034]「予防」は脳外傷及び卒中からの非炎症性ニューロン傷害の危険性及び/又は重症度の減少を含む。「処置」、「処置する」及び「緩和すること」という用語は、疾患予防的又は予防的処置(標的とする病的状態又は障害の進行を予防及び/又は減速させる)、並びに、診断された病的状態又は障害の治癒、減速、症状の減少、及び/又は、進行の休止させる治療的手段を含む、治癒的、治療的又は病態修飾的な処置と、病気であるか疾患又は医学的状態に罹患していると診断された患者並びに疾患に罹患するリスクを有するか又は疾患に罹患したことが疑われる患者の処置との両方を含む。その用語は、完全な回復まで対象が処置されることを必ずしも意味する必要はない。「処置」及び「処置する」という用語は、疾患に罹患していないが、不健康な状態の進展に感受性がある個体の健康の維持及び/又は促進をも指す。「処置」、「処置する」及び「緩和すること」の用語は、1つ以上の主な予防的又は治療的手段の増強又はそれ以外の強化を含むことも意図する。「処置」、「処置する」及び「緩和すること」という用語は、更に、疾患若しくは状態のための食事管理、又は、疾患若しくは状態の防御若しくは予防のための食事管理を含むことを意図する。処置は患者又は医者に関連するものである。
[0035]本明細書で使用されるように、「治療的有効量」は、個体における欠乏を予防し、疾患又は医学的状態を処置する量、又は、より一般的に、症状を減少し、疾患の進行を管理し、若しくは、栄養的、生理学的若しくは医学的利益を個体に与える量である。
[0036]「動物」は、制限されるものではないが、哺乳動物を含み、哺乳動物は、制限されるものではないが、げっ歯類、水生哺乳動物、犬及び猫のような家庭動物、羊、豚、牛及び馬のような家畜並びにヒトを含む。「動物」、「哺乳動物」又はその複数が使用されるとき、これらの用語は、その文章の文脈により示された効果又は意図された効果が示されることが可能であるいずれの動物にも適用される。本明細書で使用されるように、「患者」という用語は、動物、特に哺乳動物、とりわけ本明細書で規定された処置として処置を受けるか又は受けることを意図するヒトを含むと理解される。「個体」及び「患者」という用語がしばしば本明細書でヒトを指す一方で、本開示はそのように制限されない。したがって、「個体」及び「患者」という用語はその処置から利益を得ることができる医学的状態を有するかその危険がある任意の動物、哺乳動物又はヒトを指す。
[0037]本明細書で使用される「食品」及び「食品組成物」は、従来の食品添加物、例えば1種以上のタンパク質、炭水化物、脂肪、酸味料、増粘剤、緩衝剤又はpH調節のための薬剤、キレート剤、着色剤、乳化剤、賦形剤、風味料、ミネラル、浸透物質、医薬適合性のある担体、保存料、安定剤、砂糖、甘味料、調質剤及び/又はビタミンを含む任意の追加的原料を任意の数で含むと理解される。任意の原料は適切な量で添加することができる。
[0038]上で説明したように、本発明者らは、驚くべきことにそして予想外に、香辛料からの数種の活性化合物が新皮質及び杏仁孔で神経活動を押し下げることができることを発見した。これらの化合物は、一過性受容器電位M8(TRPM8)チャネル作動薬であるメントール及びリナロールである。本発明者らは、TRPM8イオンチャネルの合成スーパーアゴニストであるイシリンが、その構造はメントールと関連がないにも関わらず、同じ効果であることを発見した。しかしながら、イシリンはヒト及び動物の両方で極度の冷たい感覚を生じる。これらの天然化合物は、1)活動電位を始動する閾値を増加させ、その結果として新皮質での活動電位を始動するのに要求される電流の量を増加させること、並びに2)新皮質及び外側扁桃体におけるNaチャネルの使用依存的遮断におそらく関連する、より高い刺激レベルでの活動電位の不全によって、神経興奮性を減少させる。これらの活性化合物は、特に、より高い刺激レベルで発火パターンを変化させ、活動電位(AP)が完全に不全となるまで、APの振幅の漸進的かつ劇的な減少が生じる。
[0039]理論に捉われるものではないが、本発明者らは香辛料の選択された活性化合物、すなわちメントール、リナロール及びイシリンの基礎となるメカニズムが、神経保護グルタミン酸拮抗薬と比べて2つの主な問題を解決すると信じている。1)メントール、リナロール及びイシリンはAPのシナプス前フェーズを標的化し、活性を低下させ、グルタミン酸放出を縮小させ、興奮毒性量に達する可能性を徹底的に減少させる。また、2)メントール、リナロール及びイシリンは高刺激環境でより強く作用する。NMDA受容体へのグルタミン酸の結合を典型的に阻害するグルタミン酸拮抗薬と対照的に、メントール、リナロール及びイシリンはニューロン活性を減少させ、一段階前で興奮毒性の可能性を減少させるためにその発火のシナプス前フェーズを標的化する。
[0040]したがって、本開示により提供された組成物は、メントール、リナロール又はイシリンの少なくとも1つの治療的有効量を含む。メントール、リナロール及び/又はイシリンは、脳外傷及び卒中からの非炎症性ニューロン傷害に対して神経保護を提供するために治療的に有効でありうる。更に、メントール、リナロール及び/又はイシリンは脳外傷及び卒中からの非炎症性ニューロン傷害を処置又は予防するのに治療的に有効でありうる。例えば、メントール、リナロール又はイシリンの少なくとも1つを含む組成物は、脳外傷及び/又は卒中を有する個体に、脳外傷及び/又は卒中からの非炎症性ニューロン傷害を予防又は処置するために投与することができる。神経保護、処置又は予防は、例えばニューロンアポトーシス及び/又はニューロン壊死のような細胞死を含むニューロン傷害を減少又は阻止することができる。一実施形態において、メントール、リナロール又はイシリンの少なくとも1つの治療的有効量を含む組成物は、ヒトに投与される。
[0041]各メントール、リナロール及び/又はイシリンは1日0.0015〜400mg/kg体重、好ましくは0.1〜300mg/kg体重、より好ましくは1.0〜200mg/kg体重、最も好ましくは10.0〜100mg/kg体重で個体に投与することができる。例えば、各メントール、リナロール及び/又はイシリンは、1日0.0015〜0.01mg/kg体重、0.01〜0.1mg/kg体重、0.1〜1.0mg/kg体重、1.0〜10.0mg/kg体重、10.0〜100.0mg/kg体重、100.0〜200.0mg/kg体重、200.0〜300.0mg/kg体重、又は、300.0〜400.0mg/kg体重で個体に投与することができる。
[0042]メントール、リナロール又はイシリンの少なくとも1つを含む組成物は、医薬、食品又は食品への栄養補助剤である。栄養補助剤は、例えば、錠剤、カプセル、トローチ又は液体の形態である。栄養補助剤は、保護親水コロイド(ガム、タンパク質、加工でん粉など)、結合剤、膜形成剤、封入剤/材、壁/殻材、マトリクス化合物、コーティング、乳化剤、表面活性剤、可溶化剤(油、脂肪、ワックス、レシチン又はそのようなもの)、吸着剤、担体、充填剤、共化合物、分散剤、湿潤剤、加工助剤(溶媒)、流動化剤、風味マスキング剤、増量剤、ゼリー化剤及びゲル形成剤を更に含む。栄養補助剤は、また、従来の医薬品添加物及びアジュバント、限定されないが水、あらゆる起源のゼラチン、植物性ガム、リグニンスルホン酸エステル、滑石、砂糖、デンプン、アラビアガム、植物油、ポリアルキレングリコール、着香料、保存料、安定剤、乳化剤、緩衝剤、滑沢剤、着色剤、湿潤剤、充填剤などを含む賦形剤及び希釈剤も含む。
[0043]栄養補助剤は、消化可能な担体又は支持体として、消費者に受け入れ可能な製品に添加することができる。そのような担体又は支持体の非限定例は、医薬品、食品組成物及びペットフード組成物である。食品及びペットフード組成物の非限定例は、乳、ヨーグルト、カード、チーズ、発酵乳、乳系発酵製品、発酵穀物系製品、乳系粉末、母乳、未熟児用調製乳、乳児用調製乳、経口補給剤及び経管栄養である。
[0045]以下の非限定例は、メントール、リナロール及びイシリンを用いる脳外傷及び卒中からの非炎症性ニューロン傷害の処置又は予防の概念を発展及び支持する科学的データを提示する。
[0046]メントール、リナロール及びイシリンからの傷害を試験するためにマウスの脳切片を使用した。扁桃体複合体を新皮質及び扁桃体の内側側頭葉内に置く。扁桃体複合体の外側核及び基底外側核は感覚情報を皮質及び視床構造から受け取り、その情報を処理し、その後情報を直接又は基底神経節を通って中心核に送る。神経活動の実験的分析のため、基底外側複合体からのシナプス反応は電極を用いて電気的に引き起こすことができ、活動電位を測定することができる。
[0047]図2はメントール、リナロール又はイシリンの不在下(対照)での記録及びメントール、リナロール又はイシリンの存在下での記録を示す。2.5sの方形波を膜電位の高減極で適用した(約−30mV)。記録は、高い減極量でTRPM8リガンドが存在するとき、対照と比較して、ナトリウムファストチャネルの不活性化がより早く生じ、さらなる神経発火を回避することを示す。
[0048]図3は各10分のウォッシュアウトでの5分間の記録中、細胞外で適用されたガバジン、GABA−A遮断薬の増加した濃度での記録を示す。示されるように、ニューロンは大きいシナプス前放出による活動電位のバーストを自然に提示する。図4はそのバーストの1つの拡大した詳細を図示し、一連の活動電位が1回のバーストで観察できることを示す。図3との比較のため、図5は、図5でメントール250μMがガバジンの異なる濃度での曝露前10分及び曝露中に細胞外に適用されたこと以外は同じ条件下、つまり各10分のウォッシュアウトでの5分間の記録中、細胞外で適用されたガバジンの増加した濃度での記録を示す。その図で示されるように、ニューロンは自然バーストの完全な不在又は強く減少された存在を示す(図5を図3と比較されたい)。
[0049]これらの実験的結果は、メントール、リナロール及びイシリンが活動電位を始動する閾値を増加させ、その結果として新皮質内での活動電位を始動するのに要求される電流量を増加させ、また、高刺激量で活動電位を打ち切ることを示す。
[0050]本明細書で記載された現在の好ましい実施形態への種々の変化及び修飾が当業者に明白であることは理解されるであろう。そのような変化及び修飾は、本主題の主旨及び範囲からはずれないように、その意図する利点を減少させないように行うことができる。そのため、そのような変化及び修飾が、添付の特許請求の範囲に当てはまることが意図される。

Claims (13)

  1. 非炎症性ニューロン傷害を有する個体に、メントール、リナロール、イシリン及びその組合せからなる群より選択される化合物の治療的有効量を含む組成物を投与するステップを含む、脳外傷、卒中及びその組合せからなる群より選択される状態からの非炎症性ニューロン傷害を処置するための方法。
  2. 組成物が、医薬、食品及び食品への栄養補助剤からなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
  3. 脳外傷、卒中及びその組合せからなる群より選択される状態を有する個体に、メントール、リナロール、イシリン及びその組合せからなる群より選択される化合物の治療的有効量を含む組成物を投与するステップを含む、脳外傷、卒中及びその組合せからなる群より選択される状態からの非炎症性ニューロン傷害を予防するための方法。
  4. 組成物が、医薬、食品及び食品への栄養補助剤からなる群より選択される、請求項3に記載の方法。
  5. 個体に、メントール、リナロール、イシリン及びその組合せからなる群より選択される化合物の治療的有効量を含む組成物を投与するステップを含む、脳外傷、卒中及びその組合せからなる群より選択される状態からの非炎症性ニューロンアポトーシスを予防するための方法。
  6. 組成物が、医薬、食品及び食品への栄養補助剤からなる群より選択される、請求項5に記載の方法。
  7. 脳外傷、卒中及びその組合せからなる群より選択される状態を有する個体に、メントール、リナロール、イシリン及びその組合せからなる群より選択される化合物の治療的有効量を含む組成物を投与するステップを含む、脳外傷、卒中及びその組合せからなる群より選択される状態からの非炎症性ニューロン壊死を予防するための方法。
  8. 組成物が、医薬、食品及び食品への栄養補助剤からなる群より選択される、請求項7に記載の方法。
  9. メントール、リナロール、イシリン及びその組合せからなる群より選択される化合物の治療的有効量を含む、脳外傷、卒中及びその組合せからなる群より選択される状態からの非炎症性ニューロン傷害に対する神経保護のための組成物。
  10. 組成物が医薬である、請求項9に記載の組成物。
  11. 組成物が食品である、請求項9に記載の組成物。
  12. 食品がタンパク質、炭水化物、脂肪及びその組合せからなる群より選択される成分を含む、請求項11に記載の組成物。
  13. 組成物が食品への栄養補助剤である、請求項9に記載の組成物。
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