JP2020011953A - 水解性外用シート剤及び外用シート剤の水解性向上方法 - Google Patents

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経子 太田
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純子 丸川
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Abstract

【課題】本発明は、薬液を含浸させた状態で疾患部位等に使用した場合に摩擦刺激が少なく、使用後に水洗トイレ等の水流で十分に離散して下水管等のつまりを発生させない優れた水解性を有する水解性外用シート剤を提供することを課題とする。【解決手段】本発明は、シート状基材に水性組成物を含浸させた外用シート剤において、上記シート状基材が水解性を有し、かつ上記水性組成物が抗ヒスタミン剤及び/又は局所麻酔剤を含有することを特徴とする、水解性外用シート剤である。本発明の水解性外用シート剤は、皮膚又は粘膜の拭き取り用であり、さらに包材を含むことが好ましい。【選択図】なし

Description

本発明は、水解性外用シート剤及び外用シート剤の水解性向上方法に関する。
直接触れたくない部位、特にデリケートエリアにおいては様々な症状が起こることが知られている。例えば、女性においては、生理中の経血、汗、尿等による痒み・かぶれ・炎症等の問題がある。また、男性においても汗や尿等による痒みの問題がある。デリケートエリアはその構造上、蒸れて湿度や温度が高くなり易いため、皮膚がふやけて刺激を受け易い上、雑菌が繁殖しやすく、痒み等のトラブルが起こり易いと考えられている。これらのトラブルに対しては、従来、痒みを止める成分、雑菌の繁殖を抑える成分、炎症を鎮める成分等を配合したクリーム又はジェル等の製剤が用いられていたが、使用の利便性や衛生面等において問題となる場合があった。
近年、汗や汚れをふき取りながら有効成分を塗る薬剤含浸型シートが開発されている(特許文献1及び2参照)。しかし、これらの薬剤含浸型シートでは、基剤としてコットン、ポリエチレン、ポリプロピレン等を含む非水解性の不織布を使用しているため、使用後は一般ごみとして廃棄する必要があり、衛生上不都合な場合があった。また、特にデリケートエリアへ使用する場合には、不織布による摩擦刺激が生じるという問題もあった。一方、使用後に水洗トイレに流すことができる、洗浄液を含浸してなるトイレ掃除用の水解性繊維シート等は以前より知られている(特許文献3参照)。しかし、水解性繊維シートに医薬成分を含む水性組成物を含浸させると、その水解性が低下してしまうことが知られており、水解性の薬剤含浸型シートは未だ開発されていない(非特許文献1参照)。
特開2014−141470号公報 特開2017−190314号公報 特開2006−307389号公報
機能紙研究会誌 No.31, p.42−49, 1992
本発明は上述のような事情に基づいてなされたものであり、薬液を含浸させた状態でデリケートエリア等の疾患部位等に使用した場合に摩擦刺激が少なく、使用後に水洗トイレ等の水流で十分に離散して下水管等のつまりを発生させない優れた水解性を有する外用シート剤を提供することを課題とする。
本発明者らは、デリケートエリアの種々の皮膚症状の治療と、水解性シートに求められる機能性について鋭意検討した結果、抗ヒスタミン剤及び/又は局所麻酔剤を一定の割合で含む水性組成物を水解性シート基材に含浸させることで、シートの水解性が著しく向上することを見出した。抗ヒスタミン剤としては、ジフェンヒドラミン塩酸塩、クロルフェニラミンマレイン酸塩等が、局所麻酔剤としては、ジブカイン塩酸塩、リドカイン塩酸塩等が使用できる。また、抗ヒスタミン剤及び/又は局所麻酔剤を一定の割合で含む水性組成物を含浸させた水解性シート基材は、使用時の摩擦刺激が低減されることも見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明の要旨は以下の通りである。
[1]シート状基材に水性組成物を含浸させた外用シート剤において、
上記シート状基材が水解性を有し、かつ上記水性組成物が抗ヒスタミン剤及び/又は局所麻酔剤を含有することを特徴とする、水解性外用シート剤。
[2]皮膚又は粘膜の拭き取り用である、[1]に記載の水解性外用シート剤。
[3]さらに包材を含む、[1]又は[2]に記載の水解性外用シート剤。
[4]抗ヒスタミン剤が、ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン及びそれらの薬理学的に許容される塩並びにそれらの誘導体からなる群より選択される少なくとも1種である、[1]から[3]のいずれかに記載の水解性外用シート剤。
[5]抗ヒスタミン剤が、ジフェンヒドラミン及び/又はその塩である、[1]から[4]の何れかに記載の水解性外用シート剤。
[6]抗ヒスタミン剤の含有量が、水性組成物全量に対して、0.01〜10重量%である、[1]から[5]の何れかに記載の水解性外用シート剤。
[7]局所麻酔剤が、ジブカイン、リドカイン及び/又はそれらの薬理学的に許容される塩並びにそれらの誘導体からなる群より選択される少なくとも1種である、[1]から[6]のいずれかに記載の水解性外用シート剤。
[8]局所麻酔剤が、ジブカイン及び/又はその塩である、[1]から[7]のいずれかに記載の水解性外用シート剤。
[9]局所麻酔剤の含有量が、水性組成物全量に対して、0.005〜10重量%である、[1]〜[8]のいずれか1項に記載の水解性外用シート。
[10]医薬品又は医薬部外品である、[1]から[9]のいずれかに記載の水解性外用シート剤。
[11]水解性を有するシート状基材に水性組成物を含浸させた外用シート剤において、
上記水性組成物に、抗ヒスタミン剤及び/又は局所麻酔剤を配合することを特徴とする、外用シート剤の水解性向上方法。
本発明によれば、デリケートエリア等の疾患部位等に使用した場合に摩擦刺激が少なく、使用後に水洗トイレ等の水流で十分に離散して下水管等のつまりを発生させない優れた水解性を有する、薬液を含浸させた水解性外用シート剤を提供することができる。本発明の水解性外用シート剤は、対象箇所の汗や汚れをふき取りながら有効成分を塗布することができ、痒み・かぶれ・炎症・きれ痔・いぼ痔・はれ・出血・ただれ等のデリケートエリア等の種々の症状を改善できる薬剤含浸型シート剤として好適に用いられる。
本発明の水解性外用シート剤の水解性向上率(%)を示す図である。
以下、本発明について詳細に説明する。
<水解性外用シート剤>
本発明の水解性外用シート剤は、シート状基材に水性組成物を含浸させた外用シート剤であって、上記シート状基材が水解性を有し、かつ上記水性組成物が抗ヒスタミン剤及び/又は局所麻酔剤を含有することを特徴とする。本発明の水解性外用シート剤は、ジフェンヒドラミン塩酸塩、クロルフェニラミンマレイン酸塩等の抗ヒスタミン剤、及び/又はジブカイン塩酸塩、リドカイン塩酸塩等の局所麻酔剤を一定の割合で含む水性組成物を水解性シート基材に含浸させることでシートの水解性が著しく向上すると共に、使用時の摩擦刺激も低減されるという予想外かつ顕著な効果を奏する。また、本発明の水解性シート剤によれば、薬液を含浸させたシートで塗布することで、薬効成分を患部に均一に塗布することができる上、廃棄が容易なため、外出先でもタイムリー且つ衛生的に使用できるため、QOL向上にもつながるという効果が期待できる。
1.水性組成物
本発明の水解性外用シート剤における水性組成物は、抗ヒスタミン剤及び/又は局所麻酔剤を含有する。ここで、水性組成物とは、水を含有する組成物を意味し、通常は、組成物中に水を10重量%以上含有し、20重量%以上含有することが好ましく、30重量%以上含有することがより好ましく、50重量%以上含有することが更に好ましい。本発明の水性組成物に含有される水は、医薬上、薬理学的に又は生理学的に許容されるものであればよく、例えば、蒸留水、常水、精製水、滅菌精製等が挙げられる。なお、水性組成物は、上記のように水を含有していれば、乳化剤等により乳化されている形態であってもよい。
[抗ヒスタミン剤]
抗ヒスタミン剤としては、薬理学的に又は生理学的に許容される抗ヒスタミン剤であれば特に制限されるものではない。抗ヒスタミン剤の具体例としては、ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン、イソチペンジル及びこれらの塩、並びにこれらの誘導体が挙げられる。
上記の「誘導体」とは、化合物(薬剤)から化学反応により誘導された化合物(薬剤)であり、それらのエステル、エーテル、アルキル化物、配糖体等をいう。
上記の「塩」としては、例えば、有機酸塩、無機酸塩、金属塩等の各種の塩が挙げられる。具体的には、ジフェンヒドラミン塩酸塩、ジフェンヒドラミンサリチル酸塩、クロルフェニラミンマレイン酸塩、イソチペンジル塩酸塩等が挙げられる。
本発明の水解性外用シート剤の水解性をより効果的に向上させるという観点からは、抗ヒスタミン剤として、ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン、及びこれらの塩、並びにこれらの誘導体が好ましく、ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン及びその塩がより好ましく、ジフェンヒドラミン塩酸塩、クロルフェニラミンマレイン酸塩がさらに好ましく、ジフェンヒドラミン塩酸塩が最も好ましい。本発明において、これらの抗ヒスタミン剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
上記水性組成物における抗ヒスタミン剤の含有量としては、本発明の効果が得られる量であれば特に限定されないが、水性組成物全量に対して、通常0.001重量%〜20重量%であり、0.01重量%〜10重量%であることが好ましく、0.04重量%〜8.0重量%であることがより好ましく、0.1重量%〜5.0重量%であることがさらに好ましく、0.2重量%〜3.0重量%であることが特に好ましい。
[局所麻酔剤]
局所麻酔剤としては、薬理学的に又は生理学的に許容される局所麻酔剤であれば特に制限されるものではない。局所麻酔剤の具体例としては、ジブカイン、リドカイン、プロカイン、メプリルカイン及びこれらの塩、並びにこれらの誘導体、アミノ安息香酸エチル、オキシポリエトキシドデカン等が挙げられる。
上記の「誘導体」とは、化合物(薬剤)から化学反応により誘導された化合物(薬剤)であり、それらのエステル、エーテル、アルキル化物、配糖体等をいう。
上記の「塩」としては、例えば、有機酸塩、無機酸塩、金属塩等の各種の塩が挙げられる。具体的には、ジブカイン塩酸塩、リドカイン塩酸塩、プロカイン塩酸塩、メプリルカイン塩酸塩等が挙げられる。
本発明の水解性外用シート剤の水解性をより効果的に向上させるという観点からは、局所麻酔剤として、ジブカイン、リドカイン、及びこれらの塩、並びにこれらの誘導体が好ましく、ジブカイン、リドカイン及びその塩がより好ましく、ジブカイン塩酸塩、リドカイン塩酸塩がさらに好ましく、ジブカイン塩酸塩が最も好ましい。本発明において、これらの局所麻酔剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
上記水性組成物における局所麻酔剤の含有量としては、本発明の効果が得られる量であれば特に限定されないが、水性組成物全量に対して、通常0.001重量%〜20重量%であり、0.005重量%〜10重量%であることが好ましく、0.01重量%〜5.0重量%であることがより好ましく、0.02重量%〜3.0重量%であることがさらに好ましく、0.05重量%〜2重量%であることが特に好ましい。
[その他の成分]
上記水性組成物は、種々の目的に応じて、水並びに抗ヒスタミン剤及び/又は局所麻酔剤以外にその他の成分を含んでいてもよい。その他の成分としては、本発明の水解性外用シート剤に薬効等を付加するものや、本発明の水解性外用シート剤の使用感を向上させるもの等が挙げられ、例えば、多価アルコール、抗炎症剤、清涼化剤、殺菌剤、ビタミン類、有機酸、保湿成分、紫外線吸収成分、収斂成分、ペプチド又はその誘導体、アミノ酸又はその誘導体、洗浄成分、角質柔軟成分、細胞賦活化成分、老化防止成分、血行促進作用成分、美白成分、鎮痒剤(抗ヒスタミン剤を除く)、制汗剤等が挙げられる。これらのその他の成分は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記多価アルコールとしては、炭素数2〜10のものが好ましく、例えば、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、イソプレングリコール、1、3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、マンニトール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、オクタンジオール、デカンジオール、ネオペンチルグリコール等が挙げられる。
上記抗炎症剤としては、例えば、アラントイン及びその誘導体、グリチルレチン酸及びその誘導体、グリチルリチン酸及びその誘導体、サリチル酸誘導体、アミノカプロン酸、アズレン及びその誘導体、酸化亜鉛、酢酸トコフェロール、ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン並びにこれらの塩等が挙げられる。
上記清涼化剤としては、例えば、メントール、カンフル、ボルネオール、ゲラニオール、シネオール、アネトール、リモネン、オイゲノール等のテルペン類(これらはd体、l体又はdl体のいずれでもよい。);ユーカリ油、ベルガモット油、ペパーミント油、クールミント油、スペアミント油、ウイキョウ油、ハッカ油、ケイヒ油、ローズ油、テレビン油等の精油等が挙げられる。
上記殺菌剤としては、例えば、イソプロピルメチルフェノール、クロルヘキシジン、サリチル酸、塩化ベンザルコニウム、アクリノール、エタノール、塩化ベンゼトニウム、クレゾール、グルコン酸及びその誘導体、ポピドンヨード、ヨウ化カリウム、ヨウ素、トリクロカルバン、トリクロサン、感光素101号、感光素201号、パラベン、フェノキシエタノール、塩酸アルキルジアミノグリシン、ピロクトオラミン、ミコナゾール等が挙げられる。
上記ビタミン類としては、水溶性ビタミン及び油溶性ビタミンのいずれであってもよく、例えば、ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン、5’−リン酸ピリドキサール、及びそれらの塩(例えば、塩酸ピリドキシン、酢酸ピリドキシン、塩酸ピリドキサール、塩酸ピリドキサミン)等のビタミンB6類;パントテン酸、パントテン酸カルシウム、パントテニルアルコール(パンテノール)、D−パンテサイン、D−パンテチン、補酵素A、パントテニルエチルエーテル、及びそれらの塩等のパントテン酸類;ニコチン酸、ニコチン酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸メチル、ニコチン酸β−ブトキシエチル、ニコチン酸1−(4−メチルフェニル)エチル、ニコチン酸アミド、及びそれらの塩等のニコチン酸類;γ−オリザノール、チアミン、ジベンゾイルチアミン、チアミンセチル、チアミンモノリン酸エステル、チアミンジリン酸エステル、チアミントリリン酸エステル、及びそれらの塩(例えば、ジベンゾイルチアミン塩酸塩、チアミン塩酸塩、チアミンセチル塩酸塩、チアミンチオシアン酸塩、チアミンラウリル塩酸塩、チアミン硝酸塩、チアミンモノリン酸塩、チアミンリジン塩、チアミントリリン酸塩、チアミンモノリン酸エステルリン酸塩、チアミンジリン酸エステル塩酸塩、チアミントリリン酸エステルモノリン酸塩)等のビタミンB1類;リボフラビン、フラビンモノヌクレオチド、フラビンアデニンジヌクレオチド、リボフラビン酪酸エステル、リボフラビンテトラ酪酸エステル、リボフラビン5’−リン酸エステルナトリウム、リボフラビンテトラニコチン酸エステル、及びそれらの塩等のビタミンB2類;ビオチン、ビオシチン、及びそれらの塩等のビオチン類;葉酸、プテロイルグルタミン酸、及びそれらの塩等の葉酸類;シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン、デオキシアデノシルコバラミン、及びそれらの塩等のビタミンB12類;アスコルビン酸、デヒドロアスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステル、アスコルビン酸−2−グルコシド、3−O−エチルアスコルビン酸等のアスコルビン酸誘導体、及びそれらの塩(例えば、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム)等の水溶性のビタミンC類;dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロールカルシウム等のビタミンE類;アスコルビゲン−A、アスコルビン酸ステアリン酸エステル、アスコルビン酸パルミチン酸エステル、ジパルミチン酸L−アスコルビル、テトラ2−ヘキシルデカン酸アスコルビル等の油溶性のビタミンC類;エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール等のビタミンD類;フィロキノン、ファルノキノン等のビタミンK類;フェルラ酸等のビタミン様作用因子等が挙げられる。
上記有機酸としては、例えば、グルコン酸、アスパラギン酸、アミノエチルスルホン酸、クエン酸、グルタミン酸、コハク酸、シュウ酸、フマル酸、プロピオン酸、リンゴ酸、サリチル酸、グリコール酸、フィチン酸、酒石酸、酢酸、乳酸、及びこれらの塩が挙げられる。塩としては、例えば、硫酸、塩酸又はリン酸等の鉱酸の塩、マレイン酸又はメタンスルホン酸等の有機酸の塩、ナトリウム又はカリウム等のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩等が挙げられる。
上記保湿成分としては、例えば、ジグリセリントレハロース;ヒアルロン酸ナトリウム、ヘパリン類似物質、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、キチン、キトサン等の高分子化合物;グリシン、アスパラギン酸、アルギニン等のアミノ酸;乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等の天然保湿因子;セラミド、コレステロール、リン脂質等の脂質;カミツレエキス、ハマメリスエキス、チャエキス、シソエキス等の植物抽出エキス等が挙げられる。
上記紫外線吸収成分としては、例えば、オクチルトリアゾン、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸等が挙げられる。
上記収斂成分としては、例えば、硫酸亜鉛、塩化アルミニウム、スルホ石炭酸亜鉛、タンニン酸等が挙げられる。
上記ペプチド又はその誘導体としては、例えば、ケラチン分解ペプチド、加水分解ケラチン、コラーゲン、魚由来コラーゲン、アテロコラーゲン、ゼラチン、エラスチン、エラスチン分解ペプチド、コラーゲン分解ペプチド、加水分解コラーゲン、塩化ヒドロキシプロピルアンモニウム加水分解コラーゲン、エラスチン分解ペプチド、コンキオリン分解ペプチド、加水分解コンキオリン、シルク蛋白分解ペプチド、加水分解シルク、ラウロイル加水分解シルクナトリウム、大豆蛋白分解ペプチド、加水分解大豆蛋白、小麦蛋白、小麦蛋白分解ペプチド、加水分解小麦蛋白、カゼイン分解ペプチド、アシル化ペプチド(パルミトイルオリゴペプチド、パルミトイルペンタペプチド、パルミトイルテトラペプチド等)等が挙げられる。
上記アミノ酸又はその誘導体としては、例えば、ベタイン(トリメチルグリシン)、プロリン、ヒドロキシプロリン、アルギニン、リジン、セリン、グリシン、アラニン、フェニルアラニン、β−アラニン、スレオニン、グルタミン酸、グルタミン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、シスチン、メチオニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、ヒスチジン、タウリン、γ−アミノ酪酸、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸、カルニチン、カルノシン、クレアチン等が挙げられる。
上記洗浄成分としては、例えば、ラウリン酸カリウム、ミリスチン酸カリウム、パルミチン酸カリウム又はステアリン酸カリウム等のアルカリ金属塩、アルカノールアミド塩又はアミノ酸塩等から選ばれる石けん類;ココイルグルタミン酸Na、ココイルメチルタウリンNa等のアミノ酸系界面活性剤;ラウレス硫酸Na等のエーテル硫酸エステル塩;ラウリルエーテル酢酸Na等のエーテルカルボン酸塩;アルキルスルホコハク酸エステルNa等のスルホコハク酸エステル塩;ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド等の脂肪酸アルカノールアミド;ラウリルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム等のモノアルキルリン酸エステル塩;ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン及びラウロイルアミドエチルヒドロキシエチルカルボキシメチルベタインヒドロキシプロピルリン酸ナトリウム等のベタイン型両性界面活性剤;ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム等のアミノ酸型両性界面活性剤等が挙げられる。
上記角質柔軟成分としては、例えば、乳酸、サリチル酸、グルコン酸、クエン酸、リンゴ酸、フルーツ酸、フィチン酸、尿素、イオウ等が挙げられる。
上記細胞賦活化成分としては、例えば、γ−アミノ酪酸等のアミノ酸類;レチノール、チアミン、リボフラビン、塩酸ピリドキシン、パントテン酸類等のビタミン類;グリコール酸、乳酸等のα−ヒドロキシ酸類;タンニン、フラボノイド、サポニン、感光素301号等が挙げられる。
上記老化防止成分としては、例えば、パンガミン酸、カイネチン、ウルソール酸、ウコンエキス、スフィンゴシン誘導体、ケイ素、ケイ酸、N−メチル−L−セリン、メバロノラクトン等が挙げられる。
上記血行促進作用成分としては、植物(例えば、オタネニンジン、アシタバ、アルニカ、イチョウ、ウイキョウ、エンメイソウ、オランダカシ、カミツレ、ローマカミツレ、カロット、ゲンチアナ、ゴボウ、コメ、サンザシ、シイタケ、ショウガ、セイヨウサンザシ、セイヨウネズ、センキュウ、センブリ、タイム、チョウジ、チンピ、トウガラシ、トウキ、トウニン、トウヒ、ニンジン、ニンニク、ブッチャーブルーム、ブドウ、ボタン、マロニエ、メリッサ、ユズ、ヨクイニン、リョクチャ、ローズマリー、ローズヒップ、チンピ、トウキ、トウヒ、モモ、アンズ、クルミ、トウモロコシ等)に由来する成分;アセチルコリン、イクタモール、カンタリスチンキ、ガンマーオリザノール、セファランチン、トラゾリン、ニコチン酸トコフェロール、グルコシルヘスペリジン等が挙げられる。
上記美白成分としては、例えば、トコフェロール、トラネキサム酸等が挙げられる。
上記鎮痒剤(抗ヒスタミン剤を除く)としては、例えば、フルオシノロンアセトニド、フルオシノニド、吉草酸ベタメタゾン、ジプロピオン酸ベタメタゾン、酪酸プロピオン酸ベタメタゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、酢酸メチルプレドニゾロン、デキサメタゾン、吉草酸デキサメタゾン、プロピオン酸デキサメタゾン、フルドロキシコルチド、ピバル酸フルメタゾン、プロピオン酸ベクロメタゾン、酪酸ヒドロコルチゾン、プロピオン酸クロベタゾール、吉草酸ジフルコルトロン、ハルシニド、吉草酸酢酸プレドニゾロン、アムシニド、酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン、酪酸クロベタゾン、酢酸ジフロラゾン、ジフルプレドナー、プロピオン酸アルクロメタゾン、ブデソニド、プロピオン酸デプロドン、フランカルボン酸モメタゾン等の副腎皮質ステロイド;イブプロフェンピコノール,スプロフェン、ブフェキサマク、ベンダザック、ウフェナマート等の非ステロイド剤;クロタミトン、コールタール、石炭酸、ナフトール、メントール、チモール、サリチル酸、抱水クロラール、アコニチン、タンニン等が挙げられる。
上記制汗剤としては、例えば、クロルヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、酸化亜鉛、パラフェノールスルホン酸亜鉛等が挙げられる。
[基剤、担体]
上記水性組成物は、抗ヒスタミン剤及び/又は局所麻酔剤、水、並びに上記その他の成分等を、医薬品、医薬部外品に通常使用される基剤又は担体、及び必要に応じて、後述する添加剤と共に常法に従い混合して、必要に応じて乳化又は可溶化を行い、各種の形態とすることができる。
上記基剤又は担体としては、例えば、スクワラン、ワセリン、等の炭化水素;メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、環状シリコーン、アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーン、シリコーン・アルキル鎖共変性ポリエーテル変性シリコーン、シリコーン・アルキル鎖共変性ポリグリセリン変性シリコーン、ポリエーテル変性分岐シリコーン、ポリグリセリン変性分岐シリコーン、アクリルシリコーン、フェニル変性シリコーン、シリコーンレジン等のシリコーン油;オリーブ油等の油脂;ホホバ油等のロウ類;フィトステロール、コレステロール等のステロール類;エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等のセルロース誘導体;ポリビニルピロリドン;カラギーナン;等の多糖類;カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子;エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール;上記水性組成物が多価アルコールを含む場合、多価アルコールは基剤又は担体としての役割も果たす場合がある。
上記水性組成物が低級アルコール以外の基剤又は担体を含む場合、上記基剤または担体としては、例えば、高級アルコール、炭化水素、油脂、エステル類、シリコーン油、ロウ類、ビニル系高分子が好ましく、高級アルコール、エステル油、シリコーン油、ビニル系高分子がより好ましい。これらの成分の中では、セタノール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、ジメチコン、シクロメチコン、ポリエーテル変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーン、カルボキシビニルポリマーがさらに好ましい。
以上説明した基剤又は担体は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。またそれらの使用量は当業者に公知の範囲から適宜選択される。
[添加剤]
上記水性組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、医薬品又は医薬部外品に添加される公知の添加剤、例えば、界面活性剤、安定化剤、酸化防止剤、分散剤、キレート剤、pH調整剤、保存剤、増粘剤、刺激低減剤、香料等を添加することができる。これらの添加剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用することもできる。
上記界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤等のいずれでもよく、例えば、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類;モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40(HCO−40)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50(HCO−50)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60(HCO−60)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油80等の硬化ヒマシ油誘導体;モノラウリル酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート20)、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート60)、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート80)、イソステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレンモノヤシ油脂肪酸グリセリル;グリセリンアルキルエーテル;アルキルグルコシド;ポリオキシエチレンセチルエーテル等のポリオキシアルキレンアルキルエーテル;ステアリルアミン、オレイルアミン等のアミン類;ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ラウリルPEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン等のシリコーン系界面活性剤等が挙げられる。
上記安定化剤としては、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール等が挙げられる。
上記酸化防止剤としては、例えば、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ソルビン酸、亜硫酸ナトリウム、アスコルビン酸、エリソルビン酸、L−システイン塩酸塩等が挙げられる。
上記分散剤としては、例えば、ピロリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸架橋コポリマー、有機酸等が挙げられる。
上記キレート剤としては、例えば、EDTA・2ナトリウム塩、EDTA・カルシウム・2ナトリウム塩等が挙げられる。
上記pH調整剤としては、例えば、無機酸(塩酸、硫酸等)、有機酸(乳酸、乳酸ナトリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム、コハク酸、コハク酸ナトリウム等)、無機塩基(水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等)、有機塩基(トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン等)等が挙げられる。
上記保存剤としては、例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ベンジル、パラオキシ安息香酸メチル、フェノキシエタノール等が挙げられる。
上記増粘剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等のビニル系増粘剤、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース等のセルロース系増粘剤、グアーガム、ペクチン、プルラン、ゼラチン、ローカストビーンガム、カラギーナン、寒天、キサンタンガム、アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体、ポリエチレングリコール、ベントナイト、アルギン酸、アルギン酸プロピレングリコール、マクロゴール、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/ビニルピロリドン)コポリマー等が挙げられる。これらのうち、ビニル系増粘剤、セルロース系増粘剤が好ましく、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロースがより好ましい。
上記刺激低減剤としては、例えば、甘草エキス、アルギン酸ナトリウム、アラビアゴム、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。
上記水性組成物は、水及び抗ヒスタミン剤、必要に応じて、上述したその他の成分、基剤又は担体、添加剤等を混合し、常法により調製することができる。水性組成物が乳化組成物である場合には、乳化剤等を加え乳化処理をして調製することができる。
[pH]
上記水性組成物のpHは、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、通常pH2.0〜9.0であり、pH3.0〜8.0であることが好ましく、pH4.0〜7.0であることがより好ましく、pH4.0〜6.8であることがさらに好ましく、pH4.5〜6.5であることが特に好ましく、pH5.0〜6.0であることがさらにより好ましい。なお、このpHは、例えば上記pH調整剤の使用により調整することができる。
2.シート状基材
本発明の水解性外用シート剤は、水解性のシート状基材に上述した水性組成物を含浸させたものである。
シート状基材としては、水解性であれば特に制限はなく、目的に応じて、公知の原料・方法によって水解性を有するように製造されたシートを適宜選択することができる。ここで、「水解性」とは、水洗トイレ等で水に流した際に分散あるいは溶解してその原形が失われる性質を意味する。従って、本発明の水解性外用シート剤が採用するシート状基材が水解性であれば、本発明の水解性外用シート剤を通常の水洗トイレ等に流して廃棄することが可能となる。また、水解性外用シート剤の水解性の程度の判断は、例えば、実施例で示した水解性試験により行うことができる。
シート状基材の素材としては、例えば、上記水性組成物を吸収し、その繊維等の間や表面に十分量保持することができる素材であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば木材パルプ、非木材パルプ、合成パルプ、古紙パルプ等のパルプ原料、レーヨンやキュプラ、テンセル、リヨセル等の再生繊維、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、綿、麻等の天然繊維等を素材とする不織布原料等も挙げることができる。シート状基材は、これらの原料の一種又は数種を適宜選択して製造することができる。
シート状基材としては、水解性シートにし易いという観点、加工性及びコストの観点から、セルロース系繊維を主体とするシートが好ましく、紙、不織布が好ましい。また、肌触りがよく、使用感に優れる観点を考慮すると、パルプ、レーヨンを含む不織布がより好ましい。
シート状基材の坪量(目付)は、上記水性組成物を吸収し、その繊維等の間や表面に十分量保持し易いという観点から、20〜100g/mであり、30〜80g/mであることが好ましく、40〜60g/mであることがより好ましい。
シート状基材の製造方法としては、例えば不織布の製造方法として、次のような方法が挙げられる。即ち、バラバラの繊維をシート状に加工する工程(ウェブ形成)と繊維間を結合させ強度を付与する工程(ウェブ結合)との2工程を有する方法であり、原料・機能・用途に応じてそれぞれを適宜組合せて製造することができる。なお、いずれか一方の工程のみにより製造してもよい。代表的な上記ウェブ形成法としては、カーディング法、エアレイド法、スパンボンド法、メルトブロー法等の乾式法や抄紙法等の湿式法が挙げられる。また、上記ウェブ結合法としては、ケミカルボンド法(接着剤法)、サーマルボンド法(熱接着法)、ニードルパンチ法、ステッチボンド法等の突き刺し法、スパンレース法(水流交絡法)等が挙げられる。
シート状基材の市販品としては、例えばパルプ/レーヨン=80:20(質量比)スパンレース不織布(坪量:50g/m、60g/m)(ダイワボウポリテック株式会社製)、コットン100%スパンレース不織布(坪量:40g/m)(日清紡績株式会社製)、レーヨン/PE・PP芯鞘繊維(NBFH)=80/20(質量比)スパンレース不織布(坪量:60g/m)(ダイワボウ株式会社製)、PET/PP分割繊維:レーヨン=60:40(質量比)(坪量:75g/m)(ダイワボウ株式会社製等が挙げられる。水解性の観点から、パルプ/レーヨン=80:20(質量比)スパンレース不織布がより好ましい。
シート状基材は、水溶性バインダーを含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。水溶性バインダーとしては、例えば、カルボキシルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、デンプンまたはその誘導体、ヒドロキシプロピルセルロース、アルギン酸ナトリウム、トラントガム、グアーガム、キサンタンガム、アラビアゴム、カラギーナン、ガラクトマンナン、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、プルプラン、ポリエチレンオキシド、ビスコース、ポリビニルエチルエーテル、ポリアクリル酸ソーダ、ポリメタアクリル酸ソーダ、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸のヒドロキシル化誘導体、ポリビニルピロリドン/ビニルピロリドン酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。なお、本発明の効果を奏するという観点から、シート状基材は水溶性バインダーを含んでいない、即ちバインダーフリーが好ましい。
3.包材
本発明の水解性外用シート剤は、さらに包材を含むことができる。即ち、本発明の水解性外用シート剤は、水性組成物を含浸させた水解性シート基材が包材により包装された形態のものであってもよい。このような包材としては、水性組成物を含浸させたシート基材を包装することができれば、特に制限はなく目的に応じて適宜選択することができるが、水解性外用シート剤の保存の点から、アルミニウム層を少なくとも有する積層フィルムからなる包材であることが好ましい。なお、水解性外用シート剤1枚が1つの包材により包装された個包装タイプでもよいし、複数枚が1つの包材に包装された集積包装タイプでもよい。
<水解性外用シート剤の製造方法>
本発明の水解性外用シート剤の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、第十七改正日本薬局方製剤総則ローション剤及び外用液剤に準じて製造することができる。例えば、上記調製した水性組成物を、上記シート基材に含浸させることによる方法等が挙げられる。上記含浸の方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、上記シート基材に上記水性組成物を滴下もしくは噴霧することにより含浸させる方法、上記水性組成物に上記シート基材を浸漬することにより含浸させる方法等が挙げられる。
上記水性組成物のシート基材への含浸量(含浸倍率)は、上記水性組成物の皮膚への移行の点から、上記シート基材の重量に対する上記水性組成物の重量の比(上記水性組成物の重量/上記シート基材の重量)が通常1〜20であり、3〜15であることが好ましく、5〜9であることがより好ましい。
<水解性外用シート剤の用途>
本発明の水解性外用シート剤は、皮膚や粘膜に対して使用した場合に摩擦刺激が少なく、使用後に水洗トイレ等の水流で十分に離散して下水管等のつまりを発生させない優れた水解性を有することから、様々な用途に用いることができる。また、本発明の水解性外用シート剤は、対象箇所の汗や汚れをふき取りながら有効成分を塗布することができるので、シート基材に含浸させる水性組成物が含む薬剤の種類を目的に応じて適宜選択し、様々な症状や疾患の改善のために使用することができ、医薬品、医薬部外品として好適に用いられる。
本発明の水解性外用シート剤を使用することができる症状や疾患としては、特に制限されないが、例えば、痒み、かぶれ、炎症、水虫、虫さされ、ニキビ、吹き出物、乾癬、発汗、アトピー性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎、きれ痔、いぼ痔、はれ、出血、ただれ等が挙げられる。特に皮膚又は粘膜のふき取り用として使用することができ、中でも、デリケートエリアにおける痒み・かぶれ・炎症等に対して好適に用いられる。
<外用シート剤の水解性向上方法>
本発明は、水解性を有するシート状基材に水性組成物を含浸させた外用シート剤において、上記水性組成物に、抗ヒスタミン剤及び/又は局所麻酔剤を配合することを特徴とする、外用シート剤の水解性向上方法も含む。従来、水解性シートに医薬成分を含む水性組成物を含浸させると、その水解性が低下してしまうことが知られており、水解性の薬剤含浸型シートは開発されていなかった。ところが、水解性シートに医薬成分である抗ヒスタミン剤及び/又は局所麻酔剤を含む水性組成物を含浸させることで、水解性シート基材の水解性が著しく向上するということを見出した。即ち、本発明により、薬液を含浸させた外用シート剤であって水解性を備える医薬品、医薬部外品が可能となった。なお、本発明の水解性向上方法における、「水性組成物」、「水解性シート基材」、「抗ヒスタミン剤」「局所麻酔剤」等の文言説明は、水解性外用シート剤の項におけるそれぞれの説明を適用できる。
以下、実施例により本発明をより詳細に説明するが、本発明は下記実施例により何ら限定されるものではない。
<水解性外用シート剤の調製>
以下に説明するとおり、不織布を水解性シート基材として使用して水解性外用シート剤を調製した。
不織布としては、パルプ:レーヨン=8:2、バインダーフリー、目付50g/mの、スパンレース法により製造されたものを用いた。3cm×3cmの上記不織布の試験片の重量を秤量し、不織布試験片に下記表1〜3に示す各含浸液を200μl含浸させ、実施例及び比較例の水解性外用シート剤を調製した。
<水解性外用シート剤の水解性試験>
上記で調製した各水解性外用シート剤について水解性試験を行った。実施例1及び2並びに比較例1の水解性外用シート剤を、それぞれ50mlの遠沈管に入れ、遠沈管に30mlの精製水を加え、振動機(IWAKI KM Shaker V‐DX)にて、スピード90で45秒間振動させた。大きな塊のままの不織布を取り除いた後、水解した不織布の入った遠沈管を濾紙で濾過し、濾過後の濾紙を乾燥させ、濾過の前後で秤量することにより、水解した不織布の乾燥重量を求めた。比較例1を基準としたときの、各実施例における、水解性の向上率を下記式により算出した。結果を表1及び図1に示す。

<水解率(%)>=(水解した不織布の乾燥重量)/(不織布の初期重量)×100
ここで、不織布の初期重量とは、液を含浸させる前の不織布自体の重量である。

<水解性向上率(%)>=((各実施例の水解性外用シート剤の水解率)/(比較例1の水解性外用シート剤の水解率)−1)×100
表1及び図1に示すとおり、水解性シート基材に含浸させる水性組成物に、ジフェンヒドラミン塩酸塩を配合した実施例1及び2においては、水解性シートの水解性が著しく向上することが分かった。この水解性向上率は、水解性シート基材に含浸させる水性組成物に配合するジフェンヒドラミン塩酸塩の量に依存して増加した。このような効果は、全く予期できないものであった。
<水解性外用シート剤の摩擦感試験>
水解性シート基剤の2cm×6cmの試験片に、比較例1、実施例1又は実施例2で使用したのと同じ組成の水性組成物0.6gを含浸させた試験サンプル(外用シート剤)を調製した。各試験サンプルを、静動摩擦測定機(TL201Ts:トリニティラボ社製)の移動テーブルに貼り付け、移動速度2mm/秒、測定距離30mm、荷重:10gの条件で動摩擦係数を測定し、平均動摩擦係数を算出した。各試験サンプルにおける、摩擦低減率を下記式により算出した。結果を表2に示す。

<摩擦低減率(%)>=(1−(各実施例の水解性外用シート剤の平均動摩擦係数)/(比較例1の水解性外用シート剤の平均動摩擦係数))×100
表2に示すとおり、水解性シート基材に含浸させる水性組成物に、ジフェンヒドラミン塩酸塩を配合した実施例1及び2においては、薬液浸透状態での摩擦刺激が低減することが分かった。この摩擦刺激低減効果はジフェンヒドラミン塩酸塩の量に依存して増加した。このような効果は、全く予期できないものであった。
次に、下記表3に示す組成(抗ヒスタミン剤としてクロルフェニラミンマレイン酸塩、局所麻酔剤としてジブカイン塩酸塩を配合)の水性組成物を水解性シート基剤に含浸させた実施例3〜6の外用シート剤を調製し、上述の各試験方法に従って、水解性試験及び摩擦感試験を行った。比較例としては、表1及び表2と同じ比較例1の外用シート剤を用いた。結果を併せて表3に示す。
表3に示すとおり、水解性シート基材に含浸させる水性組成物に、抗ヒスタミン剤としてクロルフェニラミンマレイン酸塩、又は局所麻酔剤としてジブカイン塩酸塩を配合した実施例の外用シート剤においては、比較例に比べて、水解性が顕著に向上した。また、薬液浸透状態での摩擦刺激が、比較例より顕著に低減することが分かった。また、この水解性向上効果及び摩擦刺激低減効果はクロルフェニラミンマレイン酸塩又はジブカイン塩酸塩の量に依存して増加した。
以上の結果から、水解性シート基材(不織布)に含浸させる水性組成物に抗ヒスタミン剤及び/又は局所麻酔剤を含有させることにより、水解性シート基材の水解性が向上し、また薬液含浸状態での摩擦刺激が低減し、デリケートエリアに使用するのに好適な水解性外用シート剤が提供できることが分かった。
以下に、本発明の水解性外用シート剤の製剤処方例を示す。
<処方1>全量:100mL
ジフェンヒドラミン塩酸塩 1.0g
1,3‐ブチレングリコール 10g
濃グリセリン 10g
エデト酸ナトリウム水和物 0.1g
パラオキシ安息香酸メチル 0.2g
精製水 残余
<処方2>全量:100mL
ジフェンヒドラミン塩酸塩 1.0g
アラントイン 0.2g
l−メントール 0.05g
1,3−ブチレングリコール 15g
濃グリセリン 5g
ポリエチレン硬化ヒマシ油 0.5g
パラオキシ安息香酸メチル 0.2g
精製水 残余
<処方例3>全量:100mL(pH4.0)
クロルフェニラミンマレイン酸塩 0.2g
プロピレングリコール 5.0g
濃グリセリン 5.0g
pH調整剤 適量
パラオキシ安息香酸メチル 0.2g
精製水 残余
<処方例4>全量:100mL(pH5.0)
クロルフェニラミンマレイン酸塩 1.0g
1,3−ブチレングリコール 5.0g
濃グリセリン 5.0g
pH調整剤 適量
パラオキシ安息香酸メチル 0.2g
エデト酸ナトリウム水和物 0.05g
精製水 残余
<処方例5>全量:100mL(pH4.5)
ジブカイン塩酸塩 0.1g
1,3−ブチレングリコール 5.0g
濃グリセリン 5.0g
pH調整剤 適量
パラオキシ安息香酸メチル 0.2g
エデト酸ナトリウム水和物 0.05g
精製水 残余
<処方例6>全量:100mL(pH6.0)
ジブカイン塩酸塩 0.5g
1,3−ブチレングリコール 10g
pH調整剤 適量
パラオキシ安息香酸メチル 0.2g
D−パントテニルアルコール 1.0g
精製水 残余
<処方例7>全量:100mL(pH5.5)
リドカイン塩酸塩 2.0g
1,3−ブチレングリコール 10g
pH調整剤 適量
エデト酸ナトリウム水和物 0.05g
D−パントテニルアルコール 1.0g
精製水 残余
<処方例8>全量:100mL(pH4.3)
ジフェンヒドラミン塩酸塩 1.0g
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5g
1,3−ブチレングリコール 15g
濃グリセリン 5g
アラントイン 0.2g
l−メントール 0.05g
パラオキシ安息香酸メチル 0.2g
精製水 残余
<処方例9>全量:100mL(pH4.0)
ジフェンヒドラミン塩酸塩 1.0g
グリチルリチン酸ジカリウム 0.3g
1,3−ブチレングリコール 5g
濃グリセリン 5g
pH調整剤 適量
エデト酸ナトリウム水和物 0.05g
精製水 残余
<処方例10>全量:100mL(pH6.0)
ジフェンヒドラミン塩酸塩 2.0g
グリチルリチン酸ジカリウム 0.3g
1,3−ブチレングリコール 10g
濃グリセリン 10g
pH調整剤 適量
エデト酸ナトリウム水和物 0.05g
パラオキシ安息香酸メチル 0.2g
精製水 残余
<処方例11>全量:100mL(pH5.5)
ウフェナマート 5.0g
リドカイン塩酸塩 1.0g
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.0g
1,3−ブチレングリコール 10g
濃グリセリン 10g
pH調整剤 適量
パラオキシ安息香酸メチル 0.2g
精製水 残余
<処方例12>全量:100mL(pH4.0)
ジフェンヒドラミン塩酸塩 1.0g
リドカイン塩酸塩 2.0g
グリチルリチン酸ジカリウム 1.0g
1,3−ブチレングリコール 10g
濃グリセリン 10g
pH調整剤 適量
エデト酸ナトリウム水和物 0.05g
パラオキシ安息香酸メチル 0.2g
精製水 残余
<処方例13>全量:100mL(pH5.0)
ジフェンヒドラミン塩酸塩 1.0g
ベンゼトニウム塩化物 0.1g
ウフェナマート 5.0g
1,3−ブチレングリコール 5.0g
濃グリセリン 5.0g
pH調整剤 適量
エデト酸ナトリウム水和物 0.05g
パラオキシ安息香酸メチル 0.2g
精製水 残余
<処方例14>全量:100mL(pH5.5)
ジフェンヒドラミン塩酸塩 1.0g
リドカイン塩酸塩 2.0g
グリチルリチン酸ジカリウム 0.3g
アラントイン 0.2g
1,3−ブチレングリコール 5.0g
濃グリセリン 10.0g
pH調整剤 適量
エデト酸ナトリウム水和物 0.05g
パラオキシ安息香酸メチル 0.2g
精製水 残余
<処方例15>全量:100mL(pH5.0)
ジブカイン塩酸塩 0.1g
塩化ベンザルコニウム 0.05g
グリチルリチン酸ジカリウム 0.3g
D−パントテニルアルコール 1.0g
pH調整剤 適量
エデト酸ナトリウム水和物 0.05g
パラオキシ安息香酸メチル 0.2g
精製水 残余
<処方例16>全量:100mL(pH5.0)
ジブカイン塩酸塩 0.1g
塩化ベンザルコニウム 0.05g
アラントイン 0.2g
D−パントテニルアルコール 1.0g
pH調整剤 適量
エデト酸ナトリウム水和物 0.05g
パラオキシ安息香酸メチル 0.2g
精製水 残余
<処方例17>全量:100mL(pH5.5)
リドカイン塩酸塩 3.0g
1,3−ブチレングリコール 10g
pH調整剤 適量
エデト酸ナトリウム水和物 0.05g
D−パントテニルアルコール 1.0g
精製水 残余
本発明によれば、デリケートエリア等の疾患部位等に使用した場合に摩擦刺激が少なく、使用後に水洗トイレ等の水流で十分に離散して下水管等のつまりを発生させない優れた水解性を有する、薬液を含浸させた水解性外用シート剤を提供することができる。本発明の水解性外用シート剤は、対象箇所の汗や汚れをふき取りながら有効成分を塗布することができ、痒み・かぶれ・炎症・きれ痔、いぼ痔、はれ、出血、ただれ等のデリケートエリア等の種々の症状を改善できる薬剤含浸型シート剤として好適に用いられる。また、本発明によれば、薬液を含浸させたシートで塗布することで、薬効成分を患部に均一に塗布することができ、さらに廃棄が容易なことから、外出先でもタイムリー且つ衛生的に使用でき、QOL向上にもつながるという効果が期待できる。

Claims (11)

  1. シート状基材に水性組成物を含浸させた外用シート剤において、
    上記シート状基材が水解性を有し、かつ上記水性組成物が抗ヒスタミン剤及び/又は局所麻酔剤を含有することを特徴とする、水解性外用シート剤。
  2. 皮膚又は粘膜の拭き取り用である、請求項1に記載の水解性外用シート剤。
  3. さらに包材を含む、請求項1又は2に記載の水解性外用シート剤。
  4. 抗ヒスタミン剤が、ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン及びそれらの薬理学的に許容される塩並びにそれらの誘導体からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1から3のいずれか1項に記載の水解性外用シート剤。
  5. 抗ヒスタミン剤がジフェンヒドラミン及び/又はその塩である、請求項1から4の何れか1項に記載の水解性外用シート剤。
  6. 抗ヒスタミン剤の含有量が、水性組成物全量に対して、0.01〜10重量%である、請求項1から5の何れか1項に記載の水解性外用シート剤。
  7. 局所麻酔剤が、ジブカイン、リドカイン及びそれらの薬理学的に許容される塩並びにそれらの誘導体からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1から6のいずれか1項に記載の水解性外用シート剤。
  8. 局所麻酔剤が、ジブカイン及び/又はその塩である、請求項1から7のいずれか1項に記載の水解性外用シート剤。
  9. 局所麻酔剤の含有量が、水性組成物全量に対して、0.005〜10重量%である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の水解性外用シート。
  10. 医薬品又は医薬部外品である、請求項1から9のいずれか1項に記載の水解性外用シート剤。
  11. 水解性を有するシート状基材に水性組成物を含浸させた外用シート剤において、
    上記水性組成物に、抗ヒスタミン剤及び/又は局所麻酔剤を配合することを特徴とする、外用シート剤の水解性向上方法。
JP2019125602A 2018-07-05 2019-07-04 水解性外用シート剤及び外用シート剤の水解性向上方法 Pending JP2020011953A (ja)

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