JP2020011450A - 三次元造形用材料セット、及び三次元造形装置 - Google Patents

三次元造形用材料セット、及び三次元造形装置 Download PDF

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尚 森川
中山 大輔
Daisuke Nakayama
大輔 中山
荒木 雅昭
Masaaki Araki
雅昭 荒木
曳地 丈人
Taketo Hikiji
丈人 曳地
保夫 山本
Yasuo Yamamoto
保夫 山本
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Abstract

【課題】造形材のみから形成された造形物に対し、硬度の低下が抑制された造形物が得られる三次元造形用材料セットを提供すること。【解決手段】単官能単量体A、ラジカル重合性基とカチオン重合性基とを分子内に有する単量体B、多官能単量体C、ウレタン基を有する多官能単量体D、光重合開始剤E、及び、酸素捕捉剤Fを含む造形材と、水溶性単量体a、ヒドロキシ基を有する炭素数16以上20以下の不飽和脂肪酸の低級アルコールエステル等の化合物b、エチレングリコールモノイソブチルエーテル等の化合物c、光重合開始剤d、及び、重合禁止剤eを含むサポート材と、を有し、単量体Bの造形材の全質量に対する含有率が10質量%以上30質量%以下であり、単量体Cの造形材の全質量に対する含有率が15質量%以上35質量%以下であり、造形材の表面張力ST1とサポート材の表面張力ST2との関係がST1≧ST2を満たす、三次元造形用材料セット。【選択図】図1

Description

本発明は、三次元造形用材料セット、及び三次元造形装置に関する。
三次元造形装置は、3Dプリンターとも呼ばれる。三次元造形装置としては、例えば、三次元形状の断面形状データに従って、インクジェット法を用いて造形材を配置し、紫外線等による硬化を繰り返して三次元造形物(例えば、工業製品等の部品、人形等の玩具等)を作製する装置が知られている。
三次元造形装置において、自由な形状の三次元造形物(以下、単に「造形物」ともいう)に造形するためには、三次元造形物を得るための造形材に加え、オーバーハング又は天井を形成する場合に、造形材の下部を支えるサポート部を形成するためのサポート材が必要となる。
例えば、特許文献1には、SP値の加重平均値9.0〜10.3の硬化性樹脂成分を含有してなるインクジェット光造形法における光造形品形成用モデル材と、水溶性単官能エチレン性不飽和単量体(F)、オキシプロピレン基を含むアルキレンオキサイド付加物及び/又は水(G)、並びに光重合開始剤(D)を含有してなるインクジェット光造形法における光造形品の光造形時の形状支持用サポート材と、を組み合わせてなる二液型光硬化性樹脂組成物が記載されている。
特許文献2には、樹脂組成物全体100重量部に対して、19〜49重量部の非水溶性単官能エチレン性不飽和単量体(A)と、15〜50重量部の二官能以上の多官能エチレン性不飽和単量体(B)と、10〜45重量部のオリゴマー(C)と、3〜15重量部の光重合開始剤(D)と、0.005〜3.0重量部の表面調整剤(E)と、を含有する、モデル材用樹脂組成物と、樹脂組成物全体100重量部に対して、20〜50重量部の水溶性単官能エチレン性不飽和単量体(G)と、20〜49重量部のオキシエチレン基及び/又はオキシプロピレン基を含むポリアルキレングリコール(H)と、35重量部以下の水溶性有機溶剤(I)と、5〜20重量部の光重合開始剤(D)と、0.005〜3.0重量部の表面調整剤(E)と、を含有する、サポート材用樹脂組成物と、を用いて光造形品を製造する方法が記載されている。
特開2012−111226号公報 特開2017−31249号公報
例えば、造形材から得られた造形物には、例えば、引張り強度が40MPa以上であること、又は、シャルピー衝撃強度が1.7kJ/m以上であること、などの望まれる物性がある。このような物性を得るための造形材としては、例えば、ラジカル重合性基を分子内に1つ有する単量体A、ラジカル重合性基とカチオン重合性基とを分子内に有する単量体B、ウレタン基を有さず且つラジカル重合性基を分子内に2つ以上有する単量体C、ウレタン基を有し且つラジカル重合性基を分子内に2つ以上有する単量体D、光重合開始剤E、及び、酸素捕捉剤Fを含む造形材が挙げられる。
しかしながら、上記のような造形材を用いた場合であっても、造形物の下部を支えるサポート部を形成するために用いるサポート材との組み合わせによっては、造形材のみから形成された造形物と比較して、サポート材と合わせて得られた造形物の硬度が低下してしまうことがある。
本発明が解決しようとする課題は、造形材とサポート材とを有する三次元造形用材料セットにおいて、上記の組成の造形材と、水溶性単量体、ヒドロキシ基を有する炭素数16以上20以下の不飽和脂肪酸及び該不飽和脂肪酸の低級アルコールエステルからなる群より選択される少なくとも1種の化合物、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、光重合開始剤、及び、重合禁止剤を含むサポート材とを組み合わせた場合に比べ、造形材のみから形成された造形物に対し、硬度の低下が抑制された造形物が得られる三次元造形用材料セットを提供することである。
前記課題を解決するための具体的手段には、下記の態様が含まれる。
<1>に係る発明は、
ラジカル重合性基を分子内に1つ有する単量体A、ラジカル重合性基とカチオン重合性基とを分子内に有する単量体B、ウレタン基を有さず且つラジカル重合性基を分子内に2つ以上有する単量体C、ウレタン基を有し且つラジカル重合性基を分子内に2つ以上有する単量体D、光重合開始剤E、及び、酸素捕捉剤Fを含む造形材と、
水溶性単量体a、ヒドロキシ基を有する炭素数16以上20以下の不飽和脂肪酸及び該不飽和脂肪酸の低級アルコールエステルからなる群より選択される少なくとも1種の化合物b、エチレングリコールモノイソブチルエーテル及びアクリル酸2−(2−エトキシエトキシ)エチルからなる群より選択される少なくとも1種の化合物c、光重合開始剤d、及び、重合禁止剤eを含むサポート材と、
を有し、
前記単量体Bの前記造形材の全質量に対する含有率が10質量%以上30質量%以下であり、
前記単量体Cの前記造形材の全質量に対する含有率が15質量%以上35質量%以下であり、
前記造形材の表面張力ST1と前記サポート材の表面張力ST2との関係がST1≧ST2を満たす、三次元造形用材料セット。
<2>に係る発明は、
前記造形材から得られた造形物の引張り強度が40MPa以上である、<1>に記載の三次元造形用材料セット。
<3>に係る発明は、
前記造形材から得られた造形物のシャルピー衝撃強度が1.7kJ/m以上である、<1>又は<2>に記載の三次元造形用材料セット。
<4>に係る発明は、
前記単量体Aの前記造形材の全質量に対する含有率が23質量%以上50質量%以下である、<1>〜<3>のいずれか1に記載の三次元造形用材料セット。
<5>に係る発明は、
前記単量体Aの前記造形材の全質量に対する含有率が23質量%以上40質量%以下である、<4>に記載の三次元造形用材料セット。
<6>に係る発明は、
前記単量体Dの前記造形材の全質量に対する含有率が5質量%以上20質量%以下である、<1>〜<5>のいずれか1に記載の三次元造形用材料セット。
<7>に係る発明は、
前記単量体Cの前記造形材の全質量に対する含有率が20質量%以上30質量%以下である、<1>〜<6>のいずれか1に記載の三次元造形用材料セット。
<8>に係る発明は、
前記酸素捕捉剤Fが4−(ジメチルアミノ)安息香酸エチルである、<1>〜<7>のいずれか1に記載の三次元造形用材料セット。
<9>に係る発明は、
前記水溶性単量体aが、N−ヒドロキシエチルアクリルアミド及びグリセリンモノメタクリレートからなる群より選択される少なくとも1つである、<1>〜<8>のいずれか1に記載の三次元造形用材料セット。
<10>に係る発明は、
前記水溶性単量体aが、グリセリンモノメタクリレートである、<9>に記載の三次元造形用材料セット。
<11>に係る発明は、
前記化合物bが、リシノール酸及びリシノールの低級アルコールエステルである、<1>〜<10>のいずれか1に記載の三次元造形用材料セット。
<12>に係る発明は、
前記水溶性単量体aの前記サポート材の全質量に対する含有率をXとし、前記化合物bの前記サポート材の全質量に対する含有率をYとし、前記化合物cの前記サポート材の全質量に対する含有率をZとしたとき、含有率X、含有率Y及び含有率Zが以下の条件を満たす、<1>〜<11>のいずれか1に記載の三次元造形用材料セット。
条件1:含有率Yが40質量%以上60質量%以下である
条件2:(含有率X+含有率Z)/(含有率Y)が0.70以上1.30以下
<13>に係る発明は、
前記水溶性単量体aの含有率Xと前記化合物cの含有率Zとが、以下の条件を満たす、<12>に記載の三次元造形用材料セット。
条件3:(含有率Z)/(含有率X)が0.2以上0.9以下
<14>に係る発明は、
前記造形材の表面張力ST1と前記サポート材の表面張力ST2との関係がST1−ST2≦2mN/mを満たす、<1>〜<13>のいずれか1に記載の三次元造形用材料セット。
<15>に係る発明は、
<1>〜<14>のいずれか1に記載の三次元造形用材料セットのうち、前記造形材を収容し、該造形材を吐出する第1吐出部と、
<1>〜<14>のいずれか1に記載の三次元造形用材料セットのうち、前記サポート材を収容し、該サポート材を吐出する第2吐出部と、
吐出した前記造形材及び前記サポート材を硬化する光を照射する光照射部と、
を備える三次元造形装置。
<1>〜<3>、<8>〜<9>、<11>〜<13>に係る発明によれば、上記の組成の造形材と、水溶性単量体、ヒドロキシ基を有する炭素数16以上20以下の不飽和脂肪酸及び該不飽和脂肪酸の低級アルコールエステルからなる群より選択される少なくとも1種の化合物、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、光重合開始剤、及び、重合禁止剤を含むサポート材とを組み合わせた場合に比べ、造形材のみから形成された造形物に対し、硬度の低下が抑制された造形物が得られる三次元造形用材料セットが提供される。
<4>又は<5>に係る発明によれば、単量体Aの造形材の全質量に対する含有率が23質量%未満である場合に比べ、50℃における粘度の低い造形材が得られ、引張り強度の高い造形物が得られる、三次元造形用材料セットが提供される。
<6>に係る発明によれば、単量体Dの造形材の全質量に対する含有率が5質量%未満又は20質量%を超える場合に比べ、造形材のみから形成された造形物に対し、硬度の低下が抑制された造形物が得られる、三次元造形用材料セットが提供される。
<7>に係る発明によれば、単量体Cの造形材の全質量に対する含有率が20質量%未満又は30質量%を超える場合に比べ、引張り強度の高い造形物が得られる、三次元造形用材料セットが提供される。
<10>に係る発明によれば、水溶性単量体aがN−ヒドロキシエチルアクリルアミドである場合に比べ、造形材のみから形成された造形物に対し、硬度の低下が抑制された造形物が得られる三次元造形用材料セットが提供される。
<14>に係る発明によれば、ST1−ST2>2mN/mである場合に比べ、造形材のみから形成された造形物に対し、硬度の低下が抑制された造形物が得られる三次元造形用材料セットが提供される。
<15>に係る発明によれば、上記の組成の造形材と、水溶性単量体、ヒドロキシ基を有する炭素数16以上20以下の不飽和脂肪酸及び該不飽和脂肪酸の低級アルコールエステルからなる群より選択される少なくとも1種の化合物、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、光重合開始剤、及び、重合禁止剤を含むサポート材とを組み合わせた三次元造形材セットを用いる場合に比べ、造形材のみから形成された造形物に対し、硬度の低下が抑制された造形物が得られる三次元造形装置が提供される。
本実施形態に係る三次元造形装置の一例を示す概略構成図である。 本実施形態に係る三次元造形物の製造方法の一例を示す工程図である。 本実施形態に係る三次元造形物の製造方法の一例を示す工程図である。 本実施形態に係る三次元造形物の製造方法の一例を示す工程図である。
以下、本発明の一例である実施形態について説明する。
なお、実質的に同一の機能を有する部材には、全図面を通して同じ符合を付与し、重複する説明は適宜省略する場合がある。
また、本明細書において、「(メタ)アクリル」は、アクリル及びメタクリルの両方を包含する概念で用いられる語であり、「(メタ)アクリレート」は、アクリレート及びメタクリレートの両方を包含する概念として用いられる語である。
また、本明細書において、「オリゴマー」とは、単量体に由来する構成単位を含む重合体であって、分子内に複数の重合性基を有するものであって、重量平均分子量が500以上10000以下のものと指す。
本実施形態に係る三次元造形用材料セットは、ラジカル重合性基を分子内に1つ有する単量体A、ラジカル重合性基とカチオン重合性基とを分子内に有する単量体B、ウレタン基を有さず且つラジカル重合性基を分子内に2つ以上有する単量体C、ウレタン基を有し且つラジカル重合性基を分子内に2つ以上有する単量体D、光重合開始剤E、及び、酸素捕捉剤Fを含む造形材と、水溶性単量体a、ヒドロキシ基を有する炭素数16以上20以下の不飽和脂肪酸及び該不飽和脂肪酸の低級アルコールエステルからなる群より選択される少なくとも1種の化合物b、エチレングリコールモノイソブチルエーテル及びアクリル酸2−(2−エトキシエトキシ)エチルからなる群より選択される少なくとも1種の化合物c、光重合開始剤d、及び、重合禁止剤eを含むサポート材と、を有する。
そして、本実施形態に係る三次元造形用材料セットは、単量体Bの前記造形材の全質量に対する含有率が10質量%以上30質量%以下であり、単量体Cの前記造形材の全質量に対する含有率が15質量%以上35質量%以下であり、造形材の表面張力ST1とサポート材の表面張力ST2との関係がST1≧ST2を満たす。
造形材から得られた三次元造形物には、例えば、引張り強度が40MPa以上であること、又は、シャルピー衝撃強度が1.7kJ/m以上であること、などの望まれる物性がある。
このような物性を得るための造形材としては、例えば、本実施形態における造形材、即ち、ラジカル重合性基を分子内に1つ有する単量体A、ラジカル重合性基とカチオン重合性基とを分子内に有する単量体B、ウレタン基を有さず且つラジカル重合性基を分子内に2つ以上有する単量体C、ウレタン基を有し且つラジカル重合性基を分子内に2つ以上有する単量体D、光重合開始剤E、及び、酸素捕捉剤Fを含む造形材が挙げられる。
上記の造形材により、自由な形状の造形物に造形するためには、造形材の下部を支えるサポート部を形成するためのサポート材が必要となる。
しかしながら、上記の組成の造形材を用いた場合であっても、造形物の下部を支えるサポート部を形成するために用いるサポート材との組み合わせによっては、造形材のみから形成された造形物と比較して、サポート材と合わせて得られた造形物の硬度が低下してしまうことがある。
これは、形成された造形物において、サポート部との接触領域周辺(つまり、造形材とサポート材との両方が吐出され、接触配置した領域周辺)のマルテンス硬度が低下することに起因するものと考えられる。マルテンス硬度の低下は、造形材とサポート材との両方が吐出され、接触配置した領域にて、サポート材の成分が造形材の方へ移行してしまうことによるものと推測される。特に、造形物とサポート部との接触領域が大きいと、サポート材の成分が造形材の方へ移行してしまう領域も増えるため、造形物全体としての引張り強度、シャルピー衝撃強度等が低下してしまうと考えられる。
このサポート材と合わせて得られた造形物の硬度が低下に着目し、上記の組成の造形材と組み合わせるサポート材について検討を行ったところ、サポート材の組成を特定し、且つ、造形材とサポート材との表面張力の大小関係を特定することで、造形材のみから形成された造形物に対し、硬度の低下が抑制された造形物が得られるといった知見を得た。
上記の知見から得られたサポート材は、水溶性単量体a、ヒドロキシ基を有する炭素数16以上20以下の不飽和脂肪酸及び該不飽和脂肪酸の低級アルコールエステルからなる群より選択される少なくとも1種の化合物b、エチレングリコールモノイソブチルエーテル及びアクリル酸2−(2−エトキシエトキシ)エチルからなる群より選択される少なくとも1種の化合物c、光重合開始剤d、及び、重合禁止剤eを含む。
前述の造形材とこれらの成分を含むサポート材とを組み合わせ、且つ、造形材の表面張力ST1とサポート材の表面張力ST2との関係がST1≧ST2を満たすことで、造形材のみから形成された造形物に対し、硬度の低下が抑制された造形物が得られる。
特に、サポート材に化合物cの代わりに、ジエチレングリコールモノブチルエーテルを用いると、造形物の硬度の大きな低下がみられることから、化合物cの添加による効果が大きいものと推測される。
−造形物の物性−
前述のように、造形材から得られた三次元造形物には、例えば、引張り強度が40MPa以上であることが望まれる。
即ち、サポート材を使用せず、前述の本実施形態における造形材のみから得られた造形物の引張り強度が40MPa以上であることが好ましく、本実施形態に係る三次元造形用材料セットから得られた造形物の引張り強度が40MPa以上であることがより好ましい。
ここで、引張り強度は、日本電産シンポ(株)製の小型卓上試験機を用いて測定する。フォースゲージはFGP−10を用いる。
また、造形材から得られた三次元造形物には、例えば、シャルピー衝撃強度が1.7kJ/m以上であることが望まれる。
即ち、サポート材を使用せず、前述の本実施形態における造形材のみから得られた造形物のシャルピー衝撃強度が1.7kJ/m以上であることが好ましく、本実施形態に係る三次元造形用材料セットから得られた造形物のシャルピー衝撃強度が1.7kJ/m以上であることがより好ましい。
ここで、シャルピー衝撃強度は、以下のようにして測定する。
まず、測定対象である造形物から、ISO多目的ダンベル試験片(測定部寸法:幅10mm/厚さ1mm)を切り出す。続いて、得られたISO多目的ダンベル試験片を、ノッチングツール(東洋精機社製、ノッチング装置)によりノッチ加工する。ノッチ加工を施したISO多目的ダンベルについて、デジタル耐衝撃測定装置(東洋精機社製、DG−UB型)を用いて、ISO−179−1(2010年)に準拠する方法で、シャルピー衝撃強度を測定する。
−造形材とサポート材との表面張力の関係−
本実施形態において、造形材の表面張力ST1とサポート材の表面張力ST2との関係がST1≧ST2を満たす。
この関係を満たすことで、造形材のみから形成された造形物に対し、硬度の低下が抑制された造形物が得られる。
特に、ST1−ST2≦2mN/mを満たすことで、造形材のみから形成された造形物に対し、硬度の低下がより抑制された造形物が得られる傾向にある。
〔造形材〕
本実施形態における造形材は、ラジカル重合性基を分子内に1つ有する単量体A(以下、単に「単量体A」ともいう)、ラジカル重合性基とカチオン重合性基とを分子内に有する単量体B(以下、単に「単量体B」ともいう)、ウレタン基を有さず且つラジカル重合性基を分子内に2つ以上有する単量体C(以下、単に「単量体C」ともいう)、ウレタン基を有し且つラジカル重合性基を分子内に2つ以上有する単量体D(以下、単に「単量体D」ともいう)、光重合開始剤E、及び、酸素捕捉剤Fを含む。
以下、造形材に含まれる各成分について説明する。
[ラジカル重合性基を分子内に1つ有する単量体A]
単量体Aは、その分子内にラジカル重合性基を1つ有する。ラジカル重合性基としては、特に限定されないが、エチレン性不飽和基が好ましく、特に、(メタ)アクリロイル基が好ましいものとして挙げられる。
即ち、単量体Aとしては、(メタ)アクリロイル基を分子内に1つ有する単量体である、単官能の(メタ)アクリレートが特に好ましい。
単官能の(メタ)アクリレートとしては、例えば、直鎖状、分岐状、又は環状のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート、ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリレート、複素環を有する(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド化合物等が挙げられる。
アルキル(メタ)アクリレートとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、4−t−シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリレートとしては、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコールのブロックポリマーのモノ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
複素環を有する(メタ)アクリレートとしては、例えばテトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、4−(メタ)アクリロイルオキシメチル−2−メチル−2−エチル−1,3−ジオキソラン、4−(メタ)アクリロイルオキシメチル−2−シクロヘキシル−1,3−ジオキソラン、アダマンチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
(メタ)アクリルアミド化合物としては、例えば、(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−ブチル(メタ)アクリルアミド、N,N’−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N’−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシブチル(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。
これらの中でも、造形物の引っ張り強度を高める点、造形物の体積収縮率の低減の点から、単量体Aとしては、嵩高い置換基を有するアルキル(メタ)アクリレート、及び複素環を有する(メタ)アクリレートが好ましい。
中でも、単量体Aとしては、造形物の体積収縮率低減の点から、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、アダマンチル(メタ)アクリレートが好ましい。
単量体Aは、1種単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。
造形材における単量体Aの含有率は、引張り強度の高い造形物を得る観点、インクジェットに適した粘度への調整の観点等から、造形材の全質量に対して23質量%以上50質量%以下であることが好ましく、23質量%以上45質量%以下がより好ましく、23質量%以上40質量%以下が更に好ましい。
単量体Aの含有率が上記の範囲であることで、例えば、形成される造形物の引張り強度を40MPa以上にし易くなる傾向があり、また、造形材の55℃における粘度を10mPa・s以上14mPa・s以下に調整し易くなる傾向がある。
[単量体B]
単量体Bは、その分子内にラジカル重合性基とカチオン重合性基とを有する。単量体Bにおけるラジカル重合性基としては、前述の単量体Aにおけるラジカル重合性基と同様であり、好ましい態様も同様である。単量体Bにおけるカチオン重合性基としては、特に制限はされないが、ビニルエーテル基が好ましい。
即ち、単量体Bとしては、(メタ)アクリロイル基とビニルエーテル基とを分子内に有する単量体(「異種重合性モノマー」ともいう)が好ましい。
単量体Bとしては、例えば、(メタ)アクリル酸2−(2−ビニロキシエトキシ)エチル等が挙げられる。
単量体Bは、1種単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。
造形材における単量体Bの含有率は、引張り強度の高い造形物を得る観点、衝撃強度の高い造形物を得る観点等から、造形材の全質量に対して10質量%以上30質量%以下であり、15質量%以上30質量%以下が好ましく、20質量%以上30質量%以下がより好ましい。
単量体Bの含有率が上記の範囲であることで、例えば、形成される造形物の引張り強度を40MPa以上に高くする傾向があり、また、形成される造形物のシャルピー衝撃強度を1.7kJ/m以上に高くする傾向がある。
[単量体C]
単量体Cは、その分子内にウレタン基を有さず且つラジカル重合性基を2つ以上有する。単量体Cにおけるラジカル重合性基としては、前述の単量体Aにおけるラジカル重合性基と同様であり、好ましい態様も同様である。単量体Cが有さない「ウレタン基」とは、「−NHC(=O)O−」又は「−OC(=O)NH−」を指し、単量体Cはこの構造を含まない。
即ち、単量体Cとしては、(メタ)アクリロイル基を分子内に2つ以上有する単量体である、多官能の(メタ)アクリレートであり、その分子内にウレタン基を有しないものが好ましい。
単量体Cとしての多官能の(メタ)アクリレートのうち、2官能の(メタ)アクリレートとしては、例えば、1,10−デカンジオールジアクリレート、2−メチル−1,8−オクタンジオールジアクリレート、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレート、1,8−オクタンジオールジアクリレート、1,7−ヘプタンジオールジアクリレート、ポリテトラメチレングリコールジアクリレート、3−メチル−1,5−ペンタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、EO(エチレンオキサイド)変性ビスフェノールAジアクリレート、PO(プロピレンオキサイド)変性ビスフェノールAジアクリレート、EO変性水添ビスフェノールAジアクリレート、EO(エチレンオキサイド)変性ビスフェノールFジアクリレート、アクリル酸2−[5−エチル−5−[(アクリロイルオキシ)メチル]−1,3−ジオキサン−2−イル]−2,2−ジメチルエチル等が挙げられる。
単量体Cとしての多官能の(メタ)アクリレートのうち、3官能以上の(メタ)アクリレートとしては、例えば、トリメチロールプロパントリアクリレート、エトキシ化トリメチロールプロパントリアクリレート、プロポキシ化トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、エトキシ化グリセリントリアクリレート、テトラメチロールメタントリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、エトキシ化ペンタエリスリトールテトラアクリレート、EO(エチレンオキサイド)変性ジグリセリンテトラアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等が挙げられる。
これらの中でも、造形物の硬度を高める点、造形物の引っ張り強度を高める点から、単量体Cとしては、2官能の(メタ)アクリレートが好ましい。
中でも、造形物の引っ張り強度を高める点から、EO(エチレンオキサイド)変性ビスフェノールAジアクリレート、PO(プロピレンオキサイド)変性ビスフェノールAジアクリレートが好ましい。
単量体Cは、1種単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。
造形材における単量体Cの含有率は、引張り強度の高い造形物を得る観点、衝撃強度の高い造形物を得る観点、インクジェットに適した粘度への調整の観点等から、造形材の全質量に対して15質量%以上35質量%以下であり、18質量%以上33質量%以下が好ましく、20質量%以上30質量%以下がより好ましい。
単量体Bの含有率が上記の範囲であることで、例えば、形成される造形物の引張り強度を40MPa以上に高くする傾向があり、また、形成される造形物のシャルピー衝撃強度を1.7kJ/m以上に高くする傾向があり、更に、造形材の55℃における粘度を10mPa・s以上14mPa・s以下に調整し易くなる傾向がある。
[単量体D]
単量体Dは、その分子内にウレタン基を有し且つラジカル重合性基を分子内に2つ以上有する。単量体Dにおけるラジカル重合性基としては、前述の単量体Aにおけるラジカル重合性基と同様であり、好ましい態様も同様である。
即ち、単量体Dとしては、ウレタン基である「−NHC(=O)O−」又は「−OC(=O)NH−」を有し、且つ、(メタ)アクリロイル基を分子内に2つ以上有する単量体である、多官能のウレタン(メタ)アクリレートが好ましい。
−多官能のウレタン(メタ)アクリレート−
多官能のウレタン(メタ)アクリレートは、ウレタン基と2個以上の(メタ)アクリロイル基を一分子内に有する化合物である。
多官能のウレタン(メタ)アクリレートは、モノマーであってもよいし、オリゴマーであってもよいが、例えば、ウレタン結合を含む構成単位を有するオリゴマーであることが好ましい。
多官能のウレタン(メタ)アクリレートの官能数((メタ)アクリロイル基の数)は、2以上20以下(好ましくは2以上15以下)がよい。
多官能のウレタン(メタ)アクリレートとしては、例えば、ポリイソシアネート化合物と、ポリオール化合物と、ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリレートと、を用いた反応生成物が挙げられる。
具体的には、多官能のウレタン(メタ)アクリレートとしては、例えば、ポリイソシアネート化合物及びポリオール化合物を反応させたプレポリマーであって、末端にイソシアネート基を有するプレポリマーと、ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリレートと、の反応生成物が挙げられる。
以下、多官能のウレタン(メタ)アクリレートを得るための成分について説明する。
・ポリイソシアネート化合物
ポリイソシアネート化合物としては、例えば、鎖状飽和炭化水素イソシアネート、環状飽和炭化水素イソシアネート、芳香族ポリイソシアネート等が挙げられる。これら中でも、ポリイソシアネート化合物は、近紫外領域に光吸収帯を持たない鎖状飽和炭化水素イソシアネート、及び、近紫外領域に光吸収帯を持たない環状飽和炭化水素イソシアネートが好ましい。
鎖状飽和炭化水素イソシアネートとしては、例えば、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等が挙げられる。
環状飽和炭化水素イソシアネートとしては、例えば、イソホロンジイソシアネート、ノルボルナンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、メチレンビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)、水添ジフェニルメタンジイソシアネート、水添キシレンジイソシアネート、水添トルエンジイソシアネート等が挙げられる。
芳香族ポリイソシアネートとしては、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、1,3−キシリレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ジイソシアネート、6−イソプロピル−1,3−フェニルジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート等が挙げられる。
・ポリオール化合物
ポリオール化合物としては、例えば、ジオール等の多価アルコールが挙げられる。
ジオールとしては、例えば、アルキレングリコール(例えば、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、2−メチル−1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2,3,5−トリメチル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2−エチル−1,6−ヘキサンジオール、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、1,12−ドデカンジオール、1,14−テトラデカンジオール、1,16−ヘキサデカンジオール、1,2−ジメチロールシクロヘキサン、1,3−ジメチロールシクロヘキサン、1,4−ジメチロールシクロヘキサン等)等が挙げられる。
ジオール以外の多価アルコールとしては、例えば、ヒドロキシル基を3個以上含有するアルキレン多価アルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,2,6−ヘキサントリオール、1,2,4−ブタントリオール、エリスリトール、ソルビトール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、マンニトール等)が挙げられる。
ポリオール化合物としては、例えば、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオール等も挙げられる。
ポリエーテルポリオールとしては、例えば、多価アルコールの多量体、多価アルコールとアルキレンオキサイドとの付加物、アルキレンオキサイドの開環重合体等が挙げられる。
ここで、多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジオール、1,8−デカンジオール、オクタデカンジオール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ヘキサントリオール等が挙げられる。
アルキレンオキサイドとしては、例えば、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、スチレンオキサイド、エピクロロヒドリン、テトラヒドロフラン等が挙げられる。
ポリエステルポリオールとしては、例えば、多価アルコールと二塩基酸との反応生成物、環状エステル化合物の開環重合体等が挙げられる。
ここで、多価アルコールとしては、例えば、ポリエーテルポリオールの説明で例示した多価アルコールが挙げられる。
二塩基酸としては、例えば、カルボン酸(例えば、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ダイマー酸、マレイン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等)、カルボン酸の無水物等が挙げられる。
環状エステル化合物としては、例えば、ε−カプロラクトン、β−メチル−δ−バレロラクトン等が挙げられる。
ポリカーボネートポリオールとしては、例えば、グリコールとアルキレンカーボネートとの反応生成物、グリコールとジアリールカーボネートとの反応生成物、グリコールとジアルキルカーボネートとの反応生成物等が挙げられる。
ここで、アルキレンカーボネートとしては、例えば、エチレンカーボネート、1,2−プロピレンカーボネート、1,2−ブチレンカーボネート等が挙げられる。
ジアリールカーボネートとしては、例えば、ジフェニルカーボネート、4−メチルジフェニルカーボネート、4−エチルジフェニルカーボネート、4−プロピルジフェニルカーボネート、4,4’−ジメチルジフェニルカーボネート、2−トリル−4−トリルカーボネート、4,4’−ジエチルジフェニルカーボネート、4,4’−ジプロピルジフェニルカーボネート、フェニルトルイルカーボネート、ビスクロロフェニルカーボネート、フェニルクロロフェニルカーボネート、フェニルナフチルカーボネート、ジナフチルカーボネート等が挙げられる。
ジアルキルカーボネートとしては、例えば、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジ−n−プロピルカーボネート、ジイソプロピルカーボネート、ジ−n−ブチルカーボネート、ジイソブチルカーボネート、ジ−t−ブチルカーボネート、ジ−n−アミルカーボネート、ジイソアミルカーボネート等が挙げられる。
・ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリレート
ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリレートとしては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリレートとしては、例えば、グリシジル基含有化合物(例えばアルキルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、グリシジル(メタ)アクリレート等)と(メタ)アクリル酸との付加物も挙げられる。
−多官能のウレタン(メタ)アクリレートの重量平均分子量−
多官能のウレタン(メタ)アクリレートの重量平均分子量としては、500以上5,000以下が好ましく、1,000以上3,000以下がより好ましい。
多官能のウレタン(メタ)アクリレートの重量平均分子量は、ポリスチレンを標準物質としたゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により測定される値である。
単量体Dは、1種単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。
造形材における単量体Dの含有率は、シャルピー衝撃強度向上の観点及び引っ張り強度向上の観点から、造形材の全質量に対して5質量%以上20質量%以下であり、5質量%以上18質量%以下が好ましく、7質量%以上18質量%以下がより好ましい。
[光重合開始剤E]
光重合開始剤Eとしては、単量体A〜Dの硬化反応に寄与するものであれば制限はなく、光ラジカル重合開始剤が好ましい。
光ラジカル重合開始剤としては、特に制限がなく、例えば、アセトフェノン類、ベンゾイン類、ベンゾフェノン類、ホスフィンオキシド類、ケタール類、アントラキノン類、チオキサントン類、アゾ化合物、過酸化物類、2,3−アルキルジオン化合物類、ジスルフィド化合物類、フルオロアミン化合物類、芳香族スルホニウム類等が挙げられる。
上記の中でも、造形材の硬化性と青色LED使用可能性との観点から、ホスフィンオキシド類が好ましい。
アセトフェノン類としては、例えば、2,2−エトキシアセトフェノン、p−メチルアセトフェノン、1−ヒドロキシジメチルフェニルケトン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−4−メチルチオ−2−モルフォリノプロピオフェノン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン等が挙げられる。
ベンゾイン類としては、例えば、ベンゾインベンゼンスルホン酸エステル、ベンゾイントルエンスルホン酸エステル、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル等が挙げられる。
ベンゾフェノン類としては、例えば、ベンゾフェノン、2,4−クロロベンゾフェノン、4,4−ジクロロベンゾフェノン、p−クロロベンゾフェノン等が挙げられる。
ホスフィンオキシド類としては、例えば、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド(市販品としては、BASF社、IRGACURE TPO、IGM Resins社、Omnirad TPO)、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド(市販品としては、BASF社、IRGACURE 819、IGM Resins社、Omnirad 819)等が挙げられる。
なお、光重合開始剤Eは、1種単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。
造形材における光重合開始剤Eの含有率は、造形材の全質量に対して0.1質量%以上5質量%以下が好ましく、0.5質量%以上5質量%以下がより好ましく、1質量%以上5質量%以下が更に好ましい。
[酸素捕捉剤F]
酸素捕捉剤Fとしては、例えば、アミン系酸素捕捉剤、有機リン系酸素捕捉剤等が挙げられる。
アミン系酸素捕捉剤とは、アミノ基を有する酸素捕捉剤であり、例えば、4−(ジメチルアミノ)安息香酸エチル等が挙げられる。
有機リン系酸素捕捉剤とは、リン原子を有する酸素捕捉剤であり、例えば、トリフェニルフォスフィン(TPP)、トリエチルフォスファイト(TEP)等が挙げられる。
中でも、造形材の安全性の観点から、アミン系酸素捕捉剤が好ましく、特に、4−(ジメチルアミノ)安息香酸エチルが好ましい。
酸素捕捉剤Fは、1種単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。
造形材における酸素捕捉剤Fの含有率は、造形材の全質量に対して0.1質量%以上0.5質量%以下が好ましく、0.2質量%以上0.4質量%以下がより好ましい。
[その他の成分]
本実施形態における造形材は、前述の、単量体A〜D、光重合開始剤E、及び酸素捕捉剤F以外にも、必要に応じて、重合禁止剤、界面活性剤、その他の添加剤を含んでいてもよい。
−重合禁止剤−
重合禁止剤としては、例えば、フェノール系重合禁止剤(例えば、p−メトキシフェノール、クレゾール、t−ブチルカテコール、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシトルエン、2,2'−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2'−メチレンビス(4−エチル−6−ブチルフェノール)、4,4'−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)等)、ヒンダードアミン、ヒドロキノンモノメチルエーテル(MEHQ)、ヒドロキノン等の周知の重合禁止剤が挙げられる。
重合禁止剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。
造形材における重合禁止剤の含有率は、造形材の全質量に対して0.1質量%以上1質量%以下が好ましく、0.2質量%以上0.8質量%以下がより好ましい。
−界面活性剤−
界面活性剤としては、例えば、シリコーン系界面活性剤、アクリル系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、両性界面活性剤、フッ素系界面活性剤等の周知の界面活性剤が挙げられる。
特に、界面活性剤の中でも、ラジカル重合性基を有する界面活性剤が好ましく、ラジカル重合性基を有するシリコーン系界面活性剤(例えば、エボニック社のTEGO(登録商標) RAD 2010、TEGO(登録商標) RAD 2011など)が特に好ましい。
界面活性剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。
造形材における界面活性剤の含有率は、造形材の全質量に対して、0.1質量%以上0.5質量%以下が好ましく、0.1質量%以上0.4質量%以下がより好ましい。
−その他の添加剤−
前記以外で、その他の添加剤としては、例えば、着色剤、溶剤、増感剤、定着剤、防黴剤、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、キレート剤、増粘剤、分散剤、重合促進剤、浸透促進剤、湿潤剤(保湿剤)等の周知の添加剤が挙げられる。
[造形材の特性]
・表面張力
造形材の表面張力は、例えば、20mN/m以上40mN/m以下の範囲が好ましく挙げられ、20mN/m以上30mN/m以下の範囲がより好ましい。
ここで、表面張力は、ウイルヘルミー型表面張力計(協和界面科学株式会社製)を用い、23℃、55%RHの環境において測定した値である。
・粘度
造形材の50℃における粘度は、10mPa・s以上14mPa・s以下が好ましく、11mPa・s以上14mPa・s以下がより好ましい。
ここで、粘度は、東機産業製 TVE−25Lを測定装置として用い、測定温度は50℃、せん断速度は200(1/s)の条件で測定する。
〔サポート材〕
本実施形態におけるサポート材は、水溶性単量体a、ヒドロキシ基を有する炭素数16以上20以下の不飽和脂肪酸及び該不飽和脂肪酸の低級アルコールエステルからなる群より選択される少なくとも1種の化合物b(以下、単に「化合物b」ともいう)、エチレングリコールモノイソブチルエーテル及びアクリル酸2−(2−エトキシエトキシ)エチルからなる群より選択される少なくとも1種の化合物c(以下、単に「化合物c」ともいう)、光重合開始剤d、及び、重合禁止剤eを含む。
以下、サポート材に含まれる各成分について説明する。
[水溶性単量体a]
水溶性単量体aは、水溶性であり且つその分子内にラジカル重合性基を有する。ラジカル重合性基としては、前述の単量体Aにおけるラジカル重合性基と同様であり、好ましい態様も同様である。
即ち、水溶性単量体aとしては、(メタ)アクリロイル基を分子内に有する水溶性単量体が好ましいものとして挙げられる。
水溶性単量体aは、単官能((メタ)アクリロイル基を1つ有する)であっても、多官能((メタ)アクリロイル基を2つ以上有する)であってもよいが、単官能であることが好ましい。
水溶性単量体aとしては、不飽和カルボン酸化合物、ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリレート、及び(メタ)アクリルアミド化合物が好ましく挙げられる。
不飽和カルボン酸化合物としては、(メタ)アクリル酸等が挙げられる。
ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリレート化合物としては、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、グリセリンモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコールのブロックポリマーのモノ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
(メタ)アクリルアミド化合物としては、例えば、(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−ブチル(メタ)アクリルアミド、N,N’−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N’−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリルアミド及びN−ヒドロキシブチル(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。
水溶性単量体aとしては、造形材のみから形成された造形物に対し、硬度の低下が抑制された造形物が得られ易い観点、サポート部の除去性の観点等から、ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリレート、及び(メタ)アクリルアミド化合物よりなる群から選ばれた少なくとも1種の化合物を含むことが好ましく、特に、ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリレートが好ましい。
ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリレートの中でも、造形材のみから形成された造形物に対し、硬度の低下が抑制された造形物が得られ易い観点から、グリセリンモノ(メタ)アクリレートが好ましく、グリセリンモノメタクリレートがより好ましい。
また、(メタ)アクリルアミド化合物の中では、N−ヒドロキシエチルアクリルアミド、N−ヒドロキシプロピルアクリルアミド、又はN−ヒドロキシブチルアクリルアミドが好ましく、N−ヒドロキシエチルアクリルアミドがより好ましい。
つまり、水溶性単量体aとしては、N−ヒドロキシエチルアクリルアミド及びグリセリンモノメタクリレートからなる群より選択される少なくとも1つであることが好ましく、特に、グリセリンモノメタクリレートがより好ましい。
水溶性単量体aは、1種単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。
サポート材における水溶性単量体aの含有率は、除去され易いサポート部を得る観点、造形材のみから形成された造形物に対し、硬度の低下が抑制された造形物が得られ易い観点等から、サポート材の全質量に対して10質量%以上50質量%以下が好ましく、15質量%以上45質量%以下がより好ましく、20質量%以上40質量%以下が更に好ましい。
[化合物b]
化合物bは、ヒドロキシ基を有する炭素数16以上20以下の不飽和脂肪酸及び該不飽和脂肪酸の低級アルコールエステルからなる群より選択される少なくとも1種である。
以下、ヒドロキシ基を有する炭素数16以上20以下の不飽和脂肪酸を「特定不飽和脂肪酸」ともいう。
化合物bは、分子内にヒドロキシ基を1個以上2個以下の範囲で有することが好ましい。
化合物bは、硬化反応に寄与しない非反応性物質であって、サポート材の硬化反応時に相分離を進行させ易い。そのため、化合物bを含むサポート材から得られるサポート部は、温水などで除去し易くなる傾向にある。
特定不飽和脂肪酸としては、分子内に1個以上(好ましくは1個又は2個、より好ましくは1個)のヒドロキシ基を有し、且つ、炭素数炭素数16以上20以下の不飽和脂肪酸が好ましい。また、不飽和結合の数としては、特に制限はないが、1個以上2個以下が好ましく、1個がより好ましい。
特定不飽和脂肪酸として、具体的には、例えば、リシノール酸、10−ヒドロキシ−シス−12−オクタデセン酸、リシネライジン酸、等が挙げられる。
また、ヒドロキシ基を有する炭素数16以上20以下の不飽和脂肪酸(特定不飽和脂肪酸)の低級アルコールエステルとしては、上に挙げられた特定不飽和脂肪酸と以下に示す低級アルコールとのエステルが挙げられ、中でも、リシノール酸の低級アルコールエステルであることが好ましい。
ここで、低級アルコールとしては、炭素数1以上10以下(好ましくは炭素数1以上3以下)のアルコールを指し、多価アルコールであってもよい。
低級アルコールは、特に制限はなく、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール等の1価のアルコールの他、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジオール、1,8−デカンジオール、オクタデカンジオール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ヘキサントリオール等の多価アルコールが挙げられる。
中でも、1価のアルコールであれば、メタノール、又はエタノールが好ましく、多価アルコールであれば、グリセリンが好ましい。
化合物bとしては、上記の多価アルコールを用いる場合、多価アルコールの複数あるヒドロキシ基のうち少なくとも1つが、特定不飽和脂肪酸とエステルを形成していればよい。特定不飽和脂肪酸とエステルを形成していないヒドロキシ基は、分子内にそのまま残存していてもよいし、特定不飽和脂肪酸以外の脂肪酸とエステルを形成していてもよい。
ここで、特定不飽和脂肪酸以外の脂肪酸としては、炭素数16以上20以下の脂肪酸が好ましく、オキソオクタデカン酸、10−オキソ−11−オクタデセン酸、10−ヒドロキシ−オクタデカン酸、等が挙げられる。
ヒドロキシ基を有する炭素数16以上20以下の不飽和脂肪酸(特定不飽和脂肪酸)の低級アルコールエステルとして、具体的には、例えば、リシノール酸メチル、リシノール酸エチル、リシノール酸n−プロピル、リシノール酸イソプロピル、リシノール酸n−ブチル、リシノール酸n−ヘキシル、リシノール酸n−オクチル、リシノール酸のグリセリド(具体的には、リシノール酸トリグリセリド、リシノール酸ジグリセリド、リシノール酸モノグリセリド、リシノール酸混合グリセリド)などのリシノール酸の低級アルコールエステルの他、10−ヒドロキシ−シス−12−オクタデセン酸メチル、10−ヒドロキシ−シス−12−オクタデセン酸エチル、リシネライジン酸メチル、リシネライジン酸エチル等が挙げられる。
化合物bとしては、入手容易性、除去され易いサポート部を得る観点等から、リシノール酸及びリシノール酸の低級アルコールエステルから選択される少なくとも1種であることが好ましい。
リシノール酸の低級アルコールエステルとしては、市販品を用いてもよく、例えば、伊藤製油(株)のURIC H31、URIC H62、URIC HF−1300等のURIC Hシリーズが挙げられる。
化合物bは、1種単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。
サポート材における化合物bの含有率は、除去され易いサポート部を得る観点、造形材のみから形成された造形物に対し、硬度の低下が抑制された造形物が得られ易い観点等から、サポート材の全質量に対して35質量%以上85質量%以下が好ましく、40質量%以上80質量%以下がより好ましく、43質量%以上75質量%以下が更に好ましい。
[化合物c]
化合物cは、エチレングリコールモノイソブチルエーテル(「iBDG」ともいう)及びアクリル酸2−(2−エトキシエトキシ)エチル(「EC−A」ともいう)からなる群より選択される少なくとも1種である。
化合物cとして、これらの化合物を用いることで、造形材のみから形成された造形物に対し、硬度の低下が抑制された造形物が得られ易くなる。
特に、上記の効果をより高める観点からは、アクリル酸2−(2−エトキシエトキシ)エチルが好ましい。
化合物cは、上記のうち1種単独で用いてもよいし、2種を併用してもよい。
サポート材における化合物cの含有率は、造形材のみから形成された造形物に対し、硬度の低下が抑制された造形物が得られ易い観点等から、サポート材の全質量に対して1質量%以上30質量%以下が好ましく、3質量%以上28質量%以下がより好ましく、5質量%以上25質量%以下が更に好ましい。
[光重合開始剤d]
光重合開始剤dとしては、水溶性単量体aの硬化反応に寄与するものであれば制限はなく、光ラジカル重合開始剤が好ましい。
光ラジカル重合開始剤としては、前述の光重合開始剤Eと同様であり、好ましい態様も同様である。
光重合開始剤dは、1種単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。
サポート材における光重合開始剤dの含有率は、サポート材の全質量に対して0.1質量%以上5質量%以下が好ましく、0.5質量%以上5質量%以下がより好ましく、1質量%以上5質量%以下が更に好ましい。0.5質量%以上であることで、硬化時に充分な強度を有するサポート材が得られやすく、5質量%以下であることで、造形終了後のサポート材の除去に長時間を要しない傾向にある。
[重合禁止剤e]
重合禁止剤eとしては、前述の重合禁止剤と同様であり、好ましい態様も同様である。
重合禁止剤eは、1種単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。
サポート材における重合禁止剤の含有率は、サポート材の全質量に対して0.05質量%以上1質量%以下が好ましく、0.1質量%以上0.6質量%以下がより好ましい。
[その他の成分]
本実施形態におけるサポート材は、前述の、水溶性単量体a、化合物b〜c、光重合開始剤d、及び重合禁止剤e以外にも、必要に応じて、界面活性剤、その他の添加剤を含んでいてもよい。
−界面活性剤−
本実施形態におけるサポート材は、インクジェット吐出安定性の観点から、界面活性剤を含むことが好ましい。
界面活性剤としては、例えば、シリコーン系界面活性剤、アクリル系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、両性界面活性剤、フッ素系界面活性剤等の周知の界面活性剤が挙げられる。
界面活性剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。
サポート材における界面活性剤の含有率は、サポート材の全質量に対して0.1質量%以上0.5質量%以下が好ましく、0.1質量%以上0.4質量%以下がより好ましい。
−その他の添加剤−
前記以外で、その他の添加剤としては、例えば、着色剤、溶剤、増感剤、定着剤、防黴剤、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、キレート剤、増粘剤、分散剤、重合促進剤、浸透促進剤、湿潤剤(保湿剤)等の周知の添加剤が挙げられる。
[サポート材の好ましい組成]
本実施形態におけるサポート材は、以下の組成であることが好ましい。
即ち、サポート材は、水溶性単量体aのサポート材の全質量に対する含有率をXとし、化合物bのサポート材の全質量に対する含有率をYとし、化合物cのサポート材の全質量に対する含有率をZとしたとき、含有率X、含有率Y、及び含有率Zが以下の条件を満たす、ことが好ましい。
条件1:含有率Yが40質量%以上60質量%以下である
条件2:(含有率X+含有率Z)/(含有率Y)が0.70以上1.30以下
含有率X、含有率Y、及び含有率Zが、条件1及び条件2を満たすことで、造形材のみから形成された造形物に対し、硬度の低下がより抑制された造形物が得られる傾向がある。
更に、本実施形態におけるサポート材は、水溶性単量体aの含有率Xと化合物cの含有率Zとが、以下の条件を満たす、ことがより好ましい。
条件3:(含有率Z)/(含有率X)が0.2以上0.9以下
含有率X及び含有率Zが、条件3を満たすことで、造形材のみから形成された造形物に対し、硬度の低下がより抑制された造形物が得られる傾向がある。
[サポート材の特性]
・表面張力
サポート材の表面張力は、例えば、20mN/m以上40mN/m以下の範囲が好ましく挙げられ、20mN/m以上30mN/m以下の範囲がより好ましい。
ここで、サポート材の表面張力は、前述の造形材の表面張力と同じ方法で測定すればよい。
・粘度
サポート材の50℃における粘度は、10mPa・s以上14mPa・s以下が好ましく、11mPa・s以上14mPa・s以下がより好ましい。
ここで、サポート材の粘度は、前述の造形材の表面張力と同じ方法で測定すればよい。
〔三次元造形装置、及び三次元造形物の製造方法〕
本実施形態に係る三次元造形装置は、本実施形態に係る三次元造形用材料セットのうちの造形材を収容し、造形材を吐出する第1吐出部と、本実施形態に係る三次元造形用材料セットのうちのサポート材を収容し、サポート材を吐出する第2吐出部と、吐出した造形材及びサポート材を硬化する光を照射する光照射部と、を備える。
上記の三次元造形装置では、例えば、本実施形態に係る三次元造形用材料セットのうちの造形材を吐出する第1吐出工程と、本実施形態に係る三次元造形用材料セットのうちのサポート材を吐出する第2吐出工程と、吐出した造形材及びサポート材を硬化する光を照射する光照射工程と、を経て三次元造形物が製造される。
ここで、第1吐出工程及び第2吐出工程における吐出方法としては、特に限定されないが、インクジェット方式による吐出であることが好ましく、インクジェットヘッドを用いた吐出がより好ましい。
インクジェットヘッドは、特に制限はなく、公知のインクジェットヘッドが用いられる。例えば、ピエゾ型のインクジェットヘッドが挙げられる。
また、インクジェットヘッドの数や、インクジェットヘッドにおけるノズル数は、特に制限はなく、適宜設定すればよい。
造形材及びサポート材の吐出温度は、特に制限はなく、使用する造形材及びサポート材の吐出温度に応じてそれぞれ調整される。
造形材及びサポート材の吐出量についても、特に制限はなく、目的とする厚さとなる量を吐出すればよい。また、必要に応じて、吐出は、複数回行ってもよい。
また、光照射工程における「光」は、造形材及びサポート材が硬化する波長の光であればよく、特に断りのない限り、可視光線だけでなく、紫外線、及び、赤外線等も含むものとする。
また、造形材とサポート材とは、一度に硬化してもよいし、別々に硬化してもよい。
第1吐出部、第2吐出部、及び光照射部を備えた三次元造形装置では、例えば、本実施形態に係る三次元造形用材料セットのうちの造形材を吐出し、光の照射により硬化して造形物を形成し、本実施形態に係る三次元造形用材料セットのうちのサポート材を吐出し、光の照射により硬化して造形物の少なくとも一部を支持するサポート部(支持部)を形成する。
そして、造形物の形成後、サポート部を除去して、三次元造形物を製造する。
以下、本実施形態に係る三次元造形装置の一例として、第1吐出部、第2吐出部、及び光照射部を備えた三次元造形装置について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態に係る三次元造形装置のうち、第1吐出部、第2吐出部、及び光照射部を備えた三次元造形装置の一例を示す概略構成図である。
本実施形態に係る三次元造形装置101は、インクジェット方式の三次元造形装置である。図1に示すように、三次元造形装置101は、例えば、造形ユニット10と、造形台20と、を備えている。また、三次元造形装置101は、装置に脱着されるように、本実施形態に係る三次元造形用材料セットのうちの造形材を収容する造形材カートリッジ30と、本実施形態に係る三次元造形用材料セットのうちのサポート材を収容するサポート材カートリッジ32と、を備えている。なお、図1中、MDは造形物を示し、SPはサポート部を示す。
造形ユニット10は、例えば、本実施形態に係る三次元造形用材料セットのうちの造形材の液滴を吐出する造形材吐出ヘッド12(第1吐出部の一例)と、本実施形態に係る三次元造形用材料セットのうちのサポート材の液滴を吐出するサポート材吐出ヘッド14(第2吐出部の一例)と、光を照射する光照射装置16とを備えている。
その他、造形ユニット10は、図示しないが、例えば、造形台20上に吐出した造形材及びサポート材のうち、余分な造形材及びサポート材を除去し、平坦化する回転ローラを備えていてもよい。
造形ユニット10は、例えば、不図示の駆動装置により、造形台20の造形領域上を、主走査方向と、これと交差(例えば直交)する副走査方向に移動する方式(所謂、キャリッジ方式)となっている。
造形材吐出ヘッド12及びサポート材吐出ヘッド14は、各々、各材の液滴を圧力により吐出するピエゾ方式(圧電方式)の吐出ヘッドが適用されている。各吐出ヘッドは、これに限られず、ポンプによる圧力により、各材を吐出する方式の吐出ヘッドであってもよい。
造形材吐出ヘッド12は、例えば、造形材カートリッジ30と不図示の供給管を通じて連結されている。そして、造形材カートリッジ30により、造形材吐出ヘッド12へ造形材が供給される。
サポート材吐出ヘッド14は、例えば、サポート材カートリッジ32と不図示の供給管を通じて連結されている。そして、サポート材カートリッジ32により、サポート材吐出ヘッド14へ造形材が供給される。
造形材吐出ヘッド12及びサポート材吐出ヘッド14は、各々、有効な吐出領域(造形材及びサポート材を吐出するノズルの配置領域)が、造形台20の造形領域よりも小さい短尺状の吐出ヘッドとなっている。
なお、造形材吐出ヘッド12及びサポート材吐出ヘッド14は、各々、例えば、有効な吐出領域(造形材及びサポート材を吐出するノズルの配置領域)が、造形台20上の造形領域幅(造形ユニット10の移動方向(主走査方向)と交差(例えば直交)する方向の長さ)以上とした長尺状のヘッドとしてもよい。この場合、造形ユニット10は、主走査方向のみに移動する方式とする。
光照射装置16は、造形材及びサポート材が硬化する波長の光を照射する装置であればよく、例えば、紫外光を照射する紫外線照射装置が用いられる。
紫外線照射装置としては、例えば、メタルハライドランプ、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、デイープ紫外線ランプ、マイクロ波を用い外部から無電極で水銀灯を励起するランプ、紫外線レーザ、キセノンランプ、UV−LED(紫外線発光ダイオード)等の光源を有する装置が適用される。
紫外線照射装置は、三次元造形物の製造時における温度上昇を抑制する観点から、これらの中でも、紫外線レーザ、UV−LED(紫外線発光ダイオード)が好ましい。
造形台20は、造形材及びサポート材が吐出されて造形物が形成される造形領域を有する面を有している。そして、造形台20は、不図示の駆動装置により、昇降する。
次に、本実施形態に係る三次元造形装置101の動作(三次元造形物の製造方法)について説明する。
まず、不図示のコンピュータ等により、例えば、造形材により造形する三次元造形物の三次元CAD(Computer Aided Design)データから、三次元造形用のデータとして、例えば、造形物を形成するための二次元形状データ(スライスデータ)を生成する。このとき、サポート材によりサポート部を形成するための二次元形状データ(スライスデータ)も生成する。サポート部を形成するための二次元形状データは、下方位置の造形物の幅より、上方位置の造形物の幅が大きく、所謂、オーバーハングしている部分がある場合、このオーバーハング部分を下方より支持するようにサポート部が形成されるようになっている。
次に、造形物を形成するための二次元形状データに基づいて、造形ユニット10を移動させながら、造形材吐出ヘッド12から、造形材を吐出し、造形台20上に、造形材の層を形成する。そして、光照射装置16により、造形材の層へ光を照射し、造形材を硬化し、造形物の一部となる層を形成する。
必要に応じて、サポート部を形成するための二次元データに基づいて、造形ユニット10を移動させながら、サポート材吐出ヘッド14から、サポート材を吐出し、造形台20上に、造形材の層と隣接して、サポート材の層を形成する。そして、光照射装置16により、サポート材の層へ光を照射し、サポート材を硬化し、サポート部の一部となる層を形成する。
このようにして、造形物の一部となる層と、必要に応じて、サポート部の一部となる層とからなる第1層LAY1を形成する(図2参照)。ここで、図2中、MD1は、第1層LAY1における造形物の一部となる層を示し、SP1は、第1層LAY1におけるサポート部の一部となる層を示す。
次に、造形台20を下降する。この造形台20の下降は、次に形成する第2層(造形物の一部となる層と、必要に応じて、サポート部の一部となる層とからなる第2層)の厚み分とする。
次に、第1層LAY1と同様に、造形物の一部となる層と、必要に応じて、サポート部の一部となる層とからなる第2層LAY2を形成する(図3参照)。ここで、図3中、MD2は、第2層LAY2における造形物の一部となる層を示し、SP2は、第2層LAY2におけるサポート部の一部となる層を示す。
そして、この第1層LAY1及び第2層LAY2を形成する動作を繰り返し実施し、第n層LAYnまで形成する。これにより、少なくとも一部がサポート部でサポートされた造形物が形成される(図4参照)。ここで、図4中、MDnは、第n層LAYnにおける造形物の一部となる層を示す。MDは造形物を示す。SPはサポート部を示す。
その後、造形物からサポート部を除去すると、目的とする三次元造形物が得られる。ここで、サポート部の除去は、例えば、手で取り外す方式(ブレークアウェイ方式)、気体を噴射して取り外す方式の他、サポート部を有する状態の三次元造形物を温水中に浸漬してサポート部を溶解させて除去する方法(浸漬法)、サポート部を有する状態の三次元造形物に温水を噴射しサポート部を溶解させつつ水圧で除去する方法(噴射法)等が採用される。簡易な除去方法という観点で、浸漬法による除去がより好ましい。浸漬法では、超音波の照射も好適に併用される。
なお、得られた三次元造形物は、研磨処理等の後処理を施してもよい。
以下、実施例により本実施形態を詳細に説明するが、本実施形態は、これら実施例に何ら限定されるものではない。なお、以下の説明において、特に断りのない限り、「部」及び「%」はすべて質量基準である。
<造形材1の調製>
下記成分を混合し、造形材1を調製した。
・ウレタンアクリレートオリゴマー(単量体D):15.0質量部
(「UA−4400」新中村化学工業(株))
・2官能の(メタ)アクリレート(単量体C):26.0質量部
(「M−211B(EO変性ビスフェノールAジアクリレート)」東亞合成(株))
・アルキル(メタ)アクリレート(単量体A):24.4質量部
(「DCPA(ジシクロペンタニルアクリレート)」、東京化成工業(株))
・異種重合性モノマー(単量体B):29.7質量部
(「VEEA(アクリル酸2−(2−ビニロキシエトキシ)エチル)」(株)日本触媒)
・光重合開始剤E:4.0質量部
(「Omnirad 819」IGM Resins社)
・重合禁止剤:0.4質量部
(「Genorad 21」Rahn AG社(スイス))
・酸素捕捉剤F:0.3質量部
(「Omnirad EDB(4−(ジメチルアミノ)安息香酸エチル)」IGM Resins社)
・界面活性剤:0.2質量部
(「TEGO(登録商標) Rad 2011」エボニック社)
<造形材2の調製>
下記成分を混合し、造形材2を調製した。
・ウレタンアクリレートオリゴマー(単量体D):10.0質量部
(「UA−4400」新中村化学工業(株))
・2官能の(メタ)アクリレート(単量体C):30.0質量部
(「M−211B(EO変性ビスフェノールAジアクリレート)」東亞合成(株))
・アルキル(メタ)アクリレート(単量体A):29.4質量部
(「DCPA(ジシクロペンタニルアクリレート)」、東京化成工業(株))
・異種重合性モノマー(単量体B):27.7質量部
(「VEEA(アクリル酸2−(2−ビニロキシエトキシ)エチル)」(株)日本触媒)
・光重合開始剤E:4.0質量部
(「Omnirad 819」IGM Resins社)
・重合禁止剤:0.4質量部
(「Genorad 21」Rahn AG社(スイス))
・酸素捕捉剤F:0.3質量部
(「Omnirad EDB(4−(ジメチルアミノ)安息香酸エチル)」IGM Resins社)
・界面活性剤:0.2質量部
(「TEGO(登録商標) Rad 2011」エボニック社)
<造形材3の調製>
下記成分を混合し、造形材3を調製した。
・ウレタンアクリレートオリゴマー(単量体D):15.0質量部
(「UA−4400」新中村化学工業(株))
・2官能の(メタ)アクリレート(単量体C):20.0質量部
(「M−211B(EO変性ビスフェノールAジアクリレート)」東亞合成(株))
・アルキル(メタ)アクリレート(単量体A):39.4質量部
(「DCPA(ジシクロペンタニルアクリレート)」、東京化成工業(株))
・異種重合性モノマー(単量体B):22.7質量部
(「VEEA(アクリル酸2−(2−ビニロキシエトキシ)エチル)」(株)日本触媒)
・光重合開始剤E:4.0質量部
(「Omnirad 819」IGM Resins社)
・重合禁止剤:0.4質量部
(「Genorad 21」Rahn AG社(スイス))
・酸素捕捉剤F:0.3質量部
(「Omnirad EDB(4−(ジメチルアミノ)安息香酸エチル)」IGM Resins社)
・界面活性剤:0.2質量部
(「TEGO(登録商標) Rad 2011」エボニック社)
<造形材4の調製>
下記成分を混合し、造形材4を調製した。
・2官能の(メタ)アクリレート(単量体C):36.0質量部
(「M−211B(EO変性ビスフェノールAジアクリレート)」東亞合成(株))
・アルキル(メタ)アクリレート(単量体A):22.4質量部
(「DCPA(ジシクロペンタニルアクリレート)」、東京化成工業(株))
・ウレタンアクリレートオリゴマー(単量体D):5.0質量部
(「U−200PA」新中村化学工業(株))
・異種重合性モノマー(単量体B):33.7質量部
(「VEEA(アクリル酸2−(2−ビニロキシエトキシ)エチル)」(株)日本触媒)
・光重合開始剤E:4.0質量部
(「Omnirad 819」IGM Resins社)
・重合禁止剤:0.4質量部
(「Genorad 21」Rahn AG社(スイス))
・酸素捕捉剤F:0.3質量部
(「Omnirad EDB(4−(ジメチルアミノ)安息香酸エチル)」IGM Resins社)
・界面活性剤:0.2質量部
(「TEGO(登録商標) Rad 2011」エボニック社)
<造形材5の調製>
下記成分を混合し、造形材5を調製した。
・ウレタンアクリレートオリゴマー(単量体D):10.0質量部
(「UA−4400」新中村化学工業(株))
・2官能の(メタ)アクリレート(単量体C):10.0質量部
(「M−211B(EO変性ビスフェノールAジアクリレート)」東亞合成(株))
・アルキル(メタ)アクリレート(単量体A):29.4質量部
(「DCPA(ジシクロペンタニルアクリレート)」、東京化成工業(株))
・異種重合性モノマー(単量体B):47.7質量部
(「VEEA(アクリル酸2−(2−ビニロキシエトキシ)エチル)」(株)日本触媒)
・光重合開始剤E:4.0質量部
(「Omnirad 819」IGM Resins社)
・重合禁止剤:0.4質量部
(「Genorad 21」Rahn AG社(スイス))
・酸素捕捉剤F:0.3質量部
(「Omnirad EDB(4−(ジメチルアミノ)安息香酸エチル)」IGM Resins社)
・界面活性剤:0.2質量部
(「TEGO(登録商標) Rad 2011」エボニック社)
[造形材の粘度及び表面張力の測定]
得られた各造形材の50℃における粘度及び表面張力を前述の方法にて測定した。
結果を表1に示す。
[造形材単独での造形物の作製及び測定]
得られた各造形材を単独で用いて、三次元造形物を得た。
具体的には、三次元造形装置は、インクジェットヘッドとして富士フィルムダイマティックス社製Polarisヘッド(型番:PQ512/85)を、紫外線照射光源としてINTEGRATION TECHNOLOGY LTD社製Subzero−055(100w/cmの強度)を選択し、これらを駆動部と制御部とからなる造形装置に設置し、これを試験用の造形装置とした。
なお、造形装置は、インクジェットヘッドと光源とが共に往復運動する方式であり、一度の走査(スキャン)毎に厚み20μmの造形部及び必要に応じサポート部の積層、並びに、紫外線照射による硬化処理を行い、三次元造形物、及び、必要に応じてサポート部の形成を行う装置とした。また、造形装置では、造形材及びサポート材は、遮光条件下、保存タンクから送液ポンプによりサンゴバン社製Tygon 2375耐薬チューブを経由し、日本ポール(株)製プロファイル・スター A050フィルター(ろ過精度5μm)を通過させ、異物を除去した後にインクジェットヘッドへ送液する仕組みとした。
前記造形装置により、各造形材のみを用い(サポート材を用いずに)、引張り強度測定用には15mm角のサンプル保持部をサンプル両端に有し、幅4mm、長さ40mmで厚さ1mmの評価部を有するダンベル形状の三次元造形物を形成した。シャルピー衝撃強度測定用には幅10mm、長さ50mmで厚さ1mmの板状形状の三次元造形物を形成した。
得られた造形物の引張り強度及びシャルピー衝撃強度を、それぞれ、前述の方法にて測定した。結果を表1に示す。
また、得られた造形物のマルテンス硬度についても以下のようにして測定した。
ここで、マルテンス硬度は、ナノインデンター(フィッシャー・インストルメンツ社製HM500)を用いてナノインデンテーション法により得られた硬さである。具体的には、得られた造形物の表面について、ベルコビッチ圧子により、最大押し込み深さ0.5μmの条件で、任意の3か所測定し、平均値を求める。
表1から明らかなように、本実施形態における造形材である、造形材1〜3の単独造形物は、いずれも、引張り強度40MPa以上であり、且つ、シャルピー衝撃強度が1.7kJ/m以上であった。
対して、単量体C及びBの量が多く、単量体A及びDの量が少ない造形材4の単独造形物は、引張り強度40MPa以上を達成することができなかった。
また、単量体Bの量が多く、単量体Cの量が少ない造形材5の単独造形物は、引張り強度40MPa以上及びシャルピー衝撃強度が1.7kJ/m以上のどちらもが達成することができなかった。
<サポート材1の調製>
下記成分を混合し、サポート材1を調製した。
・(メタ)アクリルアミド化合物(水溶性単量体a):28.5質量部
(「HEAA(N−ヒドロキシエチルアクリルアミド)」KJケミカルズ(株))
・特定不飽和脂肪酸の低級アルコールエステル(化合物b):52.5質量部
(「URIC H31(ひまし油ポリオール)」伊藤製油(株)製)
・エチレングリコールモノイソブチルエーテル(化合物c):17.5質量部
(「iBDG」日本乳化剤(株)製)
・光重合開始剤d:1.1質量部
(「Omnirad 819」IGM Resins社)
・重合禁止剤e:0.2質量部
(「Genorad 21」Rahn AG社(スイス))
・界面活性剤:0.2質量部
(「BYK−331(シリコーン系界面活性剤)」BYK Chemie社)
<サポート材2の調製>
下記成分を混合し、サポート材2を調製した。
・ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリレート(水溶性単量体a):33.5質量部
(「ブレンマーGLM(グリセリンモノメタクリレート)」日油(株))
・特定不飽和脂肪酸の低級アルコールエステル(化合物b):40.0質量部
(「URIC H31(ひまし油ポリオール)」伊藤製油(株))
・特定不飽和脂肪酸の低級アルコールエステル(化合物b):10.0質量部
(「URIC H62(ひまし油ポリオール)」伊藤製油(株))
・エチレングリコールモノイソブチルエーテル(化合物c):14.0質量部
(「iBDG」日本乳化剤(株)製)
・光重合開始剤d:2.1質量部
(「Omnirad 819」IGM Resins社)
・重合禁止剤e:0.2質量部
(「Genorad 21」Rahn AG社(スイス))
・界面活性剤:0.2質量部
(「BYK−331(シリコーン系界面活性剤)」BYK Chemie社)
<サポート材3の調製>
下記成分を混合し、サポート材3を調製した。
・ヒドロキシ基を有する(メタ)アクリレート(水溶性単量体a):33.5質量部
(「ブレンマーGLM(グリセリンモノメタクリレート)」日油(株))
・特定不飽和脂肪酸の低級アルコールエステル(化合物b):46.0質量部
(「URIC H31(ひまし油ポリオール)」伊藤製油(株))
・特定不飽和脂肪酸の低級アルコールエステル(化合物b):10.0質量部
(「URIC H62(ひまし油ポリオール)」伊藤製油(株))
・アクリル酸2−(2−エトキシエトキシ)エチル(化合物c):8.0質量部
(「ライトアクリレートEC−A(表中では「EC−A」と表記)」共栄社化学(株))
・光重合開始剤d:2.1質量部
(「Omnirad 819」IGM Resins社)
・重合禁止剤e:0.2質量部
(「Genorad 21」Rahn AG社(スイス))
・界面活性剤:0.2質量部
(「BYK−331(シリコーン系界面活性剤)」BYK Chemie社)
<サポート材4の調製>
下記成分を混合し、サポート材4を調製した。
・(メタ)アクリルアミド化合物(水溶性単量体a):30.0質量部
(「HEAA(N−ヒドロキシエチルアクリルアミド)」KJケミカルズ(株))
・特定不飽和脂肪酸の低級アルコールエステル(化合物b):24.6質量部
(「URIC H31(ひまし油ポリオール)」伊藤製油(株))
・特定不飽和脂肪酸の低級アルコールエステル(化合物b):19.0質量部
(「URIC H62(ひまし油ポリオール)」伊藤製油(株))
・アクリル酸2−(2−エトキシエトキシ)エチル(化合物c):25.0質量部
(「ライトアクリレートEC−A」共栄社化学(株))
・光重合開始剤d:1.0質量部
(「Omnirad 819」IGM Resins社)
・重合禁止剤e:0.2質量部
(「Genorad 21」Rahn AG社(スイス))
・界面活性剤:0.2質量部
(「BYK−331(シリコーン系界面活性剤)」BYK Chemie社)
<サポート材5の調製>
下記成分を混合し、サポート材5を調製した。
・(メタ)アクリルアミド化合物(水溶性単量体a):28.5質量部
(「HEAA(N−ヒドロキシエチルアクリルアミド)」KJケミカルズ(株))
・特定不飽和脂肪酸の低級アルコールエステル(化合物b):52.5質量部
(「URIC H31(ひまし油ポリオール)」伊藤製油(株))
・エチレングリコールモノイソブチルエーテル(化合物c):17.5質量部
(「iBDG」日本乳化剤(株)製)
・光重合開始剤d:1.1質量部
(「Omnirad 819」IGM Resins社)
・重合禁止剤e:0.2質量部
(「Genorad 21」Rahn AG社(スイス))
・界面活性剤:0.2質量部
(「TEGO(登録商標) WET 270(シリコーン系界面活性剤)」エボニック(株))
<サポート材6の調製>
下記成分を混合し、サポート材6を調製した。
・(メタ)アクリルアミド化合物(水溶性単量体a):28.5質量部
(「HEAA(N−ヒドロキシエチルアクリルアミド)」KJケミカルズ(株))
・特定不飽和脂肪酸の低級アルコールエステル(化合物b):52.5質量部
(「URIC H31(ひまし油ポリオール)」伊藤製油(株))
・エチレングリコールモノブチルエーテル:17.5質量部
(「BDG」日本乳化剤(株)製)
・光重合開始剤d:1.1質量部
(「Omnirad 819」IGM Resins社)
・重合禁止剤e:0.2質量部
(「Genorad 21」Rahn AG社(スイス))
・界面活性剤:0.2質量部
(「BYK−331(シリコーン系界面活性剤)」BYK Chemie社)
<サポート材7の調製>
下記成分を混合し、サポート材7を調製した。
・(メタ)アクリルアミド化合物(水溶性単量体a):28.5質量部
(「HEAA(N−ヒドロキシエチルアクリルアミド)」KJケミカルズ(株))
・特定不飽和脂肪酸の低級アルコールエステル(化合物b):52.5質量部
(「URIC H31(ひまし油ポリオール)」伊藤製油(株))
・エチレングリコールモノイソブチルエーテル:17.5質量部
(「iBDG」日本乳化剤(株)製)
・光重合開始剤d:1.1質量部
(「Omnirad 819」IGM Resins社)
・重合禁止剤e:0.2質量部
(「Genorad 21」Rahn AG社(スイス))
・界面活性剤:0.2質量部
(「BYK−302(シリコーン系界面活性剤)」BYK Chemie社)
[サポート材の粘度及び表面張力の測定]
得られた各サポート材の50℃における粘度及び表面張力を前述の方法にて測定した。
結果を表2に示す。
<実施例及び比較例>
[造形物の作製]
前述のようにして得られた各造形材と各サポート材とを下記表3〜表5のように組み合わせて三次元造形用材料セットとし、これを用いて三次元造形物を得た。
三次元造形装置は、前述の造形材単独での造形物の作製に用いたものと同じである。
この三次元造形装置により、表3〜表5に記載の造形材及びサポート材(三次元造形用材料セット)を用い、引張り強度測定用には15mm角のサンプル保持部をサンプル両端に有し、幅4mm、長さ40mmで厚さ1mmの評価部を有するダンベル形状の三次元造形物を形成した。シャルピー衝撃強度測定用には幅10mm、長さ50mmで厚さ1mmの板状形状の三次元造形物を形成した。両サンプルともサンプル周辺部を幅2mmで厚さ1mmのサポート部を取り囲む形状で形成し、更にサンプル上面部を厚さ1mmのサポート部で覆った。
その後、サポート部を、超音波洗浄器(アズワン社製ASU−6D)を用いて、水1L中で、超音波を43KHz、発振パワーHigh、30分印加により除去し、三次元造形物を得た。
得られた造形物のサポート部との接触領域における、マルテンス硬度、引張り強度、及びシャルピー衝撃強度を、前述の方法にて測定した。
結果を表3〜表5に示す。
なお、表3〜表5中の比較対象物は、前述の方法で造形した造形材1〜3の単独造形物を指し、この単独造形物におけるマルテンス硬度、引張り強度、及びシャルピー衝撃強度を表3〜表5にそれぞれ示している。
表3〜表5から明らかなように、実施例における造形材とサポート材との組み合わせでは、造形材単独で得られた造形物に対し、マルテンス硬度が低下しにくく、その硬度の低下量は20%程度までに留まっている。
また、実施例における造形材とサポート材との組み合わせでは、造形材単独で得られた造形物に近い、引張り強度及びシャルピー衝撃強度が得られていることがわかる。
対して、比較例における造形材とサポート材との組み合わせでは、造形材単独で得られた造形物に対し、マルテンス硬度及び引張り強度が大きく低下してしまうことが分かる。
10 造形ユニット
12 三次元造形材吐出ヘッド
14 サポート材吐出ヘッド
16 光照射装置
20 造形台
30 三次元造形材カートリッジ
32 サポート材カートリッジ
101 三次元造形装置

Claims (15)

  1. ラジカル重合性基を分子内に1つ有する単量体A、ラジカル重合性基とカチオン重合性基とを分子内に有する単量体B、ウレタン基を有さず且つラジカル重合性基を分子内に2つ以上有する単量体C、ウレタン基を有し且つラジカル重合性基を分子内に2つ以上有する単量体D、光重合開始剤E、及び、酸素捕捉剤Fを含む造形材と、
    水溶性単量体a、ヒドロキシ基を有する炭素数16以上20以下の不飽和脂肪酸及び該不飽和脂肪酸の低級アルコールエステルからなる群より選択される少なくとも1種の化合物b、エチレングリコールモノイソブチルエーテル及びアクリル酸2−(2−エトキシエトキシ)エチルからなる群より選択される少なくとも1種の化合物c、光重合開始剤d、及び、重合禁止剤eを含むサポート材と、
    を有し、
    前記単量体Bの前記造形材の全質量に対する含有率が10質量%以上30質量%以下であり、
    前記単量体Cの前記造形材の全質量に対する含有率が15質量%以上35質量%以下であり、
    前記造形材の表面張力ST1と前記サポート材の表面張力ST2との関係がST1≧ST2を満たす、三次元造形用材料セット。
  2. 前記造形材から得られた造形物の引張り強度が40MPa以上である、請求項1に記載の三次元造形用材料セット。
  3. 前記造形材から得られた造形物のシャルピー衝撃強度が1.7kJ/m以上である、請求項1又は請求項2に記載の三次元造形用材料セット。
  4. 前記単量体Aの前記造形材の全質量に対する含有率が23質量%以上50質量%以下である、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の三次元造形用材料セット。
  5. 前記単量体Aの前記造形材の全質量に対する含有率が23質量%以上40質量%以下である、請求項4に記載の三次元造形用材料セット。
  6. 前記単量体Dの前記造形材の全質量に対する含有率が5質量%以上20質量%以下である、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の三次元造形用材料セット。
  7. 前記単量体Cの前記造形材の全質量に対する含有率が20質量%以上30質量%以下である、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の三次元造形用材料セット。
  8. 前記酸素捕捉剤Fが4−(ジメチルアミノ)安息香酸エチルである、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の三次元造形用材料セット。
  9. 前記水溶性単量体aが、N−ヒドロキシエチルアクリルアミド及びグリセリンモノメタクリレートからなる群より選択される少なくとも1つである、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の三次元造形用材料セット。
  10. 前記水溶性単量体aが、グリセリンモノメタクリレートである、請求項9に記載の三次元造形用材料セット。
  11. 前記化合物bが、リシノール酸及びリシノールの低級アルコールエステルである、請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の三次元造形用材料セット。
  12. 前記水溶性単量体aの前記サポート材の全質量に対する含有率をXとし、前記化合物bの前記サポート材の全質量に対する含有率をYとし、前記化合物cの前記サポート材の全質量に対する含有率をZとしたとき、含有率X、含有率Y及び含有率Zが以下の条件を満たす、請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の三次元造形用材料セット。
    条件1:含有率Yが40質量%以上60質量%以下である
    条件2:(含有率X+含有率Z)/(含有率Y)が0.70以上1.30以下
  13. 前記水溶性単量体aの含有率Xと前記化合物cの含有率Zとが、以下の条件を満たす、請求項12に記載の三次元造形用材料セット。
    条件3:(含有率Z)/(含有率X)が0.2以上0.9以下
  14. 前記造形材の表面張力ST1と前記サポート材の表面張力ST2との関係がST1−ST2≦2mN/mを満たす、請求項1〜請求項13のいずれか1項に記載の三次元造形用材料セット。
  15. 請求項1〜請求項14のいずれか1項に記載の三次元造形用材料セットのうち、前記造形材を収容し、該造形材を吐出する第1吐出部と、
    請求項1〜請求項14のいずれか1項に記載の三次元造形用材料セットのうち、前記サポート材を収容し、該サポート材を吐出する第2吐出部と、
    吐出した前記造形材及び前記サポート材を硬化する光を照射する光照射部と、
    を備える三次元造形装置。
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