JP2020010497A - 交流−直流変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】交流を直流に効率的に変換すること。【解決手段】出力電圧が目標電圧よりも低いことが電圧検知回路により検知されている場合に第1の入力端子の電圧が第2の入力端子の電圧よりも大きい状態と、出力電圧が目標電圧よりも低いことが電圧検知回路により検知されている場合に第1の入力端子の電圧が第2の入力端子の電圧よりも小さい状態と、出力電圧が目標電圧よりも高いことが電圧検知回路により検知されている場合にインダクタに流れる電流が零よりも大きいことが電流検知回路により検知されている状態とに応じて、各スイッチング素子を制御して、インダクタに電流を流すことで、直流への整流と降圧を同時に行う、交流−直流変換装置。【選択図】図2

Description

本発明は、交流−直流変換装置に関する。
4つのスイッチング素子により形成されるブリッジ回路と、ブリッジ回路に一端が接続されるリアクトルと、リアクトルの他端に一端が接続されるスイッチング素子とを備え、交流電力を直流電力に変換する電力変換装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2012−217294号公報
上述のような電力変換装置では、各スイッチング素子は、交流電源の周波数よりも高い周波数でスイッチングするように制御される。しかしながら、スイッチング素子のスイッチング周波数が高くなると、スイッチングによる消費電力が多くなり、交流電力から直流電力への変換効率が低下する。
そこで、本開示の技術は、交流電力から直流電力に効率的に変換できる交流−直流変換装置を提供する。
本開示の技術は、
交流電力を直流電力に変換する交流−直流変換装置であって、
前記交流電力が入力される一対の入力端子である第1の入力端子及び第2の入力端子と、
前記直流電力が出力される一対の出力端子である第1の出力端子及び第2の出力端子と、
前記第1の入力端子と前記第1の出力端子との間に配置されるインダクタと、
前記第1の入力端子と前記インダクタとの間に配置される第1のスイッチング素子と、
前記第1の入力端子と前記第2の出力端子との間に配置される第2のスイッチング素子と、
前記第2の入力端子と前記インダクタとの間に配置される第3のスイッチング素子と、
前記第2の入力端子と前記第2の出力端子との間に配置される第4のスイッチング素子と、
前記直流電力の電圧を検知する電圧検知回路と、
前記インダクタに流れる電流を検知する電流検知回路と、
前記交流電力に同期して、前記第1のスイッチング素子、前記第2のスイッチング素子、前記第3のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子を制御する制御回路とを備え、
前記直流電力の電圧が目標電圧よりも低いことが前記電圧検知回路により検知されている場合に、前記第1の入力端子の電圧が前記第2の入力端子の電圧よりも大きい状態を、第1の状態とし、
前記直流電力の電圧が前記目標電圧よりも低いことが前記電圧検知回路により検知されている場合に、前記第1の入力端子の電圧が前記第2の入力端子の電圧よりも小さい状態を、第2の状態とし、
前記直流電力の電圧が前記目標電圧よりも高いことが前記電圧検知回路により検知されている場合に、前記インダクタに流れる電流が零よりも大きいことが前記電流検知回路により検知されている状態を、第3の状態とするとき、
前記制御回路は、
前記第1の状態と前記第2の状態と前記第3の状態とに応じて、前記第1のスイッチング素子、前記第2のスイッチング素子、前記第3のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子を制御して、前記インダクタに電流を流すことで、直流への整流と降圧を同時に行う、交流−直流変換装置を提供する。
本開示の技術によれば、交流電力から直流電力に効率的に変換できる交流−直流変換装置を提供できる。
一比較形態の交流‐直流変換回路の構成例を示す図である。 本開示技術の交流‐直流変換装置の構成例を示す図である。 本開示技術の回路状態の一例を示すフローチャートである。 本開示技術を用いた制御状態と波形(負荷が重い場合)の一例を示す図である。 本開示技術を用いた制御状態と波形(負荷が軽い場合)の一例を示す図である。 本開示技術を無線給電に適用する場合の制御状態と波形(負荷が重い場合)の一例を示す図である。 本開示技術を無線給電に適用する場合の制御状態と波形(負荷が軽い場合)の一例を示す図である。 実施例1の全体構成を示す回路図である。 同期クロック生成回路の構成例を示す図である。 実施例1の制御回路を示す図である。 実施例2の全体構成を示す図である。 実施例2の制御回路を示す図である。
以下、本開示の実施形態を図面を参照して説明する。まず、本開示の実施形態の交流−直流変換装置を説明する前に、本開示の実施形態と比較される一比較形態の交流−直流変換回路の構成例について簡単に説明する。
図1は、一比較形態の交流−直流変換回路の構成例を示す図である。図1に示す交流‐直流変換回路は、交流(AC)を直流(DC)にダイオードブリッジにより変換するACDC変換回路100と、直流電力を別の電圧の直流電力にバックコンバータにより変換するDCDC変換回路101とを備える。ACDC変換回路100もDCDC変換回路101も、変換する際にいくらかの電力を消費する。各変換回路の効率nは、変換した電力pと変換回路で消費した電力cを用いて、
Figure 2020010497
で表される。
ACDC変換回路100の効率をn1、DCDC変換回路101の効率をn2とおくと、全体の効率nallは、
Figure 2020010497
となり、効率が低くなる問題がある。
図1に示す交流‐直流変換回路を用いて、50〜60Hz前後の低周波の商用交流電源を直流電源に変換する場合、数百kHzのスイッチング周波数で各スイッチング素子をスイッチングすることで、平滑な直流を作ることが可能である。
一方、近年、無線給電により機器の充電を容易にすることが行われている。無線給電で得られた交流電源を変換する場合、その交流電源の周波数は、数百kHz〜数MHz程度であり、商用交流電源の周波数の10000倍以上高くなる。図1に示す交流‐直流変換回路を使用する場合、安定した直流を得るためには、各スイッチング素子は、数百MHz〜数GHzのスイッチング周波数でスイッチングするように制御される。しかしながら。スイッチング周波数が高くなると、スイッチングによる消費電力が多くなり、交流電力から直流電力への変換効率が低下する。また、数GHzでスイッチング素子をスイッチングする回路を実装することは極めて難しい。
これに対し、本開示の一実施形態である交流‐直流変換装置は、高周波な交流電力を直流電力に変換する用途でも、交流電力から直流電力に効率的に変換できる構成を有する。以下、本構成について説明する。
図2は、本開示の一実施形態である交流‐直流変換装置の構成例を示す図である。図1に示される交流‐直流変換装置10は、「通過」「反転通過」「転流」の3状態、又は、「通過」「反転通過」「転流」「開放」の4状態を持つ。交流‐直流変換装置10は、各状態に合わせて、複数のスイッチング素子200,201,202,203を制御してインダクタ206に電流を流すことにより、直流への整流と降圧を同時に行う。
交流‐直流変換装置10は、一対の入力端子、一対の出力端子、インダクタ206、キャパシタ207及び複数のスイッチング素子200,201,202,203を備える。また、交流‐直流変換装置10は、出力電圧検知回路209、インダクタ電流検知回路208、同期クロック生成回路204及び制御回路205を備える。
一対の入力端子は、外部の交流電源から出力される交流電力が入力される2つの端子であり、点VCPに接続される第1の入力端子と、点VCMに接続される第2の入力端子とを含む。
一対の出力端子は、交流‐直流変換装置10の電力変換動作により交流電力から生成された直流電力が出力される2つの端子である。一対の出力端子から出力される直流電力は、一対の出力端子の間に接続される不図示の負荷に供給される。一対の出力端子は、負荷の正極側に接続される第1の出力端子と、負荷の負極側に接続される第2の出力端子とを含む。
インダクタ206は、第1の入力端子と第1の出力端子との間に配置される誘導性素子であり、より詳しくは、第1のスイッチング素子200と第1の出力端子との間に直列に挿入されている。
キャパシタ207は、第1の出力端子と第2の出力端子との間に配置される容量性素子であり、より詳しくは、第1の出力端子に接続される一端と第2の出力端子に接続される他端とを有する。
第1のスイッチング素子200は、第1の入力端子とインダクタ206との間に配置され、より詳しくは、第1の出力端子に接続される一端とインダクタ206の一端に接続される他端とを有する。
本実施形態では、第1のスイッチング素子200は、ソースが共通に接続された2つのNMOS(N channel Metal Oxide Semiconductor)トランジスタを含む。2つのNMOSトランジスタの夫々の寄生ダイオードの順方向が互いに逆向きになるように、2つのNMOSトランジスタは直列に接続されている。これにより、第1のスイッチング素子200に流れる双方向の電流をオフすることができる。また、2つのNMOSトランジスタは、夫々のゲートが共通に接続されている。
第2のスイッチング素子201は、第1の入力端子と第2の出力端子との間に配置され、より詳しくは、第1の入力端子に接続される一端と第2の出力端子に接続される他端とを有する。
第3のスイッチング素子202は、第2の入力端子とインダクタ206との間に配置され、より詳しくは、第2の入力端子に接続される一端とインダクタ206の一端に接続される他端とを有する。第3のスイッチング素子202の一端は、第2の入力端子と第4のスイッチング素子203との間に接続され、第3のスイッチング素子202の他端は、第1のスイッチング素子200とインダクタ206との間に接続される。
本実施形態では、第3のスイッチング素子202は、ソースが共通に接続された2つのNMOS(N channel Metal Oxide Semiconductor)トランジスタを含む。2つのNMOSトランジスタの夫々の寄生ダイオードの順方向が互いに逆向きになるように、2つのNMOSトランジスタは直列に接続されている。これにより、第3のスイッチング素子202に流れる双方向の電流をオフすることができる。また、2つのNMOSトランジスタは、夫々のゲートが共通に接続されている。
第4のスイッチング素子203は、第2の入力端子と第2の出力端子との間に配置され、より詳しくは、第2の入力端子に接続される一端と第2の出力端子に接続される他端とを有する。
スイッチング素子200,201,202,203の具体例として、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、HEMT(High Electron Mobility Transistor)等が挙げられる。
なお、以下の説明において、スイッチング素子200,201,202,203は、夫々、SW1,SW2,SW3,SW4と称することがある。
出力電圧検知回路(以下、「電圧検知回路」とも称する)209は、一対の出力端子から出力される直流電力の電圧(直流の出力電圧)を検知し、その出力電圧と所定の目標電圧との大小比較の判定結果を表す電圧判定信号を出力する。
インダクタ電流検知回路(以下、「電流検知回路」とも称する)208は、インダクタ206に流れるインダクタ電流ILを検知し、インダクタ電流ILの電流値が零よりも大きいか否かの判定結果を表す電流判定信号を出力する。インダクタがコイルである場合、インダクタ電流は、コイル電流とも称される。
制御回路205は、一対の入力端子から入力される交流電力に同期して、スイッチング素子200〜203を制御する。制御回路205は、例えば、交流電力に同期したクロック信号を生成する同期クロック生成回路204から供給されるクロック信号によって、交流電力との同期をとる。同期クロック生成回路204は、例えば、一対の入力端子から入力される交流電力と周波数が同一のクロック信号を生成して制御回路205に対して出力する。
図3は、制御回路205により実施される各状態の判定処理の流れを示すフローチャートである。
はじめに、ステップ300にて、制御回路205は、出力電圧検知回路209を用いて、点Bでの直流の出力電圧が目標電圧よりも低いことが検知されているか否かを判定する。点Bは、インダクタ206と第1の出力端子との間の出力電流経路上に位置する。
制御回路205は、出力電圧が目標電圧未満であるとステップ300にて判定した場合、点VCPの電圧が点VCMの電圧よりも大きいか否かを判定する(ステップ301)。ステップ301での判定は、点VCPの電圧と点VCMの電圧とを直接比較して行われてもよいし、同期クロック生成回路204で生成したクロック信号の位相に基づいて行われてもよい。点VCPの電圧は、第1の入力端子の電圧に対応し、点VCMの電圧は、第2の入力端子の電圧に対応する。
制御回路205は、点VCPの電圧が点VCMの電圧よりも大きいとステップ301にて判定した場合、交流‐直流変換装置10の状態は「通過」と判定する(ステップ303)。つまり、「通過」とは、一対の出力端子から出力される直流電力の電圧が目標電圧よりも低いことが電圧検知回路209により検知されている場合に、第1の入力端子の電圧が第2の入力端子の電圧よりも大きい状態をいう。「通過」は、第1の状態の一例である。
一方、制御回路205は、点VCPの電圧が点VCMの電圧よりも小さいとステップ301にて判定した場合、交流‐直流変換装置10の状態は「反転通過」と判定する(ステップ304)。つまり、「反転通過」とは、一対の出力端子から出力される直流電力の電圧が目標電圧よりも低いことが電圧検知回路209により検知されている場合に、第1の入力端子の電圧が第2の入力端子の電圧よりも小さい状態をいう。「反転通過」は、第2の状態の一例である。
なお、制御回路205は、点VCPの電圧が点VCMの電圧と等しいときは、交流‐直流変換装置10の状態は、「通過」と判定してもよいし(ステップ303)、「反転通過」と判定してもよい(ステップ304)。
一方、制御回路205は、出力電圧が目標電圧以上であるとステップ300にて判定した場合、インダクタ電流検知回路208を用いて、インダクタ206に流れるインダクタ電流ILが零よりも大きいか否かを判定する(ステップ302)。
制御回路205は、インダクタ電流ILが零よりも大きい順方向電流が流れているとステップ302にて判定した場合、交流‐直流変換装置10の状態は「転流」と判定する(ステップ305)。つまり、「転流」とは、一対の出力端子から出力される直流電力の電圧が目標電圧よりも高いことが電圧検知回路209により検知されている場合に、インダクタ206に流れる電流が零よりも大きいことが電流検知回路208により検知されている状態をいう。「転流」は、第3の状態の一例である。
一方、制御回路205は、インダクタ電流ILが零以下であるとステップ302にて判定した場合、交流‐直流変換装置10の状態は「開放」と判定する(ステップ306)。つまり、「開放」とは、一対の出力端子から出力される直流電力の電圧が目標電圧よりも高いことが電圧検知回路209により検知されている場合に、インダクタ206に流れる電流が零以下であることが電流検知回路208により検知されている状態をいう。「開放」は、第4の状態の一例である。
制御回路205は、これらの各状態に応じて、表1に定めたスイッチングとなるように、スイッチング素子200、201、202、203の各動作を、同期クロック生成回路204から得られるクロック信号に同期して制御する。
Figure 2020010497
図4,5は、制御回路205が、表1に定めたスイッチングとなるように、スイッチング素子200,201,202,203の各動作を制御する場合の、交流‐直流変換装置10の各部の動作波形を示す。スイッチング素子200,201,202,203の各スイッチング動作を制御する制御回路205からの制御信号を、夫々、制御信号CTRL1,CTRL2,CTRL3,CTRL4とする。制御信号CTRL1,CTRL2,CTRL3,CTRL4は、夫々、対応するスイッチング素子のゲートに入力される。
図4は、交流‐直流変換装置10の出力端子に接続される負荷の負荷電流が大きく、ILが零になる前に、出力電圧が目標電圧を下回るため、「開放」状態がない動作を示す。図4が示す制御モードは、DCDC変換回路のいわゆる連続電流モード(CCM)に対応する。一方、図5は、交流‐直流変換装置10の出力端子に接続される負荷の負荷電流が小さく、ILが零になっても、しばらく出力電圧が目標電圧を上回るため、「開放」状態がある動作を示す。図5が示す制御モードは、DCDC変換回路のいわゆる不連続電流モード(DCM)に相当する。
図4において、出力電圧(点B)が目標電圧を下回っている間は、入力の交流電圧(点VCP‐VCM間電圧)に同期して、「通過」と「反転通過」とが繰り返される。この繰り返し動作により、交流電圧を全波整流してインダクタ206に電流を流す動作となり、出力電圧(点B)は上昇する。そして、出力電圧(点B)が目標電圧を上回ったと判定された場合、交流‐直流変換装置10の状態が「転流」となるので、点Aは、スイッチング素子202,203のオンにより出力端子の接地側(第2の出力端子側)と短絡する。「転流」の状態では、インダクタ206に流れる電流は負荷に流れることで徐々に減少し、出力電圧も減少する。出力電圧が目標電圧を下回ったと判定されると、再び、「通過」と「反転通過」とが繰り返される状態となり、出力電圧(点B)は再び上昇する。
図5においては、出力電圧(点B)が目標電圧を下回っている間の動作は、図4と同様に、「通過」と「反転通過」とが繰り返される。出力電圧(点B)が目標電圧を上回ったと判定された場合、交流‐直流変換装置10の状態が「転流」となるので、点Aは、スイッチング素子202,203のオンにより出力端子の接地側(第2の出力端子側)と短絡する。「転流」の状態では、インダクタ206に流れる電流は負荷に流れることで徐々に減少し、出力電圧も減少する。図5の場合、出力電圧が目標電圧を下回るより前にインダクタ電流が零になる。そのため、交流‐直流変換装置10の状態が「開放」となるので、点Aは、スイッチング素子200,202が少なくともオフすることにより開放となる。点Aが開放のため、インダクタ電流の流れは停止し、負荷への電流は、キャパシタ207から供給される。出力電圧が目標電圧を下回ったと判定されると、再び、「通過」と「反転通過」とが繰り返される状態となり、出力電圧(点B)は再び上昇する。
次に、本開示技術を無線給電の受電器に適用した例について説明する。
表1に従った制御では、「転流」と「開放」の状態において、交流入力が負荷から切り離される開放状態となる。無線給電の受電コイル(例えば、後述の図11の受電コイル706)をこの交流入力に直接接続した場合、「転流」もしくは「開放」の状態では、インダクタ206の負荷が零になる。このため、受電コイルの両端の電圧が非常に大きくなり、点VCPと点VCMとの間の電圧が高くなる(コイルが理想素子ならば、電圧が無限大に発散する)。点VCPと点VCMとの間の電圧がスイッチング素子200〜203の耐圧を超えて回路が破損することを防止するため、本開示技術を無線給電の受電器に適用する場合、表2に従った制御を行うことが好ましい。
Figure 2020010497
表2に従った制御は、「転流」または「開放」の状態において、スイッチング素子201,203が少なくともオンすることにより、点VCP‐VCM間を短絡する制御となる。点VCP‐VCM間を短絡状態とすることで、点VCP‐VCM間の電圧が過大になることを防ぎ、回路破損の回避が可能となる。
図6,7は、制御回路205が、表2に定めたスイッチングとなるように、スイッチング素子200,201,202,203の各動作を制御する場合の、交流‐直流変換装置10の各部の動作波形を示す。スイッチング素子200,201,202,203の各スイッチング動作を制御する制御回路205からの制御信号を、夫々、制御信号CTRL1,CTRL2,CTRL3,CTRL4とする。
図6は、負荷電流が大きい場合の連続電流モード(CCM)に対応する動作を示し、図7は、負荷電流が小さい場合の不連続電流モード(DCM)に対応する動作を示す。
図6において、出力電圧(点B)が目標電圧を下回っている間は、入力の交流電圧(点VCP‐VCM間電圧)に同期して、「通過」と「反転通過」とが繰り返される。この繰り返し動作により、交流電圧を全波整流してインダクタ206に電流を流す動作となり、出力電圧(点B)は上昇する。そして、出力電圧(点B)が目標電圧を上回ったと判定された場合、交流‐直流変換装置10の状態が「転流」となるので、点Aは、スイッチング素子202,203のオンにより出力端子の接地側(第2の出力端子側)と短絡する。この「転流」の状態では、スイッチング素子201,203もオンするので、点VCPと点VCMとの間も短絡され、一対の入力端子への入力電圧が過大になることを防ぐ。「転流」の状態では、インダクタ206に流れる電流は負荷に流れることで徐々に減少し、出力電圧も減少する。出力電圧が目標電圧を下回ったと判定されると、再び、「通過」と「反転通過」とが繰り返される状態となり、出力電圧(点B)は再び上昇する。
図7においては、出力電圧(点B)が目標電圧を下回っている間の動作は、図6と同様に、「通過」と「反転通過」とが繰り返される。出力電圧(点B)が目標電圧を上回ったと判定された場合、交流‐直流変換装置10の状態が「転流」となるので、点Aは、スイッチング素子202,203のオンにより出力端子の接地側と短絡する。この「転流」の状態では、スイッチング素子201,203もオンするので、点VCPと点VCMとの間も短絡され、入力電圧が過大になることを防ぐ。インダクタ206に流れる電流は負荷に流れることで徐々に減少し、出力電圧も減少する。図7の場合、出力電圧が目標電圧を下回るより前にインダクタ電流が零になる。そのため、交流‐直流変換装置10の状態が「開放」となるので、点Aは、スイッチング素子200,202が少なくともオフすることにより開放となる。この「開放」の状態では、スイッチング素子201,203がオンするので、点VCPと点VCMとの間は短絡され、入力電圧が過大になることを防ぐ。点Aが開放のため、インダクタ電流の流れは停止し、負荷への電流は、キャパシタ207から供給される。出力電圧が目標電圧を下回ったと判定されると、再び、「通過」と「反転通過」とが繰り返される状態となり、出力電圧(点B)は再び上昇する。
このように、スイッチング素子のスイッチング周波数が交流電源の周波数と等しくても、平滑な直流を得ることが可能となる。これによって、数百kHzから数十MHz程度までの高周波な交流電源についても、余分な部品を使わずに、交流から直流の一定電圧を得ることが可能となる。
次に、交流電力を直流電力に変換する場合の好適な実施例1について述べる。
図8は、実施例1の全体の回路図を示す。図8に示す交流‐直流変換装置11は、上述の交流‐直流変換装置10のより具体的な実施例である。交流‐直流変換装置11は、スイッチング素子400,401,402,403やインダクタ407等を用いて、一対の入力端子404から入力される交流電力を定電圧の直流電力に変換し、変換後の直流電力を一対の出力端子414から出力する。
交流‐直流変換装置11は、スイッチング素子400,401,402,403、インダクタ407、キャパシタ413、同期クロック生成回路405及び制御回路406を備える。
スイッチング素子400,401,402,403は、上述のスイッチング素子200,201,202,203に対応し、例えば、NMOSトランジスタにより形成される。スイッチング素子400,401,402,403の各スイッチング動作は、制御回路406により制御される。
また、交流‐直流変換装置11は、インダクタ電流検知用の抵抗408、インダクタ電流検知用のコンパレータ409、出力電圧検知用の分圧抵抗411、基準電圧発生回路412、出力電圧検知用のコンパレータ410を備える。
分圧抵抗411は、出力電圧を分圧する抵抗分圧回路である。基準電圧発生回路412は、抵抗とツェナーダイオードとが直列接続された回路を有し、抵抗とツェナーダイオードのカソードとの接続点から生成される一定の基準電圧を出力する。
制御回路406は、インダクタ407に流れるインダクタ電流ILの向きを、インダクタ電流検知用のコンパレータ409から出力される電流判定信号FOREに基づいて、判定する。コンパレータ409は、インダクタ407に直列に接続される抵抗408の両端の電圧をモニタする。抵抗408の両端のうち入力端の電圧が出力端の電圧よりも高い場合(すなわち、インダクタ電流ILの向きが順方向の場合)、電流判定信号FOREがアサートされる。一方、抵抗408の両端のうち入力端の電圧が出力端の電圧以下の場合(すなわち、インダクタ電流ILの電流値が零もしくはインダクタ電流ILの向きが逆方向の場合)、電流判定信号FOREがネゲートされる。
制御回路406は、出力電圧が目標電圧未満であるか否かを、出力電圧検知用のコンパレータ410から出力される電圧判定信号OVERに基づいて、判定する。出力電圧を分圧抵抗411で分圧して得られる分圧電圧と、基準電圧発生回路412により生成される基準電圧とが、コンパレータ410により比較され、分圧前の出力電圧が目標電圧未満か否かが検知される。出力電圧が目標電圧以上の場合、出力電圧を分圧抵抗411で分圧して得られる分圧電圧が、基準電圧よりも高くなるため、コンパレータ410から出力される電圧判定信号OVERがアサートされる。出力電圧が目標電圧未満の場合、出力電圧を分圧抵抗411で分圧して得られる分圧電圧が、基準電圧以下になるため、コンパレータ410から出力される電圧判定信号OVERがネゲートされる。
図9は、同期クロック生成回路405の構成例を示す回路図である。一対の交流電源入力端子500(AC_IN_A, AC_IN_B)から入力される交流電力を、整流ダイオード501と負荷抵抗502を用いて、半波整流波形とする。この半波整流波形は、ACカップリング用のキャパシタ503を通して、シュミットトリガ入力のバッファ505に入力される。電圧調整抵抗504による分圧電圧をバッファ505の閾値の近傍に設定することで、交流電力の周波数に同期してバッファ505がクロック信号CLKを出力する。このクロック信号CLKが出力端子506(CLK_OUT)を通して制御回路406に向けて出力される。
図10は、制御回路406の構成例を示す回路図である。制御回路406は、出力電圧と目標電圧との大小比較の判定結果を表す電圧判定信号OVER、インダクタ電流ILの電流値が零よりも大きいか否かの判定結果を表す電流判定信号FORE、交流電力と同一の周波数のクロック信号CLKを外部から受け取る。制御回路406は、電圧判定信号OVERをコンパレータ410から端子600を介して受け取り、電流判定信号FOREをコンパレータ409から端子601を介して受け取り、クロック信号CLKを同期クロック生成回路405から端子602を介して受け取る。
組み合わせ論理回路603は、表1の論理、すなわち、
Figure 2020010497
を実現する回路である。"¬"、"∧"、"∨"は、夫々、否定、論理積、論理和を表す。論理演算の結果がデュアルエッジフリップフロップ604により交流電力の周期と同期させることにより得られる複数の制御信号605(CTRL1,CTRL2,CTRL3,CTRL4)が、対応するスイッチング素子に向けて出力される。
なお、実施にあたっては、回路を論理回路で作成する以外にも、同等の出力をするプログラマブルロジックで作成する、もしくはマイクロコンピュータを用いてソフトウェアで実現することも可能である。例えば、制御回路406の各機能は、メモリに読み出し可能に記憶されるプログラムによってプロセッサが動作することにより、実現される。プロセッサは、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。
次に、無線給電で得られた交流電力を直流電力に変換する場合の好適な実施例2について述べる。
図11は、実施例2の全体の回路図を示す。図11に示す交流‐直流変換装置12は、上述の交流‐直流変換装置10のより具体的な実施例である。交流‐直流変換装置12は、一対の交流入力端子704から入力される交流電力を、送電コイル705と電磁的に結合した受電コイル706から受け取り、スイッチング素子400,401,402,403やインダクタ407等を用いて、直流電力に変換する。交流‐直流変換装置12は、定電圧に変換後の直流電力を一対の出力端子717から出力する。一対の交流入力端子704から送電コイル705に交流が入力されることにより、交流‐直流変換装置12の一対の入力端子404の間の受電コイル706に非接触で交流電力が供給される。また、一対の交流入力端子704から送電コイル705に交流が入力されることにより、受電コイル706よりも巻数が少ない同期用コイル707に非接触で交流電力が供給される。
交流‐直流変換装置12は、スイッチング素子700,701,702,703、インダクタ710、キャパシタ716、同期クロック生成回路708、制御回路709、受電コイル706及び同期用コイル707を備える。
スイッチング素子700,701,702,703は、上述のスイッチング素子200,201,202,203に対応し、例えば、NMOSトランジスタにより形成される。スイッチング素子700,701,702,703の各スイッチング動作は、制御回路709により制御される。
制御回路709は、同期用コイル707に発生する電圧に基づいて、一対の入力端子404に入力される交流電力との同期をとる。同期用コイル707は、同期クロック生成回路708の交流電源入力端子(AC_IN_A, AC_IN_B)に接続される。
また、交流‐直流変換装置12は、インダクタ電流検知用の抵抗711、インダクタ電流検知用のコンパレータ712、出力電圧検知用の分圧抵抗714、基準電圧発生回路715、出力電圧検知用のコンパレータ713を備える。
分圧抵抗714は、出力電圧を分圧する抵抗分圧回路である。基準電圧発生回路715は、抵抗とツェナーダイオードとが直列接続された回路を有し、抵抗とツェナーダイオードのカソードとの接続点から生成される一定の基準電圧を出力する。
制御回路709は、インダクタ710に流れるインダクタ電流ILの向きを、インダクタ電流検知用のコンパレータ712から出力される電流判定信号FOREに基づいて、判定する。コンパレータ712は、インダクタ710に直列に接続される抵抗711の両端の電圧をモニタする。抵抗711の両端のうち入力端の電圧が出力端の電圧よりも高い場合(すなわち、インダクタ電流ILの向きが順方向の場合)、電流判定信号FOREがアサートされる。一方、抵抗711の両端のうち入力端の電圧が出力端の電圧以下の場合(すなわち、インダクタ電流ILの電流値が零もしくはインダクタ電流ILの向きが逆方向の場合)、電流判定信号FOREがネゲートされる。
制御回路709は、出力電圧が目標電圧未満であるか否かを、出力電圧検知用のコンパレータ713から出力される電圧判定信号OVERに基づいて、判定する。出力電圧を分圧抵抗714で分圧して得られる分圧電圧と、基準電圧発生回路715により生成される基準電圧とが、コンパレータ713により比較され、分圧前の出力電圧が目標電圧未満か否かが検知される。出力電圧が目標電圧以上の場合、出力電圧を分圧抵抗714で分圧して得られる分圧電圧が、基準電圧よりも高くなるため、コンパレータ713から出力される電圧判定信号OVERがアサートされる。出力電圧が目標電圧未満の場合、出力電圧を分圧抵抗714で分圧して得られる分圧電圧が、基準電圧以下になるため、コンパレータ713から出力される電圧判定信号OVERがネゲートされる。
同期クロック生成回路708は、図9の構成例を用いることができる。ただし、受電コイル706は、回路の動作状態によって短絡されることがある。そのため、同期用に交流を受け取る専用のコイル707が設けられている。コイル707の両端に発生する電圧が、同期クロック生成回路708の交流電源入力端子(AC_IN_A, AC_IN_B)に印加されることにより、同期クロック生成回路708からクロック信号CLKを出力させる。
図12は、制御回路709の構成例を示す回路図である。制御回路709は、出力電圧と目標電圧との大小比較の判定結果を表す電圧判定信号OVER、インダクタ電流ILの電流値が零よりも大きいか否かの判定結果を表す電流判定信号FORE、交流電力と同一の周波数のクロック信号CLKを外部から受け取る。制御回路709は、電圧判定信号OVERをコンパレータ713から端子800を介して受け取り、電流判定信号FOREをコンパレータ712から端子801を介して受け取り、クロック信号CLKを同期クロック生成回路708から端子802を介して受け取る。
組み合わせ論理回路803は、表2の論理、すなわち、
Figure 2020010497
を実現する回路である。論理演算の結果がデュアルエッジフリップフロップ804により交流電力の周期と同期させることにより得られる複数の制御信号805(CTRL1,CTRL2,CTRL3,CTRL4)が、対応するスイッチング素子に向けて出力される。
なお、実施にあたっては、回路を論理回路で作成する以外にも、同等の出力をするプログラマブルロジックで作成する、もしくはマイクロコントローラを用いてソフトウェアで実現することも可能である。例えば、制御回路709の各機能は、メモリに読み出し可能に記憶されるプログラムによってプロセッサが動作することにより、実現される。プロセッサは、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。
以上、本開示の技術によれば、高周波な交流電源を直流電源に変換する用途について、効率的に動作する交流‐直流変換装置を提供できる。特に、無線給電では、得られる交流電力が少なく、かつ高周波の交流電力を直流電力に変換する必要があるため、本開示の技術が有用である。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
交流電力を直流電力に変換する交流−直流変換装置であって、
前記交流電力が入力される一対の入力端子である第1の入力端子及び第2の入力端子と、
前記直流電力が出力される一対の出力端子である第1の出力端子及び第2の出力端子と、
前記第1の入力端子と前記第1の出力端子との間に配置されるインダクタと、
前記第1の入力端子と前記インダクタとの間に配置される第1のスイッチング素子と、
前記第1の入力端子と前記第2の出力端子との間に配置される第2のスイッチング素子と、
前記第2の入力端子と前記インダクタとの間に配置される第3のスイッチング素子と、
前記第2の入力端子と前記第2の出力端子との間に配置される第4のスイッチング素子と、
前記直流電力の電圧を検知する電圧検知回路と、
前記インダクタに流れる電流を検知する電流検知回路と、
前記交流電力に同期して、前記第1のスイッチング素子、前記第2のスイッチング素子、前記第3のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子を制御する制御回路とを備え、
前記直流電力の電圧が目標電圧よりも低いことが前記電圧検知回路により検知されている場合に、前記第1の入力端子の電圧が前記第2の入力端子の電圧よりも大きい状態を、第1の状態とし、
前記直流電力の電圧が前記目標電圧よりも低いことが前記電圧検知回路により検知されている場合に、前記第1の入力端子の電圧が前記第2の入力端子の電圧よりも小さい状態を、第2の状態とし、
前記直流電力の電圧が前記目標電圧よりも高いことが前記電圧検知回路により検知されている場合に、前記インダクタに流れる電流が零よりも大きいことが前記電流検知回路により検知されている状態を、第3の状態とするとき、
前記制御回路は、
前記第1の状態と前記第2の状態と前記第3の状態とに応じて、前記第1のスイッチング素子、前記第2のスイッチング素子、前記第3のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子を制御して、前記インダクタに電流を流すことで、直流への整流と降圧を同時に行う、交流−直流変換装置。
(付記2)
前記制御回路は、
前記第1の状態では、前記第1のスイッチング素子、前記第2のスイッチング素子、前記第3のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子を、夫々、オン、オフ、オフ、オンとし、
前記第2の状態では、前記第1のスイッチング素子、前記第2のスイッチング素子、前記第3のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子を、夫々、オフ、オン、オン、オフとし、
前記第3の状態では、前記第3のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子を、夫々、オン、オンとする、付記1に記載の交流−直流変換装置。
(付記3)
前記制御回路は、
前記第1の状態では、前記第1のスイッチング素子、前記第2のスイッチング素子、前記第3のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子を、夫々、オン、オフ、オフ、オンとし、
前記第2の状態では、前記第1のスイッチング素子、前記第2のスイッチング素子、前記第3のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子を、夫々、オフ、オン、オン、オフとし、
前記第3の状態では、前記第1のスイッチング素子、前記第2のスイッチング素子、前記第3のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子を、夫々、オフ、オフ、オン、オンとする、付記1に記載の交流−直流変換装置。
(付記4)
前記直流電力の電圧が前記目標電圧よりも高いことが前記電圧検知回路により検知されている場合に、前記インダクタに流れる電流が零以下であることが前記電流検知回路により検知されている状態を、第4の状態とするとき、
前記制御回路は、
前記第4の状態では、前記第1のスイッチング素子及び前記第3のスイッチング素子を、夫々、オフ、オフとする、付記1から3のいずれか一項に記載の交流−直流変換装置。
(付記5)
前記直流電力の電圧が前記目標電圧よりも高いことが前記電圧検知回路により検知されている場合に、前記インダクタに流れる電流が零以下であることが前記電流検知回路により検知されている状態を、第4の状態とするとき、
前記制御回路は、
前記第4の状態では、前記第1のスイッチング素子、前記第2のスイッチング素子、前記第3のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子を、夫々、オフ、オフ、オフ、オフとする、付記1から3のいずれか一項に記載の交流−直流変換装置。
(付記6)
前記第1の入力端子と前記第2の入力端子との間に配置される受電コイルを更に備え、
前記制御回路は、
前記第1の状態では、前記第1のスイッチング素子、前記第2のスイッチング素子、前記第3のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子を、夫々、オン、オフ、オフ、オンとし、
前記第2の状態では、前記第1のスイッチング素子、前記第2のスイッチング素子、前記第3のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子を、夫々、オフ、オン、オン、オフとし、
前記第3の状態では、前記第1のスイッチング素子、前記第2のスイッチング素子、前記第3のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子を、夫々、オン、オン、オン、オンとする、付記1に記載の交流−直流変換装置。
(付記7)
前記直流電力の電圧が前記目標電圧よりも高いことが前記電圧検知回路により検知されている場合に、前記インダクタに流れる電流が零以下であることが前記電流検知回路により検知されている状態を、第4の状態とするとき、
前記制御回路は、
前記第4の状態では、前記第1のスイッチング素子、前記第2のスイッチング素子、前記第3のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子を、夫々、オフ、オン、オフ、オンとする、付記6に記載の交流−直流変換装置。
(付記8)
同期用コイルを更に備え、
前記制御回路は、前記同期用コイルに発生する電圧に基づいて、前記交流電力との同期をとる、付記6又は7に記載の交流−直流変換装置。
(付記9)
前記第1のスイッチング素子及び前記第3のスイッチング素子は、夫々、ソースが共通に接続された2つのNMOSトランジスタを含む、付記1から8のいずれか一項に記載の交流−直流変換装置。
10,11,12 交流‐直流変換装置
100 ACDC変換回路
101 DCDC変換回路
200,400,700 第1のスイッチング素子
201,401,701 第2のスイッチング素子
202,402,702 第3のスイッチング素子
203,403,703 第4のスイッチング素子
204,405,708 同期クロック生成回路
205,406,709 制御回路
206,407,710 インダクタ
207,413,716 キャパシタ
208 インダクタ電流検知回路
209 出力電圧検知回路
404 入力端子
408,711 インダクタ電流検知用の抵抗
409,712 インダクタ電流検知用のコンパレータ
410,713 出力電圧検知用のコンパレータ
411,714 分圧抵抗
412,715 基準電圧発生回路
414,717 出力端子
603,803 組み合わせ論理回路
604,804 デュアルエッジフリップフロップ
705 送電コイル
706 受電コイル
707 同期用コイル

Claims (8)

  1. 交流電力を直流電力に変換する交流−直流変換装置であって、
    前記交流電力が入力される一対の入力端子である第1の入力端子及び第2の入力端子と、
    前記直流電力が出力される一対の出力端子である第1の出力端子及び第2の出力端子と、
    前記第1の入力端子と前記第1の出力端子との間に配置されるインダクタと、
    前記第1の入力端子と前記インダクタとの間に配置される第1のスイッチング素子と、
    前記第1の入力端子と前記第2の出力端子との間に配置される第2のスイッチング素子と、
    前記第2の入力端子と前記インダクタとの間に配置される第3のスイッチング素子と、
    前記第2の入力端子と前記第2の出力端子との間に配置される第4のスイッチング素子と、
    前記直流電力の電圧を検知する電圧検知回路と、
    前記インダクタに流れる電流を検知する電流検知回路と、
    前記交流電力に同期して、前記第1のスイッチング素子、前記第2のスイッチング素子、前記第3のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子を制御する制御回路とを備え、
    前記直流電力の電圧が目標電圧よりも低いことが前記電圧検知回路により検知されている場合に、前記第1の入力端子の電圧が前記第2の入力端子の電圧よりも大きい状態を、第1の状態とし、
    前記直流電力の電圧が前記目標電圧よりも低いことが前記電圧検知回路により検知されている場合に、前記第1の入力端子の電圧が前記第2の入力端子の電圧よりも小さい状態を、第2の状態とし、
    前記直流電力の電圧が前記目標電圧よりも高いことが前記電圧検知回路により検知されている場合に、前記インダクタに流れる電流が零よりも大きいことが前記電流検知回路により検知されている状態を、第3の状態とするとき、
    前記制御回路は、
    前記第1の状態と前記第2の状態と前記第3の状態とに応じて、前記第1のスイッチング素子、前記第2のスイッチング素子、前記第3のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子を制御して、前記インダクタに電流を流すことで、直流への整流と降圧を同時に行う、交流−直流変換装置。
  2. 前記制御回路は、
    前記第1の状態では、前記第1のスイッチング素子、前記第2のスイッチング素子、前記第3のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子を、夫々、オン、オフ、オフ、オンとし、
    前記第2の状態では、前記第1のスイッチング素子、前記第2のスイッチング素子、前記第3のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子を、夫々、オフ、オン、オン、オフとし、
    前記第3の状態では、前記第3のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子を、夫々、オン、オンとする、請求項1に記載の交流−直流変換装置。
  3. 前記制御回路は、
    前記第1の状態では、前記第1のスイッチング素子、前記第2のスイッチング素子、前記第3のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子を、夫々、オン、オフ、オフ、オンとし、
    前記第2の状態では、前記第1のスイッチング素子、前記第2のスイッチング素子、前記第3のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子を、夫々、オフ、オン、オン、オフとし、
    前記第3の状態では、前記第1のスイッチング素子、前記第2のスイッチング素子、前記第3のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子を、夫々、オフ、オフ、オン、オンとする、請求項1に記載の交流−直流変換装置。
  4. 前記直流電力の電圧が前記目標電圧よりも高いことが前記電圧検知回路により検知されている場合に、前記インダクタに流れる電流が零以下であることが前記電流検知回路により検知されている状態を、第4の状態とするとき、
    前記制御回路は、
    前記第4の状態では、前記第1のスイッチング素子及び前記第3のスイッチング素子を、夫々、オフ、オフとする、請求項1から3のいずれか一項に記載の交流−直流変換装置。
  5. 前記直流電力の電圧が前記目標電圧よりも高いことが前記電圧検知回路により検知されている場合に、前記インダクタに流れる電流が零以下であることが前記電流検知回路により検知されている状態を、第4の状態とするとき、
    前記制御回路は、
    前記第4の状態では、前記第1のスイッチング素子、前記第2のスイッチング素子、前記第3のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子を、夫々、オフ、オフ、オフ、オフとする、請求項1から3のいずれか一項に記載の交流−直流変換装置。
  6. 前記第1の入力端子と前記第2の入力端子との間に配置される受電コイルを更に備え、
    前記制御回路は、
    前記第1の状態では、前記第1のスイッチング素子、前記第2のスイッチング素子、前記第3のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子を、夫々、オン、オフ、オフ、オンとし、
    前記第2の状態では、前記第1のスイッチング素子、前記第2のスイッチング素子、前記第3のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子を、夫々、オフ、オン、オン、オフとし、
    前記第3の状態では、前記第1のスイッチング素子、前記第2のスイッチング素子、前記第3のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子を、夫々、オン、オン、オン、オンとする、請求項1に記載の交流−直流変換装置。
  7. 前記直流電力の電圧が前記目標電圧よりも高いことが前記電圧検知回路により検知されている場合に、前記インダクタに流れる電流が零以下であることが前記電流検知回路により検知されている状態を、第4の状態とするとき、
    前記制御回路は、
    前記第4の状態では、前記第1のスイッチング素子、前記第2のスイッチング素子、前記第3のスイッチング素子及び前記第4のスイッチング素子を、夫々、オフ、オン、オフ、オンとする、請求項6に記載の交流−直流変換装置。
  8. 前記第1のスイッチング素子及び前記第3のスイッチング素子は、夫々、ソースが共通に接続された2つのNMOSトランジスタを含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の交流−直流変換装置。
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