JP2020010232A - 電子機器、その制御方法、およびそのプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 容量結合や磁界結合等を利用した近距離無線通信は、出力側の結合器と入力側の結合器との位置関係のずれに弱く、無線接続が切断する場合がある【解決手段】 可動部を駆動する駆動手段と、可動部に配置される複数の結合部の少なくとも一つと対向することで、所定の結合方式により結合部からデータを受信する受信手段と、所定の無線通信規格を用いて可動部と無線通信する無線通信手段と、可動部の姿勢を検出する検出手段と、制御手段と、を有し、制御手段は、結合部のうち受信手段に対してデータを送信する結合部を選択する選択手段を有し、通信にエラーが発生していない場合、可動部の姿勢に基づいて結合部を選択し、通信にエラーが発生した場合、可動部の姿勢とエラーが発生した回数とに基づいて結合部を選択し、選択手段によって選択した結合部からデータを送信させるよう、通信手段を介して可動部を制御する。【選択図】 図5

Description

本発明は、近距離無線通信する電子機器、その制御方法、およびそのプログラムに関する。
近年、例えば監視カメラのようにレンズや撮像素子等を駆動して広範囲を撮影できるカメラが知られている。特許文献1では、超音波モータを複数有する台座がレンズを有する球体を超音波モータを用いて駆動する装置が開示されている。
特許文献1のような装置においては球体よりも台座の方が容量の大きい電源を装着できるため、例えば球体にカメラ等の機能を付加した場合、画像処理のような消費電力の大きい処理は球体よりも台座で行うことが望ましい。また球体の駆動できる範囲をなるべく制限しないために、球体および台座間のデータ通信は有線通信よりも無線通信の方が好ましい。さらに、球体が写真や映像のような容量の大きいデータを台座へ送信することになるため、球体はなるべく消費電力を抑えて高速に無線通信する必要がある。
特開2010−124603号公報
消費電力を抑えた高速な無線通信手段として、容量結合や磁界結合等を用いた近距離無線通信がある。しかし、容量結合や磁界結合等を利用した近距離無線通信は、出力側の結合器と入力側の結合器との位置関係のずれに弱く、台座が球体を駆動した場合、無線接続が切断する場合がある。
そこで本発明は上記課題を解決するために、容量結合や電磁界結合等を利用した近距離無線通信の無線接続が切断した場合、効率的に再接続することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の電子機器は、可動部を駆動する駆動手段と、前記可動部に配置される複数の結合部の少なくとも一つと対向することで、所定の結合方式により前記結合部からデータを受信する受信手段と、所定の無線通信規格を用いて前記可動部と無線通信する無線通信手段と、前記可動部の姿勢を検出する検出手段と、制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記複数の結合部のうち前記受信手段に対してデータを送信する前記結合部を選択する選択手段を有し、前記制御手段は、前記受信手段を用いた通信にエラーが発生していない場合、前記検出手段を用いて前記可動部の姿勢を検出し、前記可動部の姿勢に基づいて前記選択手段によって前記結合部を選択し、前記制御手段は、前記受信手段を用いた通信にエラーが発生した場合、前記可動部の姿勢に加えてエラーが発生した回数に基づいて前記選択手段によって前記結合部を選択し、前記制御手段は、前記選択手段によって選択した前記結合部からデータを送信させるよう、前記通信手段を介して前記可動部を制御すことを特徴とする。
本発明によれば、容量結合や電磁界結合等を利用した近距離無線通信の無線接続が切断した場合、効率的に再接続できる。
第一の実施形態における撮像装置の一例を示すブロック図。 第一の実施形態における撮像装置の外観の一例を示す斜視図。 (a)第一の実施形態における可動部と駆動部の断面の一例を示す図。(b)第一の実施形態における駆動部が可動部を駆動した場合、可動部と駆動部の断面の一例を示す図。(c)第一の実施形態における結合器209aと結合する結合器109の順番を説明するための図。 第一の実施形態における駆動部が可動部を回転駆動する場合において、駆動部が可動部の有する結合器の切り替えについて計算する動作の一例を示すフローチャート。 第一の実施形態における駆動部および可動部がエラーを解消する手順の一例を示すシーケンス図。 第一の実施形態における駆動部の動作の一例を示すフローチャート。 第一の実施形態における可動部の動作の一例を示すフローチャート。 第二の実施形態における駆動部および可動部がエラーを解消する手順の一例を示すシーケンス図。 第二の実施形態における駆動部の動作の一例を示すフローチャート。 第二の実施形態における可動部の動作の一例を示すフローチャート。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
[第一の実施形態]
図1は、第一の実施形態における可動部100と駆動部200とで構成される撮像装置1の一例を示すブロック図である。可動部100および駆動部200は電子機器の一例である。
撮像装置1は撮像部102等を有する可動部100と、可動部100を支持する支持部および可動部100を駆動制御する駆動体等を有する駆動部200とで構成される。また可動部100は球体であり駆動部200の支持部へ着脱可能な構造である。なお図1において可動部100の外面は球面形状(以下、球面SRという)であるが、球面SRは外面のうち、後述の駆動体11〜13によって駆動される部分のみでよい。
まず可動部100の構成について説明する。
制御部101はコンピュータとしての機能を有し、無線通信部107から入力された信号や、後述のコンピュータプログラムに従って可動部100の各部を制御する。なお、制御部101が可動部100の各部を制御する代わりに、複数のハードウェアが処理を分担することで、可動部100を制御してもよい。
撮像部102は、レンズを経て導入された光(映像)を電気的な映像信号に変換するための撮像素子などで構成される。撮像素子としては、一般的に、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサやCCD(Charge Coupled Device)センサなどが用いられる。撮像部102は可動部100内の制御部101に制御されることにより、レンズで結像された被写体光を撮像素子により電気信号に変換し、ノイズ低減処理などを行いデジタルデータを画像データとして出力する。本実施形態では、当該画像データを撮像し出力するための一連の処理を「撮影」という。
不揮発性メモリ103は、電気的に消去・記録可能な不揮発性のメモリであり、制御部101で実行される後述のプログラム等が格納される。
揮発性メモリ104は揮発性メモリである。揮発性メモリ104は撮像部102で撮像された画像データを一時的に保持するバッファメモリや、制御部101の作業領域等として使用される。また揮発性メモリ104は画像データを、記録した時系列の順番でデータ処理部108に出力する。
電源部105は、可動部100の各要素に電源を供給することができる。
無線受電部106は駆動部200の無線送電部206から電力を受信し、受信した電力を可動部100の各要素に供給することができる。
無線通信部107は、無線接続するためのインタフェースである。無線通信部107は、例えば無線接続のためのアンテナと無線信号を処理するための変復調回路や通信コントローラから構成される。無線通信部107は、後述する無線通信部207と無線接続する。例えば、制御部101は、無線通信部107を用いて、撮像部102の制御、データ処理部108での結合器109の制御、および画像データの解像度を切り替える制御等に関する無線通信を行う。無線通信部107は、変調した無線信号をアンテナから出力し、またアンテナで受信した無線信号を復調することによりIEEE802.15の無線通信規格(いわゆるBluetooth(登録商標))に準拠して、無線通信部207と無線通信する。本実施形態においてBluetooth通信は、Bluetoothのバージョン4.0以降に規定されているBluetooth Low Energy(以下、BLEと略す)という仕様を採用する。BLEによる無線通信は通信速度が遅く、画像データ等の容量の大きいデータを伝送する用途には適さない。なお、通信方式はBluetoothに限定されるものではなく、例えばIEEE802.11の規格に従った、いわゆる無線LAN通信方式等も含む。
データ処理部108は、制御部101からの指示に基づいて、揮発性メモリ104から出力された画像データを駆動部200へ送信するためのデータフォーマットに変換する。またデータ処理部108は、結合器109a,b,c,dへの画像データの出力と結合器109a,b,c,dのON/OFFを切り替える制御をする。
結合器109a,b,c,dは可動部100と駆動部200とを無線接続する結合部である。結合器109は、容量結合および磁界結合の少なくとも一方の結合方式を用いて、後述する結合器209a,bと対向することで画像データを送信する。例えば、容量結合はコンデンサ、磁界結合はRFIC、電磁界結合はTransmission Line Coupler、を用いた通信技術がある。ここで電磁界結合とは、容量結合および磁界結合の両方を用いた結合方式である。なお、結合器109を用いた通信は無線通信部107を用いた通信よりも通信速度が速く、また画像データ等の容量の大きいデータを伝送する用途に適する。なお、紙面の都合上、結合器109は4つとして記載するが、結合器109は可動部100が駆動できる範囲において、複数の結合器109と後述する結合器209とが無線接続できるように十分な数が配置される。また、消費電力を抑えるために、結合器109は結合器209と対向している結合器のみONにすることが望ましい。
次に、駆動部200の構成について説明する。
制御部201はコンピュータ機能を有し、入力された信号や後述のコンピュータプログラムに従って駆動部200の各部を制御する。また、制御部201は後述する無線通信部207を用いて、可動部100の一部の制御に関する指示を可動部100へ送信することができる。なお、制御部201が駆動部200の各部を制御する代わりに、複数のハードウェアが処理を分担することで、駆動部200を制御してもよい。
操作部202は、撮像装置1に対する指示をユーザから受け付けるためのユーザインタフェースである。操作部202は、例えばユーザが撮像装置1の電源のON/OFFを指示するための電源ボタンや、撮影を指示するためのレリーズスイッチ、画像データの再生を指示するための再生ボタン等を含むことができる。
記録部203は、電気的に消去・記録可能な不揮発性のメモリであり、制御部201で実行される後述のコンピュータプログラム等が格納される。また、撮影により得られた映像情報などの種々のデータを記録することができる。
表示部204は画像処理部210から出力された信号に基づいて表示処理を行う。表示部204には例えばEL(Electro−Luminescence)やLCD(Liquid Crystal Display)を用いる。なお、表示部204は必ずしも撮像装置1に内蔵されていなくてもよく、撮像装置1に外部接続される構成であってもよい。
電源部205は、駆動部200の各要素に電源を供給することができる。
無線送電部206は可動部100の無線受電部106へ電力を送信するための無線電力送信部である。
無線通信部207は、無線接続するためのインタフェースである。無線通信部207は、例えば無線通信のためのアンテナと無線信号を処理するための変復調回路や通信コントローラから構成される。無線通信部207は、無線通信部107と無線接続する。例えば無線通信部207は、撮像部102の制御、データ処理部108での結合器109の制御、または画像データの解像度を切り替える制御等に関する無線通信を行う。無線通信部207は、変調した無線信号をアンテナから出力し、またアンテナで受信した無線信号を復調することによりIEEE802.15の無線通信規格(いわゆるBluetooth)に従って、無線通信部107と無線通信する。本実施形態においてBluetooth通信は、BLEを採用する。なお、通信方式はBluetoothに限定されるものではなく、例えばIEEE802.11の規格に従った、いわゆる無線LAN通信方式等も含む。
データ処理部208は、結合器209a,bのON/OFFを切り替える処理、および結合器209において受信したデータのデータフォーマットを変換する処理を行う。
結合器209a,bは可動部100と駆動部200とを無線接続する結合部である。結合器209は、容量結合および磁界結合の少なくとも一方の結合方式を用いて、結合器109a,b,c,dから可動部100の撮像部102において撮影した画像データを受信する。例えば、容量結合はコンデンサ、磁界結合はRFIC、電磁界結合はTransmission Line Coupler、を用いた通信技術がある。なお、結合器209を用いた無線通信は無線通信部207を用いた無線通信よりも通信速度が速く、また撮影した画像データの通信に適する。なお、本実施形態では結合器209を2つの場合を例に挙げて説明するが、結合器209は1つでもよい。
画像処理部210は、データ処理部208から出力されたデータを用途に応じて加工する処理等を行う。画像データの加工には、画像データを切り出す処理および画像データを回転する処理による電子的な防振処理も含まれる。
駆動制御部211は、後述する駆動体11〜13を制御し、可動部100を回転駆動する。
位置検出部212は光源とCMOS等の画像センサで構成される。位置検出部212は、光源から出射された光の反射を画像センサで検出することで可動部100の姿勢を検出する。例えば可動部100の姿勢は、撮像部102が駆動部200に対して向いている方向や結合器109の位置等である。
位置補正部213は、位置検出部212で検出した可動部100の姿勢を補正する。
入出力端子部214は、外部装置との間で通信信号や映像信号等を入出力するためのインタフェースである。
図2は本実施形態における撮像装置1の外観の斜視図の一例である。なお、図1と同じ部材には同じ番号を付す。
可動部100は球体であり、球の中心を球心Cとする。可動部100は、駆動部200に設けられた複数の駆動体11〜13と、駆動部200に連結されたアーム220の先端に設けられた受圧部221とで支持されている。
駆動体11〜13は制御部201によって制御され、可動部100を駆動する。駆動体11〜13には、例えば超音波モータやローラのように接触して可動部100を駆動する部材やソレノイドアクチュエータやリニアモータのように非接触で可動部100を駆動する部材等がある。
アーム220に設けられている受圧部221は、駆動部200から可動部100が外れないようにするための部材である。このような構成により、撮像装置1は、撮像部102を有する可動部100を駆動し、可動部100を様々な方向に向けて撮影することができる。また受圧部221は、摩擦係数が小さい部材であることが望ましい。受圧部221は例えば、低い摩擦係数で摺動性に優れる樹脂(例えばポリアセタール等)や転動部材等で構成されている。これにより、駆動体11〜13から可動部100に与えた動力が減衰することを抑えられる。また、より確実に支持するために受圧部221と可動部100との間に接触箇所を複数設けてもよい。
ここで図3(a)〜(c)および図4を用いて可動部100から駆動部200へデータを伝送する方法の一例を説明する。
図3(a)、(b)は、可動部100および駆動部200の断面図の一例を示す。本実施形態において、少なくとも1組の結合器109と結合器209は、互いの面する結合器の少なくとも一部が結合器209の面に対する垂直方向から見て投影的に重なっている。以後、結合器が重なるとは、前述のように互いの面する結合器の少なくとも一部が片方の結合器の面に対する垂直方向から見て投影的に重なっている、という意味で用いる。結合器が無線接続が可能な結合度で重なっている場合、電磁界結合を用いた通信は、結合器間に生じる容量結合および誘導結合を用いて信号を伝送することにより実現される。ここで、結合度は結合の強さの程度を示す。駆動部200は例えばデータを受信した際の信号の最大の強度や所定の基準に対する強度等を用いて結合度を判断する。
図3(a)は、可動部100が静止状態にある場合における結合器109と結合器209の位置関係の一例を示す。図3(a)において、結合器109aと結合器209aとが重なっている。更に図3(a)において結合器109bと結合器209bとが重なっている。可動部100が静止した状態にある場合、結合器109および結合器209は、容量の大きい画像データを速く伝送することができる程度に充分に結合が強い位置で重なっている。例えば、図3(a)に示すようにそれぞれの結合器の中心位置が投影的に合った状態で重なっている状態である。この状態では結合器間における結合が強い。そのため可動部100は画像データの伝送に失敗しにくい。この状態において、駆動部200は位置検出部212を用いて可動部100の姿勢を検出し、結合器209と無線接続する結合器109を選択する。
図3(b)は、可動部100が図3(a)の状態から、時計回りの方向に駆動された場合における、結合器109と結合器209の位置関係の一例を示す。図3(b)において、結合器109aの一部と結合器209aの一部とが重なり、結合器109cの一部と結合器209bの一部とが重なっている。更に図3(b)において、結合器109bは結合器209a,bのどちらとも重なっている。この場合、結合器109および結合器209は互いの中心位置が大きくずれて重なった状態である。この状態では、結合器間における結合が弱く、無線接続が切れやすい。そのため可動部100は画像データの伝送に失敗する可能性がある。そこで可動部100が駆動されている場合においては、可動部100は複数の結合器109から同一のデータを送信することで、可動部100はデータの伝送に成功しやすくする。図3(b)において、可動部100は結合器109a〜cから同一のデータを送信する。なお、上述したように、可動部100は常にすべての結合器109からデータを送信することは、消費電力が大きくなってしまうため望ましくない。
図4のフローチャートを用いて制御部201が可動部100を回転駆動するか否かを判断する処理を説明する。更に可動部100を回転駆動する場合において、制御部201が結合器209と無線接続する結合器109を判断する処理を説明する。なお、制御部201は本ステップが開始される以前より可動部100から画像データを受信しているものとする。
ステップS401において、制御部201は位置検出部212を用いて、可動部100の姿勢を検出する。制御部201は可動部100の姿勢から結合器109a〜dの配置および駆動部200に対して可動部100の向いている方向等を判断する。なお、ステップS401より前に可動部100を駆動していた場合は、制御部201は最後に回転駆動を完了した時点の可動部100の姿勢を用いてもよい。
ステップS402において、制御部201は可動部100から画像データを受信する。この画像データは可動部100の撮像部102により撮影されたものであり、ステップS402以前から受信していた画像データと関連する。例えば、可動部100の撮像部102において動画を撮影していた場合、可動部100の撮像部102において新たに撮影された動画の1フレーム(画像データ)を制御部201は受信する。
ステップS403において、制御部201は、可動部100から受信した一連の画像データから可動部100を回転駆動する方向、時間および速度を計算する。一連の画像データは、例えば可動部100の撮像部102において撮影された動画等である。制御部201は、一連の画像データに映る被写体の移動を検出し、被写体の移動情報を計算する。被写体の移動情報は、例えば映像に写る人や動物等の移動する速度や加速度、方向等である。また、人や動物等が複数いた場合は、制御部201は例えばフォーカスが合っている部分に写っている人や動物等を基準に被写体の移動情報を計算する。なお、制御部201は可動部100から受信した一連の画像データから可動部100を回転駆動する距離の代わりに時間を計算してもよい。
ステップS404において、制御部201は被写体の移動情報を用いて可動部100を回転駆動するか否かを判断する。可動部100を駆動しないと判断した場合は、制御部201はステップS402の処理を行い、可動部100から画像データの受信を続ける。可動部100を回転駆動すると判断した場合は、制御部201はステップS405の処理を行う。
ステップS405において、制御部201はステップS403において計算した可動部100を回転駆動する方向、距離および速度から結合器109の位置を計算する。例えば、所定の時間駆動した場合、制御部201は可動部100と駆動部200の位置関係が図3(a)の状態から図3(b)の状態に遷移すると計算する。
ステップS406において、制御部201は結合器209の各結合器との無線接続に用いる結合器109を選択する。例えば、制御部201は、複数の結合器109のうち結合器209から所定の距離以内、または所定の結合度以内である結合器109を判断し、結合器209との無線接続に用いる結合器109を決定する。例えば図3(b)に図示した場合では、制御部201は、結合器209aは結合器109a,bと、結合器209bは結合器109b、cと接続できると判断する。制御部201は、接続できると判断した結合器109のうち任意の結合器を選択し、結合器209との無線接続に用いる結合器として決定する。
ここで、可動部100を回転駆動する距離や時間が所定の閾値よりも長かった場合、制御部201はステップS405およびステップS406の処理を繰り返し、所定の時間間隔で無線接続する結合器109と結合器209との関係を計算する。例えば、図3(a)から図3(b)へ可動部100が駆動される場合、図3(c)に示すように制御部201は結合器209aと結合する結合器を結合器109aのみ、結合器109aおよびb、結合器109bの順番に切り替えて用いると判断する。更に、制御部201は、0〜T1間は結合器109aのみ、T1〜T2間は結合器109aおよびb、T2〜T3間は結合器109bを用いると判断する。ここで時刻0は駆動部200が可動部100の回転駆動を開始した時刻である。可動部100の制御部101は、この順番および時間間隔等に基づいて結合器109を切り替える。なお、図3(c)に示した所定の時間間隔は等間隔であるが、可動部100を回転駆動する速度や時間等によって制御部201が適宜変更してよい。
ここで駆動部200が可動部100を回転駆動している場合において、駆動部200が可動部100との通信にエラーが発生したと判断する方法について説明する。
制御部101は、撮像部102において撮影した画像データを揮発性メモリ104に記録し、結合器209と接続する結合器109を選択する。制御部101は揮発性メモリ104からデータ処理部108を介して、選択した結合器109へ画像データを出力し、選択した結合器109から結合器209へ画像データを送信する。制御部201は、結合器209において受信した画像データをデータ処理部208および画像処理部210を用いて処理する。これは可動部100と駆動部200との間において画像データを伝送する方法の一例である。
また制御部101は並行して、揮発性メモリ104からデータ処理部108を介して伝送した画像データの一部を、無線通信部107を用いて駆動部200へ送信する。制御部201は、無線通信部207を用いて受信した画像データを、画像処理部210を用いて処理する。この画像データの一部とは、結合器109を用いて送信した画像データを切り取ったものである。例えば、画像データに映る人の顔にフォーカスが合っていた場合、制御部101はその人の顔が含まれるように画像データを切り取る。なお、制御部101が無線通信部107を用いた通信において画像データの一部を送信する時間と、結合器109を用いた通信において画像データの全てを送信する時間とは、およそ同等の時間か、前者の時間の方が短ければよい。
制御部201は、結合器209を用いて受信した画像データと、無線通信部207を用いて受信した画像データを比較する。例えば、無線通信部207を用いて受信した画像データにおける、結合器209を用いて受信した画像データと一致する部分が一定の画素数以上であれば、制御部201は2つの画像データは一致すると判断する。
比較した結果、2つの画像データが一致しないと判断した場合、制御部201は、結合器109と結合器209間での通信にエラーが発生したと判断する。
図5のシーケンス図を用いて、駆動部200が可動部100から画像データの送信にエラーが発生したと判断した場合に、可動部100および駆動部200がエラーを解消するための手順を説明する。本シーケンスは駆動部200がエラーが発生したと判断したことをトリガーに開始される。
ステップS501において、駆動部200は可動部100へエラーが発生したことをBLEを介して通知する。
ステップS502において、可動部100はエラーが連続して発生した回数(以下、エラー回数という)を計算する。エラー回数は、エラーが発生したことを示す通知を可動部100が受信した回数である。
ステップS503において、可動部100は駆動部200へエラー回数をBLEを介して通知する。
ステップS504において、駆動部200は可動部100の状態を取得する。具体的には、駆動部200は位置検出部212を用いて可動部100の姿勢を検出すること、および駆動部200は可動部100の駆動する方向および速度を計算することの処理を行う。
ステップS505において、駆動部200はステップS504において計算した可動部100の駆動する方向および速度から所定の時間を計算し、駆動部200はエラー回数に応じて、画像データの伝送に用いる結合器を選択する。
この所定の時間とは、少なくともこの後の手順において可動部100が駆動部200へ画像データを送信するために必要な時間である。本実施形態においては、本ステップから可動部100がステップS510の処理を行うまでにかかる時間に相当する。
エラー回数が1回の場合、駆動部200は、所定の時間が経過した後において、結合器109と結合器209の距離が最も短い結合器109を選択する。この処理はエラーが発生していない場合の処理(つまり図4のステップS406の処理)と同様である。この処理は駆動部200が可動部100の駆動中に接続する結合器109の順番および時間間隔を補正する処理に相当する。
エラー回数が2回の場合、駆動部200は、エラーが発生していない場合に所定の時間が経過した後において接続する結合器109を除く結合器109のうち、結合器209との距離が最も短い結合器109を1つ判断する。駆動部200はエラーが発生していない場合に所定の時間が経過した後において接続する結合器109およびその結合器109を選択する。
エラー回数が3回の場合、駆動部200は、所定の時間が経過した後において結合器209と無線接続が可能と判断した結合器109をすべて選択する。
このようにエラー回数が増えるにつれて駆動部200は接続する結合器109の数を増やすことで、駆動部200は効率的に可動部100と再接続できる。
また駆動部200が結合器109を選択する手順は、図4において記載した通りである。本実施形態では、図4のステップS401およびステップS402はステップS503に相当し、ステップS403およびステップS404は図5のステップS504に相当する。
ステップS506において、駆動部200はステップS505において選択した結合器109を可動部100へBLEを介して通知する。
ステップS507において、可動部100は駆動部200から通知された結合器109をオンにする。
ステップS508において、可動部100は駆動部200へ結合器109をオンしたことをBLEを介して通知する。
ステップS509において、可動部100は駆動部200がエラーか否かを判断するために用いる画像データを撮影する。
ステップS510において、可動部100は結合器109および無線通信部107を用いて駆動部200へエラーか否かを判断するために用いる画像データを送信する。ここで、可動部100が無線通信部107を用いて送信する画像データは、結合器109を用いて送信する画像データの一部を切り取った画像データである。この理由は、無線通信部107を用いた通信は結合器109を用いた通信より通信速度が遅いためである。可動部100は無線通信部107を用いて送信するデータの容量を減らすことでステップS510の処理に必要な時間を抑えることができる。
ステップS511において、駆動部200は結合器209を用いて受信した画像データと無線通信部207を用いて受信した画像データとが一致するか否か比較する。
ステップS512において、ステップS511において比較した結果に基づいて、駆動部200は可動部100へエラーが発生したか否かを通知する。ステップS511においてエラーが解消されていない(つまりエラーが発生している)と判断した場合、駆動部200はエラーを解消するための処理を続ける。ステップS511において再接続した(つまりエラーが発生していない)と判断した場合、駆動部200は処理を終了する。
ステップS513において、駆動部200がエラーが発生したと判断した場合は、可動部100はエラー回数を計算し、エラーを解消するための処理を続ける。駆動部200はエラーが発生していないと判断した場合は、エラー回数を0にリセットし、可動部100は処理を終了する。エラー回数が3回以下の場合、可動部100はステップS503の処理を行う。エラー回数が4回の場合、可動部100はステップS514の処理を行う。
ステップS514において、可動部100は駆動部200へBLEを介して警告を通知し処理を終了する。
ステップS515において、駆動部200はユーザへ警告して処理を終了する。例えば、駆動部200は表示部204に「画像の受信ができません。」と表示し、可動部100の駆動を停止する。
ここで、駆動部200が結合器109の切り替えに関する計算を行っているが、可動部100が結合器109の切り替えに関する計算を行ってもよい。この場合、駆動部200は、ステップS504において測定したデータを可動部100へ送信する。
エラー回数が1回目、2回目、3回目の場合において、駆動部200はそれぞれ異なる処理を行ったが、この処理を変更するエラー回数の閾値は変更してよい。例えば2回目、4回目、6回目の場合において駆動部200は選択する結合器109を変更し、8回目のエラーが発生した場合に警告するとしてもよい。駆動部200のエラーの判断を繰り返す回数が少ないほどユーザがエラーに気付くまでに必要な時間が減り、繰り返す回数が多いほど駆動部200がエラーを解消できる可能性が高くなる。なお、駆動部200はエラー回数に応じて選択できる結合器109の数を任意の数に設定してよい。この場合駆動部200はエラー回数が大きくなるにつれて選択できる結合器109の数を増えるように設定する。またエラー回数が最大の閾値に達した場合は、駆動部200はユーザへ警告する。
また可動部100は不揮発性メモリ103にエラーか否かを判断するための画像データをあらかじめ記録しておくことで、ステップS509の処理を省略することができる。この場合ステップS510において、可動部100は不揮発性メモリ103に保存していたエラーか否かを判断するための画像データを駆動部200へ送信する。
可動部100はエラー回数が4回になった場合、駆動部200へ警告を通知するが、可動部100はエラー回数をそのまま伝えてもよい。この場合、駆動部200はエラー回数が4回になったことを示す通知を受信した場合は、警告を受け取った場合と同様に判断しステップS515の処理を行う。
なお、本実施形態においては、駆動部200は画像データを用いてエラーが発生しているか否かを判断したが、駆動部200は結合器109から送信される画像データの受信強度に基づいてエラーが発生しているか否かを判断してよい。例えば駆動部200は画像データの受信強度が所定の強度未満になる時間が所定の時間以上続いた場合、エラーが発生していると判断する。駆動部200は受信強度を用いることで、無線通信部107から画像データを送信することなくエラーが発生しているか否かを判断することができる。
図6を用いて、エラーが発生した場合における駆動部200の動作について説明する。駆動部200はエラーが発生したと判断した場合に本フローチャートの処理を行う。
ステップS601において、制御部201は無線通信部207を用いて可動部100へエラーが発生したことを示す通知を送信する。本ステップは図5のステップS501に相当する。
ステップS602において、制御部201は無線通信部207を用いて可動部100から通知を受信する。エラー回数を受信した場合はステップS603の処理を行い、警告を受信した場合はステップS614の処理を行う。本ステップは図5のステップS503またはステップS514に相当する。
まずステップS602において制御部201がエラー回数の通知を受信した場合における、駆動部200の動作を説明する。
ステップS603において、制御部201は、位置検出部212を用いて可動部100の姿勢を検出し、駆動部200は可動部100の駆動する方向および速度を計算する。本ステップは図5のステップS504に相当する。
ステップS604において、制御部201はエラー回数を判断し、エラーが1回目の場合はステップS605の処理を行う。エラーが1回目以外の回数の場合はステップS606の処理を行う。
ステップS605において、制御部201は所定の時間が経過した後において、結合器109と結合器209の距離が最も短い結合器109を選択する。本ステップは図5のステップS505におけるエラー回数が1回の場合に相当する。
ステップS606において、制御部201はエラー回数を判断し、エラーが2回目の場合はステップS607の処理を行う。エラーが2回目以外の回数(または3回目)の場合はステップS608の処理を行う。
ステップS607において、制御部201は、エラーが発生していない場合に所定の時間が経過した後において接続する結合器109を除く結合器109のうち、結合器209との距離が最も短い結合器109を1つ判断する。駆動部200はエラーが発生していない場合に所定の時間が経過した後において接続する結合器109およびその結合器109を選択する。本ステップは図5のステップS505におけるエラー回数が2回の場合に相当する。
ステップS608において、制御部201は所定の時間が経過した後において結合器209と無線接続が可能と判断した結合器109をすべて選択する。本ステップは図5のステップS505におけるエラー回数が3回の場合に相当する。
ステップS609において、制御部201は、前ステップ(ステップS605、ステップS607、またはステップS608)において選択した結合器109を示す通知を無線通信部207を用いて可動部100へ送信する。本ステップは図5のステップS506に相当する。
ステップS610において、制御部201は、無線通信部207を用いて可動部100から結合器109をオンにしたことを示す通知を受信する。本ステップは図5のステップS508に相当する。
ステップS611において、制御部201は、無線通信部207および結合器209を用いて、可動部100からエラーか否かを判断するための画像データを受信する。本ステップは図5のステップS510に相当する。
ステップS612において、制御部201は、結合器209を用いて受け取った画像データと無線通信部207から受け取った画像データとが一致するか否か比較する。エラーが解消されていない(つまりエラーが発生している)と判断した場合、制御部201はステップS601の処理を行い、エラーを解消するための処理を継続する。再接続した(つまりエラーが発生していない)と判断した場合、制御部201はステップS613の処理を行う。本ステップは図5のステップS511に相当する。
ステップS613において、制御部201は無線通信部207を用いて再接続したことを示す通知を可動部100へ送信し、処理を終了する。本ステップは図5のステップS512に相当する。
次にステップS602において制御部201が警告を受信した場合における、駆動部200の処理を説明する。
ステップS614において、制御部201は表示部204等を用いてユーザに警告する。制御部201はエラーを解消できなかったと判断し、処理を終了する。例えば、制御部201は、表示部204に「画像の受信ができません。」と表示し、駆動制御部211による駆動体11〜13の制御を停止する。本ステップは図5のステップS515に相当する。
以上、図6を用いて、エラーが発生した場合における駆動部200の動作について説明した。
図7を用いて、エラーが発生した場合における可動部100の動作について説明する。可動部100は、図6のステップS601において駆動部200から送信されるエラーが発生したことを示す通知を受信した場合に本フローチャートの処理を行う。
ステップS701において、制御部101はエラー回数を計算する。ここで、制御部101はエラー回数が3回以下の場合はステップS503の処理を、4回の場合はステップS511の処理を行う。本ステップは図5のステップS502に相当する。
まずステップS701において制御部101がエラー回数が3回以下であると判断した場合における、可動部100の処理を説明する。
ステップS702において、制御部101は、駆動部200へエラー回数を示す通知を送信する。本ステップは図5のステップS503に相当する。
ステップS703において、制御部101は図6のS609において送信された駆動部200によって選択された結合器109を示す通知を無線通信部107を用いて、受信する。本ステップは図5のステップS506に相当する。
ステップS704において、制御部101はデータ処理部108を用いて、ステップS703において駆動部200から通知された結合器109をオンし、通知されていない結合器109はオフする。本ステップは図5のステップS507に相当する。
ステップS705において、制御部101は、無線通信部107を用いて駆動部200へ結合器をオンしたことを通知する。本ステップは図5のステップS508に相当する。
ステップS706において、制御部101は、撮像部102を用いて駆動部200がエラーか否かを判断するために用いる画像データを撮影する。本ステップは図5のステップS509に相当する。
ステップS707において、制御部101は、結合器109および無線通信部107を用いて駆動部200へエラーか否かを判断するために用いる画像データを送信する。本ステップは図5のステップS510に相当する。
ステップS708において、制御部101は、無線通信部107を用いてエラーが発生したか否かを伝える通知を受信する。エラーが発生したことを示す通知を受信した場合、制御部101は再びステップS701の処理を行い、エラーを解消するための処理を継続する。エラーが発生しなかったことを示す通知を受信した場合、制御部101は駆動部200と再接続したと判断して処理を終了する。本ステップは図5のステップS512に相当する。
次にステップS701においてエラー回数が3回以下ではない(または4回)と制御部101が判断した場合における、可動部100の処理を説明する。
ステップS709において、制御部101はエラー回数が4回になったとして、無線通信部107を用いて駆動部200に警告を示す通知を送信する。本ステップは図5のステップS514に相当する。
ステップS710において、制御部101はエラー回数を0回にリセットして処理を終了する。本ステップは図5のステップS513に相当する。
以上、図7を用いて、エラーが発生した場合における可動部100の動作について説明した。
[第二の実施形態]
第二の実施形態では、エラー回数を駆動部200が計算する場合について説明する。第二の実施形態で用いる装置は、第一の実施形態で用いた撮像装置1と同様である。なお、本実施形態において、第一の実施形態と同様の部分は省略して説明する。
図8のシーケンス図を用いて、駆動部200が可動部100から画像データの送信にエラーが発生したと判断した場合に、可動部100および駆動部200がエラーを解消するための手順を説明する。本シーケンスは駆動部200がエラーが発生したと判断したことをトリガーに開始される。
ステップS801において、駆動部200はエラー回数を計算する。
ステップS802において、駆動部200は可動部100へエラーが発生したことをBLEを介して通知する。なお、エラー回数が2回目以降は駆動部200は本ステップの処理を行わなくともよい。
ステップS803において、可動部100はエラーを解消するための動作へ切り替える。例えば、可動部100は駆動部200から画像データを送信する通知を受信するまで駆動部200へ画像データを送信することを停止する処理等を行う。この処理を行うことで可動部100は電力の消費を抑えることができる。このとき駆動部200も可動部100へ画像データを送信する通知を送信するまで画像データの受信を停止する処理等を行う。なお、エラー回数が2回目以降において可動部100は本ステップを行わなくともよい。
ステップS504〜ステップS511の処理は、第一の実施形態において説明した図5の処理と同様であるため、説明は省略する。なお、ステップS803における可動部100の処理と、ステップS504およびステップS505における駆動部200の処理は並行して行われる。
ステップS804において、ステップS511においてエラーが発生したと判断した場合、駆動部200はエラーを解消するための処理を続ける。駆動部200がエラーが発生しなかった場合は、エラー回数を0にリセットし、可動部100および駆動部200は処理を終了する。エラー回数が3回以下の場合、駆動部200はステップS802の処理を行う。エラー回数が4回の場合、駆動部200はステップS805の処理を行う。
ステップS805において、駆動部200は可動部100へエラーが解消されなかったことを通知する。この通知には、例えば画像データの送信を停止する指示や結合器109をオフにする指示等が含まれる。
ステップS515は図5のステップS515の処理と同様である。
ここで、駆動部200が結合器109の切り替えに関する計算を行っているが、可動部100が結合器109の切り替えに関する計算を行ってもよい。この場合、駆動部200は、ステップS504において測定したデータを可動部100へ送信する。
図9を用いて、エラーが発生した場合における駆動部200の動作について説明する。駆動部200はエラーが発生したと判断した場合に本フローチャートの処理を行う。
ステップS901において、制御部201はエラー回数を計算する。本ステップは図8のステップS801に相当する。
ステップS902において、制御部201はステップS901のエラー回数に応じて、無線通信部207を用いて通知を送信する。エラー回数が3回以下の場合、制御部201は可動部100へエラーが発生したことを示す通知を送信する。エラー回数が4回の場合、制御部201は可動部100へエラーが解消されなかったことを示す通知を送信する。なおエラー回数が2回または3回の場合、制御部201は可動部100へエラーが発生したことを通知しなくともよい。本ステップは、制御部201がエラーが発生したことを通知した場合は図8のステップS802に、制御部201がエラーが解消されなかったことを通知した場合はステップS805に相当する。
ステップS902において制御部201がエラーが発生しことを通知した場合における、駆動部200の処理はステップS603〜ステップS613に相当する。ステップS603〜ステップS613は図6のステップS603〜ステップS613と同様であるため、説明を省略する。
次にステップS902において制御部201がエラーが解消されなかったことを通知した場合における、駆動部200の処理を説明する。
ステップS614において、制御部201は表示部204等を用いてユーザに警告する。制御部201はエラーを解消できなかったと判断し、処理を終了する。本ステップは図8のステップS514に相当する。
以上、図9を用いて、エラーが発生した場合における駆動部200の動作について説明した。
図10を用いて、エラーが発生した場合における可動部100の動作について説明する。
可動部100は、駆動部200からエラーが発生したことを示す通知を受信した場合に本フローチャートの処理を行う。この場合は図8のステップS802に相当する。
ステップS1001において、制御部101はエラーを解消するための動作へ切り替える。例えば制御部101はエラーが解消されるまで駆動部200へ画像データを送信することを停止する処理等を行う。ここで、制御部101はエラー回数が2回または3回の場合は本ステップの処理を行わなくてよい。本ステップは図8のステップS803に相当する。
まずステップS701において制御部101がエラー回数が3回以下であると判断した場合における、可動部100の処理を説明する。
ステップS703からステップS707の処理は、図7のステップS703からステップS707に相当するため、説明は省略する。
ステップS1002において、制御部101は、無線通信部107を用いてエラーが発生していることを示す通知またはエラーが解消されたか否かを示す通知を受信する。エラーが発生していることを示す通知を受信した場合、制御部101は再びステップS1001の処理を行い、エラーを解消するための処理を継続する。エラーが解消されなかったことを示す通知を受信した場合、制御部101は処理を終了する。もし駆動部200から受信した通知に指示が含まれている場合は、制御部101はその指示に基づいて処理を行う。エラーが解消されたことを示す通知を受信した場合、制御部101は駆動部200と再接続したと判断してステップS1002において処理を終了する。本ステップは、制御部101がエラーが発生したことを示す通知を受信した場合は図8のステップS802に、エラーが解消されなかったことを示す通知を受信した場合は図8のステップS805に相当する。また制御部101が再接続したことを示す通知を受信した場合は図9のステップS613に相当する。
以上、図10を用いて、エラーが発生した場合における可動部100の動作について説明した。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムをネットワークまたは記憶媒体を介してシステムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。

Claims (21)

  1. 可動部を駆動する駆動手段と、
    前記可動部に配置される複数の結合部の少なくとも一つと対向することで、所定の結合方式により前記結合部からデータを受信する受信手段と、
    所定の無線通信規格を用いて前記可動部と無線通信する無線通信手段と、
    前記可動部の姿勢を検出する検出手段と、
    制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記複数の結合部のうち前記受信手段に対してデータを送信する前記結合部を選択する選択手段を有し、
    前記制御手段は、前記受信手段を用いた通信にエラーが発生していない場合、前記検出手段を用いて前記可動部の姿勢を検出し、前記可動部の姿勢に基づいて前記選択手段によって前記結合部を選択し、
    前記制御手段は、前記受信手段を用いた通信にエラーが発生した場合、前記可動部の姿勢に加えてエラーが発生した回数に基づいて前記選択手段によって前記結合部を選択し、
    前記制御手段は、前記選択手段によって選択した前記結合部からデータを送信させるよう、前記通信手段を介して前記可動部を制御する
    ことを特徴とする電子機器。
  2. 前記制御手段は、前記受信手段を用いた通信にエラーが発生した後、エラーが発生していないと判断した場合、前記回数をリセットする
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記制御手段は、前記無線通信手段によって受信した第一のデータと前記受信手段によって受信した第二のデータの一部とを比較することでエラーが発生したか否かを判断し、
    前記制御手段は、前記第一のデータと前記第二のデータの一部とが一致しないと判断した場合、前記受信手段を用いた通信にエラーが発生したと判断する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 前記制御手段は、前記第一のデータと前記第二のデータの一部とが一致すると判断した場合、前記受信手段を用いた通信にエラーは発生していないと判断して前記回数をリセットする
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電子機器。
  5. 前記制御手段は、前記駆動手段を用いて前記可動部を駆動している状態において前記受信手段を用いた通信にエラーが発生した場合、前記選択手段において前記結合部の位置と前記駆動手段を用いて前記可動部を駆動している速度および方向とに基づいて前記結合部を選択する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電子機器。
  6. 前記制御手段は、前記結合部の位置と前記駆動手段を用いて前記可動部を駆動している速度および方向とに基づいて前記結合部を選択する順番および時間間隔を計算する
    ことを特徴とする請求項5に記載の電子機器。
  7. 前記制御手段は、前記回数が所定の閾値になった場合、前記選択手段によって選択できる前記結合部の数を増やす
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の電子機器。
  8. 前記所定の閾値は第一の閾値と第一の閾値より大きい第二の閾値とを含み、前記回数が前記第二の閾値になった場合に前記制御手段が前記選択手段によって選択できる前記結合部の数は、前記回数が前記第一の閾値になった場合に前記制御手段が前記選択手段によって選択できる前記結合部の数以上である
    ことを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
  9. 前記所定の閾値は、更に前記第二の閾値より大きい第三の閾値を含み、前記回数が前記第三の閾値になった場合、前記制御手段は前記選択手段によって選択できる前記結合部をすべて選択する
    ことを特徴とする請求項8に記載の電子機器。
  10. 前記回数が前記第三の閾値より大きい場合、前記制御手段はユーザに警告する
    ことを特徴とする請求項9に記載の電子機器。
  11. 前記制御手段は、前記受信手段を用いた通信にエラーが発生した場合、前記受信手段によるデータの受信を停止する
    ことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の電子機器。
  12. 前記可動部は撮像手段を有し、
    前記受信手段によって受信するデータは前記可動部が前記撮像手段を用いて撮影した画像データである
    ことを特徴とする請求項1から11の何れか1項に記載の電子機器。
  13. 前記所定の結合方式は容量結合および磁界結合の少なくとも一方の方式を用いる
    ことを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の電子機器。
  14. 前記所定の結合方式を用いた無線通信は、前記無線通信手段を用いた無線通信よりも通信速度が速い
    ことを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の電子機器。
  15. 前記無線通信手段はIEEE802.15の無線通信規格に準拠する
    ことを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載の電子機器。
  16. 前記無線通信手段はBluetooth(登録商標)の無線通信規格に準拠する
    ことを特徴とする請求項15に記載の電子機器。
  17. 前記無線通信手段はBluetooth Low Energyの無線通信規格に準拠する
    ことを特徴とする請求項15または16に記載の電子機器。
  18. 前記可動部は球体である
    ことを特徴とする請求項1から17のいずれか1項に記載の電子機器。
  19. 駆動手段を有する駆動部から動力を得て駆動される電子機器であって、
    複数の結合部から所定の結合方式により前記駆動部にデータを送信する送信手段と、
    所定の無線通信規格を用いて前記駆動部と無線通信する無線通信手段と、
    制御手段と、を有し、
    前記駆動部の前記駆動手段によって駆動されている状態において、前記制御手段は、前記送信手段を用いた通信にエラーが発生した場合、前記複数の結合部のうちデータを送信する前記結合部を、エラーが発生した回数に応じて選択する選択手段を有し、
    前記制御手段は、前記選択手段によって選択した前記結合部からデータを送信する
    ことを特徴とする電子機器。
  20. 可動部を駆動する駆動手段と、
    前記可動部に配置される複数の結合部の少なくとも一つと対向することで、所定の結合方式により前記結合部からデータを受信する受信手段と、
    所定の無線通信規格を用いて前記可動部と無線通信する無線通信手段と、
    前記可動部の姿勢を検出する検出手段と、
    を有する電子機器の制御方法であって、
    前記受信手段を用いた通信にエラーが発生していない場合、前記検出手段を用いて前記可動部の姿勢を検出し、前記可動部の姿勢に基づいて前記複数の結合部のうち前記受信手段に対してデータを送信する前記結合部を選択する第一の選択ステップと、
    前記受信手段を用いた通信にエラーが発生した場合、前記可動部の姿勢に加えてエラーが発生した回数に基づいて前記複数の結合部のうち前記受信手段に対してデータを送信する前記結合部を選択する第二の選択ステップと、
    前記第一の選択ステップまたは前記第二の選択ステップによって選択した前記結合部からデータを送信させるよう、前記通信手段を介して前記可動部を制御するステップと、
    を有する制御方法。
  21. コンピュータを請求項1から19のいずれか1項に記載の電子機器の各手段として機能させるための、コンピュータが読み取り可能なプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021149756A1 (ja) 2020-01-24 2021-07-29 三菱重工業株式会社 磁気ギアード回転電機

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