JP2020009783A - プラグ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】プラグ本体をコンセントに差し込み接続する時に、手指を挟みこむことなくしっかりと掴むことができる本体構造を有するプラグを提供する。【解決手段】栓刃を所定面に備えたプラグの本体10を、所定面を形成する第一の幅を有したベース部20b2と、第一の幅よりも大きな第二の幅を有してベース20b2に連接された内容物収容部20b1とから構成する。前記内容物収容部20b1と前記ベース部20b2との幅の違いによって形成される段差部20b3と前記内容物収容部20b1とによって、前記本体10の把持部を形成している。【選択図】図1

Description

本発明は、本体に栓刃を備えたプラグに関する。特に、前記栓刃から得た電力を負荷側電路に供給するコンセントを本体に併せ持つプラグに関する。
造営材等に配設されたコンセントに栓刃を差し込み接続し、負荷側電路に電力を供給するプラグは周知である。一方、プラグ本体の内部に、負荷側電路への電力供給を選択的に切換えできる機能を内装したプラグは、例えば、特許文献1に開示されるような栓刃付漏電遮断器、特許文献2に開示されるような漏電保護プラグが公知である。また、プラグ本体内部に、コンセントの配線形態に対応して栓刃の数を増減できる機構を備えたプラグは、特許文献3に開示されるような2P3P兼用プラグ(2Pは2極、3Pは2極接地端子付きという)が公知である。
特許文献1の栓刃付漏電遮断器は、コンセントと負荷機器とを電気的に繋ぎ、当該負荷機器において漏電が発生した場合にはこれを瞬時に検知して負荷機器への通電を遮断する。特許文献2の漏電保護プラグも、特許文献1と同様のものである。
特許文献3のプラグは、本体外周を、内部に対して回転可能に設け、外周の回転動作に連動してアース極の栓刃の位置を変位させることにより、栓刃の数を増減させて、3極コンセントと2極コンセントとの両方に接続可能な形態を構成する。
実開昭63−079043号公報 特開2002−216613号公報 特開2013−45634号公報
上記したように、プラグ本体の内部に電力供給の切り替え機能や、栓刃の数を増減させる機能を備えた、付加機能を備えたプラグにおいては、これら付加機能を構成する部品等を収納させる必要があるために、プラグ本体の大きさが、前記機能を備えないプラグと比較して大きく、また、重量も重くなる傾向にある。
このような付加機能を備えたプラグにおいては、本体をしっかりと掴み、コンセントに接続する必要がある。すなわち、特許文献1、特許文献2に開示されたプラグにおいては、栓刃が配設された面と直交する面(側面とする)を掴んで、コンセントの受け刃に栓刃が確実に差し込まれるように接続する。
しかしながら、プラグ本体を掴む時に、栓刃が配設された面に手指が回り込んでしまい、プラグ本体とコンセントの間に手指が挟まれてしまうおそれがあった。また、回り込んだ手指が誤って栓刃に触れたままでプラグ本体をコンセントに差し込んでしまうと感電するおそれがあった。
また、特許文献3に開示されたプラグにおいては、本体外周が内部に対して回転可能に設けられているから、コンセントにプラグ本体を差し込む時に、栓刃の位置をコンセントの受け刃が設けられた位置にうまく定められないおそれがある。
上記の点に鑑み、本発明は、プラグ本体をコンセントに差し込み接続する時に、手指を挟みこむことなくしっかりと掴むことができる本体構造を有するプラグを提供することを目的とする。
本発明のプラグ構造は、栓刃を所定面に備えたプラグの本体を、所定面を形成する第一の幅を有したベース部と、第一の幅よりも大きな第二の幅を有してベースに連接された内容物収容部とから構成する。内容物収容部には、負荷機器のプラグが差し込み接続されるコンセントが配設されている。前記内容物収容部と前記ベース部との幅の違いによって形成される段差部と前記内容物収容部とによって、前記本体の把持部を形成している。
これにより、内容物収容部と段差部とからなる把持部によって、本体をしっかりと掴むことができる。また、段差部に手指を掛けることができるから、プラグ本体をコンセントに差し込み接続する時に、誤って手指を挟みこむことがなくなる。
すなわち、本発明の一態様に係るプラグ構造は、ベース部と、ベース部に連接した内容物収容部とから本体を構成している。ベース部の幅と、内容物収容部の幅とを異ならせ、かつ内容物収容部の幅をベース部の幅よりも大きく形成することによって、前記幅の違いから生ずる段差部を備える。前記段差部と、前記内容物収容部とによって、本体の把持部を形成している。
この態様によって、プラグの本体を掴む時に、前記把持部を掴むことにより、しっかりと本体を掴むことができる。これにより、コンセントにプラグ本体を確実に差し込み接続することができる。また、プラグ本体をコンセントから取り外す時においても、前記把持部をしっかりと掴んで引き抜くことができる。
また、前記段差部は、前記栓刃の突出方向に、前記本体を把持する手指を収納するための手指収納部を有して構成してもよい。
コンセントにプラグ本体を差し込む時に、手指を前記手指収納部に位置させることによって、本体をしっかりと掴むことができることに加えて、プラグ本体をコンセントに差し込み接続する時に、誤って手指を挟みこむことがなくなる。
また、前記本体を構成する内容物収容部は、前記栓刃の突出方向に半径方向を備えるとともに、栓刃の突出方向と直交する方向に長さ方向を備える略円筒形状に構成されていてもよい。
これにより、物体を掴むときに、手指で形付られるアーチ形状に沿って略円筒形状の本体が掴まれることになるため、しっかりと本体を掴むことができる。
本発明によれば、ベースと内容物収容部とから形成される把持部をしっかりと掴んで、プラグ本体をコンセントに差し込み接続することができる。また、プラグ本体をコンセントに差し込み接続するときに、誤って、手指を挟みこむことがなくなる。
本実施形態に係るプラグの外観図である。 プラグの上面から見た外観図である。 プラグをコンセントに差し込み接続する場合の概略図である。 プラグを掴んだ時の模式図である。 プラグ本体を分割した概略図である。 従来例を示した図である。 従来例を示した図である。 従来例を示した図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態は、本質的に例示にすぎず、本発明、その適用範囲あるいはその用途を制限することを意図するものではない。
(プラグの概要)
本実施形態に係るプラグ10は、造営材等に配設されたコンセント200(区別のために一次側コンセントという)に差し込み接続されて用いられるプラグである。プラグ10の本体には、コンセント31、33(区別のために二次側コンセントという)が配設されており、負荷機器等のプラグをプラグ10の本体のコンセントに差し込み接続することによって、当該負荷機器等に電力を供給する。
また、プラグ10の本体には、前記負荷機器や電気配線等の絶縁劣化によって漏電が発生した場合には、これを瞬時に検知して一次側コンセント200からの電力の負荷機器への供給を遮断する漏電検知部と遮断機構を収容しており、プラグ10全体として、プラグ型の漏電遮断器を構成している。特に、プラグ10は、電圧相および中性相に接続される夫々の栓刃と、接地極に接続される栓刃(アースピンという)の全部で3つの栓刃を備えたプラグであり、上記一次側のコンセント200が、アースピン差込穴がある3極コンセントである場合及びアースピン差込穴のない2極コンセントである場合の両方において、使用できるプラグとなっている。
なお、以下では、プラグ10が一次側コンセント200に差し込まれた状態において、手前側を向くプラグ10の面を「前面」、コンセントと対向する面を「後面」と呼称する。プラグ10がコンセントに差し込まれた状態を基準に、「上」、「下」、「左」、「右」の各方向を定義する。
図1に示すように、プラグ10は、ユーザ(作業者)が片手手指で把持可能な大きさ(例えば110×50×55mm)の略円筒形状のプラグ本体20を備えている。このプラグ本体20の内部に、前記漏電検知部と遮断機構等の内容物を収容している。
プラグ10の本体外形は、所定面に栓刃を備えたベース部20b2と、ベース部20b2に連接された内容物収容部20b1および20aとから形成される略円筒形状をしている。
ベース部20b2は、栓刃を備える程度の幅(例えば30mm)を有して形成されている。また、ベース部20b2に連接する内容物収容部20b1はベース部20b2よりも大きな幅(例えば50mm)を有して形成されている。
これらの幅の違いによって、プラグ10の本体20には、段差部20b3が形成される。この段差部20b3によって、手指の掛かり部を本体に外形形状として設けることができ、略円筒形状をした内容物収容部20a、20bの形状と相まって、プラグ10の本体20の把持部が形成される。
一方、段差部20b3には、栓刃の突出方向において、前記本体20を把持する手指を収納するための手指収納部20b4が備えられる。手指収納部20b4は、ベース部20b2の左右側面部分と、内容物収容部20bとの左右側面部分との凹部にて形成される。
内容物収容部20における左右方向の幅の大きさに対して、ベース部20b2の左右側面の幅が小さく形成されているため、内容物収容部20の周囲を手指で掴んだ時に、前記凹部に手指が収納される。ベース部20b2の左右側面に指先が位置し、本体20をしっかりと掴むことができるとともに、指先がベース部20b2の後面にまで回り込むことを抑制する。
プラグ本体20は、前後方向の中央部分で前後に分離可能であり、図6ではプラグ本体20が前後に分離された状態を示している。
プラグ本体20は、前半分を構成する前カバー20aと後半分を構成する後カバー20bとからなる。前カバー20aは後側に、また後カバー20bは前側にそれぞれ開口した有底箱状とされている。また、前カバー20aの左端部に係合爪部20cが設けられ、後カバー20bには、係合爪部20cと対応する位置に係合爪部20cに係合可能な係合凹部20dが設けられている。そして、両カバー20a,20bを各々の開口同士を突き合わせた状態で、前カバー20aの係合爪部20cと、後カバー20bの係合凹部20dとを係合させる。これにより、両カバー20a,20bが一体的に組み付けられてプラグ本体20となり、その内部に閉空間が形成されるようになっている。上記組み付け後、前カバー20aと後カバー20bとは、図示しないタッピングねじにより、後カバー20bの後面側の4隅においてねじ止め固定される。
以下、単にプラグ本体20という場合には、上記のねじ止め固定後のプラグ本体を指すものとする。すなわち、このねじ止め固定後のプラグ本体20は、前カバー20aの底壁からなる前壁部と、この前壁部の後側に配置され、後カバー20bの底壁からなる後壁部と、前カバー20a及び後カバー20bの双方の周囲壁からなり、前壁部及び後壁部を接続する四周の側壁部とを有する。上記側壁部は、上下及び左右の壁部で構成されている。なお、覆い壁部は、前壁部及び四周の側壁部からなる。
漏電保護部50は、図示しないが、漏電を検出する漏電検出部と、漏電検出部が過電流・漏電を検出したときにプラグの入出力間の接続を遮断する接続遮断部とを備えている。漏電保護部及び接続遮断部の構成は、従来技術の適用が可能であり、ここではその詳細な説明を省略する。
プラグ本体20の後壁部において、上端寄りの位置には、2本の電極プラグ29,29及びアースプラグ27からなる差し込みプラグ25が突設されている。また、同じ後壁部の左下隅角部には、プラグ10のアース端子の機能を有する圧着端子26が設けられている。プラグ10は、差し込みプラグ25がコンセントに差し込まれ、かつ後述する3極コンセント部31,31に負荷機器のプラグが差し込まれることで、コンセントと負荷機器とを電気的に繋ぐものである。
プラグ本体20の前壁部において、上下左右方向の中間位置には、プッシュ式のONボタン23及びテストボタン24が記載順に上から並べられて設けられている。ONボタン23は、商用電力の負荷機器への供給をオンさせる(接続状態にする)スイッチである。テストボタン24は、プラグ10が正常動作するか(即ち、漏電発生の際に負荷機器への商用電力の供給が遮断されるか)を確かめるために、商用電力の負荷機器への供給をオフ状態(遮断状態)にするスイッチである。
また、プラグ本体20の前壁部において、テストボタン24の下側には、負荷機器等のプラグを挿入するための1つの差込口31(3極プラグ対応)が設けられている。図示しないが、プラグ本体20の側壁部の一部である下壁部の中央にも同様の1つの差込口が設けられている。プラグ本体20内の下部には、両差込口31から差し込まれた負荷機器等の電源プラグ及びアースプラグが嵌められる共通の刃受金具32が設けられている。
プラグ本体20の前壁部において、ONボタン23上側の左端寄り位置には電源表示部21が、また右端寄りの位置には極数表示部22がそれぞれ互いに同じ高さ位置になるように設けられている。
電源表示部21は、例えばLEDで構成されており、ONボタン23を押してコンセントに差し込まれたことが検知されると、すなわち、プラグ10を介してコンセントと負荷機器等との間における通電が可能な状態になると点灯する。これにより、プラグ10を使用するユーザは、商用電力と負荷機器とが正常に導通されていることを把握することができる。一方で、電源表示部21は、過電流や漏電を検知した漏電保護部50により遮断動作が行われた場合等、プラグ10が通電不可の状態になると消灯する。これにより、ユーザは、過電流または漏電が生じたこと、又は、テストが正常に行われたことを把握することができる。
過電流または漏電が生じた後、及びテストボタン24によるプラグ10の動作確認が終了した後は、ONボタン23が再度押されることにより、プラグ10は再び漏電検知遮断器として使用することが可能となる。
極数表示部22は、差し込みプラグ25の極数の状態を表すものであり、プラグ本体20の前壁部に貫通形成された極数表示窓22aと、極数表示窓22aの後側のプラグ本体20内に配された後述する色表示部46aとからなる。換言すると、極数表示部22は、極数表示窓22aを通して色表示部46aの表示色が見えるように構成されている。
プラグ本体20の左側壁部において、上端寄りの位置には、断面円弧状の周囲壁部を有する円形の凹部28aが形成されている。凹部28aの底部から前端にかけて、矩形状のボタン挿通孔28bが左側壁部を貫通するように形成されている。ボタン挿通孔28bには、操作手段としてのプッシュ式の解除ボタン41が移動可能に挿通されている。解除ボタン41は、右方向に延びるロッド部41cを有していて、その先端部(左端部)がプラグ本体20外に突出した位置(以下、ボタン基準位置ともいう)でプラグ本体20に抜け止めされている。この解除ボタン41は、ロッド部41c周りの解除ボタンばね42(図2参照)によって常時突出方向に付勢されている。すなわち、解除ボタン41は、操作力が与えられたときにプラグ本体20内に押し込まれ、その操作力が解除されると、突出位置に復帰するように構成されている。
本発明は、栓刃から得た電力を負荷側電路に供給するコンセントを本体に併せ持つプラグであって、本体が略円筒形状に形成されている。それ故、本発明は、漏電検知機能や遮断機能等を内部に備えた差込プラグ形の漏電遮断器のほか、幅広くプラグに適用されるとして有用である。
10 プラグ
20 本体
20a 内容物収容部
20b 内容物収容部
20b2 ベース部
20b3 段差部
20b4 手指収納部

Claims (3)

  1. 栓刃を所定面に備えたプラグであって、
    所定面を形成する第一の幅を有したベース部と、第一の幅よりも大きな第二の幅を有してベースに連接された内容物収容部とからなる本体と、前記本体に配設されて負荷機器のプラグが差し込み接続されるコンセントとを備え、
    前記内容物収容部と前記ベース部との幅の違いによって段差部が形成されるとともに、前記段差部と前記内容物収容部とによって、
    前記本体の把持部が形成される
    ことを特徴とするプラグ構造。
  2. 請求項1において、
    前記段差部は、前記栓刃の突出方向に、前記本体を把持する手指を収納するための手指収納部を有している
    ことを特徴とするプラグ。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    前記本体を構成する内容物収容部は、前記栓刃の突出方向に半径方向を備えるとともに、栓刃の突出方向と直交する方向に長さ方向を備える略円筒形状に構成される
    ことを特徴とするプラグ。
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