JP2020009360A - 乗員状態認識装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】判定不能状態の影響によって推定精度が低い開眼時間及び閉眼時間が推定されることを回避することが可能となる乗員状態認識装置を提供する。【解決手段】乗員状態認識装置100は、開眼状態、閉眼状態、及び判定不能状態を判定する眼状態判定部12と、第1時間,第2時間を算出する時間算出部13と、第1時間中,第2時間中に判定不能状態と判定された場合に第1影響度,第2影響度を算出する影響度算出部14と、第1時間及び第1影響度,第2時間及び第2影響度に基づいて開眼時間,閉眼時間を推定する時間推定部15と、を備える。時間推定部15は、第1,第2影響度が第1,第2閾値よりも小さい場合、第1時間を開眼時間として推定すると共に第2時間を閉眼時間として推定し、第1,第2影響度が第1,第2閾値以上である場合、第1時間を開眼時間として推定しないと共に第2時間を閉眼時間として推定しない。【選択図】図1

Description

本発明は、乗員状態認識装置に関する。
従来、乗員状態を認識する装置に関する技術として、使用者の認証を行うために、瞼の開度に基づいて開眼状態又は閉眼状態を判断する携帯型制御装置(例えば特許文献1)が知られている。
特許5922214号公報
当該技術分野において、瞼の開度に基づくドライバの眼の状態としては、開眼状態及び閉眼状態だけでなく、開眼状態か閉眼状態かを判定できない判定不能状態があり得る。判定不能状態の影響により、ドライバの眼の状態の判定結果に基づいて推定される開眼時間及び閉眼時間の推定精度が低下することがある。そこで、判定不能状態の影響によって推定精度が低い開眼時間及び閉眼時間が推定されることを回避することが望まれる。
そこで、本技術分野では、判定不能状態の影響によって推定精度が低い開眼時間及び閉眼時間が推定されることを回避することが望まれている。
上記課題を解決するため、本発明に係る乗員状態認識装置は、ドライバの眼の開眼時間及び閉眼時間を推定することで乗員状態を認識する乗員状態認識装置であって、ドライバモニタカメラの撮像情報に基づいて、ドライバの眼の開眼状態、閉眼状態、及び判定不能状態を判定する眼状態判定部と、眼状態判定部の判定結果に基づいて、開眼状態となってから閉眼状態となるまでの時間である第1時間を算出すると共に、閉眼状態となってから開眼状態となるまでの時間である第2時間を算出する時間算出部と、第1時間中に眼状態判定部により判定不能状態と判定された場合に、第1時間中の判定不能状態の時間に基づいて第1影響度を算出すると共に、第2時間中に眼状態判定部により判定不能状態と判定された場合に、第2時間中の判定不能状態の時間に基づいて第2影響度を算出する影響度算出部と、第1時間及び第1影響度に基づいて開眼時間を推定すると共に、第2時間及び第2影響度に基づいて閉眼時間を推定する時間推定部と、を備え、時間推定部は、第1影響度が第1閾値よりも小さい場合、第1時間を開眼時間として推定すると共に、第2影響度が所定の第2閾値よりも小さい場合、第2時間を閉眼時間として推定し、第1影響度が第1閾値以上である場合、第1時間を開眼時間として推定しないと共に、第2影響度が所定の第2閾値以上である場合、第2時間を閉眼時間として推定しない。
本発明によれば、判定不能状態の影響によって推定精度が低い開眼時間及び閉眼時間が推定されることを回避することが可能となる。
一実施形態の乗員状態認識装置を示すブロック図である。 乗員状態認識装置の動作例を示すタイミングチャートである。 乗員状態認識装置による演算処理を例示するフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、一実施形態の乗員状態認識装置を示すブロック図である。図1に示されるように、乗員状態認識装置100は、ドライバの眼の開眼時間及び閉眼時間を推定することでドライバの状態(乗員状態)を認識する。乗員状態認識装置100は、例えば、開眼時間及び閉眼時間の少なくとも何れか一方に基づいて、ドライバの覚醒度が低下していると判定される場合、ドライバに対して音声等で報知を行う。
[乗員状態認識装置100の構成]
図1に示されるように、乗員状態認識装置100は、ECU[Electronic Control Unit]10を備えている。ECU10は、CPU[Central Processing Unit]、ROM[Read Only Memory]、RAM[Random Access Memory]、CAN[Controller Area Network]通信回路等を有する電子制御ユニットである。ECU10では、例えば、ROMに記憶されているプログラムをRAMにロードし、RAMにロードされたプログラムをCPUで実行することにより各種の機能を実現する。ECU10は、複数の電子ユニットから構成されていてもよい。
ECU10は、ドライバモニタカメラ1及びHMI[Human Machine Interface]2と接続されている。
ドライバモニタカメラ1は、例えば、車両のステアリングコラムのカバー上でドライバの正面の位置に設けられ、ドライバの撮像を行う。ドライバモニタカメラ1は、ドライバを複数方向から撮像するために複数設けられていてもよい。ドライバモニタカメラ1は、ドライバの撮像情報をECU10へ送信する。
HMI2は、乗員状態認識装置100とドライバとの間で情報の入出力を行うための車載のインターフェイスである。ここでのHMI2は、音声出力が可能なスピーカ等を含んでいる。HMI2は、ECU10からの制御信号に応じて、スピーカからの音声出力を行う。
次に、ECU10の機能的構成について説明する。ECU10は、瞼開度認識部11、眼状態判定部12、時間算出部13、影響度算出部14、時間推定部15、及び報知制御部16を有している。なお、以下に説明するECU10の機能の一部は、車両Vと通信可能なサーバにおいて実行される態様であってもよい。
なお、ここでの乗員状態認識装置100は、「開眼時間の推定」及び「閉眼時間の推定」の両方を実施可能とされている。以下の説明では、「開眼時間の推定」についての説明と「閉眼時間の推定」についての説明とを併記している場合がある。
瞼開度認識部11は、ドライバモニタカメラ1の撮像情報に基づいて、ドライバの瞼の開度を認識する。瞼の開度とは、瞼の開き具合を表す指標であり、例えば瞼距離の割合とすることができる。瞼距離の割合とは、瞼開度認識部11で算出した瞼距離と、瞼距離の最大値である最大瞼距離との割合を意味する。
瞼開度認識部11は、ドライバモニタカメラ1の撮像情報に基づいて、上瞼と下瞼との間の瞼距離を算出する。瞼開度認識部11は、瞼距離として、例えば上瞼から下瞼までの3次元距離を算出する。上瞼から下瞼までの3次元距離とは、3次元顔モデル上での上瞼の中央部と下瞼の中央部とを結ぶ線分の長さに相当する。瞼開度認識部11は、公知の手法により3次元距離を算出することができる。瞼開度認識部11は、例えば、ドライバモニタカメラ1で撮像されたドライバの眼の目頭及び目尻に特徴点を設定し、特徴点を用いたパターンマッチング等の画像解析により、3次元顔モデル上での上瞼と下瞼とを認識する。瞼開度認識部11は、認識した3次元顔モデル上での上瞼の中央部と下瞼の中央部とを結ぶ線分の長さを算出し、瞼距離として認識する。
瞼開度認識部11は、算出した瞼距離に基づいて、最大瞼距離を算出する。瞼開度認識部11は、例えば、所定の最大瞼距離取得期間において、算出した瞼距離のうち最大となる瞼距離を最大瞼距離として算出する。所定の最大瞼距離取得期間は、例えば、所定の乗換え判定から所定時間が経過するまでの期間であってもよい。乗換え判定とは、車両の運転席に着座するドライバが入れ替わった可能性があると瞼開度認識部11により判定されたことを意味する。瞼開度認識部11は、例えば、運転席のドアの開閉判定、運転席のドアのカーテシーランプの点滅判定、又は、運転席のシートベルトの着脱判定に基づいて、乗換え判定を行ってもよい。所定時間は、ドライバが複数回の瞬きできる程度の一般的な時間に相当し、例えば150秒とすることができる。
瞼開度認識部11は、算出した瞼距離を最大瞼距離で除算することにより、瞼の開度を認識する。瞼の開度は、百分率で表され、例えば、算出した瞼距離が0%である(瞼が完全に閉じている)場合、瞼の開度は0となり、算出した瞼距離が最大瞼距離と等しい(瞼が完全に開いている)場合、瞼の開度は100%となる。瞼の開度は、0〜1の割合で表されてもよい。
眼状態判定部12は、瞼開度認識部11により認識された瞼の開度に基づいて、ドライバの眼の状態を判定する。ドライバの眼の状態には、開眼状態、閉眼状態、及び判定不能状態が含まれる。
開眼状態は、ドライバの瞬きにより瞼が一定開度以上で開いている状態を意味する。具体的には、眼状態判定部12は、瞼開度認識部11により認識された瞼の開度が予め設定された開度閾値以上となる場合に、ドライバの眼が開眼状態であると判定する。開度閾値は、例えば、複数の被験者を対象とした事前試験により予め取得された瞼の開度の分布に基づいて、予め設定することができる。
閉眼状態は、ドライバの瞬き又は覚醒度の低下により瞼が一定開度未満となっている状態を意味する。具体的には、眼状態判定部12は、瞼開度認識部11により認識された瞼の開度が予め設定された開度閾値未満となる場合に、ドライバの眼が閉眼時間であると判定する。
判定不能状態は、例えば、ドライバモニタカメラ1が正常に機能しているにも関わらず、ドライバの眼そのものがドライバモニタカメラ1により撮像できていない状態を含む。この場合、眼状態判定部12は、例えば、瞼開度認識部11の認識処理において撮像画像中にドライバの眼が含まれていない場合、ドライバの眼が判定不能状態であると判定してもよい。この判定不能状態としては、例えば、ドライバの脇見動作又は飲食動作に伴ってドライバの顔が車両前方以外の方向を向く状況、及び、ドライバが手で眼をこする動作に伴ってドライバの眼が手で隠された状況等において、眼そのものが撮像できていない状態が含まれる。
また、判定不能状態は、ドライバの眼そのものがドライバモニタカメラ1により撮像できたにも関わらず、瞼開度認識部11による瞼の開度の認識処理が不調となり、撮像情報に基づく瞼の開度の認識ができない状態を含む。この場合、眼状態判定部12は、例えば、瞼開度認識部11の認識処理において撮像画像中にドライバの眼が含まれているが瞼の開度を認識できない場合、ドライバの眼が判定不能状態であると判定してもよい。この判定不能状態としては、例えば、撮像画像中のノイズ等により、瞼の開度の認識ができない状態が含まれる。
眼状態判定部12は、ドライバの眼の状態(開眼状態、閉眼状態、又は判定不能状態のいずれか)の判定結果を、当該判定結果の判定時刻と関連付けて記憶する。眼状態判定部12は、当該判定結果を時系列のフラグ情報として記憶してもよい。
図2は、乗員状態認識装置100の動作例を示すタイミングチャートである。図2において、横軸は時間を表しており、t1〜t17はドライバの眼の状態の判定時刻を示している。縦軸はドライバの眼の状態を表しており、閉眼状態、開眼状態、及び判定不能状態のそれぞれをフラグ情報として示している。図2の例では、眼状態判定部12により判定されたドライバの眼の状態の変化に応じて、t1〜t17の各判定時刻において、閉眼状態、開眼状態、及び判定不能状態のフラグ情報が変化することが示されている。
時間算出部13は、眼状態判定部12の判定結果に基づいて、開眼状態となってから閉眼状態となるまでの時間である第1時間を算出する。第1時間は、開眼時間を推定するための候補となる時間である。開眼時間とは、ドライバの瞬きにより瞼が一定開度以上で開いている状態の継続時間を意味する。第1時間の起点は、ドライバの眼が開眼状態となった判定時刻であり、具体的には、眼状態判定部12の判定結果が閉眼状態から開眼状態に変化した判定時刻、又は、判定不能状態から開眼状態に変化した判定時刻とすることができる。第1時間の終点は、ドライバの眼が閉眼状態となった判定時刻であり、具体的には、当該第1時間の起点以後において眼状態判定部12の判定結果が開眼状態から閉眼状態に変化した判定時刻、又は、当該第1時間の起点以後において眼状態判定部12の判定結果が判定不能状態から閉眼状態に変化した判定時刻とすることができる。
図2の例では、時間算出部13は、第1時間として、t2〜t3の時間、t6〜t9の時間、t10〜t12の時間、及びt14〜t17の時間を算出する。時間算出部13は、算出した第1時間を記憶する。
一方、時間算出部13は、眼状態判定部12の判定結果に基づいて、閉眼状態となってから開眼状態となるまでの時間である第2時間を算出する。第2時間は、閉眼時間を推定するための候補となる時間である。閉眼時間とは、ドライバの瞬き又は覚醒度の低下により瞼が一定開度未満となっている状態の継続時間を意味する。第2時間の起点は、ドライバの眼が閉眼状態となった判定時刻であり、具体的には、眼状態判定部12の判定結果が開眼状態から閉眼状態に変化した判定時刻、又は、判定不能状態から閉眼状態に変化した判定時刻とすることができる。第2時間の終点は、ドライバの眼が閉眼状態となった判定時刻であり、具体的には、当該第2時間の起点以後において眼状態判定部12の判定結果が閉眼状態から開眼状態に変化した判定時刻、又は、当該第2時間の起点以後において眼状態判定部12の判定結果が判定不能状態から開眼状態に変化した判定時刻とすることができる。
図2の例では、時間算出部13は、第2時間として、t1〜t2の時間、t3〜t6の時間、t9〜t10の時間、及びt12〜t14の時間を算出する。時間算出部13は、算出した第2時間を記憶する。
ここで、時間算出部13が算出した第1時間及び第2時間には、ドライバの眼が判定不能状態となっている時間が含まれていることがある。時間算出部13は、眼状態判定部12の判定結果に基づいて、第1時間中の判定不能状態の時間である第3時間、及び、第2時間中の判定不能状態の時間である第4時間を算出する。図2の例では、時間算出部13は、第3時間として、t7〜t8の時間、t11〜t12の時間、及びt15〜t16の時間を算出する。時間算出部13は、第4時間として、t4〜t5の時間及びt13〜t14の時間を算出する。時間算出部13は、算出した第3時間及び第4時間を記憶する。
影響度算出部14は、第1時間中に眼状態判定部12により判定不能状態と判定された場合に、第3時間に基づいて第1影響度を算出する。第1影響度は、第1時間中の判定不能状態により、当該第1時間に基づく開眼時間の推定精度が低下させられるリスクの度合いを表す指標である。例えば、第1時間中の判定不能状態においてドライバが実際には瞬きをして閉眼状態となっていた場合、当該第1時間に基づく開眼時間の推定精度は、低下させられる。開眼時間の推定精度の低下は、特に、開眼時間(瞬きの時間間隔)に基づくドライバの覚醒度の低下の判定に影響を及ぼすおそれがある。
影響度算出部14は、一例として、第1影響度を下記式(1)に従って算出する。
第1影響度=第3時間/第1時間 ・・・(1)
上記式(1)に示されるように、第1影響度が大きくなるほど、開眼時間を推定するための候補となる時間(第1時間)のうち判定不能状態の時間(第3時間)の占める割合が大きくなる。そのため、開眼時間の推定精度が低下させられる可能性が高くなる。
一方、影響度算出部14は、第2時間中に眼状態判定部12により判定不能状態と判定された場合に、第4時間に基づいて第2影響度を算出する。第2影響度は、第2時間中の判定不能状態により、当該第2時間に基づく閉眼時間の推定精度が低下させられるリスクの度合いを表す指標である。例えば、第2時間中の判定不能状態においてドライバが実際には瞬きをして開眼状態となっていた場合、当該第2時間に基づく閉眼時間の推定精度は、低下させられる。
影響度算出部14は、一例として、第2影響度を下記式(2)に従って算出する。
第2影響度=第4時間/第2時間 ・・・(2)
第2影響度が大きくなるほど、閉眼時間を推定するための候補となる時間(第2時間)のうち判定不能状態の時間(第4時間)の占める割合が大きくなる。そのため、閉眼時間の推定精度が低下させられる可能性が高くなる。
なお、影響度算出部14は、第1時間中に眼状態判定部12により判定不能状態と判定されない場合には、第3時間が0であるとして第1影響度を算出する。この場合、影響度算出部14は、第1影響度を0として算出する。また、影響度算出部14は、第2時間中に眼状態判定部12により判定不能状態と判定されない場合には、第4時間が0であるとして第2影響度を算出する。この場合、影響度算出部14は、第2影響度を0として算出する。
時間推定部15は、第1影響度が第1閾値よりも小さい場合、第1時間を開眼時間として推定する。第1閾値は、第1時間を開眼時間として推定するか否かを判定するための第1影響度の閾値である。第1閾値は、第1時間のうち第3時間の占める割合が、開眼時間の推定精度を低下させない程度であるとして、例えば0%〜25%であってもよく、例えば20%とすることができる。
図2の例では、t2〜t3の第1時間については、第1時間中の判定不能状態の時間である第3時間がないため、第1影響度が第1閾値よりも小さい。よって、時間推定部15は、t2〜t3の第1時間を開眼時間TOP1として推定する。t6〜t9の第1時間については、第3時間がt7〜t8の時間であるため第1影響度が第1閾値よりも小さい。よって、時間推定部15は、t6〜t9の第1時間を開眼時間TOP2として推定する。t14〜t17の第1時間については、第3時間がt15〜t16の時間であるため第1影響度が第1閾値よりも小さい。よって、時間推定部15は、t14〜t17の第1時間を開眼時間TOP3として推定する。
時間推定部15は、第1影響度が第1閾値以上である場合、第1時間を開眼時間として推定しない。図2の例では、t10〜t12の第1時間については、第3時間がt11〜t12の時間であるため第1影響度が第1閾値以上である。よって、時間推定部15は、t10〜t12の第1時間を開眼時間として推定しない。
一方、時間推定部15は、第2影響度が第2閾値よりも小さい場合、第2時間を閉眼時間として推定する。第2閾値は、第2時間を閉眼時間として推定するか否かを判定するための第2影響度の閾値である。第2閾値は、第2時間のうち第4時間の占める割合が、閉眼時間の推定精度を低下させない程度であるとして、例えば0%〜25%であってもよく、例えば20%とすることができる。
図2の例では、t1〜t2の第2時間については、第2時間中の判定不能状態の時間である第4時間がないため、第2影響度が第2閾値よりも小さい。よって、時間推定部15は、t1〜t2の第2時間を閉眼時間TCL1として推定する。t3〜t6の第2時間については、第4時間がt4〜t5の時間であるため第2影響度が第2閾値よりも小さい。よって、時間推定部15は、t3〜t6の第2時間を閉眼時間TCL2として推定する。t9〜t10の第2時間については、第4時間がないため、第2影響度が第2閾値よりも小さい。よって、時間推定部15は、t9〜t10の第2時間を閉眼時間TCL3として推定する。
時間推定部15は、第2影響度が第2閾値以上である場合、第2時間を閉眼時間として推定しない。図2の例では、t12〜t14の第2時間については、第4時間がt13〜t14の時間であるため第2影響度が第2閾値以上である。よって、時間推定部15は、t12〜t14の第2時間を閉眼時間として推定しない。
報知制御部16は、時間推定部15の推定結果に基づいて、ドライバへの報知を制御する。報知制御部16は、例えば、時間推定部15により推定された開眼時間に基づいて瞬きの時間間隔を算出し、瞬きの時間間隔が所定の瞬き間隔閾値未満となった場合、ドライバの覚醒度が低下していると判定する。報知制御部16は、ドライバの覚醒度が低下していると判定した場合、例えばドライバへの音声等で「お疲れですか?」等の報知を行うことで、休息を取ることをドライバに働きかける。
[乗員状態認識装置100による演算処理の一例]
次に、乗員状態認識装置100による演算処理の一例について説明する。図3は、乗員状態認識装置100による演算処理を例示するフローチャートである。図3に示されるフローチャートの処理は、例えば、乗員状態認識装置100を備える車両の走行中に実行される。
S1において、乗員状態認識装置100のECU10は、瞼開度認識部11により、瞼の開度の認識を行う。瞼開度認識部11は、ドライバモニタカメラ1の撮像情報に基づいて、瞼の開度を認識する。
S2において、ECU10は、眼状態判定部12により、ドライバの眼の状態の判定を行う。眼状態判定部12は、瞼開度認識部11により認識された瞼の開度に基づいて、ドライバの眼の状態として、開眼状態、閉眼状態、及び判定不能状態を判定する。
S3において、ECU10は、時間算出部13により、第1時間及び第2時間の算出を行う。時間算出部13は、眼状態判定部12の判定結果に基づいて、開眼状態となってから閉眼状態となるまでの時間である第1時間を算出する共に、閉眼状態となってから開眼状態となるまでの時間である第2時間を算出する。
S4において、ECU10は、影響度算出部14により、第1影響度及び第2影響度の算出を行う。影響度算出部14は、第1時間中に眼状態判定部12により判定不能状態と判定された場合に、第3時間に基づいて第1影響度を算出する。影響度算出部14は、第1時間中に眼状態判定部12により判定不能状態と判定されない場合には、第3時間が0であるとして第1影響度を算出する。
また、S4において、影響度算出部14は、第2時間中に眼状態判定部12により判定不能状態と判定された場合に、第4時間に基づいて第2影響度を算出する。影響度算出部14は、第2時間中に眼状態判定部12により判定不能状態と判定されない場合には、第4時間が0であるとして第2影響度を算出する。
S5において、ECU10は、時間推定部15により、第1影響度が第1閾値よりも小さいか否かの判定を行う。時間推定部15は、第1影響度が第1閾値よりも小さいと判定した場合(S5:YES)、S6において、第1時間を開眼時間として推定する。時間推定部15は、第1影響度が第1閾値以上であると判定した場合(S5:NO)、第1時間を開眼時間として推定しない。その後、ECU10は、S7の処理に移行する。
S7において、ECU10は、時間推定部15により、第2影響度が第2閾値よりも小さいか否かの判定を行う。時間推定部15は、第2影響度が第2閾値よりも小さいと判定した場合(S7:YES)、S8において、第2時間を閉眼時間として推定する。時間推定部15は、第2影響度が第2閾値以上であると判定した場合(S7:NO)、第2時間を閉眼時間として推定しない。その後、ECU10は、図3の演算処理を終了する。
[乗員状態認識装置の作用効果]
以上説明した乗員状態認識装置100によれば、第1時間中に眼状態判定部12により判定不能状態と判定された場合に、影響度算出部14により、第1時間中の判定不能状態の時間に基づいて第1影響度が算出される。第1影響度が第1閾値よりも小さい場合、時間推定部15により、第1時間が開眼時間として推定される。ここで、例えば第1時間中の判定不能状態においてドライバが実際には瞬きをして閉眼状態となっていた場合には、当該第1時間に基づく開眼時間の推定精度は、低下させられる。この点、乗員状態認識装置100によれば、第1時間中の判定不能状態により当該第1時間に基づく開眼時間の推定精度が低下させられるリスクが大きい状況において第1影響度が第1閾値以上となることで、第1時間が開眼時間として推定されなくなる。よって、推定精度が低い開眼時間が推定されることを回避することができる。また、閉眼時間の推定についても、第2影響度が第2閾値以上となる場合の第2時間は、閉眼時間として推定されなくなるため、推定精度が低い閉眼時間が推定されることを回避することができる。したがって、乗員状態認識装置100によれば、判定不能状態の影響によって推定精度が低い開眼時間及び閉眼時間が推定されることを回避することができる。
[変形例]
本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。本発明は、上述した実施形態を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した様々な形態で実施することができる。
上記実施形態では、時間推定部15は、開眼時間と閉眼時間との両方を推定したが、開眼時間と閉眼時間との何れか一方を推定してもよい。この場合において、例えば時間推定部15が開眼時間を推定しない場合、時間算出部13は、第1時間及び第3時間の算出を省略してもよく、時間推定部15が閉眼時間を推定しない場合、時間算出部13は、第2時間及び第4時間の算出を省略してもよい。
上記実施形態では、瞼開度認識部11は、瞼の開度を認識するために、上瞼から下瞼までの3次元距離を瞼距離として算出したが、これに限定されない。例えば、瞼開度認識部11は、ドライバモニタカメラ1で撮像されたドライバの眼の撮像画像上における上瞼から下瞼までの距離を瞼距離として算出してもよい。あるいは、瞼開度認識部11は、ドライバモニタカメラ1で撮像されたドライバの眼の撮像画像における白目部分と黒目部分との面積比率を算出し、当該面積比率を瞼の開度として認識してもよい。
上記実施形態では、瞼の開度として、瞼開度認識部11で算出した瞼距離と、瞼距離の最大値である最大瞼距離との割合を例示したが、瞼開度認識部11で算出した瞼距離を、そのまま瞼の開度として用いてもよい。
上記実施形態では、報知制御部16は、ドライバの覚醒度が低下していると判定した場合、ドライバへ音声での報知を行ったが、例えばシート等を振動させることでドライバへの報知を行ってもよいし、必ずしもドライバへの報知を行わなくてもよい。
上記実施形態では、第1影響度及び第2影響度として、上記式(1)及び(2)に示すものを例示したが、第1影響度及び第2影響度は、これに限定されるものではない。例えば、第1影響度は、判定不能状態の継続時間(第3時間の長さ)で表されてもよいし、第1時間中に判定不能状態が継続している場合の第1時間の起点からの経過時間で表されてもよい。また、第2影響度は、判定不能状態の継続時間(第4時間の長さ)で表されてもよいし、第2時間中に判定不能状態が継続している場合の第2時間の起点からの経過時間で表されてもよい。
上記実施形態では、第1時間の起点(開眼状態となった時点)として、眼状態判定部12の判定結果が閉眼状態から開眼状態に変化した判定時刻、又は、判定不能状態から開眼状態に変化した判定時刻を例示したが、例えば、眼状態判定部12の判定結果が閉眼状態から判定不能状態に変化した判定時刻を第1時間の起点として用いてもよい。あるいは、眼状態判定部12の判定結果が開眼状態から判定不能状態に変化した判定時刻を第2時間の起点として用いてもよい。
1…ドライバモニタカメラ、2…HMI、10…ECU、11…瞼開度認識部、12…眼状態判定部、13…時間算出部、14…影響度算出部、15…時間推定部、16…報知制御部、100…乗員状態認識装置、V…車両。

Claims (1)

  1. ドライバの眼の開眼時間及び閉眼時間を推定することで乗員状態を認識する乗員状態認識装置であって、
    ドライバモニタカメラの撮像情報に基づいて、前記ドライバの眼の開眼状態、閉眼状態、及び判定不能状態を判定する眼状態判定部と、
    前記眼状態判定部の判定結果に基づいて、前記開眼状態となってから前記閉眼状態となるまでの時間である第1時間を算出すると共に、前記閉眼状態となってから前記開眼状態となるまでの時間である第2時間を算出する時間算出部と、
    前記第1時間中に前記眼状態判定部により前記判定不能状態と判定された場合に、前記第1時間中の前記判定不能状態の時間に基づいて第1影響度を算出すると共に、前記第2時間中に前記眼状態判定部により前記判定不能状態と判定された場合に、前記第2時間中の前記判定不能状態の時間に基づいて第2影響度を算出する影響度算出部と、
    前記第1時間及び前記第1影響度に基づいて前記開眼時間を推定すると共に、前記第2時間及び前記第2影響度に基づいて前記閉眼時間を推定する時間推定部と、を備え、
    前記時間推定部は、
    前記第1影響度が第1閾値よりも小さい場合、前記第1時間を前記開眼時間として推定すると共に、前記第2影響度が所定の第2閾値よりも小さい場合、前記第2時間を前記閉眼時間として推定し、
    前記第1影響度が第1閾値以上である場合、前記第1時間を前記開眼時間として推定しないと共に、前記第2影響度が所定の第2閾値以上である場合、前記第2時間を前記閉眼時間として推定しない、乗員状態認識装置。
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