JP2020008969A - 情報提供システム、情報提供サーバー、及び情報提供方法 - Google Patents

情報提供システム、情報提供サーバー、及び情報提供方法 Download PDF

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Abstract

【課題】病原体への感染リスクを考慮した移動経路の決定が可能となる情報提供システムを提供する。【解決手段】情報提供システム10は、公共交通機関の駅又は車両内に配置され、空気中の病原体を検出する複数のウイルスセンサー100と、複数のウイルスセンサー100で得られた複数の検出情報を、通信ネットワークを介して収集する通信部302と、収集された複数の検出情報と、複数のウイルスセンサー100のそれぞれについての、配置されている駅又は車両を特定する複数の位置情報とを対応付けて記憶する記憶部303と、出発地情報及び到着地情報に基づいて移動経路の候補を示す経路候補情報を生成すると共に、記憶部303に記憶された複数の検出情報及び複数の位置情報に基づいて、移動経路における病原体への感染リスクを示す感染リスク情報を生成し、生成した経路候補情報及び感染リスク情報を情報端末400に提供する制御部303と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、病原体への感染リスクを示す感染リスク情報を提示する情報提供システム等に関する。
従来、ユーザにより入力された出発地情報と到着地情報とから、公共交通機関を利用した移動経路の候補を提供する技術が知られている。
特開2011−89921号公報
G.J.Harper、"Airborne micro−organisms: survival tests with four viruses"、J.Hyg.,Camb.(1961),59,479 庄司眞、「季節とインフルエンザの流行」、J.Natl.Inst.Public Health,48(4):1999
従来の技術では、ユーザは、提供される移動経路の候補における病原体への感染リスクを知ることができない。このため、ユーザは、病原体への感染リスクを考慮して移動経路を決定することができない。
そこで、本発明は、ユーザによる、病原体への感染リスクを考慮した移動経路の決定が可能となる情報提供システムを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る情報提供システムは、それぞれ公共交通機関の駅又は車両内に配置され、空気中の病原体を検出する複数の病原体検出装置と、前記複数の病原体検出装置で得られた複数の検出情報を、通信ネットワークを介して収集する通信部と、収集された前記複数の検出情報と、前記複数の病原体検出装置のそれぞれについての、配置されている駅又は車両を特定する複数の位置情報とを対応付けて記憶する記憶部と、ユーザにより入力された出発地情報及び到着地情報に基づいて、前記公共交通機関を利用した、当該ユーザに適した移動経路の候補を示す経路候補情報を生成すると共に、前記記憶部に記憶された前記複数の検出情報及び前記複数の位置情報に基づいて、前記移動経路における前記病原体への感染リスクを示す感染リスク情報を生成し、生成した前記経路候補情報及び前記感染リスク情報を、前記通信部を介して情報端末に提供する制御部と、を備える。
なお、これらの包括的又は具体的な態様は、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本開示の一態様に係る情報提供システム、情報提供サーバー、及び情報提供方法によると、ユーザによる、病原体への感染リスクを考慮した移動経路の決定が可能となる。
図1は、実施の形態に係る情報提供システムの機能構成を示すブロック図である。 図2は、実施の形態に係る情報提供システムが行う処理動作のシーケンス図である。 図3Aは、実施の形態における送信情報の一例を示すデータ構成図である。 図3Bは、実施の形態における送信情報の一例を示すデータ構成図である。 図4は、実施の形態における感染リスク評価に関する情報の一例を示すデータ構成図である。 図5は、実施の形態における感染リスクの評価処理のフローチャートである。 図6は、実施の形態における第1感染リスク評価処理のフローチャートである。 図7は、実施の形態における第2感染リスク評価処理のフローチャートである。 図8は、実施の形態における感染リスク情報の生成処理を示すフローチャートである。 図9は、実施の形態における、移動経路上の駅及び車両を特定する様子の一例を示す模式図である。 図10Aは、実施の形態における感染リスクの評価結果と点数との対応関係の一例を示すデータ構成図である。 図10Bは、実施の形態におけるウイルスセンサーの配置位置と重み係数との対応関係の一例を示すデータ構成図である。 図11は、実施の形態における、経路候補情報及び感染リスク情報が表示されている様子の一例を示す模式図である。
本開示の一態様に係る情報提供システムは、それぞれ公共交通機関の駅又は車両内に配置され、空気中の病原体を検出する複数の病原体検出装置と、前記複数の病原体検出装置で得られた複数の検出情報を、通信ネットワークを介して収集する通信部と、収集された前記複数の検出情報と、前記複数の病原体検出装置のそれぞれについての、配置されている駅又は車両を特定する複数の位置情報とを対応付けて記憶する記憶部と、ユーザにより入力された出発地情報及び到着地情報に基づいて、前記公共交通機関を利用した、当該ユーザに適した移動経路の候補を示す経路候補情報を生成すると共に、前記記憶部に記憶された前記複数の検出情報及び前記複数の位置情報に基づいて、前記移動経路における前記病原体への感染リスクを示す感染リスク情報を生成し、生成した前記経路候補情報及び前記感染リスク情報を、前記通信部を介して情報端末に提供する制御部と、を備える。
上記情報提供システムを利用するユーザは、移動経路の候補を示す経路候補情報と共に、その移動経路における病原体への感染リスクを示す感染リスク情報を取得することができる。このため、この情報提供システムによると、ユーザによる、病原体への感染リスクを考慮した移動経路の決定が可能となる。
また、前記制御部は、前記複数の病原体検出装置のそれぞれについて、当該病原体検出装置で得られた検出情報に基づいて、当該病原体検出装置が配置された駅又は車両における前記病原体への感染リスクを評価し、前記移動経路上の駅又は車両における前記評価の結果に基づいて、前記感染リスク情報の生成を行うとしてもよい。
これにより、移動経路における病原体への感染リスク情報の生成に、移動経路上の駅又は車両における病原体への感染リスクを反映させることができる。
また、前記制御部は、前記複数の病原体検出装置のそれぞれが配置された駅又は車両における前記評価の結果のうちの少なくとも1つに基づいて、前記経路候補情報の生成を行うとしてもよい。
これにより、経路候補情報の生成に、病原体への感染リスクを反映させることができる。
また、前記制御部は、前記複数の病原体検出装置のそれぞれが配置された駅又は車両における前記評価の結果に基づくことなく、前記経路候補情報の生成を行うとしてもよい。
これにより、経路候補情報の生成を、駅又は車両における病原体への感染リスクの評価とは独立して行うことができる。
また、前記制御部は、前記複数の病原体検出装置のそれぞれについて、当該病原体検出装置で検出された前記病原体の濃度及び予め定められたHID50(50% Human Infectious Dose)に基づいて、前記感染リスクの評価を行うとしてもよい。また、前記検出情報のそれぞれは、対応する病原体検出装置のそれぞれが配置された駅又は車両における湿度情報を含み、前記制御部は、前記湿度情報から得られる絶対温度に基づいて、前記感染リスクの評価を行うとしてもよい。また、前記制御部は、さらに、前記複数の病原体検出装置のそれぞれが配置された駅又は車両における前記病原体による病気の流行レベル情報を取得し、取得した前記流行レベル情報に基づいて、前記感染リスクの評価を行うとしてもよい。また、前記検出情報のそれぞれは、対応する病原体検出装置のそれぞれが配置された駅又は車両における人の混雑度を示す混雑情報を含み、前記制御部は、前記混雑情報に基づいて、前記感染リスクの評価を行うとしてもよい。
これらにより、様々な情報に基づいて感染リスクを評価することができ、より正確な感染リスク情報を提供することができる。
なお、これらの包括的又は具体的な態様は、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
以下、本開示の一態様に係る情報提供システムの具体例について、図面を参照しながら説明する。ここで示す実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。従って、以下の実施の形態で示される数値、形状、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、並びに、ステップ(工程)及びステップの順序等は、一例であって本開示を限定するものではない。以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意に付加可能な構成要素である。また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
(実施の形態)
本実施の形態では、病原体がインフルエンザウイルスである場合を例として説明する。なお、以下において、インフルエンザウイルスは、単に、ウイルスと記載される場合がある。
[システムの機能構成]
本実施の形態に係る情報提供システムの機能構成について、図1を参照しながら具体的に説明する。図1は、実施の形態に係る情報提供システムの機能構成を示すブロック図である。
図1において、情報提供システム10は、複数のウイルスセンサー100と、環境情報データベース200と、情報提供サーバー300と、1以上の情報端末400と、を備える。複数のウイルスセンサー100、環境情報データベース200、情報提供サーバー300、及び1以上の情報端末400は、通信ネットワーク600に接続されている。通信ネットワーク600は、特に限定される必要はないが、例えばインターネットである。以下に、各装置について説明する。
[ウイルスセンサー]
複数のウイルスセンサー100は、それぞれ公共交通機関の駅又は車両内に配置され、空気中の病原体を検出する複数の病原体検出装置の一例である。
図1に示すように、複数のウイルスセンサー100のそれぞれは、制御部101と、捕集部102と、検出部103と、表示部104と、通信部105と、記憶部106と、を備える。
捕集部102は、例えば、サイクロン捕集器又はフィルターを備え、空気中のウイルスを捕集する。
検出部103は、捕集部102によって捕集されたウイルスを検出することにより、空気中のウイルス濃度を測定する。例えば、検出部103は、イムノクロマトグラフィーを用いてウイルス濃度を測定することができる。なお、ウイルスの検出方法は、イムノクロマトグラフィーに限られず、どのような方法が用いられてもよい。
本実施の形態では、検出部103は、さらに、温度センサー、湿度センサー、人感センサー及びGPSセンサーを備え、ウイルスセンサー100が配置された周囲の温度、湿度及び人、並びに、ウイルスセンサー100が配置された位置を検出する。人感センサーとしては、例えば人の放射熱を検出する非接触型の温度センサー又は赤外線センサー等を用いることができる。
表示部104は、例えば液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等を備え、制御部101の指示に従って情報を表示する。
通信部105は、例えばネットワークアダプタ等を備え、制御部101の指示に従って各種データを送信し、通信ネットワーク600上の他の装置から各種データを受信する。
記憶部106は、例えば半導体メモリー又はハードディスクドライブを備え、制御部101の指示に従って各種データを記憶する。
制御部101は、捕集部102、検出部103、表示部104、通信部105、及び記憶部106を制御する。例えば、制御部101は、検出部103によって検出されたウイルス濃度、温度、湿度、及び、人の有無を示す検出情報と、ウイルスセンサー100が配置される駅又は車両を特定する位置情報とを記憶部106に格納する。そして、制御部101は、任意のタイミングで、記憶部106に格納された検出情報と位置情報とを読み出し、読み出した検出情報と位置情報とを通信部105を介して情報提供サーバー300へ送信する。
情報提供サーバー300に送信される検出情報はウイルス検出結果を含む。本実施の形態では、ウイルス検出結果は、基準値を用いてウイルス濃度を分類した結果である。ウイルス濃度の分類に用いる基準値としては、例えば、HID50(50% human infectious dose)に基づく濃度値を用いることができる。
HID50とは、感染性ウイルスを吸入した人のうち50%の人がインフルエンザに感染するウイルス数である。したがって、例えば一般的な人の1時間の呼吸量にHID50のウイルス数が含まれる場合のウイルス濃度の値を基準値として用いることができる。例えば、HID50が300個であり、人の1分間あたりの呼吸量が6リットルである場合に、ウイルス濃度の基準値は、0.83(=300/(6×60))個/リットルと算出される。なお、ウイルスを含む粒子の大きさ、及び、その粒子が口又は鼻から吸引されて体内のどこまで到達するか等によってHID50は変動するため、基準値は一義的に定まる値ではない。
このように算出されるHID50に基づく濃度値を基準値として用いて、検出部103によって検出されたウイルス濃度が分類される。例えばウイルス濃度値が基準値以上である場合にウイルス濃度は「H」に分類され、ウイルス濃度値が基準値未満であり、かつ、0より大きい場合にウイルス濃度は「L」に分類される。この分類結果がウイルス検出結果として情報提供サーバー300に送信される。
なお、このようなウイルス濃度の分類は一例であり、これに限定されない。例えば、基準値は、0.8個/リットルに固定される必要はなく、必要に応じて更新されてもよい。また、分類は、情報提供サーバー300で行われてもよい。この場合、情報提供サーバー300に送信されるウイルス検出結果は、ウイルス濃度値であればよい。
[環境情報データベース]
環境情報データベース200は、地図情報、インフルエンザ流行情報、気象情報、交通・混雑情報などを格納している。地図情報は、例えば国土地理院又は地図製作会社から取得することができる。インフルエンザ流行情報は、例えば病院におけるインフルエンザ患者数に基づくインフルエンザの流行度合いを示す情報である。インフルエンザ流行情報は、例えば国立感染症研究所又は地方自治体から取得することができる。気象情報は、各地の気温、湿度及び天候を示す情報であり、例えば気象庁又は気象情報会社から取得することができる。交通・混雑情報は、人による混雑状況を示す情報であり、例えば交通インフラ関連企業又は個人携帯情報端末から取得することができる。
[情報提供サーバー]
情報提供サーバー300は、情報提供システム10を利用するユーザに適した、公共交通機関を利用する移動経路の候補を示す移動経路情報を生成すると共に、その移動経路における病原体への感染リスクを示す感染リスク情報を生成する。そして、生成した移動経路情報及び感染リスク情報を、情報端末400に提供する。
感染リスク情報は、具体的には、ウイルスに感染する確率の大きさを示す情報である。例えば、感染リスク情報は、ウイルスに感染する確率が高い順(つまり降順)で、「危険」、「注意」及び「安心」の3段階に分類される。
図1に示すように、情報提供サーバー300は、制御部301と、通信部302と、記憶部303と、を備える。
通信部302は、例えばネットワークアダプタ等を備え、制御部301の指示に従って各種データを送信し、通信ネットワーク600上の他の装置から各種データを受信する。具体的には、通信部302は、複数のウイルスセンサー100で得られた複数の検出情報を、通信ネットワーク600を介して収集する。また、通信部302は、情報提供システム10を利用するユーザにより、情報端末400に対して入力された、出発地情報及び到着地情報を、通信ネットワーク600を介して受信する。
出発地情報とは、ユーザが探索したい移動経路の出発地点を特定する情報である。到着時情報とは、ユーザが探索したい移動経路の到着地点を特定する情報である。出発地情報及び到着地情報は、具体的には、例えば、駅名、地名、ランドマーク名、住所、緯度経度等であってよい。
また、通信部302は、通信ネットワーク600を介して、経路候補情報及び感染リスク情報を情報端末400に送信する。
記憶部303は、例えば半導体メモリー又はハードディスクドライブを備え、制御部301の指示に従って各種データを記憶する。具体的には、記憶部303は、収集された複数の検出情報と、複数のウイルスセンサー100のそれぞれについての、配置されている駅又は車両を特定する複数の位置情報とを対応付けて記憶する。
制御部301は、情報提供システム10を利用するユーザにより入力された出発地情報及び到着地情報に基づいて、公共交通機関を利用した、そのユーザに適した移動経路の候補を示す経路候補情報を生成する。また、制御部301は、記憶部303に記憶される複数の検出情報及び複数の位置情報に基づいて、生成する経路候補情報によって示される移動経路における病原体への感染リスクを示す感染リスク情報を生成する。そして、制御部301は、生成した経路候補情報及び感染リスク情報を、通信部302を介して情報端末400に提示する。
[情報端末]
1以上の情報端末400は、例えばスマートフォン、タブレットコンピューター又はパーソナルコンピューター等であり、情報提供システム10を利用するユーザによる出発地情報及び到着地情報の入力を受け付け、情報提供サーバー300から受信した経路候補情報及び感染リスク情報を表示する。図1に示すように、1以上の情報端末400のそれぞれは、制御部401と、入力部402と、表示部403と、通信部404と、記憶部405と、を備える。
入力部402は、例えばタッチパネル、マウス又はキーボード等を備える。入力部402は、使用者から入力を受け、入力信号を制御部401に出力する。例えば、入力部402は、ユーザによる出発地情報及び到着地情報の入力を受け付ける。
表示部403は、例えば液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイを備える。なお、表示部403は、タッチディスプレイとして、入力部402と一体化されてもよい。表示部403は、制御部401の指示に従って各種情報を表示する。具体的には、表示部403は、経路候補情報及び感染リスク情報を表示する。
通信部404は、例えばネットワークアダプタ等を備え、制御部401の指示に従って各種データを送信し、通信ネットワーク600上の他の装置から各種データを受信する。例えば、通信部404は、出発地情報及び到着地情報を含む、経路候補情報及び感染リスク情報の要求メッセージを情報提供サーバー300に送信し、経路候補情報及び感染リスク情報を情報提供サーバー300から受信する。
記憶部405は、例えば半導体メモリー又はハードディスクドライブを備え、制御部401の指示に従って各種データを記憶する。
制御部401は、入力部402からの入力信号に基づいて、通信部404を介して、経路候補情報及び感染リスク情報の要求メッセージを情報提供サーバー300に送信する。経路候補情報及び感染リスク情報の要求メッセージは、例えば、出発地情報及び到着地情報を含む。また、制御部401は、通信部404が情報提供サーバー300から経路候補情報及び感染リスク情報を受信した場合に、それら経路候補情報及び感染リスク情報を表示部403に表示させる。
[システムの動作]
次に、以上のように構成された情報提供システム10の処理動作について、図面を参照しながら具体的に説明する。図2は、情報提供システム10が行う処理動作のシーケンス図である。以降において、複数のウイルスセンサー100のうちの1つをウイルスセンサー100と記載し、1以上の情報端末400のうちの1つを情報端末400と記載する。
ウイルスセンサー100は、ウイルス等を検出し、検出結果を示す検出情報と、ウイルスセンサー100が配置される駅又は車両とを特定する位置情報とを情報提供サーバー300に送信する(S102)。図3A、図3Bは、実施の形態における検出情報と位置情報とからなる送信情報の一例を示すデータ構成図である。図3Aは、駅に配置されたウイルスセンサー100が送信する送信情報の一例であり、図3Bは、車両に配置されたウイルスセンサー100が送信する送信情報の一例である。
ウイルスセンサー100は、機器ごとに固有の識別子として機器IDを有する。この機器IDが検出情報に含まれることによって、どの機器の検出情報であるのかが情報提供サーバー300において区別できる。
「日付」及び「時刻」は、検出情報に対応する日時を示す。
「ウイルス」は、HID50に基づく濃度値を基準値として用いて、計測されたウイルス濃度を分類した結果を示す。「ウイルス」において、「−」は、ウイルスが検出されなかったことを示し、「L」は、HID50に基づく基準値未満のウイルスが検出されたことを示し、「H」は、HID50に基づく基準値以上のウイルスが検出されたことを示す。
「位置」は、ウイルスセンサー100の位置を示す情報である。位置は、具体的には、緯度及び経度の情報を含む。位置は、例えば、ウイルスセンサー100に含まれるGPSセンサーによって検出される。図3A、図3Bに示される例では、「9:00」及び「12:00」の時刻で位置が検出されているが、どのようなタイミングで位置が検出されてもよい。例えば、位置は、ウイルスセンサー100が配置されたとき、ウイルスセンサー100が移動されたとき、又は、予め設定された時刻に検出されてもよい。
「駅又は車両」は、ウイルスセンサー100が配置されている駅又は車両を特定する位置情報である。図3A、図3Bに示される例では、「9:00」及び「12:00」の時刻で、送信情報に位置情報が含まれるとしているが、どのようなタイミングで送信情報に位置情報が含まれるとしてもよい。例えば、位置情報は、ウイルスセンサー100が配置されたとき、ウイルスセンサー100が移動されたとき、又は、予め設定された時刻に、送信情報に含まれるとしてもよい。
「温度」及び「湿度」は、ウイルスセンサー100が配置された空間における摂氏温度(気温)及び相対湿度を示す。摂氏温度及び相対湿度は、例えばウイルスセンサー100に含まれる温度センサー及び湿度センサーによって検出される。
「人」は、ウイルスセンサー100周辺の人の多さを示し、「混雑」及び「−」に分類される。人の多さは、例えば、ウイルスセンサー100に含まれる人感センサーによって検出される。
再び図2に戻って、情報提供システム10が行う処理動作の説明を続ける。
送信情報を受信すると、情報提供サーバー300は、送信情報の送信元のウイルスセンサー100が、駅に配置されているか車両に配置されているかを調べる。送信情報の送信元のウイルスセンサー100が駅に配置されている場合には、情報提供サーバー300は、受信した送信情報に含まれる位置情報に基づいて、環境情報を環境情報データベース200に要求する。環境情報データベース200は、環境情報の要求に含まれる位置情報によって特定される駅の近傍の環境情報(例えば、気象情報、地図情報、交通・混雑情報及びインフルエンザ流行情報)を情報提供サーバー300に送信する。情報提供サーバー300は、駅に配置されているウイルスセンサー100に対しては、検出情報及び環境情報に基づいて、車両に配置されているウイルスセンサー100に対しては、検出情報に基づいてウイルスへの感染リスクを評価する(S104)。感染リスクの評価の詳細については、図4〜図7を用いて後述する。このように、情報提供サーバー300は、ウイルスセンサー100から、検出情報が送られてくる毎に、感染リスクを評価する。
情報端末400は、情報提供システム10のユーザによる操作に応じて、出発地情報及び到着地情報の入力を受け付ける(S106)。そして、情報端末400は、受け付けた出発地情報及び到着地情報を含む、経路候補情報及び感染リスク情報の要求メッセージを情報提供サーバー300に送信する。
経路候補情報及び感染リスク情報の要求メッセージを受信すると、情報提供サーバー300は、受信した要求メッセージに含まれる出発地情報及び到着地情報に基づいて、出発地情報によって特定される出発地点から、到着時情報によって特定される到着地点までの移動経路の候補を算出するために必要となる環境情報を、環境情報データベース200に要求する。環境情報データベース200は、要求に応じて、情報提供サーバー300に、必要となる環境情報(例えば、地図情報、交通・混雑情報等)を送信する。
情報提供サーバー300は、環境情報を受信すると、公共交通機関を利用した、情報端末400を利用するユーザに適した移動経路の候補を算出し、算出した移動経路の候補を示す経路候補情報を生成する(S108)。ここで、算出する移動経路の候補は、1つであってもよいし複数であってもよい。ここでは、一例として、情報提供サーバー300は、移動経路の候補を3つ算出する。
次に、情報提供サーバー300は、ステップS104の処理において評価した、駅又は車両における感染リスクの評価結果に基づいて、算出した移動経路におけるウイルスへの感染リスクを示す感染リスク情報を生成する(S108)。感染リスク情報の生成については、図8〜図10Bを用いて後述する。
感染リスク情報を生成すると、情報提供サーバー300は、生成した経路候補情報及び感染リスク情報を、情報端末400に提供する。そして、情報端末400は、提供された経路候補情報及び感染リスク情報を、表示部104に表示する(S112)。経路候補情報及び感染リスク情報の表示については、図11を用いて後述する。
[感染リスクの評価]
以下に、感染リスクの評価の詳細について図面を参照しながら具体的に説明する。図4は、実施の形態における感染リスク評価に関する情報の一例を示すデータ構成図である。
図4に示す情報は、複数のウイルスセンサー100から収集された複数の検出情報と、複数のウイルスセンサー100のそれぞれについての、配置されている駅又は車両を特定する複数の位置情報と、環境情報データベース200から受信した環境情報と、情報提供サーバー300によって生成された情報とを含む。図4に示される情報は、記憶部303に記憶される。例えば、図4では、複数のウイルスセンサー100のそれぞれにおける最新の検出情報が管理されている。ここで、図4に示す位置情報は、複数のウイルスセンサー100から送信された送信信号に含まれる位置情報であるとする。しかしながら、図4に示す位置情報は、必ずしも、複数のウイルスセンサー100から送信された送信信号に含まれる位置情報に限定される必要はない。例えば、図4に示す位置情報は、複数のウイルスセンサー100の各機器IDに対応付けられて予め定められている情報であってもよい。
図4において、「時刻」、「機器ID」、「ウイルス」、「位置」、「駅又は車両」、「温度」、「相対湿度」及び「人」は、ウイルスセンサー100から収集された検出情報に含まれる情報である。これらは、図3と同様であるので説明を省略する。
「流行レベル」は、環境情報データベース200から受信した環境情報に含まれる。「流行レベル」は、ウイルスセンサー100が配置された位置におけるインフルエンザの流行レベルを示し、例えば、「無し」、「注意」及び「警報」の3段階に分類される。この流行レベルは、例えば医療機関でインフルエンザと診断された患者の数に基づいて地域ごとに提供される。
「絶対湿度」は、「温度」及び「相対湿度」から算出され、ここでは空気1m中に水蒸気が何グラム含まれているかを示す。
絶対湿度は、ウイルスの感染性に深く関係しており、例えば非特許文献1では室温と相対湿度とウイルス生存率の相関性が示されている。さらに非特許文献2において非特許文献1のデータ解析によって絶対湿度とウイルス生存率の高い相関が示されている。また、非特許文献2によれば、絶対湿度が7g/mのときインフルエンザウイルスの6時間後生存率は20%であり、絶対湿度が5g/mのときインフルエンザウイルスの6時間後生存率は50%である。したがって、絶対湿度が低いほうがウイルスの生存率が高い傾向にある。つまり、絶対湿度が低いほうが、感染リスクが高いと言える。
「感染リスク」は、後述する感染リスクの評価によって得られる評価結果を示す。「感染リスク」は、後述する感染リスクの評価後に設定される。
ここで、感染リスクの評価方法の一例について図5〜図7を参照しながら説明する。図5は、実施の形態における感染リスクの評価処理を示すフローチャートである。この評価処理は、図2のステップS104に対応し、情報提供サーバー300の制御部301によって行われる。
まず、制御部301は、検出情報の送信元のウイルスセンサー100が、駅に配置されているか車両に配置されているかのいずれであるかを判定する(S1)。
検出情報の送信元のウイルスセンサー100が駅に配置されている場合に(S1で駅)、制御部301は、第1感染リスク評価処理(後述)を行う(S2)。
検出情報の送信元のウイルスセンサー100が車両に配置されている場合に(S1で車両)、制御部301は、第2感染リスク評価処理(後述)を行う(S3)。
ステップS2の処理が終了した場合と、ステップS3の処理が終了した場合とに、制御部301は、その感染リスクの評価処理を終了する。
図6は、実施の形態における第1感染リスク評価処理のフローチャートである。この第1感染リスク評価処理は、図3のステップS1に対応し、情報提供サーバー300の制御部301によって行われる。
まず、制御部301は、検出情報に含まれるウイルス検出結果が「H」、「L」及び「無し」のいずれであるかを判定する(S202)。検出結果が「L」である場合(S202でL)、制御部301は、絶対湿度が7g/m以下であるか否かを判定する(S204)。
検出結果が「H」である場合(S202でH)、又は、絶対湿度が7g/m以下である場合(S204でYes)、制御部301は、感染リスクを「危険」と評価する(S206)。絶対湿度が7g/mより大きい場合(S204でNo)、制御部301は、感染リスクを「注意」と評価する(S208)。
検出結果が「無し」である場合(S202で無し)、制御部301は、流行レベルが「警告」、「注意」及び「無し」のいずれであるかを判定する(S210)。
流行レベルが「警告」である場合(S210で警告)、制御部301は、絶対湿度が5g/m以下であるか否かを判定する(S212)。絶対湿度が5g/m以下である場合(S212でYes)、制御部301は、感染リスクを「危険」と評価する(S206)。絶対湿度が5g/mより大きい場合(S212でNo)、制御部301は、感染リスクを「注意」と評価する(S208)。
流行レベルが「注意」である場合(S210で注意)、制御部301は、絶対湿度が7g/m以下であるか否かを判定する(S214)。絶対湿度が7g/m以下である場合(S214でYes)、制御部301は、ウイルスセンサーの周辺が人で混雑しているか否かを判定する(S216)。ウイルスセンサーの周辺が人で混雑している場合(S216でYes)、制御部301は、感染リスクを「注意」と評価する(S208)。
流行レベルが「無し」である場合(S210で無し)、絶対湿度が7g/mより大きい場合(S214でNo)、又は、ウイルスセンサーの周辺が人で混雑していない場合(S216でNo)、制御部301は、感染リスクを「安心」と評価する(S218)。
ステップS206の処理が終了した場合と、ステップS208の処理が終了した場合と、ステップS218の処理が終了した場合とに、制御部301は、その第1感染リスク評価処理を終了する。
図7は、実施の形態における第2感染リスク評価処理のフローチャートである。この第2感染リスク評価処理は、図3のステップS2に対応し、情報提供サーバー300の制御部301によって行われる。
まず、制御部301は、検出情報に含まれるウイルス検出結果が「H」、「L」及び「無し」のいずれであるかを判定する(S302)。検出結果が「L」である場合(S302でL)、制御部301は、絶対湿度が5g/m以下であるか否かを判定する(S304)。
検出結果が「H」である場合(S302でH)、又は、絶対湿度が5g/m以下である場合(S304でYes)、制御部301は、感染リスクを「危険」と評価する(S306)。
絶対湿度が5g/mより大きい場合(S304でNo)、制御部301は、さらに、絶対湿度が7g/m以下であるか否かを判定する(S308)。
絶対湿度が7g/mより大きい場合(S304でNo)、制御部301は、さらに、ウイルスセンサー100の周辺が人で混雑しているか否かを判定する(S312)。
絶対湿度が5g/m以下である場合(S308でYes)、又は、ウイルスセンサー100の周辺が人で混雑している場合(S312でYes)、制御部301は、感染リスクを「注意」と評価する(S310)。
ウイルス検出結果が「無し」の場合、又は、ウイルスセンサー100の周辺が人で混雑していない場合(S216でNo)、制御部301は、感染リスクを「安心」と評価する(S218)。
ステップS206の処理が終了した場合と、ステップS208の処理が終了した場合と、ステップS218の処理が終了した場合とに、制御部301は、その第1感染リスク評価処理を終了する。
[感染リスク情報の生成]
以下に、感染リスク情報の生成の詳細の一例について、図面を参照しながら説明する。図8は、実施の形態における感染リスク情報の生成処理を示すフローチャートである。この感染リスク情報の生成処理は、図2のステップS110に対応し、情報提供サーバー300の制御部301によって行われる。
まず、制御部301は、ステップS108の処理(図2等参照)において算出した移動経路の候補のうち、未選択の移動経路のうちの1つを選択する(S410)。ここで、未選択の移動経路とは、ステップS410の処理〜ステップS490(Yes)の処理(後述)で形成されるループ処理において、過去のステップS410の処理において選択されたことのない移動経路のことをいう。
移動経路を選択すると、制御部301は、選択した移動経路上の駅及び車両を特定する(S420)。
図9は、制御部301が、移動経路上の駅及び車両を特定する様子の一例を示す模式図である。図9に示されるように、制御部301は、移動経路上の各駅に対して、その駅が、出発駅なのか、到着駅なのか、乗換駅なのか、その他の駅なのかを区別して特定する。
移動経路上の駅及び車両を特定すると、制御部301は、特定した駅及び車両のそれぞれについて、感染リスク評価の評価結果を取得する(S430)。そして、制御部301は、取得した評価結果のそれぞれを点数化する。
図10Aは、制御部301が行う点数化における、感染リスクの評価結果と点数との対応関係の一例を示すデータ構成図である。図10Aに示されるように、制御部301は、例えば、感染リスクの評価結果「危険」を10点とし、感染リスクの評価結果「注意」を2点とし、感染リスクの評価結果「安心」を0点とする。
次に、制御部301は、移動経路上の駅及び車両における点数化した感染リスクの評価結果に対して、各評価結果に対応するウイルスセンサー100の配置位置に応じた重み付け加算を行う(S440)。
図10Bは、制御部301が行う重み付け加算における、対応するウイルスセンサー100の配置位置と重み係数との対応関係の一例を示すデータ構成図である。図10Bに示されるように、制御部301は、例えば、対応するウイルスセンサー100の配置位置が車両である場合に重み係数を5とし、対応するウイルスセンサー100の配置位置が出発駅、到着駅、又は乗換駅である場合に重み係数を2とし、対応するウイルスセンサー100の配置位置がその他の駅である場合に重み係数を1とする。例えば、移動経路上において、出発駅が「安心」、到着駅が「危険」、その他の駅のうちの2つが「注意」、車両が2両共「安心」である場合には、重み付け加算は、10×2+1×2となり、その加算結果は22点となる。
制御部301は、重み付け加算を行うと、その加算結果が、20点以上であるか、1点〜19点であるか、0点であるかを調べる(S450)。
加算結果が20点以上である場合に(S450でa)、制御部301は、選択した移動経路におけるウイルスへの感染リスクを「危険」と評価する(S460)。加算結果が1点〜19点である場合に(S450でb)、制御部301は、選択した移動経路におけるウイルスへの感染リスクを「注意」と評価する(S470)。加算結果が0点である場合に(S450でc)、制御部301は、選択した移動経路におけるウイルスへの感染リスクを「安心」と評価する(S480)。
ステップS460の処理が終了した場合と、ステップS470の処理が終了した場合と、ステップS480の処理が終了した場合とに、制御部301は、ステップS108の処理(図2等参照)において算出した移動経路の候補のうち、未選択の移動経路が存在するか否かを判定する(S490)。
未選択の移動経路が存在する場合(S490でYes)、制御部301は、再びステップS410の処理に進んで、ステップS410以降の処理を行う。未選択の移動経路が存在しない場合(S490でNo)、制御部301は、その感染リスクの生成を終了する。
[経路候補情報及び感染リスク情報の表示]
以下に、経路候補情報及びリスク情報の表示について、図面を参照しながら具体的に説明する。図11は、情報端末400に、経路候補情報及び感染リスク情報が表示されている様子の一例を示す模式図である。
図11に示されるように、情報端末400は、例えば、算出された移動経路の候補のそれぞれについて、出発地点の出発時刻と、到着地点の到着時刻と共に、その移動経路における感染リスクを表示してもよい。この際、情報端末400は、例えば、感染リスクの程度が視覚的に認識されやすいように、感染リスクが「危険」である場合には、「危険」の文字を赤色で表示し、感染リスクが「注意」である場合には、「注意」の文字を黄色で表示し、感染リスクが「安心」である場合には、「安心」の文字を緑色で表示してもよい。
また、情報端末400は、例えば、地図に、算出された移動経路の候補の具体的な道筋を示す曲線又は直線を重畳させると共に、各移動経路における感染リスクを示す文字列を重畳させて表示してもよい。この際、情報端末400は、例えば、感染リスクの程度が視覚的に認識されやすいように、感染リスクが「危険」である場合には、道筋を示す曲線又は直線を赤色で表示し、感染リスクが「注意」である場合には、道筋を示す曲線又は直線を黄色で表示し、感染リスクが「安心」である場合には、道筋を示す曲線又は直線を緑色で表示してもよい。
また、情報端末400は、例えば、算出された移動経路の候補を、算出された感染リスクの程度の昇順で表示してもよい。
また、情報端末400は、例えば、感染リスクが所定の程度(例えば、「安心」)となる移動経路に限定して、移動経路の候補を表示してもよい。すなわち、情報端末400は、例えば、より早い時刻に到着地点に到着する移動経路の候補が存在していたとしても、その移動経路における感染リスクが「危険」又は「注意」と算出されていた場合には、その移動経路の候補を表示せずに、より遅い時刻に到着地点に到着する、感染リスクが「安心」と算出された移動経路の候補を表示してもよい。
また、情報端末400は、例えば、算出された移動経路の候補において、利用する車両の感染リスクが「危険」又は「注意」である場合には、その移動経路の候補を表示せずに、その車両よりも遅い時刻に出発する車両を利用する移動経路の候補を表示してもよい。
[考察]
上述したように、情報提供システム10によれば、情報提供システム10を利用するユーザは、情報端末400を操作して、出発地情報及び到着地情報を入力することで、その情報端末400を介して、そのユーザに適した移動経路の候補を示す経路候補情報と、その移動経路におけるウイルスへの感染リスクを示す感染リスク情報とを取得することができる。
これにより、このユーザは、ウイルスへの感染リスクを考慮して移動経路を決定することができる。
(他の実施の形態)
以上、本開示の1つまたは複数の態様に係る情報提供システム10について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものも、本開示の1つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
(1)実施の形態において、情報提供サーバー300は、ステップS104の処理おいて評価された、複数のウイルスセンサー100のそれぞれが配置された駅又は車両における感染リスクの評価結果に基づくことなく経路候補情報を生成するとして説明した。これに対して、他の実施の形態として、情報提供サーバー300は、複数のウイルスセンサー100のそれぞれが配置された駅又は車両における感染リスクの評価結果のうちの少なくとも1つに基づいて経路候補情報を生成するとしてもよい。より具体的には、例えば、情報提供サーバー300は、感染リスクの評価結果が所定の評価結果(例えば「危険」)となる駅又は車両が移動経路上に含まれないように経路候補情報を生成するとしてもよい。また、例えば、情報提供サーバー300は、移動経路上の駅及び車両の重み付け加算の加算結果が所定の点数(例えば2点)以下になる移動経路に限定して経路候補情報を生成するとしてもよい。
(2)実施の形態において、制御部301は、感染リスク情報の生成処理(例えば、図8等参照)において、移動経路上の駅及車両における感染リスクの評価結果の重み付け加算を行う際に、移動経路上のその他の駅についても、重み付け加算の対象とするとして説明した。これに対して、他の実施の形態として、制御部301は、移動経路上のその他の駅であっても、車両が通過する駅、例えば、車両が特定の駅を通過する快速列車である場合には、通過するそれら特定の通過駅を、重み付け加算の対象から除外するとしてもよい。また、制御部301は、通過駅について、ウイルスセンサー100によりウイルスが検知された時刻と、車両が通過する時刻との時間差に応じて、その通過駅を、重み付け加算の対象から除外するか否かを決定するとしてもよい。
(3)実施の形態において、制御部101、301及び401のそれぞれは、専用の電子回路によって実現されてもよい。専用の電子回路は、1個のチップ上に集積されてもよいし、複数のチップ上に形成されてもよい。また、制御部101、301及び401のそれぞれは、汎用プロセッサーと、ソフトウェアプログラム又はインストラクションが格納されたメモリーとによって実現されてもよい。この場合、ソフトウェアプログラム又はインストラクションが実行されたときに、プロセッサーは、制御部101、301又は401として機能する。
(4)実施の形態において、病原体がインフルエンザウイルスの場合について説明していたが、これに限定されない。例えば、他のウイルス、カビ、細菌、花粉又はPM2.5などに対してもインフルエンザウイルスと同様に上記システムを適用することができる。
本開示は、移動経路の候補を呈する情報提供システムに広く利用することができる。
10 情報提供システム
100 ウイルスセンサー
101、301、401 制御部
102 捕集部
103 検出部
104、403 表示部
105、302、404 通信部
106、303、405 記憶部
200 環境情報データベース
300 情報提供サーバー
400 情報端末
402 入力部
600 通信ネットワーク

Claims (10)

  1. それぞれ公共交通機関の駅又は車両内に配置され、空気中の病原体を検出する複数の病原体検出装置と、
    前記複数の病原体検出装置で得られた複数の検出情報を、通信ネットワークを介して収集する通信部と、
    収集された前記複数の検出情報と、前記複数の病原体検出装置のそれぞれについての、配置されている駅又は車両を特定する複数の位置情報とを対応付けて記憶する記憶部と、
    ユーザにより入力された出発地情報及び到着地情報に基づいて、前記公共交通機関を利用した、当該ユーザに適した移動経路の候補を示す経路候補情報を生成すると共に、前記記憶部に記憶された前記複数の検出情報及び前記複数の位置情報に基づいて、前記移動経路における前記病原体への感染リスクを示す感染リスク情報を生成し、生成した前記経路候補情報及び前記感染リスク情報を、前記通信部を介して情報端末に提供する制御部と、を備える
    情報提供システム。
  2. 前記制御部は、前記複数の病原体検出装置のそれぞれについて、当該病原体検出装置で得られた検出情報に基づいて、当該病原体検出装置が配置された駅又は車両における前記病原体への感染リスクを評価し、前記移動経路上の駅又は車両における前記評価の結果に基づいて、前記感染リスク情報の生成を行う
    請求項1に記載の情報提供システム。
  3. 前記制御部は、前記複数の病原体検出装置のそれぞれが配置された駅又は車両における前記評価の結果のうちの少なくとも1つに基づいて、前記経路候補情報の生成を行う
    請求項2に記載の情報提供システム。
  4. 前記制御部は、前記複数の病原体検出装置のそれぞれが配置された駅又は車両における前記評価の結果に基づくことなく、前記経路候補情報の生成を行う
    請求項2に記載の情報提供システム。
  5. 前記制御部は、前記複数の病原体検出装置のそれぞれについて、当該病原体検出装置で検出された前記病原体の濃度及び予め定められたHID50(50% Human Infectious Dose)に基づいて、前記感染リスクの評価を行う
    請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の情報提供システム。
  6. 前記検出情報のそれぞれは、対応する病原体検出装置のそれぞれが配置された駅又は車両における湿度情報を含み、
    前記制御部は、前記湿度情報から得られる絶対温度に基づいて、前記感染リスクの評価を行う
    請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の情報提供システム。
  7. 前記制御部は、さらに、前記複数の病原体検出装置のそれぞれが配置された駅又は車両における前記病原体による病気の流行レベル情報を取得し、取得した前記流行レベル情報に基づいて、前記感染リスクの評価を行う
    請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の情報提供システム。
  8. 前記検出情報のそれぞれは、対応する病原体検出装置のそれぞれが配置された駅又は車両における人の混雑度を示す混雑情報を含み、
    前記制御部は、前記混雑情報に基づいて、前記感染リスクの評価を行う
    請求項2から請求項7のいずれか1項に記載の情報提供システム。
  9. 公共交通機関の駅又は車両内に配置され、空気中の病原体を検出するための複数の病原体検出装置で得られた複数の検出情報を、通信ネットワークを介して収集する通信部と、
    収集された前記複数の検出情報と、前記複数の病原体検出装置のそれぞれについての、配置されている駅又は車両を特定する複数の位置情報とを対応付けて記憶する記憶部と、
    ユーザにより入力された出発地情報及び到着地情報に基づいて、前記公共交通機関を利用した、当該ユーザの利用に適した移動経路の候補を示す経路候補情報を生成すると共に、前記記憶部に記憶された前記複数の検出情報及び前記複数の位置情報に基づいて、前記移動経路における前記病原体への感染リスクを示す感染リスク情報を生成し、生成した前記経路候補情報及び前記感染リスク情報を、前記通信部を介して情報端末に提供する制御部と、を備える
    情報提供サーバー。
  10. 公共交通機関の駅又は車両内に配置された複数の病原体検出装置を用いて空気中の病原体を検出するステップと、
    前記複数の病原体検出装置で得られた複数の検出情報を、通信ネットワークを介して収集するステップと、
    ユーザにより入力された出発地情報及び到着地情報に基づいて、前記公共交通機関を利用した、当該ユーザの利用に適した移動経路の候補を示す経路候補情報を生成するステップと、
    前記記憶部に記憶された前記複数の検出情報、及び収集された前記複数の検出情報と、前記複数の病原体検出装置のそれぞれについての、配置されている駅又は車両を特定する複数の位置情報に基づいて、前記公共交通機関を利用した、当該ユーザの利用に適した移動経路の候補を示す経路候補情報を生成するステップと、
    生成した前記経路候補情報及び前記感染リスク情報を、前記通信部を介して情報端末に提供するステップと、を含む
    情報提供方法。
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