JP2020007857A - 衛生洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗浄部から高温の洗浄水が噴出されることを防止し、安全性と快適性の高い衛生洗浄装置を提供すること。【解決手段】ノズル部820と水ポンプ516と熱交換器700と出湯温度センサ730と流調弁870と制御部130とを備え、ノズル部820はお尻洗浄部821とビデ洗浄部822とノズル洗浄部823とを備え、洗浄操作がなされた場合、制御部130は、水ポンプ516と熱交換器700の駆動を開始し、選択した洗浄部に熱交換器700で加熱した温水を所定時間供給した後、流調弁870の選択をノズル洗浄部823に切替え、ノズル部820を収納位置から洗浄位置に進出移動させ、洗浄位置に到達時点で、出湯温度センサ730の検知温度が所定温度以上の場合は、ノズル部820の駆動のみを停止させ、検知温度が所定温度未満になった時点で、流調弁870の選択を、操作部で選択された洗浄部に切替える。【選択図】図4

Description

本発明は、熱交換器を備えた瞬間加熱方式の衛生洗浄装置における洗浄水の出湯温度の制御に関するものである。
従来、この種の洗浄水を瞬間的に加熱する熱交換器を備えた衛生洗浄装置においては、お尻洗浄あるいはビデ洗浄のいずれかの洗浄操作がなされた場合、流調弁がお尻洗浄流路とビデ洗浄流路とのいずれか一方を選択するように切替え、選択した流路に熱交換器で加熱した温水を所定時間供給し、所定時間経過後に、制御部は、流調弁の選択をノズルクリーニング流路に切替えるとともに、ノズル駆動部を駆動して、ノズル部を収納位置から洗浄位置に進出移動させ、ノズル部が浄位置に到達した時点で、制御部は、流調弁の選択を、操作部で選択された洗浄操作に対応するお尻洗浄流路またはビデ洗浄流路に切替えることにより、ノズル部より洗浄水の噴出を開始するように制御されている。
図5は、特許文献1に記載された従来の衛生洗浄装置のタイミングチャートを示すものである。時点P20において、お尻洗浄またはビデ洗浄の操作がなされると、制御部は、止水電磁弁の通電を開始して選択された洗浄流路に洗浄水の供給を開始するとともに、熱交換器の通電を同時に開始し、ノズル装置の前洗浄動作を開始する。
時点P2で前洗浄が終了すると、制御部はノズル装置のノズル駆動部の駆動を開始し、ノズル部を収納位置から洗浄位置へと進出させる。制御部は、ノズル駆動部の駆動を開始すると同時に、流調弁を切替えてノズルクリーニング流路への洗浄水の供給を開始する。ノズルクリーニング流路に供給された洗浄水は、ノズルクリーニング噴出口よりノズルカバーの内部に噴出し、噴出した洗浄水は、ノズルカバーの内面を洗浄した後に排水口よりノズルカバーの外部に流出する。
ノズル部が洗浄位置に到達した時点P4で、制御部は、ノズルクリーニング流路から選択された洗浄流路に流調弁を切替えて選択された洗浄流路に洗浄水の供給を開始する。
選択された洗浄流路に供給された洗浄水は、噴出口より噴出して使用者の局部を洗浄する。洗浄動作は、洗浄停止の操作が行われる時点P11まで継続される。
国際公開第2015/052878号
しかしながら、前記従来の構成では、制御部はノズル部が洗浄位置に到達した時点で、ノズルクリーニング流路から選択された洗浄流路に流調弁を切替え、選択された洗浄流路に洗浄水の供給を開始する。洗浄水は、選択された噴出口より噴出して選択された洗浄動作を自動的に開始するように制御されている。
一方、熱交換器は、洗浄操作がなされた直後に通電が開始され、温度が急激に上昇してオーバーシュートするため、初期段階に熱交換器から供給される洗浄水は、設定温度より高くなる可能性がある。そのため、洗浄位置に到達直後に噴出口から噴出される洗浄水は、設定温度より高くなる可能性があり、使用者に不快を感じさせることとなり、衛生洗浄
装置の快適性の観点から未だ改良の余地があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、局部洗浄が開始された直後から設定された温度の洗浄水を噴出可能とすることにより快適な衛生洗浄装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の衛生洗浄装置は、洗浄水を噴出する複数の洗浄部を備えたノズル部と、ノズル部を収納位置と洗浄位置との間を進退移動させるノズル駆動部と、複数の洗浄部に選択的に洗浄水を供給する流調弁と、ノズル部に洗浄水を送給する水ポンプと、水ポンプの上流側にあって洗浄水を加熱する熱交換器と、熱交換器で昇温された洗浄水の温度を検知する出湯温度センサと、操作部と、制御部と、を含み、複数の洗浄部は、少なくとも、お尻を洗浄するお尻洗浄部と、女性の局部を洗浄するビデ洗浄部と、ノズル部を洗浄するノズル洗浄部と、を備え、操作部でお尻洗浄またはビデ洗浄を選択して操作がなされた場合、制御部は、水ポンプと熱交換器の駆動を開始するとともに、流調弁がお尻洗浄部とビデ洗浄部とのいずれか一方を選択するように切替え、選択した洗浄部に熱交換器で加熱した温水を所定時間供給し、所定時間経過後に、制御部は、水ポンプと熱交換器の駆動を継続し、流調弁の選択をノズル洗浄部に切替え、ノズル駆動部を駆動して、ノズル部を収納位置から洗浄位置に進出移動させ、ノズル部が洗浄位置に到達した時点で、出湯温度センサの検知温度が所定温度以上の場合は、ノズル駆動部の駆動のみを停止させて待機させ、出湯温度センサの検知温度が所定温度未満になった時点で、流調弁の選択を、操作部で選択された洗浄部に切替えることを特徴とするものである。
これにより、操作部で選択された洗浄部から高温の洗浄水が噴出されることを防止することができ、洗浄作用における安全性と快適性を向上することができる。
本発明の衛生洗浄装置は、高温の洗浄水が噴出されることを防止することができ、洗浄作用における安全性と快適性を向上することができる。
本発明の実施の形態1における衛生洗浄装置を便器に設置した状態の斜視図 同衛生洗浄装置の洗浄手段の水回路の構成を示す模式図 同衛生洗浄装置の洗浄手段のタイミングチャート 同衛生洗浄装置の洗浄水の温度変化を示すグラフ 従来の衛生洗浄装置の洗浄手段のタイミングチャート
第1の発明は、洗浄水を噴出する複数の洗浄部を備えたノズル部と、前記ノズル部を収納位置と洗浄位置との間を進退移動させるノズル駆動部と、前記複数の洗浄部に選択的に洗浄水を供給する流調弁と、前記ノズル部に洗浄水を送給する水ポンプと、前記水ポンプの上流側にあって洗浄水を加熱する熱交換器と、前記熱交換器で昇温された洗浄水の温度を検知する出湯温度センサと、操作部と、制御部と、を含み、前記複数の洗浄部は、少なくとも、お尻を洗浄するお尻洗浄部と、女性の局部を洗浄するビデ洗浄部と、前記ノズル部を洗浄するノズル洗浄部とを備え、前記操作部でお尻洗浄またはビデ洗浄を選択して操作がなされた場合、前記制御部は、前記水ポンプと前記熱交換器の駆動を開始するとともに、前記流調弁が前記お尻洗浄部とビデ洗浄部とのいずれか一方を選択するように切替え、選択した洗浄部に前記熱交換器で加熱した温水を所定時間供給し、前記所定時間経過後に、前記制御部は、前記水ポンプと前記熱交換器の駆動を継続し、前記流調弁の選択をノズル洗浄部に切替え、前記ノズル駆動部を駆動して、前記ノズル部を収納位置から洗浄位
置に進出移動させ、前記ノズル部が洗浄位置に到達した時点で、前記出湯温度センサの検知温度が所定温度以上の場合は、前記ノズル駆動部の駆動のみを停止させて待機させ、前記出湯温度センサの検知温度が所定温度未満になった時点で、前記流調弁の選択を、前記操作部で選択された洗浄部に切替えることを特徴とする、衛生洗浄装置である。
これにより、操作部で選択された洗浄部から高温の洗浄水が噴出されることを防止することができ、洗浄作用における安全性と快適性を確保することができる。
第2の発明は、特に第1の発明において、前記制御部は、前記待機が所定時間継続した場合、洗浄動作への移行を中止し、前記ノズル部を前記収納位置に移動させ、前記ノズル駆動部と前記熱交換器と前記熱交換器の駆動を停止させるものである。
これにより、使用者は衛生洗浄装置の異常を認知することが可能となるとともに、洗浄水や電力を無駄に使用することを抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本実施の形態における衛生洗浄装置を便器上に設置した状態の外観の斜視図を示すものである。
<1>衛生洗浄装置の全体構成
図1に示すように、衛生洗浄装置100は、本体200、便座300、便蓋400により構成され、便器110の上面に設置される。
本体200には、便座300および便蓋400が回動機構を介して開閉可能に取り付けられている。図1に示すように、便蓋400を開放した状態においては、便蓋400は、衛生洗浄装置100の最後部に位置するように起立し、便蓋400を閉蓋した状態では、便座300の上面と本体200の一部を隠蔽する。便座300は、図1に示すように、便器110の上面に載置された状態から、便蓋400と同様に本体200の前面部に起立する。
また、便座300の回動軸を支持する軸受部分には、便座300に着座した人体を検知する着座検知スイッチ(図示せず)が設置されている。着座検知スイッチは、便座300に使用者が着座することによる重量変化でスイッチを開閉させることにより、便座300上に使用者が着座していることを検知するものである。
本体200には、洗浄手段と、便器110の内面に泡をコートする泡発生機構(図示せず)と、乾燥機構(図示せず)と、脱臭機構(図示せず)と、制御部130等が内蔵されている。
洗浄手段は、水道配管から供給される洗浄水を熱交換器で加熱し、温水をノズル装置800のノズル部820から使用者の局部に向けて洗浄水を噴出し、使用者の局部を洗浄するものである。洗浄手段の詳細については後述する。
泡発生機構は、洗剤を泡立てて便器110の内面に向けて噴出し、便器110の内面の広い範囲に泡でコートすることにより便器110の洗浄効果を高めるとともに汚染を抑制することができる。
また、乾燥機構は、洗浄水により濡れた局部に向けて温風を噴出し、局部を乾燥することができる。
また、脱臭機構は、用便中に発生する臭気を便器110内から収集し、触媒機能を備えたフィルターで消臭するものである。
また、本体200の右側部には、前方に突出するように袖部210が設けられており、袖部210の上面には、操作部211が設けてあり、衛生洗浄装置100が備えたお尻洗浄、ビデ洗浄、ノズル洗浄、洗浄水の温度設定等の各機能を操作する複数の操作スイッチ212と表示灯213が設置されている。
また、袖部210の前部には、泡発生機構で使用する洗剤を収容する洗剤タンク収容部214が設置されている。
なお、泡発生機構と乾燥機構と脱臭機構は、衛生洗浄装置100の必須構成要素ではなく、これらの構成要素を具備しない衛生洗浄装置100でもよい。
<2>洗浄手段の構成
図2は、衛生洗浄装置の洗浄手段の水回路の構成を示す模式図である。
本体200の内部には、使用者の局部を洗浄する洗浄手段が内蔵されている。洗浄手段は、洗浄水を噴出するノズル装置800と、給水接続口510からノズル装置800に洗浄水を供給する一連の洗浄水供給流路とで形成されている。
図2に示すように、洗浄水供給流路は、給水接続口510と、ストレーナ511と、逆止弁512と、定流量弁513と、止水電磁弁514と、リリーフ弁515と、サブタンク600と、熱交換器700と、バッファータンク750と、水ポンプ516と、流調弁870とが順次設置され、ノズル装置800のノズル部820に接続されている。
水道管が接続される給水接続口510の下流には、水道水に含まれるごみの流入を防止するストレーナ511と、サブタンク600内に貯溜された水が水道配管に逆流することを防止する逆止弁512が接続されている。
逆止弁512の下流には、流路に流れる洗浄水の量を一定に保つ定流量弁513と、流路を電動で開閉する止水電磁弁514と、リリーフ弁515とが接続されている。
止水電磁弁514の下流には、大気解放口を備えたサブタンク600が接続されている。
サブタンク600の下流には、洗浄水を瞬時に加熱する熱交換器700と、熱交換器700で加熱された温水の温度を均一にするバッファータンク750が接続されている。
バッファータンク750の下流には、水ポンプ516が接続されている。水ポンプ516の下流には、流調弁870を介してノズル装置800のノズル部820が接続されており、流調弁870のそれぞれのポートにはノズル部820のお尻洗浄部821、ビデ洗浄部822、ノズル洗浄部823が接続されている。
サブタンク600は、大気開放口を備え、サブタンク600の内部が常時大気圧に維持されることにより、サブタンク600の下流から水ポンプ516までの流路も大気圧に維持されるため、水ポンプ516は、水圧変動の影響を受けずに吸水することができ、安定
したポンプ機能を発揮することができる。
また、サブタンク600の内部には、タンクに貯溜された洗浄水の水位を検知する水位検知センサ620と、サブタンク600に供給される洗浄水の温度を検知するサーミスタからなる入水温度センサ630が設置されている。
水位検知センサ620は、サブタンクが満水状態である上限水位と、空の状態である下限水位を検知する機能を備えている。止水電磁弁514が開放されてサブタンク600に洗浄水が供給され、上限水位が検知されると、止水電磁弁514は閉止され、給水が停止し、サブタンク600内は満水状態となる。サブタンク600の満水状態から、通常の洗浄動作を実施すると、水位が低下し、下限水位が検知されると、止水電磁弁514が再び開放されてサブタンク600に洗浄水が供給され、上限水位が検知されるまで給水が継続される。
また、制御部130は、上限水位から下限水位までの経過時間を計測し、計測した時間と上限水位から下限水位までの水量とを演算することにより流量を算出し、洗浄強さ毎に設定された流量と差がある場合は、水ポンプ516の出力を調整することにより、洗浄水の流量を補正する。
熱交換器700は、ABS樹脂にガラス繊維をコンパウンドした強化ABS樹脂で成型されたケースの内部にセラミック製の平板状ヒータが設置されており、平板状ヒータで洗浄水を瞬時に昇温させるものである。
熱交換器700の上部には、バッファータンク750が一体に形成されており、熱交換器700で加熱された洗浄水がバッファータンク750内に流入する構成となっている。バッファータンク750内を流れる洗浄水は、流れが乱されることにより、洗浄水が混ざり合って洗浄水の温度斑が解消される。
バッファータンク750の出湯口の近傍には、2個のサーミスタが設置されており、一方のサーミスタは、洗浄水の出湯温度を検知する出湯温度センサ730であり、他方のサーミスタは、熱交換器700の過昇温度を検知する過昇温度センサ731である。
水ポンプ516は、容積形ポンプであるピストンポンプであり、モータ部と、モータの回転運動を往復運動に変換するリンク機構部と、リンク機構部の往復運動で駆動されるピストン部で構成されている。
ノズル装置800は、洗浄水を噴出するノズル部820と、ノズル部820の進退移動を駆動するノズル駆動部と、ノズル部820への洗浄水の供給を切り替える流調弁870で構成されている。
ノズル装置800のノズル部820は、局部を洗浄するお尻洗浄部821と、女性の局部を洗浄するビデ洗浄部822と、ノズル部820をクリーニングするノズル洗浄部823を備えている。
お尻洗浄部821とビデ洗浄部822とノズル洗浄部823は、樹脂材料により略円柱状に一体に成型され、ステンレス製の略円筒状のノズルカバー内に収容されている。
お尻洗浄部821は、ノズル本体の先端部に上方に開口したお尻洗浄噴出口(図示せず)と、ノズル本体の後端よりお尻洗浄噴出口に連通するお尻洗浄流路(図示せず)で構成される。
ビデ洗浄部822は、お尻洗浄噴出口の後方に配置されたビデ洗浄噴出口(図示せず)と、ノズル本体の後端よりビデ洗浄噴出口に連通するビデ洗浄流路(図示せず)で構成される。
ノズル洗浄部823は、ノズル本体の側面に配置されたノズル洗浄噴出口(図示せず)と、ノズル本体の後端よりノズル洗浄噴出口に連通するノズル洗浄流路(図示せず)で構成される。
ノズル洗浄噴出口から噴出した洗浄水はノズルカバーの内部に噴出され、ノズルカバー排水口(図示せず)からノズルカバーの外部に放出される。
ノズル駆動部は、ノズル部820に結合された可撓ラックと、可撓ラックと噛合するピニオンギアと、ピニオンギアを回転駆動する駆動モータ863で構成される。
駆動モータ863は、ステッピングモータであり、パルス信号により回転角度が制御される。駆動モータ863が回転することによりピニオンギアを介して可撓ラックが駆動される構成となっている。
流調弁870は、ノズル装置800の後部に一体に形成されており、ノズル部820の各洗浄流路に連通するポートを備えた固定ディスクと、洗浄水を供給するポートを切替える可動ディスクと、可動ディスクを回転駆動するステッピングモータとを主構成部材として構成される。流調弁870を切替えることより、お尻洗浄部821とビデ洗浄部822とノズル洗浄部823への洗浄水の供給を切替えることができる。
特に、本実施の形態における流調弁870は、ノズル洗浄部823とお尻洗浄部821およびビデ洗浄部822に切替える場合に、ノズル部820のノズル洗浄部823とお尻洗浄部821およびビデ洗浄部822の両方に洗浄水を併給する併給機能を備えており、切替え時に洗浄水の流れが停止されることがなく、水ポンプ516や熱交換器700に加わる負荷が急激に変化することが抑制されるため、洗浄水の温度を安定して維持することができる。また、水ポンプ516や熱交換器700等の流路部材の損傷を抑制することができる。
<3>洗浄手段の制御と作用動作
図3は、洗浄手段のタイミングチャートを示すものであり、図4は、出湯温度センサの検知温度とノズル部から噴出される洗浄水の温度との関係を示すグラフである。
洗浄手段500の基本的な作用動作としては、水道配管を流れる水道水が、洗浄水として給水接続口510から供給され、止水電磁弁514が開放されることによりサブタンク600へ洗浄水が送給される。流路内を流れる洗浄水の流量は、定流量弁513により一定に維持される。止水電磁弁514の駆動は、操作部211の操作に基づき制御部130により制御される。
サブタンク600に送給された洗浄水は、サブタンク600内に貯溜されるとともに、熱交換器700および水ポンプ516に送給される。洗浄水は、水ポンプ516が駆動されることにより流調弁870を介してノズル装置800に送給される。水ポンプ516の駆動は、操作部211の操作に基づき制御部130により制御される。制御部130は、水ポンプ516の駆動を開始し、水ポンプ516の正常な稼働を確認後、熱交換器700の平板状ヒータへの通電を開始し、洗浄水の加熱を開始する。
制御部130は、入水温度センサ630と出湯温度センサ730の検知情報により、平板状ヒータへの通電を制御し、洗浄水を操作部211の温水温度スイッチで設定された温度を維持する。
本実施の形態の衛生洗浄装置100は、洗浄に使用される洗浄水の温度には、高温(約40℃)、中温(約38℃)、低温(約36℃)の設定があり、使用者が任意に選択可能な構成となっており、お尻洗浄が実施されている間は、選択された温度の洗浄水が噴出される。
制御部130は、操作部211の操作情報に基づき流調弁870を制御して、ノズル装置800のお尻洗浄部821、ビデ洗浄部822、ノズル洗浄部823のいずれかに洗浄水を供給する。これにより、お尻洗浄噴出口、ビデ洗浄噴出口、ノズル洗浄噴出口のいずれかの噴出口から洗浄水が噴出する。
図3は、お尻洗浄が実施される場合の洗浄手段の各機能の稼働状態を示すタイミングチャートである。
図に示すように、サブタンク600が満水状態の待機状態で、操作部211のお尻洗浄スイッチが操作された時点P1において、制御部130は、止水電磁弁514の通電を開始して洗浄水の供給を開始するとともに、熱交換器700への通電を同時に開始する。また、水ポンプ516の駆動と流調弁870をノズル洗浄部823からお尻洗浄部821へと移動させる。
洗浄水は、お尻洗浄部821のお尻洗浄流路に供給されて、お尻洗浄噴出口より噴出する。お尻噴出口より噴出した洗浄水は、ノズル装置800の支持部の先端に設けられた抱持部の内面にあたって反射し、ノズルカバー(図示せず)の外面をクリーニングする。このクリーニング動作を前洗浄と称する。前洗浄は、熱交換器700の出湯温度が25℃に到達してから2秒後の時点P2まで継続される。
制御部130は、前洗浄の終了時点P2で、ノズル装置800の駆動部の駆動モータ863の駆動を開始し、ノズル部820を収納位置からお尻洗浄位置へと移動させる。制御部130は、駆動モータ863の駆動を開始すると同時に、流調弁870を切替えて、ノズル洗浄部823へ洗浄水の供給を開始する。洗浄水は、ノズル洗浄部823のノズル洗浄流路に供給され、ノズル洗浄噴出口よりノズルカバーの内部に噴出し、噴出した洗浄水は、ノズルカバーの内面を洗浄した後に排水口よりノズルカバーの外部に流出する。ノズル部820は、その間洗浄水により温められ、後に実施されるお尻洗浄時に冷水あるいは高温水が噴出して不快を感じることを抑制することができる。
制御部130は、ノズル部820がお尻洗浄位置に到達した時点P3で、出湯温度センサ730の検知データを確認し、検知温度が42℃以上の時は、流調弁870の切替えを実施しないで待機させる。出湯温度センサ730の検知温度が42℃未満になった時点P4で流調弁870をノズル洗浄部823からお尻洗浄部821に切替えを実施し、お尻洗浄部821に洗浄水の供給を開始し、お尻洗浄を開始させる。
制御部130は、ノズル部820がお尻洗浄位置に到達した時点P3で、出湯温度センサ730の検知温度が42℃未満の場合は、直ちに流調弁870の切替えを実施し、お尻洗浄部821に洗浄水の供給を開始し、お尻洗浄を開始させる。すなわち、お尻洗浄位置に到達した時点P3とお尻洗浄位置に到達した時点P3はほぼ同時となる。
ノズル洗浄部823からお尻洗浄部821への切替えの途中においては、流調弁870
が備えた併給機能により、ノズル洗浄部823とお尻洗浄部821の両方に同時に洗浄水を供給し、洗浄水の供給が中断されることがない。
お尻洗浄部821のお尻洗浄流路に供給された洗浄水は、お尻洗浄噴出口より噴出し、使用者の局部を洗浄する。お尻洗浄の動作は、洗浄停止の操作が行われる時点P9まで継続される。
本実施の形態の衛生洗浄装置100は、洗浄に使用される洗浄水の温度には、高温(約40℃)、中温(約38℃)、低温(約36℃)の設定があり、使用者が任意に選択可能な構成となっており、お尻洗浄が実施されている間は、選択された温度の洗浄水が噴出される。
また、お尻洗浄部821およびビデ洗浄部822から噴出される洗浄水の温度は、使用者が不快を感じることがない42℃未満になるように設定されている。
洗浄操作の開始時点P1で、熱交換器700に通電開始された直後は、出湯温度にオーバーシュートが発生する可能性があり、洗浄水として不適切な出湯温度になっている場合がある。図4は、熱交換器700の出湯口の近傍に設置された出湯温度センサ730の検知温度とお尻洗浄部821より噴出される洗浄水の温度の関係を示すグラフである。
図4に示すように、熱交換器700から出湯される温度は、最高で45℃まで上昇しており、その後順次低下している。一方、ノズル部820がお尻洗浄位置に到達した時点P3では、42℃以上となっており、この時点でお尻洗浄部821から洗浄水を噴出させてお尻洗浄を開始すると、高温の洗浄水が噴出されて使用者が不快を感じる可能性がある。
出湯温度センサ730の検知温度が42℃未満になった時点P4では、お尻洗浄部821から噴出される洗浄水の温度は42℃未満になっており、快適な洗浄が得られる温度となっている。
操作部211で洗浄停止の操作が行われた時点P9で、水ポンプ516と熱交換器700の通電は、停止されるとともに、ノズル駆動部の駆動モータ863の駆動が開始され、ノズル部820がお尻洗浄位置から収納位置へと後退する。
ノズル部820が収納位置に後退した時点P10で、ノズルノズル駆動部の駆動モータ863の駆動を停止するとともに、水ポンプ516と熱交換器700が再度駆動され、流調弁870は、お尻洗浄部821からノズル洗浄部823へと切替えられ、ノズル部820をクリーニングする後洗浄を開始される。所定時間経過した時点P11で、水ポンプ516と熱交換器700の駆動が停止され、後洗浄が終了する。
ノズル部820の後洗浄が終了した時点P11で、止水電磁弁514が再度通電され、サブタンク600に洗浄水が供給され、上限水位が検知された時点P12で止水電磁弁514の通電が停止され、お尻洗浄の一連の制御が終了し、サブタンク600が満水の状態で洗浄手段は待機状態となる。
洗浄操作がなされてからノズル部820の後洗浄が終了するまでの間、サブタンク600は、洗浄操作がなされた時点P1から水位が低下しはじめ、下限水位に到達した時点P5で、電磁止水弁514に通電開始され、上限水位に到達した時点P6まで通電が継続される。洗浄動作中に下限水位に到達した時点P7から電磁弁514に通電開始され、上限水位に到達した時点P8まで通電が継続される。このようにサブタンクへ600への給水は、洗浄時間が長さによって繰り返し実施される。
以上は、お尻洗浄の操作が選択された場合を例として記載したが、ビデ洗浄の操作が選択された場合も同様の作用動作が実施される。
上記のように、本実施の形態における衛生洗浄装置は、ノズル部がお尻洗浄位置に到達した時点において、出湯温度センサの検知温度が42℃以上の時は、流調弁の切替えを実施しないで待機させ、出湯温度センサの検知温度が42℃未満になった時点で、流調弁をノズル洗浄部からお尻洗浄部に切替えを実施し、お尻洗浄が開始される構成としたことにより、お尻洗浄部から高温の洗浄水が噴出されることを防止することができ、洗浄作用における安全性と快適性を確保することができる。
なお、本実施の形態においては、ノズル駆動動作から洗浄動作への移行する条件として出湯温度センサの検知温度を42℃未満としたが、これに限るものではない。
(実施の形態2)
本実施の形態における衛生洗浄装置の構成は、実施の形態1と同様の構成である。
本実施の形態2が実施の形態1と異なる点は、実施の形態1においては、制御部130は、ノズル部820がお尻洗浄位置に到達した時点P3で、出湯温度センサ730の検知データを確認し、検知温度が42℃以上の時は、流調弁870の切替えを実施しないで、検知温度が42℃未満になるまで待機させる構成であり、出湯温度センサ730等に異常が発生した場合等は、待機状態長時間継続され、使用者が停止操作を実施するまで継続される可能性がある。
本実施の形態においては、待機状態が所定時間(30秒)継続した場合、洗浄動作への移行を中止し、図3のP9以降の動作を実施してノズル部820を収納位置に移動させ、ノズル駆動部863と熱交換器700と水ポンプ516の駆動を停止させて洗浄動作を終了させる構成である。
これにより、使用者は衛生洗浄装置の異常を認知することが可能となるとともに、洗浄水や電力を無駄に使用することを抑制することができる。
なお、本実施の形態においては、所定時間を30秒と設定したが、これに限るものではない。
以上のように、本発明にかかる衛生洗浄装置は、洗浄水の温度を適切に制御することが可能となるので、他の熱交換器を備えた洗浄機器の用途にも適用できる。
100 衛生洗浄装置
130 制御部
211 操作部
516 水ポンプ
700 熱交換器
730 出湯温度センサ
820 ノズル部
821 お尻洗浄部
822 ビデ洗浄部
823 ノズル洗浄部
863 駆動モータ(ノズル駆動部)
870 流調弁

Claims (2)

  1. 洗浄水を噴出する複数の洗浄部を備えたノズル部と、
    前記ノズル部を収納位置と洗浄位置との間を進退移動させるノズル駆動部と、
    前記複数の洗浄部に選択的に洗浄水を供給する流調弁と、
    前記ノズル部に洗浄水を送給する水ポンプと、
    前記水ポンプの上流側にあって洗浄水を加熱する熱交換器と、
    前記熱交換器で昇温された洗浄水の温度を検知する出湯温度センサと、
    操作部と、
    制御部と、を含み、
    前記複数の洗浄部は、少なくとも、お尻を洗浄するお尻洗浄部と、女性の局部を洗浄するビデ洗浄部と、前記ノズル部を洗浄するノズル洗浄部と、を備え、
    前記操作部でお尻洗浄またはビデ洗浄を選択して操作がなされた場合、
    前記制御部は、前記水ポンプと前記熱交換器の駆動を開始するとともに、前記流調弁が前記お尻洗浄部とビデ洗浄部とのいずれか一方を選択するように切替え、選択した洗浄部に前記熱交換器で加熱した温水を所定時間供給し、
    前記制御部は、前記所定時間経過後に、
    前記水ポンプと前記熱交換器の駆動を継続し、前記流調弁の選択をノズル洗浄部に切替え、前記ノズル駆動部を駆動して、前記ノズル部を収納位置から洗浄位置に進出移動させ、
    前記ノズル部が洗浄位置に到達した時点で、前記出湯温度センサの検知温度が所定温度以上の場合は、前記ノズル駆動部の駆動のみを停止させて待機させ、
    前記出湯温度センサの検知温度が所定温度未満になった時点で、前記流調弁の選択を、前記操作部で選択された洗浄部に切替えることを特徴とする、衛生洗浄装置。
  2. 前記制御部は、前記待機が所定時間継続した場合、洗浄動作への移行を中止し、前記ノズル部を前記収納位置に移動させ、前記ノズル駆動部と前記熱交換器と前記熱交換器の駆動を停止させることを特徴とする、
    請求項1に記載の衛生洗浄装置。
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KR20120133418A (ko) * 2011-05-31 2012-12-11 웅진코웨이주식회사 세정수의 온도 제어 방법 및 장치

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