JP2020007249A - 安定化された固形状農薬組成物 - Google Patents
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Description
一方、粘土鉱物であるベントナイトは、乾燥固結性や、膨潤性の性質から、押出し造粒に10%〜40%配合されることは知られている(非特許文献1参照)。しかしながら、農薬製剤においてベントナイトを50%以上配合する例や、更に2,6−ジクロロベンゾニトリルの昇華抑制剤として使用することについては、これまで、開示されてはいなかった。
本発明の固形状農薬組成物は、2,6−ジクロロベンゾニトリルと、ベントナイトとを含む組成物である。
本発明において使用されるベントナイトは、モンモリロナイトを主成分とするものであり、石英や雲母、長石、ゼオライト等の鉱物を含む鉱物であり、モンモリロナイトの層間陽イオンの種類によって、カルシウムベントナイト、ナトリウムベントナイトに大別される粘土鉱物の総称である。
本発明では、市販品のベントナイトをそのまま用いることができ、具体的には、例えば、クニゲルV1や 、クニゲルV2、クニボンド、ベントナイト佐渡、ベントナイト天竜(クニミネ工業社製)、ベントナイト妙義、ベントナイト富士、ベントナイト浅間、ベントナイト赤城、ベントナイト榛名(ホージュン社製)、島根ベントナイト、出雲ベントナイト、関西ベントナイト(カサネン工業社製)、ミズカエース、ベンクレイ(水澤化学社製)等が挙げられるが、必ずしもこれらのみに限定されるものではない。
これらの固形状の農薬組成物は、従来公知又は周知の方法により、適宜製造することができる。例えば、粉状農薬組成物の場合には、農薬活性成分としての2,6−ジクロロベンゾニトリル、界面活性剤、及び必要に応じて増量剤、その他の補助剤を必要量添加し、均一に混合した後、微粉砕することにより得られる。微粉砕の手段としては、例えば、衝撃式粉砕機や、ボールミル、ジェットミル等の乾式粉砕機による粉砕などが好適に列挙することができる。また、粒状農薬組成物は、例えば、造粒方法によって、容易に調製することができる。この造粒方法は、例えば、押出式造粒機や、加圧式造粒機、流動層造粒機、撹拌造粒機、転動造粒機等の公知の造粒機により適宜行なうことができる。
2,6−ジクロロベンゾニトリルは、本発明の固形状農薬組成物中における含有量は、特に制限されるものではないが、一般に、約0.01 〜 約20質量%、好ましくは約0.05〜 約10質量%の範囲内で使用することができる。
D−D、DEP、DMTP、EPN、MEP、MPP、NAC、PAP、アクリナトリン、アセキノシル、アセタミプリド、アセフェ―ト、アバメクチン、アミトラズ、アラニカルブ、アリマルア、アルミゲルア、アレスリン、イソキサチオン、イミシアホス、
イミダクロプリド、インドキサカルブ、インドキサカルブMP、ウワバルア、エスフェンバレート、エチプロール、エチルチオメトン、エトキサゾール、エトフェンプロックス、エマメクチン安息香酸塩、オキサミル、オリフルア、オレイン酸ナトリウム、カーバムアンモニウム塩、カーバムナトリウム塩、カズサホス、カルタップ、カルボスルファン、グリセリン酢酸脂肪酸エステル、クロチアニジン、クロフェンテジン、クロマフェノジド、クロラントラニリプロール、クロルピクリン、クロルピリホス、クロルフェナピル、クロルフルアズロン、ケイソウ土、ジアフェンチウロン、シアントラニリプロール、ジエノクロル、シエノピラフェン、シクロニリプロール、シクロプロトリン、ジノテフラン、シハロトリン、シフルトリン、ジフルベンズロン、ジフルメトフェン、シペルメトリン、
2,6−ジクロロベンゾニトリル(4.6部)、NK−SLS(リグニンスルホン酸ナトリウム、竹本油脂株式会社)(5部)、ニューカルゲンSX−C(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、竹本油脂株式会社)(0.5部)、ベントナイト佐渡(ベントナイト、クニミネ工業株式会社)(50部)、大盛微粉クレー(クレー、昭和KDE株式会社)(39.9部)、を均一に混合し、水を加えてよく練り合わせた後、押し出し造粒し、乾燥整粒して、実施例1の粒剤を得た。
2,6−ジクロロベンゾニトリル(4.6部)、NK−SLS(リグニンスルホン酸ナトリウム、竹本油脂株式会社)(5部)、ニューカルゲンSX−C(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、竹本油脂株式会社)(0.5部)、ベントナイト佐渡(ベントナイト、クニミネ工業株式会社)(60部)、大盛微粉クレー(クレー、昭和KDE株式会社)(29.9部)、を均一に混合し、水を加えてよく練り合わせた後、押し出し造粒し、乾燥整粒して、実施例2の粒剤を得た。
2,6−ジクロロベンゾニトリル(4.6部)、NK−SLS(リグニンスルホン酸ナトリウム、竹本油脂株式会社)(5部)、ニューカルゲンSX−C(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、竹本油脂株式会社)(0.5部)、ベントナイト佐渡(ベントナイト、クニミネ工業株式会社)(70部)、大盛微粉クレー(クレー、昭和KDE株式会社)(19.9部)、を均一に混合し、水を加えてよく練り合わせた後、押し出し造粒し、乾燥整粒して、実施例3の粒剤を得た。
2,6−ジクロロベンゾニトリル(4.6部)、NK−SLS(リグニンスルホン酸ナトリウム、竹本油脂株式会社)(5部)、ニューカルゲンSX−C(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、竹本油脂株式会社)(0.5部)、ベントナイト佐渡(ベントナイト、クニミネ工業株式会社)(80部)、大盛微粉クレー(クレー、昭和KDE株式会社)(9.9部)、を均一に混合し、水を加えてよく練り合わせた後、押し出し造粒し、乾燥整粒して、実施例4の粒剤を得た。
2,6−ジクロロベンゾニトリル(4.6部)、NK−SLS(リグニンスルホン酸ナトリウム、竹本油脂株式会社)(5部)、ニューカルゲンSX−C(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、竹本油脂株式会社)(0.5部)、ベントナイト佐渡(ベントナイト、クニミネ工業株式会社)(89.9部)、を均一に混合し、水を加えてよく練り合わせた後、押し出し造粒し、乾燥整粒して、実施例5の粒剤を得た。
ベントナイト佐渡をクニゲルV1(ベントナイト、クニミネ工業株式会社)に変更した以外は、実施例2と同様の方法にて製造して、実施例6の粒剤を得た。
ベントナイト佐渡をクニゲルV2(ベントナイト、クニミネ工業株式会社)に変更した以外は、実施例2と同様の方法にて製造して、実施例7の粒剤を得た。
ベントナイト佐渡をベンクレイ(ベントナイト、水澤化学社)に変更した以外は、実施例2と同様の方法にて製造して、実施例8の粒剤を得た。
ベントナイト佐渡をベントナイト榛名(ベントナイト、ホージュン社)に変更した以外は、実施例2と同様の方法にて製造して、実施例9の粒剤を得た。
ベントナイト佐渡を関西ベントナイト(ベントナイト、カサネン工業社)に変更した以外は、実施例2と同様の方法にて製造して、実施例10の粒剤を得た。
2,6−ジクロロベンゾニトリル(4.6部)、NK−SLS(リグニンスルホン酸ナトリウム、竹本油脂株式会社)(5部)、ニューカルゲンSX−C(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、竹本油脂株式会社)(0.5部)、ベントナイト佐渡(ベントナイト、クニミネ工業株式会社)(60部)、大盛微粉クレー(クレー、昭和KDE株式会社)(29.9部)、を均一に混合粉砕して、実施例11の粉剤を得た。
2,6−ジクロロベンゾニトリル(4.6部)、NK−SLS(リグニンスルホン酸ナトリウム、竹本油脂株式会社)(5部)、ニューカルゲンSX−C(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、竹本油脂株式会社)(0.5部)、ベントナイト佐渡(ベントナイト、クニミネ工業株式会社)(30部)、大盛微粉クレー(クレー、昭和KDE株式会社)(59.9部)、を均一に混合し、水を加えてよく練り合わせた後、押出造粒し、乾燥整粒して、比較例1の粒剤を得た。
2,6−ジクロロベンゾニトリル(4.6部)、NK−SLS(リグニンスルホン酸ナトリウム、竹本油脂株式会社)(5部)、ニューカルゲンSX−C(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、竹本油脂株式会社)(0.5部)、ベントナイト佐渡(ベントナイト、クニミネ工業株式会社)(40部)、大盛微粉クレー(クレー、昭和KDE株式会社)(49.9部)、を均一に混合し、水を加えてよく練り合わせた後、押し出し造粒し、乾燥整粒して、比較例2の粒剤を得た。
ベントナイト佐渡をクニゲルV1(ベントナイト、クニミネ工業株式会社)に変更した以外は、比較例1と同様の方法にて製造して、比較例3の粒剤を得た。
ベントナイト佐渡をクニゲルV2(ベントナイト、クニミネ工業株式会社)に変更した以外は、比較例1と同様の方法にて製造して、比較例4の粒剤を得た。
ベントナイト佐渡をベンクレイ(ベントナイト、水澤化学社)に変更した以外は、比較例1と同様の方法にて製造して、比較例5の粒剤を得た。
ベントナイト佐渡をベントナイト榛名(ベントナイト、ホージュン社)に変更した以外は、比較例1と同様の方法にて製造して、比較例5の粒剤を得た。
ベントナイト佐渡を関西ベントナイト(ベントナイト、カサネン工業社)に変更した以外は、比較例1と同様の方法にて製造して、比較例7の粒剤を得た。
2,6−ジクロロベンゾニトリル(4.6部)、NK−SLS(リグニンスルホン酸ナトリウム、竹本油脂株式会社)(5部)、ニューカルゲンSX−C(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、竹本油脂株式会社)(0.5部)、ベントナイト佐渡(ベントナイト、クニミネ工業株式会社)(30部)、大盛微粉クレー(クレー、昭和KDE株式会社)(59.9部)、を均一に混合粉砕して、比較例8の粉剤を得た。
<結晶析出試験>
実施例1〜8及び比較例1〜5について、54℃で7日間密封保存した後の容器内に析出した結晶の有無を目視にて観察した。実施例1〜8の結果を表6に、比較例1〜5の結果を表7に示す。
<昇華試験1>
実施例1〜8、11及び比較例1〜5、8で得た農薬製剤各3gをガラスシャーレに秤量し、ガラスシャーレに均一になるよう静置した。開放状態のガラスシャーレを54℃で1日及び4日間保管した。保管後の2,6−ジクロロベンゾニトリル含有率を測定した。測定回数は3回、表中には平均値を記載した。実施例1〜8及び11の結果を表8に、比較例1〜5及び比較例8の結果を表9に示す。
<昇華試験2>
実施例1〜8及び比較例1〜5で得た農薬製剤各3gを秤量し、ガラスシャーレに均一になるよう静置した。開放状態のガラスシャーレを30℃で10、20、30、60日及び90日間保管した。保管後の2,6−ジクロロベンゾニトリルの含有率を測定した。測定回数は3回、表中には平均値を記載した。実施例1〜8の結果を表10に、比較例1〜5の結果を表11に示す。
Claims (3)
- 2,6−ジクロロベンゾニトリルと、ベントナイトとを含む固形状農薬組成物であって、前記ベントナイトを、該固形状農薬組成物の質量に基づいて、50質量%以上含有することを特徴とする固形状農薬組成物。
- 前記ベントナイトが、該固形状農薬組成物の質量に基づいて、60質量%〜80質量%含有する、請求項1に記載の固形状農薬組成物。
- 更に、他の除草活性成分を含有する請求項1又は2に記載の固形状農薬組成物。
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JPS6118703A (ja) * | 1984-07-05 | 1986-01-27 | Nissan Chem Ind Ltd | 除草剤組成物 |
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2018
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