JP2020006555A - 液体容器、液体噴射装置 - Google Patents

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Takayuki Yazawa
隆幸 矢澤
将紀 月田
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Abstract

【課題】S/N比の低下を抑制可能な液体容器を提供する。【解決手段】液体容器は、液体噴射装置の液体噴射ヘッドに液体を供給するための液体容器であって、前記液体を収容するための液体収容室と、前記液体収容室に収容された前記液体を検出するための液体検出基板と、前記液体検出基板を格納するための基板格納空間を有する基板格納室と、を備え、前記液体検出基板は、第1の面と、前記第1の面に背中合わせとなる第2の面と、前記液体の液面の高さ位置に応じた静電容量を測定するための一対の測定電極と、を有し、前記一対の測定電極は、前記第1の面に互いに間隔を置いて設けられ、前記基板格納空間は、少なくとも前記第1の面と前記第2の面とにそれぞれ対応する部分が前記液体収容室に囲まれ、前記液体収容室を形成する外壁に開口を有し、かつ前記液体収容室に連通しない空間で構成される。【選択図】図5

Description

本発明は、液体容器及び液体噴射装置に関する。
従来、インクを貯蔵するためのインクタンクと、当該インクタンク内のインクの量或いはインクの有無を検出する検出手段と、を備え、当該検出手段は、複数の電極を有し、複数の電極がインクタンクの外壁面に配設され、これらの電極間の静電容量の変化を検出するインクジェットプリンター装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−197749号公報
上記の検出手段では、複数の電極がインクタンクの外壁面に配置されている。しかしながら、インクジェットプリンター装置の内部構造において上記複数の電極の周辺に接地部材等が配置されている場合、静電容量の変化を検出する時に接地部材の影響により電界が変化してS/N比が低下してしまう、という課題があった。
本願の液体容器は、液体噴射装置の液体噴射ヘッドに液体を供給可能な液体容器であって、前記液体を収容する液体収容室と、前記液体収容室に収容された前記液体の検出に用いられる液体検出基板と、前記液体検出基板を格納する基板格納室と、を備え、前記液体検出基板は、第1の面と、前記第1の面に背中合わせとなる第2の面と、前記第1の面に互いに間隔を置いて設けられ、前記液体の収容量に応じた静電容量の測定に用いられる一対の測定電極と、を有し、前記基板格納室は、前記液体収容室の内側に前記液体収容室と非連通となるように設けられ、前記液体検出基板が格納される際の挿入口を前記液体容器の外壁に有し、前記液体検出基板が前記基板格納室に格納された状態において、少なくとも、前記第1の面に対向する第1の壁面と、前記第2の面に対向する第2の壁面と、を有する、ことを特徴とする。
上記液体容器は、前記液体噴射装置の使用状態において、前記第1の面が鉛直方向と平行になるように配置されることが好ましい。
上記液体容器は、前記液体噴射装置の使用状態において、前記第1の面が水平方向と平行になるように配置されることが好ましい。
上記液体容器は、前記液体噴射装置の使用状態において、前記第1の面が鉛直方向および水平方向と交差するように傾斜して配置されることが好ましい。
上記液体容器では、前記第2の面と前記第2の壁面との間の距離が、前記第1の面と前記第1の壁面との間の距離と同じか短いことが好ましい。
上記液体容器では、前記一対の測定電極の表面の少なくとも一部が前記第1の壁面と接触し、前記第2の面の少なくとも一部が前記第2の壁面と接触することが好ましい。
上記液体容器では、前記一対の測定電極を第1の一対の測定電極とすると、前記液体検出基板は、前記第2の面に互いに間隔を置いて設けられ、前記液体の収容量に応じた静電容量の測定に用いられる第2の一対の測定電極を有することが好ましい。
上記液体容器では、前記液体収容室が複数設けられ、前記液体検出基板は、複数の前記液体収容室に対応する複数の前記一対の測定電極を有し、複数の前記一対の測定電極は、複数の前記液体収容室のそれぞれに対応する位置に設けられることが好ましい。
本願の液体噴射装置は、液体噴射ヘッドと、上記の液体容器と、を備えたことを特徴とする。
第1実施形態にかかる液体噴射装置の構成を示す斜視図。 第1実施形態にかかる液体噴射装置の構成を示す斜視図。 第1実施形態にかかる液体噴射装置の構成を示す斜視図。 第1実施形態にかかる液体噴射装置の構成を示す斜視図。 第1実施形態にかかる液体容器の構成を示す斜視図。 第1実施形態にかかる液体容器の構成を示す断面図。 第1実施形態にかかる液体収容室の構成を示す斜視図。 第1実施形態にかかる液体検出基板の構成を示す斜視図。 第1実施形態にかかる制御部の構成を示すブロック図。 第1実施形態にかかる他の液体容器の構成を示す斜視図。 第1実施形態にかかる他の液体検出基板の構成を示す斜視図。 第2実施形態にかかる液体容器の構成を示す斜視図。 第2実施形態にかかる液体容器の構成を示す断面図。 第2実施形態にかかる他の液体容器の構成を示す斜視図。 第3実施形態にかかる液体容器の構成を示す斜視図。 第3実施形態にかかる液体容器の構成を示す断面図。 第3実施形態にかかる他の液体容器の構成を示す斜視図。 変形例1にかかる液体容器の構成を示す断面図。
(第1実施形態)
まず、液体噴射装置10の構成について説明する。
図1から図4は、液体噴射装置10の構成を示す斜視図である。具体的には、図1は液体噴射装置10の外観を示し、図2は液体噴射装置10においてカバーユニットとしての蓋部16の開き状態を示し、図3は液体噴射装置10において媒体Pの排出状態を示し、図4は液体噴射装置10において容器カバー31の開き状態を示す。
図1に示すように、液体噴射装置10は、例えば用紙等の媒体Pに液体の一例であるインクを噴射して記録を行うインクジェットプリンターである。
また、図1には、互いに直交するXYZ軸が描かれている。図1のXYZ軸は他の図のXYZ軸に対応している。これ以降に示す図についても必要に応じてXYZ軸を付している。X軸に沿った方向をX方向とし、Y軸に沿った方向をY方向とし、Z軸に沿った方向をZ方向とする。また、X方向の一方の方向を+X方向とし、X方向の他方の方向を−X方向とする。また、Y方向の一方の方向を+Y方向とし、他方の方向を−Y方向とする。また、Z方向の一方の方向を+Z方向とし、他方の方向を−Z方向とする。液体噴射装置10が、X方向とY方向とに平行なXY平面(水平面)に設置された状態において、Z方向は上下方向であり、+Z方向は上方向であり、−Z方向は下方向である。また、液体噴射装置10において、Y方向が前後方向であり、+Y方向側が前方向(手前側)であり、−Y方向側が後ろ方向(奥側)である。また、液体噴射装置10において、X方向が左右方向(幅方向)である。
本実施形態の液体噴射装置10は、液体としてのインクを噴射する液体噴射ヘッド(図示せず)と、当該液体噴射ヘッドを含む印刷機構部(図示せず)と、を含む。印刷機構部は、キャリッジや媒体Pの搬送するための駆動モーター等を含む機構である。液体噴射ヘッドは、X方向に沿って移動可能なキャリッジに搭載され、X方向を往復移動しながら、Y方向(+Y方向)に搬送される媒体Pに対してインクを噴射し、媒体P上に画像を形成(記録)する。印刷機構部の上方は蓋部16によって覆われている。
液体噴射装置10は、装置本体12を備えている。装置本体12は、略直方体状の筐体13と、筐体13上に配置される原稿読取装置14とを備えている。原稿読取装置14は、読取用の原稿が載置される透明なガラス等からなる水平な原稿載置面15と、その原稿載置面15を覆うことが可能な蓋部16とを備えている。
蓋部16は、原稿載置面15を上方から覆う閉じ状態(図1の状態)と、その閉じ状態から開いて原稿載置面15の上方域を開放する開き状態(図2の状態)との間で、幅方向に沿うX軸を回動中心にして開閉動作可能に設けられている。この場合、原稿読取装置14の原稿載置面15は、装置本体12が有する複数(この場合は6つ)の外面のうち鉛直方向の上側を向いた上面を構成する。本実施形態の蓋部16は、ADF(Auto Document Feeder)であり、媒体Pを給紙するための給紙口16aが設けられている。給紙口16aから媒体Pを供給することで容易にコピーや読み取り処理等を行うことができる。
また、原稿読取装置14は、幅方向に沿うX軸を回動中心にして開閉動作可能に設けられている。原稿読取装置14が開き状態とされた場合、ユーザーは、メンテナンス等のために、筐体13内に手を差し入れることが可能となる。
筐体13の外面において、装置本体12の前面17には、内部から媒体Pを排出するための排出口18が設けられている。排出口18の下部には、筐体13内からY軸に沿う奥行方向の手前側に向けて排出される媒体Pを載置状態にして支持するためのスタッカー19が設けられている。スタッカー19は、図3に示すように、筐体13内部から+Y方向に移動可能に構成され、スタッカー19は媒体Pが排出される際に+Y方向に移動し、媒体Pを支持する。
また、スタッカー19の−Z方向には、用紙カセット11が設けられている。本実施形態では、Z方向に2つの用紙カセット11が配置されている。用紙カセット11には、記録を行う媒体Pが堆積した状態で収容される。用紙カセット11は、装置本体12に対して着脱可能に構成されている。
また、筐体13の前面17には、ユーザーによって操作される操作部20が設けられている。操作部20は、X方向に沿う幅方向が長手方向となる横長のパネルであり、液体噴射装置10をオン又はオフする際に操作される電源ボタン21や各種の操作情報を入力する際に操作される操作ボタン22や操作状態等を表示する表示パネル23(例えば、液晶パネル)が設けられている。
液体噴射装置10は、液体噴射ヘッド、キャリッジや媒体Pを搬送する搬送機構、原稿読取装置14等を制御する制御部50を備えている。
図1及び図4に示すように、装置本体12における筐体13の前面17のうち幅方向で操作部20と隣り合う位置には、液体容器25が配置されている。液体容器25は、液体噴射ヘッドにインクを供給するためのものである。液体容器25は、インクを収容可能に構成されている。本実施形態では、液体噴射装置10を正面から見た場合に操作部20に対して幅方向の一方側(図1及び図4においては左側)に、液体容器25が設けられている。この場合、液体容器25は、筐体13の前面17よりも前方側(+Y方向)に突出するように設けられている。
また、液体容器25には、容器カバー31が設けられている。容器カバー31は、ユーザーが手を掛けて操作することで液体容器25を上方から覆う閉じ状態(図1の状態)と液体容器25の上方を開放する開き状態(図4の状態)とに、幅方向に沿うX軸を回動中心にして開閉動作可能とされる。すなわち、容器カバー31は、取っ手31aに手指をかけ、容器カバー31の前端側の下部を回動支点として後端部が前方側に回動することにより、図1に示す閉じ状態から図4に示す開き状態へと開放動作するように構成されている。そして、液体容器25は、容器カバー31を開き状態にしたとき、液体容器25へのインクを補充するインク補充容器をインク入口導管27に差し込むことにより、インクの補充が可能となる(図5参照)。
また、液体噴射装置10には、液体容器25内のインクレベルを外部から視認可能な視認窓25aを備えている。視認窓25aは、インクの上限レベルと下限レベルおよびその中間のレベルを示す表示部を備えていてもよい。容器カバー31は、開き状態にしたとき、視認窓25aが見える状態に保持される。また、容器カバー31が視認窓25aの上方(+Z方向)側に位置するため、インク補充時には、蓋部16のようなカバーユニットではなく、容器カバー31を開ける操作に誘導され易くなる。
次に、液体容器25の構成について詳細に説明する。
図5は液体容器25の構成を示す斜視図であり、図6は液体容器25の構成を示す断面図である。また、図7は液体収容室26の構成を示す斜視図であり、図8は液体検出基板200の構成を示す斜視図である。図5に示すように、液体容器25は、液体収容室26と、液体検出基板200と、基板格納室300と、を備えている。
図5及び図7に示すように、液体収容室26は、インクを収容する空間を有している。液体収容室26の外観形状は略直方体形状である。液体収容室26は6つの壁部を備えている。当該6つの壁部は、底壁部101、上壁部102、第1側壁部(正面)104、第2側壁部(背面)103、第3側壁部(左側面)105、第4側壁部(右側面)106である。6つの壁部101〜106によって閉じられた空間が液体収容室26となる。
上壁部102には、インク入口導管27が形成されている。インク入口導管27は、液体収容室26内にインクを導入する管を有し、インク入口導管27の先端部にはインク入口開口27aが設けられている。液体容器25の液体収容室26にインクを補充する際、補充用のインクが収容されたインク補充容器をインク入口導管27に差し込むことにより、インクの補充が可能となる。なお、インクの補充以外のときは、インク入口開口27aは、キャップ部材40(図4参照)によって塞がれている。
また、液体収容室26と液体噴射ヘッドとはチューブ(図示せず)によって接続されている。これにより、液体容器25の液体収容室26に収容されたインクを液体噴射ヘッドに供給することが可能となる。
また、液体容器25は、液体検出基板200を格納する基板格納室300を備えている。基板格納室300は、基板格納空間300aを有し、当該基板格納空間300aに液体検出基板200が格納される。本実施形態では、図7に示すように、基板格納室300は、第3側壁部105と第4側壁部106とを連通する連通部分(基板格納空間300a)を有する。詳細には、基板格納空間300aは、Z軸方向に設けられ第1側壁部(正面)104と対向する第1連通面311と、Z軸方向に設けられ第1連通面311に対して−Y方向に形成された第2連通面312と、XY平面方向に設けられ底壁部101と対向する第3連通面313と、XY平面方向に設けられ第3連通面313に対して+Z方向に形成された第4連通面314と、で囲まれた領域である。
また、基板格納空間300aは、液体容器25をX方向から見た場合に、第1及び第2連通面311,312のZ方向の長さは、第3及び第4連通面313,314のY方向の長さよりも長い。基板格納室300は、第4側壁部106(外壁)に開口301を有し、第3側壁部105(外壁)に開口302を有し、基板格納空間300aは、開口301と開口302とを接続するZ方向(鉛直方向)に縦長の断面矩形の貫通路である。
基板格納空間300aの一部は液体収容室26に囲まれている。本実施形態では、第1連通面311と第1側壁部104との間には、インクが収容される隙間が形成され、第2連通面312と第2側壁部103との間には、インクが収容される隙間が形成されている。また、第3連通面313と底壁部101との間には、インクが収容される隙間が形成されている。また、第4連通面314と上壁部102との間には、インクが収容される隙間が形成されている。
基板格納空間300aは、液体収容室26に連通しない空間である。従って、基板格納空間300aに格納される液体検出基板200が液体収容室26内に収容されたインクと接触することがない。これにより、液体検出基板200の劣化等を防止することができる。
液体検出基板200は、液体収容室26に収容されたインクを静電容量によって検出するためのセンサーである。なお、静電容量を検出する方式としては、自己容量方式または相互容量方式の何れでも良い。
図8に示すように、液体検出基板200は、比較的厚みが薄い板状の基板部205を有している。基板部205は、プリント基板(PCB)であり、例えば、リジッド基板である。液体検出基板200の基板部205は、第1の面201と、第1の面201に背中合わせ(第1の面201の反対面)となる第2の面202とを有している。第1の面201には、液体収容室26に収容されたインクの液面の高さ位置に応じた静電容量を測定するための一対の測定電極210が形成されている。一対の測定電極210は、センサー電極211とGND電極212とから構成されている。本実施形態のセンサー電極211とGND電極212とはそれぞれ平面視において矩形を成し、第1の面201に互いに間隔を置いて(空けて)設けられている。センサー電極211及びGND電極212の形状は、それぞれX方向が長手方向となる矩形を成している。センサー電極211とGND電極212とはZ方向に配列され、互いに並列している。
液体検出基板200には、センサー電極211に電気的に接続された端子部211aが形成され、端子部211aと制御部50とが電気的に接続される。また、液体検出基板200には、GND電極212に電気的に接続された端子部212aが形成され、端子部212aと制御部50とが電気的に接続される。また、GND電極212は接地される。なお、センサー電極211及びGND電極212の形状は矩形に限らず、例えば、曲線状を含む形状であってもよい。
一対の測定電極210は、液体収容室26のインクの収容量(液面の高さ位置)に応じた静電容量の測定に用いられる。一対の測定電極210によって検出された検出データは制御部50に送信される、制御部50は、液体検出基板200から送信された検出データに基づいて静電容量を演算する。これにより、液体収容室26のインクの液面の高さ位置に応じた静電容量が測定される。
液体検出基板200は、基板格納室300の基板格納空間300aに格納される。図6に示すように、第1の面201と第1連通面311(第1の内壁)とが対向し、第2の面202と第2連通面312(第2の内壁)とが対向するように配置される。
本実施形態では、液体噴射装置10の使用状態において、第1の面201が鉛直方向(Z方向)と平行になるように配置される。
これにより、液体収容室26内のインクの液面の高さ方向の位置に応じたインクの収容量を精度よく検出することができる。すなわち、インクの液面の高さをリニアに検出できるので、インクの収容量の変化を正確に測定することができる。
なお、液体噴射装置10の使用状態とは、図1に示すように、液体噴射装置10がXY平面に載置された状態である。そして、液体噴射装置10の使用状態において液体容器25は、底壁部101が−Z方向に向き、上壁部102が+Z方向に向いた状態となる。
また、液体容器25において、第2の面202と第2連通面312との間の距離が、第1の面201と第1連通面311との間の距離と同じか短い。これは、第1の面201に形成された一対の測定電極210の厚み分が影響するからである。これにより、第1連通面311と一対の測定電極210との距離が短くなるので、S/N比の低下を抑制できる。なお、第2の面202と第2連通面312とは接触してもよいし、接触しない形態であってもよい。
また、本実施形態では、図6に示すように、第1の面201の一対の測定電極210の表面の少なくとも一部が第1連通面311(第1の内壁)と接触し、第2の面202の少なくとも一部が第2連通面312(第2の内壁)に接触している。これにより、液体検出基板200が基板格納室300の第1連通面311と第2連通面312とによって挟み込まれるため、液体検出基板200と各第1連通面311及び第2連通面312との間に隙間(エアギャップ)が低減され、S/N比の低下を抑制できる。
次に、制御部50の構成について説明する。図9は制御部50の構成を示すブロック図である。
図9に示すように、制御部50は、指令部60及び駆動部70等を備えている。指令部60は、CPU61、記憶手段としてのROM62、RAM63及び入出力インターフェイス64からなり、CPU61が入出力インターフェイス64を介して入力される各種信号を、ROM62、RAM63のデータに基づき処理し、入出力インターフェイス64を介して駆動部70へ制御信号を出力する。CPU61は、例えば、ROM62に記憶された制御プログラムに基づいて、各種制御を行う。
駆動部70は、操作駆動部71、ヘッド駆動部72、搬送駆動部73、キャリッジ駆動部74、読取駆動部75、センサー駆動部76等で構成されている。そして、指令部60の制御信号に基づいて、操作駆動部71は操作部20を制御する。また、ヘッド駆動部72は液体噴射ヘッド(例えば、圧電素子等)を制御する。また、搬送駆動部73は搬送機構(駆動モーター)を制御する。また、キャリッジ駆動部74はキャリッジ(駆動モーター)を制御する。また、読取駆動部75は原稿読取装置14を制御する。また、センサー駆動部76は、液体検出基板200を制御する。
そして、液体噴射装置10では、液体検出基板200を駆動させて静電容量を検出させる。検出された検出データは制御部50に送信され、制御部50では検出データに基づいて演算され、静電容量が測定される。静電容量は、液体収容室26内のインクの量に応じて変化する。すなわち、側面視において一対の測定電極210が液体収容室26内のインクに覆われる面積が大きいほど、一対の測定電極210が液体収容室26内のインクに覆われる面積がより小さい場合に比べて静電容量が大きくなる。換言すれば、液体収容室26内のインクが減少していくと、側面視において一対の測定電極210が液体収容室26内のインクに覆われる面積が小さくなっていくため、静電容量は小さくなっていく。
制御部50では、測定された静電容量が予め規定された閾値よりも低いか否かを判断する。ここで、予め規定された閾値とは、例えば、液体収容室26に収容されたインクの量が減り、インクの補充(充填)が必要であると規定(設定)した静電容量の値である。
そして、制御部50では、測定された静電容量が予め規定された閾値よりも低いと判断した場合には、例えば、所定のジョブ後に、液体噴射ヘッド、キャリッジ、搬送機構等の駆動を停止させる。そして、ユーザーは、液体容器25へのインクの補充を行う。なお、測定された静電容量が予め規定された閾値よりも低いと判断した場合には、操作部20の表示パネル23に液体容器25へのインクの補充を催促するための表示処理を行ってもよい。
以上、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
液体検出基板200の一対の測定電極210は、液体収容室26に囲まれた基板格納空間300aに収容される。すなわち、一対の測定電極210が液体収容室26で囲まれるため、例えば、液体容器25の周辺に配置された接地部材(GND板金等)の影響を受けにくくなる。従って、液体検出基板200のS/N比を向上させることができる。また、一対の測定電極210を第1の面201に配置した構成としたので、液体検出基板200の小型化を図ることができる。さらに、液体検出基板200では、第2の面202等にノイズの影響を受けにくくするためのGND電極(ガード電極)等を別途設ける必要が無くなり、コストダウンに寄与することができる。
次に、本実施形態にかかる他の液体容器25の構成について説明する。すなわち、液体容器25が複数設けられた構成について説明する。図10は、本実施形態にかかる他の液体容器25の構成を示す斜視図である。図11は、本実施形態にかかる他の液体検出基板200Aの構成を示す斜視図である。
図10に示すように、液体収容室26が複数設けられている。本実施形態では、4つの液体容器25(25A,25B,25C,25D)が設けられ、各液体容器25の液体収容室26がX方向に沿って配列されている。複数の液体容器25の構成としては、相互に異なる種類のインクを収容する構成や、相互に同じ種類のインクを収容する構成、または、複数の液体容器25のうちの複数の一部(例えば2つの液体容器25)は同じ種類のインクを収容し他は異なる種類のインクを収容する構成等を採用することができる。インクの種類としては、例えば、インクの色が挙げられる。インクの色としては、例えば、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンなどが挙げられる。更に、インクの種類としては、染料を有するインク、顔料を有するインク等も挙げられる。
各液体容器25は、液体検出基板200Aを格納する基板格納室300を備えている。基板格納室300は、基板格納空間300aを有し、当該基板格納空間300aに液体検出基板200Aが格納される。本実施形態では、4つの液体容器25に、一枚の液体検出基板200Aを格納する基板格納室300を備えている。なお、各液体容器25A,25B,25C,25Dの構成は、上記した液体容器25の構成と同様なので説明を省略する(図5から図7参照)。
液体検出基板200Aは、液体容器25A,25B,25C,25Dの各液体収容室26に収容されたインクを検出するための静電容量センサーである。
液体検出基板200Aは、複数の液体収容室26に対応する複数の一対の測定電極210A,210B,210C,210Dを有し、複数の一対の測定電極210A,210B,210C,210Dは、複数の液体収容室26のそれぞれに対応する位置に設けられている。
図11に示すように、液体検出基板200Aは、比較的薄い略直方体の基板部205を有している。液体検出基板200Aの基板部205は、第1の面201と、第1の面201に背中合わせとなる第2の面202とを有している。第1の面201には、複数の一対の測定電極210A,210B,210C,210Dが形成されている。各一対の測定電極210A,210B,210C,210Dは、センサー電極211とGND電極212とから構成されている。本実施形態のセンサー電極211とGND電極212とはそれぞれ平面視において矩形を成し、第1の面201に互いに間隔を置いて設けられている。センサー電極211及びGND電極212の形状は、それぞれX方向が長手方向となる矩形を成している。
液体検出基板200Aには、各センサー電極211に電気的に接続された複数の端子部211aが形成され、各端子部211aと制御部50とが電気的に接続される。また、液体検出基板200Aには、GND電極212に電気的に接続された端子部212aが形成され、端子部212aと制御部50とが電気的に接続される。
液体検出基板200Aは、基板格納室300の基板格納空間300aに格納される。図10に示すように、第1の面201と第1連通面311とが対向し、第2の面202と第2連通面312とが対向するように配置される。
本実施形態では、液体噴射装置10の使用状態において、第1の面201が鉛直方向と平行になるように配置される。
そして、一対の測定電極210Aは液体容器25Aの液体収容室26に対応するように配置される。また、一対の測定電極210Bは液体容器25Bの液体収容室26に対応するように配置される。また、一対の測定電極210Cは液体容器25Cの液体収容室26に対応するように配置される。また、一対の測定電極210Dは液体容器25Dの液体収容室26に対応するように配置される。すなわち、各一対の測定電極210A,210B,210C,210Dは、液体容器25A,25B,25C,25Dの各液体収容室26に囲まれた基板格納空間300aに収容される。
なお、各液体容器25A,25B,25C,25Dの詳細な構成は、上記液体容器25の構成と同様なので説明を省略する。また、制御部50の構成も同様なので説明を省略する。
このようにすれば、一枚の液体検出基板200Aでインクの検出が可能となり、容易な構成で複数の液体収容室26のそれぞれにおけるインクの検出精度を向上させることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態では、第1実施形態と異なる構成、すなわち、液体容器251の構成について説明する。なお、液体容器251以外の構成は第1実施形態の構成と同様なので説明を省略する。
図12は液体容器251の構成を示す斜視図であり、図13は液体容器251の構成を示す断面図である。
図12及び図13に示すように、液体容器251は、液体収容室26と、液体検出基板200と、基板格納室300と、を備えている。なお、液体検出基板200の構成は第1実施形態と同様なので説明を省略する。
液体収容室26は、6つの壁部(底壁部101、上壁部102、第1側壁部(正面)104、第2側壁部(背面)103、第3側壁部(左側面)105、第4側壁部(右側面)106)によって閉じられた空間を有している。
液体容器251は、液体検出基板200を格納する基板格納室300を備えている。基板格納室300は、基板格納空間300aを有し、当該基板格納空間300aに液体検出基板200が格納される。本実施形態では、図12に示すように、基板格納室300は、第3側壁部105と第4側壁部106とを連通する連通部分(基板格納空間300a)を有する。詳細には、基板格納空間300aは、Z軸方向に設けられ第1側壁部104と対向する第1連通面311と、Z軸方向に設けられ第1連通面311に対して−Y方向に形成された第2連通面312と、XY平面方向に設けられ底壁部101と対向する第3連通面313と、XY平面方向に設けられ第3連通面313に対して+Z方向に形成された第4連通面314と、で囲まれた領域である。
また、基板格納空間300aは、液体容器251をX方向から見た場合に、第1及び第2連通面311,312のZ方向の寸法は、第3及び第4連通面313,314のY方向の寸法よりも短い。基板格納空間300aは、液体収容室26をX方向から見たときに、第4側壁部106に開口301を有し、第3側壁部105に開口302を有し、開口301と開口302とを接続するY軸方向に縦長の断面矩形の貫通路である。換言すれば、基板格納空間300aの一部が液体収容室26に囲まれている。また、第1連通面311と第1側壁部104との間には、インクが収容される隙間が形成され、第2連通面312と第2側壁部103との間には、インクが収容される隙間が形成されている。また、第3連通面313と底壁部101との間には、インクが収容される隙間が形成されている。また、第4連通面314と上壁部102との間には、インクが収容される隙間が形成されている。
基板格納空間300aは、上壁部102よりも底壁部101に近い位置に配置されている。より詳細には、基板格納空間300aは底壁部101の近傍に配置されている。
また、基板格納空間300aは、液体収容室26に連通しない空間である。従って、基板格納空間300aに格納される液体検出基板200が液体収容室26内に収容されたインクと接触することがない。
液体検出基板200は、液体収容室26に収容されたインクを検出するための静電容量センサーである。なお、液体検出基板200の構成は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
液体検出基板200は、基板格納室300の基板格納空間300aに格納される。図13に示すように、第1の面201と第3連通面313(第1の内壁)とが対向し、第2の面202と第4連通面314(第2の内壁)とが対向するように配置される。
本実施形態では、液体噴射装置10の使用状態において、第1の面201が水平方向と平行になるように配置される。
また、本実施形態では、図13に示すように、第1の面201の一対の測定電極210の表面の少なくとも一部が第3連通面313(第1の内壁)と接触し、第2の面202の少なくとも一部が第4連通面314(第2の内壁)に接触している。これにより、液体検出基板200が基板格納室300の第3連通面313と第4連通面314とによって挟み込まれるため、液体検出基板200と各第3連通面313及び第4連通面314との間に隙間(エアギャップ)が低減され、S/N比の低下を抑制できる。
以上、本実施形態によれば、上記の効果に加え以下の効果を得ることができる。
液体検出基板200を、第1の面201が水平方向と平行になるように、そして、液体収容室26の下方(底壁部101の近傍)に配置することにより、液体収容室26内のインクの有無を精度よく検出することができる。すなわち、本実施形態の液体検出基板200(静電容量センサー)はインクエンドセンサーとして機能させることができる。
次に、本実施形態にかかる他の液体容器251の構成について説明する。具体的には、液体容器251が複数設けられた構成について説明する。図14は、本実施形態にかかる他の液体容器251の構成を示す斜視図である。
図14に示すように、液体収容室26が複数設けられている。本実施形態では、4つの液体容器251(251A,251B,251C,251D)が設けられ、液体容器251の各液体収容室26がX方向に沿って配列されている。
各液体容器251は、液体検出基板200Aを格納する基板格納室300を備えている。基板格納室300は、基板格納空間300aを有し、当該基板格納空間300aに液体検出基板200Aが格納される。本実施形態では、4つの液体容器251に、一枚の液体検出基板200Aを格納する基板格納室300を備えている。なお、各液体容器251A,251B,251C,251Dの構成は、上記した液体容器251の構成と同様なので説明を省略する(図12及び図13参照)。
液体検出基板200Aは、液体容器251A,251B,251C,251Dの各液体収容室26に収容されたインクを検出するための静電容量センサーである。
液体検出基板200Aは、複数の液体収容室26に対応する複数の一対の測定電極210A,210B,210C,210Dを有し、複数の一対の測定電極210A,210B,210C,210Dは、複数の液体収容室26のそれぞれに対応する位置に設けられている。なお、液体検出基板200Aの詳細な構成は第1実施形態と同様なので説明を省略する(図11参照)。
液体検出基板200Aは、基板格納室300の基板格納空間300aに格納される。図14に示すように、第1の面201と第3連通面313とが対向し、第2の面202と第4連通面314とが対向するように配置される。
本実施形態では、液体噴射装置10の使用状態において、第1の面201が水平方向と平行になるように配置される。
そして、一対の測定電極210Aは液体容器251Aの液体収容室26に対応するように配置される。また、一対の測定電極210Bは液体容器251Bの液体収容室26に対応するように配置される。また、一対の測定電極210Cは液体容器251Cの液体収容室26に対応するように配置される。また、一対の測定電極210Dは液体容器251Dの液体収容室26に対応するように配置される。すなわち、各一対の測定電極210A,210B,210C,210Dは、液体容器251A,251B,251C,251Dの各液体収容室26に囲まれた基板格納空間300aに収容される。
なお、各液体容器251A,251B,251C,251Dの詳細な構成は、上記液体容器25の構成と同様なので説明を省略する。また、制御部50の構成も同様なので説明を省略する。
このようにすれば、一枚の液体検出基板200Aでインクの検出が可能となり、容易な構成で複数の液体収容室26のそれぞれにおけるインクの検出精度を向上させることができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。本実施形態では、第1及び第2実施形態と異なる構成、すなわち、液体容器252の構成について説明する。なお、液体容器252以外の構成は第1実施形態の構成と同様なので説明を省略する。
図15は液体容器252の構成を示す斜視図であり、図16は液体容器252の構成を示す断面図である。
図15及び図16に示すように、液体容器252は、液体収容室26と、液体検出基板200と、基板格納室300と、を備えている。なお、液体検出基板200の構成は第1実施形態と同様なので説明を省略する。
液体収容室26は、6つの壁部(底壁部101、上壁部102、第1側壁部(正面)104、第2側壁部(背面)103、第3側壁部(左側面)105、第4側壁部(右側面)106)によって閉じられた空間を有している。
液体容器252は、液体検出基板200を格納する基板格納室300を備えている。基板格納室300は、基板格納空間300aを有し、当該基板格納空間300aに液体検出基板200が格納される。本実施形態では、図15に示すように、基板格納室300は、第3側壁部105と第4側壁部106とを連通する連通部分(基板格納空間300a)を有する。さらに、基板格納室300の−Y方向の端部は、第2側壁部103に連通している。すなわち、基板格納室300の−Y方向の端部は、第2側壁部103に開口300bを有している。
詳細には、基板格納空間300aは、Z軸方向に設けられ第1側壁部104と対向する第1連通面311と、XY平面方向と交差する方向に設けられ底壁部101と対向する第3連通面313と、XY平面方向と交差する方法に設けられ第3連通面313に対して+Z方向に形成された第4連通面314と、で囲まれた領域である。
基板格納室300は、鉛直方向及び水平方向と交差するように傾斜した形状を成している。本実施形態では、基板格納室300+Y方向端部が、基板格納室300の−Y方向端部よりも下方となるように傾斜した構造を成している。
また、基板格納空間300aは、液体容器252をX方向から見た場合に、第1連通面311のZ方向の寸法は、第3及び第4連通面313,314のY方向の寸法よりも短い。基板格納空間300aは、液体収容室26をX方向から見たときに、第4側壁部106に開口301を有し、第3側壁部105に開口302を有し、第2側壁部103に開口300bを有し、開口301と開口302と開口300bとを接続するY軸成分方向に縦長の断面矩形の貫通路である。換言すれば、基板格納空間300aの一部が液体収容室26に囲まれている。また、第1連通面311と第1側壁部104との間には、インクが収容される隙間が形成され、第3連通面313と底壁部101との間には、インクが収容される隙間が形成されている。また、第4連通面314と上壁部102との間には、インクが収容される隙間が形成されている。
基板格納空間300aは、上壁部102よりも底壁部101に近い位置に配置されている。より詳細には、基板格納空間300aは底壁部101の近傍に配置されている。
また、基板格納空間300aは、液体収容室26に連通しない空間である。従って、基板格納空間300aに格納される液体検出基板200が液体収容室26内に収容されたインクと接触することがない。
液体検出基板200は、液体収容室26に収容されたインクを検出するための静電容量センサーである。なお、液体検出基板200の構成は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
液体検出基板200は、基板格納室300の基板格納空間300aに格納される。図16に示すように、第1の面201と第3連通面313(第1の内壁)とが対向し、第2の面202と第4連通面314(第2の内壁)とが対向するように配置される。
本実施形態では、液体噴射装置10の使用状態において、第1の面201が鉛直方向及び水平方向と交差するように傾斜して配置される。
また、本実施形態では、図16に示すように、第1の面201の一対の測定電極210の表面の少なくとも一部が第3連通面313と接触し、第2の面202の少なくとも一部が第4連通面314に接触している。これにより、液体検出基板200が基板格納室300の第3連通面313と第4連通面314とによって挟み込まれるため、液体検出基板200と各第3連通面313及び第4連通面314との間に隙間(エアギャップ)が低減され、S/N比の低下を抑制できる。
以上、本実施形態によれば、上記の効果に加え以下の効果を得ることができる。
基板格納室300が、鉛直方向及び水平方向と交差するように傾斜して配置されるため、液体収容室26内のインクの掃け性が向上する。すなわち、液体収容室26内のインクの流動性を確保しつつ、インクの高さ方向の位置に応じたインクの収容量を精度よく検出することができる。
次に、本実施形態にかかる他の液体容器252の構成について説明する。すなわち、液体容器252が複数設けられた構成について説明する。図17は、本実施形態にかかる他の液体容器252の構成を示す斜視図である。
図17に示すように、液体収容室26が複数設けられている。本実施形態では、4つの液体容器252(252A,252B,252C,252D)が設けられ、各液体容器252の液体収容室26がX方向に沿って配列されている。
各液体容器252は、液体検出基板200Aを格納する基板格納室300を備えている。基板格納室300は、基板格納空間300aを有し、当該基板格納空間300aに液体検出基板200Aが格納される。本実施形態では、4つの液体容器252に、一枚の液体検出基板200Aを格納する基板格納室300を備えている。なお、各液体容器252A,252B,252C,252Dの構成は、上記した液体容器252の構成と同様なので説明を省略する(図15及び図16参照)。
液体検出基板200Aは、液体容器252A,252B,252C,252Dの各液体収容室26に収容されたインクを検出するための静電容量センサーである。
液体検出基板200Aは、複数の液体収容室26に対応する複数の一対の測定電極210A,210B,210C,210Dを有し、複数の一対の測定電極210A,210B,210C,210Dは、複数の液体収容室26のそれぞれに対応する位置に設けられている。なお、液体検出基板200Aの詳細な構成は第1実施形態と同様なので説明を省略する(図11参照)。
液体検出基板200Aは、基板格納室300の基板格納空間300aに格納される。図17に示すように、第1の面201と第3連通面313とが対向し、第2の面202と第4連通面314とが対向するように配置される。
本実施形態では、液体噴射装置10の使用状態において、第1の面201が鉛直方向及び水平方向と交差するように傾斜して配置される。
そして、一対の測定電極210Aは液体容器252Aの液体収容室26に対応するように配置される。また、一対の測定電極210Bは液体容器252Bの液体収容室26に対応するように配置される。また、一対の測定電極210Cは液体容器252Cの液体収容室26に対応するように配置される。また、一対の測定電極210Dは液体容器252Dの液体収容室26に対応するように配置される。すなわち、各一対の測定電極210A,210B,210C,210Dは、液体容器252A,252B,252C,252Dの各液体収容室26に囲まれた基板格納空間300aに収容される。
なお、各液体容器252A,252B,252C,252Dの詳細な構成は、上記液体容器252の構成と同様なので説明を省略する。また、制御部50の構成も同様なので説明を省略する。
このようにすれば、一枚の液体検出基板200Aでインクの検出が可能となり、容易な構成で複数の液体収容室26のそれぞれにおけるインクの検出精度を向上させることができる。
本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良等を加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)第1実施形態の液体容器25の液体検出基板200では、第1の面201に一対の測定電極210が配置された構成としたが、これに限定されない。図18は本変形例にかかる液体容器253の構成を示す断面図である。
図18に示すように、液体容器253の液体検出基板200Bは、第1の面201に設けられた一対の測定電極210aを第1の一対の測定電極210aとすると、インクの収容量に応じた静電容量を測定するための第2の一対の測定電極210bを有し、第2の一対の測定電極210bは、第2の面202に互いに間隔を置いて設けられている。
第1の一対の測定電極210a及び第2の一対の測定電極210bの構成は第1実施形態と同様である。また、液体検出基板200B以外の構成も第1実施形態の構成と同様である。
そして、第1の面201の一対の測定電極210aの表面の少なくとも一部が第1連通面311と接触し、第2の面202の一対の測定電極210bの表面の少なくとも一部が第2連通面312に接触している。これにより、液体検出基板200Bは基板格納室300の第1連通面311と第2連通面312とによって挟み込まれるため、液体検出基板200Bと各第1連通面311及び第2連通面312との間に隙間(エアギャップ)が低減され、S/N比の低下を抑制できる。さらには、液体検出基板200Bの第1の面201及び第2の面202の両面のそれぞれに一対の測定電極210a,210bが設けられるため、さらにS/N比が高くなり、インクの収容量をより精度よく検出することができる。
(変形例2)第1及び第2実施形態では、基板格納室300の基板格納空間300aは、第3側壁部105と第4側壁部106とを連通させた構成であったが、これに限定されない。例えば、第1側壁部104と第2側壁部103とを連通させた構成であってもよい。
また、第3実施形態の基板格納空間300aは、液体収容室26をX方向から見たときに、第4側壁部106に開口301を有し、第3側壁部105に開口302を有し、第2側壁部103に開口300bを有し、開口301と開口302と開口300bとを接続するY軸成分方向に縦長の断面矩形の貫通路としたが、これに限定されず、例えば、第2側壁部103に開口を形成するのではなく、第1側壁部104に開口を形成した構成であってもよい。この場合、基板格納室300の−Y方向端部が、基板格納室300の+Y方向端部よりも下方となるように傾斜した構造とする。このようにしても、上記同様の効果をうることができる。
以下に、実施形態から導き出される内容を記載する。
液体容器は、液体噴射装置の液体噴射ヘッドに液体を供給可能な液体容器であって、前記液体を収容する液体収容室と、前記液体収容室に収容された前記液体の検出に用いられる液体検出基板と、前記液体検出基板を格納する基板格納室と、を備え、前記液体検出基板は、第1の面と、前記第1の面に背中合わせとなる第2の面と、前記第1の面に互いに間隔を置いて設けられ、前記液体の収容量に応じた静電容量の測定に用いられる一対の測定電極と、を有し、前記基板格納室は、前記液体収容室の内側に前記液体収容室と非連通となるように設けられ、前記液体検出基板が格納される際の挿入口を前記液体容器の外壁に有し、前記液体検出基板が前記基板格納室に格納された状態において、少なくとも、前記第1の面に対向する第1の壁面と、前記第2の面に対向する第2の壁面と、を有する、ことを特徴とする。
この構成によれば、液体検出基板の一対の測定電極は、液体収容室に囲まれた基板格納空間に収容される。すなわち、一対の測定電極が液体収容室で囲まれるため、例えば、液体容器の周辺に配置された接地部材(GND板金等)の影響を受けにくくなる。従って、液体検出基板のS/N比を向上させることができる。また、一対の測定電極が第1の面に配置されるため、液体検出基板の小型化を図ることができる。さらに、液体検出基板では、第2の面等にノイズの影響を受けにくくするためのGND電極(ガード電極)等を別途設ける必要が無くなり、コストダウンに寄与することができる。
上記液体容器は、前記液体噴射装置の使用状態において、前記第1の面が鉛直方向と平行になるように配置されることが好ましい。
この構成によれば、液体収容室内の液体の液面の高さ方向の位置に応じた液体の収容量を精度よく検出することができる。
上記液体容器は、前記液体噴射装置の使用状態において、前記第1の面が水平方向と平行になるように配置されることが好ましい。
この構成によれば、例えば、液体検出基板を液体収容室の下方に配置することにより、液体収容室内の液体の有無を精度よく検出することができる。
上記液体容器は、前記液体噴射装置の使用状態において、前記第1の面が鉛直方向および水平方向と交差するように傾斜して配置されることが好ましい。
この構成によれば、液体収容室内の液体の掃け性が向上し、液面の高さ方向の位置に応じた液体の収容量を精度よく検出することができる。
上記液体容器では、前記第2の面と前記第2の壁面との間の距離が、前記第1の面と前記第1の壁面との間の距離と同じか短いことが好ましい。
この構成によれば、液体と一対の測定電極との距離を短くすることが可能となり、S/N比の低下を抑制できる。
上記液体容器では、前記一対の測定電極の表面の少なくとも一部が前記第1の壁面と接触し、前記第2の面の少なくとも一部が前記第2の壁面と接触することが好ましい。
この構成によれば、液体検出基板を基板格納室の第1の内壁と第2の内壁とで挟むため、液体検出基板と各内壁との間に隙間(エアギャップ)の発生が低減され、S/N比の低下を抑制できる。
上記液体容器では、前記一対の測定電極を第1の一対の測定電極とすると、前記液体検出基板は、前記第2の面に互いに間隔を置いて設けられ、前記液体の収容量に応じた静電容量の測定に用いられる第2の一対の測定電極を有することが好ましい。
この構成によれば、液体検出基板の両面に一対の測定電極が設けられるため、さらにS/N比が高くなり、液体の収容量をより精度よく検出することができる。
上記液体容器では、前記液体収容室が複数設けられ、前記液体検出基板は、複数の前記液体収容室に対応する複数の前記一対の測定電極を有し、複数の前記一対の測定電極は、複数の前記液体収容室のそれぞれに対応する位置に設けられることが好ましい。
この構成によれば、複数の液体収容室のそれぞれにおける液体の検出精度を向上させることができる。
液体噴射装置は、液体噴射ヘッドと、上記の液体容器と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、液体容器の周辺部に接地部材を配置しても液体検出基板による検出機能を保持できるため、液体噴射装置の部材のレイアウトの自由度を高めることができる。
10…液体噴射装置、25,25A,25B,25C,25D…液体容器、26…液体収容室、50…制御部、200…液体検出基板、200A…液体検出基板、200B…液体検出基板、201…第1の面、202…第2の面、205…基板部、210…一対の測定電極、210A…一対の測定電極、210B…一対の測定電極、210C…一対の測定電極、210D…一対の測定電極、211…センサー電極、212…GND電極、251…液体容器、251A…液体容器、251B…液体容器、251C…液体容器、251D…液体容器、252…液体容器、252A…液体容器、252B…液体容器、252C…液体容器、252D…液体容器、253…液体容器、300…基板格納室、300a…基板格納空間、300b,301,302…開口、311…第1連通面、312…第2連通面、313…第3連通面、314…第4連通面。

Claims (9)

  1. 液体噴射装置の液体噴射ヘッドに液体を供給可能な液体容器であって、
    前記液体を収容する液体収容室と、
    前記液体収容室に収容された前記液体の検出に用いられる液体検出基板と、
    前記液体検出基板を格納する基板格納室と、を備え、
    前記液体検出基板は、
    第1の面と、
    前記第1の面に背中合わせとなる第2の面と、
    前記第1の面に互いに間隔を置いて設けられ、前記液体の収容量に応じた静電容量の測定に用いられる一対の測定電極と、を有し、
    前記基板格納室は、
    前記液体収容室の内側に前記液体収容室と非連通となるように設けられ、
    前記液体検出基板が格納される際の挿入口を前記液体容器の外壁に有し、
    前記液体検出基板が前記基板格納室に格納された状態において、少なくとも、前記第1の面に対向する第1の壁面と、前記第2の面に対向する第2の壁面と、を有する、ことを特徴とする液体容器。
  2. 請求項1に記載の液体容器であって、
    前記液体噴射装置の使用状態において、前記第1の面が鉛直方向と平行になるように配置されることを特徴とする液体容器。
  3. 請求項1に記載の液体容器であって、
    前記液体噴射装置の使用状態において、前記第1の面が水平方向と平行になるように配置されることを特徴とする液体容器。
  4. 請求項1に記載の液体容器であって、
    前記液体噴射装置の使用状態において、前記第1の面が鉛直方向および水平方向と交差するように傾斜して配置されることを特徴とする液体容器。
  5. 請求項1から請求項4の何れか一項に記載の液体容器であって、
    前記第2の面と前記第2の壁面との間の距離が、前記第1の面と前記第1の壁面との間の距離と同じか短いことを特徴とする液体容器。
  6. 請求項1から請求項4の何れか一項に記載の液体容器であって、
    前記一対の測定電極の表面の少なくとも一部が前記第1の壁面と接触し、前記第2の面の少なくとも一部が前記第2の壁面と接触することを特徴とする液体容器。
  7. 請求項1から請求項6の何れか一項に記載の液体容器であって、
    前記一対の測定電極を第1の一対の測定電極とすると、
    前記液体検出基板は、前記第2の面に互いに間隔を置いて設けられ、前記液体の収容量に応じた静電容量の測定に用いられる第2の一対の測定電極を有することを特徴とする液体容器。
  8. 請求項1から請求項7の何れか一項に記載の液体容器であって、
    前記液体収容室が複数設けられ、
    前記液体検出基板は、複数の前記液体収容室に対応する複数の前記一対の測定電極を有し、
    複数の前記一対の測定電極は、複数の前記液体収容室のそれぞれに対応する位置に設けられることを特徴とする液体容器。
  9. 液体噴射装置であって、
    液体噴射ヘッドと、
    請求項1から請求項8の何れか一項に記載の液体容器と、を備えたことを特徴とする液体噴射装置。
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