JP2020006326A - 組成物及びその製造方法、乳化物、並びに化粧料 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明に係る組成物は、20℃における水に対する溶解度が10−4mol/L以下であり且つ自発的にベシクル(閉鎖小胞体)を形成せず水のみと混合してリオトロピック液晶相を形成し得る非イオン性両親媒性物質と、イオン性両親媒性物質とが複合したものである。
本発明の親水性微粒子は、上述した特定の非イオン性両親媒性物質とイオン性両親媒性物質とを複合してなるものである。すなわち、このような親水性微粒子中では、非イオン性両親媒性物質と、イオン性両親媒性物質とが混在している。このような親水性微粒子は、乳化の対象である水相と油相の混合系において、その水相及び油相の界面に介在するものである。また、乳化分散の対象が水相と粉体の混合系である場合、その水相と粉体の界面に、乳化の対象が油相と粉体の混合系である場合、その油相と粉体の界面に介在するものである。このようにして連続相と不連続相の間に親水性微粒子が介在することにより、乳化構造を達成し得るものである。
非イオン性両親媒性物質は、20℃における水に対する溶解度が10−4mol/L以下であり且つ自発的にベシクルを形成しないが、水のみと混合してリオトロピック液晶相を形成し得るものである。20℃における水に対する溶解度が10−4mol/L以下であることは、すなわち、水に対する溶解度が低いことを意味するものである。
イオン性両親媒性物質としては、その分子構造内に、疎水性部位と、イオン性の親水性部位を併せ持つイオン性両親媒性物質であれば特に限定されない。このようなイオン性両親媒性物質としては、アニオン性及びカチオン性のいずれのイオン性両親媒性物質を用いることもできる。ただし、イオン性両親媒性物質として、両イオン性の両親媒性物質(正電荷と負電荷をその分子内に併せ持つ分子)を用いることはできない。
本発明の乳化剤は、上述した組成物を含んでなるものである。
本発明の乳化剤の使用方法は、特に限定されず、例えば乳化剤が分散した連続相に、不連続相を滴下して撹拌混合することにより、乳化物を得ることができる。なお、この際、W/O型エマルション及びO/W型エマルションいずれの場合であっても、乳化剤は水相に分散させて使用する。このような乳化剤によれば、液状又は半固体状のもののみならず、粉体についても分散媒中に安定的に分散させ、乳化させることができる。
上述した乳化剤を用いて、乳化物を得ることができる。具体的に、不連続相となる油性成分又は粉体と、連続相となる水媒体との混合物に添加して油性成分又は粉体と水媒体との間に介在した乳化物、及び不連続相となる水性成分又は粉体と連続相となる油媒体との混合物に添加して水性成分又は粉体と油媒体との間に介在した乳化物が挙げられる。
本発明の化粧料は、上述した乳化物を含んでなるものである。
本発明に係る化粧料は、さっぱり感、べたつき感、リッチ感(コク)が向上する点で、高級アルコールを更に含有することが好ましい。高級アルコールは液晶を形成し、皮膚上(体温)で油脂をとりこんで固まるため、さっぱり感が向上し、べたつき感が低下するものと推測される。高級アルコールは、直鎖又は分岐鎖のいずれの構造を有してもよく、炭素数が16以上、好ましくは18以上、20以上、22以上であってよい。なお、上記機構から、高級アルコールの平均融点は、38℃以上であることが好ましく、より好ましくは50℃以上、具体的には54〜73℃であってよい。
本発明に係る組成物の製造方法は、上述した非イオン性両親媒性物質と、イオン性両親媒性物質とが非水溶媒に溶解された原料溶液を得る工程と、その原料溶液に水を添加し、非イオン性両親媒性物質と、イオン性両親媒性物質とが複合した親水性微粒子を析出させる工程とを含むものである。
本発明に係る化粧料の製造方法は、上述した方法により製造した親水性微粒子を用いて、油相、粉体を乳化させる方法である。より具体的には、例えば親水性微粒子が分散した水分散液と、油成分又は粉体とを混合し、水相及び油相を互いに乳化させる工程を有する。水相及び油相の混合比や混合条件は、上述したとおりである。
[親水性微粒子の合成]
室温下で、ペンタンジオール2gに、フィタントリオール(PHT)とジラウロイル酸グルタミン酸リシンナトリウム(DLGL)30質量%水溶液を添加し、溶液を得た。ここで、PHT及びDLGLの質量を計1gに固定して、PHT:DLGL質量比を0.9:0.1(DLGLモル分率0.01),0.8:0.2(DLGLモル分率0.03),0.7:0.3(DLGLモル分率0.05),0.6:0.4(DLGLモル分率0.07),0.5:0.5(DLGLモル分率0.11),0.4:0.6(DLGLモル分率0.15),0.3:0.7(DLGLモル分率0.22),0.2:0.8(DLGLモル分率0.32),0.1:0.9(DLGLモル分率0.52),DLGL質量1g(DLGLモル分率1)に変更した。室温下で、この溶液に精製水97gを添加し、撹拌することにより親水性微粒子の水分散液を得た。
室温下で、PHT 0.5gをグリセリン、1,3−ブタンジオール、ジプロピレングリコール又はペンタンジオールのいずれかの溶媒2gに溶解させた後、30質量%DLGL水溶液を0.5g添加し、溶液を得た。この溶液を室温下で撹拌した精製水97gに滴下し、親水性微粒子の水分散液を得た。
(実施例1)
室温下で、PHT1gをペンタンジオール4gに溶解させた後、30質量%DLGL水溶液1g(DLGL 0.3g)を添加し、溶液を得た(DLGLモル分率0.11)。次いで、この溶液を撹拌した精製水84gに滴下し、親水性微粒子の水分散液を得た。この水分散液を撹拌しながら、メチルハイドロジェンポリシロキサン修飾酸化チタン(平均粒径0.9μm)10gを滴下した。得られた液体は、白色の分散液であった。なお、この分散液中、PHT:DLGL:ペンタンジオール:精製水:メチルハイドロジェンポリシロキサン修飾酸化チタン=1:0.3:4:84.7:10(質量比)である。
室温下で、撹拌した精製水77.7gに、ペンタンジオール4g及び30質量%DLGL水溶液8.3g(DLGL 2.49g)を滴下し、親水性微粒子の水分散液を得た。この水分散液を撹拌しながら、メチルハイドロジェンポリシロキサン修飾酸化チタン(平均粒径0.9μm)10gを滴下した。得られた液体は、白色の分散液であった。なお、この分散液中、DLGL:ペンタンジオール:精製水:メチルハイドロジェンポリシロキサン修飾酸化チタン=2.49:4:83.51:10(質量比)である。
(実施例2)
室温下で、PHT1gをペンタンジオール4gに溶解させた後、30質量%DLGL水溶液1g(DLGL 0.3g)を添加し、溶液を得た(DLGLモル分率0.11)。次いで、この溶液を撹拌した精製水84gに滴下し、親水性微粒子の水分散液を得た。この水分散液を撹拌しながら、メチルハイドロジェンポリシロキサン修飾酸化チタン(平均粒径0.6μm)10gを滴下した。得られた液体は、白色の分散液であった。なお、この分散液中、PHT:DLGL:ペンタンジオール:精製水:メチルハイドロジェンポリシロキサン修飾酸化チタン=1:0.3:4:84.7:10(質量比)である。
室温下で、撹拌した精製水77.7gに、ペンタンジオール4g及び30質量%DLGL水溶液8.3g(DLGL 2.49g)を滴下し、親水性微粒子の水分散液を得た。この水分散液を撹拌しながら、メチルハイドロジェンポリシロキサン修飾酸化チタン(平均粒径0.6μm)10gを滴下した。得られた液体は、白色の分散液であった。なお、この分散液中、DLGL:ペンタンジオール:精製水:メチルハイドロジェンポリシロキサン修飾酸化チタン=2.49:4:83.51:10(質量比)である。
(実施例3)
室温下で、PHT1gをペンタンジオール4gに溶解させた後、30質量%DLGL水溶液1g(DLGL 0.3g)を添加し、溶液を得た(DLGLモル比0.11)。次いで、撹拌した精製水89gに、この溶液を滴下し、親水性微粒子の水分散液を得た。この水分散液を撹拌しながら、メチルハイドロジェンポリシロキサン修飾酸化鉄(平均粒径7μm)5gを滴下した。得られた液体は、赤色の分散液であった。なお、この分散液中、PHT:DLGL:ペンタンジオール:精製水:メチルハイドロジェンポリシロキサン修飾酸化鉄=1:0.3:4:89.7:5(質量比)である。
室温下で、撹拌した精製水82.7gに、ペンタンジオール4g及び30質量%DLGL水溶液8.3g(DLGL 2.49g)を滴下し、親水性微粒子の水分散液を得た。この水分散液を撹拌しながら、メチルハイドロジェンポリシロキサン修飾酸化鉄(平均粒径7μm)5gを滴下した。得られた液体は、赤色の分散液であった。なお、この分散液中、DLGL:ペンタンジオール:精製水:メチルハイドロジェンポリシロキサン修飾酸化鉄=2.49:4:88.51:5(質量比)である。
(実施例4)
室温下で、PHT1gをペンタンジオール4gに溶解させた後、30質量%DLGL水溶液1g(DLGL 0.3g)を添加し、溶液を得た(DLGLモル分率0.11)。次いで、この溶液を撹拌した精製水84gに滴下し、親水性微粒子の水分散液を得た。この水分散液を撹拌しながら、メチルハイドロジェンポリシロキサン修飾タルク(平均粒径13μm)10gを滴下した。得られた液体は、白色の分散液であった。なお、この分散液中、PHT:DLGL:ペンタンジオール:精製水:メチルハイドロジェンポリシロキサン修飾タルク=1:0.3:4:84.7:10(質量比)である。
室温下で、撹拌した精製水77.7gに、ペンタンジオール4g及び30質量%DLGL水溶液8.3g(DLGL 2.49g)を滴下し、親水性微粒子の水分散液を得た。この水分散液を撹拌しながら、メチルハイドロジェンポリシロキサン修飾タルク(平均粒径13μm)10gを滴下した。得られた液体は、白色の分散液であった。なお、この分散液中、DLGL:ペンタンジオール:精製水:メチルハイドロジェンポリシロキサン修飾タルク=2.49:4:83.51:10(質量比)である。
(実施例5)
室温下で、PHT1.4gをペンタンジオール4gに溶解させた後、30質量%DLGL水溶液0.6g(DLGL 0.18g)を添加し、溶液を得た(DLGLモル分率0.05)。次いで、この溶液を撹拌した精製水84gに滴下し、親水性微粒子の水分散液を得た。この水分散液を撹拌しながら、スクワラン10gを滴下した。得られた液体は、白色の乳化物であった。なお、この分散液中、PHT:DLGL:ペンタンジオール:精製水:スクワラン=1.4:0.18:4:84.42:10(質量比)である。
室温下で、撹拌した精製水73.5gに、ペンタンジオール4g及び30質量%DLGL水溶液12.5g(DLGL 3.75g)を滴下し、親水性微粒子の水分散液を得た。この水分散液を撹拌しながら、スクワラン10gを滴下した。得られた液体は、白色の乳化物であった。なお、このエマルション中、DLGL:ペンタンジオール:精製水:スクワラン=3.75:4:82.25:10(質量比)である。
[流動パラフィンの分散処理]
(実施例6)
室温下で、テトラヒドロファルネシル酢酸グリセリル0.6gをペンタンジオール2.0gに溶解させた後、30質量%DLGL水溶液0.4g(DLGL 0.12g)を添加し、溶液を得た(DLGLモル分率0.084)。次いで、この溶液を撹拌した精製水97gに滴下し、親水性微粒子の水分散液を得た。この水分散液を撹拌しながら、流動パラフィン100gを滴下した。得られた液体は、白色の乳化物であった。なお、このエマルション中、テトラヒドロファルネシル酢酸グリセリル:DLGL:ペンタンジオール:精製水:流動パラフィン=0.6:0.12:2.0:97.28:100(質量比)である。
(実施例7)
室温下で、テトラヒドロファルネシル酢酸グリセリル0.6gをペンタンジオール2.0gに溶解させた後、30質量%DLGL水溶液0.4g(DLGL 0.12g)を添加し、溶液を得た(DLGLモル分率0.084)。次いで、この溶液を撹拌した精製水97gに滴下し、親水性微粒子の水分散液を得た。この水分散液を撹拌しながら、MCT油100gを滴下した。得られた液体は、白色の乳化物であった。なお、このエマルション中、テトラヒドロファルネシル酢酸グリセリル:DLGL:ペンタンジオール:精製水:MCT油=0.6:0.12:2.0:97.28:100(質量比)である。
[親水性微粒子の合成]
室温下で、PHT及びヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロリド(CTAC)をエタノール2gに溶解させ溶液を得た。ここで、PHT及びCTACの質量を計1gに固定して、PHT:CTAC質量比を0.97:0.03(CTACモル分率0.03),0.94:0.06(CTACモル分率0.07),0.9:0.1(CTACモル分率0.11),0.7:0.3(CTACモル分率0.33),0.3:0.7(CTACモル分率0.73),0:1(CTACモル分率1)に変更した。室温下で、この溶液を撹拌した精製水97gに滴下し、親水性微粒子の水分散液を得た。なお、PHT:CTAC=0.3:0.7、0:1の場合、親水性微粒子は得られなかった。
(実施例8)
室温下で、PHT 1.05g及びCTAC 0.45gをエタノール3gに溶解させ溶液を得た(CTACモル分率0.31)。次いで、この溶液を撹拌した精製水85.5gに滴下し、親水性微粒子の水分散液を得た。この水分散液を撹拌しながら、スクワラン10gを滴下した。得られた液体は、白色の乳化物であった。なお、このエマルション中、PHT:CTAC:エタノール:精製水:スクワラン=1.05:0.45:3:85.5:10(質量比)である。
(実施例9)
室温下で、PHT 1.05g及びCTAC 0.45gをエタノール3gに溶解させ溶液を得た(CTACモル分率0.31)。次いで、この溶液を撹拌した精製水85.5gに滴下し、親水性微粒子の水分散液を得た。この水分散液を撹拌しながら、エチルヘキサン酸セチル10gを滴下した。得られた液体は、白色の乳化物であった。なお、このエマルション中、PHT:CTAC:エタノール:精製水:エチルヘキサン酸セチル=1.05:0.45:3:85.5:10(質量比)である。
[親水性微粒子の合成]
室温下で、PHT及びラウリル硫酸ナトリウム(SLS)をペンタンジオール2gに溶解させ溶液を得た。ここで、PHT及びSLSの質量を計1gに固定して、PHT:SLS質量比を0.97:0.03(SLSモル分率0.03),0.94:0.06(SLSモル分率0.07),0.9:0.1(SLSモル分率0.11),0.7:0.3(SLSモル分率0.33),0.3:0.7(SLSモル分率0.73),0:1(SLSモル分率1)に変更した。室温下で、この溶液を撹拌した精製水97gに滴下し、親水性微粒子の水分散液を得た。なお、PHT:SLS=0.3:0.7、0.1:0.9の場合、親水性微粒子は得られなかった。
(実施例10)
室温下で、PHT 1.05g及びSLS0 .45gをペンタンジオール3gに溶解させ溶液を得た(SLSモル分率0.33)。次いで、この溶液を撹拌した精製水85.5gに滴下し、親水性微粒子の水分散液を得た。この水分散液を撹拌しながら、スクワラン10gを滴下した。得られた液体は、白色の乳化物であった。なお、このエマルション中、PHT:SLS:エタノール:精製水:スクワラン=1.05:0.45:3:85.5:10(質量比)である。
(実施例11)
室温下で、PHT 1.05g及びSLS 0.45gをペンタンジオール3gに溶解させ溶液を得た(SLSモル分率0.33)。次いで、この溶液を撹拌した精製水85.5gに滴下し、親水性微粒子の水分散液を得た。この水分散液を撹拌しながら、エチルヘキサン酸セチル10gを滴下した。得られた液体は、白色の乳化物であった。なお、このエマルション中、PHT:SLS:エタノール:精製水:エチルヘキサン酸セチル=1.05:0.45:3:85.5:10(質量比)である。
[親水性微粒子の合成]
室温下で、PHT及び3−(ラウリルジメチルアンモニオ)プロパン−1−スルホナート(ラウリルスルホベタイン;LSB)をペンタンジオール2gに溶解させて溶液を得た。ここで、PHT及びLSBの質量を計1gに固定して、PHT:LSB質量比を0.97:0.03(LSBモル分率0.03),0.9:0.1(LSBモル分率0.1),0.7:0.3(LSBモル分率0.3),0.5:0.5(LSBモル分率0.5),0.3:0.7(LSBモル分率0.7),0.2:0.8(LSBモル分率0.8),0:1(LSBモル分率1)に変更した。この溶液を室温下で撹拌した精製水97gに滴下した。
[親水性微粒子の合成]
室温下で、PHT及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(HCO30)をペンタンジオール2gに溶解させて溶液を得た。ここで、PHT及びHCO30の質量を計1gに固定して、PHT:HCO30質量比を0.9:0.1(HCO30モル分率0.02),0.6:0.4(HCO30モル分率0.09),0.5:0.5(HCO30モル分率0.13),0.3:0.7(HCO30モル分率0.25),0:1(HCO30モル分率1)に変更した。この溶液を室温下で撹拌した精製水97gに滴下した。
(実施例12)
室温下で、テトラヒドロファルネシル酢酸グリセリル0.91gをペンタンジオール2.0gに溶解させた後、SLS 0.09gを添加し、溶液を得た(SLSモル分率0.1)。次いで、この溶液を撹拌した精製水97gに滴下し、親水性微粒子の水分散液を得た。
室温下で、テトラヒドロファルネシル酢酸グリセリル0.74gをペンタンジオール2.0gに溶解させた後、SLS0.26gを添加し、溶液を得た(SLSモル分率0.3)。次いで、この溶液を撹拌した精製水97gに滴下し、親水性微粒子の水分散液を得た。
室温下で、セタノール0.44gをペンタンジオール2.0gに溶解させた後、30質量%DLGL水溶液1.9g(DLGL 0.57g)を添加し、溶液を得た(DLGLモル分率0.1)。次いで、この溶液を撹拌した精製水95.66gに滴下し、親水性微粒子の水分散液を得た。
室温下で、セタノール0.66gをペンタンジオール2.0gに溶解させた後、SLS0.34gを添加し、溶液を得た(SLSモル分率0.3)。次いで、この溶液を撹拌した精製水97gに滴下し、親水性微粒子の水分散液を得た。
(実施例16)
室温下で、PHT 0.225gをペンタンジオール0.5gに溶解させた後、30質量%DLGL水溶液0.025g(DLGL 0.0075g)を添加し、溶液を得た(PHT:DLGLモル比=0.99:0.01)。次いで、この溶液を撹拌した精製水59.25gに滴下し、親水性微粒子の水分散液を得た。この水分散液を撹拌したスクワラン40g中へ滴下した。得られた液体は、白色の乳化物であった。なお、このエマルション中、PHT:DLGL:ペンタンジオール:精製水:スクワラン=0.225:0.025:0.5:59.25:40(質量比)である。
Claims (16)
- 20℃における水に対する溶解度が10−4mol/L以下であり且つ自発的にベシクルを形成せず水のみと混合してリオトロピック液晶相を形成し得る非イオン性両親媒性物質と、イオン性両親媒性物質とが複合した組成物。
- 前記非イオン性両親媒性物質と、前記イオン性両親媒性物質とが混在し親水性微粒子を構成し複合した、請求項1に記載の組成物。
- 前記イオン性両親媒性物質は、ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウムである、請求項1又は2に記載の組成物。
- 前記非イオン性両親媒性物質は、フィタントリオール及び/又はテトラヒドロファルネシル酢酸グリセリルである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
- 油性成分又は粉体と、水媒体との混合物に添加して、前記油性成分又は前記粉体を乳化させる乳化能を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記油性成分又は前記粉体と、前記水媒体との間に介在して、前記油性成分又は前記粉体を乳化させる、請求項5に記載の組成物。
- 水性成分又は粉体と、油媒体との混合物に添加して、前記水性成分又は前記粉体を乳化させる乳化能を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
- 前記水性成分又は前記粉体と、前記油媒体との間に介在して、前記水性成分又は前記粉体を乳化させる、請求項7に記載の組成物。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物により、油性成分又は粉体が水媒体中に乳化されている、乳化物。
- 前記組成物が、前記油性成分又は前記粉体と前記水媒体の間に介在して乳化されている、請求項9に記載の乳化物。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物により、水性成分又は粉体が油媒体中に乳化されている、乳化物。
- 前記組成物が、前記水性成分又は前記粉体と前記油媒体の間に介在して乳化されている、請求項11に記載の乳化物。
- 請求項1〜12のいずれか1項に記載の乳化物を含む、化粧料。
- 20℃における水に対する溶解度が10−4mol/L以下であり且つ自発的にベシクルを形成せず水のみと混合してリオトロピック液晶相を形成し得る非イオン性両親媒性物質と、イオン性両親媒性物質とが非水溶媒に溶解された原料溶液を得る工程と、
前記原料溶液に水を添加し、前記非イオン性両親媒性物質と、前記イオン性両親媒性物質とが複合した親水性微粒子を析出させる工程と、を含む
組成物の製造方法。 - 前記イオン性両親媒性物質は、ジラウロイル酸グルタミン酸リシンナトリウムである、請求項14に記載の組成物の製造方法。
- 前記非イオン性両親媒性物質は、フィタントリオール及び/又はテトラヒドロファルネシル酢酸グリセリルである、請求項14又は15に記載の組成物の製造方法。
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