JP2020006146A - 認知機能判定システム、認知機能判定方法、及び、プログラム - Google Patents

認知機能判定システム、認知機能判定方法、及び、プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2020006146A
JP2020006146A JP2019090833A JP2019090833A JP2020006146A JP 2020006146 A JP2020006146 A JP 2020006146A JP 2019090833 A JP2019090833 A JP 2019090833A JP 2019090833 A JP2019090833 A JP 2019090833A JP 2020006146 A JP2020006146 A JP 2020006146A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
similarity
cognitive function
activity
activity amount
relative frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019090833A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7245463B2 (ja
Inventor
靖樹 檜垣
Yasuki Higaki
靖樹 檜垣
田中 宏暁
Hiroaki Tanaka
田中  宏暁
裕次郎 古瀬
Yujiro Furuse
裕次郎 古瀬
西山 高史
Takashi Nishiyama
高史 西山
宏平 山西
Kohei Yamanishi
宏平 山西
佳州 佐藤
Yoshikuni Sato
佳州 佐藤
角 貞幸
Sadayuki Sumi
貞幸 角
松村 吉浩
Yoshihiro Matsumura
吉浩 松村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Fukuoka University
Original Assignee
Panasonic Corp
Fukuoka University
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Fukuoka University filed Critical Panasonic Corp
Publication of JP2020006146A publication Critical patent/JP2020006146A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7245463B2 publication Critical patent/JP7245463B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

【課題】対象者の活動量に基づいて、当該対象者の認知機能を判定することができる認知機能判定システムを提供する。【解決手段】対象者の活動量を示す活動量情報を取得する取得部24と、取得された活動量情報に基づいて、活動量が閾値を超えている期間である活動継続期間を特定する特定部26と、特定された活動継続期間の長さの相対度数分布と、関数F=1/T(F:相対度数、T:活動継続期間)との類似度を算出する算出部27と、第一期間における対象者の活動量に基づく上記類似度である第一類似度、及び、第一期間よりも後の第二期間における対象者の活動量に基づく上記類似度である第二類似度の差に基づいて対象者の認知機能を判定する判定部28とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、対象者の認知機能を判定することができる、認知機能判定システム、認知機能判定方法、及び、プログラムに関する。
近年、全人口に占める高齢者の割合が高まっている。このような高齢化社会の到来により、認知症の問題が顕在化すると考えられる。このような認知症の問題は、テレビ番組などマスメディアでも盛んに取り上げられている。
認知症には、軽度から重度に至るまで様々なレベルがあり、認知症になる前の軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)の段階であることが判別できれば、トレーニングなどによって認知症の発症を抑えられる可能性がある。認知機能の判別を行うための技術として、特許文献1には、脳の生体信号を用いて認知機能の判別を行う装置が開示されている。
国際公開第2012/165602号
本発明は、対象者の活動量に基づいて、当該対象者の認知機能を判定することができる認知機能判定システム、認知機能判定方法、及び、プログラムを提供する。
本発明の一態様に係る認知機能判定システムは、対象者の活動量を示す活動量情報を取得する取得部と、取得された前記活動量情報に基づいて、前記活動量が閾値を超えている期間である活動継続期間を特定する特定部と、特定された前記活動継続期間の長さの相対度数分布と、関数F=1/T(F:相対度数、T:活動継続期間)との類似度を算出する算出部と、第一期間における前記対象者の活動量に基づく前記類似度である第一類似度、及び、前記第一期間よりも後の第二期間における前記対象者の活動量に基づく前記類似度である第二類似度の差に基づいて前記対象者の認知機能を判定する判定部とを備える。
本発明の一態様に係る認知機能判定方法は、対象者の活動量を示す活動量情報を取得し、取得された前記活動量情報に基づいて、前記活動量が閾値を超えている期間である活動継続期間を特定し、特定された前記活動継続期間の長さの相対度数分布と、関数F=1/T(F:相対度数、T:活動継続期間)との類似度を算出し、第一期間における前記対象者の活動量に基づく前記類似度である第一類似度、及び、前記第一期間よりも後の第二期間における前記対象者の活動量に基づく前記類似度である第二類似度の差に基づいて前記対象者の認知機能を判定する。
本発明の一態様に係るプログラムは、前記認知機能判定方法をコンピュータに実行させるプログラムである。
本発明の認知機能判定システム、認知機能判定方法、及び、プログラムは、対象者の活動量に基づいて、当該対象者の認知機能を判定することができる。
図1は、実施の形態に係る認知機能判定システムの機能構成を示すブロック図である。 図2は、実施の形態に係る認知機能判定システムの動作のシーケンス図である。 図3は、活動継続期間を説明するための図である。 図4は、第一活動量情報を処理対象とした場合の、活動継続期間の長さの相対度数分布(認知機能が低下していない対象者の相対度数分布)を示す図である。 図5は、第二活動量情報を処理対象とした場合の、活動継続期間の長さの相対度数分布(認知機能が低下した対象者の相対度数分布)を示す図である。 図6は、対象者の認知機能の判定処理のフローチャートである。 図7は、表示装置が表示する画像の一例を示す図である。 図8は、図4に対応する図であり、第一活動量情報を処理対象とした場合の、活動継続期間の長さの累積相対度数分布を対数軸のグラフで示す図である。 図9は、図5に対応する図であり、第二活動量情報を処理対象とした場合の、活動継続期間の長さの累積相対度数分布を対数軸のグラフで示す図である。 図10は、活動継続期間の長さの累積相対度数分布と、関数F=1/Tとの距離を示すイメージ図である。 図11は、ある時点でMCIではないと診断された対象者の当該時点の4年前からの類似度の変化を示す図の一例である。 図12は、ある時点でMCIであると診断された対象者の当該時点の4年前からの類似度の変化を示す図の一例である。 図13は、ある時点でMCIではないと診断された対象者の、活動継続期間の長さの累積相対度数分布を対数軸のグラフで示す図である。 図14は、ある時点でMCIであると診断された対象者の、活動継続期間の長さの累積相対度数分布を対数軸のグラフで示す図である。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
(実施の形態)
[構成]
まず、実施の形態に係る認知機能判定システムの構成について説明する。図1は、実施の形態に係る認知機能判定システムの機能構成を示すブロック図である。
実施の形態に係る認知機能判定システム100は、対象者の活動量に基づいて当該対象者の認知機能を判定できるシステムである。認知機能判定システム100は、活動量計測装置10と、認知機能判定装置20と、表示装置30とを備える。
活動量計測装置10は、対象者に装着される装着型の活動量計である。活動量計測装置10は、電波センサなどを有する非接触型の活動量計であってもよい。活動量計測装置10は、対象者の活動量を計測する計測部11を備える。計測部11は、対象者の体の揺れなどに基づいて対象者の活動量を計測し、計測した活動量を示す活動量情報を出力する。活動量は、例えば、METs(メッツ)の単位で表現される。計測部11は、具体的には、加速度センサ等を含む計測回路(言い換えれば、計測モジュール)である。
また、活動量計測装置10は、通信機能を有し、活動量情報を認知機能判定装置20に送信する。活動量計測装置10は、例えば、無線通信によって活動量情報を認知機能判定装置に送信する。
認知機能判定装置20は、対象者の認知機能を判定するための情報処理を行う装置である。認知機能判定装置20は、具体的には、パーソナルコンピュータ等の据え置き型の情報端末であるが、スマートフォンまたはタブレット端末などの携帯型の情報端末であってもよい。認知機能判定装置20は、HEMS(Home Energy Management System)コントローラとして実現されてもよいし、クラウドサーバとして実現されてもよい。認知機能判定装置20は、具体的には、通信部21と、制御部22と、記憶部23とを備える。
通信部21は、認知機能判定装置20が活動量計測装置10及び表示装置30の各装置と通信を行うための通信回路(言い換えれば、通信モジュール)である。認知機能判定装置20は各装置と無線通信を行うが、有線通信を行ってもよい。通信部21が行う通信の通信規格については特に限定されない。通信部21は、取得部24及び出力部25を有する。
取得部24は、活動量計測装置10から活動量情報を取得する。出力部25は、判定部28による認知機能の判定結果を表示装置30に出力する。
制御部22は、対象者の認知機能の判定に関する情報処理を行う。制御部22は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサまたは専用回路によって実現されてもよい。制御部22は、具体的には、特定部26と、算出部27と、判定部28とを備える。特定部26、算出部27、及び、判定部28の動作の詳細については後述される。
記憶部23は、制御部22が実行する制御プログラムなどが記憶される記憶装置である。また、記憶部23には、取得部24によって取得された活動量情報が蓄積される。記憶部23は、例えば、半導体メモリによって実現される。
表示装置30は、出力部25から出力される判定結果に応じた画像を表示する。表示装置30は、例えば、ディスプレイ装置である。表示装置30は、通信部21と通信を行うことができ、かつ、映像を表示する機能を有する装置であればよく、例えば、スマートフォンまたはタブレット端末などの携帯型の情報端末であってもよい。認知機能判定システム100においては、表示装置30は、認知機能判定装置とは別の装置とされているが、表示装置30は、認知機能判定装置20の一部として実現されてもよい。つまり、表示装置30、認知機能判定装置20が備える表示部として実現されてもよい。
[動作]
次に、認知機能判定システム100の動作について説明する。図2は、認知機能判定システム100の動作のシーケンス図である。
まず、活動量計測装置10の計測部11は、対象者の活動量を計測し(S11)、計測された活動量を示す活動量情報を出力する(S12)。
認知機能判定装置20の取得部24は、活動量情報を取得する(S13)。取得された活動量情報は、制御部22によって記憶部23に記憶される(S14)。本動作では、記憶部23には、第一期間において計測された活動量を示す第一活動量情報と、第二期間において計測された活動量を示す第二活動量情報とが記憶されている。ここで、第一期間及び第二期間は、例えば、数週間程度の期間である。第二期間は、第一期間よりも後の期間であり、例えば、第一期間の満了後、数年が経過した後の期間である。
次に、特定部26は、取得部24によって取得された活動量情報であって記憶部23に記憶された活動量情報に基づいて、活動量が閾値を超えている期間である活動継続期間を特定する(S15)。図3は、活動継続期間を説明するための図である。
図3においては、単位時間あたりの活動量が棒グラフで示されている。縦軸は活動量を示し、横軸は時間を示している。活動継続期間は、活動量が継続して閾値を超えている期間であり、図3の例では、T1〜T7のそれぞれが活動継続期間となる。特定部26は、記憶部23に記憶された第一活動量情報及び第二活動量情報のそれぞれを処理対象として、活動継続期間の長さを特定する。なお、閾値は、例えば、1METsであるが、経験的または実験的に適宜定められればよい。
次に、算出部27は、特定部26によって特定された活動継続期間の長さの相対度数分布(例えば、相対度数分布を示すグラフ)と、関数F=1/T(F:相対度数、T:活動継続期間)との類似度を算出する(S16)。図4は、第一活動量情報を処理対象とした場合の、活動継続期間の長さの相対度数分布を示す図である。図5は、第二活動量情報を処理対象とした場合の、活動継続期間の長さの相対度数分布を示す図である。また、図4及び図5においては、関数F=1/Tも合わせて図示されている。
図4及び図5において、縦軸は相対度数を示し、横軸は活動継続期間を示す。相対度数は、特定された活動継続期間の総数を1としたときの割合で度数を示す。活動継続期間の長さの相対度数分布は、例えば、活動継続期間が1分未満である相対度数は0.5、1分以上2分未満である相対度数は0.3、・・のようにプロットされることで生成される。
算出部27は、具体的には、第一活動量情報を処理対象とした場合の活動継続期間の長さの相対度数分布と関数F=1/Tとの相関係数(つまり、図4における相関係数)を第一類似度として算出する。また、算出部27は、第二活動量情報を処理対象とした場合の活動継続期間の長さの相対度数分布と関数F=1/Tとの相関係数(つまり、図5における相関係数)を第二類似度として算出する。なお、算出部27は、相関係数の算出以外の方法によって類似度を算出してもよい。
次に、判定部28は、対象者の認知機能の判定処理を行う(S17)。図6は、対象者の認知機能の判定処理のフローチャートである。
判定部28は、第一類似度、及び、第二類似度の差(言い換えれば、同一の対象者に関する類似度の変化)に基づいて対象者の認知機能を判定する。図6に示されるように、判定部28は、具体的には、第二類似度が第一類似度よりも高いか否か判定する(S21)。第二類似度が第一類似度よりも高いと判定される場合(S21でYes)、つまり、第一期間の後の第二期間において第一期間よりも類似度が高くなっていると判定される場合、判定部28は、対象者の認知機能が低下していると判定する(S22)。一方、第二類似度が第一類似度以下であると判定される場合(S21でNo)、判定部28は、対象者の認知機能が低下していないと判定する(S23)。
なお、ステップS21においては、第二類似度が第一類似度よりも所定値以上高いか否かが判定されてもよい。この場合の所定値は0以上1未満の数値であり、例えば、経験的または実験的に定められる。
そして、図2に示されるように、図6の判定処理の後、出力部25は、判定結果を出力する(S18)。表示装置30は、判定結果を取得し(S19)、取得された判定結果に応じた画像を表示する(S20)。図7は、表示装置30が表示する画像の一例を示す図である、図7に示される画像は、判定処理において認知機能が低下していると判定された場合の画像である。
[動作の変形例1]
なお、ステップS16において、算出部27は、通常の相対度数分布に代えて、累積相対度数分布を算出してもよい。つまり、本明細書中の「相対度数分布」「相対度数」の用語は、「累積相対度数分布」「累積相対度数」に読み代えられてよい。累積相対度数分布においては、ある階級における相対度数は、その階級までの相対度数の全ての和によって定められる。これにより、通常の相対度数分布を用いる場合よりも判定の精度が向上される。
また、上記図4及び図5では、縦軸及び横軸は、通常軸であったが、縦軸及び横軸は、対数軸であってもよい。図8は、図4に対応する図であり、第一活動量情報を処理対象とした場合の、活動継続期間の長さの累積相対度数分布を対数軸のグラフで示す図である。図8は、認知機能が低下していない対象者の累積相対度数分布を示す図である。
一方、図9は、図5に対応する図であり、第二活動量情報を処理対象とした場合の、活動継続期間の長さの累積相対度数分布を対数軸のグラフで示す図である。図9は、認知機能が低下した(例えば、軽度認知障害(MCI)を発症した)対象者の累積相対度数分布を示す図である。
このように、累積相対度数分布(または相対度数分布)が対数軸のグラフで示されれば、累積相対度数分布(または相対度数分布)と関数F=1/Tとの類似度が見た目でわかりやすくなる効果が得られる。
なお、図10は、活動継続期間の長さの累積相対度数分布と、関数F=1/T(F:累積相対度数、T:活動継続期間)との距離を示すイメージ図であり、類似度(相関係数)は、このような距離に基づいて算出されるといえる。
[動作の変形例2]
ステップS21においては、判定部28は、第二類似度と第一類似度との差に基づく判定が行われてもよい。具体的には、判定部28は、第二類似度と第一類似度との差が閾値よりも大きい場合に対象者の認知機能が低下していると判定する。一方、判定部28は、第二類似度と第一類似度との差が閾値以下である場合には、対象者の認知機能が低下していないと判定する。
[認知機能判定システムを発明するに至った知見]
以下、上述の認知機能判定システム100を発明するに至った発明者らの知見について説明する。外部からの力または制約がなく自由に行動できる人の活動量を計測すると、活動継続期間の長さの相対度数分布(または累積相対度数分布。以下同様)は、関数F=1/Tに近づくとされている。
一般的には、人には外部から力または制約が加わっているから、活動継続期間の長さの相対度数分布と関数F=1/Tとの類似度は比較的低くなる。しかしながら、認知機能が衰えた高齢者は物事に対する興味が薄れるため、外を出歩かなくなるなど人と会う機会が少なくなる。そうすると、このような高齢者に対する外部からの力または制約は減少する。したがって、活動継続期間の長さの相対度数分布は、関数F=1/Tに近づくと考えられる。つまり、認知機能が低下すると、活動継続期間の長さの相対度数分布と関数F=1/Tとの類似度は比較的高くなると考えられる。
発明者らはこのような知見に基づき、上述の認知機能判定システム100(つまり、活動継続期間の長さの相対度数分布と関数F=1/Tとの類似度に基づいて認知機能の判定を行う認知機能判定システム100)を見出した。図11は、ある時点でMCIではないと診断された対象者の当該時点の4年前からの類似度の変化を示す図であり、図12は、ある時点でMCIであると診断された対象者の当該時点の4年前からの類似度の変化を示す図である。図11及び図12のいずれも複数の対象者の類似度の平均値を示している。
図11及び図12に示されるように、MCIであると判定された対象者の類似度は、MCIではないと判定された対象者の類似度よりも顕著に高くなっている。つまり、図11及び図12は、相対度数分布と関数F=1/Tとの類似度に基づいて認知機能の判定を行うことが可能であることを示している。
なお、図11は、より詳細には、4年前に健常であり、かつ、その後のある時点においても健常のままである対象者の複数人分の類似度の平均値を、4年前のとその後のある時点とで比較する図である。一方、図12は、4年前に健常であり、かつ、その後のある時点ではMCIを発症した対象者の複数人分の類似度の平均値を、4年前とその後のある時点とで比較する図である。
なお、図11のデータの対象となった集団に属する、健常な対象者の活動継続期間の長さの累積相対度数分布を対数軸のグラフで示すと図13のようになる。図13では、4年前の累積相対度数分布と、ある時点における累積相対度数分布とはいずれも関数F=1/Tから離れている。つまり、図13では、4年前の累積相対度数分布と関数F=1/Tとの第一類似度と、ある時点における累積相対度数分布と関数F=1/Tとの第二類似度とは、差が小さいことがわかる。
一方で、図12のデータの対象となった集団に属する、MCIの兆候が見られる対象者の活動継続期間の長さの累積相対度数分布を対数軸のグラフで示すと図14のようになる。図14では、4年前の累積相対度数分布は、関数F=1/Tと離れているが、ある時点における累積相対度数分布は明らかに関数F=1/Tに近づいている。つまり、図14では、4年前の累積相対度数分布と関数F=1/Tとの第一類似度と、ある時点における累積相対度数分布と関数F=1/Tとの第二類似度とは、差が大きいことがわかる。
このことから、上記動作の変形例2のように、第一類似度と第二類似度の差が閾値よりも大きい場合に対象者の認知機能が低下していると判定することは妥当であることがわかる。
[効果等]
以上説明したように、認知機能判定システム100は、対象者の活動量を示す活動量情報を取得する取得部24と、取得された活動量情報に基づいて、活動量が閾値を超えている期間である活動継続期間を特定する特定部26と、特定された活動継続期間の長さの相対度数分布と、関数F=1/T(F:相対度数、T:活動継続期間)との類似度を算出する算出部27と、第一期間における対象者の活動量に基づく上記類似度である第一類似度、及び、第一期間よりも後の第二期間における対象者の活動量に基づく上記類似度である第二類似度の差に基づいて対象者の認知機能を判定する判定部28とを備える。
このような認知機能判定システム100は、対象者の活動量に基づいて、当該対象者の認知機能を判定することができる。
また、例えば、判定部28は、第二類似度が第一類似度よりも高い場合に対象者の認知機能が低下していると判定する。
このような認知機能判定システム100は、対象者の活動量に基づいて、当該対象者の認知機能が低下しているか否かを判定することができる。
また、例えば、算出部27は、上記相対度数分布と上記関数との相関係数を類似度として算出する。
このような認知機能判定システム100は、上記相対度数分布と上記関数との相関係数に基づいて、第一類似度及び第二類似度を算出することができる。
また、例えば、認知機能判定システム100は、さらに、対象者の活動量を計測し、計測された活動量を示す活動量情報を出力する計測部11を備える。取得部24は、計測部11によって出力された活動量情報を取得する。
このような認知機能判定システム100は、対象者の活動量を実測することができる。
また、例えば、判定部28は、第二類似度と第一類似度との差が閾値よりも大きい場合に対象者の認知機能が低下していると判定する。
このような認知機能判定システム100は、第二類似度及び第一類似度の差と、閾値との比較に基づいて、当該対象者の認知機能が低下しているか否かを判定することができる。
また、例えば、相対度数分布は、累積相対度数分布である。
このような認知機能判定システム100は、対象者の認知機能の判定精度を向上することができる。
また、認知機能判定システム100は、さらに、判定部28による判定結果を出力する出力部25を備える。
このような認知機能判定システム100は、対象者の認知機能の判定結果を出力することができる。
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態のフローチャートで説明された処理の順序は、一例である。複数の処理の順序は変更されてもよいし、複数の処理は並行して実行されてもよい。また、上記実施の形態において、特定の処理部が実行する処理を別の処理部が実行してもよい。
また、上記実施の形態における装置間の通信方法については特に限定されるものではない。装置間では、無線通信が行われてもよいし、有線通信が行われてもよい。また、装置間では、無線通信及び有線通信が組み合わされてもよい。また、上記実施の形態において2つの装置が通信を行う場合、2つの装置間には図示されない中継装置が介在してもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また、各構成要素は、ハードウェアによって実現されてもよい。例えば、各構成要素は、回路(または集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
また、認知機能判定システムは、単一の装置として実現されてもよいし、複数の装置によって実現されてもよい。認知機能判定システムが複数の装置によって実現される場合、認知機能判定システムが備える構成要素は、複数の装置にどのように振り分けられてもよい。
また、本発明の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
例えば、本発明は、認知機能判定システムなどのコンピュータによって実行される認知機能判定方法として実現されてもよいし、このような認知機能判定方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよい。また、本発明は、このようなプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現されてもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
11 計測部
24 取得部
25 出力部
26 特定部
27 算出部
28 判定部
100 認知機能判定システム

Claims (9)

  1. 対象者の活動量を示す活動量情報を取得する取得部と、
    取得された前記活動量情報に基づいて、前記活動量が閾値を超えている期間である活動継続期間を特定する特定部と、
    特定された前記活動継続期間の長さの相対度数分布と、関数F=1/T(F:相対度数、T:活動継続期間)との類似度を算出する算出部と、
    第一期間における前記対象者の活動量に基づく前記類似度である第一類似度、及び、前記第一期間よりも後の第二期間における前記対象者の活動量に基づく前記類似度である第二類似度の差に基づいて前記対象者の認知機能を判定する判定部とを備える
    認知機能判定システム。
  2. 前記判定部は、前記第二類似度が前記第一類似度よりも高い場合に前記対象者の認知機能が低下していると判定する
    請求項1に記載の認知機能判定システム。
  3. 前記算出部は、前記相対度数分布と前記関数との相関係数を前記類似度として算出する
    請求項1または2に記載の認知機能判定システム。
  4. さらに、前記対象者の活動量を計測し、計測された活動量を示す前記活動量情報を出力する計測部を備え、
    前記取得部は、前記計測部によって出力された前記活動量情報を取得する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の認知機能判定システム。
  5. 前記判定部は、前記第二類似度と前記第一類似度との差が閾値よりも大きい場合に前記対象者の認知機能が低下していると判定する
    請求項1に記載の認知機能判定システム。
  6. 前記相対度数分布は、累積相対度数分布である
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の認知機能判定システム。
  7. さらに、前記判定部による判定結果を出力する出力部を備える
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の認知機能判定システム。
  8. 対象者の活動量を示す活動量情報を取得し、
    取得された前記活動量情報に基づいて、前記活動量が閾値を超えている期間である活動継続期間を特定し、
    特定された前記活動継続期間の長さの相対度数分布と、関数F=1/T(F:相対度数、T:活動継続期間)との類似度を算出し、
    第一期間における前記対象者の活動量に基づく前記類似度である第一類似度、及び、前記第一期間よりも後の第二期間における前記対象者の活動量に基づく前記類似度である第二類似度の差に基づいて前記対象者の認知機能を判定する
    認知機能判定方法。
  9. 請求項8に記載の認知機能判定方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
JP2019090833A 2018-06-27 2019-05-13 認知機能判定システム、作動方法、及び、プログラム Active JP7245463B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018122304 2018-06-27
JP2018122304 2018-06-27

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020006146A true JP2020006146A (ja) 2020-01-16
JP7245463B2 JP7245463B2 (ja) 2023-03-24

Family

ID=69149919

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019090833A Active JP7245463B2 (ja) 2018-06-27 2019-05-13 認知機能判定システム、作動方法、及び、プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7245463B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019082691A1 (ja) * 2017-10-23 2019-05-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 認知症判定システム

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019082691A1 (ja) * 2017-10-23 2019-05-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 認知症判定システム

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
矢野 和男、外7名: "ウエアラブル技術による幸福感の計測 —知識労働やサービス業務の生産性を飛躍させるテクノロジー—", 日立評論, vol. Vol.97, No.06-07, JPN6022052979, 2015, pages 78 - 83, ISSN: 0004947195 *
阿部 賢吾、外5名: "軽度な認知機能低下を示す高齢者の早期検知", パナソニック技報, vol. 64, no. 2, JPN6022052981, 15 November 2018 (2018-11-15), pages 48 - 53, ISSN: 0004947196 *

Also Published As

Publication number Publication date
JP7245463B2 (ja) 2023-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA3070980C (en) Methods and systems for forecasting seizures
US20140206946A1 (en) Apparatus and method for measuring stress based on behavior of a user
US11141095B2 (en) Method and system for detecting concussion
JP5920364B2 (ja) 情報処理装置、代表波形生成方法および代表波形生成プログラム
JP2013042768A (ja) 情報処理装置および方法、プログラム、並びに記録媒体
CN110868912B (zh) 神经生理信号中的伪影的移除
IL265860A (en) A method and device for detecting sensing inputs that affect a person's working memory load
KR102177740B1 (ko) 인지 능력 평가 방법, 이의 시스템 및 이를 위한 웨어러블 디바이스
CN117275673A (zh) 一种用于提升分配注意的认知训练设备和方法
JP2020507434A (ja) 痒みの監視及び計測用のシステム及び方法
JP2020006146A (ja) 認知機能判定システム、認知機能判定方法、及び、プログラム
JP2016209404A (ja) ストレス検知システム
JP7257381B2 (ja) 判定システムおよび判定方法
JP2021053261A (ja) 解析方法、解析装置、プログラム
US20230293089A1 (en) Brain function determination apparatus, brain function determination method, and computer-readable medium
CN111743552A (zh) 心理测量与干预系统及方法
JP7289095B2 (ja) 睡眠教育システム、睡眠教育方法及びプログラム
JP2015029609A (ja) 嗜好性評価方法、嗜好性評価装置およびプログラム
TWI856747B (zh) 睡眠覺醒判定系統、睡眠覺醒判定方法以及電腦程式
JP2020010881A (ja) 検出装置、ウェアラブルセンシングデバイス、検出方法、およびプログラム
JP6819793B2 (ja) センサ装置、センシング方法及びプログラム
EP4202820A1 (en) Information processing device, information processing method, and program
JP2017189488A (ja) コンテンツ評価装置、コンテンツ評価方法、プログラム
JP2021142286A (ja) 睡眠状態評価装置、睡眠状態評価方法および睡眠状態評価プログラム
JP2021053260A (ja) 質問制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220311

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230303

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7245463

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150