JP2020005787A - 安全確認喚起具 - Google Patents
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Abstract
【課題】安全確認の不実施を抑制する。【解決手段】手術の際に医療者間の安全確認の実施を喚起する安全確認喚起具5は、喚起具本体51と、表示部52とを備える。喚起具本体51は、手術に使用される予定のドレープ1に取り付けられる。表示部52は、喚起具本体51上に位置する。表示部52には、安全確認の実施を喚起する表示が設けられる。手術が開始される際には、医療者が当該医療機器を視認するため、当該医療機器に取り付けられた安全確認喚起具5の表示部52も視認する。これにより、医療者間の安全確認の実施が、医療者に対して喚起される。その結果、当該安全確認の不実施を抑制することができ、手術の安全性を向上することができる。【選択図】図1
Description
本発明は、手術の際に医療者間の安全確認の実施を喚起する安全確認喚起具に関する。
従来、外科手術で執刀を開始する際に、手術部位の間違いや患者の取り違え等を防止するために、手術に従事する医療者(例えば、執刀医、麻酔医および看護師)が作業を停止して、全員で最終的な確認をすることが行われている。当該確認は、WHO発行の「安全な手術のためのガイドライン2009」において「タイムアウト」または「術前の休止」と呼ばれる安全確認行動である。
タイムアウトを実施するように促すための製品として、「TIME OUTビーコン(ニプロ株式会社)」という製品が知られている。当該製品は、主面に「TIME OUT」と印刷された矩形の不織布であり、メイヨースタンドや機器台の上面上に載置される。
ところで、上述の不織布シートがメイヨースタンド等の上面に載置されていても、医療者が無意識的に当該不織布シートを撤去し、安全確認を実施することなく執刀を開始するおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、安全確認の不実施を抑制することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、手術の際に医療者間の安全確認の実施を喚起する安全確認喚起具であって、手術に使用される予定の医療機器に取り付けられる、または、前記医療機器の一部である喚起具本体と、前記喚起具本体上において安全確認の実施を喚起する表示が設けられた表示部とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の安全確認喚起具であって、前記医療機器はドレープである。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の安全確認喚起具であって、前記ドレープは、患者の術野を露出させるための開口を有し、前記喚起具本体は、前記開口に重ねられた状態で前記開口の周囲に着脱自在に取り付けられて前記開口を閉塞する。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の安全確認喚起具であって、前記喚起具本体は、透明または半透明である。
請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の安全確認喚起具であって、前記ドレープは、不潔面側において前記開口の周囲に配置されて患者に貼付される粘着層と、前記粘着層を被覆する剥離フィルムとを備え、前記剥離フィルムと前記喚起具本体とは前記開口を介して接合されている。
請求項6に記載の発明は、請求項2に記載の安全確認喚起具であって、前記ドレープは、患者の術野からの液体を受けるパウチを有し、前記喚起具本体は、前記パウチの受液口近傍に着脱自在に取り付けられて前記受液口を閉塞する。
請求項7に記載の発明は、請求項2に記載の安全確認喚起具であって、前記ドレープは、全身麻酔手術用ドレープであり、前記喚起具本体は、前記ドレープのうち患者の頭部近傍の部位に位置する。
請求項8に記載の発明は、請求項2に記載の安全確認喚起具であって、前記喚起具本体は、使用前の折り畳まれた状態の前記ドレープに巻かれて折り畳まれた状態を維持する帯状部材である。
請求項9に記載の発明は、請求項2に記載の安全確認喚起具であって、前記喚起具本体は、使用前の折り畳まれた状態の前記ドレープの内部に配置され、前記ドレープが展開される際に露出するシート部材である。
請求項10に記載の発明は、請求項1に記載の安全確認喚起具であって、前記医療機器は、術野の消毒に利用される消毒用器具である。
請求項11に記載の発明は、請求項1ないし10のいずれか1つに記載の安全確認喚起具であって、前記表示部は、安全確認の内容を示すチェックリストを含む。
本発明によれば、安全確認の不実施を抑制することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る安全確認喚起具5が設けられた医療機器1を示す平面図である。図1に例示する医療機器1は、手術に使用される予定の医療用ドレープであり、以下単に「ドレープ1」と呼ぶ。ドレープ1は、手術の際に患者を被覆することにより、不潔領域である患者の体表から清潔領域を隔離するシート状の部材である。ドレープ1は、例えば、患者の腹部や胸部の手術に利用される全身麻酔手術用のドレープである。
図2は、使用状態のドレープ1を示す斜視図である。ドレープ1は、例えば、手術台上にて仰臥位をとる患者の頭部から脚部までの略全身を覆う。ドレープ1の頭部側の部位は、上方(または斜め上方)に立ち上げられた状態で支持される。ドレープ1のうち、当該立ち上げられた部位を、「立ち上がり部19」と呼ぶ。立ち上がり部19により、患者の頭部と手術部位との間に、いわゆるスクリーンが形成される。手術の際には、当該スクリーンの頭部側(すなわち、不潔領域)に、例えば、麻酔用の装置が配置され、麻酔医が立つ。
図1では、ドレープ1を展開した状態で示す。図1中の上下方向は、患者の頭部、頸部、体幹の体軸を貫く体軸方向に対応する。以下の説明では、図1中の上下方向を「前後方向」といい、頭部側を「前側」、脚部側を「後側」という。図1中の左右方向は、仰臥位の患者の左右方向に対応し、以下、単に「左右方向」という。
ドレープ1は、ドレープ本体11と、2つの医療用パウチ2(以下、単に「パウチ2」という。)とを備える。ドレープ本体11は、患者を覆うシート状の部材であり、例えば、不織布により形成される。以下の説明では、ドレープ本体11の患者とは反対側の面を「清潔面111」といい、ドレープ本体11の患者側の面を「不潔面112」という。図1では、清潔面111を手前側にしてドレープ1を描いている。
ドレープ本体11には、患者の術野(すなわち、手術部位)を露出させるための開口110が設けられる。開口110の平面視における形状は、例えば略円形である。図3は、ドレープ本体11の開口110近傍の部位を示す断面図である。図3では、上述のパウチ2の図示を省略している。ドレープ本体11の不潔面112には、開口110の周囲を囲む粘着層114が設けられる。ドレープ1の使用時には、粘着層114により、ドレープ本体11の不潔面112が患者の手術部位の周囲に貼付される。これにより、開口110が手術部位からずれることが防止される。
使用前のドレープ1では、粘着層114の下面(すなわち、ドレープ本体11とは反対側の面)は、剥離フィルム115により覆われている。図4は、剥離フィルム115の平面図である。図4では、粘着層114を破線にて併せて示す。図3および図4に示すように、粘着層114は、開口110の周縁に沿う略円環状である。剥離フィルム115も、開口110の周縁に沿う略円環状である。剥離フィルム115は、例えば、樹脂または紙により形成される。剥離フィルム115は、剥離可能に粘着層114に粘着されている。
剥離フィルム115は、被覆部116と、接続部117とを備える。被覆部116は、粘着層114の下面を覆う略円環状の部位であり、周方向の1箇所(図4に示す例では、左端部)において、非連続となっている。具体的には、被覆部116の周方向の当該1箇所には、内周縁から外周縁に至る切断線118(例えば、極細いスリット)が設けられている。接続部117は、周方向における切断線118の一方側にて、被覆部116のうち切断線118に隣接する部位から内側に突出する帯状の部位である。被覆部116と接続部117とは、例えば、一繋がりの部材である。
接続部117は、開口110の周縁よりも内側に突出し、開口110を介して安全確認喚起具5へと延びる。接続部117の先端部は、安全確認喚起具5の裏側(すなわち、患者側)の面に接合されている。接続部117の先端部と安全確認喚起具5とは、例えば、図示省略の両面テープ等により接合されており、当該接合の強度は、剥離フィルム115と粘着層114との粘着力よりも大きい。
なお、開口110の平面視における形状は、円形以外の様々な形状(例えば、略矩形)であってもよい。開口110の平面視における形状が円形以外である場合、粘着層114の形状は、円環状ではなく、開口110の周縁に沿う略環状である。また、剥離フィルム115の被覆部116は、開口110の周縁に沿う略環状の部位であり、接続部117は、被覆部116の切断線118近傍から被覆部116の内側に突出する帯状の部位である。
使用前のドレープ本体11の開口110は、安全確認喚起具5により閉塞されている。安全確認喚起具5は、手術の際に医療者間の安全確認の実施を喚起するための部材である。安全確認喚起具5は、シート状の部材であり、開口110に重ねられた状態で、ドレープ本体11の開口110の周囲の部位に、着脱自在に取り付けられている。安全確認喚起具5は、例えば、安全確認喚起具5の下面(すなわち、患者側の面)の周縁部に設けられた粘着層55により、ドレープ本体11に貼付されている。安全確認喚起具5の平面視における形状は、例えば略矩形である。安全確認喚起具5の当該形状は、矩形以外の様々な形状(例えば、略円形)であってもよい。
安全確認喚起具5は、例えば、ポリエチレン等の透明または半透明の樹脂材料により形成される。したがって、医療者は、安全確認喚起具5を介してドレープ本体11の開口110、および、開口110から露出する術野を視認可能である。医療者は、安全確認喚起具5および開口110を介して患者の身体を視認しつつ、開口110を所望の位置に配置させてドレープ本体11により患者を被覆する。
図1および図2に示すように、安全確認喚起具5は、喚起具本体51と、表示部52とを備える。喚起具本体51は、シート状の部位であり、上述の粘着層によりドレープ本体11に取り付けられる。表示部52は、喚起具本体51の上面(すなわち、患者側とは反対側の面)に位置する。表示部52には、執刀前の安全確認(いわゆる、タイムアウト)の実施を喚起する表示が設けられる。図1に示す例では、表示部52には、「タイムアウト」という文字が印刷されている。換言すれば、表示部52は、喚起具本体51の上面において、「タイムアウト」という文字が印刷されている領域を示す。
執刀(すなわち、患者の皮膚切開)を開始する際には、安全確認喚起具5をドレープ本体11から取り外し、開口110から術野を露出させる必要がある。安全確認喚起具5を取り外そうとすると、安全確認喚起具5の表示部52が医療者に視認されるため、医療者間の安全確認(すなわち、タイムアウト)の実施が喚起される。そして、医療者間において安全確認が行われた後、安全確認喚起具5をドレープ1から剥離させて取り外す。安全確認喚起具5がドレープ本体11から離れる際には、安全確認喚起具5に接合されている剥離フィルム115の接続部117(図3参照)が、ドレープ本体11の開口110を介して引っ張り出される。そして、剥離フィルム115の被覆部116が、接続部117により引っ張られて粘着層114から剥離し、粘着層114上から除去される。剥離フィルム115は、患者とドレープ本体11との間から開口110を介して取り出され、安全確認喚起具5と共に廃棄される。その後、粘着層114を患者の皮膚に粘着させることにより、開口110の位置が固定され、執刀が開始される。
図1に例示するドレープ1では、2つのパウチ2は、ドレープ本体11の清潔面111上において開口110の左右両側に配置され、開口110近傍に固定される。パウチ2は、ドレープ本体11の開口110に向かって開口可能な袋状の部材である。2つのパウチ2は、互いに同様の形状および構造を有する。各パウチ2は、例えば、患者の手術部位からの液体を受ける受液袋として利用される。図1に示す例では、パウチ2の平面視における形状は略矩形である。パウチ2の平面視における形状は様々に変更されてよい。
パウチ2は、例えば、2枚のシート部材を重ね、ドレープ本体11の開口110に向かって開口する受液口21を除いて当該2枚のシート部材の周縁部を接合することにより形成される。手術の際には、受液口21近傍において、当該2枚のシート部材を離間させることにより、受液口21を大きく開口させる。
パウチ2の受液口21近傍には、受液口21を開口させた状態で維持するための保形部材22が、上記シート部材に取り付けられている。保形部材22は、例えば、受液口21に沿って延びる略帯状の部材である。保形部材22は、好ましくは、アルミニウムやポリエチレン等の容易に塑性変形可能な(すなわち、形状が容易に変更可能な)材料により形成される。保形部材22の中央部をドレープ本体11から離れるように湾曲させることにより、受液口21が開口した状態で維持される。なお、パウチ2は、電気メス等の手術器具を収容する収容袋等、様々な用途で使用されてもよい。
以上に説明したように、手術の際に医療者間の安全確認の実施を喚起する安全確認喚起具5は、喚起具本体51と、表示部52とを備える。喚起具本体51は、手術に使用される予定の医療機器(すなわち、ドレープ1)に取り付けられる。表示部52は、喚起具本体51上に位置する。表示部52には、安全確認の実施を喚起する表示が設けられる。
手術が開始される際には、医療者が当該医療機器を視認するため、当該医療機器に取り付けられた安全確認喚起具5の表示部52も視認する。これにより、医療者間の安全確認(すなわち、タイムアウト)の実施が、医療者に対して喚起される。その結果、当該安全確認の不実施を抑制することができ、手術の安全性を向上することができる。
上記医療機器は、ドレープ1であることが好ましい。ドレープ1による患者の被覆は、必ず執刀開始よりも前に行われるため、執刀を開始しようとする際に、医療者が安全確認喚起具5を、より確実に視認することができる。これにより、医療者間の安全確認の不実施を、さらに抑制することができる。
上述のように、ドレープ1は、患者の術野を露出させるための開口110を有する。また、喚起具本体51は、開口110に重ねられた状態で開口110の周囲に着脱自在に取り付けられて開口110を閉塞することが好ましい。この場合、安全確認喚起具5をドレープ1から取り外さない限り、執刀を開始することができないため、執刀を開始しようとする際に、医療者が安全確認喚起具5をさらに確実に視認することができる。その結果、医療者間の安全確認の不実施を、より一層抑制することができる。また、安全確認喚起具5をドレープ1から容易に取り外すことができるため、当該安全確認の終了後、速やかに執刀を開始することができる。
上述のように、喚起具本体51は、透明または半透明であることが好ましい。これにより、安全確認喚起具5および開口110を介して患者の身体を視認することができるため、ドレープ1を適切な位置に容易に設置することができる。
上述のように、ドレープ1は、不潔面112側において開口110の周囲に配置されて患者に貼付される粘着層114と、粘着層114を被覆する剥離フィルム115と、を備える。また、剥離フィルム115と喚起具本体51とは、開口110を介して接合されていることが好ましい。これにより、安全確認喚起具5をドレープ1から取り外す際に、剥離フィルム115の除去も並行して行うことができる。その結果、安全確認の終了から執刀開始までの作業を減らすことができる。
図1に例示する安全確認喚起具5では、表示部52に「タイムアウト」の文字が表示されているが、当該表示は様々に変更されてよい。例えば、当該文字は英語表記であってもよい。あるいは、文字以外の注意喚起記号が、文字と共に、または、単独で表示部52に表示されてもよい。
また、安全確認喚起具5の表示部52では、図5に例示するように、チェックリスト53が「タイムアウト」の文字と共に表示されていてもよい。チェックリスト53は、例えば、医療者間の安全確認において確認すべき項目(例えば、患者名、手術法および手術部位等)を箇条書きに印刷したものである。このように、表示部52が、安全確認の内容を示すチェックリスト53を含むことにより、医療者は、当該安全確認の内容を目視しつつ医療者間の安全確認を行うことができる。これにより、医療者間の安全確認の正確性を向上することができる。後述する安全確認喚起具5a〜5fにおいても同様である。
次に、図6を参照しつつ、本発明の第2の実施の形態に係る安全確認喚起具5aについて説明する。図6は、図1と同様に、ドレープ1の平面図である。図6に示す例では、図1に示す安全確認喚起具5に代えて、2つの安全確認喚起具5aがドレープ1に取り付けられている。各安全確認喚起具5aは、上述の安全確認喚起具5と同様に、喚起具本体51aと、表示部52aとを備えるシート状の部材である。
安全確認喚起具5aの喚起具本体51aは、ドレープ本体11の開口110とは重なっておらず、パウチ2の受液口21近傍に着脱自在に取り付けられる。詳細には、喚起具本体51aは、パウチ2の受液口21を部分的に(または、全体的に)閉塞するように、パウチ2の上記2枚のシート部材に跨がってパウチ2に取り付けられる。図6に示す例では、喚起具本体51aは、パウチ2の受液口21に沿う方向(すなわち、前後方向)に略平行に延びる略帯状であり、粘着層(図示省略)を介してパウチ2に貼付されている。
喚起具本体51aは、例えば、不織布または樹脂等により形成された不透明のシート部材である。喚起具本体51aの色は、パウチ2およびドレープ本体11の色と異なる色であることが好ましい。これにより、パウチ2上における安全確認喚起具5aの存在を容易に視認することができる。安全確認喚起具5aでは、喚起具本体51aの上面の略全体が、「タイムアウト」の文字(すなわち、安全確認の実施を喚起する表示)が設けられた表示部52aである。
執刀を開始する前には、安全確認喚起具5aをパウチ2から取り外し、保形部材22を湾曲させて受液口21を開口させる必要がある。安全確認喚起具5aを取り外そうとすると、安全確認喚起具5aの表示部52aが医療者に視認されるため、医療者間の安全確認(すなわち、タイムアウト)の実施が喚起される。そして、医療者間において安全確認が行われると、安全確認喚起具5aをパウチ2から取り外し、受液口21を開口させた後に執刀が開始される。
上述のように、ドレープ1は、患者の術野からの液体を受けるパウチ2を有することが好ましい。また、喚起具本体51aは、パウチ2の受液口21近傍に着脱自在に取り付けられて受液口21を閉塞することが好ましい。この場合、安全確認喚起具5aをパウチ2から取り外さない限り、パウチ2の受液口21を開口することができないため、第1の実施の形態と略同様に、医療者が執刀を開始しようとする際に、安全確認喚起具5aをさらに確実に視認することができる。その結果、医療者間の安全確認の不実施を、より一層抑制することができる。また、安全確認喚起具5aをパウチ2から容易に取り外すことができるため、当該安全確認の終了後、速やかに執刀を開始することができる。
次に、図7を参照しつつ、本発明の第3の実施の形態に係る安全確認喚起具5bについて説明する。図7は、図2と同様に、使用状態のドレープ1を示す斜視図である。図7に示す例では、図2に示す安全確認喚起具5に代えて、安全確認喚起具5bがドレープ1に取り付けられている。安全確認喚起具5bは、上述の安全確認喚起具5と同様に、喚起具本体51bと、表示部52bとを備えるシート状の部材である。
安全確認喚起具5bの喚起具本体51bは、ドレープ本体11の開口110とは重なっておらず、ドレープ1のうち患者の頭部近傍の部位に取り付けられる。図7に示す例では、喚起具本体51bは、ドレープ本体11の立ち上がり部19の不潔面112において、左右方向の略中央部に取り付けられ、患者の頭部の上方に位置する。喚起具本体51bは、略矩形状であり、粘着層(図示省略)を介してドレープ本体11に貼付されている。喚起具本体51bは、例えば、不織布または樹脂等により形成された不透明のシート部材である。喚起具本体51bの色は、ドレープ本体11の色と異なる色であることが好ましい。これにより、ドレープ本体11上における安全確認喚起具5bの存在を容易に視認することができる。
安全確認喚起具5bでは、喚起具本体51bのドレープ本体11とは反対側の面の上部が、「タイムアウト」の文字(すなわち、安全確認の実施を喚起する表示)が設けられた表示部52bである。安全確認喚起具5bは、例えば、ドレープ1の不潔面112側から視認可能であり、清潔面111側からは視認不能である。
執刀を開始する前には、ドレープ本体11の立ち上がり部19の不潔面112側に位置する医療者(例えば、麻酔医)が、執刀開始前に患者の表情等を確認する際に、安全確認喚起具5bの表示部52bを視認することにより、医療者間の安全確認(すなわち、タイムアウト)の実施が喚起される。そして、安全確認喚起具5bを視認した医療者の声掛け等を契機として、医療者間において安全確認が行われ、その後、執刀が開始される。
上述のように、ドレープ1は、全身麻酔手術用ドレープであることが好ましい。また、喚起具本体51bは、ドレープ1のうち患者の頭部近傍の部位に位置することが好ましい。これにより、第1の実施の形態と略同様に、執刀開始前に医療者が安全確認喚起具5bをさらに確実に視認することができる。その結果、医療者間の安全確認の不実施を、より一層抑制することができる。また、麻酔医が安全確認喚起具5bを視認して当該安全確認の実施を指示することにより、看護士が指示する場合に比べて、安全確認が速やかに実施されることが考えられる。したがって、安全確認喚起具5bは、患者の頭部近傍の部位のうち、麻酔医が視認しやすい上述の位置に配置されることがさらに好ましい。
次に、図8を参照しつつ、本発明の第4の実施の形態に係る安全確認喚起具5cについて説明する。図8は、使用前の折り畳まれた状態のドレープ1を示す斜視図である。図8に示す例では、安全確認喚起具5cがドレープ1に取り付けられている。
安全確認喚起具5cは、喚起具本体51cと、表示部52cとを備える。喚起具本体51cは、手術に使用される予定のドレープ1に取り付けられる帯状部材である。喚起具本体51cは、使用前の折り畳まれた状態のドレープ1に巻かれて、ドレープ1の折り畳まれた状態を維持する。
喚起具本体51cは、不織布または紙等の材料により形成されており、好ましくは、ハサミ等の道具を使用することなく、医療者が指先で容易に引き裂くことが可能である。喚起具本体51cの色は、ドレープ本体11の色と異なる色であることが好ましい。これにより、安全確認喚起具5cの存在を容易に視認することができる。安全確認喚起具5cでは、喚起具本体51cのドレープ1とは反対側の面が、「タイムアウト」の文字(すなわち、安全確認の実施を喚起する表示)が設けられた表示部52cである。
執刀を開始する前には、ドレープ1による患者の被覆が行われる。また、ドレープ1により患者を被覆するためには、安全確認喚起具5cを引き裂く等してドレープ1から取り外し、折り畳まれた状態のドレープ1を展開する必要がある。安全確認喚起具5cを取り外そうとすると、安全確認喚起具5cの表示部52cが医療者に視認されるため、医療者間の安全確認(すなわち、タイムアウト)の実施が喚起される。そして、医療者間において安全確認が行われると、安全確認喚起具5cをドレープ1から取り外し、ドレープ1により患者を被覆した後に執刀が開始される。
上述のように、喚起具本体51cは、使用前の折り畳まれた状態のドレープ1に巻かれて折り畳まれた状態を維持する帯状部材であることが好ましい。この場合、安全確認喚起具5cをドレープ1から取り外さない限り、ドレープ1により患者を被覆することができないため、第1の実施の形態と略同様に、医療者が執刀を開始しようとする際に、安全確認喚起具5cをさらに確実に視認することができる。その結果、医療者間の安全確認の不実施を、より一層抑制することができる。
次に、図9を参照しつつ、本発明の第5の実施の形態に係る安全確認喚起具5dについて説明する。図9は、使用前の折り畳まれた状態のドレープ1を展開する途上の状態を示す斜視図である。図9に示す例では、安全確認喚起具5dがドレープ1に取り付けられている。
安全確認喚起具5dは、喚起具本体51dと、表示部52dとを備える。喚起具本体51dは、手術に使用される予定のドレープ1に取り付けられるシート部材である。喚起具本体51dは、使用前の折り畳まれた状態のドレープ1の内部に配置される。図9に示す例では、喚起具本体51dは、2つ折りにされたドレープ1の上下2つの部位の間に挟まれており、当該2つの部位のうち上側の部位が持ち上げられて下側の部位から上方へと離間することにより視認可能となる。喚起具本体51dの平面視における形状は、図9に示すように略矩形であってもよく、矩形以外の様々な形状(例えば、略円形等)であってもよい。
喚起具本体51dは、例えば、下面に粘着層(図示省略)が設けられており、当該粘着層によりドレープ1に着脱自在に貼付されていてもよい。あるいは、ドレープ1の上記2つの部位の間に、特に固定されることなく、単に挟まれていてもよい。喚起具本体51dは、例えば、不織布または樹脂等により形成された不透明のシート部材である。喚起具本体51dの色は、ドレープ本体11の色と異なる色であることが好ましい。これにより、ドレープ本体11上における安全確認喚起具5dの存在を容易に視認することができる。図9に例示する安全確認喚起具5dでは、喚起具本体51dの上面の中央部が、「タイムアウト」の文字(すなわち、安全確認の実施を喚起する表示)が設けられた表示部52dである。当該表示は、安全確認喚起具5dの両面に設けられてもよい。
執刀を開始する前には、ドレープ1による患者の被覆が行われる。また、ドレープ1により患者を被覆するためには、当該ドレープ1を展開し、安全確認喚起具5dをドレープ1の内部から取り出す必要がある。安全確認喚起具5dを取り出そうとすると、安全確認喚起具5dの表示部52dが医療者に視認されるため、医療者間の安全確認(すなわち、タイムアウト)の実施が喚起される。そして、医療者間において安全確認が行われると、安全確認喚起具5dをドレープ1から取り出し、ドレープ1により患者を被覆した後に執刀が開始される。
上述のように、喚起具本体51dは、使用前の折り畳まれた状態のドレープ1の内部に配置され、ドレープ1が展開される際に露出するシート部材であることが好ましい。この場合、安全確認喚起具5dをドレープ1から取り出さない限り、ドレープ1により患者を被覆することができないため、第1の実施の形態と略同様に、医療者が執刀を開始しようとする際に、安全確認喚起具5dをさらに確実に視認することができる。その結果、医療者間の安全確認の不実施を、より一層抑制することができる。また、喚起具本体51dがシート部材であるため、折り畳まれた状態のドレープ1が厚くなることを防止または抑制することができる。
次に、図10を参照しつつ、本発明の第6の実施の形態に係る安全確認喚起具5e,5fについて説明する。図10は、安全確認喚起具5e,5fが設けられた医療機器4を示す斜視図である。図10に例示する医療機器4は、手術に使用される予定の医療用鉗子であり、以下単に「鉗子4」と呼ぶ。鉗子4は、術野の消毒に利用される消毒用器具(すなわち、消毒用鉗子)である。
鉗子4は、第1アーム41と、第2アーム42と、軸部43とを備える。第2アーム42は、第1アーム41と交差する。軸部43は、第1アーム41と第2アーム42との交差位置にて、第1アーム41と第2アーム42とを回転自在に連結する。第1アーム41および第2アーム42の後端(すなわち、鉗子4を使用する医療者の手元側の端部)には、医療者の指が挿入される孔を有する第1指孔部413および第2指孔部423が設けられる。
第1アーム41は、第1柄部411と、第1挟持部412と、上述の第1指孔部413とを備える。第1柄部411は、軸部43から後方(すなわち、医療者の手元側)に延びる略棒状の部位である。第1指孔部413は、第1柄部411の後端に接続される。第1挟持部412は、軸部43から前方に延びる略棒状の部位である。第2アーム42は、第2柄部421と、第2挟持部422と、上述の第2指孔部423とを備える。第2柄部421は、軸部43から後方(すなわち、医療者の手元側)に延びる略棒状の部位である。第2指孔部423は、第2柄部421の後端に接続される。第2挟持部422は、軸部43から前方に延びる略棒状の部位である。
鉗子4が使用される際には、医療者の指(例えば、親指および中指)が第1指孔部413の孔および第2指孔部423の孔に挿入される。そして、第1指孔部413と第2指孔部423とを近付けることにより、第1挟持部412と第2挟持部422とが互いに近づき、第1挟持部412および第2挟持部422の先端部により、消毒用の綿球等が挟持される。
第1アーム41の第1柄部411には、安全確認喚起具5eが取り付けられている。安全確認喚起具5eは、喚起具本体51eと、表示部52eとを備える。喚起具本体51eは、例えば、略コの字状の弾性変形可能な樹脂部材であり、第1柄部411を挟持するように取り付けられる。あるいは、喚起具本体51eは、第1柄部411が挿入される略筒状の部材であってもよい。喚起具本体51eの色は、鉗子4の第1柄部411の色と異なる色であることが好ましい。これにより、第1柄部411上における安全確認喚起具5eの存在を容易に視認することができる。安全確認喚起具5eでは、喚起具本体51eの上面が、「タイムアウト」の文字(すなわち、安全確認の実施を喚起する表示)が設けられた表示部52eである。
第2アーム42の第2柄部421の上面には、「タイムアウト」の文字(すなわち、安全確認の実施を喚起する表示)が直接的に印刷されている。鉗子4では、当該表示が印刷されている領域が表示部52fであり、第2柄部421のうち当該領域を含む部位(すなわち、鉗子4の第2柄部421の一部)が喚起具本体51fである。
執刀を開始する前には、鉗子4を使用した患者の消毒が行われる。したがって、鉗子4を使用しようとする医療者が、安全確認喚起具5eの表示部52e、および/または、安全確認喚起具5fの表示部52fを視認することにより、医療者間の安全確認(すなわち、タイムアウト)の実施が喚起される。そして、安全確認喚起具5e,5fを視認した医療者の声掛け等を契機として、医療者間において安全確認が行われ、その後、鉗子4を利用した患者の消毒、ドレープ1による患者の被覆、および、執刀が順に行われる。
上述のように、安全確認喚起具5eは、喚起具本体51eと、表示部52eとを備える。喚起具本体51eは、手術に使用される予定の医療機器(すなわち、鉗子4)に取り付けられる。表示部52eは、喚起具本体51e上に位置する。表示部52eには、安全確認の実施を喚起する表示が設けられる。これにより、図1に示す安全確認喚起具5と同様に、医療者間の安全確認(すなわち、タイムアウト)の実施が、医療者に対して喚起される。その結果、当該安全確認の不実施を抑制することができ、手術の安全性を向上することができる。
また、安全確認喚起具5fは、喚起具本体51fと、表示部52fとを備える。喚起具本体51fは、手術に使用される予定の医療機器(すなわち、鉗子4)の一部である。表示部52fは、喚起具本体51f上に位置する。表示部52fには、安全確認の実施を喚起する表示が設けられる。これにより、安全確認喚起具5eと同様に、医療者間の安全確認(すなわち、タイムアウト)の実施が、医療者に対して喚起される。その結果、当該安全確認の不実施を抑制することができ、手術の安全性を向上することができる。
上述の鉗子4は、術野の消毒に利用される消毒用器具である。したがって、術野の消毒の前に、医療者により安全確認喚起具5e,5fが確実に視認される。その結果、医療者間の安全確認の実施を、より確実に喚起することができ、当該安全確認の不実施を、より一層抑制することができる。
上述の安全確認喚起具5,5a〜5fでは、様々な変更が可能である。
例えば、図1に示す安全確認喚起具5は、不透明であってもよく、また、樹脂以外の材料(例えば、不織布)により形成されてもよい。安全確認喚起具5が不透明である場合、安全確認喚起具5の色は、ドレープ本体11の色と異なる色であることが好ましい。例えば、ドレープ本体11が青色である場合、安全確認喚起具5は、青色の補色である橙色であることが好ましい。これにより、ドレープ1上における安全確認喚起具5の存在を容易に視認することができる。また、安全確認喚起具5の表示部52における表示(例えば、「タイムアウト」という文字)の視認も容易とすることができる。
安全確認喚起具5が不透明である場合、ドレープ本体11の開口110の位置を示す目印(例えば、開口110の周縁と重なる線)が、安全確認喚起具5に表示されていてもよい。これにより、安全確認喚起具5がドレープ本体11に取り付けられている状態で、ドレープ本体11の開口110を手術部位上に精度良く配置することができる。また、当該目印と表示部52とを兼用させてもよい。例えば、「タイムアウト」の文字を開口110の周縁に沿って(例えば、略円形に)配置させてもよい。
図1に示す安全確認喚起具5は、必ずしもドレープ本体11の開口110全体を閉塞する必要はない。例えば、安全確認喚起具5は、開口110の一部と重なって、開口110を部分的に閉塞していてもよい。また、安全確認喚起具5は、必ずしもドレープ本体11の開口110を閉塞する必要はない。安全確認喚起具5は、例えば、ドレープ本体11の開口110近傍の部位に貼付されてもよい。あるいは、ドレープ本体11のうち開口110近傍の部位に、「タイムアウト」等の表示が直接的に印刷されてもよい。この場合、当該表示が印刷されている領域が表示部52であり、ドレープ本体11のうち当該領域を含む部位(すなわち、ドレープ1のドレープ本体11の一部)が喚起具本体51である。この場合であっても、上記と同様に、医療者間の安全確認の不実施を抑制することができる。
図6に示す安全確認喚起具5aは、必ずしもパウチ2の受液口21を閉塞する必要はない。安全確認喚起具5aは、例えば、パウチ2のうち受液口21近傍の部位に貼付されてもよい。あるいは、パウチ2のうち受液口21近傍の部位に、「タイムアウト」等の表示が直接的に印刷されてもよい。この場合、当該表示が印刷されている領域が表示部52aであり、パウチ2のうち当該領域を含む部位(すなわち、ドレープ1のパウチ2の一部)が喚起具本体51aである。この場合であっても、上記と同様に、医療者間の安全確認の不実施を抑制することができる。
図7に示すドレープ1では、ドレープ本体11のうち患者の頭部近傍の部位に、「タイムアウト」等の表示が直接的に印刷されてもよい。この場合、当該表示が印刷されている領域が表示部52bであり、ドレープ本体11のうち当該領域を含む部位(すなわち、ドレープ1のドレープ本体11の一部であり、患者の頭部近傍に位置する部位)が喚起具本体51bである。この場合であっても、上記と同様に、医療者間の安全確認の不実施を抑制することができる。
図10に示す安全確認喚起具5e,5fは、鉗子4以外の様々な消毒用器具(例えば、消毒液が貯溜されているビーカー等)に設けられてもよい。この場合であっても、上記と同様に、医療者間の安全確認の不実施を抑制することができる。
上述の安全確認喚起具が設けられるドレープ1では、安全確認喚起具5,5a〜5dのうち複数の安全確認喚起具が設けられてもよい。ドレープ1では、パウチ2は必ずしも設けられる必要はない。また、ドレープ1は、必ずしも全身麻酔手術用ドレープである必要はなく、他の種類の手術に使用されるドレープであってもよい。ドレープ1は、手術の際に患者を被覆するドレープである必要はなく、機器台を被覆するドレープ、または、機器台上に載置されたメス等を手術開始まで機器台と共に被覆しておくドレープ等であってもよい。
上述の安全確認喚起具は、ドレープ1および鉗子4以外の様々な医療機器に設けられてもよい。例えば、複数の使い捨て医療機器が包装袋内に収容された使い捨て医療機器セットにおいて、当該包装袋の外面に「タイムアウト」等の表示が直接的に印刷されていてもよい。この場合、当該表示が印刷されている領域が安全確認喚起具の表示部であり、包装袋のうち当該領域を含む部位(すなわち、包装袋の一部)が安全確認喚起具の喚起具本体である。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
1 ドレープ
2 パウチ
4 鉗子
5,5a〜5f 安全確認喚起具
21 受液口
51,51a〜51f 喚起具本体
52,52a〜52f 表示部
53 チェックリスト
110 (ドレープの)開口
114 粘着層
115 剥離フィルム
2 パウチ
4 鉗子
5,5a〜5f 安全確認喚起具
21 受液口
51,51a〜51f 喚起具本体
52,52a〜52f 表示部
53 チェックリスト
110 (ドレープの)開口
114 粘着層
115 剥離フィルム
Claims (11)
- 手術の際に医療者間の安全確認の実施を喚起する安全確認喚起具であって、
手術に使用される予定の医療機器に取り付けられる、または、前記医療機器の一部である喚起具本体と、
前記喚起具本体上において安全確認の実施を喚起する表示が設けられた表示部と、
を備えることを特徴とする安全確認喚起具。 - 請求項1に記載の安全確認喚起具であって、
前記医療機器はドレープであることを特徴とする安全確認喚起具。 - 請求項2に記載の安全確認喚起具であって、
前記ドレープは、患者の術野を露出させるための開口を有し、
前記喚起具本体は、前記開口に重ねられた状態で前記開口の周囲に着脱自在に取り付けられて前記開口を閉塞することを特徴とする安全確認喚起具。 - 請求項3に記載の安全確認喚起具であって、
前記喚起具本体は、透明または半透明であることを特徴とする安全確認喚起具。 - 請求項3または4に記載の安全確認喚起具であって、
前記ドレープは、
不潔面側において前記開口の周囲に配置されて患者に貼付される粘着層と、
前記粘着層を被覆する剥離フィルムと、
を備え、
前記剥離フィルムと前記喚起具本体とは前記開口を介して接合されていることを特徴とする安全確認喚起具。 - 請求項2に記載の安全確認喚起具であって、
前記ドレープは、患者の術野からの液体を受けるパウチを有し、
前記喚起具本体は、前記パウチの受液口近傍に着脱自在に取り付けられて前記受液口を閉塞することを特徴とする安全確認喚起具。 - 請求項2に記載の安全確認喚起具であって、
前記ドレープは、全身麻酔手術用ドレープであり、
前記喚起具本体は、前記ドレープのうち患者の頭部近傍の部位に位置することを特徴とする安全確認喚起具。 - 請求項2に記載の安全確認喚起具であって、
前記喚起具本体は、使用前の折り畳まれた状態の前記ドレープに巻かれて折り畳まれた状態を維持する帯状部材であることを特徴とする安全確認喚起具。 - 請求項2に記載の安全確認喚起具であって、
前記喚起具本体は、使用前の折り畳まれた状態の前記ドレープの内部に配置され、前記ドレープが展開される際に露出するシート部材であることを特徴とする安全確認喚起具。 - 請求項1に記載の安全確認喚起具であって、
前記医療機器は、術野の消毒に利用される消毒用器具であることを特徴とする安全確認喚起具。 - 請求項1ないし10のいずれか1つに記載の安全確認喚起具であって、
前記表示部は、安全確認の内容を示すチェックリストを含むことを特徴とする安全確認喚起具。
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