JP2020003598A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】不要な新品検知処理の実施を抑制する画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置100は、装着された現像カートリッジ1のトナーメモリ11から識別情報を読み出す。画像形成装置100は、読み出された識別情報が筐体メモリ32に記憶されている場合、装着されている現像カートリッジ1が、過去に装着された装着済カートリッジであると判定する。画像形成装置100は、現像カートリッジ1が装着済カートリッジであると判定した場合、新品検知処理を実行せず、現像カートリッジ1が装着済カートリッジではないと判定された場合、新品検知処理を実行する。【選択図】図1
Description
本発明は、画像形成装置に関する。
レーザプリンタ、LEDプリンタ等の電子写真方式の画像形成装置には、必要な情報を記憶するメモリを備えたものがある。この種の画像形成装置は、例えば、特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載の画像形成装置はトナーカートリッジを備える。トナーカートリッジは、不揮発性RAMを有する。不揮発性RAMにはトナーカートリッジを識別するための識別情報が記憶される。画像形成装置は、不揮発性RAMへのアクセス中に、トナーカートリッジを交換する際に開閉するトナーカートリッジカバーが開けられると、不揮発性RAMへのアクセスを止める。そして、画像形成装置は、不揮発性RAMへのアクセスが止められたことを、不揮発性RAMへ記憶する。画像形成装置は、不揮発性RAMにアクセスを止めたことを示す情報が格納されていると判断すると、アクセスを止める前の動作(読み込みまたは書き込み)を再び最初から行う。これにより、不揮発性RAMに、常に適正なデータを記憶することができる。
ところで、画像形成装置には、カバーが開閉されると、装着されているトナーカートリッジの新品検知処理を実行するものがある。カバーは、トナーカートリッジを交換しない場合でも開閉されることがある。このため、画像形成装置は、トナーカートリッジの新品検知処理を実行する必要がない場合であっても、新品検知処理を実施する場合がある。
本発明は、不要な新品検知処理の実施を抑制する画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本願の第1発明の画像形成装置は、筐体と、前記筐体に対して着脱可能な現像カートリッジであって、現像ローラと、前記現像ローラの回転に伴い、回転する検知ギアであって、所定の回転量を回転した後に回転が止まる検知ギアと、前記現像カートリッジを識別可能な識別情報を記憶するトナーメモリと、を有する現像カートリッジと、前記現像カートリッジが前記筐体に装着された状態において、前記トナーメモリと電気的に接続されるコネクタと、前記検知ギアの回転を検知するセンサと、前記筐体に装着された現像カートリッジの識別情報である装着済識別情報を記憶する筐体メモリと、制御部であって、前記コネクタを介して、前記トナーメモリから前記識別情報を読み出す読み出し処理と、前記読み出し処理で読み出された前記識別情報が前記筐体メモリに記憶されている場合、前記筐体に装着されている前記現像カートリッジが、過去に装着された装着済カートリッジであると判定する判定処理と、前記現像ローラを回転させ、前記センサに前記検知ギアの回転を検知させる新品検知処理と、を実行する制御部と、を備え、前記制御部は、前記判定処理において、前記現像カートリッジが前記装着済カートリッジであると判定した場合、前記新品検知処理を実行せず、前記判定処理において、前記現像カートリッジが前記装着済カートリッジではないと判定された場合、前記新品検知処理を実行する。
本願の第2発明は、第1発明の画像形成装置あって、前記筐体は、開口と、前記開口を閉鎖するカバーと、を有し、前記現像カートリッジは、前記カバーにより閉鎖されていない前記開口を介して、前記筐体に対して着脱可能であり、前記制御部は、前記カバーにより前記開口が閉鎖されたことを検知すると、前記読み出し処理を実行する。
本願の第3発明は、第1発明または第2発明の画像形成装置あって、前記筐体メモリは前記制御部が有する。
本願の第4発明は、第1発明から第3発明のいずれか一つの画像形成装置であって、前記制御部は、前記読み出し処理で読み出された前記識別情報が、前記筐体メモリに記憶さていない場合、前記識別情報を装着済識別情報として前記筐体メモリに書き込む書き込み処理、をさらに実行する。
本願の第5発明は、第1発明から第4発明のいずれか一つの画像形成装置であって、前記制御部は、前記判定処理において、前記現像カートリッジが前記装着済カートリッジではないと判定された場合に、前記新品検知処理を含むロングウォーミングアップ処理を実行し、前記判定処理において、前記現像カートリッジが前記装着済カートリッジであると判定された場合に、前記新品検知処理を含まないショートウォーミングアップ処理を実行する。
本願の第6発明は、第1発明から第5発明のいずれか一つの画像形成装置であって、複数の前記現像カートリッジを備え、前記制御部は、複数の前記現像カートリッジのそれぞれについて、前記判定処理を実行し、前記判定処理において、前記装着済カートリッジではないと判定された前記現像カートリッジに対して、前記新品検知処理を実行する。
本願の第1発明〜第6発明によれば、現像カートリッジが装着済カートリッジである場合、その現像カートリッジは新品に交換されていないため、新品検知処理を実施しない。これにより、不要な現像ローラの駆動を省略して、現像カートリッジの寿命を延ばすことができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
<1.実施形態1>
<1.1.画像形成装置の構成>
図1は、画像形成装置100の概念図である。図2は、画像形成装置100における電気的接続を示す図である。
<1.1.画像形成装置の構成>
図1は、画像形成装置100の概念図である。図2は、画像形成装置100における電気的接続を示す図である。
画像形成装置100は電子写真方式のプリンタである。画像形成装置100の例としては、レーザプリンタまたはLEDプリンタが挙げられる。図1に示すように、画像形成装置100は、ケーシング101、制御回路基板3、複数のドラムカートリッジ2、複数の現像カートリッジ1、およびフレーム102を備える。
ケーシング101は、制御回路基板3およびフレーム102を収容する筐体である。ケーシング101は、開口101Aを有する。ケーシング101は、開口101Aを閉鎖可能に設けられたカバー101Bを有する。複数の現像カートリッジ1および複数のドラムカートリッジ2は、カバー101Bを開けた状態で、開口101Aを介して、ケーシング101内のフレーム102に対して装着される。
より詳細には、フレーム102は、複数のスロット102Aを有する。また、複数の現像カートリッジ1は、ドラムカートリッジ2それぞれに装着される。そして、現像カートリッジ1が装着されたドラムカートリッジ2が、フレーム102のスロット102Aに対して装着される。
現像カートリッジ1はドラムカートリッジ2に装着される。複数の現像カートリッジ1は、互いに異なる色(例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、およびブラック(K)の各色)のトナー(現像剤)を収容する。なお、複数の現像カートリッジ1は、同じ色のトナーを収容してもよい。また、本実施形態の現像カートリッジ1の数は、4つである。また、本実施形態のドラムカートリッジ2の数は、4つである。ただし、現像カートリッジ1の数は、1〜3つであってもよく、5つ以上であってもよい。また、ドラムカートリッジ2の数は、1〜3つであってもよく、5つ以上であってもよい。
現像カートリッジ1は、トナーメモリ11と、現像ローラ12とを有する。トナーメモリ11は、情報の読み出しおよび書き込みが可能な記憶媒体である。トナーメモリ11は、フラッシュROM、EEPROMなど、データの読み出し、書き込みおよびデータの消去などが可能なメモリであればよい。
フレーム102には、トナーメモリ11と電気的に接続されるコネクタ104(図2参照)が設けられる。現像カートリッジ1が装着されたドラムカートリッジ2がスロット102Aに装着されると、トナーメモリ11は、コネクタ104を介して制御回路基板3と電気的に接続される。そして、後述のプロセッサ31により、トナーメモリ11に情報が書き込みされ、または、トナーメモリ11から情報が読み出される。トナーメモリ11には、現像カートリッジ1に関する情報が記憶される。トナーメモリ11に記憶される情報には、例えば、現像カートリッジ1を識別するための識別情報(装着済識別情報)、純正品であることを示すコード、トナーの色情報、現像ローラ12の回転数、トナーの使用量、現像カートリッジ1に関するエラー履歴などがある。なお、トナーメモリ11に記憶される情報は、上記の情報全てを含んでいてもよいし、少なくともいずれか一つを含んでいてもよい。トナーメモリ11に記憶される情報は、適宜変更可能である。
ドラムカートリッジ2は、ドラムメモリ21と、感光体ドラム22とを有する。ドラムメモリ21は、情報の読み出しおよび書き込みが可能な記憶媒体である。ドラムメモリ21は、フラッシュROM、EEPROMなど、データの読み出し、書き込みおよびデータの消去などが可能なメモリであればよい。
フレーム102には、ドラムメモリ21と電気的に接続されるコネクタ105が設けられる。現像カートリッジ1が装着されたドラムカートリッジ2がスロット102Aに装着されると、ドラムメモリ21は、コネクタ105を介して制御回路基板3と電気的に接続される。そして、後述のプロセッサ31により、ドラムメモリ21に情報が書き込みされ、または、ドラムメモリ21から情報が読み出される。ドラムメモリ21には、ドラムカートリッジ2に関する情報が記憶される。ドラムメモリ21に記憶される情報には、例えば、ドラムカートリッジ2を識別するための識別情報、純正品であることを示すコード、ドラムカートリッジ2の適合機種、ドラムカートリッジ2の仕様、感光体ドラム22の寿命、新品であるかどうかを示す情報、感光体ドラム22の回転数、印刷枚数、エラー履歴などがある、なお、ドラムメモリ21に記憶される情報は、上記の情報全てを含んでいてもよいし、少なくともいずれか一つを含んでいてもよい。ドラムメモリ21に記憶される情報は、適宜変更可能である。
感光体ドラム22の表面は、ドラムカートリッジ2に装着された現像カートリッジ1の現像ローラ12の表面と接触する。感光体ドラム22の表面には、現像ローラ12を介して、現像カートリッジ1のトナーが供給される。感光体ドラム22は、現像カートリッジ1から供給されるトナーを、印刷用紙に転写する。
制御回路基板3は、例えば、回路基板と、CPU等のプロセッサ31と、記憶媒体である筐体メモリ32と、を有する。
プロセッサ31は、筐体メモリ32に記憶されるプログラムに従って、印刷制御を行う制御部であって、画像形成装置100における諸処理を実行する。プロセッサ31が実行する諸処理は、後述する、読み出し処理、書き込み処理、判定処理およびウォーミングアップ処理、などである。
筐体メモリ32は、プロセッサ31が実行するプログラム、および必要なデータを記憶する記憶媒体である。
制御回路基板3は、駆動部106と電気的に接続されている。駆動部106は、現像カートリッジ1の現像ローラ12の回転制御を行う。駆動部106は、プロセッサ31により駆動制御される。具体的には、駆動部106は、プロセッサ31からの信号に基づいて動作するモータと、モータにより回転する駆動シャフトとを有する。駆動シャフトは、現像カートリッジ1が装着された状態のドラムカートリッジ2がフレーム102に装着されたときに、後述する現像カップリング312(図3参照)に接続される。
<1.2.現像カートリッジの構成>
次に、現像カートリッジ1の構成について説明する。図3は、現像カートリッジ1の斜視図である。
次に、現像カートリッジ1の構成について説明する。図3は、現像カートリッジ1の斜視図である。
現像カートリッジ1は、トナーを収容する筐体30を有する。筐体30は、第1方向に沿って延びる。筐体30は、第1側板301と第2側板302とを有する。第1側板301は、筐体30の第1方向の一端に位置する。第2側板302は、筐体30の第1方向の他端に位置する。第1側板301と第2側板302とは、第1方向に離れている。
第1側板301には、現像ローラギア311および現像カップリング312等が配置される。現像ローラギア311および現像カップリング312は、第1側板301に、例えばねじ止めで固定される内カバー313に収容される。内カバー313は、第1方向に延びる円筒状のカラー331を有する。現像カップリング312はカラー331の内側に位置する。現像カップリング312は内カバー313から露出する。
現像ローラギア311は、現像ローラ12を回転させるためのギアである。ドラムカートリッジ2に装着された状態の現像カートリッジ1がフレーム102に装着されると、駆動部106の駆動シャフトが現像カップリング312に接続される。そして、駆動部106の回転力が現像カップリングを介して、現像ローラギア311を含む複数のギアに伝達される。つまり、現像カップリング312が回転すると、現像ローラギア311が回転し、現像ローラギア311と共に現像ローラ12も回転する。
内カバー313には、外カバー314が固定される。外カバー314は、第1方向において、内カバー313に対して、筐体30と反対側に位置する。外カバー314は、トナーメモリ11を保持する。トナーメモリ11は、4つの電気的接触面111を有する。電気的接触面111は、導体である金属からなる。現像カートリッジ1が装着されたドラムカートリッジ2がスロット102Aに装着されると、上記のコネクタ104が、トナーメモリ11の電気的接触面111と接触する。そして、トナーメモリ11は、コネクタ104を介して制御回路基板3と電気的に接続される。
第2側板302には、リセットギア315が設けられる。リセットギア315は、本発明の「検知ギア」の一例である。現像カップリング312が駆動部106から駆動力を受けると、現像カップリング312の回転は、不図示のアイドルギアを介して、不図示のアジテータに伝達される。リセットギア315は、第1方向に延びる回転軸について回転可能である。そして、リセットギア315は、アジテータの回転に伴い、回転軸について回転する。リセットギア315の外周面には、突起316が設けられる。突起316は、リセットギア315の回転と共に回転し、周方向の位置が変わる。フレーム102には、レバー103A(図1参照)が設けられる。リセットギア315が回転すると、突起316は、周方向の特定の位置において、このレバー103Aを押圧する。フレーム102には、レバー103Aの押圧を検知するセンサ103(図1参照)が設けられる。
ドラムカートリッジ2に装着された現像カートリッジ1がフレーム102装着されると、リセットギア315に動力が伝達される。現像カートリッジ1が新品の場合、上記の動力によって、リセットギア315が回転する。リセットギア315の回転に伴い、リセットギア315の突起316がレバーを押す。センサ103が、レバーが押されたことを示す検出信号を、制御回路基板3へ出力する。これにより、プロセッサ31は、リセットギア315の回転を検知する。そして、プロセッサ31は、現像カートリッジ1が新品であると認識する。
このリセットギア315の歯は、外周面の一部分にのみ設けられている。このため、リセットギア315が所定角度回転すると、ギア歯の噛み合いが外れて、リセットギア315は回転を停止する。したがって、一度装着された現像カートリッジ1を再装着しても、リセットギア315は回転しない。つまり、一度装着された現像カートリッジ1を再装着しても、リセットギア315の突起316によりレバーが押圧されることがない。すなわち、センサ103から制御回路基板3へ、検出信号は出力されない。これにより、プロセッサ31は、現像カートリッジ1が新品でないと認識する。
<1.3.カバー開閉後の処理について>
続いて、カバー101B開閉後にプロセッサ31が行う処理について、説明する。図4および図5は、開けられたカバー101Bが閉じられた際に実行される処理の流れを示すフローチャートである。開けられたカバー101Bが閉じられた場合、ドラムカートリッジ2が新品に交換された可能性がある。このため、図4および図5に示す処理が実行される。
続いて、カバー101B開閉後にプロセッサ31が行う処理について、説明する。図4および図5は、開けられたカバー101Bが閉じられた際に実行される処理の流れを示すフローチャートである。開けられたカバー101Bが閉じられた場合、ドラムカートリッジ2が新品に交換された可能性がある。このため、図4および図5に示す処理が実行される。
まず、プロセッサ31は、カバー101Bが閉じられたか否かを判定する(ステップS1)。例えば、画像形成装置100は、カバー101Bの開閉を検知するセンサを備える。プロセッサ31は、そのセンサからの信号に基づいて、カバー101Bが閉じられたか否かを判定する。プロセッサ31が、カバー101Bが閉じられていないと判定した場合(ステップS1:NO)、プロセッサ31は、ステップS1の処理を再度実行する。なお、プロセッサ31は、ステップS1において、現像カートリッジ1が装着されたか否かを判定してもよい。
プロセッサ31が、カバー101Bが閉じられたと判定した場合(ステップS1:YES)、プロセッサ31は、筐体メモリ32に記憶される、エラーフラグおよび交換フラグをオフに設定する(ステップS2)。エラーフラグは、装着された現像カートリッジ1にエラーがあることを示す情報である。交換フラグは、現像カートリッジ1が交換されたことを示す情報である。
次に、プロセッサ31は、現像カートリッジ1のトナーメモリ11との通信をチェックする(ステップS3)。そして、プロセッサ31は、トナーメモリ11と通信できるか否かを判定する(ステップS4)。例えば、現像カートリッジ1が装着されていないため、トナーメモリ11と通信できない場合(ステップS4:NO)、プロセッサ31は、エラーフラグをオンに設定する(ステップS12)。
一方、トナーメモリ11と通信できる場合(ステップS4:YES)、プロセッサ31は、トナーメモリ11の認証を行う(ステップS5)。そして、プロセッサ31は、トナーメモリ11を認証できたか否かを判定する(ステップS6)。プロセッサ31が、トナーメモリ11の認証ができないと判定した場合(ステップS6:NO)、プロセッサ31は、エラーフラグをオンに設定する(ステップS12)。
プロセッサ31が、トナーメモリ11を認証できたと判定した場合(ステップS6:YES)、プロセッサ31は、トナーメモリ11内のデータをチェックする(ステップS7)。そして、プロセッサ31は、トナーメモリ11内のデータをチェックできたか否かを判定する(ステップS8)。例えば、トナーメモリ11内に必要なデータが記憶されておらず、プロセッサ31が、トナーメモリ11内のデータをチェックできないと判定した場合(ステップS8:NO)、プロセッサ31は、筐体メモリ32に記憶されるエラーフラグをオンに設定する(ステップS12)。
プロセッサ31が、トナーメモリ11内のデータをチェックできたと判定した場合(ステップS8:YES)、プロセッサ31は、トナーメモリ11に記憶される識別情報を読み出す読み出し処理を実行する。そして、プロセッサ31は、読み出した識別情報が筐体メモリ32に記憶さているかを判定する判定処理を実行する(ステップS9)。筐体メモリ32には、一度装着された現像カートリッジの識別情報が記憶される。このため、プロセッサ31が、トナーメモリ11から読み出した識別情報が筐体メモリ32に記憶されていると判定した場合(ステップS9:YES)、プロセッサ31は、装着されている現像カートリッジ1は、過去に装着された装着済現像カートリッジであると判定し、ステップS13の処理に移る。
プロセッサ31が、トナーメモリ11から読み出した識別情報が筐体メモリ32に記憶されていないと判定した場合(ステップS9:NO)、プロセッサ31は、装着されている現像カートリッジ1は、装着済現像カートリッジでないと判定し、カバー101Bの開閉時に、現像カートリッジ1が交換されたと認識する。この場合、プロセッサ31は、トナーメモリ11から読み出した識別情報を、筐体メモリ32に書き込む書込み処理を実行する(ステップS10)。そして、プロセッサ31は、交換フラグをオンに設定する(ステップS11)。交換フラグがオンに設定されることで、プロセッサ31は、カバー101Bが開閉されたときに、現像カートリッジ1が交換されたと認識する。
プロセッサ31は、ステップS3からステップS12の処理を、複数の現像カートリッジ1それぞれに対してすべて完了したか否かを判定する(ステップS13)。プロセッサ31が、すべての現像カートリッジ1に対して上記処理が完了していないと判定した場合(ステップS13:NO)、プロセッサ31は、他の現像カートリッジ1に対して、ステップS3以降の処理を実行する。
プロセッサ31が、すべての現像カートリッジ1に対して上記処理が完了したと判定した場合(ステップS13:YES)、プロセッサ31は、筐体メモリ32に記憶されるエラーフラグがオンに設定されているかを判定する(ステップS14)。エラーフラグがオンに設定されている場合(ステップS14:YES)、プロセッサ31はエラー処理を実行する(ステップS15)。エラー処理では、例えば、エラーの内容を報知する。具体的には、プロセッサ31が、画像形成装置100のケーシング101に設けられたディスプレイに、エラーの内容を表示する。
エラーフラグがオンに設定されていない場合(ステップS14:NO)、プロセッサ31は、交換フラグがオンに設定されているかを判定する(ステップS16)。交換フラグがオンに設定されている場合(ステップS16:YES)、プロセッサ31は、カバー101Bが開閉されたときに、少なくとも1つの現像カートリッジ1が交換されたと認識する。この場合、交換後の現像カートリッジ1は新品の現像カートリッジの可能性がある。このため、プロセッサ31は、後述のロングウォーミングアップ処理を実行する(ステップS17)。
交換フラグがオンに設定されていない場合(ステップS16:NO)、プロセッサ31は、全ての現像カートリッジは交換されていないため、装着されている現像カートリッジ1は新品でないと認識する。この場合、プロセッサ31は、後述するショートウォーミングアップ処理を実行する(ステップS18)。本実施形態では、交換フラグがオンに設定されていれば、プロセッサ31は、4つの現像カートリッジそれぞれに対して、ロングウォーミングアップ処理を実行する。
ロングウォーミングアップ処理は、カバー101Bが開閉され、正常に装着された現像カートリッジ1が、装着済カートリッジではないと判定された場合に実行される。ロングウォーミングアップ処理は、ショートウォーミングアップ処理と、新品検知処理とを含む。新品検知処理は、現像カートリッジ1が新品の現像カートリッジであるかを検知する処理である。ショートウォーミングアップ処理は、カバー101Bが開閉され、正常に装着された現像カートリッジ1が、装着済カートリッジであると判定された場合に実行される。ショートウォーミングアップ処理は新品検知処理を含まないため、ロングウォーミングアップ処理にかかる時間は、ショートウォーミングアップ処理にかかる時間よりも長い。
ショートウォーミングアップ処理は、現像ローラ12および感光体ドラム22などを回転させる各モータを駆動する処理を有する。ショートウォーミングアップ処理は、トナーの転写用の電極に高圧を印加する処理を有する。また、ショートウォーミングアップ処理は、現像カートリッジ1のトナーの残量をチェックする処理を有する。さらに、ショートウォーミングアップ処理は、ドラムカートリッジ2の有無をチェックする処理を有する。なお、ショートウォーミングアップ処理は、その他、周知の処理を有してもよい。
ロングウォーミングアップ処理は、上記のショートウォーミングアップ処理に加え、新品検知処理を含む。新品検知処理では、プロセッサ31が駆動部106を動作させて、現像ローラ12を回転させる。そして、プロセッサ31は、センサ103からの検出信号により、レバーが押されたか否か、すなわち、リセットギア315の回転の有無を検知する。これにより、プロセッサ31は、現像カートリッジ1が新品であるかを検知する。
なお、新品検知処理では、プロセッサ31は、現像ローラ12を感光体ドラム22に圧接して、現像ローラ12を回転させる。また、新品検知処理は、新品検知を行った後に、プロセッサ31が現像ローラ12を感光体ドラム22から離間させて、各ローラをクーリングするクリーニング処理を含む。
仮に、カバー101Bを開閉する都度、新品検知処理を実行すると、印刷が可能となるまでの待機時間が長くなる。しかしながら、本実施形態の画像形成装置100は、装着されている現像カートリッジ1が、装着済カートリッジである場合には、新品検知処理を実行せず、装着済カートリッジでない場合に、新品検知処理を実行する。このため、不必要な新品検知処理を実行させないことで、印刷が可能となるまでの待機時間を短縮することができる。また、新品検知処理を行う場合、現像ローラ12を感光体ドラム22に圧接させるため、現像ローラ12と感光体ドラム22とが摩耗する。この結果、現像カートリッジ1の寿命が短くなる。しかしながら、必要がない新品検知処理を実行させないことで、現像ローラ12と感光体ドラム22との摩耗が減るため、寿命の短縮を抑制できる。
<2.実施形態2>
以下に、実施形態2について説明する。実施形態1では、4つの現像カートリッジそれぞれに対して、1つの交換フラグを設定している。つまり、交換フラグがオンに設定されていれば、4つの現像カートリッジそれぞれに対して、ロングウォーミングアップ処理が実行される。これに対し、実施形態2では、4つの現像カートリッジのうち、カラー(C、M、Y)のトナーを収容する現像カートリッジと、モノクロ(K)のトナーを収容する現像カートリッジとに対して、別々に交換フラグを設定する点が、実施形態1と相違する。なお、画像形成装置100の構成は、実施形態1と同じであるため、その説明は省略する。
以下に、実施形態2について説明する。実施形態1では、4つの現像カートリッジそれぞれに対して、1つの交換フラグを設定している。つまり、交換フラグがオンに設定されていれば、4つの現像カートリッジそれぞれに対して、ロングウォーミングアップ処理が実行される。これに対し、実施形態2では、4つの現像カートリッジのうち、カラー(C、M、Y)のトナーを収容する現像カートリッジと、モノクロ(K)のトナーを収容する現像カートリッジとに対して、別々に交換フラグを設定する点が、実施形態1と相違する。なお、画像形成装置100の構成は、実施形態1と同じであるため、その説明は省略する。
<2.1.カバー開閉後の処理について>
図6および図7は、開けられたカバー101Bが閉じられた際に実行される処理の流れを示すフローチャートである。
図6および図7は、開けられたカバー101Bが閉じられた際に実行される処理の流れを示すフローチャートである。
まず、プロセッサ31は、カバー101Bが閉じられたか否かを判定する(ステップS21)。プロセッサ31が、カバー101Bが閉じられていないと判定した場合(ステップS21:NO)、プロセッサ31は、ステップS21の処理を再度実行する。なお、プロセッサ31は、ステップS21において、現像カートリッジ1が装着されたか否かを判定してもよい。
プロセッサ31が、カバー101Bが閉じられたと判定した場合(ステップS21:YES)、プロセッサ31は、筐体メモリ32に記憶される、エラーフラグ、モノクロ交換フラグ、およびカラー交換フラグをオフに設定する(ステップS22)。モノクロ交換フラグは、モノクロ(K)のトナーを収容する現像カートリッジが交換されたことを示す情報である。カラー交換フラグは、カラー(C、M、Y)のトナーを収容する現像カートリッジが交換されたことを示す情報である。
次に、プロセッサ31は、現像カートリッジ1のトナーメモリ11との通信をチェックする(ステップS23)。そして、プロセッサ31は、トナーメモリ11と通信できるか否かを判定する(ステップS24)。トナーメモリ11と通信できない場合(ステップS24:NO)、プロセッサ31は、エラーフラグをオンに設定する(ステップS32)。
一方、トナーメモリ11と通信できる場合(ステップS24:YES)、プロセッサ31は、トナーメモリ11の認証を行う(ステップS25)。そして、プロセッサ31は、トナーメモリ11を認証できたか否かを判定する(ステップS26)。プロセッサ31が、トナーメモリ11の認証ができないと判定した場合(ステップS26:NO)、プロセッサ31は、エラーフラグをオンに設定する(ステップS32)。
プロセッサ31が、トナーメモリ11を認証できたと判定した場合(ステップS26:YES)、プロセッサ31は、トナーメモリ11内のデータをチェックする(ステップS27)。そして、プロセッサ31は、トナーメモリ11内のデータをチェックできたか否かを判定する(ステップS28)。プロセッサ31が、トナーメモリ11内のデータをチェックできないと判定した場合(ステップS28:NO)、プロセッサ31は、筐体メモリ32に記憶されるエラーフラグをオンに設定する(ステップS32)。
プロセッサ31が、トナーメモリ11内のデータをチェックできたと判定した場合(ステップS28:YES)、プロセッサ31は、トナーメモリ11に記憶される識別情報を読み出す読み出し処理を実行する。そして、プロセッサ31は、読み出した識別情報が筐体メモリ32に記憶さているかを判定する判定処理を実行する(ステップS29)。プロセッサ31が、トナーメモリ11から読み出した識別情報が筐体メモリ32に記憶されていると判定した場合(ステップS29:YES)、プロセッサ31は、処理対象の現像カートリッジ1は装着済現像カートリッジであると判定し、ステップS33の処理に移る。
プロセッサ31が、トナーメモリ11から読み出した識別情報が筐体メモリ32に記憶されていないと判定した場合(ステップS29:NO)、プロセッサ31は、処理対象の現像カートリッジ1は、装着済現像カートリッジでないと判定し、カバー101Bの開閉時に、現像カートリッジ1が交換されたと認識する。この場合、プロセッサ31は、トナーメモリ11から読み出した識別情報を、筐体メモリ32に書き込む書込み処理を実行する(ステップS30)。そして、プロセッサ31は、交換フラグをオンに設定する(ステップS31)。このとき、プロセッサ31は、処理対象の現像カートリッジが、カラー(C、M、Y)のトナーを収容する現像カートリッジである場合、カラー交換フラグをオンに設定する。また、プロセッサ31は、処理対象の現像カートリッジが、モノクロ(K)のトナーを収容する現像カートリッジである場合、モノクロ交換フラグをオンに設定する。
プロセッサ31は、ステップS23からステップS32の処理を、複数の現像カートリッジ1それぞれに対してすべて完了したか否かを判定する(ステップS33)。プロセッサ31が、すべての現像カートリッジ1に対して上記処理が完了していないと判定した場合(ステップS33:NO)、プロセッサ31は、他の現像カートリッジ1に対して、ステップS23以降の処理を実行する。
プロセッサ31が、すべての現像カートリッジ1に対して上記処理が完了したと判定した場合(ステップS33:YES)、プロセッサ31は、筐体メモリ32に記憶されるエラーフラグがオンに設定されているかを判定する(ステップS34)。エラーフラグがオンに設定されている場合(ステップS34:YES)、プロセッサ31はエラー処理を実行する(ステップS35)。
エラーフラグがオンに設定されていない場合(ステップS34:NO)、プロセッサ31は、カラー交換フラグがオンに設定されているかを判定する(ステップS36)。カラー交換フラグがオンに設定されている場合(ステップS36:YES)、プロセッサ31は、全ての現像カートリッジ1に対して、ロングウォーミングアップ処理を実行する(ステップS37)。
カラー交換フラグがオンに設定されていない場合(ステップS36:NO)、プロセッサ31は、モノクロ交換フラグがオンに設定されているかを判定する(ステップS38)。モノクロ交換フラグがオンに設定されている場合(ステップS38:YES)、プロセッサ31は、モノクロ(K)のトナーを収容する現像カートリッジ1に対して、ロングウォーミングアップ処理を実行するとともに、カラー(C、M、Y)のトナーを収容する現像カートリッジ1に対して、ショートウォーミングアップ処理を実行する(ステップS39)。
モノクロ交換フラグがオンに設定されていない場合(ステップS38:NO)、プロセッサ31は、4つの現像カートリッジ1それぞれに対して、ショートウォーミングアップ処理を実行する(ステップS40)。
仮に、カバー101Bを開閉する都度、新品検知処理を実行すると、印刷が可能となるまでの待機時間が長くなる。しかしながら、実施形態2の画像形成装置100は、実施形態1と同様、装着されている現像カートリッジ1が、装着済カートリッジである場合には、新品検知処理を実行せず、装着済カートリッジでない場合に、新品検知処理を実行する。このため、不必要な新品検知処理を実行させないことで、印刷が可能となるまでの待機時間を短縮することができる。また、新品検知処理を行う場合、現像ローラ12を感光体ドラム22に圧接させるため、現像ローラ12と感光体ドラム22とが摩耗する。この結果、現像カートリッジ1の寿命が短くなる。しかしながら、必要がない新品検知処理を実行させないことで、現像ローラ12と感光体ドラム22との摩耗が減るため、寿命の短縮を抑制できる。
<3.実施形態3>
以下に、実施形態3について説明する。実施形態1では、4つの現像カートリッジそれぞれに対して、1つの交換フラグを設定している。これに対し、実施形態3では、4つの現像カートリッジそれぞれに対して、交換フラグを設定する点で、実施形態1と相違する。なお、画像形成装置100の構成は、実施形態1と同じであるため、その説明は省略する。
以下に、実施形態3について説明する。実施形態1では、4つの現像カートリッジそれぞれに対して、1つの交換フラグを設定している。これに対し、実施形態3では、4つの現像カートリッジそれぞれに対して、交換フラグを設定する点で、実施形態1と相違する。なお、画像形成装置100の構成は、実施形態1と同じであるため、その説明は省略する。
<3.1.カバー開閉後の処理について>
図8〜図10は、開けられたカバー101Bが閉じられた際に実行される処理の流れを示すフローチャートである。
図8〜図10は、開けられたカバー101Bが閉じられた際に実行される処理の流れを示すフローチャートである。
まず、プロセッサ31は、カバー101Bが閉じられたか否かを判定する(ステップS51)。プロセッサ31が、カバー101Bが閉じられていないと判定した場合(ステップS51:NO)、プロセッサ31は、ステップS51の処理を再度実行する。なお、プロセッサ31は、ステップS51において、現像カートリッジ1が装着されたか否かを判定してもよい。
プロセッサ31が、カバー101Bが閉じられたと判定した場合(ステップS51:YES)、プロセッサ31は、筐体メモリ32に記憶される、エラーフラグ、(K)交換フラグ、(Y)交換フラグ、(M)交換フラグ、および(C)交換フラグをオフに設定する(ステップS52)。(K)交換フラグは、(K)のトナーを収容する現像カートリッジが交換されたことを示す情報である。(Y)交換フラグは、(Y)のトナーを収容する現像カートリッジが交換されたことを示す情報である。(M)交換フラグは、(M)のトナーを収容する現像カートリッジが交換されたことを示す情報である。(C)交換フラグは、(C)のトナーを収容する現像カートリッジが交換されたことを示す情報である。
次に、プロセッサ31は、現像カートリッジ1のトナーメモリ11との通信をチェックする(ステップS53)。そして、プロセッサ31は、トナーメモリ11と通信できるか否かを判定する(ステップS54)。トナーメモリ11と通信できない場合(ステップS54:NO)、プロセッサ31は、エラーフラグをオンに設定する(ステップS59)。
一方、トナーメモリ11と通信できる場合(ステップS54:YES)、プロセッサ31は、トナーメモリ11の認証を行う(ステップS55)。そして、プロセッサ31は、トナーメモリ11を認証できたか否かを判定する(ステップS56)。プロセッサ31が、トナーメモリ11の認証ができないと判定した場合(ステップS56:NO)、プロセッサ31は、エラーフラグをオンに設定する(ステップS59)。
プロセッサ31が、トナーメモリ11を認証できたと判定した場合(ステップS56:YES)、プロセッサ31は、トナーメモリ11内のデータをチェックする(ステップS57)。そして、プロセッサ31は、トナーメモリ11内のデータをチェックできたか否かを判定する(ステップS58)。プロセッサ31が、トナーメモリ11内のデータをチェックできないと判定した場合(ステップS58:NO)、プロセッサ31は、筐体メモリ32に記憶されるエラーフラグをオンに設定する(ステップS59)。
プロセッサ31が、トナーメモリ11内のデータをチェックできたと判定した場合(ステップS58:YES)、プロセッサ31は、トナーメモリ11に記憶される識別情報を読み出す読み出し処理を実行する。そして、プロセッサ31は、読み出した識別情報が筐体メモリ32に記憶さているかを判定する判定処理を実行する(ステップS60)。プロセッサ31が、トナーメモリ11から読み出した識別情報が筐体メモリ32に記憶されていると判定した場合(ステップS60:YES)、プロセッサ31は、処理対象の現像カートリッジ1は装着済現像カートリッジであると判定し、ステップS69の処理に移る。
プロセッサ31が、トナーメモリ11から読み出した識別情報が筐体メモリ32に記憶されていないと判定した場合(ステップS60:NO)、プロセッサ31は、処理対象の現像カートリッジ1は装着済現像カートリッジでないと判定し、カバー101Bの開閉時に交換されたと認識する。この場合、プロセッサ31は、フレーム102に装着されている現像カートリッジ1がブラック(K)のトナーを収容する現像カートリッジであるかを判定する(ステップS61)。プロセッサ31が、フレーム102に装着されている現像カートリッジ1がブラック(K)のトナーを収容する現像カートリッジであると判定した場合(ステップS61:YES)、プロセッサ31は、(K)交換フラグをオンに設定する(ステップS62)。
プロセッサ31が、フレーム102に装着されている現像カートリッジ1がブラック(K)のトナーを収容する現像カートリッジでないと判定した場合(ステップS61:NO)、プロセッサ31は、フレーム102に装着されている現像カートリッジ1がイエロー(Y)のトナーを収容する現像カートリッジであるかを判定する(ステップS63)。プロセッサ31が、フレーム102に装着されている現像カートリッジ1がイエロー(Y)のトナーを収容する現像カートリッジであると判定した場合(ステップS63:YES)、プロセッサ31は、(Y)交換フラグをオンに設定する(ステップS64)。
プロセッサ31が、フレーム102に装着されている現像カートリッジ1がイエロー(Y)のトナーを収容する現像カートリッジでないと判定した場合(ステップS63:NO)、プロセッサ31は、フレーム102に装着されている現像カートリッジ1がマゼンタ(M)のトナーを収容する現像カートリッジであるかを判定する(ステップS65)。プロセッサ31が、フレーム102に装着されている現像カートリッジ1がマゼンタ(M)のトナーを収容する現像カートリッジであると判定した場合(ステップS65:YES)、プロセッサ31は、(M)交換フラグをオンに設定する(ステップS66)。
プロセッサ31が、フレーム102に装着されている現像カートリッジ1がマゼンタ(M)のトナーを収容する現像カートリッジでないと判定した場合(ステップS65:NO)、プロセッサ31は、フレーム102に装着されている現像カートリッジ1がシアン(C)のトナーを収容する現像カートリッジであると認識する。そして、プロセッサ31は、(C)交換フラグをオンに設定する(ステップS67)。
交換フラグにオンを設定した後、プロセッサ31は、処理対象の現像カートリッジ1は、カバー101Bの開閉時に交換されたと認識する。そして、プロセッサ31は、トナーメモリ11から読み出した識別情報を、筐体メモリ32に書き込む書込み処理を実行する(ステップS68)。プロセッサ31は、ステップS53からステップS68の処理を、複数の現像カートリッジ1それぞれに対してすべて完了したか否かを判定する(ステップS69)。プロセッサ31が、すべての現像カートリッジ1に対して上記処理が完了していないと判定した場合(ステップS69:NO)、プロセッサ31は、他の現像カートリッジ1に対して、ステップ53以降の処理を実行する。
プロセッサ31が、すべての現像カートリッジ1に対して上記処理が完了したと判定した場合(ステップS69:YES)、プロセッサ31は、筐体メモリ32に記憶されるエラーフラグがオンに設定されているかを判定する(ステップS70)。エラーフラグがオンに設定されている場合(ステップS70:YES)、プロセッサ31はエラー処理を実行する(ステップS71)。
エラーフラグがオンに設定されていない場合(ステップS70:NO)、プロセッサ31は、(K)交換フラグ、(Y)交換フラグ、(M)交換フラグまたは(C)交換フラグのいずれかがオンに設定されているかを判定する(ステップS72)。オンに設定されている交換フラグがある場合(ステップS72:YES)、プロセッサ31は、オンに設定されている交換フラグに対応する現像カートリッジ1に対して、ロングウォーミングアップ処理を実行し、他の現像カートリッジに対して、ショートウォーミングアップ処理を実行する(ステップS73)。
オンに設定されている交換フラグがない場合(ステップS72:NO)、プロセッサ31は、4つの現像カートリッジ1それぞれに対して、ショートウォーミングアップ処理を実行する(ステップS74)。
仮に、カバー101Bを開閉する都度、新品検知処理を実行すると、印刷が可能となるまでの待機時間が長くなる。しかしながら、実施形態3の画像形成装置100は、実施形態1と同様、装着されている現像カートリッジ1が、装着済カートリッジである場合には、新品検知処理を実行せず、装着済カートリッジでない場合に、新品検知処理を実行する。このため、不必要な新品検知処理を実行させないことで、印刷が可能となるまでの待機時間を短縮することができる。また、新品検知処理を行う場合、現像ローラ12を感光体ドラム22に圧接させるため、現像ローラ12と感光体ドラム22とが摩耗する。この結果、現像カートリッジ1の寿命が短くなる。しかしながら、必要がない新品検知処理を実行させないことで、現像ローラ12と感光体ドラム22との摩耗が減るため、寿命の短縮を抑制できる。
また、実施形態3では、4つの現像カートリッジそれぞれに対して交換フラグを設定するため、必要な現像カートリッジに対してのみロングウォーミングアップ処理を実行することができる。このため、個々の現像カートリッジに対して、寿命の短縮を抑制できる。
<4.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
上記の実施形態では、装着済カートリッジの識別情報を筐体メモリ32に記憶している。しかしながら、装着済カートリッジの識別情報を、ドラムメモリ21にも記憶してもよい。この場合、プロセッサ31は、ドラムカートリッジ2がフレーム102に装着されると、コネクタ105を介して、ドラムメモリ21に記憶されている情報を読み出す。プロセッサ31は、トナーメモリ11から読み出した識別情報と、ドラムメモリ21から読み出した識別情報とが一致するかにより、装着されている現像カートリッジ1が装着済カートリッジであるかを判定する判定処理を実行する。そして、プロセッサ31は、装着済カートリッジである場合には、新品検知処理を実行せず、装着済カートリッジでない場合には、新品検知処理を実行する。
ショートウォーミングアップ処理の内容は、上記の実施形態で説明した内容に限定されない。各実施形態で説明したその他の処理の内容は、上記の説明に限定されない。
また、上記の実施形態または変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
1 :現像カートリッジ
2 :ドラムカートリッジ
3 :制御回路基板
11 :トナーメモリ
12 :現像ローラ
21 :ドラムメモリ
22 :感光体ドラム
30 :筐体
31 :プロセッサ
32 :筐体メモリ
53 :ステップ
100 :画像形成装置
101 :ケーシング
101A :開口
101B :カバー
102 :フレーム
102A :スロット
103 :センサ
104 :コネクタ
105 :コネクタ
106 :駆動部
111 :電気的接触面
301 :第1側板
302 :第2側板
311 :現像ローラギア
312 :現像カップリング
313 :内カバー
314 :外カバー
315 :リセットギア
316 :突起
331 :カラー
2 :ドラムカートリッジ
3 :制御回路基板
11 :トナーメモリ
12 :現像ローラ
21 :ドラムメモリ
22 :感光体ドラム
30 :筐体
31 :プロセッサ
32 :筐体メモリ
53 :ステップ
100 :画像形成装置
101 :ケーシング
101A :開口
101B :カバー
102 :フレーム
102A :スロット
103 :センサ
104 :コネクタ
105 :コネクタ
106 :駆動部
111 :電気的接触面
301 :第1側板
302 :第2側板
311 :現像ローラギア
312 :現像カップリング
313 :内カバー
314 :外カバー
315 :リセットギア
316 :突起
331 :カラー
Claims (6)
- 筐体と、
前記筐体に対して着脱可能な現像カートリッジであって、
現像ローラと、
前記現像ローラの回転に伴い、回転する検知ギアであって、所定の回転量を回転した後に回転が止まる検知ギアと、
前記現像カートリッジを識別可能な識別情報を記憶するトナーメモリと、
を有する現像カートリッジと、
前記現像カートリッジが前記筐体に装着された状態において、前記トナーメモリと電気的に接続されるコネクタと、
前記検知ギアの回転を検知するセンサと、
前記筐体に装着された現像カートリッジの識別情報である装着済識別情報を記憶する筐体メモリと、
制御部であって、
前記コネクタを介して、前記トナーメモリから前記識別情報を読み出す読み出し処理と、
前記読み出し処理で読み出された前記識別情報が前記筐体メモリに記憶されている場合、前記筐体に装着されている前記現像カートリッジが、過去に装着された装着済カートリッジであると判定する判定処理と、
前記現像ローラを回転させ、前記センサに前記検知ギアの回転を検知させる新品検知処理と、
を実行する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記判定処理において、前記現像カートリッジが前記装着済カートリッジであると判定した場合、前記新品検知処理を実行せず、
前記判定処理において、前記現像カートリッジが前記装着済カートリッジではないと判定された場合、前記新品検知処理を実行する、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置であって
前記筐体は、
開口と、
前記開口を閉鎖するカバーと、
を有し、
前記現像カートリッジは、前記カバーにより閉鎖されていない前記開口を介して、前記筐体に対して着脱可能であり、
前記制御部は、前記カバーにより前記開口が閉鎖されたことを検知すると、前記読み出し処理を実行する、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1または請求項2に記載の画像形成装置であって、
前記筐体メモリは前記制御部が有する、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか一つに記載の画像形成装置であって、
前記制御部は、
前記読み出し処理で読み出された前記識別情報が、前記筐体メモリに記憶さていない場合、前記識別情報を装着済識別情報として前記筐体メモリに書き込む書き込み処理
をさらに実行する、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の画像形成装置であって、
前記制御部は、
前記判定処理において、前記現像カートリッジが前記装着済カートリッジではないと判定された場合に、前記新品検知処理を含むロングウォーミングアップ処理を実行し、
前記判定処理において、前記現像カートリッジが前記装着済カートリッジであると判定された場合に、前記新品検知処理を含まないショートウォーミングアップ処理を実行する、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1から請求項5のいずれか一つに記載の画像形成装置であって、
複数の前記現像カートリッジを備え、
前記制御部は、
複数の前記現像カートリッジのそれぞれについて、前記判定処理を実行し、
前記判定処理において、前記装着済カートリッジではないと判定された前記現像カートリッジに対して、前記新品検知処理を実行する、
ことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018121756A JP2020003598A (ja) | 2018-06-27 | 2018-06-27 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018121756A JP2020003598A (ja) | 2018-06-27 | 2018-06-27 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020003598A true JP2020003598A (ja) | 2020-01-09 |
Family
ID=69099731
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018121756A Pending JP2020003598A (ja) | 2018-06-27 | 2018-06-27 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020003598A (ja) |
-
2018
- 2018-06-27 JP JP2018121756A patent/JP2020003598A/ja active Pending
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