JP2020003174A - 屋外空気調和装置 - Google Patents

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康介 森本
拓也 上総
Takuya Kamifusa
拓也 上総
健太 堤
Kenta Tsutsumi
健太 堤
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Abstract

【課題】熱源側熱交換器と利用側熱交換器とを備えた屋外空気調和装置を提供する。【解決手段】圧縮機1と、熱源側熱交換器6と、熱源側熱交換器6を通過する空気流れを生じさせる熱源側ファン7と、利用側熱交換器3と、利用側熱交換器3を通過する空気流れを生じさせる利用側ファン4と、を備えた屋外空気調和装置100であって、少なくとも熱源側熱交換器6および利用側熱交換器3を内部に収容するケーシング10を備え、熱源側熱交換器6が利用側熱交換器3よりも上に配置されており、少なくとも利用側熱交換器3を冷媒の蒸発器として機能させ熱源側熱交換器6を冷媒の凝縮器として機能させる運転を行う。【選択図】図3

Description

本開示は、屋外空気調和装置に関する。
従来より、例えば、特許文献1(特開2006−234270号公報)に記載のように、キャビネットに圧縮機、凝縮器および蒸発器が内装された一体型空気調和機が提案されている。
本開示の課題は、熱源側熱交換器と利用側熱交換器とを備えた屋外空気調和装置を提供することにある。
第1観点に係る屋外空気調和装置は、圧縮機と、熱源側熱交換器と、第1ファンと、利用側熱交換器と、第2ファンと、ケーシングと、を備えている。第1ファンは、熱源側熱交換器を通過する空気流れを生じさせる。第2ファンは、利用側熱交換器を通過する空気流れを生じさせる。ケーシングは、少なくとも熱源側熱交換器および利用側熱交換器を内部に収容する。熱源側熱交換器は、利用側熱交換器よりも上に配置されている。この屋外空気調和装置は、少なくとも利用側熱交換器を冷媒の蒸発器として機能させ熱源側熱交換器を冷媒の凝縮器として機能させる運転を行う。
なお、ケーシングは、少なくとも熱源側熱交換器と利用側熱交換器と圧縮機を内部に収容し、支柱と、底板と、天板と、を有していることが好ましい。
この屋外空気調和装置では、熱源側熱交換器と利用側熱交換器とを備えており、屋外で使用することが可能である。
第2観点に係る屋外空気調和装置は、第1観点に係る屋外空気調和装置であって、第2ファンは、ケーシングの内部であって、熱源側熱交換器よりも下に収容されている。
この屋外空気調和装置では、熱源側熱交換器よりも下に収容された第2ファンによって形成される空気流れによって、温度調和された空気をユーザに供給することができる。
第3観点に係る屋外空気調和装置は、第2観点に係る屋外空気調和装置であって、ケーシングは、仕切板を有している。仕切板は、上面と、下面と、開口と、を有している。仕切板の上面は、第2ファンが配置された空間に面している。仕切板の下面は、利用側熱交換器が配置された空間に面している。仕切板に設けられた開口は、上下方向に貫通している。
この屋外空気調和装置では、第2ファンが配置された空間と利用側熱交換器が配置された空間との上下方向の区画を、両空間に面している仕切板によって実現することができるため、上下方向の大型化が抑制される。
第4観点に係る屋外空気調和装置は、第1観点から第3観点のいずれかに係る屋外空気調和装置であって、第2ファンは、回転軸方向が上下方向となるように設置された遠心送風機である。
この屋外空気調和装置では、第2ファンによって形成される空気流れを、遠くまで到達させやすい。
第5観点に係る屋外空気調和装置は、第1観点から第4観点のいずれかに係る屋外空気調和装置であって、第1ファンは、熱源側熱交換器よりも上に配置されている。第1ファンは、熱源側熱交換器を通過した空気を上方に送る空気流れを生じさせる。
この屋外空気調和装置では、熱源側熱交換器を通過した空気は、第1ファンによって上方に送られるため、ユーザに届くことが抑制される。
第6観点に係る屋外空気調和装置は、第1観点から第5観点のいずれかに係る屋外空気調和装置であって、ケーシングは、平面視において多角形の輪郭を有している。
この屋外空気調和装置では、ケーシングが円筒形状であるものと比較して、倒れにくい。
第7観点に係る屋外空気調和装置は、第1観点から第6観点のいずれかに係る屋外空気調和装置であって、電装部品をさらに備えている。ケーシングは、圧縮機が載置される底板を有している。電装部品は、ケーシングの内部であって、底板よりも上で第2ファンよりも下に配置されている。
この屋外空気調和装置では、蒸発器として機能する利用側熱交換器が配置されている空間の近くに電装部品が配置されているため、電装部品の温度上昇が抑制される。
第8観点に係る屋外空気調和装置は、第1観点から第7観点のいずれかに係る屋外空気調和装置であって、ケーシングは、支柱を有している。支柱は、平面視におけるケーシングの周囲の一部を構成している。支柱は、上下方向に伸びている。熱源側熱交換器および利用側熱交換器は、いずれも支柱に対して固定されている。
この屋外空気調和装置では、熱源側熱交換器および利用側熱交換器が同じ部材である支柱に固定されているため、構造が強化される。
第9観点に係る屋外空気調和装置は、第1観点から第8観点のいずれかに係る屋外空気調和装置であって、ケーシングは、複数の吹出口を有している。複数の吹出口は、利用側熱交換器を通過した空気をケーシングの外部の複数の側方に送り出すためのものである。
この屋外空気調和装置では、利用側熱交換器を通過した空気を、複数の方向に供給することが可能になる。
第10観点に係る屋外空気調和装置は、第1観点から第9観点のいずれかに係る屋外空気調和装置であって、風向調節部材をさらに備えている。風向調節部材は、吹出口を通過する空気流れの向きを変える。
この屋外空気調和装置では、吹出口を通過する空気流れの向きを調節することが可能になる。
第11観点に係る屋外空気調和装置は、第1観点から第10観点のいずれかに係る屋外空気調和装置であって、熱源側熱交換器及び/又は利用側熱交換器は、複数の熱交換面を有している。
この屋外空気調和装置では、熱源側熱交換器及び/又は利用側熱交換器において、複数の熱交換面において熱交換を行わせることが可能になる。
第12観点に係る屋外空気調和装置は、第1観点から第11観点のいずれかに係る屋外空気調和装置であって、切換弁をさらに備えている。この屋外空気調和装置は、利用側熱交換器を冷媒の凝縮器として機能させ熱源側熱交換器を冷媒の蒸発器として機能させる運転をさらに行うことが可能である。切換弁は、利用側熱交換器を冷媒の蒸発器として機能させ熱源側熱交換器を冷媒の凝縮器として機能させる状態と、利用側熱交換器を冷媒の凝縮器として機能させ熱源側熱交換器を冷媒の蒸発器として機能させる状態と、を切り換える。
この屋外空気調和装置では、冷媒の蒸発器として機能する利用側熱交換器を通過した空気と、冷媒の凝縮器として機能する利用側熱交換器を通過した空気と、を切り換えて供給することが可能になる。
屋外空気調和装置100の冷媒回路を示す図。 屋外空気調和装置100の外観斜視図。 屋外空気調和装置100の内部の構成を示す斜視図。 屋外空気調和装置100の内部の構成を示す側面視概略配置構成図。 底板12上の各要素の配置関係を示す概略平面図。 第1仕切板17上の各要素の配置関係を示す概略平面図。 第2仕切板16上の各要素の配置関係を示す概略平面図。 第3仕切板15上の各要素の配置関係を示す概略平面図。 第4仕切板14上の各要素の配置関係を示す概略平面図。
(1)屋外空気調和装置100の冷媒回路の構成
本実施形態の屋外空気調和装置100の冷媒回路を図1に、外観の斜視図を図2に示す。本実施形態の屋外空気調和装置100は、屋外に配置され、ヒートポンプを用いて、屋外の暖房、冷房、除湿などを行う空気調和装置である。ここで、屋外とは、外気にさらされる空間を意味する。たとえば、公園、野外競技場など、屋根の無いところの場合もあれば、屋根がある戸外空間、東屋や、ベランダのような場所であってもよい。
屋外空気調和装置100は、冷房運転及び/又は除湿運転を行う冷房専用機であってもよい。屋外空気調和装置100は、暖房運転のみ又は暖房運転と除霜運転を行う暖房専用機であってもよい。屋外空気調和装置100は、冷房運転と除湿運転の少なくともいずれかと、暖房運転のみ又は暖房運転とデフロスト運転の両方と、を行う空気調和装置であってもよい。
屋外空気調和装置100は、図1に示す冷媒回路9の全体を一つのケーシング10の内部に収容した空気調和装置である。屋外空気調和装置100は、図1に示すように、圧縮機1、アキュムレータ8、四路切換弁2、利用側熱交換器3、膨張手段5、熱源側熱交換器6を備えている。これらの機器は、配管で接続されることで冷媒回路9を構成している。
より具体的には、アキュムレータ8は、四路切換弁2が有する第1接続ポートと、圧縮機1の吸入側との間に接続されている。圧縮機1の吐出側は、四路切換弁2が有する第2接続ポートに接続されている。四路切換弁2の第3接続ポートは、熱源側ガス側連絡配管51を介して熱源側熱交換器6のガス冷媒側と接続されており、四路切換弁2の第4接続ポートは、利用側ガス側連絡配管53を介して利用側熱交換器3のガス冷媒側と接続されている。膨張手段5は、熱源側液側連絡配管52を介して熱源側熱交換器6の液冷媒側と接続されており、利用側液側連絡配管54を介して利用側熱交換器3の液冷媒側と接続されている。なお、例えば、冷房専用機において四路切換弁2を備えない構成としては、熱源側ガス側連絡配管51が圧縮機1の吐出側と熱源側熱交換器6のガス冷媒側とを連絡し、利用側ガス側連絡配管53が圧縮機1の吸入側と利用側熱交換器3のガス冷媒側とを連絡してもよい。
なお、当該四路切換弁2を備える冷媒回路9は、暖房運転と除霜運転を行う暖房専用機、又は、冷房運転と除湿運転の少なくともいずれかと、暖房運転のみ又は暖房運転と除霜運転の両方と、を行う空気調和装置において採用される。また、冷房運転及び/又は除湿運転を行う冷房専用機においては、四路切換弁2を省略した冷媒回路を用いることができる。具体的には、圧縮機1の吐出側が熱源側熱交換器6に接続され、圧縮機1の吸入側が(必要に応じてアキュムレータ8を介して)利用側熱交換器3に接続された冷媒回路を用いることができる。
以上の屋外空気調和装置100では、冷媒回路9に封入されている冷媒が各機器を循環することで、蒸気圧縮式の冷凍サイクルが行われる。ここで、冷房運転、除湿運転およびデフロスト運転の場合は、利用側熱交換器3は冷媒の蒸発器として機能し、熱源側熱交換器6は冷媒の凝縮器として機能する。暖房運転の場合は、利用側熱交換器は冷媒の凝縮器として機能し、熱源側熱交換器は冷媒の蒸発器として機能する。冷房運転、除湿運転及びデフロスト運転と暖房運転との切換は、冷媒回路9における四路切換弁2の切換状態の切り換えにより行われる。
屋外空気調和装置100において用いる冷媒としては、例えば、R32単体、R32を含む混合冷媒等が挙げられる。R32を含む混合冷媒の例としては、R452B、R410A、R454Bが挙げられる。R452Bは、R32が67.0wt%、R125が7.0wt%、R1234yfが26.0%である。R410Aは、R32が50wt%、R125が50wt%である。R454Bは、R32が72.5wt%、R1234yfが27.5wt%である。
(2)屋外空気調和装置100の各機器の配置
屋外空気調和装置100の外観の斜視図を図2に、各種化粧板や支柱等の一部を取り除いた、内部構成の斜視図を図3に、側面視概略配置構成図を図4に、それぞれ示す。
本実施形態の屋外空気調和装置100では、ケーシング10の中に、冷媒回路9を構成する全ての機器、熱源側ファン7、利用側ファン4が収容されている。
ケーシング10は、水平断面が略矩形である直方体形状を有しており、長手方向が鉛直方向となるように上下に伸びている。ケーシング10の上面視は、対称性を有する形状となっている。なお、本実施形態では、ケーシング10の平面視の形状は、主として、4つの側面20a〜20dと、側面20a〜20dのうち互いに隣り合うもの同士の間の部分で構成される4つの角部と、を有する略正方形なっている。なお、ケーシング10の平面視の形状の輪郭は、三角形、四角形、五角形、六角形、七角形、八角形等の多角形であってよく、平面視において多角形を構成する各辺の全てが直線的であるものに限られず、曲線部分を有していてもよい。
ケーシング10は、4本の支柱11a〜11d、天板13、底板12、第4仕切板14、第3仕切板15、第2仕切板16、第1仕切板17、4つの上部化粧板21、4つの中間化粧板22、4つの下部化粧板23と、4つの風向調節部材24等を有している。
ケーシング10の外形は、概ね、4本の支柱11a〜11dと、天板13と、底板12と、4つの上部化粧板21と、4つの中間化粧板22と、4つの下部化粧板23と、4つの風向調節部材24と、によって構成されており、長手方向が鉛直方向となるように上下に延びた構造となっている。4本の支柱11a〜11dは、上面視において、天板13や底板12の四隅に位置しており、ケーシング10の平面視における4つの角部25a〜25dを構成している。これら4本の支柱11a〜11dは、いずれも長手方向が鉛直方向となる姿勢で設けられている。天板13は、4本の支柱11a〜11dの上端近傍において固定されており、水平に広がっている板部材である。底板12は、4本の支柱11a〜11dの下端近傍において固定されており、水平に広がっている板部材である。なお、支柱11a〜11dのうち互いに隣り合うもの同士の間には、4側面共に、上から順に、上部化粧板21、風向調節部材24、中間化粧板22、下部化粧板23が配置されている。上部化粧板21と下部化粧板23とは、側方に向けて突出しており水平方向に並んだ複数の凸部が上下方向に沿って延びた形状を有しており、後述する利用側吸込口45や熱源側吸込口47に対向する部分において、空気を周方向に送ることができるように開口した部分を有している。なお、中間化粧板22は、下部化粧板23の上において周方向を覆っており、空気を通過させる開口等が形成されていない。風向調節部材24は、中間化粧板22よりも上で上部化粧板21よりも下の部分を通過する空気流れの供給先を調節することが可能であり、当該部分を閉塞することができるように設けられている。
なお、底板12の下には、屋外空気調和装置100を移動させて設置場所を変える等のために4つのキャスタ18が取り付けられている。さらに、底板12には、地面と平行に広がった主面を有する2つの固定板19a、19bが固定されている。屋外空気調和装置100は、これらの固定板19a、19bによって転倒が抑制される。なお固定板19a、19bは、螺子によって底板12に固定されており、取り外すことが可能となっている。
ケーシング10の内部は、ケーシング10の内部を上下方向に並ぶ複数の空間に仕切るように、第4仕切板14、第3仕切板15、第2仕切板16および第1仕切板17が上から順に配置されている。これらの第4仕切板14、第3仕切板15、第2仕切板16、第1仕切板17は、いずれも4本の支柱11a〜11dの内側に固定されることで、ケーシング10の構造の補強にも寄与している。なお、熱源側熱交換器6および利用側熱交換器3は、支柱11a〜dに対して直接的に固定されていてもよいし、1つ又は2つの介在部材を介して間接的に固定されていてもよい。なお、ケーシング10の内部に上下方向に並んだ複数の空間を確保するために、水平方向に広がった上下方向の厚みが薄い板状部材である第4仕切板14、第3仕切板15、第2仕切板16および第1仕切板17を用いているため、屋外空気調和装置100の上下方向の大型化を抑制することができている。
ケーシング10の内部のうち底板12と第1仕切板17で上下に囲まれた空間は、図5に示すように、上面視において、圧縮機1、膨張手段5、アキュムレータ8、電装部品28、ドレンタンク29が配置されている。ここで、圧縮機1は、容量可変機(インバータ機)であってもよいし、一定速で駆動する容量固定機(ノンインバータ機)であってもよい。膨張手段5は、特に限定されず、弁開度が制御可能な電動膨張弁であってもよいし、感温筒と共に用いられる機械式膨張弁であってもよいし、キャピラリーチューブであってもよい。電装部品28は、屋外空気調和装置100が有する各要素の駆動制御を行う制御部として機能するものであり、CPU、ROM、RAM等を有して構成されている。なお、電装部品28は、圧縮機1、利用側ファンモータ4a、熱源側ファンモータ7a(膨張手段5が電動膨張弁等の制御可能なものである場合には当該電動膨張弁、四路切換弁2が設けられておる場合には四路切換弁2、風向調節部材24の姿勢が制御可能な場合には風向調節部材24)と通信線71を介して電気的に接続されている。ドレンタンク29は、蒸発器として機能する利用側熱交換器3において生じた結露水を捕捉し蓄えるものである。なお、ドレンタンク29は、略直方体形状を有しており、ドレンタンク29の上下方向の高さが、ドレンタンク29の平面視における長手方向の長さの半分以上であることが好ましく、当該長手方向の長さ以上であることがより好ましい。ここで、底板12と第1仕切板17との間の4つの側面は、いずれも、互いに隣り合う2つの支柱11a−11dの間の部分が、対応する下部化粧板23のうち空気を通過させない部分によって覆われている。
なお、四路切換弁2からは、熱源側ガス側連絡配管51および利用側ガス側連絡配管53が、平面視における角部25d側に向けて延びだしている。また、膨張手段5からは、熱源側液側連絡配管52および利用側液側連絡配管54が、平面視における角部25d側に向けて延びだしている。
ケーシング10の内部のうち第1仕切板17と第2仕切板16で上下に囲まれた空間は、図6に示すように、利用側熱交換器3が配置されている。なお、第1仕切板17には、角部25dの近傍において、上下方向に貫通した切り欠き17aが形成されている。この切り欠き17aが形成されていることで、通信線71、および、冷媒回路9の一部である熱源側ガス側連絡配管51、利用側ガス側連絡配管53、熱源側液側連絡配管52および利用側液側連絡配管54を、切り欠き17aの縁に沿った部分が上下方向に延びるようにして設けられている利用側管板33と支柱11dとで囲われる領域を介してより上方まで延ばすことが可能になっている。なお、利用側ガス側連絡配管53および利用側液側連絡配管54は、第1仕切板17と第2仕切板16との間の高さ位置まで上方に延びており、熱源側ガス側連絡配管51や熱源側液側連絡配管52および電装部品28から延びる通信線71はさらに上方まで延びている。利用側熱交換器3は、内部を流れる冷媒と、外部を通過する空気と、の間で熱交換を行わせる空気熱交換器である。利用側熱交換器3は、上面視略L字型の2つの熱交換部(第1利用側熱交換部31と第2利用側熱交換部32)によって構成されており、各熱交換部31、32はL字形状の角部分の内側同士が向かい合うように配置されている。利用側熱交換器3が有する各熱交換部31、32は、それぞれ、水平方向に伸びた複数の伝熱管と、各伝熱管が貫通した複数の伝熱フィンと、を有して構成されている。また、利用側熱交換器3が有する各熱交換部31、32は、支柱11d側の端部において、共用の利用側管板33を介して一体化されている。この利用側管板33は、第1仕切板17の切り欠き17aの縁に沿いつつ、上下方向に延びるように設けられている。利用側熱交換器3が有する各熱交換部31、32は、いずれも、互いに垂直の関係にある周方向を向いた2つの熱交換面を有している。なお、熱交換面は、通過する空気の主な空気流れ方向に対して垂直な面であり、本実施形態では側方を向いた面である。ここで、第1利用側熱交換部31が有する2つの熱交換面は、それぞれ、互いに隣り合う側面20aと側面20bに沿うように設けられている。また、第2利用側熱交換部32が有する2つの熱交換面は、それぞれ、互いに隣り合う側面20cと側面20dに沿うように設けられている。利用側熱交換器3に供給される冷媒は、2つの熱交換部31、32に向けて分流され、各熱交換部31、32において冷媒を折り返すように流した後、合流して、利用側熱交換器3の外部に流れていく。
具体的には、第1利用側熱交換部31は、ガス側部分において、利用側管板33と利用側ガス側連絡配管53を接続する第1利用側ガス枝管34を有し、液側部分において、利用側管板33と利用側液側連絡配管54を接続する第1利用側液枝管36を有している。また、第2利用側熱交換部32は、ガス側部分において、利用側管板33と利用側ガス側連絡配管53を接続する第2利用側ガス枝管35を有し、液側部分において、利用側管板33と利用側液側連絡配管54を接続する第2利用側液枝管37を有している。これにより、利用側熱交換器3が冷媒の蒸発器として機能する場合には、利用側液側連絡配管54を流れた液冷媒が、第1利用側液枝管36を介して第1利用側熱交換部31側に流れる冷媒と、第2利用側液枝管37を介して第2利用側熱交換部32側に流れる冷媒と、に分岐して流れ、各第1利用側熱交換部31及び第2利用側熱交換部32において蒸発した後、第1利用側熱交換部31から第1利用側ガス枝管34を通じて流れ出る冷媒と、第2利用側熱交換部32から第2利用側ガス枝管35を通じて流れ出る冷媒と、が利用側ガス側連絡配管53において合流して流れていくことになる。なお、利用側熱交換器3が冷媒の凝縮器として機能する場合には、これとは逆の冷媒流れとなる。
なお、利用側熱交換器3は、第1仕切板17上に載置されることで固定されている。そして、第1仕切板17は、各支柱11a〜11dに対して螺着固定されている。このため、利用側熱交換器3は、第1仕切板17を介して、間接的に各支柱11a〜11dに固定されていることになる。ここで、第1仕切板17と第2仕切板16との間の高さ位置の4つの側面は、いずれも、互いに隣り合う2つの支柱11a−11dの間の部分が、対応する下部化粧板23のうち空気を通過させるように構成されている利用側吸込口45を含む部分で覆われている。また、利用側熱交換器3が冷媒の蒸発器として機能している場合には、利用側熱交換器3において結露水が生じることがあるが、当該結露水は、利用側熱交換器3の下方に配置されておりドレンパンとして機能するように構成された第1仕切板17によって捕らえられた後、第1仕切板17に設けられた図示しない開口を介して、下方に配置されているドレンタンク29に送られる。ドレンタンク29は、下部化粧板23のうちの一部を取り外すことで、ケーシング10の外部に取り出すことが可能となっており、適宜、排水することができる。
ケーシング10の内部のうち第2仕切板16と第3仕切板15で上下に囲まれた空間は、図7に示すように、利用側ベルマウス41、利用側ファン4等が配置されている。なお、第2仕切板16には、支柱11dの近傍において、上下方向に貫通した切り欠き16aが形成されている。第2仕切板16に切り欠き16aが形成されていることで、通信線71、および、冷媒回路9の一部である熱源側ガス側連絡配管51、熱源側液側連絡配管52を、区画部材16cと支柱11dとで囲われる領域を介してより上方まで延ばすことが可能になっている。区画部材16cは、第2仕切板16と第3仕切板15との間において、第2仕切板16の切り欠き16aの縁に沿った部分が上下方向に延びるように設けられている。これにより、第2仕切板16と第3仕切板15との間の空間において利用側ファン4から吹き出された空気が、第2仕切板16の切り欠き16aや後述する第3仕切板15の切り欠き15aに向けて流れていくことが防止されている。さらに、第2仕切板16は、利用側ファン4が配置された空間側である上方を向いた上面と、利用側熱交換器3が配置された空間側である下方を向いた下面と、中央近傍において大きく上下方向に貫通した開口16bと、を有している。利用側ベルマウス41は、当該開口16bに対して取り付けられており、利用側ベルマウス41の下方の空気を利用側ベルマウス41の上方に導く。利用側ファン4は、回転軸方向を上下方向とする姿勢で、利用側ベルマウス41の上端近傍の上側に配置されている。利用側ファン4は、特に限定されないが、ターボファン等の遠心送風機であることが好ましい。利用側ファン4は、羽根車と、羽根車の上方に配置され、羽根車を回転駆動させる利用側ファンモータ4aと、を有している。なお、この利用側ファンモータ4aは、第3仕切板15の中央において上方に膨出するように形成された利用側ファンモータ収容部15bの内部に配置され、この第3仕切板15に対して固定されている。これにより上下方向におけるケーシング100の小型化が可能になる。なお、利用側ファンモータ4aは、熱源側ファン7が有する熱源側ファンモータ7aとは別のモータであり、互いに独立して駆動制御が可能である。ここで、第2仕切板16と第3仕切板15と間の高さ位置の4つの側面のうちの下方部分(風向調節部材24の下方部分)は、いずれも、互いに隣り合う2つの支柱11a−11dの間の部分が、対応する中間化粧板22によって覆われている。なお、中間化粧板22は空気を通過させない構成となっている。そして、第2仕切板16と第3仕切板15との間の高さ位置の4つの側面のうちの中間化粧板22よりも上方の部分は、いずれも、互いに隣り合う2つの支柱11a−11dで囲まれることで、利用側吹出口46を構成している。これらの4つの利用側吹出口46には、それぞれ風向調節部材24が設けられており、利用側吹出口46から吹き出される調和空気流れの向きを独立して変更することが可能になっている。なお、風向調節部材24の数は、特に限定されず、例えば、1つの利用側吹出口46に対して1つの風向調節部材24が設けられていてもよいし、1つの利用側吹出口46に対して複数の風向調節部材24が設けられていてもよいし、複数の利用側吹出口46のそれぞれに対して1つまたは複数の風向調節部材24が設けられていてもよい。なお、吹き出し方向を変更させるための風向調節部材24の姿勢の変更は、制御によって行われてもよいし、ユーザによる手動で行われてもよい。また、本実施形態の屋外空気調和装置100では、利用側吹出口46から吹き出される調和空気が全て利用側熱交換器3を通過した空気となるように構成されている。
ケーシング10の内部のうち第3仕切板15と第4仕切板14で上下に囲まれた空間は、図8に示すように、熱源側熱交換器6が配置されている。なお、第3仕切板15には、支柱11dの近傍において、上下方向に貫通した切り欠き15aが形成されている。この切り欠き15aが形成されていることで、通信線71、および、冷媒回路9の一部である熱源側ガス側連絡配管51、熱源側液側連絡配管52を、切り欠き15aの縁に沿った部分が上下方向に延びるようにして設けられている熱源側管板63と支柱11dとで囲われる領域を介してより上方まで延ばすことが可能になっている。なお、通信線71、熱源側ガス側連絡配管51、熱源側液側連絡配管52は、第3仕切板15と第4仕切板14との間の高さ位置まで上方に延びている。熱源側熱交換器6は、内部を流れる冷媒と、外部を通過する空気と、の間で熱交換を行わせる空気熱交換器である。熱源側熱交換器6は、上面視略L字型の2つの熱交換部(第1熱源側熱交換部61と第2熱源側熱交換部62)によって構成されており、各熱交換部61、62はL字形状の角部分の内側同士が向かい合うように配置されている。熱源側熱交換器6が有する各熱交換部61、62は、水平方向に伸びた複数の伝熱管と、各伝熱管が貫通した複数の伝熱フィンと、を有して構成されている。また、熱源側熱交換器6が有する各熱交換部61、62は、角部25d側の端部において、共用の熱源側管板63を介して一体化されている。熱源側熱交換器6が有する各熱交換部61、62は、いずれも、互いに垂直の関係にある周方向を向いた2つの熱交換面を有して構成されている。ここで、第1熱源側熱交換部61が有する2つの熱交換面は、それぞれ、互いに隣り合う側面20aと側面20bに沿うように設けられている。また、第2熱源側熱交換部62が有する2つの熱交換面は、それぞれ、互いに隣り合う側面20cと側面20dに沿うように設けられている。熱源側熱交換器6に供給される冷媒は、2つの熱交換部61、62に向けて分流され、各熱交換部61、62において冷媒を折り返すように流した後、合流して、熱源側熱交換器6の外部に流れていく。
具体的には、第1熱源側熱交換部61は、ガス側部分において、熱源側管板63と熱源側ガス側連絡配管51を接続する第1熱源側ガス枝管64を有し、液側部分において、熱源側管板63と熱源側液側連絡配管52を接続する第1熱源側液枝管66を有している。また、第2熱源側熱交換部62は、ガス側部分において、熱源側管板63と熱源側ガス側連絡配管51を接続する第2熱源側ガス枝管65を有し、液側部分において、熱源側管板63と熱源側液側連絡配管52を接続する第2熱源側液枝管67を有している。これにより、熱源側熱交換器6が冷媒の凝縮器として機能する場合には、熱源側ガス側連絡配管51を流れた液冷媒が、第1熱源側ガス枝管64を介して第1熱源側熱交換部61側に流れる冷媒と、第2熱源側ガス枝管65を介して第2熱源側熱交換部62側に流れる冷媒と、に分岐され、各第1熱源側熱交換部61及び第2熱源側熱交換部62において凝縮した後、第1熱源側熱交換部61から第1熱源側液枝管66を通じて流れ出る冷媒と、第2熱源側熱交換部62から第2熱源側液枝管67を通じて流れ出る冷媒と、が熱源側液側連絡配管52において合流して流れていくことになる。なお、熱源側熱交換器6が冷媒の蒸発器として機能する場合には、これとは逆の冷媒流れとなる。
以上の熱源側熱交換器6は、第3仕切板15上に載置されることで固定されている。そして、第3仕切板15は、各支柱11a〜11dに対して螺着固定されている。このため、熱源側熱交換器6は、第3仕切板15を介して、間接的に各支柱11a〜11dに固定されていることになる。ここで、第3仕切板15と第4仕切板14との間の高さ位置の4つの側面は、いずれも、互いに隣り合う2つの支柱11a−11dの間の部分が、対応する上部化粧板21のうち空気を通過させるように構成されている熱源側吸込口47を含む部分で覆われている。また、第3仕切板15は、熱源側熱交換器6が冷媒の蒸発器として機能している場合に生じる結露水を受ける、ドレンパンとしての機能を有するように構成されている。ドレンパンとしての第3仕切板15で捕らえられた結露水は、第3仕切板15に設けられた図示しない開口や支柱11a〜11cに沿った排水路を介して、下方に配置されているドレンタンク29に送られる。
ケーシング10の内部のうち第4仕切板14と天板13で上下に囲まれた空間は、図9に示すように、熱源側ベルマウス42、熱源側ファン7等が配置されている。なお、第4仕切板14には、中央近傍において大きく上下方向に貫通した開口14aが形成されている。熱源側ファン7は、回転軸方向を上下方向とする姿勢で配置されている。熱源側ファン7は、特に限定されないが、プロペラファン等の軸流送風機であることが好ましい。熱源側ファン7は、羽根車と、羽根車の下方に配置され、羽根車を回転駆動させる熱源側ファンモータ7aと、を有している。なお、この熱源側ファンモータ7aは、第4仕切板14の中央下方に位置しており、第4仕切板14に固定されたファンモータ台(図示せず)に対して固定されている。熱源側ベルマウス42は、熱源側ファン7の上方において、上側に向かうほど径が大きくなるように設けられており、熱源側ベルマウス42の下方の空気を熱源側ベルマウス42の上方に導く。ここで、第4仕切板14と天板13との間の高さ位置の4つの側面は、いずれも、互いに隣り合う2つの支柱11a−11dの間の部分が、対応する上部化粧板21のうち空気を通過させない部分によって覆われている。
天板13には、平面視の中央近傍において上下方向に貫通した熱源側吹出口48が形成されている。熱源側吹出口48は、熱源側ベルマウス42の上端部分に対応した形状を有しており、熱源側ベルマウス42の上端部分の直上に位置している。熱源側吹出口48の上方は、メッシュ状のファンガード43によって覆われている。
(3)屋外空気調和装置100における空気を流す構成と、空気の流れの説明
(3−1)利用側熱交換器3を通過する空気の流れ
主な空気の流れが矢印にて示された図3を参照しつつ、利用側熱交換器3を通過する空気の流れを説明する。
屋外空気調和装置100の運転時に、利用側ファン4が駆動すると、屋外空気調和装置100の下方の周囲の空気が、4つの側面20a〜20dに対応するように設けられた各利用側吸込口45を介して、利用側熱交換器3の各熱交換部に取り込まれる。利用側熱交換器3の各熱交換部に取り込まれた空気は、利用側熱交換器3の内部を流れる冷媒との間で熱交換を行い、調和される。そして、調和された空気は、第1仕切板17と第2仕切板16との間の空間における中央上方に集まり、利用側ベルマウス41の内側を上方に向けて導かれ、利用側ファン4を通過する。このようにして、利用側ファン4を通過した調和空気は、4つの側面20a〜20dに対応するように設けられている各利用側吹出口46を介して、周方向外側に送り出される。なお、調和空気は、利用側吹出口46を通過する際に、風向調節部材24によってその風向が調節される。特に限定されないが、利用側吹出口46を通過する風向は、水平方向±30°であってよく、当該風向の水平方向に対する角度は風向調節部材24によってさらに広い範囲で調節される。また、利用側吹出口46のうち、風向調節部材24によって閉じられている箇所については、調和空気は通過しない。
(3−2)熱源側熱交換器6を通過する空気の流れ
主な空気の流れが矢印にて示された図3を参照しつつ、熱源側熱交換器6を通過する空気の流れを説明する。
屋外空気調和装置100の運転時に、熱源側ファン7が駆動すると、屋外空気調和装置100の上方の周囲の空気が、4つの側面20a〜20dに対応するように設けられた各熱源側吸込口47を介して、熱源側熱交換器6の各熱交換部に取り込まれる。熱源側熱交換器6の各熱交換部に取り込まれた空気は、熱源側熱交換器6の内部を流れる冷媒との間で熱交換が行われる。そして、熱交換後の空気は、第3仕切板15と第4仕切板14との間の空間における中央上方に集まり、熱源側ベルマウス42の内側を上方に向けて導かれ、熱源側ファン7を通過する。このようにして、熱源側ファン7を通過した熱交換後の空気は、天板13に形成された熱源側吹出口48を介して、主として鉛直方向上方に向けて送り出される。
(4)実施形態の特徴
(4−1)
本実施形態の屋外空気調和装置100は、一つのケーシング10の中において、熱源側熱交換器6が利用側熱交換器3よりも上方に配置されている。このため、熱源側熱交換器6が冷媒の凝縮器として機能し、利用側熱交換器3が冷媒の蒸発器として機能する場合には、熱源側熱交換器6において生じた廃熱をより上方に排出させやすく、利用側熱交換器3で冷却された空気を、熱源側熱交換器6からの熱の影響や熱源側熱交換器6で加温された空気による影響を抑制させた状態で、ユーザに対して供給させやすい。
(4−2)
本実施形態の屋外空気調和装置100では、利用側ファン4を通過した調和空気が通過する利用側吹出口46が、圧縮機1や利用側熱交換器3よりも上方の高さ位置に配置されている。このため、利用側吹出口46から吹き出された調和空気を、屋外空気調和装置100の周囲に起立した状態で存在しているユーザに対してだけでなく、座った状態で存在しているユーザの上半身に対しても、十分に供給することが可能になる。
また、冷媒回路9の構成部品のなかでも比較的重量物である圧縮機1を、利用側ファン4や利用側吹出口46よりも下方であるケーシング10の下方領域に配置させることで、屋外空気調和装置100の設置時における安定性を高めることも可能になっている。
(4−3)
本実施形態の屋外空気調和装置100は、一つのケーシング10の中に、冷媒回路9を構成する各構成機器、利用側ファン4および熱源側ファン7が収容されているため、外観を簡潔なものにすることができている。このように、屋外空気調和装置100の外観が意匠性に富んでいるため、ユーザの近くで視認されやすい位置に配置されて利用される場合であっても、ユーザが受ける屋外空気調和装置100の印象を良好にすることができる。
(4−4)
本実施形態の屋外空気調和装置100は、ケーシング10の内部を、複数の仕切板(第4仕切板14、第3仕切板15、第2仕切板16、第1仕切板17)によって仕切るだけで、特段ダクト部材等を設けることなく、熱源側熱交換器6を通過する空気流路と利用側熱交換器3を通過する空気流路を形成することが可能になっている。このため、屋外空気調和装置100の上下方向の大きさを小さくすることが可能になっている。
(4−5)
本実施形態の屋外空気調和装置100では、利用側ファン4は、熱源側熱交換器6よりも下に配置されており、利用側熱交換器3と利用側ファン4の両方が、熱源側熱交換器6よりも下に配置されている。このため、熱源側熱交換器6が冷媒の凝縮器として機能する場合であっても、熱源側熱交換器6において加温された空気が、利用側熱交換器3や利用側ファン4の周囲に到達してしまうことを抑制できる。
(4−6)
本実施形態の屋外空気調和装置100では、利用側熱交換器3において調和された空気を周囲に供給するための利用側ファン4として、回転軸方向を上下方向とする姿勢で用いられ、周方向に空気を吹き出す遠心ファンであるターボファンを用いている。このため、利用側熱交換器3において調和された空気を、屋外空気調和装置100の周囲に対してより遠くの位置まで十分に供給することが可能になるとともに、ユーザに対して十分な風を提供することで清涼感を与えることも可能になる。
(4−7)
本実施形態の屋外空気調和装置100では、熱源側熱交換器6が冷媒の凝縮器として機能している場合に、熱源側熱交換器6を通過して加温された空気が、熱源側吹出口48を介して屋外空気調和装置100の上方に向けて排出される。このため、蒸発器として機能する利用側熱交換器3を通過した冷却空気を望むユーザに対して、熱源側熱交換器6において加温された空気が供給されてしまうことを抑制することができる。
しかも、本実施形態の屋外空気調和装置100では、凝縮器として機能する熱源側熱交換器6は蒸発器として機能する利用側熱交換器3よりも上方に配置されているだけでなく、熱源側熱交換器6において加温された空気は利用側熱交換器3において冷却された空気よりも比重が小さいため、熱源側熱交換器6において加温された空気がユーザに到達することをより確実に抑制できている。
また、熱源側熱交換器6が冷媒の蒸発器として機能している場合については、熱源側熱交換器6を通過して冷却された空気が、熱源側吹出口48を介して屋外空気調和装置100の上方に向けて排出される。このため、凝縮器として機能する利用側熱交換器3を通過した加温空気を望むユーザに対して、熱源側熱交換器6において冷却された空気が供給されてしまうことを抑制することができる。
(4−8)
本実施形態の屋外空気調和装置100は、ケーシング10が複数の側面(具体的には4つの側面20a〜20d)を有する構造であるため、円筒形状等の場合と比較して、転倒を抑制させやすい構造となっている。しかも、本実施形態の屋外空気調和装置100では、底板12に対して固定して用いられる固定板19a、19bによって、設置状態での安定性をさらに高めることができている。
(4−9)
本実施形態の屋外空気調和装置100では、ドレンタンク29の上下方向の高さについて、好ましくはドレンタンク29の平面視における長手方向の長さの半分以上、より好ましくはドレンタンク29の平面視における長手方向の長さの半分以上となるように構成されている。このため、ドレンタンク29では、利用側熱交換器3で生じた結露水を十分に蓄えることが可能となる。
なお、本実施形態の屋外空気調和装置100では、底板12の上に圧縮機1等を配置しているため、底板12と第1仕切板17との間の高さが十分に確保される必要があるところ、この底板12と第1仕切板17との間の空間のうち圧縮機1等を除いた空間を、ある程度高さのあるドレンタンク29を収容できる場所として活用することが可能になっている。
(4−10)
本実施形態の屋外空気調和装置100では、底板12よりも上方に電装部品28が配置されているため、地面からの埃等が電装部品28に到達しにくい。
また、当該電装部品28は、利用側ファン4よりも下に配置されており、熱源側熱交換器6からは下方に遠く離れた位置であって、熱源側熱交換器6よりも利用側熱交換器3に近い位置に配置されている。このため、熱源側熱交換器6を冷媒の凝縮器として機能させ利用側熱交換器3を冷媒の蒸発器として機能させる時期のような、周囲温度が高い状況下であっても、電装部品28の温度上昇を抑制させ、電装部品28の信頼性を確保しやすい。
(4−11)
本実施形態の屋外空気調和装置100では、利用側熱交換器3は第1仕切板17を介して、熱源側熱交換器6は第3仕切板15を介して、いずれも各支柱11a〜11dに対して固定されている。このため、屋外空気調和装置100は、構造強度を確保しやすい構造となっている。
(4−12)
本実施形態の屋外空気調和装置100は、複数の周方向に向けて開口した利用側吹出口46が設けられている。このため、利用側熱交換器3における熱交換によって得られた調和空気を、屋外空気調和装置100の周囲の複数の方向に向けて供給することが可能になっている。具体的には、本実施形態の屋外空気調和装置100では、室内の壁際に配置されるような空気調和装置やいわゆるスポットエアコンと称される特定の方向にのみ調和空気を供給する空気調和装置とは異なり、調和空気を、支柱11a〜11d部分を除く、周囲180°以上、より具体的には270°以上、更に具体的には360°のより広いエリアに向けて供給することが可能になっている。
さらに、各利用側吹出口46には、通過する調和空気の向きを独立して調節する風向調節部材24が設けられているため、屋外空気調和装置100の周囲の方向毎に、調和空気を送る位置を調節することが可能になっている。
また、利用側吹出口46のうちのいずれかを風向調節部材24によって塞ぐことができるため、屋外空気調和装置100の周囲における調和空気の供給が不要である方向に対しては、その供給を避けることができる。
また、運転停止時等の使用していないときには、風向調整部材24によって利用側吹出口46を塞ぐことにより、機内にほこりや虫などが入ることを抑制できる。
(4−13)
本実施形態の屋外空気調和装置100は、利用側熱交換器3と熱源側熱交換器6のいずれも互いに異なる方向を向いた複数の熱交換面を有しており、ケーシング10にも対応するように複数の方向に向けて開口された利用側吸込口45と熱源側吸込口47が設けられているため、利用側熱交換器3と熱源側熱交換器6のいずれについても、周方向における様々な方向から取り込まれる空気を用いて熱交換を行わせることが可能になっている。
(4−14)
本実施形態の屋外空気調和装置100は、冷媒回路9が四路切換弁2を有していることで、冷房運転と暖房運転の両方を行うことができるため、冷房専用機や暖房専用機と比べて使用できる機会が多い。
(5)変形例
(5−1)変形例A
上記実施形態の屋外空気調和装置100では、外観が鉛直方向に延びた直方体形状である場合を例に挙げて説明した。
これに対して、屋外空気調和装置の外観としては、直方体形状に限られず、例えば、水平断面の形状が五角形、六角形等の多角形となる外観を有していてもよいし、水平断面の形状が円形や楕円形となる外観を有していてもよい。
(5−2)変形例B
上記実施形態の屋外空気調和装置100では、ケーシング10が有する複数の側面の全てに利用側吹出口46が対応するように形成されている場合を例に挙げて説明した。
これに対して、屋外空気調和装置100としては、例えば、吹出口が形成されていない側面を1つ又は2つ以上有していてもよい。この場合には、吹き出し空気が供給されない方向を確保することが可能になり、調和空気が不要な方向に対して調和空気が供給されることを抑制し、調和空気が求められる方向に対して調和空気をより十分に供給することが可能になる。
(5−3)変形例C
上記実施形態の屋外空気調和装置100では、4つ熱交換面が設けられることで、全周方向に向いて存在する利用側熱交換器3および熱源側熱交換器6を例に挙げて説明した。
これに対して、利用側熱交換器3や熱源側熱交換器6が有する熱交換面としては、3つの周方向を向いたものであってもよいし、2つの周方向を向いたものであってもよいし、1つの周方向のみを向いたものであってもよい。
なお、利用側熱交換器3や熱源側熱交換器6が有する熱交換面の数と、熱源側吸込口47の数や、利用側吸込口45の数や、利用側吹出口46の数は、必ずしも同じである必要はなく、例えば、利用側熱交換器3や熱源側熱交換器6が有する熱交換面の数が3つである場合に熱源側吸込口47、利用側吸込口45、利用側吹出口46の数が4つであってもよい。
(5−4)変形例D
上記実施形態の屋外空気調和装置100では、電装部品28が利用側ファン4や利用側熱交換器3よりも下方に配置されている場合を例に挙げて説明した。
これに対して、屋外空気調和装置100が備える電装部品の全てが利用側ファン4や利用側熱交換器3よりも下方に配置される必要はなく、電装部品の一部が他の位置(例えば、利用側ベルマウス41とケーシング10との間の空間等)に配置されていてもよい。
(5−5)変形例E
上記実施形態の屋外空気調和装置100では、熱源側ファン7が有する熱源側ファンモータ7aと、利用側ファン4が有する利用側ファンモータ4aと、が別個独立に設けられている場合を例に挙げて説明した。
これに対して、熱源側ファン7と利用側ファン4とは、両者の回転軸上に配置された共通のファンモータを有していてもよい。
(5−6)変形例F
上記実施形態の屋外空気調和装置100では、利用側ファン4に対して空気流れの上流側に利用側熱交換器3が設けられ、熱源側ファン7に対して空気流れの上流側に熱源側熱交換器6が設けられる場合を例に挙げて説明した。
これに対して、利用側熱交換器3は、利用側ファン4に対して空気流れの下流側に配置されてもよく、ケーシング10内において、利用側熱交換器3は利用側ファン4の上に配置されてもよい。ただし、利用側熱交換器3で得られた調和空気をより高い位置から吹き出す観点からは、上記実施形態の配置が好ましい。
また、熱源側熱交換器6は、熱源側ファン7に対して空気流れの下流側に配置されてもよく、ケーシング10内において、熱源側熱交換器6は熱源側ファン7の上に配置されてもよい。ただし、冷媒の凝縮器として機能する熱源側熱交換器6における廃熱や冷媒の蒸発器として機能する熱源側熱交換器6における不要な冷熱を、より上方に送りやすくする観点からは、上記実施形態の配置が好ましい。
(5−7)変形例G
上記実施形態の屋外空気調和装置100では、ケーシング10の内部のうち底板12と第1仕切板17で上下に囲まれた空間に電装部品28が配置されている場合を例に挙げて説明した。
これに対して、屋外空気調和装置100が備える電装部品28の全てが底板12よりも上で第1仕切板17よりも下に配置される必要はなく、例えば、底板12よりも上で第1仕切板17よりも下に配置された電装部品以外に、他の位置(例えば、熱源側ファン7の周囲等)に配置された電装部品を別途備えていてもよい。
(5−8)変形例H
上記実施形態の屋外空気調和装置100では、ケーシング10が有する複数の利用側吹出口46が4つであり、4つの側方に向けて空気が送り出される場合を例に挙げて説明した。
これに対して、利用側吹出口46を介して吹き出される空気の方向としては、4方向に限られず、例えば、2方向、3方向、全周方向であってもよい。
(5−9)変形例I
上記実施形態の屋外空気調和装置100では、熱交換器において生じた結露水を蓄えるドレンタンク29が設けられている場合を例に挙げて説明した。
これに対して、屋外空気調和装置100としては、必ずしもドレンタンクを備えている必要は無い。
例えば、利用側熱交換器3の下方に配置されておりドレンパンとして機能する第1仕切板17において捕えた結露水を、図示しない排水ホース等を介してケーシング10の外部に排出するようにしてもよい。例えば、排水ホースの一端が、第1仕切板17の角部近傍において上下に貫通するように形成された図示しない開口の下側に接続され、排水ホースの他端が、底板12において上下に貫通するように形成された図示しない開口に接続された構造とすることで、屋外空気調和装置100の下に排水するようにしてもよい。
また、熱源側熱交換器6の下方に配置されておりドレンパンとして機能する第3仕切板15において捕えた結露水を、排水ホース等を介してケーシング10の外部に排出するようにしてもよい。ここで、熱源側熱交換器6で生じた結露水を排水させる排水ホースは、熱源側ガス側連絡配管51や熱源側液側連絡配管52や利用側ガス側連絡配管53や利用側液側連絡配管54が配置されている角部25d以外の角部25a〜25cのスペースを利用して配置してもよい。
ここで、利用側熱交換器3で生じた結露水の排水経路と、熱源側熱交換器6で生じた結露水の排水経路とは、別々に設けられていてもよいし、途中から合流するように設けられていてもよい。
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
1 :圧縮機
2 :四路切換弁
3 :利用側熱交換器
4 :利用側ファン(第2ファン)
5 :膨張手段
6 :熱源側熱交換器
7 :熱源側ファン(第1ファン)
8 :アキュムレータ
9 :冷媒回路
10 :ケーシング
11a、11b、11c、11d :支柱
12 :底板
13 :天板
14 :第4仕切板
15 :第3仕切板
16 :第2仕切板(仕切板)
16b :開口
17 :第1仕切板
18 :キャスタ
19a、19b :固定板
20a、20b、20c、20d :側面
21 :上部化粧板
22 :中間化粧板
23 :下部化粧板
24 :風向調節部材
28 :電装部品
29 :ドレンタンク
41 :利用側ベルマウス
42 :熱源側ベルマウス
43 :ファンガード
45 :利用側吸込口
46 :利用側吹出口(吹出口)
47 :熱源側吸込口
48 :熱源側吹出口
100 :屋外空気調和装置
特開2006−234270号公報
本開示は、屋外空気調和装置に関する。
従来より、例えば、特許文献1(特開2006−234270号公報)に記載のように、キャビネットに圧縮機、凝縮器および蒸発器が内装された一体型空気調和機が提案されている。
本開示の課題は、熱源側熱交換器と利用側熱交換器とを備えた屋外空気調和装置を提供することにある。
第1観点に係る屋外空気調和装置は、圧縮機と、熱源側熱交換器と、第1ファンと、利用側熱交換器と、第2ファンと、ケーシングと、を備えている。第1ファンは、熱源側熱交換器を通過する空気流れを生じさせる。第2ファンは、利用側熱交換器を通過する空気流れを生じさせる。第2ファンは、回転軸方向が上下方向となるように設置された遠心送風機である。ケーシングは、少なくとも熱源側熱交換器および利用側熱交換器を内部に収容する。熱源側熱交換器は、利用側熱交換器よりも上に配置されている。この屋外空気調和装置は、少なくとも利用側熱交換器を冷媒の蒸発器として機能させ熱源側熱交換器を冷媒の凝縮器として機能させる運転を行う。ケーシングは、複数の吹出口を有している。複数の吹出口は、利用側熱交換器を通過した空気をケーシングの外部の複数の側方に送り出すためのものである。
なお、ケーシングは、少なくとも熱源側熱交換器と利用側熱交換器と圧縮機を内部に収容し、支柱と、底板と、天板と、を有していることが好ましい。
この屋外空気調和装置では、熱源側熱交換器と利用側熱交換器とを備えており、屋外で使用することが可能である。また、この屋外空気調和装置では、第2ファンによって形成される空気流れを、遠くまで到達させやすい。さらに、この屋外空気調和装置では、利用側熱交換器を通過した空気を、複数の方向に供給することが可能になる。
第2観点に係る屋外空気調和装置は、第1観点に係る屋外空気調和装置であって、第2ファンは、ケーシングの内部であって、熱源側熱交換器よりも下に収容されている。
この屋外空気調和装置では、熱源側熱交換器よりも下に収容された第2ファンによって形成される空気流れによって、温度調和された空気をユーザに供給することができる。
第3観点に係る屋外空気調和装置は、第2観点に係る屋外空気調和装置であって、ケーシングは、仕切板を有している。仕切板は、上面と、下面と、開口と、を有している。仕切板の上面は、第2ファンが配置された空間に面している。仕切板の下面は、利用側熱交換器が配置された空間に面している。仕切板に設けられた開口は、上下方向に貫通している。
この屋外空気調和装置では、第2ファンが配置された空間と利用側熱交換器が配置された空間との上下方向の区画を、両空間に面している仕切板によって実現することができるため、上下方向の大型化が抑制される。
観点に係る屋外空気調和装置は、第1観点から第観点のいずれかに係る屋外空気調和装置であって、第1ファンは、熱源側熱交換器よりも上に配置されている。第1ファンは、熱源側熱交換器を通過した空気を上方に送る空気流れを生じさせる。
この屋外空気調和装置では、熱源側熱交換器を通過した空気は、第1ファンによって上方に送られるため、ユーザに届くことが抑制される。
観点に係る屋外空気調和装置は、第1観点から第観点のいずれかに係る屋外空気調和装置であって、ケーシングは、平面視において多角形の輪郭を有している。
この屋外空気調和装置では、ケーシングが円筒形状であるものと比較して、倒れにくい。
観点に係る屋外空気調和装置は、第1観点から第観点のいずれかに係る屋外空気調和装置であって、電装部品をさらに備えている。ケーシングは、圧縮機が載置される底板を有している。電装部品は、ケーシングの内部であって、底板よりも上で第2ファンよりも下に配置されている。
この屋外空気調和装置では、蒸発器として機能する利用側熱交換器が配置されている空間の近くに電装部品が配置されているため、電装部品の温度上昇が抑制される。
観点に係る屋外空気調和装置は、第1観点から第観点のいずれかに係る屋外空気調和装置であって、ケーシングは、支柱を有している。支柱は、平面視におけるケーシングの周囲の一部を構成している。支柱は、上下方向に伸びている。熱源側熱交換器および利用側熱交換器は、いずれも支柱に対して固定されている。
この屋外空気調和装置では、熱源側熱交換器および利用側熱交換器が同じ部材である支柱に固定されているため、構造が強化される。
観点に係る屋外空気調和装置は、第1観点から第観点のいずれかに係る屋外空気調和装置であって、風向調節部材をさらに備えている。風向調節部材は、吹出口を通過する空気流れの向きを変える。
この屋外空気調和装置では、吹出口を通過する空気流れの向きを調節することが可能になる。
観点に係る屋外空気調和装置は、第1観点から第観点のいずれかに係る屋外空気調和装置であって、熱源側熱交換器及び/又は利用側熱交換器は、複数の熱交換面を有している。
この屋外空気調和装置では、熱源側熱交換器及び/又は利用側熱交換器において、複数の熱交換面において熱交換を行わせることが可能になる。
10観点に係る屋外空気調和装置は、第1観点から第観点のいずれかに係る屋外空気調和装置であって、切換弁をさらに備えている。この屋外空気調和装置は、利用側熱交換器を冷媒の凝縮器として機能させ熱源側熱交換器を冷媒の蒸発器として機能させる運転をさらに行うことが可能である。切換弁は、利用側熱交換器を冷媒の蒸発器として機能させ熱源側熱交換器を冷媒の凝縮器として機能させる状態と、利用側熱交換器を冷媒の凝縮器として機能させ熱源側熱交換器を冷媒の蒸発器として機能させる状態と、を切り換える。
この屋外空気調和装置では、冷媒の蒸発器として機能する利用側熱交換器を通過した空気と、冷媒の凝縮器として機能する利用側熱交換器を通過した空気と、を切り換えて供給することが可能になる。
屋外空気調和装置100の冷媒回路を示す図。 屋外空気調和装置100の外観斜視図。 屋外空気調和装置100の内部の構成を示す斜視図。 屋外空気調和装置100の内部の構成を示す側面視概略配置構成図。 底板12上の各要素の配置関係を示す概略平面図。 第1仕切板17上の各要素の配置関係を示す概略平面図。 第2仕切板16上の各要素の配置関係を示す概略平面図。 第3仕切板15上の各要素の配置関係を示す概略平面図。 第4仕切板14上の各要素の配置関係を示す概略平面図。
(1)屋外空気調和装置100の冷媒回路の構成
本実施形態の屋外空気調和装置100の冷媒回路を図1に、外観の斜視図を図2に示す。本実施形態の屋外空気調和装置100は、屋外に配置され、ヒートポンプを用いて、屋外の暖房、冷房、除湿などを行う空気調和装置である。ここで、屋外とは、外気にさらされる空間を意味する。たとえば、公園、野外競技場など、屋根の無いところの場合もあれば、屋根がある戸外空間、東屋や、ベランダのような場所であってもよい。
屋外空気調和装置100は、冷房運転及び/又は除湿運転を行う冷房専用機であってもよい。屋外空気調和装置100は、暖房運転のみ又は暖房運転と除霜運転を行う暖房専用機であってもよい。屋外空気調和装置100は、冷房運転と除湿運転の少なくともいずれかと、暖房運転のみ又は暖房運転とデフロスト運転の両方と、を行う空気調和装置であってもよい。
屋外空気調和装置100は、図1に示す冷媒回路9の全体を一つのケーシング10の内部に収容した空気調和装置である。屋外空気調和装置100は、図1に示すように、圧縮機1、アキュムレータ8、四路切換弁2、利用側熱交換器3、膨張手段5、熱源側熱交換器6を備えている。これらの機器は、配管で接続されることで冷媒回路9を構成している。
より具体的には、アキュムレータ8は、四路切換弁2が有する第1接続ポートと、圧縮機1の吸入側との間に接続されている。圧縮機1の吐出側は、四路切換弁2が有する第2接続ポートに接続されている。四路切換弁2の第3接続ポートは、熱源側ガス側連絡配管51を介して熱源側熱交換器6のガス冷媒側と接続されており、四路切換弁2の第4接続ポートは、利用側ガス側連絡配管53を介して利用側熱交換器3のガス冷媒側と接続されている。膨張手段5は、熱源側液側連絡配管52を介して熱源側熱交換器6の液冷媒側と接続されており、利用側液側連絡配管54を介して利用側熱交換器3の液冷媒側と接続されている。なお、例えば、冷房専用機において四路切換弁2を備えない構成としては、熱源側ガス側連絡配管51が圧縮機1の吐出側と熱源側熱交換器6のガス冷媒側とを連絡し、利用側ガス側連絡配管53が圧縮機1の吸入側と利用側熱交換器3のガス冷媒側とを連絡してもよい。
なお、当該四路切換弁2を備える冷媒回路9は、暖房運転と除霜運転を行う暖房専用機、又は、冷房運転と除湿運転の少なくともいずれかと、暖房運転のみ又は暖房運転と除霜運転の両方と、を行う空気調和装置において採用される。また、冷房運転及び/又は除湿運転を行う冷房専用機においては、四路切換弁2を省略した冷媒回路を用いることができる。具体的には、圧縮機1の吐出側が熱源側熱交換器6に接続され、圧縮機1の吸入側が(必要に応じてアキュムレータ8を介して)利用側熱交換器3に接続された冷媒回路を用いることができる。
以上の屋外空気調和装置100では、冷媒回路9に封入されている冷媒が各機器を循環することで、蒸気圧縮式の冷凍サイクルが行われる。ここで、冷房運転、除湿運転およびデフロスト運転の場合は、利用側熱交換器3は冷媒の蒸発器として機能し、熱源側熱交換器6は冷媒の凝縮器として機能する。暖房運転の場合は、利用側熱交換器は冷媒の凝縮器として機能し、熱源側熱交換器は冷媒の蒸発器として機能する。冷房運転、除湿運転及びデフロスト運転と暖房運転との切換は、冷媒回路9における四路切換弁2の切換状態の切り換えにより行われる。
屋外空気調和装置100において用いる冷媒としては、例えば、R32単体、R32を含む混合冷媒等が挙げられる。R32を含む混合冷媒の例としては、R452B、R410A、R454Bが挙げられる。R452Bは、R32が67.0wt%、R125が7.0wt%、R1234yfが26.0%である。R410Aは、R32が50wt%、R125が50wt%である。R454Bは、R32が72.5wt%、R1234yfが27.5wt%である。
(2)屋外空気調和装置100の各機器の配置
屋外空気調和装置100の外観の斜視図を図2に、各種化粧板や支柱等の一部を取り除いた、内部構成の斜視図を図3に、側面視概略配置構成図を図4に、それぞれ示す。
本実施形態の屋外空気調和装置100では、ケーシング10の中に、冷媒回路9を構成する全ての機器、熱源側ファン7、利用側ファン4が収容されている。
ケーシング10は、水平断面が略矩形である直方体形状を有しており、長手方向が鉛直方向となるように上下に伸びている。ケーシング10の上面視は、対称性を有する形状となっている。なお、本実施形態では、ケーシング10の平面視の形状は、主として、4つの側面20a〜20dと、側面20a〜20dのうち互いに隣り合うもの同士の間の部分で構成される4つの角部と、を有する略正方形なっている。なお、ケーシング10の平面視の形状の輪郭は、三角形、四角形、五角形、六角形、七角形、八角形等の多角形であってよく、平面視において多角形を構成する各辺の全てが直線的であるものに限られず、曲線部分を有していてもよい。
ケーシング10は、4本の支柱11a〜11d、天板13、底板12、第4仕切板14、第3仕切板15、第2仕切板16、第1仕切板17、4つの上部化粧板21、4つの中間化粧板22、4つの下部化粧板23と、4つの風向調節部材24等を有している。
ケーシング10の外形は、概ね、4本の支柱11a〜11dと、天板13と、底板12と、4つの上部化粧板21と、4つの中間化粧板22と、4つの下部化粧板23と、4つの風向調節部材24と、によって構成されており、長手方向が鉛直方向となるように上下に延びた構造となっている。4本の支柱11a〜11dは、上面視において、天板13や底板12の四隅に位置しており、ケーシング10の平面視における4つの角部25a〜25dを構成している。これら4本の支柱11a〜11dは、いずれも長手方向が鉛直方向となる姿勢で設けられている。天板13は、4本の支柱11a〜11dの上端近傍において固定されており、水平に広がっている板部材である。底板12は、4本の支柱11a〜11dの下端近傍において固定されており、水平に広がっている板部材である。なお、支柱11a〜11dのうち互いに隣り合うもの同士の間には、4側面共に、上から順に、上部化粧板21、風向調節部材24、中間化粧板22、下部化粧板23が配置されている。上部化粧板21と下部化粧板23とは、側方に向けて突出しており水平方向に並んだ複数の凸部が上下方向に沿って延びた形状を有しており、後述する利用側吸込口45や熱源側吸込口47に対向する部分において、空気を周方向に送ることができるように開口した部分を有している。なお、中間化粧板22は、下部化粧板23の上において周方向を覆っており、空気を通過させる開口等が形成されていない。風向調節部材24は、中間化粧板22よりも上で上部化粧板21よりも下の部分を通過する空気流れの供給先を調節することが可能であり、当該部分を閉塞することができるように設けられている。
なお、底板12の下には、屋外空気調和装置100を移動させて設置場所を変える等のために4つのキャスタ18が取り付けられている。さらに、底板12には、地面と平行に広がった主面を有する2つの固定板19a、19bが固定されている。屋外空気調和装置100は、これらの固定板19a、19bによって転倒が抑制される。なお固定板19a、19bは、螺子によって底板12に固定されており、取り外すことが可能となっている。
ケーシング10の内部は、ケーシング10の内部を上下方向に並ぶ複数の空間に仕切るように、第4仕切板14、第3仕切板15、第2仕切板16および第1仕切板17が上から順に配置されている。これらの第4仕切板14、第3仕切板15、第2仕切板16、第1仕切板17は、いずれも4本の支柱11a〜11dの内側に固定されることで、ケーシング10の構造の補強にも寄与している。なお、熱源側熱交換器6および利用側熱交換器3は、支柱11a〜dに対して直接的に固定されていてもよいし、1つ又は2つの介在部材を介して間接的に固定されていてもよい。なお、ケーシング10の内部に上下方向に並んだ複数の空間を確保するために、水平方向に広がった上下方向の厚みが薄い板状部材である第4仕切板14、第3仕切板15、第2仕切板16および第1仕切板17を用いているため、屋外空気調和装置100の上下方向の大型化を抑制することができている。
ケーシング10の内部のうち底板12と第1仕切板17で上下に囲まれた空間は、図5に示すように、上面視において、圧縮機1、膨張手段5、アキュムレータ8、電装部品28、ドレンタンク29が配置されている。ここで、圧縮機1は、容量可変機(インバータ機)であってもよいし、一定速で駆動する容量固定機(ノンインバータ機)であってもよい。膨張手段5は、特に限定されず、弁開度が制御可能な電動膨張弁であってもよいし、感温筒と共に用いられる機械式膨張弁であってもよいし、キャピラリーチューブであってもよい。電装部品28は、屋外空気調和装置100が有する各要素の駆動制御を行う制御部として機能するものであり、CPU、ROM、RAM等を有して構成されている。なお、電装部品28は、圧縮機1、利用側ファンモータ4a、熱源側ファンモータ7a(膨張手段5が電動膨張弁等の制御可能なものである場合には当該電動膨張弁、四路切換弁2が設けられておる場合には四路切換弁2、風向調節部材24の姿勢が制御可能な場合には風向調節部材24)と通信線71を介して電気的に接続されている。ドレンタンク29は、蒸発器として機能する利用側熱交換器3において生じた結露水を捕捉し蓄えるものである。なお、ドレンタンク29は、略直方体形状を有しており、ドレンタンク29の上下方向の高さが、ドレンタンク29の平面視における長手方向の長さの半分以上であることが好ましく、当該長手方向の長さ以上であることがより好ましい。ここで、底板12と第1仕切板17との間の4つの側面は、いずれも、互いに隣り合う2つの支柱11a−11dの間の部分が、対応する下部化粧板23のうち空気を通過させない部分によって覆われている。
なお、四路切換弁2からは、熱源側ガス側連絡配管51および利用側ガス側連絡配管53が、平面視における角部25d側に向けて延びだしている。また、膨張手段5からは、熱源側液側連絡配管52および利用側液側連絡配管54が、平面視における角部25d側に向けて延びだしている。
ケーシング10の内部のうち第1仕切板17と第2仕切板16で上下に囲まれた空間は、図6に示すように、利用側熱交換器3が配置されている。なお、第1仕切板17には、角部25dの近傍において、上下方向に貫通した切り欠き17aが形成されている。この切り欠き17aが形成されていることで、通信線71、および、冷媒回路9の一部である熱源側ガス側連絡配管51、利用側ガス側連絡配管53、熱源側液側連絡配管52および利用側液側連絡配管54を、切り欠き17aの縁に沿った部分が上下方向に延びるようにして設けられている利用側管板33と支柱11dとで囲われる領域を介してより上方まで延ばすことが可能になっている。なお、利用側ガス側連絡配管53および利用側液側連絡配管54は、第1仕切板17と第2仕切板16との間の高さ位置まで上方に延びており、熱源側ガス側連絡配管51や熱源側液側連絡配管52および電装部品28から延びる通信線71はさらに上方まで延びている。利用側熱交換器3は、内部を流れる冷媒と、外部を通過する空気と、の間で熱交換を行わせる空気熱交換器である。利用側熱交換器3は、上面視略L字型の2つの熱交換部(第1利用側熱交換部31と第2利用側熱交換部32)によって構成されており、各熱交換部31、32はL字形状の角部分の内側同士が向かい合うように配置されている。利用側熱交換器3が有する各熱交換部31、32は、それぞれ、水平方向に伸びた複数の伝熱管と、各伝熱管が貫通した複数の伝熱フィンと、を有して構成されている。また、利用側熱交換器3が有する各熱交換部31、32は、支柱11d側の端部において、共用の利用側管板33を介して一体化されている。この利用側管板33は、第1仕切板17の切り欠き17aの縁に沿いつつ、上下方向に延びるように設けられている。利用側熱交換器3が有する各熱交換部31、32は、いずれも、互いに垂直の関係にある周方向を向いた2つの熱交換面を有している。なお、熱交換面は、通過する空気の主な空気流れ方向に対して垂直な面であり、本実施形態では側方を向いた面である。ここで、第1利用側熱交換部31が有する2つの熱交換面は、それぞれ、互いに隣り合う側面20aと側面20bに沿うように設けられている。また、第2利用側熱交換部32が有する2つの熱交換面は、それぞれ、互いに隣り合う側面20cと側面20dに沿うように設けられている。利用側熱交換器3に供給される冷媒は、2つの熱交換部31、32に向けて分流され、各熱交換部31、32において冷媒を折り返すように流した後、合流して、利用側熱交換器3の外部に流れていく。
具体的には、第1利用側熱交換部31は、ガス側部分において、利用側管板33と利用側ガス側連絡配管53を接続する第1利用側ガス枝管34を有し、液側部分において、利用側管板33と利用側液側連絡配管54を接続する第1利用側液枝管36を有している。また、第2利用側熱交換部32は、ガス側部分において、利用側管板33と利用側ガス側連絡配管53を接続する第2利用側ガス枝管35を有し、液側部分において、利用側管板33と利用側液側連絡配管54を接続する第2利用側液枝管37を有している。これにより、利用側熱交換器3が冷媒の蒸発器として機能する場合には、利用側液側連絡配管54を流れた液冷媒が、第1利用側液枝管36を介して第1利用側熱交換部31側に流れる冷媒と、第2利用側液枝管37を介して第2利用側熱交換部32側に流れる冷媒と、に分岐して流れ、各第1利用側熱交換部31及び第2利用側熱交換部32において蒸発した後、第1利用側熱交換部31から第1利用側ガス枝管34を通じて流れ出る冷媒と、第2利用側熱交換部32から第2利用側ガス枝管35を通じて流れ出る冷媒と、が利用側ガス側連絡配管53において合流して流れていくことになる。なお、利用側熱交換器3が冷媒の凝縮器として機能する場合には、これとは逆の冷媒流れとなる。
なお、利用側熱交換器3は、第1仕切板17上に載置されることで固定されている。そして、第1仕切板17は、各支柱11a〜11dに対して螺着固定されている。このため、利用側熱交換器3は、第1仕切板17を介して、間接的に各支柱11a〜11dに固定されていることになる。ここで、第1仕切板17と第2仕切板16との間の高さ位置の4つの側面は、いずれも、互いに隣り合う2つの支柱11a−11dの間の部分が、対応する下部化粧板23のうち空気を通過させるように構成されている利用側吸込口45を含む部分で覆われている。また、利用側熱交換器3が冷媒の蒸発器として機能している場合には、利用側熱交換器3において結露水が生じることがあるが、当該結露水は、利用側熱交換器3の下方に配置されておりドレンパンとして機能するように構成された第1仕切板17によって捕らえられた後、第1仕切板17に設けられた図示しない開口を介して、下方に配置されているドレンタンク29に送られる。ドレンタンク29は、下部化粧板23のうちの一部を取り外すことで、ケーシング10の外部に取り出すことが可能となっており、適宜、排水することができる。
ケーシング10の内部のうち第2仕切板16と第3仕切板15で上下に囲まれた空間は、図7に示すように、利用側ベルマウス41、利用側ファン4等が配置されている。なお、第2仕切板16には、支柱11dの近傍において、上下方向に貫通した切り欠き16aが形成されている。第2仕切板16に切り欠き16aが形成されていることで、通信線71、および、冷媒回路9の一部である熱源側ガス側連絡配管51、熱源側液側連絡配管52を、区画部材16cと支柱11dとで囲われる領域を介してより上方まで延ばすことが可能になっている。区画部材16cは、第2仕切板16と第3仕切板15との間において、第2仕切板16の切り欠き16aの縁に沿った部分が上下方向に延びるように設けられている。これにより、第2仕切板16と第3仕切板15との間の空間において利用側ファン4から吹き出された空気が、第2仕切板16の切り欠き16aや後述する第3仕切板15の切り欠き15aに向けて流れていくことが防止されている。さらに、第2仕切板16は、利用側ファン4が配置された空間側である上方を向いた上面と、利用側熱交換器3が配置された空間側である下方を向いた下面と、中央近傍において大きく上下方向に貫通した開口16bと、を有している。利用側ベルマウス41は、当該開口16bに対して取り付けられており、利用側ベルマウス41の下方の空気を利用側ベルマウス41の上方に導く。利用側ファン4は、回転軸方向を上下方向とする姿勢で、利用側ベルマウス41の上端近傍の上側に配置されている。利用側ファン4は、特に限定されないが、ターボファン等の遠心送風機であることが好ましい。利用側ファン4は、羽根車と、羽根車の上方に配置され、羽根車を回転駆動させる利用側ファンモータ4aと、を有している。なお、この利用側ファンモータ4aは、第3仕切板15の中央において上方に膨出するように形成された利用側ファンモータ収容部15bの内部に配置され、この第3仕切板15に対して固定されている。これにより上下方向におけるケーシング100の小型化が可能になる。なお、利用側ファンモータ4aは、熱源側ファン7が有する熱源側ファンモータ7aとは別のモータであり、互いに独立して駆動制御が可能である。ここで、第2仕切板16と第3仕切板15と間の高さ位置の4つの側面のうちの下方部分(風向調節部材24の下方部分)は、いずれも、互いに隣り合う2つの支柱11a−11dの間の部分が、対応する中間化粧板22によって覆われている。なお、中間化粧板22は空気を通過させない構成となっている。そして、第2仕切板16と第3仕切板15との間の高さ位置の4つの側面のうちの中間化粧板22よりも上方の部分は、いずれも、互いに隣り合う2つの支柱11a−11dで囲まれることで、利用側吹出口46を構成している。これらの4つの利用側吹出口46には、それぞれ風向調節部材24が設けられており、利用側吹出口46から吹き出される調和空気流れの向きを独立して変更することが可能になっている。なお、風向調節部材24の数は、特に限定されず、例えば、1つの利用側吹出口46に対して1つの風向調節部材24が設けられていてもよいし、1つの利用側吹出口46に対して複数の風向調節部材24が設けられていてもよいし、複数の利用側吹出口46のそれぞれに対して1つまたは複数の風向調節部材24が設けられていてもよい。なお、吹き出し方向を変更させるための風向調節部材24の姿勢の変更は、制御によって行われてもよいし、ユーザによる手動で行われてもよい。また、本実施形態の屋外空気調和装置100では、利用側吹出口46から吹き出される調和空気が全て利用側熱交換器3を通過した空気となるように構成されている。
ケーシング10の内部のうち第3仕切板15と第4仕切板14で上下に囲まれた空間は、図8に示すように、熱源側熱交換器6が配置されている。なお、第3仕切板15には、支柱11dの近傍において、上下方向に貫通した切り欠き15aが形成されている。この切り欠き15aが形成されていることで、通信線71、および、冷媒回路9の一部である熱源側ガス側連絡配管51、熱源側液側連絡配管52を、切り欠き15aの縁に沿った部分が上下方向に延びるようにして設けられている熱源側管板63と支柱11dとで囲われる領域を介してより上方まで延ばすことが可能になっている。なお、通信線71、熱源側ガス側連絡配管51、熱源側液側連絡配管52は、第3仕切板15と第4仕切板14との間の高さ位置まで上方に延びている。熱源側熱交換器6は、内部を流れる冷媒と、外部を通過する空気と、の間で熱交換を行わせる空気熱交換器である。熱源側熱交換器6は、上面視略L字型の2つの熱交換部(第1熱源側熱交換部61と第2熱源側熱交換部62)によって構成されており、各熱交換部61、62はL字形状の角部分の内側同士が向かい合うように配置されている。熱源側熱交換器6が有する各熱交換部61、62は、水平方向に伸びた複数の伝熱管と、各伝熱管が貫通した複数の伝熱フィンと、を有して構成されている。また、熱源側熱交換器6が有する各熱交換部61、62は、角部25d側の端部において、共用の熱源側管板63を介して一体化されている。熱源側熱交換器6が有する各熱交換部61、62は、いずれも、互いに垂直の関係にある周方向を向いた2つの熱交換面を有して構成されている。ここで、第1熱源側熱交換部61が有する2つの熱交換面は、それぞれ、互いに隣り合う側面20aと側面20bに沿うように設けられている。また、第2熱源側熱交換部62が有する2つの熱交換面は、それぞれ、互いに隣り合う側面20cと側面20dに沿うように設けられている。熱源側熱交換器6に供給される冷媒は、2つの熱交換部61、62に向けて分流され、各熱交換部61、62において冷媒を折り返すように流した後、合流して、熱源側熱交換器6の外部に流れていく。
具体的には、第1熱源側熱交換部61は、ガス側部分において、熱源側管板63と熱源側ガス側連絡配管51を接続する第1熱源側ガス枝管64を有し、液側部分において、熱源側管板63と熱源側液側連絡配管52を接続する第1熱源側液枝管66を有している。また、第2熱源側熱交換部62は、ガス側部分において、熱源側管板63と熱源側ガス側連絡配管51を接続する第2熱源側ガス枝管65を有し、液側部分において、熱源側管板63と熱源側液側連絡配管52を接続する第2熱源側液枝管67を有している。これにより、熱源側熱交換器6が冷媒の凝縮器として機能する場合には、熱源側ガス側連絡配管51を流れた液冷媒が、第1熱源側ガス枝管64を介して第1熱源側熱交換部61側に流れる冷媒と、第2熱源側ガス枝管65を介して第2熱源側熱交換部62側に流れる冷媒と、に分岐され、各第1熱源側熱交換部61及び第2熱源側熱交換部62において凝縮した後、第1熱源側熱交換部61から第1熱源側液枝管66を通じて流れ出る冷媒と、第2熱源側熱交換部62から第2熱源側液枝管67を通じて流れ出る冷媒と、が熱源側液側連絡配管52において合流して流れていくことになる。なお、熱源側熱交換器6が冷媒の蒸発器として機能する場合には、これとは逆の冷媒流れとなる。
以上の熱源側熱交換器6は、第3仕切板15上に載置されることで固定されている。そして、第3仕切板15は、各支柱11a〜11dに対して螺着固定されている。このため、熱源側熱交換器6は、第3仕切板15を介して、間接的に各支柱11a〜11dに固定されていることになる。ここで、第3仕切板15と第4仕切板14との間の高さ位置の4つの側面は、いずれも、互いに隣り合う2つの支柱11a−11dの間の部分が、対応する上部化粧板21のうち空気を通過させるように構成されている熱源側吸込口47を含む部分で覆われている。また、第3仕切板15は、熱源側熱交換器6が冷媒の蒸発器として機能している場合に生じる結露水を受ける、ドレンパンとしての機能を有するように構成されている。ドレンパンとしての第3仕切板15で捕らえられた結露水は、第3仕切板15に設けられた図示しない開口や支柱11a〜11cに沿った排水路を介して、下方に配置されているドレンタンク29に送られる。
ケーシング10の内部のうち第4仕切板14と天板13で上下に囲まれた空間は、図9に示すように、熱源側ベルマウス42、熱源側ファン7等が配置されている。なお、第4仕切板14には、中央近傍において大きく上下方向に貫通した開口14aが形成されている。熱源側ファン7は、回転軸方向を上下方向とする姿勢で配置されている。熱源側ファン7は、特に限定されないが、プロペラファン等の軸流送風機であることが好ましい。熱源側ファン7は、羽根車と、羽根車の下方に配置され、羽根車を回転駆動させる熱源側ファンモータ7aと、を有している。なお、この熱源側ファンモータ7aは、第4仕切板14の中央下方に位置しており、第4仕切板14に固定されたファンモータ台(図示せず)に対して固定されている。熱源側ベルマウス42は、熱源側ファン7の上方において、上側に向かうほど径が大きくなるように設けられており、熱源側ベルマウス42の下方の空気を熱源側ベルマウス42の上方に導く。ここで、第4仕切板14と天板13との間の高さ位置の4つの側面は、いずれも、互いに隣り合う2つの支柱11a−11dの間の部分が、対応する上部化粧板21のうち空気を通過させない部分によって覆われている。
天板13には、平面視の中央近傍において上下方向に貫通した熱源側吹出口48が形成されている。熱源側吹出口48は、熱源側ベルマウス42の上端部分に対応した形状を有しており、熱源側ベルマウス42の上端部分の直上に位置している。熱源側吹出口48の上方は、メッシュ状のファンガード43によって覆われている。
(3)屋外空気調和装置100における空気を流す構成と、空気の流れの説明
(3−1)利用側熱交換器3を通過する空気の流れ
主な空気の流れが矢印にて示された図3を参照しつつ、利用側熱交換器3を通過する空気の流れを説明する。
屋外空気調和装置100の運転時に、利用側ファン4が駆動すると、屋外空気調和装置100の下方の周囲の空気が、4つの側面20a〜20dに対応するように設けられた各利用側吸込口45を介して、利用側熱交換器3の各熱交換部に取り込まれる。利用側熱交換器3の各熱交換部に取り込まれた空気は、利用側熱交換器3の内部を流れる冷媒との間で熱交換を行い、調和される。そして、調和された空気は、第1仕切板17と第2仕切板16との間の空間における中央上方に集まり、利用側ベルマウス41の内側を上方に向けて導かれ、利用側ファン4を通過する。このようにして、利用側ファン4を通過した調和空気は、4つの側面20a〜20dに対応するように設けられている各利用側吹出口46を介して、周方向外側に送り出される。なお、調和空気は、利用側吹出口46を通過する際に、風向調節部材24によってその風向が調節される。特に限定されないが、利用側吹出口46を通過する風向は、水平方向±30°であってよく、当該風向の水平方向に対する角度は風向調節部材24によってさらに広い範囲で調節される。また、利用側吹出口46のうち、風向調節部材24によって閉じられている箇所については、調和空気は通過しない。
(3−2)熱源側熱交換器6を通過する空気の流れ
主な空気の流れが矢印にて示された図3を参照しつつ、熱源側熱交換器6を通過する空気の流れを説明する。
屋外空気調和装置100の運転時に、熱源側ファン7が駆動すると、屋外空気調和装置100の上方の周囲の空気が、4つの側面20a〜20dに対応するように設けられた各熱源側吸込口47を介して、熱源側熱交換器6の各熱交換部に取り込まれる。熱源側熱交換器6の各熱交換部に取り込まれた空気は、熱源側熱交換器6の内部を流れる冷媒との間で熱交換が行われる。そして、熱交換後の空気は、第3仕切板15と第4仕切板14との間の空間における中央上方に集まり、熱源側ベルマウス42の内側を上方に向けて導かれ、熱源側ファン7を通過する。このようにして、熱源側ファン7を通過した熱交換後の空気は、天板13に形成された熱源側吹出口48を介して、主として鉛直方向上方に向けて送り出される。
(4)実施形態の特徴
(4−1)
本実施形態の屋外空気調和装置100は、一つのケーシング10の中において、熱源側熱交換器6が利用側熱交換器3よりも上方に配置されている。このため、熱源側熱交換器6が冷媒の凝縮器として機能し、利用側熱交換器3が冷媒の蒸発器として機能する場合には、熱源側熱交換器6において生じた廃熱をより上方に排出させやすく、利用側熱交換器3で冷却された空気を、熱源側熱交換器6からの熱の影響や熱源側熱交換器6で加温された空気による影響を抑制させた状態で、ユーザに対して供給させやすい。
(4−2)
本実施形態の屋外空気調和装置100では、利用側ファン4を通過した調和空気が通過する利用側吹出口46が、圧縮機1や利用側熱交換器3よりも上方の高さ位置に配置されている。このため、利用側吹出口46から吹き出された調和空気を、屋外空気調和装置100の周囲に起立した状態で存在しているユーザに対してだけでなく、座った状態で存在しているユーザの上半身に対しても、十分に供給することが可能になる。
また、冷媒回路9の構成部品のなかでも比較的重量物である圧縮機1を、利用側ファン4や利用側吹出口46よりも下方であるケーシング10の下方領域に配置させることで、屋外空気調和装置100の設置時における安定性を高めることも可能になっている。
(4−3)
本実施形態の屋外空気調和装置100は、一つのケーシング10の中に、冷媒回路9を構成する各構成機器、利用側ファン4および熱源側ファン7が収容されているため、外観を簡潔なものにすることができている。このように、屋外空気調和装置100の外観が意匠性に富んでいるため、ユーザの近くで視認されやすい位置に配置されて利用される場合であっても、ユーザが受ける屋外空気調和装置100の印象を良好にすることができる。
(4−4)
本実施形態の屋外空気調和装置100は、ケーシング10の内部を、複数の仕切板(第4仕切板14、第3仕切板15、第2仕切板16、第1仕切板17)によって仕切るだけで、特段ダクト部材等を設けることなく、熱源側熱交換器6を通過する空気流路と利用側熱交換器3を通過する空気流路を形成することが可能になっている。このため、屋外空気調和装置100の上下方向の大きさを小さくすることが可能になっている。
(4−5)
本実施形態の屋外空気調和装置100では、利用側ファン4は、熱源側熱交換器6よりも下に配置されており、利用側熱交換器3と利用側ファン4の両方が、熱源側熱交換器6よりも下に配置されている。このため、熱源側熱交換器6が冷媒の凝縮器として機能する場合であっても、熱源側熱交換器6において加温された空気が、利用側熱交換器3や利用側ファン4の周囲に到達してしまうことを抑制できる。
(4−6)
本実施形態の屋外空気調和装置100では、利用側熱交換器3において調和された空気を周囲に供給するための利用側ファン4として、回転軸方向を上下方向とする姿勢で用いられ、周方向に空気を吹き出す遠心ファンであるターボファンを用いている。このため、利用側熱交換器3において調和された空気を、屋外空気調和装置100の周囲に対してより遠くの位置まで十分に供給することが可能になるとともに、ユーザに対して十分な風を提供することで清涼感を与えることも可能になる。
(4−7)
本実施形態の屋外空気調和装置100では、熱源側熱交換器6が冷媒の凝縮器として機能している場合に、熱源側熱交換器6を通過して加温された空気が、熱源側吹出口48を介して屋外空気調和装置100の上方に向けて排出される。このため、蒸発器として機能する利用側熱交換器3を通過した冷却空気を望むユーザに対して、熱源側熱交換器6において加温された空気が供給されてしまうことを抑制することができる。
しかも、本実施形態の屋外空気調和装置100では、凝縮器として機能する熱源側熱交換器6は蒸発器として機能する利用側熱交換器3よりも上方に配置されているだけでなく、熱源側熱交換器6において加温された空気は利用側熱交換器3において冷却された空気よりも比重が小さいため、熱源側熱交換器6において加温された空気がユーザに到達することをより確実に抑制できている。
また、熱源側熱交換器6が冷媒の蒸発器として機能している場合については、熱源側熱交換器6を通過して冷却された空気が、熱源側吹出口48を介して屋外空気調和装置100の上方に向けて排出される。このため、凝縮器として機能する利用側熱交換器3を通過した加温空気を望むユーザに対して、熱源側熱交換器6において冷却された空気が供給されてしまうことを抑制することができる。
(4−8)
本実施形態の屋外空気調和装置100は、ケーシング10が複数の側面(具体的には4つの側面20a〜20d)を有する構造であるため、円筒形状等の場合と比較して、転倒を抑制させやすい構造となっている。しかも、本実施形態の屋外空気調和装置100では、底板12に対して固定して用いられる固定板19a、19bによって、設置状態での安定性をさらに高めることができている。
(4−9)
本実施形態の屋外空気調和装置100では、ドレンタンク29の上下方向の高さについて、好ましくはドレンタンク29の平面視における長手方向の長さの半分以上、より好ましくはドレンタンク29の平面視における長手方向の長さの半分以上となるように構成されている。このため、ドレンタンク29では、利用側熱交換器3で生じた結露水を十分に蓄えることが可能となる。
なお、本実施形態の屋外空気調和装置100では、底板12の上に圧縮機1等を配置しているため、底板12と第1仕切板17との間の高さが十分に確保される必要があるところ、この底板12と第1仕切板17との間の空間のうち圧縮機1等を除いた空間を、ある程度高さのあるドレンタンク29を収容できる場所として活用することが可能になっている。
(4−10)
本実施形態の屋外空気調和装置100では、底板12よりも上方に電装部品28が配置されているため、地面からの埃等が電装部品28に到達しにくい。
また、当該電装部品28は、利用側ファン4よりも下に配置されており、熱源側熱交換器6からは下方に遠く離れた位置であって、熱源側熱交換器6よりも利用側熱交換器3に近い位置に配置されている。このため、熱源側熱交換器6を冷媒の凝縮器として機能させ利用側熱交換器3を冷媒の蒸発器として機能させる時期のような、周囲温度が高い状況下であっても、電装部品28の温度上昇を抑制させ、電装部品28の信頼性を確保しやすい。
(4−11)
本実施形態の屋外空気調和装置100では、利用側熱交換器3は第1仕切板17を介して、熱源側熱交換器6は第3仕切板15を介して、いずれも各支柱11a〜11dに対して固定されている。このため、屋外空気調和装置100は、構造強度を確保しやすい構造となっている。
(4−12)
本実施形態の屋外空気調和装置100は、複数の周方向に向けて開口した利用側吹出口46が設けられている。このため、利用側熱交換器3における熱交換によって得られた調和空気を、屋外空気調和装置100の周囲の複数の方向に向けて供給することが可能になっている。具体的には、本実施形態の屋外空気調和装置100では、室内の壁際に配置されるような空気調和装置やいわゆるスポットエアコンと称される特定の方向にのみ調和空気を供給する空気調和装置とは異なり、調和空気を、支柱11a〜11d部分を除く、周囲180°以上、より具体的には270°以上、更に具体的には360°のより広いエリアに向けて供給することが可能になっている。
さらに、各利用側吹出口46には、通過する調和空気の向きを独立して調節する風向調節部材24が設けられているため、屋外空気調和装置100の周囲の方向毎に、調和空気を送る位置を調節することが可能になっている。
また、利用側吹出口46のうちのいずれかを風向調節部材24によって塞ぐことができるため、屋外空気調和装置100の周囲における調和空気の供給が不要である方向に対しては、その供給を避けることができる。
また、運転停止時等の使用していないときには、風向調整部材24によって利用側吹出口46を塞ぐことにより、機内にほこりや虫などが入ることを抑制できる。
(4−13)
本実施形態の屋外空気調和装置100は、利用側熱交換器3と熱源側熱交換器6のいずれも互いに異なる方向を向いた複数の熱交換面を有しており、ケーシング10にも対応するように複数の方向に向けて開口された利用側吸込口45と熱源側吸込口47が設けられているため、利用側熱交換器3と熱源側熱交換器6のいずれについても、周方向における様々な方向から取り込まれる空気を用いて熱交換を行わせることが可能になっている。
(4−14)
本実施形態の屋外空気調和装置100は、冷媒回路9が四路切換弁2を有していることで、冷房運転と暖房運転の両方を行うことができるため、冷房専用機や暖房専用機と比べて使用できる機会が多い。
(5)変形例
(5−1)変形例A
上記実施形態の屋外空気調和装置100では、外観が鉛直方向に延びた直方体形状である場合を例に挙げて説明した。
これに対して、屋外空気調和装置の外観としては、直方体形状に限られず、例えば、水平断面の形状が五角形、六角形等の多角形となる外観を有していてもよいし、水平断面の形状が円形や楕円形となる外観を有していてもよい。
(5−2)変形例B
上記実施形態の屋外空気調和装置100では、ケーシング10が有する複数の側面の全てに利用側吹出口46が対応するように形成されている場合を例に挙げて説明した。
これに対して、屋外空気調和装置100としては、例えば、吹出口が形成されていない側面を1つ又は2つ以上有していてもよい。この場合には、吹き出し空気が供給されない方向を確保することが可能になり、調和空気が不要な方向に対して調和空気が供給されることを抑制し、調和空気が求められる方向に対して調和空気をより十分に供給することが可能になる。
(5−3)変形例C
上記実施形態の屋外空気調和装置100では、4つ熱交換面が設けられることで、全周方向に向いて存在する利用側熱交換器3および熱源側熱交換器6を例に挙げて説明した。
これに対して、利用側熱交換器3や熱源側熱交換器6が有する熱交換面としては、3つの周方向を向いたものであってもよいし、2つの周方向を向いたものであってもよいし、1つの周方向のみを向いたものであってもよい。
なお、利用側熱交換器3や熱源側熱交換器6が有する熱交換面の数と、熱源側吸込口47の数や、利用側吸込口45の数や、利用側吹出口46の数は、必ずしも同じである必要はなく、例えば、利用側熱交換器3や熱源側熱交換器6が有する熱交換面の数が3つである場合に熱源側吸込口47、利用側吸込口45、利用側吹出口46の数が4つであってもよい。
(5−4)変形例D
上記実施形態の屋外空気調和装置100では、電装部品28が利用側ファン4や利用側熱交換器3よりも下方に配置されている場合を例に挙げて説明した。
これに対して、屋外空気調和装置100が備える電装部品の全てが利用側ファン4や利用側熱交換器3よりも下方に配置される必要はなく、電装部品の一部が他の位置(例えば、利用側ベルマウス41とケーシング10との間の空間等)に配置されていてもよい。
(5−5)変形例E
上記実施形態の屋外空気調和装置100では、熱源側ファン7が有する熱源側ファンモータ7aと、利用側ファン4が有する利用側ファンモータ4aと、が別個独立に設けられている場合を例に挙げて説明した。
これに対して、熱源側ファン7と利用側ファン4とは、両者の回転軸上に配置された共通のファンモータを有していてもよい。
(5−6)変形例F
上記実施形態の屋外空気調和装置100では、利用側ファン4に対して空気流れの上流側に利用側熱交換器3が設けられ、熱源側ファン7に対して空気流れの上流側に熱源側熱交換器6が設けられる場合を例に挙げて説明した。
これに対して、利用側熱交換器3は、利用側ファン4に対して空気流れの下流側に配置されてもよく、ケーシング10内において、利用側熱交換器3は利用側ファン4の上に配置されてもよい。ただし、利用側熱交換器3で得られた調和空気をより高い位置から吹き出す観点からは、上記実施形態の配置が好ましい。
また、熱源側熱交換器6は、熱源側ファン7に対して空気流れの下流側に配置されてもよく、ケーシング10内において、熱源側熱交換器6は熱源側ファン7の上に配置されてもよい。ただし、冷媒の凝縮器として機能する熱源側熱交換器6における廃熱や冷媒の蒸発器として機能する熱源側熱交換器6における不要な冷熱を、より上方に送りやすくする観点からは、上記実施形態の配置が好ましい。
(5−7)変形例G
上記実施形態の屋外空気調和装置100では、ケーシング10の内部のうち底板12と第1仕切板17で上下に囲まれた空間に電装部品28が配置されている場合を例に挙げて説明した。
これに対して、屋外空気調和装置100が備える電装部品28の全てが底板12よりも上で第1仕切板17よりも下に配置される必要はなく、例えば、底板12よりも上で第1仕切板17よりも下に配置された電装部品以外に、他の位置(例えば、熱源側ファン7の周囲等)に配置された電装部品を別途備えていてもよい。
(5−8)変形例H
上記実施形態の屋外空気調和装置100では、ケーシング10が有する複数の利用側吹出口46が4つであり、4つの側方に向けて空気が送り出される場合を例に挙げて説明した。
これに対して、利用側吹出口46を介して吹き出される空気の方向としては、4方向に限られず、例えば、2方向、3方向、全周方向であってもよい。
(5−9)変形例I
上記実施形態の屋外空気調和装置100では、熱交換器において生じた結露水を蓄えるドレンタンク29が設けられている場合を例に挙げて説明した。
これに対して、屋外空気調和装置100としては、必ずしもドレンタンクを備えている必要は無い。
例えば、利用側熱交換器3の下方に配置されておりドレンパンとして機能する第1仕切板17において捕えた結露水を、図示しない排水ホース等を介してケーシング10の外部に排出するようにしてもよい。例えば、排水ホースの一端が、第1仕切板17の角部近傍において上下に貫通するように形成された図示しない開口の下側に接続され、排水ホースの他端が、底板12において上下に貫通するように形成された図示しない開口に接続された構造とすることで、屋外空気調和装置100の下に排水するようにしてもよい。
また、熱源側熱交換器6の下方に配置されておりドレンパンとして機能する第3仕切板15において捕えた結露水を、排水ホース等を介してケーシング10の外部に排出するようにしてもよい。ここで、熱源側熱交換器6で生じた結露水を排水させる排水ホースは、熱源側ガス側連絡配管51や熱源側液側連絡配管52や利用側ガス側連絡配管53や利用側液側連絡配管54が配置されている角部25d以外の角部25a〜25cのスペースを利用して配置してもよい。
ここで、利用側熱交換器3で生じた結露水の排水経路と、熱源側熱交換器6で生じた結露水の排水経路とは、別々に設けられていてもよいし、途中から合流するように設けられていてもよい。
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
1 :圧縮機
2 :四路切換弁
3 :利用側熱交換器
4 :利用側ファン(第2ファン)
5 :膨張手段
6 :熱源側熱交換器
7 :熱源側ファン(第1ファン)
8 :アキュムレータ
9 :冷媒回路
10 :ケーシング
11a、11b、11c、11d :支柱
12 :底板
13 :天板
14 :第4仕切板
15 :第3仕切板
16 :第2仕切板(仕切板)
16b :開口
17 :第1仕切板
18 :キャスタ
19a、19b :固定板
20a、20b、20c、20d :側面
21 :上部化粧板
22 :中間化粧板
23 :下部化粧板
24 :風向調節部材
28 :電装部品
29 :ドレンタンク
41 :利用側ベルマウス
42 :熱源側ベルマウス
43 :ファンガード
45 :利用側吸込口
46 :利用側吹出口(吹出口)
47 :熱源側吸込口
48 :熱源側吹出口
100 :屋外空気調和装置
特開2006−234270号公報

Claims (12)

  1. 圧縮機(1)と、熱源側熱交換器(6)と、前記熱源側熱交換器を通過する空気流れを生じさせる第1ファン(7)と、利用側熱交換器(3)と、前記利用側熱交換器を通過する空気流れを生じさせる第2ファン(4)と、を備えた屋外空気調和装置(100)であって、
    少なくとも前記熱源側熱交換器および前記利用側熱交換器を内部に収容するケーシング(10)を備え、
    前記熱源側熱交換器が前記利用側熱交換器よりも上に配置されており、
    少なくとも前記利用側熱交換器を冷媒の蒸発器として機能させ前記熱源側熱交換器を冷媒の凝縮器として機能させる運転を行う、
    屋外空気調和装置。
  2. 前記第2ファンは、前記ケーシングの内部であって、前記熱源側熱交換器よりも下に収容されている、
    請求項1に記載の屋外空気調和装置。
  3. 前記ケーシングは、仕切板(16)を有しており、
    前記仕切板は、前記第2ファンが配置された空間に面した上面と、前記利用側熱交換器が配置された空間に面した下面と、上下方向に貫通した開口(16b)と、を有している、
    請求項2に記載の屋外空気調和装置。
  4. 前記第2ファンは、回転軸方向が上下方向となるように設置された遠心送風機である、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の屋外空気調和装置。
  5. 前記第1ファンは、前記熱源側熱交換器よりも上に配置されており、前記熱源側熱交換器を通過した空気を上方に送る空気流れを生じさせる、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の屋外空気調和装置。
  6. 前記ケーシングは、平面視において多角形の輪郭を有している、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の屋外空気調和装置。
  7. 前記ケーシングは、前記圧縮機が載置される底板(12)を有しており、
    前記ケーシングの内部であって、前記底板よりも上で前記第2ファンよりも下に配置された電装部品(28)をさらに備えた、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の屋外空気調和装置。
  8. 平面視における前記ケーシングの周囲の一部を構成している、上下方向に伸びた支柱(11a〜11d)を有しており、
    前記熱源側熱交換器および前記利用側熱交換器は、いずれも前記支柱に対して固定されている、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の屋外空気調和装置。
  9. 前記ケーシングは、前記利用側熱交換器を通過した空気を前記ケーシングの外部の複数の側方に送り出すための複数の吹出口(46)を有している、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の屋外空気調和装置。
  10. 前記吹出口を通過する空気流れの向きを変える風向調節部材(24)をさらに備えた、
    請求項1から9のいずれか1項に記載の屋外空気調和装置。
  11. 前記熱源側熱交換器及び/又は前記利用側熱交換器は、複数の熱交換面を有している、
    請求項1から10のいずれか1項に記載の屋外空気調和装置。
  12. 前記利用側熱交換器を冷媒の凝縮器として機能させ前記熱源側熱交換器を冷媒の蒸発器として機能させる運転をさらに行うことが可能であり、
    前記利用側熱交換器を冷媒の蒸発器として機能させ前記熱源側熱交換器を冷媒の凝縮器として機能させる状態と、前記利用側熱交換器を冷媒の凝縮器として機能させ前記熱源側熱交換器を冷媒の蒸発器として機能させる状態と、を切り換える切換弁(2)をさらに備えた、
    請求項1から11のいずれか1項に記載の屋外空気調和装置。
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