JP2020003135A - 空気加熱装置における除塵装置 - Google Patents
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Description
このような空気加熱装置では、燃焼ガスに含まれた粉塵が配管群を構成する熱交換管に付着し、熱交換効率を低下させてしまうという問題あった。
縦列間隔内を上下方向に通るように垂直部材(紐状体)を設け、この垂直部材を熱交換管の延長方向に往復移動させることにより、熱交換管の側面側に付着した粉塵を掻き取って除去するようにしたものが知られている(特許文献1参照) 。
そのほか、各熱交換管にエアーを吹き付けて粉塵を吹き飛ばすことで除去するようにしたものもある。
特に、粉塵は熱交換管の上面側に多く付着するもので、これを除去しないままにしておくと、配管群の横列間隔が粉塵によって塞がれてしまうことがあり、熱交換管による熱交換効率を著しく低下させるばかりでなく、燃焼ガスの流通に乱れを生じさせてしまうという問題があった。
なお、各熱交換管にエアーを吹き付けて粉塵を吹き飛ばすようにしたものでは、各熱交換管に向けて空気吹出口を設ける必要があるなど、その設備が複雑になるし、メンテナンスに手間を要するという問題があった。
本発明は、かかる従来の問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、熱交換管上にスライド体を載置することによって、効率的に粉塵を除去可能とすると共に、スライド体の取付容易性とメンテナンス容易性を実現した空気加熱装置における除塵装置を提供することにある。
また、スライド体とスライド駆動手段を固着しないので、取り付けが容易であると共に、長時間の運転によっても連結部にひずみが生じることはなく、メンテナンスが容易である。
前記ストーカ炉80は、ごみピット82に貯留したごみをごみホッパ83に投入し、燃焼装置下部より空気を供給して、火格子(ストーカ)上で乾燥・加熱し、攪拌・移動させ、燃焼させるようになっている。
この実施例では、空気加熱室86内に第1配管群11、第2配管群12、第3配管群1 3、第4配管群14、第5配管群15、第6配管群16とが上下方向に6段に設けられている。
前記第1配管群11〜第6管群16は、それぞれ上下に隣接すると共に、縦列間隔及び横列間隔が同一に形成され、第1配管群11〜第6配管群16を構成する各熱交換管2の管径・管長も同一に形成されている。
なお、前記空気加熱室86を通過した燃焼ガスは、空気加熱装置1に供給した空気との熱交換、その後減温塔87による水噴霧により排ガス温度が低下するため、後続の集塵装置88へは、温度が低下した状態で燃焼ガスを供給することができる。
この除塵装置は熱交換管上を往復動するスライド体と、そのスライド体を往復駆動するスライド駆動手段を備えている。
このロッド30は熱交換管2と直交する方向にかけ渡されている。そして、水平方向に並列した熱交換管2の上に配置されている。
ロッドはそれぞれの水平段に所定間隔をおいて4本挿通されている(図3参照)。
ロッドは自重により熱交換管上に載置されており、そのため熱交換管の上側に接した状態とされている。
ピストン32はエアーシリンダ、油圧シリンダによる駆動機構とすることも可能である。
電動シリンダ31、ピストン32、回動軸33、アーム34は空気加熱装置1の上部及び下部にそれぞれ配置されている。
回動軸から突設されたアーム34はその先端がリンクフレーム35に連結されており、ピストン32の往復動を受けてその回転動力をリンクフレーム35に伝達する。
リンクフレーム35の上端及び下端はアーム34に連結されており、アーム34の回動に伴って上下動しながら水平方向にスライドする。
リンクフレーム35の上端はアーム34に軸支されているが、下端は長孔36を介してアーム34に連結されている(図8参照)。このためアーム34が長孔36をスライドしてリンクフレーム35の上下動を許容する。
この長孔37を介してロッド30が連結されており、ロッド30の両端は抜けないようにナット38留めされ、ロッド30は上下動可能な状態で長孔37に挟まれている。
このため、ロッド30は鉛直方向に遊動可能とされ、ロッド30の自重が熱交換管2の上に掛かり、ロッド30が熱交換管2の上に接した状態とされている。
なお、長孔37の形成方法としては、長鋼材に切削加工を施して長孔を形成することも可能である。
電動シリンダ31を作動させると同期して上下のピストン32がスライドし、これに伴い4本の回動軸33が回動する。
回動軸33にはそれぞれアーム34が突設されているので、このアーム34がリンクフレーム35をスライドさせる。
このとき、アーム34は円弧を描いて回動するので、この回動軌跡に従ってリンクフレーム35が上下動しながらスライドする。
リンクフレーム35には長孔37を介してロッド30が連結されているので、ロッド30は熱交換管2の上に載った状態でスライドし、ロッド30の自重により粉塵が掻きとられるように除去される。
熱交換管2の水平段には各4本のロッド30が配置されているので、それぞれ4本のロッド30が所定の領域をスライドして効率的に粉塵を除去する。
リンクフレーム35自体が上下動しながらスライド体(ロッド30)をスライドさせるので、スライド体(ロッド30)とスライド駆動手段の連結部分の粉塵も除去され、スライド体(ロッド30)の自重が熱交換管上に掛かった状態が維持される。
ロッド30はリンクフレーム35に挟まれた状態とされているが、固定されてはいないため、ロッド30の装着取り付けが容易であり、装置の長期運転や熱によっても歪みを生じにくく、取り付け位置誤差修正等の手間が省略される。
例えば、前記実施例ではスライド体としてロッド30を採用したが、スライド体の形状は特に限定されるものではなく、他の形状を採用する場合であっても本発明に含まれる。
2 熱交換管
11 第1配管群
12 第2配管群
13 第3配管群
14 第4配管群
15 第5配管群
16 第6配管群
20 送風導入ダクト
21 第1連通ダクト
22 第2連通ダクト
23 第3連通ダクト
24 第4連通ダクト
25 第5連通ダクト
26 排出ダクト
30 ロッド
31 電動シリンダ
32 ピストン
33 回動軸
34 アーム
35 リンクフレーム
36 長孔
37 長孔
38 ナット
80 ストーカ炉
81 排ガス処理系
82 ごみピット
83 ごみポッパ
84 再燃焼室
85 燃焼ガス冷却室
86 空気加熱室
87 減温塔
88 集塵装置
89 誘引送風機
90 煙突
また、スライド体とスライド駆動手段を固着しないので、取り付けが容易であると共に、長時間の運転によっても連結部にひずみが生じることはなく、メンテナンスが容易である。
Claims (6)
- 燃焼ガスが導入される空気加熱室と、その空気加熱室内に配置されて、所定の縦列間隔及び所定の横列間隔で配管された熱交換管と、その熱交換管に付着した塵を除去する除塵装置を備えた空気加熱装置の除塵装置であって、
前記除塵装置は自重により熱交換管上に載せられた状態で配置されたスライド体を備えており、
前記スライド体はスライド駆動手段によって、熱交換管上をスライドする構成とされていることを特徴とする空気加熱装置における除塵装置。 - スライド体とスライド駆動手段との連結部は、スライド体が上下動可能な状態で連結されていることを特徴とする請求項1記載の空気加熱装置における除塵装置。
- 横列方向に並んだ複数の熱交換管上にかけ渡してスライド体を配設したことを特徴とする請求項1〜2いずれか記載の空気加熱装置における除塵装置。
- 熱交換管の長さ方向に所定間隔をおいて複数のスライド体を配置し、
それぞれのスライド体が所定の領域をスライドして除塵する構成とした請求項1〜3いずれか記載の空気加熱装置における除塵装置。 - 配管群の上方から下方にかけてリンクフレームを配設し、そのリンクフレームに上下方向に伸びる長孔を形成し、
その長孔にスライド体を遊嵌連結したことを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の空気加熱装置における除塵装置。 - 前記リンクフレームは回動アームに駆動されて、リンクフレーム自体が上下動しながらスライド体をスライドさせる構成とした請求項5記載の空気加熱装置における除塵装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111412783A (zh) * | 2020-03-30 | 2020-07-14 | 浙江大学 | 一种动力电池板式换热器及其装配处理装置 |
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CN111412783A (zh) * | 2020-03-30 | 2020-07-14 | 浙江大学 | 一种动力电池板式换热器及其装配处理装置 |
CN111412783B (zh) * | 2020-03-30 | 2021-03-12 | 浙江大学 | 一种动力电池板式换热器装配处理装置 |
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