JP2020002902A - オイルセパレータ - Google Patents
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Abstract
Description
また、ハウジング内において通気路がオイル排出口よりも上の位置で開口するため、ハウジングの底に溜まったオイルが通気路に流れ込みにくい上、ハウジング内における通気路の開口がオイル溜まりに没しない。よって、通気路によるハウジング内の圧力調整が確実になされる。
図1に示すように、閉鎖型クランクケース換気システム1は、オイルセパレータ2と、ブリーザーパイプ3と、ガス供給管5と、オイル供給管10とを有する。オイルセパレータ2はエンジン4の側面に取り付けられている。ガス供給管5はエンジン4とオイルセパレータ2とに接続され、エンジン4のクランクケースから排出されたブローバイガスがガス供給管5を通ってオイルセパレータ2に供給される。エンジン4のクランクケースからオイルセパレータ2に供給されるブローバイガスはミスト状オイルを含有する。オイルセパレータ2は、そのブローバイガスからミスト状オイルを分離する。
図2〜図11を参照して、オイルセパレータ2について説明する。
図2〜図5に示すように、このオイルセパレータ2はハウジング20、下部隔壁部材31、中部隔壁部材32、上部隔壁部材33、ローターユニット50及びPCVバルブ90を備える。ハウジング20は下部ケース21、上部ケース22及びトップカバー23を有する。ハウジング20は下部ケース21、上部ケース22及びトップカバー23を組み立てて成り、ハウジング20の内側に内部空間が形成されている。下部隔壁部材31、中部隔壁部材32、隔壁部22a及び上部隔壁部材33がハウジング20の内側に設けられ、ハウジング20の内部空間が下部隔壁部材31、中部隔壁部材32、隔壁部22a及び上部隔壁部材33によって区切られている。ローターユニット50及びPCVバルブ90等は、ハウジング20の内部空間内に収容された状態でハウジング20に組み付けられている。
ハウジング20及びその内部空間について説明するとともに、下部隔壁部材31、中部隔壁部材32、隔壁部22a及び上部隔壁部材33によるハウジング20の内部空間の区切りについて説明する。
下部隔壁部材31には、複数のオイル穴31cが周方向に所定間隔で形成されている。これらオイル穴31cはオイルガード31gの周囲に配置されている。ブローバイガスから分離されたオイルが分離室43からこれらオイル穴31cを通って噴射室44に流れ込む。
図5に矢印で示すように、エンジン4からインレットポート24に導入されたブローバイガスは、導入路41、嵌合部32b、流通穴32e、ローター60、分離室43、第1連通孔32c、第1チャンバー42、第2連通孔22d、第2チャンバー45、開口部33a、第3チャンバー46の順に流れて、アウトレットポート23aからブリーザーパイプ3へ排出される。
図5、図8及び図10に示すように、下部ケース21にはオイル排出口21a及び通気路21dが形成されている。オイル排出口21aは下部ケース21の側面において開口して、噴射室44内に通じている。オイル排出口21aがエンジン4に接続され、噴射室44内のオイルがオイル排出口21aを通ってエンジン4に排出される。
図3、図5、図7及び図8に示すように、ローターユニット50は、ブローバイガスからミスト状オイルを分離するための機構である。ローターユニット50は、スピンドルシャフト51、スピンドル52、ローター60及び複数のノズル53等を備える。
また、スピンドル52の内周面と上側ブッシュ56との間に僅かな隙間が存在し、第2オイル供給路52a内の作動オイルの一部がその隙間を通じてスピンドル52の外に流出する。以下、この流出した作動オイルを分離用オイルという。
分離ディスク群61は複数枚の分離ディスク63から構成され、これら分離ディスク63がスピンドル52の軸線方向に積層されている。分離ディスク63は、スピンドル52の軸線から径方向外向きに離れた上下逆V字を軸線周りに回転することによって得られた形状に設けられている。そのため、分離ディスク63の中央部には、開口が形成されている。分離ディスク63が積み重ねられることに伴って、これら開口からなる中心部空間62が形成される。
分離ディスク63の間の隙間においてミスト状オイルが分離されたブローバイバスは、分離ディスク63の間の隙間から外方に噴出する。そのブローバイガスは、図5に示すように、分離室43内にて上昇して、第1連通孔32cを通って第1チャンバー42に流れ込む。そのブローバイガスは第1チャンバー42から第2連通孔22dを通って第2チャンバー45に流れ込む。そして、ブローバイガスは、第2チャンバー45から上部隔壁部材33の開口部33a、第3チャンバー46及びアウトレットポート23aを通ってブリーザーパイプ3に排出される。これにより、ブローバイガスがエンジン4へと環流される。
なお、PCVバルブ90が設けられていなくてもよい。
通気路21dの他端21fの開口がオイル排出口21aよりも上の位置に設けられているため、噴射室44内の圧力が通気路21dによって調整される。よって、オイルがオイル排出口21aにスムーズに流れ込む。
通気路21dの他端21fの開口が高い位置に、特にオイル溜まり100の液面101やオイルガード31gの下端よりも上の位置に設けられているため、通気路21dの他端21fの開口の油没を防止できる。よって、通気路21dによる噴射室44内の圧力調整が確実になされる。
分離ディスク63の間の隙間にスラッジ等が目詰まりした場合、エンジン4からインレットポート24へブローバイガスが流れなくなる。その場合、ブローバイガスの流動経路をオイルセパレータ2に確保することができるとともに、エンジン4の吸気圧力やクランクケース側の圧力がPCVバルブ90によって適切に調整される。
具体的には、ブローバイガスがエンジン4から通気路21dを通って噴射室44内に導入されて、オイル穴31cを通って分離室43に流れ込む。そのブローバイガスは、第1連通孔32c、第1チャンバー42、第2連通孔22d、第2チャンバー45、開口部33a、第3チャンバー46の順にこれらを通って、アウトレットポート23aからブリーザーパイプ3へ排出される。従って、ブローバイガスの循環経路が確保され、ブローバイガスの流量がPCVバルブ90によって調整される。
以上に説明した下部ケース21を図12及び図13に示す下部ケース121に変更してもよい。この下部ケース121について説明する。この下部ケース121は上面が開放された有底の箱状に形成されている。下部ケース121の上端部が上部ケース22の下端の開口に嵌め込まれて固定されている。下部隔壁部材31の周縁部が下部ケース21の上端と上部ケース22の下端との間に挟持され、下部ケース121内の噴射室144と分離室43が下部隔壁部材31によって仕切られている。下部ケース121の底部にオイル排出口121aが設けられ、このオイル排出口121aが噴射室144と下部ケース121の外側を連通させる。このオイル排出口121aはパイプを介してエンジン4に接続されている。
通気路121dの他端121fが下部ケース121の内面において開口し、その開口が横に向いている。その他端121fの開口はオイルガード31gの下端よりも上に、且つオイルガード31gの外側に配置されている。従って、ノズル53から噴射された作動オイルが通気路121dの他端121fの開口に入り込まず、その開口の油没を防止できる。
20…ハウジング
21a…オイル排出口
21d…通気路
22a…隔壁部
22c…仕切り部
22d…第2連通孔
23a…アウトレットポート
24…インレットポート
31…下部隔壁部材(隔壁部材)
31g…オイルガード
32…中部隔壁部材
32c…第1連通孔
32e…流通穴
33…上部隔壁部材
41…導入路
42…第1チャンバー(チャンバー)
43…分離室
44…噴射室
52…スピンドル
53…ノズル
63…分離ディスク
90…PCVバルブ
100…オイル溜まり
101…液面
Claims (6)
- ミスト状オイルを含むガスから前記ミスト状オイルを分離するオイルセパレータであって、
内部空間を有したハウジングと、
上下方向の軸線回りに回転可能に前記内部空間に設けられたスピンドルと、
前記スピンドルの周囲に設けられて前記スピンドルとともに回転し、前記スピンドルの軸線方向に隙間を置いて積層された複数枚の分離ディスクと、
前記分離ディスクの下側において前記スピンドルの外周面から突設され、オイルを噴射することによって前記スピンドル及び前記分離ディスクを回転させるノズルと、を備え、
前記ハウジングには、前記ハウジングの外側から内側に通じるオイル排出口及び通気路が設けられ、
前記ハウジング内において前記通気路が前記ハウジング内の底のオイル溜まりの液面及び前記オイル排出口よりも上の位置で開口する
オイルセパレータ。 - 前記内部空間に設けられ、前記内部空間を上側の分離室と下側の噴射室に仕切る隔壁部材と、
前記噴射室内において前記隔壁部材の下面から垂下し、筒状に設けられたオイルガードと、を更に備え、
前記スピンドルが前記隔壁部材を上下に貫通し、前記分離ディスクが前記分離室内に配され、前記ノズルが前記オイルガードの内側に配され、前記オイル排出口及び前記通気路が前記ハウジングの外から前記噴射室内に通じ、前記噴射室内において前記通気路が前記オイルガードの下端よりも上の位置且つ前記オイルガードの外側で開口する
請求項1に記載のオイルセパレータ。 - 前記隔壁部材から上に離間して前記内部空間に設けられ、前記内部空間を上下に仕切る中部隔壁部材と、
前記中部隔壁部材から上に離間して前記内部空間に設けられ、前記内部空間を上下に仕切る隔壁部と、
前記隔壁部から上に離間して前記内部空間に設けられ、前記内部空間を上下に仕切り、上下に貫通する開口部が形成された上部隔壁部材と、
前記中部隔壁部材と前記隔壁部との間に設けられ、前記中部隔壁部材と前記隔壁部との間の領域を導入路とチャンバーに仕切る仕切り部と、を備え、
前記ハウジングには、前記導入路に通じるとともに前記ガスを導入するインレットポートが設けられているとともに、前記上部隔壁部材の上側の領域に通じるアウトレットポートが設けられ、
前記中部隔壁部材には、前記導入路と前記分離ディスクの中央部を連通させる流通穴が設けられるとともに、前記噴射室と前記チャンバーを連通させる第1連通孔が設けられ、
前記隔壁部には、前記隔壁部と前記上部隔壁部材との間の領域と前記チャンバーを連通させる第2連通孔が設けられ、
前記隔壁部材には、前記噴射室と前記分離室を連通させるオイル穴が設けられている
請求項2に記載のオイルセパレータ。 - 前記上部隔壁部材と前記隔壁部の間に設けられ、前記開口部の開き度合いを調整するPCVバルブを更に備える請求項3に記載のオイルセパレータ。
- 前記内部空間における前記通気路の開口が上に向けられている
請求項1から4の何れか一項に記載のオイルセパレータ。 - 前記ハウジングの外側における前記通気路の開口の位置が前記ハウジングの外側における前記オイル排出口の位置よりも上である
請求項1から5の何れか一項に記載のオイルセパレータ。
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