JP6268302B2 - オイルセパレータ - Google Patents

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Description

本発明は、処理対象ガスに含まれるミスト状オイルをガスから分離するオイルセパレータに関する。
処理対象ガスに含まれるミスト状オイルをガスから分離するオイルセパレータが知られている。例えば、特許文献1に記載のオイルセパレータは、円筒状の固定ハウジング及び天井部を有する円筒状の固定ケーシングからなる収容部を有している。そして、上面に開口を有する円錐台状の仕切りにより、収容部の内部空間を、下部チャンバ(下側収容室)と上部チャンバ(上側収容室)とに区画している。
下部チャンバにはオイルを浄化するための遠心分離ローターが配置され、上部チャンバにはガスを浄化するためのガス浄化装置が配置されている。また、下部チャンバは、筒状基部の内部空間に連通されている。この筒状基部は燃焼機関に取り付けられている。そして、筒状基部の内部空間を通じて、浄化後のオイルが戻されると共に、クランクケースからのブローバイガス(処理対象ガス)が流入される。
遠心分離ローター及びガス浄化装置は、管状の支持部材によって連結されており、支持部材に挿通された固定シャフトを中心に回転可能に構成されている。遠心分離ローターの内部には分離チャンバが設けられている。この分離チャンバには、支持部材と固定シャフトの隙間及び支持部材に開口された穴を通じてオイルが供給される。供給されたオイルは、分離チャンバで浄化された後、遠心分離ローターの底面に設けられた排出口を通じて側方に排出される。オイルの排出によって、遠心分離ローター及びガス浄化装置を回転させるための駆動力が発生される。
このオイルセパレータでは、ブローバイガスに含まれるミスト状オイルをガスから分離するため、ガス浄化装置を高速で回転させている。そして、ミスト状オイルが分離された浄化後のブローバイガスは、固定ケーシングに設けられた排出部を通じて排出される。
特表2005−515065号公報
このようなオイルセパレータでは、ガス浄化装置の回転に伴い、内部空間には空気の旋回流が発生する。そして、ガス浄化装置によって分離されたオイルは、この旋回流に乗って上部チャンバの内表面を移動する。
トラック等の車両に搭載される大排気量の内燃機関では、処理対象ガスの流量が多くなり、その流速も高くなる。これにより、処理対象ガスから分離されたオイルが、チャンバの内壁面に沿って上方へと巻き上げられてしまい、処理対象ガスとともにオイルセパレータから排出されてしまう虞がある。分離されたオイルがオイルセパレータから排出されてしまうと、処理対象ガスに含まれるオイルの除去効率が低下するという問題が生じる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、処理対象ガスに含まれるオイルの除去効率を高めることにある。
前述の目的を達成するため、本発明は、スピンドルと共に回転可能に設けられ、前記スピンドルの軸線方向に積層された複数枚の分離ディスクを有するローターを収容すると共に第1排気部が設けられた筒状のハウジングを有し、前記ローターの回転中心側から処理対象ガスを導入することで、前記処理対象ガスに含まれているミスト状オイルを凝集させると共に、凝集させたオイルを前記ローターの外周縁から放出させ、ミスト状オイルが分離された後の前記処理対象ガスを、前記第1排気部を通じて前記ハウジングから排出させるオイルセパレータであって、前記第1排気部を前記ハウジングの外側から覆い、前記第1排気部の周囲に閉空間を区画する区画部材と、前記区画部材に設けられ、当該区画部材によって区画された前記閉空間から前記処理対象ガスを排出させる第2排気部を有し、前記第1排気部は、前記閉空間に突出された筒状部材によって構成され、前記区画部材は、半球形状に構成され、前記第2排気部は、軸線が前記第1排気部の軸線から外れた位置に設けられた筒状部材であり、前記区画部材の内表面における、前記第1排気部との対向位置と前記第2排気部の形成位置との間に、流路規制部が突設されていることを特徴とする。
本発明によれば、ミスト状オイルが分離された後の処理対象ガスは、第1排気部からハウジングの外側に排出される。この第1排気部は、ハウジングの外側から区画部材によって覆われている。この区画部材には、第2排気部が設けられているため、第1排気部から排出された処理対象ガスは、区画部材が形成する閉空間で流速が低下し、第2排気部から排出される。閉空間で流速が低下することから、処理対象ガスから分離されたオイルは失速し、第2排気部への流入を抑制できる。その結果、処理対象ガスに含まれるオイルの除去効率を高めることができる。
また、前記第1排気部は、前記閉空間に突出された筒状部材によって構成されていることにより、処理対象ガスから分離されたオイルが第1排気部の外表面に沿って流れるので、オイルの第2排気部への流入を抑制できる。
更に、前記区画部材は、半球形状に構成され、前記第2排気部は、軸線が前記第1排気部の軸線から外れた位置に設けられた筒状部材であり、前記区画部材の内表面における、前記第1排気部との対向位置と前記第2排気部の形成位置との間に、流路規制部突設されていることにより、処理対象ガスから分離されたオイルが、第1排気部の内表面から飛散してしまったとしても、区画部材の内表面に突設された流路規制部によってオイルの流れ方向が規制されるので、オイルの第2排気部への流入を抑制できる。また、区画部材が半球形状に構成されているので、装置をコンパクトに作製できる。
前述のオイルセパレータにおいて、前記区画部材の内表面に、前記区画部材における平面視の中心位置から放射方向へ複数のリブを突設することが好ましい。この構成では、処理対象ガスから分離されたオイルが、第1排気部の内表面から飛散してしまったとしても、区画部材の内表面に突設されたリブによってオイルの流れ方向が規制されるので、オイルの第2排気部への流入を抑制できる。
前述のオイルセパレータにおいて、前記第1排気部は、PCVバルブの下流側流路を構成していることが好ましい。この構成では、PCVバルブの下流側流路が第1排気部を兼ねているので、構成の簡素化が図れる。
前述のオイルセパレータにおいて、前記ローターの回転中心となるスピンドルと、前記スピンドルを回転可能に支持すると共に、オイルを供給するためのオイル供給路が内側に形成されたスピンドルシャフトと、前記スピンドルにおける前記ローターよりも下側の周面から突設され、オイルの噴射によって軸線を中心に前記スピンドルを回転させるノズルと、前記スピンドルシャフトと前記ノズルの間に配置され、前記ハウジングの内部空間を、前記ノズルから噴射されたオイルを流下させると共に、外部から流入された前記処理対象ガスに含まれるミスト状オイルを一次分離する一次分離室と、前記ローターが配置され、前記ミスト状オイルが一次分離された前記処理対象ガスに含まれるミスト状オイルを二次分離する二次分離室とに区画し、かつ、前記一次分離室の前記処理対象ガスを前記二次分離室に案内する連通口を形成する連通口形成部材と、を有することが好ましい。この構成では、処理対象ガスに含まれるミスト状オイルが一次分離室で一次分離された後、二次分離室で二次分離されるので、オイルが第2排気部から排出される不具合を抑制できる。
本発明によれば、処理対象ガスに含まれるオイルの除去効率を高めることができる。
閉鎖型クランクケース換気システムを示す概略図である。 オイルセパレータの正面図である。 オイルセパレータを後方斜め上側から見た斜視図である。 オイルセパレータの断面図である。 オイルセパレータにおける下側部分の断面図である。 オイルセパレータにおける中間部分の断面図である。 オイルセパレータにおける上側部分の断面図である。 オイルセパレータの平面図である。 キャップ部材をハウジングから外した状態を示す斜視図である。 ブローバイガス及びオイルの流れを説明する図である。 キャップ部材におけるブローバイガス及びオイルの流れを説明する透視図である。 PCVバルブ及びキャップ部材をハウジングの側面に設けた他の実施形態を説明する図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。ここでは、図1に示す閉鎖型クランクケース換気システム1(以下、換気システム1という。)を例に挙げて説明する。
同図に示すように、換気システム1は、オイルセパレータ2とブリーザーパイプ3とを有する。オイルセパレータ2は、エンジン4から排出されたブローバイガス(ミスト状オイルを含有する処理対象ガスに相当する。)を処理し、ミスト状オイルを分離する。本実施形態において、オイルセパレータ2はエンジン4の側面に取り付けられている。このエンジン4は、例えば5000〜12000cc程度の排気量を有している。ブリーザーパイプ3は、オイルセパレータ2から排出された処理後のブローバイガスを、エンジン4の吸気側流路5に還元するための還元流路を区画する。
この換気システム1において、エンジン4から排出されたブローバイガスは、エンジン4の側面に設けられたオイルセパレータ2に流入される。そして、オイルセパレータ2で分離されたオイルはエンジン4へと戻される。一方、処理後のブローバイガスは、オイルセパレータ2の上端部から排出された後、ブリーザーパイプ3を通じて吸気側流路5に還元される。具体的には、吸気側流路5におけるエアフィルタ6とターボチャージャー7とを接続する部分に還元される。還元されたブローバイガスは、エアフィルタ6からの新鮮な空気と混合され、ターボチャージャー7で圧縮される。その後、チャージクーラー8で冷却されて、エンジン4に供給される。
次に、オイルセパレータ2について説明する。図2に示すように、このオイルセパレータ2は、ハウジング11とキャップ部材12とを有している。
まず、ハウジング11の外観について説明する。ハウジング11は、下側ケース13と上側ケース14を有しており、その内部空間(収容室)には、後述するように、ローターユニットやPCVバルブといった各種の部品が収容されている。
下側ケース13は、ハウジング11の下側部分を区画する部分であり、上側ケース14は、ハウジング11の上側部分を区画する部分である。図3にも示すように、下側ケース13の上側部分には円形の嵌合部15が設けられており、上側ケース14の下端部16と嵌め合わされる。下側ケース13の背面には、エンジン4と連通する連通筒部17が後方に向けて設けられている。この連通筒部17の先端部には、エンジン4の側面に結合されるフランジ18が設けられている。また、連通筒部17の直上には、ブローバイガスを案内するための案内筒部19が設けられている。そして、嵌合部15と連通筒部17及び案内筒部19の間には、オイル流路の一部を区画する側面視略三角形状の中間部21が設けられている。
図9に示すように、上側ケース14は、本体カバー22と上面カバー23とを有している。本体カバー22は略円筒形状の部材であり、内部にはローターユニットが収容されている。後述するように、本体カバー22の上面には、PCVバルブ用の台座部が設けられている。上面カバー23は、本体カバー22の上面を上方から覆うように、気密状態で取り付けられる。これにより、台座部に乗せられたPCVバルブが、上面カバー23と本体カバー22によって区画される空間内に収容される。また、上面カバー23の中心部には、円筒状のガス排出部24が上方に向けて突設されている。このガス排出部24は、第1排気部に相当し、処理後のブローバイガスを排出する円筒状の部分である。また、ガス排出部24は、PCVバルブの下流側流路も兼ねている。そして、上面カバー23におけるガス排出部24よりも外周側に位置する円盤状の平板部25には、ドレン孔26が2つ形成されている。これらのドレン孔26は、上面カバー23の表面まで到達したオイルを、上面カバー23と本体カバー22によって区画される空間へ流下させるために設けられている。
次に、ハウジング11の内部構造について説明する。図4に示すように、ハウジング11の内部には、ローターユニット31や連通口形成部材32が配設されている。また、上面カバー23と本体カバー22によって区画される空間内には、PCVバルブ33が収容されている。
まず、下側ケース13の内部構造について説明する。図5に拡大して示すように、下側ケース13の底面には、ジョイント部34の下端部が下向きに突設されている。このジョイント部34は円筒状をしており、図1に示すオイル供給パイプ9の一端に接続されている。ジョイント部34の一部は、下側ケース13の内部で上方に突設されている。オイル供給パイプ9の他端はエンジン4の側面に接続されており、オイル供給パイプ9には、エンジン4の内部に設けられた油路(図示せず)からオイルが供給される。このオイルは、ローターユニット31を回転させるための動力として用いられる。
図5に示すように、下側ケース13の内部には、連通筒部17から中間部21を通って嵌合部15に至る一連のオイル流路が形成されている。このオイル流路は、エンジン4に戻すオイルの流路として用いられる。また、案内筒部19に関し、その一部分がジョイント部34に沿って設けられている。この案内筒部19は、途中でL字状に屈曲されており、残りの部分が連通筒部17と並行に設けられている。この案内筒部19は、連通筒部17の直上に設けられており、その端部はフランジ18におけるエンジン4との当接面に揃えられている。
次に、上側ケース14の内部構造について説明する。図6に示すように、上側ケース14における本体カバー22の内部には、ローターユニット31や連通口形成部材32が配設されている。
まず、ローターユニット31について説明する。このローターユニット31は、ブローバイガスに含まれるミスト状オイルを分離するための機構であり、ローター35、スピンドル36、及びスピンドルシャフト37を有している。
ローター35は、回転によってミスト状オイルを凝集させ、ブローバイガスから分離する部分であり、複数枚の分離ディスク38、上部ホルダ39、及び下部ホルダ40を有している。分離ディスク38は、外周側に向けて下り傾斜されたリング状の板材、言い換えれば円錐台の側面形状に加工された板材である。本実施形態の分離ディスク38は、厚さが1mm以下とされ、樹脂の成型により作製されている。これらの分離ディスク38は、スピンドル36の軸線方向に積層されている。
なお、説明の都合上、分離ディスク38同士の間隔を空けて描いているが、実際の間隔は極めて狭く(例えば1mm未満)に定められている。また、分離ディスク38は円錐台形状に限られない。例えば、分離ディスク38を、8角錐台や12角錐台といった角錐台形状の板状部材によって作製してもよい。
上部ホルダ39は、積層された複数枚の分離ディスク38を上側から保持する部材であり、下部ホルダ40は、同じく下側から保持する部材である。そして、下部ホルダ40の外周縁には、上部ホルダ39と連結するための連結アーム41が複数本設けられている。本実施形態では、4本の連結アーム41が周方向に90度間隔で設けられている。連結アーム41の上端を上部ホルダ39に接合することで、複数枚の分離ディスク38、上部ホルダ39、及び下部ホルダ40が一体化されてローター35が構成される。
このローター35は、円筒状の外観をしており、内周側が中空部分とされて上下方向に貫通している。この中空部分にはスピンドル36が挿入されており、スピンドル36とローター35とは互いに結合されている。このためローター35は、スピンドル36と共にスピンドル36の軸線を中心に回転する。
スピンドル36におけるローター35よりも下側の周面からはノズル42が突設されている。このノズル42は、スピンドルシャフト37を通じて供給されたオイルを噴射する部分であり、スピンドル36やローター35を回転させるための駆動力を発生させる。
本実施形態のノズル42は、基端がスピンドル36に接合され、先端が塞がれた円筒状のノズル本体43と、ノズル本体43の先端部に設けられた噴射孔44とを有している。ノズル本体43は、スピンドル36の軸線方向に対して下向き斜め45度の角度で取り付けられている。そして、3本のノズル本体43が周方向に120度間隔で設けられている。また、噴射孔44は、ノズル本体43における先端部の側面に設けられている。詳しくは、噴射孔44は、オイルが水平方向に噴射される向きに設けられている。
スピンドルシャフト37は、スピンドル36の軸受けとなる円柱状部材であり、スピンドル36を回転可能な状態で支持する。スピンドルシャフト37の内側には、オイルを供給するためのオイル供給路37aが形成されている。また、スピンドルシャフト37の下端部は、下側ケース13に設けられたジョイント部34の上端部と接合されている。前述したように、ジョイント部34には、オイル供給パイプ9が接続されている。このため、オイル供給パイプ9を通じて供給されたオイルは、ジョイント部34を通った後にスピンドルシャフト37のオイル供給路37aへ流入する。さらに、ノズル本体43に流入した後に噴射孔44から噴射される。
前述したように噴射孔44は、ノズル本体43の先端部において、オイルが略水平方向に噴射される向きに設けられている。そして、120度間隔で設けられた3本のノズル42において、噴射孔44の形成位置は揃えられている。このため、各噴射孔44からオイルが噴射されると、ローター35及びスピンドル36は、スピンドルシャフト37を軸にして回転する。
次に、連通口形成部材32について説明する。連通口形成部材32は、ハウジング11の内部空間(収容室)を下側収容室45(一次分離室)と上側収容室46(二次分離室)とに区画すると共に、下側収容室45のブローバイガスを上側収容室46へ案内する連通口47を形成する部材である。この連通口形成部材32は、外周部48とテーパー部49とを有している。外周部48は、短尺な円筒状をした部分であり、高さ方向の中間には鍔部が側方に張り出している。テーパー部49は、外周部48よりも内周側に設けられており、外周部48の下端から上方に向けて次第に縮径されたテーパー形状をしている。本実施形態のテーパー部49は、スピンドル36の軸線に対して約45度の角度で傾斜する傾斜面を有している。そして、テーパー部49の上端開口が連通口47を形成している。
連通口形成部材32は、下側ケース13の嵌合部15に対して内周側から嵌め込まれる。そして、鍔部50が嵌合部15の上端に上方から当接して位置決めされる。その結果、テーパー部49は、ローター35が有する下部ホルダ40の直下に配置される。そして、連通口形成部材32を境にして、収容室は下側収容室45と上側収容室46とに区画され、これらの下側収容室45と上側収容室46とが連通口47を通じて連通される。すなわち、この連通口形成部材32によって、下側収容室45のブローバイガスを上側収容室46に案内する連通口47が、ノズル42と分離ディスク38の間の高さにおけるスピンドル36の周囲に形成される。
次に、PCVバルブ33とその周辺部分について説明する。図7に示すように、PCVバルブ33は、本体カバー22の上端部と上面カバー23によって形成された空間に配置されている。このPCVバルブ33は、ダイヤフラム51と、上側スプリング52と、下側スプリング53を備えている。
ダイヤフラム51は弁体であり、ゴムと樹脂を成形することで作製され、中心部から周縁部に向けて僅かに下り傾斜された円盤状部材によって構成されている。上側スプリング52及び下側スプリング53は、ダイヤフラム51を上下方向に移動可能な状態で支持するための部材である。すなわち、上側スプリング52はダイヤフラム51の中心に上方から配置され、下側スプリング53はダイヤフラム51の中心に下方から配置されている。そして、これらの上側スプリング52と下側スプリング53によって挟むことで、ダイヤフラム51を上下方向に移動可能な状態で支持している。
このPCVバルブ33は、上面カバー23の直下の位置に、台座部54に載せられた状態で配置されている。台座部54は、ダイヤフラム51で気密に覆われている。そして、台座部54とダイヤフラム51とで区画される空間は、大気連通部55を通じて大気開放されている。一方、上面カバー23とダイヤフラム51との間に形成される空間は、上側収容室46と連通されている。すなわち、台座部54は、その外周が平面視円形の側壁部で区画され、この側壁部には連通窓部56が設けられている。この連通窓部56によって、上面カバー23とダイヤフラム51との間に形成される空間が、上側収容室46と連通されている。
ダイヤフラム51は、エンジン4の吸気側圧力やクランクケースの内圧に応じて上下方向に移動し、ブローバイガスの流れを調整する。すなわち、ダイヤフラム51は、エンジン4の吸気圧力(負圧)が過度に大きい場合にはガス排出部24側(上方)に移動し、クランクケース側の圧力が高い場合には反対側(下方)に移動する。
これにより、上側収容室46の圧力がPCV設定圧力よりも高くなれば、ダイヤフラム51が下方に移動してブローバイガスの流量を増やす。反対に、上側収容室46の圧力がPCV設定圧力よりも低くなれば、ダイヤフラム51が上方に移動してブローバイガスの流量を少なくする。このように、ブローバイガスの流量が適切に調整されることで、エンジン4のクランクケース側圧力が一定の範囲に保たれる。なお、上側収容室46から流れ込んだブローバイガスは、PCVバルブ33を通過してガス排出部24からハウジング11の外部に排出される。
次に、キャップ部材12について説明する。図7及び図8に示すように、このキャップ部材12は、半球形状のドーム部61と、ドーム部61から側方(ハウジング11の半径方向)に突出された円筒状の出口パイプ62とを有している。ドーム部61は、区画部材に相当し、ガス排出部24(第1排気部)をハウジング11の外側から覆い、ガス排出部24の周囲に閉空間を区画する。半球形状のドーム部61を用いることにより、キャップ部材12の高さを低く抑えることができ、オイルセパレータ2をコンパクトに作製できる。出口パイプ62は、第2排気部に相当し、ドーム部61によって区画された閉空間からブローバイガスを排出させる。この出口パイプ62にはブリーザーパイプ3が接続される。このため、出口パイプ62から排出されたブローバイガスは、ブリーザーパイプ3を通じてエンジン4の吸気側に戻される。
図7に示すように、ガス排出部24は、ドーム部61によって区画された閉空間に突出されている。そして、ドーム部61の内表面における、ガス排出部24との対向位置(図9にに符号Xで示す範囲)と出口パイプ62の形成位置との間には、流路規制片63が下向きに突設されている。この流路規制片63は、流路規制部に相当し、ガス排出部24から排出されたブローバイガスの流れ方向を規制するための板状の部材である。この流路規制片63により、ブローバイガスの一部は、下向きに流れ方向を変化させる。
また、図9に示すように、ドーム部61の内表面には、複数の案内リブ64が突設されている。各案内リブ64は、ドーム部61を平面視した際の中心位置から放射方向へ延びている。本実施形態では、11本の案内リブ64が30度間隔で形成されている。そして、隣り合う案内リブ64同士の角度が60度の位置に、出口パイプ62が設けられている。なお、流路規制片63は、出口パイプ62を挟む一対の案内リブ64に対し、交差する状態で設けられている。
次に、図10及び図11を参照し、オイルセパレータ2における、ブローバイガスからのミスト状オイルの分離について説明する。
まず、図10を参照する。エンジン4からオイル供給パイプ9を通じてジョイント部34に供給されたオイルは、符号F1の矢印で示すように、ジョイント部34を通ってスピンドルシャフト37へ流入する。その後、オイルは、スピンドルシャフト37からノズル本体43に流入し、符号F2の矢印で示すように、ノズル42の噴射孔44から噴射される。各噴射孔44からオイルが噴射されると、ローター35及びスピンドル36はスピンドルシャフト37を中心に回転する。
噴射されたオイルは、連通口形成部材32のテーパー部49に吹き付けられ、符号F3の矢印で示すように、テーパー部49の傾斜面に沿って外周側の斜め下方向とへ案内される。これにより、オイル飛沫のブローバイガスへの混入を抑制できる。また、噴射孔44の旋回軌道から外周側には、高速で旋回するオイルの膜が形成される。このオイルの膜にブローバイガスが接触すると、ブローバイガスに含まれるミスト状オイルは、オイルの膜に取り込まれて遠心分離される。これにより、ブローバイガスにおけるミスト状オイルの含有量が低減される。
このように、下側収容室45では、スピンドル36やローター35の駆動源となるオイルを噴射させることで、ブローバイガスにおけるミスト状オイルの含有量を低減できる。従って、下側収容室45は、ミスト状オイルの一次分離室として機能している。
その後、オイルは、符号F4の矢印で示すように、下側ケース13の内表面を下側収容室45の底部に向けて流下する。さらに、オイルは、符号F5の矢印で示すように、連通筒部17に流入され、エンジン4の側面からクランクケースへ戻される。
また、スピンドル36とスピンドルシャフト37の間には隙間SPが形成されている。この隙間SPは、オイル案内路として機能し、ノズル42から噴射させるために供給されたオイルで満たされる。ここで、オイルの供給圧力が十分に高いことから、隙間SPに充填されたオイルの一部は、隙間SPの上端を通ってスピンドル36の上端部からローター35の中空部分に放出される。
そして、ローター35の中空部分に放出されたオイルは、ローター35の遠心力によって分離ディスク38同士の隙間をローター35の外周方向へ移動する。オイルの移動により、分離ディスク38の表面にはオイル膜が形成される。
エンジン4からのブローバイガスは、符号F11の矢印で示すように、案内筒部19によって案内される。その後、符号F12の矢印で示すように、案内筒部19から排出されたブローバイガスは、噴射孔44の移動軌跡の内側を通ってローター35の中空部分に流入する。ローター35の中空部分に流入したブローバイガスは、ローター35の回転に伴って生じる遠心力により、符号F13の矢印で示すように、分離ディスク38同士の隙間をローター35の外周方向へ移動する。
分離ディスク38の表面にはオイル膜が形成されているので、ブローバイガスに含まれるミスト状オイルがオイル膜の近傍(境界層)に達すると、遠心力によってミスト状オイルがオイル膜に取り込まれる。すなわち、オイルが二次分離される。ここで、ミスト状オイルもオイル膜も同じエンジンオイルを由来としているので親和性が高い。互いに親和性が高いことから、ブローバイガスに含まれるミスト状オイルを、オイル膜へ容易に取り込むことができる。また、ブローバイガスは、下側収容室45でミスト状オイルが一次分離されている。このため、分離ディスク38での二次分離により、ミスト状オイルは高いレベルでブローバイガスから分離される。このように、上側収容室46は、ミスト状オイルが一次分離された後のブローバイガスについて、残存するミスト状オイルを二次分離する二次分離室に相当する。
また、遠心力によってブローバイガスがローター35の外周方向へ移動すると、ローター35における内周側の圧力が外周側の圧力よりも低くなる。この圧力差により、下側収容室45のブローバイガスがローター35の中空部分に流入し易くなる。これにより、ブローバイガスの流入効率を高めることができる。
また、分離ディスク38の表面にはオイル膜が形成されているので、ブローバイガスとともにオイル膜もローター35の外周方向へ移動する。その際、分離ディスク38の表面が洗浄されるので、分離ディスク38に対するメンテナンスを簡略化できる。そして、オイルミストを取り込んだオイル膜は、分離ディスク38の外周縁からオイル滴として放出され、本体カバー22の内表面に衝突した後、この内表面を流下する。さらに、オイルは、下側収容室45でノズル42から噴射されたオイルと合流し、エンジン4へと戻される。
ローター35を通過してミスト状オイルが分離されたブローバイガスは、旋回しながら上昇する。そして、符号F14,F15の矢印で示すように、ブローバイガスは、PCVバルブ33における上面側の空間に導かれる。その後、符号F16の矢印で示すように、ガス排出部24(第1排気部,PCVバルブ33の下流側流路)を通じて、ドーム部61によって区画された閉空間内に放出される。すなわち、ブローバイガスはハウジング11の外部に排出される。その後、ブローバイガスは、F17の矢印で示すように、出口パイプ62を通じてブリーザーパイプ3へ導入される。
ここで、大排気量のエンジン4では、ブローバイガスの流量が多く、流速も高い。このため、分離されたオイルの一部が本体カバー22の内壁面に沿って旋回しつつ上昇することがある。上昇したオイルは、PCVバルブ33の上面や上面カバー23の内壁面等にそって流れ、ガス排出部24の内表面を上昇することになる。
図11に示すように、本実施形態では、キャップ部材12のドーム部61によって区画された閉空間に、円筒状のガス排出部24が配置されている。この閉空間の流路断面積は、ガス排出部24の流路断面積よりも大きい。従って、閉空間に排出されることで、ブローバイガスの速度は低下する。これに伴い、ガス排出部24の内表面を上昇したとしても、オイルは、ガス排出部24の上端で失速する。失速されたオイルは自重により、符号F21,F22の矢印で示すように、ガス排出部24の外表面を流下した後、上面カバー23に形成されたドレン孔26を通じて、上面カバー23と本体カバー22によって区画される空間へと流下される。この空間に流下したオイルは、ブローバイガスの流路を流下し、最終的にはエンジン4へと戻される。
また、ブローバイガスの流れによって、ガス排出部24の上端から上方へオイルが飛翔し、ドーム部61の内表面(ガス排出部24との対向部分)に付着したとしても、付着したオイルは、F23の矢印で示すように、案内リブ64に沿って流下されるので、出口パイプ62に流れ込み難い。また、流路規制片63によって、出口パイプ62へ向かうオイルの流下方向が変えられる。この点でも付着したオイルは、出口パイプ62に流れ込み難い。その結果、出口パイプ62からはオイルの含流量が少ないブローバイガスが排出され、ブリーザーパイプ3へと案内される。
以上説明したように、本実施形態のオイルセパレータ2によれば、ミスト状オイルが分離された後のブローバイガス(処理対象ガス)は、ガス排出部24(第1排気部)からハウジング11の外側に排出される。このガス排出部24は、ハウジング11の外側からドーム部61(区画部材)によって覆われている。このドーム部61には、出口パイプ62(第2排気部)が設けられているため、ガス排出部24から排出されたブローバイガスは、ドーム部61が形成する閉空間で流速が低下し、出口パイプ62から排出される。閉空間で流速が低下することから、処理対象ガスから分離されたオイルは失速し、出口パイプ62から排出され難くなる。その結果、ブローバイガスに含まれるオイルの除去効率を高めることができる。
また、ガス排出部24が閉空間に突出された円筒状部材によって構成されているので、処理対象ガスから分離されたオイルは、ガス排出部24の外表面に沿って流下する。この点でも、オイルが出口パイプ62から排出される不具合を抑制できる。
また、キャップ部材12に関し、ドーム部61は半球形状に構成されており、出口パイプ62は、その軸線がガス排出部24の軸線から外れた位置に設けられた円筒状部材として構成されており、ドーム部61の内表面における、ガス排出部24との対向位置と出口パイプ62の形成位置との間に、流路規制片63(流路規制部)が突設されている。このように構成されていることで、ブローバイガスから分離されたオイルが、ガス排出部24の内表面から上方へ飛散してしまったとしても、オイルの出口パイプ62への流入を流路規制片63によって抑制できる。その結果、オイルが出口パイプ62から排出される不具合を抑制できる。
また、ドーム部61に関し、その内表面に、ドーム部61における平面視の中心位置から放射方向へ複数の案内リブ64を突設しているので、ブローバイガスから分離されたオイルが、ガス排出部24の内表面から飛散してしまったとしても、これらの案内リブ64によってオイルの流れ方向が規制される。これにより、オイルが出口パイプ62に流入され難くなり、ブローバイガスとともにオイルが出口パイプ62から排出される不具合を抑制できる。
また、ガス排出部24に関し、PCVバルブ33の下流側流路としても機能しているので、構成の簡素化が図れる。
また、本実施形態のオイルセパレータ2では、下側収容室45が、外部から流入されたブローバイガスに含まれるミスト状オイルを一次分離する一次分離室として機能し、上側分離室が、ミスト状オイルが一次分離されたブローバイガスに含まれるミスト状オイルを二次分離する二次分離室として機能しているので、この点でも、オイルが出口パイプ62から排出される不具合を抑制できる。
以上の実施形態の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれる。例えば、次のように構成してもよい。
図12に示す他の実施形態は、PCVバルブ33及びキャップ部材12を、ハウジング11の側面に設けた点に構成上の特徴を有している。なお、図12において、第1実施形態で説明した部材には、同じ符号を付して説明を省略する。このように、PCVバルブ33及びキャップ部材12を、ハウジング11の側面に設けても、第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
また、キャップ部材12に関し、前述の各実施形態では半球状のドーム部61を例示したが、半球状に限定されない。ドーム部61に関し、円錐台形状に構成してもよいし、シャーレ形状や箱形状に構成してもよい。
また、ドーム部61に関し、前述の各実施形態では、内表面に複数の案内リブ64を放射状に設けたものを例示したが、この構成に限定されない。例えば、案内リブ64を無くしてもよい。
また、出口パイプ62に関し、軸線がガス排出部24の軸線から外れた位置に設けられていれば、ドーム部61の任意の場所に設けることができる。
1…閉鎖型クランクケース換気システム,2…オイルセパレータ,3…ブリーザーパイプ,4…エンジン,5…吸気側流路,6…エアフィルタ,7…ターボチャージャー,8…チャージクーラー,9…オイル供給パイプ,11…ハウジング,12…キャップ部材,13…下側ケース,14…上側ケース,15…下側ケースの嵌合部,16…上側ケースの下端部,17…連通筒部,18…フランジ,19…案内筒部,21…下側ケースの中間部,22…上側ケースの本体カバー,23…上側ケースの上面カバー,24…上面カバーのガス排出部(第1排気部),25…上面カバーの平板部,26…上面カバーのドレン孔,31…ローターユニット,32…連通口形成部材,33…PCVバルブ,34…ジョイント部,35…ローター,36…スピンドル,37…スピンドルシャフト,37a…オイル供給路,38…分離ディスク,39…上部ホルダ,40…下部ホルダ,41…連結アーム,42…ノズル,43…ノズル本体,44…噴射孔,45…下側収容室,46…上側収容室,47…連通口,48…外周部,49…テーパー部,50…鍔部,51…ダイヤフラム,52…上側スプリング,53…下側スプリング,54…台座部,55…大気連通部,56…連通窓部,61…キャップ部材のドーム部(区画部材),62…キャップ部材の出口パイプ(第2排気部),63…キャップ部材の流路規制片,64…案内リブ

Claims (4)

  1. スピンドルと共に回転可能に設けられ、前記スピンドルの軸線方向に積層された複数枚の分離ディスクを有するローターを収容すると共に第1排気部が設けられた筒状のハウジングを有し、
    前記ローターの回転中心側から処理対象ガスを導入することで、前記処理対象ガスに含まれているミスト状オイルを凝集させると共に、凝集させたオイルを前記ローターの外周縁から放出させ、
    ミスト状オイルが分離された後の前記処理対象ガスを、前記第1排気部を通じて前記ハウジングから排出させるオイルセパレータであって、
    前記第1排気部を前記ハウジングの外側から覆い、前記第1排気部の周囲に閉空間を区画する区画部材と、
    前記区画部材に設けられ、当該区画部材によって区画された前記閉空間から前記処理対象ガスを排出させる第2排気部を有し、
    前記第1排気部は、前記閉空間に突出された筒状部材によって構成され、
    前記区画部材は、半球形状に構成され、
    前記第2排気部は、軸線が前記第1排気部の軸線から外れた位置に設けられた筒状部材であり、
    前記区画部材の内表面における、前記第1排気部との対向位置と前記第2排気部の形成位置との間に、流路規制部が突設されていることを特徴とするオイルセパレータ。
  2. 前記区画部材の内表面に、前記区画部材における平面視の中心位置から放射方向へ複数のリブを突設したことを特徴とする請求項に記載のオイルセパレータ。
  3. 前記第1排気部は、PCVバルブの下流側流路を構成していることを特徴とする請求項1又は2に記載のオイルセパレータ。
  4. 前記ローターの回転中心となるスピンドルと、
    前記スピンドルを回転可能に支持すると共に、オイルを供給するためのオイル供給路が内側に形成されたスピンドルシャフトと、
    前記スピンドルにおける前記ローターよりも下側の周面から突設され、オイルの噴射によって軸線を中心に前記スピンドルを回転させるノズルと、
    前記スピンドルシャフトと前記ノズルの間に配置され、前記ハウジングの内部空間を、前記ノズルから噴射されたオイルを流下させると共に、外部から流入された前記処理対象ガスに含まれるミスト状オイルを一次分離する一次分離室と、前記ローターが配置され、前記ミスト状オイルが一次分離された前記処理対象ガスに含まれるミスト状オイルを二次分離する二次分離室とに区画し、かつ、前記一次分離室の前記処理対象ガスを前記二次分離室に案内する連通口を形成する連通口形成部材と、
    を有することを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載のオイルセパレータ。
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