JP2020002837A - 可変容量圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動軸の軸方向に沿った方向への大型化を抑制することが可能な可変容量圧縮機を提供する。【解決手段】供給通路7の開度を変化させる第一制御弁9の開度調整により、クランク室30の圧力が変化してピストン23のストロークを調整する可変容量圧縮機1であって、第二制御弁10が、センタボア22のうち駆動軸6の一端とバルブプレート4との間に配置された弁室100と、弁室100へ駆動軸6の軸方向に沿って移動可能に収容された弁体110を有し、弁体110は、供給通路7における第一制御弁9と逆止弁75との間の領域の圧力とクランク室30の圧力との差に応じて、第一ポートP1が開口する第一壁面101と、第二ポートP2及び第三ポートP3が開口する第二壁面102との間を移動する。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、車両用の空調装置等に用いる可変容量圧縮機に関する。
容量制御弁を備え、クランク室内の調圧によって吐出容量が制御される可変容量圧縮機としては、例えば、特許文献1に記載されている構成のものがある。
特許文献1に記載されている可変容量圧縮機では、クランク室の冷媒を吸入室に排出する放圧通路の開度を調整する第二制御弁において、クランク室の圧力を受ける弁室と圧力供給通路の圧力を受ける背圧室とを区画する区画部材を備える。また、区画部材は、スプールの弁部を囲むように設けられた側壁と、側壁の一端側に接続してスプールの軸部が貫通する端壁を有する。そして、第二制御弁において区画部材の側壁の端壁と反対側の端面が弁室における背圧室と反対側の壁面と当接し、スプールの弁部が、弁室における背圧室と反対側の壁面に当接したときに、スプールの受圧部が区画部材の端壁と当接する。
特開2016−108960号公報
特許文献1に記載されている可変容量圧縮機では、第二制御弁の構成が、圧力供給通路の圧力を受ける背圧室とクランク室の圧力を受ける弁室とが区画されており、背圧室に受圧部が設けられ、弁室に弁部が設けられる構成となる。このため、駆動軸の軸方向に沿った第二制御弁の長さが長くなり、可変容量圧縮機の内部に、第二制御弁を配置するために専用の収容室を設ける必要があり、駆動軸の軸方向に沿った可変容量圧縮機の長さが長くなるという問題点がある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、駆動軸の軸方向に沿った方向への大型化を抑制することが可能な可変容量圧縮機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、吐出室の冷媒をクランク室へ供給する供給通路の開度を変化させる第一制御弁の開度調整によりクランク室の圧力を変化させることで、斜板の傾角を変更してピストンのストロークを調整する。さらに、ストロークを調整したピストンにより吸入室からシリンダボアに吸入された冷媒を圧縮して吐出室に吐出する可変容量圧縮機である。また、可変容量圧縮機は、クランク室と吸入室とを連通させる排出通路の開度を調整する第二制御弁と、供給通路のうち第一制御弁よりもクランク室に近い側に配置され、且つクランク室から第一制御弁への冷媒の移動を阻止する逆止弁を備えている。また、可変容量圧縮機は、第一制御弁と逆止弁との間の供給通路と前記吸入室とを連通させる絞り通路を備えている。さらに、第二制御弁は、センタボアのうち駆動軸の一端とバルブプレートとの間に配置された弁室と、弁室へ駆動軸の軸方向に沿って移動可能に収容された弁体を有する。弁室は、弁体の移動方向の一方側に配置される第一壁面と、弁体の移動方向の他方側に配置される第二壁面と、第一壁面に開口して供給通路における第一制御弁と逆止弁との間の領域と連通する第一ポートを有する。これに加え、弁室は、第二壁面に開口して排出通路の一部を介してクランク室に連通する第二ポートと、第二壁面に開口して排出通路の一部を介して吸入室に連通する第三ポートを有する。弁体は、第一壁面と対向する面である第一受圧面と、第二壁面と対向する面である第二受圧面を備え、供給通路における第一制御弁と逆止弁との間の領域の圧力とクランク室の圧力との差に応じて第一壁面と第二壁面との間を移動する。そして、供給通路における第一制御弁と逆止弁との間の領域の圧力がクランク室の圧力よりも高いときは、弁体が第二壁面に当接して第二ポート及び第三ポートを閉鎖することで排出通路の開度を最小とする。一方、供給通路における第一制御弁と逆止弁との間の領域の圧力がクランク室の圧力よりも低いときは、弁体が第二壁面から離間して第二ポート及び第三ポートを開放することで排出通路の開度を最大とする。
本発明の一態様によれば、センタボアのうち駆動軸の一端とバルブプレートとの間を弁室とし、その弁室に、供給通路における第一制御弁と逆止弁との間の領域の圧力とクランク室の圧力との差に応じて移動する弁体が収容されている。
これにより、可変容量圧縮機の内部に、第二制御弁を配置するために専用の収容室を設ける必要が無くなる。このため、駆動軸の軸方向に沿った方向への大型化を抑制することが可能な可変容量圧縮機を提供することが可能となる。
本発明の第一実施形態における可変容量圧縮機の構成を表す断面図である。 図1中に線IIで囲んだ範囲の拡大図である。 弁室の構成を表す図である。 図3のIV−IV線断面図である。 弁体の構成を表す図である。 第一実施形態の可変容量圧縮機が行う動作を表す図である。 第一実施形態の可変容量圧縮機が行う動作を表す図である。 第一実施形態の可変容量圧縮機が行う動作を表す図である。 第一実施形態の変形例を表す図である。
図面を参照して、本発明の第一実施形態を以下において説明する。以下の説明で参照する図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚さと平面寸法との関係や、各層の厚さの比率等は、現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚さや寸法は、以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
さらに、以下に示す第一実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための構成を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質や、それらの形状、構造、配置等を下記のものに特定するものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることが可能である。また、以下の説明における「左右」や「上下」の方向は、単に説明の便宜上の定義であって、本発明の技術的思想を限定するものではない。よって、例えば、紙面を90度回転すれば「左右」と「上下」とは交換して読まれ、紙面を180度回転すれば「左」が「右」になり、「右」が「左」になることは勿論である。
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(構成)
図1から図5を用いて、第一実施形態の構成を説明する。
(可変容量圧縮機)
図1中に表すように、可変容量圧縮機1は、シリンダブロック2と、フロントハウジング3と、バルブプレート4と、シリンダヘッド5と、駆動軸6と、供給通路7と、排出通路8と、第一制御弁9と、第二制御弁10を備える。なお、図1における上方は、鉛直方向の上方である。同様に、図1における下方は、鉛直方向の下方である。
第一実施形態では、一例として、可変容量圧縮機1が、車両用(車載)のエアコンシステム(エア・コンディショナー・システム)に適用される、クラッチレス可変容量圧縮機として構成されている場合について説明する。
シリンダブロック2と、フロントハウジング3と、バルブプレート4と、シリンダヘッド5は、図示しないガスケットを介し、通しボルト11により締結されることで、可変容量圧縮機1のハウジングを形成している。
(シリンダブロック)
シリンダブロック2には、複数のシリンダボア21と、一つのセンタボア22が区画形成されている。
複数のシリンダボア21は、環状に配列されている。
シリンダボア21の内部には、ピストン23が収容されている。
センタボア22は、環状に配列された複数のシリンダボア21の径方向内側で中心に配置されており、シリンダブロック2を貫通する空間である。
(フロントハウジング)
フロントハウジング3は、シリンダブロック2の一端側(フロント側。図1中では、左側)を閉塞している。また、フロントハウジング3は、シリンダブロック2と共に、クランク室30を画成している。
クランク室30は、フロントハウジング3とシリンダブロック2によって形成された空間であり、斜板31が配置されている。また、クランク室30の内部には、駆動軸6が、軸方向を水平に向けて配置されている。
斜板31は、円環状に形成されており、駆動軸6を径方向から包囲している。
また、斜板31は、駆動軸6に固定されたロータ32に、リンク機構33を介して連結されており、駆動軸6と共に回転する。すなわち、ロータ32は、駆動軸6に固定されて駆動軸6と一体に回転する。
さらに、斜板31は、駆動軸6の軸線に対する傾角(傾斜角度)を変化させることが可能である。
リンク機構33は、第一アーム33aと、第二アーム33bと、リンクアーム33cを含む。
第一アーム33aは、ロータ32の斜板31と対向する面から突出している。第二アーム33bは、斜板31のロータ32と対向する面から突出している。リンクアーム33cの一端側は、第一連結ピン33dを介して第一アーム33aと回転可能に連結されている。リンクアーム33cの他端側は、第二連結ピン33eを介して第二アーム33bと回転可能に連結されている。
また、斜板31には、斜板31が最大傾角と最小傾角の範囲で傾動可能となる形状に、貫通孔34が形成されている。貫通孔34には、駆動軸6と接触する最小傾角規制部(図示せず)が形成されている。最小傾角規制部は、斜板31が駆動軸6に対して直交するときの斜板31の傾角を0[°]とした場合、斜板31を、ほぼ0[°]まで傾角変位させることが可能に形成されている。また、斜板31は、傾角が最大となると、ロータ32に接触して、傾角の増加が規制される。
ロータ32と斜板31の間には、斜板31が最小傾角となるまで、斜板31の傾角を減少させる方向に付勢する傾角減少バネ35が装着されている。また、斜板31とバネ支持部材36との間には、斜板31の傾角を増大させる方向に付勢する傾角増大バネ37が装着されている。
最小傾角における傾角増大バネ37の付勢力は、傾角減少バネ35の付勢力よりも大きく設定されている。このため、駆動軸6が回転していないとき、斜板31の傾角は、傾角減少バネ35の付勢力と傾角増大バネ37の付勢力とが釣り合う角度となる。
斜板31の外周部は、ピストン23のうち、クランク室30側に突出している端部に形成された内側空間に収容されている。これにより、斜板31は、一対のシュー38を介して、ピストン23と連動する構成となっている。したがって、駆動軸6の回転に伴う斜板31の回転により、各ピストン23が、収容されているシリンダボア21の内部を往復運動する。すなわち、斜板31とシュー38は、駆動軸6の回転をピストン23の往復運動に変換する変換機構を形成する。また、ピストン23は、複数のシリンダボア21にそれぞれ配設され、且つ駆動軸6の軸方向に往復運動する。また、斜板31は、ロータ32に連結され、且つロータ32と同期回転して駆動軸6の軸線に対して傾角が可変となるように、駆動軸6へ摺動自在に取り付けられている。
(バルブプレート)
バルブプレート4は、シリンダブロック2とシリンダヘッド5との間に設けられており、一方の面がシリンダブロック2の他端側(図1中では、右側)を閉塞することで、各シリンダボア21を閉塞している。
また、バルブプレート4には、吐出孔41と、吸入孔42が形成されている。
吐出孔41と吸入孔42は、それぞれ、各シリンダボア21と連通している。
すなわち、バルブプレート4は、シリンダブロック2の他端側(リア側。図1中では、右側)を閉塞し、且つシリンダボア21と連通する吐出孔41及び吸入孔42が形成されている。
(シリンダヘッド)
シリンダヘッド5は、バルブプレート4を間に挟んで、シリンダブロック2と対向して設けられている。すなわち、シリンダヘッド5は、バルブプレート4を介して、シリンダブロック2の他端側に設けられている。
また、シリンダヘッド5には、吸入室51と吐出室52が、シリンダヘッド5の内部に区画されて形成されている。なお、吸入室51と吐出室52は、バルブプレート4の他方の面により閉塞されている。
吸入室51は、駆動軸6の軸方向から見て、シリンダヘッド5の中央に配置されている。
また、吸入室51は、吸入ポート53と吸入通路54を介して、エアコンシステムが有する吸入側の外部冷媒回路と接続されており、吸入側の外部冷媒回路から、低圧側の冷媒(冷媒ガス)を吸入する。
さらに、吸入室51は、バルブプレート4に設けられた吸入孔42と、吸入弁(図示せず)を介して、各シリンダボア21と連通している。
吐出室52は、駆動軸6の軸方向から見て、吸入室51を環状に包囲する位置に配置されている。すなわち、吐出室52は、吸入室51の外側へ環状に配置されている。
また、吐出室52は、吐出弁(図示せず)と、バルブプレート4に設けられた吐出孔41を介して、各シリンダボア21と連通している。
したがって、吸入側の外部冷媒回路から吸入室51の内部へ吸入された低圧側の冷媒は、ピストン23の往復運動によって、ピストン23を収容しているシリンダボア21に吸入される。そして、ピストン23の往復運動によって、圧縮されて高圧となり、吐出室52へ吐出される。すなわち、シリンダボア21及びピストン23によって、吸入室51の内部へ吸入された冷媒を圧縮する圧縮部が形成されている。
さらに、吐出室52は、吐出通路55と吐出ポート56を介して、エアコンシステムが有する吐出側の外部冷媒回路と接続されている。したがって、吐出室52へ吐出された、圧縮部によって圧縮された冷媒は、吐出通路55と吐出ポート56を介して、吐出側の外部冷媒回路へ、高圧側の冷媒(冷媒ガス)が吐出される。
吐出室52と吐出通路55との間には、吐出逆止弁57が配置されている。
吐出逆止弁57は、吐出室52(上流側)と吐出通路55(下流側)との圧力差に応答して動作する。そして、吐出逆止弁57は、圧力差が予め設定した閾値の圧力よりも小さい場合には、吐出室52と吐出通路55との間を遮断して、吐出通路55から吐出室52への冷媒の移動を阻止する。一方、吐出逆止弁57は、圧力差が閾値の圧力よりも大きい場合には、吐出室52と吐出通路55との間を連通させる。
したがって、吐出室52から、吐出通路55と吐出ポート56を介して、吐出側の外部冷媒回路へ吐出される高圧側の冷媒は、吐出逆止弁57によって、逆流を阻止されている。
(駆動軸)
駆動軸6は、フロントハウジング3及びシリンダブロック2の内部へ配置されており、両端がフロントハウジング3とシリンダブロック2に、回転可能に支持されている。
駆動軸6の一端は、センタボア22へ挿入されている。駆動軸6とセンタボア22との間には、第一滑り軸受61が配置されている。
また、駆動軸6のバルブプレート4と対向する側の端面は、円環状のスラストプレート62で支持されている。
駆動軸6とスラストプレート62との接触状態(隙間)は、シリンダブロック2に対する調整ねじ63の取り付け状態によって調整されている。
調整ねじ63は、円環状に形成されており、外径面に雄ねじ(図示せず)が形成されている。また、センタボア22のうち、調整ねじ63の外径面と対向する面には、調整ねじ63に形成されている雄ねじと嵌合する雌ねじ(図示せず)が形成されている。
したがって、調整ねじ63は、センタボア22の雌ねじに雄ねじを嵌合させることで、駆動軸6よりもバルブプレート4に近い位置で、センタボア22の内部へ配置されている。
また、図4中に示すように、調整ねじ63が有する空隙部は、六角形に形成されている。
また、調整ねじ63は、調整ねじ63の駆動軸6と対向する面と調整ねじ63の外径面とを連通させるねじ側通路63aが形成されている。
ねじ側通路63aは、駆動軸6の軸方向から見て、調整ねじ63の駆動軸6と対向する面の一部を切除した形状に形成されている。したがって、調整ねじ63の駆動軸6と対向する面のうち、ねじ側通路63aを形成していない部分が、スラストプレート62と接触している。
駆動軸6の他端は、一部がフロントハウジング3の外側へ突出し、動力伝達装置(図示せず)に連結されている。動力伝達装置は、エンジン等の駆動力発生源(図示せず)にベルトを介して連結されている。したがって、駆動力発生源が発生させた駆動力が動力伝達装置に伝達されると、駆動軸6は、動力伝達装置の回転と同期して回転可能となっている。
駆動軸6とフロントハウジング3との間には、第二滑り軸受64と、軸封装置65が配置されている。第二滑り軸受64は、駆動軸6を、ラジアル方向から回転可能に支持している。また、駆動軸6の他端側に向かうスラスト方向の荷重を、ロータ32を介してスラスト軸受66で支持している。
したがって、駆動軸6とロータ32で形成される連結体は、第一滑り軸受61と第二滑り軸受64によって、ラジアル方向に回転可能に支持されており、スラストプレート62とスラスト軸受66によって、スラスト方向に回転可能に支持されている。駆動軸6の一端(リア側)は、センタボア22に挿通されてシリンダブロック2に支持されており、駆動軸6の他端(フロント側)は、フロントハウジング3に支持されている。
軸封装置65は、クランク室30の内部を、外部空間から遮断している。
なお、可変容量圧縮機1の内部には、潤滑用のオイル(図示せず)が封入されており、駆動軸6が回転すると、オイルが攪拌される。また、可変容量圧縮機1の内部を冷媒が移動すると、冷媒と共にオイルが移動して、可変容量圧縮機1の内部が潤滑される。
(供給通路)
供給通路7は、吐出室52とクランク室30とを連通させており、吐出室52の冷媒をクランク室30へ供給する通路である。
また、供給通路7は、図2中に示すように、ヘッド側供給通路形成部71と、プレート側供給通路形成部72と、ブロック側供給通路形成部73を有する。
ヘッド側供給通路形成部71は、供給通路7のうちシリンダヘッド5に形成されている通路であり、供給通路7のうち吐出室52から供給された冷媒を排出する部分と、プレート側供給通路形成部72とを連通させている。
プレート側供給通路形成部72は、供給通路7のうちバルブプレート4に形成されている部分であり、ヘッド側供給通路形成部71と、弁室100とを連通させている。なお、バルブプレート4には、供給通路7のうちプレート側供給通路形成部72と吸入室51とを連通させる絞り通路74が形成されている。また、弁室100の詳細な説明は、後述する。
ブロック側供給通路形成部73は、供給通路7のうちシリンダブロック2に形成されている通路であり、プレート側供給通路形成部72と、クランク室30とを連通させている。また、ブロック側供給通路形成部73の一部は、センタボア22と連通している。
また、ブロック側供給通路形成部73のうち、クランク室30側の端部には、逆止弁75が配置されている。すなわち、絞り通路74は、第一制御弁9と逆止弁75との間の供給通路と、吸入室51とを連通させる。
逆止弁75は、第一制御弁9(上流側)と逆止弁75との間の供給通路とクランク室30(下流側)との圧力差に応答して動作する。そして、逆止弁75は、第一制御弁9と逆止弁75との間の供給通路の圧力がクランク室30の圧力よりも低くなると、クランク室30と第一制御弁9との間を遮断して、クランク室30から第一制御弁9への冷媒の移動を阻止する。一方、逆止弁75は、クランク室30の圧力が第一制御弁9と逆止弁75との間の供給通路の圧力よりも低くなると、第一制御弁9とクランク室30との間を連通させる。
すなわち、逆止弁75は、供給通路7のうち第一制御弁9よりもクランク室30に近い側に配置され、且つクランク室30から第一制御弁9への冷媒の移動を阻止する。
(排出通路)
排出通路8は、クランク室30と吸入室51とを連通させており、クランク室30の冷媒を吸入室51へ排出する通路である。
また、排出通路8は、軸内通路81と、ブロック側排出通路形成部82と、プレート側排出通路形成部83を有する。
軸内通路81は、排出通路8のうち駆動軸6の内部に形成されている通路である。すなわち、排出通路8の一部は、駆動軸6の内部に形成されている。
軸内通路81の一端は、駆動軸6の側面に開口しており、クランク室30と連通している。軸内通路81の他端は、駆動軸6のバルブプレート4と対向する側の端面に開口しており、ねじ側通路63aを介してセンタボア22の一部と連通するとともに、調整ねじ63が有する空隙部を介して弁室100の一部と連通している。したがって、排出通路8には、弁室100の一部も含む。
したがって、軸内通路81は、クランク室30と、バルブプレート4側のセンタボア22の領域とを連通させている。
ブロック側排出通路形成部82は、排出通路8のうちシリンダブロック2に形成されている通路であり、絞り82aと、拡張部82bと、排出部82cを備える。
絞り82aは、シリンダブロック2のうち、バルブプレート4と対向する面の一部を切除した形状に形成されており、軸内通路81と、拡張部82bとを常時連通させている。
拡張部82bは、シリンダブロック2のうち、シリンダボア21とセンタボア22との間に形成されている通路であり、絞り82aと、排出部82cとを連通させている。
すなわち、排出通路8が有する拡張部82bは、弁室100よりもクランク室30に近い位置に設けられて第三ポートP3と連通しているとともに、第三ポートP3よりも流路断面積が大きい。なお、第三ポートP3の説明は、後述する。
排出部82cは、シリンダブロック2のうち、拡張部82bよりもクランク室30から遠い位置に形成されている通路であり、拡張部82bと、プレート側排出通路形成部83とを連通させている。
すなわち、排出通路8が有する排出部82cは、駆動軸6の軸方向から見て弁室100よりも径方向(駆動軸6の径方向)の外側に配置されて拡張部82bと吸入室51とを連通させているとともに、拡張部82bよりも流路断面積が小さい。
なお、ブロック側排出通路形成部82は、例えば、センタボア22のうち、拡張部82bのクランク室30側の開口部を閉塞部材84で閉塞することで形成されている。
プレート側排出通路形成部83は、排出通路8のうちバルブプレート4に形成されている開口部であり、排出部82cと、吸入室51とを連通させている。
(第一制御弁)
第一制御弁9は、シリンダヘッド5の内部において、吐出室52とクランク室30とを連通させており、供給通路7に配置されている。
また、第一制御弁9は、供給通路7の開度(断面積)を調整することが可能である。
第一制御弁9によって供給通路7の開度を調整することで、吐出室52からクランク室30への冷媒の導入量を制御することが可能である。したがって、第一制御弁9によって供給通路7の開度を調整することによって、クランク室30の圧力を変化させ、斜板31の傾斜角を変化させると、ピストン23のストロークを変化させることが可能となる。そして、ピストン23のストロークを変化させると、可変容量圧縮機1の吐出容量(吐出する冷媒の流量)を、可変制御することが可能となる。
すなわち、可変容量圧縮機1は、第一制御弁9の開度調整によりクランク室30の圧力を変化させることで斜板31の傾角を変更して、ピストン23のストロークを調整する。さらに、可変容量圧縮機1は、ストロークを調整したピストン23により、吸入室51からシリンダボア21に吸入された冷媒を圧縮して、吐出室52に吐出する。
例えば、空調装置の作動時、すなわち、可変容量圧縮機1を作動させている状態では、第一制御弁9に内蔵されるソレノイドの通電量が、外部から入力を受けた信号に基づいて調整される。これにより、吸入室51の圧力が所定値となるように、可変容量圧縮機1の吐出容量が可変制御される。このとき、第一制御弁9は、外部環境に応じて、吸入圧力を最適な値に制御することが可能である。
また、例えば、空調装置の非作動時、すなわち、可変容量圧縮機1を作動させていない状態では、第一制御弁9に内蔵されるソレノイドを通電させないことにより、供給通路7を強制的に開放し、可変容量圧縮機1の吐出容量を最小に制御する。
(第二制御弁)
第二制御弁10は、センタボア22のうち駆動軸6の一端とバルブプレート4との間に配置された弁室100と、弁室100に駆動軸6の軸方向に沿って移動可能に収容されている弁体110を有する。
(弁室)
弁室100は、センタボア22のうち、バルブプレート4に近い側の一部によって形成されている。
また、弁室100は、図3中に示すように、センタボア22のうち、駆動軸6の一端とバルブプレート4との間に配置された空間である。駆動軸6の一端とは、バルブプレート4と対向する側の端部である。
さらに、弁室100は、第一壁面101と、第二壁面102と、周壁面103と、第一ポートP1と、第二ポートP2と、第三ポートP3を有しており、軸内通路81の他端と連通している。
また、弁室100と、軸内通路81との間には、スラストプレート62が有する空隙部と、調整ねじ63が有する空隙部により、通路が形成されている。スラストプレート62が有する空隙部の内径は、軸内通路81の内径よりも大きい。調整ねじ63が有する空隙部の内径は、スラストプレート62が有する空隙部の内径よりも大きい。
第一壁面101は、弁室100のうち、バルブプレート4に近い側の壁面であり、弁体110の移動方向の一方側(リア側)に配置される壁面を構成している。
第一実施形態では、一例として、第一壁面101を、吸入弁(図示せず)が形成された吸入弁形成板104によって形成した場合について説明する。吸入弁形成板104は、シリンダブロック2とバルブプレート4との間に配置した板状の部材である。
第二壁面102は、駆動軸6の軸方向で、第一壁面101と対向する壁面であり、弁体110の移動方向の他方側(フロント側)に配置される壁面を構成している。
第一ポートP1は、第一壁面101に開口しており、供給通路7における第一制御弁9と逆止弁75との間の領域と、弁室100とを連通させる開口部である。すなわち、第一ポートP1は、第一壁面101に開口して、供給通路7における第一制御弁9と逆止弁75との間の領域と連通する。
第二ポートP2は、第二壁面102に開口しており、調整ねじ63が有する空隙部と弁室100とを連通させる開口部である。すなわち、第二ポートP2は、排出通路8の一部を介してクランク室30に連通する開口部である。また、第二ポートP2は、軸内通路81を介してクランク室30と連通している。
また、図4中に示すように、第二ポートP2は、駆動軸6の軸方向から見て、センタボア22のうち駆動軸6が配置されている領域を含む。
第三ポートP3は、第二壁面102に開口しており、拡張部82bと弁室100とを連通させる開口部である。すなわち、第三ポートP3は、排出通路8の一部を介して吸入室51に連通する開口部である。
また、図4中に示すように、第三ポートP3は、駆動軸6の軸方向から見て、センタボア22のうち駆動軸6が配置されている領域よりも外側に配置されている。
周壁面103は、第一壁面101と第二壁面102とを連続させる壁面であり、駆動軸6の軸方向から見て、円環状に形成されている。
また、周壁面103の一部は、ブロック側供給通路形成部73と連通している。
以上により、供給通路7は、弁室100と、センタボア22とは別の経路でシリンダブロック2に形成され、且つクランク室30と弁室100に接続するブロック側供給通路を有する。これに加え、供給通路7は、第一壁面101に形成され、且つ第一ポートP1を介して弁室100に接続するプレート側供給通路と、プレート側供給通路及び第一制御弁9に接続するヘッド側供給通路を有する。
(弁体)
弁体110は、円板状に形成されている。
なお、弁室100は、例えば、センタボア22に駆動軸6とスラストプレート62を配置し、さらに、シリンダブロック2に調整ねじ63を取り付ける作業において、必要な空間を用いて形成することが可能である。このため、弁室100は、可変容量圧縮機1の内部に、第二制御弁10(弁体110)を配置するために、専用の収容室として形成した空間ではなく、可変容量圧縮機1に既存の構成を利用して形成することが可能な構成である。
弁体110を形成する材料としては、例えば、金属材料や樹脂材料を用いることが可能であるが、弁体110を軽量化するためには、弁体110を形成する材料として樹脂材料を用いることが好適である。弁体110を樹脂材料で形成する場合、樹脂材料としては、例えば、ポリフェニレンサルファイド樹脂や、ナイロン(ポリアミド)樹脂等を用いることが可能である。
弁体110の厚さ方向は、駆動軸6の軸方向と平行である。
弁体110の厚さ(図1及び図5中では、左右方向の長さ)は、弁室100の駆動軸6の軸方向に沿った長さ(図1及び図5中では、左右方向の長さ)よりも小さい。
また、弁体110は、図5中に示すように、大径部110aと、小径部110bを備えている。
大径部110aは、小径部110bよりも駆動軸6に近い側に配置されている。
大径部110aの外径は、周壁面103の内径よりも小さい。
大径部110aのうち、駆動軸6と対向する面である第二受圧面112には、第二凹部112aが形成されている。
第二凹部112aの底面は、駆動軸6の軸方向から見て、軸内通路81と対向している。
第二受圧面112のうち、第二凹部112aが形成されていない部分の一部は、駆動軸6の軸方向から見て、第三ポートP3と、絞り82aと対向している。
したがって、第二受圧面112は、第二壁面102と対向する面である。
小径部110bは、大径部110aと連続しており、大径部110aよりもバルブプレート4に近い側に配置されている。
小径部110bの外径は、大径部110aの外径よりも小さい。また、小径部110bが形成する円の中心と、大径部110aが形成する円の中心は、駆動軸6の軸方向から見て重なっている。
小径部110bのうち、バルブプレート4と対向する面である第一受圧面111には、第一凹部111aが形成されている。
第一凹部111aの底面は、駆動軸6の軸方向から見て、第一ポートP1と対向している。
したがって、第一受圧面111は、第一壁面101と対向する面である。
以上により、弁体110は、第一壁面101と対向する面である第一受圧面111と、第二壁面102と対向する面である第二受圧面112を備えている。
(動作・作用)
図1から図5を参照しつつ、図6から図8を用いて、第一実施形態の可変容量圧縮機1で行う動作の一例と、作用を説明する。
可変容量圧縮機1の使用時には、駆動軸6の回転によりロータ32と斜板31が回転すると、斜板31とシュー38によって、駆動軸6の回転がピストン23の往復運動に変換され、シリンダボア21の内部に供給された冷媒を圧縮する。
シリンダボア21の内部におけるピストン23のストロークは、第一制御弁9によって供給通路7の開度を調整することで変化する。
ここで、第一実施形態の構成では、シリンダブロック2が備える弁室100に、第一受圧面111が第一壁面101と対向し、第二受圧面112が第二壁面102と対向する弁体110を収容している。
供給通路7の開度を制御する際に、第一制御弁9が供給通路7を開くと、第一凹部111aを含む第一受圧面111に加わる、第一ポートP1を通過して弁室100へ移動する冷媒の圧力が上昇する。
このため、第一ポートP1を通過して弁室100へ移動する冷媒の圧力によって弁体110が押され、弁体110がバルブプレート4から離れる方向へ移動する。
これにより、図6中に示すように、第一受圧面111が第一壁面101から離間するとともに、第二受圧面112が第二壁面102に当接する。なお、図6中には、冷媒の流れを、破線の矢印で示す。
第二受圧面112が第二壁面102に当接すると、弁体110によって第三ポートP3が閉じられるため、クランク室30と吸入室51とが、排出通路8の絞り82aを介して連通する。これにより、排出通路8の開度が最小となる。
すなわち、弁体110は、第一制御弁9が供給通路7を開くことで、第一ポートP1を通過して弁室100へ移動する冷媒の圧力が、第二ポートP2の冷媒の圧力よりも高くなったときに、第二壁面102に接触する。これにより、軸内通路81と拡張部82bとを絞り82aのみで連通させて、排出通路8の開度を、ゼロよりも大きな最小の開度とする。
したがって、供給通路7における第一制御弁9と逆止弁75との間の領域の圧力がクランク室30の圧力よりも高いときは、弁体110が第二壁面102に当接して第二ポートP2及び第三ポートP3を閉鎖することで、排出通路8の開度を最小とする。
排出通路8が備える絞り82aは、第二ポートP2と第三ポートP3とを常に連通させる。
また、第一受圧面111が第一壁面101から離間すると、供給通路7を、弁室100から逆止弁75に向けて冷媒が流れ、逆止弁75の入口側の圧力が上昇する。このため、逆止弁75が供給通路7を開放し、クランク室30に冷媒が供給される。
第一制御弁9が供給通路7を閉じると、第一制御弁9が供給通路7を閉じた直後は、供給通路7のうち、第一制御弁9と逆止弁75との間に存在する冷媒が、絞り通路74を介して吸入室51に排出される。これに加え、クランク室30に存在する冷媒が逆流して逆止弁75を押圧し、図7中に示すように、逆止弁75が供給通路7を閉じる。なお、図7中には、図6と同様、冷媒の流れを、破線の矢印で示す。
逆止弁75が供給通路7を閉じると、弁室100の圧力が吸入室51の圧力Psと等しくなり、第一受圧面111に吸入室51の圧力が作用するとともに、第二受圧面112にクランク室30の圧力Pcが作用する。これにより、弁体110に、クランク室30の圧力Pcと吸入室51の圧力Psとの差圧(Pc−Ps)が作用する。
第一制御弁9が供給通路7を閉じた後、弁体110に作用する差圧(Pc−Ps)が、予め設定した閾値の圧力を超えると、弁体110がクランク室30の圧力Pcによって押されて移動し、図8中に示すように、第二受圧面112が第二壁面102から離間する。なお、図8中には、図6と同様、冷媒の流れを、破線の矢印で示す。
そして、第一受圧面111が第一壁面101に当接すると、第二ポートP2と第三ポートP3が、弁室100のうち弁体110と第二壁面102との間を介して連通するとともに、第一ポートP1が、第二ポートP2及び第三ポートP3と遮断される。これにより、排出通路8の開度が最大となる。
すなわち、弁体110は、第一制御弁9が供給通路7を閉じることで、第一ポートP1の冷媒の圧力が、第二ポートP2の冷媒の圧力よりも低くなったときに、第二壁面102から離間する。これにより、弁体110と第二壁面102との間隔を最大値として、排出通路8の開度を最大とする。
したがって、供給通路7における第一制御弁9と逆止弁75との間の領域の圧力がクランク室30の圧力よりも低いときは、弁体110が第二壁面102から離間して第二ポートP2及び第三ポートP3を開放することで、排出通路8の開度を最大とする。
第二凹部112aを含む第二受圧面112に圧力が加わると、弁体110は、駆動軸6から離れる方向へ移動する。また、第一凹部111aを含む第一受圧面111に圧力が加わると、弁体110は、バルブプレート4から離れる方向へ移動する。
以上により、弁体110は、供給通路7における第一制御弁9と逆止弁75との間の領域の圧力とクランク室30の圧力との差に応じて、第一壁面101と第二壁面102との間を、駆動軸6の軸方向に沿って移動する。また、大径部110aの外周面は、弁体110が弁室100の内部を移動する際の、ガイド面を形成する。
すなわち、第二制御弁10は、排出通路8に配置されており、供給通路7の圧力変化に応じて、排出通路8の開度を調整する。
なお、上述した第一実施形態は、本発明の一例であり、本発明は、上述した第一実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外の形態であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(第一実施形態の効果)
第一実施形態の可変容量圧縮機1であれば、以下に記載する効果を奏することが可能となる。
(1)排出通路8の開度を調整する第二制御弁10が、センタボアのうち駆動軸6の一端とバルブプレート4との間に配置された弁室100と、弁室100へ駆動軸6の軸方向に沿って移動可能に収容された弁体110を有する。これに加え、供給通路7における第一制御弁9と逆止弁75との間の領域の圧力が、クランク室30の圧力よりも高いときは、弁体110が第二壁面102に当接して第二ポートP2及び第三ポートP3を閉鎖することで、排出通路8の開度を最小とする。一方、供給通路7における第一制御弁9と逆止弁75との間の領域の圧力が、クランク室30の圧力よりも低いときは、弁体110が第二壁面102から離間して第二ポートP2及び第三ポートP3を開放することで、排出通路8の開度を最大とする。
このため、センタボアのうち駆動軸6の一端とバルブプレート4との間を弁室100とし、この弁室100に弁体110を収容することで、可変容量圧縮機1の内部に、第二制御弁10を配置するために専用の収容室を設ける必要が無くなる。
その結果、駆動軸6の軸方向に沿った方向への大型化を抑制することが可能な可変容量圧縮機1を提供することが可能となる。
(2)供給通路7が、弁室100と、センタボア22とは別の経路でシリンダブロック2に形成され、且つクランク室30と弁室100に接続するブロック側供給通路を有する。これに加え、供給通路7が、第一壁面101に形成され、且つ第一ポートP1を介して弁室100に接続するプレート側供給通路と、プレート側供給通路及び第一制御弁9に接続するヘッド側供給通路を有する。
その結果、可変容量圧縮機1に既存の構成である、シリンダブロック2と、バルブプレート4と、シリンダヘッド5を加工することで、可変容量圧縮機1に新たな構成を追加すること無く、供給通路7を形成することが可能となる。
(3)排出通路8の一部が、駆動軸6の内部に形成されている。
その結果、可変容量圧縮機1に既存の構成である駆動軸6を用いて、排出通路8を形成することが可能となる。
(4)第二ポートP2が、駆動軸6の軸方向から見て、センタボア22のうち駆動軸6が配置されている領域を含む。これに加え、第三ポートP3が、駆動軸6の軸方向から見て、センタボア22のうち駆動軸6が配置されている領域よりも外側に配置されている。
その結果、第二壁面102に、第二ポートP2及び第三ポートP3を容易に設けることが可能となる。
(5)排出通路8が、弁室100よりもクランク室30に近い位置に設けられて第三ポートP3と連通し、且つ第三ポートP3よりも流路断面積が大きい拡張部82bを有する。これに加え、排出通路8が、駆動軸6の軸方向から見て弁室100よりも径方向の外側に配置されて拡張部82bと吸入室51とを連通させ、且つ拡張部82bよりも流路断面積が小さい排出部82cを有する。さらに、排出部82cは、拡張部82bよりもクランク室30から遠い位置に設けられている。
その結果、センタボア22のうちシリンダボア21に近い位置に第三ポートP3を設けた場合であっても、拡張部82bを設けることによって、第三ポートP3と吸入室51とを容易に接続させることが可能となる。
これに加え、拡張部82bにおいて、クランク室30から吸入室51へ移動する冷媒の流速が低下し、さらに、冷媒の移動する向きが反転するため、冷媒が含むオイルが吸入室51へ流出することを抑制することが可能となる。
(6)排出通路8が、第二ポートP2と第三ポートP3とを常に連通させる絞り82aを備える。
その結果、第一制御弁9が供給通路7を開いているか閉じているかに係わらず、センタボア22と駆動軸6との間へ、冷媒が含むオイルを供給することが可能となるため、駆動軸6の潤滑を円滑に行うことが可能となる。
また、弁体110の第二受圧面112が第二壁面102に当接しているときは、クランク室30から吸入室51に排出される冷媒の流れが第二受圧面112に作用するが、第二ポートP2は駆動軸6が挿通されるセンタボア22の領域よりも大きく開口している。このため、クランク室30から吸入室51に排出される冷媒の流速が極めて低くなり、冷媒の流れが第二受圧面112を押圧する力が小さくなるため、弁体110の第二受圧面112が不用意に第二壁面102から離間することを抑制することが可能となる。
(7)第二ポートP2が、駆動軸6の弁体110と対向する面に開口する軸内通路81を介してクランク室30と連通している。
その結果、第二ポートP2とクランク室30とを、容易に連通させることが可能となる。
(8)弁体110が、第二受圧面112に形成された凹部である第二凹部112aを備えており、第二凹部112aの底面が、軸内通路81と対向している。
その結果、第二ポートP2を通過して弁室100へ移動する冷媒の圧力を、第二凹部112aで効率的に受けることが可能となり、弁体110を、駆動軸6から離れる方向へ効率的に移動させることが可能となる。
(9)弁体110が、第一受圧面111に形成された凹部である第一凹部111aを備えており、第一凹部111aの底面が、第一ポートP1と対向している。
その結果、第一ポートP1を通過して弁室100へ移動する冷媒の圧力を、第一凹部111aで効率的に受けることが可能となり、弁体110を、バルブプレート4から離れる方向へ効率的に移動させることが可能となる。
(第一実施形態の変形例)
(1)第一実施形態では、駆動軸6の内部に形成した軸内通路81により、排出通路8の一部を形成したが、これに限定するものではなく、例えば、図9中に示すように、駆動軸6に軸内通路81を形成しない構成としてもよい。
この場合、排出通路8の一部を、例えば、駆動軸6と第一滑り軸受61との間に形成されている隙間(駆動軸6を回転させるために確保している隙間)と、シリンダブロック2に形成したブロック側排出通路85によって形成してもよい。
ブロック側排出通路85は、センタボア22と拡張部82bとを連通させる通路である。
なお、図9中には、図6と同様、冷媒の流れを、破線の矢印で示す。
1…可変容量圧縮機、2…シリンダブロック、3…フロントハウジング、4…バルブプレート、5…シリンダヘッド、6…駆動軸、7…供給通路、8…排出通路、9…第一制御弁、10…第二制御弁、11…通しボルト、21…シリンダボア、22…センタボア、23…ピストン、30…クランク室、31…斜板、32…ロータ、33…リンク機構、33a…第一アーム、33b…第二アーム、33c…リンクアーム、33d…第一連結ピン、33e…第二連結ピン、34…貫通孔、35…傾角減少バネ、36…バネ支持部材、37…傾角増大バネ、38…シュー、41…吐出孔、42…吸入孔、51…吸入室、52…吐出室、53…吸入ポート、54…吸入通路、55…吐出通路、56…吐出ポート、57…吐出逆止弁、61…第一滑り軸受、62…スラストプレート、63…調整ねじ、63a…、64…第二滑り軸受、65…軸封装置、66…スラスト軸受、71…ヘッド側供給通路形成部、72…プレート側供給通路形成部、73…ブロック側供給通路形成部、74…絞り通路、75…逆止弁、81…軸内通路、82…ブロック側排出通路形成部、82a…絞り、82b…拡張部、82c…排出部、83…プレート側排出通路形成部、84…閉塞部材、85…ブロック側排出通路、100…弁室、101…第一壁面、102…第二壁面、103…周壁面、104…吸入弁形成板、110…弁体、110a…大径部、110b…小径部、111…第一受圧面、111a…第一凹部、112…第二受圧面、112a…第二凹部、P1…第一ポート、P2…第二ポート、P3…第三ポート

Claims (8)

  1. 環状に配列された複数のシリンダボアと、前記複数のシリンダボアの内側に配置されたセンタボアと、が区画形成されたシリンダブロックと、
    前記シリンダブロックの一端側を閉塞し、且つ前記シリンダボアと連通する吐出孔及び吸入孔が形成されたバルブプレートと、
    前記シリンダブロックの他端側を閉塞し、且つ前記シリンダブロックと共にクランク室を画成するフロントハウジングと、
    前記バルブプレートを間に挟んで前記シリンダブロックと対向して設けられ、且つ中央に配置された吸入室と、前記吸入室の外側へ環状に配置された吐出室と、が形成されたシリンダヘッドと、
    一端が前記センタボアに挿通されて前記シリンダブロックに支持され、他端が前記フロントハウジングに支持された駆動軸と、
    前記複数のシリンダボアにそれぞれ配設され、且つ前記駆動軸の軸方向に往復運動するピストンと、
    前記駆動軸に固定されて駆動軸と一体に回転するロータと、
    前記ロータに連結され、且つ前記ロータと同期回転して前記駆動軸の軸線に対して傾角が可変となるように駆動軸へ摺動自在に取り付けられた斜板と、
    前記斜板の回転を前記ピストンの往復運動に変換する変換機構と、
    前記吐出室と前記クランク室とを連通させる供給通路と、
    前記供給通路に配置され、且つ前記供給通路の開度を調整する第一制御弁と、
    前記クランク室と前記吸入室とを連通させる排出通路と、
    前記排出通路に配置され、且つ前記排出通路の開度を調整する第二制御弁と、
    前記供給通路のうち前記第一制御弁よりも前記クランク室に近い側に配置され、且つ前記クランク室から前記第一制御弁への冷媒の移動を阻止する逆止弁と、
    前記第一制御弁と前記逆止弁との間の供給通路と前記吸入室とを連通させる絞り通路と、を備え、前記第一制御弁の開度調整により前記クランク室の圧力を変化させることで前記斜板の傾角を変更して前記ピストンのストロークを調整し、さらに、前記ストロークを調整した前記ピストンにより前記吸入室から前記シリンダボアに吸入された冷媒を圧縮して前記吐出室に吐出する可変容量圧縮機であって、
    前記第二制御弁は、前記センタボアのうち前記駆動軸の一端と前記バルブプレートとの間に配置された弁室と、前記弁室へ前記駆動軸の軸方向に沿って移動可能に収容された弁体と、を有し、
    前記弁室は、前記弁体の移動方向の一方側に配置される第一壁面と、前記弁体の移動方向の他方側に配置される第二壁面と、前記第一壁面に開口して前記供給通路における前記第一制御弁と前記逆止弁との間の領域と連通する第一ポートと、前記第二壁面に開口して前記排出通路の一部を介して前記クランク室に連通する第二ポートと、前記第二壁面に開口して前記排出通路の一部を介して前記吸入室に連通する第三ポートと、を有し、
    前記弁体は、前記第一壁面と対向する面である第一受圧面と、前記第二壁面と対向する面である第二受圧面と、を備え、前記供給通路における前記第一制御弁と前記逆止弁との間の領域の圧力と前記クランク室の圧力との差に応じて前記第一壁面と前記第二壁面との間を移動し、
    前記供給通路における前記第一制御弁と前記逆止弁との間の領域の圧力が前記クランク室の圧力よりも高いときは、前記弁体が前記第二壁面に当接して前記第二ポート及び前記第三ポートを閉鎖することで前記排出通路の開度を最小とし、
    前記供給通路における前記第一制御弁と前記逆止弁との間の領域の圧力が前記クランク室の圧力よりも低いときは、前記弁体が前記第二壁面から離間して前記第二ポート及び前記第三ポートを開放することで前記排出通路の開度を最大とすることを特徴とする可変容量圧縮機。
  2. 前記供給通路は、前記弁室と、前記センタボアとは別の経路で前記シリンダブロックに形成され、且つ前記クランク室と前記弁室に接続するブロック側供給通路と、前記第一壁面に形成され、且つ前記第一ポートを介して前記弁室に接続するプレート側供給通路と、前記プレート側供給通路及び前記第一制御弁に接続するヘッド側供給通路と、を有していることを特徴とする請求項1に記載した可変容量圧縮機。
  3. 前記第二ポートは、前記駆動軸の軸方向から見て、前記センタボアのうち前記駆動軸が配置されている領域を含み、
    前記第三ポートは、前記駆動軸の軸方向から見て、前記センタボアのうち前記駆動軸が配置されている領域よりも外側に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載した可変容量圧縮機。
  4. 前記排出通路は、前記弁室よりも前記クランク室に近い位置に設けられて前記第三ポートと連通し、且つ前記第三ポートよりも流路断面積が大きい拡張部と、前記駆動軸の軸方向から見て前記弁室よりも径方向の外側に配置されて前記拡張部と前記吸入室とを連通させ、且つ前記拡張部よりも流路断面積が小さい排出部と、を有し、
    前記排出部は、前記拡張部よりも前記クランク室から遠い位置に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載した可変容量圧縮機。
  5. 前記排出通路は、前記第二ポートと前記第三ポートとを連通させる絞りを備えることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載した可変容量圧縮機。
  6. 前記第二ポートは、前記駆動軸の前記弁体と対向する面に開口する軸内通路を介して前記クランク室と連通していることを特徴とする請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載した可変容量圧縮機。
  7. 前記第二受圧面は、前記駆動軸と対向し、
    前記弁体は、前記第二受圧面に形成された凹部である第二凹部を備え、
    前記第二凹部の底面は、前記軸内通路と対向していることを特徴とする請求項6に記載した可変容量圧縮機。
  8. 前記第一受圧面は、前記バルブプレートと対向し、
    前記弁体は、前記第一受圧面に形成された凹部である第一凹部を備え、
    前記第一凹部の底面は、前記第一ポートと対向していることを特徴とする請求項1から請求項7のうちいずれか1項に記載した可変容量圧縮機。
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