JP2020002649A - 排水桝及び排水桝ユニット - Google Patents
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上記の排水桝によれば、排水桝を強度の高い材料により構成することで、排水桝の強度を向上できる。
また、上記の排水桝によれば、排水桝と他部材が係合する第1係合部に加えられる荷重を、複数の第1補強リブを通じて第1管状部に分散させることができる。これにより、排水桝の一部に荷重が集中することを抑制し、排水枡の亀裂、割れの発生を抑制できる。
こうすることで、排水桝を薄肉化しても強度を確保することが可能となる。
こうすることで、排水桝の第1係合部に係る荷重を効果的に分散させることができる。これにより、排水桝の第1係合部の亀裂、割れの発生を効果的に抑制できる。
こうすることで、排水桝の第1係合部に係る荷重をより効果的に分散させることができる。これにより、排水桝の第1係合部の亀裂、割れの発生をより効果的に抑制できる。
こうすることで、排水桝の第1係合部に加えられた荷重を第1管状部に効率よく分散させることができる。
こうすることで、排水桝の上に高さ延長部材を設けることで、排水桝ユニットの高さを調整することができる。
また高さ延長部材を排水桝と同様の強度の高い材料により構成することで、排水桝ユニットの全体としての強度を向上できる。
また、上記の排水桝ユニットによれば、高さ延長部材の第2係合部に加えられる荷重を、第2係合部に連結した複数の第2補強リブを通じて第2管状部に分散させることができる。これにより、排水桝ユニットの一部に荷重が集中することを抑制し、排水桝ユニットの亀裂、割れの発生を抑制できる。
こうすることで、排水桝ユニットの高さを複数段階に調整することができる。
こうすることで、高さ延長部材の第2係合部に係る荷重を効果的に分散させることができる。これにより、高さ延長部材の第2係合部の亀裂、割れの発生を効果的に抑制できる。
こうすることで、高さ延長部材を排水桝の上に安定的に設置可能となる。また、高さ延長部材の強度を高めつつ、第2補強リブの数を抑えることでより高さ延長部材の成形を容易とすることができる。
こうすることで、高さ延長部材の第2係合部に加えられた荷重を第2管状部に効率よく分散させることができる。
以下においては、図1乃至図6を参照しながら、まず排水桝としての排水桝本体10の構成について説明する。
図1乃至図6に示されるように、排水桝本体10は底面を有する管状体となっている。具体的には、排水桝本体10は、主要な構成として、第1管状部20、第1係合部30及び第1補強リブ40を備える。
上記の「上下方向」とは、鉛直方向のことである。また、上記の「管状」とは、外側が環状に構成されるとともに、その内側に空洞がある構造をいう。
そして、本実施形態においては、第1管状部20は、円管状に構成された円筒部20Aと、円筒部20Aの下端に設けられた底部22を有する。
なお、本実施形態では、第1管状部20を円管状に構成した例について説明するが、第1管状部20は円管状に限られず、角パイプ等のその他の形状としてもよい。
また、円筒部20Aの下端側、すなわち円筒部20Aと底部22との接続部分には、内周面24に、上下方向に延出するリブ25が形成されている。
図4に示されるように、リブ25は、第1管状部20の内周面24に複数(本例では4つ)設けられる。もちろんリブ25の数は、4つに限られるものではなく、1〜3、又は5以上としてもよい。
このように、リブ25を円筒部20Aと底部22との接続部分に設けることにより、第1管状部20の底部22付近の強度を向上させることができる。
また、図5に示されるように、底部22の下面側には、底部22の中心から放射状に複数の放射状リブ22Aが形成されている。これにより、底部22の強度が向上されている。
ここで、上記の「他部材」とは、例えば図6に示される排水桝の蓋3や、図11に示される高さ延長部材50等である。
また、図2、図3に示されるように、第1外周壁部31の上端31Aは、排水桝本体10における最上部に位置する。
第1内周壁部32の上端32Aは、第1外周壁部31の上端31Aよりも下方に位置している。
一例として、第1外周壁部31の上下方向の長さを20mmとすると、第1内周壁部32の上下方向の長さは10mmとするが、寸法はこれに限られない。
具体的には、第1底面部33は、第1外周壁部31の下部31Bと、第1内周壁部32の下部32Bとを連結する水平方向に延出する部分である。
そして、第1底面部33の上面33Aは、第1外周壁部31と第1内周壁部32との間に位置し、上面33Aにより他部材が支持される。
具体的には、図6に示されるように、排水桝の蓋3において下面側に突出する係合突起部3Aが、第1外周壁部31及び第1内周壁部32の間に入り込んだ状態で、第1底面部33により支持される。
ここで、蓋3の上面3Bと、第1外周壁部31の上端31Aとの上下方向の位置は略揃っており、これにより、排水桝本体10と、蓋3とが上面において連続するように構成されている。
具体的には、図3に示されるように、第1補強リブ40は、第1底面部33の下面33Bと、第1管状部20の外周面23とを連結する部材である。
より詳細には、第1補強リブ40は、第1底面部33の下面33Bから、第1管状部20の外周面23に向けて傾斜した斜辺を有する略三角形状に構成されている。
このように構成することで、第1底面部33に対して上方から加えられた荷重を、第1補強リブ40を通じて第1管状部20に分散させやすくなる。
例えば、第1補強リブ40の数は、10より多くする。すなわち、第1補強リブ40は、少なくとも円周角度36度ごとに1つ以上形成するとよい。
より好適には、第1補強リブ40は60以上形成する。すなわち、第1補強リブ40は、円周角度6度に1つ以上形成する。
こうすることで、第1係合部30に加えられる上からの荷重を、効果的に第1管状部20に分散させることができる。そのため、第1係合部30の亀裂、割れの発生を効果的に抑制できる。
より詳しく説明すると、不図示の射出成形用金型においてガラス繊維含有の合成樹脂材料がスプルー、ランナー及びゲートを経由して金型により構成されるキャビティ内に充填される。ここで、キャビティは、排水桝本体10の外形形状と対応した空間となっている。そして、キャビティ内に充填した合成樹脂材料を冷却して取り出すことにより排水桝本体10が得られる。
次に、図7乃至図11を参照しながら、排水桝本体10の高さを延長するための高さ延長部材50の構成について説明する。高さ延長部材50は、地中に埋設した排水桝本体10の上端と、地表とが離れている場合に、その間を埋めるために、排水桝本体10の上に取り付けられるものである。以下においては、排水桝本体10と高さ延長部材50を合わせた排水桝を、排水桝ユニット1と称する。
なお、本実施形態では、第2管状部60を円管状に構成した例について説明するが、第2管状部60は円管状に限られず、角パイプ等のその他の形状としてもよい。
また、第2管状部60の下部には、周方向に破断可能な破断部65が形成されている。そして、破断部65は、第2管状部60の上下方向に所定の間隔で複数並んで形成されている。
この破断部65は、第2管状部60を切断しやすいように設けられる切込み部であり、破断部65において第2管状部60を切断することにより、高さ延長部材50の高さを変えることが可能となっている。
本例においては、破断部65を複数(8つ)設けており、高さ延長部材50の高さを9段階に調整することができる。もちろん、破断部65の数は8に限定されるものではなく、破断部65は任意の数に設定することが可能である。
そして、本例においては、破断部65を上下に等間隔に配置しているが、これに限られない。
また、図7、図8に示されるように、第2外周壁部71の上端71Aは、高さ延長部材50における最上部に位置する。
第2内周壁部72の上端72Aは、第2外周壁部71の上端71Aよりも下方に位置している。
一例として、第2外周壁部71の上下方向の長さを20mmとすると、第2内周壁部72の上下方向の長さは10mmとするが、これに限られない。
具体的には、第2底面部73は、第2外周壁部71の下部71Bと、第2内周壁部72の下部72Bとを連結する水平方向に延出する部分である。
そして、第2底面部73の上面73Aは、第2外周壁部71と第2内周壁部72との間に位置し、上面73Aにより蓋3が支持される。
具体的には、図11に示されるように、排水桝の蓋3において下面側に突出する係合突起部3Aが、第2外周壁部71及び第2内周壁部72の間に入り込んだ状態で、第2底面部73により支持される。
ここで、蓋3の上面3Bと、第2外周壁部71の上端71Aとの上下方向の位置は略揃っており、これにより、排水桝ユニット1(高さ延長部材50)と、蓋3とが上面において連続するように構成される。
なお、第2管状部60において、上端部61から下端部62に向けて厚みを薄くすることとしてよい。このように、上端部61に比べて下端部62の厚みを薄くすることで、下端部62を、第1係合部30における第1外周壁部31と第1内周壁部32との間に差し込み易くなる。一例としては、上端部61の厚みを5mm、下端部62の厚みを3.5mmとするが、これに限られない。
具体的には、図7、図10に示されるように、第2補強リブ80は、第2底面部73の下面73Bと、第2管状部60の外周面63(外側面)とを連結する部材である。
より詳細には、第2補強リブ80は、第2底面部73の下面73Bから、第2管状部60の外周面63に向けて傾斜した斜辺を有する略三角形状に構成されている。
このように構成することで、第2底面部73に対して上方から加えられた荷重を、第2補強リブ80を通じて第2管状部60に分散させやすくなる。
例えば、第2補強リブ80の数は、10より多くする。すなわち、第2補強リブ80は、少なくとも円周角度36度ごとに1つ以上形成するとよい。
より好適には、第2補強リブ80は30以上形成する。すなわち、第2補強リブ80は、円周角度12度に1つ以上形成する。
こうすることで、第2係合部70に加えられる上からの荷重を、効果的に第2管状部60に分散させることができる。そのため、第2係合部70の亀裂、割れの発生を効果的に抑制できる。
なお、第2補強リブ80の数は、第1補強リブ40よりも少なくすることが可能である。これは、高さ延長部材50においては、第2管状部60が第2底面部73の直下に配されており、第2底面部73への荷重が第2管状部60に伝わりやすくなっているためである。
より詳しく説明すると、不図示の射出成形用金型においてガラス繊維含有の合成樹脂材料がスプルー、ランナー及びゲートを経由して金型により構成されるキャビティ内に充填される。ここで、キャビティは、高さ延長部材50の外形形状と対応した空間となっている。そして、キャビティ内に充填した合成樹脂材料を冷却して取り出すことにより高さ延長部材50が得られる。
なお、このように、高さ延長部材50を薄肉に構成した場合においても、高さ延長部材50の材料及び構造により、高さ延長部材50の強度を十分に確保することができる。
また、高さ延長部材50の高さ及び破断部65の形成位置は、図7乃至図11に示した例に限定されるものではない。
以上説明した排水桝としての排水桝本体10及び排水桝ユニット1の主な特徴は以下の通りである。
[1]本実施形態に係る排水桝本体10は、繊維を含有する樹脂材料によって形成され、少なくとも一部が地中に埋設される。排水桝本体10は、地中に埋設された状態で上下方向に延出し、管状に構成される第1管状部20と、第1管状部20の上端に設けられ、上方から他部材が係合可能な第1係合部30と、第1管状部20と第1係合部30とを連結する複数の第1補強リブ40と、を備える。第1係合部30は、上方に延出する第1外周壁部31と、第1外周壁部31よりも内側に設けられ、上方に延出する第1内周壁部32と、第1外周壁部31と第1内周壁部32のそれぞれの下部を連結する第1底面部33と、を有する。第1外周壁部31と第1内周壁部32との間に他部材が係合し、第1補強リブ40は、第1底面部33と第1管状部20の外周面とを連結する。
上記の排水桝本体10によれば、排水桝本体10を強度の高い材料により構成することで、排水桝本体10の強度を向上できる。
また、上記の排水桝本体10によれば、排水桝本体10と他部材が係合する第1係合部30に加えられる荷重を、複数の第1補強リブ40を通じて第1管状部20に分散させることができる。これにより、排水桝本体10の一部に荷重が集中することを抑制し、排水桝本体10の亀裂、割れの発生を抑制できる。
こうすることで、排水桝本体10を薄肉化しても強度を確保することが可能となる。
こうすることで、排水桝本体10の第1係合部30に係る荷重を効果的に分散させることができる。これにより、排水桝本体10の第1係合部30の亀裂、割れの発生を効果的に抑制できる。
こうすることで、排水桝本体10の第1係合部30に係る荷重をより効果的に分散させることができる。これにより、排水桝本体10の第1係合部30の亀裂、割れの発生をより効果的に抑制できる。
こうすることで、排水桝本体10の第1係合部30に加えられた荷重を第1管状部20に効率よく分散させることができる。
こうすることで、排水桝本体10の上に高さ延長部材50を設けることで、排水桝ユニット1の高さを調整することができる。
また高さ延長部材50を排水桝本体10と同様の強度の高い材料により構成することで、排水桝ユニットの全体としての強度を向上できる。
また、上記の排水桝ユニット1によれば、高さ延長部材50の第2係合部70に加えられる荷重を、第2係合部70に連結した複数の第2補強リブ80を通じて第2管状部60に分散させることができる。これにより、排水桝ユニット1の一部に荷重が集中することを抑制し、排水桝ユニット1の亀裂、割れの発生を抑制できる。
こうすることで、排水桝ユニット1の高さを複数段階に調整することができる。
こうすることで、高さ延長部材50の第2係合部70に係る荷重を効果的に分散させることができる。これにより、高さ延長部材50の第2係合部70の亀裂、割れの発生を効果的に抑制できる。
こうすることで、高さ延長部材50を排水桝本体10の上に安定的に設置可能となる。また、高さ延長部材50の強度を高めつつ、第2係合部70の数を抑えることでより高さ延長部材50の成形を容易とすることができる。
こうすることで、高さ延長部材50の第2係合部70に加えられた荷重を第2管状部60に効率よく分散させることができる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記の実施形態では第1補強リブ40及び第2補強リブ80を三角形状に構成したが、矩形形状、扇型形状等に構成してもよい。
また、高さ延長部材50は、排水桝本体10の上に上下に複数重ねて配置してもよい。
3 蓋
3A 係合突起部
3B 上面
10 排水桝本体(排水桝)
20 第1管状部
20A 円筒部
21 上端
22 底部
22A 放射状リブ
23 外周面
24 内周面
25 リブ
30 第1係合部
31 第1外周壁部
31A 上端
31B 下部
32 第1内周壁部
32A 上端
32B 下部
33 第1底面部
33A 上面
33B 下面
40 第1補強リブ
50 高さ延長部材
60 第2管状部
61 上端部
62 下端部
63 外周面
64 内周面
65 破断部
70 第2係合部
71 第2外周壁部
71A 上端
71B 下部
72 第2内周壁部
72A 上端
72B 下部
73 第2底面部
73A 上面
73B 下面
80 第2補強リブ
Claims (10)
- 繊維を含有する樹脂材料によって形成され、少なくとも一部が地中に埋設される排水桝であって、
地中に埋設された状態で上下方向に延出し、管状に構成される第1管状部と、
前記第1管状部の上端に設けられ、上方から他部材が係合可能な第1係合部と、
前記第1管状部と前記第1係合部とを連結する複数の第1補強リブと、を備え、
前記第1係合部は、
上方に延出する第1外周壁部と、
前記第1外周壁部よりも内側に設けられ、上方に延出する第1内周壁部と、
前記第1外周壁部と前記第1内周壁部のそれぞれの下部を連結する第1底面部と、を有し、
前記第1外周壁部と前記第1内周壁部との間に前記他部材が係合し、
前記第1補強リブは、前記第1底面部と前記第1管状部の外周面とを連結することを特徴とする排水桝。 - 前記繊維は、ガラス繊維又は炭素繊維であり、
前記樹脂材料は、熱可塑性樹脂を含むことを特徴とする請求項1に記載の排水桝。 - 複数の前記第1補強リブは、所定の間隔で形成され、
前記第1補強リブの数は、10より多いことを特徴とする請求項1又は2に記載の排水桝。 - 前記第1補強リブの数は、60以上であることを特徴とする請求項3に記載の排水桝。
- 前記第1補強リブは、前記第1底面部から前記第1管状部に向けて傾斜した略三角形状に構成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の排水桝。
- 請求項1乃至5のいずれかに記載の排水桝と、
前記樹脂材料によって形成され、前記排水桝の前記第1係合部の上に設けられる高さ延長部材と、を備え、
前記高さ延長部材は、
上下方向に延出し、管状に構成される第2管状部と、
前記第2管状部の上端に設けられ、上方から排水桝の蓋が係合可能な第2係合部と、
前記第2管状部と前記第2係合部とを連結する複数の第2補強リブと、を備え、
前記第2係合部は、
上方に延出する第2外周壁部と、
前記第2外周壁部よりも内側に設けられ、上方に延出する第2内周壁部と、
前記第2外周壁部と前記第2内周壁部とのそれぞれの下部を連結する第2底面部と、を有し、
前記第2外周壁部と前記第2内周壁部との間に前記排水桝の蓋が係合可能であり、
前記第2補強リブは、前記第2底面部と、前記第2管状部の外側面とを連結し、
前記第2管状部の下端部が、前記第1外周壁部と前記第1内周壁部との間に入り込んだ状態で、前記第1底面部により支持されることを特徴とする排水桝ユニット。 - 前記第2管状部は、周方向に破断可能な1以上の破断部を有することを特徴とする請求項6に記載の排水桝ユニット。
- 複数の前記第2補強リブは、所定の間隔で形成され、
前記第2補強リブの数は、30以上であることを特徴とする請求項6又は7に記載の排水桝ユニット。 - 前記第1管状部は、径方向において、前記第1内周壁部の直下に設けられており、
前記第2管状部は、径方向において、前記第2底面部の直下に設けられており、
前記第2補強リブの数は、前記第1補強リブの数よりも少ないことを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の排水桝ユニット。 - 前記第2補強リブは、前記第2底面部から前記第2管状部に向けて傾斜した略三角形状に構成されることを特徴とする請求項6乃至9のいずれかに記載の排水桝ユニット。
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