JP2020002550A - 堤防法面におけるコンクリートパネルの設置構造 - Google Patents

堤防法面におけるコンクリートパネルの設置構造 Download PDF

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Abstract

【課題】法面の整地や均しコンクリートを不要とし、施工作業を簡略化するとともに、コンクリートパネルの高さ調整を簡単にし、仕上がりの品質及び見栄えを向上させる。【解決手段】上端部が堤防法面2から突出した状態で、堤防法面2の上下方向及び水平方向にそれぞれ間隔を空けて複数配置された柱部材4と、堤防法面2の上下方向に沿って配設され、柱部材4の上端部を相互に連結する縦梁部材5と、堤防法面2の水平方向に沿って配設され、柱部材4を相互に連結する横梁部材6と、縦梁部材5に固定され、柱部材4、縦梁部材5及び横梁部材6を覆うとともに、堤防法面2を覆うように設置されたコンクリートパネル7と、コンクリートパネル7と堤防法面2との間に充填された現場打ちコンクリート8とにより構成される。縦梁部材5の設置高さが調整自在となっている。【選択図】図1

Description

本発明は、堤防の法面を覆うコンクリートパネルの設置構造に関する。
従来より、海や河川などの護岸の法面に、プレキャストコンクリートからなる被覆ブロックを布設する工事が行われている。従来の工事は、例えば、堤防法面にコンクリートなどによって下地を造成した後、この下地の上面にコンクリート打設用の空間を確保しながら複数の被覆ブロックを覆い、被覆ブロックと下地との間にコンクリートを打設することにより行われていた。
このような従来の方法として、下記特許文献1には、下地を造成する工程と、コンクリートブロックを吊り上げて前記下地の表面に沿った所定の位置に仮配置する工程と、前記下地と前記コンクリートブロックとの間に配置されたジャッキによって前記コンクリートブロックの高さ位置を調整する工程と、高さ位置を調整した後のコンクリートブロックと下地の表面との間に配置された長さ調整の可能なスペーサによって前記コンクリートブロックを仮受けする工程と、仮受けされたコンクリートブロックから前記ジャッキを取り除く工程と、前記コンクリートブロックと前記下地との間の空間に生コンクリートを流し込む工程と、を含んでなるものが開示されている。
また、下記特許文献2では、上述の特許文献1記載の方法に関する課題、すなわち(1)コンクリートブロック各々に対してその全体のレベルを調整しなければならないため、設置に時間が掛かってしまう、(2)下地との所定間隔を確保した上で、隣接するコンクリートブロック同士の上面を整列させることは容易ではない、などを解決することを目的として、法面に均しコンクリートを布設する工程と、第1法面コンクリートブロックの下面と前記均しコンクリートの上面との間に所定の空間を保持した状態で、第1法面コンクリートブロックを前記均しコンクリート上に支持する工程と、前記第1の所定空間に生コンクリートを流し込む工程とを備えた方法が開示されている。
また、下記特許文献3には、断面形状が略I型であり、かつ間隔をおいて透孔が形成された長尺の縦梁部材を、該梁部材が上下方向となるように間隔をおいて基礎ブロックに当接させて設置し、さらに表面部材と裏面部材を複数の中継部材で連結してなる被覆ブロックを護岸の法面上に該被覆ブロックの両端部が前記縦梁部材の上に載置されるように並設し、前記被覆ブロックの複数の中継部材の間に形成された空間中に生コンクリートを打設する方法が開示されている。
更に、下記特許文献4には、法面に被覆ブロックを設置して法面との間に胴込め空間を設け、胴込め空間にコンクリートを投入し、被覆ブロックを多段にして護岸を構築する方法が開示されている。
特開平6−294107号公報 特開2004−218348号公報 特開2006−104820号公報 特開2014−31672号公報
しかしながら、上記特許文献1、2記載の方法では、法面に均しコンクリートを布設する必要があり、作業に時間を要し、施工効率が悪くなる。また、上記特許文献2記載の方法では、均しコンクリートの上面に、第1法面コンクリートブロックの高さ調整を行うレベル調整具が支持されるため、均しコンクリートの表面に大きな不陸があると仕上がりの品質及び見栄えを低下させるおそれがあり、ある程度の精度で表面を均しておく必要があるため、この作業に手間と時間を要する。また、上記特許文献3記載の方法でも同様に、法面に基礎栗石などを敷設し、その上に被覆ブロックを並設しているため、基礎栗石などの下地の表面を均す必要があり、その作業に手間がかかる。
更に、上記特許文献4記載の発明では、法面に被覆ブロックを直接設置しているため、被覆ブロックの表面が均一な高さとなるように、法面を予め精度よく整地しておく必要があり、その作業に多大な労力を要していた。
そこで本発明の主たる課題は、法面の整地や均しコンクリートを不要とし、施工作業を簡略化するとともに、コンクリートパネルの高さ調整を簡単にし、仕上がりの品質及び見栄えを向上させた堤防法面における被覆ブロックの設置構造を提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、上端部が堤防法面から突出した状態で、堤防法面の上下方向及び水平方向にそれぞれ間隔を空けて複数配置された柱部材と、堤防法面の上下方向に沿って配設され、前記柱部材の上端部を相互に連結する縦梁部材と、堤防法面の水平方向に沿って配設され、前記柱部材を相互に連結する横梁部材と、前記縦梁部材に固定され、前記柱部材、縦梁部材及び横梁部材を覆うとともに、堤防法面を覆うように設置されたコンクリートパネルと、前記コンクリートパネルと堤防法面との間に充填された現場打ちコンクリートとにより構成され、
前記縦梁部材の設置高さが調整自在となっていることを特徴とする堤防法面におけるコンクリートパネルの設置構造が提供される。
上記請求項1記載の発明では、堤防法面に複数の柱部材を配置するとともに、これらの柱部材が縦梁部材及び横梁部材によって連結されたフレーム構造を構築し、その上面を覆うとともに、堤防法面を覆うようにコンクリートパネルを設置し、前記コンクリートパネルと堤防法面との間に現場打ちコンクリートを充填することによって堤防法面の被覆構造が構成されている。このように、堤防法面に直接的に柱部材が設置されているため、法面の整地や均しコンクリートが不要となり、施工作業が簡略化できる。
また、前記縦梁部材の設置高さが調整自在となっているため、コンクリートパネルを設置する前に、予め縦梁部材の設置高さを調整しておき、この高さ調整された縦梁部材にコンクリートパネルを固定することによって、コンクリートパネルが高さ調整された状態で設置できるようになっている。このため、1枚ずつコンクリートパネルの高さ調整を行う手間がなくなり、コンクリートパネルの高さ調整が簡単にできるとともに、仕上がりの品質及び見栄えが向上できるようになる。
請求項2に係る本発明として、前記柱部材の上端部に部材長手方向に沿って長い切欠き部が形成され、前記柱部材と縦梁部材とが、前記切欠き部に挿通されるボルトで固定されている請求項1記載の堤防法面におけるコンクリートパネルの設置構造が提供される。
上記請求項2記載の発明は、縦梁部材の設置高さ調整機構についての具体例であって、前記柱部材の上端部に部材長手方向に沿って長い切欠き部が形成され、前記柱部材と縦梁部材とが、前記切欠き部に挿通されるボルトで固定されている。これによって、前記切欠き部に対するボルトの固定位置を調整することにより、簡単に縦梁部材の高さが調整できるので、この縦梁部材に固定されるコンクリートパネルの高さ調整が簡単にでき、仕上がりの品質及び見栄えが向上するようなる。
請求項3に係る本発明として、前記縦梁部材に部材長手方向に沿って長い長孔が形成され、前記ボルトが前記長孔に挿通されることにより、前記縦梁部材の部材長手方向に沿った位置調整が自在となっている請求項2記載の堤防法面におけるコンクリートパネルの設置構造が提供される。
上記請求項3記載の発明では、縦梁部材の部材長手方向に沿った設置位置の調整が行えるように、前記縦梁部材に部材長手方向に沿って長い長孔を形成し、この長孔に前記ボルトを挿通して柱部材と固定している。
請求項4に係る本発明として、前記柱部材の下端部が堤防法面に埋め込まれている請求項1〜3いずれかに記載の堤防法面におけるコンクリートパネルの設置構造が提供される。
上記請求項4記載の発明では、柱部材の下端部を直接堤防法面に埋め込むことにより、柱部材を堤防法面に固定している。この場合、柱部材、縦梁部材及び横梁部材は、現場で組み立てが行われる。
請求項5に係る本発明として、前記柱部材は、下端部が堤防法面に埋め込まれ上端部が堤防法面から突出した埋め込み支持部材に固定されている請求項1〜3いずれかに記載の堤防法面におけるコンクリートパネルの設置構造が提供される。
上記請求項5記載の発明では、堤防法面に予め埋め込み支持部材を設けておき、この埋め込み支持部材に柱部材を固定することにより、柱部材を前記埋め込み支持部材を介して堤防法面に固定している。この場合、柱部材、縦梁部材及び横梁部材は、現場で組み立ててもよいし、予め工場等で組み立てておき、ユニット化されたものを現場に持ち込んで、柱部材を前記埋め込み支持部材に固定してもよい。
請求項6に係る本発明として、前記柱部材が上下方向に伸縮可能なジャッキからなる請求項1記載の堤防法面におけるコンクリートパネルの設置構造が提供される。
上記請求項6記載の発明では、前記柱部材を上下方向に伸縮可能なジャッキで構成することによって、この柱部材の上端部に連結される縦梁部材の設置高さを調整自在としている。
請求項7に係る本発明として、前記コンクリートパネルの下面に先端が屈折した略L形の取付金具が突設され、前記取付金具の先端屈折部とコンクリートパネル下面との間に前記縦梁部材が嵌合され、前記取付金具の先端屈折部と前記縦梁部材との間に楔部材が打ち込まれることにより前記コンクリートパネルが前記縦梁部材に固定されている請求項1〜6いずれかに記載の堤防法面におけるコンクリートパネルの設置構造が提供される。
上記請求項7記載の発明は、コンクリートパネルを縦梁部材に固定する構造の具体例であり、コンクリートパネルの下面に略L形の取付金具が突設され、この取付金具の先端屈折部とコンクリートパネル下面との間に縦梁部材を嵌合した状態で、前記取付金具の先端屈折部と前記縦梁部材との間に楔部材を打ち込むことにより固定している。前記楔部材を打ち込むことによってコンクリートパネルが縦梁部材に簡単に固定できるので、施工作業が簡略化できるとともに、楔部材の打込み量に応じてコンクリートパネルの設置高さを微調整することができる。
以上詳説のとおり本発明によれば、法面の整地や均しコンクリートが不要となり、施工作業が簡略化できるとともに、コンクリートパネルの高さ調整が簡単にでき、仕上がりの品質及び見栄えが向上できるようになる。
本発明に係る設置構造1を示す堤防法面の断面図である。 設置構造1を示す斜視図である。 柱部材4を示す、(A)は正面図、(B)は上面図である。 縦梁部材5を示す、(A)は正面図、(B)は(A)のB-B線矢視図である。 柱部材4と縦梁部材5との連結構造を示す、(A)は正面図、(B)は(A)のB-B線矢視図である。 変形例に係る柱部材4と縦梁部材5との連結構造を示す、(A)は正面図、(B)は(A)のB-B線矢視図である。 コンクリートパネル7の側面図である。 コンクリートパネル7と縦梁部材5との固定部分の拡大図である。 コンクリートパネル7、7同士の係合部を拡大した側面図である。 施工方法(その1)を示す堤防法面の断面図である。 施工方法(その2)を示す堤防法面の断面図である。 施工方法(その3)を示す堤防法面の断面図である。 変形例に係る設置構造1Aを示す堤防法面の断面図である。 (A)は埋め込み支持部材20の正面図、(B)は柱部材4の正面図である。 埋め込み支持部材20と柱部材4との連結構造を示す、(A)は正面図、(B)は側面図である。 他の形態例に係る設置構造1Bを示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
本発明に係る設置構造1は、図1に示されるように、堤防法面2の保護のため、表面を覆う被覆コンクリートの設置に係るものである。堤防法面2としては、勾配が1:2.0〜3.0の緩斜面であるのが好ましいが、これより勾配が大きな斜面にも適用可能である。
本設置構造1は、図1及び図2に示されるように、上端部が堤防法面2から突出した状態で、堤防法面2の上下方向及び水平方向にそれぞれ間隔を空けて複数配置された柱部材4、4…と、堤防法面2の上下方向に沿って配設され、前記柱部材4、4…の上端部を相互に連結する縦梁部材5と、堤防法面2の水平方向に沿って配設され、前記柱部材4、4…を相互に連結する横梁部材6と、前記縦梁部材5に固定され、前記柱部材4、縦梁部材5及び横梁部材6を覆うとともに、堤防法面2を覆うように設置されたコンクリートパネル7と、前記コンクリートパネル7と堤防法面2との間に充填された現場打ちコンクリート8とにより構成されている。そして、本設置構造1では、前記縦梁部材5の設置高さが調整自在となっている。
このように、本設置構造1では、堤防法面2に直接的に柱部材4が設置され、その柱部材4の堤防法面2から突出した上端部に、コンクリートパネル7が固定される縦梁部材5が配設されているため、堤防法面の整地や均しコンクリートが不要となり、施工作業が簡略化できる。すなわち、堤防法面の表面にジャッキなどを設置してコンクリートパネルの高さ位置を調整する場合、ジャッキによる高さ位置の調整精度を向上させるため、堤防法面の整地や、均しコンクリートによる下地処理を行う必要があるのに対して、本設置構造1では、柱部材4に固定される縦梁部材5の設置高さを調整することによってコンクリートパネル7の高さ調整が行われるため、堤防法面2の不陸がコンクリートパネル7の設置高さに全く影響を与えない構造になっている。
また、本設置構造1では縦梁部材5の設置高さが調整自在となっているため、コンクリートパネル7を設置する前に、予め縦梁部材5の設置高さを調整しておき、この高さ調整された縦梁部材5にコンクリートパネル7を固定することによって、コンクリートパネル7が高さ調整された状態で設置できるようになっている。したがって、設置高さが調整自在とされた縦梁部材5の高さ調整を行えば、この縦梁部材5にコンクリートパネル7を取り付けるだけで自然とコンクリートパネル7の高さ調整が成されるので、1枚ずつコンクリートパネルの高さ調整を行う手間がなくなり、施工作業が簡略化できるとともに、仕上がりの品質及び見栄えが向上できるようになる。
以下、さらに前記設置構造1について詳細に説明すると、
前記柱部材4としては、山形鋼、溝形鋼、H形鋼などの形綱、丸棒や角棒などの鋼棒など、公知の鋼材を用いることができる。図1に示される実施形態例では山形鋼で構成されている。また、後述するように、前記柱部材4として、上下方向に伸縮可能なジャッキなどを用いてもよい。
前記柱部材4は、図1に示されるように、堤防法面2の傾斜角に関係なく、部材長手方向がほぼ鉛直方向となるように立設するのが好ましいが、堤防法面2に対して垂直方向または所定の角度を有する方向に立設してもよい。
前記柱部材4は、図2に示されるように、堤防法面2の上下方向及び水平方向に沿ってそれぞれほぼ等間隔に複数配置されている。隣り合う柱部材4、4の間隔は任意であるが、コンクリートパネル7の大きさに合わせたピッチとするのが好ましい。
前記柱部材4には、当該柱部材4に固定される縦梁部材5の設置高さを調整するための設置高さ調整機構が備えられている。これにより、柱部材4に対する縦梁部材5の設置高さが調整自在となり、コンクリートパネル7の高さ調整が容易に行えるようになる。図1に示される実施形態例において、前記設置高さ調整機構は、図3に示されるように、前記柱部材4の上端部に部材長手方向に沿って長い切欠き部10が形成されるとともに、図5に示されるように、前記柱部材4と縦梁部材5とが、前記切欠き部10に挿通されるボルト11で固定されることにより構成されている。縦梁部材5の設置高さの調整は、前記切欠き部10におけるボルト11の固定位置を任意に変化させることにより行うことができる。
前記切欠き部10は、山形鋼からなる柱部材4において、L形に屈曲した2つの辺のうち一方の辺、具体的には堤防法面2の上下方向に沿って配置される辺の部材短手方向の中央部に、上端縁から部材長手方向に沿って所定の長さで形成されている。
図1に示される実施形態例では、前記柱部材4は、下端部が堤防法面2に埋め込まれ、上端部が堤防法面2から突出することにより、直接堤防法面2に固定されている。本実施形態例では、柱部材4の下端部が堤防法面2に埋め込まれて直接固定されているため、堤防法面2の整地や均しコンクリートなどの施工が不要となり、施工作業が簡略化できる。
次いで、前記縦梁部材5について説明すると、前記縦梁部材5としては、山形鋼、溝形鋼、H形鋼などの形綱、丸棒や角棒などの鋼棒など、公知の鋼材を用いることができる。本実施形態例では、図4に示されるように、山形鋼で構成されている。また、後述するように、コンクリート製の梁材を用いることもできる。
前記縦梁部材5は、図2に示されるように、堤防法面2の上下方向に沿うとともに水平方向にほぼ等間隔で、堤防法面2とほぼ平行して又は堤防法面2に対して所定の角度で複数配置されている。堤防法面2の上下方向とは、水平方向と直交する堤防法面2の法肩と法尻とを結ぶ方向である。
前記縦梁部材5は、堤防法面2の上下方向に沿って間隔を空けて複数配置された柱部材4、4…の上端部を相互に連結している。これにより、前記縦梁部材5は、堤防法面2の上方にコンクリート充填用の空間を空けた状態で配置されるようになる。
前記縦梁部材5には、前記柱部材4に対する固定用の前記ボルト11が挿通される開孔が部材長手方向に沿って所定の間隔で複数形成されている。
前記縦梁部材5に形成される開孔は、図4に示されるように、部材長手方向に沿って長い長孔12であるのが好ましい。これにより、この長孔12にボルト11を挿通して柱部材4に固定する際、縦梁部材5の部材長手方向に沿った位置調整がしやすくなる。
図6に示されるように、前記縦梁部材5を柱部材4に固定する際の設置作業を容易化するため、前記柱部材4に、縦梁部材5を支持可能な支持部13を設けるのが好ましい。前記支持部13を設けることにより、支持部13の上に縦梁部材5を仮置きした状態で、ボルト11による固定作業を行うことができるので、縦梁部材5の高さ調整がより一層簡単にできるようになる。前記支持部13は、山形鋼などの鋼材が用いられ、柱部材4の所定位置に、縦梁部材5の設置角度に応じた傾斜角で溶接等の接合手段によって固設されている。なお、前記支持部13を設けた場合、前記縦梁部材5の位置決めが容易にできるため、縦梁部材5に形成される前記ボルト11を挿通するための開孔は、必ずしも長孔12にする必要はなく、円形でも構わない。
前記横梁部材6としては、山形鋼、溝形鋼、H形鋼などの形綱、丸棒や角棒などの鋼棒など、公知の鋼材を用いることができる。図1に示される実施形態例では山形鋼で構成されている。
前記横梁部材6は、図2に示されるように、堤防法面2の水平方向に沿って間隔を空けて複数配置された柱部材4、4…を相互に連結するように配置されている。柱部材4に対する固定位置は、前記縦梁部材5より下方側であれば任意である。前記縦梁部材5と横梁部材6とによって、図2に示されるように、平面視で、長方形又は正方形のマス目が上下方向及び水平方向に沿ってそれぞれ複数形成されるようになる。
次いで、前記コンクリートパネル7は、図2及び図7に示されるように、プレキャストコンクリート製の略長方形の平面形状からなる平板であり、長手方向を堤防法面2の水平方向、短手方向を堤防法面2の上下方向に向けて配置されている。
前記コンクリートパネル7は、薄型軽量化されたものを用いるのが好ましく、作業員が一人で持ち運び可能な重さ、又は小型の揚重機で吊り上げ可能な重さ、具体的には100kg以下、好ましくは20kg以下とするのが好ましい。従来のプレキャストコンクリートからなる被覆ブロックは2t(トン)程度の重量のものが多く、設置には大型の揚重機を要していた。一方、本設置構造1では、薄型軽量化されたコンクリートパネル7を用いているため、設置時に大型の揚重機が不要となり、橋下など上空制限のある場所でも施工が可能となる。コンクリートパネル7の具体的な大きさとしては、平面形状が300〜700×800〜1200mm程度で、厚さが30〜50mm程度とするのが好ましい。
前記コンクリートパネル7は、外周の側面に、隣接するコンクリートパネル7の側面と嵌合する凹部又は凸部からなる嵌合部14が形成されている。前記嵌合部14は、隣接するコンクリートパネル7、7同士で凹部と凸部が嵌合することにより、コンクリートパネル7、7同士を接合するためのものである。前記嵌合部14は、図示例ではコンクリートパネル7の側面の全長に亘って形成されているが、所定の間隔を空けて数カ所程度設けるようにしてもよい。
前記コンクリートパネル7の下面には、該コンクリートパネル7を縦梁部材5に固定するための、先端が屈折した断面略L形の取付金具15を突設するのが好ましい。前記取付金具15は、コンクリートパネル7の短手方向に沿うとともに、長手方向に間隔を空けた左右対称の位置に少なくとも2本設けられている。断面略L形に形成された屈折する2辺のうちの一辺は、側辺側がコンクリートパネル7に埋設され固定されている。他の一辺は、コンクリートパネル7の下面から所定の高さだけ突出した位置で、コンクリートパネル7の下面とほぼ平行する先端屈折部16を形成している。1枚のコンクリートパネル7に設けられた複数の取付金具15、15は、先端がいずれも同じ方向に屈折するように配置されている。
前記コンクリートパネル7を縦梁部材5に固定するには、図8に示されるように、前記取付金具15の先端屈折部16とコンクリートパネル7の下面との間に縦梁部材5を嵌合するとともに、前記取付金具15の先端屈折部16と縦梁部材5との間に楔部材17を打ち込むことにより行うのが好ましい。前記楔部材17は、コンクリートパネル7を縦梁部材5に沿って順次固定する際に、既設側の端縁及び新設側の端縁の両方から打ち込むようにしてもよいが、既設側はコンクリートパネル7の側面に形成された嵌合部14の凹凸を嵌合させることにより固定を図り、新設側の端縁のみから楔部材17を打ち込むことによってコンクリートパネル7を縦梁部材5に固定するようにしてもよい。
このように、前記楔部材17を打ち込むことによってコンクリートパネル7が縦梁部材5に固定できるため、固定作業が大幅に簡略化できる。また、前記楔部材17の打込み量に応じて、コンクリートパネル7の表面の高さを微調整できるので、表面の高さ調整がより一層容易になる。
隣り合うコンクリートパネル7、7の側面同士を前記嵌合部14で嵌合させる際、図9に示されるように、(A)凹凸の嵌合部内に沿って、又は(B)隣り合うコンクリートパネル7、7の下面側の境界線に沿って、シール部材18を配置することにより、現場打ちコンクリート8の打設時にコンクリートパネル7、7の接合部から現場打ちコンクリート8が漏れるのを防止するのが好ましい。前記シール部材18は、ゴムやシリコンなどの樹脂材によって構成された防水部材である。
次に、上記設置構造1の施工方法について説明する。先ずはじめに、図10に示されるように、上端部を堤防法面2から突出した状態で、堤防法面2の上下方向及び水平方向にそれぞれ間隔を空けて複数の柱部材4、4…を設置する。前記柱部材4は、小型の杭打ち機などを用いて下端部が堤防法面2に埋め込まれる。
図11に示されるように、前記柱部材4の所定位置に、高さ調整しながら縦梁部材5を固定するとともに、横梁部材6を固定する。これらの固定にはボルト・ナットを用いることにより、溶接作業を不要とするのが好ましい。
次いで、図12に示されるように前記縦梁部材5にコンクリートパネル7を設置する。このコンクリートパネル7の固定には前述の楔部材17を用いることにより、溶接作業を不要とするのが好ましい。
しかる後、図1に示されるように、コンクリートパネル7と堤防法面2との間に現場打ちコンクリート8を充填して完了する。
次に、上記設置構造1の変形例について説明する。変形例に係る設置構造1Aでは、図13に示されるように、前記柱部材4が、下端部が堤防法面2に埋め込まれ上端部が堤防法面2から突出した埋め込み支持部材20に固定されている。すなわち、前記柱部材4は、前記埋め込み支持部材20を介して堤防法面2に固定されている。
前記埋め込み支持部材20には、図14(A)に示されるように、上端に部材長手方向に沿って長い切欠き部21が形成されている。また、柱部材4の下端部には、同図14(B)に示されるように、固定ボルトが挿通可能な開孔22が1箇所又は部材長手方向に沿って複数箇所形成されている。前記埋め込み支持部材20に柱部材4を固定するには、埋め込み支持部材20の切欠き部12及び柱部材4の開孔22に固定ボルト23を挿通し、ナットで固定する。前記固定ボルト23を切欠き部21の任意の位置で固定することにより、柱部材4の設置高さの調整が可能となり、この柱部材4の上端部に固定された縦梁部材5の設置高さの調整もできるようになる。
本設置構造1Aでは、埋め込み支持部材20と柱部材4との間で高さ調整が行えるため、柱部材4、縦梁部材5及び横梁部材6を工場等で予め組み立てておき、ユニット化された柱及び梁部材を、前記埋め込み支持部材20に対して、設置高さを調整しつつ固定するようにしてもよい。これにより、堤防法面2での施工作業が簡略化できる。
〔他の形態例〕
図16に示されるように、前記横梁部材6として、複数のアンカーボルト24、24…によって堤防法面2に固定されるH形鋼を用いるとともに、前記縦梁部材5として、コンクリート製の梁材を用い、前記柱部材4として、下端が前記横梁部材6の上面に固定されるとともに、上端に縦梁部材5が支持される、上下方向に伸縮可能なジャッキを用いることにより、前記ジャッキ(柱部材4)の伸縮により縦梁部材5の設置高さが調整自在とした設置構造1Bとすることも可能である。
コンクリート製の梁材からなる縦梁部材5にコンクリートパネル7を接合するには、接着剤によるか、縦梁部材5またはコンクリートパネル7にナットを埋設しておきボルトで固定するのが好ましい。
1・1A・1B…設置構造、2…堤防法面、4…柱部材、5…縦梁部材、6…横梁部材、7…コンクリートパネル、8…現場打ちコンクリート、10…切欠き部、11…ボルト、12…長孔、13…支持部、14…嵌合部、15…取付金具、16…先端屈折部、17…楔部材、20…支持部材、21…切欠き部、22…開孔、23…固定ボルト

Claims (7)

  1. 上端部が堤防法面から突出した状態で、堤防法面の上下方向及び水平方向にそれぞれ間隔を空けて複数配置された柱部材と、堤防法面の上下方向に沿って配設され、前記柱部材の上端部を相互に連結する縦梁部材と、堤防法面の水平方向に沿って配設され、前記柱部材を相互に連結する横梁部材と、前記縦梁部材に固定され、前記柱部材、縦梁部材及び横梁部材を覆うとともに、堤防法面を覆うように設置されたコンクリートパネルと、前記コンクリートパネルと堤防法面との間に充填された現場打ちコンクリートとにより構成され、
    前記縦梁部材の設置高さが調整自在となっていることを特徴とする堤防法面におけるコンクリートパネルの設置構造。
  2. 前記柱部材の上端部に部材長手方向に沿って長い切欠き部が形成され、前記柱部材と縦梁部材とが、前記切欠き部に挿通されるボルトで固定されている請求項1記載の堤防法面におけるコンクリートパネルの設置構造。
  3. 前記縦梁部材に部材長手方向に沿って長い長孔が形成され、前記ボルトが前記長孔に挿通されることにより、前記縦梁部材の部材長手方向に沿った位置調整が自在となっている請求項2記載の堤防法面におけるコンクリートパネルの設置構造。
  4. 前記柱部材の下端部が堤防法面に埋め込まれている請求項1〜3いずれかに記載の堤防法面におけるコンクリートパネルの設置構造。
  5. 前記柱部材は、下端部が堤防法面に埋め込まれ上端部が堤防法面から突出した埋め込み支持部材に固定されている請求項1〜3いずれかに記載の堤防法面におけるコンクリートパネルの設置構造。
  6. 前記柱部材が上下方向に伸縮可能なジャッキからなる請求項1記載の堤防法面におけるコンクリートパネルの設置構造。
  7. 前記コンクリートパネルの下面に先端が屈折した略L形の取付金具が突設され、前記取付金具の先端屈折部とコンクリートパネル下面との間に前記縦梁部材が嵌合され、前記取付金具の先端屈折部と前記縦梁部材との間に楔部材が打ち込まれることにより前記コンクリートパネルが前記縦梁部材に固定されている請求項1〜6いずれかに記載の堤防法面におけるコンクリートパネルの設置構造。
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