JP2020001299A - 樹脂チューブの製造方法および成形装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来とは異なる方法で複数の樹脂チューブを結束できる技術を提供する。【解決手段】樹脂チューブの製造方法は、一列に配列された複数の樹脂チューブ(TU)を押出成形する押出工程と、押出工程の後に、複数の樹脂チューブ(TU)の列方向に配置されて列方向に沿って移動する可動圧着部(20)によって複数の樹脂チューブ(TU)を互いに圧着させる圧着工程と、を備える。【選択図】図5
Description
本発明は、樹脂チューブの製造方法および成形装置に関する。
単層または多層の樹脂チューブとして、複数の樹脂チューブを結束したものが知られている。特許文献1に記載の製造方法では、成形された複数の樹脂チューブ同士の隙間を埋めるように熱可塑性エラストマーからなる結束プロテクタで被覆している。
車両に搭載される冷却配管等の配管として樹脂チューブが用いられている。結束プロテクタによって結束した配管を搭載スペースが十分でない箇所に設置する場合、結束プロテクタ分の搭載スペースが確保出来ないおそれがある。そのため、従来とは異なる方法で複数の樹脂チューブ同士を結束できる技術が望まれていた。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、樹脂チューブの製造方法が提供される。この製造方法は;一列に配列された複数の樹脂チューブを押出成形する押出工程と;前記押出工程の後に、前記複数の樹脂チューブの列方向に配置されて前記列方向に沿って移動する可動圧着部によって前記複数の樹脂チューブを互いに圧着させる圧着工程と、を備える。この形態の製造方法によれば、可動圧着部により複数の樹脂チューブを互いに圧着するため、別部材を用いずに複数の樹脂チューブ同士を結束できる。
(2)上記形態の製造方法においては、更に、前記押出工程の後に、前記複数の樹脂チューブの間に配置されて前記列方向に移動する可動間隔調整部によって、前記複数の樹脂チューブの前記圧着工程において圧着しない部分について、前記複数の樹脂チューブ同士の間隔を広げる間隔調整工程を備えてもよい。この形態の製造方法によれば、樹脂チューブの圧着しない部分の樹脂チューブ同士の間隔を広げることができる。
(3)上記形態の製造方法においては、更に、前記圧着工程の前に、前記複数の樹脂チューブを前記複数の樹脂チューブの圧着に適した予め定めた温度に調整する温度調整工程を備えてもよい。この形態の製造方法によれば、圧着工程において樹脂チューブを圧着に適した温度に調整できる。
(4)上記形態の製造方法においては、更に、前記押出工程の後であって、かつ、前記圧着工程の前または後に、凹凸型を用いて前記複数の樹脂チューブに凹凸を設ける凹凸形成工程を備えてもよい。この形態の製造方法によれば、樹脂チューブに凹凸を設けることができる。
(5)上記形態の製造方法においては、前記圧着工程において、前記可動圧着部の内面を成形型として使用することによって前記複数の樹脂チューブを成形してもよい。この形態の樹脂チューブの製造方法によれば、製造工程を増やすことなく、樹脂チューブを成形できる。
(6)本発明の他の形態によれば、樹脂チューブの成形装置が提供される。この成形装置は;一列に配列された複数の樹脂チューブを押出成形する押出成形機と;前記複数の樹脂チューブの列方向に配置され前記複数の樹脂チューブを互いに圧着させる可動圧着部を前記列方向に沿って移動させる可動機構と、を備える。この形態の成形装置によれば、可動圧着部により複数の樹脂チューブを互いに圧着するため、別部材を用いずに複数の樹脂チューブ同士を結束できる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、この形態の樹脂チューブの製造方法や成形装置で製造された単層または多層の樹脂チューブ等の形態で実現できる。
A.第1実施形態:
図1および図2は、本実施形態における単層または多層の樹脂チューブTUの製造方法で用いる成形装置100の一例を示す説明図である。成形装置100は、押出成形機10と、可動圧着部20と、可動機構25と、冷却部30と、引取部40と、裁断部50と、を備える。樹脂チューブTUは、例えば、ポリアミドやポリプロピレンによって形成される。多層の樹脂チューブTUは、例えば、PA612/変性PPやPA612/ad/PP、PA12/変性PP、PA12/ad/PP等の層構造を有する。「ad」とは接着層を意味する。また、燃料の透過を防止するバリア層「EVOH」を備えた層構造でもよい。例えば、PE/ad/EVOH/ad/PEが挙げられる。図1および図2には互いに直交するx軸、y軸、z軸を示している。x軸とy軸は水平方向の軸であり、z軸は鉛直上向き方向の軸である。これらの軸は図3以降に示した軸に対応している。
図1および図2は、本実施形態における単層または多層の樹脂チューブTUの製造方法で用いる成形装置100の一例を示す説明図である。成形装置100は、押出成形機10と、可動圧着部20と、可動機構25と、冷却部30と、引取部40と、裁断部50と、を備える。樹脂チューブTUは、例えば、ポリアミドやポリプロピレンによって形成される。多層の樹脂チューブTUは、例えば、PA612/変性PPやPA612/ad/PP、PA12/変性PP、PA12/ad/PP等の層構造を有する。「ad」とは接着層を意味する。また、燃料の透過を防止するバリア層「EVOH」を備えた層構造でもよい。例えば、PE/ad/EVOH/ad/PEが挙げられる。図1および図2には互いに直交するx軸、y軸、z軸を示している。x軸とy軸は水平方向の軸であり、z軸は鉛直上向き方向の軸である。これらの軸は図3以降に示した軸に対応している。
押出成形機10には、樹脂チューブTUを形成する樹脂材料が投入される。押出成形機10は投入された樹脂材料を加熱、溶融し、一列に配列された複数の樹脂チューブTUを押出成形する。本実施形態において、複数の樹脂チューブTUは、水平方向(y軸方向)に一列に配列されて押出成形される。可動圧着部20は、複数の樹脂チューブTUの列方向(y軸方向)、より詳しくは押出方向に複数の樹脂チューブTUを外側から挟むように配置され、複数の樹脂チューブTUを互いに圧着させる。本明細書において「圧着」とは、複数の樹脂チューブTUが押出成形機10から押出された後の高温の状態において、複数の樹脂チューブTUを互いに押し付けることによって、接着剤を用いること無く複数の樹脂チューブTU同士を一体化させる処理を意味する。可動圧着部20は、可動機構25によって複数の樹脂チューブTUの列方向(y軸方向)に沿って移動する。冷却部30は、樹脂チューブTUを冷却する。冷却部30は、例えば、水等の冷媒が収容された水槽である。引取部40は樹脂チューブTUを樹脂チューブTUの軸方向(+x軸方向)に引き取る。裁断部50は、樹脂チューブTUを予め定めた長さで裁断する。
図3は、可動圧着部20が樹脂チューブTUを圧着する一例を示す説明図である。可動圧着部20は、複数の樹脂チューブTUの列方向(y軸方向)に沿って移動し、樹脂チューブTUを互いに圧着する。
図4は、本実施形態において製造される樹脂チューブTU1の一例を示す図である。本実施形態において、樹脂チューブTU1は一部が一体化している。なお、樹脂チューブTU1は全てが一体化していてもよい。樹脂チューブTU1は、例えば、車両に搭載する冷却配管である。一体化される樹脂チューブTUの外皮層は同じ材質であることが好ましい。
図5は、本実施形態の樹脂チューブTU1の製造方法のフローチャートである。まず、ステップS100の押出工程において、押出成形機10が一列に配列された複数の樹脂チューブTUを押出成形する。
次に、ステップS110の圧着工程において、可動圧着部20が複数の樹脂チューブTUを互いに圧着させる。続いて、ステップS120の冷却工程において、冷却部30が樹脂チューブTUを冷却する。最後に、ステップS130の裁断工程において、裁断部50が樹脂チューブTUを予め定めた長さで裁断する。ステップS130の後に、樹脂チューブTU1を予め定めた形状に曲げる処理を行ってもよい。
以上で説明した本実施形態の樹脂チューブの製造方法によれば、可動圧着部20により押出工程後の複数の樹脂チューブTUを互いに圧着するため、別部材を用いずに複数の樹脂チューブTU同士を結束できる。そのため、搭載スペースが十分でない狭い空間にも設置可能な樹脂チューブTU1を製造できる。また、熱可塑性エラストマー等の他部材で被覆する作業が不要であるため、作業の煩雑さを抑制できる。
B.第2実施形態:
図6は、第2実施形態における成形装置101の一例を示す説明図である。成形装置101は、押出成形機10と可動圧着部20との間に温度調整部60を備える点が第1実施形態と異なり、他の構成は第1実施形態と同じである。温度調整部60は、温度調整機構65によって少なくとも加熱と冷却とのうち一方を行い、樹脂チューブTUの温度を調整する。温度調整機構65としては、ヒータやペルチェ素子などの電気的な機構を用いてもよく、あるいは、液体を利用した熱交換機構を用いてもよい。なお、温度調整部60を省略して、可動圧着部20が温度調整部を備えていてもよい。この場合には、可動圧着部20の温度を温度調整機構65によって調整するように装置が構成される。
図6は、第2実施形態における成形装置101の一例を示す説明図である。成形装置101は、押出成形機10と可動圧着部20との間に温度調整部60を備える点が第1実施形態と異なり、他の構成は第1実施形態と同じである。温度調整部60は、温度調整機構65によって少なくとも加熱と冷却とのうち一方を行い、樹脂チューブTUの温度を調整する。温度調整機構65としては、ヒータやペルチェ素子などの電気的な機構を用いてもよく、あるいは、液体を利用した熱交換機構を用いてもよい。なお、温度調整部60を省略して、可動圧着部20が温度調整部を備えていてもよい。この場合には、可動圧着部20の温度を温度調整機構65によって調整するように装置が構成される。
図7は、成形装置101の一部の平面図である。温度調整部60は、本実施形態においてローラである。温度調整部60は、樹脂チューブTUの圧着する側に設けられていることが好ましい。図7に示すように、温度調整部60は、樹脂チューブTUを送り出すよう矢印方向に回転する。
図8は、第2実施形態における樹脂チューブTUの製造方法のフローチャートである。第2実施形態における樹脂チューブTUの製造方法は、図5のステップS100とステップS110の間にステップS103の処理を行い、圧着工程の前に樹脂チューブTUの温度を調整する点が第1実施形態と異なり、他の工程は第1実施形態と同じである。
温度調整部60は、ステップS103の温度調整工程において、樹脂チューブTUを樹脂チューブTUの圧着に適した予め定めた温度に調整する。この温度は、予め実験的に求めることができ、例えば、樹脂チューブTUの融点より10℃から30℃低い温度範囲の値に設定される。一般に、圧着工程における樹脂チューブTUの温度が融点に近いほど圧着の強度が高い。そこで、樹脂チューブTUの用途等に応じて、圧着工程における樹脂チューブTUの温度を変更することによって、圧着の強度を変更するようにしてもよい。例えば、圧着された複数の樹脂チューブTUの製品が、作業者が手で把持して引き離すように力を加えることによって圧着部分が離間する程度の弱い圧着強度を有するように、圧着工程における樹脂チューブTUの温度を調整するようにしてもよい。
以上で説明した本実施形態の樹脂チューブの製造方法によれば、圧着工程において樹脂チューブTUを圧着に適した温度に調整できる。
C.第3実施形態:
図9は、第3実施形態における成形装置102の一例を示す説明図である。成形装置102は、押出成形機10と可動圧着部20との間に可動間隔調整部21を備える点が第1実施形態と異なり、他の構成は第1実施形態と同じである。可動間隔調整部21は、複数の樹脂チューブTUの間に配置され、複数の樹脂チューブTUの圧着工程において圧着しない部分について、複数の樹脂チューブTU同士の間隔を調整する。可動間隔調整部21は、可動機構25によって樹脂チューブの列方向(y軸方向)に移動する。
図9は、第3実施形態における成形装置102の一例を示す説明図である。成形装置102は、押出成形機10と可動圧着部20との間に可動間隔調整部21を備える点が第1実施形態と異なり、他の構成は第1実施形態と同じである。可動間隔調整部21は、複数の樹脂チューブTUの間に配置され、複数の樹脂チューブTUの圧着工程において圧着しない部分について、複数の樹脂チューブTU同士の間隔を調整する。可動間隔調整部21は、可動機構25によって樹脂チューブの列方向(y軸方向)に移動する。
図10は、成形装置102の一部の平面図である。可動間隔調整部21は、本実施形態においてローラである。図10に示すように、可動間隔調整部21は、樹脂チューブTUを送り出すよう矢印方向に回転する。可動間隔調整部21は、樹脂チューブの列(y軸方向)に移動し、樹脂チューブTU同士の間隔を押出成形機10から押出された時の樹脂チューブTU同士の間隔W0以上に広げる。押出直後の間隔W0は、押出成形機10に設けられた複数の押出ダイスの間隔W0に等しい。
図11は、第3実施形態において製造される樹脂チューブTU2の一例を示す図である。図11に示すように、本実施形態において、樹脂チューブTU2は、右側の端部は圧着されておらず、間隔W0以上である間隔W1が設けられており、左側の端部は可動間隔調整部21により間隔W1よりも広い、間隔W2が設けられている。これらの間隔W1、W2は可動間隔調整部21によって調整される。
図12は、第3実施形態における樹脂チューブTU2の製造方法のフローチャートである。第3実施形態における樹脂チューブTU2の製造方法は、図5のステップS100とステップS110の間にステップS106の処理を行い、圧着工程の前に複数の樹脂チューブTU同士の間隔を調整する点が第1実施形態と異なり、他の工程は第1実施形態と同じである。
可動間隔調整部21は、ステップS106の間隔調整工程において、複数の樹脂チューブTU同士の間隔を広げる。なお、この処理は、ステップS110の処理の後に行ってもよい。また、可動間隔調整部21は、ステップS106において、樹脂チューブTUの温度を調整してもよい。この場合には、可動間隔調整部21の温度を図6に示した温度調整機構65によって調整するように装置が構成される。
以上で説明した本実施形態の樹脂チューブの製造方法によれば、圧着工程において圧着しない部分について、樹脂チューブTU同士の間隔を広げることができる。
D.第4実施形態:
図13は、第4実施形態における成形装置103の一例を示す説明図である。成形装置103は、押出成形機10と可動圧着部20との間に凹凸形成部70を備える点が第1実施形態と異なり、他の構成は第1実施形態と同じである。凹凸形成部70は、例えば、上下一対に配置されたベルト上を凹凸を有する凹凸型71が樹脂チューブTUの繰り出し方向に沿って循環するように構成されている。凹凸型71は、モールドブロックともいう。
図13は、第4実施形態における成形装置103の一例を示す説明図である。成形装置103は、押出成形機10と可動圧着部20との間に凹凸形成部70を備える点が第1実施形態と異なり、他の構成は第1実施形態と同じである。凹凸形成部70は、例えば、上下一対に配置されたベルト上を凹凸を有する凹凸型71が樹脂チューブTUの繰り出し方向に沿って循環するように構成されている。凹凸型71は、モールドブロックともいう。
図14は、第4実施形態における樹脂チューブTUの製造方法のフローチャートである。第4実施形態における樹脂チューブTUの製造方法は、図5のステップS100とステップS110の間にステップS109の処理を行い、樹脂チューブTUに凹凸を設ける点が第1実施形態と異なり、他の工程は第1実施形態と同じである。
凹凸形成部70は、ステップS109の凹凸形成工程において、樹脂チューブTUに凹凸を設ける。本実施形態において、凹凸形成部70は、上述した凹凸型71によって樹脂チューブTUに複数の凹凸を設け蛇腹形状を形成する。なお、この処理は、ステップS110の処理の後に行ってもよい。この場合には、図13の凹凸形成部70は可動圧着部20の後ろに設置される。なお、凹凸形成工程は、樹脂チューブTUの長手方向の一部にのみ実施してもよい。
以上で説明した本実施形態の樹脂チューブの製造方法によれば、凹凸を有する複数の樹脂チューブTUを互いに圧着することができる。
E.他の実施形態:
図15は、他の実施形態における可動圧着部20の説明図である。図15は、可動圧着部20を樹脂チューブTUの軸方向(x軸方向)から見た図である。上述した各実施形態において、可動圧着部20は、樹脂チューブTUを覆うような溝部22を有していてもよい。これにより、圧着工程において、樹脂チューブTUの圧着領域t1がずれることを抑制できることに加え、樹脂チューブTU同士を圧着する際の樹脂チューブTUが潰れることを防止できる。図16は、更に他の実施形態における可動圧着部20の説明図である。図16に示すように、可動圧着部20は、圧着領域t2が圧着領域t1よりも大きくなるように溝部23を有していてもよい。これにより、圧着された樹脂チューブTU同士の密着力が向上する。
図15は、他の実施形態における可動圧着部20の説明図である。図15は、可動圧着部20を樹脂チューブTUの軸方向(x軸方向)から見た図である。上述した各実施形態において、可動圧着部20は、樹脂チューブTUを覆うような溝部22を有していてもよい。これにより、圧着工程において、樹脂チューブTUの圧着領域t1がずれることを抑制できることに加え、樹脂チューブTU同士を圧着する際の樹脂チューブTUが潰れることを防止できる。図16は、更に他の実施形態における可動圧着部20の説明図である。図16に示すように、可動圧着部20は、圧着領域t2が圧着領域t1よりも大きくなるように溝部23を有していてもよい。これにより、圧着された樹脂チューブTU同士の密着力が向上する。
図17は、更に他の実施形態における可動圧着部20の説明図である。図17は、可動圧着部20をから樹脂チューブTUの軸方向(x軸方向)から見た図である。上述した各実施形態において、可動圧着部20は、圧着工程において、可動圧着部20の内面を成形型として使用することによって、複数の樹脂チューブTUの外形を予め定めた形に形成してもよい。例えば、図16に示すように、可動圧着部20は、樹脂チューブTUの左右方向(y軸方向)に配置された可動圧着部20aと上下方向(z軸方向)に配置された可動圧着部20bとを備えてもよい。このように可動圧着部20が配置されることで、可動圧着部20は圧着工程において、樹脂チューブTUを略矩形形状に形成することができる。可動圧着部20は、樹脂チューブTUを略三角形等の任意の形状に成形してもよい。これにより、樹脂チューブTUの配策の自由度が向上する。
図18は、更に他の実施形態における可動圧着部20が樹脂チューブTUを圧着する一例を示す説明図である。上述した各実施形態において、成形装置100は、2本の樹脂チューブTUを押出成形し圧着している。この代わりに、図17に示すように、成形装置100は3本以上の樹脂チューブTUを押出成形し圧着してもよい。これにより、樹脂チューブTUの配策の自由度が向上する。
図19は、更に他の実施形態における可動圧着部20が樹脂チューブTUを圧着する一例を示す説明図である。上述した各実施形態において、樹脂チューブTUを挟むように配置された可動圧着部20は、それぞれ複数の樹脂チューブTUの列方向(y軸方向)に移動し、樹脂チューブTUを圧着している。この代わりに、図19に示すように、可動圧着部20は一方のみが複数の樹脂チューブTUの列方向(y軸方向)に移動し、オフセットした状態で樹脂チューブTUを互いに圧着してもよい。これにより、樹脂チューブTUの配策の自由度が向上する。
また、上述した各実施形態において、押出成形機10は、エア注入機構を備えていてもよい。押出成形機10は、樹脂チューブTUの中空内にエアを導入させることによって、樹脂チューブTUの内側形状を安定させ、圧着工程における樹脂チューブTUの潰れを防止できる。
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述した課題を解決するために、あるいは上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜削除することが可能である。
10…押出成形機、20、20a、20b…可動圧着部、21…可動間隔調整部、22、23…溝部、25…可動機構、30…冷却部、40…引取部、50…裁断部、60…温度調整部、65…温度調整機構、70…凹凸形成部、71…凹凸型、100、101、102、103…成形装置、TU、TU1、TU2…樹脂チューブ
Claims (6)
- 樹脂チューブの製造方法であって、
一列に配列された複数の樹脂チューブを押出成形する押出工程と、
前記押出工程の後に、前記複数の樹脂チューブの列方向に配置されて前記列方向に沿って移動する可動圧着部によって前記複数の樹脂チューブを互いに圧着させる圧着工程と、を備える、製造方法。 - 請求項1に記載の製造方法であって、更に、
前記押出工程の後に、前記複数の樹脂チューブの間に配置されて前記列方向に移動する可動間隔調整部によって、前記複数の樹脂チューブの前記圧着工程において圧着しない部分について、前記複数の樹脂チューブ同士の間隔を広げる間隔調整工程を備える、製造方法。 - 請求項1または請求項2に記載の製造方法であって、更に、
前記圧着工程の前に、前記複数の樹脂チューブを前記複数の樹脂チューブの圧着に適した予め定めた温度に調整する温度調整工程を備える、製造方法。 - 請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の製造方法であって、更に、
前記押出工程の後であって、かつ、前記圧着工程の前または後に、凹凸型を用いて前記複数の樹脂チューブに凹凸を設ける凹凸形成工程を備える、製造方法。 - 請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の製造方法であって、
前記圧着工程において、前記可動圧着部の内面を成形型として使用することによって前記複数の樹脂チューブを成形する、製造方法。 - 樹脂チューブの成形装置であって、
一列に配列された複数の樹脂チューブを押出成形する押出成形機と、
前記複数の樹脂チューブの列方向に配置され前記複数の樹脂チューブを互いに圧着させる可動圧着部を前記列方向に沿って移動させる可動機構と、を備える、成形装置。
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