JP6026366B2 - 補強方法及び補強装置 - Google Patents

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Description

本発明は、補強方法及び補強装置に関する。
自動車のフェンダー、ルーフ等の自動車用外装部品は、一般に、鉄鋼等の金属板で形成されている。前記金属板は、燃費向上、生産コスト低減のために、肉薄に形成されて軽量化することが検討されている。
しかし、前記金属板を肉薄にすると所要の剛性を得られないことがあるので、該金属板の片面に樹脂製のリブ材を補強部材として設けた複合構造体とすることにより剛性を確保することが考えられる。前記金属板の補強方法としては、従来、加熱装置で加熱した金属板を搬送ロボットでリブ成形押圧装置へ搬送し、該リブ成形押圧装置において、溶融樹脂を吐出してリブ材に成形し、該リブ材を該金属板の表面に押圧ローラで押圧して前記複合構造体を形成する方法が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2011−16275号公報
しかしながら、従来の補強方法は、溶融樹脂から成形した前記リブ材を前記押圧ローラで前記金属板に押圧して前記複合構造体を形成するために、該リブ材の形状によっては該リブ材の成形機構が複雑になるとともに、該リブ材を冷却して固化する必要があり該複合体の形成速度が低くなるという不都合がある。また、従来の補強方法は、加熱された前記金属板の温度が前記搬送ロボットによる搬送中に低下し、前記リブ材の溶着不良が発生することがあるという不都合がある。
そこで、図5に示すように、熱可塑性樹脂製長尺状成形体からなる補強部材Pを連続供給しながら、肉薄の金属板Mの表面に1対の押圧ローラ21,21で押圧して溶着することが考えられる。このとき、補強部材Pは、電熱ヒータ管22及び第1のホットエア噴射機23で溶着可能に加熱されている。また、金属板Mは、第2のホットエア噴射機24で加熱されている。そして、前記溶着の後に、冷却エア噴射機25で金属板M及び補強部材Pを冷却することにより、金属板Mの片面に補強部材Pを設けた複合構造体を形成する。補強部材Pは、長尺状成形体であるので、必要に応じてカッタ26で所定の長さに切断される。
しかし、図5の装置による補強方法によれば、金属板Mが肉薄であることから第2のホットエア噴射機24による加熱で変形し易く、得られる複合構造体の外観を損ねる虞がある。
そこで、本発明は、金属板等の被補強部材の変形を防止しつつ、該被補強部材に補強部材を溶着することができる補強方法及び装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の補強方法は、熱可塑性樹脂からなる補強部材により被補強部材を補強する補強方法であって、熱可塑性樹脂の成形体からなる補強部と、該補強部よりも柔軟性の高い熱可塑性樹脂の成形体からなり磁性体を含有する当接部とを備える該補強部材を供給する工程と、誘導加熱により該当接部を溶着可能に加熱する工程と、該当接部が加熱された該補強部材を該被補強部材に溶着する工程とを備えることを特徴とする。
本発明の補強方法では、まず、供給される補強部材の当接部を誘導加熱によって加熱する。このとき、前記当接部は、磁性体が含有されることにより、前記誘導加熱に伴って加熱されて溶着可能にされる。次に、前記当接部が加熱された前記補強部材を前記被補強部材に溶着することにより、該補強部材と前記被補強部材とが一体化されて該被補強部材を補強することができる。
本発明の補強方法によれば、前記誘導加熱によって前記補強部材の前記当接部は加熱されるものの前記被補強部材は全く加熱されないので、該被補強部材の変形を防止することができる。
ここで、前記補強部材は、前記熱可塑性樹脂の成形体からなる補強部を備えるので、前記当接部が誘導加熱されて溶着可能にされたときに、該補強部により形状を維持することができる。一方、前記当接部は前記補強部よりも柔軟性の高い熱可塑性樹脂の成形体からなるので、前記のように加熱されて溶着可能にされたときに、柔軟に変形することができ、前記被補強部材に容易かつ確実に溶着することができる。
尚、本発明の補強方法において、前記補強部材は、所定の長さを備えるものであってもよく、長尺体であってもよい。
また、前記当接部は前記補強部よりも柔軟性の高い熱可塑性樹脂の成形体からなるので、前記補強部材と前記被補強部材との膨張率の差を吸収して、該補強部材が該被補強部材から剥離することを防止することができる。しかし、前記磁性体が前記当接部全体に均一に含有されていると、前記補強部材が前記被補強部材に溶着される際に、柔軟になった該当接部が前記補強部に押圧され、該補強部材と該被補強部材との膨張率の差を吸収するために十分な厚さを確保できなくなることがある。
そこで、本発明の補強方法において、前記当接部は、前記補強部側よりも前記被補強部材側に前記磁性体を多く含むことが好ましい。この結果、前記当接部は、前記のように誘導加熱されたときに、前記磁性体の含有量が多い前記被補強部材側ではより柔軟になり変形しやすくなるが、相対的に該磁性体の含有量が少ない前記補強部側では前記被補強部材側より変形しにくくなる。
従って、前記当接部は、前記補強部材と前記被補強部材との膨張率の差を吸収するために十分な厚さを確保することができ、該補強部材が該被補強部材から剥離することを確実に防止することができる。
また、前記補強部材は、前記熱可塑性樹脂の成形体からなる補強部を備えるので、前記当接部が前記被補強部材に溶着される際に、該被補強部材に対して十分な形状追随性を得ることができないことがある。
そこで、本発明の補強方法において、前記補強部は内部に未硬化の熱硬化性樹脂層を含むことが好ましい。前記補強部は内部に未硬化の熱硬化性樹脂層を含むことにより適度な柔軟性を得ることができ、前記補強部材の形状を維持しつつ、前記被補強部材に対して十分な形状追随性を得ることができる。
前記熱硬化性樹脂層は、後工程の例えば塗装工程等において加熱されることにより硬化させることができ、前記補強部材に所要の強度を付与することができる。
本発明の補強装置は、熱可塑性樹脂からなる補強部材により被補強部材を補強する補強装置であって、熱可塑性樹脂の成形体からなる補強部と、該補強部よりも柔軟性の高い熱可塑性樹脂の成形体からなり磁性体を含有する当接部とを備える該補強部材を供給する供給手段と、誘導加熱により該当接部を溶着可能に加熱する誘導加熱手段と、該当接部が加熱された該補強部材を該被補強部材に押圧する押圧手段とを備えることを特徴とする。
本発明の補強装置は、まず、前記誘導加熱手段が、前記供給手段によって供給される補強部材の当接部を加熱する。このとき、前記当接部は、磁性体が含有されることにより、前記誘導加熱に伴って加熱されて溶着可能にされる。次に、前記押圧手段が、前記当接部が加熱された前記補強部材を前記被補強部材に押圧する。これにより、前記当接部が前記被補強部材に溶着され、この結果、該補強部材と前記被補強部材とが一体化されて該被補強部材を補強することができる。
ここで、前記補強部材は、前記当接部が誘導加熱されて溶着可能にされたときに、前記補強部により形状を維持することができると共に、前記補強部よりも柔軟性の高い熱可塑性樹脂の成形体からなる前記当接部が柔軟に変形することができる。従って、本発明の補強装置によれば、前記補強部材を前記被補強部材に容易かつ確実に溶着することができる。
また、本発明の補強装置によれば、前記誘導加熱手段は、前記補強部材の前記当接部を加熱するものの前記被補強部材を全く加熱しないので、該被補強部材の変形を防止することができる。
本発明の実施形態の補強装置の構成を示す側面図。 本発明の実施形態の補強方法に用いられる補強部材の第1の態様を示す断面図。 本発明の実施形態の補強方法に用いられる補強部材の第2の態様を示す断面図。 本発明の実施形態の補強方法に用いられる補強部材の第3の態様を示す断面図。 先行技術の補強装置の構成を示す側面図。
図1に示す本実施形態の補強装置1は、自動車用外装部品に用いられる例えば厚さ0.7mmの鉄鋼製の金属板Mを被補強部材として用い、その片面に熱可塑性樹脂からなる補強部材P1を溶着することにより補強する装置である。
補強部材P1は、図2に示すように補強部Paと当接部Pbとの二層構造の長尺状成形体からなり、該当接部Pbが金属板Mに当接して溶着される。補強部Paは、例えばグラスファイバーを20質量%含有するナイロン6等の熱可塑性樹脂の成形体からなる。一方、当接部Pbは、例えば、補強部Paより柔軟性の高いスチレン系エラストマー等の熱可塑性樹脂の成形体からなり、磁性体Fが分散されている。磁性体Fは、例えばフェライト系SUS、鉄鋼、軟鉄、鋼鉄、ニッケル等からなり、直径80〜150μm、長さ1〜3mmの繊維状であり、当接部Pb全体に対して30〜60質量%含有されている。
補強部材P1は、例えば、次のようにして得ることができる。まず、ペレット状のスチレン系エラストマーと繊維状の磁性体Fとを混合した混合物を溶融して棒状に押出成形する。次に、得られた押出成形体を裁断して得られた第1のペレットと、グラスファイバーを含むナイロン6からなる第2のペレットとをそれぞれ溶融する。次に、上下に重ねて設けられた2つのダイの一方から第1のペレットを溶融した第1の溶融樹脂を板状に押出成形するとともに、第1の溶融樹脂の押出成形体の上に、他方のダイから第2のペレットを溶融した第2の溶融樹脂を板状に押出成形する。この結果、スチレン系エラストマー及び磁性体Fの混合物からなる板状の押出成形体の上に、グラスファイバーを含むナイロン6からなる板状の押出成形体が積層され、その後冷却して固化することにより、補強部Paと当接部Pbとの二層構造の長尺状成形体からなる補強部材P1を得ることができる。
補強装置1は、ボビンBに巻回された長尺状成形体の補強部材P1を中継ローラRを介して引き出し、補強部材P1を、その始端側から末端側に向かって順に、ジグJに載置された金属板Mの片面に溶着することにより金属板Mを補強する。補強装置1は、筐体2内に収容されていて、図示しないロボットにより金属板Mの上方において任意の位置に移動可能である。筐体2には、補強部材P1を内部に供給する供給口2aと、補強部材P1が排出される排出口2bとが設けられている。
補強装置1は、供給口2aに近い側から遠い側へ順に、ボビンBに巻回された補強部材P1を引き出して筐体2内に連続供給する1対の送りローラ3と、補強部材P1の当接部Pbを誘導加熱によって加熱する誘導加熱機4と、補強部材P1を所定の位置で切断するカッタ5と、筐体2の底部に設けられ、排出口2bから排出された補強部材P1を金属板Mに押圧する1対の押圧ローラ6とを備える。また、補強装置1は、誘導加熱機4の下方の筐体2の底部に設けられ、金属板Mの表面を脱脂洗浄する大気プラズマ洗浄機7を備える。
次に、補強装置1による金属板Mの補強方法を説明する。まず、ボビンBに巻回された長尺状成形体の補強部材P1を中継ローラRを介して送りローラ3で引き出し、誘導加熱機4のコイル4aの内方へ連続供給する。このとき、補強部材P1は、当接部Pbが金属板Mに対向するように供給される。
次に、誘導加熱機4によって補強部材P1を誘導加熱する。このとき、補強部材P1の当接部Pbは、磁性体Fを含有する熱可塑性樹脂からなることにより、前記誘導加熱によって磁性体Fが発熱し、該発熱によって当接部Pb全体が加熱されて溶着可能な状態になる。
次に、当接部Pbが加熱された補強部材P1を、大気プラズマ洗浄機7によって脱脂洗浄された金属板Mと押圧ローラ6,6との間に供給する。このとき、金属板Mと押圧ローラ6との間に送り込まれる角度を小さくすることにより、補強部材P1、特に加熱された前記当接部Pbにおいて前記角度の曲げによって生じる応力を低減することができる。
次に、当接部Pbが加熱された補強部材P1を押圧ローラ6で金属板Mの表面に押圧する。このとき、前記誘導加熱によって当接部Pbが溶着可能に加熱されているので、金属板Mを加熱しなくても当接部Pbを金属板Mの片面に溶着することができ、補強部材P1と金属板Mとを一体化して金属板Mを補強することができる。
そして、金属板Mに溶着された補強部材P1の長さが金属板Mの補強すべき所定の長さに近づいたとき、カッタ5で補強部材P1を切断することにより補強部材P1の供給が停止する。また、切断された補強部材P1を押圧ローラ6,6で押圧して補強部材P1の末端まで金属板Mに溶着することにより、金属板Mが所定の長さの補強部材P1により補強される。
補強装置1は、図示しないロボットを介して長尺状成形体の補強部材P1の始端側から末端側に向かって移動するとともに金属板Mの幅方向に移動しながら、上記の動作を繰り返し行う。
本実施形態の補強装置1によれば、前記誘導加熱によって補強部材P1の当接部Pbは加熱されるものの金属板Mは全く加熱されないので、金属板Mの変形を防止することができる。
また、本実施形態の補強装置1によれば、補強部材P1の当接部Pbが金属板Mに溶着可能な程度に加熱されていればよく、補強部Pa及び金属板Mを加熱する必要がないので、金属板Mの補強に要するエネルギーを低減することができる。また、補強装置1全体において加熱されるのは当接部Pbだけであり、当接部Pb自体は小さいために短時間で冷却されるので、冷却設備を設ける必要がなく、装置構成を簡単なものにすることができる。
本実施形態では、補強部Paと当接部Pbとを備える補強部材P1を用いるものとして説明しているが、補強部材P1に代えて、図3に示す補強部材P2を用いるようにしてもよい。
補強部材P2は、補強部材P1と同一の補強部Paと当接部Pbとを備えると共に、当接部Pbは、金属板M側に配置された当接層Pcと、当接層Pcと補強部Paとの間に配置された中間層Pdとを備えている。当接層Pcと中間層Pdとは、例えばスチレン系エラストマー等の同一の熱可塑性樹脂からなるが、当接層Pcが例えば全体に対して30〜60質量%の磁性体Fを含むのに対し、中間層Pdは磁性体Fを全く含んでいない。
この結果、補強部材P2では、当接部Pbは、補強部Pa側よりも金属板M側に磁性体Fを多く含む構成となっている。尚、磁性体Fとしては、補強部材P1の場合と同一の材料を用いることができる。
補強部材P1では、金属板Mに溶着される際に、柔軟になった当接部Pbが補強部Paを介して押圧ローラ6,6に押圧される。この結果、当接部Pbが、補強部材P1と金属板Mとの膨張率の差を吸収するために十分な厚さを確保できなくなることがある。
しかし、補強部材P2によれば、前記のように誘導加熱されたときに、磁性体Fを含む当接層Pcはより柔軟になり変形しやすくなるが、磁性体Fを全く含まない中間層Pdは当接層Pcより変形しにくくなる。従って、補強部材P2は、当接部Pbにより、金属板Mとの膨張率の差を吸収するために十分な厚さを確保することができ、金属板Mから剥離することを確実に防止することができる。
補強部材P2は、例えば、次のようにして得ることができる。まず、ペレット状のスチレン系エラストマーと繊維状の磁性体Fとを混合した混合物を溶融して棒状に押出成形する。次に、得られた押出成形体を裁断して得られた第1のペレットと、スチレン系エラストマーのみからなる第2のペレットと、グラスファイバーを含むナイロン6からなる第3のペレットとをそれぞれ溶融する。
次に、上下に重ねて設けられた3つのダイの1つから第1のペレットを溶融した第1の溶融樹脂を板状に押出成形する。これと同時に、第1の溶融樹脂の押出成形体の上に、第2のダイから第2のペレットを溶融した第2の溶融樹脂を板状に押出成形し、第2の溶融樹脂の押出成形体の上に、第3のダイから第3のペレットを溶融した第3の溶融樹脂を板状に押出成形する。この結果、スチレン系エラストマー及び磁性体Fの混合物からなる板状の押出成形体の上に、スチレン系エラストマーのみからなる板状の押出成形体が積層され、さらにその上にグラスファイバーを含むナイロン6からなる板状の押出成形体が積層される。
そして、得られた積層体を冷却して固化することにより、補強部Paと中間層Pdと当接層Pcとの三層構造の長尺状成形体からなる補強部材P2を得ることができる。
さらに、本実施形態では、補強部材P1に代えて、図4に示す補強部材P3を用いるようにしてもよい。補強部材P3は、補強部材P1と同一の補強部Paと当接部Pbとを備えると共に、補強部Paは内部に未硬化の熱硬化性樹脂層Peを含んでいる。
補強部材P1は、前記熱可塑性樹脂の成形体からなる補強部Paを備えるので、当接部Pbが金属板Mに溶着される際に、金属板Mに対して十分な形状追随性を得ることができないことがある。しかし、補強部材P3によれば、補強部Paが内部に未硬化の熱硬化性樹脂層Peを含むことにより適度な柔軟性を得ることができ、その形状を維持しつつ、金属板Mに対して十分な形状追随性を得ることができる。
熱硬化性樹脂層Peは、後工程の例えば塗装工程等において加熱されることにより硬化させることができ、補強部材P3に所要の強度を付与することができる。
補強部材P3は、例えば、次のようにして得ることができる。まず、ペレット状のスチレン系エラストマーと繊維状の磁性体Fとを混合した混合物を溶融して棒状に押出成形する。次に、得られた押出成形体を裁断して得られた第1のペレットと、グラスファイバーを含むナイロン6からなる第2のペレットとをそれぞれ溶融する。
次に、上下に重ねて設けられた2つのダイの一方から第1のペレットを溶融した第1の溶融樹脂を板状に押出成形すると共に、第1の溶融樹脂の押出成形体の上に、第2のダイから第2のペレットを溶融した第2の溶融樹脂を、長さ方向に延在する空洞部を内部に有する板状に押出成形する。この結果、スチレン系エラストマー及び磁性体Fの混合物からなる板状の押出成形体の上に、グラスファイバーを含むナイロン6からなり、長さ方向に延在する空洞部を内部に有する板状の押出成形体が積層される。
そして、得られた積層体を冷却して固化し、例えば該積層体の一端から前記空洞部に未硬化の熱硬化性樹脂を充填することにより、補強部Paと当接部Pbとの二層構造の長尺状成形体からなり、補強部Pa内部に未硬化の熱硬化性樹脂層Peを含む補強部材P3を得ることができる。
また、本実施形態では、長尺状成形体からなる補強部材P1,P2,P3を溶着可能に加熱した後に、金属板Mに溶着する工程で該補強部材P1,P2,P3を所定の長さに切断するようにしている。しかし、本実施形態では、予め所定の長さに切断された成形体からなる補強部材P1,P2,P3を溶着可能に加熱し、金属板Mに溶着するようにしてもよい。
また、本実施形態では、補強部材P1,P2,P3が溶着される被補強部材として金属板Mを用いているが、金属板Mに代えて樹脂製の板材を用いるようにしてもよい。
1…補強装置、 3…供給手段、 4…誘導加熱手段、 5…切断手段、 6…押圧手段、 F…磁性体、 M…金属板、 P1,P2,P3…補強部材。

Claims (4)

  1. 熱可塑性樹脂からなる補強部材により被補強部材を補強する補強方法であって、
    熱可塑性樹脂の成形体からなる補強部と、該補強部よりも柔軟性の高い熱可塑性樹脂の成形体からなり磁性体を含有する当接部とを備える該補強部材を供給する工程と、
    誘導加熱により該当接部を溶着可能に加熱する工程と、
    該当接部が加熱された該補強部材を該被補強部材に溶着する工程とを備えることを特徴とする補強方法。
  2. 請求項1記載の補強方法において、前記当接部は、前記補強部側よりも前記被補強部材側に前記磁性体を多く含むことを特徴とする補強方法。
  3. 請求項1又は請求項2記載の補強方法において、前記補強部は内部に未硬化の熱硬化性樹脂層を含むことを特徴とする補強方法。
  4. 熱可塑性樹脂からなる補強部材により被補強部材を補強する補強装置であって、
    熱可塑性樹脂の成形体からなる補強部と、該補強部よりも柔軟性の高い熱可塑性樹脂の成形体からなり磁性体を含有する当接部とを備える該補強部材を供給する供給手段と、
    誘導加熱により該当接部を溶着可能に加熱する誘導加熱手段と、
    該当接部が加熱された該補強部材を該被補強部材に押圧する押圧手段とを備えることを特徴とする補強装置。
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