JP2020001113A - 切断装置およびプリント装置 - Google Patents

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直樹 若山
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Abstract

【課題】 本発明の目的は、新規のロールシートであっても、その種類に応じて切断するためのカッターモータの駆動に関する適切なパラメータを決定する切断装置およびそれを備えたプリンタ装置を提供することである。【解決手段】 本発明の切断装置は、シート状の媒体を切断する切断手段と、前記切断手段を前記媒体の幅方向に移動させるための駆動手段と、を備える切断装置において、前記切断手段を移動させて所定の媒体を切断する際の前記駆動手段の負荷を測定する負荷測定手段と、前記負荷測定手段によって測定した測定結果に基づいて、当該所定の媒体を切断するための前記駆動手段の駆動に関するパラメータを決定する決定手段を有することを特徴とする。【選択図】 図10

Description

本発明は、シート状の媒体を切断する切断装置、およびそれを備えたプリント装置に関するものである。
特許文献1には、カッターを備えたキャリッジを駆動手段であるカッターモータによって移動させ、シート状の媒体であるロールシートを切断する切断装置が記載されている。この切断装置は、カッターモータに基準値を超える過負荷が掛かったことを検知する検知手段を備えている。このため、ロールシートの切断の失敗、あるいは装置外部からの干渉などによってカッターモータに過負荷が掛かり、検知手段で過負荷を検知した場合は、カッターモータを停止させる制御を行うことができる。
特開2017−64809号公報
近年プリント装置のロールシートとして、普通紙のみならず、光沢紙、粘着紙、ラベル紙、フィルム、ビニール、布、不織布等、様々な材質が用いられるようになってきた。さらに、材質の違いに加えて、厚みが異なるものもある。同じ駆動速度で切断しても、カッターモータに掛かる負荷は、ロールシートの種類によって異なる。しかし、特許文献1の切断装置は、ロールシートの種類に関わらず予め設定された駆動速度でロールシートを切断する。そのため新規のロールシートを切断する場合、正常に切断できていたとしてもカッターモータの負荷が基準値を超えて異常と判断して検出する、あるいはカッターモータに過負荷が掛かっても速やかに停止できないということが発生しうる。一方、カッターモータに掛かる負荷は、同じロールシートであっても駆動速度などの駆動に関するパラメータによって異なることが分かった。そこで、本発明の目的は、新規のロールシートであっても、基準値を変えずに、カッターモータの駆動に関する適切なパラメータを決定する切断装置およびそれを備えたプリンタ装置を提供することである。
本発明の切断装置は、シート状の媒体を切断する切断手段と、前記切断手段を前記媒体の幅方向に移動させるための駆動手段と、を備える切断装置において、前記切断手段を移動させて所定の媒体を切断する際の前記駆動手段の負荷を測定する負荷測定手段と、前記負荷測定手段によって測定した測定結果に基づいて、当該所定の媒体を切断するための前記駆動手段の駆動に関するパラメータを決定する決定手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、新規のロールシートであっても、カッターモータに掛かる負荷を測定することで、当該ロールシートを切断するための駆動に関する適切なパラメータを決定することができる。
本発明に係るプリント装置の図である。 プリント装置の制御系のブロック図である。 切断装置の全体の斜視図である。 切断装置の上面図である。 切断装置のカッターユニット退避位置周辺の斜視図である。 モータの回転検知部と駆動部構成の斜視図である。 (a)ロールシートの通常の切断時のカッターモータの出力電流値を示す図で、(b)異常衝突時のカッターモータの出力電流値を示す図である。 ロールシートの種類の違いによるカッターモータの出力電流値を示す図である。 駆動速度の違いによるカッターモータの出力電流値を示す図である。 駆動速度を変更するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るインクジェット方式のプリント装置を説明するための図である。プリント装置100には、シート状の媒体をロール状に巻回したロールシート1が保持され、ロールシート1は、上ガイド6と下ガイド7との間の搬送路を通して送られる。ロールシート1は、その先端が搬送ローラ8とピンチローラ9とのニップ部まで到達すると、搬送ローラ8とピンチローラ9とで挟持され、プリントヘッド2に対向配置されたプラテン10上へと搬送される。搬送されたロールシート1は、プリントヘッド2からインクが吐出されて画像がプリントされる。画像プリント部は、プリントヘッド2と、プリントヘッド2を搭載するキャリッジ3と、プリントヘッド2に対向配置されたプラテン10とによって構成されている。
プリント装置100には、キャリッジシャフト4と不図示のガイドレールが互いに平行に配置されている。これらに沿って、キャリッジ3がロールシート1の搬送方向と交差する方向(紙面に垂直な方向、本発明の媒体の幅方向)に往復移動可能にガイドされている。キャリッジ3に備わる紙端センサ12は、キャリッジ3と共に移動し、ロールシート1の紙端位置を検知する。画像プリント部では、キャリッジ3の往動または復動による1ライン分のスキャンにより画像をプリントすると、ロールシート1を搬送ローラ8とピンチローラ9とにより搬送方向に所定ピッチだけ送る。その後、キャリッジ3を再び移動させて次のラインの画像プリントを行う。ロールシート1のプリント済みの部分であるプリント部分は、排紙ガイド11へ向けて搬送される。
このような動作を繰り返すことによってロールシート1に画像が順次プリントされる。画像のプリントが終了すると、ロールシート1は所定の切断位置まで搬送され、切断装置5によって切断される。後端が切断されたロールシート1は、排紙ガイド11からプリント装置100の外側へ排出される。なお、プリント装置100は、本実施形態のシリアルスキャン方式のみに限定されず、フルライン方式などであってもよく、またインクジェット方式以外のプリント方式であってもよい。
図2は、本発明に係るプリント装置の制御系のブロック図である。プリント装置100の制御部400は、カッターモータ103のエンコーダ104、紙端センサ12、待機位置センサ106、負荷測定手段440からの信号を受信する。また、受信した信号の処理内容に基づき、搬送モータ51、カッターモータ103、及びキャリッジモータ52、プリントヘッド2を制御する。また、制御部400は、不図示のCPU、ROM、RAM、及びモータドライバ等を備えており、主制御部410、搬送制御部420、及びプリント制御部430で構成されている。主制御部410は、搬送制御部420とプリント制御部430に対して指令を与える。搬送制御部420は主制御部410の制御下において、搬送モータ51を駆動させてロールシート1を搬送し、カッターモータ103を駆動させてロールシート1を切断する。プリント制御部430はキャリッジモータ52による移動とプリントヘッド2からのインクの吐出動作とによってロールシート1に画像をプリントする。
(切断装置の構成)
ここで、図3から図5を参照して切断装置の構成について説明をする。図3はプリント装置に備わる切断装置の全体を示す斜視図、図4は切断装置の上面図、図5は切断装置のカッターユニットの退避位置周辺の斜視図である。
切断装置5は、ガイドレール101と、ベルト102と、カッターキャリッジ200と、カッターユニット300を含んで構成される。ガイドレール101は、ロールシート1の搬送方向に対して交差する方向(本実施形態においては直交する)にカッターキャリッジ200を往復移動可能にガイドする。カッターキャリッジ200は、カッターユニット300と、ベルト102とが結合されている。ガイドレール101の両端付近の一方には、カッターモータ103と、モータプーリ107とを有し、他方には、テンショナプーリ108と、テンショナバネ109を有する。ベルト102は、モータプーリ107とテンショナプーリ108に架け渡されている。テンショナプーリ108がテンショナバネ109によりX2方向に付勢されることでベルト102に張力が与えられ、ベルト102の歯飛びを防止している。
カッターユニット300は、本発明の切断手段である上可動刃301と下可動刃302とを有する。下可動刃302は、切断方向となる上可動刃301のX1方向に対して所定量の角度θ(交差角)で組みつけられている。ロールシート1は、上可動刃301と下可動刃302の接触点で切断される。カッターキャリッジ200は、カッターモータ103からベルト102を介して駆動力が伝達され、ガイドレール101に沿って、X1及びX2方向に往復移動可能である。また、下可動刃302は、カッターキャリッジ200を介してベルト102により回転駆動可能な構成である。これにより、下可動刃302、及び下可動刃302に接触する上可動刃301は、ともに回転しながらロールシート1を切断する。
カッターユニット300は、ロールシート1の画像プリント時に、ロールシート1の紙端1aの外側の待機位置P1に待機する。ロールシート1の切断時には、待機位置P1から切断方向となるX1方向に移動することによりロールシート1を切断する。ロールシート1の切断後は、所定の反転位置P2で反転して、待機位置P1までX2方向に移動し、次の切断動作のために待機する。この際、カッターユニット300がX2方向に移動するときは、ロールシート1を切断しない。
カッターモータ103は、後述するエンコーダ104を有し、カッターユニット300のX1及びX2方向に対する位置および移動量を制御することが可能である。すなわち、カッターユニット300の移動量に対するエンコーダ104のパルス数の関係が分かっているので、エンコーダ104のパルス数を計数し、カッターユニット300の位置および移動量を知ることができる。また、待機位置P1の近傍に待機位置センサ106を備えるセンサホルダ105が固定され、カッターユニット300のセンサフラグ部305fを検知することで、正確に待機位置P1にカッターユニット300を停止させることができる。さらに、待機位置センサ106によって、カッターユニット300が待機位置P1にあるか否かを検知することができる。
(カッターユニットの駆動制御)
ここで、図6を参照して、本実施形態の通常の切断時におけるカッターユニットの駆動制御について説明する。
図6は、モータの回転検知部と駆動部構成を示す斜視図である。駆動手段であるカッターモータ103の一端にはモータギア110を有する。他端には同軸上に回転検知部であるエンコーダ104が配置され、エンコーダ104はカッターモータ103と一体的に回転する。エンコーダ104はフィルム材で形成され、外縁部付近には不図示のスリット貫通孔が扇状に並んでいる。また、エンコーダ104のスリット貫通孔は光を通過し、隣接するスリット貫通孔との間は黒塗装により光を遮断する。エンコーダセンサ118の発光部と受光部は、スリット貫通孔を挟むように対向する位置に設けられている。エンコーダセンサ118の発光部から発せられる光が、エンコーダ104の回転に伴い移動するスリット貫通孔を通過する度に受光部に到達し、一体的に回転するモータギア110の回転量を計数することができる。
本実施形態においては、カッターモータ103の出力は最大出力を100%とし、負荷に応じて比例出力されるものとする。カッターモータ103にかかる負荷は、一義的にはトルクであるが、負荷測定手段440である電流計で電流として計測される。制御部400は、フィードバック制御をする。すなわちカッターユニット300の負荷が増大し目標位置との差が大きくなると、目標位置にカッターユニット300を到達させるためにカッターモータ103の出力を上げる。逆にカッターユニット300の負荷が減少した場合、目標位置を通り過ぎるため、カッターモータ103の出力を下げる。このように、直近の位置情報とカッターモータ103の出力を基に、次の指令値に補正を加え、負荷変動に依らず所定の移動ができるように制御する。
次に、図7を参照して、本発明に係る通常の切断時と異常衝突時におけるカッターユニット300の駆動制御について説明する。図7(a)はロールシートの通常の切断時のカッターモータの出力電流値を示す図で、図7(b)は異常衝突時のカッターモータの出力電流値を示す図である。縦軸はモータ出力電流値であり単位はA(アンペア)、横軸は時間であり単位は秒である。通常のロールシートの切断時のモータ出力電流値は、加速開始に伴いゼロから上昇し、等速移動になるのに伴い一定になり切断開始点507まで到達する。カッターユニット300が移動を開始してからロールシートの一端である切断開始点507に到達するまでの領域は非切断領域500である。ロールシートの切断開始時において、上可動刃301及び下可動刃302との接触点である切断点がロールシートに接触し、モータ出力電流値はその直後に最大値Iとなる。カッターユニット300が、切断開始点507を通過すると、モータ出力電流値は、下降しロールシートを切断している切断動作中はほぼ一定の値となる。ここで、ロールシートを切断している切断動作の領域は、切断領域506である。カッターユニット300がロールシートの他端である切断終了点508に到達してロールシートの切断動作が終了すると、モータ出力電流値は、切断動作中よりも下降して一定の値となる。その後、カッターユニット300は反転位置512まで移動し一旦停止すると、電流値はゼロとなる。カッターユニット300がロールシートの他端である切断終了点508から反転位置512に到達するまでの領域は、非切断領域500である。
一方、カッターユニット300がロールシートの切断失敗などにより目標位置に到達出来なくなると、フィードバック制御によりモータ出力電流値は徐々に上昇する。この場合、モータ出力電流値が所定の基準値504を上回ることにより、制御部400にある検知手段(不図示)が基準値504を上回ったことを検知する。この検知により制御部400は、過負荷であると判断しカッターユニット300を緊急停止するためにカッターモータ103の駆動を停止する。この時のモータ出力電流値は、障害物衝突点509から上昇し、予め設定された基準値504を超え(衝突検知点510)、その後最大値に到達してから下降し、ゼロとなる(停止領域511)。基準値504の設定条件は、異常時に速やかに停止させるためできる限り低い方が望ましい。一方で、切断開始時の最大の出力電流値Iより低いと、切断開始時に異常値であると判断し意図せずカッターユニット300を停止させることになる。また、切断開始時の最大の出力電流値Iは、切断するロールシートの種類の他、カッターユニット300の構成部品の部品寸法や組立精度のばらつきにより変動する。そのため、基準値はそれらの変動要因を考慮して設定することが望ましい。本実施形態において、基準値は、切断開始時の最大の出力電流値Iに所定の係数(例えば1.1)を乗じた算出値(1.1×I)となるように設定する。
(ロールシートの種類によるモータ出力電流の違い)
ここで、図8〜図9を参照して、本発明に係るカッターモータの出力について説明する。図8は、ロールシートの種類の違いによる切断時のカッターモータの出力電流値を示した図である。同じ第1の駆動速度で、薄口ロールシートhとそれより厚い厚口ロールシートiを切断している。出力電流値は、それぞれ破線の薄口ロールシートhの出力電流値Lha、実線の厚口ロールシートiの出力電流値Liaである。厚口ロールシートiの場合、切断開始時の出力電流値が薄口ロールシートhに比べて大きな値となる。そのため、薄口ロールシートhの切断開始時の最大の出力電流値Ihaより、厚口ロールシートiの切断開始時の最大の出力電流値Iiaの方が大きい値となる。
この状況で、基準値504が設定されている場合について説明をする。薄口ロールシートhの場合、通常の切断時に基準値504を超えることはないため異常と判断することはない。また、異常時に速やかに停止させることができる。一方、厚口ロールシートiの場合、正常にもかかわらず、切断開始時の最大の出力電流値Iiaが基準値504を超えるため異常と判断してカッターユニット300を停止してしまう。これは、いわゆる誤検知である。ここで、厚口ロールシートiの切断開始時の最大の出力電流値Iiaでも誤検知しない基準値を設定することを考える。この場合、薄口ロールシートhを切断する際に異常が発生すると速やかに停止させることができなくなる。
次に、図9は、カッターユニットの駆動速度の違いによるカッターモータの出力電流値を示した図である。ここでは、厚口ロールシートiを第1の駆動速度、それより遅い第2の駆動速度で切断した場合について説明する。出力電流値は、それぞれ、実線の第1の駆動速度における出力電流値Liaと、一点鎖線の第2の駆動速度における出力電流値Libとなる。
第2の駆動速度で移動させると切断開始時の最大の出力電流値Iibは小さくなる。そのため、第1の駆動速度の切断開始時の最大の出力電流値Iiaより第2の駆動速度の切断開始時の最大の出力電流値Iibの方が小さい値となる。したがって、第2の駆動速度は、切断開始時の最大の出力電流値Iibが基準値504の所定の係数で除した値(例えばIib/1.1)となるように設定する。このようにすることで厚口ロールシートiの場合でも、通常の切断時に異常と判断することなく、異常時に速やかに停止させることができる。すなわち、ロールシートの種類によって駆動速度を変える事で、基準値504を変更することなく、切断動作を正常に終了させることができる。基準値504が設定できる上限値で、これ以上モータ出力電流値を上げることのできない場合に有効な方法となる。
(新規のロールシートの駆動速度設定)
次に図10の駆動速度を変更するためのフローチャートを参照して、新規のロールシートを使用する際の適切な駆動速度を設定する方法について説明する。まず、ユーザーが新規のロールシートを使用する際は、切断開始時の最大の出力電流値Iが分からない。そのため、ロールシートの切断時にカッターモータ103に掛かる負荷の測定を行い、駆動速度を決定する必要がある。
S501工程で、プリント装置100にロールシートをセットした後、給紙動作を行う。給紙動作は、手動で行ってもよいし、操作パネル(不図示)を用いて行ってもよい。
S502工程で、ロールシートの種類の設定を行う。操作パネル(不図示)にロールシートの種類のリストがある場合はリストから種類を選択する。リストとは、例えば普通紙、光沢紙、粘着紙、ラベル紙、フィルム、ビニール、布、不織布などの材質、厚さ、メーカー、製品名などである。リストに所望の種類が無い場合、ユーザーは操作パネル(不図示)からロールシートの種類を入力する。なお、新規のロールシートとは、このプリント装置100において使用したことのないロールシートである。ロールシートの種類の設定を行うとS503工程に進む。
S503工程で、設定したロールシートが測定済みか否かを判定する。プリント装置100に記憶されている情報に設定したロールシートがなければ、新規のロールシートと判断する。ただし、新規のロールシートであってもプリント装置100に駆動速度が予め記憶されている場合には測定が不要となる。逆に、使用したことがあるロールシートであっても、カッターユニット300を交換した場合、何らかの事情で記憶部の記憶がなくなっている場合、異常衝突などの後で再設定をしたい場合は、必要に応じて測定を行う。測定が必要な場合はS504工程に進む。一方、測定が必要なければS510工程に進む。
S504工程で、測定が必要な場合、操作パネルに測定画面(不図示)を表示させる。測定画面には、測定開始ボタン、測定時の初期の駆動速度の入力指示部、測定中止ボタンなどがある。初期の駆動速度は、例えば最大値の35インチ/秒や中心値の20インチ/秒である。測定画面で測定開始ボタンを選択することによって、測定が開始される。
S505工程で、測定を開始するとロールシートを搬送する。ロールシートは、搬送ローラ8によって所定量搬送され、ロールシートの先端は切断手段の下流まで到達する。
S506工程で、駆動速度を設定する。駆動速度の範囲は例えば5〜35インチ/秒である。1回目の測定であれば、初期の駆動速度を設定する。2回目以降の測定でかつS508工程で所定の範囲の上限を超える場合は、現在の設定値から駆動速度を遅くする。逆に下限に満たない場合は、駆動速度を速くする。駆動速度の変更は例えば5インチ/秒である。なお、S508の所定の範囲に近づくように10、5、1インチ/秒と最初に粗く変更し、徐々に細かく変更してもよい。
S507工程で、切断動作を行う。設定した駆動速度で、所望の反転位置P2までカッターユニット300を移動する。その際、負荷測定手段440で、カッターモータ103の出力電流値を測定する。測定結果として、切断開始時の最大の出力電流値Iを得ることができる。なお、測定結果は、所定の時間経過後の出力電流値、所定の時間範囲内の出力電流値の平均などであってもよい。
S508工程で、切断開始時の最大の出力電流値が所定の範囲内であるかを判定する。所定の範囲とは、現在の基準値504を所定の係数で除した範囲(例えば1/1.2〜1/1.1)である。所定の範囲であれば、S510工程に進む。所定の範囲でなければS509工程に進む。なお、駆動速度の下限である5インチ/秒でも測定値が所定の範囲に収まらない場合、新規のロールシートは使用出来ないことをユーザーに通知する。この場合、この種類のロールシートが設置されると、画像をプリントしても切断装置は動作しない。したがって、ユーザー自身がはさみなどで切断することになる。
なお、2回の測定で所定の範囲に収まらない場合、2回の測定による駆動速度と切断開始時の最大の出力電流値関係から、補間処理または補外処理を行うことによって駆動速度を算出してもよい。当然、2回に限らずそれ以上の複数回の測定結果を用いてもよい。
S509工程で、カッターを待機位置P1に戻す。所定の範囲に入らなかった場合は、カッターを待機位置P1に戻した後、S505工程で駆動速度を変更して、再度切断動作を行う。なお、切断に失敗した場合は、S504工程に戻り、手動で初期の駆動速度を設定してもよいし、切断できない種類のロールシートと設定して測定を中止してもよい。
S510工程で、設定したロールシートに応じて、切断時のカッターユニット300の駆動速度を決定する。S508工程で所定の範囲に収まる場合、制御部400にある決定手段が、S506工程で設定した駆動速度を切断するための駆動に関するパラメータである駆動速度と決定する。使用したことのあるロールシートの場合、プリント装置100に記憶されている駆動速度と決定する。決定した駆動速度をロールシートの種類に応じて駆動手段の駆動に関するパラメータとしてプリント装置100の記憶部に記憶する。この結果、一度使用したロールシートを使用する際は、ロールシートの種類を選択する事で、記憶部からパラメータを呼び出すことができる。つまり、再び測定を行うことなく、適切な駆動速度を設定することができる。
S511工程で、終了をする。
なお、本実施形態では、基準値をあらかじめ設定した値としている。しかし、これに限ったものでなく、新しい基準値に変更してもよい。この場合、ロールシートの種類ごとに新しい基準値に対する駆動速度を決めるための測定を行う。
また、駆動速度は2以上であってもよい。例えば、切断開始時までの駆動速度を第3の駆動速度、切断開始後の駆動速度を第4の駆動速度としてもよい。第3の駆動速度のみ下げることで、切断時間が延びるのを防ぐことができる。
さらに、切断のための駆動手段の駆動に関するパラメータがフィードバック制御のフィードバックパラメータとしてもよい。フィードバック制御としては、例えばPID制御がある。フィードバックパラメータである比例係数(P)や微分係数(D)を下げることによって、応答速度が下がるので切断開始時の最大の出力電流値Iを下げることができる。逆に、比例係数や微分係数を上げると、応答速度が上がるので切断開始時の最大の出力電流値Iが上がる。当然、駆動速度の変更に合わせてフィードバックパラメータも変更してよい。
また、本実施形態では、切断するための駆動手段の駆動に関するパラメータが駆動速度とした。しかしこれに限ったものではなく、駆動加速度を制御してもよい。切断開始点507までの距離が短く、駆動速度が上昇する途中で切断開始点507に到達するような場合に適用する。駆動加速度を小さくすることで、切断開始時の最大の出力電流値Iを下げることができる。
さらに、駆動速度を一定にするフィードバック制御に加えて、駆動加速度をゼロにするフィードバック制御を追加することができる。なお、駆動加速度を制御すると、異常時の応答が早くなるため、切断開始時の最大の出力電流値Iが上がることになる。したがって、薄口ロールシートでは、駆動加速度の制御をしていたものを、厚口ロールシートでは駆動加速度の制御を中止する。あるいは、厚口ロールシートでは、フィードバックパラメータである比例係数(P)を薄口ロールシートの場合に比べ下げる。このようにすることで、厚口ロールシートの場合の切断開始時の応答を遅くすることができる。
以上説明したように、本実施例では、新規のロールシートを切断する際に、適切な駆動に関するパラメータでロールシートを切断する事ができる。また、切断するロールシートの種類を変更した場合においても、記憶部からパラメータを読み出すことで、切断動作を正常に終了させることができる。
1 ロールシート
5 切断装置
103 カッターモータ
301 上可動刃
302 下可動刃
440 負荷測定手段

Claims (11)

  1. シート状の媒体を切断する切断手段と、
    前記切断手段を前記媒体の幅方向に移動させるための駆動手段と、を備える切断装置において、
    前記切断手段を移動させて所定の媒体を切断する際の前記駆動手段の負荷を測定する負荷測定手段と、
    前記負荷測定手段によって測定した測定結果に基づいて、当該所定の媒体を切断するための前記駆動手段の駆動に関するパラメータを決定する決定手段を有することを特徴とする切断装置。
  2. 前記パラメータが、駆動速度、駆動加速度、フィードバックパラメータの少なくとも1つであることを特徴とする請求項1記載の切断装置。
  3. 前記パラメータが、切断開始時と切断開始後で異なることを特徴とする請求項2記載の切断装置。
  4. 前記負荷測定手段が、前記所定の媒体を、異なる前記パラメータで切断する際の前記負荷を測定することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の切断装置。
  5. 前記負荷測定手段が、前記パラメータが駆動速度である場合に、前記所定の媒体を切断する際の負荷が所定の範囲の上限を超える場合に駆動速度を遅くし、当該所定の範囲の下限に満たない場合に当該駆動速度を速くして測定することを特徴とする請求項4記載の切断装置。
  6. 前記パラメータが駆動速度であって、複数回の前記測定結果から補間処理または補外処理によって当該駆動速度を算出することを特徴とする請求項4または5記載の切断装置。
  7. 前記負荷が基準値を超えた場合に前記駆動手段を停止する制御部を備えることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の切断装置。
  8. 前記パラメータが、前記所定の媒体を切断する際の負荷が前記基準値を超えないように決定されることを特徴とする請求項7記載の切断装置。
  9. 前記パラメータが駆動速度であって、前記所定の媒体を切断する際の切断開始時の最大の出力電流値が前記基準値を所定の係数で除した値を超えないように当該駆動速度が決定されることを特徴とする請求項7記載の切断装置。
  10. 前記媒体の種類に応じて前記パラメータを記憶する記憶部を有することを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の切断装置。
  11. 前記媒体に画像をプリントする画像プリント部を備え、請求項1乃至10の何れか1項に記載の切断装置によって、前記画像プリント部により画像をプリントされた前記媒体を切断することを特徴とするプリント装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020163640A (ja) * 2019-03-28 2020-10-08 サトーホールディングス株式会社 プリンタ、プリンタの制御方法、及びプログラム

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