JP2020000858A - 姿勢調整器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、ぶら下がりによる鉛直方向の身体の引き伸ばしのみならず、あらゆる方向からの身体の引き伸ばしが可能であるばかりではなく、同時に、足及び/又は脚を使用する運動をも併用することにより、筋肉のストレッチ幅の拡大及び関節の可動域の拡大を図ることができ、著しく効果的な人体の姿勢調整を可能とした、姿勢調整器具を提供する。【解決手段】本発明は、(a)基台から上方に向って垂直に備えられた棒状体、及び、該棒状体に接続され、かつ、基台に対して平行に備えられた棒状体から構成された中空の構造体、並びに、(b)自転車式足回転運動装置、足水平回転運動装置、足踏込運動装置、ベルトコンベア式歩行運動装置、足前後水平移動運動装置、及び、足左右水平移動運動装置から選ばれる足及び/又は脚運動装置を備え、上記の中空の構造体(a)の内部であって、かつ、上記の基台上に装置(b)を備える姿勢調整器具に関する。【選択図】図14

Description

本発明は、姿勢調整器具に関し、更に詳しくは、中空の構造体、例えば、外側が棒状体により構成された中空の構造体と、各種の足及び/又は脚運動装置、例えば、自転車式足回転運動装置、足水平回転運動装置、足踏込運動装置、ベルトコンベア式歩行運動装置、足前後水平移動運動装置、足左右水平移動運動装置等とを組み合わせた姿勢調整器具に関する。
従来、人体の体形維持のための装置として、例えば、ぶら下がり健康器が一般的に知られている。このぶら下がり健康器とは、簡単に言えば、背の高い鉄棒のようなものであり、上部の水平な棒状体を把持してぶら下がって、全身、とりわけ、背骨を引き伸ばして、体形を修正して人体本来の体形を維持しようとするものである。かかるぶら下がり健康器は、背骨を引き伸ばすという点に関しては効果を発揮し得るが、体全体を人体本来の体形に復元するためには十分であるとは言えなかった。
かかる欠点を解決するために、このようなぶら下がり健康器を改良した種々の健康器具が知られている。例えば、床上に設置されるベースフレームと、該ベースフレーム上の運動空間に配置されユーザの足を弾性的に支持する板面を有する弾発板と、該弾発板の背後近傍においてベースフレームから起立された支柱と、該支柱の上端部に連結され運動空間の上方でユーザのぶら下がりを可能とする握りバーとを備えた健康運動器具であり、前記弾発板は、板面をほぼ水平姿勢とした状態で前記運動空間を占める使用位置と、板面を支柱に沿うようにほぼ鉛直姿勢とした状態で前記運動空間から退避する格納位置との間で、姿勢を変更自在とする姿勢変換手段を備えて成ることを特徴とする健康運動器具(特許文献1)、本体フレームが略鉛直方向に垂立する本体部枠体と、この本体部枠体を下方で支持する支持脚部枠体とからなり、本体部枠体の下部には、2つの足載せ部が設けられ、この足載せ部のそれぞれは、上下方向に移動する上下移動体の下端部に設けられており、上下移動体の上端部にはプーリーが固定され、本体部枠体の上部横フレームにその一方端部が固定されたワイヤーが前記プーリーを介して、上方に折り返して上部横フレームに固定されている上部プーリーを介して下方に折り返し、そのワイヤーの他端部に引き下げ用把持部を設け、前記足載せ部に左右の足を乗せて、前記引き下げ用把持部のそれぞれを左右の手で把持し、それぞれの引き下げ用把持部を下方に引き下げると、それぞれの足載せ部が上方に引き上げられることを特徴とする上下肢用健康器具(特許文献2)、及び、基台またはこれに立設した立上枠に、無端状歩行板上を歩行するように構成した歩行運動器具、左右の踏板を上下方向に交互に踏み込むように構成した足踏運動器具、左右の踏板を前後方向に交互に平行移動するように構成した揺動運動器具、あるいは左右の踏板をハの字状又は平行に開くように構成した開閉運動器具、のいずれか1つ、またはこれらの組み合わせから成る健康器具において、上記基台またはこれに立設した立上枠に、ぶら下がり用棹を取り付けたことを特徴とする健康器具(特許文献3)等が提案されている。しかし、これらの健康器具においても、体全体を人体本来の体形に維持し、十分な姿勢調整をするためには、なお十分であるとは言えなかった。とりわけ、いわゆるインナーマッスルと呼ばれる筋肉に作用して、該筋肉を本来の形態に復元しかつ活性化して、体全体の体形を本来の姿に復元して維持することにより、姿勢調整を達成することはほぼ不可能であった。
特開2006−136608号公報 特開2010−273795号公報 特開2002−759号公報
本発明は、ぶら下がりによる鉛直方向の身体の引き伸ばしのみならず、あらゆる方向からの身体の引き伸ばしが可能であるばかりではなく、同時に、足及び/又は脚を使用する各種運動をも併用することにより、筋肉のストレッチ幅の拡大及び関節の可動域の拡大を図ることができ、それにより、いわゆるインナーマッスルと呼ばれる筋肉にまで容易に作用せしめることができて、著しく効果的な人体の姿勢調整を可能とした、姿勢調整器具を提供するものである。
本発明者は、上記従来の健康器具等の使用では、人間の体全体を人体本来の体形に維持して、十分な姿勢調整を達成することができないのは、如何なる理由によるものかを検討した結果、従来の健康器具等では、人体のいわゆるインナーマッスルと呼ばれる筋肉にまで十分に作用することができないためではないかと考えた。そして、本発明者は、如何にすれば、インナーマッスルに効果的に作用し得るのかを更に検討した結果、ぶらさがり運動のような、鉛直方向のみから人体を引き伸ばす運動のみでは、インナーマッスルには十分に作用し得ないのはもちろんのこと、ぶら下がり運動と、その他の運動、例えば、足踏み運動、跳躍運動、歩行運動、足搖動運動又は足開閉運動等とを単に組み合わせても、インナーマッスルには効果的に作用し得ないことを見出し、そして、単にぶら下がり運動のように鉛直方向のみから人体を引き伸ばすばかりではなく、その他あらゆる方向からの引き伸ばしを組み合わせ、更に、それに加えて、上記その他の運動、即ち、足及び/又は脚を使用する各種運動を取り入れれば、効果的にインナーマッスルに作用することができて、体全体を人体本来の体形に維持し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、
(1)(a)基台(2)から上方に向って略垂直に備えられた1本以上の棒状体(1)、及び、該棒状体(1)に接続され、かつ、基台(2)に対して略平行に備えられた1本以上の棒状体(1’)から構成された中空の構造体、
並びに、
(b)自転車式足回転運動装置(b1)、足水平回転運動装置(b2)、足踏込運動装置(b3)、ベルトコンベア式歩行運動装置(b4)、足前後水平移動運動装置(b5)、及び、足左右水平移動運動装置(b6)から選ばれる足及び/又は脚運動装置を備え、
上記の中空の構造体(a)の内部であって、かつ、上記の基台(2)上に装置(b)を備えることを特徴とする姿勢調整器具(A)である。
好ましい態様として、
(2)上記中空の構造体(a)が、基台(2)から上方に向って略垂直に備えられた1〜6本の棒状体(1)、及び、該棒状体(1)に接続され、かつ、基台(2)に対して略平行に備えられた1〜24本の棒状体(1’)から構成される、上記(1)記載の姿勢調整器具(A)、
(3)上記中空の構造体(a)が、基台(2)から上方に向って略垂直に備えられた1〜4本の棒状体(1)、及び、該棒状体(1)に接続され、かつ、基台(2)に対して略平行に備えられた1〜16本の棒状体(1’)から構成される、上記(1)記載の姿勢調整器具(A)、
(4)上記中空の構造体(a)が、棒状体(1)に接続され、かつ、基台(2)に対して略平行に備えられた棒状体(1’)同士を接続する別の棒状体(1”)を更に備える、上記(1)〜(3)のいずれか一つに記載の姿勢調整器具(A)、
(5)上記中空の構造体(a)が、中空の多角柱状構造体である、上記(1)〜(4)のいずれか一つに記載の姿勢調整器具(A)、
(6)上記中空の構造体(a)が、二つの底面及び各側面を形成する各辺が棒状体(1,1’)により構成された中空の多角柱状構造体である、ここで、該中空の多角柱状構造体の、上記基台(2)側の底面を形成する辺の一部又は全部が棒状体(1’)を備えていなくてもよい、上記(1)〜(4)のいずれか一つに記載の姿勢調整器具(A)、
(7)上記中空の多角柱状構造体が、中空の四角柱状構造体、中空の五角柱状構造体又は中空の六角柱状構造体である、上記(6)記載の姿勢調整器具(A)、
(8)上記中空の構造体(a)が、中空の四角柱状構造体である、上記(1)〜(4)のいずれか一つに記載の姿勢調整器具(A)、
(9)上記の中空の構造体(a)が、中空の略円柱状構造体である、上記(1)〜(4)のいずれか一つに記載の姿勢調整器具(A)、
(10)上記の中空の構造体(a)が、二つの底面の円周部が棒状体(1’)により構成され、かつ、側面部分に底面に対して略垂直な複数の棒状体(1)が備えられた中空の略円柱状構造体である、ここで、該中空の略円柱状構造体の、上記基台(2)側の底面の円周部を構成する棒状体(1’)を備えていなくてもよい、上記(1)〜(4)のいずれか一つに記載の姿勢調整器具(A)、
(11)上記の中空の略円柱状構造体が、中空の円柱状構造体、中空の楕円柱状構造体又は中空の長円柱状構造体である、上記(10)記載の姿勢調整器具(A)、
(12)上記の中空の略円柱状構造体が、中空の長円柱状構造体である、上記(10)記載の姿勢調整器具(A)、
(13)上記棒状体(1,1’,1”)の長さ方向に垂直な断面形状が、略円形又は多角形である、上記(1)〜(12)のいずれか一つに記載の姿勢調整器具(A)、
(14)上記棒状体(1,1’,1”)の長さ方向に垂直な断面の最大外径が、20mm〜200mmである、上記(1)〜(13)のいずれか一つに記載の姿勢調整器具(A)、
(15)上記棒状体(1,1’,1”)の長さ方向に垂直な断面の形状及び最大外径が、全て同一である、上記(1)〜(14)のいずれか一つに記載の姿勢調整器具(A)、
(16)一端にV字状乃至U字状の屈曲部を備え、かつ、他端に手首用締め付けバンドを備えた、略四角形状の平板から構成され、かつ、上記屈曲部の開口部の内径が、上記中空の構造体(a)を構成する棒状体(1,1’,1”)の外径以上である付属品を、更に備え、ここで、該付属品は、棒状体(1,1’,1”)と使用者の手首とを接続可能である、上記(1)〜(15)のいずれか一つに記載の姿勢調整器具(A)、
(17)一端に棒状体(1,1’,1”)接続用留め具を備え、かつ、他端に胴体用締め付けバンドを備えた紐状物乃至帯状物から構成される付属品を、更に備え、ここで、該付属品は、上記の中空の構造体(a)を構成する棒状体(1,1’,1”)と使用者の胴体とを接続可能である、上記(1)〜(16)のいずれか一つに記載の姿勢調整器具(A)、
(18)一端に棒状体(1,1’,1”)接続用留め具を備え、かつ、他端に胴体用締め付けバンドを備えた紐状物乃至帯状物から構成される付属品を、上記足及び/又は脚運動装置(b)に代えて備え、ここで、該付属品は、上記の中空の構造体(a)を構成する棒状体(1,1’,1”)と使用者の胴体とを接続可能である、上記(1)〜(16)のいずれか一つに記載の姿勢調整器具(A)
を挙げることができる。
本発明の姿勢調整器具によれば、身体の鉛直方向の引き伸ばしのみならず、それ以外のあらゆる方向からの身体の引き伸ばしが可能であるばかりではなく、同時に、足及び/又は脚を使用する運動をも併用し得ることにより、筋肉のストレッチ幅の拡大及び関節の可動域の拡大を図ることができ、それにより、いわゆるインナーマッスルと呼ばれる筋肉にまで容易に作用することができて、著しく効果的に人体の姿勢調整を可能にすることができる。また、単一的な運動のみならず複数の運動を組み合せることにより、筋肉及び/又は関節の引き伸ばしを効果的に実施することができ、かつ、同時に、中空の構造体を構成する棒状体を種々の体位で把持することにより、更に筋肉及び/又は関節の引き伸ばしの可動域が広がる。そして、種々の器具の組み合せにより各部位の筋肉及び/又は関節の連動性が生じて合理的な体幹トレーニングが可能となり、姿勢及び身体バランスを調整することができ、例えば、脊柱起立筋に作用して刺激を与え、それにより、猫背の解消や骨盤のゆがみを直して、効果的な姿勢矯正を成し遂げることができる。また、本発明の姿勢調整器具によれば、腰痛等の軽減及び解消にも有効であるばかりではなく、筋力アップ、ストレッチ、姿勢調整、X脚O脚の改善、肩こり、便秘、腰痛、ひざ痛の改善に効果的である。また、上記の身体的不調から生ずるストレスの解消にも有効である。
図1は、中空の構造体(a)(四角柱状構造体)の一実施態様を示した概略図である。 図2は、本発明の姿勢調整器具を構成する中空の構造体(a)の他の実施態様を示した概略図である。 図3は、本発明の姿勢調整器具を構成する中空の構造体(a)の他の実施態様を示した概略図である。 図4は、本発明の姿勢調整器具を構成する中空の構造体(a)の他の実施態様を示した概略図である。 図5は、本発明の姿勢調整器具を構成する中空の構造体(a)(長円柱状構造体)の他の実施態様を示した概略図である。 図6は、本発明の姿勢調整器具を構成する中空の四角柱状構造体(a)の他の実施態様を示した概略図である。 図7は、自転車式足回転運動装置(b1)の一例を示した概略図である。 図8は、足左右水平回転運動装置(b2)の一例を示した概略図である。 図9は、本発明で使用する足水平回転運動装置(b2)の一例の側面方向から見た断面図である。 図10は、足上下踏込運動装置(b3)の一例を示した概略図である。 図11は、本発明で使用する足踏込運動装置(b3)の従来型(II)と改良型(I)の夫々の側面方向から見た断面の一例を模式的に示した図である。 図12は、ベルトコンベア式歩行運動装置(b4)の一例を示した概略図である。 図13は、足前後水平移動運動装置(b5)の一例を示した概略図である。 図14は、中空の四角柱上構造体(a)と自転車式足回転運動装置(b1)との組み合わせの一例を示した概略図である。 図15は、中空の構造体(a)を構成する棒状体(1,1’,1”)と使用者の手首とを接続可能な付属品(c)の一例を示した概略図である。 図16は、中空の四角柱状構造体(a)と、中空の四角柱状構造体(a)を構成する棒状体(1,1’,1”)と使用者の胴体とを接続可能な付属品(d)との組み合わせを示した概略図である。 図17は、中空の構造体(a)として、中空の四角柱状構造体を備え、かつ、足及び/又は脚運動装置(b)として、ベルトコンベア式歩行運動装置(b4)を備えた姿勢調整器具(A)の概略図である。 図18は、比較例における使用者の体位を正面方向から見た概略図である。 図19は、実施例における使用者の体位の変化を示した概略図である。
本発明の姿勢調整器具(A)は、基台(2)から上方に向って略垂直に備えられた1本以上の棒状体(1)、及び、該棒状体(1)に接続され、かつ、基台(2)に対して略平行に備えられた1本以上の棒状体(1’)から構成された中空の構造体(a)を備える。ここで中空とは、構造体(a)の中に、少なくとも、下記において詳細に説明する足及び/又は脚運動装置(b)を設置し得、かつ、使用者(人)が、該運動装置(b)上に起立して又は座って存在し得る空間を有することを言う。基台(2)から上方に向って略垂直に備えられた棒状体(1)は、好ましくは1〜6本、より好ましくは1〜4本備えられており、一方、該棒状体(1)に接続され、かつ、基台(2)に対して略平行に備えられた棒状体(1’)の数は特に制限されるものではないが、好ましくは1〜24本、より好ましくは1〜16本備えられており、かつ、いずれの棒状体(1,1’)も、運動の内容及び使用者(人)の身長等の体格等に依存して、適宜、その本数を増減することができる。これらの1本の棒状体(1,1’)は、径の異なる複数の棒状体を組み合わせることにより伸縮可能に構成することもできる。また、棒状体(1)に接続され、かつ、基台(2)に対して略平行に備えられた棒状体(1’)同士を更に別の棒状体(1”)で接続することもできる。該別の棒状体(1”)は、基台(2)に対して略平行に備えられた棒状体(1’)に対して任意の角度で接続することができるが、好ましくは、垂直又は平行方向に接続される。ここで、上記いずれの棒状体(1,1’,1”)も、必ずしも直線状である必要はなく、屈曲又は湾曲していてもよい。上記中空の構造体(a)は、基台(2)と一体的に構成されていてもよく、また、基台(2)とは別個に構成されていてもよい。ここで、基台(2)は、下記において詳細に説明する各種の足及び/又は脚運動装置(b)を載置するものであることから、通常、所定の強度を有する平板、例えば、木製、プラスチック製、セラミック製、金属製等の平板から構成されており、中空の構造体(a)が基台(2)とは別個に構成されている場合においては、基台(2)として、例えば、室内の床等を使用することができ、また、場合によっては、屋外に設置し、地面を基台(2)として使用することができ、その上に中空の構造体(a)及び足及び/又は脚運動装置(b)を載置して、姿勢調整器具(A)を構成することもできる。ここで、棒状体(1,1’,1”)は、好ましくは、使用者が片手又は両手で把持可能に形成されており、使用者が把持可能であれば、その長さ方向に垂直な断面形状は、略円形、例えば、円形、楕円形、長円形等であってもよく、又は、多角形、例えば、3〜32角形等であってもよい。該棒状体(1,1’ ,1”)に付属品を取り付けるために便利であること、入手及び製作が容易なこと等から、該断面形状は略円形であることが好ましい。また、上記断面の最大外径は、中空の構造体(a)を構成する棒状体の本数、子供用若しくは大人用、実施する運動の種類及び内容等により異なるが、通常、20mm〜200mm程度、好ましくは20〜50mmである。ここで、最大外径とは、円形であれば、その直径であり、楕円形又は長円形であれば、その長径であり、多角形であれば、任意の二つの頂点を結ぶ線分の最大の長さである。棒状体(1,1’,1”)の材質としては、人が把持し、また、付属物を取り付け、かつ、それを引っ張るなどして応力がかけられた際に十分な強度を有するものであれば、特に制限はなく、例えば、金属、プラスチック、木等が使用される。また、棒状体(1,1’,1”)の長さ方向に垂直な断面の形状及び最大外径は、好ましくは、全て同一である。
上記中空の構造体(a)としては、例えば、二つの底面及び各側面を形成する各辺が棒状体(1,1’)により構成された、その中に足及び/又は脚運動装置(b)を設置し得、かつ、使用者がその中に入ることが可能な中空の多角柱状構造体が挙げられる。ここで、中空の多角柱状構造体としては、好ましくは、中空の四角柱状構造体、五角柱状構造体又は六角柱状構造体が挙げられる。製作が容易等の観点から、より好ましくは、中空の四角柱状構造体が使用される。ここで、中空の四角柱状構造体を例に挙げれば、四角柱の頂部及び底部を構成する両底面の四角形を形成する夫々4つの各辺、及び、該四角柱の各側面を形成する4つの四角形の各辺が棒状体(1,1’)により構成されており、該四角柱はいわゆる箱型であって、その内部は中空となっており、使用者、即ち、人が該中空部分に入って中から、両手又は片手で、これらの棒状体(1,1’)を把持することができるようになっている。また、必要に応じて、上記中空の四角柱状構造体は、棒状体(1)に接続され、かつ、基台(2)に対して略平行に備えられた棒状体(1’)を、更に、各側面に好ましくは1〜8本備えることができ、かつ、基台(2)から上方に向って略垂直に備えられた棒状体(1)を、更に、各側面に好ましくは1〜2本備えることができる。加えて、棒状体(1)に接続され、かつ、基台(2)に対して略平行に備えられた棒状体(1’)同士を接続する別の棒状体(1”)を、好ましくは1〜10本備えることもできる。これにより、使用者は、各方向の棒状体(1,1’,1”)を両手又は片手で把持することができて、種々の体位を容易に取ることができ、かつ、その体位を容易に維持することができる。また、中空の四角柱状構造体の、基台(2)から上方に向って略垂直に備えられた1本以上の棒状体(1)は、基台(2)に一体的に設置されて、該基台(2)から略垂直に備えることもできる。この場合には、該四角柱状構造体の底部に位置する底面の各辺を棒状体(1’)で構成しなくてもよい。図1には、中空の四角柱状構造体(a)の一実施態様を示した。図1に示した中空の四角柱状構造体(a)は、基台(2)から上方に向って略垂直に備えられた棒状体(1)の4本と、基台に対して略平行に備えられた棒状体(1’)の12本とから構成されており、これに加えて、更に、基台(2)に対して略平行に備えられた棒状体(1’)同士を更に接続する別の棒状体(1”)を2本備えている。図1に示した中空の四角柱状構造体(a)は、基台(2)とは別個に形成されている。基台(2)に一体的に設置される場合には、基台(2)に対して略垂直に備えられた4本の棒状体(1)は、基台(2)に接続されて、好ましくは、基台(2)中に挿入されて固定される。従って、中空の四角柱状構造体(a)の底面を構成する4本の棒状体(1’)は不要となる。また、図1に示した中空の四角柱状構造体(a)において、更に、その側面に基台(2)に対して略垂直に備えられた棒状体(1)、基台(2)に対して略平行に備えられた棒状体(1’)、及び、基台(2)に対して略平行に備えられた棒状体(1’)同士を接続する別の棒状体(1”)を備えることもできる。
他の実施態様として、基台(2)から上方に向って略垂直に備えられた棒状体(1)を、基台(2)の相対する位置に2本設け、該2本の棒状体(1)の夫々に、基台(2)に対して略平行な棒状体(1’)を、相対する位置に複数本接続し、かつ、相対する位置にある、基台(2)に対して略平行な棒状体(1’)同士が、略平行かつ略同一寸法になるように構成して、更に、これらの相対する位置にある、基台に対して略平行な棒状体(1’)の端部同士を、基台(2)に対して略平行な棒状体(1’)及び基台(2)に対して略垂直な別の棒状体(1”)で接続して四角柱状とした中空の構造体(a)とすることもできる。その一例を図2に示した。更には、基台(2)から上方に向って略垂直に備えられた棒状体(1)として、太くかつ強度の大きい1本の棒状体を使用し、これを基台(2)の任意の位置、例えば、基台の前方端又は後方端に設置して、これを基軸として、基台(2)に対して略平行な棒状体(1’)を接続して、中空の構造体(a)を構成することもできる。その一例を図3に示した。また、基台(2)からその上方に向って略垂直に備えられた棒状体(1)を、基台から所定の高さの位置で円弧状(アーチ状)に屈曲させて、他端を基台(2)に略垂直に設けることも可能であり、かかる態様の構造も本発明の範囲に含まれる。その一例を図4に示した。図4に示した中空の構造体(a)においては、基台(2)からその上方に向って略垂直に備えられた棒状体(1)を2本備え、かつ、棒状体(1)に接続され、かつ、基台(2)に対して略平行に備えられた棒状体(1’)を6本備えている。
また、中空の構造体(a)としては、例えば、二つの底面を略円形とし、その円周部が、基台(2)に対して略平行に備えられた棒状体(1’)により構成され、かつ、側面部分に基台(2)から上方に向って略垂直な1本以上の棒状体(1)が備えられた、使用者がその中に入ることが可能な中空の略円柱状構造体が挙げられる。ここで、中空の略円柱状構造体としては、例えば、底面が円形の円柱状構造体、底面が楕円形の楕円柱状構造体、又は、底面が長円の長円柱状構造体が挙げられる。ここで、長円柱状構造体を例に挙げれば、長円柱状構造体は、頂部及び底部を構成する両底面の長円形をなす、夫々1つの円周部が棒状体(1’)により形成されており、かつ、該二つの円周部により構成される長円柱の側面部分に両底面に対して略垂直な、1本以上の、好ましくは1〜10本の棒状体(1)が備えられている。そして、該長円柱はいわゆる箱型であって、その内部は中空になっており、使用者、即ち、人が該中空部分に入って、両手又は片手で、これらの棒状体(1,1’)を把持することができるようになっている。また、必要に応じて、上記の中空の略円柱状構造体は、その側面に、基台に対して略水平方向に更に複数の棒状体(1’)を、好ましくは1〜20本備えることができる。この際、側面に備えられる棒状体は、二つの底面の円周部を形成する棒状体と略平行となる。また、上記中空の多角柱状構造体と同様に、基台に対して略垂直に備えられた複数の棒状体は、基台(2)自体に一体的に設置されて、該基台(2)から略垂直に備えることもできる。この場合には、該略円柱状構造体の底部に位置する底面の円周部を構成する棒状体(1’)はなくてもよい。図5には、長円柱状構造体の一例を示した。
図6には、本発明の姿勢調整器具(A)を構成する中空の構造体(a)の他の実施態様を示した。該中空の構造体(a)は、四角柱状構造体であり、上側部分と下側部分とに分かれており、上側部分が上下に移動可能な構造となっており、使用者の身長及び運動の種類に合わせて該中空の構造体(a)の高さを、自動又は手動により調節することができるようになっている。また、運動の種類に合わせて、中空の構造体(a)の高さばかりではなく、長さ及び幅も自動又は手動により調節することができるようになっている。更に、棒状体(1’)の数を増やしたり減らしたりすることができ、かつ、棒状体(1’)を移動して、その位置を変更することができるように構成することもできる。
本発明の姿勢調整器具(A)は、自転車式足回転運動装置(b1)、足水平回転運動装置(b2)、足踏込運動装置(b3)、ベルトコンベア式歩行運動装置(b4)、足前後水平移動運動装置(b5)、及び、足左右水平移動運動装置(b6)から選ばれる足及び/又は脚運動装置(b)を備える。これらの足及び/又は脚運動装置(b)は、当業者に周知であり、本発明においては、これら周知の足及び/又は脚運動装置(b)を使用することができる。
上記の自転車式足回転運動装置(b1)とは、通常、一又は一対の足載置台(ペダル)(3)、好ましくは左右一対の足載置台(3)を備え、該足載置台(3)が基台(2)に対して略垂直方向に回転可能な構造になっている据え置き型の自転車式運動装置であり、通常、室内トレーニング用据え置き型自転車と称されているものであり、例えば、フィットネスバイク、エクササイズバイク、エアロバイク(登録商標)等と称されているものが挙げられる。使用者は、自転車式足回転運動装置(b1)の椅子(サドル)(4)部分に腰掛け、左右両足を一の足載置台(3)上に載せ、又は、左右の足を別々に一対の足載置台(3)上に載せ、該足載置台(3)を使用者により、又は、モーターの動力により回転させて、足及び/又は脚の運動をすることができる。また、足載置台(ペダル)(3)には、任意の負荷をかけることができ、使用者に依存して、該負荷を調節することができる。図7には、自転車式足回転運動装置(b1)の一例を示した。図7に示した自転車式足回転運動装置(b1)は、椅子(サドル)(4)を上下及び前後に移動することができ、また、足載置台(ペダル)(3)を使用者に対して前後方向へと略円弧状に移動することもでき、更には、背もたれ(5)を備えていてもよく、該背もたれ(5)は上下に移動することができると共に、背もたれ(5)自体の角度をも調節することができる。これにより、夫々の使用者に適合した運動を可能にすることができる。
上記の足水平回転運動装置(b2)とは、通常、一又は一対の足載置台(6)を備え、該足載置台(6)が、夫々一の軸を中心として、基台(2)に対して略水平方向、即ち、水平方向に左右360度以上回転可能な構造になっており、好ましくは、所定の角度、例えば、30〜240度、好ましくは90〜180度で左右反復回転可能な構造になっている据置型の運動装置であり、例えば、ツイスター、ツイスト運動盤、ツイストボード等と呼ばれているものが挙げられる。使用者は、足水平回転運動装置(b2)の一の足載置台(6)上に左右両足を載せ、又は、一対の足載置台(6)上に左右の足を別々に載せて、該足載置台(6)上に立ち又は屈んで、該足載置台(6)を使用者により、又は、モーターの動力により、基台(2)に対して略水平方向に左右に回転、好ましくは、上記所定の角度で左右に反復回転させて、足及び/又は脚の運動をすることができる。これにより、足及び/又は脚の運動ばかりではなく、腰回りの運動、腹回りの運動、ひいては全身の捻り運動をも伴うことができる。図8には、足水平回転運動装置(b2)の一例を示した。図8に示した足水平回転運動装置(b2)は、一の足載置台(6)を備える形式のものであり、該一の足載置台(6)上に左右両足を夫々載せる部分が設けられており、使用者はこの部分に左右両足を載せて、足を基台(2)に対して略水平方向に、左右に回転させて運動することできる。図9には、本発明で使用する足水平回転運動装置(b2)の一例の垂直方向の断面図を示した。図9に示すように、足載置台(6)の踵の位置が水平より高くなるように形成されている。踵の位置の高さ(h)は、好ましくは10〜15cmである。これにより、つま先立ちで足を水平方向に反復回転する運動をすることが可能となり、通常の市販品のように踵の位置がつま先の位置とほぼ同一の高さの足水平回転運動装置と比較して、著しく効果的に全身の捻り運動をすることができる。
上記の足踏込運動装置(b3)とは、通常、一又は一対の足載置台(ステップ)(7)を備え、好ましくは左右一対の足載置台(7)を備え、該足載置台(7)が、その前端乃至後端を支点として、前端又は後端が円弧を描くように、基台(2)に対して上下方向に移動(踏込)可能な構造、又は、該足載置台(7)が、基台(2)に対して略平行に上下方向に移動(踏込)可能な構造になっている据置型の運動装置であり、例えば、ステッパー等と称されているものが挙げられる。使用者は、足踏込運動装置(b3)の一の足載置台(7)上に左右両足を載せ、又は、一対の足載置台(7)上に左右の足を別々に載せて、該足載置台(7)上に立ち又は屈んで、該足載置台(7)を使用者により、又は、モーターの動力により、足のつま先側乃至かかと側を支点として、左右両足を同時に又は交互に、足のつま先若しくはかかとが円弧を描くように、基台(2)に対して上下方向に踏み込むことにより、又は、該足載置台(7)を、基台(2)に対して略平行に保ちつつ、左右両足を同時に又は交互に基台(2)に対して上下方向に踏み込むことにより、足及び/又は脚の運動をすることができる。図10には、足踏込運動装置(b3)の一例を示した。図10に示した足踏込運動装置(b3)は、左右一対の足載置台(7)が備えられており、該載置台(7)はその先端部分、即ち、足のつま先近傍を支点として、該載置台(7)の末端部分、即ち、足の踵近傍が、鉛直方向に円弧を描くように上下に移動可能な構造になっており、使用者が、左右両足で一対の足載置台(7)を交互に踏み込むことにより、足踏込運動をすることができる。一方、足のつま先と踵を上記とは反対にして使用すれば、足の踵近傍を支点として、足のつま先部分を鉛直方向に円弧を描くように上下に移動することもまた可能である。また、図11には、本発明において使用する足踏込運動装置(b3)の一例の垂直方向の断面図を模式的に示した。右図(II)は従来型の足踏込運動装置(b3)である。該足踏込運動装置(b3)は、使用者が左右の足を別々に一対の足載置台(7)上に載せ、足載置台(7)の前端を支点として後端が円弧を描くように円周方向に、左右両足を交互に又は同時に上下に踏み込み可能な構造になっている装置である。左図(I)の改良型の足踏込運動装置(b3)では、完全に踏み込んだ際の水平方向からの角度を、右図の従来型の足踏込運動装置(b3)の25度より大きくしたものである。該角度は、好ましくは30〜50度であり、通常45度程度に設定される。該角度を大きくすることにより、ふくらはぎの筋肉を伸ばし及び/又は縮める運動に著しく効果を有する。
上記のベルトコンベア式歩行運動装置(b4)とは、通常、一又は一対の無端状歩行板(エンドレスベルト)(8)を備え、好ましくは一の無端状歩行板(8)を備え、該無端状歩行板(8)が、二つの軸、いわゆるヘッドプーリーとテールプーリーを支軸として連続回転可能な構造となっている据置型の運動装置である。該無端状歩行板(8)は、通常、モーターの動力により回動され、かつ速度調節及び/又は傾斜調節が可能なように構成されており、例えば、トレッドミル、ルームランナー、ランニングマシーン、ジョギングマシーン、ウォーキングマシーン等と称されているものが挙げられる。使用者は、ベルトコンベア式歩行運動装置(b4)の一の無端状歩行板(8)上に左右両足を載せ、又は、一対の無端状歩行板(8)上に左右の足を別々に載せて、該無端状歩行板(8)上に立ち、該無端状歩行板(8)を通常モーターの動力により回動させ、所望により、速度及び/又は傾斜を変更して、該無端状歩行板(8)上を使用者が歩行又は走行して、足及び/又は脚の運動をすることができる。図12には、ベルトコンベア式歩行運動装置(b4)の一例を示した。
上記の足前後水平移動運動装置(b5)とは、通常、一又は一対の足載置台(9)を備え、好ましくは左右一対の足載置台(9)を備え、該足載置台(9)が、基台(2)に対して略水平、かつ、使用者に対して前後方向に往復移動(運動)可能な構造になっている据置型の運動装置であり、例えば、特開2002−325860号公報記載の歩行運動装置、特開2002−759号公報記載の搖動運動装置等が挙げられる。使用者は、足前後水平移動運動装置(b5)の一の足載置台(9)上に左右両足を載せ、又は、一対の足載置台(9)上に左右の足を別々に載せて、該足載置台(9)上に立ち又は屈んで、該足載置台(9)を使用者により、又は、モーターの動力により、基台(2)に対して略水平方向に、両足を同時に又は左右交互に、前後方向に往復移動(運動)させて、足及び/又は脚の運動をすることができる。図13には、足前後水平移動運動装置(b5)の一例を示した。
上記の足左右水平移動運動装置(b6)とは、通常、一又は一対の足載置台(10)を備え、好ましくは左右一対の足載置台(10)を備え、該足載置台(10)が、基台(2)に対して略水平、かつ、使用者に対して左右方向に往復移動(運動)可能な構造になっている据置型の運動装置である。一の足載置台(10)を備える場合には、使用者は、足左右水平移動運動装置(b6)の一の足載置台(10)上に左右両足を載せ、該足載置台(10)上に立ち又は屈んで、該足載置台(10)を使用者により、又は、モーターの動力により、基台(2)に対して略水平方向に、左右両足を同時に左右方向に往復移動(運動)させ、また、一対の足載置台(10)を備える場合には、使用者は、足左右水平移動運動装置(b6)の一対の足載置台(10)上に左右の足を別々に載せて、該足載置台(10)上に立ち又は屈んで、該足載置台(10)を使用者により、又は、モーターの動力により、基台(2)に対して略水平、かつ、使用者に対して左右方向に開閉移動(運動)させて、足及び/又は脚の運動をすることができる。足左右水平移動運動装置(b6)は、上記の足前後水平移動運動装置(b5)において、足載置台(9)が、基台(2)に対して略水平、かつ、使用者に対して左右方向(足開閉方向)に往復移動(運動)可能な構造になっているものである(図示せず)。
本発明の姿勢調整器具(A)は、上記中空の構造体(a)の内部であって、かつ、上記基台(2)上に装置(b)を備えている。これにより、使用者は、中空の構造体(a)の内部に入って、該中空の構造体(a)を構成する棒状体(1,1’,1”)を片手又は両手で把持することにより、体全体をあらゆる方向に引き伸ばすことができるばかりではなく、ぶら下がったり、把持した手を棒状体(1,1’,1”)の方向に押したり引いたり、体を引き上げたり、引き下げたり、引き寄せたりすることができる。同時に、自転車式足回転運動装置(b1)を基台(2)上に設置した場合には、使用者が足載置台(ペダル)(3)を回転させた際に生ずる、基台(2)に対して略垂直方向の足回転運動、足水平回転運動装置(b2)を基台(2)上に設置した場合には、使用者が足載置台(6)を回転させた際に生ずる、基台(2)に対して略水平方向の足回転運動、足踏込運動装置(b3)を基台(2)上に設置した場合には、使用者が足載置台(7)を反復して上下に踏み込んだ際に生ずる、基台(2)に対して略垂直方向の足上下踏込運動、ベルトコンベア式歩行運動装置(b4)を基台(2)上に設置した場合には、使用者が無端状歩行板(エンドレスベルト)(8)上を歩行又は走行した際に生ずる歩行又は走行運動、足前後水平移動運動装置(b5)を基台(2)上に設置した場合には、使用者が足載置台(9)を前後に移動した際に生ずる、基台(2)に対して略水平方向の足前後移動運動、又は、足左右水平移動運動装置(b6)を基台(2)上に設置した場合には、使用者が足載置台(10)を左右に移動した際に生ずる、基台(2)に対して略水平方向の足左右移動運動をすることができる。そして、これらの運動を種々組み合わせることにより、運動の多様化を達成することができ、ストレッチによる筋肉及び関節の可動領域を大きく変化させることができて、多目的かつ自由な運動が可能となる。
本発明の姿勢調整器具(A)における中空の構造体(a)と足及び/又は脚運動装置(b)との組み合わせの一例として、図14には、中空の四角柱状構造体(a)と、自転車式足回転運動装置(b1)、即ち、据え置き自転車式運動装置との組み合わせを示した。図14に示すように使用者(p)は、自転車式足回転運動装置(b1)の椅子(サドル)(4)部分に座って、中空の四角柱状構造体(a)を構成する、基台(2)に対して略垂直に備えられた複数の棒状体(1)、及び、基台(2)に対して略平行な複数の棒状体(1’)から選ばれる任意の1本又は2本の棒状体(1,1’)を片手又は両手で把持することにより、該椅子(サドル)(4)上で様々な体位を採ることができ、同時に、自転車式足回転運動装置(b1)の足載置台(ペダル)(3)を回転させることにより、足(脚)を回転させて、足及び/又は脚のみならず、体の様々な筋肉及び/又は関節を伸ばし及び/又は縮めることができる。加えて、自転車式足回転運動装置(b1)の椅子(サドル)(4)を上下及び前後に移動することができる構造のもの、足載置台(ペダル)(3)を使用者に対して前後方向へと略円弧状に移動できる構造のもの、背もたれ(5)を上下に移動することができると共に、背もたれ(5)自体の角度を調節することができる構造のもの、を使用すれば、更に、効果的に、体の様々な筋肉及び/又は関節を伸ばし及び/又は縮めることが可能となる。
本発明の姿勢調整器具(A)においては、更に、一端にV字状乃至U字状の屈曲部(11)を備え、かつ、他端に手首用締め付けバンド(12)を備えた、略四角形状の平板から構成され、かつ、上記屈曲部(11)の開口部の内径が、上記中空の構造体(a)を構成する棒状体(1,1’,1”)の外径以上である付属品(c)を備える。該付属品(c)は、中空の構造体(a)を構成する棒状体(1,1’,1”)と、使用者(p)の手首とを接続可能であり、例えば、一端には棒状体(1,1’,1”)に取り付け及び取り外しが可能かつ容易な構造、例えば、棒状体の外径と略同一の内径を有するV字状乃至U字状の屈曲部(11)、例えば、鉤状構造を備え、他端には使用者(p)の手首に巻きつけてしっかりと固定することができ、かつ、手首から脱着可能な構造、例えば、マジックテープ(登録商標)、ベルクロ(登録商標)等のような面ファスナー、ベルト等を備えた手首用締め付けバンド(12)を備える。図15には、該付属品(c)の一例を示した。該付属品(c)は、中空の構造体(a)及び足及び/又は脚運動装置(b)を備える本発明の姿勢調整器具(A)を使用して、筋肉及び/又は関節を伸ばし及び/又は縮める運動を行う際に、中空の構造体(a)を構成する棒状体(1,1’,1”)に引っ掛けることにより、手及び腕の力を抜いて運動をすることができる。これにより、効果的に、筋肉及び/又は関節を伸ばし及び/又は縮めることが可能となる。また、該付属品(c)の使用は、関節運動学的アプローチに有効である。ここで、関節運動学的アプローチとは関節運動学に基づき、関節の遊び、関節面の滑り、回転、回旋等の関節包内運動の異常を治療する方法を言う。
本発明の姿勢調整器具(A)の他の態様として、中空の構造体(a)並びに足及び/又は脚運動装置(b)に加えて、一端に棒状体(1,1’,1”)接続用留め具(13)を備え、かつ、他端に胴体用締め付けバンド(14)を備えた紐状物乃至帯状物から構成される付属品(d)を更に備えることができる。また、足及び/又は脚運動装置(b)に代えて該付属品(d)を備えて、中空の構造体(a)と該付属品(d)とを組み合わせて使用することもできる。該付属品(d)としては、中空の構造体(a)を構成する棒状体(1,1’,1”)と使用者(p)の胴体とを接続可能であり、例えば、一端には棒状体(1,1’,1”)に取り付けて接続可能な留め具(13)、例えば、パイプ用フック、好ましくは、スプリングフック、スナップフック等と称されている留め具等を備え、他端には胴体用締め付けバンド(14)、即ち、使用者の胴体に巻き付けて接続可能なバンド等を備える紐状物乃至帯状物、例えば、ロープ等を使用することができる。図16には、中空の四角柱状構造体(a)と、中空の四角柱状構造体(a)を構成する棒状体(1,1’,1”)と使用者の胴体とを接続可能な付属品(d)、例えば、一端には棒状体(1,1’,1”)に取り付け可能な構造、即ち、棒状体接続用留め具(13)、例えば、パイプ用フック等を備え、他端には使用者の胴体に巻き付けて接続可能な構造、即ち、胴体用締め付けバンド(14)を備えるロープ(15)との組み合わせを示した。ロープ(15)で使用者(p)の胸部を上下に引き上げ又は下げることにより、使用者(p)の下半身部分の筋肉及び/又は関節を伸ばし及び/又は縮めることが可能となる。この際、使用者(p)の胴体に巻き付けて接続可能な構造、即ち、胴体用締め付けバンド(14)として、頑丈なベルト、例えば、一端に面ファスナーを備えたいわゆるマジックベルト等を使用すれば、使用者(p)の引き上げ引き下げを安定して行うことができ、安全かつ効率の良い運動が可能となる。また、ロープ(15)で使用者(p)の胸部を上下に引き上げ又は下げる際に、使用者(p)の胴体を保護するために胸部及び腹部に軟質の防具(16)、例えば、胸マットを装着せしめ、かつ、更なる効果を得るために補助板(17)を設けることもできる。図16の下図は、胸マット(16)及び補助板(17)を側面から示した概略図である。このように胸マット(16)は、補助板(17)から遠ざかる方向に回転することもでき、また、胸マット(16)は、補助板(17)の長さ方向に対して直角方向に前後に移動することもできる。この場合、図6に示したような、中空の四角柱状構造体(a)を上部と下部に分離し得る構造にしておき、中空の四角柱状構造体(a)の上部を下部と引き離して上下に移動することにより、ロープ(15)による使用者(p)の胸部の上下への引き上げ又は下げを容易に実施することができて、より効率的にかかる運動を実施することができる。また、この際、足及び/又は脚運動装置(b)を組み合わせることもできる。足及び/又は脚運動装置(b)として、例えば、ベルトコンベア式歩行運動装置(b4)を備え、使用者(p)が、棒状体(1,1’,1”)を片手又は両手で把持しつつ歩行板(8)上を歩行又は走行しながら、かつ、該付属品(d)により上方に引き上げる力を加えることにより、効果的に、体中の様々な筋肉及び/又は関節を伸ばし及び/又は縮めることが可能となる。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例により限定されるものではない。
姿勢調整器具(A)としては、中空の構造体(a)として、中空の四角柱状構造体を備え、かつ、足及び/又は脚運動装置(b)として、ベルトコンベア式歩行運動装置(b4)を備えるものを使用した。図17には、該姿勢調整器具(A)の概略図を示した。中空の四角柱状構造体(a)としては、棒状体(1)の長さを適宜調節でき、かつ、棒状体(1)に接続され、かつ、基台(2)に対して略平行に備えられた棒状体(1’)及び棒状体(1)に接続され、かつ、基台(2)に対して略平行に備えられた棒状体(1’)同士を接続する別の棒状体(1”)の夫々の位置及び本数を適宜変更及び調節できるものを使用した。これにより、各使用者(人)の身長等の体形に合わせて棒状体(1)の長さ(高さ)及び他の各棒状体(1,1’,1”)の位置及び本数を適宜変更することができ、各使用者に対して適切かつ有効な運動を行わせることが可能となる。
四角柱状構造体(a)は、底面の長辺(長さ)が約150cmであり、短辺(幅)が約80cmであり、高さが約200cmであった。また、各棒状体(1,1’,1”)の直径(太さ)は約4cmであった。一方、ベルトコンベア式歩行運動装置(b4)は、長さ約130cmであり、幅約60cmであった。使用にあたって、ベルトの傾斜を約4〜5度前方が高くなるように設定し、ベルト速度を約4km/時間に設定した。もちろんエンドレスベルト(8)の上部露出部分は前方から後方へと移動して回転するようになっており、実施に際して使用者は、ベルト(8)上で足踏み動作することにより、常にベルト(8)のほぼ中央部に位置するようにすることが可能である。
実施例及び比較例においては、下記の各使用者(人)A〜Jの10名が、上記の姿勢調整器具(A)を使用して所定の運動をすることにより、姿勢改善等に効果があったか否かを調査した。
<使用者A>
女性、年齢55歳、姿勢全体に歪みがあり、右股関節痛を感じていた。
<使用者B>
女性、年齢35歳、肩こり及び眼精疲労が激しく、姿勢不良があり猫背を生じていた。
<使用者C>
女性、年齢78歳、腰痛及び肩こりが激しく、かつ、疲労感も激しく、猫背も生じていた。
<使用者D>
女性、年齢70歳、正座ができず、右腰及び下肢痛があり、右肩痛も生じていた。
<使用者E>
女性、年齢63歳、肩こりが激しく、猫背も生じていた。また、これらによる精神的なストレスが激しかった。
<使用者F>
女性、年齢49歳、腰の不調、背骨の歪み及び骨盤の広がりを感じていた。
<使用者G>
男性、年齢64歳、背痛、膝痛及び足根痛が激しかった。
<使用者H>
女性、年齢55歳、右股関節痛及び大腿部痛があった。
<使用者I>
女性55再、腰痛及び肩痛が生じていた。
<使用者J>
女性、年齢62歳、腰痛があり、かつ、肩こりが激しかった。また、姿勢が悪かった。
(比較例)
本比較例は、いわゆるぶら下がり健康器と、足及び/又は脚運動装置(b)の一つであるベルトコンベア式歩行運動装置(b4)とを組み合わせた装置を使用したものである。ここでは、便宜的にぶら下がり健康器に代えて、本発明の中空の四角柱状構造体(a)を使用したものである。使用者(p)は、まず、図17に示した姿勢調整器具(A)の中空の四角柱状構造体(a)の中に入り、ベルトコンベア式歩行運動装置(b4)の無端状歩行板(エンドレスベルト)(8)上に起立した。そして、使用者(p)は、中空の四角柱状構造体(a)の最上部にある棒状体(1”)をほぼ肩幅の間隔において両手で握りしめた。この際、使用者(p)の足は無端状歩行板(エンドレスベルト)(8)上にあるが、棒状体(1”)を握りしめたことにより体全体が重力方向に伸びたような状態、即ち、軽くぶら下がったように状態になった。この状態を使用者(p)の正面から見た際の概略を図18に示した。次いで、そのままの状態で、無端状歩行板(エンドレスベルト)(8)を上記の速度(約4km/時間)で回転させ、使用者(p)は、棒状体(1”)を握りしめたまま、無端状歩行板(エンドレスベルト)(8)の回転に合せて歩行動作(足踏み動作)を行った。この運動を約30秒間実行した。次いで、無端状歩行板(エンドレスベルト)(8)を10秒間停止し、その間、使用者(p)は、棒状体(1”)を手から放し、歩行動作も停止してリラックスした。この動作を3回繰り返して1セット(ベルト回転時間は合計90秒間)とし、この1セットを1日おきに3回実施して試験を終了した。試験終了の2日後に各使用者(p)から体の改善状態を聴取しかつ観察した。その結果は、下記の通りであった。
<使用者A>
姿勢全体の歪みが多少改善されたが、右股関節痛の改善は認められなかった。
<使用者B>
肩こりに改善が見られたが、姿勢不良及び猫背は改善されなかった。
<使用者C>
肩こりに改善が見られたが、腰痛、猫背等の改善は認められなかった。
<使用者D>
右肩痛に多少の改善が認められたが、右腰及び下肢痛は残り、相変わらず正座はできない状態が続いた。
<使用者E>
肩こりに多少改善が見られたが、猫背に改善はなく、未だ残る肩こりによるストレスが激しかった。
<使用者F>
ほぼ改善が認められなかった。
<使用者G>
背骨が少し伸びたような感覚があったが、背痛、膝痛及び足根痛は依然として激しかった。
<使用者H>
背骨が少し伸びたような感覚があったが、その他はほぼ改善が認められなかった。
<使用者I>
ほぼ改善が認められなかった。
<使用者J>
若干の姿勢改善が認められたが、なお、姿勢が悪く、また、腰痛、肩こりは激しいままであった。
(実施例)
上記の比較例と同様に、使用者(p)は、まず、図17に示した姿勢調整器具(A)の中空の四角柱状構造体(a)の中に入り、ベルトコンベア式歩行運動装置(b4)の無端状歩行板(エンドレスベルト)(8)上に起立した。そして、使用者(p)は、使用者(p)の腰付近の位置に存在する、中空の四角柱状構造体(a)の棒状体(1’−1,1’−2)を、夫々の手で上から握りしめて、下の方向に押して体を持ち上げるようにした。使用者(p)の正面から見た際のこの状態の概略を図19(I)に示した。次いで、そのままの状態で、無端状歩行板(エンドレスベルト)(8)を上記速度(約4km/時間)で回転させた。使用者(p)は、棒状体(1’−1,1’−2)を下方向に押すようにして握りしめたまま、無端状歩行板(エンドレスベルト)(8)の回転に合せて歩行動作(足踏み動作)を行った。この運動を約30秒間実行した。次いで、無端状歩行板(エンドレスベルト)(8)を10秒間停止し、その間、使用者(p)は、棒状体(1’−1,1’−2)を手から放し、歩行動作も停止してリラックスした。次いで、使用者(p)は、上記の比較例と同様に、中空の四角柱状構造体(a)の最上部にある棒状体(1”)をほぼ肩幅の間隔において両手で握りしめ、次いで、そのままの状態で、無端状歩行板(エンドレスベルト)(8)を上記速度(約4km/時間)で回転させ、使用者(p)は、棒状体(1”)を握りしめたまま、無端状歩行板(エンドレスベルト)(8)の回転に合せて歩行動作(足踏み動作)を行った。使用者(p)の正面から見た際のこの状態の概略を図19(II)に示した。この運動を約30秒間実行した。次いで、無端状歩行板(エンドレスベルト)(8)を10秒間停止し、その間、同様に使用者(p)は、棒状体(1”)を手から放し、歩行動作も停止してリラックスした。次いで、使用者(p)は、使用者(p)の肩より多少高い位置に存在する、中空の四角柱状構造体(a)の棒状体(1’−3,1’−4)を、夫々の手で上から握りしめて、体を持ち上げるような感覚で両手を前後にぐっと開いた。使用者(p)の側面から見た際のこの状態の概略を図19(III)に示した。次いで、そのままの状態で、無端状歩行板(エンドレスベルト)(8)を上記速度(約4km/時間)で回転させた。使用者(p)は、棒状体(1’−3,1’−4)を握りしめたまま、無端状歩行板(エンドレスベルト)(8)の回転に合せて歩行動作(足踏み動作)を行った。この運動を約30秒間実行した。使用者(p)は、この間、適宜、棒状体(1’−3,1’−4)を握る手を交互に入れ替えた。次いで、無端状歩行板(エンドレスベルト)(8)を10秒間停止し、その間、同様に使用者(p)は、棒状体(1”)を手から放し、歩行動作も停止してリラックスして、試験を終了した。実施例では、上記の連続する3種類の動作を1セット(ベルト回転時間は合計90秒間)とし、この1セットを1日おきに3回実施して試験を終了した。試験終了の2日後の結果は、下記の通りであった。この実施例は、各使用者(p)とも、上記の比較例を実施した後、1週間以上経過した後に実施した。
<使用者A>
姿勢全体の歪みが改善され、右股関節痛が多少改善されて、かなり歩行し易くなった。
<使用者B>
肩こりが改善されてすっきりしたばかりではなく、姿勢不良及び猫背が改善方向に向かい、立ち方及び歩き方が安定してきた。
<使用者C>
肩こりに改善が見られ、かつ、脇、背骨及び腰が伸びて、腰痛の改善が認められ、歩き易いという感覚が生じた。
<使用者D>
右肩痛並びに右腰及び下肢痛はかなり改善し、体全体がすっきりして、姿勢がよくなった感覚が生じた。また、右肩が上がり易くなった。短時間なら正座も苦にならなくなった。
<使用者E>
肩こりが大幅に改善されて、ストレスの改善につながった。猫背も大分解消し、少し長めの時間でもウォーキングが楽にできるようになった。
<使用者F>
全体の姿勢に改善傾向がみられ、腰の不調が改善し、歩行が楽になると共に、体全体がシャキッとした感覚が生まれた。
<使用者G>
姿勢が非常に良くなった。背痛、膝痛及び足根痛が改善されて楽になった。ゴルフをしたがこれらの痛みが激しくなることはなかった。
<使用者H>
姿勢が非常に良くなった。右股関節痛及び大腿部痛がかなり改善され、足全体が楽になった。
<使用者I>
腰が伸びたような感覚がし、腰痛が少し改善された。また、肩及び脇がすっきりし、肩痛も改善方向にある。
<使用者J>
姿勢がよくなり、背骨が伸びたような感覚となり、全身がすっきりとして楽になった。腰痛及び肩こりも改善傾向にある。
上記のように、本発明の姿勢調整器具(A)を使用すれば、例えば、特許文献3に記載されているような、いわゆるぶら下がり健康器と、ベルトコンベア式歩行運動装置とを組み合わせた装置の使用に比べて、著しく効果的な人体の姿勢調整を可能とし得ることが分かった。実施例に示した、本発明の姿勢調整器具(A)の使用方法は、その一例に過ぎず、本発明では中空の構造体(a)を使用することから、使用者は、実施例に示した3つの体位のみならず、多種多様の体位を採ることができる。例えば、上方、下方及び前後左右の棒状体を握りしめて多方向への上体の引き伸ばし、ねじり等が可能となる。また、運動時間も使用者の年齢、症状等に応じて、種々変化させることが可能である。加えて、足及び/又は脚運動装置(b)の種類を適宜変更することにより、更に、適切かつ効果的な運動を実施することが可能である。
本発明の姿勢調整器具によれば、身体の鉛直方向の引き伸ばしのみならず、あらゆる方向からの身体の引き伸ばしが可能であるばかりではなく、同時に、足及び/又は脚を使用する運動をも併用することにより、筋肉のストレッチ幅の拡大及び関節の可動域の拡大を図ることができ、それにより、いわゆるインナーマッスルと呼ばれる筋肉にまで作用することができて、著しく効果的に人体の姿勢調整を可能にすることができることから、今後、大いに健康器具として使用されることが期待される。
A 本発明の姿勢調整器具
a 中空の構造体
b1 自転車式足回転運動装置(フィットネスバイク)
b2 足水平回転運動装置(ツイスター)
b3 足踏込運動装置(ステッパー)
b4 ベルトコンベア式歩行運動装置(ルームランナー)
b5 足前後水平移動運動装置
b6 足左右水平移動運動装置
c 付属品
d 付属品
h 足水平回転運動装置の踵の位置の高さ
p 使用者(人)
1 基台(2)から上方に向って略垂直に備えられた棒状体
1’ 棒状体(1)に接続され、かつ、基台(2)に対して略平行に備えられた棒状体
1’−1,1’−2 棒状体(1)に接続され、かつ、基台(2)に対して略平行に備えられた棒状体
1’−3,1’−4 棒状体(1)に接続され、かつ、基台(2)に対して略平行に備えられた棒状体
1” 棒状体(1)に接続され、かつ、基台(2)に対して略平行に備えられた棒状体(1’)同士を接続する別の棒状体
2 基台
3 自転車式足回転運動装置の足載置台(ペダル)
4 自転車式足回転運動装置の椅子(サドル)
5 自転車式足回転運動装置の背もたれ
6 足水平回転運動装置の足載置台
7 足踏込運動装置の足載置台
8 ベルトコンベア式歩行運動装置の無端状歩行板(エンドレスベルト)
9 足前後水平移動運動装置の足載置台
10 足左右水平移動運動装置の足載置台
11 屈曲部
12 手首用締め付けバンド
13 棒状体接続用留め具
14 胴体用締め付けバンド
15 ロープ
16 軟質の防具(胸マット)
17 補助板

Claims (8)

  1. (a)基台から上方に向って略垂直に備えられた1本以上の棒状体、及び、該棒状体に接続され、かつ、基台に対して略平行に備えられた1本以上の棒状体から構成された中空の構造体、
    並びに、
    (b)自転車式足回転運動装置、足水平回転運動装置、足踏込運動装置、ベルトコンベア式歩行運動装置、足前後水平移動運動装置、及び、足左右水平移動運動装置から選ばれる足及び/又は脚運動装置を備え、
    上記の中空の構造体(a)の内部であって、かつ、上記の基台上に足及び/又は脚運動装置(b)を備えることを特徴とする姿勢調整器具。
  2. 上記の中空の構造体(a)が、二つの底面及び各側面を形成する各辺が棒状体により構成された中空の多角柱状構造体である、ここで、該中空の多角柱状構造体の、上記基台側の底面を形成する辺の一部又は全部が棒状体を備えていなくてもよい、請求項1記載の姿勢調整器具。
  3. 上記の中空の多角柱状構造体が、中空の四角柱状構造体である、請求項2記載の姿勢調整器具。
  4. 上記の中空の構造体(a)が、二つの底面の円周部が棒状体により構成され、かつ、側面部分に底面に対して略垂直な複数の棒状体が備えられた中空の略円柱状構造体である、ここで、該中空の略円柱状構造体の、上記基台側の底面の円周部を構成する棒状体を備えていなくてもよい、請求項1記載の姿勢調整器具。
  5. 上記の中空の略円柱状構造体が、中空の長円柱状構造体である、請求項4記載の姿勢調整器具。
  6. 一端にV字状乃至U字状の屈曲部を備え、かつ、他端に手首用締め付けバンドを備えた、略四角形状の平板から構成され、かつ、上記屈曲部の開口部の内径が、上記中空の構造体(a)を構成する棒状体の外径以上である付属品を、更に備え、ここで、該付属品は、棒状体と使用者の手首とを接続可能である、請求項1〜5のいずれか一つに記載の姿勢調整器具。
  7. 一端に棒状体接続用留め具を備え、かつ、他端に胴体用締め付けバンドを備えた紐状物乃至帯状物から構成される付属品を、更に備え、ここで、該付属品は、上記の中空の構造体(a)を構成する棒状体と使用者の胴体とを接続可能である、請求項1〜6のいずれか一つに記載の姿勢調整器具。
  8. 一端に棒状体接続用留め具を備え、かつ、他端に胴体用締め付けバンドを備えた紐状物乃至帯状物から構成される付属品を、上記足及び/又は脚運動装置(b)に代えて備え、ここで、該付属品は、上記の中空の構造体(a)を構成する棒状体と使用者の胴体とを接続可能である、請求項1〜6のいずれか一つに記載の姿勢調整器具。
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