JP2020000283A - シートヒータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイドサポート部に配設されたヒータ線が断線しても、サイドサポート部以外の座席面における温度調節を継続して適切に行うことができるシートヒータ装置を提供する。【解決手段】シートヒータ装置10は、側部にサイドサポート部が設けられた座席を暖めるシートヒータ装置であって、サイドサポート部に対応して配置されるサイド基材面と、サイドサポート部を除く座席面に対応して配置される座席基材面とを有するシート状の基材と、基材に配設されて通電により発熱するヒータ線と、座席の温度調整を行うためにヒータ線の温度を検知する感温装置と、を備え、ヒータ線は、サイド基材面に配設される第1ヒータ線31と、第1ヒータ線のうち少なくとも座席の乗降側となるサイドサポート部に対応して配置されるサイド基材面に配設された第1ヒータ線と電源に対して電気的に並列接続されるとともに、感温装置を加熱する感温装置加熱部30aと、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、車両等の座席の座面部および背面部を暖めるシートヒータ装置に関する。
従来のシートヒータ装置として、特許文献1のヒータユニットが知られている。特許文献1に係るヒータユニットは、ヒータ線を有し、座席面(例えば、座面および背面)の左右両側に盛り上げられて形成されたサイドサポート部の少なくとも一部にヒータ線が配設されている。この構成により、特許文献1に係るヒータユニットは、サイドサポート部の暖房を行うことができる。
特許第5752465号公報
上記特許文献1に係るヒータユニットでは、座席面のサイドサポート部に配設されたヒータ線が断線した場合、サイドサポート部に配設されたヒータ線と電源に対して直列接続されている座席面のヒータ線にも通電できなくなってしてしまう。このため、ヒータユニットの温度調節を適切に行うことができなくなる。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、サイドサポート部に配設されたヒータ線が断線しても、サイドサポート部以外の座席面における温度調節を継続して適切に行うことができるシートヒータ装置を提供することを目的としている。
本発明のある態様に係るシートヒータ装置は、側部にサイドサポート部が設けられた座席を暖めるシートヒータ装置であって、前記サイドサポート部に対応して配置されるサイド基材面と、前記サイドサポート部を除く座席面に対応して配置される座席基材面とを有するシート状の基材と、前記基材に配設されて通電により発熱するヒータ線と、前記座席の温度調整を行うために前記ヒータ線の温度を検知する感温装置と、を備え、前記ヒータ線は、前記サイド基材面に配設される第1ヒータ線と、前記第1ヒータ線のうち少なくとも前記座席の乗降側となる前記サイドサポート部に対応して配置される前記サイド基材面に配設された第1ヒータ線と電源に対して電気的に並列接続されるとともに、前記感温装置を加熱する感温装置加熱部と、を有する。
上記した構成によると、ヒータ線は、第1ヒータ線と感温装置加熱部とを備え、少なくとも座席の乗降側となるサイドサポート部に対応して配置されるサイド基材面に配設された第1ヒータ線と感温装置加熱部とが電源に対して電気的に並列接続されているため、第1ヒータ線が断線されたとしても感温装置加熱部への通電は維持される。このため、感温装置によるヒータ線の温度検知を継続することができる。
それゆえ、シートヒータ装置は、第1ヒータ線が断線されたとしても、感温装置によって検知された温度に基づき、サイドサポート部以外の座席面における温度調節を行うことができる。
よって、本発明のある態様に係るシートヒータ装置は、サイドサポート部に配設されたヒータ線が断線しても、サイドサポート部以外の座席面における温度調節を継続して適切に行うことができるという効果を奏する。
また、本発明のある態様に係るシートヒータ装置は、上記した態様において、前記座席基材面は、前記座席の座面に対応して配置される座部基材面を含んでおり、前記ヒータ線は、前記座部基材面に配設される第2ヒータ線を有し、前記感温装置加熱部は、電源に対して前記第2ヒータ線と電気的に直列接続される構成であってもよい。
上記構成によると第2ヒータ線を有するため、通電に伴って生じる第2ヒータ線の熱によって座席の座面を暖めることができる。また、感温装置加熱部は、第2ヒータ線と電気的に直列接続されているため、感温装置加熱部の温度は、第2ヒータ線の温度と相関するものとなる。
したがって、感温装置によって検知された温度に基づき第2ヒータ線によって生じる熱を制御し、座面の温度を調整することができる。
また、本発明のある態様に係るシートヒータ装置は、上記した態様において、前記座席基材面は、前記座席の背面に対応して配置される背部基材面を含んでおり、前記ヒータ線は、前記背部基材面に配設される第3ヒータ線を有し、前記感温装置加熱部は、電源に対して前記第3ヒータ線と電気的に直列接続される構成であってもよい。
上記構成によると第3ヒータ線を有するため、通電に伴って生じる第3ヒータ線の熱によって座席の背面を暖めることができる。また、感温装置加熱部は、第3ヒータ線と電気的に直列接続されているため、感温装置加熱部の温度は、第3ヒータ線の温度と相関するものとなる。
したがって、感温装置によって検知された温度に基づき第3ヒータ線によって生じる熱を制御し、背面の温度を調整することができる。
また、本発明のある態様に係るシートヒータ装置は、上記した態様において、前記座席基材面は、前記座席の座面に対応して配置される座部基材面をさらに含んでおり、前記ヒータ線は、前記座部基材面に配設される第2ヒータ線を有し、前記第2ヒータ線は、電源に対して前記第3ヒータ線と電気的に並列接続され、前記感温装置および前記感温装置加熱部は、前記座部基材面に設けられていてもよい。
上記構成によると、上記した態様において、さらに第2ヒータ線を有するため、通電に伴って生じる第2ヒータ線の熱によって座席の座面を暖めることができる。
また、本発明のある態様に係るシートヒータ装置は、上記した態様において、前記座席基材面は、前記座席の座面に対応して配置される座部基材面と、前記座席の背面に対応して配置される背部基材面とを含んでおり、前記ヒータ線は、前記座部基材面に配設される第2ヒータ線と、前記背部基材面に配設される第3ヒータ線とを有し、前記感温装置加熱部は、電源に対して前記第2ヒータ線および前記第3ヒータ線それぞれと電気的に直列接続された構成であってもよい。
上記構成によると、感温装置加熱部は、第2ヒータ線および第3ヒータ線それぞれと電源に対して電気的に直列に接続されている。
このため、サイドサポート部に対応して配置されるサイド基材面に配設された第1ヒータ線が断線したとしても感温装置加熱部、第2ヒータ線、および第3ヒータ線への通電を維持することができる。それゆえ、サイドサポート部を除く座面および背面の温度を調整することができる。
本発明は、以上に説明した構成を有し、サイドサポート部に配設されたヒータ線が断線しても、サイドサポート部以外の座席面における温度調節を継続して適切に行うことができるという効果を奏する。
本発明の上記目的、他の目的、特徴、及び利点は、添付図面参照の下、以下の好適な実施態様の詳細な説明から明らかにされる。
本発明の実施の形態1に係る座席に配置されたシートヒータ装置の一例を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態1に係る座席の構成の一例を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態1に係る座席の座面部に配置されるシートヒータ装置の構成の一例を示す図である。 図3に示すシートヒータ装置の回路図である。 本発明の実施の形態2に係る座席の座面部に配置されるシートヒータ装置の構成の一例を示す図である。
(本発明の一形態を得るに至った経緯)
本発明者らは、側部にサイドサポート部が設けられた座席をヒータ線の発熱により暖めるシートヒータ装置に関して鋭意検討を行った。その結果、以下の知見を得た。
シートヒータ装置は、温度調整を行うためにサーミスタ等の感温装置が設けられている。そして、この感温装置と近接する位置または接触する位置に、ヒータ線(感温装置加熱部)が密に配置されている。
ところで、サイドサポート部は、他の座席面部分よりも乗員の乗降により乗員の脚等から大きな押圧力がかかる。特に、座席の乗降側に設けられた座面のサイドサポート部に大きな押圧力がかかる。このため、この押圧力によりサイドサポート部に対応する基材面に配設されたヒータ線が断線する可能性が大きいことを見出した。
ここで、特許文献1のように座面においてサイドサポート部に対応する基材面に配設されるヒータ線と、感温装置加熱部を構成するヒータ線とが電気的に直列接続される構成の場合、サイドサポート部に対応する基材面に配設されたヒータ線が断線すると、感温装置加熱部に通電しなくなり温度調整することができなくなることに気がついた。
また、シートヒータ装置が複数本のヒータ線から構成されており、そのうちの一本のヒータ線の温度を感温装置によって検知し、その検知結果に基づきヒータ線の温度制御を行う構成が想定できる。このような構成の場合、感温装置を加熱するヒータ線とサイドポート部に対応して配設されたヒータ線とが電気的に直列接続されている場合、サイドサポート部に対応して配設されたヒータ線が断線したとき、感温装置を加熱するヒータ線は通電されなくなり感温装置はヒータ線の正しい温度を検知することができなくなる。このため、他のヒータ線の温度制御ができなくなるという問題を見出した。
そこで、本発明者らは、サイドサポート部に対応して配設されたヒータ線と、感温装置加熱部を構成するヒータ線とを電源に対して電気的に並列接続することで、サイドサポート部に対応して配設されたヒータ線が断線したとしても、感温装置加熱部の通電を継続することができることに気が付いた。そして、感温装置加熱部の通電を継続させることで感温装置を正常に動作させることができ、サイドサポート部を除く座席面の温度調整が可能となることを見出し本発明の一形態を得るに至った。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係るシートヒータ装置10は、図1、2に示すように、座席100内に配置され、ヒータ線の発熱により座席100の座席面を暖める装置である。図1は、本発明の実施の形態1に係る座席100に配置されたシートヒータ装置10の一例を概略的に示す図である。また、図2は、本発明の実施の形態1に係る座席100の構成の一例を概略的に示す図である。
図1、2に示すように、座面101および背面102からなる座席面にシートヒータ装置10が配置されている。そして、座面101に配置されるシートヒータ装置10(座面ヒータ10aおよびサイドヒータ10b)と、背面102に配置されるシートヒータ装置10(背面ヒータ10cおよびサイドヒータ10d)とは同様の構成を有しており、互いに電源(不図示)に対して電気的に並列接続されている。
より具体的には、図2に示すように座席100の座席面は、座面101と背面102とから構成されており、それぞれの主面を形成するセンター部101a、102aと、センター部101a、102aの両側部において隆起するように設けられたサイドサポート部101b、102bとを有する。そして、座面101および背面102は表面を表皮カバー(不図示)によって覆われている。
シートヒータ装置10は、座面101および背面102を形成するシートフレーム(不図示)に載置された、例えば、ウレタンフォーム製のクッションパッド(不図示)と、クッションパッドを覆う表皮カバーとの間に設けられている。シートヒータ装置10はクッションパッドに固定されていてもよいし、表皮カバーの裏面に固定されていてもよい。あるいはクッションパッドおよび表皮カバーの両方で固定されていてもよい。
シートヒータ装置10は、図2に示すように、座面101のセンター部101aに対応して配置された座面ヒータ10aと、座面101のサイドサポート部101bに対応して配置されたサイドヒータ10bと、背面102のセンター部102aに対応して配置された背面ヒータ10cと、背面102のサイドサポート部102bに対応して配置されたサイドヒータ10dとから構成される。
(シートヒータ装置の構成)
次に上記した図1、2に加えて図3、4を参照して実施の形態に係るシートヒータ装置10の構成について説明する。図3は、本発明の実施の形態1に係る座席100の座面101に配置されるシートヒータ装置10の構成の一例を示す図である。図4は、図3に示すシートヒータ装置10の回路図である。
なお、図3、4では、座面101に配置されるシートヒータ装置10についてのみ図示している。そして、以下では、説明の便宜上、シートヒータ装置10の構成として、座面101に対応して配置される座面ヒータ10aと、座面ヒータ10aの両サイドに設けられた一対のサイドヒータ10bとを例に挙げて説明する。
また、図3に示す座席100において、サイドサポート部101bが対向する方向(図3における紙面の左右方向)を幅方向とし、幅方向と垂直に交わる方向(図3における紙面の上下方向)を長さ方向と称するものとする。
座面ヒータ10aは、基材として座面用基材21と、ヒータ線として第2ヒータ線30と、感温装置加熱部30aと、感温装置40と、ワイヤーハーネス50とを備えている。また、一対のサイドヒータ10bは、基材として第1サイドサポート用基材20と、ヒータ線として第1ヒータ線31とをそれぞれ備えている。
第1サイドサポート用基材20および座面用基材21は、薄いシート状であって、柔軟性および耐熱性を有した、例えば、不織布により形成されている。第1サイドサポート用基材20は、座面101のサイドサポート部101bに対応して配置され、座面用基材21は、サイドサポート部101bを除く座席面、すなわち、座面101のセンター部101aに対応して配置されている。
なお、背面102に対応して配置され背面ヒータ10cおよび背面ヒータ10cの両サイドに設けられた一対のサイドヒータ10dも、座面ヒータ10aおよびサイドヒータ10bと同様の構成となる。つまり、図1に示すように、背面102の一対のサイドサポート部102bに対応して第2サイドサポート用基材22が配置され、第2サイドサポート用基材22において第4ヒータ線33が配設されている。また、背面102のセンター部102aに対応して背面用基材23が配置され、背面用基材23において第3ヒータ線32が配設されている。
なお、第1サイドサポート用基材20と第2サイドサポート用基材22とが本発明のサイド基材面に、座面用基材21と背面用基材23とが本発明の座席基材面に対応する。また、座面用基材21が本発明の座部基材面に、背面用基材23が本発明の背部基材面に対応する。また、第1ヒータ線31と第4ヒータ線33とが本発明の第1ヒータ線に対応する。第2ヒータ線30および第3ヒータ線32が本発明の第2ヒータ線および第3ヒータ線にそれぞれ対応する。
図3に示すように第1サイドサポート用基材20の面上に第1ヒータ線31が配設され、座面用基材21の面上に第2ヒータ線30、感温装置加熱部30a、感温装置40、およびワイヤーハーネス50がそれぞれ配置される。なお、感温装置40と感温装置加熱部30aとは、座面用基材21の面上において互いに近接する位置または接触する位置に配置されている。
感温装置40は、例えば、感温装置加熱部30aの温度を検知するサーミスタであってもよい。これにより、感温装置40は、感温装置加熱部30aの温度を検知することができる。そして、感温装置40によって検知された温度情報に基づき、例えばECU(Electronic Control Unit)等の制御装置(不図示)が、シートヒータ装置10の電源のONまたはOFFを制御し、シートヒータ装置10の温度を調整することができる。
実施の形態1では、図3、4に示すように、座面用基材21に配設された第2ヒータ線30と感温装置加熱部30aとが電源に対して電気的に直列接続され、一対の第1サイドサポート用基材20それぞれに配設された各第1ヒータ線31と感温装置加熱部30aとが電源に対して電気的に並列接続される構成となっている。つまり、各第1ヒータ線31は、直列接続された第2ヒータ線30および感温装置加熱部30aと、電源に対し並列接続される。したがって、各第1ヒータ線31は、感温装置加熱部30aと、第2ヒータ線30を介して電気的に、電源に対し並列接続される。
しかしながら、感温装置加熱部30aはこのような配置に限定されるものではない。例えば、感温装置加熱部30aは、座面用基材21に配設された第2ヒータ線30の代わりに、より断線しにくい背面ヒータ10cにおいて配設されているヒータ線(背面102のセンター部102aに配設されている第3ヒータ線32)と電気的に直列接続される構成であってもよい。
第1ヒータ線31、第2ヒータ線30、第3ヒータ線32、および第4ヒータ線33は、通電によって熱を発生する電熱線である。第1ヒータ線31、第2ヒータ線30、第3ヒータ線32、第4ヒータ線33は、例えば、同じ金属材料からなる複数の金属線を撚り合わせた撚線により構成されている。金属材料としては、例えば、銅と銀との合金、銅と錫との合金等が挙げられる。
第1ヒータ線31は、図3に示すように、第1サイドサポート用基材20の一方の面上において、長さ方向に延伸し、折り返すように配設されている。そして、第1ヒータ線31の両端部は、例えば不図示の電気配線を介して電源と接続されている。
一方、第2ヒータ線30は、座面用基材21の一方の面上において、例えば、幅方向の一方側へ延び、座面用基材21の中央部分で折り返され、幅方向の他方側へ延びることを繰り返すように配設されている。換言すると、第2ヒータ線30は、座面用基材21の一方面上においてサーペンタイン状に配設されている。第2ヒータ線30の両端部は、ワイヤーハーネス50を構成する電気配線を介して電源と接続されている。
すなわち、ワイヤーハーネス50は、第2ヒータ線30に電力を供給するケーブルであって、金具55によって座面用基材21に固定されている。ワイヤーハーネス50は、複数の電気配線(第1電気配線51、第2電気配線52、第3電気配線53、第4電気配線54)を束にした集合体により構成されており、各電気配線の一端は電源に接続されている。
第1電気配線51の他端は第2ヒータ線30の一端に接続され、第2電気配線52の他端は第2ヒータ線30の他端に接続されており、第2ヒータ線30は第1電気配線51および第2電気配線52を介して電源に接続されている。
また、第3電気配線53の他端は感温装置40の配線41に接続され、第4電気配線54の他端は感温装置40の配線42に接続されている。これにより、感温装置40は、第3電気配線53及び第4電気配線54を介して電源に接続されている。
(シートヒータ装置の動作)
次に、シートヒータ装置10の動作について説明する。ここでは、説明の便宜上、座面101に配置されるシートヒータ装置10(座面ヒータ10aおよびサイドヒータ10b)を例に挙げて説明する。
第1ヒータ線31および第2ヒータ線30それぞれが電源に接続されると、通電され、これらが発熱する。そして、第2ヒータ線30と電源に対して電気的に直列接続され、かつ第1ヒータ線31とは電源に対して並列接続されている感温装置加熱部30aに対する感温装置40の検知温度が所定温度に達すると、制御装置が電源を制御して第1ヒータ線31および第2ヒータ線30への通電を停止させる。通電停止後、感温装置加熱部30aに対する感温装置40の検知温度が所定温度まで低下すると、制御装置が電源を制御して第1ヒータ線31および第2ヒータ線30への通電を再開させる。そして、第1ヒータ線31および第2ヒータ線30の発熱が再開される。
このように、実施の形態1に係るシートヒータ装置10では、第2ヒータ線30の発熱温度と相関する感温装置加熱部30aの温度を基準にして、サイドサポート部101bおよびセンター部101aが適温となるように調節することができる。
背面102に配置されるシートヒータ装置10(背面ヒータ10cおよびサイドヒータ10d)についても、上記した座面101に配置されたシートヒータ装置10と同様に、感温装置加熱部30aの温度を基準にして、サイドサポート部102bおよびセンター部102aが適温となるように調節する構成であってもよい。
あるいは、背面102に配置されるシートヒータ装置10は、座面101に配置されるシートヒータ装置10と同様に、感温装置と感温装置加熱部とを別途設け、この別途設けられた感温装置加熱部に対する感温装置の検知温度に基づき制御装置がサイドサポート部102bおよびセンター部102aが適温となるように電源を調節する構成としてもよい。
あるいは、感温装置加熱部30aは、座面用基材21の一方の面上に配置される。そして、感温装置加熱部30aは背面102のセンター部102aに対応して配設された第3ヒータ線32と電源に対して電気的に直列接続され、かつサイドサポート部101bに対応して配設された第1ヒータ線31およびサイドサポート部102bに対応して配設された第4ヒータ線33それぞれと電源に対して電気的に並列接続される構成であってもよい。そして、制御装置は、背面102のセンター部102aに対応して配置された第3ヒータ線32の発熱温度と相関する感温装置加熱部30aの温度を基準にして、座面101のサイドサポート部101bとセンター部101a、ならびに背面102のサイドサポート部102bとセンター部102aがそれぞれ適温となるように調節する構成であってもよい。
ここで、背面102のセンター部102aに対応して配設された第3ヒータ線32は、他のヒータ線よりも断線の可能性が最も低い。このため、特にサイドサポート部101bおよびサイドサポート部102bに対応して配設されたヒータ線(第1ヒータ線31および第4ヒータ線33)の断線に伴って温度制御ができなくなる事態を防ぐことができる。
(実施の形態2)
実施の形態2に係るシートヒータ装置10について図5を参照して説明する。図5は、本発明の実施の形態2に係る座席100の座面101に配置されるシートヒータ装置10の構成の一例を示す図である。なお、座面101および背面102からなる座席面にシートヒータ装置10は配置されている。そして、座面101に配置されるシートヒータ装置10と背面102に配置されるシートヒータ装置10とは同様の構成を有しており、互いに電源(不図示)に対して電気的に並列接続されている。図5では、図3と同様に説明の便宜上、座面101に配置されるシートヒータ装置10(座面ヒータ10aおよびサイドヒータ10b)についてのみ図示するものとする。
実施の形態2に係るシートヒータ装置10は、実施の形態1に係るシートヒータ装置10と比較して、以下の点で相違する。すなわち、実施の形態1に係るシートヒータ装置10では、一対の第1サイドサポート用基材20と座面用基材21とはそれぞれ別々に設けられた構成であった。これに対して実施の形態2に係るシートヒータ装置10では、一対の第1サイドサポート用基材20と座面用基材21とが、座面用基材21のワイヤーハーネス50が取り付けられている側の所定の領域で接続され、一体に形成されている点で相違する。
このように、第1サイドサポート用基材20と座面用基材21とが一体に形成されているため実施の形態1に係るシートヒータ装置10のようにそれぞれ別体で設けられる構成と比較して基材の製造にかかるコストを低減させることができる。
また、第1サイドサポート用基材20と座面用基材21とが一体に形成されているため、図5に示すように、第1サイドサポート用基材20に配設される第1ヒータ線31の両端部を、ワイヤーハーネス50を介して電源に接続することができる。このため、実施の形態1に係るシートヒータ装置10と比較してヒータ線等の配線をまとめることができる。
すなわち、図5に示すように、実施の形態2に係るシートヒータ装置10では、ワイヤーハーネス50を構成する電気配線として、第1電気配線51、第2電気配線52、第3電気配線53、第4電気配線54に加えて、第5電気配線56、第6電気配線57、第7電気配線58、および第8電気配線59をさらに備えている。そして、各電気配線の一端は電源に接続されている。
また、第5電気配線56の他端は、座席100の一方側に配設された第1ヒータ線31の一端に接続され、第6電気配線57の他端は、座席100の一方側に配設された第1ヒータ線31の他端に接続されている。第7電気配線58の他端は、座席100の他方側に配設された第1ヒータ線31の一端に接続され、第8電気配線59の他端は、座席100の他方側に配設された第1ヒータ線31の他端に接続されている。
これ以外については、実施の形態2に係るシートヒータ装置10の構成、作用及び効果は、実施の形態1に係るシートヒータ装置10と同様であるため、その説明を省略する。
(その他の実施の形態)
上記した全実施の形態では、感温装置加熱部30aは、一対のサイドサポート部101bおよび一対のサイドサポート部102bそれぞれに対応して配設された第1ヒータ線31と電源に対して電気的に並列接続される構成であった。しかしながら、感温装置加熱部30aは、一対のサイドサポート部101bのうちの座席の乗降側に対応して配設される第1ヒータ線31、ならびに一対のサイドサポート部102bのうちの座席の乗降側に対応して配置される第4ヒータ線33とだけ、電源に対して電気的に並列接続される構成であってもよい。
すなわち、座席100において乗員の移動に伴いヒータ線の断線が生じる可能性が高いのは、座席の乗降側のサイドサポート部101bおよびサイドサポート部102bである。このため、感温装置加熱部30aは、全てのサイドサポート部101bおよびサイドサポート部102bに対応して配設された第1ヒータ線31および第4ヒータ線33と、電源に対して電気的に並列接続するのではなく、断線の可能性が高い乗降側のサイドサポート部101bおよびサイドサポート部102bに対応して配設された第1ヒータ線31および第4ヒータ線33それぞれと、電源に対して電気的に並列接続する構成としてもよい。もしくは、感温装置加熱部30aは、特にヒータ線の断線が生じる可能性が最も高い座面101のサイドサポート部101bに対応して配設された第1ヒータ線31と、電源に対して電気的に並列接続する構成としてもよい。
また、上記した全実施の形態では、座面101に配置されるシートヒータ装置10(座面ヒータ10aおよび一対のサイドヒータ10b)と、背面102に配置されるシートヒータ装置10(背面ヒータ10cおよびサイドヒータ10d)とは電源に対して電気的に並列接続される構成であった。また、座面ヒータ10aの第2ヒータ線30とサイドヒータ10bの第1ヒータ線31とは電源に対して電気的に並列接続され、背面ヒータ10cの第3ヒータ線32とサイドヒータ10dの第4ヒータ線33とは電源に対して電気的に並列接続された構成であった。すなわち、座面ヒータ10aを構成する第2ヒータ線30と、背面ヒータ10cを構成する第3ヒータ線32とは、電源に対して電気的に並列接続されている。しかしながら、第2ヒータ線30と第3ヒータ線32と感温装置加熱部30aとはそれぞれ全てが電源に対して電気的に直列に接続された構成であってもよい。このように構成された場合であっても、サイドヒータ10bの第1ヒータ線31およびサイドヒータ10dの第4ヒータ線33のいずれかが断線したとしても、座面ヒータ10aおよび背面ヒータ10cの温度調整を継続することができる。
また、上記した全実施の形態では、座面ヒータ10aの座面用基材21の面上において感温装置加熱部30aは、感温装置40と近接する位置または接触する位置に配置された構成となっている。特には、感温装置加熱部30aおよび感温装置40の配置位置は座面101において背面102の基端部が当接する部分の近傍でかつ、前後方向へ傾斜する背面102の移動(リクライニング)による影響を受けない位置が好ましい。なお、前後方向へ傾斜する背面102の移動による影響を受けない位置とは、背面102の移動に伴う摩擦の影響を受けない位置であり、かつ背面102に覆われたり露出されたりすることによる温度変化の影響を受けない位置である。つまり、換言すると外圧の影響を受けず、断熱性が高く温度環境が安定している位置である。
また、感温装置加熱部30aおよび感温装置40は、座面ヒータ10aの座面用基材21の面上ではなく、背面ヒータ10cの背面用基材23の面上であってもよい。
なお、上記全実施の形態は、互いに相手を排除しない限り、互いに組み合わせてもよい。また、上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施の形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明のシートヒータ装置は、座面および背面それぞれの左右両側に盛り上げられて形成されたサイドサポート部を有した座席において、サイドサポート部に配設されたヒータ線が断線しても、サイドサポート部以外の座席面における温度調節を継続して適切に行うことができるシートヒータ装置として有用である。
10 シートヒータ装置
10a 座面ヒータ
10b サイドヒータ
10c 背面ヒータ
10d サイドヒータ
20 第1サイドサポート用基材
21 座面用基材
22 第2サイドサポート用基材
23 背面用基材
30 第2ヒータ線
30a 感温装置加熱部
31 第1ヒータ線
32 第3ヒータ線
33 第4ヒータ線
40 感温装置
100 座席
101 座面
101a センター部
101b サイドサポート部
102 背面
102a センター部
102b サイドサポート部

Claims (5)

  1. 側部にサイドサポート部が設けられた座席を暖めるシートヒータ装置であって、
    前記サイドサポート部に対応して配置されるサイド基材面と、前記サイドサポート部を除く座席面に対応して配置される座席基材面とを有するシート状の基材と、
    前記基材に配設されて通電により発熱するヒータ線と、
    前記座席の温度調整を行うために前記ヒータ線の温度を検知する感温装置と、
    を備え、
    前記ヒータ線は、
    前記サイド基材面に配設される第1ヒータ線と、
    前記第1ヒータ線のうち少なくとも前記座席の乗降側となる前記サイドサポート部に対応して配置される前記サイド基材面に配設された第1ヒータ線と電源に対して電気的に並列接続されるとともに、前記感温装置を加熱する感温装置加熱部と、を有するシートヒータ装置。
  2. 前記座席基材面は、前記座席の座面に対応して配置される座部基材面を含んでおり、
    前記ヒータ線は、
    前記座部基材面に配設される第2ヒータ線を有し、
    前記感温装置加熱部は、電源に対して前記第2ヒータ線と電気的に直列接続される請求項1に記載のシートヒータ装置。
  3. 前記座席基材面は、前記座席の背面に対応して配置される背部基材面を含んでおり、
    前記ヒータ線は、
    前記背部基材面に配設される第3ヒータ線を有し、
    前記感温装置加熱部は、電源に対して前記第3ヒータ線と電気的に直列接続される請求項1に記載のシートヒータ装置。
  4. 前記座席基材面は、前記座席の座面に対応して配置される座部基材面をさらに含んでおり、
    前記ヒータ線は、
    前記座部基材面に配設される第2ヒータ線を有し、
    前記第2ヒータ線は、電源に対して前記第3ヒータ線と電気的に並列接続され、
    前記感温装置および前記感温装置加熱部は、前記座部基材面に設けられている請求項3に記載のシートヒータ装置。
  5. 前記座席基材面は、前記座席の座面に対応して配置される座部基材面と、前記座席の背面に対応して配置される背部基材面とを含んでおり、
    前記ヒータ線は、
    前記座部基材面に配設される第2ヒータ線と、前記背部基材面に配設される第3ヒータ線とを有し、
    前記感温装置加熱部は、電源に対して前記第2ヒータ線および前記第3ヒータ線それぞれと電気的に直列接続されている請求項1に記載のシートヒータ装置。
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