JP2020000007A - リン脂質組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】水分散性が更に向上したリン脂質組成物を提供する。
【解決手段】次の成分(A)、(B)及び(C):(A)食用油脂 40〜90質量%、(B)リン脂質 7〜40質量%、(C)ポリグリセリン不飽和脂肪酸エステル、グリセリン有機酸不飽和脂肪酸エステル及びソルビタン不飽和脂肪酸エステルの群から選ばれる1種又は2種以上 3〜40質量%を含有する流動状のリン脂質組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、リン脂質組成物に関する。
リン脂質は、乳化、水ぬれ促進、離型、気泡の安定化及び澱粉の糊化促進等の作用を有することから、マーガリン、乳飲料、アイスクリーム、麺類等の食品に広く用いられている。リン脂質を含有する組成物としては、ペースト状のレシチンが主流であるが、この種のレシチンは水に添加するとゲル状になり水系食品への均質な添加が困難であるため、食品に添加した場合にリン脂質による充分な効果が得られない。このため、水への分散性が比較的高い酵素処理レシチンや粉末レシチン等も用いられている。また、乳化剤を配合することにより水分散性を付与したリン脂質組成物も提案されている。
乳化剤を配合することにより水分散性を付与したリン脂質組成物としては、例えば、リン脂質90重量%〜50重量%とポリグリセリン脂肪酸エステル及び/又は不飽和ソルビタンエステルの1種又は2種以上を10重量%〜50重量%含有してなる水分散性レシチン組成物(特許文献1)等が知られている。
上記の組成物は、水に容易に分散する優れたものではあるが、リン脂質組成物の水分散性が更に向上すれば、食品に添加した際の効果がより高まると期待される。従って、水分散性が更に向上したリン脂質組成物が求められている。
特開平8−205784号公報
本発明は、水分散性が更に向上したリン脂質組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題に対して鋭意検討を行った結果、食用油脂、リン脂質及び乳化剤の配合量を特定の範囲に調整した流動性のリン脂質組成物により、意外なことに上記課題が解決されることを見出し、この知見に基づいて本発明を成すに至った。
すなわち、本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)食用油脂 40〜90質量%、
(B)リン脂質 7〜40質量%、
(C)ポリグリセリン不飽和脂肪酸エステル、グリセリン有機酸不飽和脂肪酸エステル及びソルビタン不飽和脂肪酸エステルの群から選ばれる1種又は2種以上 3〜40質量%
を含有する流動状のリン脂質組成物、からなっている。
本発明のリン脂質組成物は、水分散性に優れており、水に分散して微細な油滴になる。
本発明のリン脂質組成物を水に分散して得た水分散液を麺類の製造において麺生地を混捏する工程で練り水として用いることにより、食感に優れた麺類が得られる。
[成分(A)]
本発明のリン脂質組成物は、成分(A)として食用油脂を含有する。食用油脂としては、食用に適した動物性、植物性の油脂及びそれらのエステル交換油、分別油等であって、常温(15〜25℃)で液状の食用油脂であることが好ましい。そのような食用油脂としては、例えばサフラワー油、大豆油、綿実油、コメ油、ナタネ油、コーン油、オリーブ油等が挙げられる他、グリセリン脂肪酸ジエステル及びプロピレングリコール脂肪酸ジエステルもこれらに含まれる。これら食用油脂は、いずれか1種類のみを用いても良いし、2種類以上を任意に組み合わせて用いても良い。
本発明のリン脂質組成物中の成分(A)の含有量は、40〜90質量%であるが、更なる水分散性向上の点から、45〜80%が好ましく、50〜70質量%がより好ましい。
[成分(B)]
本発明のリン脂質組成物は、成分(B)としてリン脂質を含有する。リン脂質としては、動植物から抽出・精製したものであっても、化学合成したものであっても良いが、例えば大豆や卵黄等からの抽出・精製物であるレシチン由来のリン脂質を用いることができる。レシチンとしては、油脂を含む液状又はペースト状レシチン、液状又はペースト状レシチンから油脂を除去し乾燥した粉末レシチン、液状レシチンを分別精製した分別レシチン又はレシチンを酵素で処理した酵素分解レシチン若しくは酵素処理レシチン等が挙げられる。
尚、市販のレシチンは、リン脂質以外の成分(油脂等)を含有するため、このような成分は、成分(B)には含まれない。油脂を含有する市販のレシチンを用いて本発明のリン脂質組成物を製造した場合、当該市販のレシチン中の油脂は、成分(A)の食用油脂に含まれることとする。
本発明のリン脂質組成物中の成分(B)の含有量は、7〜40質量%であるが、更なる水分散性向上の点から、10〜35質量%が好ましく、15〜30質量%がより好ましい。
[成分(C)]
本発明のリン脂質組成物は、成分(C)としてポリグリセリン不飽和脂肪酸エステル、グリセリン有機酸不飽和脂肪酸エステル及びソルビタン不飽和脂肪酸エステルの群から選ばれる1種又は2種以上(以下、「不飽和脂肪酸型乳化剤」ともいう。)を含有する。
本発明で成分(C)として用いられるポリグリセリン不飽和脂肪酸エステルは、ポリグリセリンと不飽和脂肪酸とのエステル化生成物である。
ポリグリセリンの平均重合度に特に制限はないが、例えば平均重合度が2〜10のもの、具体的にはジグリセリン(平均重合度2)、トリグリセリン(平均重合度3)、テトラグリセリン(平均重合度4)、ペンタグリセリン(平均重合度5)、ヘキサグリセリン(平均重合度6)、オクタグリセリン(平均重合度8)又はデカグリセリン(平均重合度10)等が挙げられる。
また、ポリグリセリン不飽和脂肪酸エステルを構成する不飽和脂肪酸は、食用可能な動植物油脂を起源とし、炭素原子間の結合に1つ以上の二重結合を含む脂肪酸であれば特に制限はなく、例えばパルミトオレイン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、γ−リノレン酸、α−リノレン酸、アラキドン酸、エルカ酸、リシノール酸又は縮合リシノール酸等が挙げられる。これら不飽和脂肪酸はいずれか1種のみを用いても良いし、2種以上を任意に組み合わせて用いても良いが、好ましくはオレイン酸を50質量%以上含む不飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸混合物である。また、不飽和脂肪酸としては、不飽和脂肪酸を主体とし飽和脂肪酸を含む混合脂肪酸であっても良く、その場合、不飽和脂肪酸の含有量は通常50質量%以上、好ましくは70質量%以上である。
ポリグリセリン不飽和脂肪酸エステルとしては、例えばジグリセリンオレイン酸エステル(商品名:ポエムDO−100V;理研ビタミン社製)、テトラグリセリンオレイン酸エステル(商品名:SYグリスターMO−3S;阪本薬品工業社製)、ペンタグリセリンオレイン酸エステル(商品名:サンソフトA−173E;太陽化学社製)、ヘキサグリセリンオレイン酸エステル(商品名:SYグリスターMO−5S;阪本薬品工業社製)、デカグリセリンオレイン酸エステル(商品名:ポエムJ−0381V;理研ビタミン社製)、テトラグリセリン縮合リシノール酸エステル(商品名:ポエムPR−100;理研ビタミン社製)、ヘキサグリセリン縮合リシノール酸エステル(商品名:ポエムPR−300;理研ビタミン社製)、デカグリセリン縮合リシノール酸エステル(商品名:NIKKOL Decaglyn PR−20;日光ケミカルズ社製)等が商業的に製造・販売されており、本発明ではこれらを用いることができる。
本発明で成分(C)として用いられるグリセリン有機酸不飽和脂肪酸エステルは、グリセリンと有機酸と不飽和脂肪酸のエステル化生成物である。
グリセリン有機酸不飽和脂肪酸エステルとしては、例えばグリセリン酢酸不飽和脂肪酸エステル、グリセリン乳酸不飽和脂肪酸エステル、グリセリンクエン酸不飽和脂肪酸エステル、グリセリンコハク酸不飽和脂肪酸エステル、グリセリンジアセチル酒石酸不飽和脂肪酸エステル等が挙げられる。これらの中でも、グリセリンクエン酸不飽和脂肪酸エステル、グリセリンコハク酸不飽和脂肪酸エステル、グリセリンジアセチル酒石酸不飽和脂肪酸エステルが好ましい。
また、グリセリン有機酸不飽和脂肪酸エステルを構成する不飽和脂肪酸は、食用可能な動植物油脂を起源とし、炭素原子間の結合に1つ以上の二重結合を含む脂肪酸であれば特に制限はなく、例えばパルミトオレイン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、γ−リノレン酸、α−リノレン酸、アラキドン酸、エルカ酸、リシノール酸又は縮合リシノール酸等が挙げられる。これら不飽和脂肪酸はいずれか1種のみを用いても良いし、2種以上を任意に組み合わせて用いても良いが、好ましくはオレイン酸を50質量%以上含む不飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸混合物である。また、不飽和脂肪酸としては、不飽和脂肪酸を主体とし飽和脂肪酸を含む混合脂肪酸であっても良く、その場合、不飽和脂肪酸の含有量は通常50質量%以上、好ましくは70質量%以上である。
グリセリン有機酸不飽和脂肪酸エステルとしては、例えばグリセリンクエン酸オレイン酸エステル(商品名:ポエムK−37V;理研ビタミン社製)、グリセリンコハク酸オレイン酸エステル(商品名:サンソフトNo.683CB;太陽化学社製)、グリセリンジアセチル酒石酸オレイン酸エステル(商品名:パノダンAB−100 VEG−FS;Danisco社製)等が商業的に製造及び販売されており、本発明にはこれらを用いることができる。
本発明で成分(C)として用いられるソルビタン不飽和脂肪酸エステルは、ソルビタンを主成分とするソルビトールの分子内縮合物と不飽和脂肪酸とのエステル化生成物である。
ソルビタン不飽和脂肪酸エステルを構成する不飽和脂肪酸は、食用可能な動植物油脂を起源とし、炭素原子間の結合に1つ以上の二重結合を含む脂肪酸であれば特に制限はなく、例えばパルミトオレイン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、γ−リノレン酸、α−リノレン酸、アラキドン酸、エルカ酸、リシノール酸又は縮合リシノール酸等が挙げられる。これら不飽和脂肪酸はいずれか1種のみを用いても良いし、2種以上を任意に組み合わせて用いても良いが、好ましくはオレイン酸を50質量%以上含む不飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸混合物である。また、不飽和脂肪酸としては、不飽和脂肪酸を主体とし飽和脂肪酸を含む混合脂肪酸であっても良く、その場合、不飽和脂肪酸の含有量は通常50質量%以上、好ましくは70質量%以上である。
ソルビタン不飽和脂肪酸エステルとしては、ソルビタンオレイン酸エステル(商品名:ポエムO−80V;理研ビタミン社製)等が商業的に製造及び販売されており、本発明にはこれを用いることができる。
本発明のリン脂質組成物中の成分(C)の含有量は、3〜40質量%であるが、更なる水分散性向上の点から、5〜30質量%が好ましく、10〜20質量%がより好ましい。
本発明のリン脂質組成物は、上記成分(A)、(B)及び(C)を含有する流動状の組成物である。このような組成物は、上記成分(A)、(B)及び(C)を混合し、例えば60〜90℃に加熱して、溶解することにより製造することができる。尚、本発明において流動状とは、常温(15〜25℃)において液状又はペースト状であることを指すものとする。
更に、本発明のリン脂質組成物は、本発明の目的・効果を阻害しない範囲で、上記成分(A)、(B)及び(C)以外の任意の成分を含んでいても良い。そのような成分としては、例えば酸化防止剤、調味料、香辛料、増粘剤、安定剤、pH調整剤(例えばクエン酸、酢酸、乳酸、コハク酸、リンゴ酸、リン酸及びこれらの塩)等が挙げられる。
本発明のリン脂質組成物は、マーガリン、乳飲料、アイスクリーム及び麺類その他のリン脂質を添加して製造される種々の食品に使用可能である。とりわけ、本発明のリン脂質組成物は水分散性に優れているため、麺類の製造において、リン脂質組成物の水分散液を調製し、該水分散液を練り水として麺生地を混捏する際に好適に使用できる。本発明のリン脂質組成物をこのような麺類の製造に使用すると、麺類の食感(特に粘弾性のある食感)が向上する。麺類に対するリン脂質組成物の使用量に特に制限はないが、例えば、小麦粉等の穀粉100質量部に対して通常0.1〜10質量部であり、好ましくは0.3〜5質量部である。
以下、実施例をもって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[リン脂質組成物の調製]
(1)原材料
1)菜種油(日清オイリオグループ社製)
2)コーン油(J−オイルミルズ社製)
3)コメ油(ボーソー油脂社製)
4)大豆由来ペースト状レシチン(商品名:YelkinTS;リン脂質含有量:62質量%;油脂含有量:30質量%;エー・ディー・エム・ファーイースト社製)
5)大豆由来酵素分解レシチン(商品名:SLP−ペーストリゾ;リン脂質含有量:45質量%;油脂含有量:50質量%;辻製油社製)
6)大豆由来粉末レシチン(商品名:SLP−ホワイト;リン脂質含有量:95質量%;油脂含有量:3質量%;辻製油社製)
7)卵黄由来粉末レシチン(商品名:Lecithin, from Egg;リン脂質含有量:95質量%;油脂含有量:3質量%;富士フイルム和光純薬社製)
8)ジグリセリンオレイン酸エステル(商品名:ポエムDO−100V;理研ビタミン社製)
9)デカグリセリンオレイン酸エステル(商品名:ポエムJ−0381V;理研ビタミン社製)
10)グリセリンジアセチル酒石酸オレイン酸エステル(商品名:パノダンAB−100 VEG−FS;Danisco社製)
11)グリセリンコハク酸オレイン酸エステル(商品名:サンソフトNo.683CB;太陽化学社製)
12)グリセリンクエン酸オレイン酸エステル(商品名:ポエムK−37V;理研ビタミン社製)
13)ソルビタンオレイン酸エステル(商品名:ポエムO−80V;理研ビタミン社製)
(2)リン脂質組成物の配合
上記原材料を用いて調製したリン脂質組成物1〜20について原材料及び成分(A)〜(C)の配合組成を表1〜3に示す。このうち、表1及び2のリン脂質組成物1〜15は本発明に係る実施例であり、表3のリン脂質組成物16〜20はそれらに対する比較例である。
Figure 2020000007
Figure 2020000007
Figure 2020000007
(3)リン脂質組成物の調製方法
表1〜3に示した配合割合に従って原材料を量りとり、300mL容量のガラス製ビーカーに入れて恒温槽で80℃に加熱し、ガラス棒で撹拌して溶融混合した後、室温まで冷却し、各100gのリン脂質組成物1〜20を調製した。これらの性状は、リン脂質組成物1〜15、19及び20が液状であり、リン脂質組成物16〜18がペースト状であった。
[試験例1:水分散性試験]
リン脂質組成物(1〜20のうちいずれか)1gを量りとり、これとイオン交換水50mLを100mL容量のガラス製ビーカーに入れてガラス棒で攪拌し、リン脂質組成物をイオン交換水に均一に分散させ、得られた水分散液の分散状態(水分散性)を評価した。これらの評価では、レーザー回折/散乱式粒子径分布測定装置(形式:LA−950;堀場製作所社製)を使用し、水分散液中の油滴粒子の体積基準の粒子径分布より、平均粒子径を測定した。結果を表4に示す。
Figure 2020000007
表4の結果から明らかなように、実施例のリン脂質組成物1〜15の水分散液中の油滴は非常に微細であり、分散状態が良好であった。これに対し、比較例のリン脂質組成物16〜20の水分散液は、いずれも実施例のものに比べて油滴の平均粒子径が大きく、水分散性が劣っていた。
[試験例2:調理中華麺での評価試験]
(1)調理中華麺の調製
準強力粉(商品名:特ナンバーワン;日清製粉社製)700g、ヒドロキシプロピル化リン酸架橋タピオカ澱粉(商品名:松谷あさがお;松谷化学社製)300g、粉末グルテン(商品名:エマソフトM−1000;理研ビタミン社製)に、粉末かんすい15g、食塩10g及びリン脂質組成物(1〜20のうちいずれか)10gを水440gに溶解・分散して調製した液を加え、ミキサーで10分混捏後、圧延及び切出し(切刃#18角;麺線厚み1.5mm)を行い、得られた麺線を沸騰したお湯で3分間茹でた。その後、その麺線を容器に入れ、4℃で24時間静置し、調理中華麺1〜20を得た。
(2)食感の評価試験
得られた調理中華麺1〜20に中華スープ40gを各々加え、麺をほぐしてから麺の食感(粘弾性)について官能評価試験を行った。試験では、表5に示す評価基準に従って10名のパネラーで評価し、評点の平均値を求め、以下の基準に従って記号化した。結果を表6に示す。
◎:極めて良好 平均点3.5以上
○:良好 平均点2.5以上、3.5未満
△:やや悪い 平均点1.5以上、2.5未満
×:悪い 平均点1.5未満
Figure 2020000007
Figure 2020000007
表6の結果から明らかなように、実施例のリン脂質組成物1〜15を添加した場合、粘弾性が「○」以上の優れた調理中華麺が得られた。これに対し、比較例のリン脂質組成物16〜20を添加した場合、粘弾性はいずれも「△」以下であり、実施例のものに比べて明らかに劣っていた。

Claims (1)

  1. 次の成分(A)、(B)及び(C):
    (A)食用油脂 40〜90質量%、
    (B)リン脂質 7〜40質量%、
    (C)ポリグリセリン不飽和脂肪酸エステル、グリセリン有機酸不飽和脂肪酸エステル及びソルビタン不飽和脂肪酸エステルの群から選ばれる1種又は2種以上 3〜40質量%
    を含有する流動状のリン脂質組成物。
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