JP2019537607A - 非アルコール性脂肪性肝疾患の患者における線維化の抑制 - Google Patents

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Abstract

本発明は、非アルコール性脂肪性肝疾患を罹患し、線維症スコアが0のヒト対象の肝線維症の発症を抑制することに関し、その対象に1日当たり300mgを超える3β−アラキジルアミド−7α、12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(アラムコール)、またはその薬学的に許容可能な塩を投与し、それにより、前記対象の肝線維症の発症を抑制することを含む。【選択図】なし

Description

本出願は、2017年3月22日に出願された米国仮特許出願第62/475、132号、および2016年11月10日に出願された米国仮特許出願第62/420、009号の利益を主張する。
線維症
線維状結合組織の形成は、損傷または炎症による組織損傷後の正常な治癒過程の一部である。この過程の間、マクロファージなどの活性化免疫細胞は、線維芽細胞の増殖および活性化を刺激し、次に、結合組織を沈着させる。しかし、結合組織の異常なまたは過剰な産生は、線維状物質の蓄積に繋がり得、その結果、組織の正常な機能を妨害する。元の損傷が治癒した後になっても、線維増殖は拡大し、健康な周囲組織を侵害し得る。修復または反応性過程で発生するこのような異常な過剰結合組織の形成は、線維化と呼ばれる。
肝臓の線維化は、本明細書では肝線維症とも呼ばれ、様々な種類の慢性肝臓損傷により、特に、炎症性要素が伴う場合に、引き起こされ得る。自己限定性の、急性肝損傷(例えば、急性ウイルス性肝炎A)は、劇症型であっても、足場構造を変型させるとは限らず、したがって、通常、肝細胞が減少するにもかかわらず、線維症を生じない。しかし、慢性アルコール症、栄養障害、血色素症、および毒物、毒素または薬物への曝露などの因子は、肝細胞障害型の化学物質への曝露が原因で、慢性肝損傷および肝線維症をもたらす場合がある。手術または機械的な胆管閉塞に関連する他の形態の損傷により引き起こされる肝臓瘢痕もまた、肝線維症につながり得る。
線維症それ自体は、症候性とは限らないが、門脈圧亢進症、または肝硬変の発症に繋がり得る。門脈圧亢進症の場合は、瘢痕が肝臓を通る血流を歪ませ、また、肝硬変の場合は、瘢痕が正常な肝臓構造を破壊し、肝機能障害を生ずる。これらの病態のそれぞれの程度が、肝線維化傷害の臨床症状を決定する。例えば、先天性肝線維症は、門脈分岐部に影響を及ぼし、実質にはほとんど影響を与えない。結果は、門脈圧亢進症で、肝細胞機能には影響を与えない。
治療
その初期段階では、原因が可逆的な場合(例えば、ウイルスクリアランスにより)、肝線維症は、退行する。したがって、大部分の利用可能な治療選択肢は、慢性ウイルス性肝炎のB型肝炎ウイルスまたはC型肝炎ウイルスの除去、アルコール性肝疾患における禁酒、血色素症における鉄またはウィルソン病における銅などの重金属の除去、および胆管閉塞における胆管の除圧などにより肝損傷の根源を除去するように設計されている。
線維症を元に戻すことを目的とした治療は通常、長期使用すると毒性が強すぎる(例えば、副腎皮質ステロイド、ペニシラミン)または効果が証明されていない(例えば、コルヒチン)マリアアザミ中に存在するシリマリンは、肝線維症の治療によく使われる代替医薬であり、安全と思われるが、効力が劣る。
有望な治療薬
肝疾患の治療用の特定の抗線維化薬の開発の試みが報告されてきた。例えば、米国特許第8、729、046号は、核酸または核酸類似体の組み合わせを用いた、肝臓の線維化を含む組織の線維化を治療する方法に関する。具体的には、核酸またはその類似体は、miR23bクラスターのマイクロRNAを標的とする。米国特許第6、562、829号は、肝線維症を治療するための組成物および該組成物の使用および製造方法、キナゾリノン誘導体、好ましくはハロフジノンを含む組成物を開示している。米国特許第8、858、954号は、肝線維症または非アルコール性脂肪性肝疾患を予防および治療するための医薬組成物に関し、該組成物は、50〜90重量%の冬虫夏草菌糸体粉末、および10〜50重量%の濃縮レンゲソウ粉末を含む。
米国特許出願公開第2015/359805号は、胆汁鬱滞性疾患の治療に使用できるファルネソイドX受容体(FXR)モジュレーター、特に、C6がエチルを含み、C24カルボキシ基がサルフェート基に変換された胆汁酸誘導体に関する。治療されることが示唆された傷害には、アルコール性肝疾患、生体移植肝再生、先天性肝線維症、総胆管結石、および肉芽腫性肝疾患が含まれる。米国特許出願公開第2014/187633号は、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)および/または原発性胆汁性肝硬変の治療および/または予防方法に関し、該方法は、エイコサペンタエン酸またはこれらの誘導体を含む医薬組成物を、それを必要としている対象に投与することを含む。改変胆汁酸であるFXRアゴニストのオベチコール酸は、原発性胆汁性肝硬変のための第III相臨床試験中である。この薬物の使用は、通常、そう痒症などの副作用が付随すると報告されている。
ウルソデオキシコール酸(UDCA、ウルソジオール)は、原発性胆汁性肝硬変の治療に最も頻繁に使われる。それは、二次胆汁酸の内の1つで、腸内細菌の代謝副産物である。この薬物は、胆汁うっ滞の低減を支援すると考えられており、血液検査結果(肝機能検査)を改善する。しかし、症状に対しては最小限の効果しかなく、予後が改善するかどうかは議論の余地がある。通常は肝臓により除去される循環中の胆汁酸が原因のそう痒を緩和するために、コレスチラミン(胆汁酸封鎖剤)を原発性胆汁性肝硬変患者に対し処方し得る。この試薬は、血流中に再入するのではなく、排出するように、腸中での胆汁酸の吸収を助け得る。代わりの試薬には、スタノゾロール、ナルトレキソンおよびリファンピシンが挙げられる。
オベチコール酸(OCA、Ocaliva)は、半合成胆汁酸類似体であり、特定の肝臓および消化管状態用として、2相および3相臨床試験で開発中である。FDAは、2016年5月27日にOcalivaに対し、ウルソデオキシコール酸(UDCA)に不十分な応答を有する成人について、またはUDCAに耐容性のない成人の単一療法剤として、UDCAと組み合わせた原発性胆汁性胆管炎(PBC)の治療用として、迅速承認を与えた。さらに、NASH患者の第2相試験は、OCAの投与が肝炎および線維症のマーカーを低減し、インスリン感受性を高めることを示した。
国際公開第2014/197738号および同第2016/094570号は、筋線維芽細胞分化転換および活性化の阻害剤として開示された小分子化合物に関する。特に脂肪肝に治療用として示唆された薬物および組み合わせが、例えば、国際公開第2016/112305号および欧州特許第2632925号(アセチル−CoAカルボキシラーゼ阻害剤)ならびに国際公開第2016/154258号(二重PPARデルタ/ガンマアゴニスト)で開示された。これらの開示化合物の内のいくつかが、種々の他の薬物と組み合わせて使用されることが示唆された。
多くの患者は、線維性障害の利用可能な治療に応答せず、長期治療は、毒性および副作用により限定されている。したがって、線維症、特に肝線維症を低減させることを目的とした治療法の開発に対する必要性が残されている。既発症の肝硬変および門脈圧亢進症のための、ならびに線維症を弱めるための安全で効果的な治療薬の開発は、極めて有益であろう。
脂肪酸胆汁酸コンジュゲート
脂肪酸胆汁酸塩コンジュゲートは、脂肪酸胆汁酸コンジュゲート(Fatty Acid Bile Acid Conjugate)(FABAC)とも呼ばれ、胆汁酸またはコレステロール代謝に関連する状態を改善するために使用され得る合成分子のファミリーである。FABACは、血中コレステロール濃度を下げ、肝脂肪レベルを低減し、胆石を溶解すると考えられている(Gilat et al.、Hepatology 2003;38:436−442;and Gilat et al.、Hepatology 2002;35:597−600)。FABACは、アラムコールとしても知られる、3β−アラキジルアミド−7α、12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸を含む。
米国特許第6、384、024号、同第6、395、722号、同第6、589、946号は、特定のFABACおよびコレステロール胆汁中の胆石の溶解および動脈硬化症の治療におけるそれらの使用を開示している。これらおよび追加のFABACは、米国特許第7、501、403号、同第8、975、246号および同第8、110、564号で、脂肪肝の治療における、血中コレステロールレベルの低減におけるおよび高血糖、糖尿病、インスリン抵抗性および肥満症の治療における使用に関して開示された。FABACのさらなる治療的使用は、Safadi et al.(Clin Gastroenterol Hepatol.2014 Dec;12(12):2085−91)および国際公開第2015/019358号および同第2015/019359号で開示されている。特定のFABACのアミン塩は、国際公開第2015/083164号で開示されている。
本発明は、非アルコール性脂肪性肝疾患を罹患し、線維症スコアが0のヒト対象の肝線維症の発症を抑制することに関し、その対象に1日当たり300mgを超える3β−アラキジルアミド−7α、12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(アラムコール)、またはその薬学的に許容可能な塩を投与し、それにより、前記対象の肝線維症の発症を抑制することを含む。
本発明は、本発明の方法のいずれかで使用するためのアラムコールおよびアラムコールを含む薬物を提供する。
本発明は、非アルコール性脂肪性肝疾患を罹患し、線維症スコアが0のヒト対象の肝線維症の発症を抑制するための治療有効量の3β−アラキジルアミド−7α、12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(アラムコール)、またはその薬学的に許容可能な塩の使用に関し、その対象に1日当たり300mgを超える3β−アラキジルアミド−7α、12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(アラムコール)、またはその薬学的に許容可能な塩を投与し、それにより、前記対象の肝線維症の発症を抑制することを含む。
本発明は、対象に1日当たり300mgを超える3β−アラキジルアミド−7α、12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(アラムコール)、またはその薬学的に許容可能な塩を投与することを含む、非アルコール性脂肪性肝疾患を罹患し、線維症スコアが0のヒト対象の肝線維症の発症を抑制するために、3β−アラキジルアミド−7α、12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(アラムコール)、またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、非アルコール性脂肪性肝疾患を罹患し、線維症スコアが0のヒト対象の肝線維症の発症を抑制するために、その対象に1日当たり300mgを超える3β−アラキジルアミド−7α、12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(アラムコール)、またはその薬学的に許容可能な塩を投与し、それにより前記対象の肝線維症の発症を抑制することを含む。
本発明は、対象に1日当たり300mgを超える3β−アラキジルアミド−7α、12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(アラムコール)、またはその薬学的に許容可能な塩を投与することを含む、非アルコール性脂肪性肝疾患を罹患し、線維症スコアが0のヒト対象の肝線維症の発症を抑制するために、3β−アラキジルアミド−7α、12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(アラムコール)、またはその薬学的に許容可能な塩を含む薬物を提供し、非アルコール性脂肪性肝疾患を罹患し、線維症スコアが0のヒト対象の肝線維症の発症を抑制するために、その対象に1日当たり300mgを超える3β−アラキジルアミド−7α、12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(アラムコール)、またはその薬学的に許容可能な塩を投与し、それにより前記対象の肝線維症の発症を抑制することを含む。
本発明は、(a)3β−アラキジルアミド−7α、12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(アラムコール)、またはその薬学的に許容可能な塩;および(b)非アルコール性脂肪性肝疾患に罹患し、線維症スコア0を有するヒト対象の肝線維症の発症の抑制のための、その対象に1日当たり300mgを超える3β−アラキジルアミド−7α、12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(アラムコール)、またはその薬学的に許容可能な塩を投与し、それにより、前記対象の肝線維症の発症を抑制するための使用説明書を含む医薬品パッケージを提供する。
本発明の他の目的、特徴および利点は、以下の説明と図面から明らかとなろう。
肉眼での評価による肝硬変に対するアラムコールの効果を示す。図1A−生理食塩水対照; 図1B−TAA(20mg/100g体重)で10週間にわたり週2回処理; 図1C−TAAおよびアラムコール1mg/kgによる処理; 図1D−TAAおよびアラムコール5mg/kgによる処理。 顕微鏡での評価(マッソンゴールドナー染色後)による肝線維症に対するアラムコールの効果を示す。図2A−平均線維化スコア(TAA−黒色、アラムコール−白色、OCA−灰色); 図2B−代表的試料(TAAのみ−左;TAAおよびアラムコール1mg/kg−中央;TAAおよびアラムコール5mg/kg−右)。 LX−2ヒト肝臓星状細胞中のCOL1A1発現に対するアラムコールの効果を示す。「Ctrl S1、S2およびS3」は、3種の別々の実験における対照(生理食塩水処理細胞)を表す;「A S1、S2およびS3」は、これらの実験におけるアラムコール処理細胞の結果を表す。 LX−2ヒト肝臓星状細胞中のPPAR−γ発現に対するアラムコールの効果を示す。「Ctrl S1、S2およびS3」は、3種の別々の実験における対照(生理食塩水処理細胞)を表す;「A S1、S2およびS3」は、これらの実験におけるアラムコール処理細胞の結果を表す。 LX−2ヒト肝臓星状細胞からのコラーゲン産生に対するアラムコールの効果を、DMSO対照と比較して、示す。 0.1MCD食の場合の脂肪肝に対するアラムコールの効果を示す。図6A−スダンIIIを用いた組織染色; 図6B−スダンIII染色細胞の定量化。 0.1MCD食の場合のマクロファージ活性化および浸潤に対するアラムコールの効果を示す。図7A−組織染色−F4/80およびCD64 図7B−CD64陽性細胞の定量化。 図7C−F4/80陽性細胞の定量化。 0.1MCD食の場合の線維症に対するアラムコールの効果を示す(組織像−シリウスレッド)。図8A−シリウスレッドを用いた組織染色; 図8B−シリウスレッド染色細胞の定量化。 0.1MCDマウス由来の肝臓抽出物を用いて、コラーゲン産生に対するアラムコールの効果を示す。 0.1MCDマウスの肝臓生化学に対するアラムコールの効果を示す。図10A−対照(灰色)およびアラムコール処理(黒色)0.1MCDマウスの肝臓中の代謝物の定量化; 図10B−関連する肝臓生化学的経路の概略図。
アラムコール
アラムコールは、化学名3β−アラキジルアミド−7α、12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸であり、次の化学構造により表される:
Figure 2019537607
本発明の一実施形態では、本発明の組み合わせ、組成物、方法およびパッケージは、遊離酸型のアラムコールを含み得る。本発明の一実施形態では、アラムコールはその塩型である。塩は、アミン系塩であってよい。アミン系塩は、メグルミン、リシンおよびトロメタミン塩からなる群から選択し得る。
本発明の他の実施形態は、脂肪酸胆汁酸コンジュゲート(FABAC)、またはその塩を使用した組成物、方法およびパッケージに関する。いくつかの実施形態では、FABACは、式Iである:
W−X−G (I)
式中、Gは、胆汁酸またはその胆汁酸塩ラジカルを表し;Wは、1種または2種の、6〜22個の炭素原子を有する脂肪酸ラジカルを表し;およびXは、ヘテロ原子、直接C−C結合およびC=C結合からなる群より選択される結合メンバーを表す。それぞれの可能性は、本発明の別の実施形態となる。
いくつかの実施形態では、結合メンバーは、NH、P、S、Oおよび直接C−C結合またはC=C結合からなる群より選択される。それぞれの可能性は、本発明の別の実施形態となる。いくつかの実施形態では、結合メンバーはNHである。
いくつかの実施形態では、前記1種または2種の脂肪酸ラジカルのそれぞれは、アラキジル酸、ステアリン酸、ベヘン酸、パルミチン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸およびオレイン酸からなる群より選択される脂肪酸のラジカルである。それぞれの可能性は、本発明の別の実施形態となる。いくつかの実施形態では、前記1種または2種の脂肪酸ラジカルは、アラキジル酸である。それぞれの可能性は、本発明の別の実施形態となる。
いくつかの実施形態では、Wは、6〜22個の炭素原子をそれぞれ独立に含む2種の脂肪酸ラジカルを表し;それぞれの前記脂肪酸ラジカルは、ヘテロ原子、直接C−C結合およびC=C結合からなる群より選択される結合メンバーXに独立に結合される。いくつかの実施形態では、Wは、単一脂肪酸ラジカルを表す。
いくつかの実施形態では、胆汁酸は、コール酸、ウルソデオキシコール酸、ケノデオキシコール酸、デオキシコール酸、リトコール酸およびこれらの誘導体からなる群より選択される。それぞれの可能性は、本発明の別の実施形態となる。別の実施形態では、胆汁酸は、コール酸、ケノデオキシコール酸、またはデオキシコール酸である。別の実施形態では、胆汁酸は、ウルソデオキシコール酸およびリトコール酸以外のものである。いくつかの実施形態では、胆汁酸は、コール酸である。
適応症
本発明は、報告された脂肪肝および脂肪症に対する作用とは別に、アラムコールが効力の高い抗線維化効果を発揮し、種々の実験モデルにおいて線維症の発症を抑制するという意外な発見に、一部は基づいている。具体的には、アラムコール(5mg/kg)による治療は、インビボチオアセタミド(TAA)モデルで、毒素誘導による肝硬変、壊死および肝線維症の発症を有意に抑制した。アラムコールはまた、意外にも、オベチコール酸(OCA)よりすぐれていることが明らかになった。OCAは、試験した実験条件下で、これらのパラメーターの統計的に有意な低減を誘導しなかった。さらに、アラムコールは、PPARγの上方制御によりLX−2ヒト肝臓星状細胞中のCOL1A1発現を有意に低減させた。
したがって、NAFLDの対象の肝臓代謝に対する報告された作用とは別に、アラムコールは、驚くべきことに、まだ線維症を発症していないNAFLDまたはNASHの患者の治療などの、新規患者集団および患者亜集団の治療に効果的であることが本明細書で明らかにされる。本発明は、これらの新規患者集団の治療を高い効力および/または安全性および最小の副作用で提供するという利点がある。
本発明は、非アルコール性脂肪性肝疾患に罹患し、線維症スコア0を有するヒト対象の肝線維症の発症を抑制するための方法を提供し、該方法は、その対象に1日当たり300mgを超える3β−アラキジルアミド−7α、12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(アラムコール)、またはその薬学的に許容可能な塩を投与し、それにより、前記対象の肝線維症の発症を抑制することを含む。
ある実施形態では、治療されるヒト対象は、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)を罹患している。
ある実施形態では、治療されるヒト対象は、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)を罹患している。
ある実施形態では、治療されるヒト対象は、NAFLDを罹患しているが、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は罹患していない。ある実施形態では、ヒト対象は、少なくとも4のNAFLD活性(NAS)スコアを有する。ある実施形態では、ヒト対象は、少なくとも5、少なくとも6、または少なくとも7のNAFLD活性(NAS)スコアを有する。ある実施形態では、ヒト対象は、少なくとも1のバルーニングスコア、少なくとも1の炎症スコア、および少なくとも1の脂肪症スコアを有する。
ある実施形態では、治療されるヒト対象は、NAFLDを罹患しているが、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は罹患していない。
ある実施形態では、3人のヒト対象がII型糖尿病または糖尿病前症に罹患している。糖尿病前症には次の3つの判定基準の内の1つが必要である:空腹時血糖値>100mg/dl(5.5mmol/l)または75g OGTT後の2hPG>140(7.8mmol/l)mg/dlまたはHbA1c>5.7%。HbA1cは、試験責任医師の裁量で反復測定できる。
ある実施形態では、ヒト対象は、高脂肪および高カロリー食を摂取する。本明細書で使用される場合、高脂肪、高カロリー食は、少なくとも1日当たり4000カロリーであり、その約50%は脂肪由来である。
ある実施形態では、ヒト対象は、ライフスタイル介入に対し抵抗性である。
ある実施形態では、ヒト対象は、食事介入に対し抵抗性である。
投与および剤形
いくつかの実施形態では、投与される化合物(例えば、アラムコール)は、治療有効量の少なくとも1種の前記化合物を含む組成物(本発明の組成物と呼ばれる)の形態である。本明細書で使用される場合、「有効量」という用語は、本明細書に記載の障害または症状を軽減および/または弱めることができる化合物の量を意味する。本発明により投与される化合物の特定の投与量は、無論、例えば、投与される化合物、投与経路、対象の生理学的状態、および治療される状態を含む、特定の周辺環境により決定されるであろう。
本発明は、本明細書で前述のいずれかのヒト対象を含むヒト対象への投与に使用するための、300mgを超える3β−アラキジルアミド−7α、12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(アラムコール)を含む薬物を提供する。
ある実施形態では、薬物は、350mgのアラムコールを含む。ある実施形態では、薬物は、350mg〜1200mgのアラムコールを含む。ある実施形態では、薬物は、400mg、500mg、600mg、700mg、800mg、900mg、1000mg、1100mg、または1200mgのアラムコールを含む。ある実施形態では、薬物は、400mg〜1100mg、または500mg〜1000mg、または600mg〜900mgのアラムコールを含む。ある実施形態では、薬物は、400mgまたは600mgのアラムコールを含む。
ある実施形態では、薬物は、毎日投与される。
本発明はまた、300mgを超える一日量でヒト対象への投与に使用するための、3β−アラキジルアミド−7α、12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(アラムコール)を提供する。ある実施形態では、ヒト対象は、本明細書で前述のいずれかのヒト対象である。
ある実施形態では、アラムコールの一日量は、350mgを超える。ある実施形態では、アラムコールの一日量は、350mg〜1200mgである。ある実施形態では、アラムコールの一日量は、400mg、500mg、600mg、700mg、800mg、900mg、1000mg、1100mg、または1200mgである。ある実施形態では、アラムコールの一日量は、400mg〜1100mg、または500mg〜1000mg、または600mg〜900mgである。ある実施形態では、アラムコールの一日量は、1日当たり400mgまたは600mgである。
任意の好適な経路を用いて、本発明の薬物またはアラムコールを対象に投与してよい。
いくつかの実施形態では、好適な投与経路は、全身性経路であり得る。いくつかの実施形態では、投与は、全身投与である。いくつかの実施形態では、組成物は、全身投与用に処方される。
本発明の方法の別の実施形態では、アラムコールはアラムコール遊離酸の形態である。本発明の方法の別の実施形態では、アラムコールはアミン系塩の形態である。ある特定の実施形態では、塩はメグルミン、リシンまたはトロメタミンアラムコール塩である。それぞれの可能な形態は、本発明の別の実施形態となる。
別の実施形態では、全身投与は、腸内経路を介する。別の実施形態では、腸内経路による投与は、経口投与である。いくつかの実施形態では、組成物は、経口投与用に製剤される。
したがって、本発明は、アラムコールを対象に投与することにより、本出願で記載の対象を治療する方法を提供し、1日当たり少なくとも350mgのアラムコールが対象に投与される。ある実施形態では、1日当たり350mg〜1200mgのアラムコールが対象に投与される。ある実施形態では、1日当たり400mg、500mg、600mg、700mg、800mg、900mg、1000mg、1100mg、または1200mgのアラムコールが対象に投与される。ある実施形態では、1日当たり、400mg〜1100mg、または500mg〜1000mg、または600mg〜900mgのアラムコールが対象に投与される。ある実施形態では、1日当たり400mgまたは600mgのアラムコールが対象に投与される。
ある実施形態では、薬物またはアラムコールが午前、午後、または夕方に投与される。
ある実施形態では、薬物またはアラムコールが食事と同時に、または食事の30分以内に、投与される。
ある実施形態では、食事は、朝食、昼食、または夕食である。
ある実施形態では、食事は、高脂肪食である。高脂肪食は、約500〜600カロリーが脂肪カロリーである食事である。
ある実施形態では、食事は、高カロリー食である。高カロリー食は、約800〜1000カロリーの食事である。
ある実施形態では、薬物またはアラムコールが水と共に投与される。ある実施形態では、薬物またはアラムコールが少なくとも100または少なくとも200mLの水と共に投与される。
ある実施形態では、アラムコールは、少なくとも52週、少なくとも72週、少なくとも96週、少なくとも2年、少なくとも3年、または少なくとも4年にわたって投与される。
本発明は、非アルコール性脂肪性肝疾患を罹患し、線維症スコアが0のヒト対象の肝線維症の発症を抑制するための、治療有効量の3β−アラキジルアミド−7α、12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(アラムコール)、またはその薬学的に許容可能な塩の使用に関し、その対象に1日当たり300mgを超える3β−アラキジルアミド−7α、12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(アラムコール)、またはその薬学的に許容可能な塩を投与し、それにより、前記対象の肝線維症の発症を抑制することを含む。
本発明は、対象に1日当たり300mgを超える3β−アラキジルアミド−7α、12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(アラムコール)、またはその薬学的に許容可能な塩を投与することを含む、非アルコール性脂肪性肝疾患を罹患し、線維症スコアが0のヒト対象の肝線維症の発症を抑制するために、3β−アラキジルアミド−7α、12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(アラムコール)、またはその薬学的に許容可能な塩を提供し、それにより、非アルコール性脂肪性肝疾患を罹患し、線維症スコアが0のヒト対象の肝線維症の発症を抑制するために、その対象に1日当たり300mgを超える3β−アラキジルアミド−7α、12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(アラムコール)、またはその薬学的に許容可能な塩を投与し、それにより前記対象の肝線維症の発症を抑制することを含む。
本発明は、対象に1日当たり300mgを超える3β−アラキジルアミド−7α、12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(アラムコール)、またはその薬学的に許容可能な塩を投与することを含む、非アルコール性脂肪性肝疾患を罹患し、線維症スコアが0のヒト対象の肝線維症の発症を抑制するために、3β−アラキジルアミド−7α、12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(アラムコール)、またはその薬学的に許容可能な塩を含む薬物を提供し、それにより、非アルコール性脂肪性肝疾患を罹患し、線維症スコアが0のヒト対象の肝線維症の発症を抑制するために、その対象に1日当たり300mgを超える3β−アラキジルアミド−7α、12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(アラムコール)、またはその薬学的に許容可能な塩を投与し、それにより前記対象の肝線維症の発症を抑制することを含む。
本発明は、(a)3β−アラキジルアミド−7α、12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(アラムコール)、またはその薬学的に許容可能な塩;および(b)非アルコール性脂肪性肝疾患に罹患し、線維症スコア0を有するヒト対象の肝線維症の発症の抑制のための、その対象に1日当たり300mgを超える3β−アラキジルアミド−7α、12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(アラムコール)、またはその薬学的に許容可能な塩を投与し、それにより、前記対象の肝線維症の発症を抑制するための使用説明書を含む医薬品パッケージを提供する。
いくつかの実施形態では、経口投与は、硬ゼラチンカプセルまたは軟ゼラチンカプセル、丸薬、カプセル剤、被覆錠剤を含む錠剤、糖衣錠、エリキシル剤、懸濁剤、液剤、ゲル剤、スラリーまたはシロップ剤、およびこれらの徐放性の製剤の形態である。したがって、本発明は、錠剤、カプセル剤、または液剤の形態のアラムコールの投与方法を提供する。
経口投与用の好適な担体は当該技術分野で周知である。経口使用のための組成物は、固体の賦形剤を使用し、得られた混合物を必要に応じて粉砕し、錠剤または糖衣錠コアを得るために、必要に応じて好適な補助剤を添加した後、顆粒の混合物を処理して作製することができる。適切な賦形剤の非限定的例には、ラクトース、スクロース、マンニトール、またはソルビトールを含む糖などの増量剤、セルロース調製物、例えば、トウモロコシデンプン、コムギデンプン、コメデンプン、ジャガイモデンプン、ゼラチン、トラガカントゴム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ナトリウムカルボメチルセルロース、および/またはポリビニルピロリドン(PVP)などの生理学的に許容可能なポリマーが挙げられる。
必要に応じ、架橋ポリビニルピロリドン、寒天、またはアルギン酸もしくはその塩、例えば、アルギン酸ナトリウムなどの崩壊剤を加えてよい。ディスペンサーに使用される、例えば、ゼラチン製のカプセルおよびカートリッジは、化合物および好適な粉末基剤、例えば、ラクトースまたはデンプンの粉末混合物を含めて製剤し得る。
経口投与用の固形剤形には、限定されないが、カプセル剤、錠剤、丸薬、散剤、および粒剤が挙げられる。このような固形剤形では、活性化合物は少なくとも1種の不活性な薬学的に許容可能な担体、例えば、スクロース、ラクトースまたはデンプンなどと混合される。このような剤形はまた、通常の実施方法と同じく、不活性希釈剤以外の追加の物質、例えば、滑沢剤を含むことができる。カプセル剤、錠剤および丸剤の場合、剤形は緩衝剤も含み得る。錠剤および丸剤はさらに、腸溶コーティングを用いて調製することができる。本明細書で使用される場合、用語の「腸溶コーティング」は、消化器系内で組成物吸収の位置を制御するコーティングを意味する。腸溶コーティングに使われる材料の非限定的例は、脂肪酸、ワックス、植物繊維またはプラスチックである。
経口投与用の液体剤形は、湿潤剤、乳化剤および懸濁剤、甘味料、香味料、および芳香剤などのアジュバントをさらに含んでもよい。
いくつかの実施形態では、エイコサペンタン酸エチル、エイコサペンタエン酸、ならびにこれらのアミド、塩およびリン脂質などの脂肪酸との併用療法は、明示的に除外される。他の実施形態では、ウルソデオキシコール酸およびリトコール酸などの胆汁酸との併用療法は、除外される。他の実施形態では、ビタミンD受容体アゴニスト、アセチル−CoAカルボキシラーゼ阻害剤、二重PPARデルタ/ガンマアゴニスト、および筋線維芽細胞分化転換および活性化の阻害剤との併用療法は除外される。有利な実施形態では、アラムコールまたはその薬学的に許容可能な塩は、単独の有効成分として使用される。
いくつかの実施形態では、組成物は、いくつかの投与量で、十分な応答が達成されるまで、長期間にわたり投与される。
本明細書で開示されるように、アラムコールは、意外にも、補助療法の非存在下で単独治療薬として使用した場合でも、線維症の発症を抑制し、肝硬変および星状細胞中のコラーゲン合成の可能性を低減することができる強力な治療薬であることが明らかになった。したがって、本発明の方法の有利な実施形態では、アラムコールまたはその薬学的に許容可能な塩は、単独の有効成分として投与される。別の実施形態では、対象は、ヒトである。
患者の転帰
ある実施形態では、アラムコールまたはアラムコールを含む薬物の投与は、対象のNAFLD活性(NAS)スコアの悪化を防止する。
ある実施形態では、アラムコールまたはアラムコールを含む薬物の投与は、対象の脂肪症、活動性および線維症(SAF)スコアの悪化を防止する。
ある実施形態では、肝線維症の発症を抑制することは、線維症スコアの悪化の防止を含む。
ある実施形態では、防止は、アラムコールの投与の開始から52、65、72、または96週での防止である。
ある実施形態では、防止は、アラムコールの投与の開始から2、3、または4年での防止である。
ある実施形態では、アラムコールまたはアラムコールを含む薬物の投与は、対象のNAFLD活性(NAS)スコアを改善する。
ある実施形態では、対象のNASスコアは、アラムコールまたはアラムコールを含む薬物の投与開始時に少なくとも4であり、対象のNASスコアの改善は、少なくとも2ポイントの改善である。
ある実施形態では、アラムコールまたはアラムコールを含む薬物の投与は、対象の脂肪症、活動性および線維症(SAF)スコアを改善する。
ある実施形態では、対象のSAFスコアは、アラムコールまたはアラムコールを含む薬物の投与開始時に少なくとも4であり、対象のSAFスコアの改善は、少なくとも2ポイントの改善である。
ある実施形態では、改善は、アラムコールの投与の開始から52、65、72、または96週での改善である。
ある実施形態では、改善は、アラムコールの投与の開始から2、3、または4年での改善である。
ある実施形態では、肝線維症の発症の抑制は、アラムコールで治療されていない患者に比べて、肝線維症の進行を低減させることを含む。
ある実施形態では、アラムコールまたはアラムコールを含む薬物の投与は、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の進行を抑制する。
ある実施形態では、NAFLD進行の抑制は、アラムコールで治療されていない患者に比べて、進行の防止、または進行の低減を含む。
ある実施形態では、ヒト対象は、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)に罹患し、アラムコールの投与は、NASHの進行を抑制する。
ある実施形態では、NASH進行の抑制は、アラムコールで治療されていない患者に比べて、進行の防止、または進行の低減を含む。
ある実施形態では、ヒト対象は、投与の開始時には、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)に罹患しておらず、アラムコールの投与は、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)からNASHへの進行を抑制する。
ある実施形態では、進行は、アラムコールの投与の開始から52、65、72、または96週での進行である。
ある実施形態では、進行は、アラムコールの投与の開始から2、3、または4年での進行である。
ある実施形態では、ヒト対象は、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)に罹患しており、アラムコールの投与は、対象のNASHを消失させる。
ある実施形態では、NASHの消失は、0のバルーニングスコア、および0または1の炎症スコアを有するヒト対象を含む。
ある実施形態では、アラムコールまたはアラムコールを含む薬物の投与は、投与開始から52、65、72、または96週でのNASHの消失である。
ある実施形態では、アラムコールまたはアラムコールを含む薬物の投与は、投与開始から2、3、または4年でのアラムコールによる対象のNASHの消失を含む。
ある実施形態では、アラムコールまたはアラムコールを含む薬物の投与は、対象の肝臓トリグリセリドのレベルを、アラムコールの投与開始時のレベルに比べて、下げる。
ある実施形態では、アラムコールまたはアラムコールを含む薬物の投与は、対象の肝臓トリグリセリドの水に対する比率を、アラムコールの投与開始時の比率に比べて、小さくする。
ある実施形態では、肝臓トリグリセリドの水に対する比率を10%超低減する。
ある実施形態では、肝臓トリグリセリドの水に対する比率を10%〜40%低減する。
ある実施形態では、肝臓トリグリセリドの水に対する比率を15%〜35%低減する。
ある実施形態では、肝臓トリグリセリドの水に対する比率を20%〜30%低減する。
ある実施形態では、アラムコールまたはアラムコールを含む薬物の投与は、投与の開始時のレベルまたは比率に比べて、対象の:
a.ヘモグロビンA1CまたはHOMA−IRのレベルを低減する;
b.フィブリノーゲン、CK−18、C反応性タンパク質(CRP)、TNFα、IL6および線維症試験(NFS)のレベルを低減する;
c.レプチンのアジノペクチンに対する比率を低減する;または
d.アジノペクチンのレベルを高める。
ある実施形態では、アラムコールまたはアラムコールを含む薬物の投与は:
a.アラムコールの投与の開始時のヒト対象の体重に比べて、ヒト対象の体重を低減する;
b.アラムコールの投与の開始時のヒト対象の胴回りに比べて、ヒト対象の胴回りを低減する;または
c.アラムコールの投与の開始時のヒト対象の脂肪肝指数に比べて、ヒト対象の脂肪肝指数を低減する。
ある実施形態では、低減または増加は、アラムコールの投与の開始から2、4、8、24、40、52、65、72、または96週での低減または増加である。
ある実施形態では、低減または増加は、アラムコールの投与の開始から2、3、または4年での低減または増加である。
したがって、種々の実施形態では、薬物またはアラムコールは、上記転帰を達成するのに効果的であることが意図されている。
ある実施形態では、薬物またはアラムコールは、アラムコールの投与の開始から2、4、8、24、40、52、65、72、もしくは96週、または2年、3年、もしくは4年で効果的である。
別の実施形態では、本発明の方法によるアラムコールまたはその薬学的に許容可能な塩の投与は、肝臓星状細胞中でのコラーゲン合成(例えば、COL1A1発現)を抑制する。別の実施形態では、本発明の方法によるアラムコールまたはその薬学的に許容可能な塩の投与は、肝臓星状細胞中のPPAR−γ発現を高める。
パラメーターの範囲が与えられる場合、その範囲内の全ての整数、およびその10分の1もまた、本発明により提供されることは理解されよう。例えば、「0.2〜5mg/kg/日」は、0.2mg/kg/日、0.3mg/kg/日、0.4mg/kg/日、0.5mg/kg/日、0.6mg/kg/日など、5.0mg/kg/日までの開示である。
本明細書で開示のそれぞれの実施形態は、開示された他の各実施形態のそれぞれにも適用可能であることが意図されている。したがって、本明細書に記載の各種要素の全ての組み合わせは、本発明の範囲内にある。
本発明のいくつかの実施形態をより完全に説明するために、以下の実施例が提供される。しかし、これらの実施例は、いかなる観点からも、本発明の広い範囲を制限するものと解釈されるべきではない。
実施例
実施例は、本発明のより完全な理解を容易にするために以下に提供されている。以下の実施例は、例示方式により本発明の作製および実施について示す。しかし、本発明の範囲は、例示のみを目的とするこれらの実施例で開示される特定の実施形態に限定されるものではない。
実施例1−チオアセタミド(TAA)誘導線維症−肝硬変モデル
TAA(20mg/100g体重)の週2回、10週にわたる腹腔内注射により、肝線維症をウィスターラットで誘導した。TAAの腹腔内適用は、肝臓小葉中心壊死、アミノ基転移酵素活性上昇および堅牢な肝線維症を生じる。治療群には、さらにアラムコール(1または5mg/kg経口)またはオベチコール酸(OCA、5mg/kg)の同時投与を含めた。対照群の生理食塩水処理ラット(TAA投与なし)をさらに含めた。その後、ラットを屠殺し、肝臓の肝硬変および壊死性病変の徴候を目視で観察し、マッソンゴールドナー染色後に、顕微鏡で観察した。0〜4のスケールで計算した線維症スコアを、それぞれの試料に対し決定した。この場合、0は線維症なしで、4は進行型線維症および肝硬変を示す。
図1〜2からわかるように、アラムコール(5mg/kg)により治療は、TAA誘導線維症を有意に防いだ。治療は、壊死および肝硬変の発症を有意に低減し(図1)、線維化スコアおよび組織中のコラーゲン分布を有意に用量依存的に低減した。対照的に、OCAは、これらのパラメーターの統計的に有意な低減を誘導しなかった。
したがって、アラムコールは、意外にも、強力な抗線維化および抗肝硬変剤であることが明らかになった。アラムコールはまた、意外にも、OCAより優れており、肝線維症に対する改善された効果的な治療を提供することも明らかになった。
TAA中毒由来の肝硬変および門脈圧亢進症は、最終的に、急性肝不全および肝性脳症などの関連状態の発症に繋がる場合があり、TAAモデルはまた、これらの事象の評価にも使用される。したがって、本明細書で開示のように、アラムコールはまた、いくつかの実施形態では、急性または致命的肝不全および/または肝性脳症または門脈体循環性脳症、例えば、毒素による肝不全および/または肝性脳症を防止するために使用し得る。
実施例2−星状細胞中のコラーゲン合成の抑制
LX2細胞(150、000個の細胞/ウエル)を抗生物質、グルタミンおよびウシ胎仔血清含有DMEM培地に播種した。24時間のインキュベーション後、培地を0%血清に変更し、さらに追加の16時間にわたりインキュベートした。その後、アラムコール(10mM)を加え、24時間後、RNAをトリゾールで抽出した。
驚くべきことに、図3および4からわかるように、LX−2ヒト肝臓星状細胞中のCOL1A1発現は、PPARγの上方制御を介して、アラムコールにより低減された。
常に、アラムコールは、DMSO対照と比較して、LX−2ヒト肝臓星状細胞中のコラーゲン産生を有意に下方制御する(図5)。この場合も、アラムコールは、意外にも、特に星状細胞中のコラーゲンの産生を低減させるのに効果的であることが明らかになった。
実施例3−アラムコールは、MCD食動物モデルの既発症線維症を低減する
以下に記載の試験は、0.1%メチオニンおよびコリン欠乏(0.1MCD)食NASHマウスモデルを用いて、アラムコールの作用機序および線維症に対するその潜在的作用を調査する。
C57Bl/6にメチオニンおよびコリン欠乏(MCD)食および対照食を与え、4週後屠殺した。MCD食は、アミノトランスフェラーゼ上昇および脂肪症、局所炎症、肝細胞壊死および線維症を特徴とする肝臓の組織学的特徴の変化を誘導する。これらの変化は、急速に起こり、ヒトNASHで観察されるものと形態学的に類似である。この調査では、MCD食は、0.1%のメチオニンを含め、減量を最小限にし、安定させた。第2週の終わりに、既発症NASHの確認後、0.1MCD摂取マウスを経管栄養によりアラムコール(5mg/kg/日)またはビークル(各条件、n=10)で経口処理した。対照食摂取マウスはまた、同じ時間にわたりビークルで処理された(n=10)。実験の終了時点で、血液および肝臓試料を取得した。実験計画の図を以下に示す:
Figure 2019537607
調査からの結果は、以下を示した:(1)アラムコールによる処理は、肝臓中の脂肪症を有意に下方制御する(図6);(2)アラムコールによる処理は、肝臓中のマクロファージの浸潤および活性化状態を有意に下方制御/正常化する(図7);(3)アラムコールによる処理は、肝臓の線維症を有意に下方制御/正常化する(図8);(4)アラムコールは、肝臓中のコラーゲンを有意に下方制御する(図9);および(5)アラムコールは、グルタチオンを有意に下方制御し、0.1%MCDマウス中のGSH/GSSG比を上昇させる(図10)。
さらに、アラムコール処理は、SCD1活性を低減し、これは、FA(16:1)/FA(16:0)におけるおよびモノ不飽和FA(MUFA)の合計含量における、SCD1発現の顕著な減少により明らかにされ、これは、ジグリセリド(DG)およびTGの肝臓含量の低下に繋がる。GSH/GSSG比率の正規化、細胞レドックス電位のバイオマーカー、およびヒトNASHにおける肝損傷に関連するoxLAを含む総oxFA含量の顕著な低減により示されるように、アラムコール処理は、酸化ストレスを改善した。
前述の特定の実施形態の記載は、現在の知識を適用することにより、他者が過度の実験を行わず、また一般的概念から逸脱せずに、様々な適用例に向けてそのような特定の実施形態を容易に改良および/または適合させることができるという本発明の一般的性質を完全に明らかにしており、それゆえそのような適合および改良は、開示された実施形態の均等物の意味および範囲に入るものと解釈すべきであり、また、そう解釈されることを意図している。本明細書で用いられた表現または用語は、説明を目的とし、限定を目的とするものではないことを理解されたい。様々な開示された機能を実施するための手段、材料、およびステップは、本発明から逸脱せずに様々な代替形態をとることが可能である。
実施例4
概要
これは、多施設第IIb相ランダム化二重盲検プラセボ対照試験であり、試験に入る前の6ヶ月の期間中に実施された肝臓生検により確認された非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の、体重過剰または肥満症で前糖尿病またはII型糖尿病の18〜75歳の被験者に対する2種のアラムコール投与量の効力と安全性を評価するように設計された試験である。
介入
薬物:アラムコール
被験者は、アラムコールを以下のように投与される:
a.1錠のアラムコール400mgおよびアラムコールと釣り合う用量の1錠のプラセボ。
b.1錠のアラムコール400mgおよび1錠のアラムコール200mg。
c.アラムコールと釣り合う用量の2錠のプラセボ。錠剤は朝の朝食後30分以内にコップ1杯の水(250ml)と共に経口摂取するとよい。
試験中、被験者は、最大3連続日まで試験薬を省略することが許容される。
別名:プラセボ
試験群
実験:アラムコール600mg
a.1錠のアラムコール400mgおよび1錠のアラムコール200mg。
b.介入:薬物:アラムコール。
実験:アラムコール400mg。
a.1錠のアラムコール400mgおよび1アラムコールと釣り合う用量の1錠のプラセボ。
b.介入:薬物:アラムコール。
プラセボ対照薬:プラセボ。
a.アラムコールと釣り合う用量の2錠のプラセボ。
b.介入:薬物:アラムコール。
推定登録者数
240人
選択規準
18歳〜75歳の男性または女性。
25kg/m〜40kg/mのBMIまたは88cm〜200cmの胴回りの女性、および102cm〜200cmの胴回りの男性。上限値を超える偏差がある場合は、MRI施設に相談し、装置が患者に適切であることを確実にするべきである。
米国糖尿病学会による既知のII型糖尿病または糖尿病前症。糖尿病前症には次の3つの判定基準の内の1つが必要である:空腹時血糖値>100mg/dl(5.5mmol/l)または75g OGTT後の2hPG>140(7.8mmol/l)mg/dlまたはHbA1c>5.7%。HbA1cは、試験責任医師の裁量で反復測定できる。
スクリーニング中またはスクリーニング来診前6ヶ月以内に実施された診断的肝臓生検時に組織学的に証明され、中央検査室のスライドの読み値により確認された脂肪性肝炎。(脂肪肝≧1+炎症≧1+バルーニング≧1)。4以上の合計活性NASスコア。
NMRSで測定して、5.5%以上の肝臓中の肝臓脂肪濃度。
生検による4以上の活性NASスコア。
正常総合肝機能(血清アルブミン>3.2g/dl、INR 0.8〜1.2、抱合型ビリルビン<35μmol/L)。
試験の性質の理解および書面でのインフォームドコンセントのサイン。
妊娠可能な女性の場合の試験登録時妊娠検査陰性。
試験期間中の妊娠可能な女性の信頼性の高い避妊の実施(経口避妊薬を含む)ならびに試験登録時妊娠検査陰性。
高血圧患者は、スクリーニングの前少なくとも2ヶ月間にわたり、抗高血圧薬物の安定な投与により管理良好でなければならない。
以前にビタミンE(>400IU/日)、多価不飽和脂肪酸(>2g/日)またはウルソデオキシコール酸もしくは魚油で治療した患者は、診断的肝臓生検の前少なくとも3ヶ月間に、停止したまたはその間安定な投与を少なくとも維持した場合(および試験中に開始しない場合)、選択できる。これらの治療−投与は、生検前少なくとも12ヶ月間安定であり、試験の全期間にわたり安定のまま維持できる場合、許容される。(上記で示した量未満の投与量は、休薬期間または安定な期間の制約なしに許容される)。
II型糖尿病の患者の場合、血糖は、制御されなければならない(グリコシル化ヘモグロビンA1c≦9%)、また、同時に、どのようなHbA1c変化も登録前6ヶ月間、1.5%を超えるべきでない。抗糖尿病薬物による治療(除外基準16に記載のものを除く)は、患者により血糖が自己測定される場合、許容される。HbA1cは、試験責任医師の裁量で反復測定できる。
除外基準
除外基準:
ランダム化の時点で、NASH以外の他の活性(急性または慢性)肝疾患(例えば、スクリーニングの少なくとも3年前に根絶されない場合のウイルス性肝炎;遺伝性ヘモクロマトーシス;ウィルソン病;α1アンチトリプシン欠損症;アルコール性肝障害;薬剤誘発性肝疾患)を有する患者。
臨床的にまたは組織学的に実証された肝硬変を有する患者。
最近5年間における、既知のアルコールおよび/またはいずれか他の薬物乱用または依存。
試験責任医師の判断で試験からの除外の理由になる、臨床的に有意な心臓血管、消化管、糖尿病以外の代謝、神経系、肺性、内分泌、精神的、腫瘍性疾患またはネフローゼ症候群の既知の病歴または存在。
家族性(すなわち、遺伝的)高トリグリセリド血症および家族性(すなわち、遺伝的)高コレステロール血症を有する患者。
吸収分布、胆汁酸塩代謝物を含む薬物の吸収分布、代謝または排泄と干渉することが知られているいずれかの疾患または状態(例えば、炎症性腸疾患(IBD))、以前の腸(回腸または結腸)手術、慢性膵炎、セリアック病または以前の迷走神経切除の病歴または存在。進行中の慢性便秘。
心臓または脳ペースメーカー(すなわち、埋め込み型神経学的装置)を有する患者。
金属性装置のステント留置を伴うスクリーニング前3ヶ月の間の手術(例えば、膝、股関節、など)。
ランダム化前の6ヶ月以内に5%を超える体重減少。
肝臓生検の前5年間以内に肥満外科手術の病歴。
無制御動脈高血圧。
妊婦および授乳中の女性。
II型以外の糖尿病(I型、内分泌疾患、遺伝的症候群、など)。
HIV感染症の患者。
毎日のアルコール摂取量>女性で20g/日、男性で>30g/日(1日平均)(病歴に応じて)。
他の抗糖尿病性薬による治療:GLP−1受容体アゴニストおよびチアゾリジンジオン(TZD)、但し、生検の少なくとも12ヶ月前に開始し、6ヶ月間の安定な投与の場合はこの限りではない。GLP−1受容体アゴニストを停止した場合には、病歴に応じて、生検の少なくとも6ヶ月前であるべきである。
SGLT−2阻害剤、メトホルミン、フィブラート、スタチン、インスリン、DPP−4阻害剤およびスルホニル尿素、但し、処方投与量が生検の6ヶ月前の間安定であった場合はこの限りではない。
バルプロ酸、タモキシフェン、メトトレキセート、アミオダロンによる治療または抗コリン剤、副腎皮質ステロイド、高用量エストロゲンおよびテトラサイクリンによるスクリーニング来診の前の12ヶ月以内の治療。
抗生物質(例えば、リファキシミン)による長期治療。
ホメオパシー療法および/または代替療法。いずれの治療も、ランダム化の少なくとも48時間前のスクリーニング期間中、停止すべきである。
甲状腺刺激ホルモン>2x正常の上限値(ULN)として定義される無制御甲状腺機能低下症。スクリーニングの前少なくとも6ヶ月間制御された甲状腺機能障害は、許容される。
eGFR<4の腎機能不全患者。
原因不明の血清クレアチンホスホキナーゼ(CPK)>3x正常の上限値(ULN)。CPK上昇の理由の患者は、ランダム化の前に繰り返して測定してよいが、再試験CPK>3xULNは、除外基準に該当する。
NMRSを実施するのが適切でない状態の患者(臨床試験責任医師により、またはMRIの機能により決定される)。
アラムコールまたは錠剤中のいずれかの賦形剤に対する過敏症。
コール酸または胆汁酸封鎖剤に対する過敏症。
詳細説明
これは、多施設第IIb相ランダム化二重盲検プラセボ対照試験であり、試験に入る前の6ヶ月の期間中に実施された肝臓生検により確認された非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の、体重過剰または肥満症で前糖尿病またはI型糖尿病の18〜75歳の被験者に対する2種のアラムコール投与量の効力と安全性を評価するように設計された試験である。
適格被験者は、3つの治療群に登録される。2:2:1の比率のアラムコール400および600mg錠剤およびプラセボ錠剤群。
被験者は、試験施設において、次記の11回の予定された来診で評価される:スクリーニング時(来診1(−4週目〜0週目))、ベースライン(来診2(0日目))、来診3(2週目)、来診4(4週目)、来診5(8週目)、来診6(12週目)、来診7(24週目)、来診8(32週目)、来診9(40週目)、および来診10(52週目〜(治療の終わり/早期終了来診))。試験治療期間の完了後、被験者は、さらに13週の間、試験薬物なしで追跡調査される(来診11(65週目)まで)。
スクリーニング期間中、疾患の重症度が血液検査、肝臓生検およびNMRSを用いて評価される。
試験中、次の評価が実施される:
a.バイタルサインが各試験来診時に測定される。
b.身体検査が、スクリーニング来診時、24週目、治療の終わり/早期終了時、および65週目の来診時に実施される。
次の血液検査が実施される:スクリーニング来診中、ベースライン、2、4、8、24、40、52および65週目(追跡調査の終わり)の来診時に、全血球数(CBC)、血液生化学検査(電解質、肝臓酵素、直接および総ビリルビン量、グルコース、トリグリセリド、コレステロール、HDL、LDLおよびVLDLを含む脂質プロファイル、CPK、クレアチニン、尿素、アルブミン、アルカリフォスファターゼ)、ESRおよび尿検査。血清学(HBV、HCVおよびHIV)がスクリーニング来診中に実施される。凝血(フィブリノーゲン、PT/INR、aPTT)が、スクリーニングおよびベースライン、24週目、治療の終わり/早期終了および65週目の来診時に測定される。インスリン(HOMA)がスクリーニング、24週目および治療の終わり/早期終了来診時に測定される。HbA1cがスクリーニング、8、24、40週目および治療の終わり/早期終了来診時に測定される。C反応性タンパク質、レプチン、アディポネクチン、CK−18(M30およびM65)、フェリチン、PAI−1、IL−6、TNFアルファ、FGF−19、C4(7−α−ヒドロキシ−4−コレステン−3−オン)、プール血清胆汁酸、B−ヒドロキシブチレートおよび遊離脂肪酸が、ベースライン来診および治療期間の終わりに測定される。これらの来診時に採取された血液試料は、限定されないが、フェチュインAおよびGDF15を含む、予測されるバイオマーカーの検査が行われる。TSH、T3およびT4がスクリーニング来診中に測定される。出産可能な女性のβ−hCG検査がスクリーニング来診中に実施される。血清試料が収集され、特殊な調査の実施が必要となる場合に備えて、試験終了まで凍結保持される。この試料は、スクリーニングおよび来診10/早期終了時に収集される。
体重および胴回りが、スクリーニング、ベースライン、24週目、治療の終わり/早期終了および65週目の来診時に測定される。身長がスクリーニング来診中に測定される。
ECGがスクリーニング来診、来診7(24週目)および治療終了来診時に実施される。
全被験者は、スクリーニングおよび治療終了来診時に2回のNMRSスキャンを受ける。
試験責任医師が必要と考える場合にのみ、FibroMax試験が実施される。
肝臓生検がスクリーニングおよび治療終了来診時に実施される。スクリーニング来診時の生検は、この来診の6ヶ月以内に生検が行われなかった場合にのみ、実施される。
メタボロミクス血液検査は、スクリーニング、来診7および治療の終わり/早期終了の来診時に実施される。幾人かの同意患者(約15人)から、肝臓生検由来試料を分析用に採取する。
内皮機能検査が選択施設で実施される。試験は、試験治療が行われる前にベースライン来診時および治療の終わり/早期終了の来診時に実施される。
アラムコールトラフレベルの血液試料が、イスラエルの患者からベースライン(投与前)(来診2)、4週目(来診4)、12週目(来診6)、24週目(来診7)、40週目(来診9)、治療の終わり(来診10)および追跡調査(来診11)時に収集される。メキシコ、米国および香港の選択施設で、来診4(投与前)(国当たり最大10人の被験者)で1つの血液試料が収集され、集団(例えば、アフリカ人、アメリカ人、アジア人、ヒスパニックの人)間のトラフアラムコール血中濃度差異の試験が行われる。
遺伝子分析用の血液試料が、ベースライン来診中に全同意患者から採取され、凍結して保持され、試験終了時にのみ分析される。
ライフスタイル質問票が全ての来診時に記入される。
有害事象が試験期間を通してモニターされる。
併用薬が試験期間を通してモニターされる。
16、20、28、36、44および48週目に、電話連絡が実施される。120人の被験者が試験治療下の24週の追跡調査期間が完了するとすぐに、中間安全性分析が実施される。独立したDSMBが、安全性データを分析し、継続すべき進め方について提言する。全ての患者は、分析の結論がわかるまで、試験プロトコルに基づいて治療を継続する。
安全性評価は、治療期間中に発現したAEの頻度と重症度、臨床的に有意な検査室異常性、ECGの変化および身体検査所見を含む。
結果
主要および副次評価項目(400mg群)
400mgのアラムコールによる治療は、磁気共鳴分光法(MRS)により測定して、肝臓トリグリセリド比率を有意に低減する。
400mgのアラムコールによる治療は、磁気共鳴分光法(MRS)により測定して、肝臓トリグリセリド比率を10〜40%低減する。
400mgのアラムコールによる治療は、磁気共鳴分光法(MRS)により測定して、肝臓トリグリセリド比率を15%〜35%低減する。
400mgのアラムコールによる治療は、磁気共鳴分光法(MRS)により測定して、肝臓トリグリセリド比率を20%〜30%低減する。
400mgのアラムコールによる治療は、プラセボで治療した被験者に比べて、NASHの悪化なしに、有意により高い比率の線維症改善(すなわち、1ポイント以上の低減)を有する被験者を生ずる。
400mgのアラムコールによる治療は、プラセボで治療した被験者に比べて、NASHの悪化なしに、有意により高い比率の線維症改善(すなわち、1ポイント以上の低減)を有する被験者を生ずる。改善比率は、プラセボで治療した被験者に比べて、少なくとも2である。
400mgのアラムコールによる治療は、プラセボで治療した被験者に比べて、線維症スコアの悪化なしに、有意により高い比率のNASスコアの改善(すなわち、少なくとも2ポイントの改善)を有する被験者を生ずる。
400mgのアラムコールによる治療は、プラセボで治療した被験者に比べて、線維症スコアの悪化なしに、有意により高い比率のSAFスコアの改善(すなわち、少なくとも2ポイントの改善)を有する被験者を生ずる。
400mgのアラムコールによる治療は、プラセボで治療した被験者に比べて、線維症の悪化なしに、有意により高い比率のNASHの消失(0のバルーニング、0または1の炎症)を有する被験者を生ずる。
探索的評価項目(400mg群)
400mgのアラムコールによる治療は、被験者の肝臓トリグリセリドに対するアラムコールの効果に基づく予測を有意に超えて、被験者の線維症スコアの悪化を抑制する。
400mgのアラムコールによる肝線維症に罹患している被験者に対する治療は、被験者の肝臓トリグリセリドに対するアラムコールの効果に基づく予測を有意に超えて、被験者の線維症スコアを改善する。
400mgのアラムコールによるステージ1a肝線維症に罹患している被験者に対する治療は、被験者の肝臓トリグリセリドに対するアラムコールの効果に基づく予測の効果を有意に超えて、被験者の線維症スコアを改善する。
400mgのアラムコールによるステージ1b肝線維症に罹患している被験者に対する治療は、被験者の肝臓トリグリセリドに対するアラムコールの効果に基づく予測の効果を有意に超えて、被験者の線維症スコアを改善する。
400mgのアラムコールによるステージ1c肝線維症に罹患している被験者に対する治療は、被験者の肝臓トリグリセリドに対するアラムコールの効果に基づく予測の効果を有意に超えて、被験者の線維症スコアを改善する。
400mgのアラムコールによるステージ2肝線維症に罹患している被験者に対する治療は、被験者の肝臓トリグリセリドに対するアラムコールの効果に基づく予測の効果を有意に超えて、被験者の線維症スコアを改善する。
400mgのアラムコールによるステージ3肝線維症に罹患している被験者に対する治療は、被験者の肝臓トリグリセリドに対するアラムコールの効果に基づく予測の効果を有意に超えて、被験者の線維症スコアを改善する。
400mgのアラムコールによるステージ4肝線維症に罹患している被験者に対する治療は、被験者の肝臓トリグリセリドに対するアラムコールの効果に基づく予測の効果を有意に超えて、被験者の線維症スコアを改善する。
400mgのアラムコールによる肝線維症に罹患している被験者に対する治療は、被験者の肝臓トリグリセリドに対するアラムコールの効果に基づく予測を超えて、被験者のSAFスコアを改善する。
400mgのアラムコールによる肝線維症に罹患している被験者に対する治療は、プラセボで治療した肝線維症に罹患している被験者に比べて、有意により高い比率の線維症スコアの悪化のない被験者を生ずる。
400mgのアラムコールによる肝線維症に罹患している被験者に対する治療は、プラセボで治療した肝線維症に罹患している被験者に比べて、有意により高い比率の線維症改善(すなわち、1ポイント以上の低減)を有する被験者を生ずる。
400mgのアラムコールによる肝線維症に罹患している被験者に対する治療は、プラセボで治療した肝線維症に罹患している被験者に比べて、NASHの悪化なしに、有意により高い比率の線維症改善(すなわち、1ポイント以上の低減)を有する被験者を生ずる。
400mgのアラムコールによる肝線維症に罹患している被験者に対する治療は、プラセボで治療した被験者に比べて、NASHの悪化なしに、有意により高い比率の線維症改善(すなわち、1ポイント以上の低減)を有する被験者を生ずる。改善比率は、プラセボで治療した肝線維症を罹患している被験者に比べて、少なくとも2である。
400mgのアラムコールによる治療は、プラセボで治療した肝線維症を罹患している被験者に比べて、有意により高い比率のNASスコアの改善(すなわち、少なくとも2ポイントの改善)を有する被験者を生ずる。
400mgのアラムコールによる治療は、プラセボで治療した肝線維症を罹患している被験者に比べて、線維症スコアの悪化なしに、有意により高い比率のNASスコアの改善(すなわち、少なくとも2ポイントの改善)を有する被験者を生ずる。
400mgのアラムコールによる肝線維症を罹患している被験者に対する治療は、プラセボで治療した肝線維症を罹患している被験者に比べて、有意により高い比率のSAFスコアの改善(すなわち、少なくとも2ポイントの改善)を有する被験者を生ずる。
400mgのアラムコールによる肝線維症を罹患している被験者に対する治療は、プラセボで治療した肝線維症を罹患している被験者に比べて、線維症スコアの悪化なしに、有意により高い比率のSAFスコアの改善(すなわち、少なくとも2ポイントの改善)を有する被験者を生ずる。
400mgのアラムコールによる肝線維症に罹患している被験者に対する治療は、プラセボで治療した肝線維症に罹患している被験者に比べて、有意により高い比率のNASHの消失(0のバルーニング、0または1の炎症)を有する被験者を生ずる。
400mgのアラムコールによる肝線維症に罹患している被験者に対する治療は、プラセボで治療した肝線維症に罹患している被験者に比べて、線維症の悪化なしに、有意により高い比率のNASHの消失(0のバルーニング、0または1の炎症)を有する被験者を生ずる。
400mgのアラムコールによる肝線維症に罹患していない被験者に対する治療は、プラセボで治療した肝線維症に罹患していない被験者に比べて、有意により高い比率の線維症スコアの悪化のない被験者を生ずる。
400mgのアラムコールによる治療は、プラセボで治療した肝線維症を罹患していない被験者に比べて、有意により高い比率のNASスコアの改善(すなわち、少なくとも2ポイントの改善)を有する被験者を生ずる。
400mgのアラムコールによる治療は、プラセボで治療した肝線維症を罹患していない被験者に比べて、線維症スコアの悪化なしに、有意により高い比率のNASスコアの改善(すなわち、少なくとも2ポイントの改善)を有する被験者を生ずる。
400mgのアラムコールによる肝線維症を罹患していない被験者に対する治療は、プラセボで治療した肝線維症を罹患していない被験者に比べて、有意により高い比率のSAFスコアの改善(すなわち、少なくとも2ポイントの改善)を有する被験者を生ずる。
400mgのアラムコールによる肝線維症を罹患していない被験者に対する治療は、プラセボで治療した肝線維症を罹患していない被験者に比べて、線維症スコアの悪化なしに、有意により高い比率のSAFスコアの改善(すなわち、少なくとも2ポイントの改善)を有する被験者を生ずる。
400mgのアラムコールによる肝線維症に罹患していない被験者に対する治療は、プラセボで治療した肝線維症に罹患していない被験者に比べて、有意により高い比率のNASHの消失(0のバルーニング、0または1の炎症)を有する被験者を生ずる。
400mgのアラムコールによる肝線維症に罹患していない被験者に対する治療は、プラセボで治療した肝線維症に罹患していない被験者に比べて、線維症の悪化なしに、有意により高い比率のNASHの消失(0のバルーニング、0または1の炎症)を有する被験者を生ずる。
主要および副次評価項目(600mg群)
600mgのアラムコールによる治療は、磁気共鳴分光法(MRS)により測定して、肝臓トリグリセリド比率を有意に低減する。
600mgのアラムコールによる治療は、磁気共鳴分光法(MRS)により測定して、肝臓トリグリセリド比率を10〜40%低減する。
600mgのアラムコールによる治療は、磁気共鳴分光法(MRS)により測定して、肝臓トリグリセリド比率を15%〜35%低減する。
600mgのアラムコールによる治療は、磁気共鳴分光法(MRS)により測定して、肝臓トリグリセリド比率を20%〜30%低減する。
600mgのアラムコールによる治療は、プラセボで治療した被験者に比べて、NASHの悪化なしに、有意により高い比率の線維症改善(すなわち、1ポイント以上の低減)を有する被験者を生ずる。
600mgのアラムコールによる治療は、プラセボで治療した被験者に比べて、NASHの悪化なしに、有意により高い比率の線維症改善(すなわち、1ポイント以上の低減)を有する被験者を生ずる。改善比率は、プラセボで治療した被験者に比べて、少なくとも2である。
600mgのアラムコールによる治療は、プラセボで治療した被験者に比べて、線維症スコアの悪化なしに、有意により高い比率のNASスコアの改善(すなわち、少なくとも2ポイントの改善)を有する被験者を生ずる。
600mgのアラムコールによる治療は、プラセボで治療した被験者に比べて、線維症スコアの悪化なしに、有意により高い比率のSAFスコアの改善(すなわち、少なくとも2ポイントの改善)を有する被験者を生ずる。
600mgのアラムコールによる治療は、プラセボで治療した被験者に比べて、線維症の悪化なしに、有意により高い比率のNASHの消失(0のバルーニング、0または1の炎症)を有する被験者を生ずる。
探索的評価項目(600mg群)
600mgのアラムコールによる治療は、被験者の肝臓トリグリセリドに対するアラムコールの効果に基づく予測を有意に超えて、被験者の線維症スコアの悪化を抑制する。
600mgのアラムコールによる肝線維症に罹患している被験者に対する治療は、被験者の肝臓トリグリセリドに対するアラムコールの効果に基づく予測を有意に超えて、被験者の線維症スコアを改善する。
600mgのアラムコールによるステージ1a肝線維症に罹患している被験者に対する治療は、被験者の肝臓トリグリセリドに対するアラムコールの効果に基づく予測の効果を有意に超えて、被験者の線維症スコアを改善する。
600mgのアラムコールによるステージ1b肝線維症に罹患している被験者に対する治療は、被験者の肝臓トリグリセリドに対するアラムコールの効果に基づく予測の効果を有意に超えて、被験者の線維症スコアを改善する。
600mgのアラムコールによるステージ1c肝線維症に罹患している被験者に対する治療は、被験者の肝臓トリグリセリドに対するアラムコールの効果に基づく予測の効果を有意に超えて、被験者の線維症スコアを改善する。
600mgのアラムコールによるステージ2肝線維症に罹患している被験者に対する治療は、被験者の肝臓トリグリセリドに対するアラムコールの効果に基づく予測の効果を有意に超えて、被験者の線維症スコアを改善する。
600mgのアラムコールによるステージ3肝線維症に罹患している被験者に対する治療は、被験者の肝臓トリグリセリドに対するアラムコールの効果に基づく予測の効果を有意に超えて、被験者の線維症スコアを改善する。
600mgのアラムコールによるステージ4肝線維症に罹患している被験者に対する治療は、被験者の肝臓トリグリセリドに対するアラムコールの効果に基づく予測の効果を有意に超えて、被験者の線維症スコアを改善する。
600mgのアラムコールによる肝線維症に罹患している被験者に対する治療は、被験者の肝臓トリグリセリドに対するアラムコールの効果に基づく予測を超えて、被験者のSAFスコアを改善する。
600mgのアラムコールによる肝線維症に罹患している被験者に対する治療は、プラセボで治療した肝線維症に罹患している被験者に比べて、有意により高い比率の線維症スコアの悪化のない被験者を生ずる。
600mgのアラムコールによる肝線維症に罹患している被験者に対する治療は、プラセボで治療した肝線維症に罹患している被験者に比べて、有意により高い比率の線維症改善(すなわち、1ポイント以上の低減)を有する被験者を生ずる。
600mgのアラムコールによる肝線維症に罹患している被験者に対する治療は、プラセボで治療した肝線維症に罹患している被験者に比べて、NASHの悪化なしに、有意により高い比率の線維症改善(すなわち、1ポイント以上の低減)を有する被験者を生ずる。
600mgのアラムコールによる肝線維症に罹患している被験者に対する治療は、プラセボで治療した被験者に比べて、NASHの悪化なしに、有意により高い比率の線維症改善(すなわち、1ポイント以上の低減)を有する被験者を生ずる。改善比率は、プラセボで治療した肝線維症を罹患している被験者に比べて、少なくとも2である。
600mgのアラムコールによる治療は、プラセボで治療した肝線維症を罹患している被験者に比べて、有意により高い比率のNASスコアの改善(すなわち、少なくとも2ポイントの改善)を有する被験者を生ずる。
600mgのアラムコールによる治療は、プラセボで治療した肝線維症を罹患している被験者に比べて、線維症スコアの悪化なしに、有意により高い比率のNASスコアの改善(すなわち、少なくとも2ポイントの改善)を有する被験者を生ずる。
600mgのアラムコールによる肝線維症を罹患している被験者に対する治療は、プラセボで治療した肝線維症を罹患している被験者に比べて、有意により高い比率のSAFスコアの改善(すなわち、少なくとも2ポイントの改善)を有する被験者を生ずる。
600mgのアラムコールによる肝線維症を罹患している被験者に対する治療は、プラセボで治療した肝線維症を罹患している被験者に比べて、線維症スコアの悪化なしに、有意により高い比率のSAFスコアの改善(すなわち、少なくとも2ポイントの改善)を有する被験者を生ずる。
600mgのアラムコールによる肝線維症に罹患している被験者に対する治療は、プラセボで治療した肝線維症に罹患している被験者に比べて、有意により高い比率のNASHの消失(0のバルーニング、0または1の炎症)を有する被験者を生ずる。
600mgのアラムコールによる肝線維症に罹患している被験者に対する治療は、プラセボで治療した肝線維症に罹患している被験者に比べて、線維症の悪化なしに、有意により高い比率のNASHの消失(0のバルーニング、0または1の炎症)を有する被験者を生ずる。
600mgのアラムコールによる肝線維症に罹患していない被験者に対する治療は、プラセボで治療した肝線維症に罹患していない被験者に比べて、有意により高い比率の線維症スコアの悪化のない被験者を生ずる。
600mgのアラムコールによる治療は、プラセボで治療した肝線維症を罹患していない被験者に比べて、有意により高い比率のNASスコアの改善(すなわち、少なくとも2ポイントの改善)を有する被験者を生ずる。
600mgのアラムコールによる治療は、プラセボで治療した肝線維症を罹患していない被験者に比べて、線維症スコアの悪化なしに、有意により高い比率のNASスコアの改善(すなわち、少なくとも2ポイントの改善)を有する被験者を生ずる。
600mgのアラムコールによる肝線維症を罹患していない被験者に対する治療は、プラセボで治療した肝線維症を罹患していない被験者に比べて、有意により高い比率のSAFスコアの改善(すなわち、少なくとも2ポイントの改善)を有する被験者を生ずる。
600mgのアラムコールによる肝線維症を罹患していない被験者に対する治療は、プラセボで治療した肝線維症を罹患していない被験者に比べて、線維症スコアの悪化なしに、有意により高い比率のSAFスコアの改善(すなわち、少なくとも2ポイントの改善)を有する被験者を生ずる。
600mgのアラムコールによる肝線維症に罹患していない被験者に対する治療は、プラセボで治療した肝線維症に罹患していない被験者に比べて、有意により高い比率のNASHの消失(0のバルーニング、0または1の炎症)を有する被験者を生ずる。
600mgのアラムコールによる肝線維症に罹患していない被験者に対する治療は、プラセボで治療した肝線維症に罹患していない被験者に比べて、線維症の悪化なしに、有意により高い比率のNASHの消失(0のバルーニング、0または1の炎症)を有する被験者を生ずる。
考察
本明細書に記載の調査に基づいて、アラムコールは、意外にも、強力な抗線維化および抗肝硬変剤であることが明らかになった。アラムコールはまた、意外にも、OCAより優れており、肝線維症に対する改善された効果的な治療を提供することも明らかになった。したがって、アラムコールは、急性または致命的肝不全および/または肝性脳症または門脈体循環性脳症、例えば、毒素による肝不全および/または肝性脳症を防止するために使用し得る。
さらに、アラムコールはまた、意外にも、既発症線維症を元に戻すのに効果的であることも明らかになった。アラムコール治療は、脂質蓄積(スダン赤染色)、線維症(シリウスレッドおよびSMA染色)および炎症(F4/80およびCD64染色)の低減により明らかなように肝臓組織を改善する。実際に、アラムコールは、NASHの主要な病態、すなわち、脂肪症および炎症に加えて、線維症に対する効果も有する。
本明細書で提供した結果は、アラムコールがヒト星状細胞からのコラーゲン産生を下方制御し、アラムコールの効果はSCD1の下方制御およびグルタチオン産生の上方制御により媒介され、アラムコールの線維症に対する効果は、脂肪症および炎症の下方制御により媒介され、ならびに星状細胞からのコラーゲン産生の下方制御により直接媒介されることを示す。まとめると、本明細書の情報は、特許請求の範囲で記載のアラムコールのヒト患者における効果を裏付ける。
実施例4の400mgまたは600mg投与量のものと類似の結果は、本明細書で記載のアラムコールのより高い投与量に対しても予測される。

Claims (36)

  1. 非アルコール性脂肪性肝疾患に罹患しており、かつ、0の線維症スコアを有するヒト対象の肝線維症の発症を抑制するための方法であって、
    前記対象に、1日当たり300mgを超える3β−アラキジルアミド−7α、12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(アラムコール)、またはその薬学的に許容可能な塩を投与するステップを含み、
    それにより、前記対象の肝線維症の発症を抑制する、方法。
  2. 前記ヒト対象が、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)に罹患している、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ヒト対象が、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、または少なくとも7のNAFLD活性(NAS)スコアを有する、請求項2に記載の方法。
  4. 前記ヒト対象が、少なくとも1のバルーニングスコア、少なくとも1の炎症スコア、および少なくとも1の脂肪症スコアを有する、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 前記ヒト対象が、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)に罹患していない、請求項1に記載の方法。
  6. 前記ヒト対象が、II型糖尿病または糖尿病前症に罹患している、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 1日当たり350mg〜1200mgのアラムコールが前記対象に投与される、請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 1日当たり400mg〜600mgのアラムコールが前記対象に投与される、請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 前記アラムコールが経口投与される、請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
  10. 前記アラムコールが、午前、午後、または夕方に投与される、請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
  11. 前記アラムコールが、水と共に、または食事と同時に、または食事の30分以内に投与され、好ましくは、前記食事が朝食、昼食、または夕食であり、より好ましくは、前記食事が高脂肪食または高カロリー食である、請求項1〜10のいずれかに記載の方法。
  12. 前記アラムコールが、少なくとも52週、少なくとも72週、少なくとも96週、少なくとも2年、少なくとも3年、または少なくとも4年にわたって投与される、請求項1〜11のいずれかに記載の方法。
  13. 前記アラムコールの投与が、
    前記対象のNAFLD活性(NAS)スコアの悪化、または前記対象の脂肪症、活動性および線維症(SAF)スコアの悪化を防止する、請求項1〜12のいずれかに記載の方法。
  14. 前記肝線維症の発症を抑制することが、線維症スコアの悪化の防止を含む、請求項1〜13のいずれかに記載の方法。
  15. 前記アラムコールの投与が、前記対象のNAFLD活性(NAS)スコアを改善する、または前記対象の脂肪症、活動性および線維症(SAF)スコアを改善する、請求項1〜14のいずれかに記載の方法。
  16. 前記対象のNASスコアが、アラムコールの投与開始時に少なくとも4であり、前記対象のNASスコアの改善が、少なくとも2ポイントの改善であり、
    前記対象のSAFスコアが、アラムコールの投与開始時に少なくとも4であり、前記対象のSAFスコアの改善が、少なくとも2ポイントの改善である、請求項15に記載の方法。
  17. 前記肝線維症の発症の抑制が、アラムコールで治療されていない患者に比べて、肝線維症の進行を低減することを含む、請求項1〜16のいずれかに記載の方法。
  18. 前記アラムコールの投与が、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の進行を抑制する、請求項1〜17のいずれかに記載の方法。
  19. NAFLDの進行の抑制が、アラムコールで治療されていない患者に比べて、NAFLDの進行の防止、または進行の低減することを含む、請求項17に記載の方法。
  20. 前記ヒト対象が、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)に罹患しており、
    前記アラムコールの投与が、NASHの進行を抑制する、請求項1〜4および請求項6〜19のいずれかに記載の方法。
  21. NASHの進行の抑制が、アラムコールで治療されていない患者に比べて、進行の防止、または進行の低減することを含む、請求項20に記載の方法。
  22. 前記ヒト対象が、前記投与の開始時には、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)に罹患しておらず、前記アラムコールの投与が、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)からNASHへの進行を抑制する、請求項5〜15および請求項17〜19のいずれかに記載の方法。
  23. 前記防止、改善、または進行が、前記アラムコールの投与の開始から、52、65、72、または96週での、または2、3、または4年での防止、改善、または進行である、請求項13〜22のいずれかに記載の方法。
  24. 前記ヒト対象が、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)に罹患しており、
    前記アラムコールの投与が、前記対象のNASHを消失させる、請求項1〜4および請求項6〜21のいずれかに記載の方法。
  25. NASHの消失が、0のバルーニングスコアおよび0または1の炎症スコアを有する前記ヒト対象を含む、請求項24に記載の方法。
  26. 前記アラムコールの投与が、前記投与開始から52、65、72、または96週で、または2、3、または4年で、前記対象のNASHを消失させる、請求項24または25に記載の方法。
  27. 前記アラムコールの投与が、MRSで測定して、前記対象の肝臓トリグリセリドの水に対する比率を、前記アラムコールの投与開始時の比率に比べて小さくすることを含む、請求項1〜26のいずれかに記載の方法。
  28. 前記アラムコールの投与が、MRSで測定して、前記対象の肝臓トリグリセリドの水に対する比率を、前記アラムコールの投与開始時の比率に比べて10%〜40%低減させることを含む、請求項27に記載の方法。
  29. 前記アラムコールの投与が、
    (a)アラムコールの投与の開始時のレベルまたは比率に比べて、ヘモグロビンA1CまたはHOMA−IRのレベルの低減、
    (b)アラムコールの投与の開始時のレベルまたは比率に比べて、フィブリノーゲン、CK−18、C反応性タンパク質(CRP)、TNFα、IL6および線維症試験(NFS)のレベルの低減、
    (c)アラムコールの投与の開始時のレベルまたは比率に比べて、レプチンのアジノペクチンに対する比率の低減、
    (d)アラムコールの投与の開始時のレベルまたは比率に比べて、アジノペクチンのレベルの増大、
    (e)前記アラムコールの投与の開始時のヒト対象の体重に比べて、前記ヒト対象の体重の低減、
    (f)前記アラムコールの投与の開始時のヒト対象の胴回りに比べて、前記ヒト対象の胴回りの低減、または
    (g)前記アラムコールの投与の開始時の前記ヒト対象の脂肪肝指数に比べて、前記ヒト対象の脂肪肝指数の低減、を含む、請求項1〜28のいずれかに記載の方法。
  30. 前記ヒト対象が、高脂肪および高カロリー食を摂取する、および/またはライフスタイル介入に抵抗性である、または食事介入に抵抗性である、請求項1〜29のいずれかに記載の方法。
  31. 前記対象が、アラムコール治療を受けたことがない、請求項1〜30のいずれかに記載の方法。
  32. 前記対象が、NAFLD治療を受けたことがない、請求項31に記載の方法。
  33. 非アルコール性脂肪性肝疾患を罹患し、線維症スコアが0のヒト対象の肝線維症の発症を抑制するための、治療有効量の3β−アラキジルアミド−7α、12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(アラムコール)、またはその薬学的に許容可能な塩の使用であって、前記対象に1日当たり300mgを超える3β−アラキジルアミド−7α、12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(アラムコール)、またはその薬学的に許容可能な塩を投与し、それにより、前記対象の肝線維症の発症を抑制することを含む、使用。
  34. 対象に1日当たり300mgを超える3β−アラキジルアミド−7α、12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(アラムコール)、またはその薬学的に許容可能な塩を投与することを含む、非アルコール性脂肪性肝疾患を罹患し、線維症スコアが0のヒト対象の肝線維症の発症を抑制するための、3β−アラキジルアミド−7α、12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(アラムコール)、またはその薬学的に許容可能な塩であって、非アルコール性脂肪性肝疾患を罹患し、線維症スコアが0のヒト対象の肝線維症の発症を抑制するために、前記対象に1日当たり300mgを超える量で投与し、それにより前記対象の肝線維症の発症を抑制する、3β−アラキジルアミド−7α、12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(アラムコール)、またはその薬学的に許容可能な塩。
  35. 対象に1日当たり300mgを超える3β−アラキジルアミド−7α、12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(アラムコール)、またはその薬学的に許容可能な塩を投与することを含む、非アルコール性脂肪性肝疾患を罹患し、線維症スコアが0のヒト対象の肝線維症の発症を抑制するための、3β−アラキジルアミド−7α、12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(アラムコール)、またはその薬学的に許容可能な塩を含む薬物であって、非アルコール性脂肪性肝疾患を罹患し、線維症スコアが0のヒト対象の肝線維症の発症を抑制するために、前記対象に1日当たり300mgを超える量で投与し、それにより前記対象の肝線維症の発症を抑制する、3β−アラキジルアミド−7α、12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(アラムコール)、またはその薬学的に許容可能な塩を含む薬物。
  36. (a)3β−アラキジルアミド−7α、12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(アラムコール)、またはその薬学的に許容可能な塩;および(b)非アルコール性脂肪性肝疾患に罹患し、線維症スコア0を有するヒト対象の肝線維症の発症の抑制のための、前記対象に1日当たり300mgを超える3β−アラキジルアミド−7α、12α−ジヒドロキシ−5β−コラン−24−酸(アラムコール)、またはその薬学的に許容可能な塩を投与し、それにより、前記対象の肝線維症の発症を抑制するための使用説明書を含む、医薬品パッケージ。
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