JP2019535305A - 低カロリー及びノンカロリー飲料用の口当たりブレンド - Google Patents

低カロリー及びノンカロリー飲料用の口当たりブレンド Download PDF

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Abstract

本開示は、飲料の口当たりを改善するための組成物であって、約50,000〜350,000の平均分子量(Mw)を特徴とする加水分解β−グルカンと、約50,000〜約350,000の平均分子量(Mw)を特徴とする加水分解アラビノキシランと、を含む、組成物を提供する。また、本開示の組成物を添加することによって、飲料製品の口当たりを改善する方法も提供される。

Description

本開示は、概して、飲料の口当たりを向上させるために有用である、加水分解された繊維性多糖類の新規混合物を対象とする。
食品及び飲料製造業者は、天然の低カロリー又はゼロカロリーの飲料に関心がある。このような飲料は、典型的には、砂糖又はコーンシロップなどの栄養甘味料の一部又は全てを、1つ以上の非栄養甘味料と置き換える。しかしながら、栄養甘味料を強力な非栄養甘味料で置き換えることは、苦味、渋味、甘草風味、金属味、及び/又は長引く後味を含む、これらの甘味料に関連する異味に起因する障害、並びに栄養甘味料を含有する飲料と比較して得られる飲料の口当たりの知覚可能な違いに直面している。口当たりの知覚可能に異なる要素としては、薄さ及び潤滑性の欠如が挙げられる。したがって、糖などの栄養甘味料の口当たりをより良好に模倣する、非栄養/高効力甘味料で甘味付与した飲料用の添加剤を開発する必要性が依然として存在する。
様々な実施形態では、本開示は、飲料の口当たりを改善するための組成物であって、約50,000〜350,000の平均分子量(M)を特徴とする加水分解β−グルカンと、約50,000〜約350,000の平均分子量(M)を特徴とする加水分解アラビノキシランと、を含む、組成物を提供する。
一実施形態では、加水分解β−グルカンは、約100,000〜300,000の平均分子量(M)を特徴とする。β−グルカン及びアラビノキシランは、酵素加水分解され得る。本発明の組成物は、乾燥形態で、濃縮物中、又は水を含む溶液において、提供することができる。
本発明の別の態様は、飲料組成物であって、
水と、
非栄養甘味料と、
口当たりを改善するための組成物であって、約50,000〜350,000の平均分子量(M)を特徴とする加水分解β−グルカンと、約50,000〜約350,000の平均分子量(M)を特徴とする加水分解アラビノキシランと、を含む、飲料組成物を対象とする。
一実施形態では、飲料組成物は、低カロリー又はゼロカロリー飲料製品である。
特定の実施形態では、飲料組成物は、飲料濃縮物である。他の実施形態では、飲料組成物は、レディ・トゥ・ドリンク飲料である。
本発明の別の態様は、低カロリー又はゼロカロリー飲料の口当たり属性を改善する方法であって、約50,000〜350,000の平均分子量(M)を特徴とする加水分解β−グルカンと、約50,000〜約350,000の平均分子量(M)を特徴とする加水分解アラビノキシランとを含む組成物を、低カロリー又はゼロカロリー飲料に添加することを含む、方法を対象とする。
前述の発明の概要並びに以下の実施形態の詳細な説明は、添付の図面と共に読むことでより理解できるであろう。説明のために、図面は、特定の実施形態を使用して記載し得る。しかしながら、本明細書に記載された化合物、配合物、組成物及び方法は、図面において考察及び説明された正確な実施形態には限定されないと、理解されたい。
図1は、各々クエン酸緩衝溶液中の、加水分解β−グルカン(βG)及び加水分解アラビノキシラン(ARX)の濃度の関数としての粘度を示す。影付き領域は、模擬ダイエット飲料{模擬ダイエット(低)}と模擬レギュラー甘味付与飲料{模擬レギュラー(高)}との間の粘度ギャップを示す。
図2A及び2Bは、模擬ダイエット(mock Diet)中の様々な濃度におけるβ−グルカン(βG)及びアラビノキシラン(ARX)の潤滑曲線を示す。正方形及び円の点は、それぞれ模擬レギュラー及び模擬ダイエットを表す。
図3は、酵素処理の効果を関数又は時間として示す。セルラーゼを、20mgのβ−グルカン当たり1μgで固定し、ヘミセルラーゼを、20mgのアラビノキシラン当たり10μgで固定した。
図4は、ポリマー溶液挙動に対する酵素動態の影響を示す。
図5A、5B及び5Cは、アラビノキシラン(ARX)単独(図5A)又はβ−グルカン(βG)単独(図5B)のいずれかによって、及び両方の組み合わせ(図5C)によって引き起こされる調節の概略図である。
様々な実施形態では、本開示は、飲料の口当たりを改善するための組成物であって、約50,000〜350,000の平均分子量(M)を特徴とする加水分解β−グルカンと、約50,000〜約350,000の平均分子量(M)を特徴とする加水分解アラビノキシランと、を含む、組成物を提供する。
一実施形態では、加水分解β−グルカンは、約100,000〜300,000の平均分子量(M)を特徴とする。
一実施形態では、加水分解アラビノキシランは、約100,000〜約300,000の平均分子量(M)を特徴とする。
β−グルカン及びアラビノキシランは、酵素加水分解され得る。いくつかの実施形態では、酵素加水分解β−グルカンは、β−1−4−エンドグルカナーゼ(セルラーゼ又はエンドセルラーゼとも称される)で加水分解される。代替的に、β−グルカンは、β−1,3−1,4エンドグルカナーゼ(β−グルカナーゼ又はリケナーゼとも称される)で加水分解され得る。いくつかの実施形態では、酵素加水分解アラビノキシランは、エンドアリビナーゼ又はエンドキシラナーゼで加水分解される。
いくつかの実施形態では、加水分解β−グルカンの、加水分解アラビノキシランに対する重量比は、約10:1〜約1:10の範囲である。
本発明の組成物は、乾燥形態で、濃縮物中、又は水を含む溶液において提供することができる。
組成物が溶液である実施形態では、加水分解β−グルカン及び加水分解アラビノキシランは各々、約0.1mg/mL〜約1mg/mLの量で存在する。
本発明の別の態様は、飲料組成物であって、
水と、
非栄養甘味料と、
上記の口当たりを改善するための組成物と、を含む飲料組成物を対象とする。
一実施形態では、飲料組成物は、低カロリー又はゼロカロリー飲料製品。
特定の実施形態では、非栄養甘味料は、アスパルテーム、アセスルファム塩、サッカリン、シクラメート、スクラロース、アリテーム、ネオテーム、ステビオシド、グリチルリチン、羅漢果、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、モナチン、モネリン、タウマチン、及びブラゼインからなる群から選択される。別の実施形態では、非栄養甘味料は、スクロース、アスパルテーム、スクラロース、アセスルファム塩、及びこれらの混合物からなる群から選択される。
一実施形態では、飲料組成物は、非栄養甘味料としてアスパルテームを含む。
一実施形態では、飲料組成物は、非栄養甘味料としてスクラロースを含む。
特定の実施形態では、飲料組成物中の水は、炭酸水である。
飲料組成物は、コーラ風味剤を含むことができる。
飲料組成物は、リン酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、ギ酸、アスコルビン酸、フマル酸、グルコン酸、コハク酸、マレイン酸、アジピン酸、及びこれらの混合物からなる群から選択される酸味料を更に含むことができ、飲料のpHは、約2〜約5の範囲である。一実施形態では、酸味料は、リン酸である。
飲料組成物は、茶風味剤を含むことができる。
飲料組成物は、コーヒー風味剤を含むことができる。
飲料組成物は、果汁を含むことができる。
特定の実施形態では、飲料組成物は、実質的にカフェインを含まない。他の実施形態では、飲料組成物は、カフェインを含む。
特定の実施形態では、酵素加水分解β−グルカンは、約0.1mg/mL〜約5mg/mLの量で提供され、酵素加水分解アラビノキシランは、約0.1mg/mL〜約5mg/mLの量で提供される。
一実施形態では、飲料組成物は、約0.5〜約5cPの範囲の粘度、50 Duro PDMS球体及びディスクが、2.0Nの正常負荷でPCS Instruments MTM2摩擦計上の測定装置として使用されるとき、約0.001〜約2の範囲の摩擦係数及び/又は約50°〜約80°の範囲の接触角を有する。
特定の実施形態では、飲料組成物は、飲料濃縮物である。このような飲料濃縮物では、酵素加水分解β−グルカンは、1+5回の水の投入により飲料濃縮物を希釈することによって調製されるレディ・トゥ・ドリンク飲料製品において、約0.1mg/mL〜約5mg/mLのβ−グルカンを提供するのに十分な量であり得る。また、このような実施形態では、酵素加水分解アラビノキシランは、1+5回の水の投入により飲料濃縮物を希釈することによって調製されるレディ・トゥ・ドリンク飲料製品において、約0.1mg/mL〜約5mg/mLのアラビノキシランを提供するのに十分な量である。
本発明の別の態様は、低カロリー又はゼロカロリー飲料の味属性を改善する方法であって、上記のような飲料の口当たりを改善するための組成物を、低カロリー又はゼロカロリー飲料に添加することを含む。
定義
本明細書に開示される発明の主題において、様々な実施例及び実施形態が可能であり、本開示の利益が得られることが当業者に明らかであろう。本開示では、「いくつかの実施形態」、「特定の実施形態」、「特定の例示的な実施形態」及び同様の句それぞれへの言及は、それらの実施形態が、発明の主題の非限定的な例示であり、除外されない代替的な実施形態が存在することを意味する。
別途記載のない限り、又は明細書中で記載される内容から明らかではない限り、開示される任意の実施形態における代替及び任意の要素又は特徴部は、互いに互換可能である。つまりは、1つの実施形態又は実施例で記載される要素は、別に記載された実施例又は実施形態における、対応はするが異なる1つ以上の要素と互換可能であるか又は置換可能であり、同様に、1つの実施形態又は実施例の任意の特徴部は、他の実施形態及び実施例に使用され得ることが理解されるべきである。より一般的には、開示される任意の実施例又は実施形態の要素及び特徴部は、一般的には、他の態様及び他の実施例及び実施形態と共に使用することが開示されることを理解すべきである。1つ以上の特定の機能、課題、及び/又は操作などを実行するように動作するか、又は実行するように構成された構成要素又は成分への言及は、少なくとも特定の実施形態において、かかる機能、課題、及び/又は運転を実行することが可能であり、1つ以上の他の機能、課題、及び/又は操作も実行することが可能であり得ることを意味することを意図している。
冠詞「a」、「an」、及び「the」は、1つ又は1つを超える(すなわち、少なくとも1つの)、冠詞の文法的な目的語を指すために本明細書において使用される。例として、「an element(要素)」は、1つの要素又は1つを超える要素を意味する。
「〜を含む」という用語は、そのオープンエンドな意味に従って使用され、つまりは、得られる製品又はプロセスは、付加的な特徴部又は要素を任意で有し得ることを意味する。実施形態が「含む(comprising)」という文言を用いて記載される場合は常に、「からなる(consisting of)」及び/又は「から本質的になる(consisting essentially of)」に関して記載される他の類似する実施形態も提供されると理解される。
本明細書で使用されるとき、「約」という用語は、記された値の±10%を意味する。単なる例として、「約30重量パーセント」の化合物を含む組成物は、27重量パーセントの化合物〜33重量パーセントの化合物を含み得る。
「飲料濃縮物」、「濃縮物」、及び「シロップ」という用語は、本開示中、互換可能に使用され、飲料調製における使用に好適な水性飲料組成物を指す。例示的な実施形態は、本開示中の他所に記載されている。
本明細書で使用されるとき、「味」は、甘味の知覚、甘味の知覚の時間的な効果、すなわち、開始及び持続時間、異味、例えば、苦味及び金属味、残留知覚(後味)並びに触覚知覚、例えば、コク及び厚みの組み合わせを指す。
「栄養甘味料」という用語は、概して、例えば、1人分の飲料8oz当たり約5カロリー超の、典型的な使用量で多大なカロリー含有量を提供する甘味料を指す。
本明細書で使用されるとき、「非栄養甘味料」は、栄養甘味料以外の全ての甘味料を指す。
本明細書で使用されるとき、「完全カロリー」飲料の配合物は、栄養甘味料を用いて完全に甘味付けされたものである。
本明細書で使用されるとき、「低カロリー飲料」は、1人分の飲料8oz当たり40カロリー未満を有する。
本明細書で使用されるとき、「ゼロカロリー」は、1人分の飲料8oz当たり5カロリー未満を有することを意味する。
本開示で使用されるとき、別途記載のない限り、「付加される」、「組み合わされる」という用語、及び同様の性質の用語は、複数の成分又は構成要素(例えば、1つ以上の甘味料、甘味増強剤など)が、任意の方法及び任意の順番において、又は撹拌を伴うか又は伴わずに、組み合わされることを意味する。
健康上の懸念、並びに消費者の受容性及び知覚に関する傾向は、ソフトドリンク消費、例えば、通常のコーラ消費に影響を与え、ダイエットコーラ及び無糖飲料のより大きな受容をもたらした。ダイエット飲料は、通常の飲料と比較して、糖の低減、及び場合によってはほぼゼロカロリーなどの健康的な利益を提供するが、通常の飲料と比較して、それらの口当たりは「完全」として知覚されることは程遠い。分析的特徴付けによって実証されるように、ダイエット飲料は、通常の飲料と比較して、より低い粘度及びより弱い潤滑曲線を有する。口当たりのこのような偏差は、糖濃度によって主に駆動され、甘味のみならず、多くの場合、シロップとして認識される豊かな口当たりを与える。したがって、これは、通常の飲料の口当たりと同じ又は同様の口当たりを有する低糖飲料の配合に大きな課題を与える。
本開示は、通常の飲料のシロップのような口当たりをダイエット飲料に提供する、β−グルカン及びアラビノキシランのような加水分解繊維性多糖類に関する。理論に束縛されるものではないが、これら2つの繊維性多糖類は、以下の理由から、それらの口当たりの送達が独特である。1)それらは、粘度を増加させることによって飲料にバルクを提供する、及び2)それらの構造的配向及び大きなポリマー重量に起因して、摩擦係数の減少から明らかなように潤滑を促進する。
様々な実施形態では、本開示は、飲料の口当たりを改善するための組成物であって、約50,000〜350,000の平均分子量(M)を特徴とする加水分解β−グルカンと、約50,000〜約350,000の平均分子量(M)を特徴とする加水分解アラビノキシランと、を含む、組成物を提供する。
β−グルカンは、オート麦及び大麦の穀粒の細胞壁繊維中で大量に生じる。β−グルカンは、D−グルカン単位を含む多糖類であり、大麦及びオート麦穀粒の細胞壁中の主構造材料である。β−グルカンは、個々のグルコース分子又はグルカンがβ(13)結合、β(14)結合、又はβ(13)及びβ(14)結合の混合によって結合される、非デンプン多糖である。
任意の穀物粒からのβ−グルカン成分を、本発明において出発物質として使用することができる。このような穀物粒としては、大麦、オート麦、小麦、米、ライ麦、トウモロコシ、ソルガム、及びキビが挙げられるが、これらに限定されない。オート麦及び大麦は、天然に存在するβ−グルカンの濃度がより高いため、好ましい。例えば、オート麦穀粒は、4重量%のβ−グルカン含有量を有し、一方大麦穀物は、5〜7%重量のβ−グルカン含有量を有する。典型的には、約300,000ダルトン〜約400,000ダルトンダルトンの平均分子量を有するβグルカンを出発物質として用いて、本開示で用いられる加水分解β−グルカンを形成する。例えば、有用な出発物質としては、約300,000、325,000、350,000、375,000、又は400,000ダルトンの平均分子量を有するβ−グルカンが挙げられる。
一実施形態では、加水分解β−グルカンは、約100,000〜400,000ダルトンの平均分子量(M)を特徴とする。β−グルカン出発物質は、当該技術分野において利用可能な方法によって加水分解される。いくつかの実施形態では、β−グルカンは、酵素加水分解される。酵素加水分解β−グルカンは、β−1−4−エンドグルカナーゼ(セルラーゼ又はエンドセルラーゼとも称される)で加水分解することができる。代替的に、β−グルカンは、β−1,3−1,4エンドグルカナーゼ(β−グルカナーゼ又はリケナーゼとも称される)で加水分解され得る。好適な酵素は、β−1−4−エンドグルカナーゼ(又は一般にセルロースとも称されるエンドセルラーゼ)である。β−グルカンは、加水分解されて約50,000〜約350,000ダルトンの平均分子量(M)を有するポリマー断片を形成する。一実施形態では、加水分解β−グルカンは、約100,000〜約300,000ダルトンの平均分子量を特徴とする。一実施形態では、加水分解β−グルカンは、約150,000〜350,000ダルトンの平均分子量を特徴とする。別の実施形態では、加水分解β−グルカンは、約50,000〜200,000ダルトンの平均分子量を特徴とする。更に別の実施形態では、加水分解β−グルカンは、約180,000〜400,000ダルトンの平均分子量を特徴とする。
アラビノキシランは、キシロース及びアラビノースからなる多糖である。これは、穀物中、特に細胞壁中に存在する水溶性及び不溶性繊維の一部である。アラビノキシランは、β−(1〜4)結合キシロースポリマー主鎖に分岐点として付着されたα−L−アラビノフラノース残基からなる。キシロース残基は、C2位若しくはC3位で一置換されてもよく、又はC2位及びC3位の両方で二置換されていてもよい。加えて、フェルラ酸及びp−クマリン酸は、アラビノシル単位の一部のC5位でのエステル化を介してアラビノキシランに共有結合され得る。
本開示の組成物に用いられるアラビノキシラン出発物質は、可溶性アラビノキシランである。アラビノキシランは、穀物粒(例えば、粉砕粒など)、又は穀物粒の処理からの副産物(例えば、穀物の湿式粉砕又は乾式粉砕からのアラビノキシラン含有副産物)から得られる。穀物粒は、任意の穀物粒であってよいが、好ましくは、トウモロコシ(corn)(トウモロコシ(maize))、小麦、大麦、オート麦、米、ソルガム、及びキビからなる群から選択される穀物粒である。本発明に有用な出発物質は、約300,000〜約400,000ダルトンの平均分子量を有する、小麦(より具体的には小麦ふすま)由来のアラビノキシラン含有基質である。例えば、有用な出発物質としては、約300,000、325,000、350,000、375,000、又は400,000ダルトンの平均分子量を有するβグルカンが挙げられる。
一実施形態では、加水分解アラビノキシランは、約100,000〜約400,000の平均分子量(M)を特徴とする。一実施形態では、加水分解アラビノキシランは、約50,000〜約350,000ダルトンの平均分子量(M)を特徴とする。一実施形態では、加水分解β−グルカンは、約100,000〜約300,000ダルトンの平均分子量を特徴とする。別の実施形態では、加水分解アラビノキシランは、約150,000〜350,000ダルトンの平均分子量を特徴とする。更に別の実施形態では、加水分解アラビノキシランは、約180,000〜400,000ダルトンの平均分子量を特徴とする。
アラビノキシランは、酵素加水分解され得る。いくつかの実施形態では、酵素加水分解アラビノキシランは、エンドアリビナーゼ又はエンドキシラナーゼで加水分解される。
いくつかの実施形態では、加水分解β−グルカンの、加水分解アラビノキシランに対する重量比は、約10:1〜約1:10の範囲である。他の実施形態では、加水分解β−グルカンの、加水分解アラビノキシランに対する有用な比は、約1:約7、約1:約3及び約1:約2である。
本発明の組成物は、乾燥形態で、濃縮物中、又は水を含む溶液において、提供することができる。
組成物が飲料組成物を形成するために添加され得る溶液である実施形態では、加水分解β−グルカン及び加水分解アラビノキシランは各々、約0.01mg/mL〜約1mg/mLの量で存在する。一実施形態では、加水分解β−グルカンは、約0.01mg/mL〜約0.7mg/mLの量で存在し、加水分解β−グルカンは、約0.05mg/mL〜約0.5mg/mLの量で存在し、加水分解アラビノキシランは、約0.01mg/mL〜約0.67mg/mLの量で存在し、加水分解アラビノキシランは、約0.03mg/mL〜約0.25mg/mLの量で存在する。
本発明の別の態様は、飲料組成物であって、
水と、
非栄養甘味料と、
上記の口当たりを改善するための組成物と、を含む、飲料組成物を対象とする。
一実施形態では、飲料組成物は、低カロリー又はゼロカロリー飲料製品。
特定の実施形態では、非栄養甘味料は、アスパルテーム、アセスルファム塩、サッカリン、シクラメート、スクラロース、アリテーム、ネオテーム、ステビオシド、グリチルリチン、羅漢果、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、モナチン、モネリン、タウマチン、及びブラゼインからなる群から選択される。別の実施形態では、非栄養甘味料は、スクロース、アスパルテーム、スクラロース、アセスルファム塩、及びこれらの混合物からなる群から選択される。
一実施形態では、飲料組成物は、非栄養甘味料としてアスパルテームを含む。
一実施形態では、飲料組成物は、非栄養甘味料としてスクラロースを含む。
特定の実施形態では、飲料組成物中の水は、炭酸水である。
飲料組成物は、コーラ風味剤を含むことができる。
飲料組成物は、リン酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、ギ酸、アスコルビン酸、フマル酸、グルコン酸、コハク酸、マレイン酸、アジピン酸、及びこれらの混合物からなる群から選択される酸味料を更に含むことができ、飲料のpHは、約2〜約5の範囲である。一実施形態では、酸味料は、リン酸である。
飲料組成物は、茶風味剤を含むことができる。
飲料組成物は、コーヒー風味剤を含むことができる。
飲料組成物は、果汁を含むことができる。
特定の実施形態では、飲料組成物は、実質的にカフェインを含まない。他の実施形態では、飲料組成物は、カフェインを含む。
特定の実施形態では、酵素加水分解β−グルカンは、約0.1mg/mL〜約5mg/mLの量でレディ・トゥ・ドリンク飲料において提供され、酵素加水分解アラビノキシランは、約0.1mg/mL〜約5mg/mLの量で提供される。いくつかの実施形態では、酵素加水分解β−グルカンは、約0.1mg/mL〜約0.5mg/mL、約0.25mg/mL〜約0.4mg/mL、及び約0.7mg/mL〜約1mg/mLの量で提供される。いくつかの実施形態では、酵素加水分解アラビノキシランは、約0.1mg/mL〜約0.2mg/mL、約0.5mg/mL〜約0.75mg/mL、及び約0.6mg/mL〜約1mg/mLの量で提供される。
一実施形態では、飲料組成物は、約0.5〜約5cPの範囲の粘度、50 Duro PDMS球体及びディスクが、2.0Nの正常負荷でPCS Instruments MTM2摩擦計上の測定装置として使用されるとき、約0.0001〜約2の範囲の摩擦係数、及び/又は約50°〜約80°の範囲の接触角を有する。有用な粘度範囲は、約0.8cP〜約1.3cP、約1cP〜約1.5cP、及び約2.2cP〜約3.5cPを含む。有用な摩擦係数範囲は、約0.001〜約0.8、約0.01〜約1.3、及び約0.001〜約0.4を含む。接触角の有用な範囲は、約72°〜約80°及び約50°〜約60°を含む。
特定の実施形態では、飲料組成物は、飲料濃縮物である。このような飲料濃縮物では、酵素加水分解β−グルカンは、1+5回の水の投入により飲料濃縮物を希釈することによって調製されるレディ・トゥ・ドリンク飲料製品において、約0.1mg/mL〜約5mg/mLのβ−グルカンを提供するのに十分な量であり得る。また、このような実施形態では、酵素加水分解アラビノキシランは、1+5回の水の投入により飲料濃縮物を希釈することによって調製されるレディ・トゥ・ドリンク飲料製品において、約0.1mg/mL〜約5mg/mLのアラビノキシランを提供するのに十分な量である。
本発明の別の態様は、低カロリー又はゼロカロリー飲料の味属性を改善する方法であって、上記のような飲料の口当たりを改善するための組成物を、低カロリー又はゼロカロリー飲料に添加することを含む。
甘味料
本明細書に開示された飲料組成物に含まれる甘味料は、食用消耗品である。甘味料は、栄養性若しくは非栄養性の、天然又は合成甘味料、又はかかる甘味料の組み合わせであり得、ただし、甘味料又は甘味料の組み合わせは、味覚によって甘さを知覚する味を提供する。香味剤及び甘味剤の知覚は、要素の相互関係にある程度依存し得る。また、風味及び甘味は、別々に知覚され得、すなわち、風味及び甘味の知覚は、互いに依存していても、互いから独立していてもよい。例えば、多量の風味料が使用される際、少量の甘味剤は、容易に知覚することができ、逆もまた同様である。したがって、香味剤と甘味剤との間の口腔及び嗅覚の相互作用は、要素の相互関係に関与し得る。
甘味付けに使用される際、飲料組成物中の甘味料又は甘味料の組み合わせは、甘味料の甘味認識閾値濃度を超える量で存在する。
特定の実施形態では、非栄養甘味料が、使用される特定の非栄養甘味料(複数可)及び飲料組成物における所望レベルの甘味に応じて、約1ppm〜約600ppmの範囲(例えば、約1ppm、約10ppm、約50ppm、約100ppm、約200ppm、約300ppm、約400ppm、約500ppm、約600ppm、又は列記された値の間の任意の範囲)で存在し得る。
本明細書における飲料組成物における使用に好適な他の甘味料としては、エリスリトール、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、ラクチトール、イソマルト、マリトール、タガトース、トレハロース、ガラクトース、ラムノース、シクロデキストリン、リブロース、トレオース、アラビノース、キシロース、リキソース、アロース、アルトロース、マンノース、イドース、ラクトース、マルトース、イソトレハロース、ネオトレハロース、パラチノース又はイソマルツロースのような糖アルコール、エリスロース、デオキシリボース、グロース、タロース、エリスルロース、キシルロース、プシコース、ツラノース、セロビオース、グルコサミン、マンノサミン、フコース、フクロース、グルクロン酸、グルコン酸、グルコノラクトン、アベクオース、ガラクトサミン、キシロオリゴ糖(キシロトリオース、キシロビオース等)、ゲンチオオリゴ糖(ゲンチオビオース、ゲンチオトリオース、ゲンチオテトラオース等)、ガラクトオリゴ糖、ソルボース、ケトトリオース(デヒドロキシアセトン)、アルドトリオース(グリセルアルデヒド)、ニゲロオリゴ糖、フルクトオリゴ糖(ケストース、ニストース等)、マルトテトラオース、マルトトリオール、四糖類、マンナンオリゴ糖、マルトオリゴ糖(マルトトリオース、マルトテトラオース、マルトペンタオース、マルトヘキサオース、マルトヘプタオース等)、デキストリン、ラクツロース、メリビオース、ラフィノース、ラムノース、リボース、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書における飲料組成物における使用に好適な他の甘味料としては、D−アロース、D−プシコース(D−アルロースとしても知られる)、L−リボース、D−タガトース、L−グルコース、L−フコース、L−アラビノース、D−ツラノース、D−ロイクロースなどの希少糖、及びこれらの混合物が挙げられる。
本明細書における飲料組成物における使用に好適な例示的な人工甘味料としては、サッカリン、シクラミン酸塩、アスパルテーム、ネオテーム、アドバンテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース、これらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書における飲料組成物における使用に好適な例示的な天然の非栄養強力甘味料としては、ステビオールグリコシド(例えば、ステビオシド、ステビオールビオサイド、レバウディオサイドA、レバウディオサイドB、レバウディオサイドC、レバウディオサイドD、レバウディオサイドE、レバウディオサイドF、レバウディオサイドH、レバウディオサイドI、レバウディオサイドN、レバウディオサイドK、レバウディオサイドJ、レバウディオサイドO、レバウディオサイドM、ズルコサイドA、ルブソサイド、イソ−レバウディオサイドAのようなイソ−ステビオールグリコシド及びこれらの混合物)、羅漢果の粉末、ネオヘスペリジン、ジヒドロカルコン、トリロバチン、グリチルリチン、フィロズルチン、ヘルナンズルチン、オスラジン、ポリポドサイドA、バイユノサイド、プテロカリオサイド、タウマチン、モネリン、モナチン、マビンリンI及びII、並びにこれらの混合物が挙げられる。
特定の実施形態では、1つ以上の栄養甘味料は、飲料組成物中の甘味料の所望のレベルに応じて、飲料組成物の約1重量%〜約20重量%(約3重量%〜約16重量%、又は約5重量%〜約12重量%など)の量で飲料組成物中に存在し得る。
他の実施形態では、羅漢果の果汁濃縮物が、本明細書における飲料組成物中に、栄養甘味料として使用され得る。
一部の実施形態において、甘味料は、ステビオールグリコシド、ステビア・レバウディアナ抽出物、羅漢果、羅漢果の果汁濃縮物、羅漢果の粉末、モグロサイドV、ソウマチン、モネリン、ブラゼイン、モナチン、エリスリトール、タガトース、スクロース、スクロース液、フルクトース、フルクトース液、グルコース、グルコース液、高フルクトースコーンシロップ、転化糖、中転化糖、メープルシロップ、メープルシュガー、蜂蜜、チコリシロップ、アガベシロップ、黒糖糖蜜、甘蔗糖蜜、甜菜糖蜜、ソルガムシロップ、ソルビトール、マンニトール、マルチトール、キシリトール、グリチルリチン、マリトール、マルトース、ラクトース、キシロース、アラビノース、イソマルト、ラクチトール、トレハルロース、リボース、フラクトオリゴ糖、アスパルテーム、ネオテーム、アリテーム、サッカリンナトリウム、サッカリンカルシウム、アセスルファムカリウム、シクラミン酸ナトリウム、シクラミン酸カルシウム、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、スクラロース、ポリデキストロース及びこれらの任意の混合物からなる群から選択される。
一部の実施形態において、甘味料は、非栄養甘味料である。一部の実施形態において、甘味料は、レバウディオサイドA、レバウディオサイドB、レバウディオサイドC、レバウディオサイドD、レバウディオサイドM、イソ−ステビオールグリコシド、モグロサイド、トリロバチン及びこれらの組み合わせからなる群から選択される天然の非栄養甘味料である。一部の実施形態において、甘味料は、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、ステビオールグリコシド又はこれらの任意の組み合わせである。
本明細書における飲料組成物において使用され得る他の好適な甘味料は、例えば、国際公開第2016/040577(A1)号に記載されているように、当該技術分野において既知である。特定の実施形態では、1つ以上の天然の栄養甘味料、1つ以上の人工甘味料、及び/又は1つ以上の天然の非栄養強力甘味料の組み合わせが使用され得る。
甘味増強剤
特定の実施形態では、飲料料組成物は、甘味増強剤を更に含む。
特定の実施形態では、甘味増強剤は、その甘味認識閾値濃度未満の濃度で存在し得る。例えば、及び特定の実施形態では、飲料組成物は、D−プシコース、エリスリトール、又はこれらの組み合わせのそれぞれを約2重量%以下で含有し得る。いくつかの実施形態では、D−プシコース及び/又はエリスリトールは、約0.5重量パーセント〜約2.0重量パーセントの範囲の量で存在し得る。代替的に、D−プシコースは、約0.5〜約2.0重量パーセントの範囲の量で存在し得、エリスリトールは、約0.5〜約1重量パーセントの範囲の量で存在し得る。
好適な甘味増強剤は、当該技術分野において既知の甘味増強剤のうちの任意のものを含む。例示的な甘味増強剤としては、D−プシコース、エリスリトール、イソレバウディオサイドA、レバウディオサイドB、レバウディオサイドC、ルブソサイド、トリロバチン、フィロズルチン、ブラゼイン、及び/又はモグロサイドが挙げられるが、これらに限定されない。
一部の実施形態において、甘味増強剤は、希少糖甘味増強剤であり得る。例示的な希少糖としては、D−プシコース(D−アルロースとも称される)、D−アロース、L−リボース、D−タガトース、L−グルコース、L−フコース、L−アラビノース、D−ツラノース、D−ロイクロース、及びこれらの混合物が挙げられる。
いくつかの実施形態では、甘味増強剤は、非栄養天然増強剤であり得る。好適な非栄養天然増強剤には、ステビオールグリコシドが挙げられる。好適なステビオールグリコシドとしては、ステビオサイド、レバウディオサイドA、レバウディオサイドB、レバウディオサイドC、レバウディオサイドD、レバウディオサイドE、レバウディオサイドF、レバウディオサイドH、レバウディオサイドI、レバウディオサイドN、レバウディオサイドK、レバウディオサイドJ、レバウディオサイドO、レバウディオサイドM、ルブソサイド、ズルコサイドA、イソレバウディオサイドAなどのイソステビオールグリコシド、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態では、甘味増強剤は、ルブソシド、レバウディオサイドC、又はレバウディオサイドBであり得る。他の実施形態では、非栄養天然甘味増強剤は、モグロールグリコシドであり得る。好適なモグロールグリコシドとしては、モグロサイドV、イソモグロサイド、モグロサイドIV、シアメノサイド、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、甘味増強剤は、糖アルコール甘味増強剤であり得る。好適な糖アルコールとしては、エリスリトール、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、ラクチトール、イソマルト、マリトール、及びこれらの混合物が挙げられる。
いくつかの実施形態では、甘味増強剤は、FEMA GRAS甘味増強剤であり得る。好適なFEMA GRAS増強剤としては、FEMA GRAS増強剤4802、FEMA GRAS増強剤4469、FEMA GRAS香味料4701、FEMA GRAS増強剤4720(レバウディオサイドC)、FEMA GRAS香味料4774、FEMA GRAS増強剤4708、FEMA GRAS増強剤4728、FEMA GRAS増強剤4601(レバウディオサイドA)、及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
一部の実施形態において、甘味増強剤は、塩ベース(例えば、NaCl)又は安息香酸ベースの甘味増強剤である。
他の好適な甘味増強剤は、その全体が参照により援用されている、国際公開第2016/040577(A1)号、米国特許出願公開第2014/0271996号、同第2014/0093630号、同第2014/0094453号及び同第2014/0272068号、更に、米国特許第8,877,922号に記載されているように、当該技術分野において既知である。
水性飲料組成物
他の実施形態では、飲料組成物は、水、甘味料、並びに加水分解β−グルカン及び加水分解アラビノキシランの口当たり強化混合物を含む、水性配合物において提供され得る。特定の実施形態では、甘味料は栄養甘味料、非栄養甘味料、又はこれらの組み合わせである。他の好適な式Iの化合物及び甘味料が、本明細書に記載されている。特定の実施形態では、水性配合物は、本明細書に記載された甘味増強剤を更に含み得る。
本明細書に記載された飲料組成物は、乾燥ブレンド又は液体形態(例えば、水性形態)に関わらず、典型的には、甘味料(本開示全体を通して考察された甘味料が挙げられるが、これらに限定されない)を含む任意の食品又は飲料製品に利用され得る。いくつかの実施形態では、本明細書に記載された飲料組成物はまた、調理、ベーキングにおける使用(すなわち、クッキー、ケーキ、パイ、ブラウニー、パン、グラノーラバー等における使用)、アイシングなどの甘味トッピングの調製及びゼリー、ジャム、果物の砂糖漬け、インスタントQUAKERオーツ等における使用にも好適である。同様に、アイスクリームなどの凍結乳製品、並びにホイップトッピングにおける使用にも好適である。特定の実施形態では、飲料組成物は食品又は飲料中で溶解され得るが、他の実施形態では、飲料組成物は、懸濁液又はエマルジョンとして食品又は飲料中に存在し得る。
飲料製品
特定の実施形態では、飲料組成物は、レディ・トゥ・ドリンク飲料として提供される。特定の実施形態では、飲料組成物は、飲料濃縮物として提供される。一部の実施形態において、飲料製品は、低カロリー又はゼロカロリー飲料製品である。
レディ・トゥ・ドリンク飲料
本開示の特定の実施形態は、水、甘味料及び加水分解β−グルカンと加水分解アラビノキシランとの口当たり強化混合物並びに任意に酸味料を含む、レディ・トゥ・ドリンク飲料を対象とする。一部の実施形態において、酸味料は、リン酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、ギ酸、アスコルビン酸、フマル酸、グルコン酸、コハク酸、マレイン酸、アジピン酸及びこれらの混合物からなる群から選択される。
特定の実施形態では、レディ・トゥ・ドリンク飲料は、1つ以上の栄養甘味料を含む。一部の実施形態において、1つ以上の栄養甘味料が、レディ・トゥ・ドリンク飲料中において、飲料中の所望のレベルの甘味に応じて、飲料組成物の約1重量%〜約20重量%、例えば、約3重量%〜約16重量%又は約5重量%〜約12重量%の量で存在し得る。
特定の実施形態では、レディ・トゥ・ドリンク飲料は、非栄養甘味料を含む。一部の実施形態において、非栄養甘味料は、レディ・トゥ・ドリンク飲料中において、使用される特定の非栄養甘味料及び飲料における所望レベルの甘味に応じて、約1〜約600ppm(例えば、約1ppm、約10ppm、約50ppm、約100ppm、約200ppm、約300ppm、約400ppm、約500ppm、約600ppm又は列記された値の間の任意の範囲)で存在し得る。
レディ・トゥ・ドリンク飲料は、1つ以上の甘味増強剤を更に含み得る。特定の実施形態では、甘味増強剤は、その甘味認識閾値濃度未満の濃度で存在し得る。例えば、かつ特定の実施形態では、レディ・トゥ・ドリンク飲料は、D−プシコース、エリスリトール又はこれらの組み合わせのそれぞれを、約2重量%以下で含有し得る。いくつかの実施形態では、D−プシコース及び/又はエリスリトールは、約0.5重量パーセント〜約2.0重量パーセントの範囲の量で存在し得る。代替的に、D−プシコースは、約0.5〜約2.0重量パーセントの範囲の量で存在し得、エリスリトールは、約0.5〜約1重量パーセントの範囲の量で存在し得る。
特定の実施形態では、レディ・トゥ・ドリンク飲料は、1種以上の塩も含み得る。他の実施形態では、塩濃度は、少なくとも約100ppm〜約1000ppm、又は更なる実施形態では、約200ppm〜約800ppmに及び得る。特定の実施形態では、塩は塩化ナトリウムであり得る。特定の実施形態では、飲料組成物は、完全又は実質的に塩を含まなくてもよい。
特定の実施形態では、レディ・トゥ・ドリンク飲料は、抗酸化剤、食品グレードの酸及び食品グレードの塩基のような他の成分を更に含み得る。また、風味剤、着色剤、保存剤、二酸化炭素、緩衝塩等のような他の飲料成分も存在し得る。
特定の実施形態では、レディ・トゥ・ドリンク飲料は、炭酸及び非炭酸清涼飲料、ファウンテン飲料、凍結レディ・トゥ・ドリンク飲料、コーヒー、茶及び他の醸造飲料、乳製品飲料、フレーバーウォーター、強化水、果汁(希釈果汁及びレディ・トゥ・ドリンク濃縮果汁を含む)のようなジュース、果汁風味飲料、スポーツ飲料、スムージー、カフェイン入りエナジードリンクのような機能強化飲料並びにアルコール製品であり得る。特定の実施形態では、飲料組成物は、コーラ飲料であり得る。
本開示に従った飲料及び他の飲料製品は、多数の異なる特定の配合又は組成のいずれかを有し得ることが理解されるべきである。本開示に従った飲料製品の配合は、製品の意図とする市場区分、所望の栄養特性、風味プロファイルなどの要因に応じて変更することができる。例えば、特定の飲料実施形態の配合物に、更なる成分を付加し得る。更なる成分としては、既に存在する任意の甘味料に加えて1種以上の付加甘味料、香味料、電解質、ビタミン、果汁若しくは他の果実製品、味物質、マスキング剤、風味増強剤、炭酸又は前述の任意の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。これらは、飲料組成物の味、口当たり及び/又は栄養特性を変化させるために、飲料組成物のうちのいずれかに添加され得る。
特定の実施形態では、本開示に係るレディ・トゥ・ドリンク飲料は、水、甘味料、加水分解β−グルカンと加水分解アラビノキシランとの口当たり強化混合物、酸味料及び風味料を含み得る。例示的で好適な酸味料としては、リン酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、ギ酸、アスコルビン酸、フマル酸、グルコン酸、コハク酸、マレイン酸、アジピン酸及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。例示的な風味料としては、コーラ風味料、シトラス風味料、スパイス風味料、茶風味料、コーヒー風味料、果汁風味料及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。二酸化炭素の形態での炭酸は、発泡のために付加され得る。一部の実施形態において、水は、炭酸水である。特定の実施形態では、保存剤は、所望であるか又は必要である場合、他の成分の存在、製造手法、所望の貯蔵寿命などを含む要因に応じて添加することができる。特定の実施形態では、カフェインは、飲料に添加することができる。特定の実施形態では、飲料は、実質的にカフェインを含まない(例えば、1重量%未満、0.1重量%未満、0.01重量%未満、0.001重量%未満又は0.0001重量%未満)。特定の実施形態では、飲料は、カフェインを含まない。一部の実施形態において、レディ・トゥ・ドリンク飲料は、低カロリー又はゼロカロリー飲料である。他の好適な化合物が、本明細書に記載されている。
本明細書に開示される飲料の特定の例示的な実施形態は、コーラ風味の炭酸飲料であり、特徴として、本明細書に開示される飲料組成物中に含まれる成分に加え、炭酸水、甘味料、コーラナッツ抽出物及び/又は他の風味料、カラメル、リン酸、並びに任意で他の成分を含有する。付加的及び代替的な好適な成分は、本開示の恩恵を受ける当業者により認識されるであろう。
飲料濃縮物
飲料は、典型的には大きなバッチ中で調製されない。代わりに、シロップ(代替的に、飲料濃縮物又は濃縮物とも称される)、水、及び任意で二酸化炭素は使用時に組み合わされるか、飲料のボトリング時又は分配時に組み合わされる。シロップは、典型的には所定の飲料に含まれる多くの可溶性成分の濃縮溶液である。
このため、特定の実施形態では、本明細書に記載された飲料組成物は、飲料濃縮物において提供され得る。想到される飲料濃縮物の少なくとも特定の例示的な実施形態は、甘味料及び加水分解β−グルカンと加水分解アラビノキシランとの口当たり強化混合物が添加される、最初の体積の水で調製され得る。特定の実施形態では、レディ・トゥ・ドリンク飲料組成物は、更なる体積の水を濃縮物に添加することにより、飲料濃縮物から形成され得る。特定の実施形態では、レディ・トゥ・ドリンク飲料は、約1部の濃縮物を約3〜約7部の水と組み合わせることにより、濃縮物から調製され得る。特定の実施形態では、レディ・トゥ・ドリンク飲料は、1部の濃縮物を5部の水と組み合わせることにより調製され得る。特定の例示的な実施形態では、レディ・トゥ・ドリンク飲料を形成するために濃縮物に添加される水は、炭酸水であってもよい。
飲料濃縮物中に存在する加水分解β−グルカンと加水分解アラビノキシランとの口当たり強化混合物、甘味料、及び他の成分の量は、典型的には、本明細書で考察されたレディ・トゥ・ドリンク飲料に存在する各量の約3倍〜約7倍である。
同様に、特定の実施形態では、飲料濃縮物は、レディ・トゥ・ドリンク飲料についての所望のレベルの甘味に応じて、栄養甘味料を、飲料濃縮物の約6重量%〜約71重量%、例えば、約18重量%〜約62重量%又は約30重量%〜約45重量%の量で含み得る。
特定の実施形態では、飲料濃縮物は、使用される特定の非栄養甘味料及びレディ・トゥ・ドリンク飲料についての所望レベルの甘味に応じて、非栄養甘味料を、約6ppm〜約3600ppmで含み得る。
特定の実施形態では、シロップは、甘味増強剤の濃度がレディ・トゥ・ドリンク飲料において、その甘味認識閾値濃度未満となるような量で甘味増強剤を更に含み得る。
例えば、特定の実施形態では、シロップは、約18重量%以下のD−プシコース、エリスリトール、又はこれらの組み合わせを含有し得る。他の実施形態では、D−プシコース又はエリスリトールは、約3〜約9重量%の量で存在し得る。代替的に、D−プシコースは、約3〜約9重量%に及ぶ量で存在してよく、エリスリトールは、約3〜約6重量%に及ぶ量で存在してよい。
特定の実施形態では、1つ以上の塩は、シロップ中に含まれ得る。特定の実施形態では、シロップ中の塩濃度は、約600ppm〜約6000ppmであり、特定の実施形態では、約1200ppm〜約2400ppmの範囲である。特定の実施形態では、シロップは、完全又は実質的に塩まなくてもよい。

水は、本明細書に記載された水性組成物(例えば、飲料製品)における基本成分であり、典型的には、残りの成分が溶解、乳化、懸濁若しくは分散される溶媒又は主要な液体部分である。精製水を、本明細書に開示される飲料の特定の実施形態の製造に使用することができ、飲料の味、におい、又は外観に悪影響を及ぼさないために、標準的飲料品質の水を使用することができる。水は、典型的には透明で無色の、好ましくないミネラル、味、及びにおいのない、有機物質のない、アルカリ性の低い、飲料を生産する際に適用される産業及び政府の基準に基づいて許容できる微生物学的品質のものである。
特定の実施形態では、水は、本明細書に開示される水性組成物中に、約20重量%〜約99.9重量%のレベルで存在し得る。特定の実施形態では、水の量は、飲料の約80重量%〜約99.9重量%に及び得る。少なくとも特定の例示的な実施形態では、本明細書に開示される飲料及び濃縮物で使用される水は、「処理水」であり、これは米国特許第7,052,725号(その内容は、参照として本明細書に組み込まれる)に開示されるようなカルシウムによる任意の栄養補助に先立ち、水の総溶解固形分を低減するために処理された水を指す。
処理水を生成する方法は、当業者に既知であり、イオン交換、蒸留、ろ過、及び逆浸透(「r−o」)などが挙げられる。「処理水」、「精製水」、「脱塩水」、「蒸留水」、及び「r−o水」という用語は、本考察において概ね同義であると理解され、実質的に全ミネラル含量が除去された水を指し、典型的には約500ppm以下の総溶解固形分、例えば250ppmの総溶解固形分を含有する。
天然の実施形態
記載される組成物の特定の実施形態は、食品又は飲料中に存在すると通常想定されないであろう人工又は合成のもの(供給源に関わらず任意の着色料を含む)を何も含有しない、という点で「天然」であり得る。したがって、本明細書で使用されるとき、「天然」の食料又は飲料製品は、以下のガイドライン:自然に存在し又は自然に由来する天然成分に関する原材料に従って定義される。発酵及び酵素を伴う生物学的合成は使用され得るが、化学試薬による合成は利用されない。人工の着色料、保存剤及び香味料は、天然成分とは見なされない。成分は、少なくとも、物理的な処理、発酵、及び酵素性分解を含む、特定の技術によって処理又は精製され得る。適切な処理及び精製技術としては、少なくとも、吸収、吸着、凝集、遠心分離、細切り、料理(焼く、揚げる、茹でる、焙炒する)、冷却、切断、クロマトグラフィ、コーティング、結晶化、分解、乾燥(噴霧、フリーズドライ、真空)、蒸発、蒸留、電気泳動、乳化、封入、抽出、押し出し、ろ過、発酵、粉砕、注入、浸軟、微生物学的(レンネット、酵素)、混合、剥離、浸出、冷蔵/冷凍、絞り、浸漬、水洗、加熱、混合、イオン交換、凍結乾燥、浸透、沈殿、塩析、昇華、超音波処理、濃縮、軟凝集、均質化、再結合、(自然界で発見された酵素を使用する)酵素性分解が挙げられる。加工助剤(食物又は飲料成分の魅力又は効用を増強する製造補助剤に使用されるのと同じ物質として現在定義され、清澄剤、触媒、凝集剤、ろ過助剤及び結晶化抑止剤等が挙げられる。21 CFR § 170.3(o)(24)を参照のこと)は、付随的な添加剤と見なされ、適切に除去される場合は使用されてもよい。
付加成分
本明細書に開示された飲料製品は、付加成分、例えば、典型的に飲料製品に含まれる成分を含有し得る。
特定の実施形態では、本明細書に開示された飲料製品は、風味料組成物、例えば、天然、天然同様及び/又は合成の果実風味料、植物性風味料、他の風味料並びにこれらの混合物を含有し得る。本明細書で使用されるとき、「果実風味料」という用語は、一般的には、甘い果実に種を伴うような植物、例えば、トマト、クランベリー等及び小さく、多肉質なベリーを有する植物を含む、種子植物の食用の生殖部分を由来とするものの風味料を指す。用語ベリーは、真のベリー並びに集合果、すなわち、「真の」ベリーではないが、一般的にそのように容認される果実を含む。また、「果実風味料」という用語に含まれるのは、天然源を由来とする果実風味料に似せて作成された合成的に調製された風味料である。好適な果実又はベリーの原料の例としては、ベリー全体又はそれらの一部分、ベリー汁、ベリー濃縮果汁、ベリーピューレ及びこれらのブレンド、乾燥ベリー粉末、乾燥ベリー汁粉末などが挙げられる。
例示的な果汁風味料としては、シトラス風味料(例えば、オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツ、タンジェリン、マンダリンオレンジ、タンジェロ、及びポメロ、林檎、ブドウ、チェリー、及びパインアップル風味料が挙げられる。特定の実施形態では、食料又は飲料製品は、果実風味成分、例えば、濃縮果汁又は果汁を含む。本明細書で使用されるとき、「植物性風味料」という用語は、果実以外の植物の部分を由来とする風味料を指す。このようなものとして、植物性香味料としては、精油並びに木の実、樹皮、根及び葉の抽出物を由来とする香味料が挙げられる。また、「植物性風味料」という用語に含まれるのは、天然源由来の植物性風味料に似せて作成された合成的に調製された風味料である。かかる風味料の例としては、コーラ風味料、茶風味料、及びこれらの混合物が挙げられる。風味成分は、上述の風味料の様々なブレンドを更に含み得る。飲料製品の特定の例示的な実施形態では、コーラ風味成分又茶風味成分が使用される。風味特性を本開示の食料又は飲料製品に付与するのに有用な風味成分の特定の量は、選択された(複数種の)風味料、所望の風味の印象及び風味成分の形態により決まることとなる。本開示の恩恵を受ければ、当業者は、所望の風味の印象を得るために使用される任意の特定の風味成分(複数可)の量を容易に決定することができるであろう。
本明細書に開示される食料又は飲料製品の特定の例示的な実施形態における使用に好適な汁としては、例えば、果実、野菜、及びベリーの汁が挙げられる。汁は、食料又は飲料製品に、濃縮物、ピューレ、還元果汁の形態又は他の好適な形態で利用されてもよい。本明細書で使用されるとき、「汁」という用語は、還元果実、ベリー、又は野菜の汁、並びに濃縮物、ピューレ、ミルク、及び他の形態を含む。多数の異なる果実、野菜及び/又はベリーの汁は、必要に応じて他の風味料と組み合わせて、所望の風味を有する濃縮物又は飲料を生成することができる。好適な汁の原料の例としては、プラム、プルーン、ナツメヤシ、カラント、イチジク、ブドウ、レーズン、クランベリー、パイナップル、モモ、バナナ、リンゴ、西洋ナシ、グアバ、アプリコット、サスカトゥーンベリー、ブルーベリー、プレインズベリー(plains berry)、イヌホウズキ、クワ、ニワトコの実、バルバドスチェリー(アセロラチェリー)、チョークチェリー、ナツメヤシ、ココナッツ、オリーブ、ラズベリー、イチゴ、ハックルベリー、ローガンベリー、カラント、デューベリー、ボイセンベリー、キウイ、チェリー、ブラックベリー、マルメロ、クロウメモドキ、パッションフルーツ、スロー、ナナカマド、スグリ、ザクロ、カキ、マンゴー、ダイオウ、パパイヤ、ライチ、レモン、オレンジ、ライム、タンジェリン、マンダリン、メロン、ウォーターメロン、及びグレープフルーツなどが挙げられる。少なくとも特定の例示的な実施形態における使用に好適な多数の付加的及び代替的な汁が、本開示の恩恵を受ける当業者に明らかとなるであろう。汁を用いる本開示の組成物において、汁は、例えば、組成物の少なくとも約0.2重量パーセントの濃度で使用され得る。特定の実施形態では、汁は、約0.2重量パーセント〜約40重量パーセントの濃度で使用され得る。更なる実施形態では、汁は、仮に使用したとして、約1重量パーセント〜約20重量パーセントの範囲の量で使用され得る。
色が薄い汁は、飲料の色を濃くすることなく風味を調節するため、かつ/又は飲料の汁含量を増加させるために、特定の例示的な実施形態の配合に含めることができる。そのような汁の例としては、リンゴ、ナシ、パイナップル、モモ、レモン、ライム、オレンジ、アプリコット、グレープフルーツ、タンジェリン、ダイオウ、カシス、マルメロ、パッションフルーツ、パパイヤ、マンゴー、グアバ、ライチ、キウイ、マンダリン、ココナッツ及びバナナが挙げられる。所望により、脱風味及び脱色した汁を使用することができる。
本明細書に開示される食料又は飲料製品の少なくとも特定の例示的な実施形態における使用に好適な他の香味料としては、例えば、カッシア、クローブ、シナモン、コショウ、ジンジャー、バニラスパイス香味料、カルダモン、コリアンダー、ルートビア、サッサフラス、朝鮮人参などのスパイス香味料が挙げられる。少なくとも特定の例示的な実施形態における使用に好適な多数の付加的及び代替的な風味料が、本開示の恩恵を受ける当業者に明らかとなるであろう。香味料は、抽出物、オレオレジン、濃縮果汁、瓶詰業者のベースの形態又は当該技術分野において既知の他の形態であってもよい。少なくとも特定の例示的な実施形態では、そのようなスパイス又は他の風味料は、汁又は汁の組み合わせの風味料を引き立たせる。
1種以上の香味料は、乳濁液の形態で使用してもよい。香味料の乳濁液を、香味料のいくつか又は全てを、任意で食物又は飲料の他の成分と共に乳化剤と混合することにより調製することができる。乳化剤は、香味料と共に添加するか又は共に混合後に添加することができる。特定の例示的な実施形態では、乳化剤は、水溶性である。例示の好適な乳化剤としては、アラビアゴム、化工デンプン、カルボキシメチルセルロース、トラガカントゴム、ガティガム及び他の好適なガムが挙げられる。本開示の恩恵を受ければ、付加的で好適な乳化剤は、食品又は飲料配合の当業者に明らかであろう。例示的な実施形態では、乳化剤は、香味料、及び乳化剤の混合物の約3%超を構成する。特定の例示的な実施形態では、乳化剤は、混合物の約5%〜約30%である。
二酸化炭素を使用して、本明細書に開示される食料又は飲料製品の特定の例示的な実施形態に発泡性をもたらすことができる。飲料を炭酸化するための当該技術分野において既知である技術及び炭酸化装置のうちのいくつかを使用することができる。二酸化炭素は、飲料の味及び外観を向上させることができ、好ましくない細菌を抑制及び/又は破壊することで飲料の純度を保護する助けとなり得る。特定の実施形態では、例えば、飲料は、約4.0体積までの二酸化炭素のCOレベルを有し得る。他の実施形態は、例えば、約0.5体積〜約5.0体積の二酸化炭素を有し得る。本明細書で使用されるとき、二酸化炭素の1体積とは、60°F(16℃)及び1気圧における水などの、所定量の所定の液体によって吸収される二酸化炭素の量を指す。気体の体積は、それが溶解される液体が占めるのと同じ空間を占める。二酸化炭素含量は、所望の発泡のレベル及び飲料の味又は口当たりに対する二酸化炭素の影響に基づいて当業者によって選択され得る。
特定の実施形態では、カフェインは、本明細書に記載される食料又は飲料製品のうちの任意に添加することができる。カフェインの添加量は、所与の飲料又はシロップの所望の特性及び飲料又はシロップが販売される国の任意の適用可能な規則の規定により決定され得る。特定の実施形態では、カフェインは、約0.02重量パーセント未満のカフェインを有する最終飲料製品を提供するのに十分な量で含まれ得る。カフェインは、飲料における使用に許容される純度のものでなければならない。カフェインは、天然起源又は合成起源であってもよい。
本明細書で開示された食品及び飲料製品は、一般的には、食物又は飲料配合物に典型的に見出される任意のものを含む付加成分を更に含有し得る。そのような付加成分の例としては、カラメル、及び他の着色剤又は染料、発泡剤又は消泡剤、ガム、乳化剤、茶固形物、濁り成分、並びにミネラル及び非ミネラル栄養補助食品が挙げられるが、これらに限定されない。非ミネラル栄養補助食品の成分の例としては、当業者に既知であり、例えば、抗酸化剤及びビタミン類(ビタミンA、D、E(トコフェロール)、C(アスコルビン酸)、B(チアミン)、B2(リボフラビン)、B6、B12及びKなど)、ナイアシン、葉酸、ビオチン、並びにこれらの組み合わせが挙げられる。任意の非ミネラル栄養補助食品は、典型的には、良好な製造規範のもとで概ね許容される量で存在する。例示的な量は、推奨一日摂取量(RDV)が確立されている場合、約1%〜約100%のRDVであり得る。特定の例示的な実施形態では、非ミネラル栄養補助食品成分(複数可)は、確立されている場合、約5%〜約20%のRDVの量で存在し得る。
本明細書に開示される食料又は飲料製品の少なくとも特定の実施形態では、保存剤が使用されてもよい。つまり、少なくとも特定の例示的な実施形態は、任意の溶解した保存剤系を含有し得る。4未満のpHを有する溶液(特に、3未満のpHを有する溶液)は、典型的には「微生物安定性(micro-stable)」であり、すなわち、微生物の増殖に抵抗し、更なる保存剤を必要とせずに消費の前に長期間貯蔵するのに好適である。しかしながら、任意選択的に、付加的な保存剤系が使用され得る。保存剤系が使用される場合、製造中の任意の好適な時点、例えば、いくつかの場合には、甘味料を添加する前に、保存剤系が製品に添加され得る。本明細書で使用されるとき、「保存系」又は「保存剤」という用語は、飲料組成物における使用に認可された全ての好適な保存剤を含み、安息香酸、例えば、安息香酸ナトリウム、カルシウム及びカリウム、ソルビン酸塩、例えば、ソルビン酸ナトリウム、カルシウム及び力リウム、クエン酸塩、例えば、クエン酸ナトリウム及びクエン酸カリウム、ポリリン酸塩、例えば、ヘキサメタリン酸ナトリウム(SHMP)並びにこれらの混合物のような既知の化学保存剤、並びに、アスコルビン酸、EDTA、BHA、BHT、TBHQ、デヒドロ酢酸、二炭酸ジメチル、エトキシキン、ヘプチルパラベン、及びこれらの組み合わせのような酸化防止剤が挙げられるが、これらに限定されない。保存剤は、準拠する法律及び規則のもと、命じられた最大レベルを超えない量で使用され得る。
特に、飲料の場合、使用される保存剤の濃度は、特定の飲料配合において予想される最終製品のpH及び/又は微生物腐敗の可能性に従って調整され得る。採用される最大レベルは、典型的には、飲料の約0.05重量%である。本開示の恩恵を受ければ、本開示に係る食品又は飲料製品に好適な保存剤又は保存剤の組み合わせを選択することは、当業者の能力の範囲内であろう。
本明細書に開示される製品において、少なくとも特定の例示的な実施形態に好適な他の保存方法としては、例えば、無菌包装及び/又は過熱処理、若しくは熱間充填及びトンネル低温殺菌などの熱加工工程が挙げられる。そのような工程を使用して、飲料製品中の酵母、かび、及び微生物の増殖を低減させることができる。例えば、米国特許第4,830,862号は、果汁飲料の製造における低温殺菌の使用、並びに炭酸飲料中での好適な保存剤の使用を開示する。米国特許第4,925,686号は、安息香酸ナトリウム及びソルビン酸力リウムを含有する加熱低温殺菌された冷凍可能な果汁組成物を開示する。これらの特許は、双方とも、その全体が参照として本明細書に組み込まれる。広くは、加熱処理としては、典型的に短時間で高温、例えば、約190°F、10秒間を使用する熱間充填法、典型的により長時間で低温、例えば、約160°F、10〜15分間を使用するトンネル低温殺菌法、及び、典型的に高圧、すなわち、1気圧超の圧力で、例えば、約250°F、3〜5分間を使用するレトルト法が挙げられる。
好適な酸化防止剤は、ルチン、クルセチン、フラボノン、フラボン、ジヒドロフラボノール、フラボノール、フラバンジオール、ロイコアントシアニジン、フラボノールグリコシド、フラボノングリコシド、イソフラボノイド、及びネオフラボノイドからなる群から選択され得る。特に、フラボノイドとしては、クルセチン、エリオシトリン、ネオエリオシトリン、ナリルチン、ナリンジン、ヘスペリジン、ヘスペレチン、ネオヘスペリジン、ネオポンシリン、ポンシリン、ルチン、イソロイホリン、ロイホリン、ジオスミン、ネオジオスミン、シネンセチン、ノビレチン、タンゲリチン、カテキン、カテキンガレート、エピガロカテキン、エピガロカテキンガレート、ウーロン茶重合ポリフェノール、アントシアニン、ヘプタメトキシフラボン、ダイジン、ダイゼイン、ビオカニン(biochaminn)A、プルネチン、ゲニスチン、グリシテイン、グリシチン、ゲニステイン、6,7,4’トリヒドロキシイソフラボン、モリン、アピゲニン、ビテキシン、バルカレイン、アピイン、クプレスフラボン、ダチセチン、ジオスメチン、フィセチン、ガランギン、ゴシペチン、ゲラルドール、ヒノキフラボン、プリムレチン、プラトール、ルテオリン、ミリセチン、オリエンチン、ロビネチン、クエルセタゲチン、及びヒドロキシ−4−フラボンであってもよいが、これらに限定されない。
好適な食品グレードの酸は、水溶性の有機酸及びその塩であり、例えば、リン酸、ソルビン酸、アスコルビン酸、安息香酸、クエン酸、酒石酸、プロピオン酸、酪酸、酢酸、コハク酸、グルタル酸、マレイン酸、リンゴ酸、吉草酸、カプロン酸、マロン酸、アコニット酸、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、アミノ酸、及びこれらの任意の組み合わせが挙げられる。このような酸は、食品又は飲料のpHを調整するのに好適である。
好適な食品グレードの塩基は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、及び水酸化カルシウムである。このような塩基も、食品又は飲料のpHを調整するのに好適である。
酵素加水分解β−グルカン(βG)及びアラビノキシラン(ARX)の産生
およそ350,000ダルトンの平均分子量を有するβ−グルカン(βG)は、オート麦ふすまから得た。およそ350,000ダルトンの平均分子量を有するアラビノキシラン(ARX)は、小麦ふすまから得た。加水分解β−グルカン(βG)及びアラビノキシラン(ARX)の両方の酵素処理を、別個の反応容器中で5分間実施した。各混合物中の酵素を、10分間沸騰させることによって不活性化した。β−グルカン(βG)基質の出発物質は、分子量100万ダルトンの粗βグルカンを含む。この基質は、オート麦ふすまから得ることができる。アラビノキシラン(ARX)基質の出発物質は、分子量>750,000ダルトンの粗アラビノキシランを含む。この基質は、小麦ふすまから得ることができる。多糖類の好適な出発基質濃度は、各例において20mg/mLであった。β−グルカンにセルラーゼを使用し、アラビノキシランにヘミセルラーゼを使用した。両方とも、食品グレード及び非GMOである。
その後、両方のポリマーの酵素処理を、両方のポリマーについて変更した。この処理は、混合物として2つのポリマーの組み合わせが、分析的に所望される粘度及び潤滑をもたらす程度に実施することができる。
図1は、クエン酸緩衝液中のβ−グルカン及びアラビノキシランの粘度プロファイル、並びに模擬レギュラーと模擬ダイエットとの間の粘度のギャップを示す。模擬ダイエットに添加して、模擬レギュラー粘度を達成するのに必要な濃度は、補間された破線から推定することができる。内挿図は、両方のポリマーが粘度を増加させることが可能であるが、β−グルカンは、単独で使用される場合、所与の濃度でより強力な粘度付与剤であることを示す。
図2では、模擬ダイエット中のβ−グルカン(βG)及びアラビノキシラン(ARX)の潤滑プロファイルは、模擬レギュラー(黒色)及び模擬ダイエット(赤色)について、様々な濃度並びに潤滑プロファイルにおいて示される。図は、i)模擬ダイエットが、模擬レギュラーよりも潤滑性が低いこと、ii)システムは、より高い濃度のポリマーでより潤滑性になること、及びiii)アラビノキシランが、単独で使用されるとき、所与の濃度でより強力な潤滑剤であることを示す。したがって、模擬ダイエットへのポリマーの添加は、その潤滑プロファイルを模擬レギュラーの潤滑プロファイルと一致させることができる。
加水分解β−グルカン(βG)及びアラビノキシラン(ARX)のブレンド
加水分解β−グルカン(βG)とアラビノキシラン(ARX)とのブレンドを生成する場合、考慮するいくつかの要因がある。第1に、β−グルカン(βG)又はアラビノキシラン(ARX)のいずれかのポリマー重量が大きすぎると、高粘度及び/又は過剰な潤滑をもたらす可能性があり、これは、過度に嵩高であるか又は口当たりに関して過度に粘液性であると知覚され得る。第2に、単一のポリマー(加水分解β−グルカン(βG)又は加水分解アラビノキシラン(ARX)のいずれか)は、所与の濃度での標的値に対する粘度及び潤滑性の両方と効果的に一致し得る。1つのポリマーは、良好な潤滑剤であり得るが、粘度を過度に増加させず、逆もまた同様である。これは、所与の条件下で、粘度及び潤滑の両方を目標値と合同に調整する必要があり、完全に独立して1つ又は他のものを制御することが不可能であるため重要である。
許容可能な口当たりを達成するために、酵素処理及びブレンド濃度のバランスが利用される。酵素処理は、制御された分子量の低減をもたらし、これによって前述の障害が大幅に最小化され、所望の飲料の増量及びシロップ状の口当たりが生成される。制御された分子量の低減は、投与量を制御すること(表1)、及び/又は特定の投与量での時間を制御すること(図3)によって、実現することができる。分子量は、光散乱及び粘度測定の原理を用いて、三重検出サイズ排除クロマトグラフィを使用して、真又は絶対分子量として決定した。
Figure 2019535305
分子量を制御する以外に、酵素動態は、構造的配向を同様に制御する(図4)。長期処理では、すなわち加水分解の程度を増加させると、ランダムにコイルされた親ポリマー分子は、多くの場合、より規則的に整列した鎖を円筒状(ロッド状)に変換する。図4における指数値の増加、(粘度測定及びRI検出に結合された光散乱に由来する)は、その変換を意味する。構造的配向を操作するこの能力は、主に潤滑の制御を可能にする。逆に、分子量の低減は、主に粘度の制御を可能にする。
したがって、両方のポリマーの酵素処理は、2つの結果の組み合わせを提供する程度に実施され、分析的に所望される粘度及び潤滑性がもたらされる。
酵素加水分解により、所望の特性を制御することができるが、2つの加水分解産生物を組み合わせる/ブレンドすることは、本開示の組成物に別の寸法を提供する。加水分解β−グルカンと加水分解アラビノキシランとのブレンドの慎重なクラフティングは、互いに潤滑及び粘度付与能力を補完する。図5に示すように、アラビノキシランは、強力な潤滑剤であるが、粘度では有効ではなく、反対のことが、βグルカンに当てはまる。したがって、2つのポリマーをブレンドすることは、加水分解されたポリマーのみによって達成することができない、改善された口当たりを有する組成物を提供する。また、粘度及び潤滑性を変化させる程度は、本質的に異なる。例えば、潤滑は、粘度が有意な増加を必要とする一方で、微調整を必要とする場合がある。このため、酵素の添加量及び加水分解の持続時間、並びにポリマー濃度は、本開示の口当たり強化ブレンドを得るために調節することができる全てのパラメータである。
特定の実施形態の前述の説明は、当業者が知識を適用することにより、他の人にも可能である、そのような特定の実施形態を様々な用途に容易に変更及び/又は適合させ、過度の実験をすることなく、本発明の一般的な概念から逸脱することなく、本発明の一般的な性質を完全に明らかにするであろう。したがって、そのような適合及び修正は、本明細書に提示された教示及び指導に基づいて、開示された実施形態の等価物の意味及び範囲内にあることが意図される。本明細書の表現法又は用語法は、説明を目的とするものであって、限定するものではないことを理解されたく、したがって、本明細書の用語法又は表現法は、教示及び指導の観点から当業者によって解釈されるべきである。
本発明の広がり及び範囲は、上記の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではない。
本明細書に記載された様々な態様、実施形態及び選択肢の全ては、任意の変形形態及び全ての変形形態において組み合わせることができる。
本明細書で言及された全ての刊行物、特許及び特許出願は、各個々の刊行物、特許又は特許出願が具体的に、かつ個々に参照により組み込まれることが示されているのと同様に、参照により組み込まれている。

Claims (39)

  1. 飲料の口当たりを改善するための組成物であって、
    約50,000〜350,000の平均分子量(M)を特徴とする加水分解β−グルカンと、
    約50,000〜約350,000の平均分子量(M)を特徴とする加水分解アラビノキシランと、を含む、組成物。
  2. 前記加水分解β−グルカンが、約100,000〜300,000の平均分子量(M)を特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記加水分解アラビノキシランが、約100,000〜約300,000の平均分子量(M)を特徴とする、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 前記β−グルカン及びアラビノキシランの一方又は両方が、酵素加水分解される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 前記加水分解β−グルカンの、前記加水分解アラビノキシランに対する重量比が、約10:1〜約1:10の範囲である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 水を更に含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 前記加水分解β−グルカン及び前記加水分解アラビノキシランが各々、約0.01mg/mL〜約1mg/mLの量で存在する、請求項6に記載の組成物。
  8. 前記酵素加水分解β−グルカンが、加水分解されたエンドセルラーゼである、請求項4に記載の組成物。
  9. 前記酵素加水分解β−グルカンが、加水分解されたエンド−β−グルカナーゼである、請求項4に記載の組成物。
  10. 前記酵素加水分解アラビノキシランが、加水分解されたエンドアリビナーゼ又はエンドキシラナーゼである、請求項4に記載の組成物。
  11. 飲料組成物であって、
    水と、
    非栄養甘味料と、
    請求項1〜10のいずれか一項に記載の組成物と、を含む、飲料組成物。
  12. 前記組成物が、低カロリー又はゼロカロリー飲料製品である、請求項11に記載の飲料組成物。
  13. 前記非栄養甘味料が、アスパルテーム、アセスルファム塩、サッカリン、シクラメート、スクラロース、アリテーム、ネオテーム、ステビオシド、グリチルリチン、羅漢果、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、モナチン、モネリン、タウマチン、及びブラゼインからなる群から選択される、請求項11に記載の飲料組成物。
  14. 前記非栄養甘味料が、スクロース、アスパルテーム、スクラロース、アセスルファム塩、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項11に記載の飲料組成物。
  15. 前記甘味料が、アスパルテームを含む、請求項14に記載の飲料組成物。
  16. 前記甘味料が、スクラロースを含む、請求項14に記載の飲料組成物。
  17. 前記水が、炭酸水である、請求項11〜16のいずれか一項に記載の飲料組成物。
  18. コーラ風味剤を更に含む、請求項11〜17のいずれか一項に記載の飲料組成物。
  19. リン酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、ギ酸、アスコルビン酸、フマル酸、グルコン酸、コハク酸、マレイン酸、アジピン酸、及びこれらの混合物からなる群から選択される酸味料を更に含み、
    前記飲料のpHが、約2〜約5の範囲である、請求項11〜17のいずれか一項に記載の飲料組成物。
  20. 前記酸味料が、リン酸である、請求項19に記載の飲料組成物。
  21. 茶風味剤を更に含む、請求項11〜17のいずれか一項に記載の飲料組成物。
  22. コーヒー風味剤を更に含む、請求項11〜17のいずれか一項に記載の飲料組成物。
  23. 果汁を更に含む、請求項11〜17のいずれか一項に記載の飲料組成物。
  24. カフェインを更に含む、請求項11〜17のいずれか一項に記載の飲料組成物。
  25. 実質的にカフェインを含まない、請求項11〜17のいずれか一項に記載の飲料組成物。
  26. 前記酵素加水分解β−グルカンが、約0.1mg/mL〜約5mg/mLの量であり、前記酵素加水分解アラビノキシランが、約0.1mg/mL〜約5mg/mLの量である、請求項11〜17のいずれか一項に記載の飲料組成物。
  27. 約0.5〜約5cPの範囲の粘度、50 Duro PDMS球体及びディスクが、2.0Nの正常負荷でPCS Instruments MTM2摩擦計上の測定装置として使用されるとき、約0.001〜約2の範囲の摩擦係数、及び/又は約50〜約80°の範囲の接触角を有することを特徴とする、請求項11〜17のいずれか一項に記載の飲料組成物。
  28. 前記組成物が、飲料濃縮物である、請求項11〜17のいずれか一項に記載の飲料組成物。
  29. 前記酵素加水分解β−グルカンが、1+5回の水の投入により前記飲料濃縮物を希釈することによって調製されるレディ・トゥ・ドリンク飲料製品において、約0.1mg/mL〜約5mg/mLの前記β−グルカンを提供するのに十分な量である、請求項28に記載の飲料組成物。
  30. 前記酵素加水分解アラビノキシランが、1+5回の水の投入により前記飲料濃縮物を希釈することによって調製されるレディ・トゥ・ドリンク飲料製品において、約0.1mg/mL〜約5mg/mLの前記アラビノキシランを提供するのに十分な量である、請求項28又は29に記載の飲料組成物。
  31. 低カロリー又はゼロカロリー飲料製品用に配合された、請求項28〜30のいずれか一項に記載の飲料濃縮物。
  32. 前記低カロリー又はゼロカロリー飲料製品が、約2〜約5のpHを有する、請求項31に記載の飲料濃縮物。
  33. 前記低カロリー又はゼロカロリー飲料製品が、コーラ飲料である、請求項32に記載の飲料濃縮物。
  34. 前記低カロリー又はゼロカロリー飲料製品が、茶又はコーヒー飲料である、請求項32に記載の飲料濃縮物。
  35. 低カロリー又はゼロカロリー飲料の味属性を改善する方法であって、請求項1に記載の組成物を低カロリー又はゼロカロリーの飲料に添加することを含む、方法。
  36. 前記酵素加水分解β−グルカンが、約0.1mg/mL〜約5mg/mLの量で添加され、前記酵素加水分解アラビノキシランが、約0.1mg/mL〜約5mg/mLの量で添加される、請求項35に記載の方法。
  37. 前記低カロリー又はゼロカロリー飲料が、炭酸飲料である、請求項35又は36に記載の方法。
  38. 前記低カロリー又はゼロカロリー飲料が、約0.5〜約5cPの範囲の粘度、50 Duro PDMS球体及びディスクが、2.0Nの正常負荷でPCS Instruments MTM2摩擦計上の測定装置として使用されるとき、約0.001〜約2の範囲の摩擦係数、及び/又は約50〜約80°の範囲の接触角を有することを特徴とする、請求項35〜37のいずれか一項に記載の方法。
  39. 前記酵素加水分解β−グルカンが、約0.1mg/mL〜約5mg/mLの量であり、前記酵素加水分解アラビノキシランが、約0.1mg/mL〜約5mg/mLの量である、請求項35〜38のいずれか一項に記載のレディ・トゥ・ドリンク飲料。
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