JP2019534105A - 冠動脈及び末梢血管内超音波(ivus)のための適応リングダウン低減 - Google Patents

冠動脈及び末梢血管内超音波(ivus)のための適応リングダウン低減 Download PDF

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Abstract

超音波イメージングデバイス、システム及び方法が提供される。一実施形態で、超音波イメージングシステムにおけるリングダウンアーチファクト低減方法は、組織情報及びリングダウン成分を含むサンプルの複数のフレームを得ることと、リングダウン成分を近似するよう複数のフレームに基づきリファレンスフレームを決定することと、差分フレームを生成するよう複数のフレームの中の現在フレームからリファレンスフレームを減じることと、組織情報を表すようにリングダウン低減フレームを取得するよう現在フレーム及び差分フレームから選択することと、リングダウン低減フレームから超音波画像を形成することとを含む。一実施形態で、超音波画像処理システムは、現在フレーム及びリファレンスフレームに基づき差分フレームを計算し、組織情報を表すようにリングダウン低減フレームを得るよう現在フレーム及び差分フレームから選択するよう構成される処理ユニットを含む。

Description

本開示は、概して、血管内超音波(intravascular ultrasound,IVUS)イメージングに関係があり、特に、励起源に近い範囲でのリングダウンアーチファクトを低減することに関係がある。様々な実施形態で、リングダウン低減処理システムは、圧電ジルコン酸塩トランスデューサ(piezoelectric zirconate transducer(s),PZT)、容量検出型超音波トランスデューサ(capacitive micromachined ultrasound transducer(s),CMUT)、及び/又は圧電検出型超音波トランスデューサ(piezoelectric micromachined ultrasound transducer(s),PMUT)のような、超音波トランスデューサのアレイから、データを受ける。リングダウン低減処理システムは、組織に関連する情報を選択し且つリングダウンアーチファクトに対応する成分を捨てるよう、データを処理する。リングダウン処理システムは、冠状血管及び末梢血管を含む人間の血管の撮像における使用に適している。
血管内超音波(IVUS)イメージングは、治療の必要性を判断するために、診療行為を導くために、及び/又はその有効性を評価するために、人体内の動脈などの病変血管を評価する診断道具として、インターベンション心臓病学において広く使用されている。IVUSデバイスは、細長い部材の遠位端に配置された1つ以上の超音波トランスデューサを含む。細長い部材は、血管内に通され、それによって、トランスデューサを、撮像されるべきエリアに導く。位置につくと、トランスデューサは、関心のある血管の画像を生成するために、超音波エネルギを発する。超音波は、組織構造(例えば、血管壁の様々な層)から生じる不連続、赤血球、及び関心のある他の特徴によって、部分的に反射される。反射波からのエコーはトランスデューサによって受け取られ、IVUSイメージングシステムへ伝えられる。イメージングシステムは、デバイスが位置している血管の断面画像を生成するよう、受け取られた超音波エコーを処理する。
今日使用されているIVUSの一般的なタイプには2つある。すなわち、回転式及びソリッドステート式(合成開口フェーズドアレイとしても知られている。)である。典型的な回転式IVUSデバイスに関して、単一の超音波トランスデューサ素子が、関心のある血管に挿入されるプラスチックシースの内部で回転するフレキシブル・ドライブシャフトの先端に位置する。側方視用の回転式デバイスでは、トランスデューサ素子は、超音波ビームがデバイスの長手軸に概して垂直に伝播するように方向をあわせられる。前方視用の回転式デバイスでは、トランスデューサ素子は、超音波ビームが、いくつかのデバイスでは、縦走中央線に平行に放射されながら、より先端に向かって伝播するように、遠位先端に向かって投じられる。液体で満たされたシースは、超音波信号がトランスデューサから組織に伝わりそして戻ることを可能にしながら、回転するトランスデューサ及びドライブシャフトから血管組織を保護する。ドライブシャフトが回転するにつれて、トランスデューサは、ショートバーストの超音波を発するよう高電圧パルスで周期的に励起される。同じトランスデューサは、次いで、様々な組織構造から反射された戻りエコーをリッスンする。IVUSイメージングシステムは、トランスデューサの1回転中に起こるパルス/捕捉サイクルのシーケンスから、組織、血管、心臓構造、などの2次元表示を組み立てる。
対照的に、ソリッドステート式IVUSデバイスは、トランスデューサコントローラの組へ接続された超音波トランスデューサのアレイを含むスキャナアセンブリを利用する。側方視用及びいくつかの前方視用IVUSデバイスでは、トランスデューサは、デバイスの周囲に分布する。他の前方視用IVUSデバイスでは、トランスデューサは遠位先端に配置され、超音波ビームが縦走中央線とより平行に近く伝播するように投じられる。トランスデューサコントローラは、超音波パルスを送信するために及びエコー信号を受けるためにトランスデューサの組を選択する。送受信の組のシーケンスを経ることによって、ソリッドステート式IVUSシステムは、可動部がないにもかかわらず、機械的に走査されたトランスデューサ素子の効果を合成することができる。回転する機械的な要素がないので、トランスデューサアレイは、最小限の血管損傷リスクで、血管及び血管組織と直接接するよう配置され得る。更には、回転する要素がないで、インターフェイスは簡単化される。ソリッドステート式スキャナは、単純な電気ケーブル及び標準的な着脱可能な電気コネクタによりイメージングシステムへ直接に配線され得る。
様々な音響及びデバイス特性により、回転式及びソリッドステート式の両技術は、結果として現れる画像に影響を及ぼすアーチファクト及びひずみを起こしやすい。例えば、リングダウンアーチファクトは、一般的に、トランスデューサの表面近くの領域での画像において観測される。リングダウンアーチファクトは、組織のビューを隠したり又は不明りょうにしたりすることがあり、よって、計測間違い又は解釈の誤りを引き起こす可能性がある。リングダウンアーチファクトは、同じトランスデューサが超音波の送信及び受信の両方を行うために起こる。超音波を生成するよう、電気パルスが、PZTのような超音波クリスタルトランスデューサに印加される。電気パルスはトランスデューサを発振させる。所望の超音波を生成した後、トランスデューサは、発振が減衰するまでの一定期間発振し続ける。発振は、リングダウン信号と呼ばれる過渡信号を生成する。送信された超音波は組織によって反射されて、エコーが発生する。エコーは、発振が減衰する前にトランスデューサに戻ることがある。発振は、トランスデューサによって受け取られたエコーを乱れさせて、リングダウンアーチファクトをもたらし得る。フェーズドアレイデバイスでは、トランスデューサは互いに機械的に結合されている。アレイ内のトランスデューサの1つが電気パルスによって励起される場合に、励起されたトランスデューサの発振は、アレイ内の機械的に結合されたトランスデューサを発振させ得る。よって、フェーズドアレイデバイスにおけるリングダウンアーチファクトは、デバイス内の全てのトランスデューサによって引き起こされ得る。
既存の超音波イメージングシステムは有用であることが証明されているが、高品質の画像を提供するために組織画像をリングダウンアーチファクトから識別及び分離するための改善されたシステム及び技術が依然として必要とされている。
本開示の実施形態は、ソリッドステート式血管内超音波イメージングシステム及び回転式血管内超音波イメージングシステムのような用途で使用され得る、組織識別及びリングダウン低減を備えたリングダウン低減システムを提供する。リングダウン低減システムは、データマスキング及びデータ選択を通じてイメージングデータにおいて組織情報をリングダウンアーチファクトから識別及び分離する。然るに、リングダウン低減システムは、高品質の画像を提供することができる。
一実施形態において、超音波イメージングシステムにおいてリングダウンアーチファクトを低減する方法が提供される。方法は、組織情報及びリングダウン成分を含むサンプルの複数のフレームを得ることと、前記リングダウン成分を近似するよう前記複数のフレームに基づきリファレンスフレームを決定することと、差分フレームを生成するよう前記複数のフレームの中の現在フレームから前記リファレンスフレームを減じることと、前記組織情報を表すようにリングダウン低減フレームを取得するよう前記現在フレーム及び前記差分フレームから選択することと、前記リングダウン低減フレームから超音波画像を形成することとを含む。
いくつかの実施形態において、方法は、前記差分フレームから閾マスクを計算することと、マスクをかけられたリファレンスフレームを生成するよう前記閾マスクを前記リファレンスフレームに適用することと、マスクをかけられた現在フレームを生成するよう前記閾マスクを前記現在フレームに適用することであり、前記選択することは、前記マスクをかけられた現在フレームと前記差分フレームとの間の最低限の選択を実行することを含む、前記適用することとを更に含み、且つ/あるいは、前記差分フレームの大きさをクリッピングすることを更に含む。いくつかの実施形態において、前記閾マスクを計算することは、前記差分フレームの第1の絶対的な大きさが閾値よりも小さいかどうかを判定することと、前記第1の絶対的な大きさが前記閾値よりも小さい場合に前記閾マスクのマスク値を0にセットすることと、前記第1の絶対的な大きさが前記閾値以上である場合に前記マスク値を1にセットすることとを含む。いくつかの実施形態において、前記最低限の選択を実行することは、前記マスクをかけられた現在フレームの第1サンプルの第2の絶対的な大きさが前記差分フレームの第2サンプルの第3の絶対的な大きさよりも小さいかどうかを判定することと、前記第2の絶対的な大きさが前記第3の絶対的な大きさよりも小さい場合に前記リングダウン低減フレームにおける第3サンプルを生成するよう前記第1サンプルを選択することと、前記第3の絶対的な大きさが前記第2の絶対的な大きさ以上である場合に前記リングダウン低減フレームにおける前記第3サンプルを生成するよう前記第2サンプルを選択することとを含む。いくつかの実施形態において、方法は、前記マスクをかけられた現在フレームの第2の絶対的な大きさが前記マスクをかけられたリファレンスフレームの第3の絶対的な大きさ以上であるかどうかを判定することと、前記第2の絶対的な大きさが前記第3の絶対的な大きさよりも小さい場合に前記リングダウン低減フレームの第1サンプルを0の値にセットすることとを更に含み、且つ/あるいは、前記マスクをかけられた現在フレームの第2の絶対的な大きさが前記マスクをかけられたリファレンスフレームの第3の絶対的な大きさ以上であるかどうかを判定することより前に、前記第3の絶対的な大きさを第3係数によって低減することを更に含み、且つ/あるいは、前記超音波画像を形成することより前に、Aラインフィルタを前記リングダウン低減フレームに適用することを更に含む。いくつかの実施形態において、前記複数のフレームを得ることは、サンプルの完全なフレームを受けることと、リングダウン深さに従って前記現在フレームを得るよう前記完全なフレームの一部を選択することとを含む。いくつかの実施形態において、前記超音波画像を形成することは、テーパーリングされたリングダウン低減フレームを生成するよう前記リングダウン低減フレームに第1テーパーリング係数を乗じることと、テーパーリングされた完全なフレームを生成するよう前記完全なフレームに第2テーパーリング係数を乗じることと、前記テーパーリングされたリングダウン低減フレームと、前記リングダウン深さに対応する前記テーパーリングされた完全なフレームの第2部分とを加算することによって、前記リングダウン深さに対応する前記超音波画像の第1部分を形成することと、前記テーパーリングされた完全なフレームから前記超音波画像の残り部分を形成することとを含む。いくつかの実施形態において、方法は、前記リファレンスフレームを前記現在フレームから減じることより前に、前記リファレンスフレームの第1サンプルの下位ビットを0のビット値に割り当てることを更に含む。いくつかの実施形態において、前記リファレンスフレームを決定することは、重み付けされた現在フレームを生成するよう前記現在フレームに第1係数を乗じることと、重み付けされた前の平均化されたフレームを生成するよう前の平均化されたフレームに第2係数を乗じることと、前記重み付けされた現在フレームと前記重み付けされた前の平均化されたフレームとを加算することによって、前記前の平均化されたフレームを現在の平均化されたフレームに更新することと、前記現在の平均化されたフレームを前記リファレンスフレームに割り当てることとを含む。いくつかの実施形態において、前記重み付けされた現在フレームと前記重み付けされた前の平均化されたフレームとを加算することは第1フレームを生成し、前記前の平均化されたフレームを前記現在の平均化されたフレームに更新することは、第2フレームを生成するよう前記第1フレームから前記前の平均化されたフレームを減じることと、第3フレームを生成するよう前記第2フレームにレートリミット係数を乗じることと、第4フレームを生成するよう前記第3フレームと前記前の平均化されたフレームとを加算することと、前記第2フレームにおける第1サンプルがスナップ閾値よりも大きいかどうかを判定することと、前記第1サンプルが前記スナップ閾値よりも大きい場合に、前記現在の平均化されたフレームの第2サンプルを、前記第4フレームの第3サンプルにより更新することと、前記第1サンプルが前記スナップ閾値以下である場合に、前記第2サンプルを、前記第1フレームの第4サンプルにより更新することとを含む。いくつかの実施形態において、前記前の平均化されたフレームを前記現在の平均化されたフレームに更新することは、前記第1サンプルが前記スナップ閾値よりも大きい場合に前記現在の平均化されたフレームの前記第2サンプルを前記第3サンプルにより更新することより前に、前記第3サンプルをレンジテーパー係数によりスケーリングすることと、前記第1サンプルが前記スナップ閾値以下である場合に前記現在の平均化されたフレーム前記第4サンプルにより更新することより前に、前記第4フレームを前記レンジテーパー係数によりスケーリングすることとを更に含む。
一実施形態において、超音波画像処理システムは、組織情報及びリングダウン成分を含むサンプルの複数のフレームを受けるよう動作可能なインターフェイスと、前記インターフェイスへ結合される処理ユニットとを含み、前記処理ユニットは、前記リングダウン成分を近似するよう前記複数のフレームに基づきリファレンスフレームを決定し、前記複数のフレームの中の現在フレームに基づき差分フレームを計算し、前記組織情報を表すようにリングダウン低減フレームを取得するよう前記現在フレーム及び前記差分フレームから選択するよう構成される。いくつかの実施形態において、前記処理ユニットは、閾値に従って前記差分フレームから閾マスクを計算し、マスクをかけられたリファレンスフレームを生成するよう前記閾マスクを前記リファレンスフレームに適用し、マスクをかけられた現在フレームを生成するよう前記閾マスクを前記現在フレームに適用し、前記マスクをかけられた現在フレームと前記差分フレームとの間の最低限の選択を実行することによって前記現在フレーム及び前記差分フレームから選択するよう更に構成され、且つ/あるいは、前記処理ユニットは、前記差分フレームの大きさをクリッピングするよう更に構成され、且つ/あるいは、前記差分フレームの第1の絶対的な大きさが閾値よりも小さいかどうかを判定し、前記第1の絶対的な大きさが前記閾値よりも小さい場合に前記閾マスクのマスク値を第1値にセットし、前記第1の絶対的な大きさが前記閾値以上である場合に前記マスク値を第2値にセットするよう更に構成され、且つ/あるいは、前記マスクをかけられた現在フレームの第1サンプルの第2の絶対的な大きさが前記差分フレームの第2サンプルの第3の絶対的な大きさよりも小さいかどうかを判定し、前記第2の絶対的な大きさが前記第3の絶対的な大きさよりも小さい場合に前記リングダウン低減フレームにおける第3サンプルを生成するよう前記第1サンプルを選択し、前記第3の絶対的な大きさが前記第2の絶対的な大きさ以上である場合に前記リングダウン低減フレームにおける前記第3サンプルを生成するよう前記第2サンプルを選択するよう更に構成され、且つ/あるいは、前記マスクをかけられた現在フレームの第2の絶対的な大きさが前記マスクをかけられたリファレンスフレームの第3の絶対的な大きさ以上であるかどうかを判定し、前記第2の絶対的な大きさが前記第3の絶対的な大きさよりも小さい場合に前記リングダウン低減フレームの第1サンプルを0の値にセットするよう更に構成される。いくつかの実施形態において、前記インターフェイスは、完全なフレームを受けるよう更に構成され、前記現在フレームは、前記完全なフレームのリングダウン深さ内の一部であり、前記処理ユニットは、テーパーリングされたリングダウン低減フレームを生成するよう前記リングダウン低減フレームに第1テーパーリング係数を乗じ、テーパーリングされた完全なフレームを生成するよう前記完全なフレームに第2テーパーリング係数を乗じ、前記テーパーリングされたリングダウン低減フレームと、前記リングダウン深さに対応する前記テーパーリングされた完全なフレームの第2部分とを加算することによって、前記リングダウン深さに対応する画像の第1部分を形成し、前記テーパーリングされた完全なフレームから画像の残り部分を形成するよう更に構成され、且つ/あるいは、前記リングダウン低減フレームに前記第1テーパーリング係数を乗じることより前に、Aラインフィルタを前記リングダウン低減フレームに適用するよう更に構成される。
本開示の更なる態様、特徴、及び利点は、以下の詳細な説明から明らかになるだろう。
本開示の実例となる実施形態は、添付の図面を参照して記載される。
本開示の実施形態に従う血管内超音波(IVUS)イメージングシステムの概略図である。 本開示の実施形態に従う、リングダウンアーチファクト成分を含む血管の断面超音波画像である。 本開示の実施形態に従う静的なリングダウン減算の下でのリングダウン温度ドリフトの影響を表す断面超音波画像である。 本開示の実施形態に従う静的なリングダウン減算の下での、他の組織構造が静的なリファレンスフレームにおいて捕捉されることによるリングダウンゴーストアーチファクトの影響を表す断面超音波画像である。 本開示の実施形態に従って超音波イメージングデータを処理する方法のフロー図である。 本開示の実施形態に従ってリングダウンひずみイメージングデータを補正する方法のフロー図である。 本開示の実施形態に従う超音波画像処理システムの概略図である。 本開示の実施形態に従う無限インパルス応答(IIR)平均化コンポーネントの概略図である。 本開示の実施形態に従って区分更新を実装するIIR平均化コンポーネントの概略図である。 本開示の実施形態に従うテーパーリングコンポーネントの概略図である。 本開示の実施形態に従うリングダウン低減の段階における現在フレーム、リファレンスフレーム、及び差分フレームを表す。 本開示の実施形態に従うリングダウン低減の段階における差分フレーム及び閾マスクを表す。 本開示の実施形態に従うリングダウン低減の段階におけるマスクをかけられたリファレンスフレームを表す。 本開示の実施形態に従うリングダウン低減の段階におけるマスクをかけられた現在フレームを表す。 本開示の実施形態に従うリングダウン低減の段階におけるマスクをかけられたリファレンスフレーム、マスクをかけられた現在フレーム、及びコンパレータマスクを表す。 本開示の実施形態に従うリングダウン低減の段階におけるマスクをかけられた現在フレーム、差分フレーム、及びリングダウン低減フレームを表す。 本開示の実施形態に従うリングダウン低減の段階におけるリングダウン低減フレーム、コンパレータマスク、及びマスクをかけられたリングダウン低減フレームを表す。 本開示の実施形態に従うリングダウン低減の段階におけるマスクをかけられたリングダウン低減フレーム及び補正された完全なフレームを表す。
本開示の原理の理解を促進することを目的として、図面に表されている実施形態がこれより参照され、特定の言語がそれらについて記載するために使用されることになる。本開示の適用範囲に対する限定は意図されていないことがいずれにせよ理解される。記載されているデバイス、システム、及び方法、並びに本開示の原理の何らかの更なる応用に対する如何なる代替及び更なる変更も、本開示が関連する技術において通常の知識を有する者が通常思い付くように本開示内で完全に予期され包含される。例えば、IVUSシステムは心臓血管イメージングに関して記載されるが、本願に制限されることは意図されないことが理解される。システムは、閉じられた空洞内でのイメージングを必要とする如何なる用途にも同様に適している。特に、1つの実施形態に関して記載された特徴、構成要素、及び/又はステップは、本開示の他の実施形態に関して記載された特徴、構成要素、及び/又はステップと組み合わされてよいことが十分に予期される。なお、簡潔さのために、それらの組み合わせの多数の繰り返しは別途記載されない。
図1は、本開示の実施形態に従うIVUSイメージングシステム100の概略図である。システム100は、カテーテル、ガイドワイヤ、又はガイドカテーテルのようなIVUSデバイス細長部材102と、患者インターフェイスモジュール(patient interface module,PIM)112と、コンソール及び/又はコンピュータのようなIVUS処理システム114と、モニタ116とを含んでよい。
高水準で、細長部材102は管104内を進む。細長部材102の遠位最端は、超音波トランスデューサ108のアレイ及び関連する制御回路110を備えたスキャナアセンブリ106を含む。スキャナアセンブリ106が撮像されるべきエリアの近くに位置付けられるとき、超音波トランスデューサはアクティブにされ、超音波エネルギは生成される。超音波エネルギの一部は管104及び周囲の生体構造によって反射され、超音波エコー信号はトランスデューサ108によって受信される。スキャナアセンブリ106は、トランスデューサ108のアレイを有して表されているが、スキャナアセンブリ106は、代替的に、同様の機能を達成するために回転トランスデューサを含むよう構成されてもよい。PIM112は、受信されたエコー信号をIVUS処理システム114へ伝え、IVUS処理システム114で、超音波画像(フロー情報を含む。)が再構成され、モニタ116で表示される。IVUS処理システム114は、プロセッサ及びメモリを含むことができる。IVUSシステム114は、本明細書で記載されるシステム100の特徴を促進するよう動作可能であることができる。例えば、プロセッサは、非一時的な有形なコンピュータ可読媒体に記憶されているコンピュータ可読命令を実行することができる。
様々な手術設定において、患者安全性要件は、患者の物理的及び電気的な分離を命じる。よって、完全な電気的な分離が必要とされる場合に、システム100は、PIM112とIVUS処理システム114との間の通信のための光、RF、又は他の非導電リンクを有して、PIM112とIVUS処理システム114とに分けられてよい。それほど厳しくない環境では、導電通信リンク及び/又は電力結合が2つの間に延在してよい。更に、いくつかの実施形態では、PIM112及びIVUS処理システム114は、一緒に置かれるか、且つ/あるいは、同じシステム、ユニット、筐体、又はモジュールの部分である。PIM112とIVUS処理システム114との間の画像処理タスクの割り当ては、単に任意である。
システム100は、様々な超音波イメージング技術のうちのいずれかを使用してよい。然るに、本開示のいくつかの実施形態において、システム100は、チタン酸ジルコン酸鉛(lead zirconate titanate,PZT)から作られた圧電トランスデューサのアレイを組み込むソリッドステート式IVUSイメージングシステムである。いくつかの実施形態では、システム100は、容量検出型超音波トランスデューサ(CMUT)、又は圧電検出型超音波トランスデューサ(PMUT)を組み込む。
いくつかの実施形態において、システム100は、Volcano Corporationから入手可能なEagleEyeカテーテル(参照によりその全文を本願に援用される米国特許第7846101号で開示されているもの)のような従来のソリッドステート式IVUSシステムと同様のいくつかの特徴を含む。例えば、細長部材102は、部材102の遠位端で超音波スキャナアセンブリ106を含み、それは、部材102の縦長本体に沿って延在するケーブル118によってPIM112及びIVUS処理システム114へ結合されている。ケーブル118は、スキャナアセンブリ106とシステム100の残り部分との間で制御信号、エコーデータ、及び電力を運ぶ。
実施形態において、細長部材102は、ガイドワイヤ出口ポート120を更に含む。ガイドワイヤ出口ポート120は、ガイドワイヤ122が、部材102を管構造(すなわち、血管)104に通すために遠位端の方へ挿入されることを可能にする。実施形態において、細長部材102は、医療及び/又は診断プロシージャを助けるよう、遠位先端の近くで、インフレータブルバルーンのような膨張可能な部材を更に含むことができる。
PIM112は、スキャナアセンブリ106の動作を制御するようIVUS処理システム114と細長部材102との間の信号の通信を助ける。これは、スキャナを構成するよう制御信号を生成すること、送信器回路をトリガするよう信号を生成すること、及び/又はスキャナアセンブリ106によって捕捉されたエコー信号をIVUS処理システム114へ転送することを含む。エコー信号に関して、PIM112は受信された信号を転送し、いくつかの実施形態では、信号をIVUS処理システム114へ伝える前に予備的な信号処理を実行する。そのような実施形態の例において、PIM112は、データの増幅、フィルタリング、及び/又はアグリゲーションを実行する。実施形態において、PIM112はまた、スキャナアセンブリ106内の回路の動作をサポートするよう高及び低電圧直流(DC)電力を供給する。PIM112はまた、超音波画像を生成するようエコーデータを処理することのような、IVUS処理システム114に帰する機能の一部又は全てを実行してもよく、あるいは、どの機能も実行しなくてもよい。
IVUS処理システム114は、PIM112によってスキャナアセンブリ106からのエコーデータを受け、データのあらゆる残りの処理を実行して、スキャナアセンブリ106を取り囲む組織の画像を生成する。IVUS処理システム114はまた、画像をモニタ116に表示し得る。
システム100は、様々な用途で利用されてよく、生体内の管及び構造を撮像するために使用され得る。管104は、撮像され得る生体内にある自然及び人工の両方の、液体で満たされた又は取り囲まれた構造体を表し、例えば、制限なしに、肝臓、心臓、腎臓、心臓血管を含む臓器、及び血液内の弁又は身体の他のシステムのような構造体を含むことができる。自然の構造体を撮像することに加えて、画像はまた、制限なしに、心臓弁、ステント、シャント、フィルタ、及び身体に位置付けられた他のデバイスのような人工構造体を撮像することも含んでよい。
図2Aは、本開示の実施形態に従う、リングダウンアーチファクト成分211を含む血管の断面超音波画像210である。例えば、超音波画像210は、細長部材102が管104に配置され、トランスデューサ108が超音波信号パルスを発し、そして、管104によって反射された超音波信号パルスのエコー信号を受信する場合に、システム100から生成される。超音波画像210は、受信されたエコー信号から再構成される。リングダウンアーチファクト成分231は、細長部材102の断面積に対応する領域230に隣接して位置する。
上述されたように、リングダウンアーチファクトは、カテーテル表面に近い領域にある組織に干渉するか又はそれを隠すことがある。リングダウンアーチファクトを低減又は除去するための1つのアプローチは、トランスデューサにおける発振によって生成されるリングダウン信号の推定である単一の静的なリファレンスフレームを取得し、リファレンスフレームをその後の画像フレームから減じることである。静的なアプローチにおいて、リファレンスフレームは、イメージングプロセスを開始する前に生成又は取得される。例えば、リファレンスフレームは、エコーなし波形を得るよう細長部材102を大きい管に置くことによって取得され得る。静的なアプローチは、リファレンスフレームを取得するために必要とされるユーザインタラクションにより制限される。その上、静的なアプローチは、リングダウン温度ドリフトに対処しない。リングダウン温度ドリフトは、トランスデューサ及び周囲の音響媒体の近くの温度変化によって引き起こされる。変化は、リングダウン信号の振幅及び/又は位相のドリフトを引き起こし得る。リングダウン温度ドリフトは、リファレンスフレームがイメージングプロセスの前に静的に捕捉され、よって、リングダウン信号を時間にわたって表さないということで、結果として現れる画像の品質を時間にわたって劣化させる可能性がある。例えば、リングダウン温度ドリフトは、結果として現れる画像においてゴーストアーチファクト及びゴースト組織を引き起こし得る。その上、静的なアプローチは、エコーなし波形を取得する間に捕捉される他の組織アーチファクトに対処しない。他の構造体、従って超音波エコーがない大きい管において静的なリファレンスフレームを取得することは常には可能でない。結果として、それらのエコーは、静的なリファレンスフレームにおいて捕捉され、エコーは、結果として現れる画像においてゴーストアーチファクト及びゴースト組織を引き起こし得る。
図2Bは、本開示の実施形態に従う静的なリングダウン減算の下でのリングダウン温度ドリフトの影響を表す断面超音波画像220である。画像220は、画像210と同じ受信されたエコー信号から構成されるが、上記の静的なリングダウン減算アプローチが、リングダウン成分231を除去するよう、受信されたエコー信号に起用されている。示されるように、リングダウン成分231は画像220から除去されている。しかし、ゴースト組織232が、リングダウン温度ドリフトにより、画像220では現れている。
図2Cは、本開示の実施形態に従う静的なリングダウン減算の下での、他の組織構造が静的なリファレンスフレームにおいて捕捉されることによるリングダウンゴーストアーチファクトの影響を表す断面超音波画像240である。画像240は、画像210と同じ受信されたエコー信号から構成されるが、管における配置が異なり、上記の静的なリングダウン減算アプローチが、画像210で見られるリングダウン成分231を除去するよう、受信されたエコー信号に起用されている。示されるように、リングダウン成分231は画像240から除去されている。しかし、ゴースト組織233が、静的なリファレンスフレームにおける組織構造体の捕捉により、画像240では現れている。
他のアプローチは、リングダウン温度ドリフトを緩和し、イメージングプロセスの前にリングダウンリファレンスフレームを捕捉する必要性をなくすよう、リファレンスフレームを適応的に更新する。適応的アプローチでは、リファレンスフレームは、いくつかのフレームの平均に基づき更新される。適応的アプローチは、リングダウンアーチファクトがゆっくりと変化するか又は時間にわたってほぼ一定であり、一方、管の動きはフレームごとに大いに変化する、との前提に基づき動作する。よって、平均化は、リングダウンアーチファクトの優れた推定を提供することができる。適応的アプローチは、リファレンスフレームがリングダウン温度ドリフトよりも速いレートで更新される場合に、且つ、リファレンスフレームが組織構造体の動きよりもゆっくりと更新される場合に、うまく機能することができる。しかし、性能は、小さい冠状血管や末梢血管における測定のために、及び/又は信号飽和条件の下で使用される場合に、劣化し得る。例えば、カテーテルが小血管に押し込まれる場合に、組織の動きは小さくされるか又は制限される。組織構造体における石灰化又はステントのような特定の構造体が存在する場合のような、信号飽和条件下で、信号振幅及び/又は位相の変化は検出可能でない。末梢血管は、末梢血管における心周期圧力波の変化及び湾曲の緩和により、冠状血管よりも血管の動きが小さい。組織の動きが低減されるか又は検出不可能であるとき、適応的アプローチは、前のフレームからの組織情報を現在のフレームに導入して、画像220に示されるのと同様のゴーストアーチファクトを引き起こす可能性がある。よって、静的なリングダウン減算及び適応的なリングダウン減算のいずれもが、リングダウンアーチファクトを低減することにおいて有効でないことがある。
改善されたリングダウン低減システムの様々な実施形態が本明細書で開示される。開示される実施形態は、イメージングデータを受けると自動的に適応リングダウン減算プロセスを開始する。リングダウン減算プロセスは、リングダウンを適応的に推定するようIIR平均化を実行し、リングダウン推定をイメージングデータから減じる。開示される実施形態は、ゆっくりと動く組織及び動きの速い組織からリングダウンを識別するよう、イメージングデータ及びリングダウンを低減されたデータに対してデータ選択及びマスキングを実行する。よって、開示される実施形態は、冠状血管及び末梢血管での使用に適する。その上、データ選択及びマスキングは、静止組織の情報の減算を最小限にし、信号飽和に対してロバストである。よって、性能は、組織が密な管に押し込まれている場合又はシステムが信号飽和下にある場合に劣化されない。例えば、開示される実施形態は、組織がカテーテル表面から約100ミクロン離れたところにある場合にリングダウンを識別及び除去することができる。更に、データ選択及びマスキングは、前の画像フレームから現在の画像フレームへ伝わるゴーストアーチファクト又はゴースト組織を低減又は除去することができる。よって、開示される実施形態は、組織構造体の解釈の誤り又は計測間違いを低減又は回避することができる。開示される実施形態は、フェーズドアレイデバイスのリングダウンアーチファクトに関連して記載されるが、開示される実施形態は、回転式デバイスのハロアーチファクトを除去することにおける使用に適する。その上、開示される実施形態は、リングダウン減算プロセスの手動開始及びリングダウン推定を得るためのあらゆる適切なタイプの平均化とともに使用され得る。
超音波イメージングデータを処理する方法が、図3〜8を参照して記載される。図3は、本開示の実施形態に従って超音波イメージングデータを処理する方法300のフロー図である。方法300のステップの前、間、及び後で追加のステップが設けられ得ること、及び記載されるステップのいくつかが方法の他の実施形態のために置換又は削除され得ることが理解される。図4は、本開示の実施形態に従ってリングダウンひずみイメージングデータを補正する方法400のフロー図である。方法400のステップの前、間、及び後で追加のステップが設けられ得ること、及び記載されるステップのいくつかが方法の他の実施形態のために置換又は削除され得ることが理解される。方法300及び400のステップは、IVUS処理システム114及び超音波画像処理システム500若しくは何らかの他の適切なシステムのような超音波画像処理システム、又は細長部材102へ結合される(直接結合であっても若しくはPIM112を介してもよい。)コンポーネントによって実施され得る。方法300及び400は、細長部材102を管104の中に置き、トランスデューサ108を超音波信号パルスを送信するよう構成した後に、実施される。
図5は、本開示の実施形態に従う超音波画像処理システム500の概略図である。システム500は、IVUS処理システム114及び/又はイメージングシステム100の他のコンポーネントに組み込まれてよい。システム500は、入力インターフェイス510、リングダウン深さセレクタ512、リングダウン低減コンポーネント514、及びテーパーリングコンポーネント516を含んでよい。リングダウン低減コンポーネント514は、リングダウン検出器522、フレーム差分コンポーネント524、閾マスクジェネレータ528、コンパレータマスクジェネレータ534、データセレクタ540、乗算コンポーネント530、532及び536、並びにフィルタ538を含む。システム500の構成要素は、ハードウェア部品、並びに/又は1つ以上の中央演算処理装置(central processing unit(s),CPU)、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor(s),DSP)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit(s),ASIC)、及び/若しくは関数型プログラム可能ゲートアレイ(functional programmable gated array(s),FPGA)で実行されるソフトウェアコンポーネントとして実施され得る。
方法300のステップ305及び図5を参照すると、実施形態において、組織情報及びリングダウン成分を含むサンプルの複数の完全なフレームが受け取られる。リングダウン成分は、画像220で示されるリングダウン成分231と同様であることができる。複数の完全なフレームは、システム500の入力インターフェイス510によって受け取られる。サンプルは、イメージングプロセス下にある組織から反射される送信された超音波信号のエコー信号に対応する。トランスデューサ108はエコー信号を受け、制御回路110は、受信されたエコー信号を、例えば、PIM112を介して、入力インターフェイス510へ転送する。サンプルの完全なフレームは、トランスデューサ108の視野(field-of-view,FOV)から収集されたサンプルを指す。サンプルは、Aライン(A-lines)のサンプル点である。サンプルは、受信されたエコー信号の振幅及び位相情報を運ぶ。例えば、j番目のAラインのi番目のサンプル点は、RF(i,j)と表され得る。Aラインは、放射及び受信を行うトランスデューサのグルーピングから受信されるエコー信号を指す。いずれかの放射トランスデューサ及びいずれかの受信トランスデューサが、送受信対を形成するよう一緒に構成されてよく、これから受信されるエコーがAラインである。Aライン内で、1つよりも多い放射トランスデューサ及び1つよりも多い受信トランスデューサが一緒に動作するよう構成されてよい。いくつかの実施形態では、あるトランスデューサが放射及び受信の両方のトランスデューサとして設計されてもよい。
方法300のステップ310及び図5を参照すると、実施形態において、データサンプルの複数の完全なフレームの部分が、データサンプルの複数のフレームセグメントを生成するよう、リングダウン深さに従って選択される。フレームセグメントは、リングダウン深さセレクタ512によって選択される。リングダウン深さセレクタ512は、入力インターフェイス510から完全なフレームを受け、リングダウン領域に対応する夫々の完全なフレームからデータサンプルの一部を選択して、RF(i,j)と表されるデータサンプルのフレームセグメントを形成する。ここで、i,jは、j番目のAラインのi番目のサンプル点を表す。RF(i,j)は、次のように示される:

i<リングダウン深さの場合に、RF(i,j)=RF(i,j) (1)

リングダウン深さは、トランスデューサ108及び細長部材102の特性に応じて、異なる実施形態において変化してよい。リングダウン深さセレクタ512は、データセットのサブ領域よりむしろ、データセット全体を考慮し得る(例えば、リングダウン深さは、受信された超音波エコーデータにおいて取得される視野(FOV)全体に等しい。ringdown_depth=entire Field−of−View。)。例えば、完全なフレームは、Aラインごとに1024個のサンプルを含んでよく、リングダウン深さセレクタ512は、夫々のAラインについてトランスデューサ108の表面近くの領域に対応する最初の256個のサンプルを選択してよい。他の実施形態では、リングダウン深さセレクタ512は、リングダウン深さを1024個のサンプルにセットし、それによって、完全なフレームの全体が処理されること可能にし得る。
方法300のステップ315及び図5を参照すると、実施形態において、データサンプルの複数のフレームセグメントは、リングダウンを低減されたフレーム(以降、「リングダウン低減フレーム」と称する。)を生成するよう処理される。フレームセグメントは、リングダウン低減コンポーネント514によって処理される。リングダウン低減コンポーネント514は、本明細書中で更に詳細に記載されるように、リングダウン低減フレームを生成するよう、組織情報を選択し且つリングダウン成分を捨てることによって各フレームセグメントを処理する。例えば、ステップ315は、方法400を実施することができる。
方法300のステップ320及び図5を参照すると、実施形態において、テーパーリング関数が、超音波画像を生成するよう、リングダウン低減フレーム及び対応する完全なフレームに適用される。テーパーリング関数は、テーパーリングコンポーネント516によって適用される。テーパーリングコンポーネント516は、リングダウン低減コンポーネント514からリングダウン低減フレームを受け、各リングダウン低減フレームを対応する完全なフレームと結合して超音波画像を生成する。超音波画像は、夫々の完全なフレームについての、Oと表される補正された完全なフレームである。テーパーリング関数は、本明細書中で更に詳細に記載されるように、リングダウン低減フレームと対応する完全なフレームとの間のスムーズな移行を提供する。いくつかの実施形態では、リングダウン低減フレームが完全なフレームと同じであるとき、テーパー関数は使用されない。
方法400は、組織情報を選択し且つリングダウン成分をリングダウンひずみデータから除くことによって、リングダウンひずみデータを処理する。方法400は、現在のフレームを処理することに関連して記載され、その後のフレームを処理するために繰り返され得る。方法400のステップ405及び図5を参照すると、実施形態において、組織情報及びリングダウン成分を含むデータサンプルの複数のフレームが取得される。複数のフレームは、方法300のステップ310においてリングダウンの範囲内で生成されるフレームセグメント、又はFOVに対応する完全なフレームに対応してよい。複数のフレームの中の現在フレームはRFと表される。
方法400のステップ410及び図5を参照すると、実施形態において、リファレンスフレームが、リングダウン成分を近似するようサンプルの複数のフレームに基づき決定される。リファレンスフレームはリングダウン検出器522によって決定される。リングダウン検出器522は、リングダウン深さセレクタ512からフレームを受け、平均化関数を複数のフレームに適用することによってリファレンスフレームを決定する。上述されたように、リングダウンは、組織の動きと比べてゆっくりと変化するか又は時間においてほぼ一定である。よって、平均化は、組織の動きの影響を廃し、リングダウン成分の推定を与えることができる。平均化関数は、加重和、有限インパルス応答(finite impulse response,FIR)平均、無限インパルス応答(infinite impulse response,IIR)平均、又は何らかの適切な平均化スキームに基づくことができる。平均化関数は、温度ドリフトのようなリングダウン変動に適応するようリファレンスフレームの自動更新を可能にする。IIR平均化は、現在フレームと前のフレームとの加重和を計算する再帰的更新である。IIR平均化は、リファレンスフレームの高速な更新を提供することができる。その上、平均化は、極めて小さいか又は極めて大きい信号のような特定の信号範囲を平均から除くよう閾関数を含んでもよい。閾関数を伴わない基本IIR平均化スキーム、及び区分更新(piecewise-update)IIR平均化スキームが、本明細書中で更に詳細に記載される。リファレンスフレームはRと表される。
方法400のステップ415及び図5を参照すると、実施形態において、リファレンスフレームは、差分フレームを生成するよう、複数のフレームの中の現在のフレームから減じられる。減算はフレーム差分コンポーネント524によって実行される。フレーム差分コンポーネント524は、リングダウン検出器522及びリングダウン深さセレクタ512から夫々リファレンスフレーム及び現在フレームを受ける。フレーム差分コンポーネント524は、以下で示されるように、各サンプルに作用する:

I(i,j)=RF(i,j)−R(i,j) (2)

ここで、RF(i,j)は、現在フレームにおけるj番目のAラインのi番目のサンプル点を表し、R(i,j)は、リファレンスフレームにおけるj番目のAラインのi番目のサンプル点を表し、I(i,j)は、差分フレームにおけるj番目のAラインのi番目のサンプル点を表す。減算は、リングダウン成分のほとんどを現在フレームから除くことができる。しかし、差分フレームは、リファレンスフレームが現在フレームと前のフレームとの平均であるということで、前のフレームの組織情報を含み得る。その上、差分フレームは、PZTノイズ及び高速な温度ドリフトのようなリングダウン残余を含むことがある。よって、追加の処理が、現在フレームの組織情報を識別するために必要とされる。
いくつかの実施形態において、フレーム差分コンポーネント524は、任意に、以下で示されるように、システム500のダイナミックレンジによるオーバーフローを防ぐようクリッピング関数を実行することができる:

I(i,j)>最大値の場合に、I(i,j)=最大値
I(i,j)<最小値の場合に、I(i,j)=最小値 (3)

クリッピングは、差分フレーム内のサンプルの大きさを、システム500の最大値及び最小値の中にあるよう制限する。
方法400のステップ420及び図5を参照すると、実施形態において、閾マスクが差分フレーム及び閾値に基づき生成される。閾マスクは、閾マスクジェネレータ528によって生成される。閾マスクジェネレータ528は、フレーム差分コンポーネント524から差分フレームを受け、以下で示されるように閾マスクを生成する:

|I(i,j)|<Tの場合に、M(i,j)=0
上記以外の場合に、M(i,j)=1 (4)

|I(i,j)|は、I(i,j)の絶対的な大きさを表し、Mは閾マスクを表し、Tは閾値を表す。閾値は如何なる適切な値でもあることができる。実施形態において、Tは、およそ1の値にセットされる。よって、式(4)は、如何なる非ゼロ値のサンプルも1の値にセットする。
方法400のステップ425及び図5を参照すると、実施形態において、閾マスクは、マスクをかけられたリファレンスフレームを生成するようリファレンスフレームに適用される。方法400のステップ430及び図5を参照すると、実施形態において、閾マスクは、マスクをかけられた現在フレームを生成するよう現在フレームに適用される。リファレンスフレーム及び現在フレームへのジェネレータマスクの適用は、乗算コンポーネント532及び530によって夫々実行されるが、代替的に、マスクが1及び0の値を含むということで、MUX演算によって実行され得る。これは条件付きロジックである。リファレンスフレーム及び現在フレームへのジェネレータマスクの適用は、リングダウン残余を抑制する。マスクをかけられたリファレンスフレームはR’と表される。マスクをかけられた現在フレームはRF’と表される。より高い閾値Tは、リングダウン残余を更に低減するために使用可能であるが、組織情報を劣化させる可能性がある。いくつかの実施形態において、図5に示されるようにジェネレータマスクを生成しジェネレータマスクを適用することに代えて、リングダウン残余は、リファレンスフレームを現在フレームから減じることより前にリファレンスフレームにおけるサンプルの下位ビットを0のビット値にセットすることによって、抑制され得る。
加えて、閾マスクジェネレータ528は、代替的に、例えば、リファレンスフレームを現在フレームから減じることより前にリファレンスフレームにおけるサンプルの上位ビットを0のビット値にセットすることによって、より大きい信号を除くために使用され得る。これは、リングダウン残余ではないが、代わりに、トランスデューサ素子の前にあるカテーテルへの余分の接着剤のようなカテーテル製造工程における欠陥によって引き起こされることがあるリングダウンリファレンス内の有害な成分を除くことができる。他の実施形態では、閾マスクジェネレータ528は、マスクを形成するよう重み付け関数を含んでもよい。重み付け関数は、信号Iに適用されて閾値と比較されるレンジベースのテーパーであってよい。
方法400のステップ435及び図5を参照すると、実施形態において、コンパレータマスクが、現在フレーム及び差分フレームに基づき生成される。コンパレータマスクは、コンパレータマスクジェネレータ534によって生成される。コンパレータマスクジェネレータ534は、マスクをかけられたリファレンスフレーム及びマスクをかけられた現在フレームを受け、以下で示されるようにコンパレータマスクを生成する:

|RF’(i,j)|≧|R’(i,j)|の場合に、
(i,j)=1
上記以外の場合に、
(i,j)=0 (5)

ここで、|RF’(i,j)|は、マスクをかけられた現在フレームにおけるサンプルの絶対的な大きさを表し、|R’(i,j)|は、マスクをかけられたリファレンスフレームにおけるサンプルの絶対的な大きさを表し、Cはスケール係数であり、Mはコンパレータマスクを表す。1の値を有するコンパレータマスク下のエリアは、そのエリアにある現在フレームの組織情報の高い確率を示す。しかし、エリアはまた、前のフレームの組織情報も含み得る。コンパレータマスクは、以下で示されるように、マスクをかけられたリファレンスフレームをスケーリングすることによって改善され得る:

|RF’(i,j)|≧|R’(i,j)|/Cの場合に、
(i,j)=1
上記以外の場合に、
(i,j)=0 (6)

ここで、Cは、コンパレータマスクスケール係数を表す。コンパレータマスクスケール係数Cは、如何なる適切な値にも設定され得る。実施形態において、Cはおよそ2の値にセットされる。他の実施形態では、コンパレータマスクジェネレータ534は、代替的に、固定閾値の利用に代えて、マスクを形成するよう重み付け関数を用いて構成され得る。重み付け関数は、信号に存在する信号強さ|RF’(i,j)|及び|R’(i,j)|によって制御されるファジー重みであってよい。
方法400のステップ440及び図5を参照すると、実施形態において、組織情報を表すためにリングダウン低減フレームを得るよう、マスクをかけられた現在フレームと差分フレームとの間で選択が行われる。選択はデータセレクタ540によって実行される。データセレクタ540は、乗算コンポーネント530からのマスクをかけられたリファレンスフレーム及びフレーム差分コンポーネント524からの差分フレームを受ける。データセレクタ540は、以下で使用されるように選択を実行する:

|RF’(i,j)|<|I(i,j)|Cの場合に、
D(i,j)=RF’(i,j)
上記以外の場合に、
D(i,j)=I(i,j)=0 (7)

ここで、Dはリングダウン低減フレームを表す。現在フレームは現在フレームの組織情報を含むが、リングダウンアーチファクトも含み、差分フレームは現在フレーム及びリファレンスフレーム内のあらゆる捕捉された組織情報の両方の組織情報を含むので、選択は、リファレンスフレームの組織情報をリングダウン低減フレームから除くよう実行される。現在フレームがリングダウンアーチファクトを含み、差分フレームは含まないので、現在フレームからのリングダウンアーチファクトは出力D(i,j)に含まれないことが確かにされる。
方法400のステップ445及び図5を参照すると、実施形態において、コンパレータマスクは、リングダウン低減フレームに適用される。コンパレータマスクの適用は乗算コンポーネント536によって実行されるが、代替的に、マスクが1及び0の値を含むと言うことで、MUX演算によって実行され得る。これは条件付きロジックである。マスクをかけられたリングダウン低減フレームはD’として表される。上述されたように、1の値を有するコンパレータマスクのエリアは、現在フレームにおける組織情報の高い確率を示す。よって、コンパレータマスクの適用は、ステップ440によって実行される選択を更に制限する。選択及びコンパレータマスクの動作の後、マスクをかけられたリングダウン低減フレームは、現在フレームの組織情報と、最低限の量又はゼロに近い量のリングダウン残余とを含む。
方法400のステップ450及び図5を参照すると、実施形態において、フィルタ538が、マスクをかけられたリングダウン低減フレームに適用される。フィルタをかけられたリングダウン低減フレームはD”と表される。フィルタリングは、マスキング及び選択の動作によって引き起こされる不連続を平坦化することができる。フィルタ538はFIR、IIR、又は移動平均窓(moving average window)であることができる。フィルタ538がFIRであるとき、フィルタ538は如何なる適切な数のタップも有することができる。一実施形態において、フィルタ538は、角度又はAラインにわたってサンプルにフィルタをかけるAラインフィルタである。他の実施形態では、フィルタ538は、角度又はAラインにわたってサンプルにフィルタをかけることに代えて、Aライン内のサンプルにわたってフィルタをかけることができる。フィルタをかけられたリングダウン低減フレームを計算した後、フィルタをかけられたリングダウン低減フレームは、本明細書中で更に詳細に、ステップ320で記載されるように、完全な画像と結合され得る。
図6は、本開示の実施形態に従うIIR平均化コンポーネント600の概略図である。IIR平均化コンポーネント600は、リングダウン検出器522に組み込まれ得、方法400のステップ410によって実施され得る。IIR平均化コンポーネント600は、入力フレームバッファ610、乗算コンポーネント622及び624、加算コンポーネント626、並びに平均フレームバッファ630を含む。IIR平均化コンポーネント600は、現在フレームと前の平均化されたフレームとの加重和を計算することによって平均化を実行する。乗算コンポーネント622は、入力フレームバッファ610から得られた現在フレーム(xと表される。)に現在フレーム係数(aと表される。)を乗じる。乗算コンポーネント624は、平均フレームバッファ630から得られた前の平均化されたフレーム(yn−1と表される。)に前フレーム係数(bと表される。)を乗じる。加算コンポーネント626は、重み付けされた現在フレームと重み付けされた前の平均化されたフレームとを加算し、その和を平均フレームバッファ630にセーブする。入力フレームバッファ610及び平均フレームバッファ630は、如何なる適切な構成でも入力フレーム及び平均化されたフレームを配置することができる。IIR平均化コンポーネント600は、以下に示されるように、各サンプルに作用する:

(k)=a×x(k)+b×yn−1(k) (8)

ここで、x(k)は、現在フレームのk番目のサンプルを表し、yn−1(k)は、前の平均化されたフレームのk番目のサンプルを表し、y(k)は、現在の平均化されたフレームのk番目のサンプルを表す。例えば、IIR平均化コンポーネント600がリングダウン検出器522に組み込まれるとき、x(k)及びy(k)は夫々、RF(i,j)及びR(i,j)に対応する。実施形態において、現在フレーム係数及び前フレーム係数は、合計が1になる分数係数である。いくつかの実施形態において、分数の現在フレーム係数及び分数の前フレーム係数は、IIR平均化コンポーネント600の更新レートを制御するよう調整され得る。調整は、分数の現在フレーム係数と分数の前フレーム係数との和が1の値のままであるように、分数の現在フレーム係数と分数の前フレーム係数との間の比を変えることができる。
図7は、本開示の実施形態に従って区分更新を実装するIIR平均化コンポーネント700の概略図である。IIR平均化コンポーネント700は、リングダウン検出器522に組み込まれ得、方法400のステップ410によって実施され得る。IIR平均化コンポーネント700は、IIR平均化コンポーネント600と同様のIIR平均化を実行するが、IIR平均化の更新レートを調整する。IIR平均化コンポーネント700は、入力フレームバッファ710、乗算コンポーネント722、724、732、及び736、加算コンポーネント726及び738、減算コンポーネント728、コンパレータマスクジェネレータ730、マルチプレクサ(MUX)734、並びに平均フレームバッファ740を含む。
乗算コンポーネント722は、入力フレームバッファ710から得られた現在フレーム(xと表される。)に現在フレーム係数(aと表される。)を乗じる。乗算コンポーネント724は、平均フレームバッファ740から得られた前の平均化されたフレーム(yn−1と表される。)に前フレーム係数(bと表される。)を乗じる。加算コンポーネント726は、以下で示されるように、第1フレーム(fと表される。)を生成するよう、重み付けされた現在フレームと重み付けされた前の平均化されたフレームとを加算する:

(k)=a×x(k)+b×yn−1(k) (9)

ここで、x(k)は、現在フレームのk番目のサンプルを表し、yn−1(k)は、前の平均化されたフレームのk番目のサンプルを表し、f(k)は、現在の平均化されたフレームである第1フレームのk番目のサンプルを表す。
前の平均化されたフレームを現在の平均化されたフレームに更新するために第1フレームを使用することに代えて、IIR平均化コンポーネント700は、更新のために第1フレームの一部を使用して、更新を減速させる。更新レートを制御するよう、以下で示されるように、減算コンポーネント728は、第2フレーム(fと表される。)を生成するよう、前の平均化されたフレームyn−1を第1フレームから減じ、乗算コンポーネント732は、第3フレーム(fと表される。)を生成するよう、第2フレームにレート制限係数(rと表される。)を乗じる:

(k)=f(k)−yn−1(k)
(k)=r×f(k) (10)

ここで、f(k)は、第2フレームのk番目のサンプルを表し、f(k)は、第3フレームのk番目のサンプルを表す。第3フレームは、計算された平均フレーム又は第1フレームと前の平均化されたフレームとの間の差の部分に相当する。
IIR平均化コンポーネント700は、計算された平均フレームと前の平均化されたフレームとの間の差が小さいときに、前の平均化されたフレームを現在の平均フレームとして再利用するようスナップ関数を使用することによって、更新を更に減速させることができる。コンパレータマスクジェネレータ730は、以下で示されるようにスナップ関数を実装する:

(k)>Tの場合に、M(k)=1
上記以外の場合に、M(k)=0 (11)

ここで、M(k)は、コンパレータマスクのk番目のサンプルを表し、Tはスナップ閾値である。スナップ閾値は如何なる適切な値でもあることができる。実施形態において、スナップ閾値は、およそ8の値にセットされる。MUX734は、第4フレームを生成するために、M(k)が1であるときに第3フレームからk番目のサンプルを選択し、そうでないときには第1フレームからk番目のサンプルを選択する。
現在の平均フレームのための更新部分を決定した後、以下で示されるように、乗算コンポーネント736は、第5フレーム(fと表される。)を生成するよう、第4フレームにテーパーリング係数(tと表される。)を乗じ、加算コンポーネント738は、現在の平均フレーム(yと表される。)を生成するよう、第5フレームと前の平均化されたフレームとを加算する:

(k)=t×f(k)
(k)=f(k)+yn−1(k) (12)

ここで、f(k)は、第5フレームのk番目のサンプルを表し、y(k)は、更新フレームのk番目のサンプルを表す。テーパーリング係数は如何なる適切な値でもあることができる。実施形態において、テーパーリング係数は範囲(サンプル位置)とともに変化し、それによって、範囲に従って更新レートを変更する。レート制限係数r、テーパーリング係数t、及びスナップ閾値Tは、IIR平均化の更新レートを制御するよう調整され得る。実施形態において、レート制限係数r、テーパーリング係数t、及びスナップ閾値Tは、使用されるカテーテルに基づき決定され得、適切な値にセットするよう前もって較正され得る。
IIR平均化コンポーネント700がリングダウン検出器522に組み込まれるとき、x(k)及びy(k)は夫々、RF(i,j)及びR(i,j)に対応する。区分更新の使用は、IIR平均化だけであるよりも広い更新レート範囲にわたって平均化の更新レートを制御することをリングダウン検出器522に可能にする。上述されたように、IIR平均化は高速な更新を提供することができる。例えば、IIR平均化は、およそ3フレームで完全な更新を提供することができ、これは、組織の動きの変化よりも速いことがある。よって、結果として得られる画像において組織は、望ましくない閃光又はストロボ効果とともに現れる可能性がある。レート制限係数r、テーパーリング係数t、及びスナップ閾値Tの制御は、望ましくない効果を排除又は防止することができる。
図8は、本開示の実施形態に従うテーパーリングコンポーネント800の概略図である。テーパーリングコンポーネント800は、テーパーリングコンポーネント516に組み込まれ得る。テーパーリングコンポーネント800は、リングダウンセレクタ810、乗算コンポーネント812及び814、加算コンポーネント816、並びにMUX818を含む。テーパーリングコンポーネント800は、リングダウン低減コンポーネント514によって生成されたリングダウン低減フレームを、入力インターフェイス510から受け取られた元の完全なフレームと結合するために使用される。テーパーリングコンポーネント800は、結合中にスムーズな移行を提供することができる。乗算コンポーネント812は、テーパーリングされたリングダウン低減フレームを生成するよう、フィルタをかけられたリングダウン低減フレームに第1テーパーリング係数(tと表される。)を乗じる。乗算コンポーネント814は、テーパーリングされた完全なフレームを生成するよう、入力インターフェイス510から受け取られた対応する完全なフレームRFに第2テーパーリング係数(tと表される。)を乗じる。加算コンポーネント816は、結合フレーム(Uと表される。)を生成するよう、テーパーリングされたリングダウン低減フレームとテーパーリングされた完全なフレームとを加算する。テーパーリング動作は、次のように示される:

U(i,j)=t×D”(i,j)+t×RF(i,j) (13)

実施形態において、第1テーパーリング係数及び第2テーパーリング係数は、合計が1になる分数値である。
リングダウンセレクタ810は、例えば、リングダウン深さセレクタ512での選択に基づき、リングダウン低減フレームに対応するリングダウン領域について1の値を出力し、そうでなければ0の値を出力する。MUX818は、出力フレーム(Oと表される。)を生成するよう、リングダウン領域に対応する結合フレームの部分と、リングダウン領域の外の完全なフレームの部分とをマルチプレキシングする。マルチプレキシング動作は、以下で示されるとおりである:

i<RD深さの場合に、O(i,j)=D”(i,j)
上記以外の場合に、O(i,j)=RF(i,j) (14)

ここで、O(i,j)は、j番目のAラインのi番目のサンプルを表す。
図9〜16は、図3〜8を参照して上述されたリングダウン低減プロセスの様々な段階でのイメージングフレームを集合的に表す。図9〜16で、x軸はAラインを表し、y軸はサンプルを表す。図9は、本開示の実施形態に従うリングダウン低減の段階における現在フレーム910、リファレンスフレーム920、及び差分フレーム930を表す。現在フレーム910は、リングダウン深さセレクタ512の出力部での現在フレームRFに対応する。リファレンスフレーム920は、リングダウン検出器522の出力部でのリファレンスフレームRに対応する。差分フレーム930は、フレーム差分コンポーネント524の出力部での差分フレームIに対応する。差分フレーム930は、現在フレーム910とリファレンスフレーム920との間の差である。現在フレーム910、リファレンスフレーム920、及び差分フレーム930の夫々は、カテーテル表面領域942に隣接してリングダウン領域941を含む。リングダウンひずみは、領域941におけるバンドとして示されている。
図10は、本開示の実施形態に従うリングダウン低減の段階における差分フレーム930及び閾マスク935を表す。閾マスク935は、閾マスクジェネレータ528の出力部での閾マスクMに対応する。閾マスク935は、式(4)に示されるように差分フレーム930から生成される。
図11は、本開示の実施形態に従うリングダウン低減の段階におけるマスクをかけられたリファレンスフレーム925を表す。マスクをかけられたリファレンスフレーム925は、乗算コンポーネント532の出力部でのマスクをかけられたリファレンスフレームR’に対応する。マスクをかけられたリファレンスフレーム925は、閾マスク935をリファレンスフレーム920に適用することによって生成される。
図12は、本開示の実施形態に従うリングダウン低減の段階におけるマスクをかけられた現在フレーム915を表す。マスクをかけられた現在フレーム915は、乗算コンポーネント530の出力部でのマスクをかけられた現在フレームRF’に対応する。マスクをかけられた現在フレーム915は、閾マスク935を現在フレーム910に適用することによって生成される。
図13は、本開示の実施形態に従うリングダウン低減の段階におけるマスクをかけられたリファレンスフレーム925、マスクをかけられた現在フレーム915、及びコンパレータマスク940を表す。コンパレータマスク940は、コンパレータマスクジェネレータ534の出力部でのコンパレータマスクMに対応する。コンパレータマスク940は、式(5)に従って、マスクをかけられた現在フレーム915及びマスクをかけられたリファレンスフレーム925から生成される。
図14は、本開示の実施形態に従うリングダウン低減の段階におけるマスクをかけられた現在フレーム915、差分フレーム930、及びリングダウン低減フレーム950を表す。リングダウン低減フレーム950は、データセレクタ540の出力部でのリングダウン低減フレームDに対応する。リングダウン低減フレーム950は、式(7)に従って、マスクをかけられた現在フレーム915及び差分フレーム930から生成される。
図15は、本開示の実施形態に従うリングダウン低減の段階におけるリングダウン低減フレーム950、コンパレータマスク940、及びマスクをかけられたリングダウン低減フレーム955を表す。マスクをかけられたリングダウン低減フレーム955は、乗算コンポーネント536の出力部でのマスクをかけられたリングダウン低減フレームD’に対応する。マスクをかけられたリングダウン低減フレーム955は、コンパレータマスク940をリングダウン低減フレーム950に適用することによって生成される。示されるように、リングダウンひずみは、選択及びマスキングの後のマスクをかけられたリングダウン低減フレーム955のリングダウン領域941から除去されている。
図16は、本開示の実施形態に従うリングダウン低減の段階におけるマスクをかけられたリングダウン低減フレーム955及び補正された完全なフレーム960を表す。補正された完全なフレーム960は、テーパーリングコンポーネント516の出力部での出力フレームOに対応する。補正された完全なフレーム960は、式(13)及び(14)に従って、マスクをかけられたリングダウン低減フレーム955と、現在フレーム910に対応する元の完全なフレームとから、生成される。
当業者は、上記の装置、システム、及び方法が様々な方法で変更され得ると認識するだろう。然るに、当業者は、本開示に包含される実施形態が、上記の特定の例となる実施形態に制限されないと理解するだろう。その関連で、実例となる実施形態が図示及び記載されてきたが、広範な改良、変更、及び置換が上記の開示において企図される。そのような変形は、本開示の適用範囲から外れることなしに、上記に対して行われてよいことが理解される。然るに、添付の特許請求の範囲は、本開示と一致する様態で広く解釈されることが明らかである。

Claims (22)

  1. 超音波イメージングシステムにおいてリングダウンアーチファクトを低減する方法であって、
    組織情報及びリングダウン成分を含むサンプルの複数のフレームを得ることと、
    前記リングダウン成分を近似するよう前記複数のフレームに基づきリファレンスフレームを決定することと、
    差分フレームを生成するよう前記複数のフレームの中の現在フレームから前記リファレンスフレームを減じることと、
    前記組織情報を表すようにリングダウン低減フレームを取得するよう前記現在フレーム及び前記差分フレームから選択することと、
    前記リングダウン低減フレームから超音波画像を形成することと
    を有する方法。
  2. 前記差分フレームから閾マスクを計算することと、
    マスクをかけられたリファレンスフレームを生成するよう前記閾マスクを前記リファレンスフレームに適用することと、
    マスクをかけられた現在フレームを生成するよう前記閾マスクを前記現在フレームに適用することと
    を更に有し、
    前記選択することは、前記マスクをかけられた現在フレームと前記差分フレームとの間の最低限の選択を実行することを含む、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記差分フレームの大きさをクリッピングすることを更に有する
    請求項2に記載の方法。
  4. 前記閾マスクを計算することは、
    前記差分フレームの第1の絶対的な大きさが閾値よりも小さいかどうかを判定することと、
    前記第1の絶対的な大きさが前記閾値よりも小さい場合に前記閾マスクのマスク値を0にセットすることと、
    前記第1の絶対的な大きさが前記閾値以上である場合に前記マスク値を1にセットすることと
    を含む、
    請求項2に記載の方法。
  5. 前記最低限の選択を実行することは、
    前記マスクをかけられた現在フレームの第1サンプルの第2の絶対的な大きさが前記差分フレームの第2サンプルの第3の絶対的な大きさよりも小さいかどうかを判定することと、
    前記第2の絶対的な大きさが前記第3の絶対的な大きさよりも小さい場合に前記リングダウン低減フレームにおける第3サンプルを生成するよう前記第1サンプルを選択することと、
    前記第3の絶対的な大きさが前記第2の絶対的な大きさ以上である場合に前記リングダウン低減フレームにおける前記第3サンプルを生成するよう前記第2サンプルを選択することと
    を含む、
    請求項2に記載の方法。
  6. 前記マスクをかけられた現在フレームの第2の絶対的な大きさが前記マスクをかけられたリファレンスフレームの第3の絶対的な大きさ以上であるかどうかを判定することと、
    前記第2の絶対的な大きさが前記第3の絶対的な大きさよりも小さい場合に前記リングダウン低減フレームの第1サンプルを0の値にセットすることと
    を更に有する
    請求項2に記載の方法。
  7. 前記マスクをかけられた現在フレームの第2の絶対的な大きさが前記マスクをかけられたリファレンスフレームの第3の絶対的な大きさ以上であるかどうかを判定することより前に、前記第3の絶対的な大きさを第3係数によって低減することを更に有する
    請求項6に記載の方法。
  8. 前記超音波画像を形成することより前に、Aラインフィルタを前記リングダウン低減フレームに適用することを更に有する
    請求項1に記載の方法。
  9. 前記複数のフレームを得ることは、
    サンプルの完全なフレームを受けることと、
    リングダウン深さに従って前記現在フレームを得るよう前記完全なフレームの一部を選択することと
    を含む、
    請求項1に記載の方法。
  10. 前記超音波画像を形成することは、
    テーパーリングされたリングダウン低減フレームを生成するよう前記リングダウン低減フレームに第1テーパーリング係数を乗じることと、
    テーパーリングされた完全なフレームを生成するよう前記完全なフレームに第2テーパーリング係数を乗じることと、
    前記テーパーリングされたリングダウン低減フレームと、前記リングダウン深さに対応する前記テーパーリングされた完全なフレームの第2部分とを加算することによって、前記リングダウン深さに対応する前記超音波画像の第1部分を形成することと、
    前記テーパーリングされた完全なフレームから前記超音波画像の残り部分を形成することと
    を含む、
    請求項9に記載の方法。
  11. 前記リファレンスフレームを前記現在フレームから減じることより前に、前記リファレンスフレームの第1サンプルの下位ビットを0のビット値に割り当てることを更に有する
    請求項1に記載の方法。
  12. 前記リファレンスフレームを決定することは、
    重み付けされた現在フレームを生成するよう前記現在フレームに第1係数を乗じることと、
    重み付けされた前の平均化されたフレームを生成するよう前の平均化されたフレームに第2係数を乗じることと、
    前記重み付けされた現在フレームと前記重み付けされた前の平均化されたフレームとを加算することによって、前記前の平均化されたフレームを現在の平均化されたフレームに更新することと、
    前記現在の平均化されたフレームを前記リファレンスフレームに割り当てることと
    を含む、
    請求項1に記載の方法。
  13. 前記重み付けされた現在フレームと前記重み付けされた前の平均化されたフレームとを加算することは第1フレームを生成し、前記前の平均化されたフレームを前記現在の平均化されたフレームに更新することは、
    第2フレームを生成するよう前記第1フレームから前記前の平均化されたフレームを減じることと、
    第3フレームを生成するよう前記第2フレームにレートリミット係数を乗じることと、
    第4フレームを生成するよう前記第3フレームと前記前の平均化されたフレームとを加算することと、
    前記第2フレームにおける第1サンプルがスナップ閾値よりも大きいかどうかを判定することと、
    前記第1サンプルが前記スナップ閾値よりも大きい場合に、前記現在の平均化されたフレームの第2サンプルを、前記第4フレームの第3サンプルにより更新することと、
    前記第1サンプルが前記スナップ閾値以下である場合に、前記第2サンプルを、前記第1フレームの第4サンプルにより更新することと
    を含む、
    請求項12に記載の方法。
  14. 前記前の平均化されたフレームを前記現在の平均化されたフレームに更新することは、
    前記第1サンプルが前記スナップ閾値よりも大きい場合に前記現在の平均化されたフレームの前記第2サンプルを前記第3サンプルにより更新することより前に、前記第3サンプルをレンジテーパー係数によりスケーリングすることと、
    前記第1サンプルが前記スナップ閾値以下である場合に前記現在の平均化されたフレーム前記第4サンプルにより更新することより前に、前記第4フレームを前記レンジテーパー係数によりスケーリングすることと
    を更に含む、
    請求項13に記載の方法。
  15. 組織情報及びリングダウン成分を含むサンプルの複数のフレームを受けるよう動作可能なインターフェイスと、
    前記インターフェイスへ結合される処理ユニットと
    を有し、
    前記処理ユニットは、
    前記リングダウン成分を近似するよう前記複数のフレームに基づきリファレンスフレームを決定し、
    前記複数のフレームの中の現在フレームに基づき差分フレームを計算し、
    前記組織情報を表すようにリングダウン低減フレームを取得するよう前記現在フレーム及び前記差分フレームから選択する
    よう構成される、
    超音波画像処理システム。
  16. 前記処理ユニットは、
    閾値に従って前記差分フレームから閾マスクを計算し、
    マスクをかけられたリファレンスフレームを生成するよう前記閾マスクを前記リファレンスフレームに適用し、
    マスクをかけられた現在フレームを生成するよう前記閾マスクを前記現在フレームに適用し、
    前記マスクをかけられた現在フレームと前記差分フレームとの間の最低限の選択を実行することによって前記現在フレーム及び前記差分フレームから選択する
    よう更に構成される、
    請求項15に記載の超音波画像処理システム。
  17. 前記処理ユニットは、前記差分フレームの大きさをクリッピングするよう更に構成される、
    請求項16に記載の超音波画像処理システム。
  18. 前記処理ユニットは、
    前記差分フレームの第1の絶対的な大きさが閾値よりも小さいかどうかを判定し、
    前記第1の絶対的な大きさが前記閾値よりも小さい場合に前記閾マスクのマスク値を第1値にセットし、
    前記第1の絶対的な大きさが前記閾値以上である場合に前記マスク値を第2値にセットする
    よう更に構成される、
    請求項16に記載の超音波画像処理システム。
  19. 前記処理ユニットは、
    前記マスクをかけられた現在フレームの第1サンプルの第2の絶対的な大きさが前記差分フレームの第2サンプルの第3の絶対的な大きさよりも小さいかどうかを判定し、
    前記第2の絶対的な大きさが前記第3の絶対的な大きさよりも小さい場合に前記リングダウン低減フレームにおける第3サンプルを生成するよう前記第1サンプルを選択し、
    前記第3の絶対的な大きさが前記第2の絶対的な大きさ以上である場合に前記リングダウン低減フレームにおける前記第3サンプルを生成するよう前記第2サンプルを選択する
    よう更に構成される、
    請求項16に記載の超音波画像処理システム。
  20. 前記処理ユニットは、
    前記マスクをかけられた現在フレームの第2の絶対的な大きさが前記マスクをかけられたリファレンスフレームの第3の絶対的な大きさ以上であるかどうかを判定し、
    前記第2の絶対的な大きさが前記第3の絶対的な大きさよりも小さい場合に前記リングダウン低減フレームの第1サンプルを0の値にセットする
    よう更に構成される、
    請求項19に記載の超音波画像処理システム。
  21. 前記インターフェイスは、完全なフレームを受けるよう更に構成され、
    前記現在フレームは、前記完全なフレームのリングダウン深さ内の一部であり、
    前記処理ユニットは、
    テーパーリングされたリングダウン低減フレームを生成するよう前記リングダウン低減フレームに第1テーパーリング係数を乗じ、
    テーパーリングされた完全なフレームを生成するよう前記完全なフレームに第2テーパーリング係数を乗じ、
    前記テーパーリングされたリングダウン低減フレームと、前記リングダウン深さに対応する前記テーパーリングされた完全なフレームの第2部分とを加算することによって、前記リングダウン深さに対応する画像の第1部分を形成し、
    前記テーパーリングされた完全なフレームから画像の残り部分を形成する
    よう更に構成される、
    請求項20に記載の超音波画像処理システム。
  22. 前記処理ユニットは、前記リングダウン低減フレームに前記第1テーパーリング係数を乗じることより前に、Aラインフィルタを前記リングダウン低減フレームに適用するよう更に構成される、
    請求項21に記載の超音波画像処理システム。
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