米国特許法第119条に基づく優先権の主張
[0001] 本願は、米国特許法119条の下で、2016年11月7日に出願され、「COMBINED PERIODIC AND TRIGGERED LOCATION OF A MOBILE DEVICE」と題された米国仮特許出願第62/418,772号と、2017年2月3日に出願され、「COMBINED PERIODIC AND TRIGGERED LOCATION OF A MOBILE DEVICE」と題された米国仮特許出願第62/454,639号と、2017年1月13日に出願され、「CONTROL PLANE LOCATION SOLUTION FOR 5G NEXTGEN CORE」と題された米国仮特許出願第62/446,329号と、2017年9月18日に出願され、「SYSTEMS AND METHODS TO ENABLE COMBINED PERIODIC AND TRIGGERED LOCATION OF A MOBILE DEVICE」と題された米国非仮特許出願第15/707,406号との利益および優先権を主張し、それらの全ては、本願の譲受人に譲渡され、その全体が参照によってここに組み込まれる。
[0002] 本開示は一般に通信に関し、より具体的には、ワイヤレスネットワークに関連してユーザ機器(UE)に対する所在特定(location)サービスをサポートするための技法に関する。
[0003] モノのインターネット(IoT:Internet of Things)の一部を形成するUEは、通常、(例えば、何らかの時々起こるサービスを提供するために)短い間隔にわたってワイヤレスネットワークにのみ接続することになる。例えば、IoTの一部であるUEは、拡張間欠受信(eDRX:extended Discontinuous Reception)または節電モード(PSM:Power Saving Mode)のような機能(features)を含み得る。eDRXまたはPSMであると、UEは、アイドル状態に留まり、サービングワイヤレスネットワークから連絡可能(reachable)でなかったり、長い時間期間にわたって(例えば、数時間以上)サービングワイヤレスネットワークへ接続しなかったりしすることがある。UEがアイドル状態に留まる時間期間中に、UEは、クライアントデバイス(例えば、所在特定サービス(LCS: Location Service)クライアント)によって連絡可能でないことがあり得、これにより、所在特定サービスを制約またはブロックしている。これは、UEがアイドル状態にある間にUEの所在特定を可能にするためにUEからの信号を測定したりUEにアクセスしたりすることが可能でなくなることがあるという理由で、ジオフェンシング(geofencing)、資産追跡(asset tracking)および子供またはペット所在特定(child or pet location)のようなリアルタイム所在特定サービスを阻害または邪魔し得る。これら制限を克服するための方法が、それゆえ望まれ得る。
[0004] ターゲットユーザ機器(UE)において周期的およびトリガ所在特定サービスを開始するための方法および技法が説明される。所在特定サービス(LCS)クライアントがUEから報告する周期的およびトリガ所在特定(periodic and triggered location)の開始を要求した後、2つの中間応答が返される。ネットワークエンティティからの第1の応答は、周期的およびトリガ所在特定サービス要求がネットワークエンティティによって受信され承認されたことを示して提供される。第2の応答は、周期的およびトリガ所在特定要求(periodic and triggered location request)がUEにおいてアクティブ化されたことを示してUEによって提供される。第2の応答は、第1の応答後すぐに返されることがあったり、またはUEがモノのインターネット(IoT)の一部であって短い間隔にわたってワイヤレスネットワークに接続される場合に、第1の応答から数時間または数日後に返されたりすることがある。加えて、トリガ所在特定サービス要求は、最大報告間隔と1つまたは複数の所在特定トリガとを含み得る。所在特定報告が最大報告間隔後に提供されない場合、所在特定報告はUEにおいて終った(terminated)と見なされ得る。
[0005] 一実施形態では、ターゲットユーザ機器についての周期的およびトリガ所在特定を行う第1のネットワークエンティティにおける方法が、ターゲットユーザ機器についての周期的およびトリガ所在特定要求を第2のネットワークエンティティから受信することと、周期的およびトリガ所在特定要求が受信され承認されたことを示す第1の応答を第2のネットワークエンティティへ送信することと、ターゲットユーザ機器が現在連絡可能な状態にない場合に、ターゲットユーザ機器がワイヤレスネットワークと連絡可能な状態になるのを待つことと、ターゲットユーザ機器とのシグナリング接続を確立することと、ターゲットユーザ機器へ周期的およびトリガ所在特定要求を送信することと、周期的およびトリガ所在特定要求が承認されたことを示す確認をターゲットユーザ機器から受信することと、周期的およびトリガ所在特定要求がターゲットユーザ機器においてアクティブ化されたことを示す第2の応答を第2のネットワークエンティティへ送信することとを含む。
[0006] 一実施形態では、ターゲットユーザ機器についての周期的およびトリガ所在特定を行うための第1のネットワークエンティティが、第2のネットワークエンティティおよびターゲットユーザ機器と通信するように構成された外部インターフェースと、ターゲットユーザ機器に対する第2のネットワークエンティティから周期的およびトリガ所在特定要求を外部インターフェースで受信することと、周期的およびトリガ所在特定要求が受信され承認されたことを示す第1の応答を第2のネットワークエンティティへ外部インターフェースで送信することと、ターゲットユーザ機器が現在連絡可能な状態にない場合に、ターゲットユーザ機器がワイヤレスネットワークと連絡可能な状態になるのを待つことと、ターゲットユーザ機器とのシグナリング接続を外部インターフェースを通じて確立することと、ターゲットユーザ機器へ周期的およびトリガ所在特定要求を外部インターフェースで送信することと、周期的およびトリガ所在特定要求が受信されたというターゲットユーザ機器からの確認応答を外部インターフェースで受信することと、周期的およびトリガ所在特定要求がターゲットユーザ機器においてアクティブ化されたことを示す第2の応答を第2のネットワークエンティティへ送信することとをするように構成された少なくとも1つのプロセッサとを含む。
[0007] 一実施形態では、ターゲットユーザ機器についての周期的およびトリガ所在特定を行うための第1のネットワークエンティティが、ターゲットユーザ機器についての周期的およびトリガ所在特定要求を第2のネットワークエンティティから受信するための手段と、周期的およびトリガ所在特定要求が受信され承認されたことを示す第1の応答を第2のネットワークエンティティへ送信するための手段と、ターゲットユーザ機器が現在連絡可能な状態にない場合に、ターゲットユーザ機器がワイヤレスネットワークと連絡可能な状態になるのを待つための手段と、ターゲットユーザ機器とのシグナリング接続を確立するための手段と、ターゲットユーザ機器へ周期的およびトリガ所在特定要求を送信するための手段と、周期的およびトリガ所在特定要求が承認されたことを示す確認をターゲットユーザ機器から受信するための手段と、周期的およびトリガ所在特定要求がターゲットユーザ機器においてアクティブ化されたことを示す第2の応答を第2のネットワークエンティティへ送信するための手段とを含む。
[0008] 一実施形態では、周期的およびトリガ所在特定を行うためのユーザ機器における方法が、第1のネットワークエンティティから周期的およびトリガ所在特定要求を受信することであって、周期的およびトリガ所在特定要求は、所在特定報告イベントのタイプと、最大報告間隔、最小報告間隔、および最大イベントサンプリング間隔のうちの少なくとも1つとを備える、受信することと、周期的およびトリガ所在特定要求が承認されたことを示す応答を第1のネットワークエンティティへ返すことと、所在特定報告イベントが生じたかどうかを決定するために所在特定報告イベントをモニタすることと、所在特定報告イベントが生じたときに、または所在特定報告イベントが最大報告間隔中に生じないときに、第2のネットワークエンティティへ所在特定報告を送信することとを含む。
[0009] 一実施形態では、周期的およびトリガ所在特定を行うためのユーザ機器が、第1のネットワークエンティティとワイヤレスに通信するように構成されたワイヤレストランシーバと、第1のネットワークエンティティから周期的およびトリガ所在特定要求をワイヤレストランシーバで受信することであって、周期的およびトリガ所在特定要求は、所在特定報告イベントのタイプと、最大報告間隔、最小報告間隔、および最大イベントサンプリング間隔のうちの少なくとも1つとを備える、受信することと、周期的およびトリガ所在特定要求が承認されたことを示す応答を第1のネットワークエンティティへワイヤレストランシーバで返すことと、所在特定報告イベントが生じたかどうかを決定するために所在特定報告イベントをモニタすることと、所在特定報告イベントが生じたときに、または所在特定報告イベントが最大報告間隔中に生じないときに、第2のネットワークエンティティへ所在特定報告をワイヤレストランシーバで送信することとをするように構成された少なくとも1つのプロセッサとを含む。
[0010] 一実施形態では、周期的およびトリガ所在特定を行うためのユーザ機器が、第1のネットワークエンティティから周期的およびトリガ所在特定要求を受信するための手段であって、周期的およびトリガ所在特定要求は、所在特定報告イベントのタイプと、最大報告間隔、最小報告間隔、および最大イベントサンプリング間隔のうちの少なくとも1つとを備える、受信するための手段と、周期的およびトリガ所在特定要求が承認されたことを示す応答を第1のネットワークエンティティへ返すための手段と、所在特定報告イベントが生じたかどうかを決定するために所在特定報告イベントをモニタするための手段と、所在特定報告イベントが生じたときに、または所在特定報告イベントが最大報告間隔中に生じないときに、第2のネットワークエンティティへ所在特定報告を送信するための手段とを含む。
[0011] 一実施形態では、ターゲットユーザ機器についての周期的およびトリガ所在特定を行う第1のネットワークエンティティにおける方法が、第2のエンティティからターゲットユーザ機器についての周期的およびトリガ所在特定要求を受信することと、第3のエンティティへターゲットユーザ機器についての周期的およびトリガ所在特定要求を送信することと、周期的およびトリガ所在特定要求がターゲットユーザ機器に対するサービングネットワークエンティティによって受信され承認されたことを示す第1の応答を第3のエンティティから受信することと、第2のエンティティへ第1の応答を送信することと、周期的およびトリガ所在特定要求がターゲットユーザ機器においてアクティブ化されたことを示す第2の応答を第3のエンティティから受信することと、第2のエンティティへ第2の応答を送信することとを含む。
[0012] 一実施形態では、ターゲットユーザ機器についての周期的およびトリガ所在特定を行うための第1のネットワークエンティティが、第1のネットワークエンティティおよび第2のネットワークエンティティとワイヤレスに通信するように構成された外部インターフェースと、第2のエンティティからターゲットユーザ機器についての周期的およびトリガ所在特定要求を外部インターフェースで受信することと、第3のエンティティへターゲットユーザ機器についての周期的およびトリガ所在特定要求を外部インターフェースで送信することと、周期的およびトリガ所在特定要求がターゲットユーザ機器に対するサービングネットワークエンティティによって受信され承認されたことを示す第1の応答を第3のエンティティから外部インターフェースで受信することと、第2のエンティティへ第1の応答を外部インターフェースで送信することと、周期的およびトリガ所在特定要求がターゲットユーザ機器においてアクティブ化されたことを示す第2の応答を第3のエンティティから外部インターフェースで受信することと、第2のエンティティへ第2の応答を外部インターフェースで送信することとをするように構成された少なくとも1つのプロセッサとを含む。
[0013] 一実施形態では、ターゲットユーザ機器についての周期的およびトリガ所在特定を行うための第1のネットワークエンティティが、第2のエンティティからターゲットユーザ機器についての周期的およびトリガ所在特定要求を受信するための手段と、第3のエンティティへターゲットユーザ機器についての周期的およびトリガ所在特定要求を送信するための手段と、周期的およびトリガ所在特定要求がターゲットユーザ機器に対するサービングネットワークエンティティによって受信され承認されたことを示す第1の応答を第3のエンティティから受信するための手段と、第2のエンティティへ第1の応答を送信するための手段と、周期的およびトリガ所在特定要求がターゲットユーザ機器においてアクティブ化されたことを示す第2の応答を第3のエンティティから受信するための手段と、第2のエンティティへ第2の応答を送信するための手段とを含む。
[0014] 様々な具体例の本質および利点の理解は、次の図を参照することによって実現され得る。
一具体例に従って、モバイルデバイスについての所在特定のサポートを可能にするためのシステムのアーキテクチャを例示する簡略化されたブロック図である。
周期的およびトリガ所在特定要求を仕向け(instigate)て行うために使用されるプロセスを例示するシグナリングフローである。
取り消しがLCSクライアントによって要求されたときに周期的およびトリガ所在特定プロシージャを取り消すためのプロセスを例示するシグナリングフローである。
取り消しがUEによって要求されたときに周期的およびトリガ所在特定プロシージャを取り消すためのプロセスを例示するシグナリングフローである。
別の具体例に従って、周期的およびトリガ所在特定サービスを行う方法を例示するプロセスフローを示す。
別の具体例に従って、周期的およびトリガ所在特定サービスを行う方法を例示するプロセスフローを示す。
別の具体例に従って、周期的およびトリガ所在特定サービスを行う方法を例示するプロセスフローを示す。
モバイルデバイスまたはUEの一具体例のブロック図である。
MME、E−SMLCまたはGMLCのようなネットワークエンティティの一具体例のブロック図である。
外部クライアントの一具体例のブロック図である。
[0023] (図2〜4における番号付けされたステージを除いて)同様の番号を有する別の図における要素は、互いに対応し得る。
詳細な説明
[0024] モノのインターネット(IoT:Internet of Things)の一部を形成するUEは概して、短い間隔にわたってワイヤレスネットワークにのみ(例えば、関連するエンティティ、オブジェクトあるいは人の状態または条件を報告するようないくらかの突発的なサービスを提供するために)接続することになる。例えば、IoTの一部であるUEは、拡張間欠受信(eDRX:extended Discontinuous Reception)または節電モード(PSM:Power Saving Mode)のような機能を含み得る。eDRXまたはPSMであると、UEは、アイドル状態に留まり、サービングワイヤレスネットワークから連絡可能(reachable)でなかったり、長い時間期間(例えば、数時間以上)にわたってサービングワイヤレスネットワークに接続しなかったりし得る。UEがアイドル状態に留まる時間期間中、UEは、クライアントデバイス(例えば、所在特定サービス(LCS:Location Services)クライアント)によって連絡可能でないことがあり得、これにより、所在特定サービスを制約またはブロックしている。これは、UEがアイドル状態にある間にUEの所在特定を可能にするために、UEからの信号を測定したりUEにアクセスしたりすることが可能でなくなることがあるという理由で、ジオフェンシング、資産トラッキングおよび子供またはペット所在特定のようなリアルタイム所在特定サービスを阻害または邪魔し得る。これに対する1つの可能なソリューションは、リアルタイムの所在特定アクセスが必要な期間中に、周期的およびトリガ所在特定報告がIoT UEにおいてアクティブ化されることを可能にすることであろう。しかしながら、周期的およびトリガ所在特定のための既存のプロシージャは、通常いつでも連絡可能であるUEについてのみ定義されており(例えば、3GPP(登録商標)によって)、概して連絡不可能であるUEについては定義されていない。例えば、数時間または数日にわたって連絡可能でないはずのUEにおいて周期的およびトリガ所在特定を開始することは、現在のプロシージャで可能でないことになり得る。
[0025] 異なるタイプの周期的およびトリガ所在特定をサポートするための新しいプロシージャがここに説明される。新しいプロシージャは、例えば、拡張間欠受信(eDRX)または節電モード(PSM)のような機能に起因して、通常いつでも連絡可能であるUEと、長い期間にわたって連絡不可能であるIoT UEとの両方に使用可能であり得る。プロシージャは、LCSクライアントがターゲットUEについての周期的およびトリガ所在特定報告を求める要求を開始した後に、2つの中間応答をネットワークによってLCSクライアントへ返すことを備える第1の機能を含み得る。第1の応答は、LCSクライアント要求がネットワークによって承認されていて、ネットワークがターゲットUEにおけるプロシージャを開始する準備ができていることを示し得る。従来のプロシージャとは異なり、周期的およびトリガ所在特定要求がUEにおいてアクティブ化されていること、すなわち、ターゲットUEが周期的およびトリガ所在特定報告を返し始めるであろうことを示す第2の応答が提供され得る。第2の応答は、例えば、通常のUEの場合には第1の応答後すぐに返され得る、あるいは、例えば、IoT UEの場合には第1の応答から数時間または数日後に返され得る。
[0026] 新しいプロシージャは加えて、通常の報告イベントが生じなかったときでも所在特定報告を発行することをUEに強制するために、周期的イベントというよりはむしろトリガイベントが報告される周期的およびトリガ所在特定要求のための最大報告間隔を備える第2の機能を含み得る。所在特定報告の受信は、所在特定報告がUEにおいて依然としてアクティブであることをネットワークおよびLCSクライアントに確かにし得る。その一方で、最大報告間隔に続いて所在特定報告が受信されない場合、LCSクライアントまたはネットワークは、所在特定報告がUEにおいて終了されたと想定でき、それから要求を終了および/または明示的に取り消し得る。これは、LCSクライアントまたはネットワークエンティティがUEに周期的にクエリし、進行中の所在特定セッションが依然としてアクティブであるかどうかを決定することを必要とする従来のクエリプロシージャを回避し得る。第2の機能のいくつかの態様では、最小報告間隔がまた、UEからの過剰な数の所在特定報告を回避するために含まれ得る。例えば、いくらかの短い期間(例えば、10〜15分)に等しい最小報告間隔を設定することは、トリガイベントが頻繁に生じているときに、ある短い期間(例えば、1時間)にわたるUEからの多数の報告を回避し得る。
[0027] 新しいプロシージャはさらに、UEがしきい値距離を超えて移動したか、あるいは指定されたターゲットエリアに入ったまたは去ったというような、要求された所在特定トリガイベントが生じたか、あるいはしていないかをUEが決定するUEの2つの連続するサンプリングアクション間の最大時間間隔を定義し得る最大イベントサンプリング間隔を備える第3の機能を含み得る。UEは、最大イベントサンプリング間隔未満のサンプリング間隔を、これが大量の余分な電力消費なしに可能である場合に用い得る。最大イベントサンプリング間隔を増大させることは、UEのサンプリングアクションの頻度を潜在的に低減することによって、UEの電力消費およびバッテリ消費を低減し得るが、また、生じたトリガイベントを報告する際の遅延を増大させ得る。従って、最大イベントサンプリング間隔は、ターゲットUEの必要とされる所在特定サービスおよび能力に最も適合するトリガイベントを報告する際の遅延に対する電力消費とバッテリ消費との間の最適なトレードオフを達成するために、LCSクライアントによって調整され得る。最大イベントサンプリング間隔は、トリガイベントがある最小時間間隔で生じたか、または生じていないかをUEが検証することを必要とされる最小イベントサンプリング間隔とは対照的であり得て、それよりも柔軟性を提供し得る。例えば、最小イベントサンプリング間隔は、UEが著しい余分な電力消費なくそれをサポートできるときにUEによる短いほうのサンプリング間隔の使用を阻害し得る。例として、乗り物の一部であったり、これに取り付けられたり、自前の充電ソース(例えば、光、熱、またはユーザの移動で電力供給される)を所有したりするUEは、電力消費に関してより少なく制限されたものになり得る。
[0028] 図1は、ユーザ機器(UE:user equipment)102の所在特定サポートのためのシステムアーキテクチャ100を例示する図である。例として、システムアーキテクチャ100は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)からの仕様書に定義されるような、マシンタイプ通信(MTC:Machine Type Communications)、モノのインターネット(IoT:Internet of Things)、セルラIoT(CIoT:Cellular IoT)およびナローバンドIoT(NB−IoT:Narrow Band IoT)を伴うワイヤレス通信をサポートし得る。NB−IoTは、発展型ユニバーサルモバイル電気通信サービス(UMTS:Universal Mobile Telecommunications Service)地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN:evolved UMTS Terrestrial Radio Access Network)によってサポートされた無線アクセスタイプ(RAT:Radio Access Type)であり、それは、200KHzのUL/DL(アップリンク/ダウンリンク)キャリア帯域幅(および180KHzの使用可能なUL/DL帯域幅)を提供するために、3GPP Release13についての仕様書に3GPPによって追加された。CIoTは、NB−IoT、IoTおよびMTCに対するEPC(発展型パケットコア(evolved packet core))サポートに関係し、NB−IoTに対してコンプリメンタリである(すなわち、NB−IoTは主にE−UTRANに関与し、CIoTは主にEPCに関与する)。システムアーキテクチャ100は、CIoT動作を有する広帯域幅ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))無線アクセス、MTCのためのカテゴリM1(1.4MHz)LTE無線アクセス、またはNB−IoT無線アクセスをサポートし得るか、あるいは他のタイプのユーザ機器を伴うワイヤレス通信をサポートし得る。
[0029] システムアーキテクチャ100は、発展型パケットシステム(EPS:Evolved Packet System)100と呼ばれ得る。例示されるように、システムアーキテクチャ100は、UE102、発展型UMTS地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)であり得る無線アクセスネットワーク(RAN)120、および発展型パケットコア(EPC)130を含み得る。無線アクセスネットワーク(RAN:Radio Access Network)120およびEPC130は、UE102のためのホーム公衆陸上モバイルネットワーク(HPLMN:a Home Public Land Mobile Network)140と通信する訪問先公衆陸上モバイルネットワーク(VPLMN:a Visited Public Land Mobile Network)の一部であり得る。システムアーキテクチャ100は、他のアクセスネットワークと相互接続し得る。例えば、インターネットが、HPLMN140およびVPLMN EPC130のような異なるネットワークに、および異なるネットワークからメッセージを搬送するために使用され得る。簡潔さのために、これらエンティティ/インターフェースは図示されない。図示されるように、システムアーキテクチャ100はパケット交換サービスを提供するが、当業者が容易に分かるはずであるように、この開示全体を通じて提示される様々な概念は、回線交換サービスを提供するネットワークに拡張され得る。
[0030] UE102は、任意の電子デバイスであり得、これは、所望されるならば、NB−IoT、カテゴリM1または(ワイドバンド)LTE無線アクセス、あるいは他のタイプの無線アクセスのために構成され得る。UE102は、デバイス、ワイヤレスデバイス、モバイル端末、端末、モバイル局(MS)、モバイルデバイス、セキュアユーザプレーン所在特定(SUPL:Secure User Plane Location)対応端末(SET:SUPL Enabled Terminal)として、または何か他の名称で呼ばれ得、スマートウォッチ、デジタル眼鏡、フィットネスモニタ、スマートカー、スマート家電、携帯電話、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、PDA、トラッキングデバイス、制御デバイス、あるいは何か他のポータブルまたは移動可能デバイスに対応し得る(もしくはそれらの一部であり得る)。UE102は、ユーザがオーディオ、ビデオ、および/またはデータI/Oデバイスおよび/またはボディセンサおよび別個のワイヤラインまたはワイヤレスモデムを用い得る、例えば、パーソナルエリアネットワーク中に、複数のエンティティを備え得るか、または単一のエンティティを備え得る。概して、必ずではなく、UE102は、例えば、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM(登録商標))、符号分割多元接続(CDMA)、ワイドバンドCDMA(WCDMA(登録商標))、LTE、第5世代(5G)とも呼ばれる新無線(NR:New Radio)、高レートパケットデータ(HRPD)、IEEE802.11 WiFi、Bluetooth(登録商標)(BT)、WiMax、等を使用するワイヤレス通信をサポートし得る。UE102はまた、例えば、ワイヤレスLAN(WLAN)、デジタル加入者回線(DSL)またはパケットケーブルを使用するワイヤレス通信をサポートし得る。図1は1つのUE102のみを示すが、UE102に各々対応できる多くの他のUEが存在し得る。
[0031] UE102は、無線アクセスネットワーク(RAN)120を含み得るワイヤレス通信ネットワークと接続された状態に入り得る。一例において、UE102は、RAN120中の発展型ノードB(eNBとも呼ばれるeノードB)122のようなセルラトランシーバへワイヤレス信号を送信またはそれからワイヤレス信号を受信することによって、セルラ通信ネットワークと通信し得る。RAN120は、1つまたは複数の追加のeNB124を含み得る。例示されるように、RAN126のような追加のRANが、システムアーキテクチャ100内にあり得、それは、1つまたは複数のeNB128を含み得る。eNB122は、UE102に対するユーザおよび制御プレーンプロトコル終端を提供する。eNB122はまた、基地局、ベーストランシーバ局、無線基地局、無線トランシーバ、無線ネットワークコントローラ、トランシーバ機能、基地局サブシステム(BSS:base station subsystem)、拡張サービスセット(ESS:extended service set)として、または何か他の適切な専門用語で呼ばれ得る。UE102はまた、アクセスポイント(AP)、フェムトセル、ホーム基地局、スモールセル基地局、ホームノードB(HNB:Home Node B)またはホームeノードB(HeNB:Home eNodeB)のようなローカルトランシーバへワイヤレス信号を送信またはそれからワイヤレス信号を受信し得、および、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN、例えば、IEEE802.11ネットワーク)、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN、例えば、Bluetoothネットワーク)またはセルラネットワーク(例えば、LTEネットワークまたは次の段落において論じられるような他のワイヤレスワイドエリアネットワーク)へのアクセスを提供し得る。当然ながら、これらは単にワイヤレスリンクを通してモバイルデバイスと通信し得るネットワークの例に過ぎず、特許請求される主題はこの点に限定されないことが理解されるべきである。
[0032] ワイヤレス通信をサポートし得るネットワーク技術の例は、NB−IoTを含むが、さらにGSM、CDMA、WCDMA、LTE、HRPD、およびNRを含み得る。NB−IoT、CIoT、GSM、WCDMA、LTEおよびNRは、3GPPによって定義された(または3GPPによって定義される)技術である。CDMAおよびHRPDは、第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)によって定義された技術である。WCDMAはまた、ユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS)の一部であり、HNBによってサポートされ得る。eNB122、124および128のようなセルラトランシーバは、(例えば、サービス契約下の)サービスのためにワイヤレス電気通信ネットワークへの加入者アクセスを提供する機器の展開を備え得る。ここで、セルラトランシーバは、セルラトランシーバがアクセスサービスを提供可能である範囲に少なくとも部分的に基づいて決定されるセル内の加入者デバイスにサービスする際にセルラ基地局の機能を行い得る。
[0033] eNB122、124は、VPLMN EPC130へのインターフェース(例えば、ワイヤレスまたはワイヤラインバックホール接続)によって接続される。例示されるように、EPC130はモビリティ管理エンティティ(MME:Mobility Management Entity)131を含み、これを通じてUE102のシグナリングメッセージが転送される。MME131は、UE102に対するサービングMMEであり得る。MME131は、UE102とEPC130との間でのシグナリングを処理するとともに、UE102のアタッチメントおよびネットワーク接続、並びにUE102に代わってデータ、シグナリングおよび音声ベアラの確立および解放を管理することをサポートする制御ノードである。MME131はまた、UE102のためのデータベアラを確立および解放することのオーバヘッドを回避するために、データパケットが、MME131を迂回することによってというよりはよりむしろ、MME131を介してUEへおよびUEから転送される、CIoT制御プレーン(CP:Control Plane)最適化として知られる3GPPセルラIoT(CIoT)機能を使用して、UE102へのおよびUE102からのユーザプレーン(UP:user plane)データ転送をサポートし得る。概して、MME131は、UE102にベアラおよび接続管理を提供し、およびeNB122と124、VPLMN EPC130における、拡張サービングモバイル所在特定センター(E−SMLC:Enhanced Serving Mobile Location Cente)133と訪問先ゲートウェイモバイル所在特定センター(V−GMLC:Visited Gateway Mobile Location Center)132に接続され得る。例示されるように、EPC130は、eNB122および124、他のE−SMLC133#、および他のV−GMLC132#に接続される、MME131#のような1つまたは複数の追加のMMEを含み得る。いくつかの実施形態において、E−SMLC133#は、E−SMLC133と同じエンティティであり得る、および/または、V−GMLC132#は、V−GMLC132と同じエンティティであり得る。加えて、例示されるように、システムアーキテクチャ100は、EPC134のような(異なるPLMNに対応する)追加のVPLMN EPCを含み得、それは、eNB128、他のE−SMLC136および他のV−GMLC137に接続されているとして例示されるMME135のような1つまたは複数の追加のMMEを含み得る。
[0034] E−SMLC133、133#および136は各々、3GPP技術仕様書(TS)23.271および36.305において定義される3GPP制御プレーン(CP)所在特定ソリューションを使用してUE102の所在特定をサポートするように構成され得る。単にゲートウェイモバイル所在特定センター(GMLC)132、132#または137とも各々呼ばれ得るV−GMLC132、132#および137は、UE102の所在特定へのアクセスを外部クライアント(例えば、外部クライアント160)または他のネットワーク(例えば、HPLMN140)に代わって提供するように構成され得る。外部クライアントはまた、LCSクライアントと呼ばれ得る。
[0035] 例示されるように、HPLMN140は、(例えば、インターネットを介して)V−GMLC132、132#および137に接続され得るホームゲートウェイモバイル所在特定センター(H−GMLC:Home Gateway Mobile Location Center)142を含む。H−GMLC142は、UE102についてのユーザ関連および加入関連情報を包含する中央データベースである、ホーム所在特定レジスタまたはホーム加入者サーバ(HLR:Home Location Register/HSS:Home Subscriber Server)144に接続され得る。H−GMLC142は、外部クライアント160のような外部クライアントにUE102への所在特定アクセスを提供し得る。H−GMLC142は、例えば、インターネットのような他のネットワークを通じて(図1には図示せず)、外部クライアント160に接続され得る。いくつかのケースでは、要求するPLMN(RPLMN:a Requesting PLMN)150に位置する要求GMLC(R−GMLC:a Requesting GMLC)152が、R−GMLC152に接続された外部クライアントの代わりにUE102への所在特定アクセスを提供するために(例えば、インターネットを介して)H−GMLC142に接続され得る。R−GMLC152、H−GMLC142およびV−GMLC132は、3GPP TS23.271において定義される3GPP CP所在特定ソリューションを使用してUE102への所在特定アクセスをサポートし得る。R−GMLC152と、H−GMLC142と、V−GMLC132、132#および137とは各々、(例えば、GMLCのタイプが既に知られている場合には)単にGMLCと呼ばれ得る。
[0036] 3GPP TS23.271において定義される3GPP CP所在特定ソリューションのようなCP所在特定ソリューションでは、UE102の所在特定をサポートするためのシグナリングが、VPLMN EPC130およびRAN120についての既存のシグナリングインターフェースおよびプロトコルを使用して、参加するエンティティ(例えば、V−GMLC132、MME131、E−SMLC133、eNB122およびUE102)間で転送され得る。対照的に、オープンモバイルアライアンス(OMA)によって定義されたSUPL所在特定ソリューションのようなユーザプレーン所在特定ソリューションでは、UE102の所在特定をサポートするためのシグナリングが、データベアラを使用して(例えば、インターネットプロトコル(IP)を使用して)、参加するエンティティ(例えば、UE102およびSUPL所在特定プラットフォーム(SLP:SUPL Location Platform))間で転送され得る。
[0037] VPLMNネットワーク(RAN120およびVPLMN EPC130を備える)、別個のHPLMN140、およびRPLMN150が図1に例示されるが、PLMN(ネットワーク)のうちの1つまたは複数は、同じPLMNであり得ることが理解されるべきである。そのケースにおいて、HLR/HSS144はMME131と同じネットワーク(EPC)にあり得、V−GMLC132、H−GMLC142、およびR−GMLC152のうちの1つまたは複数は同じGMLCであり得る。
[0038] 特定の実施形態において、UE102は、処理リソースおよび回路であって、所在特定関連測定値(例えば、GPSまたは他の衛星測位システム(SPS:Satellite Positioning System)衛星110、eNB122、124のようなセルラトランシーバ、またはローカルトランシーバから受信される信号についての)を取得して、これら所在特定関連測定値に基づいてUE102の位置フィックスまたは推定される所在をできる限り計算することが可能である処理リソースおよび回路を有し得る。いくつかの実施形態では、UE102によって取得される所在特定関連測定値がE−SMLC133のような所在特定サーバへ転送され得るもので、それから、所在特定サーバがこの測定値に基づいてUE102についての所在を推定または決定し得る。UE102によって取得される所在特定関連測定値は、GPS、GLONASS、Galileoまたは北斗のような全地球航法衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)またはSPSに属する衛星110から受信される信号の測定値を含み得る、および/または、既知の所在地(例えば、eNB122、eNB124または他のローカルトランシーバのような)に固定された地上送信機から受信される信号の測定値を含み得る。UE102または別個の所在特定サーバ(例えば、E−SMLC133)はそれから、例えば、GNSS、補助GNSS(A−GNSS:Assisted GNSS)、高度順方向リンク三辺測量(AFLT:Advanced Forward Link Trilateration)、観測到着時間差(OTDOA:Observed Time Difference Of Arrival)、拡張セルID(E−CID:Enhanced Cell ID)、またはワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)測位、あるいはそれらの組み合わせのようないくつかの位置決め方法(position methods)のうちのいずれか1つを使用し、これら所在特定関連測定値に基づいてUE102についての所在推定値(location estimate)を取得し得る。これら技法(例えば、AFLTおよびOTDOA)のうちのいくつかでは、既知の所在地に固定された3つ以上の地上送信機についての時間差がUE102で測定され得たり、(例えば、A−GNSSの場合)擬似距離(pseudoranges)が正確に知られている軌道データを有する4つ以上の衛星について測定され得たり、あるいはそれらの組み合わせであり得たりする。これら測定値は、送信機または衛星によって送信されUE102で受信されるパイロット、測位基準信号(PRS)または他の測位関連信号に少なくとも部分的に基づき得る。
[0039] いくつかの実施形態では、E−SMLC133のような所在特定サーバが、例えば、測定されるべき信号に関する情報(例えば、予期される信号タイミング、信号コーディング、信号周波数、信号ドップラ)、地上送信機の所在地およびアイデンティティ(identites)、および/またはGNSS衛星についての信号、タイミングおよび軌道情報を含む測位支援データをUE102に提供して、A−GNSS、AFLT、OTDOAおよびE−CIDのような測位技法を簡単にすることが可能であり得る。簡単にすることは、UE102による信号取得および測定精度を改善すること、および、いくつかのケースにおいて、UE102が所在特定測定値に基づいてその推定される所在地を計算することを可能にすることを含み得る。例えば、所在特定サーバ(例えば、E−SMLC133)は、特定の場所のような1つまたは複数の特定領域にあるセルラトランシーバ(例えば、eNB122および124)および/またはローカルトランシーバの所在地およびアイデンティティを示すアルマナックを備え得るとともに、セルラ基地局またはAPによって送信される信号を記述するものである、送信電力および信号タイミングのような情報を提供し得る。E−CIDのケースでは、UE102が、セルラトランシーバ、例えば、eNB122、124、および/またはローカルトランシーバから受信される信号についての信号強度の測定値(例えば、受信信号強度インジケーション(RSSI:received signal strength indication)または基準信号受信電力(RSRP:reference signal received power))を取得し得る、および/または、UE102と1つまたは複数のセルラトランシーバ、例えば、eNB122、124、および/またはローカルトランシーバとの間のラウンドトリップ信号伝搬時間(RTT:round trip signal propagation time)、信号品質レベル(例えば、基準信号受信品質(RSRQ:reference signal received quality))、または信号対雑音比(S/N)を取得し得る。E−CIDのケースにおいて、UE102は、UE102のおおよその所在特定を可能にし得る1つまたは複数の近隣セルの各々についてのグローバルセルIDまたは物理的(ローカル)セルIDを取得し得る。WLAN測位のケースでは、UE102が、WLAN APのための短無線距離(例えば、50メートル)のせいでUE102についての正確な所在特定を可能にし得る1つまたは複数の近隣WLAN APの各々についての媒体アクセス制御(MAC:Media Access Control)アドレスを取得し得る。UE102は、UE102についての所在地を決定するために、E−SMLC133またはSUPL SLP(図1に図示せず)のような所在特定サーバへこれら測定値を転送し得たり、またはいくつかの実施形態において、UE102についての所在地を決定するために、所在特定サーバから受信される支援データ(例えば、GNSSアルマナックおよび/またはGNSSエフェメリス情報のようなGNSS衛星データまたは地上アルマナックデータ)とともにこれら測定値を使用し得たりする。
[0040] OTDOAのケースにおいて、UE102は、近隣のトランシーバと基地局(例えば、eNB122および124)とのペアによって送信される、測位基準信号(PRS:Positioning Reference Signal)またはセル固有基準信号(CRS:Cell-specific Reference Signal)のような信号間の基準信号時間差(RSTD:Reference Signal Time Difference)を測定し得る。RSTD測定値は、2つの異なるトランシーバからUE102で受信される信号(例えば、CRSまたはPRS)間の到着時間差(例えば、eNB122およびeNB124から受信された信号間のRSTD)を提供し得る。UE102は、測定されたトランシーバについての既知の所在地および既知の信号タイミングに基づいてUE102について推定される所在地を計算し得る所在特定サーバ(例えば、E−SMLC133)へ測定されたRSTDを返し得る。OTDOAのいくつかの実施形態において、RSTD測定値のために使用される信号(例えば、PRSまたはCRS信号)は、例えば共通世界時を正確に取得するために各トランシーバでGPS受信機を使用し、GPS時間または協定世界時(UTC:Coordinated universal time)のような共通世界時にトランシーバによって正確に同期され得る。
[0041] UE102の所在特定(location)の推定値は、所在地、所在推定値、所在フィックス、フィックス、位置、位置推定値または位置フィックスと呼ばれ得、および地理的であり得、このことから、高度コンポーネント(例えば、海水面からの高さ、地表面、床面または地下面からの高さあるいはそれより下の深さ)を含むことも含まないこともあり得る、UE102についての所在地座標(例えば、緯度および経度)を提供する。代替として、UE102の所在地は、都市(cvic)ロケーションとして(例えば、郵便宛先あるいは特定の部屋またはフロアのような建物内の何らかの地点または小さいエリアの指定として)表され得る。UE102の所在地はまた、その中にUE102が何らかの確率または信頼度レベル(例えば、67%または95%)で配置される(located)ことが予期される(地理的にまたは都市形式のいずれかで定義される)エリアまたはボリュームとして表され得る。UE102の所在地は、さらに、例えば、地理的にであったり、都市用語においてであったり、地図、フロアプランまたは建物プラン上に示された地点、エリアまたはボリュームへの参照によることであったりして定義され得る既知の所在地におけるある起点に対して定義された相対的X、Y(およびZ)座標または方向および距離を備える相対的所在地であり得る。ここに包含される説明において、所在地(location)という用語の使用は、そうでないと示されない限り、これら変形のうちの任意のものを備え得る。
[0042] 外部クライアント(例えば、外部クライアント160)の要求によるUE102の(例えば、エリアイベントに基づく)トリガ所在特定と周期的所在特定とは、モバイル着信所在特定要求(MT−LR:Mobile Terminated Location Request)プロシージャを使用して、3GPP TS23.271において、UE102によるGSMおよびUMTSアクセスについて定義されている。異なるMT−LRプロシージャが、UE102の周期的所在特定(周期的所在特定のためのMT−LRプロシージャを使用する)と、UE102が定義された地理的エリア内に入る、去るまたは留まるUE102のトリガ所在特定(エリアイベントの変更のためのMT−LRプロシージャを使用する)とをサポートするために3GPP TS23.271において定義されている。しかしながら、そのようなMT−LRプロシージャ(例えば、周期的所在特定またはエリアイベントの変更のためのMT−LRプロシージャ)は、UE102(例えば、LTEまたはNB−IoTを使用する)によるE−UTRANアクセスについて3GPP TS23.271において定義されていない。UE102によって使用されるCIoT機能のケースでは、UE102についての所在地の変更の報告をサポートするための能力が、3GPP TS23.682において定義されているが、ソリューションは、3GPP TS23.271における所在特定サポートと合致せず(例えば、3GPP TS23.682における能力が、3GPP TS23.271におけるソリューションとは異なるアーキテクチャと異なるプロトコルとを使用することから)、セルIDまたはトラッキングエリア(TA:Tracking Area)のみの粒度で所在特定を提供し、UE102が利用可能になるときにのみ所在地を報告できる(例えば、UE102についての長いeDRXページングサイクルのケースにおいて、潜在的にほぼ3時間の間隔で)。
[0043] より柔軟な周期的および/またはトリガMT−LR能力は、UE102が通常利用可能になる(例えば、VPLMN EPC130に接続される)とき以外の時間において、および/またはセルIDまたはTAより良い粒度で、LTEアクセス、カテゴリM1アクセスまたはNB−IoTアクセスを有するUE102の所在特定を可能にするのに有用であり得る。例えば、ユーザは、例えば2時間後というよりはむしろ、イベントが生じた直後に、有価資産、子供またはペットがいつ特定のエリアに入るまたは去るかを知りたがり、加えてそのようなイベントが生じたときのより正確な現在の所在地をむしろ好み得る。
[0044] 単一のプロシージャ(例えば、MT−LRプロシージャ)は、異なるタイプの周期的およびトリガ所在特定をサポートするために使用され得る。ここでのこの単一のプロシージャの例は、「周期的およびトリガ所在特定」、「周期的およびトリガMT−LR」、「周期的およびトリガMT−LR所在特定」、「周期的およびトリガ所在決定」、「周期的所在特定およびトリガ所在特定」、「周期的またはトリガ所在特定」、「周期的所在決定およびトリガ所在決定」、あるいは「周期的所在決定またはトリガ所在決定」と呼ばれる。その上、この単一のプロシージャを求める要求はここでは、「周期的およびトリガ所在特定要求」、「周期的およびトリガMT−LR要求」、「周期的およびトリガMT−LR所在特定要求」、「周期的所在特定およびトリガ所在特定サービス要求」、「周期的またはトリガ所在特定要求」、「周期的所在特定要求およびトリガ所在特定要求」、あるいは「周期的所在特定要求またはトリガ所在特定要求」と呼ばれ得る。周期的および異なるタイプのトリガ所在特定報告をサポートする単一のプロシージャの使用は、UE102についてのおよび/またはMME131とGMLC132、142および152とのようなネットワーク要素についての実施を低減することに起因して、1つのタイプの報告のみ(例えば、周期的報告のみまたはエリアイベントの報告のみ)を各々サポートする別個のプロシージャより好ましくあり得る。プロシージャは、通常いつでも連絡可能であるUE102と、長い期間にわたって連絡不可能であるIoT UE102との両方に使用可能であり得る。プロシージャは、例えば、IoT UEに対する所在特定サービスをサポートするためのいくつかの機能を包含し得る。プロシージャの1つの機能では、LCSクライアント(例えば、外部クライアント160)がターゲットUE(例えば、UE102)についての周期的およびトリガ所在特定報告を開始することをネットワーク(例えば、R−GMLC152)に要求した後に、2つの中間応答が、LCSクライアントへネットワークによって(例えば、MME131によって)返され得る。通常数秒内に返され得る第1の応答は、LCSクライアント要求が1つまたは複数のネットワークによって(例えば、R−GMLC152、H−GMLC142、V−GMLC132およびMME131によって)承認されており、およびネットワーク(例えば、MME131)がターゲットUEにおいてプロシージャを開始する準備ができていることを示し得る。第2の応答は、通常のUEの場合に第1の応答後すぐに(例えば、数秒後に)返され得たり、IoT UEの場合に第1の応答から数時間または数日後に返され得たりするものであって、周期的およびトリガ所在特定要求がUEにおいてアクティブ化されたことを示し得る。そのような第2の応答を提供しない従来のプロシージャとは異なり、第2の応答は、ターゲットUEが周期的およびトリガ所在特定報告を返し始めるであろうことをLCSクライアントに知らせ得る。
[0045] UE(例えば、UE102)における周期的およびトリガ所在特定報告のアクティブ化に続き、UEは、要求されたタイプ(1つ以上)の周期的および/またはトリガイベントを、これらが生じUEによって検出されることに伴って報告し得るとともに、これら報告に所在推定値を含め得る(またはネットワークは、所在推定値を含み得る)。しかしながら、トリガイベントが生じない(例えば、UEがジオフェンスエリア内に留まって、これを報告する必要がない)とき、ネットワーク(例えば、R−GMLC152およびH−GMLC142)とLCSクライアント(例えば、外部クライアント160)とは、所在特定報告を受信しないことがあり得、所在特定要求がUE中で依然としてアクティブであるか、または(例えば、UEが電源オフにされることに起因して)終了されたかをネットワークまたはLCSクライアントが知ることを不可能にする。従来、LCSクライアントまたはネットワークエンティティ(例えば、GMLC)が進行中のアクティブな所在特定セッションについてUEにクエリすることを可能にする追加のクエリプロシージャが使用され得る。UEとの所在特定セッションの現在の状態を決定するための追加のクエリの使用は、しかしながら、ワイヤレスネットワークおよびUEに影響を与え得るとともに、アイドル状態にあるUEが長い期間にわたって連絡可能でないときに遅延された応答をもたらし得る。より少ない遅延を有するより効率的なソリューションは、ここに説明されるプロシージャの他の機能によって提供され得るものであって、最大報告間隔が、トリガイベント(例えば、エリアイベント報告)を求める周期的およびトリガ所在特定要求に提供されて、通常の報告イベントが生じなかったときであっても所在特定報告を発行することをUEに強制する。所在特定報告は、所在特定報告がUEにおいて依然としてアクティブであることをネットワーク(例えば、R−GMLC152およびH−GMLC142)とLCSクライアント(例えば、LCSクライアント160)とに確認できる。最大報告間隔に続いて所在特定報告が受信されない場合、LCSクライアントまたはネットワーク(例えば、R−GMLC152およびH−GMLC142)は、所在特定報告がUEにおいて終ったと見なすことができる。
[0046] EPCサービスのための周期的およびトリガ所在特定は、周期的間隔で、または何らかのトリガイベントがUEによって検出されたときはいつでも、所在特定報告の仕向けおよび所在特定報告の取り消し(例えば、UEまたはLCSクライアントによる)をサポートし得る。所在特定報告のためのサポートされたトリガイベントは、例えば、エリアイベント(例えば、UEが予め定義されたエリア内に入る、去るまたは留まる)および動きイベントを備え得る。一実施形態では、1つのタイプの報告のみが、周期的なエリアイベントおよび動きイベントのうちからの任意の要求に含まれ得る。他の実施形態では、1つよりも多くのタイプの報告が、同じ周期的およびトリガ所在特定プロシージャ(例えば、周期的なエリアイベントおよび動きイベント報告のうちから)のためにサポートされ得る。エリアイベントのケースでは、ターゲットエリアが、例えば、地理的エリア、PLMNアイデンティティ、PLMNについてのセルおよび/またはTAのセット、国または地政学的名称によって定義され得る。動きイベントのケースでは、動きが、例えば、動きイベントがUEによって報告されたUEについての以前の所在地からの線形距離しきい値を上回るUEによる移動に対応し得る。プロシージャは、イベント報告の中断なしに、異なるサービングMMEと異なるサービングPLMNとの間でのUEモビリティをサポートし得る。
[0047] 図2は、LCSクライアントによって要求される周期的およびトリガMT−LRについての、およびLTEおよび/またはNB−IoTワイヤレスアクセスを有するターゲットUEについてのイベントおよび所在特定報告を仕向けて行うために使用されるプロセスを例示するシグナリングフロー200を示している。図2における例と、図3および4において後で示される例とは、システムアーキテクチャ100内のUE102に適用され、ここで、システムアーキテクチャ100からの要素が、同様の番号を使用して図2〜4に示される。シグナリングフロー200に例示されるように、ステージ1で、LCSクライアント160は、R−GMLC152へLCSサービス要求(LCS Service Request)を送り、それは、要求される所在特定(または所在特定イベント)報告のタイプ(例えば、エリアに入ること、エリアから去ること、エリア内にいること、周期的報告または動きイベント報告)と関連するパラメータとを提供する。この例では、1つのタイプの所在特定報告のみがステージ1で要求されること(例えば、エリアイベントまたは動きイベントでなく、周期的イベントのステージ1で報告を要求することのような)が想定される。しかしながら、1つよりも多くのタイプのロケーティング報告が要求される(例えば、周期的イベントと動きイベントとの両方の報告をステージ1で要求することのような)他の例が存在し得る。どんなタイプの報告の場合でも、LCSサービス要求は、UE102についてのアイデンティティ、例えば、モバイル局国際加入者ディレクトリ番号(MSISDN:a Mobile Station International Subscriber Directory Number)、国際モバイル加入者番号(IMSI:an International Mobile Subscriber Number)、またはLCSクライアント160およびR−GMLC152に知られている何か他のアイデンティティを含み得る。周期的報告の場合、例えば、LCSサービス要求はさらに、連続する所在特定報告間の時間間隔、報告の総数を含み得、および必要とされる所在特定精度を含み得る所在特定サービス品質(QoS)を含み得る。エリアイベント報告(例えば、エリアに入ること、エリアから去ること、またはエリア内にいること)の場合、例えば、LCSサービス要求はさらに、ターゲットエリアの詳細(例えば、地理的または都市ターゲットエリアの定義)、報告されるべきイベントが、UEがターゲットエリア内にあることであるか、入ることであるかまたは去ることであるか、イベント報告の持続時間、連続するイベント報告間の最小および/または最大時間間隔、最大イベントサンプリング間隔、所在推定値がイベント報告(および関連する所在特定QoS)に含まれ得るかどうか、および1つの所在特定報告のみが必要とされるか、または1つよりも多くの所在特定報告が必要とされるか、を含み得る。ターゲットエリアがローカル座標系、都市ロケーションまたは地政学的名称によって表される場合、R−GMLC152は、ターゲットエリアを円、楕円形または多角形等の地理的形状によって表される地理的エリアに変換し得る(例えば、3GPP TS23.032において定義されるように)。動きイベント報告の場合、例えば、LCSサービス要求はさらに、動きイベント報告をトリガするためのUE102による移動のしきい値線形距離、イベント報告の持続時間、連続するイベント報告間の最小および/または最大時間間隔、最大イベントサンプリング間隔、所在推定値がイベント報告(および関連する所在特定QoS)に含まれ得るかどうか、および1つの所在特定報告のみが必要とされるか、または1つよりも多くの所在特定報告が必要とされるか、を含み得る。いくつかの具体例では、LCSクライアント160が、他のエンティティ(例えば、LCSクライアント160のユーザ)(図2には図示せず)から、ステージ1で送られるLCSサービス要求についての情報を受信していることがあり得る。
[0048] ステージ2では、LCSサービス要求処理(handling)が、GMLC152、142、および132の間で行われる。ステージ2でのLCSサービス要求処理は、(i)H−GMLC142アドレス、V−GMLC132アドレス、サービングMME131のアドレスおよび/またはUE102についての追加のアイデンティティ(例えば、MSISDNまたはIMSI)のうちの1つまたは複数についてクエリしてHLR/HSS144からR−GMLC152によって取得することと、(ii)LCSサービス要求をR−GMLC152によってH−GMLC142へ転送することと、(iii)H−GMLC142によってLCSサービス要求に対してプライバシーおよび認可確認を行うことと、(iv)V−GMLC132アドレス、サービングMME131のアドレスおよび/またはUE102についての追加のアイデンティティ(例えば、MSISDNまたはIMSI)のうちの1つまたは複数についてクエリしてHLR/HSS144からH−GMLC142によって取得することと、のうちの1つまたは複数を含み得る。ステージ2でのLCSサービス要求処理の一部として、H−GMLC142は、LCSサービス要求に、受信された情報およびパラメータを記録し得る。H−GMLC142はまた、例えば、HLR/HSS144から受信された、またはH−GMLC142において事前に構成されたUE102についてのユーザ関連および加入関連情報に基づいて、LCSサービス要求および(この例ではVPLMN EPC130に対応するサービングPLMNを含むべきである)報告PLMNのオプションのリストに所在特定遅延要求(LDR:Location Deferred Request)レファレンス番号(reference number)を割り当て得る。H−GMLC142はそれから、V−GMLC132へLCSサービス要求を転送し、およびLDRレファレンス番号と、H−GMLC142アドレスと、報告PLMNの任意のオプションのリストと、UE102および/またはUE102のユーザによるプライバシー通知または検証を求めるオプションの要求とを含む。ステージ1でのLCSサービス要求がR−GMLC152(例えば、ここで、R−GMLC152は、H−GMLC142と同じである)を介してではなく、直接H−GMLC142へLCSクライアント160によって送られるケースでは、ステージ2に関してR−GMLC152のために説明されたばかりのアクションが省略され得る。H−GMLC142がV−GMLC132と同じであるケースでは(例えば、VPLMN EPC130がHPLMN140の一部であるとき)、H−GMLC142からV−GMLC132へLCSサービス要求を送ることは省略され得る。
[0049] ステージ3では、エリアイベント報告が要求されるケースにおいて、ターゲットエリアが地理的形状(例えば、3GPP TS23.032において定義されるような)によって定義される場合に、V−GMLC132が、ターゲットエリアをRAN120について定義されるセルアイデンティティおよび/またはトラッキングエリア(TA)の対応するリストへと変換し得る。V−GMLC132がターゲットエリア全体をトラッキングエリアおよびセルアイデンティティのようなネットワークアイデンティティへと変換できない場合、V−GMLC132は、要求を拒否し、誤り要因(an error cause)を伴うLCSサービス応答(LCS service response)をH−GMLC142へ送り得る(図2には図示せず)。そうでなければ、V−GMLC132は、例えば、報告されるべきイベントの詳細、LDRレファレンス番号、H−GMLC142アドレス、報告PLMNの任意のオプションのリスト、およびプライバシー通知または検証を求める任意のオプションの要求を含む加入者所在提供(Provide Subscriber Location)要求メッセージにおいて、MME131へ所在特定要求および関連するパラメータを送る。MME131は、UE102に対するサービングMMEであり得、およびステージ2に関して以前に説明されたようなクエリに応答して、R−GMLC152またはH−GMLC142にHLR/HSS144によって提供される情報から識別され得る。
[0050] ステージ4で、MME131は、所在特定サービス関連の呼とは独立した補足サービス(location service related call independent supplementary services)(例えば、LCSについての通知)のサポートに関するUE102の能力を検証し得、それは、UE102の加入情報の一部としてHLR/HSS144によってMME131に以前に提供されていることがあり得る(例えば、UE102が第1にVPLMN EPC130にアタッチするか、またはトラッキングエリア更新を行うとき、図2には図示せず)。UE102が所在特定サービス関連の呼とは独立した補助的サービスをサポートしない場合、または(一時的または永続的な理由により)MME131が周期的およびトリガ所在特定を求める所在特定要求をサポートしない場合、適切な誤り要因を伴う加入者所在提供誤り応答が、V−GMLC132へMME131によって返され得る(図2には図示せず)。そうでなければ、MME131は、要求がMME131によって承認されたことを確認するために、確認応答、例えば、加入者所在提供確認応答(Ack:Provide Subscriber Location Acknowledgment)メッセージをV−GMLC132へ返す。ある態様において、確認応答は、UE102が現在連絡可能でない場合にUE102が次に連絡可能になるまでの予期される時間間隔または最大時間間隔のインジケーションを含み得る(例えば、それは、eDRXサイクルまたはPSMの期間のために残っている時間の量に基づき得る)。ある態様において、確認応答はまたあるいは代わりに、例えば、MME131において記憶されたUE102についての情報に基づいて利用可能である場合に、UE102についての最後の既知の所在地を含み得る。ステージ3での加入者所在提供要求メッセージとステージ4での加入者所在提供確認応答メッセージとは、3GPP TS29.172におけるEPC LCSプロトコル(ELP)について定義される通りであり得る。
[0051] いくつかの実施形態では、周期的およびトリガ所在特定要求のサポートを直接示すUE102の能力情報が存在しないことがあり得る。しかしながら、UE102が少なくとも1つの所在特定サービス(例えば、LCSについての通知のような)関連の呼とは独立した補助的サービスをサポートする場合、MME131は、いくつかの具体例において、周期的およびトリガ所在特定についてサポートすると見なし得る。これら具体例において、UE102がステージ9で後に送られる要求を認識しない場合、UE102は、MME131へステージ10で誤り応答(例えば、ファシリティ拒否(Facility Rejected)インジケーション)を返し得るもので(例えば、3GPP TS24.008において定義されるように)、このケースにおいて、MME131は、ステージ19で送られるメッセージ(例えば、加入者所在特定報告(Subscriber Location Report))内の適切な誤り要因で、シグナリングフロー200のステージ19〜24を仕向けることによって、要求を終了し得る。
[0052] ステージ5〜7で、V−GMLC132は、周期的およびトリガ所在特定要求が承認されたか、またはそうでないかを通知するために、LCSサービス応答をLCSクライアント160へH−GMLC142およびR−GMLC152を介して返す。LCSクライアント160はそれから、他のエンティティ(例えば、LCSクライアント160のユーザ)へ通知を返し得る(図2には図示せず)。H−GMLC142がステージ6でLCSサービス応答をR−GMLC152へ返すとき、ステージ2でH−GMLC142によって割り当てられたLDRレファレンス番号が含まれ得て、R−GMLC152はそれから、ステージ7でのLCSサービス応答内で、LCSクライアント160へLDRレファレンス番号、またはR−GMLC152によって割り当てられた他のレファレンス番号を転送し得る。ステージ5〜7で返されるLCSサービス応答はまた、UE102が次に連絡可能になるまでの予期されるまたは最大時間間隔のインジケーションおよび/またはUE102についての最後の既知の所在地を、これらのうちのいずれかがステージ4で含まれた場合に含み得る。R−GMLC152がH−GMLC142と同じとき、ステージ6は省略され得、H−GMLC142がV−GMLC132と同じとき、ステージ5は省略され得ることに留意されたい。
[0053] ステージ4でのメッセージ(例えば、加入者所在提供確認応答)やステージ5〜7でのLCSサービス応答が、所在特定報告がUE102においてアクティブ化されたこと、またはUE102が要求をサポートすることが必然的に可能であり得ることを確認し得ないことに留意されたい。しかしながら、ステージ4でのメッセージ(例えば、加入者所在提供確認応答)およびステージ5〜7でのLCSサービス応答は、ネットワーク側上で要求をサポートするための能力および意図を確認し得、UE102が一時的に連絡不可能であることに起因してUE102からの応答が遅延されるとき(例えば、PSMまたはeDRXに起因してアイドル状態にある場合)にLCSクライアント160にとって有用であり得る。ステージ4での加入者所在提供確認応答およびステージ5〜7でのLCSサービス応答は、2つの中間応答をLCSクライアントへネットワークによって返すことを備える第1の機能について以前に言及された2つの応答のうちの第1のものに対応し得る。
[0054] ステージ8で、UE102が現在連絡可能でない場合(例えば、PSMにあるか、またはeDRXを用いるとき)、MME131は、UE102が再び連絡可能になる(例えば、UE102がeDRXサイクルの終了時に再びページングされ得るとき、またはPSMにある場合にRAN120へのシグナリング接続を再び要求するとき)まで待つ。UE102が連絡可能になると、UE102は、RAN120を介したVPLMN EPC130へのシグナリング接続の確立を要求し得、このケースにおいて、UE102およびMME131は、シグナリング接続を確立して認証および暗号化を行い得る。代替として、連絡可能になった後にUE102がアイドル状態にある(例えば、EPC接続管理IDLE(ECM−IDLE:EPS Connection Management IDLE)状態にある)場合、MME131は、ページングを行い得、およびUE102およびMME131はそれから、UE102へのシグナリング接続を確立するために認証および暗号化を行い得る。プライバシー通知/検証が(例えば、ステージ3で、またはHLR/HSS144からMME131によって取得されたUE102についての加入情報に従って)要求され、UE102が所在特定サービス関連の呼とは独立した補助的サービスをサポートする場合、MME131は、遅延された所在特定要求のアクティブ化を示す所在特定タイプと、所在特定報告イベントのタイプ(すなわち、エリアに入ること、エリアから去ること、エリア内にいること、周期的または動き)を示す遅延された所在特定イベントタイプと、プライバシー検証が必要とされるかどうかに関するインジケーションとを有するLCS所在通知呼出(LCS Location Notification Invoke)メッセージをステージ8の一部としてUE102へ送り得る。プライバシー検証が要求された場合、UE102は、所在特定要求についての許可が承諾されるか(例えば、UE102のユーザによって)、または否定されるかを示すLCS所在通知リターン結果(LCS Location Notification Return Result)メッセージをステージ8の一部としてMME131へ返し得る。UE102が許可を否定するか、または応答が必要とされるときに応答を返さない場合、MME131は、ステージ11について以下に述べられるように要求を終了し得る。ある態様では、MME131から連絡可能になる前に、UE102がサービングMME131を変更する(例えば、MME131#のような新しいサービングMMEに)場合、MME131は、MME131の変更を示すメッセージ、例えば、加入者所在特定報告メッセージをV−GMLC132へ返し得、利用可能であれば新しいMME131アドレスを含み得る(例えば、MME131#が新しいサービングMMEであるときのMME131#についてのアドレス)(図2には図示せず)。この態様において、V−GMLC132はそれから、H−GMLC142およびR−GMLC152を介してLCSクライアント160へ誤りを転送し得るか、またはMME131によって提供される場合に新しいMME(例えば、MME131#)へ周期的およびトリガ所在特定要求を転送するためにステージ3を繰り返し得る(図2には図示せず)。この態様において、ステージ4が新しいMME(例えば、MME131#)によって後に再び行われるとき、V−GMLC132は、LCSクライアント160が要求のネットワーク承認についてステージ5〜7が初めに行われたときに既に知らされていたことから、ステージ5〜7を繰り返さないことがあり得る。
[0055] プロシージャが終了されずに、他のMMEを対象としない通常の(成功裏)プロシージャのためのシグナリングフロー200に戻ると、MME131は、ステージ3でV−GMLC132から受信されたイベント関連情報の全てを搬送するメッセージであって、所在特定報告イベントのタイプ(例えば、エリアに入ること、エリアから去ること、エリア内にいること、周期的報告または動きイベント報告)と、LDRレファレンス番号と、H−GMLC142アドレスと、提供される場合に報告PLMNのオプションのリストと、所在推定値が必要とされるケースにおいて任意の要求されるQoSとを含むものであるメッセージ、例えば、LCS周期的−トリガ呼出(LCS Periodic-Triggered Invoke)メッセージをステージ9でUE102へ送る。
[0056] ステージ10では、UE102がステージ9で受信された要求に従って周期的およびトリガ所在特定をサポートし、要求をサービスするためのリソースを現在有している場合に、周期的およびトリガ所在特定要求がUE102によって承認されてUE102においてアクティブ化されたことを確認する確認応答をUE102がMME131へ送る。そうでなければ、UE102は、適切な誤り要因を伴うリターン誤り応答(a return error response)をMME131へ送り得る。ステージ9でのLCS周期的−トリガ呼出メッセージとステージ10での任意の確認応答は、3GPP TS24.080において定義される通りであり得る。
[0057] ステージ11では、UE102が周期的およびトリガ所在特定要求をサポートできない場合に、LDRレファレンス番号およびH−GMLC142アドレスを含むメッセージ、例えば、加入者所在特定報告メッセージが、適切な誤り要因を伴って、MME131によってV−GMLC132へ返され得る。そうでなければ、UE102がステージ10での周期的およびトリガ所在特定要求のサポートを確認する場合に、イベント報告がUE102においてアクティブ化されたことを示し、ステージ3で受信されたLDRレファレンス番号およびH−GMLC142アドレスを含むメッセージ、例えば、加入者所在特定報告メッセージがステージ11の一部としてMME131によってV−GMLC132へ返され得る。所在推定値が(例えば、ステージ3で示されたように)後続のイベント報告のために必要とされる場合、MME131は、UE102の現在の所在地を取得し(例えば、後述されるステージ15〜17でのように)得るとともに、V−GMLC132へ送られるメッセージ内に所在推定値を含め得る(例えば、そしてこのV−GMLC132は、MME131に確認応答し得る)。ステージ11の一部として、V−GMLC132はそれから、周期的およびトリガ所在特定要求がUE102においてアクティブ化されたかどうかを通知するために、LCSサービス応答をLCSクライアント160へH−GMLC142およびR−GMLC152を介して返す。H−GMLC142がステージ11の一部としてLCSサービス応答をR−GMLC152へ返すとき、H−GMLC142によって割り当てられたLDRレファレンス番号とH−GMLC142アドレスとが含まれ得、R−GMLC152は、ステージ11の一部としてLCSサービス応答において、LCSクライアント160へLDRレファレンス番号を転送し得る。LCSクライアント160はそれから、他のエンティティ(例えば、LCSクライアント160のユーザ)へ応答を返し得る(図2には図示せず)。V−GMLC132、H−GMLC142および/またはR−GMLC152はまた、ステージ11の一部として要求についての課金情報(charging information)を記録し得る。ステージ11に続いて、MME131およびV−GMLC132は、任意の状態情報を含む要求のための全てのリソースを解放し得る。ステージ11について上述されたアクティブ化インジケーションを有するLCSサービス応答および加入者所在特定報告メッセージは各々、2つの中間応答をLCSクライアントへネットワークによって返すことを備える第1の機能について以前に言及された2つの応答のうちの第2のものに対応し得(例えば、そして所在特定(または所在特定イベント)報告がUE102においてスタートしたことをLCSクライアント160に確認し得)ることに留意されたい。ステージ11での加入者所在特定報告メッセージと関連する確認応答メッセージとは、3GPP TS29.172においてEPC LCSプロトコル(ELP)について定義される通りであり得る。
[0058] ステージ12では、エリアイベントまたは動きイベントについて、UE102が、ステージ9で受信された最大イベントサンプリング間隔以下の間隔で、要求されたイベント(またはトリガイベント)をモニタする。最大イベントサンプリング間隔がステージ9で受信されなかった(例えば、ステージ1でLCSクライアント160によって、またはステージ2の一部としてH−GMLC142によって含まれないことに起因して)場合、UE102は、デフォルトの最大イベントサンプリング間隔を使用し得る。ステージ12での最大イベントサンプリング間隔の使用は、最大イベントサンプリング間隔を備え以前に説明された第3の機能に対応し得るもので、以前に説明されたようなイベントモニタリングのためのUE102の電力消費および/またはバッテリ消費の制限または低減と、イベントを検出する際の最大遅延に対する制限とを可能にし得る。イベント(またはトリガイベント)は、次の:(i)要求されたエリアイベント(例えば、エリアに入ること、エリアから去ること、またはエリア内にいること)あるいは要求された動きイベントがUE102によって検出され、ステージ14での最後の報告から最小報告間隔(ステージ9で含まれている場合)が経過したこと(これが第1のイベントでない場合)、(ii)要求された周期的所在特定イベントが生じたこと、または(iii)エリアイベントまたは動きイベントのための最大報告間隔が満了したこと、のうちのいずれかが生じたときにUE102によって検出され得る。代替の(iii)と、ステージ13〜24についてさらに述べられるようなその後続の報告とに対応するイベントトリガは、トリガイベントを求める周期的およびトリガ所在特定要求のための最大報告間隔を備える現在のプロシージャの第2の機能について以前に説明されたイベント報告をサポートし得、周期的およびトリガ所在特定報告がUE102において依然としてアクティブであるかどうかをネットワークエンティティ(例えば、R−GMLC152およびH−GMLC142)とLCSクライアント160とが決定することを可能にし得る。
[0059] イベントトリガがステージ12でUEによって検出されると、ステージ9で受信された報告PLMNのオプションのリストにおけるPLMNに、あるいは報告PLMNのリストが提供されないか、またはUE102が報告PLMNのオプションのリストをサポートしない場合に当初のサービングPLMNに、UE102が(例えば、RAN120を使用して)登録できたら、UE102がステージ13に進む。UE102が許可されたPLMNに登録できない場合、UE102は、許可されたPLMNがイベントを報告するためにアクセスされ得るまで、あるいは周期的およびトリガ所在特定要求がLCSクライアント160による取り消し、UE102による取り消し、または報告のための許容された持続時間の満了に起因して終了するのを待ち得る。UE102がエリアイベントの発生を報告するために異なるサービングPLMNを使用する場合、UE102は依然として、当初のサービングPLMNについてのセルIDおよび/またはTAを包含する当初のサービングPLMN(例えば、この例ではVPLMN EPC130)によって提供されるターゲットエリアを使用し続け得ることに留意されたい。許可されたPLMNのみを使用するという制限は、UE102によるPLMN選択に影響を及ぼさないことがあり得る。
[0060] ステージ13で、UE102がアイドル(例えば、ECM−IDLE)状態にある場合、UE102は、サービングMME131へのRAN120を介したシグナリング接続を取得するために、UEのトリガサービス要求または接続再開を(例えば、3GPP TS23.401において定義されるように)行い得る。ステージ13〜24についてのMME131およびV−GMLC132は、ステージ1〜11についてのMME131およびV−GMLC132とは異なり得るが、依然としてVPLMN EPC130に属し得る。周期的およびトリガ所在特定要求の他の例において(図2には図示せず)、UE102は、ステージ13でVPLMN EPC130とは異なる他のPLMN EPCにアタッチし得、このケースにおいて、ステージ13〜24について図2に示されるMME131、V−GMLC132およびE−SMLC133は、この他のPLMNのためのMME、V−GMLCおよびE−SMLCによって置き換えられ得る。例えば、UE102は、RAN126を介してシステムアーキテクチャ100内のVPLMN EPC134にアタッチし得、このケースにおいて、ステージ13〜24について図2に示されるMME131、V−GMLC132およびE−SMLC133は、それぞれMME135、V−GMLC137およびE−SMLC136によって置き換えられ得る。他のPLMNへのそのようなアタッチメントは、UE102がステージ12に続いてVPLMN EPC130にアクセスできない(例えば、UE102がRAN120のカバレッジ内にない)が、他のPLMNにアクセスすることが可能である(例えば、RAN126のカバレッジ内にあることに起因してVPLMN EPC134にアクセスすることが可能である)場合に生じ得る。
[0061] ステージ14で、UE102は、遅延された周期的およびトリガ所在特定要求についてのイベント報告を示すLCSモバイル発信所在特定要求(MO−LR:Mobile Originated Location Request)呼出メッセージをMME131へ送り得る。LCS MO−LR呼出メッセージは、報告されるイベントのタイプ(例えば、エリアに入ること、エリアから去ること、エリア内にいること、周期的イベント、動きイベント、または最大報告間隔の満了)、LDRレファレンス番号、H−GMLC142アドレス、および所在推定値が必要とされるかどうかを含み得る。所在推定値が(例えば、周期的所在特定イベントのために、またはLCSクライアント160によって要求されるならばエリアイベントまたは動きイベントのために)必要とされるとき、UE102は、ステージ9で受信された任意のQoS、並びに所在推定値がUE102に対して現在利用可能であれば所在推定値を含み得る。UE102はまた、周期的およびトリガ所在特定要求が今やUE102において終了されているかどうかを(例えば、報告持続時間の満了に起因して、または1つのイベント報告しか要求されなかったことから)示し得る。ステージ9で要求されたときのステージ14でのUE102による所在推定値の提供は、いくつかの態様において、エリアイベントまたは動きイベントのための最大報告間隔の満了に対応するイベントに適用され得ることに留意されたい。ステージ14で送られるLCS MO−LR呼出メッセージと、ステージ18について後述されるLCS MO−LRリターン結果メッセージとは、3GPP TS24.080において定義される通りであり得る。
[0062] 最大報告間隔の満了時またはその前にUE102がステージ14でLCS MO−LR呼出メッセージを送らないシナリオ(例えば、UE102が、電源オフにされた、またはステージ12に続いてVPLMN EPC130または他の許容されたPLMNにアクセスできないことから)において、LCSクライアント160、H−GMLC142またはR−GMLC152のうちの1つまたは複数は、最大報告間隔より前に応答しないことに起因して、UE102がもはや周期的およびトリガMT−LRをサポートできないと決定し得る。このシナリオでは(図2には図示せず)、LCSクライアント160、H−GMLC142および/またはR−GMLC152が、例えば、以下に図3および4について説明されるように、周期的およびトリガ所在特定要求を取り消し得る。
[0063] 図2に戻り、所在推定値がステージ14で必要とされることをUE102が示す場合、MME131は、ステージ15でE−SMLC133へUE102についての所在特定要求メッセージを送ることによって、UE102の所在特定を仕向け得る。E−SMLC133はそれから、ここで以前に説明されたように制御プレーン所在特定ソリューションを使用して、ステージ16でUE102についての所在地を取得し得る。例えば、E−SMLC133は、ステージ16でUE102と測位プロトコルメッセージ(例えば、3GPP TS.36.355において定義されるLTE測位プロトコル(LPP)についてのメッセージ)を交換し得る(図2には図示せず)、および/またはステージ16でeNB122のような、RAN120内のUE102のためのサービングeNBと(例えば、3GPP 36.455において定義されるLPP A(LPPa)プロトコルについての)測位プロトコルメッセージを交換し得る(図2には図示せず)。測位プロトコルメッセージは、MME131を介して、および(例えば、LPPメッセージについて)RAN120を介して交換され得る。E−SMLC133は、所在特定測定値(例えば、A−GNSS、OTDOA、E−CIDまたはWLAN測位のための)を要求してUE102から受信するために測位プロトコルメッセージ(例えば、LPPメッセージ)を使用し得る、および/または所在特定測定値(例えば、E−CID測位のための)を要求してUE102のためのeNB122のようなサービングeNBから受信するために測位プロトコルメッセージ(例えば、LPPaメッセージ)を使用し得る。E−SMLC133はまた、UE102が所在特定測定値(例えば、A−GNSS、OTDOA、E−CIDまたはWLAN測位のための)を取得して、できる限りこれら所在特定測定値から所在推定値を計算することを可能にするのを助けるための支援データをUE102に提供するために測位プロトコルメッセージ(例えば、LPPメッセージ)を使用し得る。E−SMLC133はそれから、ステージ17で、受信された所在特定測定値からUE102についての所在推定値を(例えば、A−GNSS、OTDOA、E−CIDまたはWLAN位置決め方法に従って)決定(または検証)し得るとともに、この所在推定値をMME131へ返し得る。所在推定値がステージ14でUE102によって提供される場合、ステージ15〜17が(例えば、MME131における構成情報に依存して)MME131によって省略され得たり、またはMME131がステップ15〜17を行い得たりし、ステージ15でE−SMLC133へ送られる所在特定要求内に、ステージ14でUE102によって提供される所在推定値を含め得る。
[0064] ステージ18で、MME131は、所在特定イベント報告が送られることになることを確認するMO−LRリターン結果メッセージをUE102へ送る。MME131が所在特定イベント報告を送ることができない場合(例えば、この能力がMME131によってサポートされないことによって)、MO−LRリターン誤りが、UE102へ代わりに返され得る(図2には図示せず)。UE102はそれから具体定義された数(implementation defined number)のそのようなMO−LRリターン誤りが受信された後に、周期的およびトリガ所在特定プロシージャを終了し得る。
[0065] MME131が所在特定イベント報告を送ることが可能であると想定すると、それからステージ19で、MME131は、同じネットワーク内(例えば、VPLMN EPC130内)のV−GMLC132を選択し、報告されるイベント(または所在特定イベント)のタイプ(例えば、エリアに入ること、エリアから去ること、エリア内にいること、周期的イベント、動きイベント、または最大報告間隔の満了)のインジケーション、LDRレファレンス番号、H−GMLC142アドレス、ステージ14で受信されるか、またはステージ15〜17で取得される任意の所在推定値、およびオプションで所在推定値のために使用される測位方法に関する情報を伴うメッセージ、例えば、加入者所在特定報告メッセージをV−GMLC132へ送る。MME131はまた、UE102のIMSIまたはMSISDNを含み得るとともに、周期的およびトリガMT−LRが今やUE102において終了されているかどうかを示し得る(例えば、ステージ14でUE102によってそのように示される場合に)。
[0066] ステージ20で、V−GMLC132はMME131へ確認応答メッセージを送り、MME131は課金情報を記録し得る。ステージ19での加入者所在特定報告メッセージとステージ20での確認応答メッセージは、ELPプロトコルについて定義される通りであり得る。
[0067] ステージ21で、V−GMLC132は、ステージ19で受信されたH−GMLC142アドレスによって識別されるようなH−GMLC142へ、ステージ19で受信された情報を転送し得る。V−GMLC132は、課金情報を記録し得る。
[0068] ステージ22で、H−GMLC142は、ステージ21で受信されたメッセージが適用される所在特定要求を、ステージ21で受信されたLDRレファレンス番号および/またはIMSIあるいはMSISDNを使用して識別する。H−GMLC142はまた、ステージ22でプライバシーチェックを行い得る(例えば、ステージ21で受信された情報をステージ23でLCSクライアント160へ転送するかどうかを決定し得る)。
[0069] ステージ23で、H−GMLC142は、R−GMLC152へLCSサービス応答においてV−GMLC132から受信された情報を転送する。UE102が所在特定要求の終了を示す場合、周期的およびトリガMT−LR所在特定要求は、H−GMLC142において完了し得る。H−GMLC142は、課金情報を記録し得る。
[0070] ステージ24で、R−GMLC152は、LCSクライアント160へイベント報告と任意の包含される所在推定値とを転送する。LCSクライアント160はそれから、他のエンティティ(例えば、LCSクライアント160のユーザ)へイベント報告と任意の包含される所在地とを転送し得る(図2には図示せず)。UE102が周期的およびトリガMT−LR所在特定要求の終了を示す場合、所在特定要求は、R−GMLC152において完了し得る。R−GMLC152は、課金情報を記録し得る。R−GMLC152がH−GMLC142と同じときにステージ23が省略され得、H−GMLC142がV−GMLC132と同じときにステージ21が省略され得ることに留意されたい。
[0071] ステージ25では、UE102がステージ18に続いて所在特定要求を終了しなかった場合、UE102が、ステージ12の時点で要求されたイベントについてモニタし続け得るとともに、要求された持続時間の満了まで、あるいはUE102またはLCSクライアント160が他の理由により報告を終了するまで、ステージ13〜24の時点で要求されたイベントの各発生を報告し得る。
[0072] 図3は、取り消しがLCSクライアント160によって要求されたときに周期的およびトリガ所在特定を求める遅延された所在特定要求を取り消すためのプロシージャを例示するシグナリングフロー300を示している。周期的およびトリガMT−LRがシグナリングフロー200について述べたようにUE102について成功裏にスタートされ、シグナリングフロー200の1〜7またはステージ1〜11およびことによるとステージ12〜24のいくつかの発生が既に成功裏に行われていることが、シグナリングフロー300について想定される。
[0073] シグナリングフロー300におけるステージ1で、LCSクライアント160は、以前に要求された周期的およびトリガMT−LR所在特定要求の取り消しを要求する。(例えば、シグナリングフロー200のステージ7またはステージ11の時点で)LCSクライアント160へR−GMLC152によって送られた以前のLCSサービス応答内に含まれたLDR(または他の)レファレンス番号は、どちらの進行中の所在特定要求が取り消されるべきかを示すために、シグナリングフロー300のためのステージ1で送られる要求内に含まれ得る。
[0074] ステージ2で、R−GMLC152は、LDRレファレンス番号を含む取消要求をH−GMLC142へ送る。いくつかのシナリオでは(図3には図示せず)、例えば、長い期間にわたる所在特定報告の不在から、所在特定要求がUE102によって終了されていることがあり得るとR−GMLC152が推論するときはいつでも、R−GMLC152はそれ自体が、取り消しを開始し得る。
[0075] ステージ3で、H−GMLC142は、UE102に対する現在のVPLMNについてクエリするために、UE102のIMSIまたはMSISDNを有するメッセージ(例えば、SEND_ROUTING_INFO_FOR_LCSメッセージ)をHLR/HSS144へ送り得る。これは、UE102が当初のVPLMN EPC130によってまたは当初のMME131によってもはやサービングされていない場合に必要とされ得る。
[0076] ステージ4で、HLR/HSS144は、UE102についての現在のサービングMME131アドレスとV−GMLC132アドレスとを返す。ステージ4でHLR/HSS144によって示されるMME131およびV−GMLC132は、周期的およびトリガMT−LRが第1にスタートされたときに、シグナリングフロー200におけるステージ1〜11のために使用される当初のMME131およびV−GMLC132とは異なり得ることに留意されたい。
[0077] ステージ5で、H−GMLC142は、R−GMLC152から受信されたLDRレファレンス番号、H−GMLC142アドレス、サービングMME131アドレス(例えば、ステージ4でHLR/HSS144から受信される)、およびことによるとUE102についてのIMSIまたはMSISDNを有するLCS取消サービス要求(LCS Cancel Service Request)をV−GMLC132へ転送する。いくつかのシナリオにおいて(図3には図示せず)、H−GMLC142はそれ自体が取消プロシージャを開始し得る(例えば、LCSクライアント160がUE102についてのイベントおよび所在特定報告を受信することをもはや認めない方式でH−GMLC142内に記憶されたUE102についてのプライバシープロファイルが変更されたとき)。
[0078] ステージ6で、V−GMLC132は、遅延された所在特定要求の取り消しを示すとともに、ステージ5でH−GMLC142から受信されたLDRレファレンス番号およびH−GMLC142アドレス(およびことによるとUE102のIMSIまたはMSISDN)を含むメッセージ、例えば、加入者所在提供要求メッセージをサービングMME131へ送る。V−GMLC132は、V−GMLC132が所在特定要求を(例えば、シグナリングフロー200に従って)確立することに関与しなかったときであっても、所在特定取消を転送し得る。ステージ6での加入者所在提供要求メッセージとステージ10について後述される加入者所在提供確認応答メッセージとは、EPCプロトコルについて定義される通りであり得る。
[0079] ステージ7で、UE102が現在連絡可能でない場合(例えば、eDRXサイクル中、またはPSMにあるとき)、MME131は、UE102が連絡可能になるまで待ち得る。UE102が連絡可能になると、UE102がアイドル状態(例えば、ECM−IDLE状態)にある場合に、MME131がページング、認証および暗号化を行う。
[0080] ステージ8で、MME131は、LDRレファレンス番号およびオプションでH−GMLC142アドレスを含むLCS周期的位置特定取消要求メッセージをUE102へ送る。
[0081] ステージ9で、UE102は、周期的およびトリガ所在特定イベント報告を停止するとともに、LCS周期的所在特定取消確認応答(LCS Periodic Location Cancellation request)メッセージをMME131へ返す。LCS周期的所在特定取消確認応答を返すことは、所在特定プロシージャが取り消されたことの知識をUE102が持たないときであっても適用され得る(例えば、UE102がプロシージャ中に電力オフにされた場合)。ステージ8でのLCS周期的所在特定取消要求とステージ9でのLCS周期的所在特定取消確認応答メッセージは、3GPP TS24.080において定義される通りであり得る。
[0082] ステージ10で、MME131は、オプションでLDRレファレンス番号およびH−GMLC142アドレスと共に取消確認応答をV−GMLC132へ送る(例えば、加入者所在提供確認応答メッセージ内で)。ある態様では、MME131がステージ7〜9を行えなかった場合に(例えば、UE102によるMME131またはVPLMNの変更に起因して、またはシグナリングフロー200におけるステージ8〜11でMME131によって周期的およびトリガMT−LRがUE102において全くアクティブ化されなかったことから)、MME131が、適切な誤り要因を伴う誤り応答(例えば、加入者所在提供誤り応答メッセージ)を返し得る。この態様において、V−GMLC132はそれから、適用可能ならば異なるMME131または異なるPLMNで取り消しを再試行し得るH−GMLC142へ誤りを返す。
[0083] ステージ11で、V−GMLC132は、オプションでLDRレファレンス番号およびH−GMLC142アドレスを伴い、LCS取消サービス応答(Cancel Service Response)メッセージをH−GMLC142へ送る。
[0084] ステージ12で、H−GMLC142は、オプションでLDRレファレンス番号を伴う、LCS取消サービス応答メッセージをR−GMLC152へ送る。
[0085] ステージ13で、R−GMLC152は、LCS取消サービス応答をLCSクライアント160へ送る。
[0086] 図4は、取り消しがUE102によって要求されたときに周期的およびトリガ所在特定を取り消すためのプロシージャを例示するシグナリングフロー400を示している。ネットワークエンティティ(例えば、H−GMLC142、V−GMLC132またはMME131)が周期的およびトリガ所在特定を取り消す場合、シグナリングフロー300について上述されたプロシージャが、UE102に対する周期的およびトリガ所在特定を取り消すために使用され得るのに対して、シグナリングフロー400についてのプロシージャは、LCSクライアント160に対する周期的およびトリガ所在特定を取り消すために使用され得る。周期的およびトリガMT−LRがシグナリングフロー200について述べたようにUE102について成功裏にスタートされ、およびシグナリングフロー200のステージ1〜11およびことによるとステージ12〜24のいくつかの発生が既に成功裏に行われていることが、シグナリングフロー400について想定される。
[0087] シグナリングフロー400におけるステージ1で、UE102は、シグナリングフロー200のステージ9で受信された報告PLMNのオプションのリスト内のPLMNに、あるいは報告PLMNのオプションのリストがUE102に提供されなかった場合またはUE102が報告PLMNのオプションのリストをサポートしない場合に、シグナリングフロー200に対する当初のサービングPLMN(例えば、VPLMN EPC130)に、UE102が(例えば、RAN120を介して)登録されるか、またはUE102がそれに登録できるまで、待つ。UE102がアイドル状態(例えば、ECM−IDLE状態)にある場合、UE102は、サービングMME131へのシグナリング接続を取得するために、UEのトリガサービス要求または接続再開を(例えば、3GPP TS23.401において定義されるように)行い得る。図4に示されるサービングMME131、RAN120およびV−GMLC132は、シグナリングフロー200におけるステージ1〜11で周期的およびトリガ所在特定を確立するために使用されるMME131、RAN120およびV−GMLC132とは異なり得ることに留意されたい。
[0088] ステージ2で、UE102は、周期的およびトリガ所在特定のための遅延されたMT−LRの取り消しのために、サービングMME131へLCS MO−LR呼出メッセージを送る。このメッセージは、シグナリングフロー200におけるステージ9でUE102によって受信されるLDRレファレンス番号およびH−GMLC142アドレスおよび終了要因(a termination cause)(例えば、加入者がプロシージャを終了することを示す)を含む。
[0089] ステージ3で、取消要求はMME131からV−GMLC132へ送られ得るとともに、H−GMLC142アドレス、LDRレファレンス番号、およびUE102のアイデンティティ(例えば、IMSIまたはMSISDN)を含み得る。V−GMLC132は、例えば、MME131における構成情報に基づいて、MME131によって決定され得る。
[0090] ステージ4〜6で、取消要求は、LCSクライアント160にサービングするH−GMLC142、R−GMLC152へ転送され、最終的にLCSクライアント160へ転送され得る。
[0091] ステージ7〜10で、LCSクライアント160からの応答は、取り消しを確認応答するためにMME131へ返送される(transferred back)。
[0092] ステージ11で、MME131は、LCS MO−LRリターン結果メッセージ内でUE102へ確認応答を返す。ステージ2で送られるLCS MO−LR呼出メッセージと、ステージ11で送られるLCS MO−LRリターン結果メッセージとは、3GPP TS24.080において定義される通りであり得る。
[0093] シグナリング200においてUE102についての周期的およびトリガ所在特定要求を開始することと、シグナリングフロー300および400においてUE102についての進行中の周期的およびトリガ所在特定要求を取り消すこととの先行例は、図1の例証的なシステムアーキテクチャ100に基づくもので、RAN120とRAN126との両方は、NB−IoTまたはLTE RATを使用してUE102へのワイヤレスアクセスを提供し、VPLMN EPC130とVPLMN EPC134との両方はそれぞれRAN120とRAN126とを使用してUE102のためのE−UTRANアクセスをサポートする。しかしながら、シグナリングフロー200、300および400と類似または同一のシグナリングフローが、他のRATおよび他のネットワークに対して可能であり得る。1つの実例的な具体例では、図1におけるRAN120およびRAN126が各々、NRまたは5Gに従ってUE102へのワイヤレスアクセスを提供する次世代RAN(NG−RAN:a Next Generation RAN)によって置き換えられ得る。この具体例において、VPLMN EPC130およびVPLMN EPC134は各々、5Gコアネットワーク(5GC:5G Core Network)によって置き換えられ得、ここにおいて、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF:an Access and Mobility Management Function)は、MME131、131#および135の各々を置き換え得、所在管理機能(LMF:a Location Management Function)は、E−SMLC133、133#および136の各々を置き換え得、およびV−GMLC132、132#および137は、置き換えられないままであり得るか、または同様の機能を行う同様の名称のエンティティによって置き換えられ得る。シグナリングフロー200、300および400と類似またはほぼ同一のシグナリングフローは、それから、これらシグナリングフローにおけるMME131、131#または135への各レファレンスをAMFへのレファレンスと置き換えること、E−SMLC133、133#または136への各レファレンスをLMFへのレファレンスと置き換えること、およびeNB(例えば、eNB122または124)への各レファレンスをgNBへのレファレンスと置き換えることによって、作成され得る。シグナリングフロー200、300および400に類似したシグナリングフローはまた、これらシグナリングフローにおけるMME131、131#または135への各レファレンスをLMFへのレファレンスと置き換えること、E−SMLC133、133#または136への各レファレンスをLMF(MMEを置き換えるのと同じLMFであり得る)へのレファレンスと置き換えること、シグナリングフロー200におけるステージ15および17を取り除くこと(LMFが、シグナリングフロー200においてMMEについて説明されたいくつかの機能を行うことを可能にするために)、およびeNB(例えば、eNB122または124)への各レファレンスをgNBへのレファレンスと置き換えることによって、作成され得る。修正されたシグナリングフローは、UEがNB−IoTまたはLTEを使用するというよりはむしろNRを使用するワイヤレスアクセスを有するときに、UE102についての周期的およびトリガ所在特定を行うためのプロシージャを定義し得る。
[0094] 図5は、ターゲットユーザ機器(例えば、UE102)についての周期的およびトリガ所在特定サービスを行う方法を例示するプロセスフロー500を示している。プロセスフロー500は、第1のネットワークエンティティによって行われ得る。第1のネットワークエンティティは、MME(例えば、システムアーキテクチャ100内のMME131、MME131#またはMME135)、AMF、またはLMFのうちの任意のものであり得る。以下のプロセスフロー500の説明では、AMFまたはLMFによって行われるアクションへのレファレンスが、5GCへのNG−RANを介したUE102のNRワイヤレスアクセスへの適用可能性について上述されたように修正されたシグナリングフロー200における1つまたは複数のステージに対応し得る。
[0095] プロセスフロー500は、第1のネットワークエンティティが、ターゲットユーザ機器(例えば、UE102)についての周期的およびトリガ所在特定要求を第2のネットワークエンティティから受信するブロック502でスタートし得る。第2のネットワークエンティティは、ゲートウェイモバイル所在特定センター(GMLC)であり得る。例えば、第2のネットワークエンティティはV−GMLC(例えば、V−GMLC132)またはH−GMLC(例えば、H−GMLC142)であり得、ブロック502はシグナリングフロー200におけるステージ3に対応し得る。周期的およびトリガ所在特定要求は例えば、加入者所在提供要求メッセージに対応し得る。
[0096] ブロック504で、第1のネットワークエンティティは、周期的およびトリガ所在特定要求が受信され承認されたことを示す第1の応答を第2のネットワークエンティティへ送信する。第1の応答は例えば、加入者所在提供確認応答メッセージに対応し得、ブロック504はシグナリングフロー200におけるステージ4に対応し得る。
[0097] ブロック506で、第1のネットワークエンティティは、ターゲットユーザ機器が現在連絡可能な状態にない場合に、ターゲットユーザ機器がワイヤレスネットワーク(例えば、VPLMN EPC130およびRAN120)と連絡可能な状態になるのを待つ。例えば、ブロック506は、シグナリングフロー200におけるステージ8の一部に対応し得る。
[0098] ブロック508で、第1のネットワークエンティティは、ターゲットユーザ機器とのシグナリング接続を確立する。シグナリング接続は、ナローバンドモノのインターネット(NB−IoT)無線アクセスタイプ(RAT)、ロングタームエボリューション(LTE)RAT、または新無線(NR)RATを使用してターゲットユーザ機器と確立され得る。ブロック508は、シグナリングフロー200におけるステージ8の一部に対応し得る。
[0099] ブロック510で、第1のネットワークエンティティは、ターゲットユーザ機器へ周期的およびトリガ所在特定要求を送信する。ブロック510でターゲットユーザ機器へ送信される周期的およびトリガ所在特定要求は、シグナリングフロー200のステージ9について述べたように、所在特定報告イベントのタイプと、最大報告間隔、最小報告間隔、および最大イベントサンプリング間隔のうちの少なくとも1つとを備え得る。所在特定報告イベントのタイプはさらに、シグナリングフロー200のステージ9について述べたたように、エリアに入ること、エリアから去ること、エリア内にいること、周期的報告または動きイベント報告のうちの少なくとも1つを備え得る。ブロック510は、シグナリングフロー200におけるステージ9に対応し得る。
[00100] ブロック512において、第1のネットワークエンティティは、周期的およびトリガ所在特定要求がターゲットユーザ機器によって承認されたことを示す確認をターゲットユーザ機器から受信する。ブロック512は、シグナリングフロー200におけるステージ10に対応し得る。
[00101] ブロック514で、第1のネットワークエンティティは、周期的およびトリガ所在特定要求がターゲットユーザ機器においてアクティブ化されたことを示す第2の応答を第2のネットワークエンティティへ送信する。第2の応答は例えば、加入者所在特定報告であり得、ブロック514はシグナリングフロー200におけるステージ11の一部に対応し得る。
[00102] 第1のネットワークエンティティは後に、例えば、シグナリングフロー200におけるステージ14の時点で、イベントの検出を報告し、オプションで所在推定値を提供するために、ターゲットユーザ機器から所在特定報告を受信し得る。第1のネットワークエンティティはそれから、ターゲットユーザ機器についての所在推定値を取得し得る(例えば、シグナリングフロー200におけるステージ15〜17の時点でE−SMLC133から)。第1のネットワークエンティティはまた、第2のネットワークエンティティへ所在特定報告を送信し、および取得されたあらゆる所在推定値を含め得る。
[00103] 第1のネットワークエンティティは後に、例えば、シグナリングフロー200のステージ12〜14について述べたように、所在特定報告イベントが最大報告間隔中にターゲットユーザ機器によって検出されないときにターゲットユーザ機器から所在特定報告を受信し得る。第1のネットワークエンティティはそれから、第2のネットワークエンティティへ所在特定報告を送信し得る。所在特定報告は、周期的およびトリガ所在特定がターゲットユーザ機器において依然としてアクティブであることを(例えば、LCSクライアント160のようなLCSクライアントにおよび/または第2のネットワークエンティティに)示し得る。
[00104] ある態様において、ブロック504で送信される第1の応答は、例えば、ターゲットユーザ機器が第1のネットワークエンティティから現在連絡可能でない場合に、ターゲットユーザ機器が次に連絡可能になるまでの予期される時間間隔または最大時間間隔のインジケーションを含み得る。例えば、予期される時間間隔または最大時間間隔は、外部クライアント(例えば、LCSクライアント160)に、外部クライアントがどれだけ待つことを予期すべきかを、周期的およびトリガ所在特定要求がブロック514でターゲットユーザ機器においてアクティブ化されたとして示されるまで、示し得る。ある態様において、ブロック504で送信される第1の応答は、またあるいは代わりに、例えば、第1のネットワークエンティティにおいて利用可能である場合に、ターゲットユーザ機器についての最後の既知の所在地を含み得る。
[00105] 図6は、第1のエンティティにおけるターゲットユーザ機器(例えば、UE102)についての周期的およびトリガ所在特定サービスを行う他の方法を例示するプロセスフロー600を示している。プロセスフロー600を行う第1のエンティティは、LCSクライアント(例えば、システムアーキテクチャ100内のLCSクライアント160)あるいはR−GMLC(例えば、R−GMLC152)、H−GMLC(例えば、H−GMLC142)またはV−GMLC(例えば、V−GMLC132)のようなGMLCであり得る。
[00106] プロセスフロー600は、ブロック602でスタートし得、ここで、第1のエンティティは、ターゲットユーザ機器(例えば、UE102)についての周期的およびトリガ所在特定要求を第2のエンティティから受信する。第2のエンティティは、GMLC、LCSクライアント、またはユーザであり得る。例えば、第1のエンティティがR−GMLC(例えば、R−GMLC152)またはH−GMLC(例えば、H−GMLC142)である場合、第2のエンティティはLCSクライアント(例えば、LCSクライアント160)であり得、ブロック602はシグナリングフロー200におけるステージ1に対応し得る。第1のエンティティがH−GMLC(例えば、H−GMLC142)またはV−GMLC(例えば、V−GMLC132)である場合、第2のエンティティは各ケースにおいてそれぞれR−GMLC(例えば、R−GMLC152)またはH−GMLC(例えば、H−GMLC142)であり得、ブロック602はシグナリングフロー200におけるステージ2の一部に対応し得る。第1のエンティティがLCSクライアント(例えば、LCSクライアント160)である場合、第2のエンティティはLCSクライアントのユーザであり得る。
[00107] ブロック604で、第1のエンティティは第3のエンティティへブロック602で受信されたターゲットユーザ機器についての周期的およびトリガ所在特定要求を送信する。第1のエンティティがLCSクライアント(例えば、LCSクライアント160)である場合、第3のエンティティはR−GMLC(例えば、R−GMLC152)またはH−GMLC(例えば、H−GMLC142)のようなGMLCであり得、ブロック604はさらにシグナリングフロー200におけるステージ1に対応し得る。第1のエンティティがR−GMLC(例えば、R−GMLC152)またはH−GMLC(例えば、H−GMLC142)である場合、第3のエンティティは各ケースにおいてそれぞれH−GMLC(例えば、H−GMLC142)またはV−GMLC(例えば、V−GMLC132)であり得、ブロック604はシグナリングフロー200におけるステージ2の一部に対応し得る。第1のエンティティがV−GMLC(例えば、V−GMLC132)である場合、第3のエンティティはMME(例えば、MME131)、AMFまたはLMFであり得、ブロック604はシグナリングフロー200におけるステージ3に対応し得る。
[00108] ブロック606で、第1のエンティティは、周期的およびトリガ所在特定要求がターゲットユーザ機器に対するサービングネットワークエンティティによって受信され承認されたことを示す第1の応答を第3のエンティティから受信する。第1の応答は、例えば、要求をサポートするための能力および意図を確認し得るが、所在特定報告がターゲットユーザ機器においてアクティブ化されたこと、またはターゲットユーザ機器が必然的に要求をサポート可能になることを確認しないことがあり得る。サービングネットワークエンティティは、MME(例えば、シグナリングフロー200におけるMME131)、AMFまたはLMFであり得る。第1のエンティティがLCSクライアント(例えば、LCSクライアント160)である場合、ブロック606はシグナリングフロー200におけるステージ7に対応し得る。第1のエンティティがR−GMLC(例えば、R−GMLC152)である場合、ブロック606はシグナリングフロー200におけるステージ6に対応し得る。第1のエンティティがH−GMLC(例えば、H−GMLC142)である場合、ブロック606はシグナリングフロー200におけるステージ5に対応し得る。第1のエンティティがV−GMLC(例えば、V−GMLC132)である場合、ブロック606はシグナリングフロー200におけるステージ4に対応し得る。
[00109] ブロック608で、第1のエンティティは第2のエンティティへ第1の応答を送信する。例えば、第1のエンティティがR−GMLC(例えば、R−GMLC152)である場合、ブロック608はシグナリングフロー200におけるステージ7に対応し得る。第1のエンティティがH−GMLC(例えば、H−GMLC142)である場合、ブロック608はシグナリングフロー200におけるステージ6に対応し得る。第1のエンティティがV−GMLC(例えば、V−GMLC132)である場合、ブロック608はシグナリングフロー200におけるステージ5に対応し得る。
[00110] ブロック610で、第1のエンティティは、周期的およびトリガ所在特定要求がターゲットユーザ機器においてアクティブ化されたことを示す第2の応答を第3のエンティティから受信する。第2の応答は、例えば、イベント報告がターゲットユーザ機器においてスタートしたことを確認し得る。ブロック610はシグナリングフロー200におけるステージ11の一部に対応し得る。
[00111] ブロック612で、第1のエンティティは第2のエンティティへ第2の応答を送信する。例えば、ブロック612はシグナリングフロー200におけるステージ11の一部に対応し得る。
[00112] 上述されたように、ターゲットユーザ機器は、ナローバンドモノのインターネット(NB−IoT)無線アクセスタイプ(RAT)、ロングタームエボリューション(LTE)RAT、または新無線(NR)RATを使用してサービングネットワークエンティティからアクセスされ得る。ブロック602で受信される周期的およびトリガ所在特定要求は、シグナリングフロー200のステージ1について述べたように、所在特定報告イベントのタイプと、最大報告間隔、最小報告間隔、および最大イベントサンプリング間隔のうちの少なくとも1つとを備え得る。所在特定報告イベントのタイプはさらに、シグナリングフロー200のステージ1について述べたように、エリアに入ること、エリアから去ること、エリア内にいること、周期的報告または動きイベント報告のうちの少なくとも1つを備え得る。
[00113] これもまた上述されたように、第2の応答は、ターゲットユーザ機器がサービングネットワークエンティティから連絡可能でないことによって引き起こされた遅延の後に、ブロック610で第3のエンティティから受信され得、ここで、サービングネットワークエンティティは、例えば、シグナリングフロー200のステージ8について述べたように、ターゲットユーザ機器が連絡可能になるのを待つ。
[00114] 第1のエンティティは後に、例えば、シグナリングフロー200におけるステージ19、21、23または24の時点で、所在推定値を含み得る、ターゲットユーザ機器によってイベントの検出を報告するための所在特定報告を第3のエンティティから受信し得る。第1のエンティティはそれから、第2のエンティティへ所在特定報告を転送し得るもので、何らかの所在推定値を含み得る。
[00115] 第1のエンティティはまた、あるいは代わりに、例えば、シグナリングフロー200のステージ12〜14について述べたように、後で所在特定報告イベントが最大報告間隔中にターゲットユーザ機器によって検出されないときに第3のエンティティから所在特定報告を受信し得る。第1のエンティティはそれから、第2のネットワークエンティティへ所在特定報告を送信し得る。第1のエンティティが最大報告間隔より長い間隔にわたって第3のエンティティから所在特定報告を受信しない場合、第1のエンティティは、周期的およびトリガ所在特定要求がターゲットユーザ機器においてもはやアクティブでないことがあり得ることを示す誤り報告を第2のエンティティへ送信し得る。第1のエンティティはまた、例えば、シグナリングフロー300および400において説明されるように、第2のエンティティへおよび/または第3のエンティティへ取消メッセージを送ることによって、周期的およびトリガ所在特定要求プロシージャを取り消し得る。
[00116] 図7は、ユーザ機器(例えば、UE102)において周期的およびトリガ所在特定要求を仕向けて行う方法を例示するプロセスフロー700を示している。ユーザ機器は、例えば、NB−IoT無線アクセス、LTE無線アクセスおよび/またはNR無線アクセスをサポートし得る。
[00117] プロセスフロー700はブロック702でスタートし得、ここで、ユーザ機器は第1のネットワークエンティティから周期的およびトリガ所在特定要求を受信する。周期的およびトリガ所在特定要求は、所在特定報告イベントのタイプと、最大報告間隔、最小報告間隔、および最大イベントサンプリング間隔のうちの少なくとも1つとを備え得る。ある態様において、所在特定報告イベントのタイプは、エリアに入ること、エリアから去ること、エリア内にいること、周期的報告または動きイベント報告のうちの少なくとも1つを備え得る。ブロック702はシグナリングフロー200におけるステージ9に対応し得る。
[00118] ブロック704で、ユーザ機器は、周期的およびトリガ所在特定要求が承認されたことを示す応答を第1のネットワークエンティティへ返す。ブロック704は、シグナリングフロー200におけるステージ10に対応し得る。
[00119] ブロック706で、ユーザ機器は、所在特定報告イベントが生じるかどうかを決定するために、所在特定報告イベントをモニタする。ある態様において、所在特定報告イベントが生じるかどうかを決定するために、ブロック706で所在特定報告イベントをモニタすることは、ブロック702で受信された最大イベントサンプリング間隔以下の間隔で所在特定報告イベントをモニタすることを備え得る。ブロック706はシグナリングフロー200におけるステージ12に対応し得る。
[00120] ブロック708で、ユーザ機器は、所在特定報告イベントが生じたときに、または所在特定報告イベントが最大報告間隔中に生じないときに、第2のネットワークエンティティへ所在特定報告を送信する。ブロック708はシグナリングフロー200におけるブロック14に対応し得る。
[00121] ある態様において、周期的およびトリガ所在特定要求はブロック702で受信され、所在特定報告はナローバンドモノのインターネット(NB−IoT)無線アクセスタイプ(RAT)、ロングタームエボリューション(LTE)RAT、または新無線(NR)RATを使用してブロック708で送信される。
[00122] ある態様において、第1のネットワークエンティティおよび第2のネットワークエンティティは各々、モビリティ管理エンティティ(MME)、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)、または所在管理機能(LMF)である。ある態様において、第1のネットワークエンティティは第2のネットワークエンティティと同じである。他の態様において、第1のネットワークエンティティは、第2のネットワークエンティティとは異なる。この他の態様において、第1のネットワークエンティティおよび第2のネットワークエンティティは、異なるネットワークに属し得る。
[00123] ある態様において、ブロック708で第2のネットワークエンティティへ所在特定報告を送信することは、以前の所在特定報告の送信からの最小報告間隔に少なくとも等しい間隔に続いて所在特定報告イベントが生じたときに、第2のネットワークエンティティへ所在特定報告を送信することを備える。
[00124] 図8は、UE102のハードウェア実施の例を例示する図である。UE102は、例えば、eNB122(図1に図示)のようなセルラトランシーバとワイヤレスに通信するためにワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)トランシーバ802を含み得る。UE102はまた、ローカルトランシーバとワイヤレスに通信するためにWLANトランシーバ804を含み得る。UE102はさらに、SPSシステム110(図1に図示)からSPS信号およびデータを受信するためのSPS受信機808を含み得る。UE102は、WWANトランシーバ802、WLANトランシーバ804および/またはSPS受信機808とともに使用され得る1つまたは複数のアンテナ806を含み得る。UE102は、カメラ、加速度計、ジャイロスコープ、電子コンパス、磁力計、気圧計、等のような1つまたは複数のセンサ810を含み得る。UE102はさらに、例えば、ユーザがUE102とインターフェースし得る、ディスプレイ、キーパッド、またはディスプレイ上の仮想キーパッドのような他の入力デバイスを含み得るユーザインターフェース812を含み得る。
[00125] UE102はさらに、1つまたは複数のプロセッサ814およびメモリ820を含み、それらは、バス816で互いに結合され得る。1つまたは複数のプロセッサ814およびUE102の他のコンポーネントは同様に、バス816、別個のバスで互いに結合され得るか、あるいは互いに直接接続され得るか、または前述の組み合わせであり得る。メモリ820は、1つまたは複数のプロセッサ814によって実行されると、ここに開示される技法を行うようにプログラムされた特殊用途コンピュータとしてこの1つまたは複数のプロセッサを動作させる実行可能コードまたはソフトウェア命令を包含し得る。
[00126] 図8に例示されるように、メモリ820は、1つまたは複数のプロセッサ814によって実施されるときに、ここに説明されるような方法を実施する1つまたは複数のコンポーネントまたはモジュールを含む。コンポーネントまたはモジュールは、1つまたは複数のプロセッサ814によって実行可能であるメモリ820内のソフトウェアとして例示されるが、コンポーネントまたはモジュールは、プロセッサ内の、またはプロセッサ外のいずれかの専用ハードウェアであり得ることが理解されるべきである。例示されるように、メモリ820は、1つまたは複数のプロセッサ814によって実施されると、周期的およびトリガ所在特定要求が受信された後に、例えば、WWANトランシーバ802を通じて、周期的およびトリガ所在特定要求がUE102においてアクティブ化されたという確認応答を送信することを1つまたは複数のプロセッサ814にさせる確認応答ユニット822を含み得る。
[00127] メモリ820はさらに、1つまたは複数のプロセッサ814によって実施されると、例えば、WWANトランシーバ802、WLANトランシーバ804および/またはSPS受信機808のうちの1つまたは複数を使用して位置測定値を取得することを1つまたは複数のプロセッサ814にさせる位置測定ユニット824を含み得る。例えば、位置測定値は、セルID、受信信号強度インジケータ(RSSI)、ラウンドトリップ信号伝搬時間(RTT)、RSTDまたは擬似距離測定値のうちの少なくとも1つを含み得る。
[00128] メモリ820はさらに、1つまたは複数のプロセッサ814によって実施されると、UE102がワイヤレスネットワークと接続された状態に入ったら、例えば、所在特定サーバからの要求またはUE102によって開始されることに応じて、所在特定サーバ(例えば、E−SMLC133)との測位セッションに従事することを1つまたは複数のプロセッサ814にさせる位置決めセッション(position session)ユニット826を含み得る。
[00129] メモリ820はさらに、周期的/トリガユニット828を含み得る。周期的/トリガユニット828は、1つまたは複数のプロセッサ814によって実施されると、例えば、周期的およびトリガ所在特定要求内で受信される周期的および/またはトリガイベントパラメータをモニタすることを1つまたは複数のプロセッサ814にさせ得る。トリガイベントパラメータは、例えば、最大イベントサンプリング間隔、最大報告間隔、最小報告間隔、および1つまたは複数の所在特定トリガを含み得る。例えば、所在特定トリガは、ターゲットエリアを去ること、ターゲットエリアに入ること、ターゲットエリア内に留まること、または動きイベントについてのしきい値線形距離のうちの少なくとも1つを備え得る。周期的/トリガユニット828は、最大イベントサンプリング間隔以下の間隔で周期的に1つまたは複数の所在特定トリガを評価し得、およびまた、最大報告間隔を追跡し得る。周期的/トリガユニット828は、1つまたは複数のプロセッサ814によって実施されると、トリガ条件が生じたとき、周期的報告間隔が満了したとき、または最大報告間隔が満了したときにワイヤレスネットワークと接続された状態に再び入ることと、イベントを報告するためにワイヤレスネットワークに(例えば、ワイヤレスネットワークにおけるMME、AMFまたはLMFへ)報告を送ることとを1つまたは複数のプロセッサ814にさせ得る。
[00130] ここに説明される方法は、アプリケーションに依存して様々な手段によって実施され得る。例えば、これら方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはそれらの任意の組み合わせにおいて実施され得る。ハードウェア実施の場合、1つまたは複数のプロセッサは、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、ここに説明される機能を行うように設計された他の電子ユニット、またはそれらの組み合わせで実施され得る。
[00131] ファームウェアおよび/またはソフトウェアを伴う実施の場合、方法は、ここに説明される別個の機能を行うモジュール(例えば、プロシージャ、機能、等)で実施され得る。命令を有形に具現化する任意の機械可読媒体が、ここに説明される方法を実施する際に使用され得る。例えば、ソフトウェアコードは、メモリ内に記憶され、および1つまたは複数のプロセッサユニットによって実行され得、ここに開示されるアルゴリズムを行うようにプログラムされた特殊用途コンピュータとしてこれらプロセッサユニットを動作させる。メモリは、プロセッサユニット内部またはプロセッサユニット外部において実施され得る。ここに使用される場合、「メモリ」という用語は、任意のタイプの長期、短期、揮発性、不揮発性、または他のメモリを指し、任意の特定のタイプのメモリまたはメモリの数、あるいはメモリが記憶される媒体のタイプに限定されるべきではない。
[00132] ファームウェアおよび/またはソフトウェアで実施される場合、機能は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体上に1つまたは複数の命令またはコードとして記憶され得る。複数の例が、データ構造で符号化されたコンピュータ可読媒体と、コンピュータプログラムで符号化されたコンピュータ可読媒体とを含む。コンピュータ可読媒体は、物理的コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置、半導体記憶装置、または他の記憶デバイス、あるいはデータ構造または命令の形式で所望のプログラムコードを記憶するために使用できるとともに、コンピュータによってアクセスできる任意の他の媒体を備えることができ、ディスク(disk)およびディスク(disc)は、ここに使用される場合、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、およびBlu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は通常、磁気的にデータを再生し、その一方でディスク(disc)は、レーザーで光学的にデータを再生する。上記の組み合わせもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
[00133] このことから、周期的およびトリガ所在特定を行うためのユーザ機器は、第1のネットワークエンティティから周期的およびトリガ所在特定要求を受信するための手段を含み得、周期的およびトリガ所在特定要求は、所在特定報告イベントのタイプと、最大報告間隔、最小報告間隔、および最大イベントサンプリング間隔のうちの少なくとも1つとを備え、それは、例えば、WWANトランシーバ802並びに1つまたは複数のプロセッサ814であり得る。所在特定報告イベントのタイプは、エリアに入ること、エリアから去ること、エリア内にいること、周期的報告または動きイベント報告のうちの少なくとも1つを備え得る。周期的およびトリガ所在特定要求が承認されたことを示す応答を第1のネットワークエンティティへ返すための手段は、例えば、1つまたは複数のプロセッサ814によって実施され得る確認応答ユニット822並びにWWANトランシーバ802であり得る。所在特定報告イベントが生じたかどうかを決定するために所在特定報告イベントをモニタするための手段は、例えば、1つまたは複数のプロセッサ814によって実施され得る周期的/トリガユニット828であり得る。所在特定報告イベントは、最大イベントサンプリング間隔以下の間隔でモニタされ得る。所在特定報告イベントが生じたときに、または所在特定報告イベントが最大報告間隔中に生じないときに、第2のネットワークエンティティへ所在特定報告を送信するための手段は、例えば、1つまたは複数のプロセッサ814によって実施され得る周期的/トリガユニット828並びにWWANトランシーバ802であり得る。所在特定報告は、以前の所在特定報告の送信からの最小報告間隔に少なくとも等しい間隔に続いて所在特定報告イベントが生じたときに、第2のネットワークエンティティへ送信され得る。周期的およびトリガ所在特定要求は、受信され得、および所在特定報告は、ナローバンドモノのインターネット(NB−IoT)無線アクセスタイプ(RAT)、ロングタームエボリューション(LTE)RAT、または新無線(NR)RATを使用して送信され得る。第1のネットワークエンティティおよび第2のネットワークエンティティは各々、モビリティ管理エンティティ(MME)、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)、または所在管理機能(LMF)であり得る。例えば、第1のネットワークエンティティは、第2のネットワークエンティティと同じであり得るか、または第2のネットワークエンティティとは異なり得る。その上、第1のネットワークエンティティおよび第2のネットワークエンティティは、異なるネットワークに属し得る。所在特定報告イベントのタイプは、エリアに入ること、エリアから去ること、エリア内にいること、周期的報告または動きイベント報告のうちの少なくとも1つを備え得る。
[00134] コンピュータ可読記憶媒体上への記憶に加えて、命令および/またはデータは、通信装置に含まれる送信媒体上における信号として提供され得る。例えば、通信装置は、命令およびデータを示す信号を有するトランシーバを含み得る。命令およびデータは、非一時的コンピュータ可読媒体、例えば、メモリ820上に記憶され、およびここに開示されるアルゴリズムを行うようにプログラムされた特殊用途コンピュータとして動作することを1つまたは複数のプロセッサにさせるように構成される。すなわち、通信装置は、開示される機能を行うための情報を示す信号を有する送信媒体を含む。1回目において、通信装置に含まれる送信媒体は、開示される機能を行うための情報の第1の部分を含み得、その一方で2回目において、通信装置に含まれる送信媒体は、開示される機能を行うための情報の第2の部分を含み得る。
[00135] 図9は、MME131、E−SMLC133、V−GMLC132、H−GMLC142、R−GMLC152、eNB122あるいはAMFまたはLMFのような、ネットワークエンティティ900のハードウェア実施の例を例示する図である。ネットワークエンティティ900は、例えば、外部インターフェース902のようなハードウェアコンポーネントを含み、それは、UE102におよび/または他のネットワークエンティティにおよび/またはLCSクライアントに接続することが可能であるワイヤードおよび/またはワイヤレスインターフェースであり得る。ネットワークエンティティ900は、1つまたは複数のプロセッサ904およびメモリ910を含み、それらは、バス906で互いに結合され得る。メモリ910は、1つまたは複数のプロセッサ904によって実行されると、ここに開示される技法を行うようにプログラムされた特殊用途コンピュータとして動作することを1つまたは複数のプロセッサにさせる実行可能コードまたはソフトウェア命令を包含し得る。
[00136] 図9に例示されるように、メモリ910は、1つまたは複数のプロセッサ904によって実施されると、ここに説明されるような方法を実施する1つまたは複数のコンポーネントまたはモジュールを含む。コンポーネントまたはモジュールは、1つまたは複数のプロセッサ904によって実行可能であるメモリ910内のソフトウェアとして例示されるが、コンポーネントまたはモジュールは、プロセッサ内の、またはプロセッサ外のいずれかの専用ハードウェアであり得ることが理解されるべきである。例示されるように、メモリ910は、1つまたは複数のプロセッサ904によって実施されると、周期的およびトリガ所在特定報告を求める要求がターゲットUEに対するサービングネットワークエンティティ(例えば、MME、AMFまたはLMF)によって承認されており、およびサービングネットワークエンティティがターゲットUEにおいてプロシージャを開始する準備ができていることを示す第1の応答をLCSクライアントにまたは他のネットワークエンティティに提供することを1つまたは複数のプロセッサ904にさせる応答ユニット912を含み得る。応答ユニット912は、1つまたは複数のプロセッサ904によって実施されると、周期的およびトリガ所在特定要求がターゲットUEにおいてアクティブ化されたことを示すターゲットUEからのまたは他のネットワークエンティティからの応答であって、ターゲットUEについての第1の応答後すぐに返され得るか、あるいは、ターゲットUEについての第1の応答から数時間または数日後に返され得る応答をモニタすることを1つまたは複数のプロセッサ904にさせるとともに、ターゲットUEが周期的およびトリガ所在特定報告を返し始めるであろうことを示す第2の応答をLCSクライアントまたは他のネットワークエンティティに提供することを外部インターフェース902にさせる。
[00137] メモリ910は、1つまたは複数のプロセッサ904によって実施されると、周期的およびトリガ所在特定セッションを要求する、または所在特定セッションを求める要求を受信するために、ターゲットUEまたは他のネットワークエンティティと、例えば、外部インターフェース902を介して通信することを1つまたは複数のプロセッサ904にさせる周期的/トリガユニット914を含み得る。周期的/トリガユニット914は、最大イベントサンプリング間隔、最大報告間隔、最小報告間隔および/または1つまたは複数の所在特定トリガイベントあるいは周期的報告期間を定義し得るとともに、LCSクライアントまたは他のネットワークエンティティ(例えば、GMLC)から周期的およびトリガ所在特定報告を求める要求を受信した後に、周期的およびトリガ所在特定要求内でターゲットUEにまたは他のネットワークエンティティに周期的およびトリガ所在特定パラメータを提供することを外部インターフェース902にさせ得る。周期的/トリガユニット914は、ターゲットUEが連絡可能になってワイヤレスネットワークに接続されるのを待った後に、周期的およびトリガ所在特定パラメータをターゲットUEに提供することを外部インターフェース902にさせ得る。
[00138] メモリ910はまた、1つまたは複数のプロセッサ904によって実施されると、最大報告間隔内にターゲットUEからの所在特定報告(例えば、直接ターゲットUEから受信されるか、あるいはMME、AMF、LMFまたはGMLCのような他のネットワーク要素を介して受信される)をモニタすることを1つまたは複数のプロセッサ904にさせる最大報告間隔ユニット916を含み得る。所在特定報告が受信される場合、最大報告間隔ユニット916は、所在特定報告がUE102において依然としてアクティブであることを確認し得る。その一方で、所在特定報告が最大報告間隔に続いて受信されない場合、最大報告間隔ユニット916は、周期的およびトリガ所在特定要求がターゲットUEにおいてもはやアクティブでないと決定し得るとともに、所在特定報告がUE102において終了されたというインジケーションをLCSクライアントまたはネットワーク(例えば、GMLC)に提供することを外部インターフェース902にさせ得る、および/または周期的およびトリガ所在特定の取り消しを仕向け得る。
[00139] ここに説明される方法は、アプリケーションに依存して様々な手段によって実施され得る。例えば、これら方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはそれらの任意の組み合わせにおいて実施され得る。ハードウェア実施の場合、1つまたは複数のプロセッサは、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、ここに説明される機能を行うように設計された他の電子ユニット、またはそれらの組み合わせにおいて実施され得る。
[00140] ファームウェアおよび/またはソフトウェアを伴う実施の場合、方法は、ここに説明される別個の機能を行うモジュール(例えば、プロシージャ、機能、等)で実施され得る。命令を有形に具現化する任意の機械可読媒体は、ここに説明される方法を実施する際に使用され得る。例えば、ソフトウェアコードは、メモリ内に記憶され、および1つまたは複数のプロセッサユニットによって実行され得、ここに開示されるアルゴリズムを行うようにプログラムされた特殊用途コンピュータとしてこれらプロセッサユニットを動作させる。メモリは、プロセッサユニット内部またはプロセッサユニット外部において実施され得る。ここに使用される場合、「メモリ」という用語は、任意のタイプの長期、短期、揮発性、不揮発性、または他のメモリを指し、任意の特定のタイプのメモリまたはメモリの数、あるいはメモリが記憶される媒体のタイプに限定されるべきでない。
[00141] ファームウェアおよび/またはソフトウェアにおいて実施される場合、機能は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体上に1つまたは複数の命令またはコードとして記憶され得る。例は、データ構造で符号化されたコンピュータ可読媒体と、コンピュータプログラムで符号化されたコンピュータ可読媒体とを含む。コンピュータ可読媒体は、物理的コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置、半導体記憶装置、または他の記憶デバイス、あるいはデータ構造または命令の形式で所望のプログラムコードを記憶するために使用できるとともに、コンピュータによってアクセスできる任意の他の媒体を備えることができ、ディスク(disk)およびディスク(disc)は、ここに使用される場合、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)、およびBlu−rayディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は通常、磁気的にデータを再生し、その一方でディスク(disc)は、レーザーで光学的にデータを再生する。上記の組み合わせもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
[00142] コンピュータ可読記憶媒体上への記憶に加えて、命令および/またはデータは、通信装置中に含まれる送信媒体上における信号として提供され得る。例えば、通信装置は、命令およびデータを示す信号を有するトランシーバを含み得る。命令およびデータは、非一時的コンピュータ可読媒体、例えば、メモリ820または910上に記憶され、およびここに開示されるアルゴリズムを行うようにプログラムされた特殊用途コンピュータとしてこの1つまたは複数のプロセッサを動作させるように構成される。すなわち、通信装置は、開示される機能を行うための情報を示す信号を有する送信媒体を含む。1回目において、通信装置に含まれる送信媒体は、開示される機能を行うための情報の第1の部分を含み得、その一方で2回目において、通信装置に含まれる送信媒体は、開示される機能を行うための情報の第2の部分を含み得る。
[00143] このことから、ターゲットユーザ機器についての周期的およびトリガ所在特定を行うための第1のネットワークエンティティは、ターゲットユーザ機器についての周期的およびトリガ所在特定要求を第2のネットワークエンティティから受信するための手段を含み得、それは、例えば、外部インターフェース902並びに1つまたは複数のプロセッサ904であり得る。第1のネットワークエンティティは、例えば、モビリティ管理エンティティ(MME)、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)、または所在管理機能(LMF)であり得る。第2のネットワークエンティティは、ゲートウェイモバイル所在特定センター(GMLC)であり得る。第1のネットワークエンティティは、周期的およびトリガ所在特定要求が受信され承認されたことを示す第1の応答を第2のネットワークエンティティへ送信するための手段を含み得、それは、例えば、1つまたは複数のプロセッサ904によって実施され得る応答ユニット912並びに外部インターフェース902であり得る。第1の応答は、ターゲットユーザ機器が次に連絡可能になるまでの予期される時間間隔または最大時間間隔のインジケーションを備え得る。第1の応答は、ターゲットユーザ機器についての最後の既知の所在地を備え得る。ターゲットユーザ機器が現在連絡可能な状態にない場合に、ターゲットユーザ機器がワイヤレスネットワークと連絡可能な状態になるのを待つための手段は、例えば、1つまたは複数のプロセッサ904によって実施され得る応答ユニット912であり得る。ターゲットユーザ機器とのシグナリング接続を確立するための手段は、例えば、外部インターフェース902であり得る。シグナリング接続は、ナローバンドモノのインターネット(NB−IoT)無線アクセスタイプ(RAT)、ロングタームエボリューション(LTE)RAT、または新無線(NR)RATを使用して確立され得る。ターゲットユーザ機器へ周期的およびトリガ所在特定要求を送信するための手段は、例えば、1つまたは複数のプロセッサ904によって実施され得る周期的/トリガユニット914並びに外部インターフェース902であり得る。周期的およびトリガ所在特定要求が承認されたことを示す確認をターゲットユーザ機器から受信するための手段は、例えば、1つまたは複数のプロセッサ904によって実施され得る応答ユニット912並びに外部インターフェース902であり得る。周期的およびトリガ所在特定要求がターゲットユーザ機器においてアクティブ化されたことを示す第2の応答を第2のネットワークエンティティへ送信するための手段は、例えば、1つまたは複数のプロセッサ904によって実施され得る応答ユニット912並びに外部インターフェース902であり得る。ターゲットユーザ機器へ送信される周期的およびトリガ所在特定要求は、所在特定報告イベントのタイプと、最大報告間隔、最小報告間隔、および最大イベントサンプリング間隔のうちの少なくとも1つとを備え得る。所在特定報告イベントのタイプは、エリアに入ること、エリアから去ること、エリア内にいること、周期的報告または動きイベント報告のうちの少なくとも1つを備え得る。ターゲットユーザ機器へ送信される周期的およびトリガ所在特定要求は、最大報告間隔を備え得、および第1のネットワークエンティティはさらに、所在特定報告イベントが最大報告間隔中にターゲットユーザ機器によって検出されないときに、ターゲットユーザ機器から所在特定報告を受信するための手段と、それは、例えば、1つまたは複数のプロセッサ904によって実施され得る応答ユニット912並びに外部インターフェース902であり得、第2のネットワークエンティティへ所在特定報告を送信するための手段とを含み得、それは、例えば、1つまたは複数のプロセッサ904によって実施され得る応答ユニット912並びに外部インターフェース902であり得る。
[00144] 図10は、外部(LCS)クライアント160のハードウェア実施の例を例示する図である。クライアント160は、例えば、外部インターフェース1002のようなハードウェアコンポーネントを含み、それは、R−GMLC152のようなネットワークエンティティに接続することが可能であるワイヤードまたはワイヤレスインターフェースであり得る。クライアント160は、1つまたは複数のプロセッサ1004およびメモリ1010を含み、それらは、バス1006で互いに結合され得る。メモリ1010は、1つまたは複数のプロセッサ1004によって実行されると、ここに開示される技法を行うようにプログラムされた特殊用途コンピュータとして1つまたは複数のプロセッサを動作させる実行可能コードまたはソフトウェア命令を包含し得る。
[00145] 図10に例示されるように、メモリ1010は、1つまたは複数のプロセッサ1004によって実施されると、ここに説明されるような方法を実施する1つまたは複数のコンポーネントまたはモジュールを含む。コンポーネントまたはモジュールは、1つまたは複数のプロセッサ1004によって実行可能であるメモリ1010内のソフトウェアとして例示されるが、コンポーネントまたはモジュールは、プロセッサ内の、またはプロセッサ外のいずれかの専用ハードウェアであり得ることが理解されるべきである。例示されるように、メモリ1010は、1つまたは複数のプロセッサ1004によって実施されると、例えば、外部インターフェース1002を介してネットワークと通信しターゲットユーザ機器に周期的およびトリガ所在特定サービスを要求することを1つまたは複数のプロセッサ1004にさせる周期的/トリガユニット1012を含み得る。周期的/トリガユニット1012は、最大イベントサンプリング間隔、最大報告間隔、最小報告間隔および1つまたは複数の所在特定イベントトリガあるいは周期的報告期間を定義すると共に、R−GMLCのようなネットワークエンティティへ送られる周期的およびトリガ所在特定要求においてターゲットUEに周期的およびトリガ所在特定パラメータを提供することを外部インターフェース1002にさせ得る。
[00146] メモリ1010はまた、1つまたは複数のプロセッサ1004によって実施されると、周期的およびトリガ所在特定報告を求めるLCSクライアント要求がネットワークによって承認されており、およびネットワーク(例えば、MME、AMFまたはLMF)がターゲットUEにおいてプロシージャを開始する準備ができていることを示す第1の応答をネットワークエンティティ(例えば、R−GMLC)から受信することを1つまたは複数のプロセッサ1004にさせる受信報告ユニット1014を含み得る。受信報告ユニット1014は、1つまたは複数のプロセッサ1004によって実施されると、周期的およびトリガ所在特定要求がターゲットUEにおいてアクティブ化されたことを示す第2の応答であって、通常のUEの場合に第1の応答後すぐに返され得るか、あるいは、IoT UEの場合に第1の応答から数時間または数日後に返され得る第2の応答をネットワークエンティティから受信することを1つまたは複数のプロセッサ1004にさせる。受信報告ユニット1014は、1つまたは複数のプロセッサ1004によって実施されると、さらに、第1の応答および第2の応答がネットワークエンティティ(例えば、所在特定サービス(LCS)クライアントまたはゲートウェイモバイル所在特定センター(GMLC)またはLCSクライアント160のユーザ)へ送信されるようにすることを1つまたは複数のプロセッサ1004にさせ得る。受信報告ユニット1014は、1つまたは複数のプロセッサ1004によって実施されると、さらに、ネットワークからターゲットユーザ機器についての所在特定報告を受信することと、所在特定報告がネットワークエンティティへまたはLCSクライアント160のユーザへ送信されるようにすることとを1つまたは複数のプロセッサ1004にさせ得る。
[00147] メモリ1010はまた、1つまたは複数のプロセッサ1004によって実施されると、周期的およびトリガ所在特定要求のための最大報告間隔内にターゲットUEからの所在特定報告をモニタすることを1つまたは複数のプロセッサ1004にさせる最大報告間隔ユニット1016を含み得る。所在特定報告が受信される場合、最大報告間隔ユニット1016は、所在特定報告がターゲットUEにおいて依然としてアクティブであることを確認し得る。その一方で、所在特定報告が最大報告間隔に続いて受信されない場合、最大報告間隔ユニット1016は、周期的およびトリガ所在特定要求がターゲットUEにおいてもはやアクティブでないと決定し得る。最大報告間隔ユニット1016はまた、周期的およびトリガ所在特定要求がターゲットUEにおいてもはやアクティブでないというインジケーションをネットワークエンティティ(例えば、R−GMLC)から受信するように構成され得る。
[00148] ここに説明される方法は、アプリケーションに依存して様々な手段によって実施され得る。例えば、これら方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはそれらの任意の組み合わせにおいて実施され得る。ハードウェア実施の場合、1つまたは複数のプロセッサは、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、ここに説明される機能を行うように設計された他の電子ユニット、またはそれらの組み合わせにおいて実施され得る。
[00149] ファームウェアおよび/またはソフトウェアを伴う実施の場合、方法は、ここに説明される別個の機能を行うモジュール(例えば、プロシージャ、機能、等)で実施され得る。命令を有形に具現化する任意の機械可読媒体は、ここに説明される方法を実施する際に使用され得る。例えば、ソフトウェアコードは、メモリ内に記憶され、および1つまたは複数のプロセッサユニットによって実行され得、ここに開示されるアルゴリズムを行うようにプログラムされた特殊用途コンピュータとしてこれらプロセッサユニットを動作させる。メモリは、プロセッサユニット内部またはプロセッサユニット外部において実施され得る。ここに使用される場合、「メモリ」という用語は、任意のタイプの長期、短期、揮発性、不揮発性、または他のメモリを指し、任意の特定のタイプのメモリまたはメモリの数、あるいはメモリが記憶される媒体のタイプに限定されるべきではない。
[00150] ファームウェアおよび/またはソフトウェアで実施される場合、機能は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体上に1つまたは複数の命令またはコードとして記憶され得る。例は、データ構造で符号化されたコンピュータ可読媒体と、コンピュータプログラムで符号化されたコンピュータ可読媒体とを含む。コンピュータ可読媒体は、物理的コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置、半導体記憶装置、または他の記憶デバイス、あるいはデータ構造または命令の形式所望のプログラムコードを記憶するために使用できるとともに、コンピュータによってアクセスできる任意の他の媒体を備えることができ、ディスク(disk)およびディスク(disc)は、ここに使用される場合、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)、およびBlu−rayディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は通常、磁気的にデータを再生し、その一方でディスク(disc)は、レーザーで光学的にデータを再生する。上記の組み合わせもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
[00151] コンピュータ可読記憶媒体上への記憶に加えて、命令および/またはデータは、通信装置に含まれる送信媒体上における信号として提供され得る。例えば、通信装置は、命令およびデータを示す信号を有するトランシーバを含み得る。命令およびデータは、非一時的コンピュータ可読媒体、例えば、メモリ820または1004上に記憶され、およびここに開示されるアルゴリズムを行うようにプログラムされた特殊用途コンピュータとして動作することを1つまたは複数のプロセッサにさせるように構成される。すなわち、通信装置は、開示される機能を行うための情報を示す信号を有する送信媒体を含む。1回目において、通信装置に含まれる送信媒体は、開示される機能を行うための情報の第1の部分を含み得、その一方で2回目において、通信装置に含まれる送信媒体は、開示される機能を行うための情報の第2の部分を含み得る。
[00152] このことから、ターゲットユーザ機器についての周期的およびトリガ所在特定を行うための第1のエンティティは、第2のエンティティからターゲットユーザ機器についての周期的およびトリガ所在特定要求を受信するための手段を含み得、それは、例えば、1つまたは複数のプロセッサ1004によって実施され得る周期的/トリガユニット1012並びに外部インターフェース1002であり得る。第1のエンティティは、所在特定サービス(LCS)クライアントまたはゲートウェイモバイル所在特定センター(GMLC)であり得る。第2のエンティティは、所在特定サービス(LCS)クライアントまたはゲートウェイモバイル所在特定センター(GMLC)またはLCSクライアントのユーザであり得る。第3のエンティティへターゲットユーザ機器についての周期的およびトリガ所在特定要求を送信するための手段は、例えば、1つまたは複数のプロセッサ1004によって実施され得る周期的/トリガユニット1012並びに外部インターフェース1002であり得る。第3のエンティティは、ゲートウェイモバイル所在特定センター(GMLC)、モビリティ管理エンティティ(MME)、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)、または所在管理機能(LMF)であり得る。ターゲットユーザ機器へ送信される周期的およびトリガ所在特定要求は、所在特定報告イベントのタイプと、最大報告間隔、最小報告間隔、および最大イベントサンプリング間隔のうちの少なくとも1つとを備え得、所在特定報告イベントのタイプは、エリアに入ること、エリアから去ること、エリア内にいること、周期的報告または動きイベント報告のうちの少なくとも1つを備え得る。周期的およびトリガ所在特定要求がターゲットユーザ機器に対するサービングネットワークエンティティによって受信され承認されたことを示す第1の応答を第3のエンティティから受信するための手段は、例えば、1つまたは複数のプロセッサ1004によって実施され得る受信報告ユニット1014並びに外部インターフェース1002であり得る。第2のエンティティへ第1の応答を送信するための手段は、例えば、1つまたは複数のプロセッサ1004によって実施され得る受信報告ユニット1014並びに外部インターフェース1002であり得る。周期的およびトリガ所在特定要求がターゲットユーザ機器においてアクティブ化されたことを示す第2の応答を第3のエンティティから受信するための手段は、例えば、1つまたは複数のプロセッサ1004によって実施され得る受信報告ユニット1014並びに外部インターフェース1002であり得る。第2のエンティティへ第2の応答を送信するための手段は、例えば、1つまたは複数のプロセッサ1004によって実施され得る受信報告ユニット1014並びに外部インターフェース1002であり得る。第1のエンティティはさらに、ターゲットユーザ機器によってイベントの検出を報告するための所在特定報告を第3のエンティティから受信するための手段と、所在特定報告は、ターゲットユーザについての所在推定値を含み、それは、例えば、1つまたは複数のプロセッサ1004によって実施され得る受信報告ユニット1014並びに外部インターフェース1002であり得、第2のエンティティへ所在特定報告を送信するための手段とを含み得、所在特定報告は、ターゲットユーザについての所在推定値を含み、それは、例えば、1つまたは複数のプロセッサ1004によって実施され得る受信報告ユニット1014並びに外部インターフェース1002であり得る。第1のエンティティはさらに、トリガイベントが最大報告間隔中にターゲットユーザ機器によって検出されないときに第3のエンティティから所在特定報告を受信するための手段と、それは、例えば、1つまたは複数のプロセッサ1004によって実施され得る受信報告ユニット1014並びに外部インターフェース1002であり得、第2のエンティティへ所在特定報告を送信するための手段とを含み得、それは、例えば、1つまたは複数のプロセッサ1004によって実施され得る受信報告ユニット1014並びに外部インターフェース1002であり得る。第1のエンティティはさらに、最大報告間隔より長い間隔にわたって第3のエンティティから所在特定報告を受信しなかった後に、周期的およびトリガ所在特定要求がターゲットユーザ機器においてでもはやアクティブでないことを示す誤り報告を第2のエンティティへ送信するための手段を含み得、それは、例えば、1つまたは複数のプロセッサ1004によって実施され得る最大報告間隔ユニット1014並びに外部インターフェース1002であり得る。第1のエンティティはさらに、最大報告間隔より長い間隔にわたって第3のエンティティから所在特定報告を受信しなかった後に、第2のエンティティおよび第3のエンティティのうちの少なくとも1つへ取消メッセージを送信するための手段を含み得、それは、例えば、1つまたは複数のプロセッサ1004によって実施され得る最大報告間隔ユニット1016並びに外部インターフェース1002であり得る。
[00153] 「一例」、「ある例」、「ある特定の例」、または「例証的な実施」へのこの明細書全体を通じた参照は、特徴および/または例に関連して説明される特定の特徴、構造、または特性が、特許請求される主題のうちの少なくとも1つの特徴および/または例に含まれ得ることを意味する。このことから、この明細書全体を通じた様々な場所における「一例では」、「ある例」、「ある特定の例では」または「ある特定の実施では」というフレーズ、あるいは他の同様のフレーズの出現は、必ずしも全てが同じ特徴、例、および/または限定を指しているわけではない。さらに、特定の特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の例および/または特徴において組み合わされ得る。
[00154] ここに含まれている詳細な説明のいくつかの部分は、特定の装置あるいは特殊用途コンピューティングデバイスまたはプラットフォームのメモリ内に記憶された2値デジタル信号に対する動作のアルゴリズムまたは記号表現(symbolic representations)の観点から提示される。この特定の明細書のコンテキストにおいて、特定の装置という用語または同様のものは、それがプログラムソフトウェアからの命令に準じて特定の動作を行うように一旦プログラムされる汎用コンピュータを含む。アルゴリズム記述または記号表現は、信号処理または関連技術における当業者によって、他の当業者に彼らの研究の内容(the substance of their work)を伝達するために使用される技法の例である。アルゴリズムはここで、および概して、所望される結果につながる首尾一貫したシーケンス(a self-consistent sequence)の動作または同様の信号処理であると見なされる。このコンテキストにおいて、動作または処理は、物理量の物理的操作を伴う。典型的に、ただ必ずしもではないが、そのような量は、記憶、転送、組み合わせ、比較、またはそうでなければ操作されることが可能である電気信号または磁気信号の形態をとり得る。主に共通使用の理由により、そのような信号をビット、データ、値、要素、シンボル、文字、用語、番号、数字、または同様のものと呼ぶことは時に便利であることが証明されている。しかしながら、これらまたは同様の用語の全ては、適切な物理量と関連付けられるべきであり、単に便利なラベルに過ぎないことが理解されるべきである。そうでないと具体的に記載されない限り、ここでの論述から明らかであるように、この明細書全体を通じて、「処理する」、「計算する」、「算出する」、「決定する」、または同様のもののような用語を利用する論述は、特殊用途コンピュータ、特殊用途コンピューティング装置または同様の特殊用途電子コンピューティングデバイスのような特定の装置のアクションまたはプロセスを指すことが認識される。この明細書のコンテキストでは、ゆえに、特殊用途コンピュータまたは同様の特殊用途電子コンピューティングデバイスが、特殊用途コンピュータまたは同様の特殊用途電子コンピューティングデバイスのメモリ、レジスタ、または他の情報記憶デバイス、送信デバイス、またはディスプレイデバイス内の物理的電子量または磁気量として典型的に表される信号を操作または変換することが可能である。
[00155] 先行する詳細な説明では、数多くの特定の詳細が、特許請求される主題の完全な理解を提供するために記載されてきた。しかしながら、特許請求される主題は、これらの特定の詳細なしに実施され得ることが当業者によって理解されるであろう。他の事例において、当業者によって知られているであろう方法および装置は、特許請求される主題を曖昧にしないために詳細に説明されていない。
[00156] 「および」、「または」、並びに「および/または」という用語は、ここに使用される場合、そのような用語が使用されるコンテキストに少なくとも部分的に依存することもまた予期される多様な意味を含み得る。典型的に、「または」がA、B、またはCのようなリストを関連付けるために使用される場合、包括的な意味で使用されるならA、B、およびCを、並びに排他的な意味で使用されるならA、B、またはCを意味することを意図される。加えて、「1つまたは複数」という用語は、ここに使用される場合、単数形で任意の特徴、構造、または特性を説明するために使用され得るか、あるいは複数の特徴、構造、または特性、あるいはそれらの何か他の組み合わせを説明するために使用され得る。しかし、これは単に、例示的な例に過ぎず、特許請求される主題は、この例に限定されないことに留意されたい。
[00157] 実例的な特徴であると現在見なされているものが例示および説明されてきたが、特許請求される主題から逸脱することなしに、様々な他の修正がなされ得、均等物が代用され得ることが当業者によって理解されるであろう。加えて、ここに説明される中心的な概念から逸脱することなしに、特許請求される主題の教示に特定の状況を適合させるために、多くの修正がなされ得る。
[00158] 従って、特許請求される主題は、開示される特定の例に限定されないが、そのような特許請求される主題はまた、添付された特許請求の範囲内に含まれる全ての態様およびそれらの均等物を含み得ることが意図される。