JP2019532218A - 平衡型ロータリエンジン - Google Patents

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Abstract

ドライブシャフトにトルクを付与する平衡型ロータリエンジン。エンジンは主ドライブケースを備える外側ケーシングを有する。シリンダはケーシング内に回転可能に取り付けられ、ピストンはシリンダ内で長手方向運動するように取り付けられる。2つのコネクティングアームはそれぞれ連結端部を有し、端部のうちの一つはピストンに連結され、2つのクランクシャフトはそれぞれコネクティングアームの他方の連結端部に回転可能に連結される。2つのドライブホイールは第1および第2のクランクシャフトそれぞれに逆回転可能に連結される。固定ドライブリングは周方向に配置された駆動部材面を有する。固定ドライブリングは、駆動部材面がピストンに向くようにケース内に取り付けられる。2つのドライブホイールはドライブリングに歯合する。【選択図】図1

Description

本発明は内燃機関に関し、特に、平衡型ロータリエンジンに関する。
1つ以上のシリンダを有する内燃機関はよく知られており、多くの産業、特に自動車産業において広く使用されている。一般的に言えば、各シリンダはピストンを含み、火花や圧縮で炭化水素燃料を燃焼させて、シリンダ内のピストンを往復駆動させるのに十分な爆発力を生成する。この駆動されるピストンによって生成される動力によってシャフトを駆動することができ、これにより、トラクションにおいて使用される際、自動車等の物体を前方または後方に移動させる。また、生成された動力は機械の部品を動かすために静的に使用することができ、あるいは、例えば発電機を使用してより多くの動力を生成することができる。
一部の例では、この単純な動作モードは、例えば、ドライブシャフトに取り付けられた1つ以上の特殊形状のロータを使用する、いわゆるヴァンケルエンジン(Wankel engine)などにおいて改変されてきた。燃料は燃焼されて、ドライブシャフトを駆動するためにロータを回転させる原動力を提供する。第一次世界大戦中にいわゆるロータリエンジンが導入され、多くの航空機で使用された。ロータリエンジンは、クランクシャフトではなくプロペラを駆動するピストンケーシングを含んでいた。ロータリエンジンの最初の実例以来、他のロータリエンジンが自動二輪車および初期の路上走行車において試験されてきた。しかしながら、残存する主なロータリエンジンの種類は依然としてヴァンケルエンジンであり、その中のあるタイプは今も一部のMazda(商標)の自動車に搭載されて商業的に利用されている。
ロータリエンジンの主な利点は、従来の内燃機関と比較してより向上した出力対重量比および向上した平衡性である。しかしながら、その組立てに精巧な機械が必要とされるため、これらの利点は、従来のエンジンよりも高い製造コストによって相殺される。高い製造コストは販売価格に反映され、多くは経済的に実行不可能となる。これらの問題に対処するために多くの試みがなされてきた。その設計の例をいくつか以下に説明する。
Kullの米国特許第6,357,397号には、軸方向ベベルギヤ生成制御運動が記載されている。この運動は円筒状中心軸主圧力室内の加減速ベーン運動を限定角度差動ギヤを用いて制御するのに使用され、限定角度差動ギヤの反転ギアは、旋回ベベルギヤからの、または修正版では振動制御バレルカムからの軸方向クランク制御運動を受け取る。同じベベルギヤクランク生成軸方向運動は、固定型または回転型のシリンダハウジング内に設けることができる1つ以上のピストンを備えたシリンダ内の軸方向ピストン運動を提供するのに使用することもできる。エンジンの様々なモデルの全てにおいて、無弁ポートは、加圧流体の流れに使用される径方向又は軸方向の流れ分配制御と通じている。この設計は、流体または燃焼圧力から動力出力軸の回転へのエネルギ変換が生じる、または逆のエネルギ変換モードで生じる、外圧エンジンまたは内燃機関に適している。
Lawesの米国特許出願公開第2004/0107923号には、2つのケーシング部、ダブルピストンおよび回転シリンダアセンブリを有するエンジンケーシングを含む、回転シリンダバルブエンジンが記載されている。ケーシング部は、円形断面の開放端からケーシング部の閉鎖端に向かって延びる内部チャンバを有する。円形フランジは、ケーシング部の開放端から外側に向かって放射状に延びる。フランジは、それぞれボルト穴が形成された4つのローブ部を有し、また径方向内側の円形凹部がともに形成されている。ケーシング部には、燃料入口ポート、点火プラグ用ポート、および排気ポートが形成されている。
Mannの米国特許出願公開第2006/0283407号には、2組の往復運動ピストンを有するロータリガソリンエンジンが記載されている。ピストンの往復出力は、往復運動を回転運動に変換する波状ランプに連結される。エンジンケーシングは中空中心を有するが、ドライブシャフトはない。代わりにデュアルロータリ出力が提供され、2つのロータリ出力のうち一方はケーシングの上端の回転式出力ブロックを介して、他方はケーシングの下端の回転式ブロックを介して、ピストンの往復運動に応じて提供される。
Arseneauの米国特許出願公開第2010/0108034号には、シリンダ内で行われる内部燃焼によって動力が供給される被駆動出力軸を有するロータリエンジンが記載されている。燃焼によって、ピストンおよび、固定ギヤリングと歯合する逆回転式ドライブギヤを含む2つのクランクシャフトが駆動される。ギヤが回転すると、回転運動がピストンおよびシリンダ、ギヤケージベース、ギヤ、そして最終的に出力軸へと伝達される。
これらの設計の一部は問題の一部に対処するものだが、不都合なことにそれらは依然として過度に複雑であって、製造用に精巧な機械が必要となる。多くの設計は依然として平衡がとれていないように思われ、平衡させるために追加の部品を必要とする。さらに、エンジン部品の燃焼および運動時に生じる高温を考えると、流体冷却剤の使用やかさばる空冷ファンによる冷却以外に、エンジンを冷却する満足のいく方法はないように思われる。さらに不都合なことに、上述の設計は多くの部品を有するもので、それにより複雑さが増し、よって重量が増加する。重量の問題および不十分な熱制御により、十分とは言えないエネルギ出力となる。さらに、上記設計は相当なメンテナンスを必要とし、極端に高価となる可能性が高い。
したがって、平衡性が向上し、低摩擦、低騒音出力、高トルクで、製造コストが低く、販売価格が安価な、改良されたロータリエンジンが必要とされている。また、効率的な冷却システムを有するロータリエンジンを有することが望ましい。
私は、上記の問題を大幅に低減するかまたは本質的に解消する、新規で非自明な平衡型ロータリエンジンを設計した。私の新しいロータリエンジンは部品点数が少ないため、重量が他の同体積のエンジンの約半分である。この体積の低減により、ロータリエンジンがかなりのトルクを生成することができ、それによって燃料消費効率が改善されるという利点がある。これら2つの重要な利点は、エンジンがほとんど「摩擦なし」で作動することにより達成される。さらに、ロータリエンジンは、部品点数が少ないため振動レベルが低い。存在する唯一の振動は燃料燃焼のパルスである。従来の内燃機関、特にロータリエンジン型の内燃機関では、通常、回転中に生成されるエネルギはシリンダの側部に加えられる。私の新しいロータリエンジンでは、このエネルギはツインクランクシャフトに伝わる。ツインコネクティングロッドまたはアームによって、ピストン側の負荷は減少する。さらにピストンヘッドにおいて、数個の薄い圧縮リングが低摩擦をもたらし、重いバネでカムを駆動する必要がなくなる。要するに、摩擦および振動の低減は、より低い燃料消費でのより高いエネルギ出力につながる。これまでに私が行ってきた試験では新しいロータリエンジンは38.6%の燃料効率を実現しているが、これはこのサイズのエンジンでは過去に例がない。前述したように、私が知るすべての4ストロークエンジンの中で、この新しいロータリエンジンは部品数が最も少ない。製造の観点から、部品数の減少は、コストの低減だけでなく、容易で速く正確な組立てにおいても重要である。さらに、新しいロータリエンジンで使用される部品は、ほとんどが既存のロータリエンジンに利用可能である。実際、使用される部品のうちカスタム製造を必要とするものはほとんどない。最後に、部品数の削減はさらに動作面での利点を有する。回転エネルギ(トルク)がダイレクトドライブシャフトに移行するので、通常多くの部品を必要とするが故にエンジンを重くする減速ギヤボックスを必要としない。
私のロータリエンジンの別の有利な特徴は、中間行程におけるそのほぼ完ぺきな平衡性である。従来のロータリエンジンでは、平衡力を付与するために部品をケーシングに追加しなければならない。ツインクランクシャフトは独立して回転するが、単一のピストンピンに取り付けられているので、これによって逆回転または反対回転が生じる。これは、ツインクランクシャフトがエンジン本体にボルト止めされた主固定ギヤに対して回転するからである。しかし私のエンジンでは、固定ギヤリングがピストンに対向しており、これによってよりコンパクトなエンジンが可能となる。このように、エンジンカウンターウェイトは、ロータリエンジンが1サイクルを通して動く際にロータリエンジンに追従することによって、上端および下端位置において、ピストンの往復運動とコネクティングロッド運動の一部とを平衡させる。カウンターウェイトが完全に対向してロータリエンジンをほぼ完ぺきに平衡させるのは、中間工程においてである。私の知る限りにおいて、これは、エンジンを平衡させるための部品を追加する必要なしに、中間工程でほぼ完ぺきに平衡される唯一のロータリエンジンである。
したがって、一つの実施形態において、ドライブシャフトにトルクを付与する平衡型ロータリエンジンであって、
主ドライブケースを有する外側ケーシングと、
前記外側ケーシング内に回転可能に取り付けられたシリンダと、
前記シリンダ内で長手方向運動するように取り付けられたピストンと、
第1および第2のコネクティングアームであって、各コネクティングアームは第1の連結端部および第2の連結端部を有し、前記第1の連結端部は前記ピストンに連結される第1および第2のコネクティングアームと、
第1および第2のクランクシャフトであって、各クランクシャフトは前記コネクティングアームの前記第2の連結端部に回転可能に連結される第1および第2のクランクシャフトと、
前記第1および第2のクランクシャフトそれぞれに逆回転可能に連結される第1および第2のドライブホイールと、
周方向に配置された駆動部材面を有する固定ドライブリングであって、前記固定ドライブリングは前記駆動部材面が前記ピストンに向かって配置されるように前記主ドライブケース内に取り付けられ、前記第1および第2のドライブホイールは前記ドライブリングに歯合する固定ドライブリングとを備える平衡型ロータリエンジンが提供される。
一つの例において、ドライブアセンブリが前記コネクティングアーム、前記クランクシャフト、前記ドライブホイール、および前記固定ドライブリングを含み、前記ドライブシャフトは前記ドライブアセンブリに連結されてそこから遠ざかる方向に延びている。前記シリンダは第1の長手方向回転軸を備えたシリンダ開口部およびシリンダベースを有し、前記シリンダベースは互いの反対側に位置する第1および第2の半円形凹部を有し、前記シリンダベースは前記ドライブアセンブリに合う大きさおよび形状である。
別の例において、前記第1および第2のドライブホイールは第2の回転軸の周りを逆回転するように取り付けられ、前記第2の回転軸は前記第1の長手方向回転軸に直交するように配置される。前記シリンダはシリンダ円周を有し、前記シリンダベースはシリンダベース円周を有し、前記シリンダベース円周は前記シリンダ円周より大きい。
別の例において、前記第1および第2のドライブホイールは周方向に配置された複数の歯をそれぞれ有する第1および第2のギヤピニオンであり、前記ギヤピニオンはそれぞれお互いに向かって傾斜している。
別の例において、前記固定ドライブリングは周方向に配置された複数の内向き傾斜歯を有し、前記ギヤピニオンの前記傾斜歯および前記固定ドライブリングは前記ギヤピニオンの逆回転中に歯合するように協働する。
一つの例において、前記第1および第2のクランクシャフトはそれぞれ、前記クランクシャフトを前記コネクティングアームに連結するためのスロー、および前記スローから離間して配置された弯曲を有する。
別の例において、ピストンピンが前記コネクティングアームの前記第1の連結端部を前記ピストンに連結し、前記ピストンピンはシリンダ開口部の第1の長手方向軸に直交するように配置される。
また別の例において、前記ピストン、前記コネクティングアームおよび前記クランクシャフトは、前記ピストンが前記シリンダ内で中間工程にあるときに三角形をなして前記エンジンの平衡をとる。
また別の例において、前記第1および第2のコネクティングアームの間にアームスペーサが配置され、前記スペーサは前記コネクティングアームの間から前記第1および第2のクランクシャフトの間まで延びている。
一つの例において、第1のクランクシャフトベアリングが前記第1のクランクシャフトおよび前記第1のドライブホイールの両方に連結されて、前記第1のクランクシャフトベアリングはそれらの間に配置され、第2のクランクシャフトベアリングが前記第2のクランクシャフトおよび前記第2のドライブホイールの間に連結されてそれらの間に配置される。第1および第2の端部ベアリングは前記第1および第2のドライブホイールにそれぞれ連結される。
別の例において、シリンダベアリングが前記シリンダと前記外側ケーシングの間に連結され、前記シリンダが前記外側ケーシングにシールされて接続される。
別の例において、前記外側ケーシングがベース体および中間部体を含み、前記ベース体はベース体開口部を有し、前記ドライブシャフトが前記ベース体開口部にシールされて接続される。ドライブシャフトベアリングが前記ドライブシャフトと前記ベース体の間に配置される。
一つの例において、前記ロータリエンジンはさらに、
少なくとも1つの入口ポート、少なくとも1つの出口ポート、および点火源ポートが設けられたシリンダヘッドであって、前記シリンダと共に回転運動をするように前記シリンダの上部に接続されるシリンダヘッドと、
前記シリンダヘッドおよび前記シリンダの前記上部にシールされて接続されるシリンダロータリディスクであって、それらの間に配置されるシリンダロータリディスクとを備える。
別の例において、前記シリンダロータリディスクはシリンダロータリディスク開口部およびシリンダロータリディスク点火源ポートを含み、前記シリンダヘッドの前記ポートは、前記シリンダが前記外側ケーシング内で回転すると前記シリンダロータリディスク開口部と連続して位置合わせされる。前記シリンダヘッドの下面は、前記シリンダとのシール状態での取り付けのために、前記点火源ポートと同心であって周方向に離間した第1および第2のシールリングを含み、少なくとも2つのシールリングは前記シリンダヘッドの前記入口ポートおよび前記出口ポートの周りに配置された対応シール溝に取り付けられ、前記シールリングは前記シリンダヘッドに対して偏心位置に配置される。複数の第1の弾性部材が前記シリンダロータリディスクおよび前記シリンダヘッドに接続される。1つ以上の熱伝達部材が前記シリンダヘッドと前記シリンダロータリディスクの間に配置される。前記シール溝が複数の第2の弾性部材を含む。
一つの例において、前記ロータリエンジンはさらに、シリンダヘッドに隣接する前記シリンダの上端に配置された冷却アセンブリを含み、前記冷却アセンブリは複数の空冷フィンを含み、前記フィンは前記シリンダの周りに周方向に配置されるとともにそこから外側に突出する。
別の例において、前記外側ケーシングが円周方向に配置された複数の開口部を含む。前記開口部には角度が付けられている。前記開口部は吸気口と流体連通している。前記冷却アセンブリが前記シリンダヘッドを通って前記空冷フィンまで延びる吸気流路を含む。前記冷却アセンブリが、前記シリンダヘッドと前記リングの間に連通する複数の伝熱パッドをさらに含む。複数の冷却開口部が前記シリンダヘッドの上部に位置する。
したがって、別の実施形態において、回転式シリンダ内に配置されたピストンを内部で往復運動するように駆動するドライブアセンブリであって、
ピストンピンと、
前記ピストンピンに連結されるとともに互いに対して相対運動可能な第1および第2のコネクティングアームと、
前記ピストンから離間して配置されるとともに前記ピストンと連絡するギヤアセンブリであって、2つのドライブホイールに連結される第1および第2の逆回転クランクシャフトを有するギヤアセンブリと、
複数の歯を有する固定ギヤリングであって、前記歯は前記ピストンに向かって配置され、前記クランクシャフトが逆回転式に動くと前記2つのドライブホイールが前記固定ギヤリングの歯に歯合係合する固定ギヤリングとを備えるドライブアセンブリが提供される。
したがって、別の実施形態において、シリンダヘッドおよびシリンダとともに使用されるシールアセンブリであって、
出口開口溝、入口開口溝および点火源溝にシール式に嵌まる複数のリングシールであって、各溝はシリンダヘッドの下面に位置する入口開口部、出口開口部および点火源開口部の周りに周方向に設けられ、前記開口部は互いに等距離にある複数のリングシールと、
シリンダディスクであって、シリンダディスク点火開口部と、前記シリンダが長手方向軸の周りを回転する際に前記シリンダヘッドの前記入口開口部または前記出口開口部との位置合わせが可能な穴部とを有し、前記シリンダヘッドと前記シリンダとの間にシールされて取り付けられたシリンダディスクとを備えるシールアセンブリが提供される。
したがって、別の実施形態において、ロータリエンジンと共に使用される冷却システムであって、
シリンダとシール係合されるシリンダヘッドと、
前記シリンダヘッドに嵌まるように取り付けられた少なくとも一つの伝熱パッドを有するシリンダディスクであって、前記伝熱パッドは前記シリンダから前記シリンダヘッドへ熱エネルギを伝達するように配置されるシリンダディスクとを備える冷却システムが提供される。
したがって、また別の実施形態において、ロータリエンジンと共に使用される冷却システムであって、
シリンダヘッドに取り付けられたファンと、
第1および第2の吸気開口部を相互接続する冷気入口流路と、
前記第1および第2の吸気開口部の間に配置された空気出口開口部とを備え、前記ファンは回転するように取り付けられて、したがって冷気が前記第1および第2の吸気開口部に吸い込まれて前記ファンに流しこまれ、前記ファンは前記エンジンの高温面と連通しているので前記ファンを通過した冷気はそこへの熱伝達を生じさせ、前記暖気は前記出口開口部を通って前記エンジンから出ていく冷却システムが提供される。
したがって、また別の実施形態において、ドライブシャフトにトルクを付与する平衡型ロータリエンジンであって、
第1および第2のコネクティングアームであって、各コネクティングアームは第1の連結端部および第2の連結端部を有し、前記第1の連結端部はピストンピストンに連結するように配置される第1および第2のコネクティングアームと、
第1および第2のクランクシャフトであって、各クランクシャフトは前記コネクティングアームの前記第2の連結端部に回転可能に連結される第1および第2のクランクシャフトと、
前記第1および第2のクランクシャフトそれぞれに逆回転可能に連結される第1および第2のドライブホイールと、
周方向に配置された駆動部材面を有する固定ドライブリングであって、前記固定ドライブリングは前記駆動部材面が前記ピストンに向かって配置されるように前記主ドライブケース内に取り付けられ、前記第1および第2のドライブホイールが前記ドライブリングに歯合する固定ドライブリングとを備える平衡型ロータリエンジンが提供される。
本明細書に記載されるこれらおよび他の特徴は、添付の図面が参照される以下の説明からより明らかになるだろう。
図1は、平衡型ロータリエンジンの一つの実施形態の斜視図である。
図2は、図2に示すエンジンの側面図である。
図3は、吸気口ポート、排気口ポート、および周方向に配置された複数の本体ボルトを示す、図1のロータリエンジンの上面図である。
図4は、シリンダ上端部のピストンを示す、図2のエンジンの縦断面詳細図である。
図5は、ピストンがシリンダの上端部にある状態のロッドスペーサを示すエンジンの縦断面詳細図である。
図6は、ピストンがシリンダの下端部にある状態のエンジンの縦断面詳細図である。
図7は、ピストンがシリンダの下端部にある状態のエンジンの別の縦断面詳細図である。
図8は、ピストンがシリンダの下端部にある状態のエンジンの簡略縦断面詳細図である。
図9は、ドライブアセンブリの位置を示すエンジンの斜視図である。
図10は、コネクティングアームを示す、ピストンがシリンダ内の中間位置に位置するエンジンの簡略縦断面図である。
図11は、クランクシャフトを示す、ピストンが中間工程にあるエンジンの簡略縦断面図である。
図12は、固定ギヤリングと歯合するギヤピニオンを示す、ドライブアセンブリの簡略側面図である。
図13は、図12のドライブアセンブリの上面斜視図である。
図14は、2つのベベルギヤピニオンおよび固定ギヤリングを示す、ドライブアセンブリの別の側面図である。
図15は、クランクシャフトおよび2つのコネクティングアームを示す簡略側面図である。
図16は、図15の簡略斜視図である。
図17は、図15の簡略上面図である。
図18は、ギヤアセンブリの側面図である。
図19は、ギヤアセンブリの斜視図である。
図20は、回転軸を示す、ギヤアセンブリの上面図である。
図21は、ギヤアセンブリの縦断面詳細図である。
図22は、ドライブシャフトの位置を示すギヤアセンブリの側面図である。
図23は、ギヤアセンブリの詳細底面図である。
図24は、1つのクランクシャフトおよびギヤピニオンの分解部分斜視図である。
図25は、図24の分解図の上面図である。
図26は、図25の上面図である。
図27は、図25の別の上面図である。
図28は、ドライブアセンブリ周りのシリンダおよびドライブシャフトを示す分解図である。
図29は、図28の別の分解図である。
図30は、シリンダおよびドライブアセンブリを示す分解斜視図である。
図31は、ドライブアセンブリの底面図である。
図32は、シリンダ、ドライブアセンブリおよびドライブシャフトの分解側面図である。
図33は、図32の分解簡略図である。
図34は、シリンダヘッドおよびシリンダの分解斜視図である。
図35は、シリンダヘッドの底面図である。
図36は、シリンダヘッドおよびシリンダの分解側面図である。
図37は、図36の分解斜視図である。
図38は、図36の分解底面斜視図である。
図39は、シリンダヘッドの縦断面図である。
図40は、図39の底面図である。
図41は、リングシールの詳細図を示す、シリンダヘッドの分解縦側面図である。
図42は、シリンダヘッドの分解詳細側面図である。
図43は、シリンダヘッドの部分分解底面斜視図である。
図44は、サーマルパッドを示す、シリンダヘッドおよびシリンダの縦断面図である。
図45は、組み立てられたシリンダヘッドおよびシリンダの側面図である。
図46は、図45の縦断面図である。
図47は、複数の傾斜気流開口部を有するカラーを示す、シリンダヘッドの詳細側面図である。
図48は、図47の縦断面図である。
図49は、組み立てられたシリンダヘッドの斜視図である。
図50は、空気流路(矢印)を示す、シリンダヘッドの縦断面図である。
図51は、傾斜気流開口部の位置を示す、シリンダヘッドおよびカラーの簡略側面図である。
図52は、回転冷却フィンの位置を示す、シリンダヘッドの上面図である。
図53は、デフレクタキャップの位置を示す、完全に組み立てられたロータリエンジンの斜視図である。
図54は、図53の側面図である。
図55は、図53の上面図である。
図56は、シリンダキャップの位置を示す、シリンダの簡略縦断面図である。
図57は、図56の斜視図である。
図58は、図57の上面図である。
図59は、シールおよびオイル潤滑システムの位置を示す、ロータリエンジンの縦断面図である。
図60は、オイル入口を示す、エンジンの部分破断側面図である。
図61は、2つのスペーサロッド支持部を示す、ドライブアセンブリの側面図である。
図62は、スペーサバーを示す、ドライブアセンブリの簡略斜視図である。
図63は、2つのスペーサに当接する2つの湾曲端部を示す、スペーサバーの簡略上面図である。
図64は、2つの支持部の位置を示す、ドライブアセンブリの底面図である。
図65は、スペーサロッド、2つの湾曲端部、および回転方向を示す、ドライブアセンブリの詳細上面図である。
図66は、180度回転の後の湾曲端部の位置を示す、ドライブアセンブリの別の上面図である。
定義
特に明記しない限り、以下の定義が適用される。
単数形で記載したものであっても、前後関係から明らかでない限り、複数の場合も含めて意味する。
本明細書では、「含む」という用語は「含む」という用語に続く要素が必要または必須であるが、他の要素は任意であり、存在してもしなくてもよいことを意味する。
本明細書では、「からなる」という用語は、「からなる」という語句に続くものを含むこと、およびそれらに限定されることを意味する。したがって、「からなる」という語句は、列挙された要素が必要または必須であって他の要素が存在しないことを示す。
1. 全般的なロータリエンジン構造
図1〜図11を参照すると、平衡型ロータリエンジンの全体が10で示される。大まかに述べると、ロータリエンジン10は、ドーム形シリンダヘッド12と、外側ケーシング14と、外側ケーシング14から遠ざかる方向に延びるドライブシャフト16とを含む。外側ケーシング14は、中間体部18と、ベース体部20と、ベース体開口部22とを含む。図4および図5に最も良く示すように、縦断面で見ると、ロータリエンジン10の詳細が明らかである。このように外側ケーシング14内には、長手方向軸26の周りを回転するようにその内側にシール状態で取り付けられたシリンダ24と、ピストン28と、2つのコネクティングアーム(ロッド)30、32と、ドライブアセンブリ34とが配置されている。ドライブシャフト16はドライブアセンブリ34と連通しており、外側ケーシング14のベース体部20から遠ざかる方向に延びている。エンジンの多数の部品の向きの説明を容易にするため、本明細書全体を通して、シリンダヘッド12はエンジン10の上部または上端部にあるといい、ベース体部20はエンジン10の下部または下端部に位置すると言う。ロータリエンジン10は基本的にモジュール構造であるため、部品の交換が容易であるとともに互換性がある。さらに、モジュール構造はパワートレインの設計および機能に柔軟性をもたらす。
図4および図5に最も良く示すように、主ドライブケース(クレードル)36は、外側ケーシング14のベース体部20内に配置されている。シリンダ24は、その内部にピストン28が取り付けられたチャンバ38を有する。シリンダヘッド12とピストン28の間には燃焼室40が位置する。ピストン28は、回転エンジン10を二等分する長手方向軸26に沿って長手方向に運動するようにチャンバ38内に取り付けられている。シリンダベアリング44は、シリンダ24の外面46と外側ケーシング14の中間体部18の内面48との間に配置されている。シリンダシール50はシリンダベアリング44に隣接して配置されて、例えば潤滑剤の漏れを防止する。シリンダベアリング44およびシリンダシール50は、中間体部18とベース体部20との間の接合部52に隣接して、中間体部20のキャビティ49内に配置されている。シリンダベアリング44は本件においてはボールレースであるが、当業者は他のタイプのベアリングが利用可能であることを認めるだろう。
次に図2および図5を参照すると、中間体部18は、ベース体部20の上部54と比較して、接合部52において細くなっている。ベース体部20は、ベース体開口部22および最終的にはドライブシャフト16に向かって先細になっている。図4に最も良く示すように、縦断面で見ると、外側ケーシング14は本質的にロータリエンジン10の可動部品を包む側壁である。図1に見られるように、これは、コンパクトで、対称で、美的に魅力的なロータリーエンジン10という印象を与える。
2. ドライブアセンブリ
次に図4、図5〜図33を参照すると、2つのコネクティングアーム30、32はピストン28からドライブアセンブリ34に向かって延びている。コネクティングアーム30、32はそれぞれ、第1のアーム連結端部56と第2のアーム連結端部58とを有するロッドである。各コネクティングアーム30、32の第1の連結端部30はピストン28に連結されている。1つのピストンピン58が、ピストン内で長手方向軸26に直交するように配置される。ドライブアセンブリ34は、ピストン28から離間して主ドライブケース36内に配置される。ドライブアセンブリ34は第1および第2のクランクシャフト60、62を含み、各クランクシャフトは、コネクティングアーム30、32の第2のアーム連結端部58に回転可能に連結される。各クランクシャフト60、62は、クランクシャフト連結部材75、77の端部に配置されたギヤピニオン68、70に連結されたスロー(throw)67、69(またはクランクシャフトピン)を有する。第1および第2のクランクシャフトベアリング64、66は、第1および第2のクランクシャフト60、62から遠ざかる方向に移動して、第1および第2のクランクシャフト60、62にそれぞれ接続される。第1および第2のベベルギヤピニオン(ギヤドライブホイール)68、70は、クランクギヤボルト72、74を用いて、第1および第2のクランクシャフトベアリング64、66と、コネクティングアーム30、32の第2のアーム連結端部58とに固定される。ベベルギヤピニオン68、70は、互いに向かって、またコネクティングアーム30、32に向かって先細になっている。図10に最も良く示すように、第1および第2のギヤピニオン68、70は、第1の長手方向軸26に直交する第2の回転軸76の周りを逆回転するように取り付けられる。第1および第2のギヤピニオン68、70はそれぞれ第1の駆動部材を有し、この第1の駆動部材は、図13に最も良く示すように、各ギヤピニオン上で周方向に配置された複数のギヤピニオン歯69、71である。このように、第1および第2のギヤピニオン68、70は、第1および第2のクランクシャフト60、62のそれぞれに逆回転可能に接続される。
ドライブアセンブリ34は、ボルト79、81で共にボルト締めされる第1および第2の端部ベアリング78、80を用いて一つに保持されて、コンパクトな構成を得る。
図4および図5に戻ると、ロッドスペーサ82は、第1および第2のコネクティングアーム30、32の間に配置され、アームの間から第1および第2のクランクシャフト60、62の間まで延びている。ロッドスペーサ82は、2つのコネクティングアーム30、32とクランクシャフトベアリング64、66をクランクギヤボルト72、74上に維持するのに役立ち、またそれらが緩んで外れるのを防ぐ。
次に図4、図9〜図23を参照すると、ドライブシャフト16はドライブアセンブリ34に接続され、また第1の長手方向軸26と同軸である。ドライブシャフト16は、ドライブシャフト突起部84と、複数の穴88を有する周方向に配置されたフランジ86とを含む。ドライブアセンブリ34は、図23に最も良く示すように、中央に配置されてドライブシャフト突起部84を受ける開口部92と、周方向に配置された複数の穴94とを有するドライブアセンブリ連結部材90を含む。ドライブシャフト16は、穴88および穴94を通して打ちこまれるボルトを用いて、ドライブアセンブリ34に機械的に固定される。ドライブシャフト16をドライブアセンブリ34に機械的に固定する他の手段を使用することもでき、それらは当業者に知られている。例えば、ボルトを使用せずに、フランジ86上の複数の小さな突起(小塊)を用いて周方向に配置された穴94に固定することができる。ドライブアセンブリ34の作動中にドライブシャフト16が回転するのを可能にするために、ドライブシャフトベアリング96はドライブシャフト16を囲み、周方向に配置されたフランジ86の下側に当接する。ドライブシャフトベアリング96は、図5および図10に最も良く示すように、ベース体開口部22に隣接して配置され、ドライブシャフト16とベース体部20の間に挟まれている。ドライブシャフトベアリング96はボールレースである。当業者であれば、ドライブシャフト16をベース体開口部内で円滑に回転させるのに、他の種類のベアリングが利用可能であることを容易に認めるだろう。ドライブシャフトシール98は、ドライブシャフト16がベース体部20に回転可能に且つシールされて接続されるように、ドライブシャフト16とベース体部20の下部との間に配置される。図9、図12および図13に最も良く示すように、ドライブアセンブリ34はさらに、周方向に配置された複数の歯102を備えた、周方向に配置された駆動部材面を有する固定ギヤドライブリング100を含む。固定ギヤリング100は、歯102がピストン28に向かって配置されるように、主ドライブケース36内に固定可能に取り付けられている。周方向に配置された歯102は、ギヤピニオン68、70の逆回転中に対応するギヤピニオン歯69、71と協働可能に歯合するように、内側に傾斜している。このような、今までにない、固定ギヤリング100のピストン28に対する向きによって、下側ケーシングの利用可能な内部空間の全てがドライブアセンブリ34を収容するのに使用されるので、エンジンサイズの相当な小型化が可能となる。
図24、図25、図26および図27に最も良く示すように、2つの端部キャップ部材71、73が共にボルト締めされている。
図11、図15、図16および図17に最も良く示すように、2つの逆回転クランクシャフト60、62が、各クランクシャフト60、62の弯曲63、65が第1の長手方向軸26に対して90度に位置するように配置されるので、ピストン28が中間工程にある状態でのエンジン10の完ぺきな平衡が達成される。横から見ると、図15に最も良く示すように、2つのコネクティングアーム30、32および2つのクランクシャフト60、62は、ピン58が三角形の頂点にある三角形をなしている。中間工程においては、クランクシャフト60、62の弯曲63、65は同一平面上にある。
図28〜図30を参照すると、シリンダ24は、シリンダ円周を有する上部シリンダ部104と、シリンダベース円周を有するシリンダベース105とを有している。シリンダベース105の円周は、上部シリンダ部104の円周よりも大きい。シリンダベース105は、シリンダベース105の両側に位置する2つの半円形凹部106、108を含む。半円形凹部106、108はドライブアセンブリ34に合う大きさおよび形状に形成されており、これは、組み立て中にシリンダ24をドライブアセンブリ34と容易かつ正確に位置合わせするのに役立つ。さらに、この正確な組み立てにより、従来のアセンブリよりも振動が低減した堅固なアセンブリが作り出される。シリンダベース105は、シリンダ24をドライブシャフト16に固定するのに役立つ4つのボルト穴109を含む。半円形凹部106、108を有するシリンダベース105によって、シリンダ24のドライブアセンブリ34との正確、迅速かつ容易な組み立てが可能となる。
コネクティングアーム30、32は個別に作動し、逆回転を第1および第2のクランクシャフト60、62それぞれに移行させる。ピストン28が図11、図15、図15および図16に示すように中間工程位置にある、コネクティングアーム30、32と共に示されるロータリエンジン10においては、完ぺきな対称平衡性が達成されるので、ピストン28およびシリンダ24の壁部からの側方負荷を大幅に低減することができる。ピストン28はシリンダ24内で往復運動する。ピストン28は、2つの独立した逆回転クランクシャフト上で支えられるそれぞれのスローまたはクランクピンから延びる2つのコネクティングアーム30、32によって、ピストンピン52という仲介を介して支えられる。各クランクシャフトは、固定ベベルギヤリングと歯合するベベルギヤピニオンをそれぞれ支える。
3. シリンダヘッドアセンブリ
次に図4および図34〜図45を参照すると、シリンダヘッドアセンブリ109が、シリンダ24および外側ケーシング14と接続するようにシリンダ24の上部シリンダ部104に取り付けられている。シリンダヘッドアセンブリ109は、シリンダヘッド12とシリンダロータリディスク110とを含んでいる。シリンダロータリディスク110は、上部シリンダ部104とシリンダヘッド12の下面112とにシールされて接続されている。したがって、シリンダロータリディスク110はシリンダヘッド12とシリンダ24の間に挟まれている。シリンダヘッド12の直径(そしてもちろん円周)は、シリンダ24にシールされて取付けされたとき、シリンダ24の直径よりも大きい。シリンダヘッド12の外周には、シリンダヘッド12を外側ケーシング14に固定するためのボルトを受ける複数のボルト穴113が形成されている。シリンダヘッド12は、流体(空気)入口ポート114と、流体出口(排気)ポート116と、点火源ポート118とを有する。点火源ポート118は、スパークプラグ(図示せず)のような点火源を収容する。図示の例では、流体入口ポート114が排気ポート116に隣接して配置されている。シリンダロータリディスク110は、シリンダロータリディスク開口部120とシリンダロータリディスク点火源ポート122とを含む。シリンダヘッド12の流体ポート114、116はそれぞれ、シリンダ24が外側ケーシング14内で回転すると、シリンダロータリディスク開口部120と連続して位置合わせされる。
次に、図36〜図43を参照すると、シールアセンブリの全体が123で示される。3つのシールリング124、126、128は、シリンダヘッド12の入口ポート114および排気ポート116に隣接して位置する、対応する深シール溝130、132、134に取り付けられる。点火ポートシールリング136は、点火源ポート122の周りに位置するシール溝138内に配置される。シールリング124、126、128は互いに等距離にあり、点火ポートシールリング136の周りに配置される。シリンダヘッド12の下面112はまた第1および第2の同心溝138、140を含み、第2の溝140は第1の溝138よりも小さい。2つの同心溝138、140の間には離間して配置された複数の気流開口部142が配置されており、気流開口部142は第2の溝140と同心である。
図37および図38に最も良く示すように、シリンダロータリディスク110は、深い第2の溝140に暖かく嵌合し、上部シリンダ部104とのシール係合を可能にする、周方向に配置されたシール144を有する。また、シール144は、少なくとも1箇所147に切込みを有するバックアップリングシール146を含み、第2の溝140の外側に配置されている。弾性ウェーブスプリング148がシリンダロータリディスク110の上部に取り付けられている。シールリング124、126、128、136はそれぞれ切込みを有さず、その代わりにシール溝130、132、134の内側に配置されたバックアップリング149を含む。リングシール124、126、128、136の外面は、上端および下端において面取りされている(図示せず)。リングシール構造は、弾性ウェーブスプリング148が軽い下向きの力を付与し、少なくとも1つの位置147に切込みを有するバックアップリングシール149がシール溝の直径上で封止し、シールリング124、126、128がそれぞれの溝の外側を下向きに押圧し、中間サイズのリングが溝の内側を下向きに押圧し、主リング124、126、128が切込みなしでバックアップリングによりよく嵌合するように面取りされた、高圧ロータリバルブの一部である。リングシールは異なる方向に封止して完全な封止を提供する。このように、3つのリングがヘッドロータリトップシリンダに固定される。
3. 冷却システム
エンジン構造に加えて、作動中にエンジンを冷却する機能が利点となる。二重式で特殊なファンおよび熱エネルギ交換システムは、ドライブアセンブリ34の反対側に配置されて、冷たく新鮮な空気が熱交換面を横切ると空気流と熱接触を利用して熱を空気と交換する、非常に効率的な自己冷却を提供する。エンジンから熱を効率的に除去する機能により、最終的にエンジン故障を引き起こし得るエンジンのオーバーヒートが防止される。
次に、図2、図34、および図44〜図59を参照すると、二重冷却システムの全体が200で示される。二重冷却システム200の第1の部分は、冷気が高温面を横切るように送りこまれた際の高温面から冷気への熱エネルギ伝達を利用する。二重冷却システム200の第2の部分は、熱交換器を介した高温面からの熱伝達を利用する。図34に最も良く示すように、3つの伝熱パッド202が互いに等間隔に離間して配置され、シリンダロータリディスク110に接続される。伝熱パッド202はシリンダロータリディスク110から直立している。3つの伝熱パッド202は独立した熱交換器として機能して、エンジンから熱を除去する。伝熱パッド202は、シリンダロータリディスク点火源ポート122から放射状に広がり、約120度の角度で互いから離間している。図44に最もよく示すように、各伝熱パッド202は、そこから上方に延びる、離間して配置された2つの軽量弾性(ばね)部材204、206を含む。伝熱パッド202および離間して配置されたばね部材204、206はそれぞれ、シリンダヘッドキャビティ208内に暖かく挿入される。燃料の燃焼中およびロータリエンジン10の作動中に生成される熱エネルギは、熱の形態で相当量の熱エネルギを生成する。伝熱パッド202がシリンダ24の熱表面に隣接して、または直接接触して配置されるので、伝熱パッド202は熱エネルギを吸収してシリンダヘッド12に伝達し、シリンダヘッド12の外面から直接、または外面上を流れる冷気によって熱を放散できる。伝熱パッド202は、当業者にはよく知られる、高い熱伝導率を有する材料から作られる。
図1および図2、そして次に図47および図49を参照すると、カラー214がシリンダヘッド12とベース体部20の上部54の間に接続されている。カラー214は、以下でより詳細に説明する二重冷却システムの一部として配置された、離間して並ぶ複数の傾斜細長開口部216を含む。カラー214の下には水平に配置された複数の凹部217があり、これはエンジン全体の軽量化に寄与する。6つある凹部217の下には、複数の吸気開口部221がある。
次に、二重冷却システムの第1のものと連携して動作する第2の二重冷却システムを説明する。上述したように、シリンダヘッド12は、気流冷却システムのシリンダヘッド12部分においてシール138、140の間に等間隔に位置する、離間して配置された複数の気流開口部142を含む。シリンダヘッド12の上端部には、点火源ポート118の周りに配置されてそこから外側に向かって放射状に設けられる複数の吸気開口部212に隣接して放射状に配置される複数の細長冷気取入開口部210が位置する。開口部210は、シリンダヘッド12の周りに3つずつのグループで配置された小さな細長い開口部である。
図49および図50に最も良く示すように、カラー214はシリンダヘッド12と外側ケーシングの上部の間に接続されている。カラー214は、離間して配置された複数の傾斜細長開口部216を含む。開口部216は、(図50に矢印で示すように)クーラント流路218に沿って気流が通過する際の気流の出口となる。ファン219はシリンダ24の周りで回転するように取り付けられて、入口210、212および225を通して新鮮な空気を引き込む。入口225に隣接して配置されたデフレクタによって、空気がファン219の小径に押し付けられ、その後加熱された空気が開口部216から出ていく。ファン219は軽量アルミニウムから作られ、シリンダディスクの上端およびシリンダディスクの上端に、そしてシリンダにねじ込まれる。第1および第2のデフレクタキャップ220、222はシリンダヘッド12の上端に接続され、吸気フィン210に隣接して配置される。作動中、シリンダが回転すると、空気がシリンダヘッド12の周りから吸い込まれて複数の吸気開口部210および開口部212に入り、クーラント流路218に流し込まれる。回転するフィンは、傾斜細長開口部216を通して空気を押し出す。空気が流路218に沿って流れると、シリンダヘッド12内の、またはそれに隣接した高温面から、熱を吸収する冷気への熱エネルギ伝達が行われる。空気をシリンダヘッド12の中心からシリンダヘッドを通るようにすることで、従来の冷却方法よりも優れた冷却効率をもたらす。
次に図56〜図58を参照すると、ロックディスク224がシリンダの上端に取り付けられ、複数のロックボルト226を用いてシリンダロータリディスク110を取り巻いている(フィンリング付きロックディスク)。複数の穴14はシリンダヘッド12からフィン219へと連通し、シリンダヘッド12を冷却する。
ここで再び図52を参照すると、上面視において、ロータリ冷却ファンのフィンは点火プラグ穴に向かって角度がつけられる。また、上面視において、円周方向に配置された複数のボルト穴113が上端に配置されて、シリンダヘッドを外側ケーシングに固定するのに役立つ。
即ち、冷たく新鮮な空気が開口部210、212および225でシリンダヘッド12に吸い込まれる。デフレクタは冷却流をロータリフィン219の小径へと向かわせる。吸込みはシリンダヘッド12を介してフィン219の小径まで行われる。排気はエンジン本体を冷却するように流れる。シリンダヘッド上の固定フィンもまた冷却を助ける。
4. 潤滑システム
可動部品を有するあらゆる機械と同様に、潤滑システムは、部品が互いの表面上を移動できるようにして停止を防ぐために必要とされる。この新しいロータリエンジンにおいて、私は、高度なシール構成を必要とすることなく部品の効率的な運動を可能にするとともに、必要とされる潤滑剤交換の頻度が大幅に低減された潤滑システムを設計した。使用される潤滑剤は、潤滑用として当業者に知られている一般的なオイル(合成または自然)である。
次に図59〜図66を参照すると、潤滑システムの全体が300で示される。オイル入口ポート302はギヤアセンブリに隣接して示されており、オイルポンプ(図示せず)に接続されている。2つのコネクティングアーム30、32の間のスペーサロッド82は外側ケーシング側の両端に2つの湾曲306、308を有し、エンジンが矢印304の方向に回転すると、ギアアセンブリに入っていくオイルがエンジンの中央に誘導されるようになっている。スペーサロッド82のこの単純な湾曲によって、エンジンの作動中にオイルがすべての可動部品により均一に分配される。ロッドスペーサの湾曲306、308がない場合、オイルの最終的な到達場所はポンプの力に大きく依存することになる。オイル出口ポート(図示せず)があるので、オイルの連続的なリサイクルが保証される。シリンダ24と外側ケーシング14の間、および下部ベース部とドライブシャフト16の間のシール50、98によって、オイルのエンジンからの漏出が防止される。スペーサロッド82の湾曲端部306、308は、エンジン10から外方に突出する2つの支持部310、312に当接する。図59に最も良く示すように、シリンダ24およびギヤアセンブリ34は閉鎖系であり、オイルが回転部品と接触した状態を維持するようにオイルが保持される。オイル入口ポート302は、ロッドスペーサ82によって誘導されるオイルをベース体に移動させる。
動作
次に、ロータリエンジン10の動作について詳細に説明する。平衡型ロータリエンジン10はドライブシャフト16に回転力(トルク)をもたらし、ドライブシャフトは、ある種の負荷に連結された場合にその負荷を効率的に動かすことができる。自動車の場合、回転力は車軸を回転させて車両を前方または後方に動かすのに利用される。ガソリンまたはディーゼルなどの燃料供給器は、キャブレタ等の適切な燃料分配器を介してシリンダヘッド12(バルブブロック)に連結される。点火プラグ(図示せず)のような点火源が、燃料の点火を開始するために設けられる。点火が起こると十分な爆発力が生成されて、ピストン28はシリンダ24内で第1の長手方向軸26に沿って長手方向に駆動される。これにより、第1および第2のクランクシャフト60、62は、コネクティングアーム30、32上のピストン28の下向き推力によって、同時に反対方向に回転させられる。クランクシャフト60、62の回転によってベベルピニオンギヤ68、70が回転する。ベベルピニオンギヤ68、70は第2の回転軸76の周りを反対方向に回転し、静止固定ベベルギヤリング100との歯合係合を介して、ピストン28およびシリンダ24は他の可動部品と共にシリンダの第1の長手方向軸26の周りを回転する。ドライブアセンブリ34はドライブシャフト16を回転させて、駆動力を作業負荷(図示せず)に伝達する。コネクティングアーム30、32の逆回転によって、平衡した動力伝達が可能となり、これによって振動、したがって騒音発生が最小限に抑えられる。図4および図5に示す構成部品は全て、エンジン10の作動中第1のシリンダ長手方向軸26の周りを回転する。この結果、燃費が向上するという利点がある。
当業者であれば、1つ以上のシリンダが使用される他の設計を使用可能であることが容易にわかるだろう。上述した新しいロータリエンジンを使用すれば、単一のシリンダで達成されるのと同様の平衡した荷重が複数のシリンダでも維持される。さらに、新しいロータリエンジンはモジュール式なので、複数のエンジンを適切な直列または並列配置で組み立てて特定の用途に動力を提供することができる。
他の実施形態
上記の説明から、本明細書に記載された実施形態に変更および修正を加えて様々な用途および条件に適合させ得ることは、当業者には明らかであろう。

Claims (75)

  1. ドライブシャフトにトルクを付与する平衡型ロータリエンジンであって、
    主ドライブケースを有する外側ケーシングと、
    前記外側ケーシング内に回転可能に取り付けられたシリンダと、
    前記シリンダ内で長手方向運動するように取り付けられたピストンと、
    第1および第2のコネクティングアームであって、各コネクティングアームは第1の連結端部および第2の連結端部を有し、前記第1の連結端部は前記ピストンに連結される第1および第2のコネクティングアームと、
    第1および第2のクランクシャフトであって、各クランクシャフトは前記コネクティングアームの前記第2の連結端部に回転可能に連結される第1および第2のクランクシャフトと、
    前記第1および第2のクランクシャフトそれぞれに逆回転可能に連結される第1および第2のドライブホイールと、
    周方向に配置された駆動部材面を有する固定ドライブリングであって、前記固定ドライブリングは前記駆動部材面が前記ピストンに向かって配置されるように前記主ドライブケース内に取り付けられ、前記第1および第2のドライブホイールは前記ドライブリングに歯合する固定ドライブリングとを備える平衡型ロータリエンジン。
  2. ドライブアセンブリが前記コネクティングアーム、前記クランクシャフト、前記ドライブホイール、および前記固定ドライブリングを含み、前記ドライブシャフトは前記ドライブアセンブリに連結されてそこから遠ざかる方向に延びている、請求項1に記載のロータリエンジン。
  3. 前記シリンダは第1の長手方向回転軸を備えたシリンダ開口部およびシリンダベースを有し、前記シリンダベースは互いの反対側に位置する第1および第2の半円形凹部を有し、前記シリンダベースは前記ドライブアセンブリに合う大きさおよび形状である、請求項2に記載のロータリエンジン。
  4. 前記第1および第2のドライブホイールは第2の回転軸の周りを逆回転するように取り付けられ、前記第2の回転軸は前記第1の長手方向回転軸に直交するように配置される、請求項1に記載のロータリエンジン。
  5. 前記シリンダはシリンダ円周を有し、前記シリンダベースはシリンダベース円周を有し、前記シリンダベース円周は前記シリンダ円周より大きい、請求項3に記載のロータリエンジン。
  6. 前記第1および第2のドライブホイールは周方向に配置された複数の歯をそれぞれ有する第1および第2のギヤピニオンであり、前記ギヤピニオンはそれぞれお互いに向かって傾斜している、請求項1に記載のロータリエンジン。
  7. 前記固定ドライブリングは周方向に配置された複数の内向き傾斜歯を有し、前記ギヤピニオンの前記傾斜歯および前記固定ドライブリングは前記ギヤピニオンの逆回転中に歯合するように協働する、請求項6に記載のロータリエンジン。
  8. 前記第1および第2のクランクシャフトはそれぞれ、前記クランクシャフトを前記コネクティングアームに連結するためのスロー、および前記スローから離間して配置された弯曲を有する、請求項1に記載のロータリエンジン。
  9. ピストンピンが前記コネクティングアームの前記第1の連結端部を前記ピストンに連結し、前記ピストンピンはシリンダ開口部の第1の長手方向軸に直交するように配置される、請求項1に記載のロータリエンジン。
  10. 前記ピストン、前記コネクティングアームおよび前記クランクシャフトは、前記ピストンが前記シリンダ内で中間工程にあるときに三角形をなして前記エンジンの平衡をとる、請求項1に記載のロータリエンジン。
  11. 前記第1および第2のコネクティングアームの間にアームスペーサが配置され、前記スペーサは前記コネクティングアームの間から前記第1および第2のクランクシャフトの間まで延びている、請求項1に記載のロータリエンジン。
  12. 第1のクランクシャフトベアリングが前記第1のクランクシャフトおよび前記第1のドライブホイールの両方に連結されて、前記第1のクランクシャフトベアリングはそれらの間に配置され、第2のクランクシャフトベアリングが前記第2のクランクシャフトおよび前記第2のドライブホイールの間に連結されてそれらの間に配置される、請求項1に記載のロータリエンジン。
  13. 第1および第2の端部ベアリングは前記第1および第2のドライブホイールにそれぞれ連結される、請求項12に記載のロータリエンジン。
  14. シリンダベアリングが前記シリンダと前記外側ケーシングの間に連結され、前記シリンダが前記外側ケーシングにシールされて接続される、請求項1に記載のロータリエンジン。
  15. 前記外側ケーシングがベース体および中間部体を含み、前記ベース体はベース体開口部を有し、前記ドライブシャフトが前記ベース体開口部にシールされて接続される、請求項1に記載のロータリエンジン。
  16. ドライブシャフトベアリングが前記ドライブシャフトと前記ベース体の間に配置される、請求項15に記載のロータリエンジン。
  17. さらに、少なくとも1つの入口ポート、少なくとも1つの出口ポート、および点火源ポートが設けられたシリンダヘッドであって、前記シリンダと共に回転運動をするように前記シリンダの上部に接続されるシリンダヘッドと、
    前記シリンダヘッドおよび前記シリンダの前記上部にシールされて接続されるシリンダロータリディスクであって、それらの間に配置されるシリンダロータリディスクとを備える、請求項1に記載のロータリエンジン。
  18. 前記シリンダロータリディスクはシリンダロータリディスク開口部およびシリンダロータリディスク点火源ポートを含み、前記シリンダヘッドの前記ポートは、前記シリンダが前記外側ケーシング内で回転すると前記シリンダロータリディスク開口部と連続して位置合わせされる、請求項17に記載のロータリエンジン。
  19. 前記シリンダヘッドの下面は、前記シリンダとのシール状態での取り付けのために、前記点火源ポートと同心であって周方向に離間した第1および第2のシールリングを含み、少なくとも2つのシールリングは前記シリンダヘッドの前記入口ポートおよび前記出口ポートの周りに配置された対応シール溝に取り付けられ、前記シールリングは前記シリンダヘッドに対して偏心位置に配置される、請求項17に記載のロータリエンジン。
  20. 複数の第1の弾性部材が前記シリンダロータリディスクおよび前記シリンダヘッドに接続される、請求項19に記載のロータリエンジン。
  21. 1つ以上の熱伝達部材が前記シリンダヘッドと前記シリンダロータリディスクの間に配置される、請求項17に記載のロータリエンジン。
  22. 前記シール溝が複数の第2の弾性部材を含む、請求項19に記載のロータリエンジン。
  23. さらに、シリンダヘッドに隣接する前記シリンダの上端に配置された冷却アセンブリを含み、前記冷却アセンブリは複数の空冷フィンを含み、前記フィンは前記シリンダの周りに周方向に配置されるとともにそこから外側に突出する、請求項1に記載のロータリエンジン。
  24. 前記外側ケーシングが円周方向に配置された複数の開口部を含む、請求項1に記載のロータリエンジン。
  25. 前記開口部には角度が付けられている、請求項24に記載のロータリエンジン。
  26. 前記開口部は吸気口と流体連通している、請求項24に記載のロータリエンジン。
  27. 前記冷却アセンブリが前記シリンダヘッドを通って前記空冷フィンまで延びる吸気流路を含む、請求項23に記載のロータリエンジン。
  28. 前記冷却アセンブリが、前記シリンダヘッドと前記リングの間に連通する複数の伝熱パッドをさらに含む、請求項23に記載のロータリエンジン。
  29. 複数の冷却開口部が前記シリンダヘッドの上部に位置する、請求項23に記載のロータリエンジン。
  30. 回転式シリンダ内に配置されたピストンを内部で往復運動するように駆動するドライブアセンブリであって、
    ピストンピンと、
    前記ピストンピンに連結されるとともに互いに対して相対運動可能な第1および第2のコネクティングアームと、
    前記ピストンから離間して配置されるとともに前記ピストンと連絡するギヤアセンブリであって、2つのドライブホイールに連結される第1および第2の逆回転クランクシャフトを有するギヤアセンブリと、
    複数の歯を有する固定ギヤリングであって、前記歯は前記ピストンに向かって配置され、前記クランクシャフトが逆回転式に動くと前記2つのドライブホイールが前記固定ギヤリングの歯に歯合係合する固定ギヤリングとを備えるドライブアセンブリ。
  31. 前記コネクティングアームはそれぞれ第1の連結端部および第2の連結端部を有し、前記第1の連結端部は前記ピストンに連結される、請求項30に記載のドライブアセンブリ。
  32. 前記回転式シリンダは第1の長手方向軸を備えたシリンダ開口部およびシリンダベースを有し、前記シリンダベースは互いに反対側に位置する第1および第2の半円形凹部を有し、前記シリンダベースは前記ドライブアセンブリに合う大きさおよび形状である、請求項30に記載のドライブアセンブリ。
  33. 前記ピストンピンは前記ピストンの内部に配置されるとともに前記第1の長手方向軸に直交するように配置される、請求項32に記載のドライブアセンブリ。
  34. さらに第1および第2のクランクシャフトを含み、前記第1および第2のクランクシャフトはそれぞれ前記第1および第2のコネクティングアームの前記第2の連結端部に回転可能に連結される、請求項31に記載のドライブアセンブリ。
  35. 前記第1および第2のクランクシャフトはそれぞれ、クランクシャフト連結部材の端部に配置された前記ドライブホイールに連結されたスローを含む、請求項34に記載のドライブアセンブリ。
  36. 第1および第2のクランクシャフトベアリングが前記第1および第2のクランクシャフトにそれぞれ連結される、請求項35に記載のドライブアセンブリ。
  37. 前記2つのドライブホイールは、前記第1および第2のクランクシャフトベアリングおよび前記第1および第2のコネクティングアームの前記第2のアーム連結端部に連結される2つのベベルギヤピニオンである、請求項36に記載のドライブアセンブリ。
  38. 前記ベベルギヤピニオンは互いに向かっておよび前記コネクティングアームに向かって先細になっている、請求項37に記載のドライブアセンブリ。
  39. 前記ベベルギヤピニオンは前記第1の長手方向軸に直交する第2の回転軸の周りを逆回転するように取り付けられる、請求項38に記載のドライブアセンブリ。
  40. 前記ベベルギヤピニオンはそれぞれ、各ギヤピニオン上で周方向に配置された複数のギヤピニオン歯である第1の駆動部材を有する、請求項38に記載のドライブアセンブリ。
  41. 前記ベベルギヤピニオンは前記第1および第2のクランクシャフトにそれぞれ逆回転可能に接続される、請求項38に記載のドライブアセンブリ。
  42. 前記第1および第2のコネクティングアームの間に配置されるとともに前記アームの間から前記第1および第2のクランクシャフトの間まで延びるロッドスペーサをさらに含む、請求項30に記載のドライブアセンブリ。
  43. さらに、周方向に配置された複数の歯を備えた、周方向に配置された駆動部材面を有する固定ギヤドライブリングを含み、前記固定ギヤリングは前記歯が前記ピストンに向かって配置されるように主ドライブケース内に固定可能に取り付けられる、請求項30に記載のドライブアセンブリ。
  44. 周方向に配置された前記歯は前記対応するギヤピニオン歯と協働し且つ歯合するように内側に傾斜している、請求項43に記載のドライブアセンブリ。
  45. 前記シリンダはシリンダ円周を有する上部シリンダ部およびシリンダベース円周を有するシリンダベースを有し、前記シリンダベース円周は前記上部シリンダ部円周より大きい、請求項30に記載のドライブアセンブリ。
  46. 前記シリンダベースは前記シリンダベースの両側に位置する2つの半円形凹部を含み、前記半円形凹部は、前記シリンダを前記ドライブアセンブリと位置合わせするために前記ドライブアセンブリに合う大きさおよび形状に形成されている、請求項45に記載のドライブアセンブリ。
  47. シリンダヘッドおよびシリンダとともに使用されるシールアセンブリであって、
    出口開口溝、入口開口溝および点火源溝にシール式に嵌まる複数のリングシールであって、各溝はシリンダヘッドの下面に位置する入口開口部、出口開口部および点火源開口部の周りに周方向に設けられ、前記開口部は互いに等距離にある複数のリングシールと、
    シリンダディスクであって、シリンダディスク点火開口部と、前記シリンダが長手方向軸の周りを回転する際に前記シリンダヘッドの前記入口開口部または前記出口開口部との位置合わせが可能な穴部とを有し、前記シリンダヘッドと前記シリンダとの間にシールされて取り付けられたシリンダディスクとを備えるシールアセンブリ。
  48. シリンダヘッドアセンブリは前記シリンダおよび前記外側ケーシングに連結されるように前記シリンダの前記上部シリンダ部に取り付けられ、前記シリンダヘッドアセンブリは前記シリンダヘッドおよびシリンダロータリディスクを含み、前記シリンダロータリディスクは前記上部シリンダ部および前記シリンダヘッドの前記下面にシール接続される、請求項47に記載のシールアセンブリ。
  49. 前記シリンダヘッドは流体入口ポート、流体出口ポートおよび点火源ポートを含み、前記点火源ポートは点火源を収容している、請求項48に記載のシールアセンブリ。
  50. 前記流体入口ポートは前記流体出口ポートに隣接して配置される、請求項49に記載のシールアセンブリ。
  51. 前記シリンダロータリディスクはシリンダロータリディスク開口部およびシリンダロータリディスク点火源ポートを含む、請求項48に記載のシールアセンブリ。
  52. 3つのシールリングが、前記シリンダヘッドの前記入口ポートおよび前記排気ポートに隣接して位置する、対応する深シール溝に取り付けられる、請求項49に記載のシールアセンブリ。
  53. 点火ポートシールリングが前記点火源ポートの周りに位置するシール溝に配置される、請求項49に記載のシールアセンブリ。
  54. 前記シールリングは互いに等距離にあるとともに前記点火ポートシールリングの周りに配置される、請求項47に記載のシールアセンブリ。
  55. 前記シリンダヘッドの下面は第1および第2の同心溝を含み、前記第2の溝は前記第1の溝より小さく、前記2つの同心溝の間には離間して配置された複数の気流開口部が配置され、前記気流開口部は前記第2の溝と同心である、請求項48に記載のシールアセンブリ。
  56. 前記シリンダロータリディスクは、前記第2の溝に暖かく嵌合して上部シリンダ部とのシール係合を可能にする周方向に配置されたシールを有する、請求項51に記載のシールアセンブリ。
  57. さらに、少なくとも1箇所に切込みを有するバックアップリングシールを含み、前記切込みは前記第2の溝の外側に位置する、請求項47に記載のシールアセンブリ。
  58. 弾性ウェーブスプリングがシリンダロータリディスクの上部に取り付けられる、請求項47に記載のシールアセンブリ。
  59. 前記シールリングはそれぞれ前記シール溝の内側に配置されたバックアップリングを含む、請求項47に記載のシールアセンブリ。
  60. 前記リングシールの外面はその上端および下端において面取りされている、請求項47に記載のシールアセンブリ。
  61. ロータリエンジンと共に使用される冷却システムであって、
    シリンダとシール係合されるシリンダヘッドと、
    前記シリンダヘッドに嵌まるように取り付けられた少なくとも一つの伝熱パッドを有するシリンダディスクであって、前記伝熱パッドは前記シリンダから前記シリンダヘッドへ熱エネルギを伝達するように配置されるシリンダディスクとを備える冷却システム。
  62. 3つの伝熱パッドは互いに等間隔に離間して配置されるとともに前記シリンダディスクに接続される、請求項61に記載の冷却システム。
  63. 前記伝熱パッドは前記シリンダディスクから直立している、請求項62に記載の冷却システム。
  64. 前記伝熱パッドはシリンダディスク点火源ポートから放射状に広がるとともに角度をつけて互いから離間している、請求項62に記載の冷却システム。
  65. 前記伝熱パッドは約120度の角度をつけて互いから離間している、請求項64に記載の冷却システム。
  66. 前記伝熱パッドがそれぞれ、そこから上方に延びる、離間して配置された2つの軽量弾性部材を含む、請求項62に記載の冷却システム。
  67. 前記伝熱パッドおよび離間して配置された前記弾性部材がそれぞれシリンダヘッドキャビティ内に暖かく挿入される、請求項66に記載の冷却システム。
  68. 前記伝熱パッドが高い熱伝導率を有する材料から作られる、請求項62に記載の冷却システム。
  69. ロータリエンジンと共に使用される冷却システムであって、
    シリンダヘッドに取り付けられたファンと、
    第1および第2の吸気開口部を相互接続する冷気入口流路と、
    前記第1および第2の吸気開口部の間に配置された空気出口開口部とを備え、前記ファンは回転するように取り付けられて、したがって冷気が前記第1および第2の吸気開口部に吸い込まれて前記ファンに流しこまれ、前記ファンは前記エンジンの高温面と連通しているので前記ファンを通過した冷気はそこへの熱伝達を生じさせ、前記暖気は前記出口開口部を通って前記エンジンから出ていく冷却システム。
  70. 前記シリンダヘッドが、前記シリンダヘッドでシールの間に等間隔に位置する、離間して配置された複数の気流開口部を含む、請求項69に記載の冷却システム。
  71. 放射状に配置された複数の細長冷気取入開口部が、点火源ポートの周りに配置されてそこから外側に向かって放射状に設けられる複数の吸気開口部に隣接して前記シリンダヘッドの上端部に位置する、請求項69に記載の冷却システム。
  72. 前記開口部が前記シリンダヘッドの周りに3つずつのグループで配置される、請求項71に記載の冷却システム。
  73. カラーが前記シリンダヘッドとシリンダ外側ケーシングの上部の間に接続され、前記カラーは離間して配置された前記複数の傾斜細長開口部を含み、前記開口部はクーラント流路に沿って気流が通過する際の気流の出口となる、請求項71に記載の冷却システム。
  74. 第1および第2のデフレクタキャップが前記シリンダヘッドの前記上端に接続されるとともに前記吸気フィンに隣接して配置される、請求項71に記載の冷却システム。
  75. ドライブシャフトにトルクを付与する平衡型ロータリエンジンであって、
    第1および第2のコネクティングアームであって、各コネクティングアームは第1の連結端部および第2の連結端部を有し、前記第1の連結端部はピストンピストンに連結するように配置される第1および第2のコネクティングアームと、
    第1および第2のクランクシャフトであって、各クランクシャフトは前記コネクティングアームの前記第2の連結端部に回転可能に連結される第1および第2のクランクシャフトと、
    前記第1および第2のクランクシャフトそれぞれに逆回転可能に連結される第1および第2のドライブホイールと、
    周方向に配置された駆動部材面を有する固定ドライブリングであって、前記固定ドライブリングは前記駆動部材面が前記ピストンに向かって配置されるように前記主ドライブケース内に取り付けられ、前記第1および第2のドライブホイールが前記ドライブリングに歯合する固定ドライブリングとを備える平衡型ロータリエンジン。
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