JP2019532218A - 平衡型ロータリエンジン - Google Patents
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Abstract
Description
主ドライブケースを有する外側ケーシングと、
前記外側ケーシング内に回転可能に取り付けられたシリンダと、
前記シリンダ内で長手方向運動するように取り付けられたピストンと、
第1および第2のコネクティングアームであって、各コネクティングアームは第1の連結端部および第2の連結端部を有し、前記第1の連結端部は前記ピストンに連結される第1および第2のコネクティングアームと、
第1および第2のクランクシャフトであって、各クランクシャフトは前記コネクティングアームの前記第2の連結端部に回転可能に連結される第1および第2のクランクシャフトと、
前記第1および第2のクランクシャフトそれぞれに逆回転可能に連結される第1および第2のドライブホイールと、
周方向に配置された駆動部材面を有する固定ドライブリングであって、前記固定ドライブリングは前記駆動部材面が前記ピストンに向かって配置されるように前記主ドライブケース内に取り付けられ、前記第1および第2のドライブホイールは前記ドライブリングに歯合する固定ドライブリングとを備える平衡型ロータリエンジンが提供される。
一つの例において、前記第1および第2のクランクシャフトはそれぞれ、前記クランクシャフトを前記コネクティングアームに連結するためのスロー、および前記スローから離間して配置された弯曲を有する。
別の例において、前記外側ケーシングがベース体および中間部体を含み、前記ベース体はベース体開口部を有し、前記ドライブシャフトが前記ベース体開口部にシールされて接続される。ドライブシャフトベアリングが前記ドライブシャフトと前記ベース体の間に配置される。
少なくとも1つの入口ポート、少なくとも1つの出口ポート、および点火源ポートが設けられたシリンダヘッドであって、前記シリンダと共に回転運動をするように前記シリンダの上部に接続されるシリンダヘッドと、
前記シリンダヘッドおよび前記シリンダの前記上部にシールされて接続されるシリンダロータリディスクであって、それらの間に配置されるシリンダロータリディスクとを備える。
別の例において、前記シリンダロータリディスクはシリンダロータリディスク開口部およびシリンダロータリディスク点火源ポートを含み、前記シリンダヘッドの前記ポートは、前記シリンダが前記外側ケーシング内で回転すると前記シリンダロータリディスク開口部と連続して位置合わせされる。前記シリンダヘッドの下面は、前記シリンダとのシール状態での取り付けのために、前記点火源ポートと同心であって周方向に離間した第1および第2のシールリングを含み、少なくとも2つのシールリングは前記シリンダヘッドの前記入口ポートおよび前記出口ポートの周りに配置された対応シール溝に取り付けられ、前記シールリングは前記シリンダヘッドに対して偏心位置に配置される。複数の第1の弾性部材が前記シリンダロータリディスクおよび前記シリンダヘッドに接続される。1つ以上の熱伝達部材が前記シリンダヘッドと前記シリンダロータリディスクの間に配置される。前記シール溝が複数の第2の弾性部材を含む。
一つの例において、前記ロータリエンジンはさらに、シリンダヘッドに隣接する前記シリンダの上端に配置された冷却アセンブリを含み、前記冷却アセンブリは複数の空冷フィンを含み、前記フィンは前記シリンダの周りに周方向に配置されるとともにそこから外側に突出する。
ピストンピンと、
前記ピストンピンに連結されるとともに互いに対して相対運動可能な第1および第2のコネクティングアームと、
前記ピストンから離間して配置されるとともに前記ピストンと連絡するギヤアセンブリであって、2つのドライブホイールに連結される第1および第2の逆回転クランクシャフトを有するギヤアセンブリと、
複数の歯を有する固定ギヤリングであって、前記歯は前記ピストンに向かって配置され、前記クランクシャフトが逆回転式に動くと前記2つのドライブホイールが前記固定ギヤリングの歯に歯合係合する固定ギヤリングとを備えるドライブアセンブリが提供される。
出口開口溝、入口開口溝および点火源溝にシール式に嵌まる複数のリングシールであって、各溝はシリンダヘッドの下面に位置する入口開口部、出口開口部および点火源開口部の周りに周方向に設けられ、前記開口部は互いに等距離にある複数のリングシールと、
シリンダディスクであって、シリンダディスク点火開口部と、前記シリンダが長手方向軸の周りを回転する際に前記シリンダヘッドの前記入口開口部または前記出口開口部との位置合わせが可能な穴部とを有し、前記シリンダヘッドと前記シリンダとの間にシールされて取り付けられたシリンダディスクとを備えるシールアセンブリが提供される。
シリンダとシール係合されるシリンダヘッドと、
前記シリンダヘッドに嵌まるように取り付けられた少なくとも一つの伝熱パッドを有するシリンダディスクであって、前記伝熱パッドは前記シリンダから前記シリンダヘッドへ熱エネルギを伝達するように配置されるシリンダディスクとを備える冷却システムが提供される。
シリンダヘッドに取り付けられたファンと、
第1および第2の吸気開口部を相互接続する冷気入口流路と、
前記第1および第2の吸気開口部の間に配置された空気出口開口部とを備え、前記ファンは回転するように取り付けられて、したがって冷気が前記第1および第2の吸気開口部に吸い込まれて前記ファンに流しこまれ、前記ファンは前記エンジンの高温面と連通しているので前記ファンを通過した冷気はそこへの熱伝達を生じさせ、前記暖気は前記出口開口部を通って前記エンジンから出ていく冷却システムが提供される。
第1および第2のコネクティングアームであって、各コネクティングアームは第1の連結端部および第2の連結端部を有し、前記第1の連結端部はピストンピストンに連結するように配置される第1および第2のコネクティングアームと、
第1および第2のクランクシャフトであって、各クランクシャフトは前記コネクティングアームの前記第2の連結端部に回転可能に連結される第1および第2のクランクシャフトと、
前記第1および第2のクランクシャフトそれぞれに逆回転可能に連結される第1および第2のドライブホイールと、
周方向に配置された駆動部材面を有する固定ドライブリングであって、前記固定ドライブリングは前記駆動部材面が前記ピストンに向かって配置されるように前記主ドライブケース内に取り付けられ、前記第1および第2のドライブホイールが前記ドライブリングに歯合する固定ドライブリングとを備える平衡型ロータリエンジンが提供される。
図1は、平衡型ロータリエンジンの一つの実施形態の斜視図である。
図2は、図2に示すエンジンの側面図である。
図3は、吸気口ポート、排気口ポート、および周方向に配置された複数の本体ボルトを示す、図1のロータリエンジンの上面図である。
図4は、シリンダ上端部のピストンを示す、図2のエンジンの縦断面詳細図である。
図5は、ピストンがシリンダの上端部にある状態のロッドスペーサを示すエンジンの縦断面詳細図である。
図6は、ピストンがシリンダの下端部にある状態のエンジンの縦断面詳細図である。
図7は、ピストンがシリンダの下端部にある状態のエンジンの別の縦断面詳細図である。
図8は、ピストンがシリンダの下端部にある状態のエンジンの簡略縦断面詳細図である。
図9は、ドライブアセンブリの位置を示すエンジンの斜視図である。
図10は、コネクティングアームを示す、ピストンがシリンダ内の中間位置に位置するエンジンの簡略縦断面図である。
図11は、クランクシャフトを示す、ピストンが中間工程にあるエンジンの簡略縦断面図である。
図12は、固定ギヤリングと歯合するギヤピニオンを示す、ドライブアセンブリの簡略側面図である。
図13は、図12のドライブアセンブリの上面斜視図である。
図14は、2つのベベルギヤピニオンおよび固定ギヤリングを示す、ドライブアセンブリの別の側面図である。
図15は、クランクシャフトおよび2つのコネクティングアームを示す簡略側面図である。
図16は、図15の簡略斜視図である。
図17は、図15の簡略上面図である。
図18は、ギヤアセンブリの側面図である。
図19は、ギヤアセンブリの斜視図である。
図20は、回転軸を示す、ギヤアセンブリの上面図である。
図21は、ギヤアセンブリの縦断面詳細図である。
図22は、ドライブシャフトの位置を示すギヤアセンブリの側面図である。
図23は、ギヤアセンブリの詳細底面図である。
図24は、1つのクランクシャフトおよびギヤピニオンの分解部分斜視図である。
図25は、図24の分解図の上面図である。
図26は、図25の上面図である。
図27は、図25の別の上面図である。
図28は、ドライブアセンブリ周りのシリンダおよびドライブシャフトを示す分解図である。
図29は、図28の別の分解図である。
図30は、シリンダおよびドライブアセンブリを示す分解斜視図である。
図31は、ドライブアセンブリの底面図である。
図32は、シリンダ、ドライブアセンブリおよびドライブシャフトの分解側面図である。
図33は、図32の分解簡略図である。
図34は、シリンダヘッドおよびシリンダの分解斜視図である。
図35は、シリンダヘッドの底面図である。
図36は、シリンダヘッドおよびシリンダの分解側面図である。
図37は、図36の分解斜視図である。
図38は、図36の分解底面斜視図である。
図39は、シリンダヘッドの縦断面図である。
図40は、図39の底面図である。
図41は、リングシールの詳細図を示す、シリンダヘッドの分解縦側面図である。
図42は、シリンダヘッドの分解詳細側面図である。
図43は、シリンダヘッドの部分分解底面斜視図である。
図44は、サーマルパッドを示す、シリンダヘッドおよびシリンダの縦断面図である。
図45は、組み立てられたシリンダヘッドおよびシリンダの側面図である。
図46は、図45の縦断面図である。
図47は、複数の傾斜気流開口部を有するカラーを示す、シリンダヘッドの詳細側面図である。
図48は、図47の縦断面図である。
図49は、組み立てられたシリンダヘッドの斜視図である。
図50は、空気流路(矢印)を示す、シリンダヘッドの縦断面図である。
図51は、傾斜気流開口部の位置を示す、シリンダヘッドおよびカラーの簡略側面図である。
図52は、回転冷却フィンの位置を示す、シリンダヘッドの上面図である。
図53は、デフレクタキャップの位置を示す、完全に組み立てられたロータリエンジンの斜視図である。
図54は、図53の側面図である。
図55は、図53の上面図である。
図56は、シリンダキャップの位置を示す、シリンダの簡略縦断面図である。
図57は、図56の斜視図である。
図58は、図57の上面図である。
図59は、シールおよびオイル潤滑システムの位置を示す、ロータリエンジンの縦断面図である。
図60は、オイル入口を示す、エンジンの部分破断側面図である。
図61は、2つのスペーサロッド支持部を示す、ドライブアセンブリの側面図である。
図62は、スペーサバーを示す、ドライブアセンブリの簡略斜視図である。
図63は、2つのスペーサに当接する2つの湾曲端部を示す、スペーサバーの簡略上面図である。
図64は、2つの支持部の位置を示す、ドライブアセンブリの底面図である。
図65は、スペーサロッド、2つの湾曲端部、および回転方向を示す、ドライブアセンブリの詳細上面図である。
図66は、180度回転の後の湾曲端部の位置を示す、ドライブアセンブリの別の上面図である。
特に明記しない限り、以下の定義が適用される。
図1〜図11を参照すると、平衡型ロータリエンジンの全体が10で示される。大まかに述べると、ロータリエンジン10は、ドーム形シリンダヘッド12と、外側ケーシング14と、外側ケーシング14から遠ざかる方向に延びるドライブシャフト16とを含む。外側ケーシング14は、中間体部18と、ベース体部20と、ベース体開口部22とを含む。図4および図5に最も良く示すように、縦断面で見ると、ロータリエンジン10の詳細が明らかである。このように外側ケーシング14内には、長手方向軸26の周りを回転するようにその内側にシール状態で取り付けられたシリンダ24と、ピストン28と、2つのコネクティングアーム(ロッド)30、32と、ドライブアセンブリ34とが配置されている。ドライブシャフト16はドライブアセンブリ34と連通しており、外側ケーシング14のベース体部20から遠ざかる方向に延びている。エンジンの多数の部品の向きの説明を容易にするため、本明細書全体を通して、シリンダヘッド12はエンジン10の上部または上端部にあるといい、ベース体部20はエンジン10の下部または下端部に位置すると言う。ロータリエンジン10は基本的にモジュール構造であるため、部品の交換が容易であるとともに互換性がある。さらに、モジュール構造はパワートレインの設計および機能に柔軟性をもたらす。
次に図4、図5〜図33を参照すると、2つのコネクティングアーム30、32はピストン28からドライブアセンブリ34に向かって延びている。コネクティングアーム30、32はそれぞれ、第1のアーム連結端部56と第2のアーム連結端部58とを有するロッドである。各コネクティングアーム30、32の第1の連結端部30はピストン28に連結されている。1つのピストンピン58が、ピストン内で長手方向軸26に直交するように配置される。ドライブアセンブリ34は、ピストン28から離間して主ドライブケース36内に配置される。ドライブアセンブリ34は第1および第2のクランクシャフト60、62を含み、各クランクシャフトは、コネクティングアーム30、32の第2のアーム連結端部58に回転可能に連結される。各クランクシャフト60、62は、クランクシャフト連結部材75、77の端部に配置されたギヤピニオン68、70に連結されたスロー(throw)67、69(またはクランクシャフトピン)を有する。第1および第2のクランクシャフトベアリング64、66は、第1および第2のクランクシャフト60、62から遠ざかる方向に移動して、第1および第2のクランクシャフト60、62にそれぞれ接続される。第1および第2のベベルギヤピニオン(ギヤドライブホイール)68、70は、クランクギヤボルト72、74を用いて、第1および第2のクランクシャフトベアリング64、66と、コネクティングアーム30、32の第2のアーム連結端部58とに固定される。ベベルギヤピニオン68、70は、互いに向かって、またコネクティングアーム30、32に向かって先細になっている。図10に最も良く示すように、第1および第2のギヤピニオン68、70は、第1の長手方向軸26に直交する第2の回転軸76の周りを逆回転するように取り付けられる。第1および第2のギヤピニオン68、70はそれぞれ第1の駆動部材を有し、この第1の駆動部材は、図13に最も良く示すように、各ギヤピニオン上で周方向に配置された複数のギヤピニオン歯69、71である。このように、第1および第2のギヤピニオン68、70は、第1および第2のクランクシャフト60、62のそれぞれに逆回転可能に接続される。
次に図4および図34〜図45を参照すると、シリンダヘッドアセンブリ109が、シリンダ24および外側ケーシング14と接続するようにシリンダ24の上部シリンダ部104に取り付けられている。シリンダヘッドアセンブリ109は、シリンダヘッド12とシリンダロータリディスク110とを含んでいる。シリンダロータリディスク110は、上部シリンダ部104とシリンダヘッド12の下面112とにシールされて接続されている。したがって、シリンダロータリディスク110はシリンダヘッド12とシリンダ24の間に挟まれている。シリンダヘッド12の直径(そしてもちろん円周)は、シリンダ24にシールされて取付けされたとき、シリンダ24の直径よりも大きい。シリンダヘッド12の外周には、シリンダヘッド12を外側ケーシング14に固定するためのボルトを受ける複数のボルト穴113が形成されている。シリンダヘッド12は、流体(空気)入口ポート114と、流体出口(排気)ポート116と、点火源ポート118とを有する。点火源ポート118は、スパークプラグ(図示せず)のような点火源を収容する。図示の例では、流体入口ポート114が排気ポート116に隣接して配置されている。シリンダロータリディスク110は、シリンダロータリディスク開口部120とシリンダロータリディスク点火源ポート122とを含む。シリンダヘッド12の流体ポート114、116はそれぞれ、シリンダ24が外側ケーシング14内で回転すると、シリンダロータリディスク開口部120と連続して位置合わせされる。
エンジン構造に加えて、作動中にエンジンを冷却する機能が利点となる。二重式で特殊なファンおよび熱エネルギ交換システムは、ドライブアセンブリ34の反対側に配置されて、冷たく新鮮な空気が熱交換面を横切ると空気流と熱接触を利用して熱を空気と交換する、非常に効率的な自己冷却を提供する。エンジンから熱を効率的に除去する機能により、最終的にエンジン故障を引き起こし得るエンジンのオーバーヒートが防止される。
可動部品を有するあらゆる機械と同様に、潤滑システムは、部品が互いの表面上を移動できるようにして停止を防ぐために必要とされる。この新しいロータリエンジンにおいて、私は、高度なシール構成を必要とすることなく部品の効率的な運動を可能にするとともに、必要とされる潤滑剤交換の頻度が大幅に低減された潤滑システムを設計した。使用される潤滑剤は、潤滑用として当業者に知られている一般的なオイル(合成または自然)である。
次に、ロータリエンジン10の動作について詳細に説明する。平衡型ロータリエンジン10はドライブシャフト16に回転力(トルク)をもたらし、ドライブシャフトは、ある種の負荷に連結された場合にその負荷を効率的に動かすことができる。自動車の場合、回転力は車軸を回転させて車両を前方または後方に動かすのに利用される。ガソリンまたはディーゼルなどの燃料供給器は、キャブレタ等の適切な燃料分配器を介してシリンダヘッド12(バルブブロック)に連結される。点火プラグ(図示せず)のような点火源が、燃料の点火を開始するために設けられる。点火が起こると十分な爆発力が生成されて、ピストン28はシリンダ24内で第1の長手方向軸26に沿って長手方向に駆動される。これにより、第1および第2のクランクシャフト60、62は、コネクティングアーム30、32上のピストン28の下向き推力によって、同時に反対方向に回転させられる。クランクシャフト60、62の回転によってベベルピニオンギヤ68、70が回転する。ベベルピニオンギヤ68、70は第2の回転軸76の周りを反対方向に回転し、静止固定ベベルギヤリング100との歯合係合を介して、ピストン28およびシリンダ24は他の可動部品と共にシリンダの第1の長手方向軸26の周りを回転する。ドライブアセンブリ34はドライブシャフト16を回転させて、駆動力を作業負荷(図示せず)に伝達する。コネクティングアーム30、32の逆回転によって、平衡した動力伝達が可能となり、これによって振動、したがって騒音発生が最小限に抑えられる。図4および図5に示す構成部品は全て、エンジン10の作動中第1のシリンダ長手方向軸26の周りを回転する。この結果、燃費が向上するという利点がある。
上記の説明から、本明細書に記載された実施形態に変更および修正を加えて様々な用途および条件に適合させ得ることは、当業者には明らかであろう。
Claims (75)
- ドライブシャフトにトルクを付与する平衡型ロータリエンジンであって、
主ドライブケースを有する外側ケーシングと、
前記外側ケーシング内に回転可能に取り付けられたシリンダと、
前記シリンダ内で長手方向運動するように取り付けられたピストンと、
第1および第2のコネクティングアームであって、各コネクティングアームは第1の連結端部および第2の連結端部を有し、前記第1の連結端部は前記ピストンに連結される第1および第2のコネクティングアームと、
第1および第2のクランクシャフトであって、各クランクシャフトは前記コネクティングアームの前記第2の連結端部に回転可能に連結される第1および第2のクランクシャフトと、
前記第1および第2のクランクシャフトそれぞれに逆回転可能に連結される第1および第2のドライブホイールと、
周方向に配置された駆動部材面を有する固定ドライブリングであって、前記固定ドライブリングは前記駆動部材面が前記ピストンに向かって配置されるように前記主ドライブケース内に取り付けられ、前記第1および第2のドライブホイールは前記ドライブリングに歯合する固定ドライブリングとを備える平衡型ロータリエンジン。 - ドライブアセンブリが前記コネクティングアーム、前記クランクシャフト、前記ドライブホイール、および前記固定ドライブリングを含み、前記ドライブシャフトは前記ドライブアセンブリに連結されてそこから遠ざかる方向に延びている、請求項1に記載のロータリエンジン。
- 前記シリンダは第1の長手方向回転軸を備えたシリンダ開口部およびシリンダベースを有し、前記シリンダベースは互いの反対側に位置する第1および第2の半円形凹部を有し、前記シリンダベースは前記ドライブアセンブリに合う大きさおよび形状である、請求項2に記載のロータリエンジン。
- 前記第1および第2のドライブホイールは第2の回転軸の周りを逆回転するように取り付けられ、前記第2の回転軸は前記第1の長手方向回転軸に直交するように配置される、請求項1に記載のロータリエンジン。
- 前記シリンダはシリンダ円周を有し、前記シリンダベースはシリンダベース円周を有し、前記シリンダベース円周は前記シリンダ円周より大きい、請求項3に記載のロータリエンジン。
- 前記第1および第2のドライブホイールは周方向に配置された複数の歯をそれぞれ有する第1および第2のギヤピニオンであり、前記ギヤピニオンはそれぞれお互いに向かって傾斜している、請求項1に記載のロータリエンジン。
- 前記固定ドライブリングは周方向に配置された複数の内向き傾斜歯を有し、前記ギヤピニオンの前記傾斜歯および前記固定ドライブリングは前記ギヤピニオンの逆回転中に歯合するように協働する、請求項6に記載のロータリエンジン。
- 前記第1および第2のクランクシャフトはそれぞれ、前記クランクシャフトを前記コネクティングアームに連結するためのスロー、および前記スローから離間して配置された弯曲を有する、請求項1に記載のロータリエンジン。
- ピストンピンが前記コネクティングアームの前記第1の連結端部を前記ピストンに連結し、前記ピストンピンはシリンダ開口部の第1の長手方向軸に直交するように配置される、請求項1に記載のロータリエンジン。
- 前記ピストン、前記コネクティングアームおよび前記クランクシャフトは、前記ピストンが前記シリンダ内で中間工程にあるときに三角形をなして前記エンジンの平衡をとる、請求項1に記載のロータリエンジン。
- 前記第1および第2のコネクティングアームの間にアームスペーサが配置され、前記スペーサは前記コネクティングアームの間から前記第1および第2のクランクシャフトの間まで延びている、請求項1に記載のロータリエンジン。
- 第1のクランクシャフトベアリングが前記第1のクランクシャフトおよび前記第1のドライブホイールの両方に連結されて、前記第1のクランクシャフトベアリングはそれらの間に配置され、第2のクランクシャフトベアリングが前記第2のクランクシャフトおよび前記第2のドライブホイールの間に連結されてそれらの間に配置される、請求項1に記載のロータリエンジン。
- 第1および第2の端部ベアリングは前記第1および第2のドライブホイールにそれぞれ連結される、請求項12に記載のロータリエンジン。
- シリンダベアリングが前記シリンダと前記外側ケーシングの間に連結され、前記シリンダが前記外側ケーシングにシールされて接続される、請求項1に記載のロータリエンジン。
- 前記外側ケーシングがベース体および中間部体を含み、前記ベース体はベース体開口部を有し、前記ドライブシャフトが前記ベース体開口部にシールされて接続される、請求項1に記載のロータリエンジン。
- ドライブシャフトベアリングが前記ドライブシャフトと前記ベース体の間に配置される、請求項15に記載のロータリエンジン。
- さらに、少なくとも1つの入口ポート、少なくとも1つの出口ポート、および点火源ポートが設けられたシリンダヘッドであって、前記シリンダと共に回転運動をするように前記シリンダの上部に接続されるシリンダヘッドと、
前記シリンダヘッドおよび前記シリンダの前記上部にシールされて接続されるシリンダロータリディスクであって、それらの間に配置されるシリンダロータリディスクとを備える、請求項1に記載のロータリエンジン。 - 前記シリンダロータリディスクはシリンダロータリディスク開口部およびシリンダロータリディスク点火源ポートを含み、前記シリンダヘッドの前記ポートは、前記シリンダが前記外側ケーシング内で回転すると前記シリンダロータリディスク開口部と連続して位置合わせされる、請求項17に記載のロータリエンジン。
- 前記シリンダヘッドの下面は、前記シリンダとのシール状態での取り付けのために、前記点火源ポートと同心であって周方向に離間した第1および第2のシールリングを含み、少なくとも2つのシールリングは前記シリンダヘッドの前記入口ポートおよび前記出口ポートの周りに配置された対応シール溝に取り付けられ、前記シールリングは前記シリンダヘッドに対して偏心位置に配置される、請求項17に記載のロータリエンジン。
- 複数の第1の弾性部材が前記シリンダロータリディスクおよび前記シリンダヘッドに接続される、請求項19に記載のロータリエンジン。
- 1つ以上の熱伝達部材が前記シリンダヘッドと前記シリンダロータリディスクの間に配置される、請求項17に記載のロータリエンジン。
- 前記シール溝が複数の第2の弾性部材を含む、請求項19に記載のロータリエンジン。
- さらに、シリンダヘッドに隣接する前記シリンダの上端に配置された冷却アセンブリを含み、前記冷却アセンブリは複数の空冷フィンを含み、前記フィンは前記シリンダの周りに周方向に配置されるとともにそこから外側に突出する、請求項1に記載のロータリエンジン。
- 前記外側ケーシングが円周方向に配置された複数の開口部を含む、請求項1に記載のロータリエンジン。
- 前記開口部には角度が付けられている、請求項24に記載のロータリエンジン。
- 前記開口部は吸気口と流体連通している、請求項24に記載のロータリエンジン。
- 前記冷却アセンブリが前記シリンダヘッドを通って前記空冷フィンまで延びる吸気流路を含む、請求項23に記載のロータリエンジン。
- 前記冷却アセンブリが、前記シリンダヘッドと前記リングの間に連通する複数の伝熱パッドをさらに含む、請求項23に記載のロータリエンジン。
- 複数の冷却開口部が前記シリンダヘッドの上部に位置する、請求項23に記載のロータリエンジン。
- 回転式シリンダ内に配置されたピストンを内部で往復運動するように駆動するドライブアセンブリであって、
ピストンピンと、
前記ピストンピンに連結されるとともに互いに対して相対運動可能な第1および第2のコネクティングアームと、
前記ピストンから離間して配置されるとともに前記ピストンと連絡するギヤアセンブリであって、2つのドライブホイールに連結される第1および第2の逆回転クランクシャフトを有するギヤアセンブリと、
複数の歯を有する固定ギヤリングであって、前記歯は前記ピストンに向かって配置され、前記クランクシャフトが逆回転式に動くと前記2つのドライブホイールが前記固定ギヤリングの歯に歯合係合する固定ギヤリングとを備えるドライブアセンブリ。 - 前記コネクティングアームはそれぞれ第1の連結端部および第2の連結端部を有し、前記第1の連結端部は前記ピストンに連結される、請求項30に記載のドライブアセンブリ。
- 前記回転式シリンダは第1の長手方向軸を備えたシリンダ開口部およびシリンダベースを有し、前記シリンダベースは互いに反対側に位置する第1および第2の半円形凹部を有し、前記シリンダベースは前記ドライブアセンブリに合う大きさおよび形状である、請求項30に記載のドライブアセンブリ。
- 前記ピストンピンは前記ピストンの内部に配置されるとともに前記第1の長手方向軸に直交するように配置される、請求項32に記載のドライブアセンブリ。
- さらに第1および第2のクランクシャフトを含み、前記第1および第2のクランクシャフトはそれぞれ前記第1および第2のコネクティングアームの前記第2の連結端部に回転可能に連結される、請求項31に記載のドライブアセンブリ。
- 前記第1および第2のクランクシャフトはそれぞれ、クランクシャフト連結部材の端部に配置された前記ドライブホイールに連結されたスローを含む、請求項34に記載のドライブアセンブリ。
- 第1および第2のクランクシャフトベアリングが前記第1および第2のクランクシャフトにそれぞれ連結される、請求項35に記載のドライブアセンブリ。
- 前記2つのドライブホイールは、前記第1および第2のクランクシャフトベアリングおよび前記第1および第2のコネクティングアームの前記第2のアーム連結端部に連結される2つのベベルギヤピニオンである、請求項36に記載のドライブアセンブリ。
- 前記ベベルギヤピニオンは互いに向かっておよび前記コネクティングアームに向かって先細になっている、請求項37に記載のドライブアセンブリ。
- 前記ベベルギヤピニオンは前記第1の長手方向軸に直交する第2の回転軸の周りを逆回転するように取り付けられる、請求項38に記載のドライブアセンブリ。
- 前記ベベルギヤピニオンはそれぞれ、各ギヤピニオン上で周方向に配置された複数のギヤピニオン歯である第1の駆動部材を有する、請求項38に記載のドライブアセンブリ。
- 前記ベベルギヤピニオンは前記第1および第2のクランクシャフトにそれぞれ逆回転可能に接続される、請求項38に記載のドライブアセンブリ。
- 前記第1および第2のコネクティングアームの間に配置されるとともに前記アームの間から前記第1および第2のクランクシャフトの間まで延びるロッドスペーサをさらに含む、請求項30に記載のドライブアセンブリ。
- さらに、周方向に配置された複数の歯を備えた、周方向に配置された駆動部材面を有する固定ギヤドライブリングを含み、前記固定ギヤリングは前記歯が前記ピストンに向かって配置されるように主ドライブケース内に固定可能に取り付けられる、請求項30に記載のドライブアセンブリ。
- 周方向に配置された前記歯は前記対応するギヤピニオン歯と協働し且つ歯合するように内側に傾斜している、請求項43に記載のドライブアセンブリ。
- 前記シリンダはシリンダ円周を有する上部シリンダ部およびシリンダベース円周を有するシリンダベースを有し、前記シリンダベース円周は前記上部シリンダ部円周より大きい、請求項30に記載のドライブアセンブリ。
- 前記シリンダベースは前記シリンダベースの両側に位置する2つの半円形凹部を含み、前記半円形凹部は、前記シリンダを前記ドライブアセンブリと位置合わせするために前記ドライブアセンブリに合う大きさおよび形状に形成されている、請求項45に記載のドライブアセンブリ。
- シリンダヘッドおよびシリンダとともに使用されるシールアセンブリであって、
出口開口溝、入口開口溝および点火源溝にシール式に嵌まる複数のリングシールであって、各溝はシリンダヘッドの下面に位置する入口開口部、出口開口部および点火源開口部の周りに周方向に設けられ、前記開口部は互いに等距離にある複数のリングシールと、
シリンダディスクであって、シリンダディスク点火開口部と、前記シリンダが長手方向軸の周りを回転する際に前記シリンダヘッドの前記入口開口部または前記出口開口部との位置合わせが可能な穴部とを有し、前記シリンダヘッドと前記シリンダとの間にシールされて取り付けられたシリンダディスクとを備えるシールアセンブリ。 - シリンダヘッドアセンブリは前記シリンダおよび前記外側ケーシングに連結されるように前記シリンダの前記上部シリンダ部に取り付けられ、前記シリンダヘッドアセンブリは前記シリンダヘッドおよびシリンダロータリディスクを含み、前記シリンダロータリディスクは前記上部シリンダ部および前記シリンダヘッドの前記下面にシール接続される、請求項47に記載のシールアセンブリ。
- 前記シリンダヘッドは流体入口ポート、流体出口ポートおよび点火源ポートを含み、前記点火源ポートは点火源を収容している、請求項48に記載のシールアセンブリ。
- 前記流体入口ポートは前記流体出口ポートに隣接して配置される、請求項49に記載のシールアセンブリ。
- 前記シリンダロータリディスクはシリンダロータリディスク開口部およびシリンダロータリディスク点火源ポートを含む、請求項48に記載のシールアセンブリ。
- 3つのシールリングが、前記シリンダヘッドの前記入口ポートおよび前記排気ポートに隣接して位置する、対応する深シール溝に取り付けられる、請求項49に記載のシールアセンブリ。
- 点火ポートシールリングが前記点火源ポートの周りに位置するシール溝に配置される、請求項49に記載のシールアセンブリ。
- 前記シールリングは互いに等距離にあるとともに前記点火ポートシールリングの周りに配置される、請求項47に記載のシールアセンブリ。
- 前記シリンダヘッドの下面は第1および第2の同心溝を含み、前記第2の溝は前記第1の溝より小さく、前記2つの同心溝の間には離間して配置された複数の気流開口部が配置され、前記気流開口部は前記第2の溝と同心である、請求項48に記載のシールアセンブリ。
- 前記シリンダロータリディスクは、前記第2の溝に暖かく嵌合して上部シリンダ部とのシール係合を可能にする周方向に配置されたシールを有する、請求項51に記載のシールアセンブリ。
- さらに、少なくとも1箇所に切込みを有するバックアップリングシールを含み、前記切込みは前記第2の溝の外側に位置する、請求項47に記載のシールアセンブリ。
- 弾性ウェーブスプリングがシリンダロータリディスクの上部に取り付けられる、請求項47に記載のシールアセンブリ。
- 前記シールリングはそれぞれ前記シール溝の内側に配置されたバックアップリングを含む、請求項47に記載のシールアセンブリ。
- 前記リングシールの外面はその上端および下端において面取りされている、請求項47に記載のシールアセンブリ。
- ロータリエンジンと共に使用される冷却システムであって、
シリンダとシール係合されるシリンダヘッドと、
前記シリンダヘッドに嵌まるように取り付けられた少なくとも一つの伝熱パッドを有するシリンダディスクであって、前記伝熱パッドは前記シリンダから前記シリンダヘッドへ熱エネルギを伝達するように配置されるシリンダディスクとを備える冷却システム。 - 3つの伝熱パッドは互いに等間隔に離間して配置されるとともに前記シリンダディスクに接続される、請求項61に記載の冷却システム。
- 前記伝熱パッドは前記シリンダディスクから直立している、請求項62に記載の冷却システム。
- 前記伝熱パッドはシリンダディスク点火源ポートから放射状に広がるとともに角度をつけて互いから離間している、請求項62に記載の冷却システム。
- 前記伝熱パッドは約120度の角度をつけて互いから離間している、請求項64に記載の冷却システム。
- 前記伝熱パッドがそれぞれ、そこから上方に延びる、離間して配置された2つの軽量弾性部材を含む、請求項62に記載の冷却システム。
- 前記伝熱パッドおよび離間して配置された前記弾性部材がそれぞれシリンダヘッドキャビティ内に暖かく挿入される、請求項66に記載の冷却システム。
- 前記伝熱パッドが高い熱伝導率を有する材料から作られる、請求項62に記載の冷却システム。
- ロータリエンジンと共に使用される冷却システムであって、
シリンダヘッドに取り付けられたファンと、
第1および第2の吸気開口部を相互接続する冷気入口流路と、
前記第1および第2の吸気開口部の間に配置された空気出口開口部とを備え、前記ファンは回転するように取り付けられて、したがって冷気が前記第1および第2の吸気開口部に吸い込まれて前記ファンに流しこまれ、前記ファンは前記エンジンの高温面と連通しているので前記ファンを通過した冷気はそこへの熱伝達を生じさせ、前記暖気は前記出口開口部を通って前記エンジンから出ていく冷却システム。 - 前記シリンダヘッドが、前記シリンダヘッドでシールの間に等間隔に位置する、離間して配置された複数の気流開口部を含む、請求項69に記載の冷却システム。
- 放射状に配置された複数の細長冷気取入開口部が、点火源ポートの周りに配置されてそこから外側に向かって放射状に設けられる複数の吸気開口部に隣接して前記シリンダヘッドの上端部に位置する、請求項69に記載の冷却システム。
- 前記開口部が前記シリンダヘッドの周りに3つずつのグループで配置される、請求項71に記載の冷却システム。
- カラーが前記シリンダヘッドとシリンダ外側ケーシングの上部の間に接続され、前記カラーは離間して配置された前記複数の傾斜細長開口部を含み、前記開口部はクーラント流路に沿って気流が通過する際の気流の出口となる、請求項71に記載の冷却システム。
- 第1および第2のデフレクタキャップが前記シリンダヘッドの前記上端に接続されるとともに前記吸気フィンに隣接して配置される、請求項71に記載の冷却システム。
- ドライブシャフトにトルクを付与する平衡型ロータリエンジンであって、
第1および第2のコネクティングアームであって、各コネクティングアームは第1の連結端部および第2の連結端部を有し、前記第1の連結端部はピストンピストンに連結するように配置される第1および第2のコネクティングアームと、
第1および第2のクランクシャフトであって、各クランクシャフトは前記コネクティングアームの前記第2の連結端部に回転可能に連結される第1および第2のクランクシャフトと、
前記第1および第2のクランクシャフトそれぞれに逆回転可能に連結される第1および第2のドライブホイールと、
周方向に配置された駆動部材面を有する固定ドライブリングであって、前記固定ドライブリングは前記駆動部材面が前記ピストンに向かって配置されるように前記主ドライブケース内に取り付けられ、前記第1および第2のドライブホイールが前記ドライブリングに歯合する固定ドライブリングとを備える平衡型ロータリエンジン。
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