JP2019531309A - チャネル病を引き起こす薬物に対するdmpc、dmpg、dmpc/dmpg、lysopg及びlysopcの防御効果 - Google Patents

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Abstract

本発明は、活性剤又は薬物により引き起こされる心臓パターンにおける不規則性又は変化に起因する1又は2以上の心臓チャネル病又は状態を低減又は予防するのに有効な、経口投与用に適合されたある量のホスファチジルグリセロール、並びに1又は2以上の官能剤、チキソトロピー剤、又は官能剤及びチキソトロピー剤の両方を含む、ヒト又は動物対象において活性剤又は薬物により引き起こされる心臓パターンにおける不規則性又は変化に起因する1又は2以上の心臓チャネル病又は状態を予防するための組成物及び方法を含む。

Description

本発明は、概して、薬物治療の分野に、より詳細には、活性剤又は薬物により引き起こされる心臓パターンにおける不規則性又は変化に起因するチャネル病又は状態を低減又は排除するための新規組成物及び方法、並びに1又は2以上の官能剤(organoleptic agent)、チキソトロピー剤(thixotropic agent)、又は官能剤及びチキソトロピー剤の両方に関する。
本発明の範囲を限定することなく、対象における心室QTの再分極の持続期間を制御するための組成物及び方法に関連して、それを必要とする対象に治療薬の修正若しくは機能的妨害を施すこと、又は修正されない場合に、心筋細胞活動電位(heart myocyte action potential)における再分極の延長、トルサード・ド・ポアンツ、及び長いQTシンドロームを誘導する恐れがある先天性欠陥を含めて、その背景について記載する。
心臓の拍動は、心筋の興奮及び収縮の正確に制御された規則的な間隔の波に起因する。イオンベースの脱分極及び再分極中の電流は、電波を測定する特定の位置での身体上に配置された導線により測定することができる(心電図)。P波は、心房における脱分極の波を表す。心房全体が脱分極されるようになると、波はゼロに戻る。0.1秒後、心室は完全に脱分極されて、QRS複合体を生じる。3つのピークは、電流が心室に広がる様式に起因する。T波又は心室の再分極がこれに続く。QRS複合体の始まりから標準的なECG上のT波の終わりまで測定されるQT間隔は、心筋細胞の再分極期(又は心室の脱分極及び再分極)の完了までの持続期間を表す。この間隔の持続期間は、遺伝的変異、心疾患、電解質バランス、毒物注入、及び薬物に起因して様々であり得る。QT間隔の延長は、心室性不整脈及び突然死をもたらし得る。
薬物誘導性の長いQTcシンドローム(LQTS)、即ち活動電位の持続期間の延長は、政府の権限による休薬の一般的な原因である。QTc延長は、トルサード・ド・ポアンツ(TdP,Torsades de Pointes)、心室細動を招く多形性心室性頻拍(polymorphic ventricular tachycardia)に関する予測不可能なリスク因子である。薬物誘導性LQTSは、処方全ての約3%を構成し、それは、TdPが続くと、致死的な有害反応を引き起こし得る。1又は1よりも多いQTc延長性の薬物を併用して摂取する患者は、TdPのリスクが高まる。TdPの全体的な発生は、統計学的に珍しいが、罹患個体にとって臨床的に意義があり、この薬物効果に関する分析は、薬物を臨床試験に進ませるのに先立つ必須要件である。
一般的な構造的に異なる薬物は、ヒトのether−a−go−go関連遺伝子(KCNH2又はhERG)コードKチャネル及び心臓遅延整流性カリウム電流I(KV11.1)を遮断して、後天性LQTSをもたらす。LQTSの薬物関連のリスクの増加は、薬物開発の主要な障害であり、多くの薬物が、前臨床開発中に中止されたか、又は認可後に黒枠警告を割り当てられたか、又は市場から取り下げられている。カリウムチャネルをコードする10個の異なる遺伝子における500個の考えられ得る変異に基づく常染色体劣性又は優性LQTSは、米国で1:3000の発生率又は約100,000人を有する。QT間隔の延長、又はLQTSのリスクは、無症候性US集団の2.5%に見られる。このシンドロームは、発現されると、未処置患者において重篤な心不整脈及び突然死を招き得る。LQTS誘導性薬物を投薬される無症候性先天性LQTSを有する患者における心臓死の確率は増加する。
後天性LTQS薬物中止の大部分は、ヒトether−a−go−go関連遺伝子(hERG)によりコードされるカリウムイオンチャネルの閉塞に起因する。高濃度のhERG遮断薬は概して、QTc間隔の延長を誘導して、TdPの確率を高める。薬物誘導性TdPの事例の最大10%が、13個の主要な遺伝的変異、471個の異なる変異、及び124個の多型に起因し得る(Chig, C 2006)。
LQTSの検出のためのシステム及び方法は、これまでに記載されている。例えば、米国特許公開第2010/0004549号明細書(Kohls et al. 2010)は、患者からのECGデータの収集セットを、収集したECGデータの複数のデータベースと比較することにより、患者においてLQTSを検出するシステム及び方法を開示する。複数のデータベースが、患者からのこれまでのECGを含有するデータベース、既知の後天性LQTS特性データベース、及び既知の遺伝的LQTS特性データベースを含む。患者のECGをこれらのデータベースと比較することにより、ECGの成功からのQT間隔の変化、T波形態の変化、U波形態の変化のような出現の検出が容易となり、LQTSの既知の遺伝的パターンとマッチさせることができる。システム及び方法は、患者の性別及び民族性に感受性が高い。というのは、これらの因子が、LQTSをもたらすと示されているためであり、さらに、システム及び方法は、QT持続期間を薬物効果のデータベースにマッチさせることが可能である。システム及び方法はまた、現行のECG管理システム及び記憶装置に容易に組み込まれる。
LQTSの診断及び治療のためのシステム及び方法は、米国特許公開第2008/0255464号明細書(Michael, 2008)に記載されている。Michaelの発明は、長期QT症候群(LQTS)を診断するためのシステムを含み、電気的収縮期(QT)及び機械的収縮期(QS2)からQT/QS2比を導き出して、患者の心臓周期における延長したQT間隔を検出する。プロセッサーは、マイクロホン及び胸部電極から収縮期を獲得して、QT/QS2比を算出して、結果をディスプレイに出力する。プロセッサーは、QT/QS2比を、患者においてLQTSを診断するためのメモリーに記憶された閾値と比較し得る。ユーザーインターフェースは、プログラミング、セットアップ及びディスプレイのカスタマイズを提供する。モード選択スイッチにより、システムを、心音計、12誘導心電計、又はLQTSを診断するための機械として選択的に作動させることが可能である。LQTSなどの心疾患を診断する関連方法は、同じ心臓周期中にQT及びQS2を測定するステップ、QT/QS2比を算出するステップ、並びに結果を、実験データから得られる閾値と比較するステップを含む。上記方法は、安静時及び運動中の両方で収縮期を測定するステップを含んでもよく、薬物有効性、投与量の最適化、及び後天性LQTS因果律試験に使用され得る。
心不整脈の治療方法は、米国特許公開第2007/0048284号明細書(Donahue and Marban, 2007)に提供される。上記方法は、心臓の電気特性を調節する量の少なくとも1つのポリヌクレオチドを投与するステップを含む。その発明のポリヌクレオチドはまた、カチオン性リポソーム及びアデノウイルスベクターなどの微量送達媒体とともに使用されてもよい。
不整脈の治療又は予防のための方法、組成物、投薬レジメン及び投与経路は、Fedida et al. (2010)により米国特許公開第2001/00120890号明細書に記載されている。Fedidaの発明では、早期後脱分極及びQT間隔の延長は、イオンチャネル調節性化合物を、それを必要とする対象へ投与することにより低減又は排除され得る。イオンチャネル調節性化合物は、シクロアルキルアミンエーテル化合物、特にシクロヘキシルアミンエーテル化合物であり得る。同様に、早期後脱分極、QT間隔の延長及び/又はトルサード・ド・ポアンツを誘導するイオンチャネル調節性化合物及び薬物の組成物についても記載される。Fedidaの発明はまた、イオンチャネル調節性化合物と組み合わせて供給され得る酸化防止剤を開示し、酸化防止剤の非限定的な例として、ビタミンC、ビタミンE、ベータ−カロテン、ルテイン、リコピン、ビタミンB2、補酵素Q10、システイン並びにビルベリー、ターメリック(クルクミン)、ブドウ種子又は松樹皮エキス、及びイチョウなどのハーブが挙げられる。
米国特許公開第2010/0004549号明細書 米国特許公開第2008/0255464号明細書 米国特許公開第2007/0048284号明細書 米国特許公開第2001/00120890号明細書
Chig, C 2006
一実施形態では、本発明は、ヒト又は動物対象(a human or animal subject)において活性剤又は薬物により引き起こされる心臓パターンにおける不規則性又は変化に起因する1又は2以上の心臓チャネル病又は状態を予防するための組成物であって、活性剤又は薬物により引き起こされる心臓パターンにおける不規則性又は変化に起因する1又は2以上の心臓のチャネル病又は状態を低減又は予防するのに有効な、経口投与用に適合されたある量のホスファチジルグリセロール、並びに1又は2以上の官能剤、チキソトロピー剤、又は官能剤及びチキソトロピー剤の両方を含む組成物を含む。一態様では、官能剤として、1若しくは2以上の香味料、甘味料、冷却剤、色素、又はこれらの組合せ及び混合物が挙げられる。そのうえ、本発明によって乾燥した粉末では、官能剤の望ましくない変化はもたらされてもほとんどなく、本発明によって乾燥した粉末は様々な用途に十分な溶解性を有することが、見出された。一態様では、チキソトロピー剤はチキソトロピーマトリックス、例えば、セルロース(例えば、カルボキシメチルセルロース)又はガム(例えば、キサンタン)などの多糖類、コラーゲン、ゼラチン、エーロゲル、ポリアクリルアミド、アルキド樹脂、及びシリカ−脂質を形成する。一態様では、組成物は官能剤及びチキソトロピー剤の両方を含む。一態様では、ホスファチジルグリセロールは、10、20、25、30、40、50、60、75、80、90又は100nMの直径を有する空リポソーム、例えば、1−ミリストイル−2−ヒドロキシ−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(DMPC)、12−ミステロイル−2−ヒドロキシ−sn−グリセロ−3−[ホスホ−rac−(グリセロール)](DMPG)、又はDMPC/DMPGリポソームの形態で供給される。一態様では、リゾホスファチジルグリセロールとして、リゾホスファチジルコリン、ラウロイル−リゾホスファチジルコリン、ミリストイル−リゾホスファチジルコリン、パルミトイル−リゾホスファチジルコリン、ステアロイル−リゾホスファチジルコリン、アラキドイル−リゾホスファチジルコリン、オレオイル−リゾホスファチジルコリン、リノレオイル−リゾホスファチジルコリン、リノレノイル−リゾホスファチジルコリン又はエルコイル−リゾホスファチジルコリンのうちの少なくとも1つ;及び1又は2以上の官能剤又はチキソトロピー剤が挙げられる。
したがって本発明による方法は、任意選択で適切な液体で戻した後に、健康リスクなく消耗可能な製品を調製するのに適切である。別の態様では、リゾホスファチジルグリセロールとして、1−ミリストイル−2−ヒドロキシ−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(DMPC)、12−ミステロイル−2−ヒドロキシ−sn−グリセロ−3−[ホスホ−rac−(グリセロール)](DMPG)、DMPC/DMPG、1−ミリストイル−2−ヒドロキシ−sn−グリセロ−3−ホスホ−(1’−rac−グリセロール)(LysoPG)、又は1−ミリストイル−2−ヒドロキシ−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(LysoPC)のうちの少なくとも1つが挙げられる。一態様では、官能剤として、1若しくは2以上の香味料、甘味料、冷却剤、色素、又はこれらの組合せ及び混合物が挙げられる。そのうえ、本発明によって乾燥した粉末では、官能剤の望ましくない変化はもたらされてもほとんどなく、本発明によって乾燥した粉末は様々な用途に十分な溶解性を有することが、見出された。一態様では、チキソトロピー剤はチキソトロピーマトリックス、例えば、セルロース(例えば、カルボキシメチルセルロース)又はガム(例えば、キサンタン)などの多糖類、コラーゲン、ゼラチン、エーロゲル、ポリアクリルアミド、アルキド樹脂、及びシリカ−脂質を形成する。一態様では、組成物は官能剤及びチキソトロピー剤の両方を含む。一態様では、ホスファチジルグリセロールは、10、20、25、30、40、50、60、75、80、90又は100nMの直径を有する空リポソーム、例えば、1−ミリストイル−2−ヒドロキシ−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(DMPC)、12−ミステロイル−2−ヒドロキシ−sn−グリセロ−3−[ホスホ−rac−(グリセロール)](DMPG)、又はDMPC/DMPGリポソームの形態で供給される。
別の態様では、薬物は、アルブテロール(サルブタモール)、アルフゾシン、アマンタジン、アミオダロン、アミスルプリド、アミトリプチリン、アモキサピン、アンフェタミン、アナグレリド、アポモルヒネ、アルフォルモテロール、アリピプラゾール、三酸化ヒ素、アステミゾール、アタザナビル、アトモキセチン、アジスロマイシン、ベダキリン、ベプリジル、ボルテゾミブ、ボスチニブ、抱水クロラール、クロロキン、クロルプロマジン、シプロフロキサシン、シサプリド、シタロプラム、クラリスロマイシン、クロミプラミン、クロザピン、コカイン、クリゾチニブ、ダブラフェニブ、ダサチニブ、デシプラミン、デクスメデトミジン、デクスメチルフェニデート、デキストロアンフェタミン(d−アンフェタミン)、ジヒドロアルテミシニン+ピペラキン、ジフェンヒドラミン、ジソピラミド、ドブタミン、ドフェチリド、ドラセトロン、ドンペリドン、ドーパミン、ドキセピン、ドロネダロン、ドロペリドール、エフェドリン、エピネフリン(アドレナリン)、エリブリン、エリスロマイシン、エスシタロプラム、ファモチジン、フェルバメート、フェンフルラミン、フィンゴリモド、フレカイニド、フルコナゾール、フルオキセチン、ホルモテロール、ホスカルネット、ホスフェニトイン、フロセミド(フルセミド)、ガランタミン、ガチフロキサシン、ゲミフロキサシン、ゲラニセトロン、ハロファントリン、ハロペリドール、ヒドロクロロチアジド、イブチリド、イロペリドン、イミプラミン(メリプラミン)、インダパミド、イソプロテレノール、イスラジピン、イトラコナゾール、イバブラジン、ケトコナゾール、ラパチニブ、レブアルブテロール(レブサルブタモール)、レボフロキサシン、レボメタジル、リスデキサンフェタミン、リチウム、メソリダジン、メタプロテレノール、メサドン、メタンフェタミン(Methamphetamine)(メタンフェタミン(methamfetamine))、メチルフェニデート、ミドドリン、ミフェプリストン、ミラベグロン、ミルタザピン、モエキシプリル/HCTZ、モキシフロキサシン、ネルフィナビル、ニカルジピン、ニロチニブ、ノルエピネフリン(ノルアドレナリン)、ノルフロキサシン、ノルトリプチリン、オフロキサシン、オランザピン、オンダンセトロン、オキシトシン、パリペリドン、パロキセチン、パシレオチド、パゾパニブ、ペンタミジン、パーフルトレン脂質ミクロスフェア、フェンテルミン、フェニレフリン、フェニルプロパノールアミン、ピモジド、ポサコナゾール、プロブコール、プロカインアミド、プロメタジン、プロトリプチリン、プソイドエフェドリン、クエチアピン、キニジン、硫酸キニーネ、ラノラジン、リルピビリン、リスペリドン、リトドリン、リトナビル、ロキシスロマイシン、サルメテロール、サキナビル、セルチンドール、セルトラリン、セボフルラン、シブトラミン、ソリフェナシン、ソラフェニブ、ソタロール、スパルフロキサシン、スルピリド、スニチニブ、タクロリムス、タモキシフェン、テラプレビル、テラバンシン、テリスロマイシン、テルブタリン、テルフェナジン、テトラベナジン、チオリダジン、チザニジン、トルテロジン、トレミフェン、トラゾドン、トリメトプリム−サルファ、トリミプラミン、バンデタニブ、バルデナフィル、ベムラフェニブ、ベンラファキシン、ボリコナゾール、ボリノスタット、又はジプラシドンから選択される。
一実施形態では、本発明は、心臓チャネル病、IKrチャネル阻害又はQT延長のうちの少なくとも1つを引き起こすヒトにおける活性剤又は薬物の投与から生じる1又は2以上の有害反応を引き起こす活性剤又は薬物で疾患を予防又は治療するための組成物であって、
基本構造:
(式中、R又はRは、任意の偶数又は奇数鎖の脂肪酸であり得、Rは、H、アシル、アルキル、アリール、アミノ酸、アルケン、アルキンであり得る)を有し、薬物により引き起こされる心臓チャネル病、IKrチャネル阻害又はQT延長のうちの少なくとも1つを低減又は予防するのに有効な、経口投与用に適合されたある量のリゾホスファチジルグリセロール;並びにIKrチャネル阻害又はQT延長のうちの少なくとも1つを引き起こす1又は2以上の活性剤又は薬物、並びに1又は2以上の官能剤、チキソトロピー剤、又は官能剤及びチキソトロピー剤の両方を含む組成物を含む。一態様では、官能剤として、1若しくは2以上の香味料、甘味料、冷却剤、色素、又はこれらの組合せ及び混合物が挙げられる。そのうえ、本発明によって乾燥した粉末では、官能剤の望ましくない変化はもたらされてもほとんどなく、本発明によって乾燥した粉末は様々な用途に十分な溶解性を有することが、見出された。一態様では、チキソトロピー剤はチキソトロピーマトリックス、例えば、セルロース(例えば、カルボキシメチルセルロース)又はガム(例えば、キサンタン)などの多糖類、コラーゲン、ゼラチン、エーロゲル、ポリアクリルアミド、アルキド樹脂、及びシリカ−脂質を形成する。一態様では、組成物は官能剤及びチキソトロピー剤の両方を含む。一態様では、ホスファチジルグリセロールは、10、20、25、30、40、50、60、75、80、90又は100nMの直径を有する空リポソーム、例えば、1−ミリストイル−2−ヒドロキシ−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(DMPC)、12−ミステロイル−2−ヒドロキシ−sn−グリセロ−3−[ホスホ−rac−(グリセロール)](DMPG)、又はDMPC/DMPGリポソームの形態で供給される。一態様では、リゾホスファチジルグリセロールとして、リゾホスファチジルコリン、ラウロイル−リゾホスファチジルコリン、ミリストイル−リゾホスファチジルコリン、パルミトイル−リゾホスファチジルコリン、ステアロイル−リゾホスファチジルコリン、アラキドイル−リゾホスファチジルコリン、オレオイル−リゾホスファチジルコリン、リノレオイル−リゾホスファチジルコリン、リノレノイル−リゾホスファチジルコリン又はエルコイル−リゾホスファチジルコリンのうちの少なくとも1つが挙げられる。別の態様では、リポソーム又はリポソーム前駆体は、1−ミリストイル−2−ヒドロキシ−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(DMPC)、12−ミステロイル−2−ヒドロキシ−sn−グリセロ−3−[ホスホ−rac−(グリセロール)](DMPG)、DMPC/DMPG、1−ミリストイル−2−ヒドロキシ−sn−グリセロ−3−ホスホ−(1’−rac−グリセロール)(LysoPG)、又は1−ミリストイル−2−ヒドロキシ−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(LysoPC)のうちの少なくとも1つから選択される。別の態様では、短鎖脂肪酸は5個以下の炭素、中鎖は6〜12個の炭素、長鎖は13〜21個の炭素、超長鎖脂肪酸は22個を超える炭素であり、偶数及び奇数鎖の両方の脂肪酸を含む。別の態様では、短鎖脂肪酸は、飽和又は不飽和である3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、35、40、45、50、55又は56個以上の炭素を有する。別の態様では、心臓パターンにおける不規則性又は変化に起因する心臓チャネル病又は状態は、心臓内の遅延整流性K電流(delayed-rectifier K+ current)に関与するイオンチャネルの阻害、多形性心室性頻拍、QTc、LQT2、LQTSの延長、又はトルサード・ド・ポアンツである。別の態様では、組成物は、心臓、アレルギー又はがん関連疾患の治療に使用される1又は2以上の薬物の投与により誘導されるIKrチャネル阻害の延長又はQT延長の治療又は予防に使用される。別の態様では、1又は2以上の活性剤は、クリゾチニブ、ニロチニブ、テルフェナジン、アステミゾール、グリパフロキサシン、テロジレン、ドロペリドール、リドフラジン、レボメタジル、セルチンドール(sertindoyle)又はシサプリドのうちの少なくとも1つから選択される。別の態様では、活性剤又は薬物は、経腸的に、非経口的に、静脈内に、腹腔内に、又は経口的に供給される。別の態様では、リポソームは、脂質又はリン脂質壁を含み、脂質又はリン脂質は、ホスファチジルコリン(レシチン)、リゾレシチン、リゾホスファチジルエタノール−アミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルイノシトール、スフィンゴミエリン、ホスファチジルエタノールアミン(セファリン)、カルジオリピン、ホスファチジン酸、セレブロシド、リン酸ジセチル、ホスファチジルコリン、及びジパルミトイル−ホスファチジルグリセロール、ステアリルアミン、ドデシルアミン、ヘキサデシル−アミン、パルミチン酸アセチル、リシノール酸グリセロール、ステアリン酸ヘキサデシル、ミリスチン酸イソプロピル、両性アクリルポリマー、脂肪酸、脂肪酸アミド、コレステロール、コレステロールエステル、ジアシルグリセロール、及びコハク酸ジアシルグリセロールからなる群から選択される。別の態様では、薬物は、アルブテロール(サルブタモール)、アルフゾシン、アマンタジン、アミオダロン、アミスルプリド、アミトリプチリン、アモキサピン、アンフェタミン、アナグレリド、アポモルヒネ、アルフォルモテロール、アリピプラゾール、三酸化ヒ素、アステミゾール、アタザナビル、アトモキセチン、アジスロマイシン、ベダキリン、ベプリジル、ボルテゾミブ、ボスチニブ、抱水クロラール、クロロキン、クロルプロマジン、シプロフロキサシン、シサプリド、シタロプラム、クラリスロマイシン、クロミプラミン、クロザピン、コカイン、クリゾチニブ、ダブラフェニブ、ダサチニブ、デシプラミン、デクスメデトミジン、デクスメチルフェニデート、デキストロアンフェタミン(d−アンフェタミン)、ジヒドロアルテミシニン+ピペラキン、ジフェンヒドラミン、ジソピラミド、ドブタミン、ドフェチリド、ドラセトロン、ドンペリドン、ドーパミン、ドキセピン、ドロネダロン、ドロペリドール、エフェドリン、エピネフリン(アドレナリン)、エリブリン、エリスロマイシン、エスシタロプラム、ファモチジン、フェルバメート、フェンフルラミン、フィンゴリモド、フレカイニド、フルコナゾール、フルオキセチン、ホルモテロール、ホスカルネット、ホスフェニトイン、フロセミド(フルセミド)、ガランタミン、ガチフロキサシン、ゲミフロキサシン、ゲラニセトロン、ハロファントリン、ハロペリドール、ヒドロクロロチアジド、イブチリド、イロペリドン、イミプラミン(メリプラミン)、インダパミド、イソプロテレノール、イスラジピン、イトラコナゾール、イバブラジン、ケトコナゾール、ラパチニブ、レブアルブテロール(レブサルブタモール)、レボフロキサシン、レボメタジル、リスデキサンフェタミン、リチウム、メソリダジン、メタプロテレノール、メサドン、メタンフェタミン(Methamphetamine)(メタンフェタミン(methamfetamine))、メチルフェニデート、ミドドリン、ミフェプリストン、ミラベグロン、ミルタザピン、モエキシプリル/HCTZ、モキシフロキサシン、ネルフィナビル、ニカルジピン、ニロチニブ、ノルエピネフリン(ノルアドレナリン)、ノルフロキサシン、ノルトリプチリン、オフロキサシン、オランザピン、オンダンセトロン、オキシトシン、パリペリドン、パロキセチン、パシレオチド、パゾパニブ、ペンタミジン、パーフルトレン脂質ミクロスフェア、フェンテルミン、フェニレフリン、フェニルプロパノールアミン、ピモジド、ポサコナゾール、プロブコール、プロカインアミド、プロメタジン、プロトリプチリン、プソイドエフェドリン、クエチアピン、キニジン、硫酸キニーネ、ラノラジン、リルピビリン、リスペリドン、リトドリン、リトナビル、ロキシスロマイシン、サルメテロール、サキナビル、セルチンドール、セルトラリン、セボフルラン、シブトラミン、ソリフェナシン、ソラフェニブ、ソタロール、スパルフロキサシン、スルピリド、スニチニブ、タクロリムス、タモキシフェン、テラプレビル、テラバンシン、テリスロマイシン、テルブタリン、テルフェナジン、テトラベナジン、チオリダジン、チザニジン、トルテロジン、トレミフェン、トラゾドン、トリメトプリム−サルファ、トリミプラミン、バンデタニブ、バルデナフィル、ベムラフェニブ、ベンラファキシン、ボリコナゾール、ボリノスタット、又はジプラシドンから選択される。
一実施形態では、本発明は、活性剤又は薬物により引き起こされる、ヒト又は動物対象における1又は2以上の心臓チャネル病、心臓パターンにおける不規則性若しくは変化、IKrチャネル阻害又はQT延長を予防又は治療する方法であって、活性剤又は薬物はヒト又は動物対象における疾患を治療するのに使用され、ヒト又は動物対象へ、活性剤又は薬物により引き起こされる1又は2以上の心臓チャネル病、心臓パターンにおける不規則性若しくは変化、IKrチャネル阻害、又はQT延長を低減又は予防するのに有効な、経口投与用に適合されたある量のリゾホスファチジルグリセロール;並びに、疾患を治療するのに十分な有効量の活性剤又は薬物であって、経口供給されるリゾホスファチジルグリセロールが、少なくとも1つの心臓チャネル病、心臓パターンにおける不規則性若しくは変化、IKrチャネル阻害又はQT延長を低減又は排除する、活性剤又は薬物;並びに1又は2以上の官能剤、チキソトロピー剤、又は官能剤及びチキソトロピー剤の両方を投与するステップを含む方法を含む。一態様では、官能剤として、1若しくは2以上の香味料、甘味料、冷却剤、色素、又はこれらの組合せ及び混合物が挙げられる。そのうえ、本発明によって乾燥した粉末では、官能剤の望ましくない変化はもたらされてもほとんどなく、本発明によって乾燥した粉末は様々な用途に十分な溶解性を有することが、見出された。一態様では、チキソトロピー剤はチキソトロピーマトリックス、例えば、セルロース(例えば、カルボキシメチルセルロース)又はガム(例えば、キサンタン)などの多糖類、コラーゲン、ゼラチン、エーロゲル、ポリアクリルアミド、アルキド樹脂、及びシリカ−脂質を形成する。一態様では、組成物は官能剤及びチキソトロピー剤の両方を含む。一態様では、ホスファチジルグリセロールは、10、20、25、30、40、50、60、75、80、90又は100nMの直径を有する空リポソーム、例えば、1−ミリストイル−2−ヒドロキシ−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(DMPC)、12−ミステロイル−2−ヒドロキシ−sn−グリセロ−3−[ホスホ−rac−(グリセロール)](DMPG)、又はDMPC/DMPGリポソームの形態で供給される。一態様では、リゾホスファチジルグリセロールとして、リゾホスファチジルコリン、ラウロイル−リゾホスファチジルコリン、ミリストイル−リゾホスファチジルコリン、パルミトイル−リゾホスファチジルコリン、ステアロイル−リゾホスファチジルコリン、アラキドイル−リゾホスファチジルコリン、オレオイル−リゾホスファチジルコリン、リノレオイル−リゾホスファチジルコリン、リノレノイル−リゾホスファチジルコリン又はエルコイル−リゾホスファチジルコリンのうちの少なくとも1つが挙げられる。別の態様では、リポソーム又はリポソーム前駆体は、1−ミリストイル−2−ヒドロキシ−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(DMPC)、12−ミステロイル−2−ヒドロキシ−sn−グリセロ−3−[ホスホ−rac−(グリセロール)](DMPG)、DMPC/DMPG、1−ミリストイル−2−ヒドロキシ−sn−グリセロ−3−ホスホ−(1’−rac−グリセロール)(LysoPG)、又は1−ミリストイル−2−ヒドロキシ−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(LysoPC)のうちの少なくとも1つから選択される。別の態様では、短鎖脂肪酸は5個以下の炭素、中鎖は6〜12個の炭素、長鎖は13〜21個の炭素、超長鎖脂肪酸は22個を超える炭素であり、偶数及び奇数鎖の両方の脂肪酸を含む。別の態様では、短鎖脂肪酸は、飽和又は不飽和である3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、35、40、45、50、55又は56個以上の炭素を有する。別の態様では、心臓パターンにおける不規則性又は変化に起因する心臓チャネル病又は状態は、心臓内の遅延整流性K電流に関与するイオンチャネルの阻害、多形性心室性頻拍、QTc、LQT2、LQTSの延長、又はトルサード・ド・ポアンツである。別の態様では、1又は2以上の活性剤は、クリゾチニブ、ニロチニブ、テルフェナジン、アステミゾール、グリパフロキサシン、テロジレン、ドロペリドール、リドフラジン、レボメタジル、セルチンドール又はシサプリドのうちの少なくとも1つから選択される。別の態様では、薬物は、アルブテロール(サルブタモール)、アルフゾシン、アマンタジン、アミオダロン、アミスルプリド、アミトリプチリン、アモキサピン、アンフェタミン、アナグレリド、アポモルヒネ、アルフォルモテロール、アリピプラゾール、三酸化ヒ素、アステミゾール、アタザナビル、アトモキセチン、アジスロマイシン、ベダキリン、ベプリジル、ボルテゾミブ、ボスチニブ、抱水クロラール、クロロキン、クロルプロマジン、シプロフロキサシン、シサプリド、シタロプラム、クラリスロマイシン、クロミプラミン、クロザピン、コカイン、クリゾチニブ、ダブラフェニブ、ダサチニブ、デシプラミン、デクスメデトミジン、デクスメチルフェニデート、デキストロアンフェタミン(d−アンフェタミン)、ジヒドロアルテミシニン+ピペラキン、ジフェンヒドラミン、ジソピラミド、ドブタミン、ドフェチリド、ドラセトロン、ドンペリドン、ドーパミン、ドキセピン、ドロネダロン、ドロペリドール、エフェドリン、エピネフリン(アドレナリン)、エリブリン、エリスロマイシン、エスシタロプラム、ファモチジン、フェルバメート、フェンフルラミン、フィンゴリモド、フレカイニド、フルコナゾール、フルオキセチン、ホルモテロール、ホスカルネット、ホスフェニトイン、フロセミド(フルセミド)、ガランタミン、ガチフロキサシン、ゲミフロキサシン、ゲラニセトロン、ハロファントリン、ハロペリドール、ヒドロクロロチアジド、イブチリド、イロペリドン、イミプラミン(メリプラミン)、インダパミド、イソプロテレノール、イスラジピン、イトラコナゾール、イバブラジン、ケトコナゾール、ラパチニブ、レブアルブテロール(レブサルブタモール)、レボフロキサシン、レボメタジル、リスデキサンフェタミン、リチウム、メソリダジン、メタプロテレノール、メサドン、メタンフェタミン(Methamphetamine)(メタンフェタミン(methamfetamine))、メチルフェニデート、ミドドリン、ミフェプリストン、ミラベグロン、ミルタザピン、モエキシプリル/HCTZ、モキシフロキサシン、ネルフィナビル、ニカルジピン、ニロチニブ、ノルエピネフリン(ノルアドレナリン)、ノルフロキサシン、ノルトリプチリン、オフロキサシン、オランザピン、オンダンセトロン、オキシトシン、パリペリドン、パロキセチン、パシレオチド、パゾパニブ、ペンタミジン、パーフルトレン脂質ミクロスフェア、フェンテルミン、フェニレフリン、フェニルプロパノールアミン、ピモジド、ポサコナゾール、プロブコール、プロカインアミド、プロメタジン、プロトリプチリン、プソイドエフェドリン、クエチアピン、キニジン、硫酸キニーネ、ラノラジン、リルピビリン、リスペリドン、リトドリン、リトナビル、ロキシスロマイシン、サルメテロール、サキナビル、セルチンドール、セルトラリン、セボフルラン、シブトラミン、ソリフェナシン、ソラフェニブ、ソタロール、スパルフロキサシン、スルピリド、スニチニブ、タクロリムス、タモキシフェン、テラプレビル、テラバンシン、テリスロマイシン、テルブタリン、テルフェナジン、テトラベナジン、チオリダジン、チザニジン、トルテロジン、トレミフェン、トラゾドン、トリメトプリム−サルファ、トリミプラミン、バンデタニブ、バルデナフィル、ベムラフェニブ、ベンラファキシン、ボリコナゾール、ボリノスタット、又はジプラシドンから選択される。
一実施形態では、本発明は、ヒト又は動物対象における治療活性剤又は薬物の投与から生じる1又は2以上の有害反応を予防又は治療する方法であって、基本構造:
(式中、R又はRは、任意の偶数又は奇数鎖の脂肪酸であり得、Rは、H、アシル、アルキル、アリール、アミノ酸、アルケン、アルキンであり得る)を有し、薬物により引き起こされる少なくとも1つの心臓チャネル病、IKrチャネル阻害又はQT延長を低減又は予防するのに有効な、経口投与用に適合され、薬物により引き起こされる心臓パターンにおける不規則性又は変化に起因する1又は2以上の心臓チャネル病又は状態を低減又は予防するのに有効な、経口投与用に適合された、ある量のリゾホスファチジルグリセロールをヒト又は動物対象に投与するステップ、並びに、薬物誘導チャネル病に対するリゾホスファチジルグリセロール及び治療活性剤又は薬物の組合せの効果を測定するステップを含み、組成物が、治療活性剤又は薬物、並びに1又は2以上の官能剤、チキソトロピー剤、又は官能剤及びチキソトロピー剤の両方により誘導されるチャネル病を低減又は排除する方法を含む。一態様では、官能剤として、1若しくは2以上の香味料、甘味料、冷却剤、色素、又はこれらの組合せ及び混合物が挙げられる。そのうえ、本発明によって乾燥した粉末では、官能剤の望ましくない変化はもたらされてもほとんどなく、本発明によって乾燥した粉末は様々な用途に十分な溶解性を有することが、見出された。一態様では、チキソトロピー剤はチキソトロピーマトリックス、例えば、セルロース(例えば、カルボキシメチルセルロース)又はガム(例えば、キサンタン)などの多糖類、コラーゲン、ゼラチン、エーロゲル、ポリアクリルアミド、アルキド樹脂、及びシリカ−脂質を形成する。一態様では、組成物は官能剤及びチキソトロピー剤の両方を含む。一態様では、ホスファチジルグリセロールは、10、20、25、30、40、50、60、75、80、90又は100nMの直径を有する空リポソーム、例えば、1−ミリストイル−2−ヒドロキシ−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(DMPC)、12−ミステロイル−2−ヒドロキシ−sn−グリセロ−3−[ホスホ−rac−(グリセロール)](DMPG)、又はDMPC/DMPGリポソームの形態で供給される。
本発明の特徴及び利点のより完全な理解のために、添付の図面とともに本発明の詳細な説明について言及する。
トランスフェクトしたHEK293細胞由来のhERG電流密度に対するDMPC、DMPC+ニロチニブ及びニロチニブの効果を示すグラフである。 トランスフェクトしたHEK293細胞由来のhERG電流密度に対するDMPG、DMPG+ニロチニブ及びニロチニブの効果を示すグラフである。 トランスフェクトしたHEK293細胞由来のhERG電流密度に対するDMPC/DMPG、DMPC/DMPG+ニロチニブ及びニロチニブの効果を示すグラフである。 トランスフェクトしたHEK293細胞由来のhERG電流密度に対するLysoPC、LysoPC+ニロチニブ及びニロチニブの効果を示すグラフである。 トランスフェクトしたHEK293細胞由来のhERG電流密度に対するLysoPG、LysoPG+ニロチニブ及びニロチニブの効果を示すグラフである。 トランスフェクトしたHEK293細胞由来のhERG電流密度に対するDMPC、DMPC+ニロチニブ、DMPC+ニロチニブ(DMSO中)及びニロチニブの効果を示すグラフである。 トランスフェクトしたHEK293細胞由来のhERG電流密度に対するDMPG、DMPG+ニロチニブ、DMPG+ニロチニブ(DMSO中)及びニロチニブの効果を示すグラフである。
本発明の様々な実施形態の作製及び使用が以下で詳細に論述されるが、本発明は、多種多様な特定の状況で具現化され得る多くの適用可能な本発明の概念を提供することが理解されるべきである。本明細書中で論述する特定の実施形態は、本発明を作製及び使用する特定の様式の単に実例であるに過ぎず、本発明の範囲の境界を定めるものではない。
本発明の理解を容易とするために、多数の用語を以下で定義する。本明細書中で定義する用語は、本発明に関連する領域における当業者により一般に理解される意味を有する。「1つの(a)」、「1つの(an)」及び「その(the)」の用語は、単数の存在物のみを指すと意図されず、その特定の例が説明に使用され得る一般的なクラスを包含する。本明細書中の専門用語は、本発明の特定の実施形態について記載するのに使用されるが、それらの使用法は、特許請求の範囲で概要される場合を除いて、本発明の境界を定めるものではない。
本明細書中で使用する場合、「チキソトロピー」という用語は、1又は2以上の剤、例えば、単純な振動のような起振力に供すると液化し、次に静置すると再度固化するある特定のゲル剤を記載するために使用される。チキソトロピー挙動は、長鎖分子が流れの方向にそれら自身を配向させる傾向がある場合に観察され、加える力が増加すると流れへの抵抗は減少する。さらに、高い剪断応力が除去されると、溶液はそのもとの粘稠状態に速やかに戻るであろう。いくつかのセルロースはチキソトロピー挙動を示し、溶液はある期間にわたってその粘稠状態に戻る。例えば、食品、医薬品で使用するチキソトロピー剤の例は、当該技術分野、例えば、"A time-dependent expression for thixotropic areas. Application to Aerosil 200 hydrogels," M. Dolz, F. Gonzalez, J. Delegido, M. J. Hernandez, J. Pellicer, J. Pharm. Sci., Vol. 89, No. 6, pages 790-797 (2000)で公知であり、関連箇所は参照により本明細書に組み込まれる。チキソトロピー剤の多数の例、例えば、セルロース(例えば、カルボキシメチルセルロース)、ガム(例えば、キサンタン)、コラーゲン、ゼラチン、エーロゲル他は当該技術分野、例えば、米国特許第6,709,675号明細書、米国特許第6,838,449号明細書、米国特許第6,818,018号明細書で公知であり、本発明で使用してもよく、関連箇所は参照により本明細書に組み込まれる。
本明細書中で使用する場合、「官能剤」は、食品又は飲料、特に本明細書で供給される経口組成物の感覚的性状を有する添加剤を指す。当業者はこうした特性を理解し、必要に応じて定量することができる。官能特性として、限定されるものではないが、味覚、臭気及び/又は外観が挙げられる。「望ましい」官能特性として、平均的なヒト対象による消費に対して食品又は飲料組成物を望ましくする官能特性、例えば、望ましい臭気、味覚及び/若しくは外観、又は望ましくない臭気、味覚及び/若しくは外観の欠如が挙げられる。望ましくない官能特性として、例えば、望ましくない味覚、臭気又は外観性状の存在、例えば、「異味」若しくは「異臭」、例えば、魚のような、草のような、金属若しくは鉄の、鋭い若しくはピリピリする味覚若しくは臭気の存在、又は望ましくない外観性状、例えば、分離若しくは沈殿の存在が挙げられる。一例では、供給される飲料組成物は、供給される濃縮物を含有しない同じ飲料組成物と、同じ又はほぼ同じ味覚、臭気及び/又は外観を保持する、即ち、供給される飲料組成物は平均的なヒト対象による消費にとって望ましい官能特性を保持する。望ましい及び望ましくない官能特性は、当業者に既知の様々な方法、例えば、視覚、味覚及び/又は嗅覚及び化学試験により望ましくない特性を検知できる官能評価法により、並びに化学分析法により、測定することができる。例えば、供給される飲料組成物は、供給される濃縮物を含有しない同じ飲料組成物と、同じ又はほぼ同じ官能特性を、ある期間、例えば、少なくとも1、2、3、4、5、6若しくは7日以上、少なくとも1、2、3、4若しくは5週以上、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12若しくは13カ月以上、又は少なくとも1、2、3、4若しくは5年以上にわたって保持する。本明細書中で使用する場合、「官能特性を保持する」は、保管の際、典型的には室温で上記の期間これらの特性を保持することを指す。
適切な液体剤形の例として、水、薬学的に許容できる油脂、アルコール、若しくはエステルを含む他の有機溶媒中の溶液若しくは懸濁液、乳濁液、シロップ剤又はエリキシル剤、懸濁液、非発泡性顆粒から再構成された溶液及び/若しくは懸濁液、並びに発泡性顆粒から再構成された発泡性調合剤が挙げられる。こうした液体剤形は、例えば、適切な溶媒、防腐剤、乳化剤、懸濁化剤、希釈剤、甘味料、増粘剤、及び溶融剤を含有し得る。経口剤形は、香味料及び着色剤を含有していてもよい。非経口及び静脈注射の形態は、選択した注入又は送達システムの種類とそれらを適合させるために、ミネラル及び他の材料も含んでもよい。
本発明で使用する、非限定的で例示的なリゾホスファチジルグリセロールとして、リゾホスファチジルコリン、ラウロイル−リゾホスファチジルコリン、ミリストイル−リゾホスファチジルコリン、パルミトイル−リゾホスファチジルコリン、ステアロイル−リゾホスファチジルコリン、アラキドイル−リゾホスファチジルコリン、オレオイル−リゾホスファチジルコリン、リノレオイル−リゾホスファチジルコリン、リノレノイル−リゾホスファチジルコリン又はエルコイル−リゾホスファチジルコリンが挙げられる。非対称ホスファチジルコリンは、1−アシル,2−アシル−sn−グリセロ−3−ホスホコリンと呼ばれ、アシル基は互いに異なる。対称ホスファチジルコリンは1,2−ジアシル−sn−グリセロ−3−ホスホコリンと呼ばれる。本明細書中で使用する場合、「PC」という略語は、ホスファチジルコリンを指す。ホスファチジルコリンの1,2−ジミリストイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリンは、本明細書中で「DMPC」と略される。ホスファチジルコリンの1,2−ジオレオイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリンは、本明細書中で「DOPC」と略される。ホスファチジルコリンの1,2−ジパルミトイル−sn−グリセロ−3−ホスホコリンは、本明細書中で「DPPC」と略される。単一の脂肪酸鎖だけがグリセリル主鎖に結合している場合、これらの短鎖又は長鎖脂肪酸の単一の脂肪酸鎖バージョンは、「リゾ」型と呼ばれる。ある特定の非限定的例では、ホスファチジルグリセロールは、空で、10、20、25、30、40、50、60、75、80、90、又は100nMの直径を有するリポソームを形成する。
本明細書中で使用する場合、「添加剤」という用語は、1又は2以上のその栄養的、医薬品的、食事的、健康的、栄養補助食品的、健康利益的、エネルギー供給的、治療的、全体的、又は他の特性、例えば、服薬コンプライアンスを強化する、食品、飲料、又は他のヒト消耗品を指す。本発明のある特定の実施形態では、組成物の使用者は本発明とともに、1又は2以上の追加栄養素を必要とするであろう。例えば、添加剤は、油性添加剤(例えば、無極性化合物)、例えば栄養補助食品;医薬品;ビタミン、例えば、油溶性ビタミン、例えば、ビタミンD、ビタミンE及びビタミンA;ミネラル;脂肪酸、例えば、必須脂肪酸、例えば、多価不飽和脂肪酸、例えば、オメガ−3脂肪酸及びオメガ−6脂肪酸、例えば、アルファ−リノレン酸(ALA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)、ガンマ−リノレン酸GLA、CLA、ノコギリヤシエキス、アマニ油、魚油及び藻類油;植物ステロール;補酵素、例えば、補酵素Q10;並びに任意の他の油性添加剤であり得る。そのうえ、ある特定の実施形態では、活性剤及び/又はホスファチジルグリセロールの味覚又は嗅覚の結果、組成物は服薬コンプライアンスを低減した可能性がある。
一実施形態では、リゾホスファチジルグリセロールは、基本構造:
(式中、R又はRは任意の偶数又は奇数鎖の脂肪酸であり得、RはH、アシル、アルキル、アリール、アミノ酸、アルケン、アルキンであり得、短鎖脂肪酸は5個以下の炭素、中鎖は6〜12個の炭素、長鎖は13〜21個の炭素、超長鎖脂肪酸は22個を超える炭素であり、偶数及び奇数鎖の両方の脂肪酸を含む)を有する。一例では、脂肪酸は、飽和又は不飽和であり得る3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、35、40、45、50、55又は56個以上の脂肪酸を有する。
本発明は、www.crediblemeds.orgで列挙されるもの、アルブテロール(サルブタモール)、アルフゾシン、アマンタジン、アミオダロン、アミスルプリド、アミトリプチリン、アモキサピン、アンフェタミン、アナグレリド、アポモルヒネ、アルフォルモテロール、アリピプラゾール、三酸化ヒ素、アステミゾール、アタザナビル、アトモキセチン、アジスロマイシン、ベダキリン、ベプリジル、ボルテゾミブ、ボスチニブ、抱水クロラール、クロロキン、クロルプロマジン、シプロフロキサシン、シサプリド、シタロプラム、クラリスロマイシン、クロミプラミン、クロザピン、コカイン、クリゾチニブ、ダブラフェニブ、ダサチニブ、デシプラミン、デクスメデトミジン、デクスメチルフェニデート、デキストロアンフェタミン(d−アンフェタミン)、ジヒドロアルテミシニン+ピペラキン、ジフェンヒドラミン、ジソピラミド、ドブタミン、ドフェチリド、ドラセトロン、ドンペリドン、ドーパミン、ドキセピン、ドロネダロン、ドロペリドール、エフェドリン、エピネフリン(アドレナリン)、エリブリン、エリスロマイシン、エスシタロプラム、ファモチジン、フェルバメート、フェンフルラミン、フィンゴリモド、フレカイニド、フルコナゾール、フルオキセチン、ホルモテロール、ホスカルネット、ホスフェニトイン、フロセミド(フルセミド)、ガランタミン、ガチフロキサシン、ゲミフロキサシン、ゲラニセトロン、ハロファントリン、ハロペリドール、ヒドロクロロチアジド、イブチリド、イロペリドン、イミプラミン(メリプラミン)、インダパミド、イソプロテレノール、イスラジピン、イトラコナゾール、イバブラジン、ケトコナゾール、ラパチニブ、レブアルブテロール(レブサルブタモール)、レボフロキサシン、レボメタジル、リスデキサンフェタミン、リチウム、メソリダジン、メタプロテレノール、メサドン、メタンフェタミン(Methamphetamine)(メタンフェタミン(methamfetamine))、メチルフェニデート、ミドドリン、ミフェプリストン、ミラベグロン、ミルタザピン、モエキシプリル/HCTZ、モキシフロキサシン、ネルフィナビル、ニカルジピン、ニロチニブ、ノルエピネフリン(ノルアドレナリン)、ノルフロキサシン、ノルトリプチリン、オフロキサシン、オランザピン、オンダンセトロン、オキシトシン、パリペリドン、パロキセチン、パシレオチド、パゾパニブ、ペンタミジン、パーフルトレン脂質ミクロスフェア、フェンテルミン、フェニレフリン、フェニルプロパノールアミン、ピモジド、ポサコナゾール、プロブコール、プロカインアミド、プロメタジン、プロトリプチリン、プソイドエフェドリン、クエチアピン、キニジン、硫酸キニーネ、ラノラジン、リルピビリン、リスペリドン、リトドリン、リトナビル、ロキシスロマイシン、サルメテロール、サキナビル、セルチンドール、セルトラリン、セボフルラン、シブトラミン、ソリフェナシン、ソラフェニブ、ソタロール、スパルフロキサシン、スルピリド、スニチニブ、タクロリムス、タモキシフェン、テラプレビル、テラバンシン、テリスロマイシン、テルブタリン、テルフェナジン、テトラベナジン、チオリダジン、チザニジン、トルテロジン、トレミフェン、トラゾドン、トリメトプリム−サルファ、トリミプラミン、バンデタニブ、バルデナフィル、ベムラフェニブ、ベンラファキシン、ボリコナゾール、ボリノスタット、又はジプラシドンを含むがそれらに限定されない任意のQT延長薬物とともに使用することができる。
リポソーム及び断片によるヒトether−a−go−go関連遺伝子(hERG)カリウムチャネル抗遮断
カリウムチャネルは、遅延整流性カリウム電流Kirの迅速な構成成分を伝導し、それは、心臓活動電位の再分極に不可欠である。遺伝的欠陥又は有害な薬物の影響のいずれかに起因したhERG電流の低減は、活動電位延長、表面ECG上でのQT間隔の長期化、並びに「トルサード・ド・ポアンツ」不整脈及び突然死に対するリスクの増加を特徴とする遺伝性又は後天性QT延期症候群を招き得る。非抗不整脈化合物のこの望ましくない副作用が、薬物の市場からの取り下げを促してきた。hERGチャネル阻害のメカニズムに関する研究は、hERG電流阻止の状態、電圧及び使用依存度を決定する分子要因への有意な洞察を提供する。hERGにおける高親和性薬物結合部位及び薬物分子とのその相互作用の特性を変更させる変異は、生命に関わる不整脈に関して高いリスクで、電流増加及び遺伝性短期QT症候群を引き起こす(Thomas D1, 2006)。
K+チャネルの解剖学的特徴。内向き整流性カリウム(Kir)チャネルのタイプ及び分布は、心筋細胞の電気生理学的特性の主な決定因子の1つである。内向き整流性カリウム(Kir)チャネルは、細胞膜を通るK+イオンの細胞興奮性及び輸送を調節する。
ストレプトミセス・リビダンス(Streptomyces lividans)由来のカリウムチャネルは、特にコア領域において、全ての既知のKチャネルに対して配列類似性を有する内在性膜タンパク質である。3.2オングストロームに対するデータを用いたX線解析により、4つの同一サブユニットが、反転テント、又は錐体を創出し、その外端にコアの選択性フィルターを載せることが明らかとなる。狭い選択性フィルターは、12オングストローム長に過ぎないのに対して、コアの残りは、より広く、疎水性アミノ酸で裏打ちされている。大きな水で充填された空洞及びヘリックス双極子は、二重層の中心にあるコア中のイオンの静電的な不安定化の打ち勝つように配置される。Kチャネル符号配列由来の主鎖カルボニル酸素原子は、選択性フィルターを裏打ちして、それが、Kイオンを配位させるが、より小さなNaイオンを配位しないように構造的拘束により開放して保持される。選択性フィルターは、約7.5オングストローム離れて、2つのKイオンを含有する。イオンチャネルは、特定のイオンを伝導する孔構造を通じてイオン選択性を示す。この配置が、静電反発力を利用して、Kイオンと選択性フィルターとの間の引力に打ち勝つことにより、イオン伝導を促進する。孔の構造は、選択的K伝導の基礎となる物理的原理を確立する(Doyle DA, 1998)。
内向き整流性ファミリーのカリウムチャネルの別の成員は、原核生物KirBac1.1チャネルである。3.65オングストロームの解像度へと精度を上げた場合に、閉じた状態のKirチャネル集合体の構造は、ゲーティングに関与する主な活性化ゲート及び構造要素を含有する。構造上の証拠に基づいて、ゲーティングは、細胞内ドメインと膜ドメインとの間でのカップリングを含み、膜又は細胞内シグナルによるゲーティングの開始が、共通の機構経路に対する種々の入り口点を表すことを示唆している(Kuo, A 2003)。
心筋細胞中のKirチャネルは、下流シグナル伝達経路によるのではなく、PIP(2)レベルの変化を用いて積極的に調節され得る。心筋細胞における古典的な内向き整流性K(+)チャネル、Kir2.1、Kir6.2/SUR2A(ATP感受性K(+)チャネル)及びKir3.1/3.4(ムスカリンK(+)チャネル)は、膜脂質、ホスファチジルイノシトール4,5−二リン酸(PIP(2))により一般的にアップレギュレートされる。PIP(2)相互作用部位は、KirチャネルのC末端において正に帯電したアミノ酸残基及び推定上のアルファ−ヘリックスにより保存されるようである。細胞膜中のPIP(2)レベルは、タゴニスト(tagonist)刺激により調節される(Takano MI 2003)。
内向き整流性カリウムチャネルは、サブユニット1つ当たり2つの膜貫通ヘリックス、さらに各種リガンドの濃度の変化に応答してチャネルゲーティングを制御する細胞内C末端ドメインを特徴とする。Kir3.1の四量体C末端ドメインの結晶構造に基づいて、Kir6.2のATP結合C末端ドメインの相同性モデルを構築することが可能である。分子動力学シミュレーションを使用して、KirC末端ドメインの動力学を探り、それらの動力学とチャネルゲーティングの考え得るメカニズムとの間の関連性を探究する。それぞれが10nsの持続期間の多重シミュレーションを、Kir3.1(結晶構造)及びKir6.2(相同性モデル)に関して、それらの単量体及び四量体形態の両方で実施した。Kir6.2シミュレーションは、結合性ATPあり及びなしで実施した。シミュレーションの結果により、結晶構造及び相同性モデルに関して、匹敵するコンホメーション安定性が明らかとなる。単量体を四量体と比較する場合に、コンホメーション可撓性の減少が見られ、主に四量体におけるサブユニットインターフェースに相当する。ATPのベータリン酸は、Kir6.2モデル及びシミュレーションにおいてK185の側鎖と相互作用する。Kir6.2四量体の可撓性は、2つのループ領域における以外の結合性ATPの存在によりあまり変化しない。シミュレーションした動力学の主成分分析により、Kir3.1及びKir6.2四量体両方における対称の損失が示唆され、相当するKirチャネルのC末端ドメインにおけるサブユニットの「二量体の二量体」の動きと一致する。これは、正確な四量体対称と二量体の二量体の対称との間の移行が、チャネルのゲーティングに連結されている膜貫通ヘリックス充填の変化と関連付けられるゲーティングモデルを示唆する。C末端ドメイン四量体の二量体の二量体の動きはまた、粗野な(異方性ネットワークモデル)計算により支持される。正確な回転対称の損失は、細菌KirホモログであるKirBac1.1におけるゲーティングにおいて、及びニコチン性アセチルコリン受容体チャネルにおいて役割を果たすと示唆される(Haider SI, 2005)。
3つの哺乳動物Kirチャネル(Kir1.1、Kir3.1、及びKir6.2)のホモ四量体モデルは、鋳型として、KirBac3.1膜貫通及びラットKir3.1細胞内ドメイン構造を使用して作成された。3つのモデルは全て、リン脂質二重層における10nsの分子動力学シミュレーションにより探究された。初期構造の分析により、考え得る脂質相互作用残基の保存が明らかとなった(脂質頭部基−水インターフェース付近のTrp/Tyr及びArg/Lys側鎖)。細胞内ドメインの検査により、Kir1.1とKir6.2との間での重要的な構造的な差が明らかとなり、それらは、ATPによるチャネル阻害の差を説明し得る。MDシミュレーションにおける3つのモデル全ての挙動により、それらが、例えば低温電子顕微鏡データから得られる構造の匹敵するシミュレーションに関して見られるのと類似したコンホメーション安定性を有することが明らかとなった。選択性フィルターの局所ひずみが、KirBacのこれまでのシミュレーションで、またKcsAのシミュレーション及び構造で観察されるように、シミュレーション中に見られた。これらは、チャネルのフィルターゲーティングに関連され得る。細胞内疎水性ゲートは、シミュレーション中のいかなる実質的な変化も受けず、したがって機能的に閉じたままである。Kirモデルの脂質−タンパク質相互作用の分析により、二重層−水インターフェースに対してほぼ平行に存在するM0(又は「スライド」)ヘリックスの重要な役割を強調して、チャネルの膜貫通と細胞内ドメインとの間の連結を形成させる(Haider SI, 2007)。
電圧活性化型K+チャネルにおけるカリウム選択的膜貫通孔は、膜電位の変化によりゲーティングされる。活性化ゲーティング(開放)は、ミリ秒で起こり、孔の細胞質側にゲートを含む。ホモ四量体Shaker K+チャネルの最終膜貫通領域(S6)中の特定位置でシステインを置換することで、金属結合部位が創出され、そこで、Cd2+イオンは、高い親和性で結合することができる。結合性Cd2+イオンは、1つのチャネルサブユニット中の導入システインと、別のサブユニット中の自然ヒスチジンとの間に架橋を形成して、架橋は、開放状態でゲートを閉じ込める。これらの結果は、ゲーティングが、S6の細胞内末端でのサブユニット間接触の再構成を含むことを示唆する。細菌K+チャネルの構造により、S6ホモログが、束になって交差して、束交差部で開口部を放置することが示される。この構造の状況で、金属イオンは、束交差部の上のシステインと、隣接しているサブユニットにおける束交差部の下のヒスチジンとの間に架橋を形成させる。結果により、ゲーティングは、おそらく束自体のコンホメーションの変化によって束交差部で起こることが示唆される(Holmgren ML 2002)。
電圧活性化型K+チャネルにおける活性化ゲーティングは、膜電位の変化によりゲーティングされるカリウム選択的膜貫通孔である。この活性化ゲーティング(開放)は、ミリ秒で起こり、孔の細胞質側にゲートを含む。ホモ四量体Shaker K+チャネルの最終膜貫通領域(S6)中の特定位置でシステインを置換することで、金属結合部位が創出され、そこで、Cd2+イオンは、高い親和性で結合することができる。結合性Cd2+イオンは、1つのチャネルサブユニット中の導入システインと、別のサブユニット中の自然ヒスチジンとの間に架橋を形成して、架橋は、開放状態でゲートを閉じ込める。これらの結果は、ゲーティングが、S6の細胞内末端にあるサブユニット間接触の再構成を含むことを示唆する。細菌K+チャネルの構造により、S6ホモログが、束になって交差して、束交差部で開口部を放置することが示される。この構造の状況で、金属イオンは、束交差部の上のシステインと、隣接しているサブユニットにおける束交差部の下のヒスチジンとの間に架橋を形成させる。結果により、ゲーティングは、おそらく束自体のコンホメーションの変化によって束交差部で起こることが示唆される(Holmgren ML 2002)。
チャネル病
ヒトether−a−go−go遺伝子関連心臓四量体カリウムチャネルは、変異されると、患者を、163個を上回る薬物に対して感受性にさせることができ、それは、イオン伝導を阻害して、活動電位をダウンレギュレートし得る(Credible Meds)。カリウムチャネルの影響の結果として、活動電位の延長が起きる。イオンチャネル活性薬物は、QTc間隔を直接増加させて、トルサード・ド・ポアンツ及び突然心臓死のリスクを増加させ得る(表1)。薬物に対する心筋細胞のカリウムチャネル感受性の増悪はまた、糖尿病を含む代謝性罹患状態と関連付けられ得る(Veglio M, 2002)か、又は特発性起源であり得る。
これらの理由で、心筋細胞カリウムチャネル機能に対する薬物の影響の評価は、薬物開発中の極めて重要なステップであり、重症であると、規制当局の承認への障害となり得る。ホールセルパッチ−クランプ実験では、クルクミンは、用量依存的様式で、IC50値5.55μMで、hERGチャネルを安定に発現するHEK293細胞においてhERG K電流を阻害した。hERGチャネルの失活、不活性化及び不活性化からの回復時間は、10μMクルクミンの急性処置により著しく変化した。20μMクルクミンの24時間のインキュベーションは、HEK293細胞生存率を低減させた。ウサギにおけるクルクミン20mgの静脈内注射は、QTc値に現れる心臓再分極に影響を及ぼさなかった。(Hu CW 2012)。しかしながら、SignPath Pharma社は、QTc延長薬を拮抗する特定分子を発見した(Helson L, 2002 Ranjan A, 2014, Shopp G, 2014)。これらの分子は、最初に親油性薬物へ結合させて、生理学的条件下で静脈内溶解性を可能にさせて、有害事象を低減させた特定リポソーム、又はリポソームの構成成分である。作用の位置は、カリウムイオンの動作を制御するチャネル内イオン選択性又はゲーティング部位(複数可):下流で筋細胞収縮を招く活動電位の調節の重要な機能的成分に存在するようである。
ヒトのether−a−go−go関連遺伝子チャネル遮断のメカニズムは、DMPC/DMPGリポソーム又はその代謝産物の抗遮断効果の作用メカニズムを間接的に示唆し得る外部から加えられた第四級アンモニウム誘導体の効果に類似し得る。チャネル阻害に関する阻害定数及び相対結合エネルギーにより、より疎水性の第四級アンモニウムが、より高い親和性遮断を有する一方で、陽イオン−π相互作用又はサイズ効果は、第四級アンモニウムによるチャネル阻害において決定的な要因ではないことが示される。また、テトラエチルアンモニウムよりも長い尾部基又はより大きな頭部基のいずれかを有する水性第四級アンモニウムは、細胞膜を透過して、遺伝子チャネルにおける高親和性内部結合部位に容易に近づき、より強力な遮断を発揮する。
これらのデータは、リポソーム又はその構成成分の改善効果に関する基礎が、QTc延長薬()、イオン輸送調節のその構成的な欠如と比較してDMPC及びDMPGにより結合部位に関してより高い競合親和性である、即ち、リポソーム又はその断片は、K+イオン輸送を妨害しないことを示唆している。
説明として、またこれらの特許請求の範囲の限定ではなく、これらのデータは、リポソーム又はその構成成分の改善効果に関する基礎が、QTc延長薬、イオン輸送調節のその構成的な欠如と比較してDMPC及びDMPGにより結合部位に関してより高い競合親和性である、即ち、リポソーム又はその断片は、K+イオン輸送を妨害しないことを示唆し、DMPC又はDMPG防御のメカニズムの部位は、チャネルの選択性セグメントに、又はイオンを取り巻く水和に存在し得ることを示す。
さらに、これらのhERGチャネルデータに基づいて、これらのリポソーム構成成分の構造は、薬物誘導性心不整脈を予防するために他の分子を設計又は選択するのに有益となり得る。
この研究は、心筋細胞カリウムチャネルで誘導される薬物によるQTc調節効果、並びにリポソーム及びリポソーム成分による緩和に関してさらなる情報を提供する。後者の分子は、薬物誘導性のチャネル病の薬理学的緩和に対する標的としてKチャネルを探る機会を提示する。
ニロチニブによるhERG阻害に対するDMPC、DMPG、DMPC/DMPG、LysoPG及びLysoPCの防御効果の評価。
研究の目的:この研究の目的は、安定にトランスフェクトしたヒト胎児由来腎臓細胞(HEK293細胞)において正常酸素圧条件下で発生させた迅速に活性化する遅延整流性カリウム選択電流(IKr)に対するDMPC、DMPG、DMPC/DMPG、LysoPG及びLysoPCの防御効果をin vitroで評価することである。この研究は、スクリーンとして設計され、QA関与を必要としない(非GLP遵守)。
被験物質:
1−DMPC
2−DMPG
3−DMPC/DMPG 90:9
4−14:0 LysoPC
5−14:0 LysoPG
6−DMPC+ニロチニブ(0.1μM)
7−DMPG+ニロチニブ(0.1μM)
8−DMPC/DMPG 90:9+ニロチニブ(0.1μM)
9−14:0 LysoPC+ニロチニブ(0.1μM)
10−14:0 LysoPG+ニロチニブ(0.1μM)
試験系:hERG発現HEK293トランスフェクト細胞株。実施した試験:ホールセルパッチ−クランプ電流獲得及び分析。実験温度:35±2℃。
被験物質の適用:閉鎖循環式灌流(2mL/分)の存在下での各濃度への曝露5分。閉鎖循環式灌流(2mL/分)に加えて、フロースルー灌流(2mL/分)の存在下での洗い流し期間5分。正の対照(ニロチニブ、0.05μg/mL)を、閉鎖循環式灌流(2mL/分)の存在下で5分間、同じ細胞株及び同じ継代数から得られる未感作細胞に添加した。
細胞は、実験全体にわたってパルスプロトコールの連続的な刺激下にあり、細胞電流を、各条件への曝露5分後に記録した。
元のデータ獲得設計:獲得速度:1.0kHz
化合物又は媒体/溶媒同等物を実験する際の獲得に関する設計
ベースライン条件で行われる記録1
濃度1の存在下で行われる記録1
正の対照を実験する際の獲得に関する設計
ベースライン条件で行われる記録1
正の対照の存在下で行われる記録1
n=上記全プロトコールを適用することができたパッチした応答細胞の数。
統計分析:統計学的比較は、対応のあるスチューデントt検定を使用して行われた。2日目、3日目及び4日目に得られる記録した電流を、1日目に記録した電流と統計学的に比較した。
正の対照(ニロチニブ単独)曝露後に記録される電流を、ベースライン条件で記録された電流と比較した。
差は、p≦0.05である場合に有意であるとみなした。
除外基準:
1.評判の悪い薬物曝露の時間枠
2.封の不安定性
3.パッチした細胞により発生するテール電流なし
4.正の対照の有意な効果なし
5.研究の持続期間にわたるキャパシタンス過渡振幅における10%を超える可変性
ホールセルIKrhERG電流に対する被験物質の効果。電圧パルス中に誘発されたホールセル電流を、ベースライン条件で、選択濃度の被験物質の適用後に記録した。細胞を、保持電位(−80mV)から最大値+40mVまで、−40mVで開始して、10mVの増分で進めて、1秒間脱分極させた。次に、膜電位を−55mVへ1秒間再分極させて、最終的に−80mVへ戻した。
ホールセルテール電流振幅を、−55mVの保持電位で、−40から+40mVまでの電流の活性化後に測定した。電流振幅を、このテール電流の最大値(ピーク)で測定した。電流密度は、電流振幅を、容量性トランジェントの最小化に先立って測定される細胞キャパシタンスで除算することにより得た。
電流ランダウン及び溶媒効果補正。この研究報告で提示されるデータ点は全て、溶媒効果及び時間依存的電流ランダウンに関して補正してある。電流ランダウン及び溶媒効果は、被験物質を用いて行われるのと同じ時間枠にわたって、被験物質を含まない条件下で実験計画を適用させることにより同時に測定した。これらのいわゆる媒体実験中に測定される電流振幅における損失(溶媒効果及び時間依存的ランダウンの両方を表す)を、被験物質の存在下で測定される振幅の損失から差し引いて、経時的な電流振幅における溶媒の効果及び不可避のランダウンから離れて、被験物質の効果を取り出した。

図1は、トランスフェクトしたHEK293細胞由来のhERG電流密度に対するDMPC、DMPC+ニロチニブ及びニロチニブの効果を示すグラフである。
図2は、トランスフェクトしたHEK293細胞由来のhERG電流密度に対するDMPG、DMPG+ニロチニブ及びニロチニブの効果を示すグラフである。
図3は、トランスフェクトしたHEK293細胞由来のhERG電流密度に対するDMPC/DMPG、DMPC/DMPG+ニロチニブ及びニロチニブの効果を示すグラフである。
図4は、トランスフェクトしたHEK293細胞由来のhERG電流密度に対するLysoPC、LysoPC+ニロチニブ及びニロチニブの効果を示すグラフである。
図5は、トランスフェクトしたHEK293細胞由来のhERG電流密度に対するLysoPG、LysoPG+ニロチニブ及びニロチニブの効果を示すグラフである。
この研究は、ニロチニブにより引き起こされる安定にトランスフェクトしたヒト胎児由来腎臓(HEK)293細胞において正常酸素圧条件下で発生させた迅速に活性化する遅延整流性カリウム選択電流(IKr)の阻害に対するDMPC、DMPG、DMPC/DMPG、LysoPG及びLysoPCの防御効果を定量化することを目的とした。
この研究で提示されるデータ点は全て、溶媒効果及び時間依存的電流ランダウンに関して補正してある。これらの2つのパラメーターは、被験物質を用いて行われるのと同じ実験計画を、媒体に正確に適用させることにより評価した。電流は、被験物質の存在下で行われるのと同じ時間的経過で測定した。溶媒効果及び時間依存的ランダウンの両方を表す得られた値を使用して、存在するのであれば、被験物質の効果を補正した。このことは、時間又は溶媒に帰される変化が、誤って被験物質に帰されないことを保証する。
DMPC、DMPG、DMPC/DMPG及びLysoPG単独は、hERGテール電流密度のいかなる阻害も引き起こさなかった(n=3)。LysoPC単独は、hERGテー電流密度の16%の阻害を引き起こした(n=4)。
0.1μMでDMSO中に配合したニロチニブ単独は、hERGテール電流の54.1%の阻害を引き起こした(n=3)。観察された阻害は、同一条件で作成されたこれまでのデータと合致して、この化合物に関する報告された阻害値に一致する。
ニロチニブは、DMPC、DMPG、DMPC/DMPG、LysoPG又はLysoPCを含有する水溶液中で配合されると(比1:9)、hERGテール電流のいかなる阻害も引き起こさなかった。
これらのデータは、ニロチニブをDMPC、DMPG、DMPC/DMPC、LysoPG及びLysoPCと同時配合することが、ニロチニブにより引き起こされるhERG阻害を防御することを示唆する。
この研究では、DMPC+ニロチニブ、DMPG+ニロチニブ、DMPC/DMPC+ニロチニブ、LysoPG+ニロチニブ又はLysoPC+ニロチニブは全て、同じ方法を使用して配合した。適切な量のニロチニブ粉末を、DMPC、DMPG、DMPC/DMPC、LysoPG又はLysoPCのいずれかを含有する水溶液中に溶解した(比9:1)。溶液を10分間ボルテックスした後、パッチクランプアッセイで使用した。
対比して、ニロチニブ単独に曝露させる細胞に使用するニロチニブを、DMSO中に溶解した。さらなる研究を行って、DMSO配合したニロチニブと、脂質と同時配合したニロチニブとの間のhERG阻害の差が、種々の配合物(水性又はDMSOベース)に起因するかどうかを決定した。
*TA =
1- DMPC (水溶液中)
2- DMPG (水溶液中)
3- DMPC/DMPG90:9 (水溶液中)
4- 14:0 LysoPC (水溶液中)
5- 14:0 LysoPG(水溶液中)
6- DMPC + ニロチニブ (0.1 μM) (水溶液中)
7- DMPG + ニロチニブ (0.1 μM) (水溶液中)
8- DMPC/DMPG90:9 + ニロチニブ (0.1 μM) (水溶液中)
9- 14:0 LysoPC + ニロチニブ (0.1 μM) (水溶液中)
10- 14:0 LysoPG + ニロチニブ (0.1 μM) (水溶液中)
11- ニロチニブ単独 (DMSO中)
DMPC/DMPG又はLyso変異体が、配合時にニロチニブをクエンチしたという可能性は、hERG電流の防御を説明するとみなされるメカニズムの中の1つであり、ニロチニブが、その受容体部位でチャネルに入り込むのを本質的に防止した。別の可能性は、ニロチニブが、水溶液中にあまり溶解性でないこと、したがって0.1μMで不完全に溶解されることであった。
両方の仮説を試験するために、ニロチニブをDMSO中に配合して、DMPC又はDMPGの添加後に、実験チャンバーへ添加した。これは、1−DMPC/DMPG単独を、続いてDMSO配合したニロチニブを添加することにより、リソソームによるニロチニブの初期クエンチングの可能性が排除されるという原理、及び2−DMSOが、ニロチニブの溶解度を維持する(hERGの「ニロチニブのみ」阻害は、DMSO配合したニロチニブを細胞へ添加した場合に観察された)という原理に基づいた。
図6は、トランスフェクトしたHEK293細胞由来のhERG電流密度に対するDMPC、DMPC+ニロチニブ、DMPC+ニロチニブ(DMSO中)及びニロチニブの効果を示すグラフである。
図7は、トランスフェクトしたHEK293細胞由来のhERG電流密度に対するDMPG、DMPG+ニロチニブ、DMPG+ニロチニブ(DMSO中)及びニロチニブの効果を示すグラフである。
活性剤−空リポソーム懸濁液。ある用量の活性剤、空リポソーム(例えば、DMPG、DMPC、又はDMPG及びDMPCの両方)並びに官能剤を有して配合された懸濁液は、懸濁液中に形成され得、さらにキサンタンガム(Rhodia社)を懸濁化剤として含み得、いくつかの他の成分、例えば、顔料、香料、パラベン(例えば、メチルパラベン及びプロピルパラベン)(防腐剤)、高果糖コーンシロップ(粘度上昇剤及び甘味料)、プロピレングリコール(溶媒及び分散剤)、並びにアスコルビン酸(懸濁液のpH調節のため)を、安定な懸濁液を達成するために使用した。懸濁液は、900mlの溶解媒体を有するUSP溶解装置IIを使用して、pH1.2で0.1NのHCl中の放出プロファイルについて研究され得る。手短に言えば、試料を所定時間間隔で取り出し、HPLC分析を使用して、活性剤含量について分析した。時間に対する活性剤の放出をプロットすることができる。異なる量のチキソトロピー剤(必要があれば塩)を3つの懸濁液に添加し、例えば、0.1、0.3、及び0.5重量パーセントの様々なチキソトロピー剤を有する懸濁液を得ることができる。懸濁液を混合し24時間保持して、平衡を達成することができる。
ある特定の実施形態では、活性剤は、被覆し、ミニキャップ、ミニタブ又は単に小さい粒子(1.0マイクロメートル(μM)、10μM、100μM、1ミリメートルまで)を形成し、空リポソーム及び官能剤及び/又はチキソトロピー剤を有する溶液中で混合することもできる。
本明細書中で論述される任意の実施形態は、本発明の任意の方法、キット、試薬、又は組成物に関して実施され得ると意図される(逆も同じ)。さらに、本発明の組成物を使用して、本発明の方法を達成することができる。
本明細書中に記載する特定の実施形態は、例として示されるものであり、本発明の限定として示されるものではないことが理解されよう。本発明の主要な特徴は、本発明の範囲を逸脱することなく、様々な実施形態で用いることができる。当業者は、ほんの日常的な実験を使用して、本明細書中に記載する特定手順に対する無数の同等物を認識するか、又は確かめることが可能である。かかる同等物は、本発明の範囲内であるとみなされ、特許請求の範囲により網羅される。
本明細書中で言及する刊行物及び特許出願は全て、本発明が関連する技術分野の当業者の水準を示している。刊行物及び特許出願は全て、個々の刊行物又は特許出願が、具体的に且つ個別に、参照により組み込まれると示されたかのように同程度まで参照により本明細書に組み込まれる。
「1つの(a)」又は「1つの(an)」の単語の使用は、特許請求の範囲及び/又は明細書中の「を含む」という用語と併用する場合、「1」を意味し得るが、それはまた、「1又は2以上」、「少なくとも1」及び「1又は1を超える」の意味と一致する。特許請求の範囲における「又は」という用語の使用は、代替物を指すと明確に示されないか、又は代替物が相互排他的でない限りは、「及び/又は」を意味するのに使用されるが、開示は、代替物のみ及び「及び/又は」を指す定義を支持する。本明細書全体わたって、「約」という用語は、値が、値を決定するのに用いられる方法、デバイスに関する誤差の固有の変動、又は研究対象間に存在する変動を含む値を示すのに使用される。
本明細書及び特許請求の範囲で使用する場合、「を含む(comprising)」(並びに「を含む(comprise)」及び「を含む(comprises)」などの任意の形態の含む(comprising))、「を有する(having)」(並びに「を有する(have)」及び「を有する(has)」などの任意の形態の有する(having))、「を包含する(including)」(並びに「を包含する(includes)」及び「を包含する(include)」などの任意の形態の包含する(including))、及び「を含有する(containing)」(並びに「を含有する(contains)」及び「を含有する(contain)」などの任意の形態の含有する(containing))という語句は、包括的であるか、又は制約がなく、さらなる列挙する要素又は方法ステップを除外しない。本明細書中に提供する組成物及び方法のいずれかの実施形態では、「を含む」は、「から本質的に構成される」又は「から構成される」で置き換えられてもよい。本明細書中で使用する場合、「から本質的に構成される」という語句は、指定した整数(複数可)又はステップ並びに特許請求される本発明の特徴又は機能に著しく影響を及ぼさないものを要する。本明細書中で使用する場合、「からなる」という用語は、列挙する整数(例えば、特性、要素、特徴、性質、方法/プロセスステップ又は制限)又は整数群(例えば、特性(複数可)、要素(複数可)、特徴(複数可)、性質(複数可)、方法/プロセスステップ又は制限(複数可))のみの存在を示すのに使用される。
「又はそれらの組合せ」という用語は、本明細書中で使用する場合、上記用語に先行する列挙した項目の配列及び組合せを指す。例えば、「A、B、C、又はそれらの組合せ」は、A、B、C、AB、AC、BC、又はABC、及び順序が特定の状況で重要である場合には、同様にBA、CA、CB、CBA、BCA、ACB、BAC、又はCABのうちの少なくとも1つを含むと意図される。この例に続けて、BB、AAA、AB、BBC、AAABCCCC、CBBAAA、CABABB等などの1又は2以上の項目又は用語の繰り返しを含有する組合せが明確に含まれる。その他の点で状況から明らかでない限り、通常、任意の組合せで項目又は用語の数に限定は存在しないことが当業者に理解されよう。
本明細書中で使用する場合、「約」、「実質的な」又は「実質的に」などの限定されない概算の単語は、そのように修飾されると、必ずしも絶対的でも完璧でもなく、その状態が存在していると当然指定するのに、当業者にとって十分近いとみなされる状態を指す。説明が多様であり得る程度は、どれくらい大きな変化が起き得るかに依存し、未修飾特性の必要とされる特徴及び能力を依然として有するとして、依然として当業者に修飾特性を認識させている。概して、先行する論考を受けるが、「約」などの概算の単語により修飾される本明細書中の数値は、記載値から少なくとも±1、2、3、4、5、6、7、10、12又は15%まで様々まであり得る。
本明細書中に開示及び特許請求する組成物及び/又は方法は全て、本開示を鑑みて、過度の実験を伴わずに作製及び実行することができる。本発明の組成物及び方法は、好ましい実施形態の観点で記載されてきたが、変動は、本発明の概念、趣旨及び範囲を逸脱することなく、本明細書中に記載する組成物及び/又は方法に、並びに本明細書中に記載するステップにおいて、又は方法の一連のステップにおいて適用され得ることが、当業者に明らかである。当業者に明らかなかかる類似した代替物及び修飾は全て、併記の特許請求の範囲により規定されるような本発明の精神、範囲及び概念内に存在するとみなされる。
参照文献
米国特許公開第2010/0004549号明細書:System and Method of Serial Comparison for Detection of Long QT Syndrome (LQTS)。
米国特許公開第2008/0255464号明細書:System and Method for Diagnosing and Treating Long QT Syndrome。
米国特許公開第2007/0048284号明細書:Cardiac Arrhythmia Treatment Methods。
米国特許公開第2001/00120890号明細書:Ion Channel Modulating Activity I。

Claims (26)

  1. ヒト又は動物対象において活性剤又は薬物により引き起こされる心臓パターンにおける不規則性又は変化に起因する1又は2以上の心臓チャネル病又は状態を予防するための組成物であって、
    前記活性剤又は薬物により引き起こされる心臓パターンにおける不規則性又は変化に起因する1又は2以上の心臓チャネル病又は状態を低減又は予防するのに有効な、経口投与用に適合されたある量のホスファチジルグリセロール、並びに1又は2以上の官能剤、チキソトロピー剤、又は官能剤及びチキソトロピー剤の両方
    を含む組成物。
  2. ホスファチジルグリセロールが、リゾホスファチジルコリン、ラウロイル−リゾホスファチジルコリン、ミリストイル−リゾホスファチジルコリン、パルミトイル−リゾホスファチジルコリン、ステアロイル−リゾホスファチジルコリン、アラキドイル−リゾホスファチジルコリン、オレオイル−リゾホスファチジルコリン、リノレオイル−リゾホスファチジルコリン、リノレノイル−リゾホスファチジルコリン又はエルコイル−リゾホスファチジルコリンのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の組成物。
  3. 1又は2以上の官能剤が、1若しくは2以上の香味料、甘味料、冷却剤、色素、又はこれらの組合せ及び混合物を含む、請求項1に記載の組成物。
  4. 1又は2以上のチキソトロピー剤が、チキソトロピーマトリックスを形成し、多糖類、セルロース、カルボキシメチルセルロース、ガム、キサンタンガム、コラーゲン、ゼラチン、エーロゲル、ポリアクリルアミド、アルキド樹脂、又はシリカ−脂質の少なくとも1つから選択される、請求項1に記載の組成物。
  5. ホスファチジルグリセロールが空リポソームを形成し、10、20、25、30、40、50、60、75、80、90又は100nMの平均直径を有する、請求項1に記載の組成物。
  6. ホスファチジルグリセロールが、10、20、25、30、40、50、60、75、80、90又は100nMの平均直径を有するリポソームを形成する、1−ミリストイル−2−ヒドロキシ−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(DMPC)、12−ミステロイル−2−ヒドロキシ−sn−グリセロ−3−[ホスホ−rac−(グリセロール)](DMPG)、又はDMPC/DMPGである、請求項1に記載の組成物。
  7. ホスファチジルグリセロールが、1−ミリストイル−2−ヒドロキシ−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(DMPC)、12−ミステロイル−2−ヒドロキシ−sn−グリセロ−3−[ホスホ−rac−(グリセロール)](DMPG)、DMPC/DMPG、1−ミリストイル−2−ヒドロキシ−sn−グリセロ−3−ホスホ−(1’−rac−グリセロール)(LysoPG)、又は1−ミリストイル−2−ヒドロキシ−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(LysoPC)のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の組成物。
  8. ホスファチジルグリセロールが、短鎖脂肪酸は最大5個の炭素、中鎖は6〜12個の炭素、長鎖は13〜21個の炭素、超長鎖脂肪酸は22個を超える炭素であり、偶数及び奇数鎖の両方の脂肪酸を含むとさらに規定される、請求項1に記載の組成物。
  9. ホスファチジルグリセロールが、飽和又は不飽和である3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、35、40、45、50、55又は56個以上の炭素を有する、請求項1に記載の組成物。
  10. 心臓パターンにおける不規則性若しくは変化に起因する心臓チャネル病若しくは状態が、心臓内の遅延整流性K電流に関与するイオンチャネルの阻害、多形性心室性頻拍、QTc、LQT2、LQTSの延長、若しくはトルサード・ド・ポアンツである、又は、心臓、アレルギー若しくはがん関連疾患の治療に使用される活性剤若しくは薬物の投与により誘導されるIKチャネル阻害の延長若しくはQT延長の治療若しくは予防に使用される、請求項1に記載の組成物。
  11. 薬物が、アルブテロール(サルブタモール)、アルフゾシン、アマンタジン、アミオダロン、アミスルプリド、アミトリプチリン、アモキサピン、アンフェタミン、アナグレリド、アポモルヒネ、アルフォルモテロール、アリピプラゾール、三酸化ヒ素、アステミゾール、アタザナビル、アトモキセチン、アジスロマイシン、ベダキリン、ベプリジル、ボルテゾミブ、ボスチニブ、抱水クロラール、クロロキン、クロルプロマジン、シプロフロキサシン、シサプリド、シタロプラム、クラリスロマイシン、クロミプラミン、クロザピン、コカイン、クリゾチニブ、ダブラフェニブ、ダサチニブ、デシプラミン、デクスメデトミジン、デクスメチルフェニデート、デキストロアンフェタミン(d−アンフェタミン)、ジヒドロアルテミシニン+ピペラキン、ジフェンヒドラミン、ジソピラミド、ドブタミン、ドフェチリド、ドラセトロン、ドンペリドン、ドーパミン、ドキセピン、ドロネダロン、ドロペリドール、エフェドリン、エピネフリン(アドレナリン)、エリブリン、エリスロマイシン、エスシタロプラム、ファモチジン、フェルバメート、フェンフルラミン、フィンゴリモド、フレカイニド、フルコナゾール、フルオキセチン、ホルモテロール、ホスカルネット、ホスフェニトイン、フロセミド(フルセミド)、ガランタミン、ガチフロキサシン、ゲミフロキサシン、ゲラニセトロン、ハロファントリン、ハロペリドール、ヒドロクロロチアジド、イブチリド、イロペリドン、イミプラミン(メリプラミン)、インダパミド、イソプロテレノール、イスラジピン、イトラコナゾール、イバブラジン、ケトコナゾール、ラパチニブ、レブアルブテロール(レブサルブタモール)、レボフロキサシン、レボメタジル、リスデキサンフェタミン、リチウム、メソリダジン、メタプロテレノール、メサドン、メタンフェタミン(Methamphetamine)(メタンフェタミン(methamfetamine))、メチルフェニデート、ミドドリン、ミフェプリストン、ミラベグロン、ミルタザピン、モエキシプリル/HCTZ、モキシフロキサシン、ネルフィナビル、ニカルジピン、ニロチニブ、ノルエピネフリン(ノルアドレナリン)、ノルフロキサシン、ノルトリプチリン、オフロキサシン、オランザピン、オンダンセトロン、オキシトシン、パリペリドン、パロキセチン、パシレオチド、パゾパニブ、ペンタミジン、パーフルトレン脂質ミクロスフェア、フェンテルミン、フェニレフリン、フェニルプロパノールアミン、ピモジド、ポサコナゾール、プロブコール、プロカインアミド、プロメタジン、プロトリプチリン、プソイドエフェドリン、クエチアピン、キニジン、硫酸キニーネ、ラノラジン、リルピビリン、リスペリドン、リトドリン、リトナビル、ロキシスロマイシン、サルメテロール、サキナビル、セルチンドール、セルトラリン、セボフルラン、シブトラミン、ソリフェナシン、ソラフェニブ、ソタロール、スパルフロキサシン、スルピリド、スニチニブ、タクロリムス、タモキシフェン、テラプレビル、テラバンシン、テリスロマイシン、テルブタリン、テルフェナジン、テトラベナジン、チオリダジン、チザニジン、トルテロジン、トレミフェン、トラゾドン、トリメトプリム−サルファ、トリミプラミン、バンデタニブ、バルデナフィル、ベムラフェニブ、ベンラファキシン、ボリコナゾール、ボリノスタット、又はジプラシドンから選択される、請求項1に記載の組成物。
  12. 心臓チャネル病、IKrチャネル阻害又はQT延長のうちの少なくとも1つを引き起こすヒトにおける活性剤又は薬物の投与から生じる1又は2以上の有害反応を引き起こす活性剤又は薬物で疾患を予防又は治療するための組成物であって、
    基本構造:

    (式中、R又はRは、任意の偶数又は奇数鎖の脂肪酸であり得、Rは、H、アシル、アルキル、アリール、アミノ酸、アルケン、アルキンであり得る)を有し、前記薬物により引き起こされる心臓チャネル病、IKrチャネル阻害又はQT延長のうちの少なくとも1つを低減又は予防するのに有効な、経口投与用に適合されたある量のリゾホスファチジルグリセロール;
    Krチャネル阻害又はQT延長のうちの少なくとも1つを引き起こす1又は2以上の活性剤又は薬物;並びに
    1又は2以上の官能剤、チキソトロピー剤、又は官能剤及びチキソトロピー剤の両方
    を含む組成物。
  13. 1又は2以上の官能剤が、1若しくは2以上の香味料、甘味料、冷却剤、色素、又はこれらの組合せ及び混合物を含む、請求項12に記載の組成物。
  14. 1又は2以上のチキソトロピー剤が、チキソトロピーマトリックスを形成し、多糖類、セルロース、カルボキシメチルセルロース、ガム、キサンタンガム、コラーゲン、ゼラチン、エーロゲル、ポリアクリルアミド、アルキド樹脂、又はシリカ−脂質の少なくとも1つから選択される、請求項12に記載の組成物。
  15. ホスファチジルグリセロールが空リポソームを形成し、10、20、25、30、40、50、60、75、80、90又は100nMの平均直径を有する、請求項12に記載の組成物。
  16. ホスファチジルグリセロールが、10、20、25、30、40、50、60、75、80、90又は100nMの平均直径を有するリポソームを形成する、1−ミリストイル−2−ヒドロキシ−sn−グリセロ−3−ホスホコリン(DMPC)、12−ミステロイル−2−ヒドロキシ−sn−グリセロ−3−[ホスホ−rac−(グリセロール)](DMPG)、又はDMPC/DMPGである、請求項12に記載の組成物。
  17. 心臓パターンにおける不規則性若しくは変化に起因する心臓チャネル病若しくは状態が、心臓内の遅延整流性K電流に関与するイオンチャネルの阻害、多形性心室性頻拍、QTc、LQT2、LQTSの延長、若しくはトルサード・ド・ポアンツである、又は、組成物が、心臓、アレルギー、若しくはがん関連疾患の治療に使用される1若しくは2以上の薬物の投与により誘導されるIKrチャネル阻害の延長若しくはQT延長の治療若しくは予防に使用される、請求項12に記載の組成物。
  18. リポソームが、脂質又はリン脂質壁を含み、前記脂質又は前記リン脂質が、ホスファチジルコリン(レシチン)、リゾレシチン、リゾホスファチジルエタノール−アミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルイノシトール、スフィンゴミエリン、ホスファチジルエタノールアミン(セファリン)、カルジオリピン、ホスファチジン酸、セレブロシド、リン酸ジセチル、ホスファチジルコリン、及びジパルミトイル−ホスファチジルグリセロール、ステアリルアミン、ドデシルアミン、ヘキサデシル−アミン、パルミチン酸アセチル、リシノール酸グリセロール、ステアリン酸ヘキサデシル、ミリスチン酸イソプロピル、両性アクリルポリマー、脂肪酸、脂肪酸アミド、コレステロール、コレステロールエステル、ジアシルグリセロール、及びコハク酸ジアシルグリセロールからなる群から選択される、請求項12に記載の組成物。
  19. 薬物が、アルブテロール(サルブタモール)、アルフゾシン、アマンタジン、アミオダロン、アミスルプリド、アミトリプチリン、アモキサピン、アンフェタミン、アナグレリド、アポモルヒネ、アルフォルモテロール、アリピプラゾール、三酸化ヒ素、アステミゾール、アタザナビル、アトモキセチン、アジスロマイシン、ベダキリン、ベプリジル、ボルテゾミブ、ボスチニブ、抱水クロラール、クロロキン、クロルプロマジン、シプロフロキサシン、シサプリド、シタロプラム、クラリスロマイシン、クロミプラミン、クロザピン、コカイン、クリゾチニブ、ダブラフェニブ、ダサチニブ、デシプラミン、デクスメデトミジン、デクスメチルフェニデート、デキストロアンフェタミン(d−アンフェタミン)、ジヒドロアルテミシニン+ピペラキン、ジフェンヒドラミン、ジソピラミド、ドブタミン、ドフェチリド、ドラセトロン、ドンペリドン、ドーパミン、ドキセピン、ドロネダロン、ドロペリドール、エフェドリン、エピネフリン(アドレナリン)、エリブリン、エリスロマイシン、エスシタロプラム、ファモチジン、フェルバメート、フェンフルラミン、フィンゴリモド、フレカイニド、フルコナゾール、フルオキセチン、ホルモテロール、ホスカルネット、ホスフェニトイン、フロセミド(フルセミド)、ガランタミン、ガチフロキサシン、ゲミフロキサシン、ゲラニセトロン、ハロファントリン、ハロペリドール、ヒドロクロロチアジド、イブチリド、イロペリドン、イミプラミン(メリプラミン)、インダパミド、イソプロテレノール、イスラジピン、イトラコナゾール、イバブラジン、ケトコナゾール、ラパチニブ、レブアルブテロール(レブサルブタモール)、レボフロキサシン、レボメタジル、リスデキサンフェタミン、リチウム、メソリダジン、メタプロテレノール、メサドン、メタンフェタミン(Methamphetamine)(メタンフェタミン(methamfetamine))、メチルフェニデート、ミドドリン、ミフェプリストン、ミラベグロン、ミルタザピン、モエキシプリル/HCTZ、モキシフロキサシン、ネルフィナビル、ニカルジピン、ニロチニブ、ノルエピネフリン(ノルアドレナリン)、ノルフロキサシン、ノルトリプチリン、オフロキサシン、オランザピン、オンダンセトロン、オキシトシン、パリペリドン、パロキセチン、パシレオチド、パゾパニブ、ペンタミジン、パーフルトレン脂質ミクロスフェア、フェンテルミン、フェニレフリン、フェニルプロパノールアミン、ピモジド、ポサコナゾール、プロブコール、プロカインアミド、プロメタジン、プロトリプチリン、プソイドエフェドリン、クエチアピン、キニジン、硫酸キニーネ、ラノラジン、リルピビリン、リスペリドン、リトドリン、リトナビル、ロキシスロマイシン、サルメテロール、サキナビル、セルチンドール、セルトラリン、セボフルラン、シブトラミン、ソリフェナシン、ソラフェニブ、ソタロール、スパルフロキサシン、スルピリド、スニチニブ、タクロリムス、タモキシフェン、テラプレビル、テラバンシン、テリスロマイシン、テルブタリン、テルフェナジン、テトラベナジン、チオリダジン、チザニジン、トルテロジン、トレミフェン、トラゾドン、トリメトプリム−サルファ、トリミプラミン、バンデタニブ、バルデナフィル、ベムラフェニブ、ベンラファキシン、ボリコナゾール、ボリノスタット、又はジプラシドンから選択される、請求項12に記載の組成物。
  20. 活性剤又は薬物により引き起こされる、ヒト又は動物対象における1又は2以上の心臓チャネル病、心臓パターンにおける不規則性若しくは変化、IKrチャネル阻害又はQT延長を予防又は治療する方法であって、前記活性剤又は薬物がヒト又は動物対象における疾患を治療するのに使用され、
    前記ヒト又は動物対象へ、前記活性剤又は薬物により引き起こされる1又は2以上の心臓チャネル病、心臓パターンにおける不規則性若しくは変化、IKrチャネル阻害、又はQT延長を低減又は予防するのに有効な、経口投与用に適合されたある量のリゾホスファチジルグリセロール;
    前記疾患を治療するのに十分な有効量の前記活性剤又は薬物であって、経口供給されるリゾホスファチジルグリセロールが、前記少なくとも1つの心臓チャネル病、心臓パターンにおける不規則性若しくは変化、IKrチャネル阻害又はQT延長を低減又は排除する、活性剤又は薬物;並びに
    1又は2以上の官能剤、チキソトロピー剤、又は官能剤及びチキソトロピー剤の両方
    を投与するステップを含む、前記方法。
  21. ホスファチジルグリセロールが、リゾホスファチジルコリン、ラウロイル−リゾホスファチジルコリン、ミリストイル−リゾホスファチジルコリン、パルミトイル−リゾホスファチジルコリン、ステアロイル−リゾホスファチジルコリン、アラキドイル−リゾホスファチジルコリン、オレオイル−リゾホスファチジルコリン、リノレオイル−リゾホスファチジルコリン、リノレノイル−リゾホスファチジルコリン又はエルコイル−リゾホスファチジルコリンのうちの少なくとも1つを含む、請求項20に記載の方法。
  22. 1又は2以上の官能剤が、1若しくは2以上の香味料、甘味料、冷却剤、色素、又はこれらの組合せ及び混合物を含む、請求項20に記載の方法。
  23. 1又は2以上のチキソトロピー剤が、チキソトロピーマトリックスを形成し、多糖類、セルロース、カルボキシメチルセルロース、ガム、キサンタンガム、コラーゲン、ゼラチン、エーロゲル、ポリアクリルアミド、アルキド樹脂、又はシリカ−脂質の少なくとも1つから選択される、請求項20に記載の方法。
  24. ホスファチジルグリセロールが空リポソームを形成し、10、20、25、30、40、50、60、75、80、90又は100nMの平均直径を有する、請求項20に記載の方法。
  25. 心臓パターンにおける不規則性又は変化に起因する心臓チャネル病又は状態が、心臓内の遅延整流性K電流に関与するイオンチャネルの阻害、多形性心室性頻拍、QTc、LQT2、LQTSの延長、又はトルサード・ド・ポアンツである、請求項20に記載の方法。
  26. 薬物が、アルブテロール(サルブタモール)、アルフゾシン、アマンタジン、アミオダロン、アミスルプリド、アミトリプチリン、アモキサピン、アンフェタミン、アナグレリド、アポモルヒネ、アルフォルモテロール、アリピプラゾール、三酸化ヒ素、アステミゾール、アタザナビル、アトモキセチン、アジスロマイシン、ベダキリン、ベプリジル、ボルテゾミブ、ボスチニブ、抱水クロラール、クロロキン、クロルプロマジン、シプロフロキサシン、シサプリド、シタロプラム、クラリスロマイシン、クロミプラミン、クロザピン、コカイン、クリゾチニブ、ダブラフェニブ、ダサチニブ、デシプラミン、デクスメデトミジン、デクスメチルフェニデート、デキストロアンフェタミン(d−アンフェタミン)、ジヒドロアルテミシニン+ピペラキン、ジフェンヒドラミン、ジソピラミド、ドブタミン、ドフェチリド、ドラセトロン、ドンペリドン、ドーパミン、ドキセピン、ドロネダロン、ドロペリドール、エフェドリン、エピネフリン(アドレナリン)、エリブリン、エリスロマイシン、エスシタロプラム、ファモチジン、フェルバメート、フェンフルラミン、フィンゴリモド、フレカイニド、フルコナゾール、フルオキセチン、ホルモテロール、ホスカルネット、ホスフェニトイン、フロセミド(フルセミド)、ガランタミン、ガチフロキサシン、ゲミフロキサシン、ゲラニセトロン、ハロファントリン、ハロペリドール、ヒドロクロロチアジド、イブチリド、イロペリドン、イミプラミン(メリプラミン)、インダパミド、イソプロテレノール、イスラジピン、イトラコナゾール、イバブラジン、ケトコナゾール、ラパチニブ、レブアルブテロール(レブサルブタモール)、レボフロキサシン、レボメタジル、リスデキサンフェタミン、リチウム、メソリダジン、メタプロテレノール、メサドン、メタンフェタミン(Methamphetamine)(メタンフェタミン(methamfetamine))、メチルフェニデート、ミドドリン、ミフェプリストン、ミラベグロン、ミルタザピン、モエキシプリル/HCTZ、モキシフロキサシン、ネルフィナビル、ニカルジピン、ニロチニブ、ノルエピネフリン(ノルアドレナリン)、ノルフロキサシン、ノルトリプチリン、オフロキサシン、オランザピン、オンダンセトロン、オキシトシン、パリペリドン、パロキセチン、パシレオチド、パゾパニブ、ペンタミジン、パーフルトレン脂質ミクロスフェア、フェンテルミン、フェニレフリン、フェニルプロパノールアミン、ピモジド、ポサコナゾール、プロブコール、プロカインアミド、プロメタジン、プロトリプチリン、プソイドエフェドリン、クエチアピン、キニジン、硫酸キニーネ、ラノラジン、リルピビリン、リスペリドン、リトドリン、リトナビル、ロキシスロマイシン、サルメテロール、サキナビル、セルチンドール、セルトラリン、セボフルラン、シブトラミン、ソリフェナシン、ソラフェニブ、ソタロール、スパルフロキサシン、スルピリド、スニチニブ、タクロリムス、タモキシフェン、テラプレビル、テラバンシン、テリスロマイシン、テルブタリン、テルフェナジン、テトラベナジン、チオリダジン、チザニジン、トルテロジン、トレミフェン、トラゾドン、トリメトプリム−サルファ、トリミプラミン、バンデタニブ、バルデナフィル、ベムラフェニブ、ベンラファキシン、ボリコナゾール、ボリノスタット、又はジプラシドンから選択される、請求項20に記載の方法。
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