JP2019529378A - インドールカルボキサミド化合物の製造方法 - Google Patents

インドールカルボキサミド化合物の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019529378A
JP2019529378A JP2019511945A JP2019511945A JP2019529378A JP 2019529378 A JP2019529378 A JP 2019529378A JP 2019511945 A JP2019511945 A JP 2019511945A JP 2019511945 A JP2019511945 A JP 2019511945A JP 2019529378 A JP2019529378 A JP 2019529378A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
compound
iii
indole
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019511945A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7025411B2 (ja
Inventor
ジュンイン・ファン
ペン・ジェン
ニール・エイ・ストロットマン
アリーナ・ボロビカ
ジェイソン・マイケル・スティーブンズ
ディミトリ・スクリア
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bristol Myers Squibb Co
Original Assignee
Bristol Myers Squibb Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bristol Myers Squibb Co filed Critical Bristol Myers Squibb Co
Publication of JP2019529378A publication Critical patent/JP2019529378A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7025411B2 publication Critical patent/JP7025411B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D401/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom
    • C07D401/02Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom containing two hetero rings
    • C07D401/04Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom containing two hetero rings directly linked by a ring-member-to-ring-member bond

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Hydrogenated Pyridines (AREA)
  • Indole Compounds (AREA)

Abstract

開示内容は、(S)−4−(3−(ブタ−2−インアミド)ピペリジン フルオロ−2,3−ジメチル−1H−インドール−7−カルボキサミド、の製造方法であって、下記工程:式(III):(III)の化合物を製造する工程;式(III)の化合物を、式(V):の化合物に変換する工程;ならびに、式(V)の化合物を、式(VI):の化合物と反応させて、(S)−4−(3−(ブタ−2−インアミド)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロ−2,3−ジメチル−1H−インドール−7−カルボキサミドを提供する工程、を含む、製造方法である。

Description

(関連出願の相互関係)
本出願は、米国仮特許出願第62/382,938号(2016年9月2日提出)の利益を主張し、その全てが参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は、一般的に、インドールカルボキサミド化合物の製造方法に関する。
ヒト酵素群の最大ファミリーであるプロテインキナーゼは、500をはるかに超えるタンパク質を包含する。Btkは、チロシンキナーゼのTecファミリーの一員であり、初期B細胞発生、並びに成熟B細胞活性化、シグナル伝達および生存の制御因子である。
B細胞受容体(BCR)を介したB細胞シグナル伝達は、B細胞の発達段階に依存する様々な生物学的アウトプットをもたらす。BCRシグナルの強度および持続時間は、正確に制御されなければならない。異常なBCR介在性シグナル伝達は、B細胞活性化の調節不全および/または病原性自己抗体の形成を引き起こし、複数の自己免疫疾患および/または炎症性疾患に至る可能性がある。ヒトにおけるBtkの突然変異により、X連鎖無ガンマグロブリン血症(XLA)へと至る。この疾患は、BCR刺激により、B細胞の成熟障害、免疫グロブリン産生の減少、T細胞非依存性免疫応答不全および持続性カルシウムシグナルの著しい減衰を伴う。
アレルギー性疾患および/または自己免疫疾患および/または炎症性疾患におけるBtkの役割に関する証拠は、Btk欠乏マウスモデルで実証されている。例えば、全身性エリテマトーデス(SLE)の標準マウスの前臨床モデルでは、Btkが欠損すると、疾患進行を著しく改善する結果がもたらされることが示されている。さらに、Btk欠乏マウスは、コラーゲン誘導性関節炎の発症にも耐性があり、またブドウ球菌誘導性関節炎にも罹患しにくい。
多くの証拠が、自己免疫疾患および/または炎症性疾患の発症における、B細胞および体液性免疫系の役割を裏付けている。B細胞を枯渇させるように開発されたタンパク質ベースの治療法[例えば、RITUXAN]は、多くの自己免疫疾患および/または炎症性疾患の治療に対する重要なアプローチを示す。B細胞活性化におけるBtkの役割のために、Btk阻害剤は、B細胞を介した病原性活性(例えば、自己抗体産生)の阻害剤として有用であり得る。
Btkは、マスト細胞および単球においても発現し、これらの細胞の機能にとって重要な役割を果たすことが示されている。例えば、Btk欠損マウスは、IgE介在性マスト細胞活性化不全(TNF−αおよび他の炎症性サイトカインの放出の著しい減少)を伴い、またBtkを欠くヒトでは活性化された単球による、TNF−α産生の大幅な減少を伴う。
従って、Btk活性の阻害は、アレルギー性障害および/または自己免疫性疾患および/または炎症性疾患[SLE、関節リウマチ、多発性血管炎、突発性血小板減少性紫斑病(ITP)、重症筋無力症、アレルギー性鼻炎、多発性硬化症(MS)、移植拒絶反応、1型糖尿病、膜性腎症、炎症性腸疾患、自己免疫溶血性貧血、自己免疫甲状腺炎、寒冷および温暖凝集素症、エバンス症候群、溶血性尿毒症性症候群/血栓血小板減少性紫斑病(HUS/TTP)、サルコイドーシス、シェーグレン症候群、末梢神経障害(例えば、ギランバレー症候群)、尋常性天疱瘡および喘息が含まれるが、これらに限定されない]の治療に有用であり得る。
さらに、Btkは、特定のB細胞癌においてB細胞の生存を調節する役割を果たすことが報告されている。例えば、Btkは、BCR−Abl−陽性B細胞急性リンパ芽球性白血病細胞の生存に重要であることが示されている。したがって、Btk活性の阻害は、B細胞リンパ腫および白血病の治療のために有用であり得る。
プロテインキナーゼの調節が係わる治療によって恩恵を得ると考えられる数多くの症状を考慮すれば、Btkなどのプロテインキナーゼを調節し得る新規化合物ならびにこれらの化合物の使用方法が、多種多様な患者に対して多大な治療上の効用を提供することは自明である。
WO2016/065226は、(S)−4−(3−(ブタ−2−インアミド)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロ−2,3−ジメチル−1H−インドール−7−カルボキサミド(実施例223)を含めたBtk阻害剤として有用なインドールカルボキサミド化合物を開示しており、その化合物は下記の構造を有する。
Figure 2019529378
また本開示は、(S)−4−(3−(ブタ−2−インアミド)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロ−2,3−ジメチル−1H−インドール−7−カルボキサミドを製造するための複数の合成方法でもある。
WO2016/065226に開示された複数の合成過程を、より大規模な合成、例えば、製造販売のためにパイロットプラントまたは製造プラントにおける製造に適合させるには幾つかの難点がある。さらに、依然として、合成工程が少なく、より高い収率を提供し、および/または廃棄物の削減をもたらす方法を見出す継続的な必要性が存在する。
出願人は、WO2016/065226に開示した方法に比べて、少ない合成工程を有し、および/または高い収率を提供する(S)−4−(3−(ブタ−2−インアミド)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロ−2,3−ジメチル−1H−インドール−7−カルボキサミドを製造するための新規合成方法を開示するものである。さらに、この方法は、金属触媒工程を含まず、遺伝毒性中間体を含んでおらず、かつ大規模製造に適合性がある。
本発明は、(S)−4−(3−(ブタ−2−インアミド)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロ−2,3−ジメチル−1H−インドール−7−カルボキサミドを製造する方法を提供する。
本発明は、(S)−4−(3−(ブタ−2−インアミド)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロ−2,3−ジメチル−1H−インドール−7−カルボキサミドの製造方法において有用な中間体および中間体の製造方法も提供する。
本発明のこれらの特徴および他の特徴は、以下の本開示においてその広い形態で記載される。
発明の詳細な説明
本発明の第一態様は、式(V):
Figure 2019529378
の化合物の製造方法であって、
下記工程:
(a) 式(I)および式(II):
Figure 2019529378

の化合物を反応させて、式(III):
Figure 2019529378

の化合物を提供する工程;ならびに
(b) 工程(b1)、(b2)および(b3):
(b1) 式(IVa)または式(IVb):
Figure 2019529378
の化合物との反応により、インドール基を形成させる工程;
(b2) 前記−NR基を−NHに変換する工程;および
(b3) 前記−OR基を−NHに変換する工程を、任意の順により、式(III)の化合物を式(V)の化合物に変換する工程を含んでおり、
前記式中、
が、ハロ、−NO、−OS(O)Rまたは−N であり;
が、Cl、Br、I、−OH、−OS(O)R、アシルオキシまたはトリアルキルシロキシであり;
およびRが、独立して、H、ベンジル、置換されたベンジル、4−メトキシフェニル、アシル、−S(O)Ar、tert−ブトキシカルボニルまたはベンジルオキシカルボニルであり;
が、H、C1−8アルキル、アリールまたはヘテロアリールであり;
およびRが、独立して、H、ベンジル、4−メトキシベンジル、4−メトキシフェニル、アシル、−S(O)R、tert−ブトキシカルボニルまたはベンジルオキシカルボニルから選択され;
が、H、C1−3アルキルまたはアリールであり;および
各Rが、独立して、C1−3アルキルまたはアリールである、
式(V)の化合物の製造方法を提供する。
本発明の第二態様は、
式(VII):
Figure 2019529378
の化合物の製造方法であって、
下記工程:
(a) 式(I)および式(II):
Figure 2019529378
の化合物を反応させて、式(III):
Figure 2019529378
の化合物を提供する工程;
(b) 工程(b1)、(b2)および(b3):
(b1) 式(IVa)または式(IVb):
Figure 2019529378

の化合物との反応により、インドール基を形成させる工程:
(b2) 前記−NR基を−NHに変換させる工程;および
(b3) 前記−OR基を−NHに変換する工程を、任意の順により、
式(III)の化合物を、式(V):
Figure 2019529378
の化合物に変換する工程:ならびに
(c) 式(V)の化合物を、式(VI):
Figure 2019529378

の化合物と反応させて、式(VII)の化合物を提供する工程を含んでおり、
前記式中、
が、ハロ、−NO、−OS(O)Rまたは−N であり;
が、Cl、Br、I、−OH、−OS(O)R、アシルオキシまたはトリアルキルシロキシであり;
が、−OH、ハロ、−OCH、−O(アリール)、−OC(O)R、−OS(O)R、−OS(O)R、−OP(O)Rまたは−OP(O)(OR)であり;

およびRが、独立して、H、ベンジル、置換されたベンジル、4−メトキシフェニル、アシル、−S(O)Ar、tert−ブトキシカルボニルまたはベンジルオキシカルボニルであり;
が、H、C1−8アルキル、アリールまたはヘテロアリールであり;
およびRが、独立して、H、ベンジル、4−メトキシベンジル、4−メトキシフェニル、アシル、−S(O)R、tert−ブトキシカルボニルまたはベンジルオキシカルボニルから選択され;
が、H、C1−3アルキルまたはアリールであり;および
各Rが、独立して、C1−3アルキルまたはアリールである、
式(VII)の化合物の製造方法を提供する。
本発明の第三態様は、式(Va):
Figure 2019529378

(式中、
は、1以上のRで置換されていない置換C1−6アルキルまたは1以上のRで置換されたC1−6アルキル、1以上のRで置換されていないベンジルまたは1以上のRで置換されたベンジルあるいはシリルであり;および
各Rは、独立して、FまたはClである)
の構造を有する化合物またはその塩を提供する。この化合物は、第一態様および第二態様の方法における中間体として有用である。
本発明の第一態様および第二態様の方法における第一工程は、式(I)の化合物および式(II)の化合物を反応させて、式(III)の化合物を提供する工程である:
Figure 2019529378
式(III)の化合物は、次の合成工程に使用される前に、単離および精製され得る。
本発明の第一態様および第二態様は、式(III)の化合物を、式(V)の化合物に変換する工程を含む:
Figure 2019529378
式(III)の化合物から式(V)の化合物の製造には、以下の工程:
工程(b1)−式(III)の化合物を、式(IVa)または式(IVb):
Figure 2019529378

の化合物と反応させて、式(V)の化合物にインドール基を形成させるインドール化工程;
工程(b2)−式(III)の化合物のピペリジニル環に結合した−NRアミン基を脱保護して、第一級アミン基(−NH)を形成させる工程;および
工程(b3)−式(V)の化合物中のインドール環を、−OR基を−NH2に変換することによりアミド化する工程、
を含む。これら3つの工程は、任意の順で、連続的に行ない得るか、または同時に行ない得る。
一実施態様において、式(V)の化合物は、以下の反応順序に従い、式(III)の化合物から製造される:
Figure 2019529378
この実施態様の工程は、以下の工程を含む:工程(b1)−式(III)の化合物を、式(IVa)の化合物または式(IVb)の化合物と反応させて、式(Vc)の化合物においてインドール基を形成させるインドール化工程;工程(b2)−式(Vc)の化合物のピペリジニル環に結合した−NRアミン基を脱保護して、式(Va)の化合物において第一級アミン基(−NH)を形成させる工程;ならびに、工程(b3)−式(Va)の化合物におけるインドール環を、−OR基を−NH2に変換することによりアミド化して、式(V)の化合物を得る工程。
一実施態様において、式(V)の化合物は、以下の反応順序に従い、式(III)の化合物から製造される:
Figure 2019529378
この実施態様の工程は、以下の工程を含む:工程(b1)−式(III)の化合物を、式(IVa)の化合物または式(IVb)の化合物と反応させて、式(Vc)の化合物においてインドール基を形成させるインドール化工程;工程(b3)−式(Vc)の化合物におけるインドール環を、−OR基を−NHに変換して、式(Vd)の化合物を得ることによるアミド化工程;ならびに、工程(b2)−式(Vd)の化合物のピペリジニル環に結合した−NRアミン基を脱保護して、式(V)の化合物における第一級アミン基を形成する工程。
一実施態様において、式(V)の化合物は、以下の反応順序に従い、式(III)の化合物から製造される:
Figure 2019529378
この実施態様の工程は、以下の工程を含む:工程(b1)および工程(b2)−式(III)の化合物を、式(IVa)の化合物または式(IVb)の化合物と反応させて、インドール基を形成させるインドール化工程、およびピペリジニル環に結合した−NRアミン基を脱保護して、第一級アミン基を形成させて式(Va)の化合物を提供する工程;ならびに、工程(b3)−式(Va)の化合物におけるインドール環を、−OR基を−NHに変換することによりアミド化して、式(V)の化合物を提供する工程。工程(b1)および工程(b2)は、同時に、または同時および順に組み合わせて行われる。
一実施態様において、式(V)の化合物は、以下の反応順序に従い、式(III)の化合物から製造される:
Figure 2019529378
この実施態様の工程は、以下の工程を含む:工程(b1)および工程(b3)−式(III)の化合物を、式(IVa)の化合物または式(IVb)の化合物と反応させて、インドール基を形成させるインドール化工程、および−OR基を−NHに変換する工程により、式(Vd)の化合物を提供する工程;ならびに、ピペリジニル環に結合した−NRアミン基を脱保護して、第一級アミン基を形成して、式(V)の化合物を提供する工程。工程(b1)および工程(b3)は、同時に行われるか、または同時および順に組み合わせて行われる。
一実施態様において、式(V)の化合物は、以下の反応順序に従い、式(III)の化合物から製造される:
Figure 2019529378

この実施態様の工程は、以下の工程を含む:工程(b1)−式(III)の化合物を、式(IVa)の化合物または式(IVb)の化合物と反応させて、式(Vc)の化合物におけるインドール基を形成させるインドール化工程;ならびに、工程(b2)および工程(b3)−ピペリジニル環に結合した−NRアミン基を脱保護する工程、および−OR基を−NHに変換して、インドール環をアミド化する工程により、式(V)の化合物を提供する工程。工程(b2)および工程(b3)は、同時に行われるか、または同時および順に組み合わせて行われる。
一実施態様において、式(V)の化合物は、以下の反応順序に従い、式(III)の化合物から製造される:
Figure 2019529378

この実施態様の工程は、下記工程を含む:工程(b2)−式(III)の化合物のピペリジニル環に結合した−NRアミン基を脱保護して、式(IIIb)の化合物において第一級アミン基を形成させる工程;工程(b1)−式(IIIb)の化合物を、式(IVa)の化合物または式(IVb)の化合物と反応させて、式(Va)の化合物においてインドール基を形成させるインドール化工程;ならびに、工程(b3)−式(Va)の化合物におけるインドール環を、−OR基を−NHに変換することによりアミド化して、式(V)の化合物を提供する工程。
一実施態様において、式(V)の化合物は、以下の反応順序に従い、式(III)の化合物から製造される:
Figure 2019529378
この実施態様の工程は、下記工程を含む:工程(b3)−式(III)の化合物におけるフェニル環を、−OR基を−NHに変換することによりアミド化して、式(IIIc)の化合物を提供する工程;工程(b1)−式(IIIc)の化合物を、式(IVa)の化合物または式(IVb)の化合物と反応させて、式(Vd)の化合物においてインドール基を形成させるインドール化工程;工程(b2)−式(Vd)の化合物のピペリジニル環に結合した−NRアミン基を脱保護して、式(V)の化合物において第一級アミン基を形成させる工程。
一実施態様において、式(V)の化合物は、以下の反応順序に従い、式(III)の化合物から製造される:
Figure 2019529378
この実施態様の工程は、下記工程を含む:工程(b2)および工程(b3)−ピペリジニル環に結合した−NRアミン基を脱保護して、第一級アミン基を形成させる工程、および−OR基を−NHに変換する工程により、式(IIId)の化合物を提供する工程;ならびに、式(IIId)の化合物を、式(IVa)の化合物または式(IVb)の化合物と反応させて、インドール基を形成させて、式(V)の化合物を得るインドール化工程。工程(b2)および工程(b3)は、同時に行われるか、または同時および順に組み合わせて行われる。
一実施態様において、式(V)の化合物は、以下の反応順序に従い、式(III)の化合物から製造される:
Figure 2019529378

この実施態様の工程は、下記工程を含む:工程(b3)−−OR基を−NHに変換することにより、式(III)の化合物中のフェニル環をアミド化して、式(IIIc)の化合物を提供する工程;工程(b2)−式(IIIc)の化合物におけるピペリジニル環に結合した−NRアミン基を脱保護して、式(IIId)の化合物における第一級アミン基を形成する工程;ならびに、工程(b1)−式(IIId)の化合物を、式(IVa)の化合物または式(IVb)の化合物と反応させて、式(V)の化合物におけるインドール基を形成させるインドール化工程。
一実施態様において、式(V)の化合物は、以下の反応順序に従い、式(III)の化合物から製造される:
Figure 2019529378

この実施態様の工程は、下記工程を含む:工程(b2)−式(III)の化合物のピペリジニル環に結合した−NRアミン基を脱保護し、式(IIIc)の化合物における第一級アミン基を形成する工程;工程(b3)−式(IIIb)の化合物におけるフェニル環を、−OR基を−NHに変換することによりアミド化して、式(IIId)の化合物を得る工程;ならびに、工程(b1)−式(IIId)の化合物を、式(IVa)の化合物または式(IVb)の化合物と反応させて、式(V)の化合物におけるインドール基を形成させるインドール化工程。
工程(b3)において、−OR基は−NHに変換される。この工程は、直接行ない得るか、あるいは代わりに1以上の中間体を介して行い得る。工程(b3)についての間接的な方法は、−OR基を−NRに変換して、次いで−NR基を−NHに変換する工程を包含し、ここでRおよびRは、H、ベンジル、4−メトキシベンジル 4−メトキシフェニル、アリル、アシル、ホルミル、−OH、−OR、tert−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニルおよび−S(O)Rから個々に選択されるが、但し、RおよびRの少なくとも1つはHではない。(b3)についての間接的方法の例には、
Figure 2019529378

および
Figure 2019529378

が挙げられる。
一実施態様において、式(IVa)の化合物が工程(b1)において使用される第一または第二態様の方法が提供される。この実施態様に含まれるものは、Xが、Cl、Br、I、−OH、アシルオキシまたはトリアルキルシロキシである方法である。この実施態様において含まれるものは、Xが、Cl、Br、Iまたは−OHである方法である。
一実施態様において、式(IVb)の化合物が工程(b1)において使用される第一または第二態様の方法が提供される。この実施態様において含まれるものは、Rが、HまたはC1−3アルキルである方法である。また、この実施態様に含まれるものは、Rが、Hまたは−CHである方法である。
一実施態様において、式(IVb)の化合物が工程(b1)において使用され、かつRがアリールである第一または第二態様の方法が提供される。この実施態様において含まれるものは、Rがフェニルである方法である。
一実施態様において、Xが、ハロ、−NO、−OS(O)Rであり;かつRが、C1−3アルキルである、第一または第二態様の方法が提供される。この実施態様において含まれるものは、Xがハロである方法である。また、この実施態様に含まれるものは、XがF、ClまたはBrである方法である。
一実施態様において、Xが、Cl、Br、I、−OH、−OS(O)R、アシルオキシまたはトリアルキルシロキシであり;かつRが、C1−3アルキルまたはアリールである第一または第二態様の方法が提供される。この実施態様において含まれるものは、Xが、−OH、Cl、BrまたはIである方法である。また、この実施態様に含まれるものは、Xが−OHである方法である。
一実施態様において、RがHまたはベンジルである第一または第二態様の方法が提供される。この実施態様において含まれるものは、RがHである方法である。
一実施態様において、RがHまたは−CHである第一または第二態様の方法が提供される。この実施態様において含まれるものは、Rが−CHである方法である。
一実施態様において、RがHであり;かつRが、ベンジル、tert−ブトキシカルボニルまたはベンジルオキシカルボニルである第一または第二態様の方法が提供される。この実施態様において含まれるものは、RがHであり;かつRがtert−ブトキシカルボニルまたはベンジルオキシカルボニルである方法である。
一実施態様において、RがHであり;RがHであり;Rが−CHであり;RがHであり;Rが、tert−ブトキシカルボニルであり;XがFであり;およびXが−OHである、第一態様または第二態様の方法が提供される。
一実施態様において、RがHであり;RがHであり;RがHであり;およびRがHである式(III)の化合物が提供される第一態様または第二態様の方法が提供される。この実施態様において、式(III)の化合物は、酸塩として提供され得る。式(III)の化合物の適切な酸塩には、HCl、HBr、HSO、酒石酸、フマル酸およびホウ酸から形成される塩が包含される。
一実施態様において、RがHであり;かつRがHである式(Vc)の化合物が提供される第一態様または第二態様の方法が提供される。この実施態様において、式(Vc)の化合物は、酸塩として提供され得る。式(Vc)の化合物の適切な酸塩は、ジフェニルリン酸(diphenylphosphoric acid)および塩酸から形成された塩を包含する。
一実施態様において、式(V)の化合物が、酸塩として提供される第一態様または第二態様の方法が提供される。この実施態様において含まれるものは、HClから形成される酸塩として提供される式(V)の化合物である。
工程(a):式(III)の化合物の製造方法
様々な合成条件を用いて、式(I)の化合物と式(II)の化合物を反応させることにより式(III)の化合物を製造できる。式(I)の化合物および式(II)の化合物との間の反応は、様々な合成アジュバンド、例えば、有機塩基類、例えばジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、ジシクロヘキシルメチルアミン、2,6−ルチジン、ジメチルアミノピリジン、ジアザビシクロオクタンおよび1−メチルイミダゾール、無機塩類、例えばリン酸二カリウム、酢酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、酢酸リチウム、炭酸リチウム、酢酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムおよびリン酸カリウムの存在下において行なわれ得る。他の合成アジュバンドには、4−ジメチルアミノピリジンおよびジアザビシクロオクタンの様な求核性触媒;ならびに、適切なリガンドを含むか、または含まないPd、NiまたはCuの様な遷移金属触媒が挙げられる。
式(III)の化合物を提供するための式(I)の化合物および式(II)の化合物の間の反応は、様々な溶媒またはその混合物中で行われ得る。適切な溶媒の例には、極性プロトン性溶媒、例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、スルホラン、テトラメチル尿素およびN−メチルピロリジノン;エーテル様溶媒、例えばテトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、シクロペンチルメチルエーテル、ジオキサン、アニソールおよびジエトキシメタン;ハロゲン化溶媒、例えばクロロベンゼン、トリフルオロトルエンおよび1,2−ジクロロベンゼン;エステル溶媒、例えば酢酸エチル、酢酸イソプロピルおよび酢酸ブチル;アルコール性溶媒、例えば、tert−アミルアルコールおよび1−プロパノール;ならびに他の溶媒、例えば、アセトニトリル、トルエンおよびシクロヘキサノン;ならびにその混合物が挙げられる。好ましい溶媒は、極性非プロトン性溶媒、例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、スルホラン、テトラメチル尿素およびN−メチルピロリジノン;エーテル様溶媒、例えばテトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、シクロペンチルメチルエーテル、ジオキサン、アニソールおよびジエトキシメタン;ならびにアルコール性溶媒、例えば、tert−アミルアルコールおよび1−プロパノールが挙げられる。より好ましい溶媒には、極性非プロトン性溶媒、例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、スルホラン、テトラメチルウレアおよびN−メチルピロリジノンが挙げられる。
式(I)の化合物および式(II)の化合物の間の適切な反応温度は、約40℃〜約140℃、好ましくは約60℃〜約120℃、より好ましくは約90℃〜約110℃の範囲の温度である。
式(III)の化合物は、当業者には既知の様々な方法により単離および/または精製され得る。適切な方法には、クロマトグラフィー、結晶化、濾過および蒸留が挙げられる。
工程(b):式(V)の化合物の製造方法
式(III)の化合物を式(V)の化合物に変換するための方法は、インドール化(工程(b1))、ピペリジニル−NRアミン基の脱保護(工程(b2));ならびに−OR基を−NHに変換することによるアミド化(工程(b3))を含めた3つの工程を含む。これらの3つの工程は、連続的または同時いずれかにて、任意の順で行なわれ得る。
様々な合成条件を、これらの3つの各反応に用いることができる。
工程(b1)のインドール化反応は、様々な合成アジュバンド、例えば、ジフェニルリン酸、ジベンジルリン酸、ジフェニルホスフィン酸、塩酸、臭化水素酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、硫酸、リン酸、トリクロロ酢酸、塩化スズ(II)、スズ(II)トリフラート、イッテルビウムトリフラート、アルミニウムトリフラート、ビスマストリフラート、塩化ジルコニウム、塩化チタニウム、スカンジウムトリフラートおよび鉄(III)トリフラートの存在下で行われ得る。
工程(b1)の反応は、様々な溶媒またはその混合物中で行われ得る。適切な溶媒の例示には、エーテル性溶媒、例えばメチル−テトラヒドロフラン(Me−THF)、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、ジグリムおよびアニソール;炭化水素溶媒、例えばトルエン;ハロゲン化溶媒、例えばトリフルオロトルエンおよびクロロベンゼン;アルコール性溶媒、例えばイソプロパノール;エステル溶媒、例えば酢酸イソプロピルおよび酢酸ブチル;ならびに他の溶媒、例えば酢酸またはアセトニトリル;ならびにその混合物が挙げられるが、これに限定するものではない。好ましい溶媒は、エーテル様溶媒、例えば、Me−THF、THF、ジオキサン、ジグリムおよびアニソール;ならびに炭化水素溶媒、例えばトルエンを包含する。より好ましい溶媒は、炭化水素溶媒、例えばトルエンを包含する。
工程(b1)の反応のための適切な反応温度には、約40℃〜約100℃、好ましくは約50℃〜約90℃の範囲、より好ましくは約60℃〜約80℃の範囲の温度が含まれる。
工程(b2)の脱保護反応は、様々な合成アジュバンド、例えば、ジフェニルリン酸、ジベンジルリン酸、ジフェニルホスフィン酸、塩酸、臭化水素酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、硫酸、リン酸、トリクロロ酢酸、塩化スズ(II)、スズ(II)トリフラート、イッテルビウムトリフラート、アルミニウムトリフラート、ビスマストリフラート、塩化ジルコニウム、塩化チタニウム、スカンジウムトリフラートおよび鉄(III)トリフラートの存在下で行い得る。
工程(b2)の反応は、様々な溶媒またはその混合物中で行われ得る。適切な溶媒の例示には、エーテル性溶媒、例えばMe−THF、THF、ジオキサン、ジグリムおよびアニソール;炭化水素溶媒、例えばトルエン;ハロゲン化溶媒、例えばトリフルオロトルエンおよびクロロベンゼン;アルコール性溶媒、例えばイソプロパノール;エステル溶媒、例えば酢酸イソプロピルおよび酢酸ブチル;および他の溶媒、例えば酢酸またはアセトニトリル;ならびにその混合物が挙げられるが、これに限定するものではない。好ましい溶媒は、エーテル様溶媒、例えばMe−THF、THF、ジオキサン、ジグリムおよびアニソール;ならびに炭化水素溶媒、例えばトルエンが挙げられる。より好ましい溶媒は、炭化水素溶媒、例えばトルエンを包含する。
工程(b2)の反応のための適切な反応温度には、約40℃〜約100℃、好ましくは約50℃〜約90℃の範囲、より好ましくは約60℃〜約80℃の範囲の温度が含まれる。
工程(b3)のアミド化反応は、様々な合成アジュバンド、例えばナトリウムホルムアミドまたは1,5,7−トリアザビシクロ[4.4.0]デカ−5−エンの存在下で行われ得る。工程(b3)の反応は、様々な溶媒またはその混合物中で行われ得る。適切な溶媒の例示には、エーテル性溶媒、例えばTHFおよびMe−THF;極性非プロトン性溶媒、例えば、ジメチルホルムアミド;メタノールなどのアルコール性溶媒;およびその混合物が挙げられる。
式(I)の化合物および式(II)の化合物の間の工程(b3)の反応のための適切な反応温度には、約0℃〜約100℃、好ましくは約10℃〜約90℃、より好ましくは約20℃〜約80℃の範囲の温度が含まれる。
本発明は、その精神または本質的特性から逸脱することなく、他の具体的な形態で具現化されうる。本発明は、本明細書に記載された本発明の態様および/または実施態様の全ての組み合わせを包含する。本発明のいずれかの実施態様またはあらゆる実施態様は、その他の実施態様(複数含む)を組み合わせて、別の実施態様を説明しうると理解される。また、実施態様のそれぞれ個々の要素は、いずれの実施態様からのあらゆる他の要素と組み合わされてさらなる実施態様を説明するものであることも理解される。
(定義)
本発明の特徴および利点は、以下の詳細な説明を読むことで、当業者によってさらに容易に理解されうる。当然のことながら、上部および下部の別個の実施態様中に明確な根拠として記載された本発明のある特定の特徴を組み合わせて、単独の実施態様を形成してもよい。反対に、単独の実施態様中に簡潔な根拠として記載された本発明の様々な特徴を組み合わせて、それらのサブコンビネーションを形成してもよい。本明細書において、例として特定された実施態様または好ましい実施態様は、例示目的であって限定するものではないことが意図される。
本明細書において他に特に記載のない限り、単数形の言及には複数の言及もまた含まれうる。例えば、「a」および「an」は、1か、または1以上のいずれかを示しうる。
本明細書に使用されるとおり、フレーズ「化合物および/またはその塩」は、少なくとも1つの化合物、少なくとも1つの化合物の塩、またはその組合せをいう。例えば、式(I)の化合物および/またはその塩とは、式(I)の化合物;2つの式(I)の化合物;式(I)の化合物の塩;式(I)の化合物および1以上の式(I)の化合物の塩;ならびに2以上の式(I)の化合物の塩を包含する。
別段の記載がない限り、原子価が満たされていないあらゆる原子は、その原子価を満たすのに十分な水素原子を有すると考える。
本明細書に記載の定義は、引用により本明細書に援用されるいずれの特許、特許出願、および/または特許出願公開に記載された定義よりも優先される。
本発明を説明するために用いられる様々な用語の定義を以下に記載する。これらの定義は、本明細書の全体を通して(それらが他に特定の場合に限定されない限り)、個別に、またはより大きな基の一部としてのいずれかで用いられる用語に適用される。
本明細書の全体を通して、基およびそれらの置換基は、安定な部分および化合物をもたらすように、当業者により選択されうる。
当分野で用いられる慣習に従って、
Figure 2019529378
は、本明細書に使用されるとおり、コアまたは骨格構造への反応基または置換基の結合点である結合を表すために、構造式中で用いられる。
用語「アルキル」は、本明細書に使用されるとおり、分岐鎖および直鎖の両方の飽和脂肪族炭化水素基をいい、例えば1〜12個の炭素原子、1〜6個の炭素原子および1〜4個の炭素原子を含有する。アルキル基の例には、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(例えば、n−プロピルおよびi−プロピル)、ブチル(例えば、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチルおよびt−ブチル)およびペンチル(例えば、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル)、n−ヘキシル、2−メチルペンチル、2−エチルブチル、3−メチルペンチルおよび4−メチルペンチルが挙げられるが、これらに限定するものではない。数字が、記号「C」の後ろに下付き文字で表される場合、この下付き文字は、特定の基が含み得るより具体的な炭素原子数を有すると定義される。例えば、「C1−3アルキル」は、1〜3個の炭素原子を有する直鎖および分岐鎖アルキル基を表す。
用語「アリール」は、本明細書において、芳香環に結合した1つの水素を除去することにより芳香環を含有する分子から得られる原子の基をいう。2以上の環を有するヘテロアリール基は、芳香環のみを包含すべきである。代表的なアリール基の例示には、フェニルおよびナフチルが挙げられるが、これに限定するものではない。アリール環は置換されていないか、原子価が可能な1以上の置換基を含有し得る。例示的な置換基には、F、Cl、Br、I、−OH、C1−6アルキル、C1−4フルオロアルキル、−NO、−NHおよび−O(C1−3アルキル)が挙げられる。
用語「ベンジル」は、本明細書に使用されるとおり、水素原子の1つがフェニル基により置換されたメチル基をいう。フェニル環は、置換されていなくてもよく、あるいは原子価が可能であれば1以上の置換基、例えばF、Cl、Br、I、−OH、C1−6アルキル、C1−4フルオロアルキル、−NO、−NHおよび−O(C1−3アルキル)を含有してもよい。
式(I)、(II)、(III)、(Vc)および(V)の化合物は、酸塩を形成し得るが、これは本発明の範囲内に含まれる。別段の記載が無ければ、本願化合物の言及は、1以上のその塩の言及を包含すると理解される。用語「塩」は、無機および/または有機酸と共に形成された酸性塩を示す。医薬的に許容され得る(即ち、非毒性の生理学的に許容できる)塩が好まれる。しかしながら、他の塩も、例えば、製造中の単離または精製段階において有用であり得るため、本発明の範囲に包含されると意図される。式(I)、(II)、(III)、(Vc)または(V)の化合物の塩は、例えば、式(I)、(II)、(III)、(Vc)または(V)の化合物を適量、例えば等量の酸と、塩が沈殿するような溶媒中で反応させることによるか、または水性溶媒中で反応させて、次いで凍結乾燥させることにより、形成させることができる。
酸付加塩の例は、例えば、酢酸塩(例えば、酢酸またはトリハロ酢酸、例えばトリフルオロ酢酸と形成される塩)、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、硫酸水素塩、ホウ酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、カンファー酸塩、カンファースルホン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、グルコヘプタン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩(塩酸と形成される)、臭化水素酸塩(臭化水素と形成される)、ヨウ化水素酸塩、マレイン酸塩(マレイン酸と形成される)、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、メタンスルホン酸塩(メタンスルホン酸と形成される)、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、サリチル酸塩、コハク酸塩、硫酸塩(硫酸と形成されるもの)、スルホン酸塩(本明細書中で言及されるものなど)、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トルエンスルホン酸塩(例えば、トシル酸塩など)、ウンデカン酸塩などである。
式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)および(VII)の化合物は、非晶質の固形物または結晶性の固形物として提供され得る。凍結乾燥を行ない、固形物として式(I)の化合物を提供することができる。
式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)および(VII)の化合物の溶媒和物(例えば、水和物)は、本発明の範囲内であることもまた理解されるべきである。用語「溶媒和物」とは、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)および(VII)の化合物と、1つ以上の溶媒分子(有機または無機であってもよい)との物理的会合を意味する。この物理的会合には、水素結合が含まれる。特定の例において、例えば、1つ以上の溶媒分子が結晶性固体の結晶格子内に組み込まれている場合には、溶媒和物を単離することができる。「溶媒和物」には、溶液相および単離可能な溶媒和物の両方が含まれる。溶媒和物の例示には、水和物、エタノレート、メタノレート、イソプロパノレート、アセトニトリル溶媒和物、酢酸エチル溶媒和物が挙げられる。溶媒和物化に関する方法は、当分野では既知である。
加えて、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)および(VII)の化合物は、製造後に単離および精製されて、重量で99%以上の式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)および(VII)の化合物(「実質的に純粋な」)を含む組成物を得て、次いでこれを本明細書に記載のとおりに用いるか、または製剤化されるのが好ましい。そのような「実質的に純粋な」式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)および(VII)の化合物も、本発明の一部として本明細書において意図される。
「安定な化合物」および「安定な構造」とは、反応混合物から有用な純度への単離、および有効な治療薬への製剤化に耐えるのに十分強い化合物を示すことが意図される。本発明は、安定な化合物を具体化するものと意図される。
本発明の化合物は、本発明の化合物に出現する原子の全ての同位体を含むことを意図する。同位体には、原子番号が同一であるが質量数が異なる原子が含まれる。一般的な例として、水素の同位体にはジュウテリウム(D)およびトリチウム(T)が含まれるが、これらに限定するものではない。炭素の同位体としては13Cおよび14Cが挙げられる。同位体で標識された本発明の化合物は一般に、当業者に公知の通常の技法によるか、または本明細書に記載されたものと類似した方法によって、他で用いられる非標識試薬の代わりに適切な同位体−標識試薬を用いて、製造することができる。例えば、メチル(−CH)には、ジュウテリウムを含むメチル基(例えば、−CD)も挙げられる。
本発明は、以下の実施例においてさらに明確にされる。実施例は例示のみを目的として提供されるということが理解されるべきである。上記の考察および例から、当業者であれば、本発明の本質的特徴を確認することができ、そして、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、変更および改変を行って本発明を様々な使用および条件に適応させることができる。結果として、本発明は、本明細書に記載の実例によって制限されるのではなく、むしろ添付の特許請求の範囲によって定義される。
Figure 2019529378


Figure 2019529378
実施例1
(S)−4−(3−(ブタ−2−インアミド)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロ−2,3−ジメチル−1H−インドール−7−カルボキサミド
Figure 2019529378
工程1:メチル(S)−2−アミノ−4−(3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロベンゾエートの製造
Figure 2019529378

250mL ChemGlassリアクターに、メチル 2−アミノ−4,5−ジフルオロ−ベンゾエート(11.21g,59.90mmol)、tert−ブチル N−[(3S)−3−ピペリジル]カルバメート(10g,49.930mmol)、リン酸二カリウム(10.44g,59.94mmol)およびジメチルスルホキシド(100mL,1400mmol)を入れた。得られる薄層スラリーを、95〜100℃に加熱して、この温度で25時間攪拌した。混合物を50℃に冷却した。メタノール(100mL)を加えて、次いで水(50mL)をゆっくりと加えた。混合物を50℃で30分間静置すると、厚い白色スラリーとなった。追加の水(150mL)を、上記混合物にゆっくりと注いで、50℃で1時間攪拌した。スラリーを、20℃で1時間冷却して、この温度で4時間静置した。スラリーを濾過した。湿性ケーキを、25%MeOH/水(30mL)、水(100mL)で洗い、60℃で24時間減圧乾燥した。メチル(S)−2−アミノ−4−(3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロベンゾエート(7g,収率:72.5%)を、白色固体として得た。1H NMR(400MHz,メタノール−d3)δ 7.34(d,J=14.6 Hz,1H),6.27(d,J=7.3 Hz,1H),3.83−3.71(s,3H),3.68−3.57(m.,1H),3.50 −3.40(m 1H),3.39 −3.31(m,1H),3.31−3.26(m,1H),2.86−2.70(m,1H),2.64(t,J=10.0 Hz,1H),1.97−1.84(m,1H),1.84−1.74(m,1H),1.73−1.61(m,1H),1.44(s,9H),1.38(m,1H). LC−MS [M+H] 368.
工程2:メチル(S)−4−(3−アミノピペリジン−1−イル)−5−フルオロ−2,3−ジメチル−1H−インドール−7−カルボキシレートの製造
Figure 2019529378

反応器に、メチル(S)−2−アミノ−4−(3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロベンゾエート(5.0g)、DPPOH(リン酸ジフェニル,6.81g,2eq)および3−ヒドロキシブタノン(1.2eq,1.44g)を入れて、次いで酢酸イソプロピル(100mL,20mL/g)を加えた。混合物を、70〜75℃に昇温させて、黄色溶液を得た。溶液を、30時間70〜75℃で攪拌して、結晶化を完了した。水(2mL)を加えて、混合物を、24時間にわたり70℃で静置して、Boc基を除いた。混合物を、室温に冷却した。次いで、20%KPO水溶液(50mL)を加えて、混合物を、15分間攪拌した。有機層を分離して、水(50mL)で洗った。次いで、有機層を減圧下において、〜50mLまで濃縮した(200Torr)。得られるスラリーを、50℃で2時間攪拌して、次いでヘプタン(100mL)を1時間かけて加えた。混合物を、室温に冷却して、20時間攪拌して、次いで濾過した。このケーキを、ヘプタン(50mL)で洗った。メチル(S)−4−(3−アミノピペリジン−1−イル)−5−フルオロ−2,3−ジメチル−1H−インドール−7−カルボキシレート,DPPOH塩を、淡黄色固体として得た。湿性ケーキを、反応容器に加えた。酢酸イソプロピル(100mL)を加えて、次いでKPO水溶液(4g/水50mL)を加えた。混合物を、室温で30分間攪拌して、二相の透明な溶液(水溶液についてはpH>10)を得た。この有機層を分離して、水(50mL)で洗い、次いで減圧下において、15mLの容量まで濃縮した。得られるスラリーを、室温で4時間攪拌して、次いでヘプタン(75mL)を1時間かけて加えた。混合物を、室温で24時間静置して、次いで〜50mLの容量まで濃縮した。スラリーを濾過した。このケーキを、ヘプタン20mLで洗い、50℃で24時間減圧乾燥した。メチル(S)−4−(3−アミノピペリジン−1−イル)−5−フルオロ−2,3−ジメチル−1H−インドール−7−カルボキシレートを、淡黄色固体として得た(2.76g,収率:69%)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 10.64(s,1H),7.33(d,J=13.7 Hz,1H),3.89(s,3H),3.14(br. m.,1H),3.07−2.90(m,2H),2.84(br. m.,1H),2.70(br. m.,1H),2.35(s,3H),2.33(s,3H),1.87(br. m.,1H),1.67(br. m.,3H). LC−MS:M+H= 320.
別の製造方法
工程2:エチル(S)−4−(3−アミノピペリジン−1−イル)−5−フルオロ−2,3−ジメチル−1H−インドール−7−カルボキシレートトリフルオロ酢酸塩の製造
Figure 2019529378

反応容器に、エチル(S)−2−アミノ−4−(3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロベンゾエート(1.0g,限定試薬)、DPPOH(リン酸ジフェニル,1.97g,3.0eq)および3−ヒドロキシブタノン(1.4eq,0.32g)を入れて、トルエン(20mL,20mL/g)を添加した。混合物を、80〜90℃まで昇温して、黄色溶液を得た。溶液を、80〜90℃で10時間攪拌して、結晶化を達成した。水(0.4mL,0.4ml/g)を加えて、混合物を、80〜90℃で8時間静置した。混合物を、室温に冷却した。次に、20%KPO水溶液(15mL,15mL/g)を加えて、混合物を0.5時間攪拌した。有機層を分離して、水層をトルエン(7.5mL,7.5mL/g)で洗った。合わせた有機層に、水(10mL,10mL/g)を加えて、混合物を0.5時間攪拌した。有機層を分離した。有機層に、水(10mL,10mL/g)を加えて、混合物を0.5時間攪拌した。有機層を分離した。有機層を、減圧下(100Torr)で、8mL(8ml/g)まで濃縮した。濃縮の後に、反応混合物を、20〜25℃に冷却して、MTBE(20mL,20mL/g)を加えた。トリフルオロ酢酸(1.2eq.,0.36g)をゆっくりと加えて、20〜25℃に温度を維持して塩を生成させた。得られるスラリーを、4時間静置して、次いで濾過した。濾過した固体を、MTBE(8mL,8mL/g)で洗い、このケーキを、50℃で減圧下において乾燥させた。(S)−4−(3−アミノピペリジン−1−イル)−5−フルオロ−2,3−ジメチル−1H−インドール−7−カルボキシレート トリフルオロ酢酸の塩(85%収率,1.0g)を、白色〜黄褐色の結晶体として得た。1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 10.74(s,1H),8.16−7.88(m,2H),7.37(d,J=13.6 Hz,1H),4.38(q,J=7.1 Hz,2H),3.18−3.01(m,3H),2.96(br s,1H),2.35(s,6H),2.30(s,1H),2.12(br d,J=9.3 Hz,1H),1.78(br s,2H),1.45−1.31(m,4H),1.10(s,1H). 13C NMR(101 MHz,DMSO−d6)δ 165.1,165.1,158.4,158.1,135.4,134.7,134.6,132.2,128.8,128.2,126.9,126.8,118.7,115.7,110.6,110.3,108.7,108.6,106.6,106.5,83.5,79.8,60.5,54.9,51.7,48.7,47.2,28.4,26.8,23.6,14.2,11.1,10.2.
工程3A:(S)−4−(3−アミノピペリジン−1−イル)−5−フルオロ−2,3−ジメチル−1H−インドール−7−カルボキサミドの製造
Figure 2019529378

40mLバイアルに、メチル(S)−4−(3−アミノピペリジン−1−イル)−5−フルオロ−2,3−ジメチル−1H−インドール−7−カルボキシレート(1.5g,4.70mmol)を入れて、次いでN,N−ジメチルホルムアミド(12.0mL,8.0mL/g)を加えた。バイアルをNでパージした。ホルムアミド(1.49mL,37.6mmol)を加えて、次いでナトリウムメトキシド溶液/メタノール(35重量%,1.29mL,3.76mmol)を加えた。得られる溶液を、50℃で8時間加熱した。反応混合物を、室温に冷却して、この反応を、水(12.0mL,8.0mL/g)でクエンチした。2−メチルテトラヒドロフラン(30mL,20mL/g)を、混合物に加えた。混合物をしっかりと攪拌した。層を分離して、水層を2−メチルテトラヒドロフラン(15mL,10mL/g)で2回以上抽出した。有機抽出物を、次いで塩水および水(各15mL,10mL/g)で洗った。有機層をエバポレートした。固体を、60℃で減圧乾燥させて、(S)−4−(3−アミノピペリジン−1−イル)−5−フルオロ−2,3−ジメチル−1H−インドール−7−カルボキサミドを黄色固体(1.04g,69%収率)として得た。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 10.60(br. s.,1H),7.91(br. s.,1H),7.40(d,J=14.0 Hz,1H),7.32(br. s.,1H),3.10(br. s.,1H),2.98(br. s.,2H),2.82(br. s.,1H),2.68(br. s.,1H),2.34(br. s.,3H),2.30(br. s.,3H),1.88(br. s.,1H),1.67(br. s.,2H),1.45(br. s.,2H),1.05(br. s.,1H). LCMS [M+H] 305.24.
工程3B:(S)−4−(3−アミノピペリジン−1−イル)−5−フルオロ−2,3−ジメチル−1H−インドール−7−カルボキサミドの別の製造方法
Figure 2019529378

Hastelloy high pressure EasyMax反応器(100mL)に、メチル(S)−4−(3−アミノピペリジン−1−イル)−5−フルオロ−2,3−ジメチル−1H−インドール−7−カルボキシレート(1.5g,4.70mmol)を入れて、次いで7N アンモニア溶液/メタノール(45.0mL,30.0mL/g)、1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−2H−ピリミド[1,2−a]ピリミジン(1.33g,9.39mmol)を加えた。反応器を密封して、Nで3回パージした。次いで、反応器を80℃に24時間加熱した。反応混合物を、室温に冷却して、容器をNで3回パージした。揮発性物質を、〜6mL(4mL/g)まで濃縮して、水(24mL,16mL/g)を加えた。黄色沈殿物を、回収して、濾過した。沈殿物をメタノール/水の混合物(20:80v/v,6mL,4mL/g)で洗い、次いで水(18mL,12mL/g)で洗った。固体を、60℃で減圧乾燥させて、(S)−4−(3−アミノピペリジン−1−イル)−5−フルオロ−2,3−ジメチル−1H−インドール−7−カルボキサミド(0.93g,62%収率)を、黄色結晶体として得た。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 10.60(br. s.,1H),7.91(br. s.,1H),7.40(d,J=14.0 Hz,1H),7.32(br. s.,1H),3.10(br. s.,1H),2.98(br. s.,2H),2.82(br. s.,1H),2.68(br. s.,1H),2.34(br. s.,3H),2.30(br. s.,3H),1.88(br. s.,1H),1.67(br. s.,2H),1.45(br. s.,2H),1.05(br. s.,1H). LCMS [M+H] 305.24.
別法:
工程3C:(S)−4−(3−アミノピペリジン−1−イル)−5−フルオロ−2,3−ジメチル−1H−インドール−7−カルボキサミド 2−ブチン酸塩の製造
Figure 2019529378

エチル(S)−4−(3−アミノピペリジン−1−イル)−5−フルオロ−2,3−ジメチル−1H−インドール−7−カルボキシレート トリフルオロ酢酸塩(1.0g,限界試薬)およびホルムアミド(5mL,5mL/g)を、窒素不活性化反応器に加えた。温度を20〜25℃で維持した。反応容器に、20wt%カリウムt−ブトキシド/THF溶液を加えた。反応混合物を6時間静置した。反応混合物に、Me−THF(15mL,15mL/g)および12.5重量%のNaCl水溶液(5mL,5mL/g)を加えた。反応混合物を0.5時間時間攪拌した。有機層を分離して、5wt%NaCl水溶液(1mL,1mL/g)および0.25N NaOH水溶液(4mL,4mL/g)を加えて、次いで0.5時間攪拌した。有機層を分離して、5重量%のNaCl水溶液(5mL,5mL/g)を加えて、混合物を、0.5時間攪拌して、有機相を分離した。多量の有機相を、Me−THFと共に100mtorrの圧力で蒸留乾燥して、5mLMe−THF容量にて1.5〜4重量%の範囲でKFを得た。容量を、Me−THF(10mL,10mL/g)およびEtOH(4mL,4mL/g)を加えて、15mLのMe−THFに調整した。次いで、2−ブチン酸(1.0eq.,0.19g)を加えて、混合物を10時間攪拌した。得られるスラリーを濾過した。このケーキをMe−THF(10mL,10mL/g)で洗い、75℃で減圧下において乾燥させて、(S)−4−(3−アミノピペリジン−1−イル)−5−フルオロ−2,3−ジメチル−1H−インドール−7−カルボキサミド 2−ブチン酸塩(0.7g,80%収率)を白色結晶粉末として得た。1H NMR(400 MHz,DMSO−d6)δ 10.68(s,1H),7.98(br s,1H),7.50−7.32(m,2H),3.32(br d,J=8.6 Hz,2H),3.21(br t,J=10.5 Hz,1H),3.13−2.89(m,3H),2.32(d,J=5.1 Hz,5H),2.11(br d,J=10.9 Hz,1H),1.81−1.67(m,4H),1.55−1.28(m,1H).
工程4A:(S)−4−(3−(ブタ−2−インアミド)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロ−2,3−ジメチル−1H−インドール−7−カルボキサミドの製造
Figure 2019529378

反応器1に、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF,12.77kg,13.5L)を入れた。反応器−1を、Nを用いてパージして不活性とした。(S)−4−(3−アミノピペリジン−1−イル)−5−フルオロ−2,3−ジメチル−1H−インドール−7−カルボキサミド(3.0kg,1.0equiv)を、次いで2−ブチン酸(0.854kg,1.04equiv)を入れた。反応器−1を、DMF(1.42kg,1.5L)でリンスした。混合物をNを用いて20分間パージした。トリエチルアミン(2.99kg,3.0equiv)、次いでDMFリンス液(1.42kg,1.5L)を入れた。TBTU(O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N',N'−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボーレート,3.256kg,1.04equiv)を、次いでDMFリンス液(1.42kg,1.5L)に入れた。反応混合物を、20℃で1.5時間攪拌した。MeTHF(46.44kg,60L)を、バッチに入れた。反応を、20℃でLiCl(20wt%,26.76kg,24L)でクエンチした。底部の水層を、廃液として捨てた。有機層を、2N HCl溶液(24.48kg,24L)、10wt%炭酸水素ナトリウム溶液(25.44kg,24L)、脱イオン水(24.0kg,24L)で洗った。THF(26.61kg,30L)を、反応容器−1に入れた。MeTHF/THFにおいて有機物質を多く含むストリームをポリッシュ濾過した。このストリームを、75〜100Torrにて15Lまで蒸留減量した。定量蒸発を、THF原料(39.92kg,45L)を用いて15Lで行なった。ストリームを、60℃で1時間加熱して、50℃に冷却した。MTBE(33.30kg,45L)を、2時間かけてゆっくり入れた。スラリーを、50℃で4時間静置して、20℃まで2時間かけて冷却して、20℃で>2時間静置した。第一のドロップスラリーを濾過して、MTBE(8.88kg,12L)で2回リンスした。湿性ケーキを、減圧下で、25mbarにて終夜(>15時間)60〜70℃で乾燥させた。反応器−1を、IPAを用いて完全に洗浄した。乾燥ケーキを、反応器−1に入れ、次いでIPA(47.10kg,60L)を入れた。バッチを、60℃に加熱して、完全に蒸留を行い、40℃に冷却した。有機物質を多く含む画分(24L)を、結晶化のために反応器−2に移した。ストリームを、反応器−1から有機性物質を多く含む残留物を蒸留原料として用いて100mbarで24Lの一定体積で蒸留した。蒸留が完了した後に、このバッチを60℃に加熱して、60℃で2時間静置して、2時間かけて20℃に冷却して、2時間の間20℃で静置した。スラリーを濾過した。IPA(1.18kg)を使用して、反応容器をリンスし、ケーキを洗った。湿性ケーキを、減圧下において、70℃で、>15時間25mbarで乾燥させた。乾燥ケーキ(2.196kg,63.2%収率)を、オフホワイトの結晶固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.62(s,1H),8.48(d,J = 7.1 Hz,1H),7.91(s,1H),7.39(d,J=7.4 Hz,1H),7.33(s,1H),3.88(m,1H),3.11(t,J = 8.0 Hz,1H),3.0(m,1H),2.96(m,1H),2.78(t,J = 10.0 Hz,1H),2.35(s,3H),2.30(s,3H),1.92(s,3H),1.86(m,1H),1.31(m,1H),1.70(m,2H);13C NMR(400 MHz,DMSO−d6): δ 168.2,153.2,151.9,134.4,133.2,132.1,126.5,112.3,108.4,106.0,82.3,75.7,56.9,51.9,46.3,29.7,24.4,11.1,10.2,3.0;LC−MS:M+H= 371.2.
工程4B:(S)−4−(3−(ブタ−2−インアミド)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロ−2,3−ジメチル−1H−インドール−7−カルボキサミドの別の製造方法
Figure 2019529378

反応器−1に、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF4.5mL,4.5mL/g)を入れた。反応器−1を、Nでパージして不活性化した。(S)−4−(3−アミノピペリジン−1−イル)−5−フルオロ−2,3−ジメチル−1H−インドール−7−カルボキサミド 2−ブチン酸塩(1.0g,限定試薬)を入れて、次いで2−ブチン酸(0.065g,0.3equiv.)を入れた。混合物を、20分間、Nで不活性化した。N−メチルモルホリン(0.78g,3.0equiv)を入れた。次いで、ジフェニルホスフィン酸クロリド(0.79g,1.3equiv)を、反応温度を20〜25℃に維持しながら0.5時間かけて入れた。反応混合物を、20℃で1.5時間攪拌した。Me−THF(14mL,14mL/g)を、反応混合物に入れた。反応を、20℃で、追加のNaCl水溶液(12.5wt%,6mL,6mL/g)でクエンチした。底部の水層を、廃液として廃棄した。NaCl水溶液(12.5wt%,6mL,6mL/g)を、20℃で、有機層に加えて、0.5時間攪拌して、底部の水層を廃棄した。脱イオン水(6mL,6mL/g)を有機層に入れて、0.5時間攪拌して、底部水層を排出した。THF(8mL,8mL/g)を、反応器−1に入れて、混合物を減圧濃縮して、Me−THFおよび水を除去して、4L/kgのTHFに溶かした。混合物を60℃に加熱して、1時間攪拌した;温度を、50℃に下げて、MTBE(12mL,12mL/g)を加えた。混合物を、50℃に温度を維持しながら4時間静置して、次いで室温に冷却した。固体を濾過して、MTBE(6.5mL,6.5mL/g)で洗った。粗物質の固体を、減圧下にて70℃で12時間乾燥させた。
粗(S)−4−(3−(ブタ−2−インアミド)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロ−2,3−ジメチル−1H−インドール−7−カルボキサミドを、反応器−2に入れて、次いでTHF(12mL,12mL/g)を入れた。混合物を0.5時間攪拌した。溶液をポリッシュ濾過した。溶液を、真空下にて濃縮して、THFを除去して、EtOH(7mL,7mL/g)に溶解した。(S)−4−(3−(ブタ−2−インアミド)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロ−2,3−ジメチル−1H−インドール−7−カルボキサミドのシード(0.01g,0.01g/g)を加えて、混合物を60℃に加熱して、2時間静置した。n−ヘプタン(21mL,21mL/g)を、ゆっくりと4時間かけて加えた。混合物を、更に2時間60℃で静置して、次いで室温へ冷却した。スラリーを濾過して、n−ヘプタン(6mL,6mL/g)で洗い、70℃で12時間減圧乾燥した。乾燥ケーキ(0.68g,71%収率)をオフホワイトの結晶固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.62(s,1H),8.48(d,J = 7.1 Hz,1H),7.91(s,1H),7.39(d,J=7.4 Hz,1H),7.33(s,1H),3.88(m,1H),3.11(t,J = 8.0 Hz,1H),3.0(m,1H),2.96(m,1H),2.78(t,J = 10.0 Hz,1H),2.35(s,3H),2.30(s,3H),1.92(s,3H),1.86(m,1H),1.31(m,1H),1.70(m,2H);13C NMR(400 MHz,DMSO−d6):δ 168.2,153.2,151.9,134.4,133.2,132.1,126.5,112.3,108.4,106.0,82.3,75.7,56.9,51.9,46.3,29.7,24.4,11.1,10.2,3.0;LC−MS:M+H= 371.2.
出願人は、有利な利点を提供する(S)−4−(3−(ブタ−2−インアミド)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロ−2,3−ジメチル−1H−インドール−7−カルボキサミドの製造のための新規合成方法を見出した。
新規合成方法は、WO2016/065226に開示された方法よりも少ない合成工程(4vs8)を用いる。
更に、本発明の方法は、(S)−4−(3−(ブタ−2−インアミド)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロ−2,3−ジメチル−1H−インドール−7−カルボキサミドを、全収率22%(工程1:73%,工程2:69%,工程3:69%,工程4:63%)にて提供した。比較として、(S)−4−(3−(ブタ−2−インアミド)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロ−2,3−ジメチル−1H−インドール−7−カルボキサミドを、WO2016/065226の方法に従って製造すると、(S)−4−(3−(ブタ−2−インアミド)ピペリジン−1−イル)−5−フルオロ−2,3−ジメチル−1H−インドール−7−カルボキサミドは、全収率2.9%(工程1:91%,工程2:71%,工程3:35%,工程4:88%,工程5:80%,工程6:29%,工程7:99%,工程8:63%)で提供された。
さらに、本発明の方法は、いずれの遷移金属による触媒工程も、遺伝毒性中間体も包含せず、大規模製造に適合し得る。比較として、WO2016/065226に開示された方法は、方法の工程(8)において鉛(Pb)を用いており、また方法の工程8において遺伝毒性の可能性を有するヒドラジン中間体を包含している。
本発明の方法は、約6ヶ月の製造サイクルの概算時間を要するのに対して、WO2016/065226に開示された方法は約12ヶ月の製造サイクルの概算時間を要する。

Claims (7)

  1. 式(V):
    Figure 2019529378

    の化合物の製造方法であって、
    下記工程:
    (a) 式(I)および式(II):
    Figure 2019529378
    の化合物を反応させて、式(III):
    Figure 2019529378

    の化合物を提供する工程:ならびに
    (b) 工程(b1)、(b2)および(b3):
    (b1) 式(IVa)または式(IVb):
    Figure 2019529378

    の化合物との反応により、インドール基を形成させる工程;
    (b2) 前記−NR基を−NHに変換する工程;および
    (b3) 前記−OR基を−NHに変換する工程を、任意の順により、
    式(III)の化合物を式(V)の化合物に変換する工程を含んでおり、
    前記式中:
    が、ハロ、−NO、−OS(O)Rまたは−N であり;
    が、Cl、Br、I、−OH、−OS(O)R、アシルオキシまたはトリアルキルシロキシであり;
    およびRが、独立して、H、ベンジル、置換されたベンジル、4−メトキシフェニル、アシル、−S(O)Ar、tert−ブトキシカルボニルまたはベンジルオキシカルボニルから選択され;
    が、H、C1−8アルキル、アリールまたはヘテロアリールであり;
    およびRが、独立して、H、ベンジル、4−メトキシベンジル、4−メトキシフェニル、アシル、−S(O)R、tert−ブトキシカルボニルまたはベンジルオキシカルボニルから選択され;
    が、H、C1−3アルキルまたはアリールであり;および
    各々Rが、独立して、C1−3アルキルまたはアリールである、製造方法。
  2. 工程(b)において、連続的または同時のいずれか、あるいは両方にて式(III)の化合物を式(IVa)の化合物または式(IVb)の化合物と反応させる工程および−NR基を−NHに変換して、式(Va):
    Figure 2019529378
    の化合物を提供する工程;ならびに式(Va)の化合物に結合した−OR基を−NHに変換して、式(V)の化合物を提供する工程により、式(III)の化合物が式(V)の化合物に変換される、請求項1記載の方法。
  3. 工程(b)において、連続的または同時のいずれか、あるいは両方にて、式(III)の化合物に結合した−OR基を−NRに変換して、式(IIIa):
    Figure 2019529378
    の化合物を提供する工程;
    式(IIIa)の化合物を、式(IVa)の化合物または式(IVb)の化合物と反応させて、式(Vb):
    Figure 2019529378
    (式中、RおよびRは、H、ベンジル、4−メトキシベンジル 4−メトキシフェニル、アリル、アシル、ホルミル、−OH、−OR、tert−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニルまたは−S(O)Rから個々に選択される)
    の化合物を提供する工程;ならびに
    式(Vb)の化合物に結合した−NR基および−NR基の各々を−NHに変換する工程により、式(III)の化合物が式(V)の化合物に変換される、請求項1記載の方法。
  4. 工程(b1)において、前記インドール基が、式(IVa)の化合物との反応により形成される、請求項1記載の方法。
  5. 工程(b1)において、前記インドール基が、式(IVb)の化合物との反応により形成される、請求項1記載の方法。
  6. 式(V)の化合物を、式(VI):
    Figure 2019529378

    (式中、Xが、−OH、ハロ、−OCH、−O(アリール)、−OC(O)R、−OS(O)R、−OS(O)R、−OP(O)Rまたは−OP(O)(OR)である)
    の化合物と反応させて、式(VII):
    Figure 2019529378

    の化合物を提供する工程をさらに含む、請求項1記載の方法。
  7. 式(Va):
    Figure 2019529378

    (式中、
    は、1以上のRで置換されていないC1−6アルキル、1以上のRで置換されたC1−6アルキル、1以上のRで置換されていないベンジル、1以上のRで置換されたベンジルあるいはシリルであり;および
    各Rは、独立して、FまたはClである)
    の構造を有する、化合物またはその塩。
JP2019511945A 2016-09-02 2017-08-31 インドールカルボキサミド化合物の製造方法 Active JP7025411B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201662382938P 2016-09-02 2016-09-02
US62/382,938 2016-09-02
PCT/US2017/049589 WO2018045157A1 (en) 2016-09-02 2017-08-31 Process for preparing indole carboxamide compounds

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019529378A true JP2019529378A (ja) 2019-10-17
JP7025411B2 JP7025411B2 (ja) 2022-02-24

Family

ID=59969218

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019511945A Active JP7025411B2 (ja) 2016-09-02 2017-08-31 インドールカルボキサミド化合物の製造方法

Country Status (16)

Country Link
US (1) US11220489B2 (ja)
EP (1) EP3507282B1 (ja)
JP (1) JP7025411B2 (ja)
KR (1) KR102477924B1 (ja)
CN (1) CN109923107B (ja)
CY (1) CY1123757T1 (ja)
DK (1) DK3507282T3 (ja)
ES (1) ES2837361T3 (ja)
HR (1) HRP20210066T1 (ja)
HU (1) HUE052941T2 (ja)
LT (1) LT3507282T (ja)
PL (1) PL3507282T3 (ja)
PT (1) PT3507282T (ja)
RS (1) RS61285B1 (ja)
SI (1) SI3507282T1 (ja)
WO (1) WO2018045157A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022089620A1 (zh) * 2020-10-30 2022-05-05 苏州晶云药物科技股份有限公司 吲哚基甲酰胺类化合物的新晶型及其制备方法
AU2022209175A1 (en) * 2021-01-12 2023-07-27 Gb005, Inc. Indole derivatives as kinase inhibitors
CN114957241B (zh) * 2021-02-23 2023-08-22 药雅科技(上海)有限公司 杂环类化合物作为激酶抑制剂的制备及其应用
CN115141176B (zh) * 2021-03-31 2023-08-22 药雅科技(上海)有限公司 炔代吲哚类fgfr抑制剂及其制备方法和用途

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005082865A1 (ja) * 2004-02-27 2005-09-09 Astellas Pharma Inc. 縮合二環性ピリミジン誘導体
WO2016065226A1 (en) * 2014-10-24 2016-04-28 Bristol-Myers Squibb Company Indole carboxamides compounds useful as kinase inhobitors

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NZ754039A (en) * 2013-06-26 2021-06-25 Abbvie Inc Primary carboxamides as btk inhibitors

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005082865A1 (ja) * 2004-02-27 2005-09-09 Astellas Pharma Inc. 縮合二環性ピリミジン誘導体
WO2016065226A1 (en) * 2014-10-24 2016-04-28 Bristol-Myers Squibb Company Indole carboxamides compounds useful as kinase inhobitors

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
ROTH, H. J. ET AL., ARCHIV DER PHARMAZIE, vol. 305, no. 3, JPN7021002172, 1972, pages 159 - 171, ISSN: 0004526184 *

Also Published As

Publication number Publication date
US20210276970A1 (en) 2021-09-09
EP3507282A1 (en) 2019-07-10
WO2018045157A1 (en) 2018-03-08
KR102477924B1 (ko) 2022-12-14
HUE052941T2 (hu) 2021-05-28
EP3507282B1 (en) 2020-11-04
SI3507282T1 (sl) 2021-01-29
US11220489B2 (en) 2022-01-11
CN109923107B (zh) 2022-06-14
PL3507282T3 (pl) 2021-04-06
DK3507282T3 (da) 2021-02-01
JP7025411B2 (ja) 2022-02-24
KR20190044652A (ko) 2019-04-30
LT3507282T (lt) 2021-01-25
CY1123757T1 (el) 2022-05-27
ES2837361T3 (es) 2021-06-30
RS61285B1 (sr) 2021-02-26
CN109923107A (zh) 2019-06-21
HRP20210066T1 (hr) 2021-03-05
PT3507282T (pt) 2020-12-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3893871B1 (en) Benzimidazolone derivatives, and analogues thereof, as il-17 modulators
JP6133931B2 (ja) メチル{4,6−ジアミノ−2−[1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−3−イル]ピリミジン−5−イル}メチルカルバメートの調製方法および医薬上活性な化合物として用いるためのその精製方法
JP2022520047A (ja) 鏡像異性的に濃縮されたjak阻害剤を調製するための方法
JP2019529378A (ja) インドールカルボキサミド化合物の製造方法
WO2007042669A2 (fr) DERIVES DE LA 4-AMIN0-QUINAZ0LINE, LEUR PREPARATION ET LEUR APPLICATION EN THERAPEUTIQUE COMME MODULATEURS DU RECEPTEUR MCHl
EP3331884A1 (en) Urea derivative or pharmacologically acceptable salt thereof
JP2021517573A (ja) 二つの4−{[(2s)−2−{4−[5−クロロ−2−(1h−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−5−メトキシ−2−オキソピリジン−1(2h)−イル}ブタノイル]アミノ}−2−フルオロベンズアミド誘導体の調製方法
CA3115472A1 (en) Compounds and compositions for treating conditions associated with apj receptor activity
ES2635037T3 (es) Proceso para la preparación y purificación de apixaban
JP7229917B2 (ja) 光学活性ジアザスピロ[4.5]デカン誘導体の分割
KR20140042814A (ko) 신규의 헥사하이드로사이클로펜타피롤론, 헥사하이드로피롤로피롤론, 옥타하이드로피롤로피리딘온 및 옥타하이드로피리딘온 화합물
MXPA06012380A (es) Compuestos como antagonistas de receptor de quimiocina 1 (ccr-1).
KR101865868B1 (ko) 1-이소프로필-3-[5-[1-(3-메톡시프로필) 피페리딘-4-일]-[1,3,4]옥사디아졸-2-일]-1h-인다졸 옥살레이트의 대규모 제조공정
JP2013544787A (ja) アザインダゾール誘導体の調製方法
JP2023545046A (ja) アルファ-d-ガラクトピラノシドのスピロ誘導体
WO2024126250A1 (en) Imidazotriazine derivatives as il-17 modulators
TW202246248A (zh) 羥基雜環烷-胺甲醯基衍生物
TW202233609A (zh) 2-羥環烷-1-胺甲醯基衍生物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200825

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210615

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7025411

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150