JP2019528461A - イオン移動度分析器及び分析方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、イオン移動度分析器及び分析方法を提供する。当該分析器は、イオン源と、イオン入口が設けられた第1移動/分析領域、イオン出口が設けられた第2移動/分析領域、第1移動/分析領域と第2移動/分析領域を接続する第3接続領域、及びイオン出口に接続される検出器を含む。第1移動/分析領域及び第2移動/分析領域におけるイオンに対する直流電場及び気流の方向は互いに逆方向であり、且つ、第2気流は第1気流と気流方向が一致している。また、第3接続領域は第3直流電場を含み、第3直流電場は、イオンを第1移動/分析領域から第2移動/分析領域へと伝送する。第1及び第2の領域における気流方向は同じであるため、高分解能のイオン移動度分析器か連続イオンビームのイオン移動度フィルタであるかに関わらず、本発明は分解能と感度において良好な安定性を有する。【選択図】図2B

Description

本発明は、イオンモビリティスペクトロメトリー(Ion−mobility spectrometry,IMS)及びイオン分析の分野に関し、特に、イオン移動度分析器及び分析方法に関する。
IMSは、イオンの移動度に基づきイオンを分離する技術である。分離方式の違いによって、IMSは時間的分離と距離的分離の2種類に分類される。従来の飛行時間型イオンモビリティスペクトロメトリー(TOF(Time Of Flight)−IMS)は時間的分離であり、微分型移動度分析器(DMA、differential mobility analyzer)は距離的分離である。IMSは質量分析法と比較すると分解能と感度に劣るが、これは主としてイオンの拡散に限界があるためである。一方で、IMSは分子の衝突断面に基づく付加情報を提供可能であり、質量分析の前段のイオン事前分離装置とすることもできる。また、DMAの分解能については、最適化装置の幾何構造によって向上可能である(例えば、傾斜磁場、交差気流場及び周期的収束DMA)。また、TOF−IMSについては、移動管の長さの延長、内部電圧及び径方向束縛電場の上昇(例えば、RFイオン漏斗、RF四重極電場及び直流の周期的静電場)により分解能を向上可能である。
分解能の更なる向上のために、Zeleny(非特許文献1)は、パラレルフローアナライザにおいて互いに逆方向の気流と電場を用いる方式を提案している。Zelenyの装置は2つの平行なグリッドを含み、特定の移動度を有するイオンが2つの相反する作用力(気流と電場)を受けて平衡をとるようになっている。また、その後には、傾斜グリッド法、気流を伴うイオントラップ、垂直導出IMS、Lobodaの逆気流分割四重極電場、及びParkのパラレルフローIMS/その後のイオン捕捉スペクトロメトリーを含むパラレルフローアナライザを製造するための様々な試みもなされている。実験上は、LobodaとParkの装置のみで良好な結果が得られている。これらでは、いずれもRF四重極電場を用いて径方向にイオンを束縛している。ここで、特許文献1において、Lobodaは均一な電場を用いている。イオンは電場の緩やかな上昇に伴い電場の作用を受けることで、気流の作用に抗して押し出される。また、特許文献2において、Parkは不均一な電場を用いており、異なる移動度を有するイオンを分離した後にゆっくりと電場を低下させることで、気流の作用によってイオンを分析器から押し出している。Parksの場合には、比較的高い気圧を用いることでLobodaよりも高い分解能を取得している。しかし、Parkの装置は分析に長時間を要し、且つ1回あたりのイオン分析数に限りがあるとの課題を有する。
連続したイオンビームを分離するためには、イオン移動度フィルタを用いればよい。また、DMAは異なる移動度を有するイオンを気流に対し垂直な方向に分離可能である。このほか、ハイパス/ローパス移動度フィルタを設けることで連続したイオンビームを分離することも可能である。ここで、特許文献3において、Hashimotoらが次のような装置を開示している。即ち、当該装置は2つの移動領域を有しており、領域内には互いに逆方向の電場と気流が存在している。また、2つの移動領域内の気流の方向が互いに逆方向となっている。当該装置では、ガスが2つの領域の接続領域から垂直に導入される。なお、当該装置を図1Aに示す。また、特許文献4においても同様に、Parksが気流を垂直に導入する方式を採用しているが、当該装置ではRF四重極電場を用いて径方向にイオンを束縛している。なお、当該装置については図1Bに示す。ところが、Hashimoto及びParksによるハイパス/ローパスフィルタ装置には、気流導入領域における気流の方向が一定ではなく、明らかな乱流現象が存在するとの課題がある。このような乱流は装置の分解能とイオンの透過率に極めて大きな影響を及ぼす恐れがある。
上記より、IMSは分解能と感度の更なる向上が望まれる。また、イオン容量が大きい場合であっても高い分解能を備えるとともに、高い分解能と感度を保ちつつ連続イオンビームのイオン移動度フィルタとなり得るスペクトロメーターも必要である。
米国特許第6630662B1号 米国特許第7838826B1号 米国特許第7718960B2号 米国特許第9281170B2号
Zeleny,J.Philos.Mag.46,120(1898)
上述した従来技術における欠点に基づき、本発明は、イオン移動度分析器及び分析方法を提供し、従来技術における課題を解決することを目的とする。
上記の目的及びその他関連の目的を実現するために、本発明は、イオン源と、前記イオン源に接続されるイオン入口が設けられた第1移動/分析領域であって、第1直流電場及び第1気流を含み、前記第1直流電場及び第1気流はイオンを第1移動/分析領域の軸線に沿って運動させ、イオンに対する第1直流電場及び第1気流の作用方向が互いに逆方向である第1移動/分析領域と、イオン出口が設けられた第2移動/分析領域であって、第2直流電場及び第2気流を含み、前記第2直流電場及び第2気流はイオンを第2移動/分析領域の軸線に沿って運動させ、イオンに対する第2直流電場及び第2気流の作用方向は互いに逆方向であり、前記第2気流は前記第1気流と気流方向が一致している第2移動/分析領域と、前記第1移動/分析領域と第2移動/分析領域の間に位置する第3接続領域であって、第3直流電場を含み、前記第3直流電場はイオンを前記第1移動/分析領域から前記第2移動/分析領域まで伝送する第3接続領域と、前記イオン出口に接続される検出器、を含むイオン移動度分析器を提供する。
本発明の一実施例において、前記第1気流と第2気流は層流である。
本発明の一実施例において、前記イオン入口からのイオン導入方向は前記気流方向に対し垂直であり、及び/又は、前記イオン出口からのイオン導出方向は前記気流方向に対し垂直である。
本発明の一実施例において、前記イオン源は、気流の上流又は下流に位置する。
本発明の一実施例において、前記検出器は、気流の上流又は下流に位置する。
本発明の一実施例において、前記第2移動/分析領域の軸線は、前記第1移動/分析領域の軸線と同一直線上には位置しない。
本発明の一実施例において、前記第2移動/分析領域の軸線は、前記第1移動/分析領域の軸線と平行である。
本発明の一実施例において、前記第1移動/分析領域及び第2移動/分析領域は、互いに平行に積層されるか並列に配置される。
本発明の一実施例において、前記第1移動/分析領域及び第2移動/分析領域は、軸線に沿って配列される一連の電極対をそれぞれ含み、前記電極対が存在する平面は前記気流方向に対し垂直であり、隣接する前記電極対には位相の異なるRF電圧がそれぞれ印加され、気流に対し垂直な方向にイオンを束縛する四重極電場又は多重極電場が形成される。
本発明の一実施例において、前記第1移動/分析領域及び第2移動/分析領域は、軸線に対し垂直に配列される一連の電極対をそれぞれ含み、前記電極対が存在する平面は前記気流方向に対し平行であり、隣接する前記電極対には位相の異なるRF電圧がそれぞれ印加され、気流に対し平行な方向にイオンを束縛する四重極電場又は多重極電場が形成される。
本発明の一実施例において、前記第2移動/分析領域のうち検出器に近接する部分は複数の電極を含み、イオンが伝送過程で束縛されて検出器に収束するような電場が形成されるよう、各前記電極には電圧が印加される。
本発明の一実施例において、前記分析器の前段、後段、或いは前段及び後段には、イオン移動度と質量電荷比を組み合わせた分析器が構成されるよう、質量分析器が設けられている。
本発明の一実施例において、前記第1移動/分析領域及び第2移動/分析領域の一方は、第1の予め定められた移動度よりも高いイオンを通過させる第1イオン移動度フィルタとして用いられ、及び/又は、前記第1移動/分析領域及び第2移動/分析領域の他方は、第2の予め定められた移動度よりも低いイオンを通過させる第2イオン移動度フィルタとして用いられる。
本発明の一実施例において、前記第1の予め定められた移動度は、前記第2の予め定められた移動度よりも小さい。
本発明の一実施例において、前記第1移動/分析領域及び第2移動/分析領域の一方はイオン移動度分析器として用いられ、当該一方の領域に含まれる直流電場は、イオンがイオン移動度別に異なる時間に前記分析領域を通過するよう時間とともに変化し、前記第1移動/分析領域及び第2移動/分析領域の他方はイオン伝送及び/又は濃縮経路とされる。
本発明の一実施例において、前記第1移動/分析領域の第1直流電場は、イオンがイオン移動度別に異なる時間に通過するとともに、前記第3接続領域を経由して第2移動/分析領域に進入するよう時間に伴って走査し、前記第2移動/分析領域の第2直流電場は、全てのイオンを当該領域経由で検出器に到達させる。
本発明の一実施例において、前記第1移動/分析領域の第1直流電場は、イオンを当該第1移動/分析領域の少なくとも一部の領域で濃縮させる非線形の直流電場であり、前記第1直流電場は、イオンが当該第1移動/分析領域を通過するとともに、第3接続領域を経由して前記第2移動/分析領域に進入するよう時間とともに変化し、前記第2移動/分析領域の第2直流電場は、イオンがイオン移動度別に異なる時間に当該領域を通過して検出器に到達するよう時間に伴って走査する。
本発明の一実施例において、前記第1移動/分析領域の第1直流電場は、全てのイオンを前記第1移動/分析領域に通過させるとともに、前記第3接続領域経由で前記第2移動/分析領域に進入させ、前記第2移動/分析領域の第2直流電場は、イオンがイオン移動度別に異なる時間に当該第2移動/分析領域を通過して検出器に到達するよう時間に伴って走査する。
本発明の一実施例において、前記第1移動/分析領域、第2移動/分析領域、及び第3移動/分析領域の直流電場は、前記気流に対し垂直な方向に、イオンを前記イオン源から第1移動/分析領域、第3接続領域及び第2移動/分析領域を経由して検出器に到達させる。
本発明の一実施例において、前記第1移動/分析領域、第2移動/分析領域、及び第3移動/分析領域の直流電場は、前記気流に対し平行な方向に、イオンを前記第1移動/分析領域を通過させて第3接続領域に進入させるとともに、前記第3接続領域を経由して第2移動/分析領域に進入させ、前記気流に対し平行な方向に第2移動/分析領域を通過させて検出器に到達させる。
上記の目的及びその他関連の目的を実現するために、本発明は、イオン分析物を分離及び識別するイオン移動度の分析方法であって、イオンを発生させるイオン源を提供し、前記イオン源に接続されるイオン入口が設けられた第1移動/分析領域であって、第1直流電場及び第1気流を含み、前記第1直流電場及び第1気流はイオンを第1移動/分析領域の軸線に沿って運動させ、イオンに対する第1直流電場及び第1気流の作用方向が互いに逆方向である第1移動/分析領域を提供し、イオン出口が設けられた第2移動/分析領域であって、第2直流電場及び第2気流を含み、前記第2直流電場及び第2気流はイオンを第2移動/分析領域の軸線に沿って運動させ、イオンに対する第2直流電場及び第2気流の作用方向は互いに逆方向であり、前記第2気流は前記第1気流と気流方向が一致している第2移動/分析領域を提供し、前記第1移動/分析領域と第2移動/分析領域の間に位置する第3接続領域であって、第3直流電場を含み、前記第3直流電場はイオンを前記第1移動/分析領域から前記第2移動/分析領域まで伝送する第3接続領域を提供し、前記イオン出口が接続される検出器を提供する方法を提案する。
本発明の一実施例において、前記イオン移動度の分析方法は、前記気流に対し垂直な方向にイオンを前記イオン入口から導入し、及び/又は、前記気流に対し垂直な方向にイオンを前記イオン出口から導出する。
本発明の一実施例において、前記イオン移動度の分析方法は、直流電場を制御することで、前記第1移動/分析領域及び第2移動/分析領域の一方を、第1の予め定められた移動度よりも高いイオンを通過させる第1イオン移動度フィルタとして用い、及び/又は、前記第1移動/分析領域及び第2移動/分析領域の他方を、第2の予め定められた移動度よりも低いイオンを通過させる第2イオン移動度フィルタとして用いる。
本発明の一実施例において、前記イオン移動度の分析方法は、前記第1移動/分析領域及び第2移動/分析領域の一方を、時間とともに直流電場を変化させることでイオン移動度分析器とし、イオンをイオン移動度別に異なる時間に前記イオン移動度分析器に通過させるとともに、前記第1移動/分析領域及び第2移動/分析領域の他方をイオン伝送及び/又は濃縮経路とする。
本発明の一実施例において、前記イオン移動度の分析方法は、前記第1移動/分析領域、第2移動/分析領域、及び第3接続領域の直流電場を制御することで、前記気流に対し垂直な方向に、イオンを前記イオン源から第1移動/分析領域、第3接続領域及び第2移動/分析領域を経由して検出器に到達させる。
以上述べたように、本発明におけるイオン移動度分析器及び分析方法は、当該分析器が、イオン入口が設けられた第1移動/分析領域、イオン出口が設けられた第2移動/分析領域、第1移動/分析領域と第2移動/分析領域を接続する第3接続領域、及び前記イオン出口に接続される検出器を含む。前記第1移動/分析領域及び第2移動/分析領域におけるイオンに対する直流電場及び気流の方向は互いに逆方向であり、且つ、前記第2気流は前記第1気流と気流方向が一致している。また、前記第3接続領域は第3直流電場を含み、前記第3直流電場は、イオンを前記第1移動/分析領域から前記第2移動/分析領域へと伝送する。第1及び第2の領域における気流方向は同じであるため、乱流の形成が回避される。また、高分解能のイオン移動度分析器か連続イオンビームのイオン移動度フィルタであるかに関わらず、本発明は分解能と感度において良好な安定性を有する。
図1Aは、従来技術のHashimotoによるイオン移動度フィルタを示す図である。 図1Bは、従来技術のParksによる移動度フィルタを示す図である。 図2Aは、本発明のイオン移動度分析器を示す図である。 図2Bは、本発明のイオン移動度分析器のxy面を示す図である。 図3は、本発明のイオン移動度分析器とその前段及び後段の真空システムとの関係図である。 図4Aは、本発明におけるイオン移動度分析器の第1実施例の構造を示す図である。 図4Bは、本発明におけるイオン移動度分析器の第1実施例にかかる分析過程の電場分布を示す図である。 図4Cは、本発明におけるイオン移動度分析器の第1実施例にかかるイオン軌道のシミュレーション図である。 図5Aは、本発明におけるイオン移動度分析器の第2実施例の構造を示す図である。 図5Bは、本発明におけるイオン移動度分析器の第2実施例にかかる分析過程の電場分布を示す図である。 図5Cは、本発明におけるイオン移動度分析器の第2実施例にかかるイオン軌道のシミュレーション図である。 図6Aは、本発明におけるイオン移動度分析器の第3実施例の構造を示す図である。 図6Bは、本発明におけるイオン移動度分析器の第3実施例にかかる分析過程の電場分布を示す図である。 図7Aは、本発明におけるイオン移動度分析器の第4実施例の構造を示す図である。 図7Bは、本発明におけるイオン移動度分析器の第4実施例にかかる分析過程の電場分布を示す図である。 図7Cは、本発明におけるイオン移動度分析器の第4実施例にかかるイオン軌道のシミュレーション図である。 図8Aは、本発明におけるイオン移動度分析器の第5実施例の構造を示す図である。 図8Bは、本発明におけるイオン移動度分析器の第5実施例にかかる分析過程の電場分布を示す図である。 図8Cは、本発明におけるイオン移動度分析器の第5実施例にかかるイオン軌道のシミュレーション図である。 図9Aは、本発明におけるイオン移動度分析器の第6実施例の構造を示す図である。 図9Bは、本発明におけるイオン移動度分析器の第6実施例にかかる分析過程の電場分布を示す図である。 図9Cは、本発明におけるイオン移動度分析器の第6実施例にかかるイオン軌道のシミュレーション図である。
以下に、特定の具体的実施例を挙げて本発明の実施形態につき説明する。なお、当業者であれば、本明細書に開示の内容から、本発明のその他の利点及び効果を容易に理解可能である。
本発明の図面を参照する。なお、本明細書の図面に記載する構造、比率、寸法等は、当業者の理解と閲覧のために明細書に開示の内容と組み合わせているにすぎず、本発明で実施可能な条件を限定するものではない。よって、これらの図面に技術上の実質的意味はない。また、構造についてのあらゆる補足、比率関係の変更又は寸法の調整は、本発明によりもたらされる効果及び達成可能な目的に影響しない限り、いずれも本発明に開示される技術内容で網羅可能な範囲に包括される。また、本明細書で使用する「上」、「下」、「左」、「右」、「中間」や「一の」等の用語もまた記載を明瞭化するためのものにすぎず、本発明で実施可能な範囲を限定するものではない。よって、相対関係の変更又は調整は、技術内容に実質的変更がない限り、いずれも本発明で実施可能な範囲とみなされる。
図2Aは、本発明のイオン移動度分析器1の構造を示す図である。本発明は、4組の電極群8,9,10,11から構成される。各電極群の電極は互いに平行に同一平面内に配置されている。また、4組の電極群が位置する平面は互いに平行である。電極群8と9の間及び10と11の間には、気流4及び5が存在する。なお、気流4と5の方向は同一である。電極群8と9及び10と11には、気流4及び5とは逆方向の直流電場6及び7が印加される。より具体的には、図2Bに示す通りである。
図2Bは、本発明のイオン移動度分析器1のxy面の構造を示す図である。イオン移動度分析器1のイオン入口外部にはイオン源2が設けられており、イオン移動度分析器1の出口外部には検出器3が設けられている。図面では、2つの平行な電極群8と9により第1移動/分析領域が構成されており、2つの平行な電極群10と11により第2移動/分析領域が構成されている。各電極群8,9,10,11は、軸線に沿って分布する複数の電極を含む。
平行な電極群8,9,10及び11における末端の電極と電極群12の間には、第1移動/分析領域と第2移動/分析領域を接続するよう第3接続領域が構成されている。
第1移動/分析領域において、電極群8及び9には線形又は非線形の第1直流電場6E1が印加される。図中のE1部分の矢印は、イオンに対する第1直流電場の作用方向を表している。また、第1気流4U1が存在しており、第1移動/分析領域を流動している。イオンに対する第1気流4U1の作用方向は、第1直流電場の方向とは逆方向である。
また、第2移動/分析領域において、電極群10及び11には線形又は非線形の直流電場7E2が印加される。第2移動/分析領域には第2気流5U2が存在しており、イオンに対する第2気流5U2の作用方向は直流電場とは逆方向であるが、第1移動/分析領域における第1気流4とは同じ方向である。
第3接続領域には、イオンを第1移動/分析領域から第2移動/分析領域に伝送するよう直流電場が印加されている。また、電極群8,9,10及び11には、軸線方向に対し垂直な径方向においてイオンを束縛するようRF電圧が重畳される。
例えば、図2に示すように、前記第1移動/分析領域及び第2移動/分析領域における複数の電極は、軸線に沿って配列される複数の電極対を形成している(図中の枠Aは1つの電極対を示している)。各前記電極対は、前記軸線に対し垂直な同一平面に位置する電極を2つずつ含む。隣接する電極対には、気流に対し垂直な方向にイオンを束縛する四重極電場又は多重極電場を形成するよう、位相の異なるRF電圧をそれぞれ印加する。
及び/又は、その他の実施例において、前記第1移動/分析領域及び第2移動/分析領域における複数の電極は、軸線に沿って配列される複数の電極ユニット対を形成する。各前記電極ユニット対は、前記軸線に対し垂直な同一平面に位置する電極ユニットを2つずつ含む。また、各前記電極ユニットは、前記軸線に対し垂直な径方向に分布する複数の分割電極を含む。隣接する分割電極は、気流に対し平行な方向にイオンを束縛する四重極電場又は多重極電場を形成するよう、位相の異なるRF電圧をそれぞれ印加する。
及び/又は、前記第2移動/分析領域のうち検出器に近接する部分は複数の電極を含む。イオンが伝送過程で束縛されて検出器に収束するような電場が形成されるよう、各前記電極には電圧が印加される。
なお、上記の例において、電極にRF電圧を印加してイオンを束縛するとともに、直流電圧を重畳するよう印加することで直流電場を形成し、イオンの径方向における偏位及び収束を実現する構造は多数存在するため、ここでは具体的な実現方式については詳述しない。
図2から明らかなように、3つの領域において、イオンは電場と気流場の相互作用によりU型のイオン軌道を形成する。第1移動/分析領域では、イオンに対する第1直流電場の作用力が気流場よりも強いため、イオンが第3接続領域まで押動される。一方、第2移動/分析領域では、イオンに対する気流場の作用力が第2直流電場よりも強いため、イオンは検出器3まで押動されて検知される。
図3は、本発明のイオン移動度分析器とその前段及び後段の真空システムとの関係図である。イオン源の大気圧から質量分析器における10−6Torrの高真空まで、質量分析計は複数の真空領域を有している。イオンはイオン源から発生すると、毛細管14を経由して一次真空領域15に進入する。イオンは当該真空領域15内でRFイオン導入装置24により収束された後、ディスペンサー25を経由して二次真空領域16に進入する。本発明におけるイオン移動度分析器1は二次真空領域16に設けられている。また、当該真空領域16の真空気圧範囲は2〜4Torrである。イオンはイオン移動度分析器1を経由した後、三次真空領域17に進入する。当該真空領域17には2つ目のイオン導入装置27が設けられている。また、当該真空領域17の後段は質量分析器29が設けられた四次真空領域18となっている。当該質量分析器29は、トリプル四重極又はQ−TOF等とすればよい。なお、各真空領域間は、小孔26及び28で接続されている。また、各真空領域には、真空を維持するために吸気装置が設けられている。イオン移動度分析器が設けられる前記真空領域16には、純粋な移動度分析バッファガスを導入するためにガス導入装置23が存在している。また、当該真空の入口及び出口位置には、イオン移動度分析器内の気流を層流とするために気流整流装置が設けられている。
図4Aは、本発明におけるイオン移動度分析器の第1実施例を示す図である。本発明の第1実施例において、第1イオン移動/分析領域は高分解能・高イオン容量の走査型イオン移動度分析器とされる。また、第2イオン移動/分析領域は、イオンを検出器3へ伝送するために用いられる。電極群8及び9には、異なるイオン移動度K1〜K5を有するイオン32,33,34,35及び36が第1移動/分析領域で分離されるよう、第1気流4U1と逆方向の非線形の第1直流電場6E1が印加される。また、電極群10及び11には、イオンを検出器3に伝送するよう、第2気流5U2と逆方向の第2直流電場7E2が印加される。
本実施例で実行するイオン分析は、濃縮(Accumulation)、捕捉(Trap)、流出(Elute)の3つのステップを有する。
図4Bに示すように、3つの分析ステップでは電場の分布に違いがある。本実施例では、第1移動/分析領域(1st region)における電場分布は、イオン注入領域41、イオン伝送領域42、電場強度下降付近領域43及び平坦領域44という4つの領域に分けられる。まず、イオンは連続的に第1移動/分析領域に導入される。すると、高電場により押動されて、全てのイオンが領域41及び42を経由して電場強度下降付近領域43へと進入する。領域43において、イオンは移動度別に異なる電場強度位置において気流と平衡をとる。平衡条件はKE=Uとする。式中、Kはイオン移動度、Eは電場強度、Uは気流の速度である。気流の速度Uを定数とすると、図中の(1)濃縮段階に示すように、高い移動度を有するイオンは比較的低い電場強度位置で平衡をとる。また、図中の(2)捕捉段階に示すように、一定の濃縮時間が経過すると、イオン注入領域41の電場強度は、全てのイオンが第1移動/分析領域に進入不可能となるまで低下する。また、先に進入したイオンは、電場強度下降付近領域43において衝突冷却して平衡をとる。一定時間が経過すると、電場強度下降付近領域41と平坦領域44の電場強度は、初期値E0から一定の速度βで緩やかに上昇する(例えば、電場強度は40〜37まで徐々に上昇する)。図中の(3)流出段階に示すように、電場強度の上昇に伴って、まず、比較的高いイオン移動度を有するイオンが第1移動/分析領域から接続領域及び第2移動/分析領域を経由して検出器3に到達する。なお、この過程では第2移動/分析領域(2nd region)の電場E2は変動しない。また、図4Cは本実施例におけるイオン軌道のシミュレーション図である。
図5Aは、本発明の第2実施例を示す図である。本実施例において、第1イオン移動/分析領域はイオンの濃縮及び伝送に用いられ、第2イオン移動/分析領域は高分解能の走査型移動度分析器とされる。電極群8及び9は、第1移動/分析領域でイオンを濃縮して第3接続領域へと伝送するよう、気流4U1と逆方向の直流電場を含む。また、電極群10及び11は、異なる移動度を有するイオン32〜36が第2移動/分析領域で分離されるよう、気流5U2と逆方向の非線形の直流電場を含む。なお、気流4U1と5U2は同一方向である。また、電場強度分布については図5Bに示す通りである。本実施例の分析過程も同様に、濃縮、捕捉及び流出の3つのステップを有する。また、第1移動/分析領域における電場分布は、イオン注入領域49とイオン濃縮領域50という2つの部分に分けられる。一方、第2移動/分析領域における電場分布は、イオン伝送領域53、電場強度上昇領域52及び平板領域51という3つの部分に分けられる。まず、イオンは連続的に第1移動/分析領域に導入される。すると、高電場により押動されて、全てのイオンが領域49,50及び51を経由して電場強度上昇領域52へと進入する。気流と電場の相互作用によって、イオンは移動度別に異なる電場強度位置において平衡をとる。一定の濃縮時間が経過すると、イオン注入領域49の電場強度は、全てのイオンが第1移動/分析領域に進入不可能となるまで低下する。また、先に進入したイオンは、電場強度上昇領域52において衝突冷却して平衡をとる。一定時間が経過すると、電場強度上昇領域52と平板領域51の電場強度は、初期値E0から一定の速度βで緩やかに下降する(例えば、電場強度は45〜48まで徐々に下降する)。電場強度の下降に伴って、まずは比較的低いイオン移動度を有するイオンが検出器に到達する。なお、図5Cは本実施例におけるイオン軌道のシミュレーション図である。
図6Aは、本発明の第3実施例を示す図である。本実施例において、第1移動/分析領域はイオンの伝送に用いられ、接続領域の近傍位置でイオンが濃縮される。また、第2移動/分析領域は、高分解能の走査型移動度分析器とされる。本実施例では、分析が濃縮/流出及び伝送/捕捉の2つのステップしか有さない点で他の実施例とは異なる。濃縮及び流出は2つの異なる移動/分析領域で同時に実行され、伝送及び捕捉についても同様に2つの異なる移動/分析領域で同時に実行される。なお、電場強度分布については図6Bに示す通りである。本実施例において、第2移動/分析領域は、イオン伝送領域56、電場上昇付近領域55及び平板領域54という3つの部分に分けられる。まず、イオン32〜36は第1移動/分析領域の末端において濃縮される。一定時間濃縮された後、イオンは接続領域を経由して第2移動/分析領域へ伝送されるとともに、第2移動/分析領域の電場上昇付近領域55において捕捉され、平衡をとる。一定時間が経過すると、電場上昇付近領域55と平板領域54の電場強度は、初期値E0から一定の速度βで緩やかに下降する(例えば、電場強度は45〜48まで徐々に下降する)。電場強度の下降に伴って、まずは比較的低いイオン移動度を有するイオンが検出器に到達する。同時に、第1移動/分析領域ではイオンを濃縮する。上述したように、本実施例では、濃縮及び流出は2つの異なる移動/分析領域で同時に実行される。また、同様に、伝送及び捕捉についても2つの異なる移動/分析領域で同時に実行される。なお、本実施例のデューティー比はほぼ100%である。
図7Aは、本発明の第4実施例を示す図である。本実施例において、第1移動/分析領域は「ハイパス」(即ち、イオン移動度が第1の予め定められたイオン移動度よりも高い)移動度フィルタとし、第2移動/分析領域は「ローパス」(即ち、イオン移動度が第2の予め定められたイオン移動度よりも低い)移動度フィルタとする。また、接続領域をイオン伝送経路とする。本実施例は、目標移動度を分析するためのものである。電極群8及び9は、U1/E1よりもイオン移動度の大きなイオンが第1移動/分析領域を通過するよう、気流4U1と逆方向の電場E1を含む。また、平行な電極群10及び11は、U2/E2よりもイオン移動度の小さなイオンが第2移動/分析領域を通過して検出器3に到達するよう、気流5U2と逆方向の電場E2を含む。なお、気流4U1と5U2は同一方向である。また、電場強度分布については図7Bに示す通りである。第1及び第2移動/分析領域の電場強度はそれぞれ57及び58である。第1移動/分析領域の電場強度57は、移動度がK2よりも大きなイオン34,35及び36を通過させる。第2移動/分析領域の電場強度58は、移動度がK4よりも小さなイオン34を通過させて検出器に到達させる。本実施例の結果、一定範囲の移動度を有する連続イオンビームが取得された。なお、図7Cは、本実施例におけるイオン軌道のシミュレーション図である。
図8Aは、本発明の第5実施例を示す図である。本実施例において、全てのイオンは3つの領域を経由してイオン源2から検出器3へと伝送される。電極群8及び9は、全てのイオン32〜36が第1移動/分析領域を通過するよう、気流4U1と逆方向の高電場E1を含む。また、電極群10及び11は、全てのイオン32〜36が第2移動/分析領域を通過して検出器3に到達するよう、気流5U2と逆方向の低電場E2を含む。なお、本実施例の電場強度分布については図8Bに示す通りである。また、図8Cは、本実施例におけるイオン軌道のシミュレーション図である。シミュレーション結果より、イオンの伝送効率はほぼ100%であることが示された。
図9Aは、本発明の第6実施例を示す図である。本実施例において、全てのイオンは3つの領域を経由して、気流U1及びU2に対し垂直な方向にイオン源2から検出器3へと伝送される。電極群8,9,10及び11は、イオンが気流の方向とは垂直にイオン源から検出器へと伝送されるよう、気流4,5(即ち、U1及びU2)と逆方向の非線形の直流電場E1及びE2を含む。なお、本実施例の電場強度分布については図9Bに示す通りである。また、図9Cは、本実施例におけるイオン軌道のシミュレーション図である。シミュレーション結果より、イオンの伝送効率はほぼ100%であり、伝送時間も非常に短い(約100μs)ことが示された。
以上述べたように、本発明におけるイオン移動度分析器及び分析方法において、当該分析器は、イオン入口が設けられた第1移動/分析領域、イオン出口が設けられた第2移動/分析領域、第1移動/分析領域と第2移動/分析領域を接続する第3接続領域、及び前記イオン出口に接続される検出器を含む。前記第1移動/分析領域及び第2移動/分析領域におけるイオンに対する直流電場及び気流の方向は互いに逆方向であり、且つ、前記第2気流は前記第1気流と気流方向が一致している。また、前記第3接続領域は第3直流電場を含み、前記第3直流電場は、イオンを前記第1移動/分析領域から前記第2移動/分析領域へと伝送する。第1及び第2の領域における気流方向は同じであるため、乱流の形成が回避される。また、高分解能のイオン移動度分析器か連続イオンビームのイオン移動度フィルタであるかに関わらず、本発明は分解能と感度において良好な安定性を有する。
本発明は従来技術における様々な瑕疵を解消可能であり、高度な産業上の利用価値を有する。
なお、上記の実施例は本発明の原理及び効果を例示的に説明するためのものにすぎず、本発明を制限するものではない。当該技術を熟知する者であれば、本発明の精神及び範囲から逸脱しないことを前提に、上記実施例につき追加又は変更が可能である。したがって、当業者が、本発明で開示する精神及び技術的思想を逸脱せずに実施するあらゆる等価の追加又は変更もまた、本発明における特許請求の範囲に含まれる。

Claims (25)

  1. イオン源と、
    前記イオン源に接続されるイオン入口が設けられた第1移動/分析領域であって、第1直流電場及び第1気流を含み、前記第1直流電場及び第1気流はイオンを第1移動/分析領域の軸線に沿って運動させ、イオンに対する第1直流電場及び第1気流の作用方向が互いに逆方向である第1移動/分析領域と、
    イオン出口が設けられた第2移動/分析領域であって、第2直流電場及び第2気流を含み、前記第2直流電場及び第2気流はイオンを第2移動/分析領域の軸線に沿って運動させ、イオンに対する第2直流電場及び第2気流の作用方向は互いに逆方向であり、前記第2気流は前記第1気流と気流方向が一致している第2移動/分析領域と、
    前記第1移動/分析領域と第2移動/分析領域の間に位置する第3接続領域であって、第3直流電場を含み、前記第3直流電場はイオンを前記第1移動/分析領域から前記第2移動/分析領域まで伝送する第3接続領域と、
    前記イオン出口に接続される検出器、を含むことを特徴とするイオン移動度分析器。
  2. 前記第1気流と第2気流は層流であることを特徴とする請求項1に記載のイオン移動度分析器。
  3. 前記イオン入口からのイオン導入方向は前記気流方向に対し垂直であり、及び/又は、前記イオン出口からのイオン導出方向は前記気流方向に対し垂直であることを特徴とする請求項1に記載のイオン移動度分析器。
  4. 前記イオン源は、気流の上流又は下流に位置することを特徴とする請求項1に記載のイオン移動度分析器。
  5. 前記検出器は、気流の上流又は下流に位置することを特徴とする請求項1に記載のイオン移動度分析器。
  6. 前記第2移動/分析領域の軸線は、前記第1移動/分析領域の軸線と同一直線上には位置しないことを特徴とする請求項1に記載のイオン移動度分析器。
  7. 前記第2移動/分析領域の軸線は、前記第1移動/分析領域の軸線と平行であることを特徴とする請求項6に記載のイオン移動度分析器。
  8. 前記第1移動/分析領域及び第2移動/分析領域は、互いに平行に積層されるか並列に配置されることを特徴とする請求項1に記載のイオン移動度分析器。
  9. 前記第1移動/分析領域及び第2移動/分析領域は、軸線に沿って配列される一連の電極対をそれぞれ含み、前記電極対が存在する平面は前記気流方向に対し垂直であり、隣接する前記電極対には位相の異なるRF電圧がそれぞれ印加され、気流に対し垂直な方向にイオンを束縛する四重極電場又は多重極電場が形成されることを特徴とする請求項1に記載のイオン移動度分析器。
  10. 前記第1移動/分析領域及び第2移動/分析領域は、軸線に対し垂直に配列される一連の電極対をそれぞれ含み、前記電極対が存在する平面は前記気流方向に対し平行であり、隣接する前記電極対には位相の異なるRF電圧がそれぞれ印加され、気流に対し平行な方向にイオンを束縛する四重極電場又は多重極電場が形成されることを特徴とする請求項1に記載のイオン移動度分析器。
  11. 前記第2移動/分析領域のうち検出器に近接する部分は複数の電極を含み、イオンが伝送過程で束縛されて検出器に収束するような電場が形成されるよう、各前記電極には電圧が印加されることを特徴とする請求項1に記載のイオン移動度分析器。
  12. 前記分析器の前段、後段、或いは前段及び後段には、イオン移動度と質量電荷比を組み合わせた分析器が構成されるよう、質量分析器が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のイオン移動度分析器。
  13. 前記第1移動/分析領域及び第2移動/分析領域の一方は、第1の予め定められた移動度よりも高いイオンを通過させる第1イオン移動度フィルタとして用いられ、及び/又は、前記第1移動/分析領域及び第2移動/分析領域の他方は、第2の予め定められた移動度よりも低いイオンを通過させる第2イオン移動度フィルタとして用いられることを特徴とする請求項1に記載のイオン移動度分析器。
  14. 前記第1の予め定められた移動度は、前記第2の予め定められた移動度よりも小さいことを特徴とする請求項13に記載のイオン移動度分析器。
  15. 前記第1移動/分析領域及び第2移動/分析領域の一方はイオン移動度分析器として用いられ、当該一方の領域に含まれる直流電場は、イオンがイオン移動度別に異なる時間に前記分析領域を通過するよう時間とともに変化し、
    前記第1移動/分析領域及び第2移動/分析領域の他方はイオン伝送及び/又は濃縮経路とされることを特徴とする請求項1に記載のイオン移動度分析器。
  16. 前記第1移動/分析領域の第1直流電場は、イオンがイオン移動度別に異なる時間に通過するとともに、前記第3接続領域を経由して第2移動/分析領域に進入するよう時間に伴って走査し、前記第2移動/分析領域の第2直流電場は、全てのイオンを当該領域経由で検出器に到達させることを特徴とする請求項15に記載のイオン移動度分析器。
  17. 前記第1移動/分析領域の第1直流電場は、イオンを当該第1移動/分析領域の少なくとも一部の領域で濃縮させる非線形の直流電場であり、前記第1直流電場は、イオンが当該第1移動/分析領域を通過するとともに、第3接続領域を経由して前記第2移動/分析領域に進入するよう時間とともに変化し、前記第2移動/分析領域の第2直流電場は、イオンがイオン移動度別に異なる時間に当該領域を通過して検出器に到達するよう時間に伴って走査することを特徴とする請求項15に記載のイオン移動度分析器。
  18. 前記第1移動/分析領域の第1直流電場は、全てのイオンを前記第1移動/分析領域に通過させるとともに、前記第3接続領域経由で前記第2移動/分析領域に進入させ、前記第2移動/分析領域の第2直流電場は、イオンがイオン移動度別に異なる時間に当該第2移動/分析領域を通過して検出器に到達するよう時間に伴って走査することを特徴とする請求項15に記載のイオン移動度分析器。
  19. 前記第1移動/分析領域、第2移動/分析領域、及び第3移動/分析領域の直流電場は、前記気流に対し垂直な方向に、イオンを前記イオン源から第1移動/分析領域、第3接続領域及び第2移動/分析領域を経由して検出器に到達させることを特徴とする請求項1に記載のイオン移動度分析器。
  20. 前記第1移動/分析領域、第2移動/分析領域、及び第3移動/分析領域の直流電場は、前記気流に対し平行な方向に、イオンを前記第1移動/分析領域を通過させて第3接続領域に進入させるとともに、前記第3接続領域を経由して第2移動/分析領域に進入させ、前記気流に対し平行な方向に第2移動/分析領域を通過させて検出器に到達させることを特徴とする請求項1に記載のイオン移動度分析器。
  21. イオン分析物を分離及び識別するイオン移動度の分析方法であって、
    イオンを発生させるイオン源を提供し、
    前記イオン源に接続されるイオン入口が設けられた第1移動/分析領域であって、第1直流電場及び第1気流を含み、前記第1直流電場及び第1気流はイオンを第1移動/分析領域の軸線に沿って運動させ、イオンに対する第1直流電場及び第1気流の作用方向が互いに逆方向である第1移動/分析領域を提供し、
    イオン出口が設けられた第2移動/分析領域であって、第2直流電場及び第2気流を含み、前記第2直流電場及び第2気流はイオンを第2移動/分析領域の軸線に沿って運動させ、イオンに対する第2直流電場及び第2気流の作用方向は互いに逆方向であり、前記第2気流は前記第1気流と気流方向が一致している第2移動/分析領域を提供し、
    前記第1移動/分析領域と第2移動/分析領域の間に位置する第3接続領域であって、第3直流電場を含み、前記第3直流電場はイオンを前記第1移動/分析領域から前記第2移動/分析領域まで伝送する第3接続領域を提供し、
    前記イオン出口が接続される検出器を提供する、ことを特徴とする方法。
  22. 前記気流に対し垂直な方向にイオンを前記イオン入口から導入し、及び/又は、前記気流に対し垂直な方向にイオンを前記イオン出口から導出することを特徴とする請求項21に記載のイオン移動度の分析方法。
  23. 直流電場を制御することで、前記第1移動/分析領域及び第2移動/分析領域の一方を、第1の予め定められた移動度よりも高いイオンを通過させる第1イオン移動度フィルタとして用い、及び/又は、前記第1移動/分析領域及び第2移動/分析領域の他方を、第2の予め定められた移動度よりも低いイオンを通過させる第2イオン移動度フィルタとして用いることを特徴とする請求項21に記載のイオン移動度の分析方法。
  24. 前記第1移動/分析領域及び第2移動/分析領域の一方を、時間とともに直流電場を変化させることでイオン移動度分析器とし、イオンをイオン移動度別に異なる時間に前記イオン移動度分析器に通過させるとともに、前記第1移動/分析領域及び第2移動/分析領域の他方をイオン伝送及び/又は濃縮経路とすることを特徴とする請求項21に記載のイオン移動度の分析方法。
  25. 前記第1移動/分析領域、第2移動/分析領域、及び第3接続領域の直流電場を制御することで、前記気流に対し垂直な方向に、イオンを前記イオン源から第1移動/分析領域、第3接続領域及び第2移動/分析領域を経由して検出器に到達させることを特徴とする請求項21に記載のイオン移動度の分析方法。
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