JP2019526779A - 銃器用サイレンサー装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、銃器、とりわけライフル銃または他の長銃もしくは短銃用サイレンサー装置ならびに消音方法に関し、上記装置は、弾薬が通過した後に銃身を一時的に密閉し、かつ発砲時に燃焼ガスおよび音波が銃身の口部に向かって通過するのを防止するために、銃器の銃身(42)に横方向に取り付けられる、少なくとも1つの閉鎖フラップ(10)を含むフラップ機構(10)と、制御機構(6)を作動させるために、銃器の銃身上に軸方向に配置される可動部分(31)を含む、作動ユニット(31、34、35)であって、可動部分(31)は、弾薬を通過させることができる内部ボア孔を軸方向に備え、制御機構(6)は、銃身に装着したピボット(7)に回動可能に取り付けられる少なくとも1つの振幅レバーアーム(8)を含み、振幅レバーアーム(8)はそれぞれ、閉鎖フラップ(10)に連結されており、可動作動ユニット(31、34、35)は制御機構(6)と協働して、フラップ機構(10)によって、弾薬が銃身(42)の口部に向かって通過できる開放位置と、弾薬の通過後に燃焼ガスおよび音波が通過するのを防止する閉鎖位置との間において、上記少なくとも1つの閉鎖フラップ(10)の横方向移動を可能にしている、作動ユニット(31、34、35)と、燃焼ガスおよび音波を方向転換させ、かつこれらを銃身から排出できるように、閉鎖フラップ機構(10)の上流で銃身上に配置される、少なくとも1つの排出管(11、21)を含む排出ユニット(11、21〜27)とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、銃器、とりわけライフル銃または他の長銃もしくは短銃用のサイレンサー装置、および銃器の消音方法に関する。
第1の態様によれば、本発明は、より具体的には、ライフル銃または他の長銃もしくは短銃などの銃器用サイレンサーに関する。
第2の態様によれば、本発明は、発砲時における銃器、とりわけライフル銃または他の銃器の消音方法を提案する。
第3の態様によれば、本発明は、改良されたサイレンサー装置を含む銃器、とりわけライフル銃を提案する。
先行技術に関しては、騒音抑制器とも呼ばれる従来型のサイレンサーが存在しており、これは銃器、ガス兵器またはエアガンに付加することができ、また騒音を機械的に低減することを目的としている。
一例として、特許文献1では、すべての口径を差し込んだ銃身を有する、クレー射撃または他のレクリエーション活動に使用するライフル銃用の騒音緩和装置を開示している。この銃器用サイレンサーは、銃の銃身に取り付けられる管状容器によって形成され、前記管状容器の後部に環状の減圧室と、スペーサによって保持され、かつ銃弾や詰め物が通過できるオリフィスを備えた一連の内部クロスバッフルとを含む。このサイレンサーは、騒音を減衰させ、これによって騒音公害を低減することを目的としている。
特許文献2および特許文献3では、とりわけ自動式ライフル銃または他の長銃もしくは短銃向けの銃器用サイレンサーに関する、さらに別の例を開示しており、ここでは銃器の銃身にサイレンサーが取り付けられており、このサイレンサーにねじ留めすることによって接続できるマズルブレーキを銃身に固定している。
(先行技術文献)
国際公開第96/03612号パンフレット
国際公開第2011/035111(A1)号パンフレット
国際公開第2014/000805号パンフレット
従来型のサイレンサー
従来型のサイレンサーまたは騒音抑制器は、銃器、ガス兵器またはエアガンに付加され、発砲時に発生する騒音や閃光を低減し、これによって当該兵器の存在をより秘匿できる装置である。
これを実践するために、サイレンサーは一般に、銃身の口部に適合させることができる円筒管の形態をとり、前記管の内部機構は使用する弾薬によって異なるが、弾丸を押し出すために使用されるガス圧を低下させて、これの大気中への放出を可能な限り軽減することができる。
サイレンサーは単に銃身の出口でガスを減速させるだけなので、超音速(15℃の空気中で約340m/sである音速よりも速い速度)で弾丸が通過することによって発生する騒音には何ら影響せず、これは音速を超えることによって、今度はその経路上で爆轟音を発生させる。この現象は、5.56mmなどの初速度の速い口径の場合は特に顕著となる。とりわけ拳銃用のいくつかの薬莢口径に関しては、発砲音を最小限に抑えるために、サイレンサーでの使用を目的として特別に作製された亜音速の弾薬が存在する。
とりわけ、サイレンサーは銃器の砲口爆風を低減するので緩衝装置と言える。この砲口爆風は、耳、鼻、および喉の範囲に耳鼻咽喉科の外傷を生じさせる原因となり、通常の手段(耳栓、ヘルメットなど)ではこれを防御することができない。
なお、音速の値に影響を与える2つの主要な要因は、伝搬媒質の密度およびばね定数(または圧縮率)である。
媒質の密度と圧縮率とが小さいほど、音はより素早く伝搬する。これら2つのパラメータは媒質によって変わる。媒質の圧縮率は空気の圧縮率とほぼ同じであるが、同じ温度および圧力の条件下では、密度がはるかに小さくなるヘリウムでは、音速は空気の場合の約3倍速い。大気圧の気体では、音速は液体の場合よりもはるかに遅くなる。すなわち、その密度ははるかに小さくなるものの、気体の圧縮率は液体の圧縮率よりもほぼ無限に大きくなる(これは多くの場合、非圧縮性と見なされる)。
たとえば、20℃の純水中では音は正確に1,482.343m/sで伝搬し、15℃の空気中では約340m/s、海水中では約1,500m/sで伝搬する。
サイレンサーの有効性は相対的である。すなわち、消音器は砲口爆風と、その結果生じる爆轟音とを抑制し、かつ銃の口部に発生する炎を抑制しながら、その騒音をより拡散させている。騒音抑制器という用語が使用されることがあるが、この種の装置の性能は、採用している消音器の種類と、使用中の銃とによって大きく異なる。発砲が聞こえる距離が短いほど、それを銃器からの発砲として特定するのが難しくなり、また騒音に歪みが生じ、かつ可視炎も確認されないために、その位置を特定するのが難しくなる。アサルトライフルの場合、騒音の大きさは25dB(デシベル)〜35dB(デシベル)のオーダーで減少し、これはすなわち、150dBではなく115dB〜125dB(空気ドリルに匹敵する)となる。従来型のサイレンサーは、異なる形態で提供され、かつ異なる技術を利用してはいるものの、すべてがある程度類似している。これらは一般に、バヨネットシステムまたはねじのいずれかによって、銃身の端部に固定されるスリーブによって構成されている。
かなりの大きさを有するこれらのスリーブは、それらの内部に複数のガス膨張室を含み、これによって種々の成功度で爆轟音を減衰させることが可能となっている。弾丸、ガス、および残留音波は口部を介して放出される。
これらの欠点としては、かなりの重量(数百グラムであるか、場合によっては1キロを超える)、大きな寸法、銃としての不均衡性(銃口の脱落)、および二連式銃での使用不可能性が挙げられるが、その大部分は弾薬の発射に関するものである。
また、弾丸が通過する、サイレンサーの種々の構成要素を隔てている孔の直径は口径よりもはるかに大きいため、これによってガスの一部が弾丸の前方に逸出し得、このために弾丸の精度の妨げとなって、その速度を約4m/s〜6m/s減速させてしまう。
従来型のサイレンサーは高価であり、維持が難しく(清掃のために完全に分解して、一部分ずつ処置しなければならない)、またいくつかのライフルモデルに関しては、その寿命が800ショットよりも短くなっている。
弾丸が種々のバッフルを通過するとき、そこで背後にあるガスがセル内で膨張することが可能になり、このために音波の大きさを低減する。
この種のサイレンサーの有効性は2つの要因に依存しており、これらはすなわち、サイレンサーの寸法(寸法が大きいほど、減衰度が高くなる)、およびこれを燃焼室から隔てる距離(距離が長いほど、有効性が高まる)である。サイレンサー自体は銃身の端部に位置しているので、したがって前記銃身の長さが長いほど、サイレンサーの効果はより高まる。また、サイレンサーが大幅に大型化されたものでない限り、銃身が非常に短い銃でサイレンサーを使用しても、実質的には何ら効果がない。
この種のサイレンサーでは、騒音の低減度は室(セル)の大きさに依存している。銃器の爆轟によって通常発生する騒音は、約120dB〜170dBである。そのため、突発的な騒音を聞いたり、過度の周囲騒音(100dBを超える)へ長時間さらされたりすることは、その人物の聴覚に一時的または恒久的な変化を引き起こす恐れがある。
加えて、とりわけある従来型のサイレンサー、または銃器発砲時の騒音を低減するのに十分な効果を持たない(その結果として、いくつかの問題が発生する)サイレンサーに関しては、実装上の問題も生じている。
したがって、先行技術において直面している上記の欠点を克服することを、最大限可能にするシステムが必要であることは明らかである。
本発明の目的は、銃器、とりわけライフル銃または他の長銃もしくは短銃用の改良されたサイレンサー装置を提供することである。
騒音抑制器とも呼ばれる従来型のサイレンサーにおいて、騒音を機械的に低減することを試みているのに対し、本発明の目的は、したがって発砲時に発生する騒音を自然に減衰させることによって当該騒音を除去し、かつ完全に防止し、結果としてその存在を大幅に秘匿できるようにする装置を提案することである。
したがって、本装置の目的は、銃器の弾薬によって発生する音波(騒音)を抑制することである。
本発明によれば、この目的は、本銃器用サイレンサー装置が請求項1の特徴部分の特徴を有することによって達成される。
このため、より具体的には、本発明によれば、この目的は前述のサイレンサー装置が以下を備えることによって達成され、前記装置は、
−弾薬が通過した後に銃身を一時的に密閉し、かつ発砲時に燃焼ガスおよび音波が前記銃身の口部に向かって通過するのを防止するために、銃器の前記銃身(42)の軸を挟んで取り付けられる、少なくとも1つの閉鎖フラップ(10)を含むフラップ機構(10)と、
−制御機構(6)を作動させるために、前記銃器の前記銃身上に軸方向に配置される可動部分(31)を含む、作動ユニット(31、34、35)であって、前記軸方向可動部分(31)は、弾薬を通過させるのに適した内部ボアを有しており、
−前記制御機構(6)は、前記銃身に装着したピボット(7)に回動可能に取り付けられる少なくとも1つの振幅レバーアーム(8)を含み、前記振幅レバーアーム(8)はそれぞれ、別個の閉鎖フラップ(10)に連結されており、
−前記可動作動ユニット(31、34、35)は前記制御機構(6)と係合して、前記フラップ機構(10)によって、弾薬が前記銃身(42)の口部に向かって通過できる開放位置と、前記弾薬の通過後に前記燃焼ガスおよび前記音波が通過するのを防止する閉鎖位置との間において、前記少なくとも1つの閉鎖フラップ(10)の横方向移動を可能にしている、作動ユニット(31、34、35)と、
−前記燃焼ガスおよび前記音波を方向転換させ、かつこれらを前記銃身から排出できるように、前記閉鎖フラップ機構(10)の上流で前記銃身上に配置される、少なくとも1つの排出管(11、21)を含む排出ユニット(11、21〜27)とを備える。
したがって、この目的を達成するために、弾丸が通過した直後に閉鎖フラップ機構を使用して銃身を一時的に密閉し、燃焼ガスおよび音波を、それらの最終処理のために膨張空間に向かって方向転換させている。
好ましくは、本発明の一実施形態では、作動ユニットは銃身において可動部分(31)を含み、前記部分は、弾丸がフラップを完全に通過するとすぐに前記弾丸によって作動され、制御リングに接続されたロッドによって延長される。
本発明によれば、システム全体の動力を確実に得るために、銃身のごく一部を可動式にしている。この部分を端部または中間部とすることができる。
好ましくは、弾丸が可動部分(31)を通過すると、前記部分は銃身内のガスの圧力によって、銃身の下流部分(38)において軸方向前方に押圧される。この可動部分(31)の軸方向移動により、振幅レバーアーム(8)を閉鎖フラップ機構(10)へと連結させることでフラップが閉鎖する。原則として、直接本装置を内蔵して製造された銃器では、この可動部分は少なくとも長銃の中間部に設けられることになる。
可動部分が中間部である場合、これをフラップ座部から延出している銃身の部分と、銃身の端部とに接合している。
銃身の内部(弾丸が移動する部分)は、完全に位置合わせされる3つの部分に分解することができる。
好ましくは、可動部分は被覆動作部分と被覆部分とを有する。可動部分は、その被覆動作部分において銃身を被覆し、その被覆部分において銃身の端部によって被覆されている。フラップの座部を通過する銃身の部分の長さは、原則として弾丸の長さに等しい固定長さとなっている。
可動部分はその被覆部分では、フラップから延出する部分を再形成し、次いで被覆される。フラップの座部に取り付けられている銃身の端部は、可動部分を完全に収容する。銃身の端部を非常に短くすることができる。
可動部分が端部である場合、前記端部は銃身の口部を形成している。これはBB銃およびチョークの構成と同じである。BB銃の場合、可動部分は円筒形で、比較的短いものであることが好ましいが、ショットガンの場合、可動部分は従来型のチョークの形状、パターンおよび長さを有するのが好ましい。
制御機構は、好ましくは銃身上を滑動できるガイドおよび伝達リングを含み、前記リングは可動部分のロッドと協働して、その動きをレバーアームに伝達するようにしている。
好ましくは、銃身の軸を挟んで位置する座部に閉鎖フラップ(複数可)を配置し、これらを所定の長さに設定し、2つの閉鎖フラップを設けている場合は、銃身の軸に沿ってこれらを互いからわずかにずらし、これによって閉鎖フラップが互いに接触することなく、閉鎖位置で互いに部分的に重なり合うようにしている。
本発明の一実施形態では、各フラップは、振幅レバーアームの回動運動を伝達し、かつ銃身の軸に対して横方向にフラップを作動させるように、振幅レバーの端部を収容するための開口部を含む。
ガイドリングは好ましくは、ピボットで回動するレバーアームの作動とフラップの閉鎖とを可能にするために、フラップに指向している傾斜縁面を有する2つのくさび形状支持部をさらに備える。
本発明の一実施形態では、制御機構は、ガスの圧力低下時にガイドリングがその始動位置に戻ることができるように、前記ガイドリングと関連付けられる第1の戻しばねを含む。
本発明の好ましい実施形態では、排出ユニットは、前記少なくとも1つの排出管によって送られるガスを収容するために、前記少なくとも1つの排出管に接続される膨張空間をさらに備え、膨張空間は、膨張空間から燃焼ガスを排出するための排出口を含む。
膨張空間は、好ましくは排出口を密閉できるフラップに接続される内管を備え、前記管がひとたびその停止位置まで押圧され、これによって排出口を密閉すると、内管に形成される開口部を通って膨張空間内へとガスが進入し、また、圧力が低下すると、内管は戻しばねによってその始動位置に戻り、その結果、排出口を介して膨張空間から燃焼ガスが排出され得、その際の音波は自然に減衰している。
本発明の好ましい実施形態では、実質的に円筒形の作動ユニットの可動部分は、閉鎖フラップの座部を通過する銃身の部分と、銃身の端部とを接合しており、かつ肩部によって隔離された被覆動作部分と被覆部分とを含み、円筒形の被覆動作部分は、フラップの座部を通過する銃身の部分を被覆することができ、円筒形の被覆部分については、銃身の端部によってこれを被覆することができる。
好ましくは、銃身の端部は、可動部分の被覆動作部分を収容できる第1の円筒形部分と、可動部分の被覆部分を収容できる、より直径の小さい第2の円筒形部分とを含むレセプタクルを備え、端部の第1の円筒形部分と第2の円筒形部分とは肩部によって隔離されている。
好ましくは、端部の第1の円筒形部分は、可動部分が軸方向に移動できるように、可動部分の円筒形の被覆動作部分より長くなっており、端部の第2の円筒形部分における長さは、可動部分の円筒形の被覆部分の長さと実質的に同じである。
好ましくは、可動部分の被覆動作部分は、座部を通過する銃身の部分の外径に対応する内径を有し、かつ端部の第1の円筒形部分の内径に対応する外径を有する。
本発明のさらに別の好ましい実施形態では、実質的に円筒形の作動ユニットの可動部分は銃身の端部を形成し、かつ肩部によって隔離された被覆動作部分と端部とを含み、可動部分の円筒形の被覆動作部分は、閉鎖フラップの座部を通過する銃身の部分を被覆することができ、端部は銃身の口部を形成している。
好ましくは、可動部分の被覆動作部分は、フラップの座部を通過する銃身の円筒形部分を収容することができ、かつ可動部分を軸方向に移動させることができる円筒形部分を含むレセプタクルを備え、銃身の円筒形部分の長さは、可動部分の円筒形の被覆動作部分の長さと実質的に同じである。
好ましくは、可動部分の被覆動作部分は、フラップの座部を通過する銃身の部分の外径に対応する内径を有する。
ショットガンの場合、好ましくは銃身の端部の可動部分は、銃身の口部の方向に内径が減少するチョークを形成し、円筒形の被覆動作部分は銃身を被覆し、端部は、その最大直径が銃身の内径に等しく、かつ銃身の出口領域に向かって狭くなっていく直径を有する内側円錐部分を含む。
本発明の別の実施形態(図示せず)では、第1のフラップ対(または単一のフラップ)から独立している第2のフラップ対を薬室の出口に配置し、またこれらを自動火器または半自動火器に配置することができ、当該火器の別個の排出装置または再装填装置によって機械的に作動されるこれらのフラップは、薬莢を射出したときに、燃焼ガス、音波および閃光がオープンブリーチ(開放銃尾)を介して放出されるのを防止する働きをする。自動火器または半自動火器用の第2のフラップ対を使用するこの変形形態は、サイレンサーに依存することなく、銃に簡単な改造を施すことで単独で使用することができ、一方で、少なくとも銃身の交換または改造が必要となる。
本発明の別の実施形態では、銃器、とりわけライフル銃または他の長銃もしくは短銃用本サイレンサー装置は、
弾丸が通過した後に銃身を一時的に密閉し、かつ発砲時に燃焼ガスおよび音波が前記銃身の口部に向かって通過するのを防止するために、前記銃器の前記銃身の軸を挟んで取り付けられる、少なくとも1つの閉鎖フラップと、
前記弾丸が通過することによって前記制御機構を作動させるために、前記閉鎖フラップの下流において前記銃身の可動部分を含む、作動ユニットであって、
前記制御機構は、前記銃身に装着したピボットに回動可能に取り付けられる、少なくとも1つの振幅レバーアームを含み、前記振幅レバーアームは前記閉鎖フラップに連結されており、
前記作動ユニットは前記制御機構と係合して、前記フラップによって、弾薬が前記銃身の口部に向かって通過できる開放位置と、前記弾薬の通過後に前記燃焼ガスおよび前記音波が通過するのを防止する閉鎖位置との間において、前記閉鎖フラップの横方向移動を可能にしている、作動ユニットと、
前記燃焼ガスおよび前記音波を方向転換させ、かつこれらを前記銃身から排出できるように、前記閉鎖フラップの上流で前記銃身上に配置される、少なくとも1つの排出管を含む排出ユニットとを備える。
別の態様によれば、本発明は、銃器の銃身が、前記ピボットによって形成される固定システムと、銃身の軸を挟んで配置される座部であって、前記座部は、前記閉鎖フラップ機構を収容し、これによって本サイレンサー装置を銃身に取り外し可能に固定している、座部とを備える前述の種類のサイレンサー装置を備える、長銃または短銃、とりわけライフル銃を提案する。
このため、さらに別の態様によれば、本発明は、発砲時における銃器、とりわけライフル銃または他の銃器の消音方法を提案しており、前記方法は、
−銃器の銃身の軸を挟んで取り付けられる、少なくとも1つの閉鎖フラップによって、弾丸が通過した後に銃身を一時的に密閉し、かつ発砲時に燃焼ガスおよび音波が前記銃身の口部に向かって通過するのを防止するステップと、
−前記銃身の可動部分において前記弾丸が通過する動作によって、制御機構を作動させるステップであって、
−前記制御機構は、前記銃身に装着したピボットに回動可能に取り付けられる、少なくとも1つの振幅レバーアームを含み、前記振幅レバーアームはそれぞれ、別個の閉鎖フラップに連結されている、ステップと、
−前記フラップによって、弾丸が前記銃身の口部に向かって通過できる開放位置と、前記弾丸の通過後に前記燃焼ガスおよび前記音波が通過するのを防止する閉鎖位置との間において、前記閉鎖フラップの横方向移動を前記作動ユニットおよび前記制御機構によって生じさせるステップと、
−前記銃身上に、かつ前記閉鎖フラップの上流に配置される少なくとも1つの排出管を含む排出ユニットによって、前記燃焼ガスおよび前記音波を方向転換させ、かつこれらを前記銃身から排出できるようにするステップとを含む。
したがって、この目的を達成するために、弾丸が通過した直後に1または複数の閉鎖フラップを使用して銃身を一時的に密閉し、燃焼ガスおよび音波を、それらの最終処理のために膨張空間に向かって方向転換させている。
発砲時の音波
原理上、発砲によって発生する音波は3つある。そのうちの2つは銃身内で発生し、3つ目は銃身の外側で発生する。
銃身の内側で発生する第1の音波は、爆発性の炸薬が燃焼することによって発生したものである。第2の音波は、弾丸が音速を超えるときに発生する有名な「バンという音」であり、これは弾薬の約96%に当てはまる。この「バンという音」が銃身の内側で発生しているかどうかは定かではないが、そう仮定され、それでもこれが、銃身の外側では決して発生しないということは確実に言える。人間の耳には、これら2つの音波は単一の騒音として感知される。第3の音波は、弾丸が銃身から射出されることで発生し、これは空中でむちを振るような音に類似している。前記第3の音波は72dB〜80dBの大きさを有し、決してこれを制御することはできない。
火薬の燃焼により、2500℃〜3000℃の瞬間熱と、2グラム〜2.5グラムのガスとが放出され、このガスは、非圧縮で約1.12m3の量を呈する。
燃焼およびバンという音によって発生する音波は、約1500m/s〜1800m/s(瞬間速度)で(この温度で)移動し、その一方で、弾丸は依然として加速段階にあり、約60cmの距離を移動した後にのみ、その最高速度に到達する。
本発明によれば、音波は3つの興味深い特性を有しており、第1の特性は、障害物に接近すると跳ね返ること(エコー現象)であり、第2の特性は、真空では伝搬しないことであり、第3の特性であり、かつ本発明のサイレンサー装置にとって最も興味深い点は、その寿命が短いということである。したがって、音波を保存することは、いかなる方法をもってしても不可能であり、すなわちこれの伝搬を防止することによって消失することになる。
音波は弾丸に追従しない。発砲時に、音波はブリーチの後部まで跳ね返り、一方で、そこから音波が弾丸に向かって返される。弾丸が銃身の口部から射出されるまで、音波はこれら2つの障害物間において可変速度で延々と行き来し、この速度は、音波が通過する媒質の温度と、これを伝達するガスの温度とに依存している。次いで音波は、銃身の出口で空気中に伝搬する。
騒音抑制器とも呼ばれる前述の種類の従来型サイレンサーにおいて、騒音を機械的に低減することを試みているのに対し、本発明のサイレンサーは、音をごく短時間銃身内に留めることにより、騒音を完全かつ自然に減衰させることができ、かつこれを完全に除去することに成功している。
加えて、本発明の銃器用サイレンサー装置は、重量(総量約50g)、製造コスト、および有効性の点で有利である。本発明によれば、銃身内で発生する音波は完全に消去され、これはなぜなら、フラップ(複数可)の後方に音波が保持されるためである。
このようにして、銃身の外側で生じた音波によって発生する騒音のみが残留する。
実際、本発明の銃器用サイレンサー装置は音波を自然に減衰させ、とりわけガスによって発生する圧力に対処している。排出管によって逃げがもたらされなければ、ガスは銃身内で圧縮されたままであり、フラップ(複数可)は依然として閉鎖されている。ガスは何ら危険を及ぼさずに、ライフル銃の開口部でのみ膨張し得るが、多少の不利益は伴う。
本発明によれば、1つまたは2つの排出管によって、銃身の内部容積を増加させることが好ましいと考えられている。このように容積を付加することにより、ガスの圧力を低下させ、フラップ(複数可)が戻しばねのシステムによって開放されることを可能にし、またガスが順方向に、かつ銃身に配置されるフラップと同様の大きさのフラップによって一時的に密閉される排出管の端部を介して、自然かつ同時に逸出できるようにしている。また、銃身内のガスの圧力低下は、前記ガスの急速冷却によってももたらされる。
本発明のさらなる特徴および利点は、以下の詳細な説明を読解することにより明らかとなる。また、本発明に対するより明確な理解をもたらすために、いくつかの好ましい実施形態を以下に一例として、とりわけ添付の図面を参照しながら記載するものとする。
本発明の一実施形態における、銃器用サイレンサー装置を示す。 図1に示す装置の断面を表す部分側面図である。 組立て前の、図1に示す装置の側面図である。 図1に示す装置の部分38を表す部分側面図である。 図1に示す装置の部分38の断面を表す部分側面図である。 図1に示す装置の部分側面図である。 図1に示す装置の部分側面図である。 本発明の別の実施形態における、銃器用サイレンサー装置を示す。 図8に示す装置の断面を表す部分側面図である。 図8に示す装置の断面を表す部分側面図である。 本発明の別の実施形態における、銃器用サイレンサー装置を示す。 図11に示す装置の部分側面図である。 本発明の一実施形態における、銃器用サイレンサー装置の排出ユニットを表す側面図である。
特定の実施形態に基づいて、また図面を参照しながら本発明について記載しているが、本発明はこれらに限定されない。記載している図面または図は単に概略的なものであり、限定するものではない。
図1は、本発明の一実施形態における、銃器用サイレンサー装置を示す。
図1に示す好ましい実施形態によれば、弾丸が通過した後に銃身を一時的に密閉し、かつ発砲時に燃焼ガスおよび音波が銃身(42)の口部に向かって通過するのを防止するために、銃器の銃身の軸を挟んで2つの閉鎖フラップ(10)を取り付けている。
銃身の軸を挟んで位置する座部(37)に閉鎖フラップ(10)を配置し、これらを所定の長さに設定し、かつ銃身の軸に沿って、これらを互いからわずかにずらし、これによって閉鎖フラップが互いに接触することなく、閉鎖位置で互いに部分的に重なり合うようにしている。
制御機構(6)は、フラップ(10)によって、弾丸が銃身の口部に向かって通過できる開放位置と、弾丸の通過後に、燃焼ガスおよび音波が通過するのを防止する閉鎖位置との間において、2つの閉鎖フラップ(10)の横方向移動を可能にするために、ピボット(7)に取り付けられる2つの振幅レバーアーム(8)を含む。
排出ユニット(11)は、燃焼ガスおよび音波を方向転換させ、かつこれらを銃身(42)から排出できるように、閉鎖フラップ(10)の上流に配置される2つの排出管(11)を含む。
制御機構(6)をフラップ(10)の上流に配置している。
制御機構(6)は、フラップ(10)を閉鎖する振幅レバーアーム(8)を作動させ、これによって管(11)を介してガスが排出されるようにしている。好ましくは、銃身(42)の軸を挟んで閉鎖フラップ(10)(およびそれらの座部37)を配置し、これらを所定の長さに設定し、かつ銃身の軸に沿って、これらを互いからわずかにずらし、これによって閉鎖フラップが互いに接触することなく、閉鎖位置で互いに部分的に重なり合うようにしている。
有利には、各フラップ(10)は振幅レバーアーム(8)の回動運動を伝達し、かつ銃身(42)の軸に対して横方向にフラップ(10)を作動させるように、振幅レバー(8)の端部を収容するための開口部を含む。作動機構の構成要素(6)は、銃身(42)の軸とほぼ平行な方向に移動する。
好ましくは、制御機構(6)は、銃身上を滑動することができ、かつその動きをレバーアーム(8)に伝達するように銃身の可動部分(31)のロッドに接続されるガイドリング(6)を含む。
有利には、たとえば図1から図2に示すように、ガイドリング(6)は、銃身(42)の軸に対して横方向に配置された2つの支持部を含み、これらはそれぞれ、レバーアーム(8)の一方の端部を収容するための細長い開口部を形成しており、かつピボット(7)で回動するレバーアーム(8)の作動を可能にしてフラップ(10)を開閉できるように、フラップ(10)に指向された傾斜縁の(直線または曲線)ガイド面を含む。
あるいは、図示していない実施形態では、ガイドリング(6)は、銃身(42)の軸に対して横方向に配置され、かつピボット(7)で回動するレバーアーム(8)の作動を可能にしてフラップ(10)を開閉できるように、フラップ(10)に指向された傾斜縁(直線または曲線)面を有する2つのくさび形状支持部を含む。
銃身(31)の可動部分を弾丸が通過することによって前記部分が前方に押圧され、このためにロッドによってリング(6)が引っ張られてこれにその動きを伝達し、これにより、このリングがピボット(7)上のレバーアーム(8)を作動させることができるようになり、その結果フラップ(10)が閉鎖され、したがって排出管(11)に向かってガスがその方向を変えることになる。
機構全体を標準用途のカバーで保護して、銃器での使用時に発生する損傷を防止することができるが、しかしながら、これは対象の銃とその構成要素とに依存する。カバーは正しく機能させるために必須ではないため、これ以上詳細には記載しないものとする。
ひとたび弾丸が通過すると、2つのフラップ(10)は銃身を閉鎖し、これによって音波およびガスを膨張空間に向かって方向転換させる。自動または半自動火器の場合、最初から第2のフラップ対を使用して銃身を閉鎖することができる。制御リング(6)は可動式であり、かつロッドによって制御リング(6)に接続されている銃身の小さな部分(31)において、フラップの後方で弾丸が通過することによって作動される。銃身のこの部分(31)(銃身と同じ口径の)は、弾丸の本体の長さに等しい距離をもって(いずれかの想定される先端部分を除く)、フラップ(10)の後方に位置している。この部分(31)は可動式であるため約0.5mm移動し、かつ弾丸の通過直後にフラップ(10)を閉鎖する働きをする。振幅レバーの比率は銃器の口径によって異なり、最大値は単一の銃身または差し込み式12口径の場合は10、並列式(横方向の)12口径の場合は20となり、これは、この銃器の場合、単一のフラップ(10)を設ける必要があるためである。部分(31、6、8および10)は、戻しばね(32)によって通常位置に戻っている。
図2に示すように、制御機構(6)は伝達ロッドを含み、可動部分(31)は制御リング(6)を作動させるための連結アセンブリ(34〜36)を含む。連結アセンブリ(34〜36)は連結ねじ(35)によって可動部分(31)に固定され、かつボルトおよびナット(36)によって伝達ロッドに装着される連結アーム(34)を備える。
図1に示す本装置の部分側面図である図6および図7にさらに詳細に示しているように、伝達ロッドに形成された細長い開口部により、連結アーム(34)および可動部分(31)に対するロッドの位置を、ナット(36)を締め付けることで軸方向調整することが可能となっている。
伝達ロッドを、弾丸の方向を規定している銃身の軸とほぼ平行な方向に配置している。弾丸が所定の点を通過すると、可動部分(31)は軸方向に作動され、連結アセンブリ(34〜36)と伝達ロッドとに連結されることによって制御機構(6)にその動きを伝達できるようになる。
銃身に装着するために、アンカー(33)上に配置される戻しばね(32)に対して、ロッドを有する制御機構(6)を接続している。部分(31)への軸方向力が低下すると、ロッドおよび制御機構(6)は、戻しばね(32)の働きでそれらの始動位置に戻る。
具体的な詳細
本バージョンでは、本装置を製造時に銃に内蔵するか、または既存の銃身(複数可)を拡張する形式で、あるいはこれを縮小した後に既存の銃身(複数可)を拡張する形式で、既存の銃に付加することができる。こうした付加をねじ留め、はんだ付け、入れ子配置、または他の任意の手段によって実行する。
1.銃に本装置を内蔵する場合:
本装置を銃に内蔵する場合、図1から図3に示すように、部分(31)は銃身の拡張部として可動式であり、その始動位置は弾丸の本体の長さに相当する正確な距離を置いてフラップ(10)の後方にある。前記部分を通過するとき、弾丸はそこに軸方向の動きを付与し、これによって本装置全体が作動されて、フラップ(10)が完全かつ直ちに閉鎖する。したがって、ガスおよび音波は、処理されるために排出管(11)を介して方向転換することになる。弾丸は銃の部分(38)、すなわち銃身の拡張部において、その進路を進み続ける。
弾丸によって部分(31)に生じる軸方向力は本装置が必要とする程度をはるかに上回っているので、原理上銃身と同じ口径である前記部分(31)の直径を慎重に拡大していくことによって、または部分(38)に再突入する前記部分(31)の直線部の周りにばね(図示せず)を付加することによって、あるいはその両方によって、前記力を低下させることができる。
なお、部分(31)は、これを収容する部分(38)の端部とは接触していない。
図3に示すように、可動部分(31)は銃身の中央にある。この可動部分(31)を、フラップ(10)の座部(37)から延出している銃身(42)の部分と、銃身の端部(38)とに接合している。この可動部分(31)は円筒形であり、弾丸が通過できる内部ボアを備える。弾丸が移動する銃身の内部は3つの部分(42、31、38)に分解することができ、これらを完全に位置合わせしなければならない。
円筒形の可動部分(31)は、肩部によって隔離された被覆動作部分と被覆部分とを含む。
可動部分(31)は、その円筒形の被覆動作部分において銃身(42)を被覆し、かつその円筒形の被覆部分において銃身の端部(38)によって被覆されている。
フラップ(10)の座部(37)を通過する銃身(42)の部分の長さは、この種類の銃で使用する弾丸の長さに等しい固定長さとなっている。部分(31)の前記部分が被覆動作を行うのではなく被覆されることになっている場合、前記部分はここで部分(42)の内側に後退し、これによってフラップ(10)が正しく閉鎖されるのを妨げる可能性がある。
その被覆部分において、部分(31)はフラップ(10)から延出する部分(42)を再形成し、次いで被覆される。フラップ(10)の座部(37)に取り付けられている部分(38)は、部分(31)全体を(図2および図5)収容することになる。
図2および図5に示すように、銃身の端部(38)は、可動部分(31)の被覆動作部分を収容するための第1の円筒形部分と、可動部分(31)の被覆部分を収容するための、より直径の小さい第2の円筒形部分とを含むレセプタクルを備える。端部(38)の第1の円筒形部分と第2の円筒形部分とは、肩部によって隔離されている。
端部(38)の第1の円筒形部分は、可動部分(31)が軸方向に移動できるように、可動部分(31)の円筒形の被覆動作部分より長くなっている。端部(38)の第2の円筒形部分における長さは、可動部分(31)の円筒形の被覆部分の長さと同じである。銃身の端部(38)を非常に短くすることができる。
可動部分(31)の被覆動作部分は、座部(37)を通過する銃身(42)の部分の外径に対応する内径を有し、かつ端部(38)の第1の円筒形部分の内径に対応する外径を有する。
可動部分(31)の被覆部分は、座部(37)を通過する銃身(42)の部分の内径に対応する内径を有し、かつ端部(38)の第2の円筒形部分の内径に対応する外径を有する。
図3に示すように、具体的には本装置(31、37、38)がその製造時に銃に内蔵されるように、組立てを実行することができる。
フラップ(10)の座部(37)を銃の部分38、すなわち銃身の拡張部に固定している。可動部分(31)の直線部を座部(37)と部分38との間に挿入している。連結アーム(34)と部分(35)とを、組立て後に部分31に付加している。
図4および図5に示すように、図1に示す本装置の部分(38)は銃身の端部(38)を形成しており、フラップ(10)の座部(37)上で組立てを行い、かつ可動部分(31)を収容することを意図した部分を含む。
とりわけ図1から図3に関連して、一例として30口径のブレイザーライフルの場合、銃に内蔵する本装置に推奨されている具体的な寸法を、以下の通りとすることができる。
30口径のブレイザーライフル
−弾丸の直径:7.85mm
−溝の高さでの銃身の内径:7.6mm
−銃身の外径15mm
−弾丸本体の長さ(尖頭部分を除く):20mm
フラップの座部(37)から延出する銃身(42)の部分
−長さ:20mm
−内径7.6mm
−外径:10mm
−可動部分(31)
−全長24mm
被覆動作部分:
−長さ:20mm
−外径:12mm
−内径:10.2mm
被覆部分:
−長さ:4mm
−外径:10.2mm
−内径:7.6mm
部分38
−外径:15mm(無関係な長さ)
−第1の部分の内径:長さ23mmを超えると12.2mm(したがって、部分31は3mmのストロークを有する)
−第2の部分の内径:長さ4mmを超えると10.2mm
−端部の内径:末端まで7.6mm
2.既存の銃に本装置を付加する場合:
既存の銃に本装置を付加する場合には、BB銃の場合とショットガンの場合とを区別する必要がある。
実際、BB銃では銃身の口径はその全長にわたって同じであるが、大部分のショットガンでは銃身はチョークと呼ばれるほど狭くなって終端し、その寸法は所望する性能によって異なっている。
ショットガンでは、薬莢が爆発すると、銃弾の衝撃が一定に分散し、これはその衝撃が起こる距離に比例して拡大していくことがよく知られている。この分散は、チョークとして知られているものを使用することによって、影響を受ける可能性がある。具体的には、ライフル銃の銃身に様々な種類のチョークまたはスロットルを取り付け、これによってその出口直径を減少させて発砲範囲を広げたり、発射する銃弾の噴射を制限したりすることができる。
したがって、一方では銃において適切なチョークを選択できる可能性を保持することが必要であることと、他方では、単一の端部を使用するならば、この端部への軸力が増すこととが明らかとなる。
したがって、BB銃の場合、図8および図9のような構成を使用する。ただしショットガンの場合は、図10の構成を使用する。本バージョンでは、適切なチョークと置き換えることが可能な可動部分(31)を設けている。
ショットガンの場合の代替として挙げられるのは、その外側端部に前述の種類のチョークをねじ留めすることができる(図10)小型部品(38)を使用することであり、これにより絞り部または狭窄部を形成して銃身に取り付けることができ、その出口直径を減少させその結果、発砲範囲を広げたり、発射する投射体の噴射を制限したりすることができる。
図8、図12および図9(分解図)は、銃身の端部に取り付けられた可動部分(31)を示す。弾丸およびチョークの場合についても、これと同じ構成になる。BB銃の場合、部分(31)は円筒形で比較的短いものとなるが、ショットガンの場合、部分(31)は従来型のチョークの形状、構成および長さを有する(図10)。
図8および図9に示すように、可動部分(31)は銃身の端部にある。この可動部分(31)を、フラップ(10)の座部(37)から延出する銃身(42)の部分に取り付けている。この可動部分(31)は円筒形であり、弾丸が通過できる内部ボアを備える。弾丸が移動する銃身の内部は2つの部分(42、31)に分解することができ、これらを完全に位置合わせしなければならない。
円筒形の可動部分(31)は、肩部によって隔離された被覆動作部分と端部とを含む。
可動部分(31)は、その円筒形の被覆動作部分において銃身(42)を被覆し、かつその円筒形の端部において銃身の口部を形成している。
その端部において、部分(31)はフラップ(10)から延出する部分(42)を再形成している。部分(31)を、フラップ(10)から延出する部分(42)に取り付けている(図9)。
図9に示すように、可動部分(31)の被覆動作部分は、銃身の端部(42)の円筒形部分を収容することができ、かつ可動部分(31)を軸方向に移動させることができる円筒形部分を含むレセプタクルを備える。端部(42)の円筒形部分の長さを、可動部分(31)の円筒形の被覆動作部分の長さと同じとすることができる。銃身の端部(38)を非常に短くすることができる。
可動部分(31)の被覆動作部分は、座部(37)を通過する銃身(42)の部分の外径に対応する内径を有する。
とりわけ図8および図9に関連して、一例として30口径のブレイザーライフルの場合、既存の銃に付加する本装置に推奨されている具体的な寸法を、以下の通りとすることができる。
30口径のブレイザーライフル
−弾丸の直径:7.85mm
−溝の高さでの銃身の内径:7.6mm
−銃身の外径15mm
−弾丸本体の長さ(尖頭部分を除く):20mm
フラップの座部(37)から延出する銃身(42)の部分
−長さ:20mm
−内径7.6mm
−外径:10mm
可動部分(31)
−全長24mm
−外径15mm
被覆動作部分:
−長さ:20mm
−内径:10.2mm
端部:
−長さ:4mm
−内径:7.6mm
図10に示すように、可動部分(31)は銃身の端部にあり、とりわけショットガンに使用されるチョークを形成しており、このチョークは銃弾の通路を形成し、この通路は銃身の拡張部へと延在しており、その内径は銃身の口部の方向に減少している。図10に示すように、円筒形の可動部分(31)は、肩部によって隔離された被覆動作部分と端部とを含む。
可動部分(31)は、その円筒形の被覆動作部分において銃身(42)を被覆し、銃身の口部を形成しているその端部において、その最大直径が銃身の内径に等しく、かつ出口領域に向かって狭くなっていく直径を有する円錐部分を含む。
図11に示すように、すべての実施形態において、部分(31)の構成要素(41)と、フラップ(10)の座部(37)に固定されたロッド(39)との間に位置する戻しばね(40)によって、部分(31)の軸方向移動への抵抗力を大きくすることができ、これによって部分(31)が軸方向移動に抵抗して、その始動位置に戻ることが可能となる。図11のバージョンは図8、図12および図9と同様であり、また端部位置にある部分(31)の強化バージョンを示している。
なお、ショットガンの弾丸の長さは詰め物の長さにほぼ相当する。これは、使用される弾薬と薬室の長さとによって異なる。後者の長さは68mm(事実上旧式である)、70mm、76mmおよび82mmである。
薬室が長いほど短い薬莢を使用できることは言うまでもないが、その逆は原理上不可能であり、推奨できない。70mmの弾薬に使用する被覆詰め物の長さは約40mmである。部分6は、適応を目的とした調整機構を供給している。
弾薬の使い方を誤ったり本装置が誤動作したりすると、破損する恐れがある。我々の試験では、厚さ2mmのアルミニウム製フラップを使用した場合に優れた結果が得られた。発砲時にこのアルミニウム製フラップを意図的に閉鎖したままにしたが、何ら影響なく弾丸や投射体でさえもこれを通過した。
図13に示すように、本発明の好ましい実施形態によれば、タイマー(22〜27)を有する膨張空間を、回収ガスを処理し、かつ音波を抑制するための排出管(21)と関連付けている。さらに別の解決策を採用することも可能である。
図13に示す実施形態によれば、膨張空間(27)は排出管(21)に連結され、かつこれらのガスを方向転換させるために、ガスの圧力によって作動する内側バー(23)を備える。膨張空間27は、回収管(21)によって運ばれるガスを収容しており、このガスは、前記バーがひとたびその停止位置まで押圧され、これによって開口部(24)を密閉すると、バー(23)に形成される開口部(22)を通って膨張空間27へと進入する。圧力逃しバルブ(25)を設けている(しかしながら、これを小孔で置き換えることもできる)。圧力が低下すると、バーは戻しばね(26)によってその始動位置に戻り、ガスは排出口(24)を介して排出される。
動作原理および詳細
本明細書に記載の本発明によって提供する装置の最終目的は、弾薬(小銃弾)の発砲によって発生する音波を抑制することである。
弾薬(小銃弾)の発砲によって発生する音波を抑制することを目的としたこのストッパは、一方で弾薬自体の特性(速度、精度など)に影響を及ぼすことなく、適切な処理領域に向かって燃焼ガスおよび音波を方向転換させることによって、銃身の口部を介してこれらが放出されるのを防止している。
原理
a)音波の寿命は短い。
b)音波は、保存できない。
c)音波は、障害物が静止中であるか動作中であるかにかかわらず、前記障害物によって停止される(この場合、跳ね返り、すなわち共鳴が起こる)。
d)音波は、真空中では伝播しない。
発砲時に、2つの音波は原則として銃身内でそれぞれ、
1)燃焼によって発生する爆轟音、
2)音速を超えたときの典型的な「バンという音」によって発生している。
弾丸に続いて音波が発生する。気体媒質における音速は変化する(とりわけ気体の温度に依存して、非常に高い値に達することがある)が、音波は銃身内で弾丸に追従しない。音波の速度が弾丸の速度よりも速い場合は、音波は銃身内で行き来することになる。弾丸の速度は、口径と弾薬の種類とに依存して250m/s〜950m/sの間で変化し得る。
実際の応用
弾丸の最高速度が実際に60cm移動した後に到達したことを認識して、この距離の後方において、ガスを方向転換させるのに適した大きさの開口部が銃身に形成され、次いでこの開口部のちょうど後部において、左側フラップおよび右側フラップ(または下部フラップおよび上部フラップ)を有するトランスバースレールが銃身に組み込まれ、各フラップは、重なり合うことによって銃身の横方向の半分を密閉することを目的としている。これら2つのフラップを、振幅レバーによって作動させている。各フラップのレバー(複数可)を、弾丸が通過することによって作動する制御をもって作動させ、これによって銃身の可動部分を前方に押圧している。
これは、長銃と呼ばれる銃には効果的であり、短銃の場合には、それに応じて本装置の位置を選択することになる。
好ましくは前記機構は、
i)1つのフラップ(固体またはヒンジ式)を有するか、または好ましくは2つの並置型フラップ(2つの部分が互いに重なり合っており、より高速になるので改良された解決策である)を有するか、ダイヤフラム(カメラシャッター型の)を有するか、ブレード、すなわち戻しばねを有する、機械式または油圧式閉鎖バルブと、
ii)弾丸の推力による制御および動的動力のための装置と、
iii)密閉された膨張空間と、
iv)場合によっては、リセット用の自律装置と
からなり、
ディスクバルブ(単一フラップまたは二重フラップ)は、弾丸が通過した直後に銃身を閉鎖し、その後、前記弾丸はフラップの後方で0.5mm〜1mm移動することになり、この距離は、レバーに適用される振幅係数によって自由に選択される。
正常に実施されたテストにおいて、
A)膨張空間におけるガスの中和と、
B)ディスクバルブによる、弾丸通過後の銃身の閉鎖とが結果として得られた。
要約すると、
i)1つの閉鎖フラップ、または接触を回避するために、わずかにずらした2つの軸上に設ける対向する2つの閉鎖フラップと、
ii)ばね戻りを使用する制御装置(弾丸の推力による動的動力)と、
iii)両側に設ける振幅レバー機構と、
iv)ガスを方向転換させるための開口部(複数可)と
を設けることになる。
構成要素の寸法はすべて、銃の口径および弾丸の最大長から、該当する場合は肩部までの尖頭部分を差し引いたものに応じて定義する必要があるが、レバーによって確立される振幅の総係数は、その口径に応じて定義し、残留騒音は、弾丸が空中を飛行することによって生じるものとする。
本発明によれば、本装置の動力は、可動である部分(31)において弾丸が通過することによってのみ、確実に得られるものである(最大1ミリメートルのオーダーの移動)。
すべての銃器では、ガスの圧力を最も有効に利用すべく横方向の気密性が確保されるように、銃身の断面は弾丸の口径よりもわずかに小さいものとなっている。したがって、図面(たとえば図2)において左から右へと移動する弾丸が、その全長にわたってフラップ(10)を通過するとすぐに、この弾丸は銃身(31)の可動部分に進入しながら、そこに軸方向前方への動きを付与する。可動部分(31)は制御リング(6)を作動させ、これもまた左から右へと移動することにより、レバーアーム(8)を介してフラップ(複数可)(10)を閉鎖する。したがって、ガスおよび音波は排出管(複数可)(11)によって向きを変えることになる。部分(31、6、8および10)は、戻しばね(32)の働きで始動位置に戻る。
本発明によれば、図面(図2)に示すように、本装置を、その製造中に銃身に内蔵する(その場合、本装置は銃身の口部から十分上流に配置され、したがって銃身の端部は部分(31)または部分38)の後に付加されるか、または既存の銃を拡張するか、もしくは結果的にこれを縮小した後に、既存の銃の一部を交換する形式で、口部側の銃身の端部に取り付けている(図8)。この付加を、はんだ付け、ねじ留め、バヨネット接続など、いくつかの方法で行うことができる。
また、振幅アームの比率は銃の口径に直接依存しており、8mm(弾丸)の場合は1対4、12口径(投射体)の場合は1対10となり、こうして固定されている。
ガスおよび音波の処理
閉鎖機構は、部分(6)によって作動されるレバーアーム(8)からなり、その形状は変化し得る。
弾丸がひとたびフラップを通過すると、これらはその直後に閉鎖され、ガスは1つまたは2つの排出管へと送られ、タイマーを有する膨張空間へと至る。回収管(21)によって運ばれるガスは、バーがひとたびその停止位置まで押圧され、これによって開口部(24)を密閉すると、前記バー(23)に形成される開口部(22)を通って膨張空間内へと進入する。圧力逃しバルブ(25)を設けている(しかしながら、これを小孔で置き換えることもできる)。圧力が低下すると、バーは戻しばね(26)によってその始動位置に戻り、ガスは排出口を介して排出される。
動作シーケンス
開放フラップを完全かつ十分に通過すると、弾丸は銃身の可動部分(31)を貫通して、これを前方に押圧する。この部分(31)のロッドはリング(6)に接続されているため、リングを前方に引っ張り、その結果、フラップ(10)を閉鎖するピボット(7)上のレバーアーム(8)を作動させ、したがってガスは排出管(11)へと向きを変え、次いで膨張空間(27)内で処理されることになる。
本発明の好ましい実施形態によれば、長銃の場合、以下の点に留意すべきである。
膨張空間が密接に作用することになる排出開口部を、60センチメートルの距離の後方に形成すべきであり、前記開口部は、燃焼ガスを収容するのに適した大きさとなり、またこの膨張空間(27)の形状を任意のものとすることができ、かつこれを任意の材料(固体または弾性)で形成することができ、これを銃の任意の位置に施すことができ(たとえば、銃身の外側方向または下方に)、
これらの開口部のすぐ下流には、銃身の製造中またはこれの改造として内蔵されるフラップ支持部(10)があり、このフラップ装置はリンク機構によって作動する。
本装置全体の動きは、弾丸によって銃身の可動部分(31)に加えられる推力によって制御されている。
振幅係数については、弾丸が通過した直後にフラップが閉鎖して、弾丸が前進できる距離が1ミリメートル未満となるように、口径に応じて計算している。
番号 部品名
6 制御リング
7 ピボット
8 レバーアーム
10フラップ
11 排出管
31 可動部分
32 戻しばね
33 ばねアンカー
34 連結ロッドまたはアーム
35 連結ねじ
36 ボルトおよびナット
37 フラップ座部
38 銃身の端部
39 補強ロッド
40 保持ばね
41 補強アンカー
42 銃身
21 排出分岐部
22 軸の開口部
23 軸およびフラップ
24 排出口
25 圧力逃しバルブ
26 戻しばね
27 膨張空間
最終留意事項
すべての部分、それらの形態およびそれらの位置は、制限なしに変更することができる。回収管または排出管は1つになるまで削減することができ、また必ずしも管状である必要はなく、膨張空間を異なる形状とすることができ、全円リングで示している制御機構6を、円弧状などとすることができる。
本発明は、例示として記載し、且つ図面に示している実施形態に決して限定されるものではない。本発明の範囲から逸脱することなく、詳細、形状および寸法に関する多くの修正をなすことができる。本発明について特定の実施形態を参照しながら説明してきたが、これらは単に例示的なものであり、したがって限定的であると見なすべきではない。特許請求の範囲における参照番号は、その範囲を限定するものではない。

Claims (20)

  1. ライフル銃または他の長銃もしくは短銃などの銃器用サイレンサー装置であって、前記サイレンサー装置は、
    弾薬が通過した後に銃身(42)を一時的に密閉し、かつ発砲時に燃焼ガスおよび音波が前記銃身の口部に向かって通過するのを防止するために、前記銃器の前記銃身の軸を挟んで取り付けられる、少なくとも1つの閉鎖フラップ(10)を含むフラップ機構(10)と、
    制御機構(6)を作動させるために、前記銃器の前記銃身上に軸方向に配置される可動部分(31)を含む、作動ユニット(31、34、35)であって、
    前記軸方向の可動部分(31)は、弾薬を通過させるのに適した内部ボアを有しており、
    前記制御機構(6)は、前記銃身に装着したピボット(7)に回動可能に取り付けられる少なくとも1つの振幅レバーアーム(8)を含み、前記振幅レバーアーム(8)はそれぞれ、別個の閉鎖フラップ(10)に連結されており、
    前記可動作動ユニット(31、34、35)は前記制御機構(6)と係合して、フラップ機構(10)によって、弾薬が前記銃身(42)の口部に向かって通過できる開放位置と、前記弾薬の通過後に燃焼ガスおよび音波が通過するのを防止する閉鎖位置との間において、少なくとも1つの閉鎖フラップ(10)の横方向移動を可能にしている、作動ユニット(31、34、35)と、
    燃焼ガスおよび音波を方向転換させ、かつこれらを前記銃身から排出できるように、前記閉鎖フラップ機構(10)の上流で前記銃身上に配置される、少なくとも1つの排出管(11、21)を含む排出ユニット(11、21〜27)とを備える、
    サイレンサー装置。
  2. 前記作動ユニット(31、34、35)の可動部分(31)は実質的に円筒形(31)であり、これを前記銃身内のレセプタクルに挿入することができ、前記可動部分(31)は、前記弾薬が通過できるように、前記銃身(42)の内径に実質的に等しい直径を有する前記可動部分(31)の内部ボアを形成している、請求項1に記載のサイレンサー装置。
  3. 前記制御機構(6)は伝達ロッドを備え、前記可動部分(31)は、前記制御機構(6)を前記銃身(42)の軸とほぼ平行な方向に作動させるために、前記伝達ロッドに連結された連結アセンブリ(34〜36)を含む、請求項1または2に記載のサイレンサー装置。
  4. 前記制御機構(6)は、前記銃身上を滑動できるガイドおよび伝達リング(6)を含み、前記リング(6)は前記可動部分(31)の前記ロッドと係合して、その動きを前記レバーアーム(8)に伝達するようにしている、請求項1から3のいずれか一項に記載のサイレンサー装置。
  5. 前記フラップ機構(10)は2つの閉鎖フラップ(10)を備え、前記銃身の軸を挟んで位置する座部(37)に前記閉鎖フラップ(10)を配置し、これらを所定の長さに設定し、かつ前記銃身(42)の軸に沿って、これらを互いからわずかにずらし、これによって前記閉鎖フラップ(10)が互いに接触することなく、前記閉鎖位置で互いに部分的に重なり合うようにしている、請求項1から4のいずれか一項に記載のサイレンサー装置。
  6. 前記フラップ機構(10)は2つの閉鎖フラップ(10)を備え、各前記フラップ(10)は、前記振幅レバーアーム(8)の回動運動を伝達し、かつ前記銃身の軸に対して横方向に前記フラップ(10)を作動させるように、前記振幅レバー(8)の端部を収容するための開口部を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載のサイレンサー装置。
  7. 前記フラップ機構(10)は2つの閉鎖フラップ(10)を備え、前記ガイドリング(6)は、前記銃身の軸に対して横方向に配置された2つの支持部をさらに含み、前記支持部はそれぞれ、前記レバーアーム(8)の一方の端部を収容し、かつ前記ピボット(7)で回動する前記レバーアーム(8)の作動を可能にして前記フラップ(10)を開閉できるようにするための、細長い開口部を形成している、請求項1から6のいずれか一項に記載のサイレンサー装置。
  8. 前記制御機構(6)は、ガスの圧力低下時に前記ガイドリングがその始動位置に戻ることができるように、前記ガイドリング(6)と関連付けられる少なくとも1つの第1の戻しばね(32)を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載のサイレンサー装置。
  9. 前記排出ユニット(11、21〜27)は、前記少なくとも1つの排出管(11、21)によって送られるガスを収容するために、前記少なくとも1つの排出管(11、21)に接続される膨張空間(27)をさらに備え、前記膨張空間(27)は、前記膨張空間(27)から前記燃焼ガスおよび前記音波を排出するための排出口(24)を含む、請求項1から8のいずれか一項に記載のサイレンサー装置。
  10. 前記膨張空間(27)は、前記排出口(24)を密閉できるフラップに接続される内管(23)を備え、
    前記管がひとたびその停止位置まで押圧され、これによって前記排出口(24)を密閉すると、前記内管(23)に形成される開口部(22)を通って前記膨張空間(27)内へとガスが進入し、また、圧力が低下すると、前記内管(23)は戻しばね(26)によってその始動位置に戻り、その結果、前記排出口(24)を介して前記膨張空間(27)から前記燃焼ガスおよび前記音波が放出され得る、
    請求項9に記載のサイレンサー装置。
  11. 前記実質的に円筒形の作動ユニット(31、34、35)の前記可動部分(31)は、前記閉鎖フラップ機構(10)の座部(37)を通過する前記銃身(42)の部分と、前記銃身の端部(38)とを接合しており、かつ肩部によって隔離された被覆動作部分と被覆部分とを含み、前記円筒形の被覆動作部分は、前記フラップ機構(10)の前記座部(37)を通過する前記銃身(42)の前記部分を被覆することができ、前記円筒形の被覆部分については、前記銃身の前記端部(38)によってこれを被覆することができる、請求項1から10のいずれか一項に記載のサイレンサー装置。
  12. 前記銃身の前記端部(38)は、前記可動部分(31)の前記被覆動作部分を収容できる第1の円筒形部分と、前記可動部分(31)の前記被覆部分を収容できる、より直径の小さい第2の円筒形部分とを含むレセプタクルを備え、前記端部(38)の前記第1の円筒形部分と前記第2の円筒形部分とは肩部によって隔離されている、請求項11に記載のサイレンサー装置。
  13. 前記端部(38)の前記第1の円筒形部分は、前記可動部分(31)が軸方向に移動できるように、前記可動部分(31)の前記円筒形の被覆動作部分より長くなっており、前記端部(38)の前記第2の円筒形部分における長さは、前記可動部分(31)の前記円筒形の被覆部分の長さと実質的に同じである、請求項12に記載のサイレンサー装置。
  14. 前記可動部分(31)の前記被覆動作部分は、前記座部(37)を通過する前記銃身(42)の前記部分の外径に対応する内径を有し、かつ前記端部(38)の前記第1の円筒形部分の内径に対応する外径を有する、請求項12または13のいずれか一項に記載のサイレンサー装置。
  15. 前記実質的に円筒形の作動ユニット(31、34、35)の前記可動部分(31)は前記銃身の前記端部を形成し、かつ肩部によって隔離された被覆動作部分と端部とを含み、前記可動部分(31)の前記円筒形の被覆動作部分は、前記閉鎖フラップ機構(10)の前記座部(37)を通過する前記銃身(42)の部分を被覆することができ、前記端部は前記銃身の口部を形成している、請求項1からのいずれか一項に記載のサイレンサー装置。
  16. 前記可動部分(31)の前記被覆動作部分は、前記フラップ機構(10)の前記座部(37)を通過する前記銃身(42)の前記円筒形部分を収容することができ、かつ前記可動部分(31)を軸方向に移動させることができる円筒形部分を含むレセプタクルを備え、前記銃身(42)の前記円筒形部分の長さは、前記可動部分(31)の前記円筒形の被覆動作部分の長さと実質的に同じである、請求項15に記載のサイレンサー装置。
  17. 前記可動部分(31)の前記被覆動作部分は、前記フラップ機構(10)の前記座部(37)を通過する前記銃身(42)の前記部分の外径に対応する内径を有する、請求項15または16のいずれか一項に記載のサイレンサー装置。
  18. 前記銃身の前記端部の前記可動部分(31)は、前記銃身の口部の方向に内径が減少するチョークを形成し、前記円筒形の被覆動作部分は前記銃身(42)を被覆し、前記端部は、その最大直径が前記銃身の内径に等しく、かつ前記銃身の出口領域に向かって狭くなっていく直径を有する内側円錐部分を含む、請求項15から17のいずれか一項に記載のサイレンサー装置。
  19. 前記銃器の前記銃身は、前記ピボット(7)によって形成される固定システムと、前記銃身の軸を挟んで配置される座部(37)であって、前記座部は、前記閉鎖フラップ機構(10)を収容し、これによって前記サイレンサー装置を前記銃身に固定している、座部(37)とを備える、請求項1から18のいずれか一項に記載のサイレンサー装置を備える、長銃または短銃、とりわけライフル銃。
  20. 発砲時におけるライフル銃または他の長銃もしくは短銃などの銃器の消音方法であって、前記方法は、
    前記銃器の銃身の軸を挟んで取り付けられる、少なくとも1つの閉鎖フラップ(10)を含む、閉鎖フラップ機構(10)によって、弾薬が通過した後に前記銃身を一時的に密閉し、かつ発砲時に燃焼ガスおよび音波が前記銃身(42)の口部に向かって通過するのを防止するステップと、
    前記銃器の前記銃身上に軸方向に配置される、作動ユニット(31)の可動部分(31)を通過する弾薬の推力によって、前記作動ユニット(31)および制御機構(6)を作動させるステップであって、
    前記軸方向の可動部分(31)は弾薬を通過させることができる内部ボアを有しており、
    前記制御機構(6)は、前記銃身に装着したピボット(7)に回動可能に取り付けられる、少なくとも1つの振幅レバーアーム(8)を含み、前記振幅レバーアーム(8)はそれぞれ、別個の閉鎖フラップ(10)に連結されている、ステップと、
    フラップ機構(10)によって、弾薬が前記銃身(42)の口部に向かって通過できる開放位置と、前記弾薬の通過後に前記燃焼ガスおよび前記音波が通過するのを防止する閉鎖位置との間において、前記少なくとも1つの閉鎖フラップ(10)の横方向移動を前記作動ユニット(31)および前記制御機構(6)によって生じさせるステップと、
    前記銃身(42)上に、かつ前記閉鎖フラップ機構(10)の上流に配置される少なくとも1つの排出管(11、21)を含む排出ユニット(11、21〜27)によって、前記燃焼ガスおよび前記音波を方向転換させ、かつこれらを前記銃身から排出できるようにするステップとを含む、
    銃器の消音方法。
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