JP2019521309A - 銃器用サイレンサー装置 - Google Patents

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アントニオ バーチェリーニ,
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Abstract

本発明は、銃器、とりわけライフル銃または他の長銃もしくは短銃用サイレンサー装置および消音方法に関し、上記装置は、弾薬が通過した後に銃身を一時的に密閉し、かつ発砲時に燃焼ガスおよび音波が銃身の口部に向かって通過するのを防止するために、銃器の銃身の軸を挟んで取り付けられる、少なくとも2つの閉鎖フラップ(10)と、制御機構(6〜9)を作動させるガス取込口(1、3)を形成するために、閉鎖フラップ(10)の上流で銃器の銃身に形成される少なくとも1つの開口部(1、3)を含む、作動ユニット(2、4、5)であって、制御機構(6〜9)は、銃身に装着したピボット(7)に回動可能に取り付けられる、少なくとも2つの振幅レバーアーム(8、12)を含み、振幅レバーアーム(8、12)はそれぞれ、閉鎖フラップ(10)のいずれか1つに連結されており、作動ユニット(2、4、5)は制御機構(6〜9)と係合して、フラップ(10)によって、弾薬が銃身の口部に向かって通過できる開放位置と、弾薬の通過後に、燃焼ガスおよび音波が通過するのを防止する閉鎖位置との間において、閉鎖フラップ(10)の横方向移動を可能にしている、作動ユニット(2、4、5)と、燃焼ガスおよび音波を方向転換させ、かつこれらを銃身から排出できるように、閉鎖フラップ(10)の上流で銃身上に配置される、少なくとも1つの排出管(11、21)を含む排出ユニット(11、21〜27)とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、銃器、とりわけライフル銃または他の長銃もしくは短銃用のサイレンサー装置、および銃器の消音方法に関する。
第1の態様によれば、本発明は、より具体的には、ライフル銃または他の長銃もしくは短銃などの銃器用サイレンサーに関する。
第2の態様によれば、本発明は、発砲時における銃器、とりわけライフル銃または他の銃器の消音方法を提案する。
第3の態様によれば、本発明は、改良されたサイレンサー装置を含む銃器、とりわけライフル銃を提案する。
先行技術に関しては、騒音抑制器とも呼ばれる従来型のサイレンサーが存在しており、これは銃器、ガス兵器またはエアガンに付加することができ、また騒音を機械的に低減することを目的としている。
一例として、特許文献1では、すべての口径を差し込んだ銃身を有する、クレー射撃または他のレクリエーション活動に使用するライフル銃用の騒音緩和装置を開示している。この銃器用サイレンサーは、銃の銃身に取り付けられる管状容器によって形成され、前記管状容器の後部に環状の減圧室と、スペーサによって保持され、かつ銃弾や詰め物が通過できるオリフィスを備えた一連の内部クロスバッフルとを含む。本サイレンサーは、騒音を減衰させ、これによって騒音公害を低減することを目的としている。
特許文献2および特許文献3では、とりわけ自動式ライフル銃または他の長銃もしくは短銃向けの銃器用サイレンサーに関する、さらに別の実施例を開示しており、ここでは銃器の銃身にサイレンサーが取り付けられており、このサイレンサーにねじ留めすることによって接続できるマズルブレーキを銃身に固定している。
国際公開第96/03612号パンフレット 国際公開第2011/035111(A1)号パンフレット 国際公開第2014/000805号パンフレット
従来型のサイレンサー
従来型のサイレンサーまたは騒音抑制器は、銃器、ガス兵器またはエアガンに付加され、発砲時に発生する騒音や閃光を低減し、これによって当該兵器の存在をより秘匿できる装置である。
これを実践するために、サイレンサーは一般に、銃身の口部に適合させることができる円筒管の形態をとり、前記管の内部機構は使用する弾薬に応じて異なるが、弾丸を押し出すために使用されるガス圧を低下させて、これの大気中への放出を可能な限り軽減することができる。
サイレンサーは単に銃身の出口でガスを減速させるだけなので、超音速(音速よりも速い速度であり、15℃の空気中で約340m/sとなる)で弾丸が通過することによって発生する騒音には何ら影響せず、これは音速を超えることによって、今度はその経路上で爆轟音を発生させる。この現象は、5.56mmなどの初速度の速い口径の場合に特に顕著となる。とりわけ拳銃用のいくつかの弾薬口径に関しては、発砲音を最小限に抑えるために、サイレンサーでの使用を目的として特別に作製された亜音速の弾薬が存在する。
とりわけ、サイレンサーは銃器の砲口爆風を低減するので緩衝装置と言える。この砲口爆風は、耳、鼻、および喉の範囲に耳鼻咽喉科の外傷を生じさせる原因となり、通常の手段(耳栓、ヘルメットなど)ではこれを防御することができない。
なお、音速の値に影響を与える2つの主要な要因は、伝搬媒質の密度およびばね定数(または圧縮率)である。
媒質の密度と圧縮率とが小さいほど、音はより素早く伝搬する。これら2つのパラメータは媒質によって変わる。媒質の圧縮率は空気の圧縮率とほぼ同じであるが、同じ温度および圧力の条件下では、密度がはるかに小さくなるヘリウムでは、音速は空気の場合の約3倍速い。大気圧の気体では、音速は液体の場合よりもはるかに遅くなる。すなわち、その密度ははるかに小さくなるものの、気体の圧縮率は液体の圧縮率よりもほぼ無限に大きくなる(これは多くの場合、非圧縮性と見なされる)。たとえば、20℃の純水中では音は正確に1,482.343m/sで伝搬し、15℃の空気中では約340m/s、海水中では約1,500m/sで伝搬する。
サイレンサーの有効性は相対的である。すなわち、消音器は砲口爆風と、その結果生じる爆轟音とを抑制し、かつ銃の口部に発生する炎を抑制しながら、その騒音をより拡散させている。騒音抑制器という用語が使用されることがあるが、この種の装置の性能は、採用している消音器の種類と、使用中の銃とによって大きく異なる。発砲が聞こえる距離が短いほど、それを銃器からの発砲として特定するのが難しくなり、また騒音に歪みが生じ、かつ可視炎も確認されないために、その位置を特定するのが難しくなる 。アサルトライフルの場合、騒音の大きさは25db(デシベル)〜35db(デシベル)のオーダーで減少し、これはすなわち、150dbではなく115db〜125db(空気ドリルに匹敵する)となる。
従来型のサイレンサーは、異なる形態で提供され、かつ異なる技術を利用してはいるものの、すべてがある程度類似している。これらは一般に、バヨネットシステムまたはねじのいずれかによって、銃身の端部に固定されるスリーブによって構成されている。
かなりの大きさを有するこれらのスリーブは、それらの内部に複数のガス膨張室を含み、これによって種々の成功度で爆轟音を減衰させることが可能となっている。弾丸、ガス、および残留音波は口部を介して放出される。
これらの欠点としては、かなりの重量(数百グラムであるか、場合によっては1キロを超える)、大きな寸法、銃としての不均衡性(突端の脱落)、および二連式銃での使用不可能性が挙げられるが、その大部分は弾薬の発射に関するものである。
また、弾丸が通過する、サイレンサーの種々の構成要素を隔てている孔の直径は口径よりもはるかに大きいため、これによってガスの一部が弾丸の前方に逸出し得、このために弾丸の精度の妨げとなって、その速度を約4m/s〜6m/s減速させてしまう。
従来型のサイレンサーは高価であり、維持が難しく(清掃のために完全に分解して、一部分ずつ処置しなければならない)、またいくつかのライフルモデルに関しては、その寿命が800ショットよりも短くなっている。
弾丸が種々のバッフルを通過するとき、そこで背後にあるガスがセル内で膨張し得、このために音波の大きさを低減する。
この種のサイレンサーの有効性は2つの要因に依存しており、これらはすなわち、サイレンサーの寸法(寸法が大きいほど、減衰度が高くなる)、およびこれを燃焼室から隔てる距離(距離が長いほど、有効性が高まる)である。サイレンサー自体は銃身の端部に位置しているので、したがって前記銃身の長さが長いほど、サイレンサーの効果はより高まる。また、サイレンサーが大幅に大型化されたものでない限り、銃身が非常に短い銃でサイレンサーを使用しても、実質的には何ら効果がない。
この種のサイレンサーでは、騒音の低減度は室(セル)の大きさに依存している。銃器の爆轟によって通常発生する騒音は、約120db〜170dbである。そのため、突発的な騒音を聞いたり、過度の周囲騒音(100dbを超える)へ長時間さらされたりすることは、その人物の聴覚に一時的または恒久的な変化を引き起こす恐れがある。
加えて、とりわけある従来型のサイレンサー、または銃器発砲時の騒音を低減するのに十分な効果を持たない(その結果として、いくつかの問題が発生する)サイレンサーに関しては、実装上の問題も生じている。
したがって、先行技術において直面している上記の欠点を克服することを、最大限可能にするシステムが必要であることは明らかである。
本発明の目的は、銃器、とりわけライフル銃または他の長銃もしくは短銃用の改良されたサイレンサー装置を提供することである。
騒音抑制器とも呼ばれる従来型のサイレンサーにおいて、騒音を機械的に低減することを試みているのに対し、本発明の目的は、したがって発砲時に発生する騒音を自然に減衰させることによって、当該騒音を除去し、かつ完全に防止し、その結果として、行動がさらに気付かれにくくなる。
したがって、本装置の目的は、銃器の弾薬によって発生する音波(騒音)を抑制することである。
本発明によれば、この目的は、本銃器用サイレンサー装置が請求項1の特徴部分の特徴を有することによって達成される。
このため、より具体的には、本発明によれば、この目的は前述のサイレンサー装置が以下を備えることによって達成され、前記装置は、
− 弾丸が通過した後に銃身を一時的に密閉し、かつ発砲時に燃焼ガスおよび音波が前記銃身の口部に向かって通過するのを防止するために、銃器の前記銃身の軸を挟んで取り付けられる、少なくとも2つの閉鎖フラップと、
− 制御機構を作動させるガス取込口を形成するために、前記閉鎖フラップの上流で前記銃器の前記銃身に形成される少なくとも1つの開口部を含む、作動ユニットであって、
− 前記制御機構は、前記銃身に装着したピボットに回動可能に取り付けられる、少なくとも2つの振幅レバーアームを含み、前記振幅レバーアームはそれぞれ、前記閉鎖フラップのいずれか1つに連結されており、
− 前記作動ユニットは前記制御機構と係合して、前記フラップによって、弾丸が前記銃身の口部に向かって通過できる開放位置と、前記弾丸の通過後に、前記燃焼ガスおよび前記音波が通過するのを防止する閉鎖位置との間において、前記閉鎖フラップの横方向移動を可能にしている、作動ユニットと、
− 前記燃焼ガスおよび前記音波を方向転換させ、かつこれらを前記銃身から排出できるように、前記閉鎖フラップの上流で前記銃身上に配置される、少なくとも1つの排出管を含む排出ユニットとを備える。
したがって、この目的を達成するために、弾丸が通過した直後に閉鎖フラップを使用して銃身を一時的に密閉し、燃焼ガスおよび音波を、それらの最終処理のために膨張空間に向かって方向転換させている。
本発明の一実施形態では、作動ユニットは、銃身に固定したシリンダ内に配置され、かつロッドによって延長される駆動ピストンを好ましくは含み、銃身内に形成されるガス取込口が、ロッドによって延長されるピストンを、銃身の軸とほぼ平行な方向に移動させる。
制御機構は、銃身上を滑動できるガイドおよび伝達リングを好ましくは含み、リングはピストンのロッドと協働して、その動きをレバーアームに伝達するようにしている。
好ましくは、銃身の軸を挟んで位置する座部に閉鎖フラップを配置し、これらを所定の長さに設定し、かつ銃身の軸に沿って、これらを互いからわずかにずらし、これによって閉鎖フラップが互いに接触することなく、閉鎖位置で互いに部分的に重なり合うようにしている。
本発明の一実施形態では、各フラップは、振幅レバーアームの回動運動を伝達し、かつ銃身の軸に対して横方向にフラップを作動させるように、振幅レバーの端部を収容するための開口部を含む。
ガイドリングは好ましくは、ピボットで回動するレバーアームの作動とフラップの閉鎖とを可能にするために、フラップに指向している傾斜縁面を有する2つのくさび形状支持部をさらに備える。
本発明の一実施形態では、制御機構は、ガスの圧力低下時にガイドリングがその始動位置に戻るように、リングと関連付けられる少なくとも1つの第1の戻しばねと、ガスの圧力低下時に、レバーアームとフラップとがそれらの始動位置に戻るように、レバーアームのそれぞれと関連付けられる少なくとも1つの第2の戻しばねとを含む。制御機構に側方ガイドを付加することによって、レバーアームの戻しばねを除去することができ、これらは後退するときに、レバーアームをそれらの始動位置に戻す。
本発明のさらに別の実施形態では、作動ユニットは、銃身に形成される第1および第2の開口部を備え、第2の開口部はガス取込口よって作動されるクラッチバルブを形成して、ピストンのロッドを制御機構に連結できるようにしている。
本発明のさらに別の実施形態では、作動ユニットは、銃身に固定したシリンダ内に配置され、かつ直接接触によって、制御機構に直接接続されるロッドによって延長される駆動ピストンを含み、銃身に形成されるガス取込口が直接、ロッドによって延長されるピストンを、銃身の軸とほぼ平行な方向に移動させる。
作動ユニットは、ガス取込口内の圧力低下でピストンロッドがその始動位置に戻ることができるように、銃身と、ロッドによって延長される駆動ピストンとの間に挿置される戻しばねを好ましくは含む。
本発明のさらに別の実施形態では、制御機構は、フラップを作動させるための二重の振幅レバーアームと、銃身に固定したピボットに回動可能に取り付けられる2つの第1の振幅レバーアームを作動させる、ガイドリングとを含み、2つの第1の振幅レバーアームはそれぞれ、関連する第2の振幅レバーアームを作動させるために、銃身に固定した別のピボットに回動可能に取り付けられる第2の振幅レバーアームに連結され、2つの振幅レバーアームはそれぞれ、閉鎖フラップのうちの1つに連結されている。
好ましくは、閉鎖フラップの上流または閉鎖フラップの下流のいずれかに、制御機構を配置している。
本発明の好ましい実施形態では、排出ユニットは、前記少なくとも1つの排出管によって送られるガスを収容するために、前記少なくとも1つの排出管に接続される膨張空間をさらに備え、膨張空間は、膨張空間から燃焼ガスを排出するための排出口を含む。
膨張空間は、排出口を密閉できるフラップに接続される内管を好ましくは備え、前記管がひとたびその停止位置まで押圧され、これによって排出口を密閉すると、内管に形成される開口部を通って膨張空間内へとガスが進入し、また、圧力が低下すると、内管は戻しばねによってその始動位置に戻り、その結果、排出口を介して膨張空間から燃焼ガスが排出され得、その際の音波は自然に減衰している。
本発明の別の実施形態(図示せず)では、第1のフラップから独立している第2のフラップ対を薬室の出口に配置し、またこれらを自動火器または半自動火器に配置することができ、当該火器の別個の排出装置または再装填装置によって機械的に作動されるこれらのフラップは、薬莢を射出したときに、燃焼ガス、音波および閃光がオープンブリーチ(開放銃尾)を介して放出されるのを防止する働きをする。自動火器または半自動火器用の第2のフラップ対を使用するこの変形形態は、サイレンサーに依存することなく、銃に簡単な改造を施すことで単独で使用することができ、一方で、少なくとも銃身の交換または改造が必要となる。
本発明の別の実施形態では、銃器、とりわけライフル銃または他の長銃もしくは短銃用本サイレンサー装置は、
弾薬が通過した後に銃身を一時的に密閉し、かつ発砲時に燃焼ガスおよび音波が前記銃身の口部に向かって通過するのを防止するために、前記銃器の前記銃身の軸を挟んで取り付けられる、少なくとも1つの閉鎖フラップと、
制御機構を作動させるガス取込口を形成するために、前記閉鎖フラップの上流で前記銃器の前記銃身に形成される少なくとも1つの開口部を含む、作動ユニットであって、
前記制御機構は、前記銃身に装着したピボットに回動可能に取り付けられる、少なくとも1つの振幅レバーアームを含み、前記振幅レバーアームは前記閉鎖フラップに連結されており、
前記作動ユニットは前記制御機構と係合して、前記フラップによって、弾薬が前記銃身の口部に向かって通過できる開放位置と、前記弾薬の通過後に、前記燃焼ガスおよび前記音波が通過するのを防止する閉鎖位置との間において、前記閉鎖フラップの横方向移動を可能にしている、作動ユニットと、
前記燃焼ガスおよび前記音波を方向転換させ、かつこれらを前記銃身から排出できるように、前記閉鎖フラップの上流で前記銃身上に配置される、少なくとも1つの排出管を含む排出ユニットとを備える。
別の態様によれば、本発明は、銃器の銃身が、前記ピボットによって形成される固定システムと、銃身の軸を挟んで配置される座部であって、前記座部は、前記閉鎖フラップを収容し、これによって本サイレンサー装置を銃身に取り外し可能に固定している、座部とを備える前述の種類のサイレンサー装置を備える、長銃または短銃、とりわけライフル銃を提案する。
このため、さらに別の態様によれば、本発明は、発砲時における銃器、とりわけライフル銃または他の銃器の消音方法を提案しており、前記方法は、
− 銃器の銃身の軸を挟んで取り付けられる、少なくとも2つの閉鎖フラップによって、弾丸が通過した後に銃身を一時的に密閉し、かつ発砲時に燃焼ガスおよび音波が前記銃身の口部に向かって通過するのを防止するステップと、
− 前記閉鎖フラップの上流で前記銃器の前記銃身に形成される少なくとも1つの開口部によって、ガス取込口を形成するステップと、
− 前記ガス取込口内の前記燃焼ガスによって、作動ユニットおよび制御機構を作動させるステップであって、
− 前記制御機構は、前記銃身に装着したピボットに回動可能に取り付けられる、少なくとも2つの振幅レバーアームを含み、前記振幅レバーアームはそれぞれ、前記閉鎖フラップのいずれか1つに連結されている、ステップと、
− 前記フラップによって、弾丸が前記銃身の口部に向かって通過できる開放位置と、前記弾丸の通過後に、前記燃焼ガスおよび前記音波が通過するのを防止する閉鎖位置との間において、前記閉鎖フラップの横方向移動を前記作動ユニットおよび前記制御機構によって生じさせるステップと、
− 前記銃身上に、かつ前記閉鎖フラップの上流に配置される少なくとも1つの排出管を含む排出ユニットによって、前記燃焼ガスおよび前記音波を方向転換させ、かつこれらを前記銃身から排出できるようにするステップとを含む。
したがって、この目的を達成するために、弾丸が通過した直後に1または複数の閉鎖フラップを使用して銃身を一時的に密閉し、燃焼ガスおよび音波を、それらの最終処理のために膨張空間に向かって方向転換させている。
発砲時の音波
原理上、発砲によって発生する音波は3つある。そのうちの2つは銃身内で発生し、3つ目は銃身の外側で発生する。
銃身の内側で発生する第1の音波は、爆発性の炸薬が燃焼することによって発生したものである。第2の音波は、弾丸が音速を超えるときに発生する有名な「バンという音」であり、これは弾薬の約96%に当てはまる。この「バンという音」が銃身の内側で発生しているかどうかは定かではないが、そう仮定され、それでもこれが、銃身の外側では決して発生しないということは確実に言える。人間の耳には、これら2つの音波は単一の騒音として感知される。第3の音波は、弾丸が銃身から射出されることで発生し、これは空中でむちを振るような音に類似している。前記第3の音波は72db〜80dbの大きさを有し、決してこれを制御することはできない。
火薬の燃焼により、2500℃〜3000℃の瞬間熱と、2グラム〜2.5グラムのガスとが放出され、このガスは、非圧縮で約1.12m3の量を呈する。
燃焼およびバンという音によって発生する音波は、約1500m/s〜1800m/s(瞬間速度)で(この温度で)移動し、その一方で、弾丸は依然として加速段階にあり、約60cmの距離を移動した後にのみ、その最高速度に到達する。
本発明によれば、音波は3つの興味深い特性を有しており、第1の特性は、障害物に接近すると跳ね返ること(エコー現象)であり、第2の特性は、真空では伝搬しないことであり、第3の特性であり、かつ本発明のサイレンサー装置にとって最も興味深い点は、その寿命が短いということである。 したがって、音波を保存することは、いかなる方法をもってしても不可能であり、すなわちこれの伝搬を防止することによって消失することになる。
音波は弾丸に追従しない。発砲時に、音波はブリーチの後部まで跳ね返り、一方で、そこから音波が弾丸に向かって返される。弾丸が銃身の口部から射出されるまで、音波はこれら2つの障害物間において可変速度で延々と行き来し、この速度は、音波が通過する媒質の温度と、これを伝達するガスの温度とに依存している。次いで音波は、銃身の出口で空気中に伝搬する。
騒音抑制器とも呼ばれる前述の種類の従来型サイレンサーにおいて、騒音を機械的に低減することを試みているのに対し、本発明のサイレンサーは、音をごく短時間銃身内に留めることにより、騒音を完全かつ自然に減衰させることができ、かつこれを完全に除去することに成功している。
加えて、本発明の銃器用サイレンサー装置は、重量(総量約50g)、製造コスト、および有効性の点で有利である。
本発明によれば、銃身内で発生する音波は完全に消去され、これはなぜなら、フラップの後方に音波が保持されるためである。フラップの閉鎖時に、フラップと弾丸の基部との間で前記フラップの前方に配置されるごくわずかな割合のガスが、フラップと銃身の口部との間に位置する空間内、すなわち平均で約10cmの距離において徐々に膨張し、ここでガスは、弾丸による吸引によってもたらされる気泡にも接近することになる。このようにして、銃身の外側で生じた音波によって発生する騒音のみが残留する。
実際、本発明の銃器用サイレンサー装置は、音波を自然に減衰させ、とりわけガスによって発生する圧力に対処している。排出管によって逃げがもたらされなければ、ガスは銃身内で圧縮されたままであり、フラップは依然として閉鎖されている。ガスは何ら危険を及ぼさずに、ライフル銃の開口部でのみ膨張し得るが、多少の不利益は伴う。自動火器または半自動火器の場合、ガスはブリーチを介して排出されるが、本発明によれば、1つまたは2つの排出管によって、銃身の内部容積を増加させることが好ましいと考えられている。このように容積を付加することにより、ガスの圧力を低下させ、フラップが戻しばねのシステムによって開放されることを可能にし、またガスが順方向に、かつ銃身に配置されるフラップと同様の大きさのフラップによって一時的に密閉される排出管の端部を介して、自然かつ同時に逸出できるようにしている。また、銃身内のガスの圧力低下は、前記ガスの急速冷却によってももたらされる。
本発明のさらなる特徴および利点は、以下の詳細な説明を読解することにより明らかとなる。また、本発明に対するより明確な理解をもたらすために、いくつかの好ましい実施形態を以下に一例として、とりわけ添付の図面を参照しながら記載するものとする。
本発明の一実施形態における、銃器用サイレンサー装置を示す。 図1に示した装置の部分側面図を示す。 本発明の別の実施形態における、銃器用サイレンサー装置の部分側面図を示す。 本発明の別の実施形態における、図3Aと同様のサイレンサー装置の部分側面図を示す。 本発明の別の実施形態における、銃器用サイレンサー装置の側面図を示す。 図4に示した装置の部分側面図を示す。 本発明の別の実施形態における、銃器用サイレンサー装置の部分側面図を示す。 本発明の別の実施形態における、銃器用サイレンサー装置の部分側面図を示す。 本発明の一実施形態における、銃器用サイレンサー装置の排出ユニットの側面図を示す。
特定の実施形態に基づいて、また図面を参照しながら本発明について記載しているが、本発明はこれらに限定されない。記載している図面または図は単に概略的なものであり、限定するものではない。
図1は、本発明の一実施形態における、銃器用サイレンサー装置を示す。
図1に示す好ましい実施形態によれば、弾丸が通過した後に銃身を一時的に密閉し、かつ発砲時に燃焼ガスおよび音波が銃身の口部に向かって通過するのを防止するために、銃器の銃身の軸を挟んで2つの閉鎖フラップ(10)を取り付けている。作動ユニット(1〜5)は、ガス取込口(1)を形成し、かつ制御機構(6〜9)を作動させるために、閉鎖フラップ(10)の上流で銃身に形成される第1の開口部(1)を含む。
制御機構(6〜9)は、フラップ(10)によって、弾丸が銃身の口部に向かって通過できる開放位置と、弾丸の通過後に、燃焼ガスおよび音波が通過するのを防止する閉鎖位置との間において、2つの閉鎖フラップ(10)の横方向移動を可能にするために、ピボット(7)に取り付けられる2つの振幅レバーアーム(8)を含む。
排出ユニット(11)は、燃焼ガスおよび音波を方向転換させ、かつこれらを銃身から排出できるように、閉鎖フラップ(10)の上流に配置される2つの排出管(11)を含む。
図2に示すように、室の後方における任意の位置で銃身に形成されるガス取込口(1)は、シリンダ(16)に配置され、かつロッド(2)によって延長される本装置の制御ピストン(2)をガスの圧力によって作動させる。ピストンのロッド(2)は、弾丸の方向を規定している銃身の軸とほぼ平行な方向に配置されている。
ロッド(2)を有する制御ピストンは、銃身に配置される戻しばねと関連付けられている。圧力が低下すると、ピストン(2)のロッドは、戻しばねの働きでその始動位置に戻る。
第2のガス取込口(3)によって規定される位置を弾丸が通過すると、クラッチバルブ(4)が作動して、ピストン(2)のロッドが伝達機構(5)に連結され、これによって制御機構(6)が作動する。クラッチバルブ(4)と伝達機構(5)とは摩擦によって連結されている。
制御機構(6〜9)をフラップ(10)の上流に配置している。
制御機構(6)は、フラップ(10)を閉鎖する振幅レバーアーム(8)を作動させ、これによって管(11)を介してガスが排出されるようにしている。好ましくは、銃身の軸を挟んで閉鎖フラップ(10)(およびそれらの座部)を配置し、これらを所定の長さに設定し、かつ銃身の軸に沿って、これらを互いからわずかにずらし、これによって閉鎖フラップが互いに接触することなく、閉鎖位置で互いに部分的に重なり合うようにしている。有利には、各フラップ(10)は、振幅レバーアーム(8)の回動運動を伝達し、かつ銃身の軸に対して横方向にフラップ(10)を作動させるように、振幅レバーアーム(8)の端部を収容するための開口部を含む。作動機構の構成要素(2、4、5、6)は、銃身の軸とほぼ平行な方向に移動する。
制御機構(6〜9)は、銃身上を滑動できるガイドリング(6)を好ましくは含み、リング(6)は、ピストン(2)のロッドと協働して、その動きをレバーアーム(8)に伝達する伝達延長部(5)を備える。
ピストン(2)のロッドを伝達延長部(5)によって制御機構(6)に連結し、これによって前記機構を作動させている。
有利には、ガイドリング(6)は、銃身の軸の外側方向に配置され、かつピボット(7)で回動するレバーアーム(8)の作動とフラップ(10)の閉鎖とを可能にするために、フラップ(10)に指向している傾斜縁(直線または曲線)面を有する2つのくさび形状支持部をさらに備える。ガスの圧力低下時にガイドリング(6)がその始動位置に戻るように、第1の戻しばねを前記リングと関連付けている。ガスの圧力低下時に、レバーアーム(8)とフラップ(10)とがそれらの始動位置に戻るように、第2の戻しばね(9)をレバーアーム(8)のそれぞれと関連付けている。制御機構(6および15)に側方ガイド(図示せず)を付加することによって、レバーアームの戻しばね(9)を除去することができ、これらは後退するときに、レバーアームをそれらの始動位置に戻す。
弾丸が位置(3)を通過すると、バルブ(4)が作動して、ピストン(2)のロッドがリング(6)の延長部(5)に接触し、かつその動きをこれに伝達し、これによってこのリングが、フラップ(10)を閉鎖する、ピボット(7)上の振幅レバーアーム(8)を作動させて、その結果として排出管(11)に向かってガスがその方向を変える。
バルブ(4)は、ピストン(2)のロッドを伝達機構(5)に連結するために下方に移動する、クラッチ要素(4)として作用している。したがって、弾丸の通過時に開口部(3)内のガスによって下方に押圧されるクラッチ要素(4)は、ロッド(2)の要素(4)をリング(6)の延長部(5)に係止し、同時にその動きをこれに伝達している。
図3Aに示す実施形態によれば、制御機構の部分5〜9を、フラップ(10)の下流に配置している。図3Bは図3Aと同様であるが、しかしながら本実施形態では、クラッチバルブと伝達機構(5)とを省略し、ピストンのロッドを制御リング(6)に直接連結している。
図1から図6に示す変形形態のすべてにおいて、制御機構(6〜9)のリンク機構は、ピボット(7)に取り付けられ、かつ制御リング(6)によって作動されると2つのフラップ(10)を閉鎖する、2つの振幅レバーアーム(8)からなる。
図4および図5に示す実施形態によれば、シリンダ(16)内に配置され、かつロッド(2)によって延長される本装置のピストン(2)を、制御機構(6〜9)に直接接続している。特定の短銃身の銃では、部分3、4、および5を省略することができる。したがって、本実施形態では、第2のガス取込口(3)、クラッチバルブ(4)および伝達機構(5)を省略し、ピストン(2)のロッドを制御リング(6)に直接連結している。
図4に示すように、ピストン(2)を直接接触によって制御機構(6)に接続している。実際、ピストン(2)と制御機構(6)とは実質的に一体的に形成されている。ピストン(2)と制御機構(6)とを統合して、一体的に形成することができる。図4および図5のバージョンを、とりわけ短銃身の銃に向けて提供しているが、これは必須ではない。
さらに、図4に示す本変形形態では、制御機構(6〜9)のリンク機構をフラップ(10)の上流(図4)、または図3Aおよび図3Bに示す実施形態のように下流のいずれに配置することも選択できる。
図1から図6に示す変形形態のすべてにおいて、制御機構のリンク機構は、ピボット(7)に取り付けられ、かつ制御機構(6)によって作動されるとフラップ(10)を閉鎖する、2つの振幅レバーアーム(8)からなる。
図3Aの変形形態は、閉鎖機構をフラップの後方に配置することで、アセンブリ全体を短くしていることを除いては、図1の変形形態と同等である。
上記の変形形態のすべてにおいて、リンク機構は、ピボット(7)に取り付けられ、かつ制御機構によって作動されるとフラップ(10)を閉鎖する、2つの振幅レバーアーム(8)からなる。
この場合、アーム(8)を、振幅が10、すなわちピボット前後のアームの比率が1対10、すなわち全長が11構成単位となるレバーが得られるように設けている。振幅(この場合は10)は、必要に応じて増減できる。
図4の変形形態は、とりわけ短銃身の銃に向けて提供しているが、しかしながら、クラッチ要素(4)を押圧する第2のガス取込口(3)を有する図1の変形形態の利点は、弾丸が通過する時点から既にピストン(2)が作動していることであり、したがってクラッチ要素(4)によって発動される連結は既に作動している部分を含み、これによってフラップを閉鎖する仕組みを加速させている。
なお、薬莢の撃発と弾丸の銃身からの射出との間に経過する時間は約1.2ミリ秒〜2.4ミリ秒である。
図7に示す実施形態によれば、技術的な理由から、また空間を設けるためにレバーアーム(8および12)を二重にしており、全体の配置については、図7に示すようにフラップ(10)の上流か、またはフラップの下流(図示せず)のいずれかに配置している(図示せず)。
より具体的には、図7に示すように、制御機構(15)は、フラップ(10)を閉鎖する二重の振幅レバーアーム(8、12)を作動させ、これによってガスが管(11)を介して排出されるようにしている。制御機構(15)は、銃身に固定したピボット(13)に回動可能に取り付けられる2つの第1の振幅レバーアーム(12)を作動させる、ガイドリング(15)を含み、これら2つの第1の振幅レバーアーム(12)は、銃身に固定したピボット(7)に回動可能に取り付けられる2つの第2の振幅レバーアーム(8)に連結されている。2つの第1の振幅レバーアーム(12)のそれぞれは、第2の関連振幅レバーアーム(8)のうちの1つを作動させ、2つの第2の振幅レバーアーム(8)のそれぞれは、閉鎖フラップ(10)のうちの1つに連結されている。
本変形形態における他の構成要素は、図1から図6に示す実施形態のものと同様である。
なお、制御機構(15)が振幅レバーアーム(12)を広げる一方で、他の実施形態の制御機構(6)は振幅レバーアーム(8)を互いに近づけている。
図7に示す本変形形態では、図1に示す実施形態のように、制御機構(7〜9、12〜15)のリンク機構をフラップ(10)の上流または下流(図7)のいずれに配置することも選択できる。
図7の本変形形態では、フラップを閉鎖するシステムを短くすることができる。本変形形態では、振幅レバーは1対10の比率(したがって、全長が11構成単位となる)を有し、それぞれ2つの関連したレバー2に置き換えられており、最長のものは1対4の比率を有し(したがって、全長が5構成単位となる)、2番目に長いものは1対2.5の比率を有し、したがって、1対10(4×2.5)の値は、11構成単位ではなく5構成単位の全長に対して得られる。
機構全体を標準用途のカバーで保護して、銃器での使用時に発生する損傷を防止することができるが、しかしながら、これは対象の銃とその構成要素とに依存する。カバーは正しく機能させるために必須ではないため、これ以上詳細には記載しないものとする。
図8に示すように、本発明の好ましい実施形態によれば、タイマー(22〜27)を有する膨張空間を、回収ガスを処理し、かつ音波を抑制するための排出管(21)と関連付けている。さらに別の解決策を採用することも可能である。
図8に示す実施形態によれば、膨張空間27は排出管(21)に連結され、かつこれらのガスを方向転換させるために、ガスの圧力によって作動する内側バー(23)を備える。 膨張空間27は、回収管(21)によって運ばれるガスを収容しており、このガスは、前記バーがひとたびその停止位置まで押圧され、これによって開口部(24)を密閉すると、バー(23)に形成される開口部(22)を通って膨張空間27へと進入する。圧力逃しバルブ(25)を設けている(しかしながら、これを小孔で置き換えることもできる)。圧力が低下すると、バーは戻しばね26によってその始動位置に戻り、ガスは排出口(24)を介して排出される。
動作原理および詳細
本明細書に記載の本発明によって提供する装置の最終目的は、弾薬(小銃弾)の発砲によって発生する音波を抑制することである。
弾薬(小銃弾)の発砲によって発生する音波を抑制することを目的としたこのストッパは、一方で弾薬自体の特性(速度、精度など)に影響を及ぼすことなく、適切な処理領域に向かって燃焼ガスおよび音波を方向転換させることによって、銃身の口部を介してこれらが放出されるのを防止している。
その原理としては、
a)音波の寿命は短い。
b)保存できない。
c)障害物が静止中であるか動作中であるかにかかわらず、前記障害物によって停止される(この場合、跳ね返り、すなわち反響が起こる)。
d)真空では伝搬しない。
発砲時に、2つの音波は原則として銃身内でそれぞれ、
1)燃焼によって発生する爆轟音、
2)音速を超えたときの典型的な「バンという音」によって発生している。
弾丸に続いて音波が発生する。気体媒質における音速は変化する(とりわけ気体の温度によって、非常に高い値に達することがある)が、音波は銃身内で弾丸に追従しない。音波の速度が弾丸の速度よりも速い場合は、音波は銃身内で行き来することになる。弾丸の速度は、口径と弾薬の種類とに応じて250m/s〜950m/sの間で変化し得る。
実際の応用
弾丸の最高速度が実際に60cm移動した後に到達したことを認識して、この距離の後方において、ガスを方向転換させるのに適した大きさの開口部が銃身に形成され、次いでこの開口部のちょうど後部において、左側フラップおよび右側フラップ(または下部フラップおよび上部フラップ)を有するトランスバースレールが銃身に組み込まれ、各フラップは、重ね合わせによって銃身の横方向の半分を密閉することを目的としている。これら2つのフラップを、振幅レバーによって作動させている。 各フラップのレバー(複数可)を、ガスの回収によって作動する制御機構によって作動させている。
これは、長銃と呼ばれる銃には効果的であり、短銃の場合には、それに応じて本装置の位置を選択することになる。
燃焼室の後方に位置するある量のガスが導管を介して(弾丸と同じ速度で、またはこれより速い速度で)機構を作動させており、好ましくは前記機構は、
i)1つのフラップ(固体またはヒンジ式)を有するか、または好ましくは2つの並置型フラップ(2つの部分が重なり合っており、より高速になるので改良された解決策である)を有するか、ダイヤフラム(カメラシャッター型の)を有するか、ブレード、すなわち戻しばねを有する、機械式または油圧式閉鎖バルブと、
ii)制御装置およびガスの回収による動的動力と、
iii)密閉された膨張空間と、
iv)場合によっては、リセット用の自律装置と
からなる。
一例として、フラップバルブ(単一フラップまたは二重フラップ)は、弾丸がひとたび通過すると、弾丸と同じ速度で移動しながら銃身を閉鎖し、銃身が完全に閉鎖される前に弾丸が通過する距離は、銃身の内径と等しくなり、これは、二重フラップ(DV)を使用する場合は半分になるので、したがって7mmの弾薬の場合、距離は7mmになり(DVでは3.5mm)、12口径の18.4mmの弾丸の場合、距離は18.4mm(DVでは9.2mm)となる。したがって、閉鎖前にバルブによって通過可能となるガスの量は、7mmの弾薬では2.69cm3(DVでは1.35cm3)であり、12口径のライフル銃では4.89cm3(DVでは2.45cm3)である。
正常に実施されたテストにおいて、
A)膨張空間におけるガスの中和と、
B)フラップバルブによる、弾丸通過後の銃身の閉鎖と、
C)ガス回収管の断面積の削減による、本装置の動作速度の上昇(圧力の上昇)とが結果として得られた。
要約すると、
i)1つの閉鎖フラップ、または接触を回避するために、わずかにずらした2つの軸上に設ける対向する2つの閉鎖フラップと、
ii)ばね戻りを使用する制御装置(ガス回収による動的動力)と、
iii)両側に設ける振幅レバー機構と、
iv)ガスを方向転換させるための開口部(複数可)と
を設けることになる。
構成要素の寸法はすべて、銃の口径、特定の弾薬の平均速度、および構成要素の製造に使用される材料に応じて定義する必要があるが、レバーによって確立される振幅の総係数は自由に定義することができる。長銃の場合、騒音強度(騒音レベル)の低下度合いは約50dbA〜70dbAか、あるいはそれ以上になる。残留騒音は、弾丸が空中を飛行することによって生じるものである。
ガスおよび音波の処理
燃焼ガスを、銃身に孔を形成することによって回収している。これらのガスは制御ピストンを作動させ、そのロッド(2)は、弾丸がひとたび通過すると回収されるガスによって作動される伝達バルブ(4)を含むか含まないかにかかわらず、閉鎖機構を作動させる働きをする。閉鎖機構は、部分(5)によって作動されるレバーアーム(8)からなり、その形状は変化し得る。
弾丸がひとたびフラップを通過すると、これらは極めて迅速に閉鎖され、ガスは1つまたは2つの排出管へと送られ、タイマーを有する膨張空間へと至る。回収管(21)によって運ばれるガスは、前記バーがひとたびその停止位置まで押圧され、これによって開口部(24)を密閉すると、バー(23)に形成される開口部(22)を通って膨張空間内へと進入する。圧力逃しバルブ(25)を設けている(しかしながら、これを小孔で置き換えることもできる)。圧力が低下すると、バーは戻しばね(26)によってその始動位置に戻り、ガスは排出口を介して排出される。
動作シーケンス
燃焼ガスの一部は、室後方の任意の位置で銃身(1)に形成されるオリフィスを介して回収され、これらは適切な時点で機構を作動させる働きをする、ロッド(2)によって延長されるピストンを作動させる。弾丸が位置(3)を通過するとバルブ(4)を作動させ、これによってピストン(2)のロッドがリング(6)の延長部(5)と接触し、同時にその動きがこれに伝達され、このためにこのリングは、フラップ(10)を閉鎖するピボット(7)上のレバーアーム(8)を作動させることができ、その結果、ガスは排出管(11)に向かって方向転換され、次いで膨張空間(27)内で処理されることになる。
各構成要素の形状、長さ、および他のすべての特性が、本明細書に開示したものとは異なる可能性があることは言うまでもないが、しっかりとした理解を確実に得るためにこれらについて述べている。
とりわけ、リング(6)は実際には、口径および選択したレバーの振幅によって、全体で0.6mm〜2mmのみ移動すべきである。
図1から図7に示した変形形態のすべてにおいて、フラップ(10)は、弾丸の通過後およびフラップへの音波の到達前に閉鎖され、これによって管(11)を介してガスを排出することができる。
したがって、本発明の好ましい実施形態によれば、長銃の場合、以下の点に留意すべきであり、これらはすなわち、
膨張空間が密接に作用することになる排出開口部を、60センチメートルの距離の後方に形成すべきであり、前記開口部は、燃焼ガスを収容するのに適した大きさとなり、またこの膨張空間(27)の形状を任意のものとすることができ、かつこれを任意の材料(固体または弾性)で形成することができ、これを銃の任意の位置に施すことができ(たとえば、銃身の外側方向または下方に)、
これらの開口部のすぐ下流には、銃身の製造または改造のプロセス中に組み込まれるフラップ(10)支持部を設けるべきであり、
このフラップ装置をリンク機構によって作動させる必要がある、ということである。
本装置全体の移動を、たとえば端部にロッド(2)を有し、管内に配置され、かつガスの回収によって作動される直径約4mm〜5mmの以下のようなピストンによって制御すべきであり、ここで、ピストンが配置される管と連通している燃焼室の後方に、直径約2mmの2つの孔を設けており、管は必要に応じて、最初は必要とする直径よりも大きな直径とし、次いでピストンにおいてこれを減少させることができ、これはガスの圧力、ひいてはピストン(2)の移動速度を上昇させる効果を有する。
ピストンによって作動されたロッド(2)は、バルブおよびポンプを作動させ、戻しばねによって始動位置に戻る。
しかしながら、組み込まれた戻しばねの圧縮が本装置を過度に遅行させるようであれば、個々のガス回収によって圧縮される、独立した戻しばねを使用することができる。
ガスを回収するための2つの2mm孔(または異なる大きさの)の正確な位置、管の直径と形状、制御ロッドの長さ、独立した戻しばねの必要性(または不必要性)、およびバルブとピストンとの同期は、具体的には高速度写真を使用して、あるいはさらに良好には、弾丸の通過を検出する検出器を使用することによって、テスト中に設定することができる。
動的慣性を確実に得るために、ピストンは比較的高重量のものとなる。それとは対照的に、他の可動部分の重量は合わせて約10グラム未満となる。
たとえば、
図1の変形形態によると、
− 7mmの弾丸の速度は900m/sであり、
− 移動するピストンの速度は300m/sであり、
− 要素(4)の発動時間は0.3ミリ秒であり、
− 発動後、弾丸が移動したことになる距離は27cmであり、
− 7mm口径の場合、閉鎖制御機構の移動は、10xの振幅レバー(各フラップが4mm移動する)で0.4mm(300m/s)であるため、これは0.0013ミリ秒で完了し、
− 0.0013ミリ秒で弾丸が移動する距離は1.17mmであり、
− この場合、したがって要素(4)はフラップの27cm前方に位置することになり、
− 前方に排出されるガスの量は0.039cm3である。
図4に示す変形形態によると
− 7mmの弾丸の速度は900m/sであり、
− ピストンは静止しており、
− ピストンの応答時間は0.15ミリ秒〜0.2ミリ秒であり、
− フラップの閉鎖前に、0.15ミリ秒で弾丸が移動したことになる距離は13.5cmであり、
− この場合、したがって要素1はフラップの13.4cm前方に位置することになり、
− 前方に排出されるガスの量は0.039cm3(応答時間は0.15ミリ秒)〜0.175cm3(応答時間は0.2ミリ秒)である(なお、屋外の場合におけるガスの総量は1.12m3である)。
振幅レバー(8)(12)の長さは、口径と求められる振幅効果とによって異なる。求められる前記効果が10である場合、7mmの弾薬(そのフラップはそれぞれ、4mm移動する)では、振幅レバーの長さはピボットの約2cm後方となり、制御機構は0.4mm移動することになる。12口径の弾薬(直径約2cm)の場合、振幅レバーの長さはピボットの約5cm後方になる。
技術的な説明および詳細
対象分野では、動作速度(ミリ秒単位)が非常に重要となる。
このため、弾丸の通過によって本装置が発動されるとき、ピストンは既に作動しているので、これにより、設定の発動時に慣性によって発生するいかなる遅延も回避されることになる。
ピストンの速度は、その重量、薬室に対するその位置、および前記銃の口径に応じて弾丸の速度以下となるか、あるいはさらにこの速度を上回るものになってもよい(これはほとんど重要ではない)。 弾薬の速度の変動はほとんど重要ではなく、これはなぜなら、この変動がマイクロメートル範囲の動作差異に変換されるものであり、またピストンが依然として相応の同じ力を受け取るためである。
それとは対照的に、フラップを閉鎖する速度は非常に重要であり、フラップは可能な限り素早く閉鎖する必要がある。このために、アーム(8、12)をこの場合、振幅が10、すなわちピボット前後のアームの比率が1対10、すなわち全長が11構成単位となるレバーが得られるように設けている。図7の「小型」バージョンは、この距離を削減するのに役立つ。この「小型」バージョンでは、レバー(12)の第1のアレイの比率は1対2.5であり、最終アレイ(8)の比率は1対4である。本実施例では、したがって振幅が10の状態を維持しながら、全長が11構成単位から5構成単位に短縮されている。
振幅(この場合は10)は、必要に応じて増減できる。ガスの回収によって発生する力は、本装置が必要とするものよりも極めて大きい。
銃の口径の内径に関しては、5.5mm〜20mmの間で変化する。ピストンの速度、レバーの振幅、および口径の直径を考慮すると、フラップが閉鎖する前に銃身の口部を介して排出できるガスの量を容易に計算することができる。
たとえば、20mm口径で、レバーの振幅が10、弾丸に対するピストン速度が50%で、同期時の安全域が1mm(すなわち、弾丸の通過後に1mmをもって本装置が発動される)である場合、弾丸の総移動量は3mmとなる(0.5ピストン速度×10振幅レバー×2となり、このとき各フラップは2分の1のみ進み、これはすなわち合計で弾丸の速度の10倍であり、したがってその直径の10分の1、すなわち2mm移動したことになる)。したがって、10mm×10mm(半径)×3.1416×3=0.942cm3のガス量となる。
本発明の特定の特徴および利点は、とりわけ、消音および銃器の口部での閃光緩和を行うための本発明の装置を備えることで、不都合な騒音が銃器から何ら放出されず、かつ弾丸がそれ自体の特性(速度、精度など)をすべて保持しつつも、衝撃波によるいかなる騒音をも発生させないということである。残留騒音は、弾丸が空中を飛行することによって生じるものである。加えて、本発明の装置は非常に軽量かつ安価である。
番号と部品名
1 第1のガス取込口
2 ロッド付きピストン
3 第2のガス取込口
4 クラッチ
5 伝達機構
6 A型制御リング
7 A型ピボット
8 A型レバーアーム
9 アーム8用戻しばね
10 フラップおよび座部
11 排出管
12 B型レバーアーム
13 B型ピボット
14 制御ばね
15 B型制御リング
16 ピストンシリンダ
21 排出分岐部
22 管内開口部
23 フラップ付き管
24 膨張空間内開口部
25 圧力逃しバルブ
26 戻しばね
27 膨張空間
最終留意事項
明瞭さを期すために、比率と動作とは、図および図示において意図的に誇張されている。たとえば、部分(6、15)は、実際にはミリメートルの範囲でのみ動作する。
すべての部分、それらの形態およびそれらの位置は、制限なしに変化することができる。回収管または排出管は1つになるまで削減することができ、また必ずしも管状である必要はなく、膨張空間を異なる形状とすることができ、全円リングで示している制御機構6を、円弧状などとすることができる。
本発明は、例示として記載し、且つ図面に示している実施形態に決して限定されるものではない。本発明の範囲から逸脱することなく、詳細、形状および寸法に関する多くの修正をなすことができる。本発明について特定の実施形態を参照しながら説明してきたが、これらは単に例示的なものであり、したがって限定的であると見なすべきではない。特許請求の範囲における参照番号は、その範囲を限定するものではない。

Claims (15)

  1. ライフル銃または他の長銃もしくは短銃などの銃器用サイレンサー装置であって、前記装置は、
    弾薬が通過した後に銃身を一時的に密閉し、かつ発砲時に燃焼ガスおよび音波が前記銃身の口部に向かって通過するのを防止するために、前記銃器の前記銃身の軸を挟んで取り付けられる、少なくとも2つの閉鎖フラップ(10)と、
    制御機構(6〜9)を作動させるガス取込口(1、3)を形成するために、前記閉鎖フラップ(10)の上流で前記銃器の前記銃身に形成される少なくとも1つの開口部(1、3)を含む、作動ユニット(2、4、5)であって、
    前記制御機構(6〜9)は、前記銃身に装着したピボット(7)に回動可能に取り付けられる、少なくとも2つの振幅レバーアーム(8、12)を含み、前記振幅レバーアーム(8、12)はそれぞれ、前記閉鎖フラップ(10)のいずれか1つに連結されており、
    前記作動ユニット(2、4、5)は前記制御機構(6〜9)と係合して、前記フラップ(10)によって、弾薬が前記銃身の前記口部に向かって通過できる開放位置と、前記弾薬の通過後に、前記燃焼ガスおよび前記音波が通過するのを防止する閉鎖位置との間において、前記閉鎖フラップ(10)の横方向移動を可能にしている、作動ユニット(2、4、5)とを備え、
    前記装置が、
    前記燃焼ガスおよび前記音波を方向転換させ、かつこれらを前記銃身から排出できるように、前記閉鎖フラップ(10)の上流で前記銃身上に配置される、少なくとも1つの排出管(11、21)を含む排出ユニット(11、21〜27)をさらに備え、前記作動ユニット(2、4、5)が、前記銃身に固定したシリンダ(16)内に配置され、かつロッド(2)によって延長される駆動ピストンを含み、前記銃身に形成される前記ガス取込口(1)が、前記ロッド(2)によって延長される前記ピストンを、前記銃身の軸とほぼ平行な方向に移動させることを特徴とする、銃器用サイレンサー装置。
  2. 前記制御機構(6〜9)は、前記銃身上を滑動できるガイドおよび伝達リング(6)を含み、前記リング(6)は前記ピストン(2)の前記ロッドと協働して、その動きを前記レバーアーム(8)に伝達するようにしている、請求項1に記載のサイレンサー装置。
  3. 前記銃身の軸を挟んで位置する座部に前記閉鎖フラップ(10)を配置し、これらを所定の長さに設定し、かつ前記銃身の軸に沿って、これらを互いからわずかにずらし、これによって前記閉鎖フラップ(10)が互いに接触することなく、前記閉鎖位置で互いに部分的に重なり合うようにしている、請求項1または2のいずれか一項に記載のサイレンサー装置。
  4. 各前記フラップ(10)は、前記振幅レバーアーム(8)の回動運動を伝達し、かつ前記銃身の軸に対して横方向に前記フラップ(10)を作動させるように、前記振幅レバー(8)の端部を収容するための開口部を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のサイレンサー装置。
  5. 前記ガイドリング(6)は、前記ピボット(7)で回動する前記レバーアーム(8)の作動と前記フラップ(10)の閉鎖とを可能にするために、前記フラップ(10)に指向している傾斜縁面を有する2つのくさび形状支持部をさらに備える、請求項1から4のいずれか一項に記載のサイレンサー装置。
  6. 前記制御機構(6〜9)は、ガスの圧力低下時に前記ガイドリング(6)がその始動位置に戻るように、前記ガイドリング(6)と関連付けられる少なくとも1つの第1の戻しばねと、ガスの圧力低下時に、前記レバーアーム(8)と前記フラップ(10)とがそれらの始動位置に戻るように、前記レバーアーム(8)のそれぞれと関連付けられる少なくとも1つの第2の戻しばね(9)とを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載のサイレンサー装置。
  7. 前記作動ユニット(2、4、5)は、前記銃身に形成される第1および第2の開口部(1、3)を備え、前記第2の開口部(3)は前記ガス取込口(3)よって作動されるクラッチバルブ(4)を形成して、前記ピストン(2)の前記ロッドを前記制御機構(6〜9)に連結できるようにしている、請求項1から6のいずれか一項に記載のサイレンサー装置。
  8. 前記作動ユニット(2、4、5)は、前記銃身に固定したシリンダ(16)内に配置され、かつ直接接触によって、前記制御機構(6〜9)に直接接続されるロッド(2)によって延長される駆動ピストン(2)を含み、前記銃身に形成される前記ガス取込口(1)が直接、前記ロッド(2)によって延長される前記ピストンを、前記銃身の軸とほぼ平行な方向に移動させる、請求項1から6のいずれか一項に記載のサイレンサー装置。
  9. 前記作動ユニット(2、4、5)は、前記ガス取込口(1)内の圧力低下で前記ピストンロッド(2)がその始動位置に戻ることができるように、前記銃身と、前記ロッド(2)によって延長される駆動ピストン(2)との間に挿置される戻しばねを含む、請求項1から8のいずれか一項に記載のサイレンサー装置。
  10. 前記制御機構(7〜9、12〜15)は、前記フラップ(10)を作動させるための二重の振幅レバーアーム(8、12)と、前記銃身に固定した第1のピボット(13)に回動可能に取り付けられる2つの第1の振幅レバーアーム(12)を作動させる、ガイドリング(15)とを含み、前記2つの第1の振幅レバーアーム(12)はそれぞれ、関連する第2の振幅レバーアーム(8)を作動させるために、前記銃身に固定した第2のピボット(7)に回動可能に取り付けられる第2の振幅レバーアーム(8)に連結され、2つの前記振幅レバーアーム(8)はそれぞれ、前記閉鎖フラップ(10)のうちの1つに連結されている、請求項1から9のいずれか一項に記載のサイレンサー装置。
  11. 前記閉鎖フラップ(10)の上流または前記閉鎖フラップ(10)の下流のいずれかに、前記制御機構(6〜9、12〜15)を配置している、請求項1から10のいずれか一項に記載のサイレンサー装置。
  12. 前記排出ユニット(11、21〜27)は、前記少なくとも1つの排出管(11、21)によって送られるガスを収容するために、前記少なくとも1つの排出管(11、21)に接続される膨張空間(27)をさらに備え、前記膨張空間(27)は、前記膨張空間(27)から前記燃焼ガスを排出するための排出口(24)を含む、請求項1から11のいずれか一項に記載のサイレンサー装置。
  13. 前記膨張空間(27)は、前記排出口(24)を密閉できるフラップに接続される内管(23)を備え、前記管がひとたびその停止位置まで押圧され、これによって前記排出口(24)を密閉すると、前記内管(23)に形成される開口部(22)を通って前記膨張空間(27)内へとガスが進入し、また、圧力が低下すると、前記内管(23)は戻しばね(26)によってその始動位置に戻り、その結果、前記排出口(24)を介して前記膨張空間(27)から前記燃焼ガスおよび前記音波が放出され得る、請求項11に記載のサイレンサー装置。
  14. 請求項1から13のいずれか一項に記載のサイレンサー装置を備える長銃、短銃、またはライフル銃であって、前記銃器の前記銃身が、前記ピボット(7)によって形成される固定システムと、前記銃身の軸を挟んで配置される座部であって、前記座部は、前記閉鎖フラップ(10)を収容し、これによって前記サイレンサー装置を前記銃身に固定している、座部とを備える、長銃、短銃、またはライフル銃。
  15. 発砲時におけるライフル銃または他の長銃もしくは短銃などの銃器の消音方法であって、前記方法は、
    前記銃器の銃身の軸を挟んで取り付けられる、少なくとも2つの閉鎖フラップ(10)によって、弾薬が通過した後に前記銃身を一時的に密閉し、かつ発砲時に燃焼ガスおよび音波が前記銃身の口部に向かって通過するのを防止するステップと、
    前記閉鎖フラップ(10)の上流で前記銃器の前記銃身に形成される少なくとも1つの開口部(1、3)によって、ガス取込口(1、3)を形成するステップと、
    前記ガス取込口(1、3)内の前記燃焼ガスによって、作動ユニット(2、4、5)および制御機構(6〜9)を作動させるステップであって、
    前記制御機構(6〜9)は、前記銃身に装着したピボット(7)に回動可能に取り付けられる、少なくとも2つの振幅レバーアーム(8、12)を含み、前記振幅レバーアーム(8、12)はそれぞれ、前記閉鎖フラップ(10)のいずれか1つに連結されているステップと、
    前記フラップ(10)によって、弾薬が前記銃身の前記口部に向かって通過できる開放位置と、前記弾薬の通過後に、前記燃焼ガスおよび前記音波が通過するのを防止する閉鎖位置との間において、前記閉鎖フラップ(10)の横方向移動を前記作動ユニット(2、4、5)および前記制御機構(6〜9)によって生じさせるステップとを含み、
    前記方法が、
    前記銃身上に、かつ前記閉鎖フラップ(10)の上流に配置される少なくとも1つの排出管(11、21)を含む排出ユニット(11、21〜27)によって、前記燃焼ガスおよび前記音波を方向転換させ、かつこれらを前記銃身から排出できるようにするステップをさらに含み、
    前記作動ユニット(2、4、5)が、前記銃身に固定したシリンダ(16)内に配置され、かつロッド(2)によって延長される駆動ピストンを含み、前記銃身に形成される前記ガス取込口(1)により、前記ロッド(2)によって延長される前記ピストンを、前記銃身の軸とほぼ平行な方向に移動させることを特徴とする、銃器の消音方法。
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