この出願の実施形態は、ワイヤレス通信技術の分野に関し、より詳細には、ビームトラッキング方法、端末装置、及びネットワーク側装置に関する。
この出願は、2016年8月10日に中国特許庁に出願された、「BEAM TRACKING METHOD, TERMINAL DEVICE, AND NETWORK−SIDE DEVICE」という名称の、中国特許出願第201610651970.7号の優先権を主張するものであり、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
ワイヤレス通信技術が発展するにつれて、スペクトルリソースのうちの低周波帯域が次第に飽和している。低周波帯域において連続した利用可能スペクトルの大きいセグメントを見いだすのは困難である。従って、通信システムでは、より高周波の帯域が使用されている。パスロスが周波数及び距離に正比例することは、ワイヤレス空間パスロスの式に従って知ることができる。通信装置によって使用される周波数が上がると、同一距離ではパスロスが増加する。加えて、送信機及び受信機が変わらないままでいることを前提として、無線リンク全体によって耐えられることができる最大パスロスの値は固定である。従って、通信装置によって使用される周波数が上がると、通信装置間の実効通信距離は減少することになる。この原理によれば、高周波スペクトルの使用は、セルのカバレッジの減少を引き起こす。カバレッジエリアの要件が同一であるとき、セルのカバレッジが減少すると、カバレッジを完全なものにするためにより多くの基地局装置が要求されることになり、それにより、ネットワーク配備コストが増加する。加えて、セルのカバレッジの減少は、また、頻繁なセル間ハンドオーバを引き起こし、それにより、ユーザエクスペリエンスを低下させる。
高周波セルのカバレッジが減少するという問題は、望ましくは、ビームフォーミング(beamforming)技術を使用して解消されることができる。ビームフォーミングは、マルチアンテナ送信/受信技術である。複数のアンテナ上で信号を組み合わせることにより狭幅ビームが形成されて、送信/受信利得を取得する。従って、セルのカバレッジが効果的に拡大されることができる。
現在、ビームフォーミング技術は、データチャネルのみに使用されている。端末装置は、ネットワーク側装置との通信を、従来の様式で(例えば広幅ビームを使用することによって)確立する。通信が確立された後、ビームフォーミング技術を使用して端末装置とネットワーク側装置との間でデータが送信され得る。高周波セルでは、(制御チャネル、ランダムアクセスチャネルなどを含む)すべてのチャネル上での送信が、ビームを使用して実施される必要がある。解消される必要がある重要な問題は、チャネルが変わり、端末装置が移動したときに、どのようにビームを位置整合された状態に保つか、すなわち、ビームをトラッキングするか、ということである。
この出願の実施形態は、すべてのチャネルの情報をビームフォーミング技術を使用して送信するための、ビームトラッキング方法、端末装置、及びネットワーク側装置を提供する。
第1の態様によれば、この出願の実施形態は、ビームトラッキング方法を提供する。方法は、端末装置によって、N個の第1のビーム参照品質値を決定することであって、N個の第1のビーム参照品質値がそれぞれ、N個のビームに対応し、Nが1以上の正の整数である、決定することと、端末装置によって、N個の第1のビーム参照品質値、及びN個のビームの各々が属するセルに基づいて、N個のビームからM個のビームを選択することであって、Mが1以上かつN以下の正の整数であり、M個のビームが、その端末装置によってキャンプオンされるセル又はその端末装置のサービングセルに属する、選択することと、端末装置によって、選択されたM個のビームを、その端末装置にサービスを提供するネットワーク側装置に示すこととを含む。前述の技術的解決策では、端末装置は、検出されることができるビームをトラッキングしてもよく、キャンプオンされるセル又はサービングセルのトラッキングされたビームをネットワーク側装置に報告してもよく、従って、ネットワーク側装置は、報告されたビームから端末装置との通信に使用されるビームとして適切なビームを選択することができる。
第1の態様を参照して、第1の態様の第1の可能な実装形態では、端末装置によって、選択されたM個のビームをネットワーク側装置に示すことは、端末装置によって、第1のビームトラッキングメッセージをネットワーク側装置に送信することであって、第1のビームトラッキングメッセージがM個のビームのインデックスを含み、第1のビームトラッキングメッセージがメディアアクセス制御(MAC)層メッセージである、送信することを含む。このようにして、端末装置は、選択されたM個のビームをネットワーク側装置に、MAC層メッセージを使用して直接示し得る。
第1の態様又は第1の態様の前述の可能な実装形態を参照して、第1の態様の第2の可能な実装形態では、方法は、端末装置によって、ネットワーク側装置に第1のターゲットビームのインデックスに対応する時間−周波数リソース及び/又は符号リソース上でランダムアクセスプリアンブルを送信することであって、第1のターゲットビームが、M個のビームのうちの、最大の第1のビーム参照品質値を有するビームである、送信することをさらに含む。このようにして、端末装置は、最大の第1のビーム品質値を有するビームをネットワーク側装置に、別途シグナリングを使用する必要なく、ランダムアクセスプリアンブルの時間−周波数リソース及び/又は符号リソースを使用して、暗黙的に示し得る。このようにして、シグナリングオーバーヘッドが低減されることができる。
第1の態様又は第1の態様の前述の可能な実装形態のいずれか1つを参照して、第1の態様の第3の可能な実装形態では、方法は、端末装置によって、N個の第2のビーム参照品質値を決定することであって、N個の第2のビーム参照品質値のうちのn番目の第2のビーム参照品質値が、N個の第1のビーム参照品質値のうちのn番目の第1のビーム参照品質値に基づいて決定され、n=1、・・・、又はNである、決定することと、端末装置によって、N個の第2のビーム参照品質値に基づいて、第2のビームトラッキングメッセージを決定することと、端末装置によって、第2のビームトラッキングメッセージをネットワーク側装置に送信することであって、第2のビームトラッキングメッセージが無線リソース制御(RRC)層メッセージである、送信することとをさらに含む。前述の技術的解決策では、端末装置は、各ビームの複数の第1のビーム参照品質値に基づいて、各ビームの第2のビーム参照品質値を決定し得る。このようにして、端末装置によってトラッキングされるビームの参照品質値は、時間期間内の蓄積後に取得される測定結果である。加えて、第2のビームトラッキングメッセージは、N個のビームが属するセルのうちの少なくとも1つのセルのビームのインデックスを含み得る。このようにして、ネットワーク側装置は、キャンプオンされるセルのビーム品質値及び端末装置の近隣セルのビーム品質値を取得し得る。この場合、ネットワーク側装置は、端末装置によってキャンプオンされるセル又は端末装置のサービングセルのセル状態を決定できるだけでなく、端末装置によって検出されることができる近隣セルのセル状態を決定することもできる。
第1の態様の第3の可能な実装形態を参照して、第1の態様の第4の可能な実装形態では、端末装置によって、N個の第2のビーム参照品質値に基づいて、第2のビームトラッキングメッセージを決定することは、端末装置によって、N個の第2のビーム参照品質値、N個のビームの各々が属するセル、第1のプリセット閾値、及び第2のプリセット閾値に基づいて、第2のビームトラッキングメッセージを決定することであって、第1のプリセット閾値が第2のプリセット閾値よりも大きく、第2のビームトラッキングメッセージが、候補ビームのインデックス及び/又は利用可能ビームのインデックスを含み、候補ビームの第2のビーム参照品質値が第1のプリセット閾値以上であり、利用可能ビームの第2のビーム参照品質値が第1のプリセット閾値未満かつ第2のプリセット閾値以上である、決定することを含む。前述の技術的解決策では、端末装置は、候補ビーム及び/又は利用可能ビームをネットワーク側装置に直接報告し、従って、ネットワーク側装置は、受信された候補ビーム及び/又は利用可能ビームから、端末装置との通信に適切なビームを選択し得る。
第1の態様の第4の可能な実装形態を参照して、第1の態様の第5の可能な実装形態では、第2のビームトラッキングメッセージは、候補ビームの第2のビーム参照品質値及び/又は利用可能ビームの第2のビーム参照品質値をさらに含む。
第1の態様の第3の可能な実装形態を参照して、第1の態様の第6の可能な実装形態では、端末装置によって、N個の第2のビーム参照品質値に基づいて、第2のビームトラッキングメッセージを決定することは、端末装置によって、N個の第2のビーム参照品質値、N個のビームの各々が属するセル、及び第3のプリセット閾値に基づいて、第2のビームトラッキングメッセージを決定することであって、第2のビームトラッキングメッセージがP個のビームのインデックスを含み、P個のビームの各々の第2のビーム参照品質値が第3のプリセット閾値以上であり、Pが1以上M以下の正の整数である、決定することを含む。前述の技術的解決策では、端末装置は、プリセット条件(具体的に言えば、第3のプリセット閾値以上であること)を満たすビームのインデックスをネットワーク側装置に直接報告してもよく、従って、ネットワーク側装置は、プリセット条件を満たすビームから、端末装置との通信に適切なビームを直接選択し得る。
第1の態様の第6の可能な実装形態を参照して、第1の態様の第7の可能な実装形態では、第2のビームトラッキングメッセージは、N個のビームの、第3のプリセット閾値よりも大きい第2のビーム参照品質値をさらに含む。
第1の態様の第3の可能な実装形態を参照して、第1の態様の第8の可能な実装形態では、端末装置によって、N個の第2のビーム参照品質値に基づいて、第2のビームトラッキングメッセージを決定することは、端末装置によって、N個の第2のビーム参照品質値、及びN個のビームの各々が属するセルに基づいて、N個のビームが属するセルのうちの少なくとも1つのセルの各々の、少なくとも2つの参照ビームを決定することであって、各セルの少なくとも2つの参照ビームが、各セルの、最大の第2のビーム参照品質値を有する少なくとも2つのビームである、決定することと、端末装置によって、第2のビームトラッキングメッセージを決定することであって、第2のビームトラッキングメッセージが、各セルの決定された少なくとも2つの参照ビームのインデックスを含む、決定することとを含む。前述の技術的解決策では、端末装置は、最大の第2のビーム参照品質値を有する複数のビームをネットワーク側装置に直接報告してもよく、従って、ネットワーク側装置は、最大の第2のビーム品質値を有する複数のビームから、端末装置との通信に使用され得るビームを選択し得る。
第1の態様の第8の可能な実装形態を参照して、第1の態様の第9の可能な実装形態では、第2のビームトラッキングメッセージは、各セルの少なくとも2つの参照ビームの第2のビーム参照品質値をさらに含む。
第1の態様の第3の可能な実装形態を参照して、第1の態様の第10の可能な実装形態では、端末装置によって、N個の第2のビーム参照品質値に基づいて、第2のビームトラッキングメッセージを決定することは、端末装置によって、N個の第2のビーム参照品質値、及びN個のビームの各々が属するセルに基づいて、セル測定結果を決定することであって、セル測定結果が、N個のビームが属するセルのうちの少なくとも1つのセルの各々の、最大の第2のビーム参照品質値である、決定することと、端末装置によって、第2のビームトラッキングメッセージを決定することであって、第2のビームトラッキングメッセージがセル測定結果を含む、決定することとを含む。前述の技術的解決策では、端末装置は、ビームトラッキング結果に基づいてセル測定結果を決定してもよく、測定を通じて取得されたセル測定結果をネットワーク側装置に報告してもよく、従って、ネットワーク側装置は、端末装置によってトラッキングを通じて取得されたセル測定結果を適時に取得する。
第1の態様の第3の可能な実装形態を参照して、第1の態様の第11の可能な実装形態では、N個の第2のビーム参照品質値に基づいて、第2のビームトラッキングメッセージを決定することは、端末装置によって、N個の第2のビーム参照品質値、及びN個のビームの各々が属するセルに基づいて、N個のビームが属するセルのうちの少なくとも1つのセルの各々の、少なくとも2つの参照ビームを決定することであって、各セルの少なくとも2つの参照ビームが、各セルの、最大の第2のビーム参照品質値を有する少なくとも2つのビームである、決定することと、端末装置によって、セル測定結果を決定することであって、セル測定結果が、各セルの少なくとも2つの参照ビームの第2のビーム参照品質値の平均値を含む、決定することと、端末装置によって、第2のビームトラッキングメッセージを決定することであって、第2のビームトラッキングメッセージがセル測定結果を含む、決定することとを含む。前述の技術的解決策では、端末装置は、ビームトラッキング結果に基づいてセル測定結果を決定してもよく、測定を通じて取得されたセル測定結果をネットワーク側装置に報告してもよく、従って、ネットワーク側装置は、端末装置によってトラッキングを通じて取得されたセル測定結果を適時に取得する。
第1の態様、第1の態様の第1の可能な実装形態、又は第1の態様の第2の可能な実装形態を参照して、第1の態様の第12の可能な実装形態では、方法は、端末装置によって、N個の第1のビーム参照品質値、及びN個のビームの各々が属するセルに基づいて、N個のビームが属するセルのうちの少なくとも1つのセルの各々の、最大の第1のビーム参照品質値を決定することと、端末装置によって、各セルの最大の第1のビーム参照品質値に基づいて、各セルの第2のビーム参照品質値を決定することと、端末装置によって、各セルの第2のビーム参照品質値をセル測定結果として使用し、第2のビーム参照品質値をネットワーク側装置にRRC層メッセージを介して送信することとをさらに含む。前述の技術的解決策では、端末装置は、ビームトラッキング結果に基づいてセル測定結果を決定してもよく、測定を通じて取得されたセル測定結果をネットワーク側装置に報告してもよく、従って、ネットワーク側装置は、端末装置によってトラッキングを通じて取得されたセル測定結果を適時に取得する。
第1の態様、第1の態様の第1の可能な実装形態、又は第1の態様の第2の可能な実装形態を参照して、第1の態様の第13の可能な実装形態では、方法は、端末装置によって、N個の第1のビーム参照品質値、及びN個のビームの各々が属するセルに基づいて、N個のビームが属するセルのうちの少なくとも1つのセルの各々の、少なくとも2つの最大の第1のビーム参照品質値の平均値を決定することと、端末装置によって、各セルの少なくとも2つの最大の第1のビーム参照品質値の平均値に基づいて、各セルの第2のビーム参照品質を決定することと、端末装置によって、各セルの第2のビーム参照品質をセル測定結果として使用し、第2のビーム参照品質をネットワーク側装置にRRC層メッセージを介して送信することとをさらに含む。前述の技術的解決策では、端末装置は、ビームトラッキング結果に基づいてセル測定結果を決定してもよく、測定を通じて取得されたセル測定結果をネットワーク側装置に報告してもよく、従って、ネットワーク側装置は、端末装置によってトラッキングを通じて取得されたセル測定結果を適時に取得する。
第1の態様の第10の可能な実装形態から第1の態様の第13の可能な実装形態のいずれか1つを参照して、第1の態様の第14の可能な実装形態では、方法は、端末装置によって、セル測定結果に基づいて、プリセット測定イベントが満たされているかどうかを決定することをさらに含む。前述の技術的解決策では、端末装置は、ビームトラッキング結果に基づいて、プリセット測定イベントが満たされているかどうかを決定し、決定結果に基づいて、報告される内容を選択し得る。
第1の態様又は第1の態様の前述の可能な実装形態のいずれか1つを参照して、第1の態様の第15の可能な実装形態では、Mの値は、ネットワーク側装置によって端末装置に示される。
第2の態様によれば、この出願の実施形態は、ビームトラッキング方法を提供する。方法は、ネットワーク側装置によって、端末装置によって示されたM個のビームを取得することであって、M個のビームが、その端末装置によってキャンプオンされるセル又はその端末装置のサービングセルに属し、Mが1以上の正の整数である、取得することと、ネットワーク側装置によって、M個のビームからビームを選択することと、ネットワーク側装置によって、選択されたビームを使用して端末装置にダウンリンクメッセージを送信することとを含む。前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置は、端末装置によってトラッキングされ、かつその端末装置によってキャンプオンされるセル又はその端末装置のサービングセルに属する、ビームを取得し得る。
第2の態様を参照して、第2の態様の第1の可能な実装形態では、ネットワーク側装置によって、端末装置によって示されたM個のビームを取得することは、ネットワーク側装置によって、端末装置によって送信された第1のビームトラッキングメッセージを受信することであって、第1のビームトラッキングメッセージがM個のビームのインデックスを含み、第1のビームトラッキングメッセージがMAC層メッセージである、受信することを含む。前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置は、端末装置によって示されたM個のビームを直接取得し得る。
第2の態様、又は第2の態様の第1の可能な実装形態を参照して、第2の態様の第2の可能な実装形態では、方法は、ネットワーク側装置によって、端末装置によって送信されたランダムアクセスプリアンブルを受信することと、ネットワーク側装置によって、ランダムアクセスプリアンブルの時間−周波数リソース及び/又は符号リソースに基づいて、第1のターゲットビームを決定することであって、第1のターゲットビームが、M個のビームのうちの、最大の第1のビーム参照品質値を有するビームである、決定することとをさらに含む。前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置は、第1のターゲットビームを、端末装置の暗黙的な指示に基づいて決定し得る。ネットワーク側装置は、第1のターゲットビームを、別途シグナリングを受信する必要なく決定し得る。このようにして、シグナリングオーバーヘッドが低減されることができる。
第2の態様又は第2の態様の前述の可能な実装形態のいずれか1つを参照して、第2の態様の第3の可能な実装形態では、方法は、ネットワーク側装置によって、端末装置によって送信された第2のビームトラッキングメッセージを受信することであって、第2のビームトラッキングメッセージがRRC層メッセージであり、第2のビームトラッキングメッセージが、候補ビームのインデックス及び/又は利用可能ビームのインデックスを含み、候補ビームの第2のビーム参照品質値が第1のプリセット閾値以上であり、利用可能ビームの第2のビーム参照品質値が第1のプリセット閾値未満かつ第2のプリセット閾値以上であり、第1のプリセット閾値が第2のプリセット閾値よりも大きい、受信することをさらに含む。前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置は、端末装置によって送信されたビームトラッキングメッセージに基づいて候補ビーム及び/又は利用可能ビームを直接決定してもよく、プリセット閾値に基づいて候補ビーム及び/又は利用可能ビームを自発的に決定する必要がない。このようにして、ネットワーク側装置のリソースが節約されることができる。
第2の態様の第3の可能な実装形態を参照して、第2の態様の第4の可能な実装形態では、第2のビームトラッキングメッセージは、候補ビームの第2のビーム参照品質値及び/又は利用可能ビームの第2のビーム参照品質値をさらに含む。
第2の態様、第2の態様の第1の可能な実装形態、又は第2の態様の第2の可能な実装形態を参照して、第2の態様の第5の可能な実装形態では、方法は、ネットワーク側装置によって、端末装置によって送信された第2のビームトラッキングメッセージを受信することであって、第2のビームトラッキングメッセージがRRC層メッセージであり、第2のビームトラッキングメッセージがP個のビームのインデックスを含み、P個のビームの各々の第2のビーム参照品質値が第3のプリセット閾値以上であり、Pが1以上M以下の正の整数である、受信することをさらに含む。前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置は、端末装置によって送信されたビームトラッキングメッセージに基づいて、その第2のビーム参照品質値が第3のプリセット閾値以上であるビームを直接決定してもよく、プリセット閾値に基づいて前述の条件を満たすビームを自発的に決定する必要がない。このようにして、ネットワーク側装置のリソースが節約されることができる。
第2の態様の第5の可能な実装形態を参照して、第2の態様の第6の可能な実装形態では、第2のビームトラッキングメッセージは、少なくとも1つのビームの第2のビーム参照品質値をさらに含む。
第2の態様、第2の態様の第1の可能な実装形態、又は第2の態様の第2の可能な実装形態を参照して、第2の態様の第7の可能な実装形態では、方法は、ネットワーク側装置によって、端末装置によって送信された第2のビームトラッキングメッセージを受信することであって、第2のビームトラッキングメッセージがRRC層メッセージであり、第2のビームトラッキングメッセージが、少なくとも1つのセルの各々に属する少なくとも2つの参照ビームのインデックスを含み、各セルの少なくとも2つの参照ビームが、各セルの、最大の第2のビーム参照品質値を有する少なくとも2つのビームである、受信することをさらに含む。前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置は、端末装置によって送信されたビームトラッキングメッセージに基づいて、少なくとも1つのセルの各々の、最大の第2のビーム参照品質を有する複数のビームを直接決定してもよく、少なくとも1つのセルの各々の、最大の第2のビーム参照品質を有する複数のビームを自発的に決定する必要がない。このようにして、ネットワーク側装置のリソースが節約されることができる。
第2の態様の第7の可能な実装形態を参照して、第2の態様の第8の可能な実装形態では、第2のビームトラッキングメッセージは、各セルの少なくとも2つの参照ビームの第2のビーム参照品質値をさらに含む。
第2の態様、第2の態様の第1の可能な実装形態、又は第2の態様の第2の可能な実装形態を参照して、第2の態様の第9の可能な実装形態では、方法は、ネットワーク側装置によって、端末装置によって送信された第2のビームトラッキングメッセージを受信することであって、第2のビームトラッキングメッセージがRRC層メッセージであり、第2のビームトラッキングメッセージがセル測定結果を含み、セル測定結果が、少なくとも1つのセルの各々の、最大の第2のビーム参照品質値である、受信することをさらに含む。前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置は、端末装置によって報告されたセル測定結果を直接取得してもよく、セル測定結果を自発的に決定する必要がない。このようにして、ネットワーク側装置のリソースが節約されることができる。
第2の態様、第2の態様の第1の可能な実装形態、又は第2の態様の第2の可能な実装形態を参照して、第2の態様の第10の可能な実装形態では、方法は、ネットワーク側装置によって、端末装置によって送信された第2のビームトラッキングメッセージを受信することであって、第2のビームトラッキングメッセージがRRC層メッセージであり、第2のビームトラッキングメッセージがセル測定結果を含み、セル測定結果が、少なくとも1つのセルの各々の、少なくとも2つの参照ビームの第2のビーム参照品質値の平均値を含み、各セルの少なくとも2つの参照ビームが、各セルの、最大の第2のビーム参照品質値を有する少なくとも2つのビームである、受信することをさらに含む。前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置は、端末装置によって報告されたセル測定結果を直接取得してもよく、セル測定結果を自発的に決定する必要がない。このようにして、ネットワーク側装置のリソースが節約されることができる。
第2の態様、第2の態様の第1の可能な実装形態、又は第2の態様の第2の可能な実装形態を参照して、第2の態様の第11の可能な実装形態では、方法は、ネットワーク側装置によって、端末装置によって送信された少なくとも1つのセルの各々のセル測定結果を受信することであって、各セルのセル測定結果が各セルの第2のビーム参照品質値を含み、各セルの第2のビーム参照品質値が各セルの最大の第1のビーム参照品質値に基づいて決定される、受信することをさらに含む。前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置は、端末装置によって報告されたセル測定結果を直接取得してもよく、セル測定結果を自発的に決定する必要がない。このようにして、ネットワーク側装置のリソースが節約されることができる。
第2の態様、第2の態様の第1の可能な実装形態、又は第2の態様の第2の可能な実装形態を参照して、第2の態様の第12の可能な実装形態では、方法は、ネットワーク側装置によって、端末装置によって送信された少なくとも1つのセルの各々のセル測定結果を受信することであって、各セルのセル測定結果が各セルの第2のビーム参照品質値であり、各セルの第2のビーム参照品質が各セルの少なくとも2つの最大の第1のビーム参照品質値の平均値に基づいて決定される、受信することをさらに含む。
第2の態様又は第2の態様の前述の可能な実装形態のいずれか1つを参照して、第2の態様の第13の可能な実装形態では、Mの値は、ネットワーク側装置によって端末装置に示される。
第3の態様によれば、この出願の実施形態は、ビームトラッキング方法を提供する。方法は、端末装置によって、第1のビームを使用してネットワーク側装置にビームトレーニング要求を送信することと、端末装置によって、ネットワーク側装置によって送信されたビームトレーニング応答に基づいて、ネットワーク側装置との通信に使用される第2のビームを決定することであって、ビームトレーニング応答がM個の物理パイロットリソースを含み、Mが1以上の正の整数である、決定することとを含む。前述の技術的解決策では、端末装置は、複数の利用可能ビームから、ネットワーク側装置との通信に適切なビームを選択し得る。
第3の態様を参照して、第3の態様の第1の可能な実装形態では、端末装置によって、第1のビームを使用してネットワーク側装置にビームトレーニング要求を送信することの前に、方法は、端末装置によって、ネットワーク側装置に、N個のビームをそれぞれ使用してN個の時間−周波数リソース上でランダムアクセスプリアンブルを送信することであって、N個の時間−周波数リソースのいずれか2つのサブフレーム番号及び/又は周波数リソース番号が異なっており、Nが2以上の正の整数である、送信することと、端末装置によって、ネットワーク側装置によって送信された少なくとも1つのランダムアクセス応答メッセージを受信することと、端末装置によって、少なくとも1つのランダムアクセス応答メッセージの各々内のRA−RNTIの値に基づいて、N個のビームから第1のビームを決定することとをさらに含む。前述の技術的解決策では、端末装置は、複数の利用可能ビームから、ネットワーク側装置との通信に使用され得るビームを選択し、そのビームを使用してネットワーク側装置に要求メッセージを送信し得る。
第3の態様又は第3の態様の第1の可能な実装形態を参照して、第3の態様の第2の可能な実装形態では、端末装置によって、ネットワーク側装置によって送信されたビームトレーニング応答に基づいて、ネットワーク側装置との通信に使用される第2のビームを決定することは、端末装置によって、ネットワーク側装置に、M個のビームをそれぞれ使用してM個の物理パイロットリソース上で参照信号を送信することと、端末装置によって、ネットワーク側装置によって送信されたフィードバック情報を受信することであって、フィードバック情報がM個のビームのうちの1つ又は複数のビームのインデックスを含む、受信することと、端末装置によって、フィードバック情報に基づいて、第2のビームを決定することであって、第2のビームが、その1つ又は複数のビームに属する、決定することとを含む。前述の技術的解決策では、端末装置は、利用可能ビームをトレーニングし、ネットワーク側装置によってフィードバックされた情報に基づいて、ネットワーク側装置との通信に使用されることができるビームを決定し得る。
第3の態様の第3の可能な実装形態を参照して、第3の態様の第4の可能な実装形態では、端末装置によって、ネットワーク側装置に、M個のビームをそれぞれ使用してM個の物理パイロットリソース上で参照信号を送信することの前に、方法は、端末装置によって、複数の利用可能ビームからM個のビームを選択することをさらに含む。前述の技術的解決策では、端末装置は、トレーニングに使用されるビームの数が、ネットワーク側装置によって端末装置に割り当てられる物理パイロットリソースの数に等しくなり、それが、ビームトレーニングの実施に使用されるように、トレーニングに使用される適切な数のビームを選択し得る。
第3の態様又は第3の態様の前述の可能な実装形態のいずれか1つを参照して、第3の態様の第5の可能な実装形態では、端末装置によって、ネットワーク側装置によって送信されたビームトレーニング応答に基づいて、ネットワーク側装置との通信に使用される第2のビームを決定することの前に、方法は、端末装置によって、ネットワーク側装置に端末装置の利用可能送信ビームの数を示すことをさらに含む。前述の技術的解決策では、端末装置は、ネットワーク側装置に利用可能ビームの数を送信してもよく、従って、ネットワーク側装置は、その利用可能ビームの数に基づいて、端末装置に割り当てられる必要がある物理パイロットリソースの数を決定する。
第4の態様によれば、この出願の実施形態は、ビームトラッキング方法を提供する。方法は、ネットワーク側装置によって、端末装置によって送信されたビームトレーニング要求を受信することと、ネットワーク側装置によって、端末装置にビームトレーニング応答を送信することであって、ビームトレーニング応答がM個の物理パイロットリソースを含み、Mが1以上の正の整数である、送信することとを含む。前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置は、端末装置にビームトレーニングの実施に使用される物理パイロットリソースを割り当ててもよく、従って、端末装置は、その物理パイロットリソースに基づいて、ネットワーク側装置との通信に適切なビームを選択する。
第4の態様を参照して、第4の態様の第1の可能な実装形態では、ネットワーク側装置によって、端末装置によって送信されたビームトレーニング要求を受信することの前に、方法は、ネットワーク側装置によって、端末装置によって送信されたN個のランダムアクセスプリアンブルを受信することであって、Nが1以上の正の整数である、受信することと、ネットワーク側装置によって、N個のランダムアクセスプリアンブルの各々の時間−周波数リソースに基づいて、N個のRA−RANTの値を決定することと、ネットワーク側装置によって、端末装置にN個のランダムアクセス応答を送信することであって、N個のランダムアクセス応答がそれぞれ、N個のRA−RNTIの値に基づいてスクランブルがかけられている、送信することとをさらに含む。前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置は、端末装置に利用可能アップリンクビームをフィードバックし、従って、端末装置は、そのアップリンクビームを使用してネットワーク側装置にビームトレーニング要求を送信する。
第4の態様又は第4の態様の第1の可能な実装形態を参照して、第4の態様の第2の可能な実装形態では、方法は、ネットワーク側装置によって、端末装置によってM個のビームをそれぞれ使用してM個の物理パイロットリソース上で送信された参照信号を受信することと、ネットワーク側装置によって、受信された参照信号に基づいて、M個のビームの各々のビーム品質値を決定することと、ネットワーク側装置によって、各ビームのビーム品質値に基づいて、フィードバック情報を決定することであって、フィードバック情報がM個のビームのうちの1つ又は複数のビームのインデックスを含む、決定することとをさらに含む。前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置は、端末装置に、端末装置によって使用されることがあり、かつネットワーク側装置との通信に使用される、1つ又は複数のビームをフィードバックしてもよく、従って、端末装置は、その1つ又は複数のビームから、ネットワーク側装置との通信に適切なビームを選択する。
第4の態様の第2の可能な実装形態を参照して、第4の態様の第3の可能な実装形態では、ネットワーク側装置によって、各ビームのビーム品質値に基づいて、フィードバック情報を決定することは、ネットワーク側装置によって、各ビームのビーム品質値に基づいて、最大のビーム品質値を有する1つ又は複数のビームのインデックスをフィードバック情報が含むと決定すること、又はネットワーク側装置によって、各ビームのビーム品質値に基づいて、そのビーム品質値がプリセット閾値よりも大きい1つ又は複数のビームのインデックスをフィードバック情報が含むと決定することを含む。前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置は、特定の条件を満たすビームを端末装置に直接フィードバックしてもよく、従って、端末装置は、そのフィードバック情報に基づいて利用可能アップリンクビームを直接決定し得る。端末装置は、特定の条件を満たすビームを自発的に決定する必要がない。このようにして、端末装置のリソースが節約されることができる。
第4の態様又は第4の態様の前述の可能な実装形態のいずれか1つを参照して、第4の態様の第4の可能な実装形態では、ネットワーク側装置によって、端末装置にビームトレーニング応答を送信することの前に、方法は、ネットワーク側装置によって、端末装置によって送信された利用可能送信ビームの数を受信することと、ネットワーク側装置によって、利用可能送信ビームの数に基づいて、物理パイロットリソースの量Mを決定することであって、Mが利用可能送信ビームの数以下である、決定することとをさらに含む。前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置は、物理パイロットリソースの数が端末装置の利用可能送信ビームの数と同一になるように、適切な数の物理パイロットリソースを端末装置に割り当てる。
第5の態様によれば、この出願の実施形態は、端末装置を提供する。端末装置は、第1の態様又は第1の態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を実装するように構成された、さまざまなユニットを含む。
第6の態様によれば、この出願の実施形態は、ネットワーク側装置を提供する。ネットワーク側装置は、第2の態様又は第2の態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を実装するように構成された、さまざまなユニットを含む。
第7の態様によれば、この出願の実施形態は、端末装置を提供する。端末装置は、第3の態様又は第3の態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を実装するように構成された、さまざまなユニットを含む。
第8の態様によれば、この出願の実施形態は、ネットワーク側装置を提供する。ネットワーク側装置は、第4の態様又は第4の態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を実装するように構成された、さまざまなユニットを含む。
第9の態様によれば、この出願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、第1の態様又は第1の態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を実装するために使用される命令を格納する。
第10の態様によれば、この出願の実施形態は、端末装置を提供する。端末装置は、メモリ及びプロセッサを含む。メモリは、第9の態様におけるコンピュータ可読記憶媒体を含む。プロセッサは、コンピュータ可読記憶媒体内に格納された命令を実行するように構成される。
第11の態様によれば、この出願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、第2の態様又は第2の態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を実装するために使用される命令を格納する。
第12の態様によれば、この出願の実施形態は、端末装置を提供する。端末装置は、メモリ及びプロセッサを含む。メモリは、第11の態様におけるコンピュータ可読記憶媒体を含む。プロセッサは、コンピュータ可読記憶媒体内に格納された命令を実行するように構成される。
第13の態様によれば、この出願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、第3の態様又は第3の態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を実装するために使用される命令を格納する。
第14の態様によれば、この出願の実施形態は、端末装置を提供する。端末装置は、メモリ及びプロセッサを含む。メモリは、第13の態様におけるコンピュータ可読記憶媒体を含む。プロセッサは、コンピュータ可読記憶媒体内に格納された命令を実行するように構成される。
第15の態様によれば、この出願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、第4の態様又は第4の態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を実装するために使用される命令を格納する。
第16の態様によれば、この出願の実施形態は、端末装置を提供する。端末装置は、メモリ及びプロセッサを含む。メモリは、第15の態様におけるコンピュータ可読記憶媒体を含む。プロセッサは、コンピュータ可読記憶媒体内に格納された命令を実行するように構成される。
この出願の実施形態によるビームトラッキング方法の概略フローチャートである。
M個のビームをMAC CEのロード部を使用してフィードバックする様子の概略図である。
この出願の実施形態による別のビームトラッキング方法の概略フローチャートである。
この出願の実施形態による端末装置の構造ブロック図である。
この出願の実施形態によるネットワーク側装置の構造ブロック図である。
以下では、この出願の技術的解決策を、添付の図面を参照して説明する。
この出願の実施形態における技術的解決策は、ビームフォーミング技術をサポートする、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システム、LTE周波数分割デュプレックス(Frequency Division Duplex、FDD)システム、LTE時間分割デュプレックス(Time Division Duplex、TDD)システム、第5世代(5th Generation、5G)通信システム、及びニューラジオ(New Radio、NR)などのさまざまな通信システムに適用され得ることを理解されたい。
ユーザ機器(User Equipment、UE)、モバイル端末(Mobile Terminal、MT)、モバイルユーザ機器などと呼ばれることもある端末装置は、無線アクセスネットワーク(例えば、Radio Access Network、RAN)を使用することによって、1つ又は複数のコアネットワークと通信し得る。ユーザ機器は、モバイル電話(又は「セルラー」フォンと呼ばれる)及びモバイル端末を伴うコンピュータなどのモバイル端末であってもよく、例えば、ポータブルの、ポケットサイズの、ハンドヘルドの、コンピュータ内蔵の、又は車載のモバイル装置であってもよい。
ネットワーク側装置は、LTEにおけるeNB若しくはeNodeBであってもよく、又は5G若しくはNRにおける基地局若しくは送信受信点(Transmission Reception Point、TRP)であってもよい。これはこの出願では限定されない。
キャンプオンされるセルは、サービングセル又はカレントセルと呼ばれることもある。端末装置は、セルを選択し、そのセル内でシステムメッセージ及びページングメッセージをリスンし得る。端末装置によって選択されたセルは、端末装置によってキャンプオンされるセルである。キャンプオンされる選択されたセルに加えて、端末装置は、別のセルをさらに検出し得る。別のセルは、端末装置の近隣セルと呼ばれることがある。
図1は、この出願の一実施形態による、ビームトラッキング方法の概略的なフローチャートである。
101。端末装置は、N個の第1のビーム参照品質値を決定し、N個の第1のビーム参照品質値はそれぞれ、N個のビームに対応し、Nは1以上の正の整数である。
端末装置は、セルサーチフェーズにおける動作周波数を決定し得る。端末は動作周波数でのN個のビームを検出してもよく、N個のビームは異なるセルに属してもよい。例えば、N個のビームは、端末装置によってキャンプオンされるセルに属する1つ又は複数のビームを含み得る。代替として、N個のビームは、端末装置の隣接セルに属さない1つ又は複数のビームを含み得る。端末装置は少なくとも1つの隣接セルを有してもよく、各隣接セルはビームに対応する。この出願のこの実施形態では、「ビームが属するセル」は、ネットワーク側装置がそのセルにサービスを提供し、その中でビームを使用するセルである。「セルに対応するビーム」は、セルにサービスを提供するネットワーク側装置によってセル内で使用されるビームである。例えば、ネットワーク側装置1はセルA内でのビーム1、ビーム2、及びビーム3を使用し、ネットワーク側装置2はセルB内でのビーム4、ビーム5、及びビーム6を使用する。従って、ビーム1からビーム3まではセルAに属し、ビーム4からビーム6まではセルBに属し、セルAに対応するビームはビーム1からビーム3であり、セルBに対応するビームはビーム4からビーム6であると言われうる。1つのネットワーク側装置が1つ又は複数のセルに対してサービスを提供してもよく、又は1つのセルに対してのみサービスを提供してもよいことが理解され得る。これはこの出願において限定されない。
N個のビームを検出した後、端末装置は、N個のビームの各々の第1のビーム参照品質値を決定し得る。
任意選択で、いくつかの実施形態では、各ビームの第1のビーム参照品質値は、各ビームによって送信された参照信号を受信するための受信電力に基づいて決定されてもよく、例えば、参照信号受信電力(Reference Signal Received Power、RSRP)であってもよく、又は参照信号受信品質(Reference Signal Received Quality、RSRQ)であってもよい。従って、第1のビーム参照品質値は、物理層測定を通じて取得されたビーム品質値であることが理解され得る。
任意選択で、いくつかの実施形態では、各ビームの第1のビーム参照品質値は、過去の第1のビーム参照品質値及び各ビームの現在のビーム品質値に基づいてフィルタリングを実行することによって決定され得る。具体的には、第1のビーム参照品質値は、以下の式を使用して決定され得る。
Ft=(1−a)・Ft-1+a・Mt(式1.1)
ここで、Ftはt番目の測定の間でのビームの第1のビーム参照品質値であり、Mtは現在のビーム品質であり、Ft-1は(t−1)番目の測定の間でのビームの第1のビーム参照品質値であり、aはフィルタリング係数である。フィルタリング係数は、プリセットされてもよく、又はネットワーク側装置によって端末装置に示されてもよい。これは、この出願のこの実施形態において限定されない。aの値は0と1との間の任意の値(0及び1を含む)であってもよく、aのより小さい値が現在のビーム品質のより低い重みを示すことが理解され得る。例えば、いくつかの実施形態では、a=0.1である。現在のビーム品質値は、物理層測定を通じて取得されたビーム品質値である。例えば、現在のビーム品質値はRSRP又はRSRQであり得る。
任意選択で、フィルタリングは、物理層測定結果に基づいてメディアアクセス制御(Media Access Control、MAC)層で実行されてもよく、報告はフィルタリングに基づいて実行される。具体的には、第1のビーム参照品質値は、MAC層でフィルタリングが実行された後に取得された結果である。
102。端末装置は、N個の第1のビーム参照品質値、及びN個のビームの各々が属するセルに基づいて、N個のビームからM個のビームを選択し、Mは1以上かつN以下の正の整数であり、M個のビームは、端末装置によってキャンプオンされるセルに属する。
任意選択で、いくつかの実施形態では、端末装置は、N個のビームから、キャンプオンされるセルに属する少なくとも1つのビームを決定してもよく、次いで、少なくとも1つのビームから最大の第1のビーム参照品質値を有するM個のビームを決定し得る。Mの値は、プリセットされてもよく、又はネットワーク側装置によって端末装置に示されてもよい。端末装置によって決定され、キャンプオンされるセルに属するビームの量が、プリセット値又はネットワーク側装置によって示される値よりも小さい場合、M個のビームはすべて、端末装置によって決定され、キャンプオンされるセルに属するビームであることが理解され得る。
任意選択で、いくつかの実施形態では、端末装置は、N個のビームから、キャンプオンされるセルに属する少なくとも1つのビームを決定してもよく、次いで、少なくとも1つのビームから、その第1のビーム参照品質値がプリセット閾値よりも大きい1つ又は複数のビームを決定し得る。プリセット閾値は、プリセットされてもよく、又はネットワーク側装置によって端末装置に示されてもよい。
任意選択で、いくつかの実施形態では、端末装置は、N個のビームから、キャンプオンされるセルに属する少なくとも1つのビームを決定してもよく、次いで、少なくとも1つのビームから、その第1のビーム参照品質値がプリセット閾値よりも大きい1つ又は複数のビームを決定し得る。端末装置は、その第1のビーム参照品質値がプリセット閾値よりも大きい1つ又は複数のビームから、最大の第1のビーム参照品質値を有するM個のビームを決定し得る。プリセット閾値は、端末装置においてプリセットされてもよく、又はネットワーク側装置によって端末装置に示されてもよい。Mの値は、プリセットされてもよく、又はネットワーク側装置によって端末装置に示されてもよい。端末装置によって決定され、キャンプオンされるセルに属し、第1のビーム参照品質値がプリセット閾値よりも大きいビームの量が、プリセット値又はネットワーク側装置によって示される値よりも小さい場合、M個のビームはすべて、端末装置によって決定され、キャンプオンされるセルに属し、第1のビーム参照品質値がプリセット閾値よりも大きいビームであることが理解され得る。
103。端末装置は、選択されたM個のビームを、端末装置にサービスを提供するネットワーク側装置に示す。
端末装置によって検出された各ビームは1つのインデックスに対応する。端末装置は、端末装置によって選択されたM個のビームをネットワーク側装置に示すために、決定されたM個のビームのインデックスをネットワーク側装置に送信し得る。ネットワーク側装置は、受信したビームのインデックスに基づいて、端末装置によって選択されたビームを決定し得る。端末装置は、M個のビームのインデックスを明示的又は暗黙的に示し得る。
任意選択で、いくつかの実施形態では、端末装置は、M個のビームのインデックスを明示的に示し得る。具体的には、端末装置は第1のビームトラッキングメッセージをネットワーク側装置に送信し得る。ビームトラッキングメッセージはM個のビームのインデックスを含む。第1のビームトラッキングメッセージは、メディアアクセス制御(Media Access Control、MAC)層メッセージである。このようにして、端末装置は、MAC層メッセージを使用して、選択されたM個のビームをネットワーク側装置に直接示し得る。
具体的には、第1のビームトラッキングメッセージに関して、M個のビームのインデックスは、MAC制御要素(Control Element、CE)の負荷部分を使用してネットワーク側装置にフィードバックされ得る。図2は、MAC CEの負荷部分を使用してM個のビームをフィードバックする概略図である。図2に示されるように、Mは4である。単一のビームインデックスによって占められるビット(bit)の量は、6であり得る。端末装置が、条件を満たすMが4よりも小さいと判定する場合、別の位置は無効な値で埋められる。報告されるビームの量が1つのMAC CEによって搬送されることができるビームの量を超える場合、端末装置は、複数のMAC CEを使用してM個のビームのインデックスをネットワーク側装置に送信し得ることが理解され得る。
さらに、第1のビームトラッキングメッセージ内にある、ビームのインデックスの順序は、各ビームの第1のビーム参照品質値に基づいて決定され得る。例えば、MAC CEの負荷部分において、M個のビームのインデックスのうちの第1のビームインデックスは、最大の第1のビーム参照品質値を有するビームのインデックスであり、第2のビームインデックスは、2番目に最大の第1のビーム参照品質値を有するビームのインデックスである、などである。このようにして、ネットワーク側装置は、最大の第1のビーム参照品質値を有するビームが決定され得るように、ビームトラッキングメッセージ内にある、ビームのインデックスの順序に基づいて、ビームの第1のビーム参照品質値の順序を決定し得る。
任意選択で、いくつかの実施形態では、端末装置は、M個のビームの測定結果をネットワーク側装置にさらに送信し得る。例えば、端末装置は、第1のビームトラッキングメッセージを使用して、M個のビームの各々の第1のビーム参照品質値をネットワーク側装置に送信し得る。別の例では、端末装置は、代替として、M個のビームの各々の第1のビーム参照品質値を搬送するために別のメッセージを使用し得る。
任意選択で、いくつかの他の実施形態では、端末装置は、M個のビームのインデックスを暗黙的に示し得る。例えば、Mの値が1である場合、端末装置は、1つのビームをネットワーク側装置に示すように、ネットワーク側装置に1つのビームに対応する時間−周波数リソース及び/又は符号リソース上でランダムアクセスプリアンブルを送信し得る。具体的なプロセスは、ステップ104と同様であり得る。1つのビームは、端末装置によって検出され、また、端末装置によってキャンプオンされるセルのものであり、そして、最大の第1のビーム参照品質値を有する、ビームであり得る。このようにして、端末装置は、余分なシグナリングを使用することなしに、ランダムアクセスプリアンブルの時間−周波数リソース及び/又は符号リソースを使用してネットワーク側装置に1つのビームを暗黙的に示し得る。このようにして、シグナリングオーバーヘッドが減らされることができる。
前述の技術的解決策では、端末装置は、ネットワーク側装置が、報告されたビームから端末装置との通信に使用されるビームとして適切なビームを選択できるように、検出されることができるビームをトラッキングし、キャンプオンされるセルのトラッキングされたビームをネットワーク側装置に報告し得る。ネットワーク側装置は、端末装置によって示されたM個のビームから1つ又は複数のビームを選択し得る。ネットワーク側装置は、選択された1つ又は複数のビームを使用して端末装置にダウンリンクメッセージを送信し得る。
いくつかの実装形態では、本方法はステップ104をさらに含み得る。
104。端末装置は、ネットワーク側装置に第1のターゲットビームのインデックスに対応する時間−周波数リソース及び/又は符号リソース上でランダムアクセスプリアンブルを送信し、第1のターゲットビームは、M個のビームのうちの、最大の第1のビーム参照品質値を有するビームである。ネットワーク側装置は、受信したランダムアクセスプリアンブルの時間−周波数リソース及び/又は符号リソースに基づいて、端末装置によってキャンプオンされるセルに属する、及び最大の第1のビーム参照品質値を有する端末装置によって検出されたビームを決定し得る。このようにして、端末装置は、最大の第1のビーム参照品質値を有するビームをネットワーク側装置に直接示し得る。代替として、ネットワーク側装置は、最大の第1のビーム参照品質値を有するビームを直接決定し得る。また、指示プロセスにおいて余分なシグナリングが使用されないため、チャネルリソースが節約されることができる。
任意選択で、いくつかの実施形態では、各ランダムアクセスプリアンブルの時間−周波数リソースは、1つのビームのインデックスに対応する。端末装置は、第1のターゲットビームのインデックスに基づいて対応する時間−周波数リソースを決定し、その時間−周波数リソース上でランダムアクセスプリアンブルをネットワーク側装置に送信し得る。このようにして、ランダムアクセスプリアンブルを受信した後、ネットワーク側装置は、受信したランダムアクセスプリアンブルの時間−周波数リソースに基づいて、端末装置によってキャンプオンされるセルの最大の第1のビーム参照品質値を有するビームのインデックスを直接決定し得る。
任意選択で、いくつかの実施形態では、各ランダムアクセスプリアンブルの時間−周波数リソースは、1つのビームのグループのインデックスに対応する。異なる符号リソースは、1つの時間−周波数リソース上の異なるビームに対応する。例えば、利用可能なプリアンブルの総数が64である場合、各ビームは8つのプリアンブルに対応し得る。例えば、周波数f1及びサブフレーム1に対して、プリアンブル1からプリアンブル8はビーム1のインデックスに対応し、周波数f1及びサブフレーム1に対して、プリアンブル9からプリアンブル16はビーム2のインデックスに対応するなどである。このようにして、端末装置は、第1のターゲットビームのインデックスに基づいて対応する時間−周波数リソース及び符号リソースを決定してもよく、時間−周波数リソース及び符号リソース上でランダムアクセスプリアンブルをネットワーク側装置に送信し得る。ランダムアクセスプリアンブルを受信した後、ネットワーク側装置は、受信したランダムアクセスプリアンブルの時間−周波数リソース及び符号リソースに基づいて、端末装置によってキャンプオンされるセルの最大の第1のビーム参照品質値を有するビームのインデックスを直接決定し得る。
任意選択で、いくつかの実施形態では、ビームのインデックス、時間−周波数リソース、及び符号リソースの間の対応はプリセットされ得る。例えば、各ランダムアクセス時間−周波数リソース上でK個の利用可能なプリアンブルがL個のグループに分類され、各グループ内でのプリアンブルの量がK/Lであり、プリアンブルへのビームのインデックスが0からL−1であると指定され得る。任意選択で、いくつかの他の実施形態では、グループ量Lは、ネットワーク側装置によって端末装置に示されてもよい。例えば、ネットワーク側装置は、システムメッセージ又は無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)層メッセージにおいて、グループ量Lを端末装置に示し得る。このようにして、異なる量のビーム及び異なる量のプリアンブルへの適合性が保証されることができる。任意選択で、いくつかの他の実施形態では、ネットワーク側装置は、時間−周波数リソースとビームグループとの間の対応をさらに示し得る。例えば、1つのサブフレームにおいて3つの周波数リソースが構成され、各周波数リソースは1つのビームグループに対応する。周波数リソース1はビームグループ1に対応し、周波数リソース2はビームグループ2に対応し、周波数リソース3はビームグループ3に対応し、各ビームグループ内でのプリアンブルはS/3ビームに対応し、Sはビームの総量である。セル内でのダウンリンクビームの量、及び各ビームとランダムアクセスプリアンブルとの間の対応は、プロトコルによって指定されてもよく、又はシステムブロードキャストメッセージを介して端末装置に示されてもよい。
いくつかの実施形態では、端末装置は、最初に第1のターゲットビームをネットワーク側装置に示し、次いで、M個のビームをネットワーク側装置に示し得る。いくつかの他の実施形態では、端末装置は、最初にM個のビームをネットワーク側装置に示し、次いで、第1のターゲットビームをネットワーク側装置に示し得る。
端末装置によって報告されたM個のビームを取得した後、ネットワーク側装置は、M個のビームに基づいて、端末装置との通信に使用されるビームを選択し得る。例えば、ネットワーク側装置は、端末装置と通信するために、M個のビームから1つのビームをターゲットビームとして選択し得る。代替として、ネットワーク側装置は、端末装置と通信するために、M個のビームから複数のビームをターゲットビームとして選択し得る。ネットワーク側装置は、ターゲットビームを使用して、すべてのチャネルの情報を端末装置に送信し得る。代替として、端末装置は、ネットワーク側装置がターゲットビーム上で端末装置に情報を送信するかどうかを検出し得る。ターゲットビームは、プリセットルールに従って決定され得る。例えば、ターゲットビームは、M個のビームのうちの、最大の第1のビーム品質を有する1つ又は複数のビームであり得る。
物理層におけるビーム品質に基づいて、キャンプオンされるセルに属するビームをトラッキングすることに加えて、端末装置は、RRC層におけるビーム品質に基づいて、端末装置によってキャンプオンされるセルのビーム及び/又は端末装置の隣接セルのビームをさらにトラッキングし得る。具体的なトラッキング方法については、ステップ105からステップ107、又はステップ108からステップ110、又はステップ111からステップ113を参照されたい。
105。端末装置はN個の第2のビーム参照品質値を決定し、N個の第2のビーム参照品質値のうちのn番目の第2のビーム参照品質値は、N個の第1のビーム参照品質値のうちのn番目の第1のビーム参照品質値に基づいて決定され、n=1、...、又はNである。
任意選択で、いくつかの実施形態では、N個のビームのうちのn番目のビームについて、端末装置は、n番目のビームの第1のビーム参照品質値に基づいて、n番目のビームの第2のビーム参照品質値を直接決定し得る。
具体的には、端末装置は、以下の式を使用して第2のビーム参照品質値を決定し得る。
Qt=(1−a)・Qt-1+a・qt(式1.2)
ここで、Qtは端末装置によって取得されたフィルタリングされた第2のビーム参照品質値であり、qtは現在の第1のビーム参照品質値であり、Qt-1はビームの履歴の第2のビーム参照品質値であり、aはフィルタリング係数である。フィルタリング係数は、プリセットされてもよく、又はネットワーク側装置によって端末装置に示されてもよい。これは、この出願のこの実施形態において限定されない。aの値は0と1との間の任意の値(0及び1を含む)であってもよく、aのより小さい値は現在のビーム品質のより低い重みを示すことが理解され得る。例えば、いくつかの実施形態では、a=0.1である。
任意選択で、いくつかの実施形態では、プリセット閾値が設定され得る。ビームの第1のビーム参照品質値がプリセット閾値よりも大きい場合、ビームの第2のビーム参照品質値はビームの第1のビーム参照品質値に基づいて決定されてもよく、又はビームの第1のビーム参照品質値がプリセット閾値よりも小さい場合、ビームの第2のビーム参照品質値を決定するためにビームに対して実行されるフィルタリングが停止されてもよい。任意選択で、検出期間が設定され得る。検出期間外の第1のビーム参照品質値は、検出期間中のフィルタリングプロセスに影響を与えない。検出期間中のビームのすべての第1のビーム参照品質値がプリセット閾値よりも大きいが、検出期間外のビームの第1のビーム参照品質値がプリセット閾値よりも小さい場合、検出期間中のビームに対応する第2のビーム参照品質値が依然として決定され得る。検出期間中のビームの第1のビーム参照品質値がプリセット閾値よりも小さい場合、ビームの第1のビーム参照品質値に対して実行されるフィルタリングは停止される。この場合、端末装置は、ビームの第1のビーム参照品質値がプリセット閾値よりも大きい場合に検出期間を再開し得る。
106。端末装置は、N個の第2のビーム参照品質値に基づいて、第2のビームトラッキングメッセージを決定する。
任意選択で、いくつかの実施形態では、端末装置がN個の第2のビーム参照品質値に基づいて、第2のビームトラッキングメッセージを決定することは、端末装置によって、N個の第2のビーム参照品質値、N個のビームの各々が属するセル、第1のプリセット閾値、及び第2のプリセット閾値に基づいて、第2のビームトラッキングメッセージを決定することであって、第1のプリセット閾値は第2のプリセット閾値よりも大きく、第2のビームトラッキングメッセージは候補ビームのインデックス及び/又は利用可能なビームのインデックスを含み、候補ビームの第2のビーム参照品質値は第1のプリセット閾値以上であり、利用可能なビームの第2のビーム参照品質値は第1のプリセット閾値未満かつ第2のプリセット閾値以上である、決定することを含む。さらに、いくつかの実施形態では、第2のビームトラッキングメッセージは、候補ビームの第2のビーム参照品質値及び/又は利用可能なビームの第2のビーム参照品質値をさらに含み得る。前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置が、端末装置と通信するために、受信した候補ビーム及び/又は利用可能なビームから適切なビームを選択し得るように、端末装置は、候補ビーム及び/又は利用可能なビームをネットワーク側装置に直接報告する。
端末装置は、ビームに対応するパイロット情報に基づいて、そのビームが属するセルを決定し得る。パイロット情報は参照信号であり、参照信号はセル識別子に基づいて生成される。第2のビームトラッキングメッセージは、N個のビームが属するセルのうちの少なくとも1つのセルのビームのインデックスを含み得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのセルは、端末装置によってキャンプオンされるセルを含み得る。
候補ビーム及び利用可能なビームは、N個のビームが属するすべてのセルの各々の候補ビーム及び利用可能なビームであってもよく、又はN個のビームが属するすべてのセルのうちの1つ又は複数の候補ビーム及び利用可能なビームであってもよい。例えば、N個のビームがそれぞれセル1(セル1は、端末装置によってキャンプオンされるセルであると仮定される)、セル2、及びセル3に属すると仮定される。端末装置は、セル1の候補ビーム及び利用可能なビームのみを決定し得る。代替として、端末装置は、セル1、セル2、及びセル3のうちの任意の2つ又はすべての候補ビーム及び利用可能なビームを決定し得る。
場合によっては、1つ又は複数のセルは、候補ビーム及び利用可能なビームのうちの1つのみを含み得ることが理解され得る。いくつかの他の場合では、1つ又は複数のセルは候補ビームと利用可能なビームとを含み得る。
ネットワーク側装置は、端末装置と通信するために、候補ビーム及び利用可能なビームに基づいて適切なビームを選択し得る。
任意選択で、いくつかの実施形態では、端末装置がN個の第2のビーム参照品質値に基づいて、第2のビームトラッキングメッセージを決定することは、端末装置によって、N個の第2のビーム参照品質値、N個のビームの各々が属するセル、及び第3のプリセット閾値に基づいて、第2のビームトラッキングメッセージを決定することであって、第2のビームトラッキングメッセージはビームのインデックスを含み、N個のビームのうちの第2のビーム参照品質値は、第3のプリセット閾値以上である、決定することを含む。さらに、いくつかの実施形態では、第2のビームトラッキングメッセージは、N個のビームのうちの、第3のプリセット閾値以上であるビームの第2のビーム参照品質値をさらに含み得る。前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置が、端末装置と通信するために、プリセット条件を満たすビームから適切なビームを直接選択し得るように、端末装置は、プリセット条件を満たす(具体的には、第3のプリセット閾値以上)ビームのインデックスをネットワーク側装置に直接報告し得る。任意選択で、いくつかの実施形態では、第2のビームトラッキングメッセージはP個のビームのインデックスを含み、P個のビームの各々の第2のビーム参照品質値は第3のプリセット閾値以上であり、Pは1以上かつM以下の正の整数である。言い換えれば、端末装置が、プリセット条件を満たすビームの量がM以上であると決定した場合、端末装置は、M個のビームのインデックスを報告するか、又は端末装置が、プリセット条件を満たすビームの量がM以下であると決定した場合、端末装置は、プリセット条件を満たすすべてのビームのインデックスを報告する。
いくつかの実施形態では、第3のプリセット閾値は第1のプリセット閾値と等しくてもよい。いくつかの実施形態では、第3のプリセット閾値は第2のプリセット閾値に等しくてもよい。いくつかの実施形態では、代替として、第3のプリセット閾値は、第1のプリセット閾値又は第2のプリセット閾値と等しくなくてもよい。例えば、第3のプリセット閾値は、第2のプリセット閾値よりも大きく、第1のプリセット閾値よりも小さくてもよい。
同様に、第2のビームトラッキングメッセージに含まれるビームのインデックスは、第2のビーム参照品質値が第3のプリセット閾値よりも大きい、N個のビームが属するすべてのセルのうちの少なくとも1つのセルのビームのインデックスであり得る。代替として、第2のビームトラッキングメッセージに含まれるビームのインデックスは、N個のビームが属するすべてのセルのうちの、第2のビーム参照品質値が第3のプリセット閾値よりも大きいビームのインデックスであり得る。
任意選択で、いくつかの実施形態では、端末装置がN個の第2のビーム参照品質値に基づいて、第2のビームトラッキングメッセージを決定することは、端末装置によって、N個の第2のビーム参照品質値、及びN個のビームの各々が属するセルに基づいて、N個のビームが属するセルのうちの少なくとも1つのセルの各々の、少なくとも2つの参照ビームを決定することであって、各セルの少なくとも2つの参照ビームが、各セルの、最大の第2のビーム参照品質値を有する2つのビームである、決定することを含む。端末装置は第2のビームトラッキングメッセージを決定し、第2のビームトラッキングメッセージは各セルの決定された少なくとも2つの参照ビームのインデックスを含む。さらに、いくつかの実施形態では、第2のビームトラッキングメッセージは、各セルの少なくとも2つの参照ビームのうちの第2のビーム参照品質値をさらに含み得る。任意選択で、いくつかの実施形態では、決定される必要がある参照ビームの量は、プロトコルによって指定されてもよく、又は端末装置のための基地局によって構成されてもよい。前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置が、最大の第2のビーム品質値を有する複数のビームから、端末装置と通信するために使用され得るビームを選択し得るように、端末装置は、最大の第2のビーム参照品質値を有する複数のビームをネットワーク側装置に直接報告し得る。
同様に、第2のビームトラッキングメッセージに含まれるビームのインデックスは、N個のビームが属するすべてのセルのうちの少なくとも1つの少なくとも2つの参照ビームのインデックスであり得る。代替として、第2のビームトラッキングメッセージに含まれるビームのインデックスは、N個のビームが属するすべてのセルの各々の少なくとも2つの参照ビームのインデックスであり得る。
前述の実施形態では、ビームのインデックスに加えて、第2のビームトラッキングメッセージはビームの第2のビーム参照品質値をさらに含み得る。第2のビームトラッキングメッセージが複数のセルにそれぞれ属するビームのインデックスを含む場合、第2のビームトラッキングメッセージはビームが属するセルを示すために使用される情報をさらに含み得ることが理解され得る。
さらに、第2のビームトラッキングメッセージが1つのセルの複数のビームのインデックスを含む場合、複数のビームのインデックスの順序はビームの第2のビーム参照品質値に基づいて決定され得る。例えば、第1のビームインデックスに対応するビームは、最大の第2のビーム参照品質値を有し、第2のビームインデックスに対応するビームは、2番目に最大の第2のビーム参照品質値を有するなどである。このようにして、ネットワーク側装置は、受信されたビームのインデックスの順序に基づいて各セルの第2のビーム参照品質値の順序を決定し得る。
任意選択で、いくつかの他の実施形態では、端末装置は、N個の第2のビーム参照品質値に基づいてセル測定結果を決定し、第2のビームトラッキングメッセージはセル測定結果を含むと決定し得る。ネットワーク側装置は、報告されたセル測定結果を使用して、ビーム上でセルレベルのトラッキングを実行し得る。
任意選択で、いくつかの実施形態では、セル測定結果は、N個のビームが属するセルにおける少なくとも1つのグループ内の各セルの最大の第2のビーム参照品質値であり得る。
例えば、N個のビームがそれぞれセル1(セル1は、端末装置によってキャンプオンされるセルであると仮定される)、セル2、及びセル3に属すると仮定される。端末装置は、セル1の最大の第2のビーム参照品質値がセル1のセル測定結果として使用されると決定し得る。端末装置は、セル2の最大の第2のビーム参照品質値がセル2のセル測定結果として使用されるとさらに決定し得る。端末装置は、セル3の最大の第2のビーム参照品質値がセル3のセル測定結果として使用されるとさらに決定し得る。セル測定結果は、セル1、セル2、及びセル3のセル測定結果を含み得る。
任意選択で、いくつかの他の実施形態では、セル測定結果は、N個のビームが属するセルのうちの少なくとも1つのセルの各々の少なくとも2つの参照ビームの第2のビーム参照品質値の平均値であってもよく、各セルの少なくとも2つの参照ビームは、各セルの、最大の第2のビーム参照品質値を有する少なくとも2つのビームである。決定される必要がある参照ビームの量は、プロトコルによって指定されてもよく、又は端末装置のためにネットワーク側装置によって構成されてもよい。
例えば、N個のビームがそれぞれセル1(セル1は、端末装置によってキャンプオンされるセルであると仮定される)、セル2、及びセル3に属すると仮定される。端末装置は、セル1の3つの最大の第2のビーム参照品質値の平均値がセル1のセル測定結果として使用されると決定し得る。端末装置は、セル2の3つの最大の第2のビーム参照品質値の平均値がセル2のセル測定結果として使用されるとさらに決定し得る。端末装置は、セル3の3つの最大の第2のビーム参照品質値の平均値がセル3のセル測定結果として使用されるとさらに決定し得る。セル測定結果は、セル1、セル2、及びセル3のセル測定結果を含み得る。平均値は、算術平均値でもよく、又は幾何平均値などでもよい。これは、この出願のこの実施形態において限定されない。
任意選択で、いくつかの実施形態では、第2のビームトラッキングメッセージは、N個の第2のビーム参照品質値及びN個のビームのインデックスをさらに含み得る。このようにして、ネットワーク側装置は、N個の第2のビーム参照品質値に基づいて特定の結果を決定し得る。例えば、ネットワーク側装置は、第1のプリセット閾値及び第2のプリセット閾値に基づいて、候補ビーム及び/又は利用可能なビームを決定し得る。ネットワーク側装置は、代替として、N個のビームが属するセルのうちの少なくとも1つの候補ビーム及び/又は利用可能なビームを決定し得ることが理解され得る。別の例では、ネットワーク側装置は、第3のプリセット閾値に基づいて、第2のビーム参照品質値が第3のプリセット閾値よりも大きいビームを決定し得る。さらに別の例では、ネットワーク側装置は、各セルの、最大の第2のビーム参照品質を有する複数のビームを決定し得る。さらに別の例では、ネットワーク側装置はセル測定結果を決定し得る。ネットワーク側装置によって前述の特定の結果を決定することの具体的なプロセスは、端末装置によって同一の特定結果を決定することの具体的なプロセスと同様である。詳細は本明細書に記載される必要はない。
107。端末装置は第2のビームトラッキングメッセージをネットワーク側装置に送信し、第2のビームトラッキングメッセージはRRC層メッセージである。
前述の技術的解決策では、端末装置は、各ビームの複数の第1のビーム参照品質値に基づいて、各ビームの第2のビーム参照品質値を決定し得る。このようにして、端末装置によってトラッキングされるビームの参照品質値は、ある期間内に蓄積した後に取得された測定結果である。さらに、第2のビームトラッキングメッセージは、N個のビームが属するセルのうちの少なくとも1つのセルのビームのインデックスを含み得る。このようにして、ネットワーク側装置は、端末装置によってキャンプオンされるセルのビーム品質値と、端末装置の隣接セルのビーム品質値とを取得し得る。この場合、ネットワーク側装置は、端末装置によってキャンプオンされるセルのセル状態を決定できるだけでなく、端末装置によって検出されることができる隣接セルのセル状態を決定することもできる。
任意選択で、いくつかの実施形態では、端末装置は、第2のビームトラッキングメッセージをネットワーク側装置に定期的に送信し得る。送信期間は、プリセットされてもよく、又はネットワーク側装置によって端末装置に示されてもよい。
任意選択で、いくつかの実施形態では、プリセット測定イベントが満たされている場合、端末装置は、代替として、第2のビームトラッキングメッセージをネットワーク側装置に送信し得る。具体的には、端末装置は、ビームベースのセル測定結果を使用して、プリセット測定イベントが満たされているかどうかを決定し得る。プリセット測定イベントが満たされている場合、端末装置は第2のビームトラッキングメッセージをネットワーク側装置に送信し得る。端末装置はさらに、プリセット測定イベントを同時に報告し得る。プリセット測定イベントは、以下のうちの1つ又は複数を含み得る。端末装置によってキャンプオンされるセルのセル測定結果は、端末装置の隣接セルのセル測定結果よりもプリセットオフセットだけ小さい、端末装置によってキャンプオンされるセルのセル測定結果は、プリセット閾値よりも小さい、端末装置の隣接セルのセル測定結果は、プリセット閾値よりも大きい、など。プリセット測定イベント、ならびにプリセット測定イベントにおいて使用されるプリセットオフセット及びプリセット閾値は、端末装置によってプリセットされてもよく、又はネットワーク側装置によって端末装置に示されてもよい。前述の技術的解決策では、端末装置は、ビームトラッキング結果に基づいて、プリセット測定イベントが満たされているかどうかを決定し、決定結果に基づいて、報告される内容を選択し得る。
ステップ105からステップ107を使用してセル測定結果をネットワーク側装置に送信することに加えて、端末装置は、セル測定結果をさらに決定し、ステップ108からステップ110を使用してセル測定結果をネットワーク側装置に送信し得る。
108。端末装置は、N個の第1のビーム参照品質値、及びN個のビームの各々が属するセルに基づいて、N個のビームが属するセルのうちの少なくとも1つのセルの各々の、最大の第1のビーム参照品質値を決定する。
109。端末装置は、各セルの最大の第1のビーム参照品質値に基づいて、各セルの第2のビーム参照品質値を決定する。代替として、式1.2を使用して、第2のビーム参照品質値が決定され得る。詳細は本明細書に記載される必要はない。
110。端末装置は、各セルの第2のビーム参照品質値をネットワーク側装置にRRC層メッセージを介して送信する。各セルの第2のビーム参照品質値は、各セルのセル測定結果である。
前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置が、トラッキングを通じて端末装置によって取得されたセル測定結果をタイムリーに取得するように、端末装置は、ビームトラッキング結果に基づいてセル測定結果を決定し、測定を通じて取得されたセル測定結果をネットワーク側装置に報告し得る。
任意選択で、いくつかの実施形態では、プリセット測定イベントが満たされている場合、端末装置は第2のビームトラッキングメッセージをネットワーク側装置に送信し得る。具体的には、端末装置は、ビームベースのセル測定結果に従って、プリセット測定イベントが満たされているかどうかを決定し得る。プリセット測定イベントが満たされている場合、端末装置は第2のビームトラッキングメッセージをネットワーク側装置に送信し得る。端末装置はさらに、プリセット測定イベントを同時に報告し得る。プリセット測定イベントの具体的な内容は、ステップ107と同じである。詳細は本明細書に記載される必要はない。
任意選択で、いくつかの実施形態では、端末装置は、各セルの第2のビーム参照品質値をネットワーク側装置に定期的に送信し得る。送信期間は、プリセットされてもよく、又はネットワーク側装置によって端末装置に示されてもよい。
いくつかの他の実施形態では、端末装置は、代替として、セル測定結果を決定し、ステップ111からステップ113を使用してセル測定結果をネットワーク側装置に送信し得る。
111。端末装置は、N個の第1のビーム参照品質値、及びN個のビームの各々が属するセルに基づいて、N個のビームが属するセルのうちの少なくとも1つの各々の最大の第1のビーム参照品質値を有する少なくとも2つのビームの平均値を決定する。
112。端末装置は、各セルの、最大の第1のビーム参照品質値を有する少なくとも2つのビームの平均値に基づいて、各セルの第2のビーム参照品質値を決定する。
113。端末装置は、各セルの第2のビーム参照品質値をネットワーク側装置にRRC層メッセージを介して送信する。各セルの第2のビーム参照品質値は、各セルのセル測定結果である。
前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置が、トラッキングを通じて端末装置によって取得されたセル測定結果をタイムリーに取得するように、端末装置は、ビームトラッキング結果に基づいてセル測定結果を決定し、測定を通じて取得されたセル測定結果をネットワーク側装置に報告し得る。
任意選択で、いくつかの実施形態では、プリセット測定イベントが満たされている場合、端末装置は第2のビームトラッキングメッセージをネットワーク側装置に送信し得る。具体的には、端末装置は、ビームベースのセル測定結果に従って、プリセット測定イベントが満たされているかどうかを決定し得る。プリセット測定イベントが満たされている場合、端末装置は第2のビームトラッキングメッセージをネットワーク側装置に送信し得る。端末装置はさらに、プリセット測定イベントを同時に報告し得る。プリセット測定イベントの具体的な内容は、ステップ107と同じである。詳細は本明細書に記載される必要はない。
任意選択で、いくつかの実施形態では、端末装置は、各セルの第2のビーム参照品質値をネットワーク側装置に定期的に送信し得る。送信期間は、プリセットされてもよく、又はネットワーク側装置によって端末装置に示されてもよい。
前述の実施形態におけるステップ番号(具体的には、101から113)は、ステップの順序を限定するのではなく、単に実施形態をより良く説明するのを助けることが意図されていることが理解され得る。例えば、ステップ104は、ステップ103の後、又はステップ103の前に実行され得る。ステップ105からステップ107、ステップ108からステップ110、及びステップ111からステップ113は、ステップ104の後、又はステップ103の後に実行され得る。また、説明を簡潔にするために、図1はステップ101からステップ103のみを示している。
図3は、この出願の一実施形態による、別のビームトラッキング方法の概略的なフローチャートである。
301。端末装置は、第1のビームを使用して、ネットワーク側装置にビームトレーニング要求を送信する。
任意選択で、いくつかの実施形態では、端末装置は、次のようにして第1のビームを決定し得る。端末装置によって、N個のビームをそれぞれ使用してN個の時間−周波数リソース上でネットワーク側装置にランダムアクセスプリアンブルを送信することであって、N個の時間−周波数リソースのうちのいずれか2つのサブフレーム番号及び/又は周波数リソース番号が異なり、Nは2以上の正の整数である、送信することと、端末装置によって、ネットワーク側装置によって送信された少なくとも1つのランダムアクセス応答メッセージを受信することと、端末装置によって、少なくとも1つのランダムアクセス応答メッセージの各々におけるRA−RANTIの値に基づいて、N個のビームから第1のビームを決定すること。このようにして、ビームを使用してネットワーク側装置に要求メッセージを送信するように、端末装置は、複数の利用可能なビームから、ネットワーク側装置と通信するために使用され得るビームを選択し得る。
具体的には、端末装置によって送信されたランダムアクセスプリアンブルを受信した後、ネットワーク側装置は、ランダムアクセスプリアンブルの時間−周波数リソースに基づいて、ランダムアクセス−無線ネットワーク一時識別子(Random Access−Radio Network Temporary Identifier、RA−RNTI)の値を決定し得る。RA−RNTIの値は次の式を満たす。
RA−RNTI=1+t_id+10*f_id(式1.3)
ここで、RA−RNTIはRA−RNTIの値であり、t_idはサブフレーム番号であり、f_idは周波数リソース番号である。
ネットワーク側装置によって送信されたランダムアクセス応答メッセージは、決定されたRA−RNTIの値に基づいてスクランブルされる。このようにして、端末装置は、ランダムアクセス応答メッセージをデスクランブルすることによって、N個のビームのうちの1つ又は複数の利用可能なビームがアップリンク情報を送信するために使用され得ることを決定し得る。
任意選択で、いくつかの実施形態では、端末装置は、ネットワーク側装置によって送信された1つのランダムアクセス応答メッセージのみを受信する。この場合、端末装置は、RA−RNTIの値に基づいてランダムアクセス応答メッセージをデスクランブルし、プリアンブルが送信された場合に使用される時間−周波数リソースを決定する。時間−周波数リソースはビームと1対1に対応するので、端末装置は、時間−周波数リソースに対応するビームが第1のビームであると決定し得る。
任意選択で、いくつかの他の実施形態では、端末装置は、ネットワーク側装置によって送信された複数のランダムアクセス応答メッセージを受信し得る。この場合、端末装置は、第1の受信されたランダムアクセス応答メッセージ内のRA−RNTIの値をデスクランブルし、1つの時間−周波数リソースを決定し、時間−周波数リソースに対応するビームが第1のビームであると決定し得る。代替として、端末装置は、任意の受信されたランダムアクセス応答メッセージ内のRA−RNTIの値をデスクランブルし、1つの時間−周波数リソースを決定し、時間−周波数リソースに対応するビームが第1のビームであると決定し得る。
任意選択で、いくつかの実施形態では、第1のビームは、端末装置によって使用され得る任意のビームであり得る。
302。端末装置は、ネットワーク側装置によって送信されたビームトレーニング応答に基づいて、ネットワーク側装置と通信するために使用される第2のビームを決定し、ビームトレーニング応答はM個の物理パイロットリソースを含み、Mは1以上の正の整数である。
前述の技術的解決策では、端末装置は、ネットワーク側装置と通信するために、複数の利用可能なビームから適切なビームを選択し得る。
任意選択で、いくつかの実施形態では、端末装置は、M個のビームをそれぞれ使用して、M個の物理パイロットリソース上でネットワーク側装置に参照信号を送信し得る。端末装置は、ネットワーク側装置によって送信されたフィードバック情報を受信し、フィードバック情報は、M個のビームのうちの1つ又は複数のインデックスを含む。端末装置は、フィードバック情報に基づいて第2のビームを決定し、第2のビームは1つ又は複数のビームに属する。前述の技術的解決策では、端末装置は、利用可能なビームをトレーニングし、ネットワーク側装置によってフィードバックされた情報に基づいて、ネットワーク側装置と通信するために使用され得るビームを決定し得る。
参照信号を受信した後、ネットワーク側装置は、受信した参照信号に基づいてM個のビームの各々のビーム品質値を決定し得る。ネットワーク側装置は、各ビームの決定されたビーム品質値に基づいてフィードバック情報を決定し、フィードバック情報は、M個のビームのうちの、最大のビーム品質値を有する1つ又は複数のビームのインデックスを含み得る。代替として、フィードバック情報は、ビーム品質値がプリセット閾値よりも大きい1つ又は複数のビームのインデックスを含み得る。
任意選択で、いくつかの実施形態では、端末装置は、M個の物理パイロットリソースに基づいて第1の物理パイロットリソースを決定し、少なくとも1つのビームを使用して第1の物理パイロットリソース上で参照信号をネットワーク側装置に送信してもよく、第1の物理パイロットリソースは、端末装置がネットワーク側装置によって送信された情報を受信した場合に使用される、物理パイロットリソースに対応する物理パイロットリソースである。端末装置は、ネットワーク側装置によって送信されたフィードバック情報を受信し、フィードバック情報は、少なくとも1つのビームのうちの1つ又は複数のインデックスを含む。端末装置は、フィードバック情報に基づいて第2のビームを決定し、第2のビームは1つ又は複数のビームに属する。フィードバック情報は、専用の物理層リソース上で端末装置に送信されてもよく、MAC層メッセージ又はRRC層メッセージを介して端末装置に送信されてもよい。これは、この出願のこの実施形態において限定されない。ビーム品質値は、RSRP、RSRQなどでもよく、又は式1.1を使用してフィルタリングを通じて取得されたビーム品質値でもよい。これは、この出願のこの実施形態において限定されない。
任意選択で、いくつかの実施形態では、端末装置の利用可能な送信ビームの量は物理パイロットリソースの量Mより少なくてもよい。この場合、端末装置がM個のビームをそれぞれ使用してM個の物理パイロットリソース上で参照信号をネットワーク側装置に送信する前に、端末装置は複数の利用可能なビームからM個のビームをさらに選択し得る。端末装置は、M個のビームをランダムに選択してもよく、又は受信したランダムアクセス応答メッセージ内のRA−RNTIの値に基づいて決定されたM個のビームを選択してもよい。前述の技術的解決策では、トレーニングのために使用されるビームの量が、ネットワーク側装置によって端末装置に割り当てられ、ビームトレーニングを実行するために使用される物理パイロットリソースの量に等しくなるように、端末装置は、トレーニングのために使用されるビームの適切な量を選択し得る。
ネットワーク側装置によって構成されたパイロットリソースは、定期的に構成されてもよく、又は個別に構成されてもよい。パイロットリソースは、復調用参照信号(Demodulation Reference Signal、DMRS)、サウンディング用参照信号(Sounding Reference Signal、SRS)などを含む。ネットワーク側装置によって構成されたパイロットリソースは第1の識別子を含み、第1の識別子は、パイロットリソースがビームトレーニングを実行するために使用されるパイロットリソースであることを示すために使用される。
任意選択で、いくつかの実施形態では、端末装置が、ネットワーク側装置によって送信されたビームトレーニング応答に基づいて、ネットワーク側装置と通信するために使用される第2のビームを決定する前に、端末装置は、端末装置の利用可能な送信ビームの量をネットワーク側装置に示し得る。端末装置の利用可能な送信ビームの量は、ビームトレーニング要求において搬送され得る。ネットワーク側装置は、利用可能な送信ビームの量に基づいて物理パイロットリソースの量Mを決定し得る。物理パイロットリソースの量Mは、利用可能な送信ビームの量以下であり得る。前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置が、利用可能なビームの量に基づいて、端末装置に割り当てられるべき物理パイロットリソースの量を決定するように、端末装置は、利用可能なビームの量をネットワーク側装置に送信し得る。
この出願の実施形態は端末装置をさらに提供する。端末装置は、処理ユニットと送信ユニットとを含む。
処理ユニットは、N個の第1のビーム参照品質値を決定するように構成され、N個の第1のビーム参照品質値はそれぞれ、N個のビームに対応し、Nは1以上の正の整数である。
処理ユニットは、N個の第1のビーム参照品質値及び、N個のビームの各々が属するセルに基づいて、N個のビームからM個のビームを選択するようにさらに構成され、Mは1以上かつN以下の正の整数であり、M個のビームは、端末装置によってキャンプオンされるセルに属する。
送信ユニットは、選択されたM個のビームを、端末装置にサービスを提供するネットワーク側装置に示すように構成される。
任意選択で、いくつかの実装形態では、送信ユニットは、第1のビームトラッキングメッセージをネットワーク側装置に送信するように特に構成される。第1のビームトラッキングメッセージはM個のビームのインデックスを含む。第1のビームトラッキングメッセージはメディアアクセス制御MAC層メッセージである。
任意選択で、いくつかの実装形態では、送信ユニットは、ネットワーク側装置に第1のターゲットビームのインデックスに対応する時間−周波数リソース及び/又は符号リソース上でランダムアクセスプリアンブルを送信するようにさらに構成される。第1のターゲットビームは、M個のビームのうちの、最大の第1のビーム参照品質値を有するビームである。
任意選択で、いくつかの実装形態では、処理ユニットは、N個の第2のビーム参照品質値を決定するようにさらに構成される。N個の第2のビーム参照品質値のうちのn番目の第2のビーム参照品質値は、N個の第1のビーム参照品質値のうちのn番目の第1のビーム参照品質値に基づいて決定され、n=1、...、又はNである。処理ユニットは、N個の第2のビーム参照品質値に基づいて、第2のビームトラッキングメッセージを決定するようにさらに構成される。送信ユニットは、第2のビームトラッキングメッセージをネットワーク側装置に送信するようにさらに構成される。第2のビームトラッキングメッセージは無線リソース制御RRC層メッセージである。
任意選択で、いくつかの実装形態では、処理ユニットは、N個の第2のビーム参照品質値、N個のビームの各々が属するセル、第1のプリセット閾値、及び第2のプリセット閾値に基づいて、第2のビームトラッキングメッセージを決定するように特に構成される。第1のプリセット閾値は、第2のプリセット閾値よりも大きい。第2のビームトラッキングメッセージは候補ビームのインデックス及び/又は利用可能なビームのインデックスを含む。候補ビームの第2のビーム参照品質値は第1のプリセット閾値以上である。利用可能なビームの第2のビーム参照品質値は第1のプリセット閾値未満かつ第2のプリセット閾値以上である。
任意選択で、いくつかの実装形態では、処理ユニットは、N個の第2のビーム参照品質値、N個のビームの各々が属するセル、及び第3のプリセット閾値に基づいて、第2のビームトラッキングメッセージを決定するように特に構成される。第2のビームトラッキングメッセージは、N個のビームのうちの、第3のプリセット閾値以上である第2のビーム参照品質値を有するビームのインデックスを含む。
任意選択で、いくつかの実装形態では、処理ユニットは、N個の第2のビーム参照品質値、及びN個のビームの各々が属するセルに基づいて、N個のビームが属するセルのうちの少なくとも1つのセルの各々の、少なくとも2つの参照ビームを決定することであって、各セルの少なくとも2つの参照ビームが、各セルの、最大の第2のビーム参照品質値を有する少なくとも2つのビームである、ことと、第2のビームトラッキングメッセージを決定することであって、第2のビームトラッキングメッセージが、各セルの決定された少なくとも2つの参照ビームのインデックスを含む、こととを行うように特に構成される。
任意選択で、いくつかの実装形態では、処理ユニットは、N個の第2のビーム参照品質値、及びN個のビームの各々が属するセルに基づいてセル測定結果を決定することと、第2のビームトラッキングメッセージを決定することとを行うように特に構成される。セル測定結果は、N個のビームが属するセルのうちの少なくとも1つのセルの各々の最大の第2のビーム参照品質値であり、第2のビームトラッキングメッセージはセル測定結果を含む。
任意選択で、いくつかの実装形態では、処理ユニットは、N個の第2のビーム参照品質値、及びN個のビームの各々が属するセルに基づいて、N個のビームが属するセルのうちの少なくとも1つのセルの各々の、少なくとも2つの参照ビームを決定することであって、各セルの少なくとも2つの参照ビームは、各セルの、最大の第2のビーム参照品質値を有する少なくとも2つのビームである、ことと、セル測定結果を決定することであって、セル測定結果が、各セルの少なくとも2つの参照ビームの第2のビーム参照品質値の平均値を含む、ことと、第2のビームトラッキングメッセージを決定することであって、第2のビームトラッキングメッセージがセル測定結果を含む、こととを行うように特に構成される。
任意選択で、いくつかの実装形態では、処理ユニットは、N個の第1のビーム参照品質値、及びN個のビームの各々が属するセルに基づいて、N個のビームが属するセルのうちの少なくとも1つのセルの各々の、最大の第1のビーム参照品質値を決定するようにさらに構成される。処理ユニットは、各セルの最大の第1のビーム参照品質値に基づいて、各セルの第2のビーム参照品質値を決定するようにさらに構成される。送信ユニットは、各セルの第2のビーム参照品質値をセル測定結果として使用することと、第2のビーム参照品質値をネットワーク側装置にRRC層メッセージを介して送信することとを行うようにさらに構成される。
任意選択で、いくつかの実装形態では、処理ユニットは、N個の第1のビーム参照品質値、及びN個のビームの各々が属するセルに基づいて、N個のビームが属するセルのうちの少なくとも1つのセルの各々の、少なくとも2つの最大の第1のビーム参照品質値の平均値を決定するようにさらに構成される。処理ユニットは、各セルの少なくとも2つの最大の第1のビーム参照品質値の平均値に基づいて、各セルの第2のビーム参照品質を決定するようにさらに構成される。送信ユニットは、各セルの第2のビーム参照品質をセル測定結果として使用し、第2のビーム参照品質をネットワーク側装置にRRC層メッセージを介して送信するようにさらに構成される。
任意選択で、いくつかの実装形態では、処理ユニットは、セル測定結果に基づいて、プリセット測定イベントが満たされているかどうかを決定するようにさらに構成される。
任意選択で、いくつかの実装形態では、端末装置は、ネットワーク側装置によって示されたMの値を受信するように構成された受信ユニットをさらに含む。
任意選択で、いくつかの実施形態では、処理ユニットはプロセッサによって実装されてもよく、送信ユニットは送信機又は送受信機によって実装されてもよく、受信ユニットは受信機又は送受信機によって実装されてもよい。
この出願の実施形態は、ネットワーク側装置の構造ブロック図をさらに提供する。ネットワーク側装置は、受信ユニットと、処理ユニットと、送信ユニットとを含む。
受信ユニットは、端末装置によって示されたM個のビームを取得するように構成され、M個のビームは、端末装置によってキャンプオンされるセルに属し、Mは1以上の正の整数である。
処理ユニットは、M個のビームからビームを選択するように構成される。
送信ユニットは、選択されたビームを使用して端末装置にダウンリンクメッセージを送信するように構成される。
任意選択で、いくつかの実装形態では、受信ユニットは、端末装置によって送信された第1のビームトラッキングメッセージを受信するように特に構成される。第1のビームトラッキングメッセージはM個のビームのインデックスを含む。第1のビームトラッキングメッセージはMAC層メッセージである。
任意選択で、いくつかの実装形態では、受信ユニットは、端末装置によって送信されたランダムアクセスプリアンブルを受信するようにさらに構成される。処理ユニットは、ランダムアクセスプリアンブルの時間−周波数リソース及び/又は符号リソースに基づいて、第1のターゲットビームを決定するようにさらに構成され、第1のターゲットビームは、M個のビームのうちの、最大の第1のビーム参照品質値を有するビームである。
任意選択で、いくつかの実装形態では、受信ユニットは、端末装置によって送信された第2のビームトラッキングメッセージを受信するようにさらに構成される。第2のビームトラッキングメッセージはRRC層メッセージである。第2のビームトラッキングメッセージは候補ビームのインデックス及び/又は利用可能なビームのインデックスを含む。候補ビームの第2のビーム参照品質値は、第1のプリセット閾値以上である。利用可能なビームの第2のビーム参照品質値は、第1のプリセット閾値未満かつ第2のプリセット閾値以上である。第1のプリセット閾値は、第2のプリセット閾値よりも大きい。
任意選択で、いくつかの実装形態では、受信ユニットは、端末装置によって送信された第2のビームトラッキングメッセージを受信するようにさらに構成される。第2のビームトラッキングメッセージはRRC層メッセージである。第2のビームトラッキングメッセージは少なくとも1つのビームのインデックスを含む。少なくとも1つのビームの第2のビーム参照品質値は、第3のプリセット閾値以上である。
任意選択で、いくつかの実装形態では、受信ユニットは、端末装置によって送信された第2のビームトラッキングメッセージを受信するようにさらに構成される。第2のビームトラッキングメッセージはRRC層メッセージである。第2のビームトラッキングメッセージは、少なくとも1つのセルの各々に属する少なくとも2つの参照ビームのインデックスを含む。各セルの少なくとも2つの参照ビームは、各セルの、最大の第2のビーム参照品質値を有する少なくとも2つのビームである。
任意選択で、いくつかの実装形態では、受信ユニットは、端末装置によって送信された第2のビームトラッキングメッセージを受信するようにさらに構成される。第2のビームトラッキングメッセージはRRC層メッセージである。第2のビームトラッキングメッセージはセル測定結果を含む。セル測定結果は、少なくとも1つのセルの各々の最大の第2のビーム参照品質値である。
任意選択で、いくつかの実装形態では、受信ユニットは、端末装置によって送信された第2のビームトラッキングメッセージを受信するようにさらに構成される。第2のビームトラッキングメッセージはRRC層メッセージである。第2のビームトラッキングメッセージはセル測定結果を含む。セル測定結果は、少なくとも1つのセルの各々の少なくとも2つの参照ビームの第2のビーム参照品質値の平均値を含む。各セルの少なくとも2つの参照ビームは、各セルの、最大の第2のビーム参照品質値を有する少なくとも2つのビームである。
任意選択で、いくつかの実装形態では、受信ユニットは、端末装置によって送信された少なくとも1つのセルの各々のセル測定結果を受信するようにさらに構成される。各セルのセル測定結果は、各セルの第2のビーム参照品質値を含む。
任意選択で、いくつかの実装形態では、受信ユニットは、端末装置によって送信された第2のビームトラッキングメッセージを受信するようにさらに構成される。第2のビームトラッキングメッセージはRRC層メッセージである。第2のビームトラッキングメッセージはセル測定結果を含む。セル測定結果は、少なくとも1つのセルの各々の第2のビーム参照品質を含む。各セルの第2のビーム参照品質は、各セルの少なくとも2つの第1のビーム参照品質値の平均値に基づいて決定される。
任意選択で、いくつかの実装形態では、送信ユニットは、Mの値を端末装置に送信するようにさらに構成される。
任意選択で、いくつかの実施形態では、処理ユニットはプロセッサによって実装されてもよく、送信ユニットは送信機又は送受信機によって実装されてもよく、受信ユニットは受信機又は送受信機によって実装されてもよい。
この出願の実施形態は、端末装置をさらに提供する。端末装置は、送信ユニットと、受信ユニットと、処理ユニットとを含む。
送信ユニットは、第1のビームを使用して、ネットワーク側装置にビームトレーニング要求を送信するように構成される。
受信ユニットは、ネットワーク側装置によって送信されたビームトレーニング応答を受信するように構成される。
処理ユニットは、ビームトレーニング応答に基づいて、ネットワーク側装置と通信するために使用される第2のビームを決定するように構成され、ビームトレーニング応答はM個の物理パイロットリソースを含み、Mは1以上の正の整数である。
任意選択で、いくつかの実装形態では、送信ユニットは、N個のビームをそれぞれ使用してN個の時間−周波数リソース上でネットワーク側装置にランダムアクセスプリアンブルを送信するようにさらに構成され、N個の時間−周波数リソースのうちのいずれか2つのサブフレーム番号及び/又は周波数リソース番号が異なり、Nは2以上の正の整数である。受信ユニットは、ネットワーク側装置によって送信された少なくとも1つのランダムアクセス応答メッセージを受信するようにさらに構成される。処理ユニットは、少なくとも1つのランダムアクセス応答メッセージの各々におけるRA−RNTIの値に基づいて、N個のビームから第1のビームを決定するようにさらに構成される。
任意選択で、いくつかの実装形態では、送信ユニットは、M個のビームをそれぞれ使用して、M個の物理パイロットリソース上でネットワーク側装置に参照信号を送信するようにさらに構成される。受信ユニットは、ネットワーク側装置によって送信されたフィードバック情報を受信するようにさらに構成され、フィードバック情報は、M個のビームのうちの1つ又は複数のインデックスを含む。処理ユニットは、フィードバック情報に基づいて第2のビームを決定するように特に構成され、第2のビームは1つ又は複数のビームに属する。
任意選択で、いくつかの実装形態では、処理ユニットは、複数の利用可能なビームからM個のビームを選択するようにさらに構成される。
任意選択で、いくつかの実装形態では、送信ユニットは、端末装置の利用可能な送信ビームの量をネットワーク側装置に示すようにさらに構成される。
任意選択で、いくつかの実施形態では、処理ユニットはプロセッサによって実装されてもよく、送信ユニットは送信機又は送受信機によって実装されてもよく、受信ユニットは受信機又は送受信機によって実装されてもよい。
この出願の実施形態は、ネットワーク側装置をさらに提供する。ネットワーク側装置は、受信ユニットと、処理ユニットと、送信ユニットとを含む。
受信ユニットは、端末装置によって送信されたビームトレーニング要求を受信するように構成される。
処理ユニットはビームトレーニング応答を決定するように構成され、ビームトレーニング応答はM個の物理パイロットリソースを含み、Mは1以上の正の整数である。
送信ユニットは、ビームトレーニング応答を端末装置に送信するように構成される。
任意選択で、いくつかの実装形態では、受信ユニットは、端末装置によって送信されたN個のランダムアクセスプリアンブルを受信するようにさらに構成され、Nは1以上の正の整数である。処理ユニットは、N個のランダムアクセスプリアンブルの各々の時間−周波数リソースに基づいて、N個のRA−RANTの値を決定するようにさらに構成される。送信ユニットは、N個のランダムアクセス応答を端末装置に送信するようにさらに構成され、N個のランダムアクセス応答はそれぞれ、N個のRA−RNTIの値に基づいてスクランブルされる。
任意選択で、いくつかの実装形態では、受信ユニットは、M個のビームをそれぞれ使用して、M個の物理パイロットリソース上で端末装置によって送信された参照信号を受信するようにさらに構成される。処理ユニットは、受信した参照信号に基づいて、M個のビームの各々のビーム品質値を決定するようにさらに構成される。処理ユニットは、各ビームのビーム品質値に基づいてフィードバック情報を決定するようにさらに構成され、フィードバック情報は、M個のビームのうちの1つ又は複数のインデックスを含む。
任意選択で、いくつかの実装形態では、処理ユニットは、各ビームのビーム品質値に基づいて、フィードバック情報が最大のビーム品質値を有する1つ又は複数のビームのインデックスを含むと決定するか、又は各ビームのビーム品質値に基づいて、フィードバック情報が、ビーム品質値がプリセット閾値よりも大きい1つ又は複数のビームのインデックスを含むと決定するように特に構成される。
任意選択で、いくつかの実装形態では、受信ユニットは、端末装置によって送信される利用可能な送信ビームの量を受信するようにさらに構成される。送信ユニットは、利用可能な送信ビームの量に基づいて物理パイロットリソースの量Mを決定するようにさらに構成され、Mは利用可能な送信ビームの量以下である。
任意選択で、いくつかの実施形態では、処理ユニットはプロセッサによって実装されてもよく、送信ユニットは送信機又は送受信機によって実装されてもよく、受信ユニットは受信機又は送受信機によって実装されてもよい。
図4は、この出願の実施形態による端末装置の構造ブロック図である。図4に示されるように、端末装置400は、プロセッサ401、メモリ402、送信機403、受信機404、及びアンテナ405を含む。
図示されていないが、端末装置400は、入力装置、出力装置、又はバッテリーなどの別の装置をさらに含み得ることが理解され得る。
プロセッサ401は、1つ又は複数のソフトウェアプログラムを動作させる機能を含み得る。ソフトウェアプログラムは、メモリ402に格納され得る。メモリ402に格納されたプロセッサ402及びソフトウェア命令は、通常、端末装置400によって実行されるアクションとして構成され得る。例えば、プロセッサ402は、接続プログラムを動作することができる。メモリ402は、読出し専用メモリ、フラッシュメモリ、或いは、ハードディスク、フロッピーディスクドライブ、又は磁気テープのような磁気ストレージ装置であり得る。メモリ402は、1つ又は複数のソフトウェアプログラム、命令、情報ブロック、データなどを格納し得る。
任意選択で、いくつかの実施形態では、メモリ402は、図1に示される方法で端末装置によって実行される方法を実行するために使用される命令を格納し得る。プロセッサ401は、他のハードウェア(送信機403、受信機404、及びアンテナ405など)と組み合わせて、図1に示される方法で端末装置によって実行されるステップを実行するために、メモリ402に格納された命令を実行し得る。具体的な作業プロセス及び有利な効果については、図1に示される実施形態における端末装置の説明を参照されたい。
任意選択で、いくつかの他の実施形態では、メモリ402は、図3に示される方法で端末装置によって実行される方法を実行するために使用される命令を格納し得る。プロセッサ401は、他のハードウェア(送信機403、受信機404、及びアンテナ405など)と組み合わせて、図3に示される方法で端末装置によって実行されるステップを実行するために、メモリ402に格納された命令を実行し得る。具体的な作業プロセス及び有利な効果については、図3に示される実施形態における端末装置の説明を参照されたい。
図5は、この出願の実施形態によるネットワーク側装置の構造ブロック図である。図5に示されるネットワーク側装置500は、プロセッサ501、メモリ502、及び送受信機503を含む。
この出願の実施形態において開示された方法は、プロセッサ501に適用されてもよく、又はプロセッサ501によって実装される。プロセッサ501は、信号処理能力を有する集積回路チップであり得る。実装中、前述の方法のステップは、プロセッサ501におけるハードウェアの集積論理回路、又はソフトウェアの形式の命令を使用して実行され得る。プロセッサ501は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application−Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)若しくは別のプログラマブル論理装置、ディスクリートゲート若しくはトランジスタ論理装置、又はディスクリートハードウェア構成要素であってもよく、この出願の実施形態において開示されている方法、ステップ、及び論理ブロック図を実装又は実行し得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得る。代替として、プロセッサは任意の従来のプロセッサなどであり得る。この出願の実施形態において開示された方法のステップは、ハードウェア復号プロセッサによって実行及び完了されるものとして、又は、復号プロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールとの組合せを使用して実行及び完了されるものとして直接具体化され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、フラッシュメモリ、読出し専用メモリ(Read−Only Memory、ROM)、プログラム可能読出し専用メモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、又はレジスタなどの、当技術分野の成熟したストレージ媒体に配置され得る。ストレージ媒体はメモリ502内に配置される。プロセッサ501はメモリ502内の命令を読み出し、プロセッサ501内のハードウェアと組み合わせて前述の方法におけるステップを実行する。
任意選択で、いくつかの実施形態では、メモリ502は、図1に示される方法でネットワーク側装置によって実行される方法を実行するために使用される命令を格納し得る。プロセッサ501は、他のハードウェア(送受信機503及びアンテナ504など)と組み合わせて、図1に示される方法でネットワーク側によって実行されるステップを実行するために、メモリ402に格納されている命令を実行し得る。具体的な作業プロセス及び有利な効果については、図1に示される実施形態におけるネットワーク側装置の説明を参照されたい。
任意選択で、いくつかの他の実施形態では、メモリ502は、図3に示される方法でネットワーク側装置によって実行される方法を実行するために使用される命令を格納し得る。プロセッサ501は、他のハードウェア(送受信機503など)と組み合わせて、図3に示される方法でネットワーク側装置によって実行されるステップを実行するために、メモリ502に格納されている命令を実行し得る。具体的な作業プロセス及び有利な効果については、図3に示される実施形態におけるネットワーク側装置の説明を参照されたい。
当業者は、本明細書に開示されている実施形態に記載されている例と組み合わせて、ユニット及びアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組合せによって実装され得ることを認識し得る。機能がハードウェア又はソフトウェアのどちらで実行されるかは、技術的解決策の特定の用途及び設計制約条件によって異なる。当業者は、特定の用途ごとに記載された機能を実装するために異なる方法を使用し得るが、その実装形態がこの出願の範囲を超えることは考慮されるべきではない。
説明の便宜上、及び簡潔にするために、前述のシステム、装置、及びユニットの詳細な作業プロセスについては、前述の方法の実施形態における対応するプロセスが参照されてよいことが、当業者によって明確に理解され得る。詳細は、本明細書では再度説明されない。
この出願において提供されるいくつかの実施形態において、開示されたシステム、装置、及び方法は他の方法で実装され得ることが理解されるべきである。例えば、記載された装置の実施形態は単なる例である。例えば、ユニット分割は単なる論理的機能分割であり、実際の実装形態においては他の分割でもよい。例えば、複数のユニット又は構成要素が組み合わせられてもよく、別のシステムに統合されてもよく、又は、いくつかの機能が無視されてもよく、又は実行されなくてもよい。さらに、図示若しくは説明された相互結合、又は直接結合、又は通信接続は、いくつかのインターフェースを使用して実装され得る。装置間又はユニット間の間接結合又は通信接続は、電気的、機械的、又は他の形態で実装され得る。
別々の部分として記載されたユニットは、物理的に分離されてもされなくてもよく、ユニットとして示された部分は物理的ユニットであってもなくてもよく、一箇所に配置されてもよく、又は複数のネットワークユニットに分散されてもよい。実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に従ってユニットのうちの一部又は全部が選択され得る。
また、この出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、又はユニットの各々が物理的に単独で存在してもよく、又は2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。
機能がソフトウェア機能ユニットの形式で実装され、独立した製品として販売又は使用される場合、その機能はコンピュータ可読ストレージ媒体に格納され得る。そのような理解に基づいて、本質的にこの出願の技術的解決策、又は先行技術に寄与する部分、又は技術的解決策の全部若しくは一部が、ソフトウェア製品の形式で実装され得る。コンピュータソフトウェア製品は、ストレージ媒体に格納され、コンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワーク装置などであり得る)又はプロセッサ(processor)に、この出願の実施形態に記載された方法のステップのうちの全部又は一部を実行するように命令するためのいくつかの命令を含む。前述のストレージ媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読出し専用メモリ(Read−Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクなどの、プログラムコードを格納することができる任意の媒体を含む。
前述の説明は、単にこの出願の特定の実施形態であり、この出願の保護範囲を限定することが意図されるものではない。この出願に開示された技術的範囲内で当業者によって容易に考え出されるいかなる変形又は置換も、この出願の保護範囲内に入るものとする。従って、この出願の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
この出願の実施形態は、ワイヤレス通信技術の分野に関し、より詳細には、ビームトラッキング方法、端末装置、及びネットワーク側装置に関する。
この出願は、2016年8月10日に中国特許庁に出願された、「BEAM TRACKING METHOD, TERMINAL DEVICE, AND NETWORK−SIDE DEVICE」という名称の、中国特許出願第201610651970.7号の優先権を主張するものであり、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
ワイヤレス通信技術が発展するにつれて、スペクトルリソースのうちの低周波帯域が次第に飽和している。低周波帯域において連続した利用可能スペクトルの大きいセグメントを見いだすのは困難である。従って、通信システムでは、より高周波の帯域が使用されている。パスロスが周波数及び距離に正比例することは、ワイヤレス空間パスロスの式に従って知ることができる。通信装置によって使用される周波数が上がると、同一距離ではパスロスが増加する。加えて、送信機及び受信機が変わらないままでいることを前提として、無線リンク全体によって耐えられることができる最大パスロスの値は固定である。従って、通信装置によって使用される周波数が上がると、通信装置間の実効通信距離は減少することになる。この原理によれば、高周波スペクトルの使用は、セルのカバレッジの減少を引き起こす。カバレッジエリアの要件が同一であるとき、セルのカバレッジが減少すると、カバレッジを完全なものにするためにより多くの基地局装置が要求されることになり、それにより、ネットワーク配備コストが増加する。加えて、セルのカバレッジの減少は、また、頻繁なセル間ハンドオーバを引き起こし、それにより、ユーザエクスペリエンスを低下させる。
高周波セルのカバレッジが減少するという問題は、望ましくは、ビームフォーミング(beamforming)技術を使用して解消されることができる。ビームフォーミングは、マルチアンテナ送信/受信技術である。複数のアンテナ上で信号を組み合わせることにより狭幅ビームが形成されて、送信/受信利得を取得する。従って、セルのカバレッジが効果的に拡大されることができる。
現在、ビームフォーミング技術は、データチャネルのみに使用されている。端末装置は、ネットワーク側装置との通信を、従来の様式で(例えば広幅ビームを使用することによって)確立する。通信が確立された後、ビームフォーミング技術を使用して端末装置とネットワーク側装置との間でデータが送信され得る。高周波セルでは、(制御チャネル、ランダムアクセスチャネルなどを含む)すべてのチャネル上での送信が、ビームを使用して実施される必要がある。解消される必要がある重要な問題は、チャネルが変わり、端末装置が移動したときに、どのようにビームを位置整合された状態に保つか、すなわち、ビームをトラッキングするか、ということである。
この出願の実施形態は、すべてのチャネルの情報をビームフォーミング技術を使用して送信するための、ビームトラッキング方法、端末装置、及びネットワーク側装置を提供する。
第1の態様によれば、この出願の実施形態は、ビームトラッキング方法を提供する。方法は、端末装置によって、N個の第1のビーム参照品質値を決定することであって、N個の第1のビーム参照品質値がそれぞれ、N個のビームに対応し、Nが1以上の正の整数である、決定することと、端末装置によって、N個の第1のビーム参照品質値、及びN個のビームの各々が属するセルに基づいて、N個のビームからM個のビームを選択することであって、Mが1以上かつN以下の正の整数であり、M個のビームが、その端末装置によってキャンプオンされるセル又はその端末装置のサービングセルに属する、選択することと、端末装置によって、選択されたM個のビームを、その端末装置にサービスを提供するネットワーク側装置に示すこととを含む。前述の技術的解決策では、端末装置は、検出されることができるビームをトラッキングしてもよく、キャンプオンされるセル又はサービングセルのトラッキングされたビームをネットワーク側装置に報告してもよく、従って、ネットワーク側装置は、報告されたビームから端末装置との通信に使用されるビームとして適切なビームを選択することができる。
第1の態様を参照して、第1の態様の第1の可能な実装形態では、端末装置によって、選択されたM個のビームをネットワーク側装置に示すことは、端末装置によって、第1のビームトラッキングメッセージをネットワーク側装置に送信することであって、第1のビームトラッキングメッセージがM個のビームのインデックスを含み、第1のビームトラッキングメッセージがメディアアクセス制御(MAC)層メッセージである、送信することを含む。このようにして、端末装置は、選択されたM個のビームをネットワーク側装置に、MAC層メッセージを使用して直接示し得る。
第1の態様又は第1の態様の前述の可能な実装形態を参照して、第1の態様の第2の可能な実装形態では、方法は、端末装置によって、ネットワーク側装置に第1のターゲットビームのインデックスに対応する時間−周波数リソース及び/又は符号リソース上でランダムアクセスプリアンブルを送信することであって、第1のターゲットビームが、M個のビームのうちの、最大の第1のビーム参照品質値を有するビームである、送信することをさらに含む。このようにして、端末装置は、最大の第1のビーム品質値を有するビームをネットワーク側装置に、別途シグナリングを使用する必要なく、ランダムアクセスプリアンブルの時間−周波数リソース及び/又は符号リソースを使用して、暗黙的に示し得る。このようにして、シグナリングオーバーヘッドが低減されることができる。
第1の態様又は第1の態様の前述の可能な実装形態のいずれか1つを参照して、第1の態様の第3の可能な実装形態では、方法は、端末装置によって、N個の第2のビーム参照品質値を決定することであって、N個の第2のビーム参照品質値のうちのn番目の第2のビーム参照品質値が、N個の第1のビーム参照品質値のうちのn番目の第1のビーム参照品質値に基づいて決定され、n=1、・・・、又はNである、決定することと、端末装置によって、N個の第2のビーム参照品質値に基づいて、第2のビームトラッキングメッセージを決定することと、端末装置によって、第2のビームトラッキングメッセージをネットワーク側装置に送信することであって、第2のビームトラッキングメッセージが無線リソース制御(RRC)層メッセージである、送信することとをさらに含む。前述の技術的解決策では、端末装置は、各ビームの複数の第1のビーム参照品質値に基づいて、各ビームの第2のビーム参照品質値を決定し得る。このようにして、端末装置によってトラッキングされるビームの参照品質値は、時間期間内の蓄積後に取得される測定結果である。加えて、第2のビームトラッキングメッセージは、N個のビームが属するセルのうちの少なくとも1つのセルのビームのインデックスを含み得る。このようにして、ネットワーク側装置は、キャンプオンされるセルのビーム品質値及び端末装置の近隣セルのビーム品質値を取得し得る。この場合、ネットワーク側装置は、端末装置によってキャンプオンされるセル又は端末装置のサービングセルのセル状態を決定できるだけでなく、端末装置によって検出されることができる近隣セルのセル状態を決定することもできる。
第1の態様の第3の可能な実装形態を参照して、第1の態様の第4の可能な実装形態では、端末装置によって、N個の第2のビーム参照品質値に基づいて、第2のビームトラッキングメッセージを決定することは、端末装置によって、N個の第2のビーム参照品質値、N個のビームの各々が属するセル、第1のプリセット閾値、及び第2のプリセット閾値に基づいて、第2のビームトラッキングメッセージを決定することであって、第1のプリセット閾値が第2のプリセット閾値よりも大きく、第2のビームトラッキングメッセージが、候補ビームのインデックス及び/又は利用可能ビームのインデックスを含み、候補ビームの第2のビーム参照品質値が第1のプリセット閾値以上であり、利用可能ビームの第2のビーム参照品質値が第1のプリセット閾値未満かつ第2のプリセット閾値以上である、決定することを含む。前述の技術的解決策では、端末装置は、候補ビーム及び/又は利用可能ビームをネットワーク側装置に直接報告し、従って、ネットワーク側装置は、受信された候補ビーム及び/又は利用可能ビームから、端末装置との通信に適切なビームを選択し得る。
第1の態様の第4の可能な実装形態を参照して、第1の態様の第5の可能な実装形態では、第2のビームトラッキングメッセージは、候補ビームの第2のビーム参照品質値及び/又は利用可能ビームの第2のビーム参照品質値をさらに含む。
第1の態様の第3の可能な実装形態を参照して、第1の態様の第6の可能な実装形態では、端末装置によって、N個の第2のビーム参照品質値に基づいて、第2のビームトラッキングメッセージを決定することは、端末装置によって、N個の第2のビーム参照品質値、N個のビームの各々が属するセル、及び第3のプリセット閾値に基づいて、第2のビームトラッキングメッセージを決定することであって、第2のビームトラッキングメッセージがP個のビームのインデックスを含み、P個のビームの各々の第2のビーム参照品質値が第3のプリセット閾値以上であり、Pが1以上M以下の正の整数である、決定することを含む。前述の技術的解決策では、端末装置は、プリセット条件(具体的に言えば、第3のプリセット閾値以上であること)を満たすビームのインデックスをネットワーク側装置に直接報告してもよく、従って、ネットワーク側装置は、プリセット条件を満たすビームから、端末装置との通信に適切なビームを直接選択し得る。
第1の態様の第6の可能な実装形態を参照して、第1の態様の第7の可能な実装形態では、第2のビームトラッキングメッセージは、N個のビームの、第3のプリセット閾値よりも大きい第2のビーム参照品質値をさらに含む。
第1の態様の第3の可能な実装形態を参照して、第1の態様の第8の可能な実装形態では、端末装置によって、N個の第2のビーム参照品質値に基づいて、第2のビームトラッキングメッセージを決定することは、端末装置によって、N個の第2のビーム参照品質値、及びN個のビームの各々が属するセルに基づいて、N個のビームが属するセルのうちの少なくとも1つのセルの各々の、少なくとも2つの参照ビームを決定することであって、各セルの少なくとも2つの参照ビームが、各セルの、最大の第2のビーム参照品質値を有する少なくとも2つのビームである、決定することと、端末装置によって、第2のビームトラッキングメッセージを決定することであって、第2のビームトラッキングメッセージが、各セルの決定された少なくとも2つの参照ビームのインデックスを含む、決定することとを含む。前述の技術的解決策では、端末装置は、最大の第2のビーム参照品質値を有する複数のビームをネットワーク側装置に直接報告してもよく、従って、ネットワーク側装置は、最大の第2のビーム品質値を有する複数のビームから、端末装置との通信に使用され得るビームを選択し得る。
第1の態様の第8の可能な実装形態を参照して、第1の態様の第9の可能な実装形態では、第2のビームトラッキングメッセージは、各セルの少なくとも2つの参照ビームの第2のビーム参照品質値をさらに含む。
第1の態様の第3の可能な実装形態を参照して、第1の態様の第10の可能な実装形態では、端末装置によって、N個の第2のビーム参照品質値に基づいて、第2のビームトラッキングメッセージを決定することは、端末装置によって、N個の第2のビーム参照品質値、及びN個のビームの各々が属するセルに基づいて、セル測定結果を決定することであって、セル測定結果が、N個のビームが属するセルのうちの少なくとも1つのセルの各々の、最大の第2のビーム参照品質値である、決定することと、端末装置によって、第2のビームトラッキングメッセージを決定することであって、第2のビームトラッキングメッセージがセル測定結果を含む、決定することとを含む。前述の技術的解決策では、端末装置は、ビームトラッキング結果に基づいてセル測定結果を決定してもよく、測定を通じて取得されたセル測定結果をネットワーク側装置に報告してもよく、従って、ネットワーク側装置は、端末装置によってトラッキングを通じて取得されたセル測定結果を適時に取得する。
第1の態様の第3の可能な実装形態を参照して、第1の態様の第11の可能な実装形態では、N個の第2のビーム参照品質値に基づいて、第2のビームトラッキングメッセージを決定することは、端末装置によって、N個の第2のビーム参照品質値、及びN個のビームの各々が属するセルに基づいて、N個のビームが属するセルのうちの少なくとも1つのセルの各々の、少なくとも2つの参照ビームを決定することであって、各セルの少なくとも2つの参照ビームが、各セルの、最大の第2のビーム参照品質値を有する少なくとも2つのビームである、決定することと、端末装置によって、セル測定結果を決定することであって、セル測定結果が、各セルの少なくとも2つの参照ビームの第2のビーム参照品質値の平均値を含む、決定することと、端末装置によって、第2のビームトラッキングメッセージを決定することであって、第2のビームトラッキングメッセージがセル測定結果を含む、決定することとを含む。前述の技術的解決策では、端末装置は、ビームトラッキング結果に基づいてセル測定結果を決定してもよく、測定を通じて取得されたセル測定結果をネットワーク側装置に報告してもよく、従って、ネットワーク側装置は、端末装置によってトラッキングを通じて取得されたセル測定結果を適時に取得する。
第1の態様、第1の態様の第1の可能な実装形態、又は第1の態様の第2の可能な実装形態を参照して、第1の態様の第12の可能な実装形態では、方法は、端末装置によって、N個の第1のビーム参照品質値、及びN個のビームの各々が属するセルに基づいて、N個のビームが属するセルのうちの少なくとも1つのセルの各々の、最大の第1のビーム参照品質値を決定することと、端末装置によって、各セルの最大の第1のビーム参照品質値に基づいて、各セルの第2のビーム参照品質値を決定することと、端末装置によって、各セルの第2のビーム参照品質値をセル測定結果として使用し、第2のビーム参照品質値をネットワーク側装置にRRC層メッセージを介して送信することとをさらに含む。前述の技術的解決策では、端末装置は、ビームトラッキング結果に基づいてセル測定結果を決定してもよく、測定を通じて取得されたセル測定結果をネットワーク側装置に報告してもよく、従って、ネットワーク側装置は、端末装置によってトラッキングを通じて取得されたセル測定結果を適時に取得する。
第1の態様、第1の態様の第1の可能な実装形態、又は第1の態様の第2の可能な実装形態を参照して、第1の態様の第13の可能な実装形態では、方法は、端末装置によって、N個の第1のビーム参照品質値、及びN個のビームの各々が属するセルに基づいて、N個のビームが属するセルのうちの少なくとも1つのセルの各々の、少なくとも2つの最大の第1のビーム参照品質値の平均値を決定することと、端末装置によって、各セルの少なくとも2つの最大の第1のビーム参照品質値の平均値に基づいて、各セルの第2のビーム参照品質を決定することと、端末装置によって、各セルの第2のビーム参照品質をセル測定結果として使用し、第2のビーム参照品質をネットワーク側装置にRRC層メッセージを介して送信することとをさらに含む。前述の技術的解決策では、端末装置は、ビームトラッキング結果に基づいてセル測定結果を決定してもよく、測定を通じて取得されたセル測定結果をネットワーク側装置に報告してもよく、従って、ネットワーク側装置は、端末装置によってトラッキングを通じて取得されたセル測定結果を適時に取得する。
第1の態様の第10の可能な実装形態から第1の態様の第13の可能な実装形態のいずれか1つを参照して、第1の態様の第14の可能な実装形態では、方法は、端末装置によって、セル測定結果に基づいて、プリセット測定イベントが満たされているかどうかを決定することをさらに含む。前述の技術的解決策では、端末装置は、ビームトラッキング結果に基づいて、プリセット測定イベントが満たされているかどうかを決定し、決定結果に基づいて、報告される内容を選択し得る。
第1の態様又は第1の態様の前述の可能な実装形態のいずれか1つを参照して、第1の態様の第15の可能な実装形態では、Mの値は、ネットワーク側装置によって端末装置に示される。
第2の態様によれば、この出願の実施形態は、ビームトラッキング方法を提供する。方法は、ネットワーク側装置によって、端末装置によって示されたM個のビームを取得することであって、M個のビームが、その端末装置によってキャンプオンされるセル又はその端末装置のサービングセルに属し、Mが1以上の正の整数である、取得することと、ネットワーク側装置によって、M個のビームからビームを選択することと、ネットワーク側装置によって、選択されたビームを使用して端末装置にダウンリンクメッセージを送信することとを含む。前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置は、端末装置によってトラッキングされ、かつその端末装置によってキャンプオンされるセル又はその端末装置のサービングセルに属する、ビームを取得し得る。
第2の態様を参照して、第2の態様の第1の可能な実装形態では、ネットワーク側装置によって、端末装置によって示されたM個のビームを取得することは、ネットワーク側装置によって、端末装置によって送信された第1のビームトラッキングメッセージを受信することであって、第1のビームトラッキングメッセージがM個のビームのインデックスを含み、第1のビームトラッキングメッセージがMAC層メッセージである、受信することを含む。前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置は、端末装置によって示されたM個のビームを直接取得し得る。
第2の態様、又は第2の態様の第1の可能な実装形態を参照して、第2の態様の第2の可能な実装形態では、方法は、ネットワーク側装置によって、端末装置によって送信されたランダムアクセスプリアンブルを受信することと、ネットワーク側装置によって、ランダムアクセスプリアンブルの時間−周波数リソース及び/又は符号リソースに基づいて、第1のターゲットビームを決定することであって、第1のターゲットビームが、M個のビームのうちの、最大の第1のビーム参照品質値を有するビームである、決定することとをさらに含む。前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置は、第1のターゲットビームを、端末装置の暗黙的な指示に基づいて決定し得る。ネットワーク側装置は、第1のターゲットビームを、別途シグナリングを受信する必要なく決定し得る。このようにして、シグナリングオーバーヘッドが低減されることができる。
第2の態様又は第2の態様の前述の可能な実装形態のいずれか1つを参照して、第2の態様の第3の可能な実装形態では、方法は、ネットワーク側装置によって、端末装置によって送信された第2のビームトラッキングメッセージを受信することであって、第2のビームトラッキングメッセージがRRC層メッセージであり、第2のビームトラッキングメッセージが、候補ビームのインデックス及び/又は利用可能ビームのインデックスを含み、候補ビームの第2のビーム参照品質値が第1のプリセット閾値以上であり、利用可能ビームの第2のビーム参照品質値が第1のプリセット閾値未満かつ第2のプリセット閾値以上であり、第1のプリセット閾値が第2のプリセット閾値よりも大きい、受信することをさらに含む。前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置は、端末装置によって送信されたビームトラッキングメッセージに基づいて候補ビーム及び/又は利用可能ビームを直接決定してもよく、プリセット閾値に基づいて候補ビーム及び/又は利用可能ビームを自発的に決定する必要がない。このようにして、ネットワーク側装置のリソースが節約されることができる。
第2の態様の第3の可能な実装形態を参照して、第2の態様の第4の可能な実装形態では、第2のビームトラッキングメッセージは、候補ビームの第2のビーム参照品質値及び/又は利用可能ビームの第2のビーム参照品質値をさらに含む。
第2の態様、第2の態様の第1の可能な実装形態、又は第2の態様の第2の可能な実装形態を参照して、第2の態様の第5の可能な実装形態では、方法は、ネットワーク側装置によって、端末装置によって送信された第2のビームトラッキングメッセージを受信することであって、第2のビームトラッキングメッセージがRRC層メッセージであり、第2のビームトラッキングメッセージがP個のビームのインデックスを含み、P個のビームの各々の第2のビーム参照品質値が第3のプリセット閾値以上であり、Pが1以上M以下の正の整数である、受信することをさらに含む。前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置は、端末装置によって送信されたビームトラッキングメッセージに基づいて、その第2のビーム参照品質値が第3のプリセット閾値以上であるビームを直接決定してもよく、プリセット閾値に基づいて前述の条件を満たすビームを自発的に決定する必要がない。このようにして、ネットワーク側装置のリソースが節約されることができる。
第2の態様の第5の可能な実装形態を参照して、第2の態様の第6の可能な実装形態では、第2のビームトラッキングメッセージは、少なくとも1つのビームの第2のビーム参照品質値をさらに含む。
第2の態様、第2の態様の第1の可能な実装形態、又は第2の態様の第2の可能な実装形態を参照して、第2の態様の第7の可能な実装形態では、方法は、ネットワーク側装置によって、端末装置によって送信された第2のビームトラッキングメッセージを受信することであって、第2のビームトラッキングメッセージがRRC層メッセージであり、第2のビームトラッキングメッセージが、少なくとも1つのセルの各々に属する少なくとも2つの参照ビームのインデックスを含み、各セルの少なくとも2つの参照ビームが、各セルの、最大の第2のビーム参照品質値を有する少なくとも2つのビームである、受信することをさらに含む。前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置は、端末装置によって送信されたビームトラッキングメッセージに基づいて、少なくとも1つのセルの各々の、最大の第2のビーム参照品質を有する複数のビームを直接決定してもよく、少なくとも1つのセルの各々の、最大の第2のビーム参照品質を有する複数のビームを自発的に決定する必要がない。このようにして、ネットワーク側装置のリソースが節約されることができる。
第2の態様の第7の可能な実装形態を参照して、第2の態様の第8の可能な実装形態では、第2のビームトラッキングメッセージは、各セルの少なくとも2つの参照ビームの第2のビーム参照品質値をさらに含む。
第2の態様、第2の態様の第1の可能な実装形態、又は第2の態様の第2の可能な実装形態を参照して、第2の態様の第9の可能な実装形態では、方法は、ネットワーク側装置によって、端末装置によって送信された第2のビームトラッキングメッセージを受信することであって、第2のビームトラッキングメッセージがRRC層メッセージであり、第2のビームトラッキングメッセージがセル測定結果を含み、セル測定結果が、少なくとも1つのセルの各々の、最大の第2のビーム参照品質値である、受信することをさらに含む。前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置は、端末装置によって報告されたセル測定結果を直接取得してもよく、セル測定結果を自発的に決定する必要がない。このようにして、ネットワーク側装置のリソースが節約されることができる。
第2の態様、第2の態様の第1の可能な実装形態、又は第2の態様の第2の可能な実装形態を参照して、第2の態様の第10の可能な実装形態では、方法は、ネットワーク側装置によって、端末装置によって送信された第2のビームトラッキングメッセージを受信することであって、第2のビームトラッキングメッセージがRRC層メッセージであり、第2のビームトラッキングメッセージがセル測定結果を含み、セル測定結果が、少なくとも1つのセルの各々の、少なくとも2つの参照ビームの第2のビーム参照品質値の平均値を含み、各セルの少なくとも2つの参照ビームが、各セルの、最大の第2のビーム参照品質値を有する少なくとも2つのビームである、受信することをさらに含む。前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置は、端末装置によって報告されたセル測定結果を直接取得してもよく、セル測定結果を自発的に決定する必要がない。このようにして、ネットワーク側装置のリソースが節約されることができる。
第2の態様、第2の態様の第1の可能な実装形態、又は第2の態様の第2の可能な実装形態を参照して、第2の態様の第11の可能な実装形態では、方法は、ネットワーク側装置によって、端末装置によって送信された少なくとも1つのセルの各々のセル測定結果を受信することであって、各セルのセル測定結果が各セルの第2のビーム参照品質値を含み、各セルの第2のビーム参照品質値が各セルの最大の第1のビーム参照品質値に基づいて決定される、受信することをさらに含む。前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置は、端末装置によって報告されたセル測定結果を直接取得してもよく、セル測定結果を自発的に決定する必要がない。このようにして、ネットワーク側装置のリソースが節約されることができる。
第2の態様、第2の態様の第1の可能な実装形態、又は第2の態様の第2の可能な実装形態を参照して、第2の態様の第12の可能な実装形態では、方法は、ネットワーク側装置によって、端末装置によって送信された少なくとも1つのセルの各々のセル測定結果を受信することであって、各セルのセル測定結果が各セルの第2のビーム参照品質値であり、各セルの第2のビーム参照品質が各セルの少なくとも2つの最大の第1のビーム参照品質値の平均値に基づいて決定される、受信することをさらに含む。
第2の態様又は第2の態様の前述の可能な実装形態のいずれか1つを参照して、第2の態様の第13の可能な実装形態では、Mの値は、ネットワーク側装置によって端末装置に示される。
第3の態様によれば、この出願の実施形態は、ビームトラッキング方法を提供する。方法は、端末装置によって、第1のビームを使用してネットワーク側装置にビームトレーニング要求を送信することと、端末装置によって、ネットワーク側装置によって送信されたビームトレーニング応答に基づいて、ネットワーク側装置との通信に使用される第2のビームを決定することであって、ビームトレーニング応答がM個の物理パイロットリソースを含み、Mが1以上の正の整数である、決定することとを含む。前述の技術的解決策では、端末装置は、複数の利用可能ビームから、ネットワーク側装置との通信に適切なビームを選択し得る。
第3の態様を参照して、第3の態様の第1の可能な実装形態では、端末装置によって、第1のビームを使用してネットワーク側装置にビームトレーニング要求を送信することの前に、方法は、端末装置によって、ネットワーク側装置に、N個のビームをそれぞれ使用してN個の時間−周波数リソース上でランダムアクセスプリアンブルを送信することであって、N個の時間−周波数リソースのいずれか2つのサブフレーム番号及び/又は周波数リソース番号が異なっており、Nが2以上の正の整数である、送信することと、端末装置によって、ネットワーク側装置によって送信された少なくとも1つのランダムアクセス応答メッセージを受信することと、端末装置によって、少なくとも1つのランダムアクセス応答メッセージの各々内のRA−RNTIの値に基づいて、N個のビームから第1のビームを決定することとをさらに含む。前述の技術的解決策では、端末装置は、複数の利用可能ビームから、ネットワーク側装置との通信に使用され得るビームを選択し、そのビームを使用してネットワーク側装置に要求メッセージを送信し得る。
第3の態様又は第3の態様の第1の可能な実装形態を参照して、第3の態様の第2の可能な実装形態では、端末装置によって、ネットワーク側装置によって送信されたビームトレーニング応答に基づいて、ネットワーク側装置との通信に使用される第2のビームを決定することは、端末装置によって、ネットワーク側装置に、M個のビームをそれぞれ使用してM個の物理パイロットリソース上で参照信号を送信することと、端末装置によって、ネットワーク側装置によって送信されたフィードバック情報を受信することであって、フィードバック情報がM個のビームのうちの1つ又は複数のビームのインデックスを含む、受信することと、端末装置によって、フィードバック情報に基づいて、第2のビームを決定することであって、第2のビームが、その1つ又は複数のビームに属する、決定することとを含む。前述の技術的解決策では、端末装置は、利用可能ビームをトレーニングし、ネットワーク側装置によってフィードバックされた情報に基づいて、ネットワーク側装置との通信に使用されることができるビームを決定し得る。
第3の態様の第3の可能な実装形態を参照して、第3の態様の第4の可能な実装形態では、端末装置によって、ネットワーク側装置に、M個のビームをそれぞれ使用してM個の物理パイロットリソース上で参照信号を送信することの前に、方法は、端末装置によって、複数の利用可能ビームからM個のビームを選択することをさらに含む。前述の技術的解決策では、端末装置は、トレーニングに使用されるビームの数が、ネットワーク側装置によって端末装置に割り当てられる物理パイロットリソースの数に等しくなり、それが、ビームトレーニングの実施に使用されるように、トレーニングに使用される適切な数のビームを選択し得る。
第3の態様又は第3の態様の前述の可能な実装形態のいずれか1つを参照して、第3の態様の第5の可能な実装形態では、端末装置によって、ネットワーク側装置によって送信されたビームトレーニング応答に基づいて、ネットワーク側装置との通信に使用される第2のビームを決定することの前に、方法は、端末装置によって、ネットワーク側装置に端末装置の利用可能送信ビームの数を示すことをさらに含む。前述の技術的解決策では、端末装置は、ネットワーク側装置に利用可能ビームの数を送信してもよく、従って、ネットワーク側装置は、その利用可能ビームの数に基づいて、端末装置に割り当てられる必要がある物理パイロットリソースの数を決定する。
第4の態様によれば、この出願の実施形態は、ビームトラッキング方法を提供する。方法は、ネットワーク側装置によって、端末装置によって送信されたビームトレーニング要求を受信することと、ネットワーク側装置によって、端末装置にビームトレーニング応答を送信することであって、ビームトレーニング応答がM個の物理パイロットリソースを含み、Mが1以上の正の整数である、送信することとを含む。前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置は、端末装置にビームトレーニングの実施に使用される物理パイロットリソースを割り当ててもよく、従って、端末装置は、その物理パイロットリソースに基づいて、ネットワーク側装置との通信に適切なビームを選択する。
第4の態様を参照して、第4の態様の第1の可能な実装形態では、ネットワーク側装置によって、端末装置によって送信されたビームトレーニング要求を受信することの前に、方法は、ネットワーク側装置によって、端末装置によって送信されたN個のランダムアクセスプリアンブルを受信することであって、Nが1以上の正の整数である、受信することと、ネットワーク側装置によって、N個のランダムアクセスプリアンブルの各々の時間−周波数リソースに基づいて、N個のRA−RANTの値を決定することと、ネットワーク側装置によって、端末装置にN個のランダムアクセス応答を送信することであって、N個のランダムアクセス応答がそれぞれ、N個のRA−RNTIの値に基づいてスクランブルがかけられている、送信することとをさらに含む。前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置は、端末装置に利用可能アップリンクビームをフィードバックし、従って、端末装置は、そのアップリンクビームを使用してネットワーク側装置にビームトレーニング要求を送信する。
第4の態様又は第4の態様の第1の可能な実装形態を参照して、第4の態様の第2の可能な実装形態では、方法は、ネットワーク側装置によって、端末装置によってM個のビームをそれぞれ使用してM個の物理パイロットリソース上で送信された参照信号を受信することと、ネットワーク側装置によって、受信された参照信号に基づいて、M個のビームの各々のビーム品質値を決定することと、ネットワーク側装置によって、各ビームのビーム品質値に基づいて、フィードバック情報を決定することであって、フィードバック情報がM個のビームのうちの1つ又は複数のビームのインデックスを含む、決定することとをさらに含む。前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置は、端末装置に、端末装置によって使用されることがあり、かつネットワーク側装置との通信に使用される、1つ又は複数のビームをフィードバックしてもよく、従って、端末装置は、その1つ又は複数のビームから、ネットワーク側装置との通信に適切なビームを選択する。
第4の態様の第2の可能な実装形態を参照して、第4の態様の第3の可能な実装形態では、ネットワーク側装置によって、各ビームのビーム品質値に基づいて、フィードバック情報を決定することは、ネットワーク側装置によって、各ビームのビーム品質値に基づいて、最大のビーム品質値を有する1つ又は複数のビームのインデックスをフィードバック情報が含むと決定すること、又はネットワーク側装置によって、各ビームのビーム品質値に基づいて、そのビーム品質値がプリセット閾値よりも大きい1つ又は複数のビームのインデックスをフィードバック情報が含むと決定することを含む。前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置は、特定の条件を満たすビームを端末装置に直接フィードバックしてもよく、従って、端末装置は、そのフィードバック情報に基づいて利用可能アップリンクビームを直接決定し得る。端末装置は、特定の条件を満たすビームを自発的に決定する必要がない。このようにして、端末装置のリソースが節約されることができる。
第4の態様又は第4の態様の前述の可能な実装形態のいずれか1つを参照して、第4の態様の第4の可能な実装形態では、ネットワーク側装置によって、端末装置にビームトレーニング応答を送信することの前に、方法は、ネットワーク側装置によって、端末装置によって送信された利用可能送信ビームの数を受信することと、ネットワーク側装置によって、利用可能送信ビームの数に基づいて、物理パイロットリソースの量Mを決定することであって、Mが利用可能送信ビームの数以下である、決定することとをさらに含む。前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置は、物理パイロットリソースの数が端末装置の利用可能送信ビームの数と同一になるように、適切な数の物理パイロットリソースを端末装置に割り当てる。
第5の態様によれば、この出願の実施形態は、端末装置を提供する。端末装置は、第1の態様又は第1の態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を実装するように構成された、さまざまなユニットを含む。
第6の態様によれば、この出願の実施形態は、ネットワーク側装置を提供する。ネットワーク側装置は、第2の態様又は第2の態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を実装するように構成された、さまざまなユニットを含む。
第7の態様によれば、この出願の実施形態は、端末装置を提供する。端末装置は、第3の態様又は第3の態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を実装するように構成された、さまざまなユニットを含む。
第8の態様によれば、この出願の実施形態は、ネットワーク側装置を提供する。ネットワーク側装置は、第4の態様又は第4の態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を実装するように構成された、さまざまなユニットを含む。
第9の態様によれば、この出願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、第1の態様又は第1の態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を実装するために使用される命令を格納する。
第10の態様によれば、この出願の実施形態は、端末装置を提供する。端末装置は、メモリ及びプロセッサを含む。メモリは、第9の態様におけるコンピュータ可読記憶媒体を含む。プロセッサは、コンピュータ可読記憶媒体内に格納された命令を実行するように構成される。
第11の態様によれば、この出願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、第2の態様又は第2の態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を実装するために使用される命令を格納する。
第12の態様によれば、この出願の実施形態は、端末装置を提供する。端末装置は、メモリ及びプロセッサを含む。メモリは、第11の態様におけるコンピュータ可読記憶媒体を含む。プロセッサは、コンピュータ可読記憶媒体内に格納された命令を実行するように構成される。
第13の態様によれば、この出願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、第3の態様又は第3の態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を実装するために使用される命令を格納する。
第14の態様によれば、この出願の実施形態は、端末装置を提供する。端末装置は、メモリ及びプロセッサを含む。メモリは、第13の態様におけるコンピュータ可読記憶媒体を含む。プロセッサは、コンピュータ可読記憶媒体内に格納された命令を実行するように構成される。
第15の態様によれば、この出願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、第4の態様又は第4の態様の可能な実装形態のいずれか1つにおける方法を実装するために使用される命令を格納する。
第16の態様によれば、この出願の実施形態は、端末装置を提供する。端末装置は、メモリ及びプロセッサを含む。メモリは、第15の態様におけるコンピュータ可読記憶媒体を含む。プロセッサは、コンピュータ可読記憶媒体内に格納された命令を実行するように構成される。
この出願の実施形態によるビームトラッキング方法の概略フローチャートである。
M個のビームをMAC CEのロード部を使用してフィードバックする様子の概略図である。
この出願の実施形態による別のビームトラッキング方法の概略フローチャートである。
この出願の実施形態による端末装置の構造ブロック図である。
この出願の実施形態によるネットワーク側装置の構造ブロック図である。
以下では、この出願の技術的解決策を、添付の図面を参照して説明する。
この出願の実施形態における技術的解決策は、ビームフォーミング技術をサポートする、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システム、LTE周波数分割デュプレックス(Frequency Division Duplex、FDD)システム、LTE時間分割デュプレックス(Time Division Duplex、TDD)システム、第5世代(5th Generation、5G)通信システム、及びニューラジオ(New Radio、NR)などのさまざまな通信システムに適用され得ることを理解されたい。
ユーザ機器(User Equipment、UE)、モバイル端末(Mobile Terminal、MT)、モバイルユーザ機器などと呼ばれることもある端末装置は、無線アクセスネットワーク(例えば、Radio Access Network、RAN)を使用することによって、1つ又は複数のコアネットワークと通信し得る。ユーザ機器は、モバイル電話(又は「セルラー」フォンと呼ばれる)及びモバイル端末を伴うコンピュータなどのモバイル端末であってもよく、例えば、ポータブルの、ポケットサイズの、ハンドヘルドの、コンピュータ内蔵の、又は車載のモバイル装置であってもよい。
ネットワーク側装置は、LTEにおけるeNB若しくはeNodeBであってもよく、又は5G若しくはNRにおける基地局若しくは送信受信点(Transmission Reception Point、TRP)であってもよい。これはこの出願では限定されない。
キャンプオンされるセルは、サービングセル又はカレントセルと呼ばれることもある。端末装置は、セルを選択し、そのセル内でシステムメッセージ及びページングメッセージをリスンし得る。端末装置によって選択されたセルは、端末装置によってキャンプオンされるセルである。キャンプオンされる選択されたセルに加えて、端末装置は、別のセルをさらに検出し得る。別のセルは、端末装置の近隣セルと呼ばれることがある。
図1は、この出願の一実施形態による、ビームトラッキング方法の概略的なフローチャートである。
101。端末装置は、N個の第1のビーム参照品質値を決定し、N個の第1のビーム参照品質値はそれぞれ、N個のビームに対応し、Nは1以上の正の整数である。
端末装置は、セルサーチフェーズにおける動作周波数を決定し得る。端末は動作周波数でのN個のビームを検出してもよく、N個のビームは異なるセルに属してもよい。例えば、N個のビームは、端末装置によってキャンプオンされるセルに属する1つ又は複数のビームを含み得る。代替として、N個のビームは、端末装置の隣接セルに属さない1つ又は複数のビームを含み得る。端末装置は少なくとも1つの隣接セルを有してもよく、各隣接セルはビームに対応する。この出願のこの実施形態では、「ビームが属するセル」は、ネットワーク側装置がそのセルにサービスを提供し、その中でビームを使用するセルである。「セルに対応するビーム」は、セルにサービスを提供するネットワーク側装置によってセル内で使用されるビームである。例えば、ネットワーク側装置1はセルA内でのビーム1、ビーム2、及びビーム3を使用し、ネットワーク側装置2はセルB内でのビーム4、ビーム5、及びビーム6を使用する。従って、ビーム1からビーム3まではセルAに属し、ビーム4からビーム6まではセルBに属し、セルAに対応するビームはビーム1からビーム3であり、セルBに対応するビームはビーム4からビーム6であると言われうる。1つのネットワーク側装置が1つ又は複数のセルに対してサービスを提供してもよく、又は1つのセルに対してのみサービスを提供してもよいことが理解され得る。これはこの出願において限定されない。
N個のビームを検出した後、端末装置は、N個のビームの各々の第1のビーム参照品質値を決定し得る。
任意選択で、いくつかの実施形態では、各ビームの第1のビーム参照品質値は、各ビームによって送信された参照信号を受信するための受信電力に基づいて決定されてもよく、例えば、参照信号受信電力(Reference Signal Received Power、RSRP)であってもよく、又は参照信号受信品質(Reference Signal Received Quality、RSRQ)であってもよい。従って、第1のビーム参照品質値は、物理層測定を通じて取得されたビーム品質値であることが理解され得る。
任意選択で、いくつかの実施形態では、各ビームの第1のビーム参照品質値は、過去の第1のビーム参照品質値及び各ビームの現在のビーム品質値に基づいてフィルタリングを実行することによって決定され得る。具体的には、第1のビーム参照品質値は、以下の式を使用して決定され得る。
Ft=(1−a)・Ft-1+a・Mt(式1.1)
ここで、Ftはt番目の測定の間でのビームの第1のビーム参照品質値であり、Mtは現在のビーム品質であり、Ft-1は(t−1)番目の測定の間でのビームの第1のビーム参照品質値であり、aはフィルタリング係数である。フィルタリング係数は、プリセットされてもよく、又はネットワーク側装置によって端末装置に示されてもよい。これは、この出願のこの実施形態において限定されない。aの値は0と1との間の任意の値(0及び1を含む)であってもよく、aのより小さい値が現在のビーム品質のより低い重みを示すことが理解され得る。例えば、いくつかの実施形態では、a=0.1である。現在のビーム品質値は、物理層測定を通じて取得されたビーム品質値である。例えば、現在のビーム品質値はRSRP又はRSRQであり得る。
任意選択で、フィルタリングは、物理層測定結果に基づいてメディアアクセス制御(Media Access Control、MAC)層で実行されてもよく、報告はフィルタリングに基づいて実行される。具体的には、第1のビーム参照品質値は、MAC層でフィルタリングが実行された後に取得された結果である。
102。端末装置は、N個の第1のビーム参照品質値、及びN個のビームの各々が属するセルに基づいて、N個のビームからM個のビームを選択し、Mは1以上かつN以下の正の整数であり、M個のビームは、端末装置によってキャンプオンされるセルに属する。
任意選択で、いくつかの実施形態では、端末装置は、N個のビームから、キャンプオンされるセルに属する少なくとも1つのビームを決定してもよく、次いで、少なくとも1つのビームから最大の第1のビーム参照品質値を有するM個のビームを決定し得る。Mの値は、プリセットされてもよく、又はネットワーク側装置によって端末装置に示されてもよい。端末装置によって決定され、キャンプオンされるセルに属するビームの量が、プリセット値又はネットワーク側装置によって示される値よりも小さい場合、M個のビームはすべて、端末装置によって決定され、キャンプオンされるセルに属するビームであることが理解され得る。
任意選択で、いくつかの実施形態では、端末装置は、N個のビームから、キャンプオンされるセルに属する少なくとも1つのビームを決定してもよく、次いで、少なくとも1つのビームから、その第1のビーム参照品質値がプリセット閾値よりも大きい1つ又は複数のビームを決定し得る。プリセット閾値は、プリセットされてもよく、又はネットワーク側装置によって端末装置に示されてもよい。
任意選択で、いくつかの実施形態では、端末装置は、N個のビームから、キャンプオンされるセルに属する少なくとも1つのビームを決定してもよく、次いで、少なくとも1つのビームから、その第1のビーム参照品質値がプリセット閾値よりも大きい1つ又は複数のビームを決定し得る。端末装置は、その第1のビーム参照品質値がプリセット閾値よりも大きい1つ又は複数のビームから、最大の第1のビーム参照品質値を有するM個のビームを決定し得る。プリセット閾値は、端末装置においてプリセットされてもよく、又はネットワーク側装置によって端末装置に示されてもよい。Mの値は、プリセットされてもよく、又はネットワーク側装置によって端末装置に示されてもよい。端末装置によって決定され、キャンプオンされるセルに属し、第1のビーム参照品質値がプリセット閾値よりも大きいビームの量が、プリセット値又はネットワーク側装置によって示される値よりも小さい場合、M個のビームはすべて、端末装置によって決定され、キャンプオンされるセルに属し、第1のビーム参照品質値がプリセット閾値よりも大きいビームであることが理解され得る。
103。端末装置は、選択されたM個のビームを、端末装置にサービスを提供するネットワーク側装置に示す。
端末装置によって検出された各ビームは1つのインデックスに対応する。端末装置は、端末装置によって選択されたM個のビームをネットワーク側装置に示すために、決定されたM個のビームのインデックスをネットワーク側装置に送信し得る。ネットワーク側装置は、受信したビームのインデックスに基づいて、端末装置によって選択されたビームを決定し得る。端末装置は、M個のビームのインデックスを明示的又は暗黙的に示し得る。
任意選択で、いくつかの実施形態では、端末装置は、M個のビームのインデックスを明示的に示し得る。具体的には、端末装置は第1のビームトラッキングメッセージをネットワーク側装置に送信し得る。ビームトラッキングメッセージはM個のビームのインデックスを含む。第1のビームトラッキングメッセージは、メディアアクセス制御(Media Access Control、MAC)層メッセージである。このようにして、端末装置は、MAC層メッセージを使用して、選択されたM個のビームをネットワーク側装置に直接示し得る。
具体的には、第1のビームトラッキングメッセージに関して、M個のビームのインデックスは、MAC制御要素(Control Element、CE)の負荷部分を使用してネットワーク側装置にフィードバックされ得る。図2は、MAC CEの負荷部分を使用してM個のビームをフィードバックする概略図である。図2に示されるように、Mは4である。単一のビームインデックスによって占められるビット(bit)の量は、6であり得る。端末装置が、条件を満たすMが4よりも小さいと判定する場合、別の位置は無効な値で埋められる。報告されるビームの量が1つのMAC CEによって搬送されることができるビームの量を超える場合、端末装置は、複数のMAC CEを使用してM個のビームのインデックスをネットワーク側装置に送信し得ることが理解され得る。
さらに、第1のビームトラッキングメッセージ内にある、ビームのインデックスの順序は、各ビームの第1のビーム参照品質値に基づいて決定され得る。例えば、MAC CEの負荷部分において、M個のビームのインデックスのうちの第1のビームインデックスは、最大の第1のビーム参照品質値を有するビームのインデックスであり、第2のビームインデックスは、2番目に最大の第1のビーム参照品質値を有するビームのインデックスである、などである。このようにして、ネットワーク側装置は、最大の第1のビーム参照品質値を有するビームが決定され得るように、ビームトラッキングメッセージ内にある、ビームのインデックスの順序に基づいて、ビームの第1のビーム参照品質値の順序を決定し得る。
任意選択で、いくつかの実施形態では、端末装置は、M個のビームの測定結果をネットワーク側装置にさらに送信し得る。例えば、端末装置は、第1のビームトラッキングメッセージを使用して、M個のビームの各々の第1のビーム参照品質値をネットワーク側装置に送信し得る。別の例では、端末装置は、代替として、M個のビームの各々の第1のビーム参照品質値を搬送するために別のメッセージを使用し得る。
任意選択で、いくつかの他の実施形態では、端末装置は、M個のビームのインデックスを暗黙的に示し得る。例えば、Mの値が1である場合、端末装置は、1つのビームをネットワーク側装置に示すように、ネットワーク側装置に1つのビームに対応する時間−周波数リソース及び/又は符号リソース上でランダムアクセスプリアンブルを送信し得る。具体的なプロセスは、ステップ104と同様であり得る。1つのビームは、端末装置によって検出され、また、端末装置によってキャンプオンされるセルのものであり、そして、最大の第1のビーム参照品質値を有する、ビームであり得る。このようにして、端末装置は、余分なシグナリングを使用することなしに、ランダムアクセスプリアンブルの時間−周波数リソース及び/又は符号リソースを使用してネットワーク側装置に1つのビームを暗黙的に示し得る。このようにして、シグナリングオーバーヘッドが減らされることができる。
前述の技術的解決策では、端末装置は、ネットワーク側装置が、報告されたビームから端末装置との通信に使用されるビームとして適切なビームを選択できるように、検出されることができるビームをトラッキングし、キャンプオンされるセルのトラッキングされたビームをネットワーク側装置に報告し得る。ネットワーク側装置は、端末装置によって示されたM個のビームから1つ又は複数のビームを選択し得る。ネットワーク側装置は、選択された1つ又は複数のビームを使用して端末装置にダウンリンクメッセージを送信し得る。
いくつかの実装形態では、本方法はステップ104をさらに含み得る。
104。端末装置は、ネットワーク側装置に第1のターゲットビームのインデックスに対応する時間−周波数リソース及び/又は符号リソース上でランダムアクセスプリアンブルを送信し、第1のターゲットビームは、M個のビームのうちの、最大の第1のビーム参照品質値を有するビームである。ネットワーク側装置は、受信したランダムアクセスプリアンブルの時間−周波数リソース及び/又は符号リソースに基づいて、端末装置によってキャンプオンされるセルに属する、及び最大の第1のビーム参照品質値を有する端末装置によって検出されたビームを決定し得る。このようにして、端末装置は、最大の第1のビーム参照品質値を有するビームをネットワーク側装置に直接示し得る。代替として、ネットワーク側装置は、最大の第1のビーム参照品質値を有するビームを直接決定し得る。また、指示プロセスにおいて余分なシグナリングが使用されないため、チャネルリソースが節約されることができる。
任意選択で、いくつかの実施形態では、各ランダムアクセスプリアンブルの時間−周波数リソースは、1つのビームのインデックスに対応する。端末装置は、第1のターゲットビームのインデックスに基づいて対応する時間−周波数リソースを決定し、その時間−周波数リソース上でランダムアクセスプリアンブルをネットワーク側装置に送信し得る。このようにして、ランダムアクセスプリアンブルを受信した後、ネットワーク側装置は、受信したランダムアクセスプリアンブルの時間−周波数リソースに基づいて、端末装置によってキャンプオンされるセルの最大の第1のビーム参照品質値を有するビームのインデックスを直接決定し得る。
任意選択で、いくつかの実施形態では、各ランダムアクセスプリアンブルの時間−周波数リソースは、1つのビームのグループのインデックスに対応する。異なる符号リソースは、1つの時間−周波数リソース上の異なるビームに対応する。例えば、利用可能なプリアンブルの総数が64である場合、各ビームは8つのプリアンブルに対応し得る。例えば、周波数f1及びサブフレーム1に対して、プリアンブル1からプリアンブル8はビーム1のインデックスに対応し、周波数f1及びサブフレーム1に対して、プリアンブル9からプリアンブル16はビーム2のインデックスに対応するなどである。このようにして、端末装置は、第1のターゲットビームのインデックスに基づいて対応する時間−周波数リソース及び符号リソースを決定してもよく、時間−周波数リソース及び符号リソース上でランダムアクセスプリアンブルをネットワーク側装置に送信し得る。ランダムアクセスプリアンブルを受信した後、ネットワーク側装置は、受信したランダムアクセスプリアンブルの時間−周波数リソース及び符号リソースに基づいて、端末装置によってキャンプオンされるセルの最大の第1のビーム参照品質値を有するビームのインデックスを直接決定し得る。
任意選択で、いくつかの実施形態では、ビームのインデックス、時間−周波数リソース、及び符号リソースの間の対応はプリセットされ得る。例えば、各ランダムアクセス時間−周波数リソース上でK個の利用可能なプリアンブルがL個のグループに分類され、各グループ内でのプリアンブルの量がK/Lであり、プリアンブルへのビームのインデックスが0からL−1であると指定され得る。任意選択で、いくつかの他の実施形態では、グループ量Lは、ネットワーク側装置によって端末装置に示されてもよい。例えば、ネットワーク側装置は、システムメッセージ又は無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)層メッセージにおいて、グループ量Lを端末装置に示し得る。このようにして、異なる量のビーム及び異なる量のプリアンブルへの適合性が保証されることができる。任意選択で、いくつかの他の実施形態では、ネットワーク側装置は、時間−周波数リソースとビームグループとの間の対応をさらに示し得る。例えば、1つのサブフレームにおいて3つの周波数リソースが構成され、各周波数リソースは1つのビームグループに対応する。周波数リソース1はビームグループ1に対応し、周波数リソース2はビームグループ2に対応し、周波数リソース3はビームグループ3に対応し、各ビームグループ内でのプリアンブルはS/3ビームに対応し、Sはビームの総量である。セル内でのダウンリンクビームの量、及び各ビームとランダムアクセスプリアンブルとの間の対応は、プロトコルによって指定されてもよく、又はシステムブロードキャストメッセージを介して端末装置に示されてもよい。
いくつかの実施形態では、端末装置は、最初に第1のターゲットビームをネットワーク側装置に示し、次いで、M個のビームをネットワーク側装置に示し得る。いくつかの他の実施形態では、端末装置は、最初にM個のビームをネットワーク側装置に示し、次いで、第1のターゲットビームをネットワーク側装置に示し得る。
端末装置によって報告されたM個のビームを取得した後、ネットワーク側装置は、M個のビームに基づいて、端末装置との通信に使用されるビームを選択し得る。例えば、ネットワーク側装置は、端末装置と通信するために、M個のビームから1つのビームをターゲットビームとして選択し得る。代替として、ネットワーク側装置は、端末装置と通信するために、M個のビームから複数のビームをターゲットビームとして選択し得る。ネットワーク側装置は、ターゲットビームを使用して、すべてのチャネルの情報を端末装置に送信し得る。代替として、端末装置は、ネットワーク側装置がターゲットビーム上で端末装置に情報を送信するかどうかを検出し得る。ターゲットビームは、プリセットルールに従って決定され得る。例えば、ターゲットビームは、M個のビームのうちの、最大の第1のビーム品質を有する1つ又は複数のビームであり得る。
物理層におけるビーム品質に基づいて、キャンプオンされるセルに属するビームをトラッキングすることに加えて、端末装置は、RRC層におけるビーム品質に基づいて、端末装置によってキャンプオンされるセルのビーム及び/又は端末装置の隣接セルのビームをさらにトラッキングし得る。具体的なトラッキング方法については、ステップ105からステップ107、又はステップ108からステップ110、又はステップ111からステップ113を参照されたい。
105。端末装置はN個の第2のビーム参照品質値を決定し、N個の第2のビーム参照品質値のうちのn番目の第2のビーム参照品質値は、N個の第1のビーム参照品質値のうちのn番目の第1のビーム参照品質値に基づいて決定され、n=1、...、又はNである。
任意選択で、いくつかの実施形態では、N個のビームのうちのn番目のビームについて、端末装置は、n番目のビームの第1のビーム参照品質値に基づいて、n番目のビームの第2のビーム参照品質値を直接決定し得る。
具体的には、端末装置は、以下の式を使用して第2のビーム参照品質値を決定し得る。
Qt=(1−a)・Qt-1+a・qt(式1.2)
ここで、Qtは端末装置によって取得されたフィルタリングされた第2のビーム参照品質値であり、qtは現在の第1のビーム参照品質値であり、Qt-1はビームの履歴の第2のビーム参照品質値であり、aはフィルタリング係数である。フィルタリング係数は、プリセットされてもよく、又はネットワーク側装置によって端末装置に示されてもよい。これは、この出願のこの実施形態において限定されない。aの値は0と1との間の任意の値(0及び1を含む)であってもよく、aのより小さい値は現在のビーム品質のより低い重みを示すことが理解され得る。例えば、いくつかの実施形態では、a=0.1である。
任意選択で、いくつかの実施形態では、プリセット閾値が設定され得る。ビームの第1のビーム参照品質値がプリセット閾値よりも大きい場合、ビームの第2のビーム参照品質値はビームの第1のビーム参照品質値に基づいて決定されてもよく、又はビームの第1のビーム参照品質値がプリセット閾値よりも小さい場合、ビームの第2のビーム参照品質値を決定するためにビームに対して実行されるフィルタリングが停止されてもよい。任意選択で、検出期間が設定され得る。検出期間外の第1のビーム参照品質値は、検出期間中のフィルタリングプロセスに影響を与えない。検出期間中のビームのすべての第1のビーム参照品質値がプリセット閾値よりも大きいが、検出期間外のビームの第1のビーム参照品質値がプリセット閾値よりも小さい場合、検出期間中のビームに対応する第2のビーム参照品質値が依然として決定され得る。検出期間中のビームの第1のビーム参照品質値がプリセット閾値よりも小さい場合、ビームの第1のビーム参照品質値に対して実行されるフィルタリングは停止される。この場合、端末装置は、ビームの第1のビーム参照品質値がプリセット閾値よりも大きい場合に検出期間を再開し得る。
106。端末装置は、N個の第2のビーム参照品質値に基づいて、第2のビームトラッキングメッセージを決定する。
任意選択で、いくつかの実施形態では、端末装置がN個の第2のビーム参照品質値に基づいて、第2のビームトラッキングメッセージを決定することは、端末装置によって、N個の第2のビーム参照品質値、N個のビームの各々が属するセル、第1のプリセット閾値、及び第2のプリセット閾値に基づいて、第2のビームトラッキングメッセージを決定することであって、第1のプリセット閾値は第2のプリセット閾値よりも大きく、第2のビームトラッキングメッセージは候補ビームのインデックス及び/又は利用可能なビームのインデックスを含み、候補ビームの第2のビーム参照品質値は第1のプリセット閾値以上であり、利用可能なビームの第2のビーム参照品質値は第1のプリセット閾値未満かつ第2のプリセット閾値以上である、決定することを含む。さらに、いくつかの実施形態では、第2のビームトラッキングメッセージは、候補ビームの第2のビーム参照品質値及び/又は利用可能なビームの第2のビーム参照品質値をさらに含み得る。前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置が、端末装置と通信するために、受信した候補ビーム及び/又は利用可能なビームから適切なビームを選択し得るように、端末装置は、候補ビーム及び/又は利用可能なビームをネットワーク側装置に直接報告する。
端末装置は、ビームに対応するパイロット情報に基づいて、そのビームが属するセルを決定し得る。パイロット情報は参照信号であり、参照信号はセル識別子に基づいて生成される。第2のビームトラッキングメッセージは、N個のビームが属するセルのうちの少なくとも1つのセルのビームのインデックスを含み得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのセルは、端末装置によってキャンプオンされるセルを含み得る。
候補ビーム及び利用可能なビームは、N個のビームが属するすべてのセルの各々の候補ビーム及び利用可能なビームであってもよく、又はN個のビームが属するすべてのセルのうちの1つ又は複数の候補ビーム及び利用可能なビームであってもよい。例えば、N個のビームがそれぞれセル1(セル1は、端末装置によってキャンプオンされるセルであると仮定される)、セル2、及びセル3に属すると仮定される。端末装置は、セル1の候補ビーム及び利用可能なビームのみを決定し得る。代替として、端末装置は、セル1、セル2、及びセル3のうちの任意の2つ又はすべての候補ビーム及び利用可能なビームを決定し得る。
場合によっては、1つ又は複数のセルは、候補ビーム及び利用可能なビームのうちの1つのみを含み得ることが理解され得る。いくつかの他の場合では、1つ又は複数のセルは候補ビームと利用可能なビームとを含み得る。
ネットワーク側装置は、端末装置と通信するために、候補ビーム及び利用可能なビームに基づいて適切なビームを選択し得る。
任意選択で、いくつかの実施形態では、端末装置がN個の第2のビーム参照品質値に基づいて、第2のビームトラッキングメッセージを決定することは、端末装置によって、N個の第2のビーム参照品質値、N個のビームの各々が属するセル、及び第3のプリセット閾値に基づいて、第2のビームトラッキングメッセージを決定することであって、第2のビームトラッキングメッセージはビームのインデックスを含み、N個のビームのうちの第2のビーム参照品質値は、第3のプリセット閾値以上である、決定することを含む。さらに、いくつかの実施形態では、第2のビームトラッキングメッセージは、N個のビームのうちの、第3のプリセット閾値以上であるビームの第2のビーム参照品質値をさらに含み得る。前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置が、端末装置と通信するために、プリセット条件を満たすビームから適切なビームを直接選択し得るように、端末装置は、プリセット条件を満たす(具体的には、第3のプリセット閾値以上)ビームのインデックスをネットワーク側装置に直接報告し得る。任意選択で、いくつかの実施形態では、第2のビームトラッキングメッセージはP個のビームのインデックスを含み、P個のビームの各々の第2のビーム参照品質値は第3のプリセット閾値以上であり、Pは1以上かつM以下の正の整数である。言い換えれば、端末装置が、プリセット条件を満たすビームの量がM以上であると決定した場合、端末装置は、M個のビームのインデックスを報告するか、又は端末装置が、プリセット条件を満たすビームの量がM以下であると決定した場合、端末装置は、プリセット条件を満たすすべてのビームのインデックスを報告する。
いくつかの実施形態では、第3のプリセット閾値は第1のプリセット閾値と等しくてもよい。いくつかの実施形態では、第3のプリセット閾値は第2のプリセット閾値に等しくてもよい。いくつかの実施形態では、代替として、第3のプリセット閾値は、第1のプリセット閾値又は第2のプリセット閾値と等しくなくてもよい。例えば、第3のプリセット閾値は、第2のプリセット閾値よりも大きく、第1のプリセット閾値よりも小さくてもよい。
同様に、第2のビームトラッキングメッセージに含まれるビームのインデックスは、第2のビーム参照品質値が第3のプリセット閾値よりも大きい、N個のビームが属するすべてのセルのうちの少なくとも1つのセルのビームのインデックスであり得る。代替として、第2のビームトラッキングメッセージに含まれるビームのインデックスは、N個のビームが属するすべてのセルのうちの、第2のビーム参照品質値が第3のプリセット閾値よりも大きいビームのインデックスであり得る。
任意選択で、いくつかの実施形態では、端末装置がN個の第2のビーム参照品質値に基づいて、第2のビームトラッキングメッセージを決定することは、端末装置によって、N個の第2のビーム参照品質値、及びN個のビームの各々が属するセルに基づいて、N個のビームが属するセルのうちの少なくとも1つのセルの各々の、少なくとも2つの参照ビームを決定することであって、各セルの少なくとも2つの参照ビームが、各セルの、最大の第2のビーム参照品質値を有する2つのビームである、決定することを含む。端末装置は第2のビームトラッキングメッセージを決定し、第2のビームトラッキングメッセージは各セルの決定された少なくとも2つの参照ビームのインデックスを含む。さらに、いくつかの実施形態では、第2のビームトラッキングメッセージは、各セルの少なくとも2つの参照ビームのうちの第2のビーム参照品質値をさらに含み得る。任意選択で、いくつかの実施形態では、決定される必要がある参照ビームの量は、プロトコルによって指定されてもよく、又は端末装置のための基地局によって構成されてもよい。前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置が、最大の第2のビーム品質値を有する複数のビームから、端末装置と通信するために使用され得るビームを選択し得るように、端末装置は、最大の第2のビーム参照品質値を有する複数のビームをネットワーク側装置に直接報告し得る。
同様に、第2のビームトラッキングメッセージに含まれるビームのインデックスは、N個のビームが属するすべてのセルのうちの少なくとも1つの少なくとも2つの参照ビームのインデックスであり得る。代替として、第2のビームトラッキングメッセージに含まれるビームのインデックスは、N個のビームが属するすべてのセルの各々の少なくとも2つの参照ビームのインデックスであり得る。
前述の実施形態では、ビームのインデックスに加えて、第2のビームトラッキングメッセージはビームの第2のビーム参照品質値をさらに含み得る。第2のビームトラッキングメッセージが複数のセルにそれぞれ属するビームのインデックスを含む場合、第2のビームトラッキングメッセージはビームが属するセルを示すために使用される情報をさらに含み得ることが理解され得る。
さらに、第2のビームトラッキングメッセージが1つのセルの複数のビームのインデックスを含む場合、複数のビームのインデックスの順序はビームの第2のビーム参照品質値に基づいて決定され得る。例えば、第1のビームインデックスに対応するビームは、最大の第2のビーム参照品質値を有し、第2のビームインデックスに対応するビームは、2番目に最大の第2のビーム参照品質値を有するなどである。このようにして、ネットワーク側装置は、受信されたビームのインデックスの順序に基づいて各セルの第2のビーム参照品質値の順序を決定し得る。
任意選択で、いくつかの他の実施形態では、端末装置は、N個の第2のビーム参照品質値に基づいてセル測定結果を決定し、第2のビームトラッキングメッセージはセル測定結果を含むと決定し得る。ネットワーク側装置は、報告されたセル測定結果を使用して、ビーム上でセルレベルのトラッキングを実行し得る。
任意選択で、いくつかの実施形態では、セル測定結果は、N個のビームが属するセルにおける少なくとも1つのグループ内の各セルの最大の第2のビーム参照品質値であり得る。
例えば、N個のビームがそれぞれセル1(セル1は、端末装置によってキャンプオンされるセルであると仮定される)、セル2、及びセル3に属すると仮定される。端末装置は、セル1の最大の第2のビーム参照品質値がセル1のセル測定結果として使用されると決定し得る。端末装置は、セル2の最大の第2のビーム参照品質値がセル2のセル測定結果として使用されるとさらに決定し得る。端末装置は、セル3の最大の第2のビーム参照品質値がセル3のセル測定結果として使用されるとさらに決定し得る。セル測定結果は、セル1、セル2、及びセル3のセル測定結果を含み得る。
任意選択で、いくつかの他の実施形態では、セル測定結果は、N個のビームが属するセルのうちの少なくとも1つのセルの各々の少なくとも2つの参照ビームの第2のビーム参照品質値の平均値であってもよく、各セルの少なくとも2つの参照ビームは、各セルの、最大の第2のビーム参照品質値を有する少なくとも2つのビームである。決定される必要がある参照ビームの量は、プロトコルによって指定されてもよく、又は端末装置のためにネットワーク側装置によって構成されてもよい。
例えば、N個のビームがそれぞれセル1(セル1は、端末装置によってキャンプオンされるセルであると仮定される)、セル2、及びセル3に属すると仮定される。端末装置は、セル1の3つの最大の第2のビーム参照品質値の平均値がセル1のセル測定結果として使用されると決定し得る。端末装置は、セル2の3つの最大の第2のビーム参照品質値の平均値がセル2のセル測定結果として使用されるとさらに決定し得る。端末装置は、セル3の3つの最大の第2のビーム参照品質値の平均値がセル3のセル測定結果として使用されるとさらに決定し得る。セル測定結果は、セル1、セル2、及びセル3のセル測定結果を含み得る。平均値は、算術平均値でもよく、又は幾何平均値などでもよい。これは、この出願のこの実施形態において限定されない。
任意選択で、いくつかの実施形態では、第2のビームトラッキングメッセージは、N個の第2のビーム参照品質値及びN個のビームのインデックスをさらに含み得る。このようにして、ネットワーク側装置は、N個の第2のビーム参照品質値に基づいて特定の結果を決定し得る。例えば、ネットワーク側装置は、第1のプリセット閾値及び第2のプリセット閾値に基づいて、候補ビーム及び/又は利用可能なビームを決定し得る。ネットワーク側装置は、代替として、N個のビームが属するセルのうちの少なくとも1つの候補ビーム及び/又は利用可能なビームを決定し得ることが理解され得る。別の例では、ネットワーク側装置は、第3のプリセット閾値に基づいて、第2のビーム参照品質値が第3のプリセット閾値よりも大きいビームを決定し得る。さらに別の例では、ネットワーク側装置は、各セルの、最大の第2のビーム参照品質を有する複数のビームを決定し得る。さらに別の例では、ネットワーク側装置はセル測定結果を決定し得る。ネットワーク側装置によって前述の特定の結果を決定することの具体的なプロセスは、端末装置によって同一の特定結果を決定することの具体的なプロセスと同様である。詳細は本明細書に記載される必要はない。
107。端末装置は第2のビームトラッキングメッセージをネットワーク側装置に送信し、第2のビームトラッキングメッセージはRRC層メッセージである。
前述の技術的解決策では、端末装置は、各ビームの複数の第1のビーム参照品質値に基づいて、各ビームの第2のビーム参照品質値を決定し得る。このようにして、端末装置によってトラッキングされるビームの参照品質値は、ある期間内に蓄積した後に取得された測定結果である。さらに、第2のビームトラッキングメッセージは、N個のビームが属するセルのうちの少なくとも1つのセルのビームのインデックスを含み得る。このようにして、ネットワーク側装置は、端末装置によってキャンプオンされるセルのビーム品質値と、端末装置の隣接セルのビーム品質値とを取得し得る。この場合、ネットワーク側装置は、端末装置によってキャンプオンされるセルのセル状態を決定できるだけでなく、端末装置によって検出されることができる隣接セルのセル状態を決定することもできる。
任意選択で、いくつかの実施形態では、端末装置は、第2のビームトラッキングメッセージをネットワーク側装置に定期的に送信し得る。送信期間は、プリセットされてもよく、又はネットワーク側装置によって端末装置に示されてもよい。
任意選択で、いくつかの実施形態では、プリセット測定イベントが満たされている場合、端末装置は、代替として、第2のビームトラッキングメッセージをネットワーク側装置に送信し得る。具体的には、端末装置は、ビームベースのセル測定結果を使用して、プリセット測定イベントが満たされているかどうかを決定し得る。プリセット測定イベントが満たされている場合、端末装置は第2のビームトラッキングメッセージをネットワーク側装置に送信し得る。端末装置はさらに、プリセット測定イベントを同時に報告し得る。プリセット測定イベントは、以下のうちの1つ又は複数を含み得る。端末装置によってキャンプオンされるセルのセル測定結果は、端末装置の隣接セルのセル測定結果よりもプリセットオフセットだけ小さい、端末装置によってキャンプオンされるセルのセル測定結果は、プリセット閾値よりも小さい、端末装置の隣接セルのセル測定結果は、プリセット閾値よりも大きい、など。プリセット測定イベント、ならびにプリセット測定イベントにおいて使用されるプリセットオフセット及びプリセット閾値は、端末装置によってプリセットされてもよく、又はネットワーク側装置によって端末装置に示されてもよい。前述の技術的解決策では、端末装置は、ビームトラッキング結果に基づいて、プリセット測定イベントが満たされているかどうかを決定し、決定結果に基づいて、報告される内容を選択し得る。
ステップ105からステップ107を使用してセル測定結果をネットワーク側装置に送信することに加えて、端末装置は、セル測定結果をさらに決定し、ステップ108からステップ110を使用してセル測定結果をネットワーク側装置に送信し得る。
108。端末装置は、N個の第1のビーム参照品質値、及びN個のビームの各々が属するセルに基づいて、N個のビームが属するセルのうちの少なくとも1つのセルの各々の、最大の第1のビーム参照品質値を決定する。
109。端末装置は、各セルの最大の第1のビーム参照品質値に基づいて、各セルの第2のビーム参照品質値を決定する。代替として、式1.2を使用して、第2のビーム参照品質値が決定され得る。詳細は本明細書に記載される必要はない。
110。端末装置は、各セルの第2のビーム参照品質値をネットワーク側装置にRRC層メッセージを介して送信する。各セルの第2のビーム参照品質値は、各セルのセル測定結果である。
前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置が、トラッキングを通じて端末装置によって取得されたセル測定結果をタイムリーに取得するように、端末装置は、ビームトラッキング結果に基づいてセル測定結果を決定し、測定を通じて取得されたセル測定結果をネットワーク側装置に報告し得る。
任意選択で、いくつかの実施形態では、プリセット測定イベントが満たされている場合、端末装置は第2のビームトラッキングメッセージをネットワーク側装置に送信し得る。具体的には、端末装置は、ビームベースのセル測定結果に従って、プリセット測定イベントが満たされているかどうかを決定し得る。プリセット測定イベントが満たされている場合、端末装置は第2のビームトラッキングメッセージをネットワーク側装置に送信し得る。端末装置はさらに、プリセット測定イベントを同時に報告し得る。プリセット測定イベントの具体的な内容は、ステップ107と同じである。詳細は本明細書に記載される必要はない。
任意選択で、いくつかの実施形態では、端末装置は、各セルの第2のビーム参照品質値をネットワーク側装置に定期的に送信し得る。送信期間は、プリセットされてもよく、又はネットワーク側装置によって端末装置に示されてもよい。
いくつかの他の実施形態では、端末装置は、代替として、セル測定結果を決定し、ステップ111からステップ113を使用してセル測定結果をネットワーク側装置に送信し得る。
111。端末装置は、N個の第1のビーム参照品質値、及びN個のビームの各々が属するセルに基づいて、N個のビームが属するセルのうちの少なくとも1つの各々の最大の第1のビーム参照品質値を有する少なくとも2つのビームの平均値を決定する。
112。端末装置は、各セルの、最大の第1のビーム参照品質値を有する少なくとも2つのビームの平均値に基づいて、各セルの第2のビーム参照品質値を決定する。
113。端末装置は、各セルの第2のビーム参照品質値をネットワーク側装置にRRC層メッセージを介して送信する。各セルの第2のビーム参照品質値は、各セルのセル測定結果である。
前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置が、トラッキングを通じて端末装置によって取得されたセル測定結果をタイムリーに取得するように、端末装置は、ビームトラッキング結果に基づいてセル測定結果を決定し、測定を通じて取得されたセル測定結果をネットワーク側装置に報告し得る。
任意選択で、いくつかの実施形態では、プリセット測定イベントが満たされている場合、端末装置は第2のビームトラッキングメッセージをネットワーク側装置に送信し得る。具体的には、端末装置は、ビームベースのセル測定結果に従って、プリセット測定イベントが満たされているかどうかを決定し得る。プリセット測定イベントが満たされている場合、端末装置は第2のビームトラッキングメッセージをネットワーク側装置に送信し得る。端末装置はさらに、プリセット測定イベントを同時に報告し得る。プリセット測定イベントの具体的な内容は、ステップ107と同じである。詳細は本明細書に記載される必要はない。
任意選択で、いくつかの実施形態では、端末装置は、各セルの第2のビーム参照品質値をネットワーク側装置に定期的に送信し得る。送信期間は、プリセットされてもよく、又はネットワーク側装置によって端末装置に示されてもよい。
前述の実施形態におけるステップ番号(具体的には、101から113)は、ステップの順序を限定するのではなく、単に実施形態をより良く説明するのを助けることが意図されていることが理解され得る。例えば、ステップ104は、ステップ103の後、又はステップ103の前に実行され得る。ステップ105からステップ107、ステップ108からステップ110、及びステップ111からステップ113は、ステップ104の後、又はステップ103の後に実行され得る。また、説明を簡潔にするために、図1はステップ101からステップ103のみを示している。
図3は、この出願の一実施形態による、別のビームトラッキング方法の概略的なフローチャートである。
301。端末装置は、第1のビームを使用して、ネットワーク側装置にビームトレーニング要求を送信する。
任意選択で、いくつかの実施形態では、端末装置は、次のようにして第1のビームを決定し得る。端末装置によって、N個のビームをそれぞれ使用してN個の時間−周波数リソース上でネットワーク側装置にランダムアクセスプリアンブルを送信することであって、N個の時間−周波数リソースのうちのいずれか2つのサブフレーム番号及び/又は周波数リソース番号が異なり、Nは2以上の正の整数である、送信することと、端末装置によって、ネットワーク側装置によって送信された少なくとも1つのランダムアクセス応答メッセージを受信することと、端末装置によって、少なくとも1つのランダムアクセス応答メッセージの各々におけるRA−RANTIの値に基づいて、N個のビームから第1のビームを決定すること。このようにして、ビームを使用してネットワーク側装置に要求メッセージを送信するように、端末装置は、複数の利用可能なビームから、ネットワーク側装置と通信するために使用され得るビームを選択し得る。
具体的には、端末装置によって送信されたランダムアクセスプリアンブルを受信した後、ネットワーク側装置は、ランダムアクセスプリアンブルの時間−周波数リソースに基づいて、ランダムアクセス−無線ネットワーク一時識別子(Random Access−Radio Network Temporary Identifier、RA−RNTI)の値を決定し得る。RA−RNTIの値は次の式を満たす。
RA−RNTI=1+t_id+10*f_id(式1.3)
ここで、RA−RNTIはRA−RNTIの値であり、t_idはサブフレーム番号であり、f_idは周波数リソース番号である。
ネットワーク側装置によって送信されたランダムアクセス応答メッセージは、決定されたRA−RNTIの値に基づいてスクランブルされる。このようにして、端末装置は、ランダムアクセス応答メッセージをデスクランブルすることによって、N個のビームのうちの1つ又は複数の利用可能なビームがアップリンク情報を送信するために使用され得ることを決定し得る。
任意選択で、いくつかの実施形態では、端末装置は、ネットワーク側装置によって送信された1つのランダムアクセス応答メッセージのみを受信する。この場合、端末装置は、RA−RNTIの値に基づいてランダムアクセス応答メッセージをデスクランブルし、プリアンブルが送信された場合に使用される時間−周波数リソースを決定する。時間−周波数リソースはビームと1対1に対応するので、端末装置は、時間−周波数リソースに対応するビームが第1のビームであると決定し得る。
任意選択で、いくつかの他の実施形態では、端末装置は、ネットワーク側装置によって送信された複数のランダムアクセス応答メッセージを受信し得る。この場合、端末装置は、第1の受信されたランダムアクセス応答メッセージ内のRA−RNTIの値をデスクランブルし、1つの時間−周波数リソースを決定し、時間−周波数リソースに対応するビームが第1のビームであると決定し得る。代替として、端末装置は、任意の受信されたランダムアクセス応答メッセージ内のRA−RNTIの値をデスクランブルし、1つの時間−周波数リソースを決定し、時間−周波数リソースに対応するビームが第1のビームであると決定し得る。
任意選択で、いくつかの実施形態では、第1のビームは、端末装置によって使用され得る任意のビームであり得る。
302。端末装置は、ネットワーク側装置によって送信されたビームトレーニング応答に基づいて、ネットワーク側装置と通信するために使用される第2のビームを決定し、ビームトレーニング応答はM個の物理パイロットリソースを含み、Mは1以上の正の整数である。
前述の技術的解決策では、端末装置は、ネットワーク側装置と通信するために、複数の利用可能なビームから適切なビームを選択し得る。
任意選択で、いくつかの実施形態では、端末装置は、M個のビームをそれぞれ使用して、M個の物理パイロットリソース上でネットワーク側装置に参照信号を送信し得る。端末装置は、ネットワーク側装置によって送信されたフィードバック情報を受信し、フィードバック情報は、M個のビームのうちの1つ又は複数のインデックスを含む。端末装置は、フィードバック情報に基づいて第2のビームを決定し、第2のビームは1つ又は複数のビームに属する。前述の技術的解決策では、端末装置は、利用可能なビームをトレーニングし、ネットワーク側装置によってフィードバックされた情報に基づいて、ネットワーク側装置と通信するために使用され得るビームを決定し得る。
参照信号を受信した後、ネットワーク側装置は、受信した参照信号に基づいてM個のビームの各々のビーム品質値を決定し得る。ネットワーク側装置は、各ビームの決定されたビーム品質値に基づいてフィードバック情報を決定し、フィードバック情報は、M個のビームのうちの、最大のビーム品質値を有する1つ又は複数のビームのインデックスを含み得る。代替として、フィードバック情報は、ビーム品質値がプリセット閾値よりも大きい1つ又は複数のビームのインデックスを含み得る。
任意選択で、いくつかの実施形態では、端末装置は、M個の物理パイロットリソースに基づいて第1の物理パイロットリソースを決定し、少なくとも1つのビームを使用して第1の物理パイロットリソース上で参照信号をネットワーク側装置に送信してもよく、第1の物理パイロットリソースは、端末装置がネットワーク側装置によって送信された情報を受信した場合に使用される、物理パイロットリソースに対応する物理パイロットリソースである。端末装置は、ネットワーク側装置によって送信されたフィードバック情報を受信し、フィードバック情報は、少なくとも1つのビームのうちの1つ又は複数のインデックスを含む。端末装置は、フィードバック情報に基づいて第2のビームを決定し、第2のビームは1つ又は複数のビームに属する。フィードバック情報は、専用の物理層リソース上で端末装置に送信されてもよく、MAC層メッセージ又はRRC層メッセージを介して端末装置に送信されてもよい。これは、この出願のこの実施形態において限定されない。ビーム品質値は、RSRP、RSRQなどでもよく、又は式1.1を使用してフィルタリングを通じて取得されたビーム品質値でもよい。これは、この出願のこの実施形態において限定されない。
任意選択で、いくつかの実施形態では、端末装置の利用可能な送信ビームの量は物理パイロットリソースの量Mより少なくてもよい。この場合、端末装置がM個のビームをそれぞれ使用してM個の物理パイロットリソース上で参照信号をネットワーク側装置に送信する前に、端末装置は複数の利用可能なビームからM個のビームをさらに選択し得る。端末装置は、M個のビームをランダムに選択してもよく、又は受信したランダムアクセス応答メッセージ内のRA−RNTIの値に基づいて決定されたM個のビームを選択してもよい。前述の技術的解決策では、トレーニングのために使用されるビームの量が、ネットワーク側装置によって端末装置に割り当てられ、ビームトレーニングを実行するために使用される物理パイロットリソースの量に等しくなるように、端末装置は、トレーニングのために使用されるビームの適切な量を選択し得る。
ネットワーク側装置によって構成されたパイロットリソースは、定期的に構成されてもよく、又は個別に構成されてもよい。パイロットリソースは、復調用参照信号(Demodulation Reference Signal、DMRS)、サウンディング用参照信号(Sounding Reference Signal、SRS)などを含む。ネットワーク側装置によって構成されたパイロットリソースは第1の識別子を含み、第1の識別子は、パイロットリソースがビームトレーニングを実行するために使用されるパイロットリソースであることを示すために使用される。
任意選択で、いくつかの実施形態では、端末装置が、ネットワーク側装置によって送信されたビームトレーニング応答に基づいて、ネットワーク側装置と通信するために使用される第2のビームを決定する前に、端末装置は、端末装置の利用可能な送信ビームの量をネットワーク側装置に示し得る。端末装置の利用可能な送信ビームの量は、ビームトレーニング要求において搬送され得る。ネットワーク側装置は、利用可能な送信ビームの量に基づいて物理パイロットリソースの量Mを決定し得る。物理パイロットリソースの量Mは、利用可能な送信ビームの量以下であり得る。前述の技術的解決策では、ネットワーク側装置が、利用可能なビームの量に基づいて、端末装置に割り当てられるべき物理パイロットリソースの量を決定するように、端末装置は、利用可能なビームの量をネットワーク側装置に送信し得る。
この出願の実施形態は端末装置をさらに提供する。端末装置は、処理ユニットと送信ユニットとを含む。
処理ユニットは、N個の第1のビーム参照品質値を決定するように構成され、N個の第1のビーム参照品質値はそれぞれ、N個のビームに対応し、Nは1以上の正の整数である。
処理ユニットは、N個の第1のビーム参照品質値及び、N個のビームの各々が属するセルに基づいて、N個のビームからM個のビームを選択するようにさらに構成され、Mは1以上かつN以下の正の整数であり、M個のビームは、端末装置によってキャンプオンされるセルに属する。
送信ユニットは、選択されたM個のビームを、端末装置にサービスを提供するネットワーク側装置に示すように構成される。
任意選択で、いくつかの実装形態では、送信ユニットは、第1のビームトラッキングメッセージをネットワーク側装置に送信するように特に構成される。第1のビームトラッキングメッセージはM個のビームのインデックスを含む。第1のビームトラッキングメッセージはメディアアクセス制御MAC層メッセージである。
任意選択で、いくつかの実装形態では、送信ユニットは、ネットワーク側装置に第1のターゲットビームのインデックスに対応する時間−周波数リソース及び/又は符号リソース上でランダムアクセスプリアンブルを送信するようにさらに構成される。第1のターゲットビームは、M個のビームのうちの、最大の第1のビーム参照品質値を有するビームである。
任意選択で、いくつかの実装形態では、処理ユニットは、N個の第2のビーム参照品質値を決定するようにさらに構成される。N個の第2のビーム参照品質値のうちのn番目の第2のビーム参照品質値は、N個の第1のビーム参照品質値のうちのn番目の第1のビーム参照品質値に基づいて決定され、n=1、...、又はNである。処理ユニットは、N個の第2のビーム参照品質値に基づいて、第2のビームトラッキングメッセージを決定するようにさらに構成される。送信ユニットは、第2のビームトラッキングメッセージをネットワーク側装置に送信するようにさらに構成される。第2のビームトラッキングメッセージは無線リソース制御RRC層メッセージである。
任意選択で、いくつかの実装形態では、処理ユニットは、N個の第2のビーム参照品質値、N個のビームの各々が属するセル、第1のプリセット閾値、及び第2のプリセット閾値に基づいて、第2のビームトラッキングメッセージを決定するように特に構成される。第1のプリセット閾値は、第2のプリセット閾値よりも大きい。第2のビームトラッキングメッセージは候補ビームのインデックス及び/又は利用可能なビームのインデックスを含む。候補ビームの第2のビーム参照品質値は第1のプリセット閾値以上である。利用可能なビームの第2のビーム参照品質値は第1のプリセット閾値未満かつ第2のプリセット閾値以上である。
任意選択で、いくつかの実装形態では、処理ユニットは、N個の第2のビーム参照品質値、N個のビームの各々が属するセル、及び第3のプリセット閾値に基づいて、第2のビームトラッキングメッセージを決定するように特に構成される。第2のビームトラッキングメッセージは、N個のビームのうちの、第3のプリセット閾値以上である第2のビーム参照品質値を有するビームのインデックスを含む。
任意選択で、いくつかの実装形態では、処理ユニットは、N個の第2のビーム参照品質値、及びN個のビームの各々が属するセルに基づいて、N個のビームが属するセルのうちの少なくとも1つのセルの各々の、少なくとも2つの参照ビームを決定することであって、各セルの少なくとも2つの参照ビームが、各セルの、最大の第2のビーム参照品質値を有する少なくとも2つのビームである、ことと、第2のビームトラッキングメッセージを決定することであって、第2のビームトラッキングメッセージが、各セルの決定された少なくとも2つの参照ビームのインデックスを含む、こととを行うように特に構成される。
任意選択で、いくつかの実装形態では、処理ユニットは、N個の第2のビーム参照品質値、及びN個のビームの各々が属するセルに基づいてセル測定結果を決定することと、第2のビームトラッキングメッセージを決定することとを行うように特に構成される。セル測定結果は、N個のビームが属するセルのうちの少なくとも1つのセルの各々の最大の第2のビーム参照品質値であり、第2のビームトラッキングメッセージはセル測定結果を含む。
任意選択で、いくつかの実装形態では、処理ユニットは、N個の第2のビーム参照品質値、及びN個のビームの各々が属するセルに基づいて、N個のビームが属するセルのうちの少なくとも1つのセルの各々の、少なくとも2つの参照ビームを決定することであって、各セルの少なくとも2つの参照ビームは、各セルの、最大の第2のビーム参照品質値を有する少なくとも2つのビームである、ことと、セル測定結果を決定することであって、セル測定結果が、各セルの少なくとも2つの参照ビームの第2のビーム参照品質値の平均値を含む、ことと、第2のビームトラッキングメッセージを決定することであって、第2のビームトラッキングメッセージがセル測定結果を含む、こととを行うように特に構成される。
任意選択で、いくつかの実装形態では、処理ユニットは、N個の第1のビーム参照品質値、及びN個のビームの各々が属するセルに基づいて、N個のビームが属するセルのうちの少なくとも1つのセルの各々の、最大の第1のビーム参照品質値を決定するようにさらに構成される。処理ユニットは、各セルの最大の第1のビーム参照品質値に基づいて、各セルの第2のビーム参照品質値を決定するようにさらに構成される。送信ユニットは、各セルの第2のビーム参照品質値をセル測定結果として使用することと、第2のビーム参照品質値をネットワーク側装置にRRC層メッセージを介して送信することとを行うようにさらに構成される。
任意選択で、いくつかの実装形態では、処理ユニットは、N個の第1のビーム参照品質値、及びN個のビームの各々が属するセルに基づいて、N個のビームが属するセルのうちの少なくとも1つのセルの各々の、少なくとも2つの最大の第1のビーム参照品質値の平均値を決定するようにさらに構成される。処理ユニットは、各セルの少なくとも2つの最大の第1のビーム参照品質値の平均値に基づいて、各セルの第2のビーム参照品質を決定するようにさらに構成される。送信ユニットは、各セルの第2のビーム参照品質をセル測定結果として使用し、第2のビーム参照品質をネットワーク側装置にRRC層メッセージを介して送信するようにさらに構成される。
任意選択で、いくつかの実装形態では、処理ユニットは、セル測定結果に基づいて、プリセット測定イベントが満たされているかどうかを決定するようにさらに構成される。
任意選択で、いくつかの実装形態では、端末装置は、ネットワーク側装置によって示されたMの値を受信するように構成された受信ユニットをさらに含む。
任意選択で、いくつかの実施形態では、処理ユニットはプロセッサによって実装されてもよく、送信ユニットは送信機又は送受信機によって実装されてもよく、受信ユニットは受信機又は送受信機によって実装されてもよい。
この出願の実施形態は、ネットワーク側装置の構造ブロック図をさらに提供する。ネットワーク側装置は、受信ユニットと、処理ユニットと、送信ユニットとを含む。
受信ユニットは、端末装置によって示されたM個のビームを取得するように構成され、M個のビームは、端末装置によってキャンプオンされるセルに属し、Mは1以上の正の整数である。
処理ユニットは、M個のビームからビームを選択するように構成される。
送信ユニットは、選択されたビームを使用して端末装置にダウンリンクメッセージを送信するように構成される。
任意選択で、いくつかの実装形態では、受信ユニットは、端末装置によって送信された第1のビームトラッキングメッセージを受信するように特に構成される。第1のビームトラッキングメッセージはM個のビームのインデックスを含む。第1のビームトラッキングメッセージはMAC層メッセージである。
任意選択で、いくつかの実装形態では、受信ユニットは、端末装置によって送信されたランダムアクセスプリアンブルを受信するようにさらに構成される。処理ユニットは、ランダムアクセスプリアンブルの時間−周波数リソース及び/又は符号リソースに基づいて、第1のターゲットビームを決定するようにさらに構成され、第1のターゲットビームは、M個のビームのうちの、最大の第1のビーム参照品質値を有するビームである。
任意選択で、いくつかの実装形態では、受信ユニットは、端末装置によって送信された第2のビームトラッキングメッセージを受信するようにさらに構成される。第2のビームトラッキングメッセージはRRC層メッセージである。第2のビームトラッキングメッセージは候補ビームのインデックス及び/又は利用可能なビームのインデックスを含む。候補ビームの第2のビーム参照品質値は、第1のプリセット閾値以上である。利用可能なビームの第2のビーム参照品質値は、第1のプリセット閾値未満かつ第2のプリセット閾値以上である。第1のプリセット閾値は、第2のプリセット閾値よりも大きい。
任意選択で、いくつかの実装形態では、受信ユニットは、端末装置によって送信された第2のビームトラッキングメッセージを受信するようにさらに構成される。第2のビームトラッキングメッセージはRRC層メッセージである。第2のビームトラッキングメッセージは少なくとも1つのビームのインデックスを含む。少なくとも1つのビームの第2のビーム参照品質値は、第3のプリセット閾値以上である。
任意選択で、いくつかの実装形態では、受信ユニットは、端末装置によって送信された第2のビームトラッキングメッセージを受信するようにさらに構成される。第2のビームトラッキングメッセージはRRC層メッセージである。第2のビームトラッキングメッセージは、少なくとも1つのセルの各々に属する少なくとも2つの参照ビームのインデックスを含む。各セルの少なくとも2つの参照ビームは、各セルの、最大の第2のビーム参照品質値を有する少なくとも2つのビームである。
任意選択で、いくつかの実装形態では、受信ユニットは、端末装置によって送信された第2のビームトラッキングメッセージを受信するようにさらに構成される。第2のビームトラッキングメッセージはRRC層メッセージである。第2のビームトラッキングメッセージはセル測定結果を含む。セル測定結果は、少なくとも1つのセルの各々の最大の第2のビーム参照品質値である。
任意選択で、いくつかの実装形態では、受信ユニットは、端末装置によって送信された第2のビームトラッキングメッセージを受信するようにさらに構成される。第2のビームトラッキングメッセージはRRC層メッセージである。第2のビームトラッキングメッセージはセル測定結果を含む。セル測定結果は、少なくとも1つのセルの各々の少なくとも2つの参照ビームの第2のビーム参照品質値の平均値を含む。各セルの少なくとも2つの参照ビームは、各セルの、最大の第2のビーム参照品質値を有する少なくとも2つのビームである。
任意選択で、いくつかの実装形態では、受信ユニットは、端末装置によって送信された少なくとも1つのセルの各々のセル測定結果を受信するようにさらに構成される。各セルのセル測定結果は、各セルの第2のビーム参照品質値を含む。
任意選択で、いくつかの実装形態では、受信ユニットは、端末装置によって送信された第2のビームトラッキングメッセージを受信するようにさらに構成される。第2のビームトラッキングメッセージはRRC層メッセージである。第2のビームトラッキングメッセージはセル測定結果を含む。セル測定結果は、少なくとも1つのセルの各々の第2のビーム参照品質を含む。各セルの第2のビーム参照品質は、各セルの少なくとも2つの第1のビーム参照品質値の平均値に基づいて決定される。
任意選択で、いくつかの実装形態では、送信ユニットは、Mの値を端末装置に送信するようにさらに構成される。
任意選択で、いくつかの実施形態では、処理ユニットはプロセッサによって実装されてもよく、送信ユニットは送信機又は送受信機によって実装されてもよく、受信ユニットは受信機又は送受信機によって実装されてもよい。
この出願の実施形態は、端末装置をさらに提供する。端末装置は、送信ユニットと、受信ユニットと、処理ユニットとを含む。
送信ユニットは、第1のビームを使用して、ネットワーク側装置にビームトレーニング要求を送信するように構成される。
受信ユニットは、ネットワーク側装置によって送信されたビームトレーニング応答を受信するように構成される。
処理ユニットは、ビームトレーニング応答に基づいて、ネットワーク側装置と通信するために使用される第2のビームを決定するように構成され、ビームトレーニング応答はM個の物理パイロットリソースを含み、Mは1以上の正の整数である。
任意選択で、いくつかの実装形態では、送信ユニットは、N個のビームをそれぞれ使用してN個の時間−周波数リソース上でネットワーク側装置にランダムアクセスプリアンブルを送信するようにさらに構成され、N個の時間−周波数リソースのうちのいずれか2つのサブフレーム番号及び/又は周波数リソース番号が異なり、Nは2以上の正の整数である。受信ユニットは、ネットワーク側装置によって送信された少なくとも1つのランダムアクセス応答メッセージを受信するようにさらに構成される。処理ユニットは、少なくとも1つのランダムアクセス応答メッセージの各々におけるRA−RNTIの値に基づいて、N個のビームから第1のビームを決定するようにさらに構成される。
任意選択で、いくつかの実装形態では、送信ユニットは、M個のビームをそれぞれ使用して、M個の物理パイロットリソース上でネットワーク側装置に参照信号を送信するようにさらに構成される。受信ユニットは、ネットワーク側装置によって送信されたフィードバック情報を受信するようにさらに構成され、フィードバック情報は、M個のビームのうちの1つ又は複数のインデックスを含む。処理ユニットは、フィードバック情報に基づいて第2のビームを決定するように特に構成され、第2のビームは1つ又は複数のビームに属する。
任意選択で、いくつかの実装形態では、処理ユニットは、複数の利用可能なビームからM個のビームを選択するようにさらに構成される。
任意選択で、いくつかの実装形態では、送信ユニットは、端末装置の利用可能な送信ビームの量をネットワーク側装置に示すようにさらに構成される。
任意選択で、いくつかの実施形態では、処理ユニットはプロセッサによって実装されてもよく、送信ユニットは送信機又は送受信機によって実装されてもよく、受信ユニットは受信機又は送受信機によって実装されてもよい。
この出願の実施形態は、ネットワーク側装置をさらに提供する。ネットワーク側装置は、受信ユニットと、処理ユニットと、送信ユニットとを含む。
受信ユニットは、端末装置によって送信されたビームトレーニング要求を受信するように構成される。
処理ユニットはビームトレーニング応答を決定するように構成され、ビームトレーニング応答はM個の物理パイロットリソースを含み、Mは1以上の正の整数である。
送信ユニットは、ビームトレーニング応答を端末装置に送信するように構成される。
任意選択で、いくつかの実装形態では、受信ユニットは、端末装置によって送信されたN個のランダムアクセスプリアンブルを受信するようにさらに構成され、Nは1以上の正の整数である。処理ユニットは、N個のランダムアクセスプリアンブルの各々の時間−周波数リソースに基づいて、N個のRA−RANTの値を決定するようにさらに構成される。送信ユニットは、N個のランダムアクセス応答を端末装置に送信するようにさらに構成され、N個のランダムアクセス応答はそれぞれ、N個のRA−RNTIの値に基づいてスクランブルされる。
任意選択で、いくつかの実装形態では、受信ユニットは、M個のビームをそれぞれ使用して、M個の物理パイロットリソース上で端末装置によって送信された参照信号を受信するようにさらに構成される。処理ユニットは、受信した参照信号に基づいて、M個のビームの各々のビーム品質値を決定するようにさらに構成される。処理ユニットは、各ビームのビーム品質値に基づいてフィードバック情報を決定するようにさらに構成され、フィードバック情報は、M個のビームのうちの1つ又は複数のインデックスを含む。
任意選択で、いくつかの実装形態では、処理ユニットは、各ビームのビーム品質値に基づいて、フィードバック情報が最大のビーム品質値を有する1つ又は複数のビームのインデックスを含むと決定するか、又は各ビームのビーム品質値に基づいて、フィードバック情報が、ビーム品質値がプリセット閾値よりも大きい1つ又は複数のビームのインデックスを含むと決定するように特に構成される。
任意選択で、いくつかの実装形態では、受信ユニットは、端末装置によって送信される利用可能な送信ビームの量を受信するようにさらに構成される。送信ユニットは、利用可能な送信ビームの量に基づいて物理パイロットリソースの量Mを決定するようにさらに構成され、Mは利用可能な送信ビームの量以下である。
任意選択で、いくつかの実施形態では、処理ユニットはプロセッサによって実装されてもよく、送信ユニットは送信機又は送受信機によって実装されてもよく、受信ユニットは受信機又は送受信機によって実装されてもよい。
図4は、この出願の実施形態による端末装置の構造ブロック図である。図4に示されるように、端末装置400は、プロセッサ401、メモリ402、送信機403、受信機404、及びアンテナ405を含む。
図示されていないが、端末装置400は、入力装置、出力装置、又はバッテリーなどの別の装置をさらに含み得ることが理解され得る。
プロセッサ401は、1つ又は複数のソフトウェアプログラムを動作させる機能を含み得る。ソフトウェアプログラムは、メモリ402に格納され得る。メモリ402に格納されたプロセッサ401及びソフトウェア命令は、通常、端末装置400によって実行されるアクションとして構成され得る。例えば、プロセッサ401は、接続プログラムを動作することができる。メモリ402は、読出し専用メモリ、フラッシュメモリ、或いは、ハードディスク、フロッピーディスクドライブ、又は磁気テープのような磁気ストレージ装置であり得る。メモリ402は、1つ又は複数のソフトウェアプログラム、命令、情報ブロック、データなどを格納し得る。
任意選択で、いくつかの実施形態では、メモリ402は、図1に示される方法で端末装置によって実行される方法を実行するために使用される命令を格納し得る。プロセッサ401は、他のハードウェア(送信機403、受信機404、及びアンテナ405など)と組み合わせて、図1に示される方法で端末装置によって実行されるステップを実行するために、メモリ402に格納された命令を実行し得る。具体的な作業プロセス及び有利な効果については、図1に示される実施形態における端末装置の説明を参照されたい。
任意選択で、いくつかの他の実施形態では、メモリ402は、図3に示される方法で端末装置によって実行される方法を実行するために使用される命令を格納し得る。プロセッサ401は、他のハードウェア(送信機403、受信機404、及びアンテナ405など)と組み合わせて、図3に示される方法で端末装置によって実行されるステップを実行するために、メモリ402に格納された命令を実行し得る。具体的な作業プロセス及び有利な効果については、図3に示される実施形態における端末装置の説明を参照されたい。
図5は、この出願の実施形態によるネットワーク側装置の構造ブロック図である。図5に示されるネットワーク側装置500は、プロセッサ501、メモリ502、及び送受信機503を含む。
この出願の実施形態において開示された方法は、プロセッサ501に適用されてもよく、又はプロセッサ501によって実装される。プロセッサ501は、信号処理能力を有する集積回路チップであり得る。実装中、前述の方法のステップは、プロセッサ501におけるハードウェアの集積論理回路、又はソフトウェアの形式の命令を使用して実行され得る。プロセッサ501は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application−Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)若しくは別のプログラマブル論理装置、ディスクリートゲート若しくはトランジスタ論理装置、又はディスクリートハードウェア構成要素であってもよく、この出願の実施形態において開示されている方法、ステップ、及び論理ブロック図を実装又は実行し得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得る。代替として、プロセッサは任意の従来のプロセッサなどであり得る。この出願の実施形態において開示された方法のステップは、ハードウェア復号プロセッサによって実行及び完了されるものとして、又は、復号プロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールとの組合せを使用して実行及び完了されるものとして直接具体化され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、フラッシュメモリ、読出し専用メモリ(Read−Only Memory、ROM)、プログラム可能読出し専用メモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、又はレジスタなどの、当技術分野の成熟したストレージ媒体に配置され得る。ストレージ媒体はメモリ502内に配置される。プロセッサ501はメモリ502内の命令を読み出し、プロセッサ501内のハードウェアと組み合わせて前述の方法におけるステップを実行する。
任意選択で、いくつかの実施形態では、メモリ502は、図1に示される方法でネットワーク側装置によって実行される方法を実行するために使用される命令を格納し得る。プロセッサ501は、他のハードウェア(送受信機503及びアンテナ504など)と組み合わせて、図1に示される方法でネットワーク側によって実行されるステップを実行するために、メモリ502に格納されている命令を実行し得る。具体的な作業プロセス及び有利な効果については、図1に示される実施形態におけるネットワーク側装置の説明を参照されたい。
任意選択で、いくつかの他の実施形態では、メモリ502は、図3に示される方法でネットワーク側装置によって実行される方法を実行するために使用される命令を格納し得る。プロセッサ501は、他のハードウェア(送受信機503など)と組み合わせて、図3に示される方法でネットワーク側装置によって実行されるステップを実行するために、メモリ502に格納されている命令を実行し得る。具体的な作業プロセス及び有利な効果については、図3に示される実施形態におけるネットワーク側装置の説明を参照されたい。
当業者は、本明細書に開示されている実施形態に記載されている例と組み合わせて、ユニット及びアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組合せによって実装され得ることを認識し得る。機能がハードウェア又はソフトウェアのどちらで実行されるかは、技術的解決策の特定の用途及び設計制約条件によって異なる。当業者は、特定の用途ごとに記載された機能を実装するために異なる方法を使用し得るが、その実装形態がこの出願の範囲を超えることは考慮されるべきではない。
説明の便宜上、及び簡潔にするために、前述のシステム、装置、及びユニットの詳細な作業プロセスについては、前述の方法の実施形態における対応するプロセスが参照されてよいことが、当業者によって明確に理解され得る。詳細は、本明細書では再度説明されない。
この出願において提供されるいくつかの実施形態において、開示されたシステム、装置、及び方法は他の方法で実装され得ることが理解されるべきである。例えば、記載された装置の実施形態は単なる例である。例えば、ユニット分割は単なる論理的機能分割であり、実際の実装形態においては他の分割でもよい。例えば、複数のユニット又は構成要素が組み合わせられてもよく、別のシステムに統合されてもよく、又は、いくつかの機能が無視されてもよく、又は実行されなくてもよい。さらに、図示若しくは説明された相互結合、又は直接結合、又は通信接続は、いくつかのインターフェースを使用して実装され得る。装置間又はユニット間の間接結合又は通信接続は、電気的、機械的、又は他の形態で実装され得る。
別々の部分として記載されたユニットは、物理的に分離されてもされなくてもよく、ユニットとして示された部分は物理的ユニットであってもなくてもよく、一箇所に配置されてもよく、又は複数のネットワークユニットに分散されてもよい。実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に従ってユニットのうちの一部又は全部が選択され得る。
また、この出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、又はユニットの各々が物理的に単独で存在してもよく、又は2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。
機能がソフトウェア機能ユニットの形式で実装され、独立した製品として販売又は使用される場合、その機能はコンピュータ可読ストレージ媒体に格納され得る。そのような理解に基づいて、本質的にこの出願の技術的解決策、又は先行技術に寄与する部分、又は技術的解決策の全部若しくは一部が、ソフトウェア製品の形式で実装され得る。コンピュータソフトウェア製品は、ストレージ媒体に格納され、コンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワーク装置などであり得る)又はプロセッサ(processor)に、この出願の実施形態に記載された方法のステップのうちの全部又は一部を実行するように命令するためのいくつかの命令を含む。前述のストレージ媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読出し専用メモリ(Read−Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクなどの、プログラムコードを格納することができる任意の媒体を含む。
前述の説明は、単にこの出願の特定の実施形態であり、この出願の保護範囲を限定することが意図されるものではない。この出願に開示された技術的範囲内で当業者によって容易に考え出されるいかなる変形又は置換も、この出願の保護範囲内に入るものとする。従って、この出願の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。