JP2019521290A - 車両用ショックアブソーバ用ばね要素、及び車両用ショックアブソーバ及び車両用ショックアブソーバを備えた車両 - Google Patents

車両用ショックアブソーバ用ばね要素、及び車両用ショックアブソーバ及び車両用ショックアブソーバを備えた車両 Download PDF

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Abstract

本発明は、車両用ショックアブソーバのためのばね要素(1)に関する。本発明は、特に、長手方向軸(L)と、長手方向軸(L)に沿って延在し、非圧縮の基本状態と長手方向軸(L)の方向に圧縮された状態との間で弾性的に変形可能な基体(3)と、基体(3)の外側を回る溝(5)と、溝(5)内に配置された支持リング(7)と、を有し、基体(3)の基本状態において支持リング(7)と基体(3)との間に一つ以上の切欠(9)が溝(5)に形成されているバネ要素(1)に関する。また、本発明は、車両用ショックアブソーバ、車両、及び前記車両用ショックアブソーバ及び前記車両でのバネ要素の使用に関する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用ショックアブソーバ用ばね要素に関する。本発明はまた、そのようなばね要素を有する車両用ショックアブソーバ、及びそのようなショックアブソーバを有する車両、特に乗用車に関する。
上記で指定した種類のばね要素は一般に知られている。それらは自動車内、例えばシャーシ内で使用されている。それらは、特に、制振ばね要素として使用される。しばしば金属ばねおよび/または加圧ガス要素に基づくメインショックアブソーバに加えて、好ましくは弾性材料でできたばね要素(追加のショックアブソーバ)がほぼ常に使用される。これらのばね要素は、通常、ばね軸に沿って同心円状に形成され、異なる直径および/または壁厚を有する中空体である。これらのばね要素は、基本的にメインショックアブソーバとしても機能することができるが、メインショックアブソーバと組み合わせてエンドストップ機能を有することが多い。これに関連して、それらは、車両懸架装置の漸進的な特性を形成または増幅することによって、ばね上の車輪の力/撓み特性曲線に影響を及ぼす。このようにして、車両のピッチング効果を低減し、ローリング支持を増幅することができる。特に、幾何学的構成は走行剛性を最適化し、車両のサスペンション快適性に決定的な影響を与える。この機能は、運転の快適性を向上させ、最大限の運転安全性を保証する。目標とする幾何学的構成は、サービス寿命にわたって実質的に一定の構成要素特性をもたらす。
付加的なばねの三次元構成における1つの難しさは、ばね要素のソフトランアップ(soft run-up)とも呼ばれる、しばしば望まれる力の吸収の特にソフトな開始である。このようなソフトランナップを達成するために、例えば、公開公報DE102004049638には、「花形(flower shape)」とも呼ばれる周辺曲げ唇状部(peripheral bending lips)が記載されている。しかしながら、付加的なばねの幾何学的形状による曲げ唇状部の延びには限界があるため、ソフトランアップは非常に狭い範囲内でのみ変化させることができる。また、この曲げ唇状部を有する成形は、特に高負荷の限られた程度にのみ適している。さらに、曲げ唇状部は、主に発泡法を用いて行われる製造上の重大な欠点を有する。ばね要素の空洞は、通常、発泡処理において芯材によって画定され、硬化処理後に該芯材からばね要素を引っ張らなければならない。この処理で生じる緊密に適合した曲げ唇状部内の荷重は、著しい不良率を生じさせる。さらなる欠点は、曲げ唇状部の製造が伴う高価なバリ取りである。
最初に示されたタイプのばね要素は、好ましくは漸進的な力/変位特性曲線を有するエンドストップダンパとして使用するように設計されている。これは、ばね要素の非圧縮基本状態から開始して圧縮が開始されるとき、変形を生じさせるために初期にわずかな力しか適用されないことを意味する。ばね要素が次第に圧縮されるにつれて、材料の剛性も連続的に増加する。
既知のばね要素における剛性の増加は、厳密に単調に増加するプロファイルを有さず、むしろ変形の開始領域、すなわち力/変位の特性曲線の傾斜がまだ非常に低い領域において、剛性は中間の最大値を有し、特性曲線プロファイルが漸進的に強く上昇する前に、最初は最大値を通過した後に再び減少することが明らかになった。特定の状況では、ばね要素が車両用ショックアブソーバに取り付けられた状態において、この特性曲線の挙動は、加速度センサによって車両に設けられた測定システムによって検知されることもある。
DE102004049638
上述した現象に関して、最初に示されたばね要素の場合の力/変位特性曲線または剛性プロファイルを最適化する必要がある。従って、本発明は、最初に述べた種類のばね要素における圧縮挙動を改善する目的に基づいている。特に、本発明は、ばね要素の圧縮が開始するときの剛性プロファイルをスムースにする目的に基づいている。
本発明は、長手方向軸と、前記長手方向軸に沿って延在し、非圧縮状態と前記長手方向軸方向に圧縮された状態との間で弾性変形し得る基体と、前記基体の外側を回る溝と、前記溝内に配置された支持リングを備え、前記基体の非圧縮の基本状態で前記溝の前記支持リングと前記基体の間に1つ以上の切欠が形成されている車両用ショックアブソーバのばね要素を提案することにより、冒頭に述べたタイプのばね要素における課題を解決する。前記支持リングは、圧縮が増加するときに前記ばね要素の剛性を増加させ、高度に漸進的な圧縮挙動を確かにするために、本発明により提供される。特に、前記支持リングは、横方向の伸びが限られているため、耐用年数を長くする。基体の材料は保護され、追加のブロック寸法が確立される。ブロック寸法は、ここでは、基体の最大圧縮時の長手方向軸の方向におけるまだ残存の延長部分であると理解される。ばね要素は支持リングの領域において、半径方向にのみ困難さを伴って伸びるので、支持リングはばね要素の剛性を局所的に増加させる。
好ましい例示的な実施形態によるばね要素の概略的な斜視図を示す。 図1のばね要素の側面図を示す。 支持リングがない図2の側面図を示す。 図1〜図3によるばね要素の基体の断面図を示す。 図1〜4によるばね要素の取り付け構成を示す。 力/撓み図を示す。 剛性/撓み図を示す。
本発明は、ここでは、支持リングの効果が、1つ以上の切欠によって幾分適度に生じること理解される。ばね要素が圧縮されていない基本状態から圧縮状態に徐々に変形するにつれて、ばね要素の材料は、一方では、長手方向軸の方向に撓むが、他方では、半径方向外側にも撓む。支持リングと支持リングを収容する溝との間に1つ以上の切欠が設けられているため、ばね要素の材料が最初に比較的容易に撓むことができる自由空間が切欠内に最初はまだ残存している。変形中、材料は最小の抵抗で撓もうとするため、ばね要素の圧縮プロセス、特に圧縮開始領域における助走期間の挙動が改善され、剛性プロファイルが平滑化される。ここで、剛性プロファイルは、時間に対する力/撓みプロファイルの導関数であると理解される。切欠が本質的にばね要素の材料で均一に満たされた後にのみ、支持リングの支持効果が完全に作用し、力/撓み特性曲線は高度に漸進的なプロファイルをとる。
本発明によるばね要素の好ましい実施形態では、切欠は、円筒形、部分円筒形または中空円筒形の凹部、円錐形のテーパ状の凹部、部分的に円錐形の凹部、多角形または部分的多面体形状の凹部またはそれらの複数の形状の組み合わせである。円錐形のテーパ状の凹部という用語は、凹部の基部の方向にテーパ状に延び、ある程度、負の切頭円錐に対応する凹部を意味すると理解される。また、部分的多面体形状の凹部は、凹部の底面の方向に小さくなる自由断面を有することが好ましい。部分球形の凹部が特に好ましい。これらは、その変形挙動のために剛性プロファイルを平滑化するのに有利であることが証明されている。
さらに好ましい実施形態では、複数の切欠が設けられ、溝の円周上に均一に分布して配置される。3,4,6,8,10,12,15,16,20またはそれ以上の切欠が、好ましくは溝の円周上に配置され、切欠は、互いから離間していてもよく、または好ましくは互いに併合していてもよい。
好ましい実施形態では、基体は、部分的または完全にエラストマーからなり、好ましくはゴムおよび/またはポリイソシアネート重付加生成物からなる。
これに関連して、ばね要素は、一つのエラストマーから構成することができるが、層状に、または、棚の形または他の何らかの形で存在する複数のエラストマーから構成することもできるし、またはお互いの混合の形で存在することもできる。ポリイソシアネート重付加生成物は好ましくは、可能な場合にはポリウレア構造を含むことができる微細発泡体ポリウレタンエラストマー、熱可塑性ポリウレタンまたはこれらの2つの材料の組み合わせに基づいて形成される。
特に微細発泡体ポリウレタンエラストマーが好ましく、1つの好ましい実施形態では、DIN 53420による密度が200kg/m〜1100kg/m、好ましくは300kg/m〜800kg/m、DIN 53571による引張強さが2N/mm、好ましくは2N/mm〜8N/mm、DIN 53571による伸びが300%、好ましくは300%〜700%、DIN53515による引裂抵抗が好ましくは8N/mm〜25N/mmである。
エラストマーは好ましくは、ポリイソシアネート重付加生成物に基づく多孔性エラストマーであって、0.01mm〜0.5mm、特に好ましくは0.01mm〜0.15mmの直径を有する泡を有するのが好ましい。
ポリイソシアネート重付加生成物に基づくエラストマーおよびそれらの製造は、一般的に知られ、多くのところ、例えばEP−A 62 835,EP−A 36994,EP−A 205 969,DE−A 195 48 770とDE−A 195 48 771に記載されている。
この製造は、通常、イソシアネートと、イソシアネートと反応する化合物を反応させることによって行われる。
多孔性ポリイソシアネート重付加生成物に基づくエラストマーは、通常、反応性出発成分が相互に反応する形態で製造される。ここで可能な鋳型は一般的には通常のものであり、例えば金属鋳型であり、その形状によって本発明のばね要素の三次元形状を確かなものにする。一実施形態では、輪郭要素は鋳造工具に直接一体化され、別の実施形態では同心の基体にその後に一体化される。好ましい一実施形態では、この目的のための同心ばね要素は、好ましくは液体窒素で凝固するまで冷却され、この状態で加工される。
ポリイソシアネート重付加生成物の製造は、一般的に知られている方法に従って、例えば、以下の出発物質を使って一段階または二段階の処理で行うことができる:
(a)イソシアネート、
(b)イソシアネートに反応する化合物、
(c)水、および適切であれば、
(d)触媒、
(e)噴射剤および/または
(f)補助物質および/または添加剤、例えばポリシロキサンおよび/または脂肪酸スルホネート。
金型の内壁の表面温度は、通常40℃〜95℃、好ましくは50℃〜90℃である。成型部品は、有利には、0.85〜1.20のNCO/OH比で製造され、加熱された出発成分が混合され、成型部品の所望の密度に対応する量で、加熱された好ましくは密閉型の成形工具に配置される。成型部品は5分から60分後に硬化し、したがって、型から取り外すことができるようになる。成形工具に導入される反応混合物の量は、通常、得られる成型要素がすでに示された密度を有するように決定される。出発成分は、通常15℃〜120℃、好ましくは30℃〜110℃の温度で成形工具に導入される。成型要素を製造するための密度は、1.1〜8、好ましくは2〜6である。多孔性ポリイソシアネート重付加生成物は、高圧技術、低圧技術、または特に反応射出成形(RIM)技術を使用する「ワンショット」法に従って、便宜的には開放された、好ましくは密閉された成形工具によって製造される。反応は、特に、密閉成形工具における圧縮下で行われる。反応射出成形技術は、例えば、H.Piechota氏とRoehr氏の“一体発泡材(Integralschaumstoffe(Integral foamed materials))”、Carl Hanser−Verlag社 ミュンヘン ウィーン 1975年 D.J. Prepelka氏とJ.L. Wharton氏の“ジャーナル 多孔性プラスチック(Journal of Cellular Plastics)”、1975年3月/4月、87−98頁、U. Knipp氏の“ジャーナル 多孔性プラスチック(Journal of Cellular Plastics)”、1973年3月/4月、76−84頁に記載されている。
本発明によるばね要素は、好ましくは、追加のばねおよび/または主緩衝器として使用するのに適した寸法、すなわち長さおよび直径を有する。ばね要素は好ましくは、長手方向に30mm〜200mmの範囲内の長さ、特に好ましくは40mm〜120mmの範囲内の長さを有する。より好ましくは、ばね要素の長手方向軸に対して横断方向の最大外径は、30mm〜100mmの範囲、特に好ましくは40mm〜70mmの範囲にある。ばね要素の空洞は、好ましくは10mm〜30mmの範囲である。
支持リングは、好ましくは部分的または完全に熱可塑性、好ましくはポリオキシメチレン(POM)で構成される。
さらに好ましい実施形態では、支持リングは、好ましくはゴム製のエラストマーから部分的に構成され、エラストマーによって囲まれた金属コアも有している。好ましくは、アルミニウム、アルミニウム合金、鋼または鋼合金が金属として使用される。例えば、ブタジエンとポリイソプレンゴム(BR/IR)またはエチレンプロピレンゴム(EPDM)の混合物、特に好ましくはショアA硬度45以上、特に75±5の混合物が、好ましいエラストマーとして使用される。ショアA硬度は、例えば、DIN 53505:2000−08またはISO 7619−1:2012−02に従って決定される。
さらに好ましい実施形態では、支持リングが溝内に、特に少なくとも基本状態で装着されているとき、1つ以上の切欠と支持リングとの間に隙間が残り、その結果空気が切欠から逃げることができる。結果として、切欠部によって提供される基体材料の空洞への侵入が促進される。
本発明は、前記ショックアブソーバが支持部と、前記支持部に対して長手方向軸方向に可動的に取り付けられたダンパキャップと、前記長手方向軸に沿って延在する基体を有するばね要素とを備え、前記基体は非圧縮基本状態と前記前記長手方向軸方向に圧縮された状態の間で弾性変形可能であり、前記基体の外側を回る溝と、前記溝に配置された支持リングとを含み、非圧縮の支持リングにおいて、前記支持リングと前記基体との間に複数の切欠が形成されていることにより、発明の基となった最初に示したタイプの車両用ショックアブソーバの問題を解決する。ばね要素を備えた本発明の車両用ショックアブソーバによって達成される利点に関して、ばね要素に関する上記の記述が参照される。ばね要素の上記の好ましい実施形態は、同時に、本発明による車両用ショックアブソーバの好ましい実施形態でもある。
本発明はまた、少なくとも1つ、好ましくは複数または全ての車両のショックアブソーバは、上述した好ましい実施形態の1つによって具現化されており、および/または、上述した好ましい実施形態の1つによるばね要素を有することにより、最初に示された複数の車両用ショックアブソーバを有するタイプの車両に基づく問題を解決する。
加えて、本発明は、車両用ショックアブソーバのメインショックアブソーバとしての、または、付加的なばねとしてのばね要素の使用に関する。本発明は、前記ばね要素が上述した好ましい実施形態の1つに従って具現化されることにより、このような使用の場合に基づく問題を解決する。本発明は、添付の図面を参照して、および好ましい例示的な実施形態に基づいて以下に説明される。
最初に、図1は本発明の好ましい例示的な実施形態によるばね要素1を示す。ばね要素1は、基体3を有する。基体3は、部分的または完全にエラストマー、好ましくはゴムまたは、例えばPUR発泡体のようなポリイソシアネート重付加生成物からなる。
基体3は、その外側に周溝5が形成された略円錐台形状の側面を有している。この溝に支持リング7が収容されている。加えて、複数の切欠9が溝5の基部に形成され、支持リング7が基体3の溝5の表面に完全に支持されないで、凹部9の数に対応する複数空洞が、基体3が非圧縮の基本状態(図1に示す)にある限り、その状態で残存するようになっている。
ばね要素1は、複数の窪み11が形成されており、窪み11の結果として隣接して対応する数の突起13が、形成されて長手方向軸L(図2、図4、図5)方向に突出している第1の端部10を有している。
取付フランジ15が、第1の端部10の反対側に位置する第2の端部12に形成されている。取付フランジ15は、ばね要素1を車両用ショックアブソーバの支持部または試験装置の保持ダイに固定するために設けられている。
図2は、ばね要素1の側面図を示している。側面図から明らかなように、溝5は、長手方向軸Lの方向において、切欠9が延びる領域を画定する。切欠9は、支持リング7によって実質的に完全に覆われているため、汚れおよび比較的大きな粒子が切欠9に蓄積することは事実上不可能である。切欠9と支持リング7との間の小さな隙間は空気の逃げを許容し、基体3の材料が切欠9によって提供される空洞内に侵入するのを容易にする。
ばね要素1の基体3内の切欠9のより正確な図が図3に示されており、図3においては、より良い図示のために支持リングが省略されている。溝5は、互いに角度αで対向して位置する2つの溝壁を有している。溝壁と基体3の外側の側面との間の接合部は、第1の半径19と第2の半径21によって流線状に構成されている。溝基部17も半径17を有し、圧縮の際の均質的な変形挙動を生じる。図示された例示的な実施形態では、切欠9は、互いに離間している。
図4から明らかなように、はね要素1の基体3は、中空体として具現されており、長手方向軸Lに関して同軸に配置された切抜き23を有している。切抜き23は、円錐面27によって第1の端部10の側で広げられている。切抜き23は、円錐面25によって第2の端部で等しいように広げられている。
切欠9は、基体3の側面から見て、溝5よりも基体3の内方に深くなっている。溝基部17と切欠9との間に距離xが形成されている。距離xは、好ましくは1mm以上、より好ましくは1〜6mmの範囲、特に好ましくは2〜3mmの範囲である。
切欠9は、好ましくは部分的な球の形状で具現化される。対応する球の直径は、2mm〜30mmの範囲であるのが好ましく、特に8mm以上であることが好ましい。
図5は、支持リング7が一枚岩(monolithic)ではなく、むしろエラストマー14によって包まれたコア8を有することを示している。コア8は好ましくは金属的なもので具現化されている。
ばね要素1は、図1〜図4に独立した形態でそれぞれ示されているが、図5では、ばね要素1の設置状況が示されている。ばね要素1は、試験装置50内に設置されている。試験装置50は、ばね要素1がその取付フランジ15で固定される保持ダイ51を有している。
試験装置50はまた、ばね要素1の突起13に突き合せ配置するように構成された圧縮ダイ53を有する。
保持ダイ51、圧縮ダイ53およびばね要素1は、センタリングマンドレル55によって長手方向軸Lに対して本質的に同軸に保持される。
試験装置50は、本発明による車両用ショックアブソーバに構造的に対応している。本発明によるこのような車両用ショックアブソーバにおいて、保持ダイ51は支持部分であり、圧縮ダイ53は車両用ショックアブソーバのダンパキャップである。本発明による車両用ショックアブソーバに移されたとき、センタリングマンドレル55はピストンロッドである。
試験装置50の場合、力/撓み特性曲線または剛性プロファイルを決定するために、ばね要素は長手方向軸Lの方向に圧縮される。これは、圧縮ダイ53を矢印54の方向に移動させることによって、および/または保持ダイ51を矢印56の方向に移動させることによって行われる。ダイ51,53の相対的な移動により、ばね要素1は、図5に示す非圧縮基本状態から圧縮状態に弾性変形する。これにより、最初はわずかな力しか必要とせず、結果として力/撓み特性曲線の平坦なプロファイルとなる(図6の領域K参照)。
図6において点Pによって特徴づけられた一定量の変形から始まって、ばね要素1の変形は、基体3の材料が基本的に矢印57(図1−4)の方向、支持リングの方向に、切欠9内に移動する程度まで継続される。この矢印57の方向への回避的な動きは、図7に見ることができる。そこでは、溝内に切欠を有しない従来技術のばね要素の剛性カーブSの領域Kは局部最大値Mを有する。最大値Mを通過した後、概略点Pから始まる領域Kで強く上昇する前に、剛性は短い撓み範囲で低下する。
しかし、本発明により具現化されたばね要素が切欠9(図1〜5)を有するという事により、領域Kで圧縮が始まると、材料は最初に切欠9の中に出ることができ、それによって、剛性曲線S,Sの著しく平坦なプロファイルを生じる。曲線S,Sはわずかに異なるのみであり、それは異なる数の切欠9に起因する。曲線Sは、例えば8つの切欠を有するばね要素を示し、曲線Sは、例えば10の切欠を有するばね要素を示す。いずれのグラフも、ほぼ単調に上昇するが、どの比率においても従来技術による曲線Sよりはるかに均一な態様で上昇する。
試験装置50における設置と同様の方法により、本発明によるばね要素1を車両用ショックアブソーバに設置すれば、図6と同じ力/撓みプロファイル、および、図7と同じ剛性プロファイルが得られるであろう。

Claims (10)

  1. 車両用ショックアブソーバのためのばね要素(1)であって、
    長手方向軸(L)と前記長手方向軸(L)に沿って延在し、非圧縮の基本状態と前記長手方向軸(L)の方向に圧縮された状態との間で弾性的に変形可能な基体(3)と、
    前記基体(3)の外側を回る溝(5)と、
    前記溝(5)内に配置された支持リング(7)と、を有し、
    前記基体(3)の前記基本状態において前記支持リング(7)と前記基体(3)の間に一つ以上の切欠(9)が前記溝(5)に形成されていることを特徴とするばね要素(1)。
  2. 前記切欠(3)は、
    円筒形、部分円筒形または中空円筒形の凹部、
    円錐形のテーパ状の凹部、
    部分的に円錐形の凹部、
    多角形または部分的多面体形状の凹部、または、
    前記複数の形状の組み合わせで具体化されている請求項1に記載のばね要素(1)。
  3. 複数の切欠(9)が設けられ、該複数切欠き(9)は、前記溝(5)の円周にわたって均一に分布して配置されている請求項1または2に記載のばね要素(1)。
  4. 前記基体(3)は部分的に又は完全にエラストマー、好ましくはゴムおよび/またはポリイソシアネート重付加生成物から構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載のばね要素(1)。
  5. 前記支持リング(7)と前記一つ以上の切欠(9)の間に空気の逃げを可能にする隙間が形成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載のばね要素(1)。
  6. 前記支持リング(7)は、部分的にエラストマー(10)、好ましくはゴムからなり、前記エラストマー(10)によって包まれた金属コア(8)を有している請求項1〜5のいずれか1項に記載のばね要素(1)。
  7. 車両用ショックアブソーバであって、
    支持部(51)と、
    前記支持部(51)に対して長手方向軸(L)方向に可動的に取り付けられたダンパキャップ(53)と、
    前記長手方向軸(L)に沿って延在し、非圧縮の基本状態と前記長手方向軸Lの方向に圧縮された状態との間で弾性的に変形可能な基体(3)と、前記基体の外側を回る溝(9)と、前記溝(5)内に配置された支持リング(7)と、を有し、非圧縮状態で前記支持リング(7)と前記基体(3)の間に一つ以上の切欠(9)が前記溝(5)に形成されているばね要素(1)と、
    を有する車両用ショックアブソーバ(50)。
  8. 前記ばね要素(L)は、請求項1〜6のいずれか1項に記載のばね要素で具体化された請求項7に記載の車両用ショックアブソーバ。
  9. 複数の車両用ショックアブソーバ(50)を有する車両、特に乗用車であって、
    少なくとも一つの車両用ショックアブソーバが、好ましくは複数またはすべての車両用ショックアブソーバが、請求項7または8に記載の車両用ショックアブソーバで具体化された車両。
  10. 車両用ショックアブソーバ(50)でのメインショックアブソーバ、または付加的なばねとしてのばね要素の使用であって、前記ばね要素(1)が請求項1〜6のいずれか1項に記載のばね要素で具体化されているばね要素の使用。
JP2018562068A 2016-05-27 2017-05-11 車両用ショックアブソーバ用ばね要素、及び車両用ショックアブソーバ及び車両用ショックアブソーバを備えた車両 Withdrawn JP2019521290A (ja)

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